JP2004053775A - 画像形成装置及び現像器及びプロセスカートリッジにおける現像剤撹拌手段 - Google Patents

画像形成装置及び現像器及びプロセスカートリッジにおける現像剤撹拌手段 Download PDF

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Takeshi Konishi
小西 岳
Masaru Sunahara
砂原 賢
Noburo Furumiya
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Abstract

【課題】斜面上にシート状部材を備える現像装置において、シート状部材と容器斜面との間にトナーが入らないようにする、さらにシート上のトナー残を低減する。
【解決手段】現像剤を撹拌する撹拌手段と、前記撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置及びプロセスカートリッジ並びにこれらに使用される現像器及び撹拌手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、電子写真画像形成装置の構成について図3を用いて説明する。図3は画像形成装置本体の概略断面図概略断面図である。
【0003】
画像形成装置は、電子写真プロセス的に大別すると、帯電装置、像担持体、露光手段、現像器、転写装置、クリーニング装置、定着装置から構成される。
【0004】
これらのうち、帯電装置、像担持体、現像器、クリーニング装置を一体的にコンパクトに組み込んだものがプロセスカートリッジである。
【0005】
帯電ローラ1はそのシャフトの両端が加圧されることにより像担持体たる感光ドラム2に当接され、感光ドラム2に対して矢印a方向に従動回転する。帯電ローラ1には、直流電圧と交流電圧を印加するための不図示の帯電バイアス電源が接続される。これにより、感光ドラム2の表面を所定の電位に帯電させることができる。
【0006】
感光ドラム2は図示矢印b方向に回転し、その表面を帯電ローラ1によって帯電された後、露光装置7により画像情報に基づくレーザー光を照射され、感光ドラム2上に静電潜像が形成される。画像の解像度はこの露光装置7によって決定される。
【0007】
現像器3は、感光ドラム2上の静電潜像を可視化するためのトナー8と、トナー8を包含する現像器内のトナー室9、トナー8を担持するためのトナー担持体たる現像ローラ10、トナー8をトナー容器から現像ローラ10へ搬送する現像剤撹拌部材たるアジテータ31、及び現像剤搬送補助部材たるシート状部材101、現像ローラ10上のトナー層厚を規制し、所定の電荷を付与するためのトナー層厚規制部材たる現像ブレード11から構成される。
【0008】
アジテータ31、及びシート状部材101については後述する。
【0009】
現像ローラ10は感光ドラム2と所定の間隙をもって設け、図示矢印c方向に回転し、不図示の現像バイアス電源から直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加することで、感光ドラム2上に形成された静電潜像を可視化する。
【0010】
転写ローラ5には不図示の転写バイアス電源から接続され、感光ドラム2と当接するように設ける。これにより、前述のように形成された感光ドラム2上の可視像は転写材Pへと転写される。
【0011】
転写工程終了後、感光ドラム2上には転写しきれなかったトナー8が残存している。この残存したトナー8は、クリーニング装置4に回収される。
【0012】
定着装置6は、転写材P上に形成された未定着画像を加圧・加熱し、転写材P上のトナー8を溶融させることで、転写材P上に半永久的に保存可能な出力画像を形成するものである。
【0013】
以上の工程により、一連の画像形成は終了する。
【0014】
ここで、現像剤撹拌部材たるアジテータ31、及び現像剤搬送補助部材たるシート状部材101について述べる。
【0015】
図5に示すように、アジテータ31は、モールド成型した支柱32上にPET等の可撓性シート33を貼付け、更に可撓性シート33の剥がれ防止部材としての、断面がL字型の板金34をネジ止めしたものである。
【0016】
前記アジテータ31は、不図示の駆動手段によって図3中の矢印d方向に回転している。そしてアジテータ31下にあるトナー室底面22上のトナーはアジテータ31の回転と共に現像ローラ10近傍に搬送され、現像ローラ10は感光ドラム2上の静電潜像を具視化する。
【0017】
トナー室9内の奥側(現像ローラ10から矢印e方向に見て奥側)の、トナー室底面22とトナー室壁面23の間に位置するトナー室底面21上のトナーは、通常トナー室底面22上のトナーが現像に供されるとともにトナー室底面22上に自重で滑落し、アジテータ31により現像ローラ10上に搬送される。
【0018】
しかし現像器の構成によっては、トナー室9のトナー室底面21上のトナーが自重だけでは撹拌手段まで滑落しない場合があった。
【0019】
具体的には、前述のように単純な回転運動を行う撹拌部材を用いた場合、撹拌されるのが撹拌部材近傍の(或いはトナー室底面22上の)トナーに限定されるため、トナー室底面21の傾斜角度(∠α)はトナーの安息角(∠S)即ちトナーが自重で滑り落ちることのできる角度以上にする必要があった。
【0020】
ここで安息角の値は通常、トナーの材料及びトナー室底面21の材質及びトナー室底面21の表面性により異なるが、おおよそ傾斜角度60度前後であり、シート状部材を用いた構成ではトナー室底面21の傾斜角度はおおよそ50度〜40度である。
【0021】
しかし、前記トナー室底面21の傾斜角度は小さい方がスペース効率の高い設計が可能であり、それ故、前記傾斜角度が小さくても確実にトナーを送れる構成が望まれている。
【0022】
そこで、トナー室底面21の傾斜角度を安息角以下にしても、新たに別駆動源を用いる振動板など、複雑な機構を必要とせずに解決する方法として、特開平1−237576で開示された様に、シート状部材101を図3におけるトナー室底面21上に設置し、図4のように前記撹拌手段が回転してシート状部材101を弾いて振動させる。このシート状部材101の振動が、トナー室底面の傾斜角度を安息角以下にしてもトナーを滑落させる事により上記問題は解決された。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、シート状部材101をトナー底面21上に用いた系では、シート状部材101上にあるトナーにシート状部材101の振動を効率よく伝える為に、シート状部材101のトナー室底面21との固定位置はトナー室底面21最上部に有る。
【0024】
図4で示すように撹拌手段との接触位置から離れる程、撹拌手段に弾かれたシート状部材101の振動のストローク及び強さは小さく弱いので、シート状部材101のトナー室底面との固定位置でほぼ0になる。
【0025】
よってシート状部材101上のトナーは、シート状部材101と撹拌手段の係合位置35ではその殆ど全てが滑落するが、シート状部材101の固定位置に近づくに従って、トナーが残留する事があるという不具合があった。
【0026】
また、シート状部材101を用いた安息角以下のトナー室底面21(傾斜角度∠α>∠S)上のトナーでも、その滑落が可能な傾斜角度には許容範囲がある。
【0027】
その許容範囲は概ね安息角より10〜20度程度傾斜角度が小さい程度であるが、近年更に市場より要求されるLBPの小型化省スペース化に伴って、今迄以上にトナー室底面21の傾斜角度を下げる必要に迫られてきた。
【0028】
そして更に、トナーがシート状部材101とトナー室底面の間に入り込み、シート状部材101の本来の機能に支障を来すという問題もあった。以下詳述する。
【0029】
電子写真の画像形成装置たるレーザプリンタや複写機等で、ユーザビリティ向上の一つたるイージーメンテナンスとして、例えば少なくとも現像剤担持体、現像剤規制部材、トナー室及びトナーからなる現像器を一体化したプロセスカートリッジ方式がある。
【0030】
このプロセスカートリッジ方式は、主な消耗部品及びトナー等の消費材が一体化されているので、面倒で手を汚しやすいトナー補充等の消費材交換を、ユーザが簡単に行える。つまりユーザはプロセスカートリッジをプリンタ本体に装填しさえすればいいのである。
【0031】
そしてその時ユーザが行うことになる主な「プロセスカートリッジ装填手順」は、
(1)プロセスカートリッジを包装から出す。
(2)プロセスカートリッジを数回振る。
(3)トナーシールを外す。
(4)プロセスカートリッジをプリンタ本体に装填する。
おおよそ以上の通りである。
【0032】
このうち上記手順の(2)はプロセスカートリッジ内にあるトナーを画像形成装置に装填する前にほぐす為に行われるのであるが、ユーザは通常、プロセスカートリッジの長手方向(現像ローラ10の軸方向)を回転軸としてこのプロセスカートリッジを数回振る。
【0033】
その為シート状部材101をトナー搬送手段として採用したプロセスカートリッジ内では、図6の様にシート状部材101がめくれ、トナーがシート状部材101とトナー室底面21の間に侵入してしまう。
【0034】
結果、図7で示すように、シート状部材101とトナー室底面21の間に挟まれたトナー24の量によっては、トナー室底面21から浮き上がってしまったシート状部材101がアジテータ31と一定周期ごとに係合しなくなり、シート状部材101が機能しなくなる。
【0035】
この時シート状部材101とトナー室底面の間に挟まれ、シート状部材101によって押さえつけられているトナー24及びシート状部材101上のトナー25は、トナー室底面21の傾斜角度が安息角以下ということもあってトナー室底面22上へ自重によって滑落せず、結果的に現像に供されないのである。
【0036】
前記問題を鑑み、本発明の目的は、現像器のトナー室底面の傾斜角度を安息角以下にしながらも、コストアップすることなくトナー搬送性が良好な現像器を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は少なくとも、現像剤を撹拌する撹拌手段と、前記撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた事を特徴としている。
【0038】
また、請求項2記載の発明は少なくとも、前記請求項1記載の現像器を具備することを特徴とする画像形成装置である。
【0039】
また、請求項3記載の発明は少なくとも、前記請求項1記載の現像器を有し、画像形成装置本体に着脱可能なことを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0040】
本発明によれば、撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、シート状部材と撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた事で、前記シート状部材の現像ローラから見てトナー室最奥側或いはトナー室壁面とトナー室底面が交わる位置まで、前記撹拌手段が一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与える際に十分にその振動が伝わり、トナー室底面が安息角以下でもトナー室底面上のトナーが前記撹拌手段まで滑落する。
【0041】
また、前記本構成の現像器が組み込まれたプロセスカートリッジを画像形成装置に装填する際に前記プロセスカートリッジをユーザが振ってトナーをほぐしても、前記シート状部材が捲れて前記シート状部材の下にトナーが入り込まない。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を添付図面に沿って説明する。
【0043】
(第1の実施例)
本発明における第一の実施例を図1、図2、図5、図6、図7、図8及び図9に基づいて説明する。尚、従来例と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用いた。
【0044】
本実施例の特徴は、図1のシート状部材と撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた事である。
【0045】
以下説明する。
【0046】
トナー8は、スチレン−アクリル樹脂にマグネタイトを100重量部混練し、粉砕により平均粒径を7μm程度に小粒径化した負帯電性の一成分乾式トナーである。
【0047】
現像ローラ10はφ16のアルミニウム素管をサンドブラスト処理して荒らした後、その表面にフェノール樹脂に導電性微粒子であるカーボンとグラファイトを混合した塗料をコーティングしたものを用いる。
【0048】
トナーを所望の帯電量に制御し、安定した画質を得る為にはカーボン+グラファイト:フェノール=1:1から1:3の配合比が好適である。
【0049】
現像剤規制部材には、厚さ1.0mm、長さ210mmのウレタンゴムからなる現像ブレード11を用いる。現像ブレード11は支持板金16の片面に接着されており、前述の現像ローラ10のブラスト及びコート領域を長手全域で覆うように現像ローラ10に当接している。
【0050】
現像ローラ10は、印字保証領域に対応する現像ローラ表面部分のRaを1.2μm程度とした。
【0051】
本発明において表面粗さとしてRa (中心線平均粗さ:JISB601−1982に基づく)を用いるが、他の定義(十点平均粗さRz(JISJISB601−1982に基づく)等)を用いてもかまわない。
【0052】
画像形成装置のバイアス条件は現像バイアスとしてDC成分−450Vに1.6kVpp/1.5kHzの矩形波を重畳したものを用い、暗部電位VDを−700V、明部電位を−200Vとする。
【0053】
またプロセススピードを60mm/secとし、A4サイズ紙を縦方向に1分当たり8枚出力可能なものとする。
【0054】
アジテータ31は、モールド成型した支柱32上にPET(ポリエチレンテレフタレート)等の可撓性シート33(ここでは200μm厚のPETを採用)を貼付け、更に可撓性シート33の剥がれ防止部材としての、断面がL字型の板金34をネジ止めしたものである(図5)。
【0055】
前記アジテータ31は、不図示の駆動手段によって図1中の矢印d方向に回転している。そしてアジテータ31下にあるトナー室底面22上のトナーはアジテータ31の回転と共に現像ローラ10近傍に搬送され、現像ローラ10は感光ドラム2上の静電潜像を具視化する。
【0056】
シート状部材101として、ここでは50μm厚のPETを用いた。
【0057】
尚、アジテータ31の可撓性シート33としてもPETを用いたが、アジテータ31上の可撓性シート33はシート状部材101を撓ませる役割を担う為、少なくともシート状部材101で用いる部材よりも可撓性が小さくなければならない。
【0058】
シート状部材101は、図1に示すように、トナー室底面21と長手方向は同サイズで、現像ローラ10のコーティング長さとほぼ同じである。本実施例では212mmとした。
【0059】
またシート状部材101の短手方向の長さはトナー室底面21の短手方向の長さより長く、トナー室底面21とトナー室底面22が交差する交差位置Nから、トナー室底面21の同一平面延長上の下方へ伸びている。これをシート状部材係合部36とする。本実施例ではシート状部材係合部36の長さQを5mmとした。
【0060】
このシート状部材101は交差位置N近傍に設定された固定位置Lに固定されている。
【0061】
そして、本実施例ではシート状部材101の固定方法として、図8に示すように、固定位置Lでは両面テープ37を用いた。
【0062】
この固定位置Lでは使用した両面テープを長手方向でI部(IA、IB)、II部(IIA、IIB)のように分割し、I部では両面テープがトナー室底面22だけに接着するように片側のIAだけ両面テープの粘着面を使用し、II部では両面テープがシート状部材101だけに接着するように片側のIIBだけ両面テープの粘着面を使用した。
【0063】
前記シート状部材101短手方向の両端部に於いては、シート状部材端部Aとしてのシート状部材端部103は交差位置N近傍に設定された固定位置Lに固定されている。そしてもう一端のシート状部材端部Bとしてのシート状部材端部104はトナー室底面21の延長方向(f方向)に設けた空隙105中に常に位置するように設定した。
【0064】
このシート状部材端部104は、アジテータ31とシート状部材101が前後運動(スライド運動)できる様に前記空隙105中を設定した。
【0065】
この構成により、シート状部材101はアジテータ31との周期的な係合により交差位置Nを軸として略回転運動が可能になり、アジテータ31がシート状部材101と係合すると、シート状部材101の固定位置Lにある交差位置Nを支点として、図1のようにシート状部材101はテコの原理で撓む。
【0066】
その際、固定されていないシート状部材端部104は、図1、図2の様に常に空隙105中に保持されているので、図1中のg方向に捲れることが無く、トナーがシート状部材101とトナー室底面21の間に侵入することがない。
【0067】
そしてトナー室壁面23最近傍にあるトナー室底面21上トナー25まで、振動が確実に伝わり、結果的にトナー室底面21上のトナーは確実にトナー室底面22まで滑落する。
【0068】
次に上記構成のシート状部材101を含む上記構成の現像器を画像形成装置に適用し本発明の効果を検証した。その実験結果について説明する。
【0069】
23℃/50%RHの常温常湿環境において、以下の3つの現像器を用意した。
【0070】
各々の現像器は共にそのトナー室底面21の傾斜角度を35度とし、トナーをそれぞれ100g充填した。
【0071】
次に各々の現像器を画像形成装置に装填して4%印字率画像をプリントし続け、現像ローラ10へのトナーの供給が不足して最初に白抜け画像をプリントアウトしたときに画像形成装置を停止し、その時のトナー室底面21上のトナー残量を計測した。その結果を表1に記す。
【0072】
実験1:比較例/従来例としてのシート状部材を用いない構成の現像器
実験2:比較例/従来例としてのシート状部材を用いた構成の現像器
実験3:本実施例構成の現像器
【0073】
【表1】
Figure 2004053775
【0074】
表1の結果から分かるように、同じトナー室底面の傾斜角度を同じ35度にした場合、シート状部材101を使用していない従来例に比べ、シート状部材101を使用した場合の効果は歴然であり、特に本実施例の構成たる実験3では更に効果があった。
【0075】
また、空隙105はトナー室9のモールド型成型で簡単に作製できるため、シート状部材端部Bとしてのシート状部材端部104をトナー室壁面23に固定する等の固定手段を施すことなく、アジテータ31とシート状部材101の係合で前記シート状部材が交差位置Nをテコの支点として撓ませる事が出来、コスト削減が可能になる。
【0076】
尚、本実施例ではシート状部材101としてPETを採用したが、POM(ポリアセタール)、PPS(ポリフェニーレンサルファイド)等の他の部材を用いても良い。
【0077】
以上、本発明によれば、撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた事で、前記シート状部材の現像ローラから見てトナー室最深部まで、前記撹拌手段が一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与える際に十分にその振動が伝わり、トナー室底面が安息角以下でもトナー室底面上のトナーが前記撹拌手段まで滑落することができるようになった。
【0078】
(第2の実施例)
次に、本発明の実施例2を図9に基づいて説明する。なお、第1の実施例との共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0079】
本実施例に於いては、上述の第1の実施例で説明したシート状部材101を、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ200に組み込んで構成する点にある。
【0080】
尚、図9に示すプロセスカートリッジ200においては、上述の第1の実施例で説明した、帯電装置1、感光ドラム2、現像器3、現像ローラ10、現像ブレード11、クリーニング装置4を一体化してプロセスカートリッジ200を構成している。
【0081】
このプロセスカートリッジ200は、感光ドラム2等を駆動するための電源、画像形成する為のバイアスを供給する為の高圧回路を備えた画像形成装置本体に装着され、感光ドラム2上にトナー像が形成される。
【0082】
感光ドラム2上に形成されたトナー像は、また、画像形成装置本体に備えられた転写ローラ5によって転写材P上に転写され、定着装置6により定着される。
【0083】
転写材Pに転写されないで感光ドラム2上に残った転写残トナーは、プロセスカートリッジ200内のクリーニング装置4によって除去される。
【0084】
このとき、アジテータ31がシート状部材101と係合すると、シート状部材101のトナー室底面21との固定位置Lの、トナー室底面21とトナー室底面22が交差する交差位置Nが支点となり、図9のようにシート状部材101はテコの原理で撓み、トナー室壁面23最近傍にあるトナー室底面21上のトナー26まで振動が確実に伝わり、結果的にトナー室底面21上のトナーは確実にトナー室底面22まで滑落する。
【0085】
また、本実施例の現像器を有し画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを、その現像ローラ10の軸を回転軸として数回振ったが、前記シート状部材101と前記トナー室底面21との間にトナーが入り込んでいなかった。
【0086】
尚、本実施例ではシート状部材101としてPETを採用したが、POM(ポリアセタール)、PPS(ポリフェニーレンサルファイド)等の他の部材を用いても良い。
【0087】
以上、本発明によれば、撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、現像器内は同一平面上に無いトナー室底面及び前記現像器のトナー室壁面を有し、前記シート状部材は前記トナー室底面上の固定位置と、前記トナー室壁面上で少なくとも1ヶ所以上の固定位置に固定され、前記トナー室底面上での固定位置では、前記シート部材が前記撹拌手段の回転軸と同軸に略回転運動するような固定手段で固定されている事で、前記シート状部材の現像ローラから見てトナー室最深部まで、前記撹拌手段が一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与える際に十分にその振動が伝わり、トナー室底面が安息角以下でもトナー室底面上のトナーが前記撹拌手段まで滑落することができるようになった。
【0088】
また、前記プロセスカートリッジをその現像ローラ10の軸を回転軸として数回振ったが、前記シート状部材101と前記トナー室底面21との間にトナーが入り込んでいなかった。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、現像剤を撹拌する撹拌手段と、前記撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた事で、前記撹拌手段が一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与える際に、前記シート状部材の現像ローラから見てトナー室最深部まで十分にその振動が伝わり、トナー室底面が安息角以下でもトナー室底面上のトナーが前記撹拌手段下部のトナー室底面まで滑落することができる効果がある。
【0090】
また、本出願に係る第3の発明によれば、前記本構成の現像器が組み込まれたプロセスカートリッジを画像形成装置に装填する際に前記プロセスカートリッジをユーザが振ってトナーをほぐしても、前記シート状部材とシート状部材の間にトナーが入り込まないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の現像器断面図である。
【図2】第1の実施例の現像器断面図である。
【図3】従来例の現像器の断面図である。
【図4】従来例のシート状部材に於ける振動状態の模式図である。
【図5】アジテータの詳細図である。
【図6】従来例の現像器に於けるトナーの模式図である。
【図7】従来例の現像器に於けるトナーの模式図である。
【図8】第1実施例に於けるシート状部材の取付状態詳細図である。
【図9】第2実施例のプロセスカートリッジの概略構成図である。
【符号の説明】
1 帯電ローラ
2 感光ドラム
3 現像器
4 クリーニング装置
5 転写ローラ
6 定着装置
7 露光装置
8 トナー
9 トナー室
10 現像ローラ
11 現像ブレード
12 支持板金
21 トナー室底面
22 トナー室底面
23 トナー室壁面
24 トナー
25 トナー
26 トナー
31 アジテータ
32 支柱
33 可撓性シート
34 板金
35 係合位置
36 シート状部材係合部
37 両面テープ
101 シート状部材
103 シート状部材端部
104 シート状部材端部
105 空隙
200 プロセスカートリッジ

Claims (3)

  1. 現像剤を撹拌する撹拌手段と、前記撹拌手段と一定時間毎に係合して前記現像剤に振動を与えるシート状部材を有する現像器に於いて、前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する近傍のトナー室底面上の固定位置に前記シート状部材を固定し、前記固定位置から見て前記シート状部材の短手方向両端における一端たるシート状部材端部Aを前記シート状部材と前記撹拌手段とが係合する方とし、もう一端をシート状部材端部Bとした場合、前記シート状部材端部Bは自由端であり、かつ前記シート状部材端部Bが自由にその中で移動出来る空隙を設けた事を特徴としている現像器。
  2. 少なくとも前記請求項1記載の現像器を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 少なくとも前記請求項1乃至請求項2記載の現像器を有し、画像形成装置本体に着脱可能なことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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