JP2004052307A - 木造建物における枠組部の補強材 - Google Patents
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Abstract
【課題】木造建物の種々な形態の方形枠組部に対応して当該枠組部の補強材として好適な製品を提供する。
【解決手段】互いに平行する一対の木材5A,5C、5B,5Bを一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した木造建物の枠組部5の補強材において、ターンバックル1に一端を螺合した一対の螺杆2の他の一端に一端を接続した各ワイヤーロープ3の他の一端を、前記枠組部5の互いに隣接する前記木材間にわたして止着する取付杆6に接続する。
【選択図】図1
【解決手段】互いに平行する一対の木材5A,5C、5B,5Bを一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した木造建物の枠組部5の補強材において、ターンバックル1に一端を螺合した一対の螺杆2の他の一端に一端を接続した各ワイヤーロープ3の他の一端を、前記枠組部5の互いに隣接する前記木材間にわたして止着する取付杆6に接続する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
土台上に立設した一対の柱上に横架材を載置して構成する等、互いに平行する一対の木材を一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した枠組部は、木造建物の構造部分として必ず存在するものであるが、本発明は、この枠組部の補強材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土台を横架材および一対の柱で構成した枠組部を所謂筋違を用いて当該枠組部の補強としているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の筋違は、横架材等で成る枠組部が概し規格化された形態、大きさのものであるとしても微妙な相違点があることから、枠組部との接続部である端部を各枠組部に応じた加工処理をする必要があり、その処理が煩雑である。
【0004】
本発明は斯様な従来例の欠点に着目して創案したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
互いに平行する一対の木材を一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した木造建物の枠組部の補強材において、ターンバックルに一端を螺合した一対の螺杆の他の一端に一端を接続した各ワイヤーロープの他の一端を、前記枠組部の互いに隣接する前記木材間にわたして止着する取付杆に接続した、構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面は本発明に係る木造建物における枠組部の補強材の一実施形態を示し、図1は使用状態を示す正面図、図2は図1の一部拡大図、図3は図1の他の一部の一部欠截拡大図である。
【0007】
本発明に係る補強材Aは、ターンバックル1に一端を螺合した一対の各螺杆2,2の他の一端にワイヤーロープ3の一端を接続し、該ワイヤーロープ3の他の一端に設けた接続手段4によって枠組部5に止着する取付杆6を接続して構成したものである。
【0008】
前記ターンバックル1は補強材Aのほぼ中央に位置し、両端に一端を螺合した螺杆2,2をその回転により互いに近接離開させる。
【0009】
各螺杆2の他の一端には仲介材8を介してワイヤーロープ3の一端を接続し、仲介材8は一端を前記螺杆2に螺合し、他の一端に前記ワイヤーロープの一端を挿入しナット8aで締め付けて圧縮止めしたものである。
【0010】
螺杆2とワイヤーロープ3との接続は仲介材8を省略して、例えば、溶接手段などで直接互いに止着しても良いが、実施形態のようにすれば各部を分解できるので搬送および取扱上好適である。
【0011】
ワイヤーロープ3を用いたのは屈撓性(屈曲および可撓性)を利用するためであって、単一な金属線を該ワイヤーロープ3に代るものとして用いても不都合はないが、強度性を考慮したときはワイヤーロープを用いるべきである(この意味で、本発明の実施にはワイヤーロープと指称する以外のものであっても良い)。
【0012】
前記接続手段4は、基端側に前記仲介材8と同様の手段でワイヤーロープ3の端末を接続した接続主体9の先端に設けたねじ杆9aに接続ナット10を螺合して構成したもので、前記取付杆6の長手方向の中央に設けた透孔11にねじ杆9a部を貫通させ、透孔11より突出するねじ杆9aの先端に前記接続ナット10を螺合して締め付けて前記ワイヤーロープ3に取付杆6を前記の通り接続したものである。
【0013】
取付杆6は両端に前記枠組部5の構成材に当設する取付部片6aにボルト12や釘13の貫通孔(図示省略)を設けたもので、ターンバックル1、螺杆2、ロープ3或いは仲介材8、接続主体9と同様に金属で構成してある。
【0014】
図示の枠組部5は、土台5Aと一対の柱5B,5Bおよび横架材5Cを互いに組付けた軸組部(方形状の枠組部となる)を示し、この枠組部5の、対角線上に位置して相対する隅角部5´に前記補強材Aの取付杆6を配し、上位側の隅角部5´に配した取付杆6の両端の一方の取付部片6aを前記一方の柱5Bの側面(内側面)に、他の一方の取付部片6aを前記横架材5Cの側面(下側面)にそれぞれ重ね合わせて前記貫通孔を利用してボルト12と釘13を用いてこれらを一方の柱5B又は横架材5Cに止着する一方、下位側の隅角部5´(図示では符号5´´で示す)に他の一方の取付杆6(便宜上、「6´」で示す)を配し、該取付杆6(6´)の一方の取付部片6aを他の一方の柱5B(便宜上、「5B´」で示す)の側面に、他の一方の取付部片6aを前記土台5Aの側面(上側面)にそれぞれ重ね合わせて各取付部片6a,6aを柱5B(「5B´」)又は土台5Aにボルト12および釘13を用いて止着して枠組部5の対角線に沿う方向に配設し、同様にして他の一方の補強材A(便宜上「A´」で示す)を、一方の補強材Aに交叉させるように配して枠組部5に組付け、ターンバックル1を所要方向に回転させて、枠組部5の、相対する隅角部5´,5´を互いに近接する方向に外力を負荷させることによって実施形態の補強材A,Aを用いた枠組部の補強装置を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は前記の通りの構成であるから、軸組材等で構成される、木造建物の方形状の枠組部の補強材として好適な製品を提供できる。殊に、本発明はいわばターンバックル装置と屈曲可能なロープを用いたものであるから、枠組部の隅角部間の長さや隅角部を結ぶ対角線の角度に対応して種々の大きさ、形態の枠組部の補強材として適用でき、また、ターンバックル操作による増締めも可能であるから、土台と大引などで構成される床下の枠組部の補強材として適用するに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態を示す正面図。
【図2】図1の一部拡大図。
【図3】図1の他の一部の一部欠截拡大図。
【符号の説明】
1 ターンバックル
2 螺杆
3 ワイヤーロープ
5 枠組部
6 取付杆
【産業上の利用分野】
土台上に立設した一対の柱上に横架材を載置して構成する等、互いに平行する一対の木材を一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した枠組部は、木造建物の構造部分として必ず存在するものであるが、本発明は、この枠組部の補強材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土台を横架材および一対の柱で構成した枠組部を所謂筋違を用いて当該枠組部の補強としているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の筋違は、横架材等で成る枠組部が概し規格化された形態、大きさのものであるとしても微妙な相違点があることから、枠組部との接続部である端部を各枠組部に応じた加工処理をする必要があり、その処理が煩雑である。
【0004】
本発明は斯様な従来例の欠点に着目して創案したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
互いに平行する一対の木材を一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した木造建物の枠組部の補強材において、ターンバックルに一端を螺合した一対の螺杆の他の一端に一端を接続した各ワイヤーロープの他の一端を、前記枠組部の互いに隣接する前記木材間にわたして止着する取付杆に接続した、構成とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面は本発明に係る木造建物における枠組部の補強材の一実施形態を示し、図1は使用状態を示す正面図、図2は図1の一部拡大図、図3は図1の他の一部の一部欠截拡大図である。
【0007】
本発明に係る補強材Aは、ターンバックル1に一端を螺合した一対の各螺杆2,2の他の一端にワイヤーロープ3の一端を接続し、該ワイヤーロープ3の他の一端に設けた接続手段4によって枠組部5に止着する取付杆6を接続して構成したものである。
【0008】
前記ターンバックル1は補強材Aのほぼ中央に位置し、両端に一端を螺合した螺杆2,2をその回転により互いに近接離開させる。
【0009】
各螺杆2の他の一端には仲介材8を介してワイヤーロープ3の一端を接続し、仲介材8は一端を前記螺杆2に螺合し、他の一端に前記ワイヤーロープの一端を挿入しナット8aで締め付けて圧縮止めしたものである。
【0010】
螺杆2とワイヤーロープ3との接続は仲介材8を省略して、例えば、溶接手段などで直接互いに止着しても良いが、実施形態のようにすれば各部を分解できるので搬送および取扱上好適である。
【0011】
ワイヤーロープ3を用いたのは屈撓性(屈曲および可撓性)を利用するためであって、単一な金属線を該ワイヤーロープ3に代るものとして用いても不都合はないが、強度性を考慮したときはワイヤーロープを用いるべきである(この意味で、本発明の実施にはワイヤーロープと指称する以外のものであっても良い)。
【0012】
前記接続手段4は、基端側に前記仲介材8と同様の手段でワイヤーロープ3の端末を接続した接続主体9の先端に設けたねじ杆9aに接続ナット10を螺合して構成したもので、前記取付杆6の長手方向の中央に設けた透孔11にねじ杆9a部を貫通させ、透孔11より突出するねじ杆9aの先端に前記接続ナット10を螺合して締め付けて前記ワイヤーロープ3に取付杆6を前記の通り接続したものである。
【0013】
取付杆6は両端に前記枠組部5の構成材に当設する取付部片6aにボルト12や釘13の貫通孔(図示省略)を設けたもので、ターンバックル1、螺杆2、ロープ3或いは仲介材8、接続主体9と同様に金属で構成してある。
【0014】
図示の枠組部5は、土台5Aと一対の柱5B,5Bおよび横架材5Cを互いに組付けた軸組部(方形状の枠組部となる)を示し、この枠組部5の、対角線上に位置して相対する隅角部5´に前記補強材Aの取付杆6を配し、上位側の隅角部5´に配した取付杆6の両端の一方の取付部片6aを前記一方の柱5Bの側面(内側面)に、他の一方の取付部片6aを前記横架材5Cの側面(下側面)にそれぞれ重ね合わせて前記貫通孔を利用してボルト12と釘13を用いてこれらを一方の柱5B又は横架材5Cに止着する一方、下位側の隅角部5´(図示では符号5´´で示す)に他の一方の取付杆6(便宜上、「6´」で示す)を配し、該取付杆6(6´)の一方の取付部片6aを他の一方の柱5B(便宜上、「5B´」で示す)の側面に、他の一方の取付部片6aを前記土台5Aの側面(上側面)にそれぞれ重ね合わせて各取付部片6a,6aを柱5B(「5B´」)又は土台5Aにボルト12および釘13を用いて止着して枠組部5の対角線に沿う方向に配設し、同様にして他の一方の補強材A(便宜上「A´」で示す)を、一方の補強材Aに交叉させるように配して枠組部5に組付け、ターンバックル1を所要方向に回転させて、枠組部5の、相対する隅角部5´,5´を互いに近接する方向に外力を負荷させることによって実施形態の補強材A,Aを用いた枠組部の補強装置を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は前記の通りの構成であるから、軸組材等で構成される、木造建物の方形状の枠組部の補強材として好適な製品を提供できる。殊に、本発明はいわばターンバックル装置と屈曲可能なロープを用いたものであるから、枠組部の隅角部間の長さや隅角部を結ぶ対角線の角度に対応して種々の大きさ、形態の枠組部の補強材として適用でき、また、ターンバックル操作による増締めも可能であるから、土台と大引などで構成される床下の枠組部の補強材として適用するに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態を示す正面図。
【図2】図1の一部拡大図。
【図3】図1の他の一部の一部欠截拡大図。
【符号の説明】
1 ターンバックル
2 螺杆
3 ワイヤーロープ
5 枠組部
6 取付杆
Claims (1)
- 互いに平行する一対の木材を一組とする二組を互いに直交方向に配して構成した木造建物の枠組部の補強材において、ターンバックルに一端を螺合した一対の螺杆の他の一端に一端を接続した各ワイヤーロープの他の一端を、前記枠組部の互いに隣接する前記木材間にわたして止着する取付杆に接続した、木造建物における枠組部の補強材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209296A JP2004052307A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 木造建物における枠組部の補強材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209296A JP2004052307A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 木造建物における枠組部の補強材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004052307A true JP2004052307A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31933183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002209296A Pending JP2004052307A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 木造建物における枠組部の補強材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004052307A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016000894A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | ホリー株式会社 | 制振装置付き構造物 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209296A patent/JP2004052307A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016000894A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | ホリー株式会社 | 制振装置付き構造物 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
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A02 | Decision of refusal |
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