JP2004051507A - 摂食刺激組成物 - Google Patents

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Soichi Kugimiya
釘宮 聡一
Satoshi Nojima
野島 聡
Ritsuo Nishida
西田 律夫
Masayuki Sakuma
佐久間 正幸
Yasumasa Kuwabara
桑原 保正
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Abstract

【課題】衛生害虫に対しての摂食刺激活性が極めて高い摂食刺激組成物を提供する。
【解決手段】オリゴ糖とアミノ酸とを有効成分として含有することを特徴とする摂食刺激組成物。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛生害虫、特にゴキブリ等の有翅昆虫の摂食性を著しく向上させることができる摂食刺激組成物に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より害虫を防除する方法の1つとして、害虫に害虫防除成分を摂食させて害虫を防除する害虫防除剤(例えば、毒餌剤)がある。該害虫防除剤に害虫を集まりやすくするために、種々の誘引物質を併用することが検討されている。
これらの誘引物質は、該害虫防除剤に配合、練合、塗布したり、該害虫防除剤の近くに配置させることなどが知られている。
【0003】
そのような害虫の誘引剤としては、ゴキブリなどに対しては、緒方らの研究(衛生動物,13(4),262(1962))、あるいはTsujiの研究(衛生動物,17(2),89(1966))などにおいて、ジャガイモ、タマネギ、オカラ、米ヌカおよび各種脂肪酸などの誘引性が比較されている。
その他にも、バニリン、ピペロールなどが直翅目、すなわちゴキブリ、コオロギ、バッタ、キリギリス、カマキリ、カマドウマなどに対して誘引性があることが知られている。
【0004】
更に、害虫駆除用毒餌剤の喫食性の向上のために糖を添加することが知られており、糖類としてショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、黒砂糖、赤砂糖、三温糖がある。
上記の他にも、無機塩類、多価アルコール、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル類等が食餌性摂食刺激物質として検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術に記載された種々の誘引物質でも、衛生害虫に対する誘引性や摂食刺激活性に未だ改良の余地があった。従って、本発明の目的は、衛生害虫に対しての摂食刺激活性が極めて高い摂食刺激組成物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、害虫の行動パターンを種々研究する中で、配偶行動に重要な機能を有する背板腺分泌物を見いだし、これを基に鋭意検討した結果、下記の構成によって衛生害虫に対して著しく高い摂食刺激活性が得られることを見いだし、本発明に到達した。
(1)オリゴ糖とアミノ酸とを有効成分として含有することを特徴とする摂食刺激組成物。
(2)オリゴ糖が、構成単糖としてD−グルコースを含むことを特徴とする前記(1)に記載の摂食刺激組成物。
【0007】
また、本発明の摂食刺激組成物における好ましい態様を以下に示す。
・オリゴ糖とアミノ酸との配合重量比(オリゴ糖:アミノ酸)が、(20:1)〜(1:3)であることを特徴とする上記の摂食刺激組成物
・オリゴ糖が、構成単糖数2〜9個のオリゴ糖の少なくとも1種含むことを特徴とする上記の摂食刺激組成物
【0008】
本発明者らは、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)における配偶行動を研究した結果、チャバネゴキブリの雄の第7腹節及び第8腹節に存在する背板腺の分泌物が雌を誘引し、且つその分泌物を雌が摂食しているのが観察された。そして、その背板腺分泌物の特性について検討していく中で、その分泌物が、雌ばかりでなく雄や若虫にも高い摂食刺激活性があることを見いだした。この知見を基礎とし、更にその背板腺分泌物中の構成成分の検討を行った結果、有効成分としてオリゴ糖とアミノ酸の両方を含有することにより、その両化合物が相乗的に作用し、各々単独で用いた場合に比べて、著しく高い摂食刺激活性を達成できた。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の摂食刺激組成物中の構成成分について説明する。
(オリゴ糖)
本発明において、オリゴ糖は単糖が2個〜10個結合した物質を意味し、好ましくは単糖が2個〜9個結合した物質であり、より好ましくは単糖が2個〜6個結合した物質である。
【0010】
本発明におけるオリゴ糖の構成単糖としては、D−グルコース、myo−イノシトール等を挙げることができる。これらの中では特に構成単糖としてD−グルコースを含むことが好ましい。
【0011】
上記構成単糖のお互いの結合様式としては、α−1,4−グリコシド結合、α−1,1−グリコシド結合、α−1,6−グリコシド結合、O−グリコシド結合等、あるいはこれら結合様式2種以上含むものが挙げられる。これらの中ではα−1,4−グルコシド結合、α−1,1−グルコシド結合、α−1,6−グルコシド結合、O−グルコシド結合あるいはこれら結合様式2種以上含むものが好ましく、特にα−1,4−グルコシド結合しているものを含むことが好ましい。
また、本発明におけるオリゴ糖は、末端が還元性である還元性オリゴ糖であるものが好ましい。
【0012】
本発明において、オリゴ糖としては、具体的にはマルトースオリゴマー、オリゴグルコシルトレハロース、オリゴグルコシルイノシトール等、あるいはこれらの2種以上の混合物が具体的に挙げられる。これらの中でも、マルトースオリゴマー、オリゴグルコシルトレハロース、あるいはこれらの2種以上の混合物が好ましく、特に好ましくはマルトースオリゴマーとオリゴグルコシルトレハロースの2種以上の混合物である。
【0013】
以下、本発明におけるオリゴ糖の具体例を挙げるが、本発明の内容がこれらに限定されるものでない。
【0014】
【化1】
Figure 2004051507
【0015】
【化2】
Figure 2004051507
【0016】
本発明においては、上記具体例(1)から(9)のうちの2種以上の混合物が好ましく、より好ましくは上記具体例(1)から(9)の混合物をオリゴ糖として使用するのが好ましい。上記オリゴ糖においては、α−アノマー、β−アノマーのいずれも包含する。
【0017】
本発明の摂食刺激組成物中の上記オリゴ糖の含有量としては、有効量であれば適宜設定できる。該量として目安としては該組成物の全重量に対して0.5〜99.5重量%が好ましい。
【0018】
(アミノ酸)
チャバネゴキブリの雄の第8腹節に存在する背板腺の分泌物を分析したところ、図1に示すように、それぞれアミノ酸であるプロリン、グリシン、スレオニン、アラニン、バリン、ヒスチジン、アルギニン、チロシン、グルタミン酸、ロイシン、セリン、メチオニン、イソロシン、フェニルアラニン、リシンが検出された。本発明においては、勿論これらのアミノ酸を使用することができるが、その他にもオリゴ糖との併用により摂食刺激活性が得られることが判明したアスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、システイン、トリプトファン等を使用できる。中でも、オリゴ糖との併用により高い摂食刺激活性が得られるアスパラギン酸、スレオニン、セリン、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラニン、リシン、ヒスチジン、アルギニン、プロリンが好ましい。また、これらのアミノ酸は単独でも、2種以上を混合して使用してもよい。
【0019】
本発明の摂食刺激組成物において、アミノ酸の含有量は、有効量であれば適宜設定できる。該量として目安としては該組成物の全重量に対して0.05〜99.5重量%が好ましい。
【0020】
本発明の摂食刺激組成物中のオリゴ糖とアミノ酸との配合比(オリゴ糖:アミノ酸)は、適宜設定できるが、具体的には(20:1)〜(1:3)が好ましく、より好ましくは(5:1)である。
【0021】
本発明において、上記に挙げたオリゴ糖及び/又はアミノ酸としては、チャバネゴキブリの雄の第7腹節及び第8腹節に存在する背板腺の分泌物から各々単離されたものを用いることもできるし、市販のものも用いることができる。単離する場合は、チャバネゴキブリの雄の第7腹節及び第8腹節に存在する背板腺をメタノール、クロロホルム、それらの混合物で抽出した抽出物をカラムクロマトグラフィー等の精製手段によりある程度精製したものを用いる。
【0022】
本発明の摂食刺激組成物には、必要によりリン脂質を配合してもよい。リン脂質としては、グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質を用いることができる。これらの中でもグリセロリン脂質が好ましい。グリセロリン脂質としては、レシチン(ホスファチジルコリン)、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール等が挙げられる。
これらの中でも、レシチン(ホスファチジルコリン)が好ましく、より好ましくは3−sn−ホスファチジルコリンである。
【0023】
3−sn−ホスファチジルコリンにおいて結合している脂肪酸残基としては、オレイン酸残基、リノール酸残基、リノレン酸残基、ミリスチル酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基等が挙げられる。これらの中でも、脂肪酸残基としてオレイン酸残基、リノール酸残基を主として有するものが好ましい。
【0024】
3−sn−ホスファチジルコリンとしては、市販の卵黄レシチン、大豆レシチン等が挙げられる。
【0025】
上記リン脂質は単独でも、2種以上を混合して用いることもできる。また、本発明の摂食刺激組成物中の上記リン脂質の含有量としては、有効量であれば適宜設定できる。該量として目安としては該組成物の全重量に対して0.5〜99.5重量%が好ましい。
【0026】
更に、衛生害虫に対して誘引性を示す物質を併用してもよい。そのような誘引性を示す物質としては、タンパク質、上記オリゴ糖以外の炭水化物、上記以外の脂質などが挙げられる。
【0027】
タンパク質としては、動物性タンパク質や植物性タンパク質があり、これらを含むもの、例えば、生体粉やそれらの抽出物、酵素分解物などがある。ここでの動物性タンパク質としてはアクチン、アルブミン、カゼイン、フィブリン、フィブリノーゲン、ケラチン、グロブリン(α、β、γ)、ヘモグロビン、ミオシンなど、あるいはフィッシュソリュブル、イナゴ、バッタ、カマキリ、コオロギ、ハチ、アブラムシ、ゴキブリ、チョウ、ガ、ハエ、タマゴ、魚粉、サナギ、オキアミ、エビ、ミルク、チーズ、飼料用酵母、馬肉などから得られる固体(粉体など)および液状物がある。
【0028】
また、植物性タンパク質としては、エデスチン、ゼイン、グリアジン、アラチン、ツェイン、グルテンなど、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシなどのデンプン粉、小麦粉、米粉、フスマ、大豆、綿実、菜種、ゴマ、粟、ヒエ、タマネギ、バナナなど、そして落花生、カボチャ種、ソラマメなどから得られる固体(粉体など)および液状物のタンパク質がある。またこれらの植物性タンパク質の加工物、すなわち米ぬか、酒粕、ゴマ油粕、オカラ、ビールなど、さらに穀類の脱脂粕を酸分解後中和した組成物などが挙げられる。
【0029】
炭水化物としては例えば果汁、ハチミツ、廃糖蜜、砂糖きび、パラチノース、トレハロース(α,α−、β,β−、α,β−トレハロース)、ソホロース、ツラノース、ラミナリビオース、ニゲエロース、セルビオース、キシロビオース、ロイクロース、ゲンチオビオース、メルビオース、ルチノース、プリムベロース、ビシアノース、ロビノース、N−アセチルグルコサミン、ガラクツロン酸、マンノース、キシロース、アラビノース、グルクロン酸、グルコサミン、ショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖、黒砂糖、赤砂糖、三温糖、グラニュー糖、アラビノース、ガラクトース、ソルビトール、グリセリンなどが挙げられる。
【0030】
脂質としては、植物性油や動物性油がある。例えば植物性油としては、木ロウ、ヤシ油、カカオ油などの植物油、ヒマシ油、オリーブ油、落花生油などの不乾性油、アマニ油、キリ油、麻実油、エノ油などの乾性油があげられる。また、動物性油としては、哺乳類油である体脂、バター脂、脚脂、そして鳥類、爬虫類、両生類、昆虫などから得られる油、鯨油、イルカ油、イワシ油、ニシン油、タラ肝油、サメ肝油、イカ油、ハマグリ油、卵油および酵母または細菌などが生産する油脂などがあげられる。
【0031】
これらタンパク質、炭水化物及び脂質の使用量は、本発明の摂食刺激組成物の全重量に対して有効量であればよく、好ましくは50重量%以下の範囲である。また、前記タンパク質、炭水化物及び脂質は、各々2種以上使用してもよい。
【0032】
更に、他の併用できる害虫誘引物質としては、例えば脂肪酸のメチルまたはエチルエステル、飽和または不飽和アルコール、非還元性デンプン加水分解物、シクロヘキシル基を持つカルボン酸エステル、芳香性を持つ脂肪酸ケトン、アルコール、アルデヒド、ラクトン、エステル、アロエまたはユーカリ植物およびその抽出物、炭素数7ないし9のケトン、バニリン、エチルバニリン、イソバニリン、ピペロナール、ピペロナールアセトン、2,6−ノナジエナールなどが挙げられ、その使用量は、本発明の摂食刺激組成物の全重量に対して有効量であればよく、好ましくは5重量%以下である。
【0033】
本発明の摂食刺激組成物には、他の添加剤を用いることができる。そのような他の添加剤としては、増量剤、酸化防止剤、保存剤、誤食防止剤そして害虫に対する誘引性を増強する香料などを挙げることができる。
【0034】
増量剤としては、例えばホワイトカーボン、珪藻土、結晶セルロース、クレー、カオリン、タルク、ベントナイト、ゼオライト、セピオライト、アタパルジャイト、ケイ酸などが挙げられ、その使用量は本発明の摂食刺激組成物の全重量に対して0〜10重量%である。
【0035】
酸化防止剤としては、例えばエリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、D,L−α−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチック酸、メチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、グアヤク酸、L−システイン塩酸塩などが挙げられ、保存剤としては、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ジフェニル、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0036】
結合剤としては、アラビアゴム、アラビアガム末、カルボキシメチルセルロース、結晶セルロース、ゼラチン、デキストリン、ヒドロキシプロピルスターチ、ポリエチレングリコール(400、1500、4000、6000)、ポリオキシエチレンポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、シリコン樹脂、メタアクリル酸コポリマー等が挙げられ、吸収剤としては、ホワイトカーボン、軽質ケイ酸、α−デンプン等が挙げられる。
【0037】
また、誤食防止剤としては、例えば安息香酸デナトニウム、アセチル化ショ糖、トウガラシ末、アラマンスアルミニウムレーキ、エリスロシン、エリスロシンアルミニウムレーキ、ニューコクシン、フロキシン、ローズベンガル、アシドレッド、タートランジ、タートランジンアルミニウムレーキ、サンセットイエローFCF、インジゴカルミン、β−カロチン、銅クロロフィルなどが挙げられる。香料としては、例えばチーズ香料、バター香料、ピーナッツ香料、ピーチ香料、ストロベリー香料、ミルク香料などが挙げられる。
【0038】
着色剤としては、例えば赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号および青色2号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、だいだい色201号、だいだい色203号、だいだい色204号、だいだい色205号、だいだい色206号、だいだい色207号、黄色201号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色204号、黄色205号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、かっ色201号、紫色201号、赤色401号、赤色404号、赤色405号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色505号、赤色506号、だいだい色401号、だいだい色402号、だいだい色403号、黄色401号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色404号、黄色405号、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、緑色403号、緑色404号、紫色401号、黒色401号などが挙げられる。
【0039】
また、着色剤として、クロロフィル、リボフラビン、アンナット、カンタキサンチン、クロシン、コチニール、ベニバナ、パプリカ色素、アントラキノンなどの食品添加物として認められている天然色素も使用できる。
【0040】
これら酸化防止剤、保存剤、誤食防止剤、着色剤および香料の使用量は、本発明の摂食刺激組成物の全重量に対して1.0重量%以下である。
【0041】
本発明の摂食刺激組成物は、固形、粉末、液状、エアゾール剤、スプレー剤、塗布剤、ゲル、ゼリーなどの形態で利用することができる。例えば、前記の各材料を所望の配合割合にそって混合、練合し、さらに造粒、乾燥、ふるい別けなどの工程を経て丸剤、錠剤、顆粒剤などに成形することができる。また、顆粒の摂食刺激組成物を造る場合は、上記各成分を混合した後に水を添加して練合して成形することができる。その後、バスケット式造粒機にて造粒し、80から100℃で約1から3時間乾燥することで基材を調製できる。
【0042】
本発明の摂食刺激組成物を害虫防除剤に使用する場合においては、害虫防除成分としては、従来からの害虫防除成分、すなわち殺虫剤、または該殺虫剤とその共力剤の少なくとも一種以上を、対象害虫が摂食によりその致死量以上が体内に摂取される量を配合すればなんら制限されない。そして、該殺虫剤としては、ピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、オキサジアゾール系殺虫剤、ピラゾール系殺虫剤、IGR、JH、ホウ酸、その他の殺虫剤および共力剤などが挙げられる。これら害虫防除成分の含有量としては、摂食刺激組成物100重量部に対して好ましくは0.01〜50重量部、より好ましくは0.03〜35重量部である。
【0043】
また、本発明の摂食刺激組成物は、収納容器および捕獲容器に収納し、そして該容器を屋内および屋外に適宜に設置し使用することができる。例えば、このような容器としては、従来より毒餌剤用および捕獲用容器として用いられてきているものであればその形状、機構および大きさなどなんら制限はされない。
【0044】
本発明の摂食刺激組成物を用いて対象害虫を捕獲する害虫の防除方法としては、前記の捕獲容器の従来からの使用方法となんら変わらない方法で、対象害虫および設置場所により決められ、例えば、対象害虫がゴキブリで設置場所が台所の角などハウス型の粘着式捕獲容器を用いる場合は、該粘着式捕獲容器の内面若しくは粘着面に本発明の摂食刺激組成物を塗布若しくはスプレー、あるいは置き、壁に沿った方向に進入口を向けて設置することでゴキブリを捕獲することができる。さらに、本発明の摂食刺激組成物に害虫防除成分を含む場合、その容器としては、通常用いられるものであれば何ら制限されるものではない。
【0045】
本発明において対象害虫としては、ワモンゴキブリ、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ等のゴキブリ類;ヒメアリ、クロヤマアリ、アミメアリ、トビイロケアリ等のアリ類;アオズムカデ、セスジアカムカデ、トビズムカデ等のムカデ類;ヤスデ類;ダンゴムシ類;ワラジムシ類;ナメクジ類;バッタ類;ゲジゲジ類;ハエ類;ダニ類等が挙げられる。本発明においては、有翅昆虫に対して、特にはゴキブリ類に対して効果的である。
【0046】
【実施例】
以下に実施例によって、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0047】
実施例1
摂食刺激活性を評価するために、下記のようなPEG摂食試験法を用い、下記各試料を評価した。
【0048】
(PEG摂食試験法)
プラスチックカップ(上端内径7.0cm、下端内径5.5cm×高さ3.7cm、内側上端にはあらかじめ炭酸カルシウム粉末を塗布した)にチャバネゴキブリ(6日齢未交尾の雌)を供試虫として一頭ずつ入れ、排泄物で汚れたろ紙(1×4cmをW型に折ったもの)をシェルターとして入れて、約1時間静置し、条件付けを行う。
【0049】
一方、PEG70,000(ポリエチレングリコール70,000)4.0gをメタノール(または含水メタノール)100mlに溶解(以下、PEGのメタノール標準溶液と略)し、さらに、下記各試料(背板腺磨粋試料、第8背板腺抽出物試料またはこれらの希釈物)を一定量加えて調製した供試液1μlをカバーグラス(18×18×0.15mm)に広げ、薄膜の試験試料を調製する。この薄膜を上記の供試虫の入った容器に入れ、暗所に12時間放置し摂食させる。PEG薄膜上に残された噛み痕を実体顕微鏡で調べ、試料の摂食刺激活性が判定できる。噛み痕の大小、頻度に関係なく、噛み痕の認められる場合を反応ありとし、噛み痕の生成率を集計し、摂食活性の評価とした。尚、試験は各試料につき20枚の試料薄膜を供与し、これを3回繰り返し、その平均を算出した。
【0050】
(背板腺磨粋物試料の調製法)
実体顕微鏡の観察の下に、未交尾雄の腹部第8節背板腺(以下、TG−8ともいう)を背板ごとピンセットで摘出した。20頭分をまとめて小容器(エッペンドルフ社製ミクロ遠沈管、1.5ml容)にいれ、PEGのメタノール標準溶液0.5mlを加えた。これを液体窒素で凍結後、ペレットミキサーで磨砕して生物試験の原液(TG−8磨砕物の原液)とした。試料濃度は、PEG薄膜40μgに含まれる雄当量として換算し、male equivalent/40μg PEG (m.e./40μg PEG)と表記した。原液をPEG標準溶液でさらに10倍と100倍に希釈し、生物試験して、統計処理しEC50値を求めた。TG−8磨砕物のEC50値は、0.0054m.e./40μg PEGで、非常に高い摂食刺激活性であった。
【0051】
(TG−8抽出物試料の調製)
前述の方法で10日齢未交尾雄2000頭より摘出したTG−8を、クロロホルム及びメタノールにて抽出し、その混液をロータリーエバポレーターにより乾固して粗抽出物試料を得た。
【0052】
(TG−8抽出物試料の分画・精製)
次いで、粗抽出物試料をヘキサンとエタノールとで分配し、メタノール可溶部を逆相カートリッジカラム(Waters社製「Sep−Pak Vac C18」)を用いて水−メタノール系溶媒にて段階的に溶出した。この水溶出画分を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w−x8)及び陰イオン交換樹脂(Dowex 1−x8)を用いて分離し、両性イオン画分を得た。得られた画分について、TLC分析及び1H−NMR、13C−NMR等の機器分析を行ったところ、プロリン、グリシン、スレオニン、アラニン、バリンを主成分とするアミノ酸混合物であることが判明した。
【0053】
実施例2
TG−8メタノール抽出物のアミノ酸組成及び各アミノ酸をオリゴ糖(マルトース・マルトトオースブレンド)と混合した試料の摂食刺激活性を図1に示す。
尚、活性評価は各々の試験試料薄膜が各標品を0.1m.e含むように調製し、前述のPEG摂食試験法により行った。TG−8メタノール抽出物には、上記の主成分以外のアミノ酸も存在しており、その多くはオリゴ糖と混合すると強い摂食刺激活性を示した。また、TG−8メタノール抽出物に認められなかったアミノ酸とオリゴ糖との混合物も強い摂食刺激活性を示した。
【0054】
実施例3
マルトース・マルトトリオースブレンド(背板腺組成と等しくなるように調製したもの)と、アミノ酸ブレンド(背板腺組成と等しくなるように調製した各種アミノ酸混合物)とを用い、▲1▼アミノ酸ブレンド単独、▲2▼マルトース・マルトトリオースブレンド単独、▲3▼マルトース・マルトトリオースブレンドとアミノ酸ブレンドとの混合物を、それぞれの濃度を変えて薄膜試料を作製し、PEG摂食試験を行った。尚、試料濃度は、雄1頭のTG−8相当量を1m.e.として換算した値である。
【0055】
結果を図2に示すが、アミノ酸ブレンド単独では摂食刺激活性を殆ど示さないことがわかる。また、マルトース・マルトトリオースブレンド単独では1m.e.以上で初めて約60%の明確な摂食活性を示すようになる。これに対し、マルトース・マルトトリオースブレンドとアミノ酸ブレンドとの混合物では、約0.1m.e.でマルトース・マルトトリオースブレンド単独と同等以上の摂食率に達している。このことから、オリゴ糖とアミノ酸とを併用することにより、両者の相乗効果により著しく高い摂食刺激活性が実現できうることが判る。
【0056】
【発明の効果】
本発明により、衛生害虫に対しての摂食刺激活性が極めて高い摂食刺激組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャバネゴキブリの雄の第8腹節に存在する背板腺の分泌物を分析して得た含有アミノ酸の種類とその含有量、並びに各アミノ酸とオリゴ糖(マルトース+マルトトリオース)との混合物の摂食刺激活性を示す図である。
【図2】実施例において、▲1▼アミノ酸ブレンド単独、▲2▼マルトース・マルトトリオースブレンド単独、▲3▼マルトース・マルトトリオースとアミノ酸ブレンドとの混合物の各濃度を変えて摂食率を測定した結果を示すグラフである。

Claims (3)

  1. オリゴ糖とアミノ酸とを有効成分として含有することを特徴とする摂食刺激組成物。
  2. アミノ酸が、アスパラギン酸、スレオニン、セリン、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラニン、リシン、ヒスチジン、アルギニン、プロリンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の摂食刺激組成物。
  3. オリゴ糖が、構成単糖としてD−グルコースを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の摂食刺激組成物。
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