JP2004049485A - 医療用具の口栓体及び医療用具 - Google Patents

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Kensho Shirahama
白濱 憲昭
Tomohiro Goto
後藤 友宏
Shunji Ichikawa
市川 俊二
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Abstract

【課題】針を口栓体の外に露出せずに薬液を輸液容器に注入できることにより、作業を安全に行うことができる医療用具の口栓体を提供すること。
【解決手段】医療用具に装着される口栓体(3)であって、天面から略中央部に亘って凹部(4)を形成し、当該凹部(4)に穿刺針スライド(10、10A)を装着し、当該穿刺針スライド(10、10A)の内側に穿刺針チップ(5)を配置したことを特徴とする医療用具の口栓体(3)。前記穿刺針チップ(5)は、先端に鋭利な尖端(6)が形成され、側壁に通液孔(7)が形成され、後端部に鍔部(8)が形成され、前記穿刺針スライド(10、10A)は、筒状に形成され、底部に孔(11)が形成され、上部に鍔部(12)が形成されている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば薬液等の混合・注入等に用いる輸液容器、血液の体外循環回路、輸液・輸血セット等の医療用具に装着される口栓体の改良に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、図4は現在使用されている医療用具として、薬液注入装置50の一例を示す概略図で、輸液容器51(輸液バッグともいう)は、チューブ状フィルムを袋状に形成し、その袋状の輸液容器51の端部に溶着等の手段により、筒状の口部52を装着している。さらに当該口部52の端部開口部内に、エラストマー樹脂、合成ゴム等よりなる口栓体53を配置すると共に、当該口栓体53に剥離用カバー54を溶着して、液密性を維持している。
ところで薬液容器60から薬液を輸液容器51に移す時に、口栓体53の穿刺針としてステンレス針55を用いる場合には、使用後廃棄する際に、口栓体53からステンレス針55を分離すると共に、ステンレス針55には防護キャップ56等を被せて廃棄する必要がある。そのため、廃棄処理が面倒であると共に、ステンレス針55に防護キャップ56を被せる際に誤って指に針を刺してしまう等のおそれがある。
またプラスチック針も使用されるが、一般に外径が太いので、穿刺抵抗が大きく輸液作業が実施しにくいばかりでなく、口栓体(ゴム栓)の切り屑が薬液に混入するいわゆるコアリングが発生しやすい。そこで、細径にすることも考えられるがあまり細くすると穿刺する際に折れ曲がったり、折れるおそれがある。また口栓体の厚みを薄くする手段も考えられるが、針の穿刺圧力により口栓体が、脱落するおそれがある。
【0003】
なお例えば(D1)特開2001−178831号には、口栓体に穿刺する穿刺針に針カバーを装着した穿刺部材の発明が開示されている。また例えば(D2)実用新案登録第2531197号には、口栓体に穿刺針の案内溝、スリット等を形成して、穿刺針を穿刺しやすくした薬液容器の発明が開示されている。
しかしながら双方の公知文献(D1、D2)には、針を口栓体の外に露出せず、安全に薬液等の混合・注入等の作業を行うことのできる穿刺部材、薬液容器及び/又は輸液容器等の医療用具(薬液注入装置)については、開示されていない。
そこで本発明者らは以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題に鑑みて提案されたもので、針を口栓体の外に露出せず、安全に薬液等の混合・注入等の作業を行うことのできる医療用具を提供することを目的とする。
【0005】
[1]本発明は、医療用具に装着される口栓体(3)であって、天面から略中央部に亘って凹部(4)を形成し、当該凹部(4)に穿刺針スライド(10、10A)を装着し、当該穿刺針スライド(10、10A)の内側に穿刺針チップ(5)を配置した医療用具の口栓体(3)を提供する。
[2]本発明は、前記穿刺針チップ(5)は、先端に鋭利な尖端(6)が形成され、側壁に通液孔(7)が形成され、後端部に鍔部(8)が形成され、
前記穿刺針スライド(10、10A)は、筒状に形成され、底部に孔(11)が形成され、上部に鍔部(12)が形成されている[1]に記載の医療用具の口栓体(3)を提供する。
[3]本発明は、前記穿刺針スライド(10、10A)は、鍔部(12)の底面に突起部(12T)を形成した[1]ないし[2]に記載の医療用具の口栓体(3)を提供する。
[4]本発明は、前記穿刺針スライド(10A)は、内壁面に、ネジ溝(10M)を形成した[1]ないし[3]に記載の医療用具の口栓体(3)を提供する。
[5]本発明は、[1]ないし[4]に記載の口栓体(3)を有する医療用具(1)を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、輸液容器の例について説明する。
図1は本発明の口栓体を装着した輸液容器の一実施形態を示す概略図で(A)は、口部の縦断面図、(B)は口部の天面図、図2は図1の輸液容器の使用例を示す概略図(口部の縦断面図)、図3は本発明の口栓体のその他の一実施形態と当該口栓体を装着した輸液容器の使用例を示す概略図(口部の縦断面図)である。
輸液容器1の口部2は、例えば図1に例示するように、筒状の基部2Bと当該基部2Bの上部に筒状の大径部2Lを形成し、当該大径部2Lに口栓体3を装着することにより構成される。さらに、大径部2Lと口栓体3の天面に口栓体押え15が装着されている。
大径部2Lの底部には、突部2Tと溝部2Mが形成され、口栓体3両側の天面と底面にも、突部3Tと溝部3Mが形成され、口栓体押え15の底面にも突部15Tが形成されている。突部2Tと溝部3M、突部3Tと溝部2M、突部15Tと溝部3Mは相互に嵌合できるように形成されている。
【0007】
本発明の口栓体3は例えばエラストマー樹脂、合成ゴム等よりなり、図1に例示するように天面から略中央部に亘って凹部4が形成され、当該凹部4に穿刺針スライド10、10Aが装着され、穿刺針スライド10、10Aの内側に穿刺針チップ5が配置されている。
穿刺針チップ5は例えば硬質の合成樹脂により射出成形等により形成され、図1に例示するように先端に鋭利な尖端6が形成され、側壁に通液孔7が形成され、後端部に鍔部8が形成されている。
前記穿刺針スライド10、10Aは、例えば硬質ないし半硬質の合成樹脂により射出成形ないしインサート成形等により形成され、図1に例示するように筒状に形成され、底部に孔11が形成され、上部に鍔部12が形成されている。
また前記穿刺針スライド10、10Aは、鍔部12の底面には必用に応じて突起部12Tが形成されている。
また前記穿刺針スライド10Aは、内壁面に、ネジ溝10Mを形成している。
また口栓体3は、必用に応じて前記凹部4の外周に浅い凹部4Mを形成し、当該凹部4Mに穿刺針スライド10、10Aの突起部12Tが係止される。
【0008】
前記穿刺針チップ5の鍔部8は、穿刺針スライド10、10Aの内壁面に、軽く接触して、上下にスライドできる程度に形成されている。例えば同鍔部8の外径は、穿刺針スライド10、10Aの内径より若干大きいかあるいは、実質的に同じ寸法に形成するのが良い。
また穿刺針チップ5の長さは、口栓体3の厚みよりも、若干短く形成され、穿刺針スライド10、10Aの内壁面を下方にスライドしたとき、口栓体3の底面を、鋭利な尖端6で貫通し、かつ通液孔7が口部2の空間と連通して、薬液を輸液容器本体2H内に導入できる程度に形成される。
【0009】
前記穿刺針スライド10、10Aの長さは、穿刺針チップ5よりも短く形成され、底部の孔11より、穿刺針チップ5を突出させている。
また前記穿刺針スライド10、10Aは、鍔部12の底面に形成した突起部12Tを、口栓体3の浅い凹部4Mに係止することにより、ガタつかないように口栓体3に固定することができる。
また前記穿刺針スライド10Aは、内壁面にネジ溝10Mを形成することにより、これに沿って穿刺針チップ5を上下させることができる。
【0010】
次に本発明の口栓体3を装着した輸液容器1の使用方法の一例について説明する。
内部に薬液を充填した薬液容器21の接続部22の先端を穿刺針チップ5の内壁面に嵌入し、薬液容器を21下方に押すと、図2のように、穿刺針チップ5が下方にスライドし、口栓体3の底部から鋭利な尖端6と通液孔7を貫通して露出させることができ、薬液容器21内の薬液を輸液容器本体2H内に導入することができる。
薬液を輸液容器本体2H内に導入した後、薬液容器21を上方に引き上げると鋭利な尖端6と通液孔7は口栓体3の中に収納され、輸液容器1の液密性を維持することができる。
【0011】
また、図2の穿刺針スライド10に代えて、図3に例示する穿刺針スライド10Aを使用する場合は、穿刺針チップ5の鍔部12を、内壁面のネジ溝10Mに沿って上下させることができるので、口栓体3の底部から鋭利な尖端6と通液孔7を露出させる状態と、鋭利な尖端6と通液孔7を口栓体3内に収納させる状態の使い分けが容易である。
【0012】
本発明の口栓体3を薬液等の混合・注入等に用いる輸液容器の口部に装着して使用する一例について説明したが、本発明の口栓体3は、血液の体外循環回路、輸液・輸血セット等の薬液の混注部(筒状の胴部に、口栓体を装着し、口栓体より、針を穿刺して薬液を注入する部材)に装着して使用することができる。
【0013】
【発明の作用効果】
以上のように本発明では、(1)針を口栓体の外に露出せず、薬液を輸液容器に注入することができるので、作業を安全に行うことができる。(2)また従来のように針へのキャップ等の脱着作業が不要であり、鋭利な針の先端が露出することがないので誤って指を刺す事故がなくなり、廃棄処理の際に針の分別作業が不要となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の口栓体を装着した輸液容器の一実施形態を示す概略図で(A)は、口部の縦断面図、(B)は口部の天面図
【図2】図1の輸液容器の使用例を示す概略図(口部の縦断面図)
【図3】本発明の口栓体のその他の一実施形態と当該口栓体を装着した輸液容器の使用例を示す概略図(口部の縦断面図)
【図4】従来の薬液注入装置(輸液容器および薬液容器)の一例を示す一部縦断面図。
【符号の説明】
1  医療用具(輸液容器)
2  輸液容器の口部
2H  輸液容器本体
2L  大径部
2B  基部
2T  突部
2M  溝部
3  口栓体
3T  突部
3M  溝部
4  凹部
4M  浅い凹部
5  穿刺針チップ
6  尖端
7  通液孔
8  鍔部
10、10A  穿刺針スライド
10M  ネジ溝
11  孔
12  鍔部
12T  突起
15  口栓体押え
15T  突部
21  注射器
22  (注射器の)接続部

Claims (5)

  1. 医療用具に装着される口栓体(3)であって、天面から略中央部に亘って凹部(4)を形成し、当該凹部(4)に穿刺針スライド(10、10A)を装着し、当該穿刺針スライド(10、10A)の内側に穿刺針チップ(5)を配置したことを特徴とする医療用具の口栓体(3)。
  2. 前記穿刺針チップ(5)は、先端に鋭利な尖端(6)が形成され、側壁に通液孔(7)が形成され、後端部に鍔部(8)が形成され、
    前記穿刺針スライド(10、10A)は、筒状に形成され、底部に孔(11)が形成され、上部に鍔部(12)が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の医療用具の口栓体(3)。
  3. 前記穿刺針スライド(10、10A)は、鍔部(12)の底面に突起部(12T)を形成した、ことを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の医療用具の口栓体(3)。
  4. 前記穿刺針スライド(10A)は、内壁面に、ネジ溝(10M)を形成した、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の医療用具の口栓体(3)。
  5. 請求項1ないし請求項4に記載の口栓体(3)を有することを特徴とする医療用具(1)。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007202754A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Jms Co Ltd 混注に使用される混注ポート
JP2008093436A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Tyco Healthcare Group Lp 自己穿孔可能ポートを備える医療用デバイスパッケージ
KR102701750B1 (ko) 2021-10-25 2024-09-02 이건형 주사제 조제 장치

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