JP3294537B2 - バイアル及びアンプルからの流体にアクセスする流体移送装置及びその装置を使用して流体を移送する方法 - Google Patents

バイアル及びアンプルからの流体にアクセスする流体移送装置及びその装置を使用して流体を移送する方法

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JP3294537B2 JP18860497A JP18860497A JP3294537B2 JP 3294537 B2 JP3294537 B2 JP 3294537B2 JP 18860497 A JP18860497 A JP 18860497A JP 18860497 A JP18860497 A JP 18860497A JP 3294537 B2 JP3294537 B2 JP 3294537B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エラストマー製の
蓋を有するガラスアンプル、又はバイアルの何れかの内
の薬剤、又は注射可能な液体へのアクセスを可能にし、
その後に、その薬剤又は注射可能な液体を投与すること
を可能にする、皮下注射器又はその他の流体投与装置に
取り付け可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な皮下注射器は、針カニューレの
ハブに螺着係合する取り付けカラーを有する注射器の筒
を備えている。このハブ及び針カニューレは、互いに接
続され、又は使用の直前迄、注射器の筒から分離した状
態に保たれる。針を別個に保管する場合、医者は、行お
うとする処置法に適した針組立体を選択する。この針組
立体は、その滅菌包装体から取り出して、針組立体のハ
ブを注射器の筒の取り付けカラーと螺着係合させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】皮下注射器を使用して
操作可能である堅固な容器内には、液体薬剤及びその他
の注射可能な液体が貯蔵されていることが多い。液体医
薬用の容器は、皮下注射器の針により穿刺することので
きるエラストマー製蓋を有するプラスチック製又はガラ
スバイアルである。バイアル内の液体にアクセスするた
めには、医者は、皮下注射器のプランジャを基端方向に
動かして、所望の薬剤の量に略等しい量の空気を注射器
の筒内に導入する。次に、この針の開口した末端をバイ
アルのエラストマー製の蓋を通じて推し進め、注射器の
筒内の空気をバイアル内に注入する。次に、針の末端の
先端、及び該先端と係合したバイアルを重力を利用し得
るように上方に向ける。医者は、針及びバイアルを相互
に操作することにより、針の末端の先端がバイアル内の
薬剤に覆われることを確認する。その後、皮下注射器の
プランジャを基端方向に動かし、針を通じて薬剤を吸引
し、注射器筒のチャンバ内に入れる。
【0004】所望の投与量の薬剤をバイアルから吸引し
たならば、医者は、患者の体内、別のバイアル又は血管
内セット、或いはカテーテルの注射箇所にその薬剤を注
入することができる。I.V.セットの注射箇所を穿刺
するために鋭利な針カニューレを必要としない無針の
I.V.システムを使用する傾向にある。鈍角なカニュ
ーレによって操作することのできる、予め切れ目を入れ
た隔膜によって覆われた注射箇所を有する多くのシステ
ムがある。従って、先の鋭利な針を使用してバイアルか
ら薬剤を吸引した後、I.V.セットと共に薬剤を使用
するならば、ユーザは、その針を取り外して、鈍角なカ
ニューレを取り付ける。ユーザは、針を使用して薬剤を
注射器内に吸引し、また、鈍角なカニューレと交換する
ため、針を取り外す操作のとき、誤って針を突き刺す虞
れがある。また、充填及び投与過程中、構成要素を取り
付け且つ取り外すとき、その構成要素を汚染する可能性
がある。従って、極めて鋭利な針を使用せずに、穿刺可
能なストッパを有するバイアルから注射器に充填するこ
とを可能にし、その後に、鋭利な針を取り扱ったり、再
遮蔽することなく、鈍角なカニューレを通じて薬剤を
I.V.セットに投与することを可能にする、装置が必
要とされている。
【0005】プラスチック製バイアル、及びそのバイア
ル用のエラストマー製の蓋は、多少、気体透過性であ
る。ある種の医薬製品は、少量の気体が存在しても、急
速に劣化する。従って、こうした医薬は、典型的に、ガ
ラスアンプル内に貯蔵されている。ガラスアンプルの弱
体端部は、スナップ状に割って、その内部に貯蔵された
薬剤を取り出すことを可能にする。医者は、皮下注射器
における針の先端をアンプル内に貯蔵した薬剤中に挿入
することにより、薬剤を吸引することができる。次に、
皮下注射器のプランジャは、基端方向に動かして、アン
プル内の液体薬剤を針を通じて吸引し、皮下注射器の筒
内に入れる。次に、皮下注射器をアンプルから引き抜い
て、上述した方法と略同一の方法にて使用することがで
きる。このアンプルは、典型的に、皮下注射器に充填さ
れる間に、重力を利用し得るように開口した頂部を上に
向けた状態に保持される。このアンプルの充填に必要と
されるこの針の長さは、注射するため、その後に使用す
るのに必要とされる都合の良い針の長さを実質的に上廻
ることがある。同様に、アンプルから吸引した薬剤を予
め切れ目を入れた隔膜を有する注射箇所にその後に注射
するときにも、針は注射器に取り付け且つ取り外し、新
しい鈍角なカニューレを取り付けなければならないか
ら、同一又は同様の問題点が存する。このように、適正
に充填した注射器及び鈍角なカニューレの組み合わせ体
を用意する前に、誤って汚染し且つ針を突き刺す虞れが
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、皮下注射器を
安全に且つ効率良く充填する装置に関する。本発明によ
る、バイアル及びアンプルからの流体にアクセスする流
体移送装置は、カニューレ組立体であって、基端と、末
端と、貫通する内腔とを有するカニューレと、開口した
基端と、該カニューレの前記基端に接続された末端とを
有するハブであって、前記内腔が該ハブの前記開口した
基端と流体連通状態にある前記 ハブとを備える前記カニ
ューレ組立体と、基端と、末端と、貫通する通路とを有
する充填ストロー状体であって、基端に設けられたハウ
ジングと、前記末端に設けられた針部分と、該基端と該
末端との間に設けられた軸部分とを有し、前記ハウジン
グが、その基端に前記通路と流体連通したキャビティを
有し、バイアルストッパを穿刺し得るように前記針部分
の末端に設けられた刃部分とを備える前記充填ストロー
状体とを備え、前記カニューレ組立体及び前記充填スト
ロー状体が、前記ハブの前記開口した基端が該充填スト
ロー状体の前記通路と流体連通するように、解放可能に
係合し、更に、開口した基端を有する遮蔽体であって、
開口した末端と、前記基端と末端との間にあり該遮蔽体
に凹所を形成する側壁とを有し、前記軸部分及び前記針
部分が該凹所内に略収容されるように前記充填ストロー
状体に取り外し可能に接続された前記遮蔽体と、基端
と、末端とを有する密封プラグであって該密封プラグが
前記遮蔽体の前記末端から末端方向外方に突出する末端
位置を有し且つ同末端位置から基端位置まで入れ子式に
動き得るようにされ、前記基端位置にあるときに前記通
路と前記遮蔽体の外側との間にて非加圧状態の流体の連
通を防止し得るように前記針部分を密封する手段を有す
る、密封プラグと、を含んでいる。
【0007】カニューレの基端は、皮下注射器の末端と
係合し得る形態とされている。例えば、カニューレの基
端は、注射器の筒の末端にあるルアカラーに螺着係合す
るための突起を含めることができる。カニューレの末端
は鈍角とし、血管内ラインの従来技術の接続具に選択的
に係合し得る形態とすることができる。
【0008】バイアルストッパ内への針部分の貫入深さ
を制限するため、針部分と軸部分との間に棚状突起を設
けることができる。本発明による注射可能な液体を移送
する方法は、 (a)流体を保持するチャンバを形成する細長い円筒体
と、開口した基端と、末端と、該末端から伸長し且つ前
記チャンバと流体連通した先端の通路を有する先端と、
を有する注射器筒と、同注射器筒内に流体密に摺動可能
に係合するストッパと、該ストッパに接続され且つ前記
注射器の筒の前記開口した基端を通じて基端方向に伸長
する細長いプランジャロッドと、を備える注射器を提供
するステップと、(b)注射器の充填装置であって、基端、鈍角な末端及
び貫通する内腔を有するカニューレと、開口した基端及
び前記カニューレの前記基端に結合された末端を有する
ハブであって、前記内腔が当該ハブの前記開口した基端
と流体連通するようになされたハブと、を含むカニュー
レ組立体と、基端、末端及び貫通する通路をする充填ス
トロー状'体であって、末端に設けられた針部分と、同
針部分と前記基端との間に設けられた軸部分と、バイア
ルストッパを穿刺し得るように前記針部分の末端に設け
られた切断端縁と、を有し、前記ハブの前記開口した基
端が当該充填ストロー状体の前記通路と流体連通するよ
うに前記カニューレ組立体が当該充填ストロー状体に取
り外し可能に係合される、充填ストロー状体と、遮蔽体
であって、開口した基端、開口した末端及び前記基端と
前記末端との間にあり当該遮蔽体に凹所を形成する側壁
を有し、前記軸部分及び前記針部分が前記凹所内に収容
されるように前記充填ストロー状体に取り外し可能に接
続される遮蔽体と、を含む注射器の充填装置と、基端
と、末端とを有する密封プラグであって、該密封プラグ
が前記遮蔽体の前記末端から末端方向外方に突出する末
端位置を有し、該末端位置から基端位置まで入れ子式に
動き得るようにされ、該基端位置において、該密封プラ
グは、前記通路と前記遮蔽体の外側との間にて非加圧状
態の流体の連通を防止し得るように前記針部分を密封す
るようにした、密封プラグと、を準備するステップと、 (c)前記先端が前記ハブの前記開口した基端内に配置
され、前記チャンバは前記カニューレと流体連通するよ
うに前記注射器充填装置を前記注射器に接続するステッ
プと、 (d)穿刺可能な隔膜を有し且つ注射可能な液体を保持
するバイアルを準備す るステップと、 (e)前記遮蔽体を前記充填ストロー状体から取り外す
ステップと、 (f)前記バイアルの前記穿刺可能な隔膜を前記充填ス
トロー状体の前記針部分で穿刺して、前記バイアルの内
部と前記注射器のチャンバとを流体連通させるステップ
と、 (g)前記プランジャロッドを前記注射器の筒に関して
基端方向に動かすことにより、所望の量の注射可能な液
体を前記バイアルから前記チャンバ内に吸引するステッ
プと、 (h)前記針部分を前記バイアルの前記隔膜から引き抜
くステップと、 (i)前記充填ストロー状体の前記軸部分及び前記針部
分が前記遮蔽体の前記凹所内に収容されるように、前記
遮蔽体を前記充填ストロー状体に再接続するステップ
と、 (j)前記密封プラグを前記末端位置から前記基端位置
まで動かして前記針部分を密封するステップとを備え
る。
【0009】この装置は、露出した基端及び末端と、貫
通して軸方向に伸長する連通通路とを有する、バイアル
アクセススパイクを更に備えてもよい。このバイアルア
クセススパイクの基端は、鈍角なカニューレの末端と流
体密の係合状態に解放可能に取り付けられる。例えば、
このバイアルアクセススパイクを貫通する通路の基端
は、鈍角なカニューレの末端上にて流体密に係合する状
態に摩擦によって固着することができる。このバイアル
アクセススパイクの末端は、バイアルのゴム製ストッパ
を穿刺するのに十分、鋭角であるが、誤って触れること
で皮膚を突き刺す程には鋭角ではないことが好ましい斜
角状先端を画成する。このバイアルアクセススパイク
は、該スパイクの基端上にて選択的に密封係合するため
のキャップを更に備えることができる。このキャップ
は、ヒンジ、又は係留具によりバイアルアクセススパイ
クに一体に接続することができる。ヒンジ式の接続部は
オーバーセンターヒンジ(中心がずらされたヒンジ)に
より形成することができ、このオーバーセンターヒンジ
は、キャップを完全に開かせる位置か、又は完全に閉じ
る位置にて安定する。しかしながら、このオーバーセン
ターヒンジは、中間位置に おいては、偏倚されて、キャ
ップを完全に開放させる位置か、又は完全に閉じる位置
の何れかに付勢させるであろう。
【0010】この装置は、バイアルアクセススパイクの
少なくとも末端上に取り付けることのできる保護遮蔽体
を更に備えることができる。この保護遮蔽体は、ヒン
ジ、又は係留具を取り巻くスロットを有することができ
る。この遮蔽体は、バイアル内に挿入する前に、スパイ
クの斜角状末端の先端が汚染されるのを防止する。
【0011】組み立てた鈍角なカニューレ、バイアルア
クセススパイク、及び遮蔽体は、皮下注射器と別個に包
装することができる。これと代替的に、組み立てた鈍角
なカニューレ及びバイアルアクセスは、皮下注射器に取
り付け、この注射器と共に包装することができる。
【0012】本発明の充填装置が取り付けられた皮下注
射器は、遮蔽体をバイアルアクセススパイクから取り外
し、バイアルアクセススパイクの斜角状末端をバイアル
ストッパを通じて押し込むことにより、充填することが
できる。その後に、該皮下注射器及びバイアルを上下逆
さにし、バイアル内の液体薬剤がバイアルアクセススパ
イクの末端を覆うようにする。次に、皮下注射器のプラ
ンジャを基端方向に引っ張って、流体を注射器の筒内に
吸引する。次に、ユーザは、接続した皮下注射器、及び
鈍角なカニューレをバイアルアクセススパイクから分離
して、その接続した皮下注射器及び鋭角なカニューレを
従来の方法で使用することができる。このバイアルアク
セススパイクは、バイアル内に留まり、キャップをスパ
イクの基端上に係合させて、その後に操作し得るよう
に、バイアルを密封することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、多数の異なる形式の実
施の形態で具体化されるが、この開示内容は、本発明の
原理の一例にしか過ぎず、本発明の範囲を記載した実施
の形態にのみ限定することを意図するものではないとの
理解の下で、本発明の好適な実施の形態を図面に図示し
且つこれらの実施の形態に関して詳細に説明する。本発
明の範囲は、特許請求の範囲の記載及びその均等物によ
り判断されるべきである。
【0014】(参考例) まず、 本発明に対する参考例としての注射器充填装置
、図1及び図2に、全体として参照符号10で図示さ
れている。該注射器充填装置10は、鈍角なカニューレ
12と、バイアルアクセススパイク14と、遮蔽体16
とを備えている。該注射器充填装置10は、従来技術の
皮下注射器18と共に使用されるものである。該皮下注
射器18は、末端22と、基端(図示せず)と、該末端
及び該基端の間の流体受け入れチャンバ24とを有する
注射器の筒20を備えている。該注射器の筒20の基端
は開口しており、チャンバ24を形成する円筒状壁と流
体密に係合する状態にてプランジャ26を摺動可能に受
け入れる。注射器の筒20の末端22は、軸方向に貫通
して伸長し且つチャンバ24と連通した通路30を有す
る細長い先端28を備えている。該注射器は、先端28
を同心状に取り巻くルアカラー32と、雌ねじ部34と
を含むことが好ましい。
【0015】注射器充填装置10の鈍角なカニューレ1
2は、熱可塑性材料で一体に成形したものであることが
好ましく、また、該カニューレは、基端36と、末端3
8と、貫通して軸方向に伸長する内腔40とを有する。
鈍角なカニューレ12の基端36は、ルアカラー32の
ねじ部34と螺着係合可能な形態とされている。鈍角な
カニューレ12の末端38は円筒状であり、外径「a」
を形成する。また、該末端38は、注射器の筒20のチ
ャンバ24から患者に流体薬剤を投与し得るように予め
切れ目を入れた隔膜を有する静脈内接続具と係合可能な
形態ともされている。
【0016】また、バイアルアクセススパイク14は、
熱可塑性材料で一体に成形されたものであることが好ま
しく、また、該バイアルアクセススパイクは、基端42
と、末端44と、貫通して軸方向に伸長する通路46と
を備えている。基端42に隣接する通路46の部分は、
図2に図示するように、鈍角なカニューレ12の末端3
8の上で解放可能な流体密の係合状態に配置されてい
る。通路46は円筒状であり、該通路は、バイアルアク
セススパイク14の基端42に隣接して内径「b」(末
端38に隣接する鈍角なカニューレ12の外径に略等し
い)を形成する。バイアルアクセススパイク14の末端
44は、本明細書で更に説明し且つ図示するように、バ
イアルのゴム製ストッパを通じて押し込むのに十分に鋭
利な斜角状先端48を有している。しかしながら、該斜
角状先端48は、誤って触れたときに、皮膚を突き刺す
程には鋭利でないことが好ましい。
【0017】該バイアルアクセススパイク14は、キャ
ップ50を更に備えており、該キャップ50は、基端4
2付近の位置にて該スパイク14に接続されたヒンジ5
2に関節式に接続されている。該キャップ50の寸法
は、バイアルアクセススパイク14の基端42の上方を
入れ子式に動いて、略流体密な係合状態に密封するよう
にしてある。図1乃至図4に図示するように、ヒンジ5
2は、キャップ50の回転軸線を形成する第一のヒンジ
54を有するオーバーセンターヒンジである。該オーバ
ーセンターヒンジ52は、第二のヒンジ要素56を更に
備えており、該第二のヒンジ要素は、第一のヒンジ54
の回転軸線に対して平行であるが、該回転軸線から隔た
った位置にある回転軸線を形成する。第二のヒンジ56
は、エルボ57にて弾性的に撓み可能であり、該第二の
ヒンジは、図1乃至図3に示すように、キャップ50が
完全に開放した位置にあるか、又は図4に示すような完
全に閉じた位置にあるとき、非偏倚状態となるような形
態とされている。しかしながら、該第二のヒンジ要素5
6は、中間位置にあるときは偏倚されている。このた
め、この第二のヒンジ要素56の弾性は、ユーザが加え
る開放力又は閉じ力を促進し、キャップ50を完全に開
いた位置又は完全に閉じた位置に向けて付勢する。
【0018】図5に示すような代替的なヒンジ52a
は、係留具を形成する。該係留具は、スパイク14の基
端42付近にてキャップ50を保持する機能を果たす。
しかしながら、該係留具は、キャップ50の開き又は閉
じ動作を促進することはない。
【0019】遮蔽体16は、熱可塑性材料で出来たもの
であることが好ましく、また、該遮蔽体は、開口した基
端60と、末端61(閉鎖していることが好ましい)と
を有する。通路62が基端60内に伸長して、内径
「c」(その基端42に隣接するバイアルアクセススパ
イク14の外径「d」に略等しい)を形成する。このよ
うに、遮蔽体16の基端60は、バイアルアクセススパ
イクの全体に亙って解放可能に摩擦係合して、バイアル
アクセススパイク14に誤って触れたり、該スパイクを
汚染させることを防止する。遮蔽体16の基端60は、
スロット63を有することを更に特徴としている。該ス
ロット63は、ヒンジ52を取り巻いて、遮蔽体16が
バイアルアクセススパイク14の外周に完全に着座する
のを許容する寸法とされている。
【0020】充填装置10は、図2に示すような予め組
み立てた状態にて包装し且つ販売することができる。よ
り具体的には、バイアルアクセススパイク14の基端4
2を鈍角なカニューレ12の末端38の外周に摩擦係合
させる一方、遮蔽体16はバイアルアクセススパイク1
4の少なくとも一部の外周に摩擦係合させることができ
る。これと代替的に、充填装置10及び鈍角なカニュー
レ12は、皮下注射器18の上に予め取り付けた状態に
て包装し且つ販売するようにしてもよい。この後者の実
施の形態において、遮蔽体16は、ルアカラー32の外
周部分の上方に亙り解放可能に摩擦係合し得る寸法であ
ることが好ましい。また、バイアルアクセススパイク1
4及び遮蔽体16は、キャップがスパイクの基端を密封
する組み立てた状態で販売してもよい。
【0021】鈍角なカニューレ12の基端36が注射器
の筒20のルアカラー32に螺着係合した状態で充填装
置10が使用される。該遮蔽体16は、使用直前に取り
外す。次に、プランジャ26を基端方向に動かして、所
望の薬剤の投与量に略等しい量の空気を注射器の筒24
内に吸引する。その後、バイアルアクセススパイク14
の斜角状先端48をバイアル組立体66のゴムストッパ
64を通じて押し込むことができる。次に、プランジャ
26を末端方向に動かして、注射器チャンバ24から空
気をバイアル66内に押し出す。
【0022】液体薬剤68がその末端の先端48に隣接
するバイアルアクセススパイク14の通路46の部分を
覆うように、皮下注射器18及びバイアル66を図5に
示すように上下逆さにする。次に、プランジャ26を再
度基端方向に動かして所望の投与量の液体薬剤68をチ
ャンバ24内に吸引する。次に、注射器18及びバイア
ル組立体66を再度、上下逆さにして、バイアル組立体
66が重力を利用し得るように注射器18の下方に位置
するようにする。次に、注射器18及び鈍角なカニュー
レ12をバイアルアクセススパイク14及びバイアル6
6から分離する。次に、注射器18及び鈍角なカニュー
レ12を上述したように標準的な方法で使用する。バイ
アルアクセススパイク14は、バイアル66のゴム製ス
トッパ64内に留まり、その後に、薬剤68にアクセス
することを可能にする。キャップ58をヒンジ52を中
心に回転させて、バイアルアクセススパイク14の基端
42と密封係合させることで、薬剤68は環境から密封
される。その後に、キャップ50をバイアルアクセスス
パイク14の基端42からヒンジ式に回転させることに
より、バイアル66内に残っている薬剤68にアクセス
することができる。このその後のアクセスは、鈍角なカ
ニューレを有する従来技術の皮下注射器を使用して行う
ことができる。
【0023】図6に最も良く示すように、鈍角なカニュ
ーレ12及びバイアルアクセススパイク14は、鈍角な
カニューレの外径とバイアルアクセススパイクの通路4
6の内径との締まり嵌めによって、互いに接続可能であ
ることが好ましい。好適である鈍角なカニューレは、熱
可塑性材料で単一体として一体に成形したものである。
しかしながら、鈍角なカニューレをプラスチック製ハブ
を備えるものとすることができる。この場合、ステンレ
ス鋼のような堅固な材料で出来た別個の鈍角なカニュー
レを接着剤、又はその他の適当な手段により、ハブに接
続する。また、鈍角なカニューレの内腔40は、図7に
示すように、摩擦係合する標準的なルアスリップ、又は
図1に示すように、係止ルア型注射器に適した截頭円錐
形の基端部分41も備えている。
【0024】図7には、截頭円錐形の細長い先端28A
(鈍角なカニューレの内腔の截頭円錐形部分41に摩擦
且つ解放可能に係合し得るようにされている)を有する
注射器18Aに組み立て得るように整合させた鈍角なカ
ニューレ12が図示されている。鈍角なカニューレは、
注射器18のような係止ルア型式の注射器、及び注射器
18Aのようなルアスリップ型式の注射器と共に使用可
能であることが好ましい。
【0025】図8には、本発明に対する別の参考例が図
示されており、ここで、注射器70は、貫通して伸長す
る内腔40Bを有する一体に成形された鈍角なカニュー
レ12Bを備え、この内腔40Bは、注射器の筒のチャ
ンバ24Bと流体連通している。この参考例は、円筒状
の鈍角なカニューレが注射器の筒から分離し得ない点を
除いて、図1乃至図7の参考例と略同一に機能する。
【0026】本参考例は、各種の改変が可能であること
は明らかである。例えば、注射器充填装置の鈍角なカニ
ューレは、皮下注射器に恒久的に取り付けるか、又は注
射器の筒の一部として一体に成形することができる。更
に、バイアルアクセススパイクと鈍角なカニューレとの
間の解放可能な係合は、上述したような摩擦係合以外の
ものとすることもできる。更に、金属製の鈍角な針カニ
ューレをバイアルアクセススパイクと共に使用すること
もできる。
【0027】図8乃至図21を参照すると、バイアル及
びアンプルからの液体を操作する液体移送装置120
は、カニューレ組立体121を備えており、このカニュ
ーレ組立体121は、基端123と、末端125と、貫
通する内腔127とを有するカニューレ122を含んで
いる。開口した基端129及び末端131を有するハブ
128は、カニューレの基端123に接続されて、内腔
127がハブの開口した基端と流体連通するようにす
る。ハブ128は、以下により詳細に説明するように、
注射器の筒、又はその他の流体投与装置の係止ルア型カ
ラーと係合する半径方向突起132を有することが好ま
しい。この参考例において、カニューレの末端125
は、鈍角な先端133を有し、カニューレ及びハブは、
熱可塑性材料で一体に形成されている。しかしながら、
このカニューレ及びハブは、別個に製造して、各種の製
造方法により(エポキシのような接着剤が好ましい)取
り付けることができる。
【0028】充填ストロー状体134は、基端135
と、末端137と、貫通する通路138とを備えてい
る。この充填ストロー状体134は、基端135のハウ
ジング139と、末端137の針部分141と、該基端
及び末端間の軸部分143とを有している。該ハウジン
グは、その基端に、通路138と流体連通したキャビテ
ィ144を有している。針部分141の末端は、バイア
ルストッパを穿刺する刃部分145を有している。
【0029】この刃部分は、バイアルストッパを穿刺す
るのに十分に鋭利ではあるが、人間に注射するために使
用される針カニューレ程には鋭利でないことが好まし
い。バイアルを穿刺するのに十分に鋭利であるが、人間
に注射するのに十分、鋭利でない先端、又は刃部分は、
穿刺可能なストッパを有するバイアルと共に使用される
スパイク、又はカニューレのような多くのI.V.治療
装置にて使用されている。この実施の形態において、針
部分141は、ステンレス鋼のような金属で出来てお
り、各種の製造方法(エポキシのような接着剤が好まし
い)を使用して軸部分に保持することができる。金属製
の針部分は、高強度であり、また、小径であって、針部
分がバイアルストッパに入るときの貫入力を小さくする
という利点を提供する。また、熱可塑性材料のような単
一の材料にて一体に形成された針部分及び軸部分を有す
ることもできる。その何れの場合にも、針がバイアルス
トッパ内に貫入する深さを制限し得るように、軸部分と
針部分との間に肩部147を有することが好ましい。ま
た、外観上、短い針部分、突出した肩部、及び比較的鈍
角な刃部分であることは、ユーザに対して、このストロ
ー状体は注射しようとするものではないことを知らせ、
そのストロー状体が人間に注射するために誤って使用さ
れることを防止するのに役立つ。
【0030】参考例は、カニューレ組立体をハウジング
と解放可能に係合させる手段を備えており、このため、
図10に最も良く図示するように、該ハブの開口した基
端は充填ストロー状体の通路と流体連通しており、カニ
ューレは、キャビティ又は通路内にある。流体は該充填
ストロー状体及びカニューレ組立体を通じて注射器又は
その他の流体投与装置内に吸引されるため、この接続部
は比較的緊密でなければならない。カニューレ組立体を
ハウジングに解放可能に係合させる手段は、ねじ、相補
的な突起及び凹所等のような各種の構造体で具体化する
ことができるが、ハウジングの内面149と針ハブの外
面150とが締まり嵌めするものであることが好まし
い。従って、該ハウジング及びハブは、該ハウジング及
びハブを軸方向に向けて互いに引き寄せ又は分離させる
ことにより、解放可能に係合し且つ非係合状態とするこ
とができる。以下により詳細に説明するように、ハウジ
ングを通じて充填ストロー状体に付与された回転力はハ
ブに伝達されてハブと注射器の筒とを係合させ或いは非
係合状態にさせることができる。また、充填ストロー状
体からカニューレ組立体にトルクを伝達し得ることは、
ハウジングの内面149とハブの外面150とが締まり
嵌めすることにより実現することができる。しかしなが
ら、充填ストロー状体からカニューレ組立体へのトルク
の伝達を促進するため、追加的な構造体を設けることも
できる。この参考例において、ハブに設けられた軸方向
リブ151がハウジング内の軸方向リブ152と係合し
て、充填ストロー状体からカニューレ組立体にトルクを
伝達する。
【0031】遮蔽体155は、開口した基端157と、
末端158と、側壁159(該側壁は、該遮蔽体に凹部
161を形成する)とを備えている。遮蔽体155は、
充填ストロー状体134に取り外し可能に接続されて、
針部分及び好ましくは充填ストロー状体の軸部分が凹所
内に入るようにする。
【0032】遮蔽体と充填ストロー状体とを解放可能に
接続するために多数の構造体を使用することができ、例
えば、スナップ嵌め構造とし、又は締まり嵌めし得るよ
うにねじ、突起及び凹所を使用することができる。この
好適な実施の形態において、遮蔽体の基端の内面162
はハウジングの外面163と摩擦係合する。従って、遮
蔽体を取り外し且つ遮蔽体を充填ストロー状体に再度取
り付けるために軸方向力を使用することができる。内面
162及び外面163は、平滑な摩擦係合を提供し得る
ように截頭円錐形であることが好ましい。また、遮蔽体
の基端の内面162もハブの外面150と解放可能に係
合し、充填ストロー状体を遮蔽するため、又は、充填ス
トロー状体を取り外したとき、カニューレ組立体を遮蔽
するために該遮蔽体を使用し得るようにすることがこの
好適な実施の形態の一つの重要な特徴である。ユーザの
好みに対応して、本発明の流体移送装置を使用する種々
の異なる方法を可能にする点でこのことは重要な特徴で
ある。
【0033】この参考例による流体移送装置は、注射器
のような流体投与装置と共に使用するのに適している。
説明の目的のため、流体移送装置120は、末端173
と、基端174と、流体を保持するチャンバ176を形
成する円形の側壁175とを有する注射器の筒171を
備える皮下注射器170に接続されているものとする。
投与すべき液体の投与量を測定すべく注射器の筒には容
積測定標識172が設けられている。該注射器の筒の末
端はハブ128に接続されており、このためカニューレ
122の内腔は注射器の筒のチャンバ176と流体連通
している。この参考例において、注射器の筒の末端17
3は、貫通する導管を有する截頭円錐形の先端177を
備えており、該導管はカニューレとチャンバとの間の流
体路を提供する。この注射器の筒の截頭円錐形の先端
は、ハブの開口した基端129の好ましくは截頭円錐形
の面130に摩擦可能に係合する。また、注射器の筒の
末端も先端177を同心状に取り巻く係止ルア型カラー
179を有することが好ましいが、絶対にそうでなけれ
ばならないものではない。該ルアカラーは、ハブ128
の半径方向突起132に係合して、該ハブを注射器の筒
に確実に保持する雌ねじ180を有している。その他の
各種の医療用流体取り扱い装置に取り付ける各種のハブ
形態を含むことが本発明の範囲に属する。截頭円錐形の
内側キャビティを有する上述のハブの形態は、こうした
多数の可能性の一つを示すものに過ぎない。ストップコ
ック及びアダプタのような多数の注射器及び流体処理装
置、並びにその他の流体処理装置は、ルアスリップと、
係止ルア型接続具(截頭円錐形の内側キャビティを有す
るハブが適正に係合する)とを備えている。カニューレ
組立体が注射器の筒と一体に成形された流体移送装置を
提供することもできる
【0034】ストッパ182が円形の側壁175と摺動
可能な流体密の係合状態にてチャンバ176内に配置さ
れている。堅固な細長いプランジャロッド183がスト
ッパに接続され、該プランジャロッドは、注射器の筒1
71の開口した基端を貫通して基端方向に伸長してい
る。該ストッパ及び該プランジャロッドは単一の一体の
構造にて形成することができる。プランジャロッドに加
えられた力は、ストッパを基端方向に向けて摺動させ、
導管178を通じて流体をチャンバ176内に吸引す
る。これと逆に、ストッパ182が末端方向に摺動する
と、チャンバ176から流体が導管178を通じて押し
出される。
【0035】流体移送装置120(皮下注射器170の
ような流体投与装置に結合されている)を使用して、バ
イアル又はアンプル内の流体にアクセスし、該流体を
I.V.セット又はカテーテルの注射箇所に供給するこ
とができる。図14に図示するように、該流体移送装置
120は、注射器170と共に使用して、穿刺可能なス
トッパ187を有するバイアル186内に保持された流
体185のような注射可能な液体又は薬剤にアクセスす
ることができる。この流体は、充填ストロー状体134
の針部分141によりストッパ187を穿刺して操作さ
れる。針部分141と充填ストロー状体の軸部分143
との間の肩部147が、針部分がバイアル内に貫入する
深さを制限する。好適な実施の形態において、この針部
分は、長さ約10mm、直径約1.3mmである。最初
に、所望の投与量に略等しい量の空気をバイアル内に注
入する。その後、図14に図示するように、バイアルを
上下逆さにして、プランジャが基端方向に作用すること
により流体を注射器内に吸引し、充填ストロー状体の通
路138、カニューレの内腔を通じて流体185をバイ
アル186から注射器の筒のチャンバ176内に押し出
す。ユーザは、プランジャの軸方向位置を円筒状側壁に
設けられた容積測定標識172と比較して、所望の投与
量が得られることを確実にする。バイアル内の流体18
5の液位は、該流体が注射器の筒のチャンバ内に吸引さ
れるに伴って、漸進的に低下することが理解される。肩
部147は、針部分の末端をストッパに近接する位置に
保って、液体の大部分をバイアルから吸引することを容
易にする。また、該肩部と結合された針部分の長さが短
く、また、軸部分が大きいため、医者はこの装置が人間
の体内に注射することを目的とするものではないことを
明確に知り得る。
【0036】図15に最も良く図示するように、この
体移送装置は、流体185をアンプル191から吸引す
るためにも使用することができる。上述したように、使
用時、アンプルのネック部分をスナップ式に割り、又は
切断して開口したネック部192となるようにする。こ
のアンプルは、エラストマー製シールを備えないため、
このアンプルは、該アンプルから皮下注射器に流体を移
送する間に上下逆さにはしない。従って、アンプルの底
部又は両側部に向けて伸長することのできる長い充填ス
トロー状体が必要となる。この目的のため、充填ストロ
ー状体の軸部分143が設けられている。この長い軸部
分は、針部分と相俟って、この流体移送装置がアンプル
から液体を効率的に除去することを可能にする。好適な
参考例において、該軸部分の長さは約15mmであり、
またその外径は約3mmである。バイアルの場合と同様
に、プランジャの作用によりアンプルから注射器のチャ
ンバ内に流体を吸引し、流体がストロー状体の通路、カ
ニューレ組立体の内腔を通じてチャンバ内に吸引される
ようにする。
【0037】図8乃至図21、特に、図16乃至図21
を参照すると、I.V.セット又は注射箇所を有するそ
の他のカテーテル装置を通じて注射器から注射箇所まで
薬剤を供給するために使用することのできる2つの別個
の方法があることが理解できる。この第一の方法は、図
16、図17及び図21に示してある。この第一の方法
において、バイアル又はアンプル或いはその他の供給源
からの流体を注射器に充填した後、遮蔽体155は充填
ストロー状体134の上に載せ、遮蔽体が充填ストロー
状体に取り外し可能に接続され、また、針部分141及
び軸部分143が遮蔽体の凹所161内に収容されるよ
うにする。この組立体は、充填過程の開始時に存在する
のと同一である。この好適な実施の形態において、遮蔽
体と充填ストロー状体との係合は、軸方向への動作によ
り行われ、この軸方向への動作により、遮蔽体の開口し
た基端における構造体が充填ストロー状体におけるハウ
ジングに係合する。次に、充填した注射器を使用箇所に
移す。使用時点にて、ユーザが充填ストロー状体、好ま
しくは該充填ストロー状体の持ち上がった部分136を
把持することにより、遮蔽体及び充填ストロー状体の組
立体をカニューレ組立体から取り外し、図17に図示す
るように軸方向への力を加えて、充填ストロー状体をカ
ニューレ組立体から取り外すことにより、遮蔽体及び充
填ストロー状体の組立体をカニューレ組立体から取り外
す。該カニューレ組立体は係止ルアカラーにより注射器
に取り付けられているため、該カニューレ組立体と注射
器の筒との間の接続部は、充填ストロー状体とカニュー
レ組立体との間の摩擦係合よりも強力であり、その結
果、実際に付与された力によりカニューレ組立体が注射
器から外れることはない。各種部品の構造に対応して、
構成要素を取り外すことに関して所望の結果が得られる
ように力を釣り合わせることができる。以下により詳細
に説明するように、注射器は、この状態で薬剤を投与す
る用意が整う。
【0038】図18乃至図21に最も良く図示するよう
に、参考例の流体移送装置を使用する第二の方法は、注
射器にバイアル、又はアンプルからの流体を充填した直
後に、充填ストロー状体(好ましくは、充填ストロー状
体の持ち上がった部分136)を把持し、軸方向への力
を加えて、充填ストロー状体をカニューレ組立体から取
り外すことにより、ユーザが充填ストロー状体134を
取り外すことを必要とする。次に、図19に示すよう
に、カニューレ組立体の上に遮蔽体155を配置し、使
用時点までカニューレを保護する。カニューレ組立体の
ハブ128及び充填ストロー状体のハウジング139
は、同様の外形を有し、遮蔽体155は、ハブ、又はハ
ウジングの何れか一方に係合し得るため、この第二の方
法が可能である。この好適な実施の形態において、係合
は摩擦係合であり、軸方向への力を加えることにより係
合及び係合解除が為される。使用時、図20に示すよう
に、末端軸方向への力を加えることにより、遮蔽体15
5をカニューレ組立体から取り外す。
【0039】参考例の流体移送装置は、I.V.セット
と共に、又は予め切れ目を入れた隔膜を有する注射箇所
を備えるその他のカテーテル装置と共に使用される鈍角
な末端を有するカニューレを含む。具体的には、図21
に図示するように、I.V.セット195は、中空の内
部導管198と、可撓性の管199(通常、カテーテル
を通じて患者の血管系に接続されている)とを有するハ
ウジング197を備えることができる。また、該ハウジ
ング197は、I.V.流体源に接続された可撓性の管
196も収容している。また、該ハウジング197は、
中空の内部と連通した導管201を有するポート200
も備えている。隔膜203が導管の端部を覆い、又は導
管内に配置されている。最も一般的なポートは穿刺可能
な隔膜又は予め切れ目を入れた隔膜により覆われてお
り、当該技術分野にて公知であり、ラテン語の意味で
「必要性が生じたとき」を意味する「PRN」ポートと
称されることがある。この隔膜は、ゴム、又はその他の
エラストマー材料で出来ていることが好ましく、この材
料のため、鋭利な針カニューレを挿入して、カテーテル
内に流体を注入し、又はカテーテルから流体を吸引する
ことが可能となる。針カニューレを引き抜いた後、隔膜
はそれ自体で密封する。図21に示すように、隔膜20
3は、スリット204を有する予め切れ目を入れた隔膜
である。この隔膜203は、導管201をハウジングの
外側から効果的に密封する。しかしながら、この導管へ
のアクセスは、カニューレ122の鈍角な先端133を
スリット204を有する隔膜領域に押し付けることによ
り行うことができる。軸方向に向けて注射器組立体に加
えた軽い力により、カニューレの鈍角な末端はスリット
(鈍角なカニューレにより押し開かれる)を通じて導管
に入る。この鈍角カニューレを導管から取り外すと、隔
膜のスリット部分が自然に密封する。ハウジング197
は患者の血管系に接続されているため、患者の血管を更
に穿刺することなく、即ち、この場合、鋭利な針を使用
することなく、PRNポートを通じて薬剤を患者に投与
することができる。
【0040】注射可能な液体、又は薬剤のような流体を
有するバイアル、又はアンプルから注射器に充填し、こ
の流体を患者に投与する全操作が本発明のカニューレ組
立体のみを使用し、何れの注射針も使用することなく、
行うことが可能である点が本発明の1つの重要な特徴で
ある。穿刺可能な隔膜を有するバイアルから薬剤を吸引
する最も一般的な従来技術の方法は、図23に示した標
準的な皮下注射針組立体を皮下注射器に取り付けること
である。この流体は、注射器の筒内に吸引され、次に、
針を廃棄し、鈍角なカニューレを注射器に取り付ける。
この追加的なステップは、誤って針を突き刺す事故の可
能性を生じさせ、また、何らかの形式の処分システムを
必要とする。本発明の場合、その好適な実施の形態にお
いて、標準的な針を使用せず、また、処分ステップを必
要としない。それは、流体移送装置の全ての構成要素が
使用時点まで注射器に留まり、その使用直後に、全ての
構成要素を適宜に処分することができるからである。ま
た、本発明は、注射器を充填することを可能にし、ま
た、鋭利な注射カテーテルを使用せずに、患者に薬剤を
投与することを可能にする流体移送装置を提供するもの
である。
【0041】図22には、金属製カニューレ222(ス
テンレス鋼で出来ていることが好ましい)を有する代替
的なカニューレ組立体221が図示されている。該カニ
ューレ222は、基端223と、内腔が貫通する末端2
25とを備えている。また、該末端225は、鈍角な先
端233を有している。カニューレ組立体221は、カ
ニューレが金属製である点を除いて、カニューレ組立体
121と略同様に、機能する。ステンレス鋼製カニュー
レは、熱可塑性材料製のカニューレよりも強度が大きい
という利点があり、また、その大きい強度を保ちつつ、
より小さい外径及びより大きい内腔の径にてカニューレ
を製造することが可能であるため、このステンレス鋼製
のカニューレであることが望ましい。
【0042】図23には、従来技術の針組立体321が
図示されている。この針組立体は、薬剤を患者に投与す
るため、また、薬剤バイアル及びI.V.セットに見ら
れる隔膜のような穿刺可能な隔膜を通じて流体を移送す
るために一般に使用される。針組立体321は、基端3
23と、末端325と、貫通する内腔とを有する針カニ
ューレ322を備えている。該末端325は、皮膚に穿
刺し得る鋭利な先端333と、可撓性のストッパと、隔
膜とを更に備えている。
【0043】本発明の流体移送装置に対する参考例は、
使用される鈍角なカニューレを有するカニューレ組立体
を備えている。この鈍角なカニューレは、バイアル、又
はアンプルを通じて注射器に充填し且つI.V.セッ
ト、又はその他のカテーテル装置の予め切れ目を入れた
隔膜を通じてバイアル、又はアンプルから流体を投与す
る1つの装置を使用することを可能にする。従って、こ
参考例は、鋭利な針カニューレを使用せず、又は注射
器に充填した後に、そのカニューレを処分するという更
なるステップを必要としない、注射可能な流体を充填し
且つ投与する無針の装置である。しかしながら、針組立
体321のような鋭利な末端の先端を有する針カニュー
レを備える針組立体を内蔵する流体移送装置を提供する
こともできる。予め切れ目を入れた隔膜がカテーテル、
又はI.V.セットに利用し得ない場合、鋭利な鋼製針
カニューレを使用しなければならない。しかしながら、
鋭利な針カニューレを有する針組立体の場合であって
も、この流体移送装置は、従来技術に優る明確な利点が
ある。即ち、充填時から注射時点を通じて針組立体が注
射器と一体のままであり、このため、注射器に充填した
後に、鋭利な針カニューレを注射器から取り外すという
追加的なステップが不要であり、この中間ステップにお
いて、鋭利な針カニューレを処分することに伴う面倒な
余分な手順が不要である。また、この針カニューレは充
填過程中、損傷しないように保護されている。
【0044】図24及び図25には、代替的な流体移送
装置の参考例が図示されている。図24及び図25の流
体移送装置は、充填ストロー状体をカニューレ組立体か
ら取り外すためには、回転動作が必要とされるように構
造体が設けられている点を除いて、図9乃至図20の流
体移送装置と略同一の方法で機能する。具体的には、代
替的な流体移送装置420は、カニューレ422と、ハ
ブ428とを有するカニューレ組立体421を備えてい
る。該ハブ428は、雌ねじ426を有する係止ルアカ
ラー424を更に備えている。充填ストロー状体434
は、ルアカラー424の雌ねじ426に係合し得る形態
とされた半径方向突起440を有するハウジング439
を備えている。従って、カニューレ組立体への充填スト
ロー状体の取り付けは、回転動作によって行われる。遮
蔽体455が充填ストロー状体に取り外し可能に取り付
けられる。これらの充填ストロー状体及び遮蔽体は、遮
蔽体を充填ストロー状体に関して軸方向に動かすことに
より、遮蔽体を取り外し且つ充填ストロー状体に再度接
続し得るような形態とされている。本発明のこの代替的
な実施の形態は、ユーザに対して明確に有利な点を提供
する。それは、遮蔽体が軸方向への動作により充填スト
ロー状体から取り外され、また、充填ストロー状体は、
回転動作を通じてカニューレ組立体から取り外すことが
でき、ユーザは1つの構成要素を取り外そうとするとき
に、誤って別の構成要素を取り外す虞れがなくなるから
である。
【0045】図26には、流体移送装置の代替的な参考
例の構造体が図示されており、この場合、カニューレ、
又はカニューレ組立体は、注射器の筒と一体に形成され
ている。具体的には、カニューレ522及びハブ528
を有するカニューレ組立体521が注射器の筒571と
一体に形成されており、このため、注射器の筒からカニ
ューレを取り外すことはできない。この特徴以外では、
注射器及び鈍角なカニューレは、図9乃至図21に示し
参考例と略同一に機能する。
【0046】図27及び図28には、代替的な流体移送
装置の参考例600が図示されている。この流体移送装
置600は、別個のカニューレ組立体が不要である用途
に使用することを目的とするものである。該流体移送装
置600は、基端635と、末端637と、貫通する通
路638とを有する充填ストロー状体634を備えてい
る。該充填ストロー状体は、上記基端のハウジング63
9と、上記末端の針部分641と、該基端及び該末端の
間にある軸部分643とを備えている。該針部分及び軸
部分は熱可塑性材料で一体に成形されたものであること
が好ましい。ハウジングは、その基端に、通路638と
流体連通した截頭円錐形のキャビティ644を有するこ
とが好ましい。バイアルストッパを穿刺するため、針部
分の末端に刃部分645が設けられている。開口した基
端657と、末端658と、該基端及び該末端の間の側
壁659を有する遮蔽体655が設けられており、該側
壁は、該遮蔽体に凹所661を形成する。該遮蔽体は、
充填ストロー状体に取り外し可能に接続されており、軸
部分及び充填ストロー状体の針部分は凹所内に収容され
ることが好ましい。流体を保持するチャンバ676と、
開口した基端と、末端673と、末端から伸長する截頭
円錐形の先端677であって、チャンバと流体連通する
ように貫通した先端の通路678を有する該截頭円錐形
の先端677とを形成する細長い円筒体671を有する
注射器670が設けられている。該先端は、チャンバ6
76が充填ストロー状体の通路638と流体連通するよ
うにハウジング639のキャビティ644内に配置され
ている。該ハウジング内のキャビティ644は、注射器
の筒上の截頭円錐形の先端と摩擦係合し得る形態とされ
た截頭円錐形の壁646を備えている。皮下注射器の筒
の標準的な截頭円錐形の先端を受け入れ得る設計とされ
た弁及び特殊な接続具を備える無針の装置が提供され
る。この無針の装置の場合、注射器の筒の先端部分がそ
の装置のカニューレとして機能するため、別個のカニュ
ーレ組立体は不要である。その他の全ての点で、図27
及び図28の参考例は、図9乃至図20の参考例と略同
一に機能するが、但し、流体は、注射器の先端を通じて
流体受け入れ装置(標準的な注射器先端を受け入れ得る
ように設計された予め切れ目を入れた隔膜としてもよ
い)内に供給される点が異なっている。
【0047】この実施の形態において、注射器が雌ねじ
680を有する係止ルア型カラー679を備えることが
好ましいが、絶対的にそうでなければならないわけでは
ない。ハウジング639の基端は、ねじ680に係合し
て、ハウジングと注射器の筒との間の接続を更に促進し
得るようにした半径方向突起632を備えている。この
実施の形態において、充填ストロー状体を取り外したと
きに遮蔽体がルアカラーに係合し、また、注射器に充填
した後、充填ストロー状体を廃棄し、注射器先端を遮蔽
体655で再度遮蔽して、使用箇所に移し得るようにす
るため、遮蔽体655は半径方向突起640を有するこ
とが好ましい。代替例において、遮蔽した充填ストロー
状体が取り付けられた充填済みの注射器を使用箇所に移
して、図9乃至図20の参考例の使用に関して上述した
ように、遮蔽体及び充填ストロー状体を共に取り外し且
つ廃棄するようにしてもよい。
【0048】(実施例) 図29及び図30には、本発明による一つの流体移送装
置720が図示されている。一部の点にて、この流体移
送装置720は、図9乃至図21の流体移送装置と同様
に機能する。説明の目的上、図9乃至図21の参考例
おける構成要素と同一である流体移送装置720の構成
要素は、同一の参照符号で図示してある。該流体移送装
置720は、カニューレ122及びハブ128を有する
カニューレ組立体121を備えている。充填ストロー状
体134は、その末端に刃部分145を有する針部分1
41を備えている。該カニューレ組立体及びストロー状
体は解放可能に係合している。該流体移送装置720
は、流体を保持するチャンバ176を形成する細長い円
筒体171を有する注射器170に接続されている。
【0049】遮蔽体755は、開口した基端757と、
開口した末端758と、該基端及び該末端間の側壁75
9(該側壁は遮蔽体に凹所761を形成する)を備えて
いる。軸部分143及び針部分141が凹所761内に
略収容されるように、該遮蔽体は充填ストロー状体に取
り外し可能に接続されている。密封プラグ756は、基
端760と、末端764とを有している。該密封プラグ
は、図29に示した末端位置を有しており、この位置に
て、該密封プラグは、遮蔽体755の末端758から末
端方向外方に突出して末端位置から図30に示した基端
位置まで入れ子式に動き得るようにされる。該密封プラ
グは、該密封プラグが基端位置にあるとき、非加圧流体
が充填ストロー状体の通路138と遮蔽体の外側とを連
通させるのを防止すべく針部分を密封する手段を備えて
いる。この実施の形態において、この密封手段は、密封
プラグの基端から末端方向に伸長する保持導管766を
有している。該保持導管は、密封プラグが図30に示し
た基端位置にあるとき、充填ストロー状体の針部分と密
封係合する内面767を有している。密封プラグが末端
位置から基端の密封位置まで動かされたとき、針部分を
保持導管内に案内すべく密封プラグの基端に設けられた
テーパー付き部分768を有することが好ましい。
【0050】ある適用例の場合、流体移送装置720の
通常の使用時、密封プラグ756がその基端の密封位置
からその末端位置まで動くことができないようにする構
造体を提供し、又はそのような構成要素の形態とするこ
とが好ましい。この実施の形態において、密封プラグが
基端の密封位置から末端位置まで動くのを防止する手段
は、基端の密封位置にて、該プラグが遮蔽体755の開
口した末端758内に略位置するようなプラグの形態と
することにより提供される。遮蔽体の開口した末端内に
略入り、又は完全に入るようにすることで、基端方向に
動かす目的にてプラグを指でアクセスすることが著しく
制限され、又は完全に制限される。また、遮蔽体とプラ
グとの間の相互作用する構造体により、密封プラグがそ
の基端の密封位置から動くのを防止する手段を提供する
ことができる。かかる構造体は、プラグの構造に対応し
て、遮蔽体の内側又は外側に構成要素を備えることがで
きる。かかる構造体は、密封プラグが上記基端位置にあ
るとき、密封プラグ上の突起及び/又は凹所に係合する
遮蔽体状の突起及び/又は凹所を含めることができる。
【0051】該密封プラグは、締まり嵌め構造体、摩
擦、ねじ等のような、遮蔽体と密封プラグとの間の機械
的な相互作用によってその末端位置に保持することがで
きる。この実施の形態において、該遮蔽体は、内方を向
いた突起769を有する一方、密封プラグは、凹所78
1を有する。密封プラグがその末端位置にあるとき、突
起769は凹所781内に配置されて、該密封プラグを
遮蔽体に関してその所望の軸方向位置に保持する。該突
起は、構造体の形状、及びプラグ及び遮蔽体に対する材
料の選択に対応して、別個の突起から完全な環状のリン
グ、又は分節状リングまでの任意の寸法とすることがで
きる。同様に、密封プラグに形成される凹所は、遮蔽体
の突起と適宜に係合し得る種々の形態とすることが可能
である。また、突起が密封プラグ上にあり、凹所が遮蔽
体にあるように、構造体を逆にすることもできる。
【0052】密封プラグをその基端の密封位置に動かす
ため、ユーザは、密封プラグの末端764にて指接触面
790に指の圧力を加えることができる。この実施の形
態において、密封プラグが基端方向に動くと、必要な場
合、テーパー付き部分768は、針部分141の末端を
密封プラグの保持導管766内に案内する。この実施の
形態において、保持導管の内面767は、密封係合し得
るように針カニューレ141の外面に接触する形態とさ
れている。この内面は、図示するように連続的なものと
し、又はシールを提供する、1つ以上の内方に突出する
リングのようなその他の密封構造体とすることができ
る。遮蔽体に関する密封プラグの基端方向への動きは、
追加的な構造体により、又は構成要素の形態により制限
することができる。例えば、密封プラグが完全に遮蔽体
内にあるならば、プラグの指接触面が遮蔽体の末端と整
合されたとき、指の圧力による密封プラグの基端方向へ
の動きが止められる。この実施の形態において、密封プ
ラグが遮蔽体に関して基端方向に動くのを制限する更な
る構造体が提供される。該構造体は、密封プラグに設け
られた突起784と、遮蔽体に設けられた棚状突起78
8とを備えている。その基端の密封位置において、突起
784は棚状突起788に接触して、更に基端方向への
動きに対する抵抗力を提供し、また、密封プラグが基端
の密封位置にあることをユーザにフィードバックする。
針部分に関する密封プラグの物理的な係合だけで、密封
プラグをその基端の密封位置に保持するのに十分であ
る。絶対的に必要なわけではないが、この実施の形態
は、密封プラグをその基端の密封位置に保持する追加的
な構造体を含むことが好ましい。この構造体は、密封プ
ラグの外面789が突起769にて遮蔽体の開口した端
部に提供されるスペースよりも大きく、このため、図3
0に示すように、密封プラグと遮蔽体とが摩擦係合す
る。上記密封プラグをその末端位置に保持する上述した
全ての構造体は、密封プラグをその基端の密封位置に保
持する本発明の構成の範囲に属するものである。
【0053】使用時、流体移送装置720は、図9乃至
図21の実施の形態に関して説明した方法と同一の方法
で充填される。充填後、遮蔽体をストロー状体上に再度
取り付ける。次に、ユーザは、密封プラグの指接触面7
90に指の圧力を加えて、密封プラグを図29に示した
末端位置から図30に示した基端の密封位置まで動か
す。この時点にて、注射器の筒171内のチャンバ17
6からストロー状体の針部分内の通路を通る全ての流体
路は、密封されてその内容物を外部環境から保護し且つ
その内容物が外部環境へと非加圧状態で失われるのを防
止するのに役立つ。この特徴は、図9乃至図21の参考
のような非密封装置よりも、薬剤を保持する流体移送
装置及び注射器を長期間在庫することを可能にする。こ
のことは、本発明の実施の形態の一つの重要な特徴であ
る。
【0054】図31乃至図33には、図27及び図28
参考例と同様である一つの代替的な流体移送装置82
0が図示されており、図29及び図30の実施の形態と
同様であるが、同一ではない遮蔽体及び密封プラグ組立
体を備えている。説明の目的上、流体移送装置820
は、流体を保持するチャンバ676を形成する細長い円
筒体671を有する注射器670に接続されている。こ
の注射器670は、開口した基端と、末端673と、該
末端から伸長する截頭円錐形の先端677であって、チ
ャンバ676と流体連通した貫通する先端通路678を
有する該截頭円錐形の先端677とを有する。充填スト
ロー状体634は、基端635と、末端637と、貫通
する通路638とを備えている。該ストロー状体は、通
路638がチャンバ676と流体連通するように注射器
の先端677に接続されている。
【0055】遮蔽体855は、開口した基端857と、
開口した末端858と、該基端及び該末端間の側壁85
9(該側壁が遮蔽体に凹所861を形成する)とを備え
ている。軸部分及び針部分が該凹所内に略収容されるよ
うに、該遮蔽体は充填ストロー状体に取り外し可能に接
続されている。
【0056】密封プラグ856が基端860と、末端8
64とを備えている。該密封プラグは、末端位置を有し
ており、該末端位置にて、該密封プラグは遮蔽体の末端
から末端方向外方に突出して、図31に示した末端位置
から図32に示した基端位置(通路と遮蔽体の外側との
間にて非加圧状態の流体が流体連通するのを防止すべく
密封プラグが針部分を密封する位置)まで入れ子式に動
き得るようにされている。
【0057】天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマ
ー及び熱可塑性樹脂のような種々の材料を使用して本発
明の密封プラグを製造することが出来るが、この実施の
形態の密封プラグ856に対しては、天然ゴム、合成ゴ
ム及び熱可塑性エラストマーのようなより柔軟な材料が
好ましい。この実施の形態において、これらの構成要素
は、針部分641が十分に長くて、密封プラグ856が
図32に示した基端位置にあるとき、針部分641の末
端が密封プラグの基端860内に埋め込まれるような形
態とされている。針部分の刃部分645の形状、密封プ
ラグの形態及び材料に対応して、針部分を密封プラグ内
に埋め込むと、密封プラグが針部分の外面に密封状態に
係合して、図33に示すように貫通路を閉鎖し、又は通
路と遮蔽体の外側間にて流体が加圧されない状態で連通
するのを阻止する。流体移送装置820は、図29及び
図30の実施の形態と同様の方法で使用される。
【0058】図34には、カニューレ組立体521に取
り付けられた一つの代替的な流体移送装置920が図示
されており、該カニューレ組立体は、注射器の筒571
と一体に形成されたカニューレ522と、ハブ528と
を備えている。充填ストロー状体934は、基端935
と、末端937と、貫通する通路938とを備えてい
る。該充填ストロー状体934は、その末端における針
部分941と、該針部分941及び基端935間の軸部
分943とを備えている。バイアルストッパに穿刺すべ
く針部分の末端には刃部分945が設けられている。該
カニューレ組立体及び充填ストロー状体は、解放可能に
係合している。遮蔽体955は、開口した基端957
と、開口した末端958と、該基端及び該末端間の側壁
959(該側壁が遮蔽体内に凹所961を形成する)と
を備えている。針部分と軸部分の略全てとが凹所内に収
容されるように、該遮蔽体は充填ストロー状体に取り外
し可能に接続されている。
【0059】密封プラグ956は、基端960と、末端
964とを備えている。該密封プラグは、図34に示し
た末端位置を有しており、この位置にて、密封プラグは
遮蔽体955の末端958から末端方向外方に突出し
て、末端位置から基端位置(密封プラグが針部分を密封
して、通路と遮蔽体の外側との間にて非加圧状態で流体
が連通するのを防止する位置)まで入れ子式に動き得る
ようにされている。
【0060】使用時、注射器は、全体として上述したよ
うに充填ストロー状体を使用して充填され、図34に図
示するように遮蔽体を交換する。次に、ユーザは、密封
プラグの指接触面990に基端方向への力を加えて、密
封プラグを基端の密封位置まで動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンプル内の薬剤にアクセスするための参考例
による注射器充填装置の分解斜視図である。
【図2】参考例の鈍角カニューレ及びバイアルアクセス
スパイクの側面図である。
【図3】皮下注射器に取り付けられ且つストッパ付きバ
イアル内の流体薬剤にアクセスした状態の、図2の充填
装置の図である。
【図4】バイアル及びバイアルアクセススパイクから分
離した皮下注射器及び鈍角なカニューレを示す、図3と
同様の側面図である。
【図5】代替的なバイアルアクセススパイクを示す、図
2と同様の側面図である。
【図6】図5の線6−6に沿った鈍角なカニューレ及び
バイアルアクセススパイクの断面図である。
【図7】組み立てのために整合された参考例の鈍角なカ
ニューレ及び注射器の斜視図である。
【図8】鈍角なカニューレ及び注射器の筒が単一構造に
て一体に成形された、一つの参考例を示す図である。
【図9】注射器に取り付けられた参考例の流体移送装置
の側面図である。
【図10】図9の線10−10に沿った流体移送装置及
び注射器の部分断面図である。
【図11】参考例の流体移送装置の組み立て状態を示す
側面分解図である。
【図12】図11の線12−12に沿った流体移送装置
の断面図である。
【図13】遮蔽体を取り外して示す、注射器の筒に取り
付けられた流体移送装置の側面図である。
【図14】穿刺可能なストッパを有するバイアルから注
射可能な液体を吸引するために使用される流体移送装置
及び注射器を示す側面図である。
【図15】注射可能な液体をアンプルから吸引するのに
使用される流体移送装置及び注射器の側面図である。
【図16】注射可能な液体の充填と投与との間にて参考
が使用される方法の1つのステップを示す側面図であ
る。
【図17】注射可能な液体の充填と投与との間にて参考
が使用される方法の1つのステップを示す側面図であ
る。
【図18】注射可能な液体の充填と投与との間にて参考
が使用される別の方法の1つのステップを示す側面図
である。
【図19】注射可能な液体の充填と投与との間にて参考
が使用される別の方法の1つのステップを示す側面図
である。
【図20】注射可能な液体の充填と投与との間にて参考
が使用される別の方法の1つのステップを示す側面図
である。
【図21】参考例のカニューレ組立体及び注射器を使用
して注射可能な液体がI.V.セット内の注射箇所に供
給されている状態を示す側面図である。
【図22】1つの代替的なカニューレ組立体の側面図で
ある。
【図23】標準的な皮下注射針の側面図である。
【図24】一つの代替的な参考例を示す側面図である。
【図25】本発明の一つの代替的な参考例を示す更に別
の側面図である。
【図26】カニューレ及び注射器の筒が単一体として一
体に形成された、別の参考例を示す断面図である。
【図27】流体移送装置及び注射器の別の参考例を示す
断面図である。
【図28】図27の線28−28に沿った流体移送装置
及び注射器の分解断面図である。
【図29】取り外し可能な密封プラグが設けられた遮蔽
体を有する、本発明の実施の形態の側面断面図である。
【図30】取り外し可能な密封プラグが設けられた遮蔽
体を有する、本発明の実施の形態の側面断面図である。
【図31】取り外し可能な密封プラグが設けられた遮蔽
体を有する、本発明のもう一つの代替的な実施の形態の
側面断面図である。
【図32】取り外し可能な密封プラグが設けられた遮蔽
体を有する、本発明のもう一つの代替的な実施の形態の
側面断面図である。
【図33】図32の線30−30に沿った流体移送装置
の断面図である。
【図34】取り外し可能な密封プラグが設けられた遮蔽
体を有する、本発明の更に別の代替的な実施の形態の側
面断面図である。
【符号の説明】
10 注射器充填装置 12 カニューレ 14 バイアルアクセススパイク 16 遮蔽体 18 皮下注射器 20 注射器の筒 22 注射器の末端 24 チャンバ 26 プランジャ 28 注射器の先端 30 通路 32 ルアカラー 34 ルアカラーのねじ部 36 カニューレの
基端 38 カニューレの末端 40 カニューレの
内腔 42 スパイクの基端 44 スパイクの末
端 46 通路 48 スパイク末端
の斜角状先端 50 スパイクのキャップ 52 ヒンジ 54 第一のヒンジ要素 56 第二のヒンジ
要素 57 エルボ 58 キャップ 60 遮蔽体の基端 61 遮蔽体の末端 62 通路 63 スロット 64 ゴムストッパ 66 バイアル組立
体 68 薬剤
フロントページの続き (73)特許権者 595117091 1 BECTON DRIVE, FR ANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNI TED STATES OF AMER ICA (72)発明者 ゲイリー・コーエン アメリカ合衆国ニュージャージー州 07422,ハイランド・レイクス,ピー・ オー・ボックス 734 (72)発明者 アルビン・ティー・オルセン アメリカ合衆国ニュージャージー州 07006,コールドウェル,クリーブラン ド・ロード 30 (72)発明者 マーク・シー・エール アメリカ合衆国ニュージャージー州 07675,ウエストウッド,ローエル・ス トリート 67 (56)参考文献 実開 昭63−130052(JP,U) 特表 平8−508182(JP,A) 特表 平7−501002(JP,A) 米国特許4728321(US,A) 米国特許5242400(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/20 A61M 39/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアル及びアンプルからの流体にアク
    セスする流体移送装置にして、 カニューレ組立体であって、基端と、末端と、貫通する
    内腔とを有するカニューレと、開口した基端と、該カニ
    ューレの前記基端に接続された末端とを有するハブであ
    って、前記内腔が該ハブの前記開口した基端と流体連通
    状態にある前記ハブとを備える前記カニューレ組立体
    と、 基端と、末端と、貫通する通路とを有する充填ストロー
    状体であって、基端に設けられたハウジングと、前記末
    端に設けられた針部分と、該基端と該末端との間に設け
    られた軸部分とを有し、前記ハウジングが、その基端に
    前記通路と流体連通したキャビティを有し、バイアルス
    トッパを穿刺し得るように前記針部分の末端に設けられ
    た刃部分とを備える前記充填ストロー状体とを備え、 前記カニューレ組立体及び前記充填ストロー状体が、前
    記ハブの前記開口した基端が該充填ストロー状体の前記
    通路と流体連通するように、解放可能に係合し、更に、 開口した基端を有する遮蔽体であって、開口した末端
    と、前記基端と末端との間にあり該遮蔽体に凹所を形成
    する側壁とを有し、前記軸部分及び前記針部分が該凹所
    内に略収容されるように前記充填ストロー状体に取り外
    し可能に接続された前記遮蔽体と、 基端と、末端とを有する密封プラグであって該密封プラ
    グが前記遮蔽体の前記末端から末端方向外方に突出する
    末端位置を有し且つ同末端位置から基端位置まで入れ子
    式に動き得るようにされ、前記基端位置にあるときに前
    記通路と前記遮蔽体の外側との間にて非加圧状態の流体
    の連通を防止し得るように前記針部分を密封する手段を
    有する、密封プラグと、を含む流体移送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    前記密封手段が、前記密封プラグの前記基端から末端方
    向に伸長する保持導管を有し、該保持導管が、前記密封
    プラグが前記基端位置にあるとき、前記針部分と密封係
    合する内面を有する、流体移送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の流体移送装置にして、
    前記密封プラグは、該密封プラグが前記末端位置から前
    記基端位置まで動かされるとき、前記針部分を前記保持
    導管内に案内し得るように前記基端に設けられたテーパ
    ー付き部分を有する、流体移送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    前記針部分を密封する手段は、前記密封プラグが前記基
    端位置にあるとき、前記針部分の前記末端が前記密封プ
    ラグの前記基端内に埋め込まれるようにするのに十分な
    長さであるようにした、流体移送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    前記密封プラグが前記基端の密封位置から前記末端位置
    まで動くのを防止する手段を更に備える、流体移送装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    前記遮蔽体の前記開口した基端が、前記充填ストロー状
    体を前記ハブから取り外したとき、前記ハブに解放可能
    に係合し得る形態とされた、流体移送装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    前記カニューレの前記末端が鈍角な末端の先端を有す
    る、流体移送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    流体を保持するチャンバを形成する細長い円筒体と、開
    口した基端と、末端と、該末端から伸長し且つ前記チャ
    ンバと流体連通した先端の通路が形成された先端とを有
    する注射器の筒を更に備え、前記先端が、前記チャンバ
    が前記カニューレの前記内腔と流体連通するように前記
    ハブの前記開口した基端内に配置される、流体移送装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の流体移送装置にして、
    前記カニューレ組立体が、流体を保持するチャンバを形
    成する細長い円筒体と、開口した基端と、末端とを有す
    る注射器の筒と一体に形成され、前記カニューレが、前
    記注射器の筒の前記末端から伸長し且つ前記カニューレ
    の前記内腔が前記チャンバと流体連通するように配置さ
    れた、流体移送装置。
  10. 【請求項10】 注射可能な液体を移送する方法にし
    て、 (a)流体を保持するチャンバを形成する細長い円筒体
    と、開口した基端と、末端と、該末端から伸長し且つ前
    記チャンバと流体連通した先端の通路を有する先端と、
    を有する注射器筒と、同注射器筒内に流体密に摺動可能
    に係合するストッパと、該ストッパに接続され且つ前記
    注射器の筒の前記開口した基端を通じて基端方向に伸長
    する細長いプランジャロッドと、を備える注射器を提供
    するステップと、 (b)注射器の充填装置であって、 基端、鈍角な末端及び貫通する内腔を有するカニューレ
    と、開口した基端及び前記カニューレの前記基端に結合
    された末端を有するハブであって、前記内腔が当該ハブ
    の前記開口した基端と流体連通するようになされたハブ
    と、を含むカニューレ組立体と、 基端、末端及び貫通する通路をする充填ストロー状'体
    であって、末端に設けられた針部分と、同針部分と前記
    基端との間に設けられた軸部分と、バイアルストッパを
    穿刺し得るように前記針部分の末端に設けられた切断端
    縁と、を有し、前記ハブの前記開口した基端が当該充填
    ストロー状体の前記通路と流体連通するように前記カニ
    ューレ組立体が当該充填ストロー状体に取り外し可能に
    係合される、充填ストロー状体と、 遮蔽体であって、開口した基端、開口した末端及び前記
    基端と前記末端との間にあり当該遮蔽体に凹所を形成す
    る側壁を有し、前記軸部分及び前記針部分が前記凹所内
    に収容されるように前記充填ストロー状体に取り外し可
    能に接続される遮蔽体と、を含む注射器の充填装置と、 基端と、末端とを有する密封プラグであって、該密封プ
    ラグが前記遮蔽体の前記末端から末端方向外方に突出す
    る末端位置を有し、該末端位置から基端位置まで入れ子
    式に動き得るようにされ、該基端位置において、該密封
    プラグは、前記通路と前記遮蔽体の外側との間にて非加
    圧状態の流体の連通を防止し得るように前記針部分を密
    封するようにした、密封プラグと、 を準備するステップと、 (c)前記先端が前記ハブの前記開口した基端内に配置
    され、前記チャンバは前記カニューレと流体連通するよ
    うに前記注射器充填装置を前記注射器に接続するステッ
    プと、 (d)穿刺可能な隔膜を有し且つ注射可能な液体を保持
    するバイアルを準備するステップと、 (e)前記遮蔽体を前記充填ストロー状体から取り外す
    ステップと、 (f)前記バイアルの前記穿刺可能な隔膜を前記充填ス
    トロー状体の前記針部分で穿刺して、前記バイアルの内
    部と前記注射器のチャンバとを流体連通させるステップ
    と、 (g)前記プランジャロッドを前記注射器の筒に関して
    基端方向に動かすことにより、所望の量の注射可能な液
    体を前記バイアルから前記チャンバ内に吸引するステッ
    プと、 (h)前記針部分を前記バイアルの前記隔膜から引き抜
    くステップと、 (i)前記充填ストロー状体の前記軸部分及び前記針部
    分が前記遮蔽体の前記凹所内に収容されるように、前記
    遮蔽体を前記充填ストロー状体に再接続するステップ
    と、 (j)前記密封プラグを前記末端位置から前記基端位置
    まで動かして前記針部分を密封するステップとを備え
    る、移送方法。
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