JP2004049220A - 調味料を含有する圧縮成形物およびその製造法 - Google Patents

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中山 素一
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木村 正男
Takahiro Hara
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Abstract

【課題】良好な崩壊性を示し、かつ風味の劣化が遅い、調味料を含有する圧縮成形物を提供する。
【解決手段】調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程、吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程、および圧縮成形して得られた成形物を乾燥させる工程を有するか、あるいは調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程、吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程、圧縮成形して得られた成形物を表面がタール状となるように吸湿させる工程、および吸湿した成形物を乾燥させる工程を有することを特徴とする調味料を含有する圧縮成形物の製造方法、ならびに該方法によって得られる調味料を含有する圧縮成形物に関する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【従来の技術】
粉末ラーメンスープに代表される粉末調味料は、粉末の状態で、インスタントラーメンのようにカップ容器に添加されるか、アルミ包材に充填されている。
【0002】
粉末調味料が容器に添加されている場合、流通時に吸湿し固化する、いわゆるタール化現象を起こし、お湯を入れても短時間で溶解しなくなってしまうことがある。
また、粉末調味料がアルミ包材に充填されている場合、包材の開封を要することや包材が資源リサイクルできないという問題がある。
【0003】
一方、調味料を錠剤等の圧縮成形物にする場合、該圧縮成形物が短時間にお湯中で崩壊し溶解するために、ある程度の多孔質を有し、かつ流通時にワレやカケに対して耐性を有していることが必要となる。
しかし、ある程度の強度をもった圧縮成形物を成形するためには、通常圧縮圧力を高くする必要あるが、圧縮圧力を高くすると得られる圧縮成形物の崩壊性は悪くなる。また、崩壊性を良くするために圧縮圧力を下げて成形すると、得られる圧縮成形物の強度が低下し、流通時にワレやカケが生じるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、良好な崩壊性を示し、かつ風味の劣化が遅い、調味料を含有する圧縮成形物を提供することにある。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、以下の(1)〜(10)に関する。
(1)調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程、吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程、および圧縮成形して得られた成形物を乾燥させる工程を有することを特徴とする、調味料を含有する圧縮成形物の製造方法。
【0006】
(2)圧縮成形して得られた成形物を50〜120℃で乾燥させる、(1)記載の方法。
(3)調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程、吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程、圧縮成形して得られた成形物を表面がタール状となるように吸湿させる工程、および吸湿した成形物を乾燥させる工程を有することを特徴とする、調味料を含有する圧縮成形物の製造方法。
【0007】
(4)吸湿した成形物を50〜120℃で乾燥させる、(3)記載の方法。
(5)調味料を含有する粉粒体が粉末スープを含有する粉粒体である、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)調味料を含有する粉粒体が、崩壊剤を5〜30重量%含有する粉粒体である、(1)〜(5)のいずれかに記載の方法。
【0008】
(7)調味料を含有する粉粒体が、結合剤を1.0重量%以下含有する粉粒体または結合剤を含有しない粉粒体である、(1)〜(6)のいずれかに記載の方法。
(8)水分含量が0.1〜20重量%となるように調味料を含有する粉粒体を吸湿させる、(1)〜(7)のいずれかに記載の方法。
【0009】
(9)吸湿した粉粒体を10〜80kg/cmで圧縮成形する、(1)〜(8)のいずれかに記載の方法。
(10)(1)〜(9)のいずれかに記載の方法によって得られる、調味料を含有する圧縮成形物。
【0010】
本発明で用いられる調味料を含有する粉粒体は、粉粒体の形状を示し、かつ調味料を含有していれば、例えば糖類、食用油脂、その他の食品素材等を含有していてもよい。
調味料としては、天然調味料、化学調味料、天然調味料に化学調味料、食塩、砂糖、アミノ酸などを配合した配合調味料等いずれも用いられるが、天然調味料または配合調味料が好適に用いられる。
【0011】
天然調味料としては、ビーフエキス、ポークエキス、チキンエキス等の畜肉エキス、カツオエキス、サバエキス、マグロエキス、イワシエキス、煮干しエキス、ホタテガイエキス、アサリエキス、シジミエキス、カキエキス、カニエキス、エビエキス、オキアミエキス等の魚介類エキス、野菜エキス、酵母エキス等の天然エキスや、大豆蛋白質、小麦蛋白質等の植物性蛋白質を加水分解した植物蛋白分解物、ゼラチン等の動物性蛋白質を加水分解した動物蛋白分解物等の蛋白質加水分解物等が用いられる。また、水産物類、畜肉類の煮汁、蒸煮液、クッカージュースおよびフィッシュソルブルまたは、これらの酵素消化物等、天然エキスの一部を用いた加工品、かつお節、煮干、だし昆布、シイタケなどの基本だし等も用いられる。
【0012】
化学調味料としては、グルタミン酸ナトリウム等のアミノ酸系調味料、5’−イノシン酸ナトリウム、5’−グアニル酸ナトリウム等の核酸系調味料、コハク酸等の有機酸系調味料等が用いられる。
調味料としては、醤油、味噌、酢、魚醤等の醸造調味料、ブラウンソース、ホワイトソース、トマトソース、カレーソース、マヨネーズソース等のソース等を用いてもよい。
【0013】
調味料を含有する粉粒体は、最終的に粉粒体となるように調製されていればよく、粉粒体の調製に妨げとならない限り、糖類、食用油脂、その他の素材等、いずれのものを含んでいてもよい。
糖類としては、グルコース、マンノース、ガラクトース、リボース、キシロース、フラクトース、リブロース、キシルロースなどの単糖類、マルトース、スクロースなどの二糖類、オリゴ糖もしくはこれらの誘導体等が用いられる。
【0014】
食用油脂としては、食用に用いられる動物油脂、植物油脂、加工油脂等いずれも用いられるが、例えば牛脂、豚脂、鶏脂等の動物油脂、マーガリン、ショートニング等の固形の食用油脂が好適に用いられる。
他の食品素材としては、例えば食品添加物表示ハンドブック(日本食品添加物協会、平成9年1月6日発行)に記載されている甘味料、保存料、着色料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素または酵素源、光沢剤、酸味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料、香辛料抽出物等、飲食品に用いられる添加剤であればいずれも用いられる。また、小麦粉、ライ麦粉等の穀物粉、乾燥タマネギ、乾燥ニンジン、乾燥ニンニク、乾燥パセリ、乾燥キャベツ、乾燥バレイショ、乾燥トマト、乾燥ダイズ等の乾燥野菜、乾燥肉等の粉粒体を用いてもよい。
【0015】
調味料を含有する粉粒体としては、粉末スープ、粉末ソース、粉末醤油、粉末味噌またはこれらを含有する粉粒体も好適に用いられる。
粉末スープとしては、粉末すなわち粉粒体状の、ラーメンスープ等の中華スープ、うどんだし等の和風スープ、コンソメ、ポタージュ等の洋風スープ等のスープなどがあげられる。調味料を含有する粉粒体としては、粉末スープまたはこれを含有する粉粒体が特に好適に用いられる。
【0016】
調味料、あるいは調味料に糖類、食用油脂、その他の食品素材等を混合または練合し、必要に応じて乾燥、粉砕または分級することにより、調味料を含有する粉粒体を調製することができる。また、調味料、糖類、食用油脂、その他の素材等がいずれも粉粒体の形状をもつ場合は、上記素材を単独で用いるか、混合または練合することにより調味料を含有する粉粒体を調製することができる。
【0017】
調味料を含有する粉粒体に対して、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、結合剤等、圧縮成形のために用いられる添加剤を添加してもよい。
ただし、調味料を含有する圧縮成形物の大型化を防ぐためには、調味料を含有する粉粒体中の該添加剤の含有量が30重量%以下となるように該添加剤を添加することが好ましく、25重量%以下となるように添加することがさらに好ましく、20重量%以下となるように添加することが特に好ましい。
【0018】
また、崩壊性がよく、かつ食感のよい圧縮成型物を成形するためには、調味料を含有する粉粒体中の崩壊剤の含有量が5〜30重量%となるように崩壊剤を添加することが好ましく、10〜20重量%となるように添加することがさらに好ましく、15〜20重量%となるように添加することが特に好ましい。
【0019】
さらに、結合剤を添加すると吸湿工程で膨潤するため、圧縮成型物を多孔質に保つためには、調味料を含有する粉粒体中の結合剤の含有量が1.0重量%以下となるように結合剤を添加することが好ましく、0.5重量%以下となるように添加することがより好ましく、0.1重量%以下となるように添加することがさらに好ましく、結合物を添加しないことが特に好ましい。
【0020】
賦形剤としては、乳糖、白糖、ブドウ糖、蔗糖、マンニトール、ソルビトール等の糖類、バレイショ、コムギ、トウモロコシ等の澱粉、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、二酸化ケイ素等の無機物、結晶セルロース、カンゾウ末、ゲンチアナ末などの植物末等があげられる。
【0021】
滑沢剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、タルク、水素添加植物油、マクロゴール、シリコーン油等があげられる。
崩壊剤としては、澱粉、寒天、結晶セルロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム等があげられる。
【0022】
結合剤としては、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルメロース、澱粉のり液等があげられる。
調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程においては、該粉粒体に含まれる調味料または他の素材の物性にもよるが、該粉粒体の水分含量を0.1〜20重量%、さらに0.3〜10重量%となるように粉粒体に水を添加するか加湿させると、吸湿後の粉粒体の粘性、圧縮成形して得られる成形物の表面でのタール化、得られる圧縮成形物の崩壊性等が適度なものになるため好ましい。なお、圧縮成形して得られた成形物をそのまま乾燥させる場合、該粉粒体の水分含量を3〜20重量%、さらに3〜10重量%となるように粉粒体に水を添加するか加湿させると、得られる圧縮成形物の摩損度が低下するため好ましい。
【0023】
水としては、水道水、脱イオン水、蒸留水、純水等いずれでもよく、また必要に応じてアルコール、アミノ酸、金属イオン、有機酸、食塩等の他の成分を含んでいてもよい。
なお、該粉粒体を吸湿させる場合には、流動層造粒機等を用いて該粉粒体に水を噴霧する方法、該粉粒体に水の添加または加湿した後に攪拌混合機、捏和機、万能混合攪拌機等を用いて混合する方法等により、全体が均質に湿潤するように該粉粒体を吸湿させることが好ましい。
【0024】
吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程においては、打錠機、粉末成形プレス機、竪型粉末成形機等を用いて、内部の多孔質を保ち、かつ適度な崩壊性を持たせるために、なくべく低い圧縮圧力、例えば10〜80kg/cmで圧縮成形することが好ましく、10〜50kg/cmで圧縮成形することがより好ましく、20〜40kg/cmで圧縮成形することが特に好ましい。
【0025】
なお、調味料を含有する粉粒体中に油脂分が入っていない場合は、粉粒体の杵への付着を抑えるため、圧縮成形する前に該粉粒体中に滑沢剤を添加しておくことが好ましい。滑沢剤の添加量は、離形効果を生じればよく特に限定されるものではない。滑沢剤の添加量を抑えるために外部滑沢打錠方法を用いてもよい。また、吸湿した粉粒体の流動性を改善する目的で、圧縮成形する前に該粉粒体中に二酸化ケイ素を添加してもよい。さらに、圧縮成形物の崩壊性または溶解性を改善する目的で、圧縮成形する前に該粉粒体中に崩壊剤を添加してもよい。
【0026】
圧縮成形して得られた成形物を乾燥させる工程においては、熱風乾燥、通風乾燥、天日乾燥、真空乾燥等の乾燥方法を用い、好ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60℃〜80℃で乾燥させるとよい。
上記工程において、該成形物の内部から該成形物の水分が表面へ移動をして、成形物の表面がタール状となり、さらに乾燥することにより表面がコーティングされた調味料圧縮成形物を製造することができる。
【0027】
また、圧縮成形して得られた成形物は、該成形物に含まれる調味料または他の素材の物性にもよるが、該成形物の表面がタール状となるように吸湿させてもよい。吸湿させる場合は、粉粒体に水を噴霧または高湿度かつ高温下で加湿させることが好ましい。
成形物を吸湿させる方法としては、コーティングパン等を用いて成形物に水を噴霧する方法、圧縮成形物を高湿度、好ましくは相対湿度40%〜100%、より好ましくは相対湿度60%〜80%で、かつ高温、好ましくは50℃〜90℃、より好ましくは60℃〜80℃の条件下で加湿する方法が好適に用いられる。
【0028】
吸湿した成形物を乾燥させる工程においては、熱風乾燥、通風乾燥、天日乾燥、真空乾燥等により、好ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60℃〜80℃で乾燥させるとよい。
上記工程により、該成形物の表面がタール状となり、さらに乾燥することにより表面がコーティングされた調味料を含有する、錠剤、固形剤等の圧縮成形物を製造することができる。
【0029】
製造された圧縮成形物は、お湯に容易に溶解するため、そのままインスタントスープ等の調味料として用いられる他、インスタントラーメン、インスタント焼きそば、インスタントうどん、インスタントそば等のインスタント食品用のスープ等として好適に用いられる。
以下に、本発明の実施例、比較例および試験例を示す。
【実施例】
【0030】
実施例1
第1表に示される配合の調味料980gを、スーパー造粒コーティング装置(SFC−MINI、フロイント産業社製)を用いて、水50gを徐々に添加しながら混合した後、二酸化ケイ素20gをさらに添加して混合した。得られた混合物を単発打錠機(竪型成形機No.6B−2M、菊水製作所製)で15mm径の臼杵を用い、打錠圧30kg/cmで成形した。これを、熱風乾燥機を用いて75℃で30分間乾燥させ、約750錠のインスタントラーメン用のスープ錠剤を得た。
【0031】
【表1】
Figure 2004049220
【0032】
得られた錠剤について、摩損度および崩壊時間を測定した。
摩損度は、摩損度試験機TFT−120型(富山産業(株)社製)を使用し、10錠をドラムを毎分25回転で1分間回転した後の摩損度(%)として示した。なお、摩損度が5%を超えると見栄えや風味の点から好ましくなかった。
崩壊時間は、錠剤を90℃のお湯100mlが入った100ml容のビーカーに入れて崩壊させ、錠剤が完全に崩壊するまでの時間として示した。
その結果、錠剤の摩損度は0.5%、崩壊時間は2分30秒であった。
【0033】
比較例1
第1表に示される配合の調味料980gを、スーパー造粒コーティング装置(SFC−MINI、フロイント産業社製)を用いて、二酸化ケイ素20gを添加しながら混合した。得られた混合物を単発打錠機(竪型成形機No.6B−2M、菊水製作所製)で15mm径の臼杵を用い、打錠圧30kg/cmで成形した。これを、熱風乾燥機を用いて75℃で30分間乾燥させたが、崩壊してしまい錠剤にはならなかった。
【0034】
実施例2
第1表に示される配合の調味料800gを、スーパー造粒コーティング装置(SFC−MINI、フロイント産業社製)を用いて、水50gを徐々に添加しながら混合した後、二酸化ケイ素20gと結晶セルロース180gをさらに添加して混合した。得られた混合物を単発打錠機(竪型成形機No.6B−2M、菊水製作所製)で15mm径の臼杵を用い、打錠圧30kg/cmで成形した。これを、熱風乾燥機を用いて75℃で30分間乾燥させ、約750錠のインスタントラーメン用のスープ錠剤を得た。
得られた錠剤について、摩損度および崩壊時間を測定した結果、摩損度は1.7%、崩壊時間は1分30秒であった。
【0035】
比較例2
第1表に示される配合の調味料800gを、スーパー造粒コーティング装置(SFC−MINI、フロイント産業社製)を用いて、二酸化ケイ素20gと結晶セルロース180gを添加して混合した。得られた混合物を単発打錠機(竪型成形機No.6B−2M、菊水製作所製)で15mm径の臼杵を用い、打錠圧30kg/cmで成形した。これを、熱風乾燥機を用いて75℃で30分間乾燥させたが、崩壊してしまい、錠剤にはならなかった。
【0036】
試験例1
実施例1で得られた錠剤と、試験例1で得られた錠剤にならなかったものを、それぞれ500ml容ビンにそれぞれ5gずつ入れ、40℃で1ヶ月間保存した。
保存終了後、200mlのお湯に溶かしてスープを得た。得られたスープの風味について、パネラー15人による官能試験を行った。
結果を第2表に示す。
【0037】
【表2】
Figure 2004049220
【0038】
第2表に示されるとおり、本発明の方法によって得られる錠剤は、保存時による風味の劣化が抑制されていた。
【0039】
実施例3
第1表に示される配合の調味料800gに、スーパー造粒コーティング装置(SFC−MINI、フロイント産業社製)を用いて、水50gを徐々に添加しながら混合した後、二酸化ケイ素20gおよび結晶セルロース180gをさらに添加して混合した。得られた混合物を単発打錠機(竪型成形機No.6B−2M、菊水製作所製)で15mm径の臼杵を用い、打錠圧100kg/cmで成形した。成形して得られた錠剤を、ステンレス製の蒸し器の上で両面を各々10秒間さらして、錠剤の表面がタール状となるまで加湿した。加湿した後、これを熱風乾燥機を用いて75℃で30分間乾燥させ、約750錠のインスタントラーメン用のスープ錠剤を得た。
得られた錠剤について、摩損度および崩壊時間を測定した結果、錠剤の摩損度は0.3%、崩壊時間は3分10秒であった。
【発明の効果】
本発明によれば、良好な崩壊性を示し、かつ風味の劣化が遅い、調味料を含有する圧縮成形物を提供することができる。

Claims (10)

  1. 調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程、吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程、および圧縮成形して得られた成形物を乾燥させる工程を有することを特徴とする、調味料を含有する圧縮成形物の製造方法。
  2. 圧縮成形して得られた成形物を50〜120℃で乾燥させる、請求項1記載の方法。
  3. 調味料を含有する粉粒体を吸湿させる工程、吸湿した粉粒体を圧縮成形する工程、圧縮成形して得られた成形物を表面がタール状となるように吸湿させる工程、および吸湿した成形物を乾燥させる工程を有することを特徴とする、調味料を含有する圧縮成形物の製造方法。
  4. 吸湿した成形物を50〜120℃で乾燥させる、請求項3記載の方法。
  5. 調味料を含有する粉粒体が粉末スープを含有する粉粒体である、請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
  6. 調味料を含有する粉粒体が、崩壊剤を5〜30重量%含有する粉粒体である、請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
  7. 調味料を含有する粉粒体が、結合剤を1.0重量%以下含有する粉粒体または結合剤を含有しない粉粒体である、請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
  8. 水分含量が0.1〜20重量%となるように調味料を含有する粉粒体を吸湿させる、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
  9. 吸湿した粉粒体を10〜80kg/cmで圧縮成形する、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項記載の方法によって得られる、調味料を含有する圧縮成形物。
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