JP2004048653A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Hideho Inagawa
稲川 秀穂
Shinichi Nishimura
西村 晋一
Yasuji Hayashi
林 靖二
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Abstract

【課題】原稿読み取り部と画像処理部との間を接続し画像情報を伝送するケーブルのノイズ特性を改善すると共に、原稿読み取り部の動作に伴い発生するノイズ特性のバラツキや信号特性のバラツキを極力抑えることが可能な画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】光透過性部材上のシートに光を照射して、その反射光を読み取る原稿読み取り部と、前記原稿読み取り部を副走査方向に移動する移動手段と、前記原稿読み取り部にケーブルを介して接続され、該ケーブルを通して得られる画像情報の信号処理を行う画像処理部とを備えた画像読み取り装置において、前記ケーブルの接続用として前記画像処理部に実装された画像処理部側接続手段は、前記移動手段によって移動する前記原稿読み取り部の移動範囲の略中央に配置した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機等に搭載される画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガラス上に置いた原稿に光を照射して、その反射光をコンタクトイメージセンサ(以下CIS)に結像することにより原稿上の画像を読み取る原稿読み取り部を備えた画像読み取り装置において、CISの駆動信号及びCISによる画像読み取り信号は、CISを搭載した原稿読み取り部と画像処理部をケーブル接続して伝送する形態になっている。
【0003】
この原稿読み取り部と画像処理部とを繋ぐケーブルには、CISの副走査方向の往復運動を可能とするために、屈曲方向に柔軟性を持ったフラット型ケーブル等を利用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像読み取り装置では、次のような問題点があった。
【0005】
上記ケーブルは、高速信号を伝送するとともに、屈曲疲労をも避ける必要があり比較的長尺かつ冗長になるために、ノイズ規格で定められた周波数帯域において高レベルの放射ノイズを発生させ、製品のノイズ規格適合において課題となることが多い。
【0006】
加えて、該CISの副走査方向の往復運動に伴って、該ケーブルの形状が不安定な状態で変化し易く、該ケーブルのアンテナとしての周波数特性が繰り返し動作の度に不安定に変動し、広い周波数帯域に渡って放射ノイズが発生すると共に、製品のノイズ特性のバラツキ要因にもなってしまう。また、アンテナとしての特性が不安定なことは、伝送線路としての特性の不安定さにもつながり、信号の反射、遅延、クロストークノイズ等にも影響を与え易い。
【0007】
そこで、原稿読み取り部と画像処理部との間を接続し信号伝送するケーブルの形態を該ケーブルが接続されるコネクタの位置関係を工夫することにより、ケーブル長を極力短くしてノイズ特性を改善すると共に、原稿読み取り部の動作に伴い発生するノイズ特性のバラツキ、信号特性のバラツキを極力抑えることが望まれていた。
【0008】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、原稿読み取り部と画像処理部との間を接続し画像信号を伝送するケーブルのノイズ特性を改善すると共に、原稿読み取り部の動作に伴い発生するノイズ特性のバラツキや信号特性のバラツキを極力抑えることが可能な画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像読み取り装置では、被写体に光を照射して、その被写体からの光を読み取る画像読み取り部と、前記画像読み取り部を副走査方向に移動する移動手段と、前記画像読み取り部にケーブルを介して接続され、該ケーブルを通して得られる画像情報の信号処理を行う画像処理部と、該画像処理部を覆う筐体部材とを備え、前記ケーブルの接続用として前記画像処理部に実装された画像処理部側接続手段は、前記移動手段によって移動する前記画像読み取り部の移動範囲の略中央に配置するとともに、前記画像処理部の中央部は前記移動範囲の略中央よりも端部側に設けられていることによって前記ケーブルと前記筐体部材との接触範囲を広げたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
[第1実施形態]
図1(a),(b)は、本発明の第1実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。なお、後述する実施形態(例えば図8など)と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を後段に譲る。
【0012】
本実施形態においては、同図に示すように、画像処理基板10Aと外部I/F基板9が分かれておらず、外部I/Fコネクタ22も含めて同一基板上に全ての回路が搭載されている。そして、原稿読み取り部3の副走査方向の略中央に配置された画像処理部側コネクタ11に接続される画像信号伝送フラット型ケーブル4の一端が、該画像処理基板10Aを覆うシールドケース2の上面に設けられた開口部を通ってコネクタ11に接続され、さらにケーブル4の他端が、該開口部の極近傍、つまり該原稿読み取り部3の副走査方向の略中央に配置固定された平型フェライトコア17を通して原稿読み取り部3側のコネクタ12に接続されている。
【0013】
このような構成とすることにより、図9に示した第3実施形態の構成に比べて、若干ケーブルの余剰部分が必要になり長さが長くなるものの、ユニット全体の薄型化が図れるという大きなメリットが得られる。
【0014】
さらに、コネクタ11を画像処理基板10Aの端部側、本実施形態においては、端部に設けることによって、外部インタフェース(例えば、後述するI/F基板9)とリンクすることを容易にすることができる。
【0015】
さらに、上述のように、コネクタ11を画像処理基板10Aの端部側、本実施形態においては、端部に設けることによって、シールドケース2と画像信号伝送フラット型ケーブル4とが接触する範囲が広くなる。また、接触する時間も長くなる。そうすると、ノイズ特性を改善すると共に、原稿読み取り部の動作に伴い発生するノイズ特性のバラツキや信号特性のバラツキを極力抑えることになる。
【0016】
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態に係る画像読み取り装置の外観斜視図であり、図3は、図2に示した画像読み取り装置における要部の電気的な接続状態を示すブロック図である。
【0017】
この画像読み取り装置は、装置の本体枠1の長手方向に、CIS基板3aや照明系を搭載した原稿読み取り部3を支持するためのレール5が両サイドに渡されており、原稿読み取り部3が低摩擦接触部材6を介して該レール5とガラス製の原稿台9に挟まれながら副走査方向(本体枠の長手方向に相当する)に可動することによって、原稿台9上に置かれた原稿を読み取る構造になっている。
【0018】
一方、画像処理部10は、画像処理基板10aを覆う形でシールドケース2が取り付けられており、原稿読み取り部3との間の画像信号伝送用フラット型ケーブル4に接続される画像処理部10側のコネクタ11の極近傍に存在するケーブル出口が、原稿読み取り部3の副走査方向動作範囲の略中央に位置している。画像処理基板10aは、その一部がCIS基板3aの副走査方向の動作範囲の略中央に掛かるように配置され、該画像処理基板10aのCIS基板3a動作範囲の略中央に掛かる部分にコネクタ11が実装されている。ケーブル4は一端を該コネクタ11に接続され、もう一端をCIS基板3a上のコネクタ12に接続されている。よって、ケーブル4は、CIS基板3aの副走査方向動作範囲の略1/2の長さになる。
【0019】
この画像処理部10側のケーブル出口付近では、潤滑性の高い樹脂製のケーブルクランプ材7によってケーブル4が固定されており、原稿読み取り部3の動作に伴って発生するケーブルコネクタ11への機械的なストレスを緩和する役割を果たしている。なお、画像処理基板10aから外部I/F基板9に出力する信号はシールドケーブル8を介して伝送される。ケーブル8は、一端を画像処理基板10a上のコネクタ21に接続され、もう一端を外部I/F基板9上のコネクタ22に接続されている。
【0020】
上記構成の画像読み取り装置によれば、図示しないホストコントローラからI/F基板9にコントロール信号として画像読み取り開始の指令が来ると、画像処理基板10aからCIS基板3aへCIS駆動CLK信号やLED点灯のためのコントロール信号等が送られる。これにより、CIS基板3aは読み取り作業を開始し、読み取ったデータを画像処理基板10aに送る。画像処理基板10aは、受け取った画像データに相応の処理を施してI/F基板9を介して、ホストコントローラへ画像情報を送る、という流れになっている。
【0021】
図4は、図3に示したCIS基板(CISモジュール)3aの構成を示す断面図である。
【0022】
このCIS基板3aは、カバーガラス33、LEDからなる照明光源34、セルフォックレンズ等からなる等倍結像レンズ35、及びカラーラインセンサ32が基板31上に実装されており、それらがモールド36に取り付けられることによって一体のCISモジュールを形成している。
【0023】
図5は、図4に示したCISモジュール3aのカラーラインセンサ32を巨視的に捉えた平面図である。
【0024】
このカラーラインセンサ32は、基板31上に、16個のCCDチップ32−1,32−2,…,32−16が直線上に実装されて形成されている。その各CCDチップから信号が出力されるため、それぞれのCCDチップに対応して同時に16チャネルの信号が読み出される。16チャネルの信号は、図示しないアナログ信号処理部にて、ゲインオフセットの調整がなされた後、A/Dコンバータにてデジタル信号に変換される。
【0025】
図6は、図4に示したCISモジュール3aにおけるカラーラインセンサ32の微視的部分を拡大した図である。
【0026】
図中の32Aの各矩形が読み取り画素を表し、本実施形態では、600dpiの等倍読取用のCISモジュールを使用しているので、1画素の大きさは42×42μmである。本実施形態のカラーラインセンサ32は、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の三原色のフィルタが形成されたフォトダイオードから成る読み取り開口部32a、32b、32cを設けており、3つの読取ラインを副走査方向に1画素42μm間隔で読取画素のラインが形成されると共に、主走査方向の画素ピッチも42μm間隔で構成されている。この開口部32a、32b、32cのフォトダイオードによって、蓄積時間の間、入射光量に対応した電荷が発生する。
【0027】
図中の32dは電荷転送部であり、1ラインの先頭のタイミングでシフトパルスを与えることにより、開口部32a、32b、32cから電荷が電荷転送部32dに移動する。電荷転送部32dに移動した電荷は、転送クロックを与えることにより、G,B,R,G,B,R,…の順番に出力アンプ部32eに時分割で転送される。出力アンプ部32eにて電荷を電圧に変換した後、電圧出力としてG,B,R,G,B,Rの順番に信号が出力される。
【0028】
図7は、上記構成の画像読み取り装置を搭載した画像形成装置の断面構成を示す図である。
【0029】
同図において、符号200は上述した本実施形態の画像読み取り装置であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う。また、300はプリンタ部であり、画像読み取り装置200によって読み取られた原稿画像に対応した画像を用紙上にフルカラーでプリント出力する。
【0030】
画像読み取り装置200においては、原稿搬送装置(ADF:auto document feeder)400によって原稿台ガラス(プラテン)205上に載置された原稿401を、図4に示したCISモジュール3a内の照明光源34の光で照射する。この原稿401からの反射光は結像レンズ35によりカラーラインセンサ32上に像を結ぶ。また、流し読みガラス208の位置にCISモジュール3aを停止させておくことにより、ADF400から連続的に原稿を供給して、読み取ることができる。
【0031】
カラーラインセンサ32は、原稿からの光情報を色分解して、それによりフルカラー情報のレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)成分を読み取った後、信号処理部100に送る。カラーラインセンサ32の各色成分読み取リセンサ列は、例えば各々が7500画素から構成されている。これにより、原稿台ガラス205上に載置される原稿の中で最大サイズである、A3サイズの原稿の短手方向297mmを600dpiの解像度で読み取る。
【0032】
なお、CISモジュール3aは速度Vで、その電気的な走査方向(以下、主走査方向という)に対して垂直方向(以下、副走査方向という)に機械的に動かすことにより、原稿台ガラス(プラテン)205上の原稿401の全面を走査することもできる。
【0033】
プリンタ部300では、画像読み取り装置200からのM,C,Y,Bkの各画像信号がレーザドライバ312に送られる。レーザドライバ312は、画信号に応じて半導体レーザ313を変調駆動する。そして、レーザ光は、ポリゴンミラー314、f θレンズ315、ミラー316を介して、感光ドラム317上を走査する。
【0034】
そして、マゼンタ現像器319、シアン現像器320、イエロー現像器321、及びブラック現像器322により構成された4つの現像器が交互に感光ドラム317に接して、感光ドラム317上に形成されたM,C,Y,Bkの静電潜像を、対応するトナーで現像する。また、転写ドラム323は、用紙カセット324または用紙カセット325より給紙された用紙を転写ドラム323に巻き付け、感光ドラム317上に現像されたトナー像を用紙に転写する。
【0035】
このようにして、M,C,Y,Bkの4色についてのトナー像が順次、転写された後、用紙は定着ユニット326を通過して排紙される。
【0036】
上述したように、原稿読み取り部3のCIS基板3a上には、主走査方向の全てのエリアを網羅すべく複数のCCDセンサチップが搭載されており(図5の32−1〜32−16参照)、該CCDセンサを動作させ画像情報の受け渡しを行うために、該CIS基板3a上及び信号伝送ケーブル4には非常に大きな高周波電流が流されることになる。特に最近ではカラー化や高精細化により、信号線の本数は増え、ますますノイズも増大する傾向にある。この様な大きなノイズ源である原稿読み取り部3が、副走査方向に摺動するために安定した金属筐体接続も困難な状態で動作することから考えても、ノイズの放射効率を可能な限り低減する構造にすることは重要なことである。以下、このような観点から本実施形態の画像読み取り装置における各部材の位置関係について詳細を説明する。
【0037】
図8(a),(b)は、第2実施形態における画像読み取り装置について各部材の位置関係を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。
【0038】
同図(a),(b)から明らかなように、本実施形態の画像読み取り装置は、画像処理基板10a上のコネクタ11が、原稿読み取り部3の動作範囲の略中央(=本体枠1の略中央)に位置しており、かつ該コネクタ11の極近傍にケーブル固定のために設けられた樹脂製クランプ部材7を起点に、信号伝送ケーブル4が屈曲動作をする構造である。
【0039】
また、図8(a)に示すように、信号伝送ケーブル4は該原稿読み取り部3の主走査方向に対して、両端及び中央を外した位置、例えば、この場合片端から16分の7の位置に設けられている。これは、放射ノイズを低減するために該信号伝送ケーブル4及び該原稿読み取り部3が効率の良いアンテナ構造になることを避けるためのものである。
【0040】
本実施形態では、画像処理基板10a上に実装された画像信号伝送ケーブル用コネクタ11を、原稿読み取り部3の副走査方向動作範囲の略中央に配置するようにしたので、原稿読み取り部3と画像処理基板10a間の画像信号伝送用のフラット型ケーブル4を実質的に最短化することが可能になり、アンテナとして作用するケーブルを短くすることができる。
【0041】
さらに、画像処理基板側コネクタ11の極近傍でケーブル4を、潤滑性を持った樹脂部材等のケーブルクランプ材7で固定するようにしたので、コネクタ11に加わるストレスを解消し冗長部分を極力減らすことも可能になる。
【0042】
また、原稿読み取り部側コネクタ12の取り付け位置を該原稿読み取り部3の中央や両端を避けた位置にするようにしたので、例えば強い共振現象が発生しにくくなり、アンテナ効率を下げることができる。
【0043】
[第3実施形態]
図9(a),(b)は、本発明の第3実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。なお、図8と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
本実施形態の画像読み取り装置は、基本的には上記第3実施形態と同様の構成であるが、画像処理基板10aにおけるシールドケース2からのケーブル出口を該シールドケース2の上面に配置し、該ケーブル出口部に、エッジサドルを兼ねた平型のフェライトコア17を設けて、ケーブル4を固定した点が異なる。
【0045】
このようにフェライトコア17を設けたので、フェライトコア17による放射ノイズ抑制効果と合わせて、エッジサドル効果が期待でき、さらにケーブル4の固定により、画像処理基板10a上のコネクタ11に加わるストレスを緩和することができる。
【0046】
[第4実施形態]
アンテナとして作用するケーブルをさらに短くするには、冗長な部分を巻き取る、あるいは原稿読み取り部3の副走査方向を装置の短手方向にする、といった構造がある。本実施形態では、ケーブルの冗長な部分を巻き取るようにした構造について説明する。
【0047】
図10(a),(b)は、本発明の第4実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。なお、図8と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
本実施形態の画像読み取り装置は、基本的には上記第2実施形態と同様の構成であるが、原稿読み取り部3と画像処理基板10a間の信号伝送ケーブル4の画像処理基板側コネクタ11近傍に、ケーブル巻き取り構造(コロ方式等)13を有するようにしたものである。
【0049】
これによって、信号伝送ケーブル4の冗長部分を原稿読み取り部3の副走査方向動作に合わせて巻き取ることができ、放射ノイズのアンテナとして作用する可能性が高いケーブル冗長部分と金属筐体等との位置関係が不安定に変化することに起因する、放射ノイズ特性の不安定な変動を抑えることが可能になる。
【0050】
図11は、図10(a),(b)に示したケーブル巻き取り構造13の拡大図であり、上記図10(a),(b)の構造において、信号伝送ケーブル4として、シールド材を剥き出しにしたシールドフラット型ケーブルを用いた場合の、巻き取り構造13付近を示している。
【0051】
ケーブル巻き取り構造13のケーブル出口は、ケーブル4を押え付けながら該ケーブル4の剥き出しのシールド材に接触し、かつその下の金属筐体16にも接触するバネ構造14になっている。これによって該信号伝送ケーブル4は、常に該巻き取り構造13の先の部分のみアンテナとして作用することになり、見かけ上アンテナとして作用するケーブルが短縮され、ノイズ低減効果が期待できるものである。
【0052】
[第5実施形態]
本実施形態では、アンテナとして作用するケーブルをさらに短くする構造として、原稿読み取り部3の副走査方向を装置の短手方向にするようにした構造について説明する。
【0053】
図12(a),(b)は、本発明の第5実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。なお、図8と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0054】
本実施形態の画像読み取り装置は、基本的には上記第2実施形態と同様の構成であるが、原稿読み取り部3の副走査方向を画像読み取り装置の全体枠1(原稿読み取り範囲と略相似であることを前提とする)の通常の長手方向ではなく、短手方向にしたものである。
【0055】
当然、通常の長手方向動作範囲に対して短手方向動作範囲は短くなる訳であるから、信号伝送ケーブル4も短くなり、アンテナとして作用するケーブルが短縮される。これにより、ケーブル4部分の状態が不安定に変動する危険が軽減され、結果として放射ノイズ特性の安定化が期待できる。
【0056】
[第6実施形態]
上記各実施形態のようにケーブル4に冗長な遊び部分が存在しないような構造にすると、ケーブル4の屈曲疲労の問題から、画像読み取り装置全体の厚みを大きくとらなければならなくなることが懸念されるが、これを解決する構造としては、ケーブル4の屈曲方向を鉛直方向ではなく平行方向に変えたり、蛇腹状のケーブルにするなどの構造が考えられる。本実施形態では、ケーブル4の屈曲方向を鉛直方向ではなく平行方向にした構造について説明する。
【0057】
図13(a),(b)は、本発明の第6実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。なお、図8と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0058】
本実施形態の画像読み取り装置は、原稿読み取り部3に対して画像処理基板10aが鉛直方向に実装されており、該画像処理基板10aに接続される信号伝送ケーブル4が、原稿読み取り部3の動作に対して平行な方向19に屈曲する。該信号伝送ケーブル4は原稿読み取り部3近傍で、折り曲げ部18により捻られることにより、該原稿読み取り部3上のコネクタ12に接続される。
【0059】
このようにケーブル屈曲方向を90度回転することによって、原稿読み取り部側コネクタ12と画像処理基板側コネクタ11との最接近距離を、画像読み取り装置の全体枠1の厚み方向サイズに関係なく余裕をもってとれることになり、該信号伝送ケーブル4の屈曲疲労を軽減すると共に、画像読み取り装置の全体枠1の厚みを薄くできる、つまり製品全体の厚みを薄くすることを可能にする。
【0060】
[第7実施形態]
本実施形態では、画像読み取り装置全体の厚みを抑えるために、蛇腹状のケーブルを用いた構造について説明する。
【0061】
図14(a),(b)は、本発明の第7実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図であり、同図(a)は、その上面図、同図(b)は、副走査方向の側面図である。なお、図8と共通の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0062】
本実施形態の画像読み取り装置は、基本的には上記第2実施形態と同様の構成であるが、原稿読み取り部3と画像処理基板10a間の信号伝送ケーブル4として、蛇腹構造のケーブルを用いたものである。
【0063】
このように蛇腹構造のケーブル4を用いることにより、ケーブル4の屈曲疲労を軽減すると共に、画像読み取り装置の全体枠1の厚みを薄くできる、つまり製品全体の厚みを薄くすることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、原稿読み取り部と画像処理部との間を接続し画像情報を伝送するケーブルについて、屈曲性を確保しながら最短でかつ冗長な部分が無い形態にすることができるので、ノイズ特性を改善することができると共に、原稿読み取り部の動作に伴い発生するノイズ特性のバラツキも抑制することが可能になる。これによって、ケーブルの伝送特性のバラツキも抑制されるので、画像・動作の安定性の確保にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る画像読み取り装置の外観斜視図である。
【図3】図2に示した画像読み取り装置における要部の電気的な接続状態を示すブロック図である。
【図4】図3に示したCIS基板(CISモジュール)3aの構成を示す断面図である。
【図5】図4に示したCISモジュール3aのカラーラインセンサ32を巨視的に捉えた平面図である。
【図6】図4に示したCISモジュール3aにおけるカラーラインセンサ32の微視的部分を拡大した図である。
【図7】本発明の画像読み取り装置を搭載した画像形成装置の断面構成を示す図である。
【図8】第2実施形態の画像読み取り装置について各部材の位置関係を示す模式図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図である。
【図11】図10に示したケーブル巻き取り構造の拡大図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図である。
【図14】本発明の第7実施形態に係る画像読み取り装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 画像読み取り装置本体枠
2 画像処理基板シールドケース
3 原稿読み取り部
3a CIS基板
4 フラット型ケーブル
5 支持レール
6 低摩擦接触スペーサ
7 樹脂製ケーブルクランプ
8 シールドケーブル
9 ガラス製原稿台
10 画像処理部
10a 画像処理基板
11 画像処理基板側コネクタ
12 原稿読み取り部側コネクタ
13 ケーブル巻き取り構造
14 バネ構造
16 金属筐体
17 平型フェライトコア
18 ケーブル折り曲げ部

Claims (11)

  1. 被写体に光を照射して、その被写体からの光を読み取る画像読み取り部と、前記画像読み取り部を副走査方向に移動する移動手段と、前記画像読み取り部にケーブルを介して接続され、該ケーブルを通して得られる画像情報の信号処理を行う画像処理部と、該画像処理部を覆う筐体部材とを備え、
    前記ケーブルの接続用として前記画像処理部に実装された画像処理部側接続手段は、前記移動手段によって移動する前記画像読み取り部の移動範囲の略中央に配置するとともに、前記画像処理部の中央部は前記移動範囲の略中央よりも端部側に設けられていることによって前記ケーブルと前記筐体部材との接触範囲を広げたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記ケーブルを前記画像読み取り部に接続する接続箇所は、該画像読み取り部の主査方向に対して端部及び中央部以外の位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記ケーブルを前記画像読み取り部に接続する接続箇所を、該画像読み取り部の主査方向に対して16分の7の位置に設けたことを特徴とする請求項2に記載の画像読み取り装置。
  4. 前記画像処理部側のケーブル出口近傍で前記ケーブルを固定するケーブル固定手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  5. 前記ケーブル固定手段は、潤滑性の高い樹脂材によるケーブルクランプ部材で構成したことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 前記ケーブル固定手段は、フェライトコア材で構成したことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
  7. 前記ケーブルは、前記画像処理部側接続手段の近傍でケーブル巻き取り構造を有することを特徴とする請求項乃至3のいずれか記載の画像読み取り装置。
  8. 前記ケーブルは、シールド材を剥き出しにしたシールドケーブルで構成したことを特徴とする請求項6記載の画像読み取り装置。
  9. 主走査方向が原稿の長手方向であり、副走査方向が原稿の短手方向であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  10. 前記画像処理部は、前記画像読み取り部に対して鉛直方向に実装され、前記ケーブルは、前記画像読み取り部の移動動作に対して平行な方向に屈曲することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の画像読み取り装置。
  11. 前記ケーブルは、蛇腹構造を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
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