JP2004047807A - 半導体モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】静電耐圧を向上可能な半導体モジュールを提供する。
【解決手段】半導体モジュールは、対向する第1、第2主面を有する支持基板を含む。第1主面の上方には、半導体チップが配設される。支持基板と半導体チップとの間の第1主面上には、半導体チップと接続された配線パターンが配設される。第2主面上には、支持基板を貫通して形成された配線層を介して配線パターンと接続された接続端子が配設される。平面において半導体チップ下の第1主面上には、配線パターンと同一の高さを有し、配線パターン及び半導体チップと非接続とされた導電膜が配設される。導電膜に蓄積された静電気の放電経路を形成するための接続導電層が、支持基板を貫通して形成され、導電膜と接続される。接続導電層と接続され、接続端子と非接続とされた、静電気を放電するための放電端子が第2主面上に配設される。第1主面と半導体チップとは、絶縁性の封止部材により覆われる。
【選択図】 図1
【解決手段】半導体モジュールは、対向する第1、第2主面を有する支持基板を含む。第1主面の上方には、半導体チップが配設される。支持基板と半導体チップとの間の第1主面上には、半導体チップと接続された配線パターンが配設される。第2主面上には、支持基板を貫通して形成された配線層を介して配線パターンと接続された接続端子が配設される。平面において半導体チップ下の第1主面上には、配線パターンと同一の高さを有し、配線パターン及び半導体チップと非接続とされた導電膜が配設される。導電膜に蓄積された静電気の放電経路を形成するための接続導電層が、支持基板を貫通して形成され、導電膜と接続される。接続導電層と接続され、接続端子と非接続とされた、静電気を放電するための放電端子が第2主面上に配設される。第1主面と半導体チップとは、絶縁性の封止部材により覆われる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面実装型パッケージの半導体モジュールに関し、特に、半導体モジュールのインターポーザに関する。
【0002】
【従来の技術】
基板等の上に半導体チップを配置して、この半導体チップを樹脂等により封止する半導体モジュールが知られている。基板上には配線パターンが設けられ、半導体チップと配線パターンが直接、または配線等を介して接続される。半導体モジュールの底面には、外部接続端子が設けられる。半導体モジュールは、例えば実装基板等の上に配置され、実装基板の配線パターン等と、外部接続端子を介して電気的に接続される。この外部接続端子の配置として、BGA(Ball Grid Array)、LGA(Land Grid Array)等が知られている。
【0003】
図7は、従来の半導体モジュール51を概略的に示す断面図である。図7に示すように、インターポーザ52上に半導体チップ53が設けられる。インターポーザ52と半導体チップ53とはワイヤ54により接続される。
【0004】
インターポーザ52を構成する基板61の表面及び裏面上には、配線パターン62、63がそれぞれ形成される。基板61の表面及び裏面の配線パターン62、63が設けられていない領域には、ダミーパターン71、72が設けられる。典型的には、ダミーパターン71、72は、半導体チップ53が配置される位置に対応した位置に設けられる。ダミーパターン71、72を設けることにより、基板61の反りを防止することができる。ダミーパターン71及び72は、配線パターン62及び63とそれぞれ独立して形成されている。すなわち、これら配線パターン62及び63と電気的に非接続とされている。参照符号64はスルーホールであり、65は外部接続端子であり、55はインターポーザ52の表面を封止する封止部材55である。上記構成の半導体モジュール51は、例えば実装基板等に実装されて使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようにダミーパターン71、72は、配線パターン62、63と非接続とされている。すなわち、ダミーパターン71、72は電気的に浮動状態となっている。この結果、ダミーパターン71と半導体チップ53との間で、静電容量が形成される。
【0006】
このような構成の半導体モジュール51を運搬等する際に、半導体モジュール51に静電気が発生する。この静電気により、ダミーパターン71に電荷(例えば正電荷)が蓄積される。この結果、平常時は電気的に平衡状態を保っている半導体チップ53の底面に、ダミーパターン71に蓄積された電荷により電荷(例えば負電荷)が誘引される。このため、半導体チップ53の底面に電荷が集中する。
【0007】
半導体モジュール51が実装基板等に実装される際、外部接続端子65は実装基板の配線等に接続される。この結果、半導体チップ53、ワイヤ54、配線パターン62、63、スルーホール64等を介して電流経路が形成される。ところが、半導体チップ53の一部に電荷が集中した状態で、電流経路が形成されると、集中した電荷が、半導体チップ53内の回路に一挙に流れ込む場合がある。これにより発生した大きな電流が、回路の一部を流れた際に、その部分を破壊してしまう。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、静電耐圧を向上可能な半導体モジュールを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下に示す手段を用いている。
【0010】
本発明の第1の視点による半導体モジュールは、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、前記第1主面の上方に配設された半導体チップと、前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体チップと電気的に接続された、配線パターンと、前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、接続端子と、前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターン及び前記半導体チップと電気的に非接続とされた、導電膜と、前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記導電膜と接続された、前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路を形成するための接続導電層と、前記第2主面上に配設され、且つ前記接続導電層と接続され、且つ前記接続端子と非接続とされた、前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、を具備することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の視点による半導体モジュールは、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、前記第1主面の上方に配設された半導体チップと、前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体チップと電気的に接続された、配線パターンと、前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターンと接続とされた、導電膜と、前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記配線パターンと接続された、前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路及び前記配線パターンとの信号伝達経路を形成するための接続導電層と、前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、前記静電気の放電及び信号伝達のための接続端子と、前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、を具備することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の視点による半導体モジュールは、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、前記第1主面の上方に配設され、電極パッドを有する、半導体チップと、前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体電極パッドと電気的に接続された、配線パターンと、前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターンと電気的に非接続とされた、導電膜と、前記導電膜と前記電極パッドとを接続し、且つ前記導電膜に蓄積された静電気を放電するための放電経路を形成する、第1接続導電体と、前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記配線パターンと接続された、且つ前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路及び前記配線パターンとの信号の伝達経路を形成する、第2接続導電体と、前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、前記静電気の放電及び前記信号の伝達のための接続端子と、前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、を具備することを特徴とする。
【0013】
更に、本発明に係る実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図である。図1に示すように、半導体モジュール1は、インターポーザ2、半導体チップ3、ワイヤ4、封止部材5を有する。半導体チップ3は、インターポーザ2上に設けられ、典型的にはインターポーザ2の略中央に設けられる。半導体チップ3とインターポーザ2はワイヤ4により接続される。封止部材5は、インターポーザ2の表面(図1において上面、以下同じ)を封止する。
【0016】
インターポーザ2は、例えばBTレジン等の材料により構成される基板11を有する。基板11の表面及び裏面(図1において下面、以下同じ)上には、配線パターン12、13がそれぞれ形成される。配線パターン12、13は、例えば銅により構成することができる。配線パターン12、13は、例えばシート状の銅を基板11上に配置し、所定のパターンを有するように公知の方法によりパターニングすることにより形成することができる。
【0017】
配線パターン12は、少なくとも半導体チップ3から露出される領域を有するように設けられる。典型的には、基板11において、略中央に設けられた半導体チップ3の周囲に設けられる。また、配線パターン13は、例えば配線パターン12の位置に対応する位置に設けられる。典型的には、配線パターン12と同様に基板11の周囲に設けられる。配線パターン12は、ワイヤ4により半導体チップ3の電極パッド6に接続されている。
【0018】
基板11は、スルーホール14を有する。スルーホール14は、基板11の表面と裏面とを貫通して設けられた孔に、導電材料を埋め込むことにより形成される。スルーホール22により、配線パターン12、13が相互に接続される。
【0019】
裏面の配線パターン13上には、例えばバンプ等の外部接続端子15が設けられる。配線パターン13が外部接続端子15の一部であると捉えることもできる。外部接続端子15は、例えば基板11の平面において、周囲に設けられる。または、図1に示すように周囲に2列とすることもでき、所望により3列以上とすることも可能である。
【0020】
基板11の表面及び裏面の配線パターン12、13が設けられていない領域には、ダミーパターン21、22が設けられる。このダミーパターン21、22は、配線パターン12、13と同じ材料により構成され、配線パターン12、13と実質的に同一の高さを有する。
【0021】
ダミーパターン21、22は、半導体チップ3が配置される位置に対応した位置に設けられる。すなわち、配線パターン12、13が設けられていない領域が、配線パターン12、13の設けられた領域と同様の密度を有するように適宜設けられる。換言すれば、配線パターン12及び13と、ダミーパターン21及び22とにより、基板11の表面及び裏面が実質的に均一に覆われる。このような構成とすることにより、例えば配線パターン12、13と基板11との応力差により発生する反りを防止できる。
【0022】
配線パターン12、ダミーパターン21の配置の一例を図2に示す。図2は、インターポーザ2を上面から見た平面図である。図2に示すように、ダミーパターン21を例えば基板11の略中心から放射状に設けることにより、より効果的に基板11の反りを防止することができる。基板11の裏面についても同様である。
【0023】
ダミーパターン21及び22は、配線パターン12及び13と独立して形成されている。すなわち、これら配線パターン12及び13と電気的に非接続とされている。
【0024】
ダミーパターン21、22はそれぞれ配線パターン12、13と同一の工程により形成することができる。すなわち、例えば、基板11上にシート状の銅等を配置し、配線パターン12、13をパターニングする工程において、同時に形成される。ダミーパターン21、22は、スルーホール23により相互に接続される。このスルーホール23はスルーホール14と同様の構成である。
【0025】
配線パターン12、13、及びダミーパターン21、22のうち、ワイヤ4及び外部接続端子15が設けられていない部分は、ソルダレジスト24により覆われている。半導体チップ3は、マウント樹脂25を介してインターポーザ2上に配置される。基板11の表面上の全面は、モールド樹脂(封止部材)5により封止される。これにより、半導体チップ3、配線パターン12、ワイヤ4が、外部より遮断される。したがって、半導体チップ3の欠け、配線パターン12及びワイヤ4の剥離等を防止できる。
【0026】
上記構成の半導体モジュール1は、典型的には実装基板等に実装されて使用される。この実装に先立ち、例えばダミーパターン22にプローブ等を接触させる。これにより、ダミーパターン21に蓄積されていた静電気(例として正電荷)が、このプローブを介して放電される。したがって、ダミーパターン21は電気的に中和される。この結果、半導体チップ3のダミーパターン21近傍に集中していた電荷(この例においては負電荷)が半導体チップ3の全体に分散し、電気的に平衡状態となる。
【0027】
または、図3に示すように、ダミーパターン22上にも外部接続端子16を設けることもできる。こうすることによって、半導体モジュールを実装基板に実装すると同時に、この外部接続端子16から、ダミーパターン21に蓄積された電荷を放電することができる。なお、外部接続端子16を所定の1箇所に設けることができる。こうすることにより、外部接続端子16を、半導体モジュールを実装基板に実装する際の上下左右を判別する指針として用いることができる。
【0028】
本発明の第1実施形態によれば、ダミーパターン21、22とが、スルーホール14により電気的に接続されている。このため、ダミーパターン21に蓄積された電荷を半導体モジュール1の外部へ放電することができる。このため、半導体チップ3の一部に集中した電荷を、半導体チップ3内で分散させることができる。したがって、半導体チップ3内の回路の一部に大きな電流が集中して流れることを防止できる。よって、半導体チップ3内の回路が破壊されることを回避できる。
【0029】
(第2実施形態)
第1実施形態では、基板11の反りに対する施策として、配線パターン12、13とは別個にダミーパターン21、22を設けた。これに対し、第2実施形態では、配線パターンとダミーパターンとが共通とされている。
【0030】
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図である。図4に示すように、第2実施形態に係る半導体モジュール31は、配線パターン32、33を有する。配線パターン32、33は、半導体チップ3の下まで延在している。こうすることによって、配線パターンの第2部分32bが、第1実施形態におけるダミーパターンとして機能する。ここで、配線パターンの第2部分32bとは、配線パターン32のうちの半導体チップ3の下の部分である。また、配線パターンの第1部分32aは、配線パターン32のうちの第1部分以外の部分である。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0031】
または、図2に示す平面図において、ダミーパターン21と配線パターン12とが導電材料により接続されていると捉えることもできる。この場合、ダミーパターン21と配線パターン12とを接続する導電材料は、ダミーパターン21と配線パターン12と同一の材料とすることができる。
【0032】
第2実施形態に係る半導体モジュール31において、第1実施形態の説明において記載したように摩擦等により配線パターンの第2部分32bに静電気が蓄積する。そして、半導体モジュール31を実装基板等に実装するに先立ち、例えば外部接続端子15aにプローブ等を接触させる。こうすることによって、第2部分32aに蓄積された静電気が、第1部分32a、スルーホール14、配線パターン33、外部接続端子15aを介して外部に放電される。
【0033】
第2実施形態によれば、ダミーパターンは配線パターンと32と共通とされている。こうすることによって、第2部分32bに蓄積された静電気を、第1部分32a、スルーホール14、配線パターン33、外部接続端子15aを介して外部に放電することができる。したがって、第1実施形態と同様の効果を得られる。(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図である。図5に示すように、第3実施形態に係る半導体モジュール41は、第1実施形態と同様に、ダミーパターン21、22が配線パターン12、13と電気的に非接続とされている。そして、半導体チップ3aは、例えば他の電極パッド6よりやや大きい電極パッド6aを有する。電極パッド6aは、ワイヤ4a及び4bにより配線パターン12及びダミーパターン21にそれぞれ接続されている。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0034】
第3実施形態に係る半導体モジュール41において、ダミーパターン21に蓄積された静電気を放電する際に、例えば外部接続端子15bにプローブを接触させる。この結果、静電気は、ワイヤ4a、電極パッド6a、ワイヤ4bを介して外部接続端子15bから放電される。なお、このとき、静電気が半導体チップ3a内の回路に流れ込まないように、例えばダイオード等を設ける必要がある。こうすることによって、静電気が上記した経路を適切に流れるようにすることができる。
【0035】
第3実施形態によれば、ダミーパターン21に蓄積された静電気をワイヤ4a、4b、電極パッド6aを介して外部接続端子15bから放電させる。こうすることによって、第1実施形態と同様の効果を得られる。
【0036】
なお、第1乃至第3実施形態において、半導体チップとインタポーザ上の配線パターンとがワイヤにより接続されている例を示した。しかし、これに限らず、例えば半導体チップと配線パターンとをバンプを用いて接続する、すなわちフリップチップ接続とすることもできる。
【0037】
また、第1乃至第3実施形態において、BGAの場合を例に説明した。しかし、本発明の第1乃至第3実施形態をLGAに適用することも可能である。この場合、第1実施形態においては、図6に示すような構成となる。すなわち、図1の半導体モジュール1から、外部接続端子15を取り除いた構成である。そして、裏面の配線パターン13が実装基板との接続端子として機能する。その他の部分については、図1と同様である。これと同様の構成を第2、第3実施形態に適用することも可能である。
【0038】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、蓄積された静電気を適切に放電することにより、静電気により誘引された電荷が半導体チップ内の回路を一挙に流れることを回避可能な半導体モジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図2】インターポーザを上面から見た平面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る半導体モジュールの変形例を概略的に示す断面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図6】本発明の第1実施形態の変更例に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図7】従来の半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1…半導体モジュール、
2…インターポーザ、
3…半導体チップ、
4…ワイヤ、
5…封止部材、
6…電極パッド、
11…基板、
12、13…配線パターン、
14、23…スルーホール、
15、16…外部接続端子、
21、22…ダミーパターン、
24…ソルダレジスト、
25…マウント樹脂。
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面実装型パッケージの半導体モジュールに関し、特に、半導体モジュールのインターポーザに関する。
【0002】
【従来の技術】
基板等の上に半導体チップを配置して、この半導体チップを樹脂等により封止する半導体モジュールが知られている。基板上には配線パターンが設けられ、半導体チップと配線パターンが直接、または配線等を介して接続される。半導体モジュールの底面には、外部接続端子が設けられる。半導体モジュールは、例えば実装基板等の上に配置され、実装基板の配線パターン等と、外部接続端子を介して電気的に接続される。この外部接続端子の配置として、BGA(Ball Grid Array)、LGA(Land Grid Array)等が知られている。
【0003】
図7は、従来の半導体モジュール51を概略的に示す断面図である。図7に示すように、インターポーザ52上に半導体チップ53が設けられる。インターポーザ52と半導体チップ53とはワイヤ54により接続される。
【0004】
インターポーザ52を構成する基板61の表面及び裏面上には、配線パターン62、63がそれぞれ形成される。基板61の表面及び裏面の配線パターン62、63が設けられていない領域には、ダミーパターン71、72が設けられる。典型的には、ダミーパターン71、72は、半導体チップ53が配置される位置に対応した位置に設けられる。ダミーパターン71、72を設けることにより、基板61の反りを防止することができる。ダミーパターン71及び72は、配線パターン62及び63とそれぞれ独立して形成されている。すなわち、これら配線パターン62及び63と電気的に非接続とされている。参照符号64はスルーホールであり、65は外部接続端子であり、55はインターポーザ52の表面を封止する封止部材55である。上記構成の半導体モジュール51は、例えば実装基板等に実装されて使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようにダミーパターン71、72は、配線パターン62、63と非接続とされている。すなわち、ダミーパターン71、72は電気的に浮動状態となっている。この結果、ダミーパターン71と半導体チップ53との間で、静電容量が形成される。
【0006】
このような構成の半導体モジュール51を運搬等する際に、半導体モジュール51に静電気が発生する。この静電気により、ダミーパターン71に電荷(例えば正電荷)が蓄積される。この結果、平常時は電気的に平衡状態を保っている半導体チップ53の底面に、ダミーパターン71に蓄積された電荷により電荷(例えば負電荷)が誘引される。このため、半導体チップ53の底面に電荷が集中する。
【0007】
半導体モジュール51が実装基板等に実装される際、外部接続端子65は実装基板の配線等に接続される。この結果、半導体チップ53、ワイヤ54、配線パターン62、63、スルーホール64等を介して電流経路が形成される。ところが、半導体チップ53の一部に電荷が集中した状態で、電流経路が形成されると、集中した電荷が、半導体チップ53内の回路に一挙に流れ込む場合がある。これにより発生した大きな電流が、回路の一部を流れた際に、その部分を破壊してしまう。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、静電耐圧を向上可能な半導体モジュールを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下に示す手段を用いている。
【0010】
本発明の第1の視点による半導体モジュールは、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、前記第1主面の上方に配設された半導体チップと、前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体チップと電気的に接続された、配線パターンと、前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、接続端子と、前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターン及び前記半導体チップと電気的に非接続とされた、導電膜と、前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記導電膜と接続された、前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路を形成するための接続導電層と、前記第2主面上に配設され、且つ前記接続導電層と接続され、且つ前記接続端子と非接続とされた、前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、を具備することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の視点による半導体モジュールは、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、前記第1主面の上方に配設された半導体チップと、前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体チップと電気的に接続された、配線パターンと、前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターンと接続とされた、導電膜と、前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記配線パターンと接続された、前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路及び前記配線パターンとの信号伝達経路を形成するための接続導電層と、前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、前記静電気の放電及び信号伝達のための接続端子と、前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、を具備することを特徴とする。
【0012】
本発明の第3の視点による半導体モジュールは、第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、前記第1主面の上方に配設され、電極パッドを有する、半導体チップと、前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体電極パッドと電気的に接続された、配線パターンと、前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターンと電気的に非接続とされた、導電膜と、前記導電膜と前記電極パッドとを接続し、且つ前記導電膜に蓄積された静電気を放電するための放電経路を形成する、第1接続導電体と、前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記配線パターンと接続された、且つ前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路及び前記配線パターンとの信号の伝達経路を形成する、第2接続導電体と、前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、前記静電気の放電及び前記信号の伝達のための接続端子と、前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、を具備することを特徴とする。
【0013】
更に、本発明に係る実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図である。図1に示すように、半導体モジュール1は、インターポーザ2、半導体チップ3、ワイヤ4、封止部材5を有する。半導体チップ3は、インターポーザ2上に設けられ、典型的にはインターポーザ2の略中央に設けられる。半導体チップ3とインターポーザ2はワイヤ4により接続される。封止部材5は、インターポーザ2の表面(図1において上面、以下同じ)を封止する。
【0016】
インターポーザ2は、例えばBTレジン等の材料により構成される基板11を有する。基板11の表面及び裏面(図1において下面、以下同じ)上には、配線パターン12、13がそれぞれ形成される。配線パターン12、13は、例えば銅により構成することができる。配線パターン12、13は、例えばシート状の銅を基板11上に配置し、所定のパターンを有するように公知の方法によりパターニングすることにより形成することができる。
【0017】
配線パターン12は、少なくとも半導体チップ3から露出される領域を有するように設けられる。典型的には、基板11において、略中央に設けられた半導体チップ3の周囲に設けられる。また、配線パターン13は、例えば配線パターン12の位置に対応する位置に設けられる。典型的には、配線パターン12と同様に基板11の周囲に設けられる。配線パターン12は、ワイヤ4により半導体チップ3の電極パッド6に接続されている。
【0018】
基板11は、スルーホール14を有する。スルーホール14は、基板11の表面と裏面とを貫通して設けられた孔に、導電材料を埋め込むことにより形成される。スルーホール22により、配線パターン12、13が相互に接続される。
【0019】
裏面の配線パターン13上には、例えばバンプ等の外部接続端子15が設けられる。配線パターン13が外部接続端子15の一部であると捉えることもできる。外部接続端子15は、例えば基板11の平面において、周囲に設けられる。または、図1に示すように周囲に2列とすることもでき、所望により3列以上とすることも可能である。
【0020】
基板11の表面及び裏面の配線パターン12、13が設けられていない領域には、ダミーパターン21、22が設けられる。このダミーパターン21、22は、配線パターン12、13と同じ材料により構成され、配線パターン12、13と実質的に同一の高さを有する。
【0021】
ダミーパターン21、22は、半導体チップ3が配置される位置に対応した位置に設けられる。すなわち、配線パターン12、13が設けられていない領域が、配線パターン12、13の設けられた領域と同様の密度を有するように適宜設けられる。換言すれば、配線パターン12及び13と、ダミーパターン21及び22とにより、基板11の表面及び裏面が実質的に均一に覆われる。このような構成とすることにより、例えば配線パターン12、13と基板11との応力差により発生する反りを防止できる。
【0022】
配線パターン12、ダミーパターン21の配置の一例を図2に示す。図2は、インターポーザ2を上面から見た平面図である。図2に示すように、ダミーパターン21を例えば基板11の略中心から放射状に設けることにより、より効果的に基板11の反りを防止することができる。基板11の裏面についても同様である。
【0023】
ダミーパターン21及び22は、配線パターン12及び13と独立して形成されている。すなわち、これら配線パターン12及び13と電気的に非接続とされている。
【0024】
ダミーパターン21、22はそれぞれ配線パターン12、13と同一の工程により形成することができる。すなわち、例えば、基板11上にシート状の銅等を配置し、配線パターン12、13をパターニングする工程において、同時に形成される。ダミーパターン21、22は、スルーホール23により相互に接続される。このスルーホール23はスルーホール14と同様の構成である。
【0025】
配線パターン12、13、及びダミーパターン21、22のうち、ワイヤ4及び外部接続端子15が設けられていない部分は、ソルダレジスト24により覆われている。半導体チップ3は、マウント樹脂25を介してインターポーザ2上に配置される。基板11の表面上の全面は、モールド樹脂(封止部材)5により封止される。これにより、半導体チップ3、配線パターン12、ワイヤ4が、外部より遮断される。したがって、半導体チップ3の欠け、配線パターン12及びワイヤ4の剥離等を防止できる。
【0026】
上記構成の半導体モジュール1は、典型的には実装基板等に実装されて使用される。この実装に先立ち、例えばダミーパターン22にプローブ等を接触させる。これにより、ダミーパターン21に蓄積されていた静電気(例として正電荷)が、このプローブを介して放電される。したがって、ダミーパターン21は電気的に中和される。この結果、半導体チップ3のダミーパターン21近傍に集中していた電荷(この例においては負電荷)が半導体チップ3の全体に分散し、電気的に平衡状態となる。
【0027】
または、図3に示すように、ダミーパターン22上にも外部接続端子16を設けることもできる。こうすることによって、半導体モジュールを実装基板に実装すると同時に、この外部接続端子16から、ダミーパターン21に蓄積された電荷を放電することができる。なお、外部接続端子16を所定の1箇所に設けることができる。こうすることにより、外部接続端子16を、半導体モジュールを実装基板に実装する際の上下左右を判別する指針として用いることができる。
【0028】
本発明の第1実施形態によれば、ダミーパターン21、22とが、スルーホール14により電気的に接続されている。このため、ダミーパターン21に蓄積された電荷を半導体モジュール1の外部へ放電することができる。このため、半導体チップ3の一部に集中した電荷を、半導体チップ3内で分散させることができる。したがって、半導体チップ3内の回路の一部に大きな電流が集中して流れることを防止できる。よって、半導体チップ3内の回路が破壊されることを回避できる。
【0029】
(第2実施形態)
第1実施形態では、基板11の反りに対する施策として、配線パターン12、13とは別個にダミーパターン21、22を設けた。これに対し、第2実施形態では、配線パターンとダミーパターンとが共通とされている。
【0030】
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図である。図4に示すように、第2実施形態に係る半導体モジュール31は、配線パターン32、33を有する。配線パターン32、33は、半導体チップ3の下まで延在している。こうすることによって、配線パターンの第2部分32bが、第1実施形態におけるダミーパターンとして機能する。ここで、配線パターンの第2部分32bとは、配線パターン32のうちの半導体チップ3の下の部分である。また、配線パターンの第1部分32aは、配線パターン32のうちの第1部分以外の部分である。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0031】
または、図2に示す平面図において、ダミーパターン21と配線パターン12とが導電材料により接続されていると捉えることもできる。この場合、ダミーパターン21と配線パターン12とを接続する導電材料は、ダミーパターン21と配線パターン12と同一の材料とすることができる。
【0032】
第2実施形態に係る半導体モジュール31において、第1実施形態の説明において記載したように摩擦等により配線パターンの第2部分32bに静電気が蓄積する。そして、半導体モジュール31を実装基板等に実装するに先立ち、例えば外部接続端子15aにプローブ等を接触させる。こうすることによって、第2部分32aに蓄積された静電気が、第1部分32a、スルーホール14、配線パターン33、外部接続端子15aを介して外部に放電される。
【0033】
第2実施形態によれば、ダミーパターンは配線パターンと32と共通とされている。こうすることによって、第2部分32bに蓄積された静電気を、第1部分32a、スルーホール14、配線パターン33、外部接続端子15aを介して外部に放電することができる。したがって、第1実施形態と同様の効果を得られる。(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図である。図5に示すように、第3実施形態に係る半導体モジュール41は、第1実施形態と同様に、ダミーパターン21、22が配線パターン12、13と電気的に非接続とされている。そして、半導体チップ3aは、例えば他の電極パッド6よりやや大きい電極パッド6aを有する。電極パッド6aは、ワイヤ4a及び4bにより配線パターン12及びダミーパターン21にそれぞれ接続されている。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0034】
第3実施形態に係る半導体モジュール41において、ダミーパターン21に蓄積された静電気を放電する際に、例えば外部接続端子15bにプローブを接触させる。この結果、静電気は、ワイヤ4a、電極パッド6a、ワイヤ4bを介して外部接続端子15bから放電される。なお、このとき、静電気が半導体チップ3a内の回路に流れ込まないように、例えばダイオード等を設ける必要がある。こうすることによって、静電気が上記した経路を適切に流れるようにすることができる。
【0035】
第3実施形態によれば、ダミーパターン21に蓄積された静電気をワイヤ4a、4b、電極パッド6aを介して外部接続端子15bから放電させる。こうすることによって、第1実施形態と同様の効果を得られる。
【0036】
なお、第1乃至第3実施形態において、半導体チップとインタポーザ上の配線パターンとがワイヤにより接続されている例を示した。しかし、これに限らず、例えば半導体チップと配線パターンとをバンプを用いて接続する、すなわちフリップチップ接続とすることもできる。
【0037】
また、第1乃至第3実施形態において、BGAの場合を例に説明した。しかし、本発明の第1乃至第3実施形態をLGAに適用することも可能である。この場合、第1実施形態においては、図6に示すような構成となる。すなわち、図1の半導体モジュール1から、外部接続端子15を取り除いた構成である。そして、裏面の配線パターン13が実装基板との接続端子として機能する。その他の部分については、図1と同様である。これと同様の構成を第2、第3実施形態に適用することも可能である。
【0038】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、蓄積された静電気を適切に放電することにより、静電気により誘引された電荷が半導体チップ内の回路を一挙に流れることを回避可能な半導体モジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図2】インターポーザを上面から見た平面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る半導体モジュールの変形例を概略的に示す断面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図5】本発明の第3実施形態に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図6】本発明の第1実施形態の変更例に係る半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【図7】従来の半導体モジュールを概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1…半導体モジュール、
2…インターポーザ、
3…半導体チップ、
4…ワイヤ、
5…封止部材、
6…電極パッド、
11…基板、
12、13…配線パターン、
14、23…スルーホール、
15、16…外部接続端子、
21、22…ダミーパターン、
24…ソルダレジスト、
25…マウント樹脂。
Claims (13)
- 第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、
前記第1主面の上方に配設された半導体チップと、
前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体チップと電気的に接続された、配線パターンと、
前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、接続端子と、
前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターン及び前記半導体チップと電気的に非接続とされた、導電膜と、
前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記導電膜と接続された、前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路を形成するための接続導電層と、
前記第2主面上に配設され、且つ前記接続導電層と接続され、且つ前記接続端子と非接続とされた、放電端子と、
前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、
を具備することを特徴とする半導体モジュール。 - 前記導電膜及び前記配線パターンは、実質的に同一の材料からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール。
- 前記導電膜及び前記配線パターンは、実質的に同一の構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体モジュール。
- 前記接続端子及び前記放電端子は、前記第2主面上に配設された平面部分と、前記平面部分上に配設された球状部分と、をそれぞれ具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体モジュール。
- 前記導電膜は、前記導電膜及び前記配線パターンにより前記第1主面が実質的に均一の密度で覆われるようにそれぞれ配設され、
前記接続端子及び前記放電端子の前記平面部分は、前記平面部分により前記第2主面が実質的に均一の密度で覆われるようにそれぞれ配設される
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体モジュール。 - 前記平面部分は、前記導電膜及び前記配線パターンと実質的に同一の材料からなるとともに実質的に同一の高さを有することを特徴とする請求項5に記載の半導体モジュール。
- 第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、
前記第1主面の上方に配設された半導体チップと、
前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記半導体チップと電気的に接続された、配線パターンと、
前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターンと接続とされた、導電膜と、
前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記配線パターンと接続された、前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路及び前記配線パターンとの信号伝達経路を形成するための接続導電層と、
前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、前記静電気の放電及び信号伝達のための接続端子と、
前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、
を具備することを特徴とする半導体モジュール。 - 第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面と、を具備する絶縁性の支持基板と、
前記第1主面の上方に配設され、電極パッドを有する、半導体チップと、
前記支持基板と前記半導体チップとの間の前記第1主面上に配設され、且つ前記電極パッドと電気的に接続された、配線パターンと、
前記半導体チップの下の前記第1主面上に配設され、且つ前記配線パターンと電気的に非接続とされた、導電膜と、
前記導電膜と前記電極パッドとを接続し、且つ前記導電膜に蓄積された静電気を放電するための放電経路を形成する、第1接続導電体と、
前記支持基板を貫通して形成され、且つ前記配線パターンと接続された、且つ前記導電膜に蓄積された静電気の放電経路及び前記配線パターンとの信号の伝達経路を形成する、第2接続導電体と、
前記第2主面上に配設され、且つ前記支持基板を貫通して形成された配線層を介して前記配線パターンと接続された、前記静電気の放電及び前記信号の伝達のための接続端子と、
前記第1主面と前記半導体チップとを覆う絶縁性の封止部材と、
を具備することを特徴とする半導体モジュール。 - 前記導電膜及び前記配線パターンは、実質的に同一の材料からなることを特徴とする請求項7または8に記載の半導体モジュール。
- 前記導電膜及び前記配線パターンは、実質的に同一の構造を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の半導体モジュール。
- 前記接続端子は、前記第2主面上に配設された平面部分と、前記平面部分上に配設された球状部分と、を具備することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の半導体モジュール。
- 前記導電膜は、前記導電膜及び前記配線パターンにより前記第1主面が実質的に均一の密度で覆われるようにそれぞれ配設され、
前記接続端子の前記平面部分は、前記平面部分により前記第2主面が実質的に均一の密度で覆われるようにそれぞれ配設される
ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の半導体モジュール。 - 前記平面部分は、前記導電膜及び前記配線パターンと実質的に同一の材料からなるとともに実質的に同一の高さを有することを特徴とする請求項12に記載の半導体モジュール。
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WO2013086754A1 (zh) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | 清华大学 | 一种通用封装基板、封装结构和封装方法 |
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