JP2004047778A - 太陽電池モジュールとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力リード用配線の位置決め・固定作業の容易化および自動化を可能とし、モジュールの信頼性および耐久性の向上を図った太陽電池モジュールとその製造方法を提供する。
【解決手段】表面保護部材1aと裏面保護部材7aとの間に、太陽電池3aを接着性樹脂封止材2a,6aにより封止し、太陽電池の非受光面側の正極および負極の位置に、電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベル8aを配設し、裏面保護部材7aと太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材6aとは、それぞれ電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部10aを備え、前記電気接続用ラベル8aは、ハンダコート銅箔やNiなどの金属箔5aと導電性粘着材4aとを有するものとし、これを前記正極および負極の所定位置に、導電性粘着材4aを介して接合する。
【選択図】 図1
【解決手段】表面保護部材1aと裏面保護部材7aとの間に、太陽電池3aを接着性樹脂封止材2a,6aにより封止し、太陽電池の非受光面側の正極および負極の位置に、電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベル8aを配設し、裏面保護部材7aと太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材6aとは、それぞれ電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部10aを備え、前記電気接続用ラベル8aは、ハンダコート銅箔やNiなどの金属箔5aと導電性粘着材4aとを有するものとし、これを前記正極および負極の所定位置に、導電性粘着材4aを介して接合する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止してなる太陽電池モジュール、特に、その電力引き出し部の構造ならびにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜太陽電池は、クリーンエネルギーのエースとして期待を集めている。中でも、アモルファス薄膜太陽電池は、薄型で軽量、製造コストの安さ、大面積化が容易であることなどから、今後の太陽電池の主流となると考えられ、電力供給用以外に、建物の屋根や窓などにとりつけて利用される業務用,一般住宅用にも需要が広がってきている。
【0003】
従来の薄膜太陽電池はガラス基板を用いていたが、軽量化、施工性、量産性の観点から、電気絶縁性フィルムを用いたフレキシブルタイプの太陽電池の研究開発も進められ、実用化されている。このフレキシブル性を生かし、ロールツーロール方式の製造方法により大量生産が可能となった。
【0004】
上記の薄膜太陽電池は、電気絶縁性フィルム基板上に第1電極(以下、下電極ともいう)、薄膜半導体層からなる光電変換層および第2電極(以下、透明電極ともいう)が積層されてなる光電変換素子(またはセル)が複数形成されている。ある光電変換素子の第1電極と隣接する光電変換素子の第2電極を電気的に接続することを繰り返すことにより、最初の光電変換素子の第1電極と最後の光電変換素子の第2電極とに必要な電圧を出力させることができる。例えば、インバータにより交流化し商用電力源として交流200Vを得るためには、薄膜太陽電池の出力電圧は200V以上が望ましく、実際には数10個以上の素子が直列接続される。
【0005】
このような光電変換素子とその直列接続は、電極層と光電変換層の成膜と各層のパターニングおよびそれらの組み合わせ手順により形成される。上記太陽電池の構成および製造方法の一例として、本願出願人により、いわゆるSCAF(Series Connection through Apertures on Film)型の薄膜太陽電池が提案されており、例えば特開平10−233517号公報に記載されている。
【0006】
図10は、構造の理解の容易化のために、薄膜太陽電池の構成を簡略化して斜視図で示したものである。図10において、基板61の表面に形成した単位光電変換素子62および基板61の裏面に形成した接続電極層63は、それぞれ複数の単位ユニットに完全に分離され、それぞれの分離位置をずらして形成されている。このため、素子62のアモルファス半導体部分である光電変換層65で発生した電流は、まず透明電極層66に集められ、次に該透明電極層領域に形成された集電孔67を介して背面の接続電極層63に通じ、さらに該接続電極層領域で素子の透明電極層領域の外側に形成された直列接続用の接続孔68を介して上記素子と隣り合う素子の透明電極層領域の外側に延びている下電極層64に達し、両素子の直列接続が行われている。
【0007】
次に、基板の片側の面に太陽電池を構成する片面構成型太陽電池の構成とその製造プロセスの概要について述べる。図11は、ガラス基板型太陽電池で典型的に利用される片面構成の直列接続構造の製造プロセスの一例を示す。図11の(a)〜(f)は、それぞれ下記を示す。即ち、
(a)は、ガラス基板51上に、SnO2などの透明電極層52を成膜した透明電極付ガラス基板の断面図。
(b)は、前記透明電極付ガラス基板を、ライン53においてヤグレーザを用いてパターニングした断面図。
(c)は、(b)において非晶質シリコンなどからなる光電変換層54を形成した断面図。
(d)は、(c)においてライン55でレーザパターニングした断面図。
(e)は、(d)において金属電極層56を形成した断面図。
(f)は、金属電極層と光電変換層とを一括してライン57でパターニングし、直列構造を完成させた状態の断面図。
【0008】
上記のようなプロセスにより、複数個のユニットセル相互を電気的に直列に接続してなるガラス基板型片面構成の太陽電池が形成される。なお、ガラス基板を用いた太陽電池は、可撓性はないが、ガラス基板に代えて、例えばアクリル樹脂フィルム基板を用いれば、可撓性を有する片面構成の薄膜太陽電池が得られる。
【0009】
次に、太陽電池モジュールについて述べる。前記薄膜太陽電池を複数個組み合わせ、電気絶縁保護材で覆って、薄膜太陽電池モジュールを構成する。この薄膜太陽電池モジュールとして、電気絶縁性を有するフィルム基板上に形成された太陽電池を、内部の電力リード線とともに、電気絶縁性の保護材により封止するために、太陽電池の受光面側および非受光面側の双方に表面保護部材と裏面保護部材とを設けたものが知られている。
【0010】
また、太陽電池モジュールの電力リードの外部への引き出し構造に関しても、種々の構成が提案されている。例えば図7ないし9は、本願と同一出願人によって特願2000−337512号に記載された太陽電池モジュールの一例を示し、図7は太陽電池モジュールの平面図、図8は図7におけるA−A断面図を示す。
【0011】
図7および図8に示す太陽電池モジュールにおいては、太陽電池1の太陽光入射側である受光面側に、EVA(エチレンビニルアセテート)などを使用した接着層2、並びにETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)などを使用した防湿層3、EVAにガラス繊維を充填して機械的強度を高めた強化層4、その上にETFEなどを使用した汚損物質付着防止の表面保護層5からなる耐候性保護層としての受光面側保護層6が積層され、太陽電池1を保護している。
【0012】
また太陽光入射側と反対側である非受光側には、接着層7、防水と電気絶縁を兼ねたETFEやポリイミドを使用した絶縁層8、補強層11との接合の役目をなすEVAなどを使用した接着層9が積層されて非受光面側保護層10が形成され、その上に積層された金属製平板などを使用した補強層11が接着されており、上記各層は加圧熱融着ラミネートで一体化されている。
【0013】
さらに、受光面側保護層6、非受光面側保護層10、補強層11は太陽電池1の側方の非発電領域まで延長され、非発電領域には略四角形状の太陽電池1の両側辺に沿って平行的に平箔銅線の電力リード線(主配線)12が配置され、導電性粘着テープ若しくはハンダ付け平箔銅線の渡り線(従配線)13で太陽電池1の図示しないプラス極、またはマイナス極にそれぞれ接続され、ニーズに応じた多数個の直列または並列接続が構成されている。なお、主配線と従配線との接続は、半田付もしくは導電接着剤による接着が一般的である。
【0014】
また、電力リード線12の端部近傍には、発電した電力を外部に引出す中継をなす電力端子箱14が補強層11に接着、またはネジ止めで固定されており、電力リード線12とケーブル15が接続線16で電気的に接続されて全体として四角形で平板状の太陽電池モジュール50を形成している。
【0015】
前述の太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法において、電力リード線(主配線)は、太陽電池の有効受光面の外側に配設されているが、有効受光面の面積を増大するために、電力リード線(主配線)を、太陽電池の有効受光面の内側に配置し、太陽電池と接着剤保護層との間に、電気絶縁層を介して配設する方法も採用されている。
【0016】
上記のような電力リード引き出し方法に関わる太陽電池モジュールの模式的構成を、図9に示す。図9(b)は平面図、図9(a)は図9(b)におけるA−A断面図を示す。
【0017】
図9(a)に示すように、太陽電池1の太陽光入射側には、ガラス板からなる表面保護部材38を使用し、反対側には裏面保護部材36としてA1箔入りフッ素樹脂フィルムを使用し、接着層37としてEVAを使用し、加圧熱融着ラミネートにより一体化して、太陽電池モジュール30を形成している。
【0018】
また、太陽電池モジュール30の略中央部に、電力リード線40の引き出し部48を設け、電力端子箱20まで引き出して、図示しない外部端子に電気的に接続する。この電力端子箱20は、フィルム裏面保護部材36上に接着固定して設ける。正極および負極の2本の電力リード線40は、前記電力リード線の引き出し部48から、太陽電池のパターニングの図示しない分離ラインに沿って、太陽電池モジュール周辺部に向けて配設し、電力リード線40の他端を、太陽電池の電極部に接続する。
【0019】
さらに、電カリード線40としては、通常、半田コート銅箔、錫コート銅箔等が使用されるが、この電カリード線40は、太陽電池1の裏面接続電極層上を通過するため、幅寸法の比較的小さいEVAスペーサー71を、太陽電池1と電力リード線40との間に電力リード線40に沿って挿入し、両者間の絶縁を確保するようにしている。
【0020】
なお、前記図7および図8に示す太陽電池モジュールにおいて、前記表面保護部材や裏面保護部材を各一層の樹脂フィルムで構成し、モジュール全体として可撓性をもたせた構造も採用されており、各保護部材の構成は、要請に応じて種々の変形例がある。また、前記図7ないし9に示す太陽電池モジュールにおける主配線、即ち電力リードの配置やその引き出し構造に関しても種々の変形例がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図7ないし図9に示す従来の太陽電池モジュールの電力リードの引き出し構造においては、以下のような問題点がある。
【0022】
まず、前記太陽電池モジュールにおいては、金属の主配線、例えば、はんだコート銅配線を接着性樹脂封止材(例えば、EVA)中に配線する構成を採用しているために、はんだコート銅配線の位置決め・固定作業が煩雑で、配線固定の自動化が困難であり、作業時間が大となる問題がある。
【0023】
また、主配線を、モジュールの有効受光面積を増大するために、図9に示すように配線する場合には、電力リード線(図9の40)の引き出し部(図9の48)の空隙部に、端子箱20がない場合において、太陽電池1が露出することとなり、モジュールを長期間使用した際に、例えば、端子箱20の裏面保護部材36との合わせ面等から浸入した水分により、太陽電池1が損傷する危険性がある。
【0024】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、本発明の課題は、電力リード用配線の位置決め・固定作業の容易化および自動化と、モジュールの信頼性および耐久性の向上を図った太陽電池モジュールとその製造方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、この発明によれば、表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止し、前記太陽電池の正極および負極の電力リードを、太陽電池の非受光面側から引き出す構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池非受光面側の正極および負極の所定位置に、前記電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベルを配設し、前記裏面保護部材と太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材とは、それぞれ前記電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部を備えてなるものとする(請求項1の発明)。
【0026】
また、上記請求項1の発明における電気接続用ラベルの好ましい実施態様としては、金属箔と導電性粘着材とを有するものとし、このラベルを、前記正極および負極の所定位置に、導電性粘着材を介して接合する(請求項2の発明)。
【0027】
上記によれば、電気接続用ラベルを、予め、正極および負極の所定位置に粘着固定しておき、電力リードをこのラベルに接続することにより、電力リードの引き出しが可能となるので、電力リード用配線の位置決め作業が容易となる。
【0028】
前記請求項1または2の発明を、前記SCAF型ないし片面構成型のモジュールに適用する場合の実施態様として、下記請求項3ないし4の発明が好ましい。即ち、請求項1または2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電気絶縁性を有する基板の表面に下電極層としての第1電極層,光電変換層,透明電極層(第2電極層)を順次積層してなる光電変換部と、前記基板の裏面に形成した接続電極層としての第3電極層および第4電極層とを備え、前記光電変換部および接続電極層を互いに位置をずらして単位部分に罫書き線によりパターニングしてなり、前記透明電極層形成領域外に形成した電気的直列接続用の接続孔および前記透明電極層形成領域内に形成した集電孔を介して、前記表面上の互いにパターニングされて隣合う複数個の単位光電変換部分(ユニットセル)を電気的に直列に接続してなるものとする(請求項3の発明)。
【0029】
また、請求項1または2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電気絶縁性を有する基板の表面に、第1電極層、光電変換層、透明電極層の薄膜を積層し、単位部分にパターニングして罫書き線により矩形の単位薄膜太陽電池(ユニットセル)を複数個形成し、このユニットセル相互を電気的に直列に接続してなるものとする(請求項4の発明)。
【0030】
さらに、前記太陽電池モジュールの製造方法としては、下記請求項5ないし11の発明が好ましい。即ち、請求項1ないし4のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、前記表面保護部材と太陽電池と接着性樹脂封止材と裏面保護部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、接着性樹脂封止材に対して非接着性の開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)を行なった後、開口部ダミー部材を脱離する(請求項5の発明)。
【0031】
また、前記請求項5に記載の製造方法において、前記開口部ダミー部材は段付円筒とし、円筒の小径側を前記開口部に挿入する(請求項6の発明)。さらに、前記請求項5または6に記載の製造方法において、前記接着性樹脂封止材と裏面保護部材とを予備接着した後、前記電気接続用ラベルに対応する所定位置に、前記開口部を一括して穴あけ加工する(請求項7の発明)。
【0032】
上記請求項5ないし7の発明によれが、前記開口部を備えたモジュールが、容易に製造できる。
【0033】
さらに、請求項5ないし7のいずれかに記載の製造方法において、前記電気接続用ラベルの配設・接合は、自動化装置(ラベラー)により、モジュールの外周を基準として位置決めして接着する(請求項8の発明)。これにより、電気接続用ラベルの接合作業が自動化できる。
【0034】
また、製造のさらなる容易化と量産性の向上を図る観点から、下記請求項9ないし11の発明が好ましい。即ち、前記請求項5ないし8のいずれかに記載の製造方法において、前記表面保護部材と、前記太陽電池と電気接続用ラベルとを接合しかつ接着性樹脂封止材を予備接着してなる第1の結合部材と、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とを予備接着してなる第2の結合部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)する(請求項9の発明)。
【0035】
また、前記請求項9に記載の製造方法において、前記第1の結合部材は、前記太陽電池と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記電気接続用ラベルをロール搬送上の所定位置でラベラーにより接合し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断する(請求項10の発明)。
【0036】
さらにまた、請求項9に記載の製造方法において、前記第2の結合部材は、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記開口部をロール搬送上の所定位置で一括して穴あけ加工し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断する(請求項11の発明)。
【0037】
【発明の実施の形態】
図面に基づき、本発明の実施例について以下に述べる。
【0038】
図1は、この発明の実施例を示す太陽電池モジュールの模式的側断面図である。
【0039】
例えば、ガラス板からなる表面保護部材1aと、Al箔の両面に一弗化エチレン(商品名:テドラー,デュポン社製)を接着したフィルムからなる裏面保護部材7aとの間に、複数個の太陽電池素子を接続した太陽電池3aを,EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)などの接着性樹脂封止材2a,6aにより封止し、太陽電池3aの非受光面側の正極および負極の位置に、図示しない電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベル8aを配設し、前記裏面保護部材7aと太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材6aとは、それぞれ電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部10aを備えてなる。
【0040】
また、前記電気接続用ラベル8aは、ハンダコート銅箔やNiなどの金属箔5aと導電性粘着材4aとを有するものとし、これを前記正極および負極の所定位置に、導電性粘着材4aを介して接合する。この構成によれば、電力リード引き出し部を太陽電池3aの有効受光部分の裏面に設けることができ、また電力リード引き出し部としての開口部10aにおいて、太陽電池3aは露出する部分がなくなるので、耐久性および信頼性の高いモジュールが得られる。
【0041】
図2はこの発明の太陽電池モジュールの製造方法の説明図である。表面保護部材1a上に接着性樹脂封止材(EVA)2a、太陽電池3a、接着性樹脂封止材(EVA)6a、裏面保護部材7aを積層し、これを真空ラミネータで、約25分間、150℃で熱圧着し、モジュールを製造する。その際、前記開口部10aに、接着性樹脂封止材に対して非接着性の開口部ダミー部材9aを挿入した状態で、前記積層体のラミネート処理を行なった後、開口部ダミー部材9aを脱離する。このダミー部材の適用により、ラミネート処理の際に、EVAが流れ出て開口部10aを塞ぐことを防止することができる。
【0042】
また、前記開口部ダミー部材9aの形状は、段付円筒とし、円筒の小径側を前記開口部に挿入する。段付円筒の長さは、EVA、裏面保護部材の厚さ、前記電気接続用ラベルの膜厚等から最適値を選定する。電気接続用ラベルの貼付け位置は、表面保護部材(ガラス板)1aの外周を基準として位置決めし、ラベラーで自動化して貼付けを行う。さらに、前記接着性樹脂封止材6aと裏面保護部材7aとを予備接着した後、電気接続用ラベル8aに対応する所定位置に、前記開口部10aを一括して穴あけ加工する。位置合わせは、ガラスの外周を基準として行う。
【0043】
次に、図3について述べる。図3はこの発明の異なる太陽電池モジュールの実施例を示す。図1の実施例との相違点は、表面保護部材(ガラス板)1a上に透明電極、半導体層、裏面電極からなる太陽電池3aを形成した、前記片側構成型の太陽電池モジュールとした点である。その他の構成は、図1の実施例と同一であるので、説明を省略する。
【0044】
前記図1ないし3に示した実施例において、前記導電性粘着材4aとしては、アクリルバインダー中に炭素フィラーを分散させた導電性粘着材が好ましい。
【0045】
前記実施例によれば、太陽電池モジュールの製作工数が削減され、また自動化が可能となり、さらに信頼性、耐久性が高い太陽電池モジュールを製作することが可能となる。
【0046】
次に、図4ないし6に基づき、量産化に好適な製造方法の実施例について述べる。図4は、請求項9に係る製造方法の説明図である。即ち、表面保護部材1aと、太陽電池3aと電気接続用ラベル8aとを接合しかつ接着性樹脂封止材2aを予備接着してなる第1の結合部材80と、裏面保護部材7aと接着性樹脂封止材6aとを予備接着してなる第2の結合部材90とを、電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、開口部10aに、開口部ダミー部材9aを挿入した状態で、前記積層体を、前述の方法により真空圧着加熱処理(ラミネート処理)する。
【0047】
然して、前記第1の結合部材80ないし第2の結合部材90は、前工程の図5および後工程の図6に示すロール搬送システムにより、以下の工程により作成する。まず、図5において、例えば、フィルム基板上に製膜された薄膜太陽電池をロール21から送りだし、また薄膜太陽電池の受光面側にEVAフィルムをロール22から送り出し、かつロール23から送り出された剥離フィルムと共に熱ロール24により仮ラミネートする。この仮ラミネートされた薄膜太陽電池の所定の電極取り出し部に、導電性粘着材を介して電気接続用ラベル8aを貼り付ける。このラベル8aの貼り付けは、前述のように、図示しないラベラーにより、自動化して行なう。
【0048】
その後、図6に示すようにして、所定の太陽電池サイズに切断し、前記第1の結合部材80を作成する。即ち、前記仮ラミネートした部材をロール31から送り出し、両サイドをカッターロール33,33aにより切断し、切断した耳は、ロール34,34aにより巻き取り、これを切断機32により定尺に切断する。
【0049】
また、図5および図6に示す装置を使用して、同様に、第2の結合部材90を作成する。即ち、第2の結合部材90は、裏面保護部材と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記開口部10aをロール搬送上の所定位置で一括して穴あけ加工し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断する。この開口部10aの穴あけ加工は、図5における穿孔機25により行なう。
【0050】
前記第1の結合部材80および第2の結合部材90を作成した後、前述の図4に示す方法により、ラミネート処理する。その後、周囲を整形し太陽電池モジュールを作製する。最終的には、開口部10aに露出しているコンタクト電極としての電気接続用ラベル8aに、図示しない電力端子をはんだなどにより接続し、図8に示したような電力端子箱を接合してモジュールを完成する。
【0051】
前記図4ないし6に示す製造方法は、モジュールの量産化に好適であり、例えば、100〜10μmのプラスチックフィルム基板を用い、EVAフィルムの厚さを0.1mm〜1mmとした前記SCAF型の薄膜太陽電池モジュールを好適に量産化できる。なお、本製造方法は、上記SCAF型の薄膜太陽電池以外の構造を有する太陽電池モジュールにも適用できる。例えば、前記図3に示す形式の太陽電池モジュールの場合であっても、ガラス基板を用いたものは除き、ロール搬送が可能な可撓性を備えた太陽電池モジュールであれば適用が可能である。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば前述のように、表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止し、前記太陽電池の正極および負極の電力リードを、太陽電池の非受光面側から引き出す構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池非受光面側の正極および負極の所定位置に、前記電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベルを配設し、前記裏面保護部材と太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材とは、それぞれ前記電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部を備えてなるものとし、
上記モジュールの製造方法として、前記表面保護部材と、前記太陽電池と電気接続用ラベルとを接合しかつ接着性樹脂封止材を予備接着してなる第1の結合部材と、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とを予備接着してなる第2の結合部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)することとし、さらに、前記第1および第2の結合部材は、前記ロール搬送方式により製作することとしたので、
電力リード用配線の位置決め・固定作業の容易化および自動化を可能とし、モジュールの信頼性および耐久性の向上を図った太陽電池モジュールとその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に関わる太陽電池モジュールの模式的側断面図
【図2】図1の太陽電池モジュールの製造方法の説明図
【図3】図1とは異なる実施例に関わる太陽電池モジュールの模式的側断面図
【図4】図2とは異なる太陽電池モジュールの製造方法の説明図
【図5】この発明の実施例に関わる第1および第2の結合部材の製造方法の説明図
【図6】図5の後段工程に係る第1および第2の結合部材の製造方法の説明図
【図7】従来の太陽電池モジュールの構成の一例を示す平面図
【図8】図7におけるA−A断面図
【図9】従来の異なる太陽電池モジュールの構成を示す側断面図および平面図
【図10】従来の太陽電池の構成を示す斜視図
【図11】ガラス基板型太陽電池で典型的に利用される片面構成の直列接続構造の製造プロセスの一例を示す図
【符号の説明】
1a:表面保護部材、2a,6a:接着性樹脂封止材、3a:太陽電池素子、4a:導電性粘着材、5a:金属箔、7a:裏面保護部材、8a:電気接続用ラベル、9a:開口部ダミー部材、10a:開口部、21,22,23,26,31,34,34a:ロール、24:熱ロール、25:穿孔機、32:切断機、33,33a:カッターロール、80:第1の結合部材、90:第2の結合部材。
【発明の属する技術分野】
この発明は、表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止してなる太陽電池モジュール、特に、その電力引き出し部の構造ならびにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜太陽電池は、クリーンエネルギーのエースとして期待を集めている。中でも、アモルファス薄膜太陽電池は、薄型で軽量、製造コストの安さ、大面積化が容易であることなどから、今後の太陽電池の主流となると考えられ、電力供給用以外に、建物の屋根や窓などにとりつけて利用される業務用,一般住宅用にも需要が広がってきている。
【0003】
従来の薄膜太陽電池はガラス基板を用いていたが、軽量化、施工性、量産性の観点から、電気絶縁性フィルムを用いたフレキシブルタイプの太陽電池の研究開発も進められ、実用化されている。このフレキシブル性を生かし、ロールツーロール方式の製造方法により大量生産が可能となった。
【0004】
上記の薄膜太陽電池は、電気絶縁性フィルム基板上に第1電極(以下、下電極ともいう)、薄膜半導体層からなる光電変換層および第2電極(以下、透明電極ともいう)が積層されてなる光電変換素子(またはセル)が複数形成されている。ある光電変換素子の第1電極と隣接する光電変換素子の第2電極を電気的に接続することを繰り返すことにより、最初の光電変換素子の第1電極と最後の光電変換素子の第2電極とに必要な電圧を出力させることができる。例えば、インバータにより交流化し商用電力源として交流200Vを得るためには、薄膜太陽電池の出力電圧は200V以上が望ましく、実際には数10個以上の素子が直列接続される。
【0005】
このような光電変換素子とその直列接続は、電極層と光電変換層の成膜と各層のパターニングおよびそれらの組み合わせ手順により形成される。上記太陽電池の構成および製造方法の一例として、本願出願人により、いわゆるSCAF(Series Connection through Apertures on Film)型の薄膜太陽電池が提案されており、例えば特開平10−233517号公報に記載されている。
【0006】
図10は、構造の理解の容易化のために、薄膜太陽電池の構成を簡略化して斜視図で示したものである。図10において、基板61の表面に形成した単位光電変換素子62および基板61の裏面に形成した接続電極層63は、それぞれ複数の単位ユニットに完全に分離され、それぞれの分離位置をずらして形成されている。このため、素子62のアモルファス半導体部分である光電変換層65で発生した電流は、まず透明電極層66に集められ、次に該透明電極層領域に形成された集電孔67を介して背面の接続電極層63に通じ、さらに該接続電極層領域で素子の透明電極層領域の外側に形成された直列接続用の接続孔68を介して上記素子と隣り合う素子の透明電極層領域の外側に延びている下電極層64に達し、両素子の直列接続が行われている。
【0007】
次に、基板の片側の面に太陽電池を構成する片面構成型太陽電池の構成とその製造プロセスの概要について述べる。図11は、ガラス基板型太陽電池で典型的に利用される片面構成の直列接続構造の製造プロセスの一例を示す。図11の(a)〜(f)は、それぞれ下記を示す。即ち、
(a)は、ガラス基板51上に、SnO2などの透明電極層52を成膜した透明電極付ガラス基板の断面図。
(b)は、前記透明電極付ガラス基板を、ライン53においてヤグレーザを用いてパターニングした断面図。
(c)は、(b)において非晶質シリコンなどからなる光電変換層54を形成した断面図。
(d)は、(c)においてライン55でレーザパターニングした断面図。
(e)は、(d)において金属電極層56を形成した断面図。
(f)は、金属電極層と光電変換層とを一括してライン57でパターニングし、直列構造を完成させた状態の断面図。
【0008】
上記のようなプロセスにより、複数個のユニットセル相互を電気的に直列に接続してなるガラス基板型片面構成の太陽電池が形成される。なお、ガラス基板を用いた太陽電池は、可撓性はないが、ガラス基板に代えて、例えばアクリル樹脂フィルム基板を用いれば、可撓性を有する片面構成の薄膜太陽電池が得られる。
【0009】
次に、太陽電池モジュールについて述べる。前記薄膜太陽電池を複数個組み合わせ、電気絶縁保護材で覆って、薄膜太陽電池モジュールを構成する。この薄膜太陽電池モジュールとして、電気絶縁性を有するフィルム基板上に形成された太陽電池を、内部の電力リード線とともに、電気絶縁性の保護材により封止するために、太陽電池の受光面側および非受光面側の双方に表面保護部材と裏面保護部材とを設けたものが知られている。
【0010】
また、太陽電池モジュールの電力リードの外部への引き出し構造に関しても、種々の構成が提案されている。例えば図7ないし9は、本願と同一出願人によって特願2000−337512号に記載された太陽電池モジュールの一例を示し、図7は太陽電池モジュールの平面図、図8は図7におけるA−A断面図を示す。
【0011】
図7および図8に示す太陽電池モジュールにおいては、太陽電池1の太陽光入射側である受光面側に、EVA(エチレンビニルアセテート)などを使用した接着層2、並びにETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)などを使用した防湿層3、EVAにガラス繊維を充填して機械的強度を高めた強化層4、その上にETFEなどを使用した汚損物質付着防止の表面保護層5からなる耐候性保護層としての受光面側保護層6が積層され、太陽電池1を保護している。
【0012】
また太陽光入射側と反対側である非受光側には、接着層7、防水と電気絶縁を兼ねたETFEやポリイミドを使用した絶縁層8、補強層11との接合の役目をなすEVAなどを使用した接着層9が積層されて非受光面側保護層10が形成され、その上に積層された金属製平板などを使用した補強層11が接着されており、上記各層は加圧熱融着ラミネートで一体化されている。
【0013】
さらに、受光面側保護層6、非受光面側保護層10、補強層11は太陽電池1の側方の非発電領域まで延長され、非発電領域には略四角形状の太陽電池1の両側辺に沿って平行的に平箔銅線の電力リード線(主配線)12が配置され、導電性粘着テープ若しくはハンダ付け平箔銅線の渡り線(従配線)13で太陽電池1の図示しないプラス極、またはマイナス極にそれぞれ接続され、ニーズに応じた多数個の直列または並列接続が構成されている。なお、主配線と従配線との接続は、半田付もしくは導電接着剤による接着が一般的である。
【0014】
また、電力リード線12の端部近傍には、発電した電力を外部に引出す中継をなす電力端子箱14が補強層11に接着、またはネジ止めで固定されており、電力リード線12とケーブル15が接続線16で電気的に接続されて全体として四角形で平板状の太陽電池モジュール50を形成している。
【0015】
前述の太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法において、電力リード線(主配線)は、太陽電池の有効受光面の外側に配設されているが、有効受光面の面積を増大するために、電力リード線(主配線)を、太陽電池の有効受光面の内側に配置し、太陽電池と接着剤保護層との間に、電気絶縁層を介して配設する方法も採用されている。
【0016】
上記のような電力リード引き出し方法に関わる太陽電池モジュールの模式的構成を、図9に示す。図9(b)は平面図、図9(a)は図9(b)におけるA−A断面図を示す。
【0017】
図9(a)に示すように、太陽電池1の太陽光入射側には、ガラス板からなる表面保護部材38を使用し、反対側には裏面保護部材36としてA1箔入りフッ素樹脂フィルムを使用し、接着層37としてEVAを使用し、加圧熱融着ラミネートにより一体化して、太陽電池モジュール30を形成している。
【0018】
また、太陽電池モジュール30の略中央部に、電力リード線40の引き出し部48を設け、電力端子箱20まで引き出して、図示しない外部端子に電気的に接続する。この電力端子箱20は、フィルム裏面保護部材36上に接着固定して設ける。正極および負極の2本の電力リード線40は、前記電力リード線の引き出し部48から、太陽電池のパターニングの図示しない分離ラインに沿って、太陽電池モジュール周辺部に向けて配設し、電力リード線40の他端を、太陽電池の電極部に接続する。
【0019】
さらに、電カリード線40としては、通常、半田コート銅箔、錫コート銅箔等が使用されるが、この電カリード線40は、太陽電池1の裏面接続電極層上を通過するため、幅寸法の比較的小さいEVAスペーサー71を、太陽電池1と電力リード線40との間に電力リード線40に沿って挿入し、両者間の絶縁を確保するようにしている。
【0020】
なお、前記図7および図8に示す太陽電池モジュールにおいて、前記表面保護部材や裏面保護部材を各一層の樹脂フィルムで構成し、モジュール全体として可撓性をもたせた構造も採用されており、各保護部材の構成は、要請に応じて種々の変形例がある。また、前記図7ないし9に示す太陽電池モジュールにおける主配線、即ち電力リードの配置やその引き出し構造に関しても種々の変形例がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記図7ないし図9に示す従来の太陽電池モジュールの電力リードの引き出し構造においては、以下のような問題点がある。
【0022】
まず、前記太陽電池モジュールにおいては、金属の主配線、例えば、はんだコート銅配線を接着性樹脂封止材(例えば、EVA)中に配線する構成を採用しているために、はんだコート銅配線の位置決め・固定作業が煩雑で、配線固定の自動化が困難であり、作業時間が大となる問題がある。
【0023】
また、主配線を、モジュールの有効受光面積を増大するために、図9に示すように配線する場合には、電力リード線(図9の40)の引き出し部(図9の48)の空隙部に、端子箱20がない場合において、太陽電池1が露出することとなり、モジュールを長期間使用した際に、例えば、端子箱20の裏面保護部材36との合わせ面等から浸入した水分により、太陽電池1が損傷する危険性がある。
【0024】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、本発明の課題は、電力リード用配線の位置決め・固定作業の容易化および自動化と、モジュールの信頼性および耐久性の向上を図った太陽電池モジュールとその製造方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、この発明によれば、表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止し、前記太陽電池の正極および負極の電力リードを、太陽電池の非受光面側から引き出す構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池非受光面側の正極および負極の所定位置に、前記電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベルを配設し、前記裏面保護部材と太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材とは、それぞれ前記電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部を備えてなるものとする(請求項1の発明)。
【0026】
また、上記請求項1の発明における電気接続用ラベルの好ましい実施態様としては、金属箔と導電性粘着材とを有するものとし、このラベルを、前記正極および負極の所定位置に、導電性粘着材を介して接合する(請求項2の発明)。
【0027】
上記によれば、電気接続用ラベルを、予め、正極および負極の所定位置に粘着固定しておき、電力リードをこのラベルに接続することにより、電力リードの引き出しが可能となるので、電力リード用配線の位置決め作業が容易となる。
【0028】
前記請求項1または2の発明を、前記SCAF型ないし片面構成型のモジュールに適用する場合の実施態様として、下記請求項3ないし4の発明が好ましい。即ち、請求項1または2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電気絶縁性を有する基板の表面に下電極層としての第1電極層,光電変換層,透明電極層(第2電極層)を順次積層してなる光電変換部と、前記基板の裏面に形成した接続電極層としての第3電極層および第4電極層とを備え、前記光電変換部および接続電極層を互いに位置をずらして単位部分に罫書き線によりパターニングしてなり、前記透明電極層形成領域外に形成した電気的直列接続用の接続孔および前記透明電極層形成領域内に形成した集電孔を介して、前記表面上の互いにパターニングされて隣合う複数個の単位光電変換部分(ユニットセル)を電気的に直列に接続してなるものとする(請求項3の発明)。
【0029】
また、請求項1または2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電気絶縁性を有する基板の表面に、第1電極層、光電変換層、透明電極層の薄膜を積層し、単位部分にパターニングして罫書き線により矩形の単位薄膜太陽電池(ユニットセル)を複数個形成し、このユニットセル相互を電気的に直列に接続してなるものとする(請求項4の発明)。
【0030】
さらに、前記太陽電池モジュールの製造方法としては、下記請求項5ないし11の発明が好ましい。即ち、請求項1ないし4のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、前記表面保護部材と太陽電池と接着性樹脂封止材と裏面保護部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、接着性樹脂封止材に対して非接着性の開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)を行なった後、開口部ダミー部材を脱離する(請求項5の発明)。
【0031】
また、前記請求項5に記載の製造方法において、前記開口部ダミー部材は段付円筒とし、円筒の小径側を前記開口部に挿入する(請求項6の発明)。さらに、前記請求項5または6に記載の製造方法において、前記接着性樹脂封止材と裏面保護部材とを予備接着した後、前記電気接続用ラベルに対応する所定位置に、前記開口部を一括して穴あけ加工する(請求項7の発明)。
【0032】
上記請求項5ないし7の発明によれが、前記開口部を備えたモジュールが、容易に製造できる。
【0033】
さらに、請求項5ないし7のいずれかに記載の製造方法において、前記電気接続用ラベルの配設・接合は、自動化装置(ラベラー)により、モジュールの外周を基準として位置決めして接着する(請求項8の発明)。これにより、電気接続用ラベルの接合作業が自動化できる。
【0034】
また、製造のさらなる容易化と量産性の向上を図る観点から、下記請求項9ないし11の発明が好ましい。即ち、前記請求項5ないし8のいずれかに記載の製造方法において、前記表面保護部材と、前記太陽電池と電気接続用ラベルとを接合しかつ接着性樹脂封止材を予備接着してなる第1の結合部材と、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とを予備接着してなる第2の結合部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)する(請求項9の発明)。
【0035】
また、前記請求項9に記載の製造方法において、前記第1の結合部材は、前記太陽電池と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記電気接続用ラベルをロール搬送上の所定位置でラベラーにより接合し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断する(請求項10の発明)。
【0036】
さらにまた、請求項9に記載の製造方法において、前記第2の結合部材は、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記開口部をロール搬送上の所定位置で一括して穴あけ加工し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断する(請求項11の発明)。
【0037】
【発明の実施の形態】
図面に基づき、本発明の実施例について以下に述べる。
【0038】
図1は、この発明の実施例を示す太陽電池モジュールの模式的側断面図である。
【0039】
例えば、ガラス板からなる表面保護部材1aと、Al箔の両面に一弗化エチレン(商品名:テドラー,デュポン社製)を接着したフィルムからなる裏面保護部材7aとの間に、複数個の太陽電池素子を接続した太陽電池3aを,EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)などの接着性樹脂封止材2a,6aにより封止し、太陽電池3aの非受光面側の正極および負極の位置に、図示しない電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベル8aを配設し、前記裏面保護部材7aと太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材6aとは、それぞれ電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部10aを備えてなる。
【0040】
また、前記電気接続用ラベル8aは、ハンダコート銅箔やNiなどの金属箔5aと導電性粘着材4aとを有するものとし、これを前記正極および負極の所定位置に、導電性粘着材4aを介して接合する。この構成によれば、電力リード引き出し部を太陽電池3aの有効受光部分の裏面に設けることができ、また電力リード引き出し部としての開口部10aにおいて、太陽電池3aは露出する部分がなくなるので、耐久性および信頼性の高いモジュールが得られる。
【0041】
図2はこの発明の太陽電池モジュールの製造方法の説明図である。表面保護部材1a上に接着性樹脂封止材(EVA)2a、太陽電池3a、接着性樹脂封止材(EVA)6a、裏面保護部材7aを積層し、これを真空ラミネータで、約25分間、150℃で熱圧着し、モジュールを製造する。その際、前記開口部10aに、接着性樹脂封止材に対して非接着性の開口部ダミー部材9aを挿入した状態で、前記積層体のラミネート処理を行なった後、開口部ダミー部材9aを脱離する。このダミー部材の適用により、ラミネート処理の際に、EVAが流れ出て開口部10aを塞ぐことを防止することができる。
【0042】
また、前記開口部ダミー部材9aの形状は、段付円筒とし、円筒の小径側を前記開口部に挿入する。段付円筒の長さは、EVA、裏面保護部材の厚さ、前記電気接続用ラベルの膜厚等から最適値を選定する。電気接続用ラベルの貼付け位置は、表面保護部材(ガラス板)1aの外周を基準として位置決めし、ラベラーで自動化して貼付けを行う。さらに、前記接着性樹脂封止材6aと裏面保護部材7aとを予備接着した後、電気接続用ラベル8aに対応する所定位置に、前記開口部10aを一括して穴あけ加工する。位置合わせは、ガラスの外周を基準として行う。
【0043】
次に、図3について述べる。図3はこの発明の異なる太陽電池モジュールの実施例を示す。図1の実施例との相違点は、表面保護部材(ガラス板)1a上に透明電極、半導体層、裏面電極からなる太陽電池3aを形成した、前記片側構成型の太陽電池モジュールとした点である。その他の構成は、図1の実施例と同一であるので、説明を省略する。
【0044】
前記図1ないし3に示した実施例において、前記導電性粘着材4aとしては、アクリルバインダー中に炭素フィラーを分散させた導電性粘着材が好ましい。
【0045】
前記実施例によれば、太陽電池モジュールの製作工数が削減され、また自動化が可能となり、さらに信頼性、耐久性が高い太陽電池モジュールを製作することが可能となる。
【0046】
次に、図4ないし6に基づき、量産化に好適な製造方法の実施例について述べる。図4は、請求項9に係る製造方法の説明図である。即ち、表面保護部材1aと、太陽電池3aと電気接続用ラベル8aとを接合しかつ接着性樹脂封止材2aを予備接着してなる第1の結合部材80と、裏面保護部材7aと接着性樹脂封止材6aとを予備接着してなる第2の結合部材90とを、電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、開口部10aに、開口部ダミー部材9aを挿入した状態で、前記積層体を、前述の方法により真空圧着加熱処理(ラミネート処理)する。
【0047】
然して、前記第1の結合部材80ないし第2の結合部材90は、前工程の図5および後工程の図6に示すロール搬送システムにより、以下の工程により作成する。まず、図5において、例えば、フィルム基板上に製膜された薄膜太陽電池をロール21から送りだし、また薄膜太陽電池の受光面側にEVAフィルムをロール22から送り出し、かつロール23から送り出された剥離フィルムと共に熱ロール24により仮ラミネートする。この仮ラミネートされた薄膜太陽電池の所定の電極取り出し部に、導電性粘着材を介して電気接続用ラベル8aを貼り付ける。このラベル8aの貼り付けは、前述のように、図示しないラベラーにより、自動化して行なう。
【0048】
その後、図6に示すようにして、所定の太陽電池サイズに切断し、前記第1の結合部材80を作成する。即ち、前記仮ラミネートした部材をロール31から送り出し、両サイドをカッターロール33,33aにより切断し、切断した耳は、ロール34,34aにより巻き取り、これを切断機32により定尺に切断する。
【0049】
また、図5および図6に示す装置を使用して、同様に、第2の結合部材90を作成する。即ち、第2の結合部材90は、裏面保護部材と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記開口部10aをロール搬送上の所定位置で一括して穴あけ加工し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断する。この開口部10aの穴あけ加工は、図5における穿孔機25により行なう。
【0050】
前記第1の結合部材80および第2の結合部材90を作成した後、前述の図4に示す方法により、ラミネート処理する。その後、周囲を整形し太陽電池モジュールを作製する。最終的には、開口部10aに露出しているコンタクト電極としての電気接続用ラベル8aに、図示しない電力端子をはんだなどにより接続し、図8に示したような電力端子箱を接合してモジュールを完成する。
【0051】
前記図4ないし6に示す製造方法は、モジュールの量産化に好適であり、例えば、100〜10μmのプラスチックフィルム基板を用い、EVAフィルムの厚さを0.1mm〜1mmとした前記SCAF型の薄膜太陽電池モジュールを好適に量産化できる。なお、本製造方法は、上記SCAF型の薄膜太陽電池以外の構造を有する太陽電池モジュールにも適用できる。例えば、前記図3に示す形式の太陽電池モジュールの場合であっても、ガラス基板を用いたものは除き、ロール搬送が可能な可撓性を備えた太陽電池モジュールであれば適用が可能である。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば前述のように、表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止し、前記太陽電池の正極および負極の電力リードを、太陽電池の非受光面側から引き出す構成を有する太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池非受光面側の正極および負極の所定位置に、前記電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベルを配設し、前記裏面保護部材と太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材とは、それぞれ前記電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部を備えてなるものとし、
上記モジュールの製造方法として、前記表面保護部材と、前記太陽電池と電気接続用ラベルとを接合しかつ接着性樹脂封止材を予備接着してなる第1の結合部材と、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とを予備接着してなる第2の結合部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)することとし、さらに、前記第1および第2の結合部材は、前記ロール搬送方式により製作することとしたので、
電力リード用配線の位置決め・固定作業の容易化および自動化を可能とし、モジュールの信頼性および耐久性の向上を図った太陽電池モジュールとその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に関わる太陽電池モジュールの模式的側断面図
【図2】図1の太陽電池モジュールの製造方法の説明図
【図3】図1とは異なる実施例に関わる太陽電池モジュールの模式的側断面図
【図4】図2とは異なる太陽電池モジュールの製造方法の説明図
【図5】この発明の実施例に関わる第1および第2の結合部材の製造方法の説明図
【図6】図5の後段工程に係る第1および第2の結合部材の製造方法の説明図
【図7】従来の太陽電池モジュールの構成の一例を示す平面図
【図8】図7におけるA−A断面図
【図9】従来の異なる太陽電池モジュールの構成を示す側断面図および平面図
【図10】従来の太陽電池の構成を示す斜視図
【図11】ガラス基板型太陽電池で典型的に利用される片面構成の直列接続構造の製造プロセスの一例を示す図
【符号の説明】
1a:表面保護部材、2a,6a:接着性樹脂封止材、3a:太陽電池素子、4a:導電性粘着材、5a:金属箔、7a:裏面保護部材、8a:電気接続用ラベル、9a:開口部ダミー部材、10a:開口部、21,22,23,26,31,34,34a:ロール、24:熱ロール、25:穿孔機、32:切断機、33,33a:カッターロール、80:第1の結合部材、90:第2の結合部材。
Claims (11)
- 表面保護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止し、前記太陽電池の正極および負極の電力リードを、太陽電池の非受光面側から引き出す構成を有する太陽電池モジュールにおいて、
前記太陽電池非受光面側の正極および負極の所定位置に、前記電力リードを電気的に接続するための電気接続用ラベルを配設し、前記裏面保護部材と太陽電池非受光面側の接着性樹脂封止材とは、それぞれ前記電力リードを電気接続用ラベルに接続するための開口部を備えてなることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 請求項1に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記電気接続用ラベルは、金属箔と導電性粘着材とを有し、前記正極および負極の所定位置に、前記導電性粘着材を介して接合してなることを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1または2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電気絶縁性を有する基板の表面に下電極層としての第1電極層,光電変換層,透明電極層(第2電極層)を順次積層してなる光電変換部と、前記基板の裏面に形成した接続電極層としての第3電極層および第4電極層とを備え、前記光電変換部および接続電極層を互いに位置をずらして単位部分に罫書き線によりパターニングしてなり、前記透明電極層形成領域外に形成した電気的直列接続用の接続孔および前記透明電極層形成領域内に形成した集電孔を介して、前記表面上の互いにパターニングされて隣合う複数個の単位光電変換部分(ユニットセル)を電気的に直列に接続してなるものとすることを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1または2に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池は、電気絶縁性を有する基板の表面に、第1電極層、光電変換層、透明電極層の薄膜を積層し、単位部分にパターニングして罫書き線により矩形の単位薄膜太陽電池(ユニットセル)を複数個形成し、このユニットセル相互を電気的に直列に接続してなるものとすることを特徴とする太陽電池モジュール。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、前記表面保護部材と太陽電池と接着性樹脂封止材と裏面保護部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、接着性樹脂封止材に対して非接着性の開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)を行なった後、開口部ダミー部材を脱離することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 請求項5に記載の製造方法において、前記開口部ダミー部材は段付円筒とし、円筒の小径側を前記開口部に挿入することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 請求項5または6に記載の製造方法において、前記接着性樹脂封止材と裏面保護部材とを予備接着した後、前記電気接続用ラベルに対応する所定位置に、前記開口部を一括して穴あけ加工することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 請求項5ないし7のいずれかに記載の製造方法において、前記電気接続用ラベルの配設・接合は、自動化装置(ラベラー)により、モジュールの外周を基準として位置決めして接着することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 請求項5ないし8のいずれかに記載の製造方法において、前記表面保護部材と、前記太陽電池と電気接続用ラベルとを接合しかつ接着性樹脂封止材を予備接着してなる第1の結合部材と、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とを予備接着してなる第2の結合部材とを、前記電気的接続のための所定の位置合わせをして積層した後、前記開口部に、開口部ダミー部材を挿入した状態で、前記積層体を真空圧着加熱処理(ラミネート処理)することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 請求項9に記載の製造方法において、前記第1の結合部材は、前記太陽電池と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記電気接続用ラベルをロール搬送上の所定位置でラベラーにより接合し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 請求項9に記載の製造方法において、前記第2の結合部材は、前記裏面保護部材と接着性樹脂封止材とをロール搬送して、加熱ロールにより予備接着した後、前記開口部をロール搬送上の所定位置で一括して穴あけ加工し、さらにロール搬送して、所定寸法に切断することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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