JP2004046702A - 発券装置 - Google Patents

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JP2004046702A JP2002205612A JP2002205612A JP2004046702A JP 2004046702 A JP2004046702 A JP 2004046702A JP 2002205612 A JP2002205612 A JP 2002205612A JP 2002205612 A JP2002205612 A JP 2002205612A JP 2004046702 A JP2004046702 A JP 2004046702A
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Masami Hirano
平野 正美
Kaoru Sukegawa
助川 薫
Junji Yasojima
八十島 淳爾
Kazuo Ouchi
大内 和男
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Abstract

【課題】サイズの異なる乗車券を一台の発券装置で発券できるようにする他、それぞれ異なる種類の乗車券を複数枚まとめて排出できるようにした発券装置を提供する。
【解決手段】発券装置(10)は、1つのロール紙(12)からサイズの異なる乗車券(S,L)を切断する手段(18)を有する。更に、発券装置は、乗車券である小型券(S)或いは大型券(L)を複数枚発券する際には、複数枚の小型券又は複数枚の大型券を積み重ねて貯留するそれぞれのポケット(64,68)を有する複数枚貯留排出機構(40)を備える。発券するときには複数枚まとめて排出口(30)から排出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鉄道等において使用される乗車券等を発券する自動券売機に関し、特に該自動券売機に内蔵される発券装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動券売機においては、例えば、近距離区間ではエドモンソン券(以下、短券という。)のみを発券する券売機、或いは長距離区間では短券の長辺と等しい長さからなる短辺を有する大型券のみを発券する券売機が用いられている。いずれにしても、従来の自動券売機においては、一種類の乗車券しか発券できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、駅構内には、近距離区間用の自動券売機のみを設置し、長距離区間の乗車券の購入者は窓口で乗車券を購入するか、近距離用の自動券売機と長距離用の自動券売機の二種類の券売機を設置して利用客に対応するしかなかった。
【0004】
しかし、近距離用の券売機のみを設置して対応するには、長距離用の利用客に対してわざわざ駅員が応対する必要があり、人件費等の問題が生ずる。
【0005】
また、駅構内に二種類の券売機を設置するには、該駅構内のスペース上の問題及び余り利用されない長距離用の券売機に対する設備費がかさむ。
【0006】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであって、サイズの異なる複数の種類の乗車券を一台の自動券売機でそれぞれ複数枚発券することができる発券装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、1つのロール紙からサイズの異なる小型券と大型券とを切断する手段と、該小型券が切断されたとき、搬送方向に対して縦長となるよう小型券の姿勢を制御する装置と、発券すべき小型券又は大型券が複数枚であるとき、複数枚の小型券を積層するポケットと、複数枚の大型券を積層するポケットとを有する複数枚貯留排出機構と、を備えており、複数枚の小型券又は複数枚の大型券をまとめて排出口に排出する発券装置とした。
【0008】
このように、1つのロール紙からサイズの異なる小型券と大型券とを切断することにより、一台の発券装置でもってサイズの異なる種類の乗車券を発券することができ、小型券用の、或いは大型券用の発券装置を用意する必要がなく、スペース的に有効である他、費用の面においても廉価にできる。
【0009】
更に、このような種類の異なる乗車券をそれぞれ複数枚積層貯留して排出するときには、それぞれ複数枚の券をまとめて排出することができる。
【0010】
本発明における前記切断手段としては、例えば、小型券の短辺位置に配置される第1のカッターと、該第1のカッターよりも上流側で大型券の長辺位置に配置される第2のカッターとを備えるのが好ましい。このように、第1のカッターを小型券の短辺位置に配置しておくと、例えば駅構内に設けられている自動券売機にあっては、通常、一人の利用客が近距離用の乗車券である小型券を求めるのが多く、該小型券の購入の際、第1のカッターのみを最先に作動させることにより小型券が得られ、発券時間が短縮されるので好ましい。
【0011】
本発明の複数枚貯留排出機構は、下流側先端部に下方に向けて突出して小型券又は大型券が搬送されてきたときにこれら券の先端と衝突して搬送を停止させるするストッパと、下流側に複数枚の小型券を積み重ね可能とした小型券用積層ポケットと、該ポケットから上流方向に延びて複数枚の大型券を積み重ね可能とした大型券用積層ポケットとを有する可動アームを備える。このように、1つの可動アームに小型券用積層ポケットと大型券用積層ポケットを有するようにすると、機構上複雑とならず、簡単な構成でもって2つのサイズの異なる乗車券をそれぞれ積層貯留することができるので好ましい。
【0012】
前記可動アームは、上流側の後端部に軸を介して上下にスイング可能に取り付けられ、小型券又は大型券を排出する際に、ソレノイドの作動により該軸を中心として上方にスイングし、前記小型券又は大型券の排出口方向への搬送を阻止するストッパを簡単に上昇させるようにする。特に、複数枚積層されていた小型券或いは大型券をまとめて排出するのに好適である。
【0013】
本発明の複数枚貯留排出機構はガイドブロックを有し、前記小型券が複数枚積層される際に該小型券の上流側である後端部を上方に反らせるための第1の突出部と、前記大型券が複数枚積層される際に該大型券の上流側である後端部を上方に反らせるための第2の突出部を前記ガイドブロックは有する。このように第1突出部により小型券の後端部が上方に向けて反ると、そこに隙間が生じて複数枚積み重ねて一時貯留する際、先の小型券の下側に潜り込み易くなり、スムーズに小型券は積層される。大型券についても同様である。
【0014】
上記第1の突出部及び第2の突出部は、その下流側の面が下方に向けて傾斜する傾斜面を有する。このように各突出部に傾斜面を形成するようにすれば、小型券及び大型券の後端部は、該傾斜面に沿って上方に無理なく反らすことができるので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した好ましい一実施の形態に基づいて詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、添付図面に示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において適宜変更が可能である。
【0016】
図1は、本発明の発券装置10の概略を示している。この発券装置10は、図2に示すように小型券Sの長辺となる幅を有するロール紙12を有する。制御ユニット14に小型券である旨の信号が入力されると、送り駆動モータM1を介して送りローラ16を駆動し、小型券Sの短辺分の距離だけロール紙12を送り、カッター18で切断される。大型券である旨の信号が制御ユニット14に入力されると、大型券Lの長辺分の長さだけロール紙12を送り、カッター18で切断される。
【0017】
ロール紙12から切断される小型券Sと大型券Lとの関係については図2に詳細に示されている。小型券Sであるエドモンソン券の長辺S1と大型券Lの短辺L1の長さは同じであり、実際の寸法はS1=L1=57.5mmである。小型券Sの短辺S2の長さは30mmである。大型券Lの長辺L2の長さは85mmである。
【0018】
上述したように、つまり、小型券である旨の信号が制御ユニット14に入力されると送り駆動モータM1が駆動してカッター18の位置から小型券Sの短辺S2の長さ、すなわちロール紙12は送りローラ16により30mm矢印で示す方向に送られ、カッター18で切断される。小型券Sを複数枚発券するときは、その都度、30mm分送られ切断される。
【0019】
大型券Lである旨の信号が制御ユニット14に入力されると、同様に送り駆動モータM1が駆動して大型券Lの長辺L2の長さである85mm分ロール紙12は送りローラ16により前方に送られ、カッター18で切断される。大型券Lを複数枚発券するときは、その都度、送りローラ16により85mm送られ切断される。
【0020】
送りローラ16の駆動源である送り駆動モータM1としては、例えばパルスモータが使用される。
【0021】
上記実施例ではカッター18を1つ用いた例を示しているが、本発明はこれに限定されず、図3に示すように、小型券Sを切断するための第1のカッター18aと、大型券Lを切断するための第2のカッター18bを備えるようにしてもよい。つまり、自動券売機においては、1枚の小型券が購入されることが最も多いことから、あらかじめ、ロール紙12の先端を第1のカッター18aよりも前方に小型券Sの短辺となる長さS2分、つまり、30mm分送り込んだ状態で待機させておく。
【0022】
そして、小型券である旨の信号が制御ユニット14に入力されると、第1のカッター18aが作動してロール紙12を切断する。その後に送り駆動モータM1が駆動して第1のカッター18aよりも前方にロール紙12の先端が突出するようロール紙12を送り込み、待機状態にする。
【0023】
大型券である旨の信号が制御ユニット14に入力されると、直ちに第2のカッター18bが作動してロール紙12を切断する。その後に送り駆動モータM1が駆動して第1のカッター18aよりも前方にロール紙12の先端が30mm突出するようロール紙12を送り込む。
【0024】
このように2つのカッターを備えることにより、1枚の乗車券を購入する際には、初めにカッターが作動してロール紙を切断するため、発券時間が短縮される。
【0025】
ロール紙12から切断された小型券S又は大型券Lは、図1に示す姿勢制御装置20に送られる。大型券Lの場合は、そのまま姿勢制御装置20を通過するが、小型券Sの場合は、搬送方向に向けて縦方向となるよう姿勢制御される。この姿勢制御は、図4に示すように、小型券を発券するとき姿勢制御用ソレノイド22が作動し、プランジャ22aが上方に向けて突出する。該プランジャ22aは小型券Sの搬送方向側の辺の一方端側の搬送を停止する。これにより、小型券Sは、矢印で示すように90゜回転し、搬送方向に対して縦方向となるよう姿勢を変えられる。
【0026】
姿勢制御装置20を通過した各乗車券は、水平ベルト24を通り、垂直搬送ベルト26により上方に向けて搬送される。小型券S又は大型券Lからなる乗車券Cは、搬送駆動ローラ28を有する垂直搬送ベルト26により挟持されて上方に搬送される。搬送駆動ローラ28は、搬送駆動モータM2により正逆可能に回転駆動される。
【0027】
垂直搬送ベルト26により搬送された乗車券Cは、複数枚貯留排出機構40に送られる。該複数枚貯留排出機構40は、小型券S又は大型券Lをそれぞれ1枚発券するときは、一時貯留せずにそのまま排出口30より排出されるが、それぞれを複数枚発券するときは、購入枚数となるまで積み重ねられるよう一時貯留され、購入枚数が貯留された時点で複数枚の乗車券を同時に排出する。
【0028】
次に、複数枚貯留排出機構40の構成について、図5に基づいて説明する。図5は、小型券Sが複数枚貯留されている状態を示している。
【0029】
複数枚貯留排出機構40は、搬送駆動ローラ28と排出口30付近に配置される従動ローラ42とに巻回される排出ベルト44を有する。該排出ベルト44はテンションローラ46,46により緩まないようにテンションが掛けられる。搬送路には、排出ベルト44と面一となるようガイドブロック48が配置される。
【0030】
該ガイドブロック48は、図6及び図7に示すように、山形状をした第1の突出部50と第2の突出部52とを有する。
【0031】
第1の突出部50は、図5及び図7に示すように複数枚の小型券Sを貯留する際、該小型券Sの後端部を上方に反らせて次の小型券Sが積層された小型券Sの一番下の位置となるよう潜り込ませ易いようにするため設けられている。この第1の突出部50は、図7に示すように、小型券Sを搬送する左右の排出ベルト44,44の一方寄りに設けられている。
【0032】
第2の突出部52は、複数枚の大型券L(図9参照)を貯留する際、該大型券Lの後端部を上方に反らせて、次の大型券Lが積層された大型券Lの一番下の位置となるよう潜り込ませ易いように設けられる。この第2の突出部52は、図7に示すように、左右の排出ベルト44,44の間に設けられる。
【0033】
これら第1及び第2の突出部50,52は、図6に示されるように、搬送方向に向けて低くなるよう傾斜部54,54を有する。該傾斜部54に小型券S或いは大型券Lの後端部が沿うことにより、これら券の後端部は上方に反らされる。このように緩い傾斜部54,54を形成することにより、乗車券が折れ曲がることがない。このように乗車券の後端部を上方に向けて反らせることにより、該乗車券の後端部とガイドブロック48との間に隙間56が形成され、乗車券はスムーズに潜り込めるようになる。
【0034】
複数枚貯留排出機構40は、図5に示すように、複数枚の小型券S又は複数枚の大型券Lを貯留し、それぞれまとめて排出する可動アーム60を有する。
【0035】
該可動アーム60は、下流側(つまり、排出口30側)の先端部に下方に突出するよう形成されたストッパ62と、複数枚の小型券Sを積層して貯留するために下面が上流側に向けて傾斜するよう切り欠かれた小型券用積層ポケット64と、該ポケット64に段差66を介して更に上流側に向けて傾斜するよう切り欠かれた大型券用積層ポケット68を有する。
【0036】
上記可動アーム60は、上流側である後端部に第1のソレノイド70が連結されており、該第1のソレノイド70が作動することにより、軸72を中心として時計回り方向に回転する。そして、下流側である先端部のストッパ62が上方に持ち上がる。
【0037】
小型券用押さえアーム74は、その下流側先端部にピンチローラ76を有し、上流側の先端部に付勢部材としての加圧ばね78を有する。該アーム74は支持ピン75を中心としてスイング可能となっている。加圧ばね78の一端は、可動アーム60に設けられたピン80に係止される。該加圧ばね78は、実施の形態ではねじりコイルばねからなる。加圧ばね78は可動アーム60が上方にスイングし、ピン80が上方に持ち上がることにより加圧力が増し、ピンチローラ76の排出ベルト44方向への押圧力が増大する。
【0038】
大型券用押さえアーム82は、その上流側先端部にピンチローラ84を有し、下流側の先端部に付勢部材としての加圧ばね86を有する。該アーム82は支持ピン88を中心としてスイング可能となっている。該加圧ばね86は、実施の形態ではねじりコイルばねからなり、その一端は発券装置10の図示しない側板に係止される。
【0039】
排出ベルト44の排出口30側である下流側には、小型券S或いは大型券Lからなる乗車券Cを排出口30から排出する際に該乗車券Cを一時的に保持する保持ローラ90が設けられる。該保持ローラ90は、排出口30から排出すべき券が落下しないように保持するためのものであって、キャッチングローラともいう。該保持ローラ90は、ばねからなる加圧部材92により排出ベルト44方向に付勢され、上下動するようになっている。
【0040】
排出ベルト44の上流側部分には、ベルトの一部が接触するように送りベルト機構100が配置される。該送りベルト機構100は、図1に示すように4つのローラ102,104,106,108に巻回された送りベルト110を有する。
【0041】
垂直搬送ベルト26により送られてきた乗車券Cは、ウイング120により排出ベルト44側に誘導され、排出ベルト44と送りベルト110とに挟持され小型券用積層ポケット64又は大型券用積層ポケット68に方向に搬送され、可動アーム60のストッパ62により先端が衝突し停止する。
【0042】
参照符号130は、枚数検出用のセンサである。センサ130で検出した信号は図1に示す制御ユニット14に送出される。排出すべき乗車券Cの枚数が所定枚数に達すると、制御ユニット14は、排出すべき乗車券Cを排出するためソレノイド70が作動するようソレノイド作動信号を出力する。
【0043】
次に、小型券Sの積層及び排出について、図5及び図8に基づいて説明する。図5に示すように、垂直搬送ベルト26により搬送されてきた小型券Sは、ウイング120により誘導され、排出ベルト44と送りベルト110に挟持されて排出口30方向に搬送される。更に、該小型券Sは、ピンチローラ84と排出ベルト44に挟持されて送られた後、ピンチローラ76と排出ベルト44に挟持されて更に下流方向に送られる。可動アーム60のストッパ62に小型券Sの先端が衝突することにより小型券Sは停止する。前述したように該小型券Sの後端部は上方に向けて反れるため、次に搬送されてくる小型券Sは、停止している小型券Sの下に潜り込み、ストッパ62に衝突することにより停止される。このように複数枚の小型券Sは、小型券用積層ポケット64において積層される。
【0044】
所定枚数の小型券Sが上記ポケット64に積層された後は、図8に示すようにソレノイド70が作動して可動アーム60は軸72を中心として時計回り方向に回転し、その先端部のストッパ62が上昇する。該ストッパ62により搬送抑制されていた積層された複数枚の小型券Sは、小型券用押さえアーム74のピンチローラ76と排出ベルト44に挟持されて排出口30方向に送り込まれる。この際、加圧ばね92の加圧力に抗して複数枚の小型券Sは、保持ローラ90を上方に押しのける。排出口30から小型券Sの一部が突出した状態で駆動ローラ28の駆動が停止する。複数枚の小型券Sの上流側である後端部は保持ローラ90と排出ベルト44とに挟持されて、該複数枚の小型券Sは排出口30から一部が突出状態で保持される。利用客はこの突出している小型券Sをつまんで排出口30から引く抜く。
【0045】
次に、大型券Lの積層及び排出について、図9及び図10に基づいて説明する。図9に示すように、垂直搬送ベルト26により搬送されてきた大型券Lは、ウイング120により誘導され、排出ベルト44と送りベルト110に挟持されて排出口30方向に搬送される。更に、大型券Lは、ピンチローラ84と排出ベルト44に挟持されて送られた後、ピンチローラ76と排出ベルト44に挟持されて更に下流方法に送られる。大型券Lは、可動アーム60のストッパ62に先端が衝突することにより停止する。図6において説明したように、大型券Lの後端部は、ガイドブロック48の第2の突出部52により上方に反れる。このため次に搬送されてくる大型券Lは、停止している大型券Lの下に潜り込み、ストッパ62に先端が衝突することにより停止される。このように複数枚の大型券Lは、大型券用積層ポケット68において積層される。
【0046】
所定枚数の大型券Lが上記ポケット68内に積層された後は、図1に示す制御ユニット14からソレノイド作動信号が出力され、ソレノイド70が作動する。そして、図10に示すように、可動アーム60は軸72を中心として時計回り方向に回転し、その先端部に形成されているストッパ62が上昇する。該ストッパ62により搬送抑制されていた積層された複数枚の大型券Lは、ピンチローラ76及び84と排出ベルト44に挟持されて排出口30方向に送り込まれる。この際、加圧ばね92の加圧力に抗して複数枚の大型券Lは、保持ローラ90を上方に押しのける。排出口30から大型券Lの一部が突出した状態で駆動ローラ28の駆動が停止する。複数枚の大型券Lの上流側である後端部は保持ローラ90と排出ベルト44とに挟持されて、該複数枚の大型券Lは排出口30から一部が突出した状態で保持される。利用客は大型券Lの突出部分をつまんで排出口30から引き抜く。
【0047】
次に、乗車券Cが排出口30にキャッチングされた状態で、利用客が券の取り忘れを行ったときの券の回収について、小型券Sを例にとって図11に基づいて説明する。
【0048】
図8に示すように、排出口30に複数枚の小型券Sが突出した状態で保持ローラ90により保持しているとき、一定時間経過しても該小型券Sが引き抜かれないと、利用客は小型券Sを取り忘れたと判断する。この一定時間の計測は、排出口30付近に設けられる排出券検出センサ140の検知信号に基づき、図1に示す制御ユニット14内に設けられているタイマーが作動することにより計時される。一定時間内に引き抜きが行われれば取り忘れがないと判断し、タイマーはリセットされる。一定時間経過した後に未だ排出券検出センサ140からの検知信号があると、利用客は購入小型券Sを取り忘れたと判断する。このとき、制御ユニット14は、搬送駆動モータM2を逆回転するよう制御する。
【0049】
この搬送駆動モータM2の逆回転により搬送駆動ローラ28が逆回転し、搬送ベルト44は逆方向に(上流方向に向けて)回転し、保持されている複数枚の小型券Sは、該搬送ベルト44と保持ローラ90とに挟持されながら上流方向に搬送される。
【0050】
逆方向に搬送された小型券Sは、図11に示すようにその後端部がピンチローラ76に衝突する。複数枚の小型券Sのうち一番下の位置にある小型券が搬送ベルト44に接触しているため、該複数枚の小型券Sは下から順番に分離されて上流方向に逆送される。このとき、ウイング120は、回収券が垂直搬送ベルト26に行かないよう回収箱150方向に回収券を誘導する。そして、図示するように一枚ずつ取り忘れ券は、回収箱150内に回収される。
【0051】
以上、取り忘れ券の回収について、小型券を例にとって説明したが、大型券の回収についても同様の作用で回収箱150に回収される。
【0052】
以上の実施の形態においては、複数枚の小型券及び複数枚の大型券について説明したが、一枚の小型券また大型券の場合についても本発明の発券装置は同様に動作する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の発券装置によれば、サイズの異なった乗車券をそれぞれ一枚又は複数枚一台の装置で発券することができる他、複数枚発券するときは、まとめて排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発券装置の全体を示した概略図である。
【図2】1つのロール紙から1つのカッターで小型券と大型券を切断する例を示した図である。
【図3】1つのロール紙から2つのカッターで小型券と大型券とを切断する例を示した図である。
【図4】図2又は図3で切断された小型券を90゜回転させて姿勢制御する機構を示した図である。
【図5】図1に示した複数枚貯留排出機構を詳細に示した概略図である。
【図6】図5に示した複数枚貯留排出機構に複数枚の小型券又は大型券が積層される際、これら券の後端部を上方に反らすためにガイドブロックに形成した第1及び第2の突出部を示している。
【図7】図6に示した第1及び第2の突出部の配置関係を示した図である。
【図8】複数枚の小型券をまとめて排出口に排出する際の複数枚貯留排出機構の図である。
【図9】複数枚の大型券を積層貯留した状態を示す複数枚貯留排出機構の図である。
【図10】複数枚の大型券をまとめて排出口に排出する状態を示した複数枚貯留排出機構の図である。
【図11】一例として図8に示した状態から小型券を回収箱に回収する状態を示した複数枚貯留排出機構の図である。
【符号の説明】
10 発券装置
12 ロール紙
18 カッター
18a 第1のカッター
18b 第2のカッター
20 姿勢制御装置
28 搬送駆動ローラ
30 排出口
40 複数枚貯留排出機構
44 搬送ベルト
48 ガイドブロック
50 第1の突出部
52 第2の突出部
54 傾斜面
60 可動アーム
62 ストッパ
64 小型券用積層ポケット
68 大型券用積層ポケット
70 ソレノイド
72 軸
S 小型券
L 大型券

Claims (6)

  1. 1つのロール紙からサイズの異なる小型券と大型券とを切断する手段と、
    該小型券が切断されたとき、搬送方向に対して縦長となるよう小型券の姿勢を制御する装置と、
    発券すべき小型券又は大型券が複数枚であるとき、複数枚の小型券を積層するポケットと、複数枚の大型券を積層するポケットとを有する複数枚貯留排出機構と、
    を備えており、複数枚の小型券又は複数枚の大型券をまとめて排出口に排出するようにしたことを特徴とする発券装置。
  2. 前記切断手段は、小型券の短辺位置に配置される第1のカッターと、該第1のカッターよりも上流側で大型券の長辺位置に配置される第2のカッターとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の発券装置。
  3. 前記複数枚貯留排出機構は、下流側先端部に下方に向けて突出して小型券又は大型券が搬送されてきたときにこれら券の先端と衝突して搬送を停止させるするストッパと、下流側に複数枚の小型券を積み重ね可能とした小型券用積層ポケットと、該ポケットから上流方向に延びて複数枚の大型券を積み重ね可能とした大型券用積層ポケットとを有する可動アームを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の発券装置。
  4. 前記可動アームは、上流側の後端部に軸を介して上下にスイング可能に取り付けられ、小型券又は大型券を排出する際に、ソレノイドの作動により該軸を中心として上方にスイングし、前記小型券又は大型券の搬送を阻止していた前記ストッパを上昇させることを特徴とする請求項3に記載の発券装置。
  5. 前記複数枚貯留排出機構はガイドブロックを有し、前記小型券が複数枚積層される際に該小型券の上流側である後端部を上方に反らせるための第1の突出部と、前記大型券が複数枚積層される際に該大型券の上流側である後端部を上方に反らせるための第2の突出部を前記ガイドブロックは有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発券装置。
  6. 前記第1の突出部及び第2の突出部は、その下流側の面が下方に向けて傾斜する傾斜面を有することを特徴とする請求項5に記載の発券装置。
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