JP2004046614A - 車両盗難追跡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を抑えることができる車両盗難追跡装置を提供すること。
【解決手段】車両盗難追跡装置1は、自車102とサービスセンタ103との通信の可否判断を行う通信エリア内外判断処理部7と、当該通信エリア内外判断処理部7により通信不能と判断された場合には、所定の情報を送信しないように制御する制御部12と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】車両盗難追跡装置1は、自車102とサービスセンタ103との通信の可否判断を行う通信エリア内外判断処理部7と、当該通信エリア内外判断処理部7により通信不能と判断された場合には、所定の情報を送信しないように制御する制御部12と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車が盗難にあった場合に、所定の情報を基地局に送信する車載送信手段を制御する車両盗難追跡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平8−136639号公報や特開平8−3011073号公報に示すように、車両が盗難にあった場合に、盗難にあった旨の盗難情報と、自車位置情報と、を基地局に送信する車載送信手段を制御する車両盗難追跡装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、当該車載送信手段は、自車が盗難にあった場合には、所定の情報を車載送信手段に送信し続けていた。このため、消費電力が大きくなるという問題点があった。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その主に目的とするところは、消費電力を抑えることができる車両盗難追跡装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願特許請求の範囲に記載の発明は、自車と基地局との通信の可否を判断する通信エリア内外判断処理手段と、通信エリア内外判断処理手段により通信エリア外と判断された場合には、所定の情報の送信を中止するべく制御する制御手段と、を備えたことを主に特徴とする。
【0006】
【発明の効果】
本願特許請求の範囲に記載の発明によれば、主に以下の効果を得ることができる。
【0007】
即ち、本発明では、通信エリア内外判断処理手段により通信エリア外と判断された場合には、制御部が、所定の情報の送信を中止するべく制御するので、当該所定の情報の送信に要する電力を消費しないように制御することができる。
【0008】
したがって、本発明は、その消費電力を抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
以下、本発明に係る第一の実施の形態(請求項1〜5の何れかに記載の発明に対応)を図1〜図3に基づいて説明する。ここで、図1は車両盗難追跡システム100の構成を示した説明図であり、図2は、車両盗難追跡装置1の構成を示したブロック図であり、図3は、車両盗難追跡装置1による処理の手順を示したフローチャートである。
【0010】
本第一の実施の形態においては、図1に示す自車102に本発明に係る車両盗難追跡装置1(図2参照)等が搭載されている。
【0011】
そして、図1及び図2に示すように、GPS衛星101と、自車102と、サービスセンタ(基地局)103と、公衆電話網104と、で車両盗難追跡システム100が構成されている。
【0012】
まず、当該車両盗難追跡システム100の各構成要素について図1及び図2に基づいて説明する。
【0013】
GPS衛星101は、GPS衛星101の位置等に関するGPS衛星情報を作成し、図2に示す車両盗難追跡装置1に送信する。
【0014】
自車102は、図2に示すように、本発明に係る車両盗難追跡装置1とGPS情報作成部2を備えている。これらの構成については、後述する。
【0015】
図1に示すサービスセンタ103は、自車102による応答を要求する旨の応答要求情報を公衆電話網104に送信する。そして、自車102から応答があった場合には、所定のサービスを行う。
【0016】
公衆電話網104は、自車102とサービスセンタ103との間で行われる通信を仲介する。具体的には、自車102から与えられた情報をサービスセンタ103に送信し、サービスセンタ103から与えられた情報を自車102に送信する。
【0017】
次に、車両盗難追跡装置1、及びGPS情報作成部2の構成等について、図2に基づいて説明する。
【0018】
車両盗難追跡装置1は、図2に示すように、車速検知部3、車両盗難防止装置5、車載送信部(車載送信手段)6、通信エリア内外判断処理部(通信エリア内外判断処理手段)7、及び制御部(制御手段)12を備えている。
【0019】
また、車両盗難追跡装置1は、その他の構成要素として、表示部8、音声出力部9、音声入力部10、及びキーボード11を備えている。
【0020】
ここで、GPS情報作成部2、車両盗難防止装置5、車載送信部6、通信エリア内外判断処理部7、及び制御部12は取付位置が分からないように、かつ、容易に取り外されないように、自車102に取付けられている。これらは、自車102が盗難にあった場合に主に使用されるものであるから、自車102を盗難しようとする者により容易に取り外されないようにする必要があるからである。
【0021】
GPS情報作成部2は、図1に示すGPS衛星101から与えられたGPS衛星情報を図示しないGPSアンテナを用いて取得し、当該取得されたGPS衛星情報に基づいて自車102の位置、即ち自車位置と現在時刻を測定する。
【0022】
そして、GPS情報作成部2は、測定結果に関するGPS情報2aを作成し、車両盗難防止装置5と制御部12に出力する。
【0023】
車速検知部(速度検出手段)3は、図1に示す自車102の速度を車速センサ等を用いて検知し、車速情報3aを作成する。
【0024】
車両盗難防止装置5は、例えば、イモビライザを用いており、キー暗証コードが照合されないままイグニッションが始動された、或いは自車102が移動したときに盗難検知情報を制御部12に出力する。
【0025】
ここで、キー暗証コードが照合されないまま自車102が移動した場合としては、例えば、自車102がトレーラーにより運ばれてしまう場合が考えられる。なお、車両盗難防止装置5は、キー暗証コードが照合されないまま自車102が移動したかどうかを、GPS情報作成部2から与えられたGPS情報2aに基づいて判断する。
【0026】
また、車両盗難防止装置5は、これ以外にも、例えば、自車102のドアが不正に開けられたときに盗難検知情報を制御部12に出力することもできる。
【0027】
車載送信部6は、送受共用部6a、情報受信部6b、情報送信部6c、及び周波数シンセサイザ6dを備えている。
【0028】
送受共用部6aは、送受用アンテナ6eを備えており、当該送受用アンテナ6eを用いて、図1に示す公衆電話網104から情報を取得して、情報受信部6bに出力する。
【0029】
また、情報送信部6cから与えられた情報を送受用アンテナ6eを用いて公衆電話網104に送信する。
【0030】
情報受信部6bは、送受共用部6aから与えられる情報を、後述する周波数シンセサイザ6dが当該情報の使用チャンネルを認定した後、通信エリア内外判断処理部7及び制御部12に出力する。
【0031】
情報送信部6cは、制御部12から与えられた情報を、後述する周波数シンセサイザ6dが当該情報の使用チャンネルを認定した後、送受共用部6aに出力する。
【0032】
周波数シンセサイザ6dは、制御部12が情報送信部6cに出力した情報と、送受共用部6aが情報受信部6bに出力した情報と、の使用チャンネルを認定する。
【0033】
通信エリア内外判断処理部7は、情報受信部6bから与えられる情報に基づき、車載送信部6とサービスセンタ103との通信が行われているかどうかを検出し(即ち、通信状態をモニタし)、これにより、自車とサービスセンタ103との通信の可否を判断する。
【0034】
即ち、通信エリア内外判断処理部7は、通信が行われていると判断した場合には、通信可能(即ち、自車102がサービスセンタ103の通信エリア内に存在する)と判断する。
【0035】
一方、通信エリア内外判断処理部7は、通信が行われていないと判断した場合には、通信不能(即ち、自車102がサービスセンタ103の通信エリア外に存在する)と判断する。
【0036】
ここで、通信エリア内外判断処理部7は、後述するように、上述した判断を常時行っている。
【0037】
そして、通信エリア内外判断処理部7は、サービスセンタ103との通信が可能である場合には、サービスセンタ103に情報を送信することを許可する旨の通信許可情報を制御部12に所定の時間間隔で出力する。
【0038】
表示部8は、制御部12から与えられた画像情報を表示する。音声出力部9はスピーカ9aを備えており、制御部12から与えられた音声情報を当該スピーカ9aにて出力する。
【0039】
音声入力部10はマイク10aを備えており、当該マイク10aにて入力された音声情報(例えば、ダイヤル番号情報)を制御部12に出力する。キーボード11は、操作者による入力操作(例えば、ダイヤル番号情報の入力)により操作情報を作成し、制御部12に出力する。
【0040】
制御部12は、車両盗難防止装置5から盗難検知情報が与えられ、かつ、通信エリア内外判断処理部7から通信許可情報を与えられた場合にのみ作動し、以下の制御を行う。
【0041】
即ち、制御部12は、車両盗難防止装置5から与えられた盗難検知情報と、GPS情報作成部2から与えられたGPS情報と、を含む追跡要求情報(所定の情報)を生成し、情報送信部6cに出力する。
【0042】
また、制御部12は、音声入力部10やキーボード11から与えられた情報を情報送信部6cに出力する。
【0043】
次に、図1に示す自車102が盗難にあった場合における車両盗難追跡装置1等による処理の手順について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0044】
まず、図1に示す自車102が盗難にあった場合には、図2に示す車両盗難防止装置5が、自車102が盗難にあったと判断し、盗難検知情報を作成する。
【0045】
次いで、車両盗難防止装置5は、当該作成された盗難検知情報を制御部12に出力する。
【0046】
次いで、図3に示すステップS1にて、通信エリア内外判断処理部7が、自車102とサービスセンタ103との通信の可否を判断する。
【0047】
この結果、通信エリア内外判断処理部7は、通信不能と判断した場合(ステップS1にてNO)には、図3に示すステップS2にて、通信許可情報を制御部12に出力しない。
【0048】
これによって、通信エリア内外判断処理部7は、制御部12を停止状態に維持する。
【0049】
したがって、ステップS2では、制御部12が追跡要求情報を生成しないので、送受共用部6aは、当該追跡要求情報をサービスセンタ103に送信しない。言い換えれば、車両盗難追跡装置1は、追跡要求情報の送信を中止するべく制御する。
【0050】
一方、上述したステップS1にて、通信エリア内外判断処理部7が、通信可能と判断した場合には、ステップS3にて、通信許可情報を制御部12に出力する。
【0051】
次いで、制御部12が、通信エリア内外判断処理部7から与えられた通信許可情報と、車両盗難防止装置5から与えられた盗難検知情報と、に基づいて起動する。
【0052】
次いで、ステップS4にて、通信エリア内外判断処理部7が、車速検知部3から、車速情報3aを所定回数(当該所定回数は、予め設定される)取得し、当該取得された車速情報3aに基づいて、平均車速を算出する。
【0053】
この結果、平均車速がゼロである場合、即ち、自車102が停止している場合、には、車両盗難追跡装置1は、ステップS5以降の処理を行う。一方、平均車速がゼロでない場合(ステップS4にてNO)には、車両盗難追跡装置1は、ステップS8以降の処理を行う。そこで、まず、ステップS5以降の処理について説明する。
【0054】
即ち、ステップS5にて、制御部12が、追跡要求情報を生成して情報送信部6cに出力し、周波数シンセサイザ6dが、当該出力された追跡要求情報の使用チャンネルを認定する。
【0055】
次いで、情報送信部6cが、当該使用チャンネルを認定された追跡要求情報を送受共用部6aに出力し、送受共用部6aが、当該追跡要求情報を、公衆電話網104を介してサービスセンタ103に送信する。
【0056】
ステップS6にて、通信エリア内外判断処理部7が、送受共用部6aによる追跡要求情報の送信を確認した後、通信許可情報の出力を停止する。これにより、制御部12を停止させる。
【0057】
次いで、ステップS7にて、通信エリア内外判断処理部7が、ステップS6にて通信許可情報の出力を停止してからX分経過するまで、通信許可情報の出力を停止し続ける。これにより、通信エリア内外判断処理部7は、ステップS6にて通信許可情報の出力を停止してからX分経過するまで、制御部12を停止させ続ける。
【0058】
つまり、車載送信部6は、時間X分の間隔で、追跡要求情報を送信する。そして、ステップS15にて、サービスセンタ103より、解除情報が送信された場合には、X分間隔での追跡要求情報の送信を停止する。ここで、解除情報が送信される場合の例としては、例えば、サービスセンタ103が、盗難車両の現在地を把握した場合であり、これ以上の追跡要求情報の送信が必要でないと判断された場合である。
【0059】
他方、車速がゼロでない場合、即ち、自車102が走行している場合には、ステップS8の処理にて、このときの車速が予め設定した所定速度Mよりも大きいかどうかが判断される。そして、車速が所定速度Mよりも大きい場合には、ステップS9〜S11の処理が行われ、車速が所定速度M以下である場合には、ステップS12〜S14の処理が行われる。
【0060】
車速が所定速度M以下である場合には、ステップS12にて、車両盗難追跡装置1が、ステップS5と同様の処理を行うことで、追跡要求情報を、公衆電話網104を介してサービスセンタ103に送信する。
【0061】
次いで、ステップS13にて、通信エリア内外判断処理部7が、ステップS6と同様の処理を行うことで、制御部12を停止させる。
【0062】
次いで、ステップS14にて、通信エリア内外判断処理部7が、ステップS13にて通信許可情報の出力を停止してからY分(長い時間間隔)経過するまで、通信許可情報の出力を停止し続ける。これにより、通信エリア内外判断処理部7は、ステップS10にて通信許可情報の出力を停止してからY分経過するまで、制御部12を停止させ続ける。
【0063】
つまり、車載送信部6は、時間Y分の間隔で、追跡要求情報を送信する。そして、ステップS15にて、サービスセンタ103より、解除情報が送信された場合には、Y分間隔での追跡要求情報の送信を停止する。
【0064】
ここで、Y分の長さは、X分よりも短く設定される。即ち、X分>Y分の関係が成立する。
【0065】
一方、上述したステップS8にて、平均車速が所定速度Mより大きい場合には、ステップS9にて、車両盗難追跡装置1は、ステップS5と同様の処理を行うことで、追跡要求情報を、公衆電話網104を介してサービスセンタ103に送信する。
【0066】
次いで、ステップS10にて、通信エリア内外判断処理部7がステップS6と同様の処理を行うことで、制御部12を停止させる。
【0067】
次いで、ステップS11にて、通信エリア内外判断処理部7は、ステップS10にて通信許可情報の出力を停止してからZ分(短い時間間隔)経過するまで、通信許可情報の出力を停止し続ける。
【0068】
つまり、車載送信部6は、時間Z分の間隔で、追跡要求情報を送信する。そして、ステップS15にて、サービスセンタ103より、解除情報が送信された場合には、Z分間隔での追跡要求情報の送信を停止する。
【0069】
ここで、Z分の長さは、Y分よりも短く設定される。即ち、X分>Y分>Z分の関係が成立する。
【0070】
なお、車両盗難追跡装置1は、上述したステップS15にて、サービスセンタ103より解除情報が送信されていない場合(ステップS15にてNO)には、ステップS1以降の処理を繰り返して行う。
【0071】
以上により、本第一の実施の形態では、車両盗難追跡装置1は、通信エリア内外判断処理部7により通信不能であると判断された場合には、制御部12を停止させる。
【0072】
これにより、制御部12は、追跡要求情報を車載送信部6に出力しないこととなる。
【0073】
言い換えれば、制御部12は、通信エリア内外判断処理部7により通信不能であると判断された場合には、追跡要求情報の送信を中止するべく制御する。
【0074】
これにより、車両盗難追跡装置1は、自車102の追跡に支障を生じさせることなく、追跡要求情報の送信に要する電力を消費しないように制御することができる。即ち、車両盗難追跡装置1は、その消費電力を抑えることができる(請求項1記載の発明に対応する効果)。
【0075】
また、車両盗難追跡装置1は、送信中止状態においても、所定時間毎に通信状態をモニタし(ステップS2)、通信可能となった際(ステップS1にてYES)に、追跡要求情報の送信を行う。
【0076】
したがって、車両盗難追跡装置1は、自車102がサービスセンタ103の通信エリア外に出た後、サービスセンタ103の通信エリア内に入った場合には、追跡要求情報の送信を再開することができる(請求項2記載の発明に対応する効果)。
【0077】
ここで、車両盗難追跡装置1は、上記モニタを常時行うので、自車102がサービスセンタ103の通信エリア外に出た後、サービスセンタ103の通信エリア内に入った場合には、追跡要求情報の送信を直ちに再開することができる。
【0078】
また、車両盗難追跡装置1は、追跡要求情報を送信する時間間隔を変更し、当該時間間隔を平均車速に応じて変更する。
【0079】
これにより、車両盗難追跡装置1は、その消費電力を抑えることができる。また、平均車速が変化した場合でも、サービスセンタ103が自車位置の変化を正確に把握することができるように、時間間隔を変更することができる(請求項3記載の発明に対応する効果)。
【0080】
具体的には、車両盗難追跡装置1は、平均車速が所定速度Mより大きい場合には、Z分(短い時間間隔)毎に追跡要求情報を送信するよう制御する。
【0081】
したがって、平均車速が所定速度Mより大きくなった場合でも、サービスセンタ103が自車位置の変化を正確に把握することができるように、時間間隔を変更することができる(請求項4記載の発明に対応する効果)。
【0082】
一方、平均車速が所定速度Mより小さい場合には、車両盗難追跡装置1は、Y分(長い時間間隔)毎に追跡要求情報を送信するよう制御する。
【0083】
したがって、平均車速が所定速度Mより小さくなった場合には、車両盗難追跡装置1は、その消費電力を、平均車速が所定速度Mより大きい場合よりも小さく抑えることができる(請求項5記載の発明に対応する効果)。
【0084】
なお、この場合であっても、平均車速が所定速度Mより小さいので、サービスセンタ103は、自車位置の変化を正確に把握することができる。
【0085】
さらに、車両盗難追跡装置1は、平均車速がゼロである場合には、X分(Y分よりも長く設定されている)毎に追跡要求情報を送信するよう制御する。
【0086】
これにより、車両盗難追跡装置1の消費電力を、平均車速がゼロでない場合よりも小さく抑えることができる。
【0087】
なお、この場合であっても、平均車速が所定速度Mより小さいので、サービスセンタ103は、自車位置の変化を正確に把握することができる。
【0088】
また、車両盗難追跡装置1は、車速検知部3から車速情報3aを所定回数取得し、当該取得された車速情報3aに基づいて平均車速を算出する。
【0089】
したがって、車両盗難追跡装置1は、平均車速を、車速検知部3により検知された速度、即ち、正確な速度に基づいて平均車速を算出することができる。さらに、当該平均車速、即ち、自車102の平均的な挙動に応じて、上記時間間隔を変更することができる。
【0090】
これにより、車両盗難追跡装置1は、例えば、自車102がある時刻においてたまたま停止し、当該時刻以外の時間において走行している場合に、上記時間間隔がX分に設定されることを防止することができる。
【0091】
(第二の実施の形態)
次に、本発明に係る第二の実施の形態(請求項6記載の発明に対応)について図1〜図3に基づいて説明する。
【0092】
本第二の実施の形態における車両盗難追跡システムは、図2に示す車速検知部3が車速を測定(検出)する手順と、通信エリア内外判断処理部7が自車102の速度を測定する手順と、が車両盗難追跡システム100と異なる他は、車両盗難追跡システム100と同一の構成である。
【0093】
したがって、本第二の実施の形態における車両盗難追跡システムの各構成要素についての説明は、車両盗難追跡システム100と異なる部分についてのみ行う。また、当該各構成要素の符号は、車両盗難追跡システム100の各構成要素の符号と同一とする。
【0094】
本第二の実施の形態における車速検知部3は、GPS情報作成部2から、GPS情報2aを所定回数(当該所定回数は、予め設定されるが、2回以上となるように設定される)取得する。
【0095】
そして、車速検知部3は、当該取得されたGPS情報2aに基づいて、自車位置の単位時間あたりの変化量を算出し、当該算出された変化量に基づいて、平均車速を測定する。
【0096】
通信エリア内外判断処理部7は、当該平均車速を自車102の平均車速として用いる。
【0097】
以上により、本第二の実施の形態では、第一の実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる他、以下の効果を得ることができる。
【0098】
即ち、通信エリア内外判断処理部7は、平均車速、即ち、自車102の平均的な挙動に応じて、追跡要求情報を送信する時間間隔を変更することができる。
【0099】
これにより、車両盗難追跡装置1は、例えば、自車102がある時刻においてたまたま停止し、当該時刻以外の時間において走行している場合に、当該時間間隔がX分(図3参照)に設定されることを防止することができる(請求項6記載の発明に対応する効果)。
【0100】
なお、上記第一の実施の形態及び第二の実施の形態では、通信エリア内外判断処理部7は、自車とサービスセンタ103との通信の可否判断を常時行うこととしたが、所定の時間毎に行ってもよい。この場合でも、請求項2記載の発明に対応する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両盗難追跡システムの構成を示す説明図である。
【図2】車両盗難追跡装置等の構成を示すブロック図である。
【図3】車両盗難追跡システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両盗難追跡装置
2 GPS情報作成部
3 車速検知部(速度検出手段)
5 車両盗難防止装置
6 車載送信部(車載送信手段)
7 通信エリア内外判断処理部(通信エリア内外判断処理手段)
12 制御部(制御手段)
100 車両盗難追跡システム
101 GPS衛星
102 自車
103 サービスセンタ(基地局)
104 公衆電話網
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車が盗難にあった場合に、所定の情報を基地局に送信する車載送信手段を制御する車両盗難追跡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平8−136639号公報や特開平8−3011073号公報に示すように、車両が盗難にあった場合に、盗難にあった旨の盗難情報と、自車位置情報と、を基地局に送信する車載送信手段を制御する車両盗難追跡装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、当該車載送信手段は、自車が盗難にあった場合には、所定の情報を車載送信手段に送信し続けていた。このため、消費電力が大きくなるという問題点があった。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その主に目的とするところは、消費電力を抑えることができる車両盗難追跡装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願特許請求の範囲に記載の発明は、自車と基地局との通信の可否を判断する通信エリア内外判断処理手段と、通信エリア内外判断処理手段により通信エリア外と判断された場合には、所定の情報の送信を中止するべく制御する制御手段と、を備えたことを主に特徴とする。
【0006】
【発明の効果】
本願特許請求の範囲に記載の発明によれば、主に以下の効果を得ることができる。
【0007】
即ち、本発明では、通信エリア内外判断処理手段により通信エリア外と判断された場合には、制御部が、所定の情報の送信を中止するべく制御するので、当該所定の情報の送信に要する電力を消費しないように制御することができる。
【0008】
したがって、本発明は、その消費電力を抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
以下、本発明に係る第一の実施の形態(請求項1〜5の何れかに記載の発明に対応)を図1〜図3に基づいて説明する。ここで、図1は車両盗難追跡システム100の構成を示した説明図であり、図2は、車両盗難追跡装置1の構成を示したブロック図であり、図3は、車両盗難追跡装置1による処理の手順を示したフローチャートである。
【0010】
本第一の実施の形態においては、図1に示す自車102に本発明に係る車両盗難追跡装置1(図2参照)等が搭載されている。
【0011】
そして、図1及び図2に示すように、GPS衛星101と、自車102と、サービスセンタ(基地局)103と、公衆電話網104と、で車両盗難追跡システム100が構成されている。
【0012】
まず、当該車両盗難追跡システム100の各構成要素について図1及び図2に基づいて説明する。
【0013】
GPS衛星101は、GPS衛星101の位置等に関するGPS衛星情報を作成し、図2に示す車両盗難追跡装置1に送信する。
【0014】
自車102は、図2に示すように、本発明に係る車両盗難追跡装置1とGPS情報作成部2を備えている。これらの構成については、後述する。
【0015】
図1に示すサービスセンタ103は、自車102による応答を要求する旨の応答要求情報を公衆電話網104に送信する。そして、自車102から応答があった場合には、所定のサービスを行う。
【0016】
公衆電話網104は、自車102とサービスセンタ103との間で行われる通信を仲介する。具体的には、自車102から与えられた情報をサービスセンタ103に送信し、サービスセンタ103から与えられた情報を自車102に送信する。
【0017】
次に、車両盗難追跡装置1、及びGPS情報作成部2の構成等について、図2に基づいて説明する。
【0018】
車両盗難追跡装置1は、図2に示すように、車速検知部3、車両盗難防止装置5、車載送信部(車載送信手段)6、通信エリア内外判断処理部(通信エリア内外判断処理手段)7、及び制御部(制御手段)12を備えている。
【0019】
また、車両盗難追跡装置1は、その他の構成要素として、表示部8、音声出力部9、音声入力部10、及びキーボード11を備えている。
【0020】
ここで、GPS情報作成部2、車両盗難防止装置5、車載送信部6、通信エリア内外判断処理部7、及び制御部12は取付位置が分からないように、かつ、容易に取り外されないように、自車102に取付けられている。これらは、自車102が盗難にあった場合に主に使用されるものであるから、自車102を盗難しようとする者により容易に取り外されないようにする必要があるからである。
【0021】
GPS情報作成部2は、図1に示すGPS衛星101から与えられたGPS衛星情報を図示しないGPSアンテナを用いて取得し、当該取得されたGPS衛星情報に基づいて自車102の位置、即ち自車位置と現在時刻を測定する。
【0022】
そして、GPS情報作成部2は、測定結果に関するGPS情報2aを作成し、車両盗難防止装置5と制御部12に出力する。
【0023】
車速検知部(速度検出手段)3は、図1に示す自車102の速度を車速センサ等を用いて検知し、車速情報3aを作成する。
【0024】
車両盗難防止装置5は、例えば、イモビライザを用いており、キー暗証コードが照合されないままイグニッションが始動された、或いは自車102が移動したときに盗難検知情報を制御部12に出力する。
【0025】
ここで、キー暗証コードが照合されないまま自車102が移動した場合としては、例えば、自車102がトレーラーにより運ばれてしまう場合が考えられる。なお、車両盗難防止装置5は、キー暗証コードが照合されないまま自車102が移動したかどうかを、GPS情報作成部2から与えられたGPS情報2aに基づいて判断する。
【0026】
また、車両盗難防止装置5は、これ以外にも、例えば、自車102のドアが不正に開けられたときに盗難検知情報を制御部12に出力することもできる。
【0027】
車載送信部6は、送受共用部6a、情報受信部6b、情報送信部6c、及び周波数シンセサイザ6dを備えている。
【0028】
送受共用部6aは、送受用アンテナ6eを備えており、当該送受用アンテナ6eを用いて、図1に示す公衆電話網104から情報を取得して、情報受信部6bに出力する。
【0029】
また、情報送信部6cから与えられた情報を送受用アンテナ6eを用いて公衆電話網104に送信する。
【0030】
情報受信部6bは、送受共用部6aから与えられる情報を、後述する周波数シンセサイザ6dが当該情報の使用チャンネルを認定した後、通信エリア内外判断処理部7及び制御部12に出力する。
【0031】
情報送信部6cは、制御部12から与えられた情報を、後述する周波数シンセサイザ6dが当該情報の使用チャンネルを認定した後、送受共用部6aに出力する。
【0032】
周波数シンセサイザ6dは、制御部12が情報送信部6cに出力した情報と、送受共用部6aが情報受信部6bに出力した情報と、の使用チャンネルを認定する。
【0033】
通信エリア内外判断処理部7は、情報受信部6bから与えられる情報に基づき、車載送信部6とサービスセンタ103との通信が行われているかどうかを検出し(即ち、通信状態をモニタし)、これにより、自車とサービスセンタ103との通信の可否を判断する。
【0034】
即ち、通信エリア内外判断処理部7は、通信が行われていると判断した場合には、通信可能(即ち、自車102がサービスセンタ103の通信エリア内に存在する)と判断する。
【0035】
一方、通信エリア内外判断処理部7は、通信が行われていないと判断した場合には、通信不能(即ち、自車102がサービスセンタ103の通信エリア外に存在する)と判断する。
【0036】
ここで、通信エリア内外判断処理部7は、後述するように、上述した判断を常時行っている。
【0037】
そして、通信エリア内外判断処理部7は、サービスセンタ103との通信が可能である場合には、サービスセンタ103に情報を送信することを許可する旨の通信許可情報を制御部12に所定の時間間隔で出力する。
【0038】
表示部8は、制御部12から与えられた画像情報を表示する。音声出力部9はスピーカ9aを備えており、制御部12から与えられた音声情報を当該スピーカ9aにて出力する。
【0039】
音声入力部10はマイク10aを備えており、当該マイク10aにて入力された音声情報(例えば、ダイヤル番号情報)を制御部12に出力する。キーボード11は、操作者による入力操作(例えば、ダイヤル番号情報の入力)により操作情報を作成し、制御部12に出力する。
【0040】
制御部12は、車両盗難防止装置5から盗難検知情報が与えられ、かつ、通信エリア内外判断処理部7から通信許可情報を与えられた場合にのみ作動し、以下の制御を行う。
【0041】
即ち、制御部12は、車両盗難防止装置5から与えられた盗難検知情報と、GPS情報作成部2から与えられたGPS情報と、を含む追跡要求情報(所定の情報)を生成し、情報送信部6cに出力する。
【0042】
また、制御部12は、音声入力部10やキーボード11から与えられた情報を情報送信部6cに出力する。
【0043】
次に、図1に示す自車102が盗難にあった場合における車両盗難追跡装置1等による処理の手順について、図1〜図3に基づいて説明する。
【0044】
まず、図1に示す自車102が盗難にあった場合には、図2に示す車両盗難防止装置5が、自車102が盗難にあったと判断し、盗難検知情報を作成する。
【0045】
次いで、車両盗難防止装置5は、当該作成された盗難検知情報を制御部12に出力する。
【0046】
次いで、図3に示すステップS1にて、通信エリア内外判断処理部7が、自車102とサービスセンタ103との通信の可否を判断する。
【0047】
この結果、通信エリア内外判断処理部7は、通信不能と判断した場合(ステップS1にてNO)には、図3に示すステップS2にて、通信許可情報を制御部12に出力しない。
【0048】
これによって、通信エリア内外判断処理部7は、制御部12を停止状態に維持する。
【0049】
したがって、ステップS2では、制御部12が追跡要求情報を生成しないので、送受共用部6aは、当該追跡要求情報をサービスセンタ103に送信しない。言い換えれば、車両盗難追跡装置1は、追跡要求情報の送信を中止するべく制御する。
【0050】
一方、上述したステップS1にて、通信エリア内外判断処理部7が、通信可能と判断した場合には、ステップS3にて、通信許可情報を制御部12に出力する。
【0051】
次いで、制御部12が、通信エリア内外判断処理部7から与えられた通信許可情報と、車両盗難防止装置5から与えられた盗難検知情報と、に基づいて起動する。
【0052】
次いで、ステップS4にて、通信エリア内外判断処理部7が、車速検知部3から、車速情報3aを所定回数(当該所定回数は、予め設定される)取得し、当該取得された車速情報3aに基づいて、平均車速を算出する。
【0053】
この結果、平均車速がゼロである場合、即ち、自車102が停止している場合、には、車両盗難追跡装置1は、ステップS5以降の処理を行う。一方、平均車速がゼロでない場合(ステップS4にてNO)には、車両盗難追跡装置1は、ステップS8以降の処理を行う。そこで、まず、ステップS5以降の処理について説明する。
【0054】
即ち、ステップS5にて、制御部12が、追跡要求情報を生成して情報送信部6cに出力し、周波数シンセサイザ6dが、当該出力された追跡要求情報の使用チャンネルを認定する。
【0055】
次いで、情報送信部6cが、当該使用チャンネルを認定された追跡要求情報を送受共用部6aに出力し、送受共用部6aが、当該追跡要求情報を、公衆電話網104を介してサービスセンタ103に送信する。
【0056】
ステップS6にて、通信エリア内外判断処理部7が、送受共用部6aによる追跡要求情報の送信を確認した後、通信許可情報の出力を停止する。これにより、制御部12を停止させる。
【0057】
次いで、ステップS7にて、通信エリア内外判断処理部7が、ステップS6にて通信許可情報の出力を停止してからX分経過するまで、通信許可情報の出力を停止し続ける。これにより、通信エリア内外判断処理部7は、ステップS6にて通信許可情報の出力を停止してからX分経過するまで、制御部12を停止させ続ける。
【0058】
つまり、車載送信部6は、時間X分の間隔で、追跡要求情報を送信する。そして、ステップS15にて、サービスセンタ103より、解除情報が送信された場合には、X分間隔での追跡要求情報の送信を停止する。ここで、解除情報が送信される場合の例としては、例えば、サービスセンタ103が、盗難車両の現在地を把握した場合であり、これ以上の追跡要求情報の送信が必要でないと判断された場合である。
【0059】
他方、車速がゼロでない場合、即ち、自車102が走行している場合には、ステップS8の処理にて、このときの車速が予め設定した所定速度Mよりも大きいかどうかが判断される。そして、車速が所定速度Mよりも大きい場合には、ステップS9〜S11の処理が行われ、車速が所定速度M以下である場合には、ステップS12〜S14の処理が行われる。
【0060】
車速が所定速度M以下である場合には、ステップS12にて、車両盗難追跡装置1が、ステップS5と同様の処理を行うことで、追跡要求情報を、公衆電話網104を介してサービスセンタ103に送信する。
【0061】
次いで、ステップS13にて、通信エリア内外判断処理部7が、ステップS6と同様の処理を行うことで、制御部12を停止させる。
【0062】
次いで、ステップS14にて、通信エリア内外判断処理部7が、ステップS13にて通信許可情報の出力を停止してからY分(長い時間間隔)経過するまで、通信許可情報の出力を停止し続ける。これにより、通信エリア内外判断処理部7は、ステップS10にて通信許可情報の出力を停止してからY分経過するまで、制御部12を停止させ続ける。
【0063】
つまり、車載送信部6は、時間Y分の間隔で、追跡要求情報を送信する。そして、ステップS15にて、サービスセンタ103より、解除情報が送信された場合には、Y分間隔での追跡要求情報の送信を停止する。
【0064】
ここで、Y分の長さは、X分よりも短く設定される。即ち、X分>Y分の関係が成立する。
【0065】
一方、上述したステップS8にて、平均車速が所定速度Mより大きい場合には、ステップS9にて、車両盗難追跡装置1は、ステップS5と同様の処理を行うことで、追跡要求情報を、公衆電話網104を介してサービスセンタ103に送信する。
【0066】
次いで、ステップS10にて、通信エリア内外判断処理部7がステップS6と同様の処理を行うことで、制御部12を停止させる。
【0067】
次いで、ステップS11にて、通信エリア内外判断処理部7は、ステップS10にて通信許可情報の出力を停止してからZ分(短い時間間隔)経過するまで、通信許可情報の出力を停止し続ける。
【0068】
つまり、車載送信部6は、時間Z分の間隔で、追跡要求情報を送信する。そして、ステップS15にて、サービスセンタ103より、解除情報が送信された場合には、Z分間隔での追跡要求情報の送信を停止する。
【0069】
ここで、Z分の長さは、Y分よりも短く設定される。即ち、X分>Y分>Z分の関係が成立する。
【0070】
なお、車両盗難追跡装置1は、上述したステップS15にて、サービスセンタ103より解除情報が送信されていない場合(ステップS15にてNO)には、ステップS1以降の処理を繰り返して行う。
【0071】
以上により、本第一の実施の形態では、車両盗難追跡装置1は、通信エリア内外判断処理部7により通信不能であると判断された場合には、制御部12を停止させる。
【0072】
これにより、制御部12は、追跡要求情報を車載送信部6に出力しないこととなる。
【0073】
言い換えれば、制御部12は、通信エリア内外判断処理部7により通信不能であると判断された場合には、追跡要求情報の送信を中止するべく制御する。
【0074】
これにより、車両盗難追跡装置1は、自車102の追跡に支障を生じさせることなく、追跡要求情報の送信に要する電力を消費しないように制御することができる。即ち、車両盗難追跡装置1は、その消費電力を抑えることができる(請求項1記載の発明に対応する効果)。
【0075】
また、車両盗難追跡装置1は、送信中止状態においても、所定時間毎に通信状態をモニタし(ステップS2)、通信可能となった際(ステップS1にてYES)に、追跡要求情報の送信を行う。
【0076】
したがって、車両盗難追跡装置1は、自車102がサービスセンタ103の通信エリア外に出た後、サービスセンタ103の通信エリア内に入った場合には、追跡要求情報の送信を再開することができる(請求項2記載の発明に対応する効果)。
【0077】
ここで、車両盗難追跡装置1は、上記モニタを常時行うので、自車102がサービスセンタ103の通信エリア外に出た後、サービスセンタ103の通信エリア内に入った場合には、追跡要求情報の送信を直ちに再開することができる。
【0078】
また、車両盗難追跡装置1は、追跡要求情報を送信する時間間隔を変更し、当該時間間隔を平均車速に応じて変更する。
【0079】
これにより、車両盗難追跡装置1は、その消費電力を抑えることができる。また、平均車速が変化した場合でも、サービスセンタ103が自車位置の変化を正確に把握することができるように、時間間隔を変更することができる(請求項3記載の発明に対応する効果)。
【0080】
具体的には、車両盗難追跡装置1は、平均車速が所定速度Mより大きい場合には、Z分(短い時間間隔)毎に追跡要求情報を送信するよう制御する。
【0081】
したがって、平均車速が所定速度Mより大きくなった場合でも、サービスセンタ103が自車位置の変化を正確に把握することができるように、時間間隔を変更することができる(請求項4記載の発明に対応する効果)。
【0082】
一方、平均車速が所定速度Mより小さい場合には、車両盗難追跡装置1は、Y分(長い時間間隔)毎に追跡要求情報を送信するよう制御する。
【0083】
したがって、平均車速が所定速度Mより小さくなった場合には、車両盗難追跡装置1は、その消費電力を、平均車速が所定速度Mより大きい場合よりも小さく抑えることができる(請求項5記載の発明に対応する効果)。
【0084】
なお、この場合であっても、平均車速が所定速度Mより小さいので、サービスセンタ103は、自車位置の変化を正確に把握することができる。
【0085】
さらに、車両盗難追跡装置1は、平均車速がゼロである場合には、X分(Y分よりも長く設定されている)毎に追跡要求情報を送信するよう制御する。
【0086】
これにより、車両盗難追跡装置1の消費電力を、平均車速がゼロでない場合よりも小さく抑えることができる。
【0087】
なお、この場合であっても、平均車速が所定速度Mより小さいので、サービスセンタ103は、自車位置の変化を正確に把握することができる。
【0088】
また、車両盗難追跡装置1は、車速検知部3から車速情報3aを所定回数取得し、当該取得された車速情報3aに基づいて平均車速を算出する。
【0089】
したがって、車両盗難追跡装置1は、平均車速を、車速検知部3により検知された速度、即ち、正確な速度に基づいて平均車速を算出することができる。さらに、当該平均車速、即ち、自車102の平均的な挙動に応じて、上記時間間隔を変更することができる。
【0090】
これにより、車両盗難追跡装置1は、例えば、自車102がある時刻においてたまたま停止し、当該時刻以外の時間において走行している場合に、上記時間間隔がX分に設定されることを防止することができる。
【0091】
(第二の実施の形態)
次に、本発明に係る第二の実施の形態(請求項6記載の発明に対応)について図1〜図3に基づいて説明する。
【0092】
本第二の実施の形態における車両盗難追跡システムは、図2に示す車速検知部3が車速を測定(検出)する手順と、通信エリア内外判断処理部7が自車102の速度を測定する手順と、が車両盗難追跡システム100と異なる他は、車両盗難追跡システム100と同一の構成である。
【0093】
したがって、本第二の実施の形態における車両盗難追跡システムの各構成要素についての説明は、車両盗難追跡システム100と異なる部分についてのみ行う。また、当該各構成要素の符号は、車両盗難追跡システム100の各構成要素の符号と同一とする。
【0094】
本第二の実施の形態における車速検知部3は、GPS情報作成部2から、GPS情報2aを所定回数(当該所定回数は、予め設定されるが、2回以上となるように設定される)取得する。
【0095】
そして、車速検知部3は、当該取得されたGPS情報2aに基づいて、自車位置の単位時間あたりの変化量を算出し、当該算出された変化量に基づいて、平均車速を測定する。
【0096】
通信エリア内外判断処理部7は、当該平均車速を自車102の平均車速として用いる。
【0097】
以上により、本第二の実施の形態では、第一の実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる他、以下の効果を得ることができる。
【0098】
即ち、通信エリア内外判断処理部7は、平均車速、即ち、自車102の平均的な挙動に応じて、追跡要求情報を送信する時間間隔を変更することができる。
【0099】
これにより、車両盗難追跡装置1は、例えば、自車102がある時刻においてたまたま停止し、当該時刻以外の時間において走行している場合に、当該時間間隔がX分(図3参照)に設定されることを防止することができる(請求項6記載の発明に対応する効果)。
【0100】
なお、上記第一の実施の形態及び第二の実施の形態では、通信エリア内外判断処理部7は、自車とサービスセンタ103との通信の可否判断を常時行うこととしたが、所定の時間毎に行ってもよい。この場合でも、請求項2記載の発明に対応する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両盗難追跡システムの構成を示す説明図である。
【図2】車両盗難追跡装置等の構成を示すブロック図である。
【図3】車両盗難追跡システムによる処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両盗難追跡装置
2 GPS情報作成部
3 車速検知部(速度検出手段)
5 車両盗難防止装置
6 車載送信部(車載送信手段)
7 通信エリア内外判断処理部(通信エリア内外判断処理手段)
12 制御部(制御手段)
100 車両盗難追跡システム
101 GPS衛星
102 自車
103 サービスセンタ(基地局)
104 公衆電話網
Claims (6)
- 自車が盗難にあった場合に、所定の情報を基地局に送信する車載送信手段を制御する車両盗難追跡装置において、
自車と前記基地局との通信の可否を判断する通信エリア内外判断処理手段と、
前記通信エリア内外判断処理手段により通信エリア外と判断された場合には、前記所定の情報の送信を中止するべく制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両盗難追跡装置。 - 請求項1記載の車両盗難追跡装置において、
前記通信エリア内外判断処理手段は、送信中止状態においても、所定時間毎に通信状態をモニタし、
前記制御手段は、通信可能となった際に、前記所定の情報を前記基地局へ送信することを特徴とする車両盗難追跡装置。 - 請求項1または2記載の車両盗難追跡装置において、
自車の速度を検出する速度検出手段を備え、
前記通信エリア内外判断処理手段は、自車と前記基地局との通信が可能であると判断した場合には、前記速度検出手段にて検出された自車の速度に応じて、前記所定の情報を送信する時間間隔を変更することを特徴とする車両盗難追跡装置。 - 請求項3記載の車両盗難追跡装置において、
前記通信エリア内外判断処理手段は、自車の速度が所定速度より大きい場合には、前記所定の情報を送信する時間間隔を短い時間間隔とすることを特徴とする車両盗難追跡装置。 - 請求項3記載の車両盗難追跡装置において、
前記通信エリア内外判断処理手段は、自車の速度が所定速度より小さい場合には、前記所定の情報を送信する時間間隔を長い時間間隔とすることを特徴とする車両盗難追跡装置。 - 請求項3〜5の何れか1項に記載の車両盗難追跡装置において、
前記速度検出手段は、自車の速度を、自車位置の単位時間あたりの変化量に基づいて測定することを特徴とする車両盗難追跡装置。
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