JP2004044881A - 伝熱用パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】表面にフィン等を形成するとき、相手方との間に良好な伝熱性を確保することのできるロールボンドパネル形式の伝熱用パネルを提供する。
【解決手段】ロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルにおいて、金属板4、5のうちの一方の側の金属板4のみを膨らませることによって膨らみ部3を形成したロールボンドパネル1および2を、膨らみ部を有しない他方の側の金属板5が外側となるようにして互いに重ね合わせ、この平坦な金属板5上にフィン7を形成する。
【選択図】
図1
【解決手段】ロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルにおいて、金属板4、5のうちの一方の側の金属板4のみを膨らませることによって膨らみ部3を形成したロールボンドパネル1および2を、膨らみ部を有しない他方の側の金属板5が外側となるようにして互いに重ね合わせ、この平坦な金属板5上にフィン7を形成する。
【選択図】
図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝熱用パネルに関し、特に、表面にフィン等を形成するとき、相手方との間に良好な伝熱性を確保することのできるロールボンドパネル形式の伝熱用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱交換器用伝熱管の構成部材として、ロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルが多用されている。2枚の銅等の金属板の間に圧着防止剤を塗布して所定のパターンの圧着阻止部を形成し、これをロールで圧延した後、圧着阻止部に圧縮空気等の圧力媒体を封入することによって当該部分に冷却成分等の流路となる膨らみ部を形成したもので、たとえば、特開平5−50269号等にその詳細が示されている。
【0003】
このパネルによれば、製造の容易さによる優れた低コスト性を備えており、従って、冷暖房設備、冷蔵庫、調理器等をはじめとした各種の加熱あるいは冷却装置における熱交換器用の伝熱管として広く活用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のロールボンドパネル形式の伝熱用パネルによると、これに、フィンを形成するとき、膨らみ部の存在がフィンの局部接合しか許さないため、パネルとフィン間の伝熱性が低くなり、フィンによる熱交換効率に充分なものを得にくくする問題を有している。
【0005】
また、この接合の局部化の問題は、フィン形成時だけに限る問題ではなく、たとえば、ロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルを被加熱あるいは被冷却対象に接合(ないしは接触)させて使用するときにも、同じように生ずる問題である。
【0006】
従って、本発明の目的は、表面にフィン等を形成するとき、相手方との間に良好な伝熱性を確保することのできるロールボンド形式の伝熱用パネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、圧延される2枚の金属板間に圧着防止剤の塗布による所定のパターンの圧着阻止部を形成し、圧延された前記2枚の金属板間の前記圧着阻止部に圧力媒体の封入による流路用の膨らみ部を形成したロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルにおいて、
前記金属板のうちの一方の側の金属板のみを膨らませることによって前記膨らみ部を形成した前記ロールボンドパネル同士を、前記金属板のうちの前記膨らみ部を有しない他方の側の金属板を外側にして重ね合わせたことを特徴とする伝熱用パネルを提供するものである。
【0008】
上記の膨らみ部を一方の側の金属板にのみ形成する手段としては、たとえば、2枚の金属板のうちの一方の側を他方の側より低強度の材質によって構成したり、あるいは一方の側の肉厚を他方の側より薄く設定したり、さらには、これらを組み合わせること等が考えられる。
【0009】
なお、本発明の伝熱用パネルによって得られる接合対象との間の高伝熱性の効果は、フィンを形成するときに最も顕著に現れ、従って、本発明の好ましい実施態様としては、平坦な他方の側の金属板上にフィンを形成したフィン付き伝熱用パネルを特に推奨することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による伝熱用パネルの実施の形態を説明する。
図1は、本発明の伝熱用パネルを熱交換器に適用したときの構成例を示したもので、1および2は、ロールボンドパネルを示し、それぞれ冷却成分等の流路となる膨らみ部3を形成した金属板4と膨らみ部のない平坦な金属板5の一体化物より構成されている。
【0011】
金属板4の有する膨らみ部3は、金属板4および5がロールで圧延されて圧着された後に、予め圧着防止剤を所定のパターンに塗布しておいた6の部分に圧力媒体を封入することによって形成したもので、その大きさは、圧着防止剤の塗布面積と圧力媒体の封入量によって調整自在である。
【0012】
ロールボンドパネル1と2は、膨らみ部を有しない金属板5の側を外側にして互いに重ね合わされており、この組み合わせによる2つのセットA、Bが、フィン7を介して一体化されている。フィン7は、その湾曲部の先端aおよびbの全長をセットA、Bのそれぞれのロールボンドパネル2の金属板5に接合させており、以上によって、所定の熱交換器が構成されている。
【0013】
以上の構成の熱交換器によれば、これを構成するロールボンドパネル1および2が、金属板4、5のうちの一方の側の金属板4のみに膨らみ部3を形成した構成としているため、フィン7を形成するに際しては、これを膨らみ部のない他方の側の金属板5上に形成すればよく、従って、全長接合に基づく良好な伝熱性のもとにフィン7を形成することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による伝熱用パネルによれば、ロールボンドパネルを構成する2枚の金属板のうちの一方の側の金属板にのみ膨らみ部を形成するとともに、このロールボンドパネル同士を、膨らみ部を有しない他方の側の金属板を外側にして重ね合わせた構成としているため、膨らみ部を有しない他方の側の金属板を利用することによってフィン等を全長接合のもとに形成することができ、従って、接合する相手方との間に良好な伝熱性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伝熱用パネルの実施の形態を示す説明図であり、熱交換器に適用したときの構成例を示す。
【符号の説明】
1、2 ロールボンドパネル
3 膨らみ部
4、5 金属板
7 フィン
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝熱用パネルに関し、特に、表面にフィン等を形成するとき、相手方との間に良好な伝熱性を確保することのできるロールボンドパネル形式の伝熱用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱交換器用伝熱管の構成部材として、ロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルが多用されている。2枚の銅等の金属板の間に圧着防止剤を塗布して所定のパターンの圧着阻止部を形成し、これをロールで圧延した後、圧着阻止部に圧縮空気等の圧力媒体を封入することによって当該部分に冷却成分等の流路となる膨らみ部を形成したもので、たとえば、特開平5−50269号等にその詳細が示されている。
【0003】
このパネルによれば、製造の容易さによる優れた低コスト性を備えており、従って、冷暖房設備、冷蔵庫、調理器等をはじめとした各種の加熱あるいは冷却装置における熱交換器用の伝熱管として広く活用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のロールボンドパネル形式の伝熱用パネルによると、これに、フィンを形成するとき、膨らみ部の存在がフィンの局部接合しか許さないため、パネルとフィン間の伝熱性が低くなり、フィンによる熱交換効率に充分なものを得にくくする問題を有している。
【0005】
また、この接合の局部化の問題は、フィン形成時だけに限る問題ではなく、たとえば、ロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルを被加熱あるいは被冷却対象に接合(ないしは接触)させて使用するときにも、同じように生ずる問題である。
【0006】
従って、本発明の目的は、表面にフィン等を形成するとき、相手方との間に良好な伝熱性を確保することのできるロールボンド形式の伝熱用パネルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、圧延される2枚の金属板間に圧着防止剤の塗布による所定のパターンの圧着阻止部を形成し、圧延された前記2枚の金属板間の前記圧着阻止部に圧力媒体の封入による流路用の膨らみ部を形成したロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルにおいて、
前記金属板のうちの一方の側の金属板のみを膨らませることによって前記膨らみ部を形成した前記ロールボンドパネル同士を、前記金属板のうちの前記膨らみ部を有しない他方の側の金属板を外側にして重ね合わせたことを特徴とする伝熱用パネルを提供するものである。
【0008】
上記の膨らみ部を一方の側の金属板にのみ形成する手段としては、たとえば、2枚の金属板のうちの一方の側を他方の側より低強度の材質によって構成したり、あるいは一方の側の肉厚を他方の側より薄く設定したり、さらには、これらを組み合わせること等が考えられる。
【0009】
なお、本発明の伝熱用パネルによって得られる接合対象との間の高伝熱性の効果は、フィンを形成するときに最も顕著に現れ、従って、本発明の好ましい実施態様としては、平坦な他方の側の金属板上にフィンを形成したフィン付き伝熱用パネルを特に推奨することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による伝熱用パネルの実施の形態を説明する。
図1は、本発明の伝熱用パネルを熱交換器に適用したときの構成例を示したもので、1および2は、ロールボンドパネルを示し、それぞれ冷却成分等の流路となる膨らみ部3を形成した金属板4と膨らみ部のない平坦な金属板5の一体化物より構成されている。
【0011】
金属板4の有する膨らみ部3は、金属板4および5がロールで圧延されて圧着された後に、予め圧着防止剤を所定のパターンに塗布しておいた6の部分に圧力媒体を封入することによって形成したもので、その大きさは、圧着防止剤の塗布面積と圧力媒体の封入量によって調整自在である。
【0012】
ロールボンドパネル1と2は、膨らみ部を有しない金属板5の側を外側にして互いに重ね合わされており、この組み合わせによる2つのセットA、Bが、フィン7を介して一体化されている。フィン7は、その湾曲部の先端aおよびbの全長をセットA、Bのそれぞれのロールボンドパネル2の金属板5に接合させており、以上によって、所定の熱交換器が構成されている。
【0013】
以上の構成の熱交換器によれば、これを構成するロールボンドパネル1および2が、金属板4、5のうちの一方の側の金属板4のみに膨らみ部3を形成した構成としているため、フィン7を形成するに際しては、これを膨らみ部のない他方の側の金属板5上に形成すればよく、従って、全長接合に基づく良好な伝熱性のもとにフィン7を形成することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による伝熱用パネルによれば、ロールボンドパネルを構成する2枚の金属板のうちの一方の側の金属板にのみ膨らみ部を形成するとともに、このロールボンドパネル同士を、膨らみ部を有しない他方の側の金属板を外側にして重ね合わせた構成としているため、膨らみ部を有しない他方の側の金属板を利用することによってフィン等を全長接合のもとに形成することができ、従って、接合する相手方との間に良好な伝熱性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伝熱用パネルの実施の形態を示す説明図であり、熱交換器に適用したときの構成例を示す。
【符号の説明】
1、2 ロールボンドパネル
3 膨らみ部
4、5 金属板
7 フィン
Claims (2)
- 圧延される2枚の金属板間に圧着防止剤の塗布による所定のパターンの圧着阻止部を形成し、圧延された前記2枚の金属板間の前記圧着阻止部に圧力媒体の封入により冷却成分等の流路となる膨らみ部を形成したロールボンドパネルより構成される伝熱用パネルにおいて、
前記金属板のうちの一方の側の金属板のみを膨らませることによって前記膨らみ部を形成した前記ロールボンドパネル同士を、前記金属板のうちの前記膨らみ部を有しない他方の側の金属板を外側にして重ね合わせたことを特徴とする伝熱用パネル。 - 前記他方の側の金属板は、その表面にフィンが形成されていることを特徴とする請求項1項記載の伝熱用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201825A JP2004044881A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 伝熱用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201825A JP2004044881A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 伝熱用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004044881A true JP2004044881A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31708243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002201825A Pending JP2004044881A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 伝熱用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004044881A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013512408A (ja) * | 2009-11-24 | 2013-04-11 | エア トゥ エア スウェーデン アーベー | 流体流間における溶質または熱の交換用機器に用いられる多導管の製造方法 |
US9683789B2 (en) | 2009-11-24 | 2017-06-20 | Air To Air Sweden Ab | Method of producing multiple channels for use in a device for exchange of solutes or heat between fluid flows |
CN114069109A (zh) * | 2021-10-18 | 2022-02-18 | 汉光热工科创中心(深圳)有限公司 | 一种电池壳体的制造方法、电池壳体和电池 |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201825A patent/JP2004044881A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013512408A (ja) * | 2009-11-24 | 2013-04-11 | エア トゥ エア スウェーデン アーベー | 流体流間における溶質または熱の交換用機器に用いられる多導管の製造方法 |
US9683789B2 (en) | 2009-11-24 | 2017-06-20 | Air To Air Sweden Ab | Method of producing multiple channels for use in a device for exchange of solutes or heat between fluid flows |
CN114069109A (zh) * | 2021-10-18 | 2022-02-18 | 汉光热工科创中心(深圳)有限公司 | 一种电池壳体的制造方法、电池壳体和电池 |
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