JPH10185465A - プレート型ヒートパイプ - Google Patents
プレート型ヒートパイプInfo
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- JPH10185465A JPH10185465A JP8343286A JP34328696A JPH10185465A JP H10185465 A JPH10185465 A JP H10185465A JP 8343286 A JP8343286 A JP 8343286A JP 34328696 A JP34328696 A JP 34328696A JP H10185465 A JPH10185465 A JP H10185465A
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- heat pipe
- plate
- tunnel
- meandering
- type heat
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D15/00—Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
- F28D15/02—Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
- F28D15/0233—Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes the conduits having a particular shape, e.g. non-circular cross-section, annular
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱応答性能、トップヒートモード特性等の性
能面での高性能化、小型軽量化、生産性向上、低コスト
化を図りうるプレート型ヒートパイプの提供。 【解決手段】 蛇行細孔トンネル２が、隣り合う２枚の
金属薄板３、４をその対向面に所定のパターンに圧着防
止剤を塗布して積層圧着し、圧着防止剤の塗布された前
記パターン部を膨管することによって形成されている構
造のプレート型ヒートパイプである。
能面での高性能化、小型軽量化、生産性向上、低コスト
化を図りうるプレート型ヒートパイプの提供。 【解決手段】 蛇行細孔トンネル２が、隣り合う２枚の
金属薄板３、４をその対向面に所定のパターンに圧着防
止剤を塗布して積層圧着し、圧着防止剤の塗布された前
記パターン部を膨管することによって形成されている構
造のプレート型ヒートパイプである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ノート
ブック式パソコンのＭＰＵ用の熱拡散板などとして好適
に用いられる、プレート型ヒートパイプに関する。
ブック式パソコンのＭＰＵ用の熱拡散板などとして好適
に用いられる、プレート型ヒートパイプに関する。
【０００２】
【従来の技術及び課題】近時、プレート型ヒートパイプ
の開発においては、熱応答性能やトップヒートモード特
性等の性能面での高性能化、そして、小型軽量化、高生
産性、低コスト化などが技術的課題となっている。
の開発においては、熱応答性能やトップヒートモード特
性等の性能面での高性能化、そして、小型軽量化、高生
産性、低コスト化などが技術的課題となっている。
【０００３】そのような中、図６（イ）（ロ）に示され
るように、外形が２ｍｍ、内径が１．２ｍｍのような細
管材を蛇行状に曲成して構成された蛇行細管材（51）
を、両側から金属板（52）（52）にて挟み、該金属板
（52）（52）間の隙間にろう接充填材（53）を充填して
接合一体化した構造のプレート型ヒートパイプ（54）が
提供されている。このプレート型ヒートパイプ（54）
は、熱輸送が、蛇行細管材（51）内での作動液の軸方向
振動や循環によって行われるもので、トップヒートモー
ド特性にも優れたものであった。
るように、外形が２ｍｍ、内径が１．２ｍｍのような細
管材を蛇行状に曲成して構成された蛇行細管材（51）
を、両側から金属板（52）（52）にて挟み、該金属板
（52）（52）間の隙間にろう接充填材（53）を充填して
接合一体化した構造のプレート型ヒートパイプ（54）が
提供されている。このプレート型ヒートパイプ（54）
は、熱輸送が、蛇行細管材（51）内での作動液の軸方向
振動や循環によって行われるもので、トップヒートモー
ド特性にも優れたものであった。
【０００４】しかしながら、上記のような蛇行通路式の
プレート型ヒートパイプ（54）では、これを性能面から
みた場合、単位幅あたりの蛇行ターン数が多ければ多い
ほど性能は向上されるところ、蛇行通路は細管材を蛇行
状に曲げ加工して構成された蛇行細管材（51）によるも
のであるため、座屈発生等による曲げ加工の限界から、
ターン部の曲率半径を一定以上に小さくすることができ
ず、そのため、蛇行ターン数を増やすことによる性能向
上に限界があった。
プレート型ヒートパイプ（54）では、これを性能面から
みた場合、単位幅あたりの蛇行ターン数が多ければ多い
ほど性能は向上されるところ、蛇行通路は細管材を蛇行
状に曲げ加工して構成された蛇行細管材（51）によるも
のであるため、座屈発生等による曲げ加工の限界から、
ターン部の曲率半径を一定以上に小さくすることができ
ず、そのため、蛇行ターン数を増やすことによる性能向
上に限界があった。
【０００５】そこで、近時、蛇行ターン数を増加させて
更なる性能向上を実現しうる構造のプレート型ヒートパ
イプが提案されている（特開平７−６３４８７号公
報）。このプレート型ヒートパイプ（56）は、図７に示
されるように、２枚の金属板（57）（58）を重ね合わせ
て接合一体化したものであり、一方の金属板（57）の対
向面に蛇行状の細溝（58）が形成されており、この蛇行
細溝（58）によって、両金属板（57）（58）の積層境界
面に蛇行細孔トンネル（60）が形成された構造となされ
ている。このように、金属板（57）に蛇行状の細溝（5
9）を形成する構造とすることにより、蛇行ターン部の
曲率半径を極限にまで小さくすることができ、単位幅あ
たりの蛇行ターン数を格段に増加することができて高性
能化を図ることができる。
更なる性能向上を実現しうる構造のプレート型ヒートパ
イプが提案されている（特開平７−６３４８７号公
報）。このプレート型ヒートパイプ（56）は、図７に示
されるように、２枚の金属板（57）（58）を重ね合わせ
て接合一体化したものであり、一方の金属板（57）の対
向面に蛇行状の細溝（58）が形成されており、この蛇行
細溝（58）によって、両金属板（57）（58）の積層境界
面に蛇行細孔トンネル（60）が形成された構造となされ
ている。このように、金属板（57）に蛇行状の細溝（5
9）を形成する構造とすることにより、蛇行ターン部の
曲率半径を極限にまで小さくすることができ、単位幅あ
たりの蛇行ターン数を格段に増加することができて高性
能化を図ることができる。
【０００６】しかしながら、熱応答性能、トップヒート
モード特性等の性能面での高性能化、小型軽量化、生産
性向上、低コスト化の要請はとどまるところを知らな
い。
モード特性等の性能面での高性能化、小型軽量化、生産
性向上、低コスト化の要請はとどまるところを知らな
い。
【０００７】本発明は、上記のような背景にもと、これ
らの要請に一層答え得るプレート型ヒートパイプを提供
することを課題とする。
らの要請に一層答え得るプレート型ヒートパイプを提供
することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数枚の金
属薄板が積層接合され、隣り合う金属薄板の積層境界面
に蛇行細孔トンネルが形成され、該蛇行細孔トンネル内
にヒートパイプ作動液が封入されたプレート型ヒートパ
イプにおいて、前記蛇行細孔トンネルは、隣り合う金属
薄板をその対向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布
して積層圧着し、圧着防止剤の塗布された前記パターン
部を膨管することによって形成されてなることを特徴と
するプレート型ヒートパイプによって解決される。
属薄板が積層接合され、隣り合う金属薄板の積層境界面
に蛇行細孔トンネルが形成され、該蛇行細孔トンネル内
にヒートパイプ作動液が封入されたプレート型ヒートパ
イプにおいて、前記蛇行細孔トンネルは、隣り合う金属
薄板をその対向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布
して積層圧着し、圧着防止剤の塗布された前記パターン
部を膨管することによって形成されてなることを特徴と
するプレート型ヒートパイプによって解決される。
【０００９】即ち、本発明のプレート型ヒートパイプ
は、蛇行細孔トンネルが、隣り合う金属薄板をその対向
面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着
し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨管する
という、いわゆるロールボンド法により形成されたもの
であるから、上記のような、細溝形成タイプのものと同
様に、蛇行ターン部の曲率半径を極限にまで小さくする
ことができ、単位幅あたりの蛇行ターン数を格段に増加
することができて、高性能化ひいてはまた小型化を図れ
る。
は、蛇行細孔トンネルが、隣り合う金属薄板をその対向
面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着
し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨管する
という、いわゆるロールボンド法により形成されたもの
であるから、上記のような、細溝形成タイプのものと同
様に、蛇行ターン部の曲率半径を極限にまで小さくする
ことができ、単位幅あたりの蛇行ターン数を格段に増加
することができて、高性能化ひいてはまた小型化を図れ
る。
【００１０】しかも、蛇行細孔トンネルが上記のように
ロールボンド法により形成されることにより、蛇行細孔
トンネル内の幅方向両側部に、蛇行細孔トンネルの全長
にわたって狭い入込み部を生じ、この狭い入込み部が、
ヒートパイプ作動液に毛細管作用を及ぼし、ヒートパイ
プ作動液を保持して熱輸送が行われる。従って、ボトム
ヒートモードであるか、トップヒートモードであるかを
問わず、いかなる保持姿勢においても、高性能な熱輸送
が行われる。
ロールボンド法により形成されることにより、蛇行細孔
トンネル内の幅方向両側部に、蛇行細孔トンネルの全長
にわたって狭い入込み部を生じ、この狭い入込み部が、
ヒートパイプ作動液に毛細管作用を及ぼし、ヒートパイ
プ作動液を保持して熱輸送が行われる。従って、ボトム
ヒートモードであるか、トップヒートモードであるかを
問わず、いかなる保持姿勢においても、高性能な熱輸送
が行われる。
【００１１】加えて、上記のようなロールボンド法によ
る蛇行細孔トンネルとすることにより、膨管部以外の部
分は膨管部よりも低くなり、この部分の肉を欠落させた
かたちとなって、耐圧強度を十分なものにしながらも、
軽量化が実現され、また、熱応答性も向上される。のみ
ならず、プレート型ヒートパイプの膨管部側の外面部は
凹凸形状となって伝熱面積が拡大され、熱応答性がより
一層向上される。
る蛇行細孔トンネルとすることにより、膨管部以外の部
分は膨管部よりも低くなり、この部分の肉を欠落させた
かたちとなって、耐圧強度を十分なものにしながらも、
軽量化が実現され、また、熱応答性も向上される。のみ
ならず、プレート型ヒートパイプの膨管部側の外面部は
凹凸形状となって伝熱面積が拡大され、熱応答性がより
一層向上される。
【００１２】更に、隣り合う金属薄板をその対向面に所
定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着し、圧着
防止剤の塗布された前記パターン部を膨管して製造する
ものであることにより、圧着防止剤の塗布も例えばパタ
ーン印刷等により手間を要することなく極めて能率良く
行うことができることも相俟って、生産性が大幅に向上
され、コストダウンが図れる。
定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着し、圧着
防止剤の塗布された前記パターン部を膨管して製造する
ものであることにより、圧着防止剤の塗布も例えばパタ
ーン印刷等により手間を要することなく極めて能率良く
行うことができることも相俟って、生産性が大幅に向上
され、コストダウンが図れる。
【００１３】上記プレート型ヒートパイプにおいて、蛇
行細孔トンネルをループ型トンネルとすることにより、
ヒートパイプ作動液はトンネル軸線方向の循環と振動に
よって熱を輸送し、高性能な熱輸送が実現される。ま
た、蛇行細孔トンネルを非ループ型トンネルとすること
によっても、ヒートパイプ作動液はトンネル軸線方向の
振動によって熱を輸送し、高性能な熱輸送が実現され
る。
行細孔トンネルをループ型トンネルとすることにより、
ヒートパイプ作動液はトンネル軸線方向の循環と振動に
よって熱を輸送し、高性能な熱輸送が実現される。ま
た、蛇行細孔トンネルを非ループ型トンネルとすること
によっても、ヒートパイプ作動液はトンネル軸線方向の
振動によって熱を輸送し、高性能な熱輸送が実現され
る。
【００１４】また、上記プレート型ヒートパイプを、複
数の積層境界面が備えられ、各積層境界面に、蛇行細孔
トンネルが軸線方向を互いに直交させて形成されている
構造とすることにより、蛇行細孔トンネルの長手方向の
みならず、これと直交する方向にも、熱輸送が行われ、
全方位に均等な熱輸送能力が発揮される。
数の積層境界面が備えられ、各積層境界面に、蛇行細孔
トンネルが軸線方向を互いに直交させて形成されている
構造とすることにより、蛇行細孔トンネルの長手方向の
みならず、これと直交する方向にも、熱輸送が行われ、
全方位に均等な熱輸送能力が発揮される。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を説明す
る。
る。
【００１６】図１に示されるプレート型ヒートパイプ
（１）において、（２）はループ型の蛇行細孔トンネル
である。この蛇行細孔トンネル（２）は、図２（イ）に
示されるように、２枚の金属薄板（３）（４）をその対
向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着
し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨管す
る、いわゆるロールボンド法によって形成されたもので
ある。
（１）において、（２）はループ型の蛇行細孔トンネル
である。この蛇行細孔トンネル（２）は、図２（イ）に
示されるように、２枚の金属薄板（３）（４）をその対
向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着
し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨管す
る、いわゆるロールボンド法によって形成されたもので
ある。
【００１７】具体的には、例えば、一方の金属板（３）
としてＡ１１００アルミニウム合金材を用いると共に、
もう一方の金属薄板（４）としてＺｒを含むアルミニウ
ム合金材を用い、これらのうちの一方の金属薄板の対向
側の面に、蛇行細孔トンネル（２）の平面形状に対応し
たパターンに圧着防止剤を塗布する。塗布はパターン印
刷により行うのが一般的である。圧着防止剤としては、
例えば、１ミクロン以下のコロイド状グラファイトを主
成分とするインキが用いられる。その後、両金属薄板
（３）（４）を重ね合わせ積層し、熱間圧延にて圧接す
る。これにより、圧着防止剤の付着していない部分のみ
が圧接される。しかるのち、両金属板（３）（４）の焼
鈍温度の差を利用し、圧着防止剤の付着している塗布パ
ターン部に圧縮空気を吹き込んで金型膨管により金属板
（３）のみを片面膨管させる。以上のようにして、図２
に示されるような蛇行細孔トンネル（２）が形成され
る。その後、蛇行細孔トンネル（２）内を真空状態に
し、入口管（５）を通じて、内部にフロリナート、フロ
ン１３４ａ、１１１、１２３等によるヒートパイプ作動
液を２０〜８０％封入し、該入口管（５）をピンチして
溶接等により完全に封じる。以上のようにして蛇行細孔
トンネル（２）を有するプレート型ヒートパイプ（１）
が製造される。
としてＡ１１００アルミニウム合金材を用いると共に、
もう一方の金属薄板（４）としてＺｒを含むアルミニウ
ム合金材を用い、これらのうちの一方の金属薄板の対向
側の面に、蛇行細孔トンネル（２）の平面形状に対応し
たパターンに圧着防止剤を塗布する。塗布はパターン印
刷により行うのが一般的である。圧着防止剤としては、
例えば、１ミクロン以下のコロイド状グラファイトを主
成分とするインキが用いられる。その後、両金属薄板
（３）（４）を重ね合わせ積層し、熱間圧延にて圧接す
る。これにより、圧着防止剤の付着していない部分のみ
が圧接される。しかるのち、両金属板（３）（４）の焼
鈍温度の差を利用し、圧着防止剤の付着している塗布パ
ターン部に圧縮空気を吹き込んで金型膨管により金属板
（３）のみを片面膨管させる。以上のようにして、図２
に示されるような蛇行細孔トンネル（２）が形成され
る。その後、蛇行細孔トンネル（２）内を真空状態に
し、入口管（５）を通じて、内部にフロリナート、フロ
ン１３４ａ、１１１、１２３等によるヒートパイプ作動
液を２０〜８０％封入し、該入口管（５）をピンチして
溶接等により完全に封じる。以上のようにして蛇行細孔
トンネル（２）を有するプレート型ヒートパイプ（１）
が製造される。
【００１８】上記のプレート型ヒートパイプ（１）にお
いて、その寸法関係は、図２（ロ）に示されるように、
膨管部以外の部分において積層板の板厚Ｔは０．８〜
１．２ｍｍ、蛇行細孔トンネル（２）の幅ｂは２〜５ｍ
ｍ、トンネル高さｈは０．２〜１ｍｍに設定するのがよ
い。また、プレート型ヒートパイプ（１）の全体幅Ｂは
例えば２６０ｍｍ程度、全体長さＬは例えば３００ｍｍ
程度であり、隣合う膨管部（６）…間の間隔距離ｉは例
えば１ｍｍに設計され、蛇行細孔トンネル（２）のパタ
ーン本数は例えば４８本とされる。
いて、その寸法関係は、図２（ロ）に示されるように、
膨管部以外の部分において積層板の板厚Ｔは０．８〜
１．２ｍｍ、蛇行細孔トンネル（２）の幅ｂは２〜５ｍ
ｍ、トンネル高さｈは０．２〜１ｍｍに設定するのがよ
い。また、プレート型ヒートパイプ（１）の全体幅Ｂは
例えば２６０ｍｍ程度、全体長さＬは例えば３００ｍｍ
程度であり、隣合う膨管部（６）…間の間隔距離ｉは例
えば１ｍｍに設計され、蛇行細孔トンネル（２）のパタ
ーン本数は例えば４８本とされる。
【００１９】上記プレート型ヒートパイプ（１）は、そ
の膨管されていない平坦側の面部の中央部に発熱素子等
を取り付けることによって、該発熱素子の熱が拡散され
る。具体的には、厚さ０．８ｍｍ、２３０×２７０ｍｍ
広さのプレート型ヒートパイプ（１）において、中央部
１０Ｗの発熱に対し１．５℃／Ｗの熱抵抗により発熱素
子の熱を拡散できる。
の膨管されていない平坦側の面部の中央部に発熱素子等
を取り付けることによって、該発熱素子の熱が拡散され
る。具体的には、厚さ０．８ｍｍ、２３０×２７０ｍｍ
広さのプレート型ヒートパイプ（１）において、中央部
１０Ｗの発熱に対し１．５℃／Ｗの熱抵抗により発熱素
子の熱を拡散できる。
【００２０】以上の説明のように、上記構成のプレート
型ヒートパイプ（１）では、蛇行細孔トンネル（２）が
上記のようにロールボンド膨管法にて形成されたもので
あるから、図１に示されるように蛇行ターン部の曲率半
径を極限にまで小さくすることができ、単位幅あたりの
蛇行ターン数を格段に増加しえて、高性能化ひいてはま
た小型化を図ることができる。
型ヒートパイプ（１）では、蛇行細孔トンネル（２）が
上記のようにロールボンド膨管法にて形成されたもので
あるから、図１に示されるように蛇行ターン部の曲率半
径を極限にまで小さくすることができ、単位幅あたりの
蛇行ターン数を格段に増加しえて、高性能化ひいてはま
た小型化を図ることができる。
【００２１】しかも、ロールボンド膨管法によれば、図
２（ロ）に示されるように、蛇行細孔トンネル（２）内
の幅方向両側部に、狭い入込み部（７）（７）が、蛇行
細孔トンネル（２）の全長にわたって生じることから、
この狭い入込み部（７）（７）が、ヒートパイプ作動液
に毛細管作用を及ぼし、ヒートパイプ作動液を保持して
熱輸送を行い、いかなる保持姿勢においても高性能な熱
輸送が行われる。
２（ロ）に示されるように、蛇行細孔トンネル（２）内
の幅方向両側部に、狭い入込み部（７）（７）が、蛇行
細孔トンネル（２）の全長にわたって生じることから、
この狭い入込み部（７）（７）が、ヒートパイプ作動液
に毛細管作用を及ぼし、ヒートパイプ作動液を保持して
熱輸送を行い、いかなる保持姿勢においても高性能な熱
輸送が行われる。
【００２２】加えて、上記のようにロールボンド法によ
る蛇行細孔トンネル（２）とすることで、図２（イ）に
示されるように。膨管部（６）…以外の部分、例えば膨
管部（６）…間や、プレート型ヒートパイプ（１）の周
端部には、図７の細溝形成タイプのような余分な肉がな
く、薄肉構成となり、耐圧強度を十分なものにしながら
も軽量化される。のみならず、プレート型ヒートパイプ
の膨管部側の外面部凹凸形状によって伝熱面積が拡大さ
れる。
る蛇行細孔トンネル（２）とすることで、図２（イ）に
示されるように。膨管部（６）…以外の部分、例えば膨
管部（６）…間や、プレート型ヒートパイプ（１）の周
端部には、図７の細溝形成タイプのような余分な肉がな
く、薄肉構成となり、耐圧強度を十分なものにしながら
も軽量化される。のみならず、プレート型ヒートパイプ
の膨管部側の外面部凹凸形状によって伝熱面積が拡大さ
れる。
【００２３】図３（イ）は蛇行細孔トンネル（２）が上
記実施形態と同様にループ型に構成されたものであり、
図３（ロ）は非ループ型に構成されたものである。いず
れの型に構成されてもよい。
記実施形態と同様にループ型に構成されたものであり、
図３（ロ）は非ループ型に構成されたものである。いず
れの型に構成されてもよい。
【００２４】図４に示されるプレート型ヒートパイプ
（１）は、蛇行細孔トンネル（２）が両面膨管にて形成
されたものである。この場合には、同図（イ）に示され
るように、必要に応じて、発熱素子取り付けのための平
坦スペース部（９）を残す態様において、蛇行細孔トン
ネル（２）を形成するとよい。
（１）は、蛇行細孔トンネル（２）が両面膨管にて形成
されたものである。この場合には、同図（イ）に示され
るように、必要に応じて、発熱素子取り付けのための平
坦スペース部（９）を残す態様において、蛇行細孔トン
ネル（２）を形成するとよい。
【００２５】図５（イ）（ロ）に示されるプレート型ヒ
ートパイプ（１）は、３枚の金属薄板（３）（４）
（３）を用いて構成されたもので、２つの積層境界面に
それぞれ、蛇行細孔トンネル（２）（２）が軸線方向を
互いに直交させて形成されたもので、四方に熱輸送が行
われる。
ートパイプ（１）は、３枚の金属薄板（３）（４）
（３）を用いて構成されたもので、２つの積層境界面に
それぞれ、蛇行細孔トンネル（２）（２）が軸線方向を
互いに直交させて形成されたもので、四方に熱輸送が行
われる。
【００２６】以上に説明したプレート型ヒートパイプの
応用例は広く、例えば、一部分の冷却でその全体が冷却
される点の応用例として、大型コンピューターのコール
ドプレート、プリント基板群間に挿入してこれらを冷却
するコールドプレート、多数発熱素子一括冷却用のコー
ルドプレート、狭隘な実装部品の間隙から熱を取り出し
冷却する熱輸送リボンが挙げられる。また、一部の加熱
でその全体が温度上昇する点の応用例としては、強力小
型で放熱困難な発熱素子冷却用の熱拡散プレートが挙げ
られる。更に、プレート表面の温度均一性の応用例とし
て熱処理用プレートが挙げられる。
応用例は広く、例えば、一部分の冷却でその全体が冷却
される点の応用例として、大型コンピューターのコール
ドプレート、プリント基板群間に挿入してこれらを冷却
するコールドプレート、多数発熱素子一括冷却用のコー
ルドプレート、狭隘な実装部品の間隙から熱を取り出し
冷却する熱輸送リボンが挙げられる。また、一部の加熱
でその全体が温度上昇する点の応用例としては、強力小
型で放熱困難な発熱素子冷却用の熱拡散プレートが挙げ
られる。更に、プレート表面の温度均一性の応用例とし
て熱処理用プレートが挙げられる。
【００２７】
【発明の効果】上述の次第で、本発明のプレート型ヒー
トパイプは、蛇行細孔トンネルが、隣り合う金属薄板を
その対向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積
層圧着し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨
管するという、いわゆるロールボンド法により形成され
ているものであるから、細溝形成タイプのものと同様
に、蛇行ターン部の曲率半径を極限にまで小さくするこ
とができ、単位幅あたりの蛇行ターン数を格段に増加し
えて、高性能化ひいてはまた小型化を図ることができ
る。
トパイプは、蛇行細孔トンネルが、隣り合う金属薄板を
その対向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積
層圧着し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨
管するという、いわゆるロールボンド法により形成され
ているものであるから、細溝形成タイプのものと同様
に、蛇行ターン部の曲率半径を極限にまで小さくするこ
とができ、単位幅あたりの蛇行ターン数を格段に増加し
えて、高性能化ひいてはまた小型化を図ることができ
る。
【００２８】しかも、上記のように、蛇行細孔トンネル
がロールボンド法により形成されたものであるから、蛇
行細孔トンネル内の幅方向両側部に、蛇行細孔トンネル
の全長にわたって生じる狭い入込み部が、ヒートパイプ
作動液に毛細管作用を及ぼし、ヒートパイプ作動液を保
持して熱輸送を行い、そのような熱輸送形態によってボ
トムヒートモードであるか、トップヒートモードである
かを問わず、いかなる保持姿勢においても高性能な熱輸
送が行われ、より一層の高性能化を実現することができ
る。
がロールボンド法により形成されたものであるから、蛇
行細孔トンネル内の幅方向両側部に、蛇行細孔トンネル
の全長にわたって生じる狭い入込み部が、ヒートパイプ
作動液に毛細管作用を及ぼし、ヒートパイプ作動液を保
持して熱輸送を行い、そのような熱輸送形態によってボ
トムヒートモードであるか、トップヒートモードである
かを問わず、いかなる保持姿勢においても高性能な熱輸
送が行われ、より一層の高性能化を実現することができ
る。
【００２９】加えて、上記のようなロールボンド法によ
る蛇行細孔トンネルとすることで、膨管部以外の部分の
余分な肉を欠落させることができて、耐圧強度を十分な
ものにしながらも軽量することができ、熱応答性も向上
することができる。のみならず、プレート型ヒートパイ
プの膨管部側の外面部凹凸形状によって伝熱面積を拡大
し熱応答性をより一層向上することができる。
る蛇行細孔トンネルとすることで、膨管部以外の部分の
余分な肉を欠落させることができて、耐圧強度を十分な
ものにしながらも軽量することができ、熱応答性も向上
することができる。のみならず、プレート型ヒートパイ
プの膨管部側の外面部凹凸形状によって伝熱面積を拡大
し熱応答性をより一層向上することができる。
【００３０】更に、上記のように、隣り合う金属薄板を
その対向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積
層圧着し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨
管して製造するものであるから、圧着防止剤の塗布も例
えばパターン印刷等により手間を要することなく極めて
能率良く行うことができることも相俟って、生産性を大
幅に向上することができ、コストダウンを図ることがで
きる。
その対向面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積
層圧着し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨
管して製造するものであるから、圧着防止剤の塗布も例
えばパターン印刷等により手間を要することなく極めて
能率良く行うことができることも相俟って、生産性を大
幅に向上することができ、コストダウンを図ることがで
きる。
【００３１】また、蛇行細孔トンネルをループ型トンネ
ルとすることにより、ヒートパイプ作動液はトンネル軸
線方向の循環と振動によって熱を輸送し、また、蛇行細
孔トンネルを非ループ型トンネルとすることによって
も、ヒートパイプ作動液はトンネル軸線方向の振動によ
って熱を輸送し、いずれも、高性能な熱輸送を実現する
ことができる。
ルとすることにより、ヒートパイプ作動液はトンネル軸
線方向の循環と振動によって熱を輸送し、また、蛇行細
孔トンネルを非ループ型トンネルとすることによって
も、ヒートパイプ作動液はトンネル軸線方向の振動によ
って熱を輸送し、いずれも、高性能な熱輸送を実現する
ことができる。
【００３２】また、上記プレート型ヒートパイプを、複
数の積層境界面が備えられ、各積層境界面に、蛇行細孔
トンネルが軸線方向を互いに直交させて形成されている
構造とすることにより、蛇行細孔トンネルの長手方向の
みならず、これと直交する方向にも、熱輸送が行われ、
全方位に均等な熱輸送能力を発揮することができる。
数の積層境界面が備えられ、各積層境界面に、蛇行細孔
トンネルが軸線方向を互いに直交させて形成されている
構造とすることにより、蛇行細孔トンネルの長手方向の
みならず、これと直交する方向にも、熱輸送が行われ、
全方位に均等な熱輸送能力を発揮することができる。
【図１】一実施形態にかかるプレート型ヒートパイプを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図２】図（イ）は図１のプレート型ヒートパイプの断
面図、図（ロ）は同拡大断面図である。
面図、図（ロ）は同拡大断面図である。
【図３】図（イ）はループ型を示す概略平面図、図
（ロ）は非ループ型を示す概略平面図である。
（ロ）は非ループ型を示す概略平面図である。
【図４】変形例を示すもので、両面膨管タイプのプレー
ト型ヒートパイプを示す断面図である。
ト型ヒートパイプを示す断面図である。
【図５】更に他の変形例にかかるプレート型ヒートパイ
プを示すもので、図（イ）は概略平面図、図（ロ）は断
面図である。
プを示すもので、図（イ）は概略平面図、図（ロ）は断
面図である。
【図６】従来例にかかるプレート型ヒートパイプを示す
もので、図（イ）は概略平面図、図（ロ）は断面図であ
る。
もので、図（イ）は概略平面図、図（ロ）は断面図であ
る。
【図７】他の従来例にかかるプレート型ヒートパイプの
断面図である。
断面図である。
１…プレート型ヒートパイプ ２…蛇行細孔トンネル ３…金属薄板 ４…金属薄板 ７…入込み部
Claims (4)
- 【請求項１】 複数枚の金属薄板が積層接合され、隣り
合う金属薄板の積層境界面に蛇行細孔トンネルが形成さ
れ、該蛇行細孔トンネル内にヒートパイプ作動液が封入
されたプレート型ヒートパイプにおいて、 前記蛇行細孔トンネルは、隣り合う金属薄板をその対向
面に所定のパターンに圧着防止剤を塗布して積層圧着
し、圧着防止剤の塗布された前記パターン部を膨管する
ことによって形成されてなることを特徴とするプレート
型ヒートパイプ。 - 【請求項２】 前記蛇行細孔トンネルはループ型トンネ
ルである請求項１に記載のプレート型ヒートパイプ。 - 【請求項３】 前記蛇行細孔トンネルは非ループ型トン
ネルである請求項１に記載のプレート型ヒートパイプ。 - 【請求項４】 複数の積層境界面が備えられ、各積層境
界面に、蛇行細孔トンネルが軸線方向を互いに直交させ
て形成されている請求項１、２又は３に記載のプレート
型ヒートパイプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8343286A JPH10185465A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | プレート型ヒートパイプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8343286A JPH10185465A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | プレート型ヒートパイプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10185465A true JPH10185465A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18360351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8343286A Pending JPH10185465A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | プレート型ヒートパイプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10185465A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002014772A1 (fr) * | 2000-08-14 | 2002-02-21 | Ts Heatronics, Co., Ltd. | Plaque metallique a conductibilite thermique elevee, plaque d'acier inoxydable a conductibilite thermique elevee, miroir de desembuage, appareils medicaux et sanitaires et appareil de cuisson |
| WO2002058879A1 (fr) * | 2001-01-25 | 2002-08-01 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Corps empile a plaques, corps empile creux mettant en oeuvre un corps empile a plaques et caloduc a plaque mettant en oeuvre un corps empile creux |
| US6795312B2 (en) | 2002-05-15 | 2004-09-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Cooling apparatus for electronic equipment |
| TWI560420B (ja) * | 2014-04-11 | 2016-12-01 | ||
| KR20180050930A (ko) * | 2016-11-07 | 2018-05-16 | 부경대학교 산학협력단 | 히트 스프레더의 제조장치 및 제조방법 |
| JP2019070512A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | 大日本印刷株式会社 | ベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用金属シート |
| US11578927B2 (en) | 2017-02-24 | 2023-02-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Vapor chamber, electronic device, metallic sheet for vapor chamber and manufacturing method of vapor chamber |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6138827A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-24 | Showa Alum Corp | 平板状ヒ−ト・パイプの製造方法 |
| JPH0763487A (ja) * | 1993-08-24 | 1995-03-10 | Akutoronikusu Kk | プレート形ヒートパイプ |
| JPH0780583A (ja) * | 1993-09-10 | 1995-03-28 | Showa Alum Corp | 片面膨管体の製造方法 |
| JPH08210790A (ja) * | 1995-02-01 | 1996-08-20 | Mitsubishi Shindoh Co Ltd | ヒートパイプおよびその製造方法 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP8343286A patent/JPH10185465A/ja active Pending
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| US11578927B2 (en) | 2017-02-24 | 2023-02-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Vapor chamber, electronic device, metallic sheet for vapor chamber and manufacturing method of vapor chamber |
| US11747090B2 (en) | 2017-02-24 | 2023-09-05 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Vapor chamber, electronic device, metallic sheet for vapor chamber and manufacturing method of vapor chamber |
| JP2019070512A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | 大日本印刷株式会社 | ベーパーチャンバ、電子機器およびベーパーチャンバ用金属シート |
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