JP2004044671A - クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】頻繁に開放動作を繰り返しても保持力の低下を来さず、着脱操作を簡便に行うことができる使い勝手のよいクリップを提供すること。
【解決手段】係合バネ2により後端4a,5aを弾力的に把持することにより、先端部4b、5bが互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片4,5と、この両クリップ片4,5の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸6を備えた合成樹脂製の操作レバー8とから成るクリップ1であって、操作レバー8の回動操作によって、前記カム軸6が前記対向間隔を拡開して、一方のクリップ片5に取付けた物品10と他方のクリップ片4の先端部4bを接合させる。
【選択図】 図2
【解決手段】係合バネ2により後端4a,5aを弾力的に把持することにより、先端部4b、5bが互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片4,5と、この両クリップ片4,5の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸6を備えた合成樹脂製の操作レバー8とから成るクリップ1であって、操作レバー8の回動操作によって、前記カム軸6が前記対向間隔を拡開して、一方のクリップ片5に取付けた物品10と他方のクリップ片4の先端部4bを接合させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、係合バネにより後端を弾力的に把持することにより、先端部が互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片と、前記両クリップ片の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸を備えた合成樹脂製の操作レバーとから成るクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば筆記具等を携帯して必要時には直ぐ取り出せるように、着衣の一部(例えばポケット等)に筆記具のクリップを差し込んで保持したり、或いは、書類ケースやノートの一部にクリップを差し込み保持して携帯するのが普通である。
【0003】
そして、着衣のポケットやノート等に筆記具等を差し込み保持する場合には、例えば、図5に示すように、筆記具01の軸状本体02の一端に設けられた弾性変形可能なクリップ04のバネ力を利用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなクリップ04は、出し入れする際にクリップのバネ力に抗して開放されるので、この開放動作が頻繁に繰り返されるとクリップ04の変形部分に応力が集中して疲労することから弾性力が低下して把持力が甘くなり、筆記具01がポケット等から簡単に抜け落ちて紛失する問題を有していた。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、頻繁に開放動作を繰り返しても保持力の低下を来さず、着脱操作を簡便に行うことができる使い勝手のよいクリップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のクリップは、係合バネにより後端を弾力的に把持することにより、先端部が互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片と、前記両クリップ片の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸を備えた合成樹脂製の操作レバーとから成るクリップであって、
前記操作レバーの回動操作によって、前記カム軸が前記対向間隔を拡開して、一方のクリップ片に取付けた物品と他方のクリップ片の先端部が接合することを特徴としている。
この特徴によれば、物品とクリップとで挟持するので、物品だけがクリップから離脱する恐れはなく、しかも操作レバーの回動だけでカム軸による機械的な挟持力がえられ、開放動作を繰り返しに対して保持が低下する恐れがない。
【0007】
また、本発明のクリップは、前記一方のクリップ片に取付けた物品が筆記用具であることが好ましい。
このようにすれば、物品が筆記用具のような棒状に形成されたもは、他方のクリップ片との協働作用で、ポケット類等の薄い布地であっても確実な挟持機能を得ることができる。
【0008】
また、本発明のクリップは、前記一方のクリップ片に取付けた物品が平坦なボードであることが好ましい。
このようにすれば、物品が所定強度を有する平坦なボードである場合、多数の書類でも確実に保持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明のクリップを筆記用具に装着した状態を示す斜視図であり、図2は図1に示すクリップの部分断面図である。
【0010】
図1及び2において、符号1は本発明のクリップを示し、このクリップ1は、例えば弾性変形可能な合成樹脂で略U字状に形成された係合バネ2と、係合バネ2の凹所2a内に挿入係止して両後端の係止部4aないし5aを弾力的に把持することにより、後述する各先端部が離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片4、5と、前記両後端と各先端部を一体的に連絡する両クリップ片4、5の係止部4a、5a側に形成される対向間隔内に挿通したカム軸6を備えた合成樹脂製の操作レバー8とから構成されている。
【0011】
より詳しくは、クリップ1を構成する一方のクリップ片5は、保持片として構成されて、後端が係止部5aとして構成されると共に先端が例えばボールペン等の筆記具10を挿通保持する装着孔Hを形成した筒状のホルダ5bが形成されている。他方のクリップ片4は挟持片として構成されて、後端が係止部4aとして形成されると共に先端が挟持部4bとして形成されている。
【0012】
一方のクリップ片に物品を取付ける手段として、必ずしも物品取付のための専用ホルダを形成する必要はなく、物品の一部をホルダとしてもよい。例えば、筆記具10の一部を構成するキャップをホルダとして利用することもできる。このようにすれば、ホルダが筆記具の一部であるから外観上一体的な構成となるばかりでなく、筆記用具だけをキャップから外して使用することも可能である。更に別の変形例として、複数に分割されている筆記具本体のうち、一つの分割体をクリップ片として一体的に形成することも可能である。この場合、分割体同士はねじ等の手段で容易にはめはずしできるようにしておくと交換に便利である。
【0013】
クリップ片4は、側面視略クランク状に折曲形成されて、この折曲部には挿通孔4cが形成されており、この挿通孔4cにクリップ片5の後端側を挿通することでクリップ片4、とクリップ片5とが互いに交叉した状態で組み込まれる。
【0014】
また、操作レバー8には、クリップ片4ないし5の後端が挿通可能な略同一幅に形成された長孔8aが設けられ、操作レバー8の端部には断面扁平形のカム軸6が形成されており、このカム軸6は両クリップ片4、5に形成される対向間隔内を挿通している。
【0015】
そこで、一方のクリップ片5先端のホルダ5bに筆記具10を挿通保持することで、筆記具10の一部外側面と他方のクリップ片4先端に形成の挟持部4bとに、カム軸6の回動作用に基づく挟持機能が与えられる。
【0016】
次に、上記のように構成されたクリップ1の作用につき図1、図2を参照して説明する。
【0017】
両図において、クリップ片4は、筆記具10の一部側面に対し開放状態となっており、この状態では操作レバー8は、筆記具10の軸方向に対し略直交する方向に立設した状態で保持されており、この状態では、両クリップ片4、5とで形成される対向間隔内にカム軸6が扁平状態で挿通しており、対向間隔は係合バネ2により最小隙間に維持されている。
【0018】
従って、このような最小隙間が維持された状態では、クリップ片4先端の挟持部4bは、筆記具10に対し開放状態となっている。
【0019】
次に、操作レバー8を、立設状態からカム軸6を中心として筆記具10の軸線方向と略平行になるまで約90度回動させることにより、カム軸6の扁平断面の両幅広端が対向間隔を拡開し最大隙間を形成する。
【0020】
これにより、係合バネ2により動きが拘束されているクリップ片4は、係止部4aを中心として、その挟持部4bが筆記具10の対向面に向けて回動し、挟持部4bが筆記具10の外側面を弾力的に押圧する。
【0021】
従って、上記のように構成された本実施形態のクリップ1によれば、操作レバー8の開閉操作によるカム軸6の協働作用で係合バネ2に弾力的に把持される係止部4aを支点としてクリップ片4の挟持部4bに、筆記具10に対し大きな把持力が得られるので、着衣等のポケットに確実に装着して携帯することができるだけでなく、操作レバー8の操作によりポケット等からの着脱を簡便に行うことができる。
【0022】
また、ホルダに取り付けられる物が筆記用具以外、例えば、携帯用の小型懐中電灯をホルダ5bの装着孔Hに挿通保持することで、懐中電灯の一部外側面とクリップ片4の挟持部4bによりクリップ1を構成することもできる。
【0023】
次に、他の実施形態につき図3及び図4を参照して説明する。図3は本発明の他の実施形態に係るクリップを平坦なボードの一部に装着した状態を示す部分斜視図であり、図4は図3に示す本実施形態に係るクリップの部分断面図である。尚、上記実施形態で説明した部材と同一構成の部材は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0024】
図3,4において、符号12は本実施形態に係るクリップを示し、このクリップ12は、例えば弾性変形可能な合成樹脂で略U字状に形成された係合バネ2の凹所2a内に挿入係止して両後端14aないし15aを弾力的に把持することにより、後述する各先端部が離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片14、15と、これらクリップ片14、15の後端14a、15a側に形成される対向間隔内に挿通したカム軸6を備えた合成樹脂製の操作レバー8とから構成されている。
【0025】
詳しくは、クリップ12を構成する一方のクリップ片14は、挟持片として構成されて、後端が係止部14aとして形成されると共に先端が挟持部14bとして形成されており、他方のクリップ片15は保持片として構成されて、後端が係止部15aとして形成されると共に、先端が物品を取付けるためのホルダ15bが形成されている。このホルダ15bはフラット状に形成されていて、所定強度を有する平坦なボード16の一端表面に貼着保持することで、このボード16の表面と挟持片14先端の挟持部14bとの間で挟持機能が得られるようになっている。
【0026】
次に、上記のように構成されたクリップ1の作用につき図3、図4を参照して説明する。
【0027】
図4において、クリップ片14は、ボード16の表面に対し開放状態となっており、この状態では、操作レバー8は、ボード16の表面に対し略直交する方向に立設した状態に維持されており、クリップ片14、15の後端側で形成される対向間隔内にカム軸6が扁平状態で挿通されていて、対向間隔は最小隙間に維持されている。
【0028】
従って、このような最小隙間が維持された状態では、クリップ片14先端の挟持部14bは、凹所内に挿入係止された係止部14aが係合バネ2の付勢力により、ボード16の表面に対し開放状態となっている。
【0029】
次に、図3に示すように、操作レバー8を、立設状態からカム軸6を中心としてボード16の表面上方と略平行になるまで約90度回動させることにより、カム軸6の扁平断面の両幅広端が対向間隔を拡開し最大隙間を形成する。
【0030】
これにより、係合バネ2により係止部14aが拘束されているクリップ片14は、係止部14aを中心としてその挟持部14bがボード16の表面に向けて回動して、ボード16の表面を押圧する。
【0031】
従って、上記のように構成された本実施形態のクリップ12によれば、物品が所定強度を有する平坦なボード16の場合では、フラット状のホルダ15bをボード16の表面の一部に接着剤等で貼着することで、ボード16の一部とクリップ片14先端の挟持部14bによって挟持機能が得られるので、多数の書類などを確実に保持することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0033】
(a)請求項1項の発明によれば、物品とクリップとで挟持するので、物品だけがクリップから離脱する恐れはなく、しかも操作レバーの回動だけでカム軸による機械的な挟持力がえられ、開放動作を繰り返しに対して保持が低下する恐れがない。
【0034】
(b)請求項2項の発明によれば、物品が筆記用具のような棒状に形成されたもは、他方のクリップ片との協働作用で、ポケット類等の薄い布地であっても確実な挟持機能を得ることができる。
【0035】
(c)請求項3項の発明によれば、物品が所定強度を有する平坦なボードである場合、多数の書類でも確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリップを筆記用具に装着した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すクリップの部分断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るクリップを平坦なボードの一部に装着した状態を示す部分斜視図である。
【図4】図3に示す本実施形態に係るクリップの部分断面図である。
【図5】従来のクリップを設けた筆記具などの物品を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クリップ
2 係合バネ
2a 凹所
4 クリップ片(挟持片)
4a 係止部(後端)
4b 挟持部
4c 挿通孔
5 クリップ片(保持片)
5a 係止部
5b ホルダ(取付部)
6 カム軸
8 操作レバー
8a 長孔
10 筆記具(物品)
12 クリップ
14 クリップ片(挟持片)
14a 係止部(後端)
14b 挟持部(先端)
15 クリップ片(保持片)
15a 係止部(係止部)
15b 取付部(ホルダ)
16 ボード
H 装着孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、係合バネにより後端を弾力的に把持することにより、先端部が互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片と、前記両クリップ片の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸を備えた合成樹脂製の操作レバーとから成るクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば筆記具等を携帯して必要時には直ぐ取り出せるように、着衣の一部(例えばポケット等)に筆記具のクリップを差し込んで保持したり、或いは、書類ケースやノートの一部にクリップを差し込み保持して携帯するのが普通である。
【0003】
そして、着衣のポケットやノート等に筆記具等を差し込み保持する場合には、例えば、図5に示すように、筆記具01の軸状本体02の一端に設けられた弾性変形可能なクリップ04のバネ力を利用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなクリップ04は、出し入れする際にクリップのバネ力に抗して開放されるので、この開放動作が頻繁に繰り返されるとクリップ04の変形部分に応力が集中して疲労することから弾性力が低下して把持力が甘くなり、筆記具01がポケット等から簡単に抜け落ちて紛失する問題を有していた。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、頻繁に開放動作を繰り返しても保持力の低下を来さず、着脱操作を簡便に行うことができる使い勝手のよいクリップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のクリップは、係合バネにより後端を弾力的に把持することにより、先端部が互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片と、前記両クリップ片の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸を備えた合成樹脂製の操作レバーとから成るクリップであって、
前記操作レバーの回動操作によって、前記カム軸が前記対向間隔を拡開して、一方のクリップ片に取付けた物品と他方のクリップ片の先端部が接合することを特徴としている。
この特徴によれば、物品とクリップとで挟持するので、物品だけがクリップから離脱する恐れはなく、しかも操作レバーの回動だけでカム軸による機械的な挟持力がえられ、開放動作を繰り返しに対して保持が低下する恐れがない。
【0007】
また、本発明のクリップは、前記一方のクリップ片に取付けた物品が筆記用具であることが好ましい。
このようにすれば、物品が筆記用具のような棒状に形成されたもは、他方のクリップ片との協働作用で、ポケット類等の薄い布地であっても確実な挟持機能を得ることができる。
【0008】
また、本発明のクリップは、前記一方のクリップ片に取付けた物品が平坦なボードであることが好ましい。
このようにすれば、物品が所定強度を有する平坦なボードである場合、多数の書類でも確実に保持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明のクリップを筆記用具に装着した状態を示す斜視図であり、図2は図1に示すクリップの部分断面図である。
【0010】
図1及び2において、符号1は本発明のクリップを示し、このクリップ1は、例えば弾性変形可能な合成樹脂で略U字状に形成された係合バネ2と、係合バネ2の凹所2a内に挿入係止して両後端の係止部4aないし5aを弾力的に把持することにより、後述する各先端部が離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片4、5と、前記両後端と各先端部を一体的に連絡する両クリップ片4、5の係止部4a、5a側に形成される対向間隔内に挿通したカム軸6を備えた合成樹脂製の操作レバー8とから構成されている。
【0011】
より詳しくは、クリップ1を構成する一方のクリップ片5は、保持片として構成されて、後端が係止部5aとして構成されると共に先端が例えばボールペン等の筆記具10を挿通保持する装着孔Hを形成した筒状のホルダ5bが形成されている。他方のクリップ片4は挟持片として構成されて、後端が係止部4aとして形成されると共に先端が挟持部4bとして形成されている。
【0012】
一方のクリップ片に物品を取付ける手段として、必ずしも物品取付のための専用ホルダを形成する必要はなく、物品の一部をホルダとしてもよい。例えば、筆記具10の一部を構成するキャップをホルダとして利用することもできる。このようにすれば、ホルダが筆記具の一部であるから外観上一体的な構成となるばかりでなく、筆記用具だけをキャップから外して使用することも可能である。更に別の変形例として、複数に分割されている筆記具本体のうち、一つの分割体をクリップ片として一体的に形成することも可能である。この場合、分割体同士はねじ等の手段で容易にはめはずしできるようにしておくと交換に便利である。
【0013】
クリップ片4は、側面視略クランク状に折曲形成されて、この折曲部には挿通孔4cが形成されており、この挿通孔4cにクリップ片5の後端側を挿通することでクリップ片4、とクリップ片5とが互いに交叉した状態で組み込まれる。
【0014】
また、操作レバー8には、クリップ片4ないし5の後端が挿通可能な略同一幅に形成された長孔8aが設けられ、操作レバー8の端部には断面扁平形のカム軸6が形成されており、このカム軸6は両クリップ片4、5に形成される対向間隔内を挿通している。
【0015】
そこで、一方のクリップ片5先端のホルダ5bに筆記具10を挿通保持することで、筆記具10の一部外側面と他方のクリップ片4先端に形成の挟持部4bとに、カム軸6の回動作用に基づく挟持機能が与えられる。
【0016】
次に、上記のように構成されたクリップ1の作用につき図1、図2を参照して説明する。
【0017】
両図において、クリップ片4は、筆記具10の一部側面に対し開放状態となっており、この状態では操作レバー8は、筆記具10の軸方向に対し略直交する方向に立設した状態で保持されており、この状態では、両クリップ片4、5とで形成される対向間隔内にカム軸6が扁平状態で挿通しており、対向間隔は係合バネ2により最小隙間に維持されている。
【0018】
従って、このような最小隙間が維持された状態では、クリップ片4先端の挟持部4bは、筆記具10に対し開放状態となっている。
【0019】
次に、操作レバー8を、立設状態からカム軸6を中心として筆記具10の軸線方向と略平行になるまで約90度回動させることにより、カム軸6の扁平断面の両幅広端が対向間隔を拡開し最大隙間を形成する。
【0020】
これにより、係合バネ2により動きが拘束されているクリップ片4は、係止部4aを中心として、その挟持部4bが筆記具10の対向面に向けて回動し、挟持部4bが筆記具10の外側面を弾力的に押圧する。
【0021】
従って、上記のように構成された本実施形態のクリップ1によれば、操作レバー8の開閉操作によるカム軸6の協働作用で係合バネ2に弾力的に把持される係止部4aを支点としてクリップ片4の挟持部4bに、筆記具10に対し大きな把持力が得られるので、着衣等のポケットに確実に装着して携帯することができるだけでなく、操作レバー8の操作によりポケット等からの着脱を簡便に行うことができる。
【0022】
また、ホルダに取り付けられる物が筆記用具以外、例えば、携帯用の小型懐中電灯をホルダ5bの装着孔Hに挿通保持することで、懐中電灯の一部外側面とクリップ片4の挟持部4bによりクリップ1を構成することもできる。
【0023】
次に、他の実施形態につき図3及び図4を参照して説明する。図3は本発明の他の実施形態に係るクリップを平坦なボードの一部に装着した状態を示す部分斜視図であり、図4は図3に示す本実施形態に係るクリップの部分断面図である。尚、上記実施形態で説明した部材と同一構成の部材は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0024】
図3,4において、符号12は本実施形態に係るクリップを示し、このクリップ12は、例えば弾性変形可能な合成樹脂で略U字状に形成された係合バネ2の凹所2a内に挿入係止して両後端14aないし15aを弾力的に把持することにより、後述する各先端部が離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片14、15と、これらクリップ片14、15の後端14a、15a側に形成される対向間隔内に挿通したカム軸6を備えた合成樹脂製の操作レバー8とから構成されている。
【0025】
詳しくは、クリップ12を構成する一方のクリップ片14は、挟持片として構成されて、後端が係止部14aとして形成されると共に先端が挟持部14bとして形成されており、他方のクリップ片15は保持片として構成されて、後端が係止部15aとして形成されると共に、先端が物品を取付けるためのホルダ15bが形成されている。このホルダ15bはフラット状に形成されていて、所定強度を有する平坦なボード16の一端表面に貼着保持することで、このボード16の表面と挟持片14先端の挟持部14bとの間で挟持機能が得られるようになっている。
【0026】
次に、上記のように構成されたクリップ1の作用につき図3、図4を参照して説明する。
【0027】
図4において、クリップ片14は、ボード16の表面に対し開放状態となっており、この状態では、操作レバー8は、ボード16の表面に対し略直交する方向に立設した状態に維持されており、クリップ片14、15の後端側で形成される対向間隔内にカム軸6が扁平状態で挿通されていて、対向間隔は最小隙間に維持されている。
【0028】
従って、このような最小隙間が維持された状態では、クリップ片14先端の挟持部14bは、凹所内に挿入係止された係止部14aが係合バネ2の付勢力により、ボード16の表面に対し開放状態となっている。
【0029】
次に、図3に示すように、操作レバー8を、立設状態からカム軸6を中心としてボード16の表面上方と略平行になるまで約90度回動させることにより、カム軸6の扁平断面の両幅広端が対向間隔を拡開し最大隙間を形成する。
【0030】
これにより、係合バネ2により係止部14aが拘束されているクリップ片14は、係止部14aを中心としてその挟持部14bがボード16の表面に向けて回動して、ボード16の表面を押圧する。
【0031】
従って、上記のように構成された本実施形態のクリップ12によれば、物品が所定強度を有する平坦なボード16の場合では、フラット状のホルダ15bをボード16の表面の一部に接着剤等で貼着することで、ボード16の一部とクリップ片14先端の挟持部14bによって挟持機能が得られるので、多数の書類などを確実に保持することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0033】
(a)請求項1項の発明によれば、物品とクリップとで挟持するので、物品だけがクリップから離脱する恐れはなく、しかも操作レバーの回動だけでカム軸による機械的な挟持力がえられ、開放動作を繰り返しに対して保持が低下する恐れがない。
【0034】
(b)請求項2項の発明によれば、物品が筆記用具のような棒状に形成されたもは、他方のクリップ片との協働作用で、ポケット類等の薄い布地であっても確実な挟持機能を得ることができる。
【0035】
(c)請求項3項の発明によれば、物品が所定強度を有する平坦なボードである場合、多数の書類でも確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリップを筆記用具に装着した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すクリップの部分断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るクリップを平坦なボードの一部に装着した状態を示す部分斜視図である。
【図4】図3に示す本実施形態に係るクリップの部分断面図である。
【図5】従来のクリップを設けた筆記具などの物品を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クリップ
2 係合バネ
2a 凹所
4 クリップ片(挟持片)
4a 係止部(後端)
4b 挟持部
4c 挿通孔
5 クリップ片(保持片)
5a 係止部
5b ホルダ(取付部)
6 カム軸
8 操作レバー
8a 長孔
10 筆記具(物品)
12 クリップ
14 クリップ片(挟持片)
14a 係止部(後端)
14b 挟持部(先端)
15 クリップ片(保持片)
15a 係止部(係止部)
15b 取付部(ホルダ)
16 ボード
H 装着孔
Claims (3)
- 係合バネにより後端を弾力的に把持することにより、先端部が互いに離間状態となるよう保持される一対の合成樹脂製のクリップ片と、前記両クリップ片の中間部に形成される対向間隔内に挿通したカム軸を備えた合成樹脂製の操作レバーとから成るクリップであって、
前記操作レバーの回動操作によって、前記カム軸が前記対向間隔を拡開して、一方のクリップ片に取付けた物品と他方のクリップ片の先端部が接合することを特徴とするクリップ。 - 前記一方のクリップ片に取付けた物品が筆記用具である請求項1に記載のクリップ。
- 前記一方のクリップ片に取付けた物品が平坦なボードである請求項1に記載のクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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JP2014220083A (ja) * | 2013-05-07 | 2014-11-20 | 中国電力株式会社 | 点検作業支援装置 |
-
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- 2002-07-10 JP JP2002201812A patent/JP2004044671A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2417287A (en) * | 2004-08-21 | 2006-02-22 | Days Medical Aids Ltd | Clamping device |
GB2417287B (en) * | 2004-08-21 | 2008-04-16 | Days Medical Aids Ltd | Clamping device |
JP2014220083A (ja) * | 2013-05-07 | 2014-11-20 | 中国電力株式会社 | 点検作業支援装置 |
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