JP3205655U - クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作で対象物を挟むことができるクリップを提供する。【解決手段】クリップは、回転可能に連結された1組のクリップ片2、3と、1組のクリップ片を上下方向から締めつける締め付け部6と、を備える。またクリップ片の先端部が閉じるように付勢するばね5を備え、締め付け部は頭部61と軸部62を有するスクリューと、スクリューを締結する雌ねじ部63を含む。【選択図】図1

Description

本考案は、クリップに関する。
特許文献1には、一端部同士を回動自在に枢着した上下の締め付け片と、前記下側の締め付け片の他端部に軸着して回動自在に支持した係止片を備え、該係止片を前記上側の締め付け片の他端部に係止させて、上下の締め付け片の間に狭入された水枕の注排水口の締め付け状態を保持する水枕用締め付け具、について記載されている。
特開2008−000395号公報
特許文献1に開示されるような水枕用締め付け具は、上下の締め付け片を閉じた後、係止片で上側の締め付け片を係止するまでは、水枕の注排水口を挟んだ状態で固定することができない。そのため、水枕と締め付け具の両方を上手く扱わないと、締め付け作業中に、水枕の注排水口から水が漏れだすおそれがある。
本考案の目的は、簡単な操作で対象物を挟むことにある。
上記の課題を解決する本発明の一態様は、クリップであって、連結された1組のクリップ片と、前記1組のクリップ片を上下方向から締めつける締め付け部と、を備える。
上記のクリップにおいて、前記1組のクリップ片は、回転可能に連結されていてもよい。
上記のクリップは、前記1組のクリップ片の先端部が閉じるように付勢するばねを備えてもよい。
上記のクリップは、第1のクリップ片に設けられた貫通孔と、第2のクリップ片に設けられたねじ孔と、を備え、前記締め付け部は、前記貫通孔を通じて前記ねじ孔に締結されるスクリューを含んでもよい。
上記のクリップは、第1のクリップ片に設けられた貫通孔を備え、前記締め付け部は、前記貫通孔を通じて第2のクリップ片に固定される軸部と、前記第1のクリップ片側の前記軸部の端部に取り付けられた先端部に回転可能に取り付けられた頭部と、前記軸部に挿入され、前記頭部と前記第1のクリップ片の間に位置する押圧部材と、を含んでもよい。
上記のクリップは、第1のクリップ片に設けられた貫通孔を備え、前記締め付け部は、前記貫通孔を通じて第2のクリップ片に一端が固定される軸部と、前記軸部の他端に形成された雄ねじが挿入される雌ねじ穴を有する頭部と、を含んでもよい。
上記のクリップにおいて、前記締め付け部は、第1のクリップ片に設けられたローラー部と、第2のクリップ片に回転可能に設けられ、前記ローラー部の外周に係脱自在に係合する係合部と、を含んでもよい。
上記のクリップは、第1のクリップ片に設けられた第1の貫通孔と、第2のクリップ片に設けられた第2の貫通孔と、を備え、前記締め付け部は、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿入された軸部と、前記軸部の一端に固定された固定部と、前記軸部の他端に形成された雄ねじが挿入される雌ねじ穴を有する頭部と、を含んでもよい。
上記のクリップは、第1のクリップ片に設けられた貫通孔と、第2のクリップ片に設けられたねじ孔と、を備え、前記締め付け部は、前記貫通孔を通じて前記ねじ孔に締結されるスクリューを含み、前記第1のクリップ片は、前記貫通孔から先端部に架けて、その周囲よりも剛性が高い肉厚部を有してもよい。
上記のクリップにおいて、第1のクリップ片は、その先端部の内側に、凹部を有し、第2のクリップ片は、その先端部の内側に、前記凹部に嵌合する凸部を有してもよい。
上記のクリップにおいて、前記1組のクリップ片の両先端部と反対側の後端部に、他の部材を通すための開口が形成されていてもよい。
上記のクリップは、前記1組のクリップ片の両外側に回転可能に設けられ、前記1組のクリップ片の前方又は後方に延びるようにセットされる1組の摘み部を備えてもよい。
本考案の第1実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第1実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第2実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第3実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第4実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 水枕の一例を示す図である。 本考案の第5実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第6実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第7実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第8実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第8実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第9実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 本考案の第10実施形態に係るクリップの一例を示す図である。 水枕の使い方の一例を示す図である。
以下、本考案の複数の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本考案の第1実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図1は、3つの状態(A)〜状態(C)のクリップ1Aの側面を示している。図2は、クリップ1Aの上面(A)及びクリップ1Aの下面(B)を示している。
クリップ1Aは、クリップ片2と、クリップ片3と、連結部4と、ばね5と、締め付け部6とから構成される。クリップ片2及びクリップ片3は、例えば、平板状に形成される。クリップ片2及びクリップ片3は、連結部4を介して互いに回転可能に連結されている。連結部4は、例えば、クリップ片2及びクリップ片3の向かい合う両面に接続されたヒンジにより構成される。ばね5は、例えば、ねじりコイルばねであり、ヒンジの軸周りの回転(クリップ1Aを閉じる方向の回転)をクリップ片2及びクリップ片3に与えるように、クリップ片2及びクリップ片3の間に設置される。クリップ1Aは、複数のばね5を有してもよい。また、ばね5のコイル部の外径や幅は、図示した例に限らず、より短くしてもよいし長くしてもよい。また、コイルばねの替わりに、板ばね等の他の種類のばねを用いてもよい。
これにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部(図の左側)が互いに近付く(閉じる)ように付勢され、両先端部によって対象物Tを挟むことができる。ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両後端部(図1の右側)を指で挟むことにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部を互いに離す(開く)ことができる。
締め付け部6は、頭部61及び軸部62を含むスクリューと、当該スクリューを締結するための雌ねじ部63とを含む。軸部62の外周の軸方向の少なくとも一部には、雄ねじが形成されている。雌ねじ部63には、軸部62を挿入するための雌ねじ孔(図示せず)が形成されている。また、クリップ片2には、軸部62を上下方向に挿入するための貫通孔(図示せず)が形成されている。クリップ片3には、軸部62を上下方向に通すように、クリップ片2の貫通孔と対向する位置に、雌ねじ部63が取り付けられている。クリップ片2の貫通孔及びクリップ片3の雌ねじ部63は、連結部4よりも先端部側に設けられる。頭部61の径の寸法は、クリップ片2の貫通孔の径の寸法よりも大きい。なお、軸部62の締め付けによって軸部62とクリップ片3との角度の変化が起こるため、雌ねじ部63は、図1(A)上でクリップ片3に対して左右に多少動くように、余裕を設けて取り付けられるのが望ましい。
クリップ片2の貫通孔に軸部62を通し、雌ねじ部63に軸部62を挿入して回転させる(スクリューを締結する)ことで、頭部61の下面の少なくとも一部がクリップ片2の上面に当たる。これにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部がより強く対象物Tを挟むように、締め付けることができる。なお、締め付け部6によって対象物Tを締め付けるため、ばね5によるクリップ1Aの締め付け力は、締め付け部6による締め付け力ほどは必要でない(例えば、平均的な握力を持つユーザーが扱い易い程度にすればよい)。
クリップ片2、クリップ片3、連結部4、及び締め付け部6は、例えばプラスチック等の合成樹脂や金属等の材料で作ることができる。雌ネジや貫通孔は、金属の雌ネジやリングを合成樹脂にインサート成型することで作ってもよい。クリップ片2及びクリップ片3の両先端には、例えばシリコーンゴム等の材料で作られた滑り止めが設けられてもよい。なお、図1の例では、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部の内側は、先端側から見た場合に、互いに当接する平面に形成されているが、互いに当接する曲面やジグザグ形状としてもよいし、互いに嵌り合うように凹凸形状としてもよい。また、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部の内側は、側面から見た場合に、互いに当接する平面に形成されているが、互いに当接する曲面やジグザグ形状としてもよいし、互いに嵌り合うように凹凸形状としてもよい。
クリップ1Aの使い方の一例を説明する。まず、ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両後端部(図1(A)の右側)を摘むことで、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部(図1(A)の左側)を開いて、対象物Tを先端部の間に入れる(図1(A))。それから、ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両後端部から手を離すことにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部を閉じて、対象物Tを挟む(図1(B))。このような作業により、対象物Tに対するクリップ1Aの位置を調整することができる。最後に、ユーザーは、スクリューの頭部61を回転させる(図1(C))。これにより、決定したクリップ1Aの位置で対象物Tを確実に締め付けることができる。
[第2実施形態]
図3は、本考案の第2実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図2は、3つの状態(A)〜状態(C)のクリップ1Bの側面を示している。第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Bは、クリップ片2と、クリップ片3と、連結部4と、ばね5と、締め付け部7とから構成される。
締め付け部7は、頭部71と、軸部72と、固定部73と、押圧部材74とを含む。頭部71は、軸部72に略直交する軸周りに回転可能に、軸部72の上端に連結されている。頭部71は、頂点側を曲面とした略円錐状であり、その底面711は、クリップ片2の方向とその他の方向に向けることができる。クリップ片2には、軸部72を上下方向に挿入するための貫通孔(図示せず)が形成されている。クリップ片3には、クリップ片2の貫通孔と対向する位置に固定部73が取り付けられている。軸部72の先端部(頭部71と反対側)は、固定部73に固定される。押圧部材74は、例えば、圧縮コイルばねであり、軸部72に沿って上下方向に頭部71及びクリップ片2を押圧するように、軸部72に設置される。クリップ片2の貫通孔及びクリップ片3の固定部73は、連結部4よりも先端部側に設けられる。頭部71の径の寸法は、クリップ片2の貫通孔の径の寸法よりも大きい。締め付け部7は、例えばプラスチック等の合成樹脂や金属等の材料で作ることができる。
頭部71を回転させて底面711をクリップ片2の方向に向けることで、底面711が押圧部材74の上面を押圧する。そして、底面711により圧縮された押圧部材74の下面が、クリップ片2の上面を押圧する。これにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部がより強く対象物Tを挟むように、締め付けることができる。なお、締め付け部7によって対象物Tを締め付けるため、ばね5によるクリップ1Bの締め付け力は、締め付け部7による締め付け力ほどは必要でない(例えば、平均的な握力を持つユーザーが扱い易い程度にすればよい)。
クリップ1Bの使い方の一例を説明する。まず、ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部を開いて、対象物Tを先端部の間に入れる(図3(A))。それから、ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両後端部から手を離すことにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部を閉じて、対象物Tを挟む(図3(B))。最後に、ユーザーは、頭部71を回転させて底面711をクリップ片2の方向に向ける(図3(C))。
なお、本実施形態の変形例として、軸部72の上端側の外周の少なくとも一部に雄ねじを形成し、軸部72の雄ねじを挿入するための雌ねじ穴(図示せず)を有する雌ねじ部として頭部71を構成してもよい。この場合、締め付け部7は、押圧部材74を備えてもよいし備えていなくてもよい。さらにこの場合、締め付け部7は、押圧部材74を備え、ばね5を省略してもよい。
[第3実施形態]
図4は、本考案の第3実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図4は、3つの状態(A)〜状態(C)のクリップ1Cの側面を示している。第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Cは、クリップ片2と、クリップ片3と、連結部4と、ばね5と、締め付け部8とから構成される。
締め付け部8は、ローラー部81と、係合部82とを含む。ローラー部81は、クリップ片2の幅方向(図中の奥行き方向)と略平行な軸周りにローラーを回転可能に、クリップ片2の上面に設けられる。係合部82は、クリップ片3の幅方向の軸周りに回転可能に、回転軸83を介してクリップ片3に取り付けられる。また、係合部82は、回転軸83側の一端から、回転軸83側の反対側の他端に至るまでに、ローラー部81側に向けて角度が付けられた形状となっている。係合部82には、ローラー部81のローラーの外周に圧接して係合する係合領域84が形成されている。このような係合部82は、ローラーに対して係脱自在である。締め付け部8は、例えばプラスチック等の合成樹脂や金属等の材料で作ることができる。
係合部82を回転軸83周りに回転させて係合領域84をローラーの外周に当接させることで、係合領域84がローラーに圧接し、係合部82がローラーに係合する。係合領域84は、回転軸83及びローラー部81の軸芯を結ぶ直線x1とローラー外周の交点とを超えた位置で、係合領域84の角度x3が、直線x1と直交するローラー外周の接線x2の角度を超えることにより、ローラー部81に対して固定される。これにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部がより強く対象物Tを挟むように、締め付けることができる。なお、締め付け部8によって対象物Tを締め付けるため、ばね5によるクリップ1Cの締め付け力は、締め付け部8による締め付け力ほどは必要でない(例えば、平均的な握力を持つユーザーが扱い易い程度にすればよい)。
クリップ1Cの使い方の一例を説明する。まず、ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部を開いて、対象物Tを先端部の間に入れる(図4(A))。それから、ユーザーは、クリップ片2及びクリップ片3の両後端部から手を離すことにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部を閉じて、対象物Tを挟む(図4(B))。最後に、ユーザーは、係合部82を回転させて係合領域84をローラー部81に圧接係合させる(図4(C))。
[第4実施形態]
図5は、本考案の第4実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図5は、3つの状態(A)〜状態(C)のクリップ1Dの側面を示している。第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Dは、例えば図6(水枕の一例を示す図)に示すような水枕Pに用いられる。水枕Pは、本体部P1と、注排水口P2と、ひれ部P3と、リングP4(「開口」ともいう)とを有する。本体部P1は、内部に水を格納するために中空となっており、当該内部空間は注排水口P2を介して外部に通じている。ひれ部P3は、本体部P1の、注排水口P2と反対側に接続されている。リングP4は、ひれ部P3に設けられており、例えば、紐などを通すあるいは引っ掛けるために使われる。水枕Pは、例えばゴム等により一体形成される。
クリップ1Dは、クリップ片2aと、クリップ片3aと、連結部4と、ばね5と、締め付け部9とから構成される。クリップ片2aの内側の先端部には、クリップ片2aの幅方向に沿って凹部が設けられている。クリップ片3aの内側の先端部には、クリップ片3aの幅方向に沿ってクリップ片2aの凹部と嵌合する凸部が設けられている。これにより、クリップ片3aの凸部が注排水口P2に食い込み易くなるので、より強く挟むことができる。
締め付け部9は、頭部91と、軸部92と、固定部93とを含む。頭部91には、軸部92を挿入するための雌ねじ穴(図示せず)が形成されている。軸部92の頭部91側の外周の少なくとも一部には、雄ねじが形成されている。また、クリップ片2a及びクリップ片3aには、軸部92を上下方向に挿入するための貫通孔(図示せず)が形成されている。軸部92の先端(頭部91と反対側)は、固定部93に固定される。頭部91の径の寸法は、クリップ片2aの貫通孔の径の寸法よりも大きい。また、固定部93の径の寸法は、クリップ片3aの貫通孔の径の寸法よりも大きい。また、固定部93がクリップ片3aに対して回転しないように、例えば、固定部93を楕円柱形状とし、当該楕円柱形状の底部を収納する凹部をクリップ片3aの外側面に設けてもよい。なお、頭部91を雌ネジ部と呼び、軸部92及び固定部93をスクリューと呼んでもよい。
クリップ片2a及びクリップ片3aの貫通孔に軸部92を通した状態で、軸部92の先端に頭部91をセットして回転させることで、頭部91の下面(クリップ片2aと対向する面)の少なくとも一部がクリップ片2aに当たる。これにより、クリップ片2a及びクリップ片3aの両先端部がより強く水枕Pの注排水口P2を挟むように、締め付けることができる。なお、締め付け部9によって注排水口P2を締め付けるため、ばね5によるクリップ1Dの締め付け力は、締め付け部9による締め付け力ほどは必要でない(例えば、平均的な握力を持つユーザーが扱い易い程度にすればよい)。
クリップ片2a、クリップ片3a、及び締め付け部9は、例えばプラスチック等の合成樹脂や金属等の材料で作ることができる。雌ネジや貫通孔は、金属の雌ネジやリングを合成樹脂にインサート成型することで作ってもよい。クリップ片2a及びクリップ片3aの両先端には、例えばシリコーンゴム等の材料で作られた滑り止めが設けられてもよい。
[第5実施形態]
図7は、本考案の第5実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図7は、クリップ1Eの上面(A)及びクリップ1Eの下面(B)を示している。第5実施形態のクリップ1Eは、第4実施形態のクリップ1Dの変形例である。第4実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Eは、クリップ片2bと、クリップ片3bと、連結部4(図示せず)と、ばね5(図示せず)と、締め付け部9a(一部を図示)とから構成される。クリップ片2b及びクリップ片3bは、第4実施形態のクリップ片2a及びクリップ片3aと形状において異なるが、第4実施形態と同様に構成される。締め付け部9aは、第4実施形態の締め付け部9と形状において異なるが、第4実施形態と同様に構成される。
クリップ片2bの後端部(図の右側)には、紐などを通すあるいは引っ掛けるためリング11(「開口」ともいう)が形成されている。また、クリップ片3bの後端部(図の右側)にも、紐などを通すあるいは引っ掛けるためリング11が形成されている。リング11は、クリップ片2b及びクリップ片3bのいずれか一方に設けられていてもよい。例えば、紐Sの一端を水枕PのリングP4に引っ掛け、紐Sの他端をリング11に引っ掛けることで、クリップ1Eが水枕と離れ離れになるのを防ぐことができる(図7(A))。また、この紐Sを使えば、水枕Pを腕や脚、体に簡単に装着することができる。紐Sとしてベルト(伸縮材を用いたベルトであってもよい)を用いれば、水枕Pを腕や脚、体により簡単に装着することができる。これにより、局部を冷却したり温めたりすることが容易になるとともに、活動しながらの使用も容易になる。
水枕Pは、通常は水と氷を封入するが、図14(水枕の使い方の一例を示す図)に示すように、湯たんぽのようにお湯を封入することもできる。特にお湯を入れる場合、注排水口P2の口径が広いと注入しにくい。そこで、ばね5の力によりクリップ1Eで注排水口P2の一部を挟持して閉じ、残りの開口にロートを挿してお湯を注ぎ、その後ばね5の力によりクリップ1Eで注排水口P2の全体を挟持して閉じ、締め付け部9aで締め付けることで、安定して簡単にお湯を封入することができる。
[第6実施形態]
図8は、本考案の第6実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図8は、クリップ1Fの上面斜視(A)及びクリップ1Fの下面斜視(B)を示している。第6実施形態のクリップ1Fは、第1実施形態のクリップ1Aの変形例である。第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Fは、クリップ片2cと、クリップ片3cと、連結部4(図示せず)と、ばね5(図示せず)と、締め付け部6a(一部を図示)とから構成される。クリップ片2c及びクリップ片3cは、第1実施形態のクリップ片2及びクリップ片3と形状において異なるが、第1実施形態と同様に構成される。締め付け部6aは、第1実施形態の締め付け部6と形状において異なるが、第1実施形態と同様に構成される。なお、締め付け部6aは、上下を逆にしてクリップ1Fに設けられていてもよい。
クリップ1Fは、例えばベルトBのバックルとして用いられる。クリップ片3cの後端部(図の左手前側)には、幅方向に沿って、ベルトBの一端を通して引っ掛けるためスリット32c(「開口」ともいう)が形成されている。ベルトBの他端は、クリップ片2c及びクリップ片3cの両先端部により挟むことができる。これにより、クリップ1Fは、ベルトBのバックルとして使用することができる。また、締め付け部6aにより、クリップ片2c及びクリップ片3cの両先端部がより強くベルトBを挟むように、締め付けることができる。
また、クリップ片3cの内側の先端部には、クリップ片3cの幅方向に沿って凹部31cが設けられている。クリップ片2cの内側の先端部には、クリップ片2cの幅方向に沿って凹部31cと嵌合する凸部21cが設けられている。これにより、クリップ片2cの凸部21cがベルトBに食い込み易くなるので、より強く挟むことができる。
また、クリップ1Fは、ベルトBの他端が外側に飛び出ることがないため、スマートなデザインのバックルを実現できる。また、例えば、クリップ片2cあるいはクリップ3cの外面に装飾を施せば、お洒落なデザインのバックルを実現できる。なお、ベルトBの長さは、少しの調整であればクリップ片2c及びクリップ片3cに挟む長さで調整できるが、より多くの調整の場合はクリップ1F以外の調整手段(例えば、ベルトB自体の有する調整機構)を用いればよい。また、一般的なピンバックルを用いたベルトにおいて、ピンと反対側に設けられたベルトの端を挟むためのバックルに替えて、クリップ1Fを用いるようにしてもよい。
[第7実施形態]
図9は、本考案の第7実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図9は、クリップ1Gの上面斜視を示している。第7実施形態のクリップ1Gは、第6実施形態のクリップ1Fの変形例である。第6実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ片3cの内側の先端部には、クリップ片3cの幅方向両端に受け穴31dが設けられている。クリップ片2cの内側の先端部には、クリップ片2cの幅方向両端に、受け穴31dと嵌合する突起部21dが設けられている。これにより、クリップ片2cの突起部21dがベルトBに刺さるので、強固にベルトBを把持することができる。
[第8実施形態]
図10及び図11は、第8実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図10は、2つの状態(A)及び状態(B)のクリップ1Hの側面を示している。図11は、2つの状態(A)及び状態(B)のクリップ1Hの上面を示している。第8実施形態のクリップ1Hは、第1実施形態のクリップ1Aの変形例である。第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Hは、クリップ片2と、クリップ片3と、連結部12と、締め付け部6と、摘み部13と、摘み部14とから構成される。クリップ片2及びクリップ片3は、連結部12を介して互いに回転可能に連結されている。連結部12は、例えば、板ばねであり、その軸周りの回転(クリップ1Hを閉じる方向の回転)をクリップ片2及びクリップ片3に与えるように、クリップ片2及びクリップ片3の間に設置される。これにより、クリップ片2及びクリップ片3の両先端部(図の左側)が互いに近付く(閉じる)ように付勢され、両先端部によって対象物T(図示せず)を挟むことができる。なお、締め付け部6によって対象物Tを締め付けるため、連結部12によるクリップ1Hの締め付け力は、締め付け部6による締め付け力ほどは必要でない(例えば、平均的な握力を持つユーザーが扱い易い程度にすればよい)。
摘み部13は、平面視略U字型に形成されており、その両端部は回転軸部15を介してクリップ片2の外側に連結されている。回転軸部15の軸は、クリップ片2の幅方向に沿うように設定されている。摘み部13は、回転軸部15の軸周りに回転させることができる。同様に、摘み部14は、平面視略U字型に形成されており、その両端部は回転軸部16を介してクリップ片3の外側に連結されている。回転軸部16の軸は、クリップ片3の幅方向に沿うように設定されている。
摘み部13及び摘み部14をクリップ1Hの後端側にセットした場合(図10(A)、図11(A))、ユーザーは、クリップ1Hの後方に延びる摘み部13及び摘み部14を指で摘むことにより、クリップ1Hを簡単に開くことが出来る。摘み部13及び摘み部14をクリップ1Hの先端側にセットした場合(図10(B)、図11(B))、クリップ1Hの前方に延びる摘み部13及び摘み部14が対象物T以外の物に衝突しにくくすることができる。
[第9実施形態]
図12は、本考案の第9実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図12は、2つの状態(A)及び状態(B)のクリップ1Iを示している。図12のクリップ1Iは、第8実施形態のクリップ1Hの変形例である。第8実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Iは、クリップ片2eと、クリップ片3eと、連結部12eと、締め付け部6eと、摘み部13eと、摘み部14eとから構成される。クリップ片2e、クリップ片3e、連結部12e、締め付け部6eと、摘み部13e、及び摘み部14eは、第8実施形態の対応する各部と形状において異なるが、第8実施形態と同様に構成される。
クリップ1Iは、例えば紙の書類等の対象物Tを挟むペーパークリップとして用いられる。クリップ片2e、クリップ片3e、及び連結部12eは、例えば薄い金属板に曲げ加工を施すことで一体形成することができる。クリップ片2eの先端部には、クリップ片3eの幅方向に沿って円筒状の把持部21eが設けられている。クリップ片3eの先端部には、クリップ片3eの幅方向に沿って、把持部21eが嵌合する凹部31eが設けられている。これにより、クリップ片2eの把持部21eの下面が対象物Tに食い込み易くなるので、より強く挟むことができる。
また、クリップ片2eには、締め付け部6eの軸部が挿入される貫通孔(不図示)から、把持部21eに架けて、その周囲よりも剛性が高い肉厚部22が設けられている。これにより、締め付け部6eを締め付けた際に、より強く対象物Tを挟むことができる。なお、把持部21eや把持部21eの下面にギザギザ状やとげ状の突起を設けてもよい。
[第10実施形態]
図13は、第10実施形態に係るクリップの一例を示す図である。図10は、2つの状態(A)〜状態(B)のクリップ1Jの側面を示している。第10実施形態のクリップ1Jは、第1実施形態のクリップ1Aの変形例である。第1実施形態と同様の構成には、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
クリップ1Jは、クリップ片2fと、クリップ片3fと、2つの連結部17と、締め付け部6bとから構成される。クリップ片2fの内面は、先端部及び後端部よりも中間部が低くなるように(図中では上方向)形成されている。同様に、クリップ片3fの内面は、先端部及び後端部よりも中間部が低くなるように(図中では下方向)形成されている。2つの連結部17は、締め付け部6bを挟んで先端部側と後端部側に設けられている。連結部17は、例えば、引張コイルばねであり、クリップ片2f及びクリップ片3fを引っ張る(クリップ1Jを閉じる)ように、その軸方向が上下方向に沿うようにクリップ片2及びクリップ片3の間に設置される。連結部17の上下端は、クリップ片2f及びクリップ片3fに形成された凸部に固定される。これにより、クリップ片2f及びクリップ片3fの両先端部および両後端部を含む全体が互いに平行なまま近付く(閉じる)ように付勢され、両先端部によって対象物T(図示せず)を挟むことができる。
締め付け部6bは、頭部61b及び軸部62bを含むスクリューと、当該スクリューを締結するための雌ねじ部63bとを含む。軸部62bの外周の軸方向の少なくとも一部には、雄ねじが形成されている。雌ねじ部63bには、軸部62bを挿入するための雌ねじ孔(図示せず)が形成されている。また、クリップ片2fには、軸部62bを上下方向に挿入するための貫通孔(図示せず)が、略中央部に形成されている。クリップ片3fには、軸部62を上下方向に通すように、クリップ片2fの貫通孔と対向する位置に、貫通孔(図示せず)が形成されている。頭部61bの径の寸法は、クリップ片2fの貫通孔の径の寸法よりも大きい。雌ねじ部63bの径の寸法は、クリップ片3fの貫通孔の径の寸法よりも大きい。
クリップ片2fの貫通孔に軸部62bを通し、雌ねじ部63bに軸部62bを挿入して回転させる(スクリューを締結する)ことで、頭部61b及び雌ねじ部63bによってクリップ片2f及びクリップ3fが押圧される。これにより、クリップ片2f及びクリップ片3fの両先端部がより強く対象物Tを挟むように、締め付けることができる。なお、締め付け部6bによって対象物Tを締め付けるため、連結部17によるクリップ1Jの締め付け力は、締め付け部6bによる締め付け力ほどは必要でない(例えば、平均的な握力を持つユーザーが扱い易い程度にすればよい)。
以上、本考案の複数の実施形態について説明した。各実施形態によれば、簡単な操作で対象物を挟むことができる。また、簡単な操作で対象物をより強固に挟むことができる。例えば水枕は、クリップでそのばねの力のみで挟んだだけでは、手などで荷重を掛ければ中の水が注排水口から簡単に漏れ出てしまう。これを防ぐには、強力なばねが必要であるが、クリップの開閉が困難になる。各実施形態の締め付け部によって締め付け固定することで、注排水口からの水漏れを防ぐことができる。紙、布、紐などの他の対象物においても、より強固に挟むためには、締め付け固定することが効果的である。
なお、上記の本考案の各実施形態は、本考案の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。本考案は、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。また、上述の各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせることも可能である。もちろん、上述のある実施形態の一部の構成を、他の実施形態に加えたり、他の実施形態の一部の構成と置換したりしてもよい。
例えば、第1実施形態において、雌ねじ部63を用いずに、クリップ片3に雌ネジ孔を形成し、軸部62を当該雌ネジ孔に締結するようにしてもよい。第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態、及び第9実施形態についても同様である。また例えば、第2実施形態において、固定部73を用いずに、クリップ片3に軸部72の先端部を直接固定してもよい。
また例えば、第8実施形態の摘み部13及び摘み部14は、他の各実施形態のクリップにも設けられてもよい。
また例えば、各実施形態のクリップは、複数の締め付け部を備えるようにしてもよい。クリップが幅広である場合などには、複数の締め付け部をそれぞれ徐々に締め付けることにより、全体を平均的に締め付けることができる。
また例えば、第10実施形態の連結部17の構造を、他の実施形態に適用してもよい。
なお、各実施形態や各変形例のクリップの寸法、形状等は、本考案の目的を達成できれば、図示した例に限られない。クリップの寸法や形状は、挟む対象物に応じて適宜決定されればよい。例えば、水枕や氷嚢の注排水口に使用される場合、クリップ片の両先端部の幅寸法は、注排水口を密閉できるように、挟まれた状態の注排水口の幅寸法以上であるのが望ましい(例えば図7参照)。
本考案は、クリップ、当該クリップを用いた挟持方法等の様々な態様によって提供することができる。また、本考案は、水枕、ベルト、書類等に限られず、様々な対象物に用いることができる。水枕は、頭や額を冷やすためのものだけでなく、体の各部を冷やしたり温めたりするものをも含むことができる。また、本考案は、液体、固体、若しくは気体、又はこれらの組み合わせを主に封入する容器に利用することができる。
1(1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I、1J)…クリップ、2(2a、2b、2c、2e、2f)…クリップ片、3(3a、3b、3c、3e、3f)…クリップ片、4…連結部、5…ばね、6(6a、6b、6e)…締め付け部、7…締め付け部、8…締め付け部、9(9a)…締め付け部、11…リング、12(12e)…連結部、13(13e)…摘み部、14(14e)…摘み部、15…回転軸部、16…回転軸部、17…連結部、21c…凸部、21d…突起部、21e…把持部、22…肉厚部、31c…凹部、31d…受け穴、31e…凹部、32c…スリット、61(61b)…頭部、62(62b)…軸部、63(63b)…雌ねじ部、71…頭部、72…軸部、73…固定部、74…押圧部材、81…ローラー部、82…係合部、83…回転軸、84…係合領域、91…頭部、92…軸部、93…固定部、711…底面、B…ベルト、P…水枕、P1…本体部、P2…注排水口、P3…ひれ部、P4…リング、S…紐、T…対象物

Claims (12)

  1. 連結された1組のクリップ片と、
    前記1組のクリップ片を上下方向から締めつける締め付け部と、
    を備えるクリップ。
  2. 請求項1に記載のクリップであって、
    前記1組のクリップ片は、回転可能に連結されている
    クリップ。
  3. 請求項1又は2に記載のクリップであって、
    前記1組のクリップ片の先端部が閉じるように付勢するばね
    を備えるクリップ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリップであって、
    第1のクリップ片に設けられた貫通孔と、
    第2のクリップ片に設けられたねじ孔と、を備え、
    前記締め付け部は、前記貫通孔を通じて前記ねじ孔に締結されるスクリューを含む
    クリップ。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリップであって、
    第1のクリップ片に設けられた貫通孔を備え、
    前記締め付け部は、
    前記貫通孔を通じて第2のクリップ片に固定される軸部と、
    前記第1のクリップ片側の前記軸部の端部に取り付けられた先端部に回転可能に取り付けられた頭部と、
    前記軸部に挿入され、前記頭部と前記第1のクリップ片の間に位置する押圧部材と、を含む
    クリップ。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリップであって、
    第1のクリップ片に設けられた貫通孔を備え、
    前記締め付け部は、
    前記貫通孔を通じて第2のクリップ片に一端が固定される軸部と、
    前記軸部の他端に形成された雄ねじが挿入される雌ねじ穴を有する頭部と、を含む
    クリップ。
  7. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリップであって、
    前記締め付け部は、
    第1のクリップ片に設けられたローラー部と、
    第2のクリップ片に回転可能に設けられ、前記ローラー部の外周に係脱自在に係合する係合部と、を含む
    クリップ。
  8. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリップであって、
    第1のクリップ片に設けられた第1の貫通孔と、
    第2のクリップ片に設けられた第2の貫通孔と、を備え、
    前記締め付け部は、
    前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿入された軸部と、
    前記軸部の一端に固定された固定部と、
    前記軸部の他端に形成された雄ねじが挿入される雌ねじ穴を有する頭部と、を含む
    クリップ。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリップであって、
    第1のクリップ片に設けられた貫通孔と、
    第2のクリップ片に設けられたねじ孔と、を備え、
    前記締め付け部は、前記貫通孔を通じて前記ねじ孔に締結されるスクリューを含み、
    前記第1のクリップ片は、前記貫通孔から先端部に架けて、その周囲よりも剛性が高い肉厚部を有する
    クリップ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のクリップであって、
    第1のクリップ片は、その先端部の内側に、凹部を有し、
    第2のクリップ片は、その先端部の内側に、前記凹部に嵌合する凸部を有する
    クリップ。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のクリップであって、
    前記1組のクリップ片の両先端部と反対側の後端部に、他の部材を通すための開口が形成されている
    クリップ。
  12. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のクリップであって、
    前記1組のクリップ片の両外側に回転可能に設けられ、前記1組のクリップ片の前方又は後方に延びるようにセットされる1組の摘み部
    を備えるクリップ。
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