JP3086145U - 高所枝鋏の補助握り - Google Patents

高所枝鋏の補助握り

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安定して取り外しまたは組み付ける
ことが可能な高所枝鋏の補助握りを提供する。 【解決手段】 互いに対称な第一殻体11と第二殻体1
2とを備える。第一殻体11および第二殻体12は末端
にそれぞれ枢接部111、121を有し一体化される。
第一殻体11および第二殻体12は枢接部111、11
2と反対側にそれぞれ表ネジ部113、123を有し、
キャップ17が合わさって表ネジ部113、123に締
め付けられる。第一殻体11は貫通する長孔114を有
し、係り合い部品16が滑動可能に長孔114に設置さ
れる。キャップ17と係り合い部品16の働きにより補
助握り1は簡単かつ安定して高所枝鋏に取り外しまたは
組み付けすることが可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、高所枝鋏の補助握りに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すのは従来の高所枝鋏の補助握りであり、中空管71を有し、中空管 71の両端にそれぞれ押圧部72および刀部73が設けられ、中空管71の内部 には押圧部72と刀部73とを連接する連動装置(図示省略)が設けられ、使用 者が押圧部72を押す場合、連動装置は刀部73を駆動して高所にある枝を切り 揃える。
【0003】 なお、高所枝鋏の補助握りは高所にある枝を切り揃えるかまたは果物を採集す るために使用され、中空管71はより長く、使用者が握るのを安定にするために 、一般には中空管71に補助握り74を設けて、使用者が片手で押圧部72を押 しながらもう片方の手で補助握り74を握ることによって使用が便利になる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、これは次のような欠点があった。 高所枝鋏の補助握りは長形を呈し、補助握り74が高所枝鋏の補助握りの本体 から伸び出すので、高所枝鋏の補助握りの幅と体積を増加し、高所枝鋏の補助握 りの貯蔵及び運搬とも不便である。ところが、もし補助握り74を取り出すこと ができれば、収納時に高所枝鋏の補助握りを互いに寄らせて占める空間を小さく することができる。けれども、現在一般の高所枝鋏の補助握りからの補助握り7 4の取り出しは極めて面倒である。
【0005】 本考案の目的は、第一殻体および第二殻体から構成され、第一殻体および第二 殻体の一端が互いに枢接され、もう一端がキャップの締め付けによって止められ て一体になり、キャップを緩めて外すと第一殻体および第二殻体は枢転して分か れることにより高所枝鋏から簡単に取り出しまたは組み付けることが可能な高所 枝鋏の補助握りを提供することにある。
【0006】 本考案のさらなる目的は、ピンが設けてあり、第一殻体および第二殻体のいず れかの一方にピンと対応して突き出る係り部が設けられピンの孔に係り、キャッ プを取り出す瞬間に第一殻体および第二殻体がトルクバネの弾力を受け急に開く ことを防止する高所枝鋏の補助握りを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本考案の請求項記載の高所枝鋏の補助握りは、互 いに対称な第一殻体と第二殻体とを備える。第一殻体および第二殻体は末端にそ れぞれ枢接部を有する。ロッドが枢接部を貫通し第一殻体および第二殻体は枢接 し一体化される。ロッドはまたトルクバネを貫通しトルクバネの両端がそれぞれ 第一殻体および第二殻体の裏側面に接触する。よって、常態においてトルクバネ の弾力により第一殻体および第二殻体は互いに反対方向へ枢転しオープン状態を 呈する。
【0008】 第一殻体および第二殻体は枢接部と反対側にそれぞれ表ネジ部を有し、キャッ プが表ネジ部に締め付けられる。キャップは表ネジ部と対応し円錐状を呈する裏 ネジ部を有し、第一殻体および第二殻体は裏側面にそれぞれ互いに対向する凹部 を有する。二つの凹部が合わさって収容空間を形成し長管の貫通に提供され、キ ャップの締め付けにより二つの凹部はしっかりと長管を挟み補助握りを長管に固 定させる。
【0009】 第一殻体は貫通する長孔を有し、係り合い部品が滑動可能に長孔に設置され、 係り合い部品が第二殻体と隣接する一端に係り合い孔が形成される。第二殻体は 係り合い孔と対応する突出した係り部を有し、係り部と係り合い孔とが係り合う ことを可能にする。これにより、第一殻体および第二殻体がトルクバネの弾力に より枢転し離れることを回避することを特徴とする。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1から図5に示すように、本考案の一実施例による高所枝鋏の補助握りの補 助握り1は、互いに対称である第一殻体11と第二殻体12とを備え、第一殻体 11および第二殻体12の末端にそれぞれ枢接部111、112を有し、第一殻 体11および第二殻体12はロッド13が各枢接部111、112を貫通して枢 接し一体になる。ロッド13はトルクバネ14を貫通し、トルクバネ14の両端 がそれぞれ第一殻体11および第二殻体12の裏側面に接触する。よって常態で は前記トルクバネ14の弾力によって第一殻体11および第二殻体12を互いに 反対方向へ枢転させてオープン状態を呈する。
【0011】 第一殻体11および第二殻体12の枢接部111、112の反対側にそれぞれ 表ネジ部113、123を有し、第一殻体11および第二殻体12の裏側面にそ れぞれ互いに対向する凹部112、122を有し、二つの凹部112、122が 合わさって収容空間15を形成して長管2の通過に提供される。
【0012】 第一殻体11は貫通する長孔114を有し、係り合い部品16を滑動可能に長 孔114に設置して、係り合い部品16を前記長孔114の長軸方向に移動でき る。係り合い部品16は長孔114と隣接する一端に駆動部161を有し、駆動 部161は第一殻体11の外側に位置し長孔114より広く、駆動部161の表 面に滑り止め模様162を有し力を加えることを便利にする。係り合い部品16 は長孔114を貫通してからCリング163に止められ、Cリング163の外径 は長孔114より大きく、係り合い部品16は第二殻体12と隣接する一端に係 り合い孔164を有し、係り合い孔164の内部には突出した円弧状の係り金1 65(図4に示す)を有し、第二殻体の係り部には係り合い部品16の係り合い 孔164と対応する突出した係り部124を有し、係り部124は係り金165 と対応する凹んだ係り溝125を有する。
【0013】 補助握り1には別にキャップ17が設けられ、キャップ17は裏ネジ部171 を有し、裏ネジ部171が第一殻体11および第二殻体12の表ネジ部113、 123と対応してキャップ17は第一殻体11および第二殻体12の締め付けに 提供される。裏ネジ部171は円錐状を呈する。
【0014】 補助握り1を高所枝鋏の補助握りに組み付けようとするときは、まず、第一殻 体11または第二殻体12のいずれかの凹部を高所枝鋏の補助握りの長管2に寄 せて、もう一つの殻体を枢転させ、二殻体を合わせると二つの凹部が長管2を囲 み、長管2を収容空間15のなかに貫通させる。次に、係り合い部品16の駆動 部161を押し係り合い部品16を移動させ、第二殻体12の係り部124を係 り合い孔164に差込み係り金165を係り溝125に係り合わせることによっ て第一殻体11と第二殻体12を同時に安定させ、第一殻体11および第二殻体 12がトルクバネ14の弾力を受け枢転して分かれることを回避する。また、キ ャップ17を第一殻体11および第二殻体12の表ネジ部113、123に締め 付け、二つの凹部でしっかりと高所枝鋏の補助握りの長管2を挟んで補助握り1 を固定する。
【0015】 補助握り1を高所枝鋏の補助握りから取り出そうとするときは、まず、キャッ プ17を弛めて外し係り合い部品16を逆方向に押して、係り合い部品16の係 り金165を係り溝125から離脱させて係り合い孔164を係り部124と分 かれさせる。この際に、第一殻体11および第二殻体12がトルクバネ14の弾 力により互いに枢転して分かれ、補助握り1は簡単に高所枝鋏の補助握りから取 り出すことができる。
【0016】 前述の説明により明白なことは、本考案の一実施例による高所枝鋏の補助握り は、互いに枢接し対称な第一殻体11および第二殻体12の凹部で直接に高所枝 鋏の補助握りの長管2の外側を囲んでいる。このことにより、補助握り1を高所 枝鋏の補助握りから取り出す時は、ただキャップ17を緩めて外し、二つの殻体 を互いに枢転させ分ければよい。同じように、補助握り1を高所枝鋏の補助握り に組み付ける場合は、ただキャップ17を締め付ければよく、補助握り1を簡単 に高所枝鋏の補助握りに組み付けあるいは取り外しをすることができる。
【0017】 なお、本考案の一実施例による高所枝鋏の補助握りのキャップ17の裏ネジ部 171は円錐状を呈する。よってキャップ17をどんどん第一殻体11および第 二殻体12の表ネジ部113、123に締め付けると、二殻体がより近づき、高 所枝鋏の補助握りの長管2に対する二つの凹部の挟み力が強化されて、補助握り 1はさらに安定して長管2を固定することができる。
【0018】 一方、補助握り1を高所枝鋏の補助握りに組み付けるときは、係り合い部品1 6の設計によって、第一殻体11および第二殻体12を合わせ、快速に安定して キャップ17を締め付けることが可能であり、トルクバネ14の弾力が大きくて 二つの殻体が互いに寄らずキャップ17の締め付けが困難になることを回避する 。
【0019】 補助握り1を高所枝鋏の補助握りから取り出そうとしてキャップ17を緩める 際に、係り合い部品16の係り合い孔164はまた第二殻体12の係り部124 に(図6に示す)係り合うので、キャップ17を取り出す瞬間に第一、第二殻体 11、12がトルクバネ14の弾力で急に弾き分かれるせいで使用者の握りが不 安定になることを防止する。
【0020】 また、図3と図5に示すように、係り合い部品16のCリング163の外径は 長孔114の幅より大きいので、Cリング163が長孔114の裏側で塞ぎ、係 り合い部品16が第一殻体11から離脱することを防止し、駆動部161の幅は 長孔114の幅より大きいので、駆動部161が長孔114の表側で塞ぎ、係り 合い部品16が第一殻体11に落ち込むことを防止する。
【0021】
【考案の効果】
本考案は次のような効果がある。 補助握りは第一殻体および第二殻体で構成され、便利に高所枝鋏の補助握りか ら取り出すまたは高所枝鋏の補助握りに組み付けることができる。 係り合い部品を利用して、キャップを緩め出す瞬間に第一殻体11および第二 殻体が急に弾き分かれることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による高所枝鋏の補助握りを
示す斜視分解図である。
【図2】本考案の一実施例による高所枝鋏の補助握りを
示す斜視図である。
【図3】図2におけるIII-III線で切断した断面図であ
る。
【図4】本考案の一実施例による係り合い部品を示す断
面図である。
【図5】本考案の一実施例によるCリングと長孔を示す
断面図である。
【図6】本考案の一実施例による高所枝鋏の補助握りの
キャップを外した状態を示す図である。
【図7】本考案の一実施例による補助握りを開いた状態
を示す図である。
【図8】従来の高所枝鋏を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 補助握り 2 長管 11 第一殻体 12 第二殻体 13 ロッド 14 トルクバネ 15 収容空間 16 係り合い部品 17 キャップ 111 枢接部 112 凹部 113 表ネジ部 114 長形孔 121 枢接部 122 凹部 123 表ネジ部 124 係り部 164 係り合い孔 171 裏ネジ部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対称な第一殻体および第二殻体を
    備え、 前記第一殻体および前記第二殻体は末端にそれぞれ枢接
    部を有し、ロッドが前記枢接部を貫通し前記第一殻体お
    よび前記第二殻体は一体的に枢接され、前記ロッドはト
    ルクバネを貫通し前記トルクバネの両端がそれぞれ前記
    第一殻体および前記第二殻体の裏側面に接触し、常態に
    おいて前記トルクバネの弾力により前記第一殻体および
    前記第二殻体は互いに反対方向へ枢転しオープン状態を
    呈し、 前記第一殻体および前記第二殻体は前記枢接部と反対側
    にそれぞれ表ネジ部を有し、キャップが前記表ネジ部に
    締め付けられ、前記キャップは前記表ネジ部と対応し円
    錐状を呈する裏ネジ部を有し、前記第一殻体および前記
    第二殻体は裏側面にそれぞれ互いに対向する凹部を有
    し、二つの前記凹部が合わさって収容空間を形成し長管
    の貫通に提供され、前記キャップの締め付けによって二
    つの前記凹部により前記長管を挟み前記長管に固定さ
    れ、 前記第一殻体は貫通する長孔を有し、係り合い部品が滑
    動可能に前記長孔に設置され、前記係り合い部品が前記
    第二殻体と隣接する一端に係り合い孔が形成され、前記
    第二殻体は前記係り合い孔と対応する突出した係り部を
    有し前記係り部と前記係り合い孔とは係り合うことが可
    能であり、前記第一殻体および前記第二殻体は前記トル
    クバネの弾力により枢転し離れることが防止されことを
    特徴とする高所枝鋏の補助握り。
  2. 【請求項2】 前記係り合い部品の前記係り合い孔は突
    出した円弧状の係り金を内部に有し、前記第二殻体の前
    記係り部は前記係り金と対応する凹んだ円弧形の係り溝
    を有し、前記係り合い部品は前記長孔を貫通しCリング
    に止められ、前記Cリングの外径は前記長孔の幅より大
    きく形成され前記係り合い部品は前記長孔からの脱落が
    防止されることを特徴とする請求項1に記載の高所枝鋏
    の補助握り。
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