JP2004044160A - 扉体施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通電時施錠型の錠前において、施錠時に扉に大きな側圧が働らいている場合にも、通電遮断による解錠を容易にすること。
【解決手段】揺動位置において扉体の端面から突出するラッチを解放するカマ6と、揺動位置において前記カマ6を解放する半月部材7と、揺動位置において上記半月部材7を解放する第1ロッキングプレート15と、揺動する時、衝撃力を与えて該第1ロッキングプレート15を揺動させる第2ロッキングプレート21と、前記第2ロッキングプレート21をその第2の揺動位置に拘束するとともに、第1の揺動位置において前記第2ロッキングプレート21を解放する第3ロッキングプレート24と、通電時に前記第3ロッキングプレート24をその第1の揺動位置に拘束するとともに、通電遮断時に前記第3ロッキングプレート24をその第2の揺動位置に拘束するソレノイド装置30とを備えたことを特徴とする。
【選択図】    図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は扉体施錠装置、特に通電時に施錠され、通電遮断時に解錠される方式の扉体施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地震、水害、火災等の危急時には、構造物からの脱出あるいは構造物への突入を迅速に行なうため、通電を遮断することにより解錠する方式の電気錠が求められる。
【0003】
図11は従来の通電時施錠型扉体施錠装置と扉体との関係を示す水平断面図であって、図11(a)は施錠状態、図11(b)は解錠状態をそれぞれ示す。
【0004】
この図において、01は構造物中の開口部(出入口)の片側に図示しない鉛直な蝶番に支持されて揺動する扉体、03は構造物の一部材として上記扉体01の揺動する端面01aの軌跡の外方に近接して立設された柱である。上記扉体01は、図11(a)に示される状態では閉じており、図11(b)のように時計方向に揺動することにより開くようになっている。扉体01の閉じ方向(図11で上方)では、鉛直方向に延びるストッパー03aが柱03から突設されていて、扉体01の揺動範囲を制限している。
【0005】
扉体01の開閉側端面01aにはラッチ02が出没自在に設けられ、図示しないスプリングによって、端面01aから突出する方向に付勢されている。このラッチ02は、扉体01が開く側(図11で下側)の面は、扉体01の揺動軸を通る平面とほぼ一致しており、扉体01が閉じる側(図11で上側)の面は、該平面に対して傾斜している。
【0006】
上記柱03の上記ラッチ02と向き合う箇所付近には、扉体施錠装置を収容して取付けるための空所04が設けられる。
【0007】
06は上記空所04内で鉛直な軸06aのまわりに揺動可能に、柱03に軸支されたカマである。このカマ06は、傾斜したV字形断面の溝06bを有し、図11(a)に示される第1の揺動位置に向くよう、図示しないスプリングによって、図の時計方向に付勢されている。そしてその第1の揺動位置では、扉体01の端面01aから突出するラッチ02を拘束することができる。また図11(b)に示される第2の揺動位置では、ラッチ02の拘束が解かれ、扉体01は自由に開閉できる。
【0008】
次に07は中央部の横断面が半円形(半月形)を呈する軸部07aとその軸部07aの一端から軸線に直交して延びるレバー部07bとから成る半月部材である。上記軸部07aは、前記空所04内で、半月形断面部07cの平面を前記カマ06の背面に当接させ、かつ鉛直軸のまわりに揺動可能に、前記柱03に軸支されている。またこの半月部材07は、図示されないスプリングによって、図の反時計方向に付勢されている。
【0009】
上記半月部材07はカマ06の揺動を阻止する機能を有する。すなわち半月部材07は、図11(a)に示される第1の揺動位置において、カマ06の背面に押し当てられた半月形断面部07cによって、カマ06をそのカマ06の第1の揺動位置に拘束する。また図11(b)に示される半月部材07の第2の揺動位置においては、カマ06の拘束は解かれ、カマ06はその第1の揺動位置から第2の揺動位置までの間を、スプリングの付勢力を受けつつも、自由に揺動することができる。
【0010】
次に図12は、前記カマ06、半月部材07の下方において、ソレノイド装置の可動鉄心の動きにより前記半月部材07をその第1の揺動位置に拘束し、あるいは解放する機構を示す正面図であって、図12(a)は施錠状態、図12(b)は解錠状態をそれぞれ示す。
【0011】
前記半月部材07は、台座010に形成された軸受部010aに、軸部07aが軸支されている。015は、コ字形を呈し、結合ピン015aにより一定間隔を保って結合された1対の第1ロッキングプレートであって、そのコの字の縦画中央付近に設けられた揺動軸016のまわりに揺動可能に、台座010に固着された1対の軸受板013により支持されている。また、コの字の上側の横画の先端部では、ローラ017が、1対の第1ロッキングプレート015の間に挟まれて、回転可能に支持されている。第1ロッキングプレート015はまた、図12(a)に示される第1の揺動位置に向くよう、図示しないスプリングによって、図の時計方向に付勢されている。そして、図に示される第1ロッキングプレート015の第1の揺動位置では、ローラ017が前記半月部材07のレバー部07bに当接することによって、半月部材07をその半月部材07の第1の揺動位置に拘束する。すなわち第1ロッキングプレート015は、半月部材07を介して前記カマ06の揺動を阻止する。第1ロッキングプレート015が図12(b)に示される第2の揺動位置まで揺動すると、半月部材07のその第1の揺動位置への拘束が解かれ、半月部材07はその第2の揺動位置まで揺動することができる。
【0012】
次に021は、揺動軸022のまわりに揺動可能に、前記軸受板13に支持された第2ロッキングプレートであって、一側部に切溝021aが設けられている。また上端にはローラ021bが取付けられている。第2ロッキングプレート021が図12(a)に示される第1の揺動位置から図12(b)に示される第2の揺動位置まで揺動すると、第1ロッキングプレート015のコの字の下側の横画部が第2ロッキングプレート021のローラ021bにより押し上げられ、第1ロッキングプレート015も図12(b)図示の第2の揺動位置まで揺動する。なお、023はストッパーである。
【0013】
030は台座010に取付けられたプランジャ型のソレノイド装置、036はそのソレノイド装置030の図示しない可動鉄心に固着されたロッドをそれぞれ示す。そしてそのロッド036に設けられた係合ピン038が前記第2ロッキングプレート021の切溝021aに係合している。図示されない可動鉄心と、それに固着されたロッド036は、ソレノイド装置030に通電されると磁力により引き下げられ、通電が遮断されると図示しないスプリングの付勢力により押し上げられるようになっている。
【0014】
ソレノイド装置030に通電中は、図示されない可動鉄心に固着されたロッド036が磁力により引き下げられるから、ロッド036に設けられた係合ピン038に切溝021aが係合している第2ロッキングプレート021は図12(a)に示される第1の揺動位置にあり、したがって第1ロッキングプレート015も図示しないスプリングの付勢力により図12(a)図示の第1の揺動位置にある。この時第1ロッキングプレート015のローラ017は半月部材07のレバー部07bに当接して、半月部材07をその第1の揺動位置に拘束する。その結果、図11(a)に示されるようにカマ06もその第1の揺動位置に拘束されて、扉体01を開くことはできない。すなわち扉体施錠装置は施錠状態にある。
【0015】
ソレノイド装置030の通電を遮断すると、ロッド036を引き下げていた磁力がなくなるから、図示されないスプリングの付勢力によりロッド036は押し上げられ、図12(b)に示されるように、第2ロッキングプレート021は係合ピン038、切溝021aを介して、第2の揺動位置まで揺動する。そうすると、第1ロッキングプレート015はコの字の下側横画部を第2ロッキングプレート021のローラ021bにより押し上げられ、半月部材07のレバー部07bに当接していたローラ017が離れて上方へ外れる。その結果半月部材07、したがってカマ06も、第1の揺動位置への拘束から解放され、スプリングの付勢力を受けつつも、第1の揺動位置から第2の揺動位置までの間を自由に揺動できるようになる。
【0016】
そこで、例えば人力によって扉を開こうとすれば、図11(b)に示されるように、カマ06は図の反時計方向へ、半月部材07は図の時計方向へ、それぞれスプリングの力に抗して揺動し、扉体01が開かれる。すなわち扉体施錠装置は解錠状態になる。
【0017】
なお扉体01が開いてしまえば、カマ06と半月部材07はスプリングの付勢力によって、図11(a)に示される第1の揺動位置に復帰する。そこで人力あるいはドアチェック装置等により扉体01を閉じようとすれば、今度はカマ06、半月部材07は揺動せず、扉体01の端面01aから突出しているラッチ02が、スプリングの力に抗して引込みながら、カマ06の縁を乗越えて溝06b内に入り、図11(a)に示される状態に収まって、扉体01は再び閉じられる。
【0018】
【解決しようとする課題】
前記した従来の扉体施錠装置において、施錠状態の時に扉体01を開こうとする方向に強い側圧Pが作用している場合には、その側圧Pはカマ06、半月部材07にも伝達されて、半月部材07のレバー部07bと第1ロッキングプレート015のローラ017との間の押圧力、したがって両者間の摩擦力が極めて大きくなる。そうすると、扉体施錠装置を解錠するためにソレノイド装置030への通電を遮断しても、ソレノイド装置030に設けられたスプリングの力では、半月部材07のレバー部07bからローラ017を離脱させることができなくて、解錠することができず、したがって扉が開かない恐れがあった。
【0019】
【課題を解決するための手段および効果】
前記従来の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、構造物の開口部に配置された扉体が揺動して開閉自在に軸支され、前記扉体の端部に、手動操作により退入されるとともに該扉体の閉方向揺動の際に前記構造物の開口部における後記カマの側縁部に当接して弾性的に退入するラッチが設けられ、該ラッチに対向した前記構造物開口部に、該ラッチを係脱自在に係止しうるカマが揺動自在に設けられ、ソレノイド通電時に該カマの揺動が阻止され、ソレノイド通電遮断時に該カマの揺動阻止が解除される扉体施錠装置において、前記カマの揺動を阻止するロッキング部材が前記構造物に揺動自在に軸支され、該ロッキング部材の揺動側部に形成された切欠きに先端部が遊嵌される施解錠動作部材が前記構造物に揺動軸を介して揺動自在に軸支され、前記構造物に設けられたソレノイドの可動片に係合される連動部材が、前記施解錠動作部材の揺動軸に揺動自在に軸支され、前記ソレノイドの通電遮断状態において前記連動部材の揺動を前記施解錠動作部材に伝えて該施解錠動作部材を解錠方向へ揺動させる係脱手段が、該施解錠動作部材および連動部材に形成され、前記カマ、ロッキング部材、施解錠動作部材および連動部材には、それぞれ施錠方向へ付勢する付勢手段が設けられ、前記ロッキング部材には、前記ソレノイド通電時に、前記連動部材を介して施錠方向へ揺動された施解錠動作部材の先端により、前記ロッキング部材の解錠方向への揺動を阻止する、当接部が形成されるとともに、該ソレノイド通電解除時に、前記連動部材の解錠方向の揺動に連動して、前記ロッキング部材に前記カマの揺動阻止状態を解除する揺動力を付加する、被加撃部が形成されたことを特徴とするものである。
【0020】
請求項1記載の発明は上記のとおり構成され、ソレノイド通電解除時に、連動部材の解錠方向の揺動に連動して、ロッキング部材にカマの揺動阻止状態を解除する揺動力を付加する、被加撃部が形成されているので、施錠状態で扉体に強い側圧が作用している場合でも、これを解錠すべくソレノイド装置への通電を遮断した時、施解錠動作部材が急速に揺動して上記被加撃部に衝撃を与え、ロッキング部材にカマの揺動阻止状態を解除する揺動力を付加してカマを揺動させ、扉体施錠装置を解錠することができる。
【0021】
また請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記構造物開口部に、前記カマの揺動阻止と揺動阻止解除を行なうカマ揺動阻止部材が設けられ、該カマ揺動阻止部材に前記ロッキング部材の先端が係脱自在に係合されることを特徴とするものである。したがって請求項2記載の発明では、各部材の設計・配置に自由度があり、かつ組立てが容易である。
【0022】
次に請求項3記載の発明は、一縁部を軸支されて揺動する扉体の揺動側端面に向き合う構造物部材に揺動可能に軸支され、第1の揺動位置において前記扉体の前記端面から突出するラッチを拘束するとともに、第2の揺動位置において前記ラッチを解放するカマと、中央部の横断面が半月形を呈する軸部と該軸部の一端から軸線と交わる方向に延びるレバー部とから成り、上記軸部が、半月形断面部の平面を前記カマの背面に当接させ、かつ該カマの回転軸線と平行な軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支されて、第1の揺動位置において前記カマを該カマの第1の揺動位置に拘束するとともに、第2の揺動位置において前記カマを解放する半月部材と、前記半月部材の前記レバー部の揺動面内にある軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支され、第1の揺動位置において前記半月部材を該半月部材の第1の揺動位置に拘束するとともに、第2の揺動位置において上記半月部材を解放する第1ロッキングプレートと、前記第1ロッキングプレートの軸線と平行な軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支され、第1の揺動位置において、前記第1ロッキングプレートを該第1ロッキングプレートの第1の揺動位置に拘束するとともに、第2の揺動位置において、前記第1ロッキングプレートを該第1ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束し、かつ第1の揺動位置から第2の揺動位置へ揺動する時、第1ロッキングプレートに衝撃力を与えて該第1ロッキングプレートを揺動させるようにした第2ロッキングプレートと、前記第2ロッキングプレートと同一の軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支され、第2の揺動位置において、前記第2ロッキングプレートを該第2ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束するとともに、第1の揺動位置において前記第2ロッキングプレートを解放する第3ロッキングプレートと、通電時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第1の揺動位置に拘束するとともに、通電遮断時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束する手段とを備えたことを特徴とする扉体施錠装置である。
【0023】
請求項3記載の発明は上記のとおり構成され、第2ロッキングプレートが第1の揺動位置から第2の揺動位置へ揺動する時、第1ロッキングプレートに衝撃力を与えて該第1ロッキングプレートを揺動させるようにしたので、施錠状態で扉体に強い側圧が作用している場合でも、これを解錠すべく通電を遮断すると、第2ロッキングプレートが第1の揺動位置から第2の揺動位置へ揺動する時、第1ロッキングプレートは衝撃力を与えられるから、半月部材との摩擦力に容易に打勝って第2の揺動位置へ揺動し、半月部材およびカマを第1の揺動位置から解放して、解錠することができる。
【0024】
また請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の発明において、通電時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第1の揺動位置に拘束するとともに、通電遮断時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束する手段がプランジャ型のソレノイド装置であることを特徴とするものである。したがって請求項4記載の発明では、簡単な構成で第3ロッキングプレートを第1または第2の揺動位置に拘束し、扉体施錠装置の施解錠を行なうことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例における扉体と扉体施錠装置との関係を示す水平断面図であって、図1(a)は施錠状態、図1(b)は解錠状態をそれぞれ示す。
【0026】
この図において、1は構造物中の開口部(出入口)の片側に図示しない鉛直な蝶番に支持されて揺動する扉体、3は構造物の一部材として、上記扉体1の揺動する端面1aの軌跡の外方に近接して立設された柱である。上記扉体1は、図1(a)に示される状態では閉じており、図1(b)のように時計方向に揺動することにより開くようになっている。扉体1の閉じ方向(図1で上方)では、鉛直方向に延びるストッパー3aが柱3から突設されていて、扉体1の揺動範囲を制限している。
【0027】
扉体1の開閉側端面1aにはラッチ2が出没自在に設けられ、図示しないスプリングによって、端面1aから突出する方向に付勢されている。このラッチ2は、扉体1が開く側(図1で下側)の面は、扉体1の揺動軸を通る平面とほぼ一致しており、扉体1が閉じる側(図1で上側)の面は、該平面に対して傾斜している。
【0028】
上記柱3の上記ラッチ2と向き合う箇所付近には、扉体施錠装置を収容して取付けるための空所4が設けられる。
【0029】
6は上記空所4内で、鉛直な軸6aのまわりに揺動可能に、柱3に軸支されたカマである。このカマ6は、傾斜したV字形断面の溝6bを有し、図1(a)に示される第1の揺動位置に向くよう、図示しないスプリングによって、図の時計方向に付勢されている。そしてその第1の揺動位置では、扉体1の端面1aから突出するラッチ2を拘束することができる。また図1(b)に示される第2の揺動位置では、ラッチ2の拘束が解かれ、扉体1は自由に開閉できる。
【0030】
次に7は中央部の横断面が半円形(半月形)を呈する軸部7aとその軸部7aの一端に嵌合され軸線に直交して延びるレバー部7bとから成る半月部材である。上記軸部7aは、前記空所4内で、半月形断面部7cの平面を前記カマ6の背面に当接させ、かつ鉛直軸のまわりに揺動可能に、前記柱3に軸支されている。またこの半月部材7は、図示されないスプリングによって、図の反時計方向に付勢されている。
【0031】
上記半月部材7はカマ揺動阻止部材として機能する。すなわち半月部材7は、図1(a)に示される第1の揺動位置において、カマ6の背面に押し当てられた半月形断面部7cによって、カマ6をそのカマ6の第1の揺動位置に拘束する。また図1(b)に示される半月部材7の第2の揺動位置においては、カマ6の拘束は解かれ、カマ6はその第1の揺動位置から第2の揺動位置までの間を、スプリングの付勢力を受けつつも、自由に揺動することができる。
【0032】
次に図2は本実施例の扉体施錠装置全体を示す施錠状態の正面図、図3は図2の右側面図である。ここで「正面」とは、構造物中の出入口において扉体に向き合う方向(図1の下から上を見た方向)をいうこととする。両図とも、カバーを構成する壁のうち手前の一面を省略し、そのカバーで覆われた収納物が直接見えるように描かれている。また、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は図3のV−V矢視断面図、図6は図2のVI−VI矢視断面図、図7は図2のVII−VII矢視断面図、図8は図2、図3のVIII−VIII矢視水平断面図、図9は図2、図3のIX−IX矢視水平断面図である。
【0033】
まず図2および図3において、本実施例の扉体施錠装置は台座10の上に組上げられ、カバー11で覆われる。そして全体が図1に示される柱3の空所4内に収容、固定され、台座10の一面(図2で左の面)が扉体1の端面1aに向き合う柱3の面を形成する。
【0034】
前記カマ6および半月部材7は、この台座10に形成された軸受部10aに軸支されている。また下の軸受部10aの下方では、台座10に台板12が取付けられ、プランジャ型ソレノイド装置30の動きによって前記半月部材7をその第1の揺動位置に拘束し、あるいは解放する機構がこの台板12に組付けられる。
【0035】
まず図4、図6、図8および図9をも参照すると、15は結合ピン15aにより一定間隔を保って結合された1対の第1ロッキングプレートであって、揺動軸16のまわりに揺動可能に、台板12に固着された1対の軸受板13により支持されている。またそれら第1ロッキングプレート15の右部の間には、ローラ17が挟まれ、回転可能に支持されている。第1ロッキングプレート15はまた、これらの図に示される第1の揺動位置に向くよう、図示しないスプリングによって、図2および図4の反時計方向に付勢されている。そして、図に示される第1ロッキングプレート15の第1の揺動位置では、第1ロッキングプレート15の右端の突起部15bが前記半月部材7のレバー部7bに当接するので、第1ロッキングプレート15はそれ以上反時計方向に揺動することはない。第1ロッキングプレート15の第1の揺動位置ではまた、ローラ17が上記レバー部7bに当接することによって、半月部材7をその半月部材7の第1の揺動位置に拘束する。すなわち、第1ロッキングプレート15は、半月部材7を介して、前記カマ6の揺動を阻止する。なおこの第1ロッキングプレート15には、下部にも後述する被加撃部としての突起部15cが形成されている。
【0036】
次に21は、揺動軸22のまわりに揺動可能に、前記軸受板13に支持された施解錠動作部材としての第2ロッキングプレートであって、下端部にピン21aが取付けられている。またこの第2ロッキングプレート21は、これらの図に示される第1の揺動位置に向くよう、図示しないスプリングによって、図2および図4の時計方向に付勢されている。そして図に示される第2ロッキングプレート21の第1の揺動位置では、上記1対の軸受板13の間に架け渡されたストッパー23に第2ロッキングプレート21の上端部21bが当接するので、第2ロッキングプレート21はそれ以上時計方向に揺動することはない。第2ロッキングプレート21の第1の揺動位置ではまた、上端部21bが第1ロッキングプレート15の突起部15bに当接することによって、第1ロッキングプレート15をその第1ロッキングプレート15の第1の揺動位置に拘束する。
【0037】
次に図2、図3、図5、図6および図7を参照すると、24は上記第2ロッキングプレート21に近接して、第2ロッキングプレート21と同じ揺動軸22のまわりに揺動可能に上記軸受板13に支持された、連動部材としての第3ロッキングプレートであって、図の左部に切溝24aが設けられている。そして、図に示される第1の揺動位置に向くよう、図示しないスプリングによって、図2および図5の時計方向に付勢されている。そして図に示される第1の揺動位置では、第3ロッキングプレート24の上部が前記ストッパー23に当接するので、第3ロッキングプレート24はそれ以上時計方向に揺動することはない。この時、第3ロッキングプレート24下部の突起24bが前記第2ロッキングプレート21のピン21aに当接している。
【0038】
第3ロッキングプレート24が図の反時計方向に揺動する時には、第3ロッキングプレート24の突起24bが第2ロッキングプレート21のピン21aに当接して、第2ロッキングプレート21をも反時計方向に揺動させるが、第3ロッキングプレート24が図の時計方向に揺動する時には、ピン21aが突起24bに当接したまま、第2ロッキングプレート21が追従して同方向に揺動するとは限らない。すなわちピン21aと突起24bとは、第2ロッキングプレート21と第3ロッキングプレート24との係脱手段を構成している。
【0039】
図5の符号30は台板12に取付けられたプランジャ型のソレノイド装置を示し、符号31はケース、32はソレノイドコイル、33は可動鉄心、34はスプリングをそれぞれ示す。ソレノイドコイル32に通電されると、可動鉄心33は電磁力により図の上方へ押し上げられ、通電が断たれると可動鉄心33は重力とスプリング34の付勢力により下方へ移動する。図はソレノイドコイル32に通電されて、可動鉄心33が上方へ押し上げられている状態を示す。なお40はソレノイドコイル32に通電する電線を通すグロメットである。
【0040】
上記可動鉄心33の上端にはロッド36が固着され、更にそのロッド36の上端には、コ字断面金物37を介して係合ピン38が固着されている。そしてその係合ピン38は、前記第3ロッキングプレート24の切溝24aに係合している。
【0041】
次に図10は、前記のような本実施例の扉体施錠装置の作動順序を示す図である。左の列はカマ6と半月部材7を示す水平断面図である。右の列は前記図2の下半部に相当する正面図で、図面配置の都合上、図の左・右がそれぞれ実際の上・下を示している。
【0042】
まず図10(a)はソレノイド装置30に通電中、すなわち施錠中の状態を示す。ソレノイド装置30の可動鉄心33は上方(図の左方)へ押し上げられていて、第3ロッキングプレート24が第1の揺動位置にあるので、第2ロッキングプレート21もスプリングの付勢力にって、ピン21aが第3ロッキングプレート24の突起24bに当接し上端部21bがストッパー23(図2、図4参照)に当接する第1の揺動位置まで、時計方向に廻り切っている。したがって第2ロッキングプレート21の最上端は第1ロッキングプレート15の突起部15bに当接し、第1ロッキングプレート15をその第1の揺動位置に拘束している。そうすると、第1ロッキングプレート15のローラ17が半月部材7のレバー部7bに当接して、半月部材7をその第1の揺動位置に拘束する。更に、カマ6の背面に押し当てられた半月部材7の半月形断面部7cによって、カマ6はその第1の揺動位置に拘束され、その結果、扉体1の端面1aから突出するラッチ2(図1参照)は、カマ6の溝6b内に拘束される。すなわち扉体1は開かない。
【0043】
なお上記のような施錠状態においても、扉体1(図1参照)の一方の側(例えば室内側)からは、図示しないサムターン機構等を手動で操作することにより、扉体1のラッチ2をスプリングの力に抗して引込ませ、扉体1を開くことができる。また扉体1に別途取付けられた図示しない錠前に所定のキーを差込んで開錠し、ラッチ2を引込ませて扉体1を開くこともできる。そして、扉体1を再び閉じれば、扉体1の端面1aから突出しているラッチ2は、閉じる側(図1で上側)の面が扉体1の揺動軸を通る平面に対して傾斜しているから、スプリングの力に抗して引込みながら、カマ6の側縁部を乗越えて溝6b内に収まり、扉体1は閉止状態に戻る。
【0044】
次に図10(b)は通電を打切った直後の状態を示すものである。通電が断たれると、ソレノイド装置30の可動鉄心33は重力とスプリング34の付勢力により下方(図の右方)へ移動する。そうすると、可動鉄心33にロッド36、コ字断面金物37を介して固着された係合ピン38により、第3ロッキングプレート24の切溝24aが引き下げられ、その結果、第3ロッキングプレート24はスプリングの力に抗して図の反時計方向に揺動する。そして下端の突起24bによりピン21aを介して第2ロッキングプレート21をも反時計方向に揺動させる。そうすると、第1ロッキングプレート15の突起部15bに当接していた第2ロッキングプレート21の上端部21bは、急速に図の下方へと移動し、第1ロッキングプレート15のもう一つの突起部15c(被加撃部)に衝突する。
【0045】
その結果、図10(c)に示されるように、第1ロッキングプレート15はスプリングの力に抗して図の時計方向に揺動し、ローラ17が半月部材7のレバー部7bの揺動軌跡の下方(図の右方)へ回避され、半月部材7はその第1の揺動位置への拘束から解放される。この状態では、第1ロッキングプレート15、第2ロッキングプレート21、第3ロッキングプレート24は、いずれも図10(c)図示の位置(これをそれぞれ第2の揺動位置とする。)に拘束されている。
【0046】
前記図10(c)に示される状態においては、半月部材7はその第1の揺動位置に拘束されていないので、カマ6もその第1の揺動位置への拘束から解放されている。したがって、例えば人力によって扉を開こうとすれば、図10(d)あるいは前記図1(b)に示されるように、カマ6は図の反時計方向へ、半月部材7は図の時計方向へ、それぞれスプリングの力に抗して揺動し、扉体1が開かれる。すなわち、図10(c)は解錠状態を、図10(d)および図1(b)は解錠状態の時に実際に扉体1を開く過程を、それぞれ示す。
【0047】
なお扉体1が開いてしまえば、カマ6および半月部材7は、スプリングの付勢力によって、図1(a)、図10(c)に示される第1の揺動位置に復帰する。そこで人力あるいはドアチェック装置等により扉体1を閉じようとすれば、今度はカマ6、半月部材7はいずれも揺動せず、扉体1の端面1aから突出しているラッチ2が、スプリングの力に抗して引込みつつ、カマ6の縁を乗越えて溝6b内に入り、図1(a)に示される状態に収まって、扉体1は再び閉じられる。
【0048】
次に前記解錠状態の扉体施錠装置を施錠すべくソレノイド装置30に通電すると、図10(e)に示されるように、ソレノイド装置30の可動鉄心33は、スプリング34の力と重力に抗して上方(図の左方)へ押し上げられ、第3ロッキングプレート24は図の時計方向に第1の揺動位置まで揺動して、第2ロッキングプレート21の第2の揺動位置への拘束を解除する。しかしこの時、何らかの原因により扉体1が開き加減で、カマ6と半月部材7が第1の揺動位置から外れていた場合には、第1ロッキングプレート15、したがって第2ロッキングプレート21も第2の揺動位置から動けない。すなわち第3ロッキングプレート24は第1の揺動位置、第2ロッキングプレート21は第2の揺動位置にあって、第3ロッキングプレート24の突起24bと第2ロッキングプレート21のピン21aとが互いに接触しない状態となる。(図10(e))
【0049】
上記図10(e)に示された状態の時、例えば人力によって扉体1をきちんと閉じると、カマ6および半月部材7は、それぞれスプリングの付勢力によって第1の揺動位置に戻る。そうすると、第1ロッキングプレート15および第2ロッキングプレート21も、それぞれスプリングの付勢力によって第1の揺動位置に戻り、第2ロッキングプレート21のピン21aが第3ロッキングプレート24の突起24bに接触する。こうして再び図10(a)に示される施錠状態になる。
【0050】
本実施例においても、施錠状態の時に扉体1を開こうとする方向に強い側圧Pが作用している場合には、その側圧Pはカマ6、半月部材7にも伝達されて(図1(a)、図10(a)参照)、半月部材7のレバー部7bと第1ロッキングプレート15のローラ17との間に大きな摩擦力が作用する。しかしながら本実施例の扉体施錠装置では、解錠時にレバー部7bから第1ロッキングプレート15を離脱させるに際して、第1ロッキングプレート15を静的に押圧するのではなく、第1ロッキングプレート15に設けられた第2の突起部15c(被加撃部)に第2ロッキングプレート21の上端部21bを衝突させて、そのハンマー作用により、第1ロッキングプレート15を容易に図の時計方向に揺動させることができる(図10(b)、(c)参照)。この場合、図10(a)における第1ロッキングプレート15の突起部15bと第2ロッキングプレート21の上端部21bとの接触面には側圧は作用していないから、第2ロッキングプレート21の上端部21bは第1ロッキングプレート15の突起部15bから容易に離脱する。そして慣性力を与えられて、第1ロッキングプレート15の第2の突起部15c(被加撃部)に衝突することになる。
【0051】
また本実施例の扉体施錠装置においては、第1ロッキングプレート15を半月部材7のレバー部7bから離脱させて第2の揺動位置まで揺動させる第2ロッキングプレート21を、ソレノイド装置30の可動鉄心33にロッド36、コ字断面金物37を介して固着された係合ピン38に、直接係合させるのではなく、その間に第3ロッキングプレート24を介在させているので、解錠状態の扉体施錠装置を施錠するためにソレノイド装置30に通電した時に、何らかの原因で扉体1が開き加減で、カマ6と半月部材7が第1の揺動位置から外れていた場合でも、図10(e)に示されるように、第1ロッキングプレート15、第2ロッキングプレート21を第2の揺動位置に留めたまま、通電位置にあるソレノイド装置30の可動鉄心33に連結された第3ロッキングプレート24のみを第1の揺動位置へ揺動させることができる。そしてその後、例えば人力によって扉体1をきちんと閉じることにより、図10(a)に示される施錠状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例における扉体と扉体施錠装置との関係を示す水平断面図であって、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態をそれぞれ示す。
【図2】図2は本実施例の扉体施錠装置全体を示す施錠状態の正面図である。
【図3】図3は図2の右側面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV矢視断面図である。
【図5】図5は図3のV−V矢視断面図である。
【図6】図6は図2のVI−VI矢視断面図である。
【図7】図7は図2のVII−VII矢視断面図である。
【図8】図8は図2、図3のVIII−VIII矢視水平断面図である。
【図9】図9は図2、図3のIX−IX矢視水平断面図である。
【図10】図10は本実施例の扉体施錠装置の作動順序を示す図である。
【図11】図11は従来の通電時施錠型扉体施錠装置と扉体との関係を示す水平断面図であって、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態をそれぞれ示す。
【図12】図12は上記従来の扉体施錠装置においてソレノイド装置の作用により半月部材をその第1の揺動位置に拘束し、あるいは解放する機構を示す正面図であって、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1…扉体、1a…端面、2…ラッチ、3…柱、3a…ストッパー、4…空所、6…カマ、6a…軸、6b…溝、7…半月部材、7a…軸部、7b…レバー部、7c…半月形断面部、10…台座、10a…軸受部、11…カバー、12…台板、13…軸受板、15…第1ロッキングプレート、15a…結合ピン、15b,15c…突起部、16…揺動軸、17…ローラ、21…第2ロッキングプレート、21a…ピン、21b…上端部、22…揺動軸、23…ストッパー、24…第3ロッキングプレート、24a…切溝、24b…突起、30…ソレノイド装置、31…ケース、32…ソレノイドコイル、33…可動鉄心、34…スプリング、36…ロッド、37…コ字断面金物、38…係合ピン、40…グロメット、P…側圧。

Claims (4)

  1. 構造物の開口部に配置された扉体が揺動して開閉自在に軸支され、前記扉体の端部に、手動操作により退入されるとともに該扉体の閉方向揺動の際に前記構造物の開口部における後記カマの側縁部に当接して弾性的に退入するラッチが設けられ、該ラッチに対向した前記構造物開口部に、該ラッチを係脱自在に係止しうるカマが揺動自在に設けられ、ソレノイド通電時に該カマの揺動が阻止され、ソレノイド通電遮断時に該カマの揺動阻止が解除される扉体施錠装置において、
    前記カマの揺動を阻止するロッキング部材が前記構造物に揺動自在に軸支され、
    該ロッキング部材の揺動側部に形成された切欠きに先端部が遊嵌される施解錠動作部材が前記構造物に揺動軸を介して揺動自在に軸支され、
    前記構造物に設けられたソレノイドの可動片に係合される連動部材が、前記施解錠動作部材の揺動軸に揺動自在に軸支され、
    前記ソレノイドの通電遮断状態において前記連動部材の揺動を前記施解錠動作部材に伝えて該施解錠動作部材を解錠方向へ揺動させる係脱手段が、該施解錠動作部材および連動部材に形成され、
    前記カマ、ロッキング部材、施解錠動作部材および連動部材には、それぞれ施錠方向へ付勢する付勢手段が設けられ、
    前記ロッキング部材には、前記ソレノイド通電時に、前記連動部材を介して施錠方向へ揺動された施解錠動作部材の先端により、前記ロッキング部材の解錠方向への揺動を阻止する、当接部が形成されるとともに、該ソレノイド通電解除時に、前記連動部材の解錠方向の揺動に連動して、前記ロッキング部材に前記カマの揺動阻止状態を解除する揺動力を付加する、被加撃部が形成されたことを特徴とする扉体施錠装置。
  2. 前記構造物開口部には、前記カマの揺動阻止と揺動阻止解除を行なうカマ揺動阻止部材が設けられ、該カマ揺動阻止部材に前記ロッキング部材の先端が係脱自在に係合されることを特徴とする請求項1記載の扉体施錠装置。
  3. 一縁部を軸支されて揺動する扉体の揺動側端面に向き合う構造物部材に揺動可能に軸支され、第1の揺動位置において前記扉体の前記端面から突出するラッチを拘束するとともに、第2の揺動位置において前記ラッチを解放するカマと、
    中央部の横断面が半月形を呈する軸部と該軸部の一端から軸線と交わる方向に延びるレバー部とから成り、上記軸部が、半月形断面部の平面を前記カマの背面に当接させ、かつ該カマの回転軸線と平行な軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支されて、第1の揺動位置において前記カマを該カマの第1の揺動位置に拘束するとともに、第2の揺動位置において前記カマを解放する半月部材と、
    前記半月部材の前記レバー部の揺動面内にある軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支され、第1の揺動位置において前記半月部材を該半月部材の第1の揺動位置に拘束するとともに、第2の揺動位置において上記半月部材を解放する第1ロッキングプレートと、
    前記第1ロッキングプレートの軸線と平行な軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支され、第1の揺動位置において、前記第1ロッキングプレートを該第1ロッキングプレートの第1の揺動位置に拘束するとともに、第2の揺動位置において、前記第1ロッキングプレートを該第1ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束し、かつ第1の揺動位置から第2の揺動位置へ揺動する時、第1ロッキングプレートに衝撃力を与えて該第1ロッキングプレートを揺動させるようにした第2ロッキングプレートと、
    前記第2ロッキングプレートと同一の軸線のまわりに揺動可能に前記構造物部材に軸支され、第2の揺動位置において、前記第2ロッキングプレートを該第2ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束するとともに、第1の揺動位置において前記第2ロッキングプレートを解放する第3ロッキングプレートと、
    通電時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第1の揺動位置に拘束するとともに、通電遮断時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束する手段とを備えたことを特徴とする扉体施錠装置。
  4. 通電時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第1の揺動位置に拘束するとともに、通電遮断時に前記第3ロッキングプレートを該第3ロッキングプレートの第2の揺動位置に拘束する手段がプランジャ型のソレノイド装置であることを特徴とする請求項3記載の扉体施錠装置。
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