JP2004043334A - 新規な常温溶融塩及び電気化学デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】イオン伝導性、大気雰囲気での安定性に優れた常温溶融塩及び該溶融塩を用いた電気化学デバイスを提供する。
【解決手段】一般式(I)[Rredox−NR1R2R3]+ X− (I)〔式中、Rredoxは酸化還元性を有する機能性官能基を、R1,R2,及びR3はアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アラルキル又はアルコキシアルキル基を、X−はハライドなど広範なアニオン残基を示す。〕で表される常温溶融塩。
で表される常温溶融塩
【選択図】図1
【解決手段】一般式(I)[Rredox−NR1R2R3]+ X− (I)〔式中、Rredoxは酸化還元性を有する機能性官能基を、R1,R2,及びR3はアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アラルキル又はアルコキシアルキル基を、X−はハライドなど広範なアニオン残基を示す。〕で表される常温溶融塩。
で表される常温溶融塩
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な常温溶融塩及び電気化学デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
常温溶融塩は、難燃性及び不揮発性を有することから、安全性の高い電気化学デバイスを作製することが可能である。
【0003】
一方、従来の常温溶融塩は、イオン導電性、大気雰囲気での安定性において改善の余地があった。
【0004】
本発明は、好ましくはレドックスホッピング機構により良好な導電性を示し、大気雰囲気での安定性に優れた常温溶融塩及び該溶融塩を用いた電気化学デバイスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の常温溶融塩及び電気化学デバイスを提供するものである。
項1. 一般式(I)
[Rredox−NR1R2R3]+ X− (I)
〔式中、Rredoxは酸化還元性を有する機能性有機官能基を示す。
【0006】
R1,R2,R3は、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1及びR2は窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。
【0007】
X−は、ハライド(I−, I3 −など)、BF4 −,PF6 −、CF3COO−,RaSO3 −(Raは、フッ素原子を有してもよいアルキル基、フッ素原子を有してもよいアルケニル基、フッ素原子を有してもよいアリール基、フッ素原子を有してもよいアラルキル基を示す。),F(HF)n −硝酸イオン、酢酸イオンを含む脂肪族カルボン酸イオン、安息香酸イオンを含む芳香族カルボン酸イオン、テトラアルキルボラン(例えば(C2H5)3B(RcC6H13)−)、一般式(II)のアニオン
R1a−Y1−N−−Y2−R2a (II)
〔式中、R1a及びR2aは、同一又は異なってフッ素原子を有することのある(アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基)を示す。Y1及びY2は同一又は異なってSO2またはCOを示す〕を示す。〕
で表される常温溶融塩
項2. [Rredox−NR1R2R3]+が、下記式(III)又は(IV)
【0008】
【化3】
【0009】
(式中、nは0又は1を示す。Mは、遷移金属を示す。R1,R2,R3は、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1及びR2は窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。)
を有する項1に記載の常温溶融塩。
【0010】
項3. [Rredox−NR1R2R3]+が、下記式(V)、(VI)、(VII)、(VIIa)、(VIII)、(VIIIa)または(IX)
【0011】
【化4】
【0012】
〔式中、Rは同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、ヒドロキシ基、カルボキシル(COOH)基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ(CN)基、アセチルアミノ基、フェニル基、ベンジル基またはパーフルオロアルキル基を示すか、あるいは隣接する2つのRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、ベンゼン環を形成してもよい。
【0013】
複数のR1Aの1つは、NR1bR2bR3bを示し、その他は同一または異なってRを示す。R1b,R2b,R3bは、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1b及びR2bは窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。
【0014】
Z1及びZ2は、一方がCHを示し、他方がN+−R3(R3は前記に定義されるとおりである)を示す。〕
で表される項1に記載の常温溶融塩
項4. 項1〜3のいずれかに記載の常温溶融塩及びフェロセニウム塩を含む電解質組成物を使用する電気化学デバイス。
項5. 太陽電池またはエレクトロクロミックデバイスである項4に記載の電気化学デバイス。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する常温溶融塩の融点は、通常100℃以下、好ましくは80℃以下、より好ましくは60℃以下、さらに好ましくは40℃以下、特に25℃以下である。例えば燃料電池に使用する場合には100℃以下の常温溶融塩を広く使用することができる。一方、太陽電池やエレクトロクロミックデバイスでは常温溶融塩の融点は室温(25℃)以下が好ましく、特に0℃以下であるのがさらに好ましい。
【0016】
本発明の常温溶融塩において:
ハロゲン原子としては、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、ヨウ素原子が例示される。
【0017】
アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシルなどの炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するアルキル基が挙げられる。
【0018】
ハロアルキル基としては、上記アルキル基の水素原子の少なくとも1つがハロゲン原子(塩素、臭素、フッ素、ヨウ素)、特にフッ素原子で置換された炭素数1〜20のハロアルキル基が挙げられる。
【0019】
アルコキシ基としては(O−上記アルキル)構造を有する炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するアルコキシ基が挙げられる。
【0020】
アリール基としては、フェニル基、トルイル基、キシリル基、エチルフェニル基、1,3,5−トリメチルフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナンスリル基などの炭素数6〜14のアリール基が挙げられる。
【0021】
アラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどの炭素数7〜15のアラルキル基が挙げられる。
【0022】
アルコキシアルキル基のアルコキシ基及びアルキル基は前記と同様であり、直鎖又は分枝を有する炭素数1〜20アルコキシ基で置換された直鎖又は分枝を有する炭素数1〜20のアルキル基が挙げられ、特にメトキシメチル基が例示される。
【0023】
アルカノイル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル等の、式:−CO−(アルキル)(アルキルは前記に定義されるとおりである。)で表される炭素数2〜21の直鎖又は分枝を有するアルカノイル基が挙げられる。
【0024】
アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニルなどの式:−CO−O(アルキル)(アルキルは前記に定義されるとおりである。)で表される炭素数2〜21の直鎖又は分枝を有するアルコキシカルボニル基が挙げられる。
【0025】
また、R1とR2は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜8員環、好ましくは5員環または6員環の含窒素複素環基(ピロリジン、ピペリジン、ピロール等)を形成してもよい。
【0026】
アリール基、アラルキル基の置換基としては、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、水酸基、メトキシ基、ニトロ基、アセチル基、アセチルアミノ基などが挙げられる。
【0027】
Mは、遷移金属原子、例えばFe,Co,Ni,Zn,Cu,Cr,V,Cd,As,Mn,Ti,Zr,Sn,Ag,In,Hg,W,Pt,Au,Ga,Ge,Ru、を示し、好ましくはFeである。
【0028】
X−としては、ハライド(I−, I3 −など)、BF4 −,PF6 −、CF3COO−,CF3SO3 −,F(HF)n −硝酸イオン、酢酸イオンを含む脂肪族カルボン酸イオン、安息香酸イオンを含む芳香族カルボン酸イオン、(C2H5)3B(C6H13)−が例示され、さらに以下の一般式(II)のアニオンが例示される:
R1a−Y1−N−−Y2−R2a (II)
〔式中、R1a及びR2aは、同一又は異なってフッ素原子を有することのある(アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基)を示す。Y1及びY2は同一又は異なってSO2またはCOを示す〕
フッ素原子を有することのあるアルキル基としては、炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するパーフルオロアルキル基(CnF2n+1;n=1〜20)、炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するポリフルオロアルキル基(CnFaHb;n=1〜20、a+b=2n+1、a>0,b>0)、炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するアルキル基(CnH2n+1)が例示される。
【0029】
フッ素原子を有することのあるアルケニル基としては、直鎖又は分枝を有するC2〜C20パーフルオロアルケニル基(CnF2n−1;n=1〜20;パーフルオロビニル基、パーフルオロアリル基、パーフルオロブテニル基等)、ポリフルオロアルケニル基(CnFaHb;n=1〜20、a+b=2n−1、a>0,b>0)、アルケニル基(CnF2n−1)が例示される。
【0030】
フッ素原子を有することのあるシクロアルキル基としては、C3〜C8パーフルオロシクロアルキル基(CnF2n−1;n=3〜8)、C3〜C8ポリフルオロシクロアルキル基(CnFaHb;n=3〜8、a+b=2n−1、a>0,b>0)、C3〜C8シクロアルキル基(CnH2n−1;n=3〜8)が例示される。
【0031】
フッ素原子を有することのあるアリール基としては、フェニル基、(モノ、ジ、トリ、テトラ又はペンタ)フルオロフェニル基、フッ素原子を1〜6個有するポリフルオロナフチル基、パーフルオロナフチル基、ナフチル基、パーフルオロトルイル基、パーフルオロキシリル基、トルイル基、キシリル基などのフッ素原子を有することのあるC6〜C14アリール基が挙げられる。
【0032】
フッ素原子を有することのあるアラルキル基としては、パーフルオロベンジル基、パーフルオロフェネチル基などのC7〜C15パーフルオロアラルキル基、ポリフルオロベンジル基、ポリフルオロフェネチル基などのC7〜C15ポリフルオロアラルキル基、ベンジル基、フェネチル基などのC7〜C15アラルキル基等が挙げられる。
【0033】
前記アルキル基、アルケニル基の任意の位置のC−C単結合の間に−O−、−COO−、−CO−、を1個または複数個介在させて、エーテル、エステルまたはケトン構造としてもよい。
Rredoxがキノンまたはハイドロキノン構造を有する場合、キノンとハイドロキノン、あるいは、キノンとキノンのラジカルアニオン(水素が関与しない)の酸化還元を利用することができる。
【0034】
【化5】
【0035】
本発明の式(I)の化合物は、例えば以下のようにして製造することができる。
【0036】
【化6】
【0037】
(式中、Rredox、R1,R2,R3、M、Xは前記に同じ。Lは脱離基を示す。)Lで表される脱離基としては、ハロゲン原子(Cl、Br、I),メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなどが例示される。
【0038】
反応は、溶媒とともにまたは溶媒無しで、式(1)のアミンと式(2)の化合物を室温〜100℃または溶媒の沸騰する温度で1〜24時間反応させることで有利に進行する。式(1)の化合物1モルに対し、式(2)の化合物を1モル〜過剰量使用する。溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコールが例示される。
【0039】
常温溶融塩を得るための塩交換反応は、例えば、上記反応で得られたL−の塩溶液に、LiX、NaX、KX(Xは、前記に同じ)などのXのアルカリ金属塩を加え、該混合物を有機溶媒/水系で抽出し、有機溶媒層を濃縮することにより実施できる。或いは、アニオン交換樹脂を通してL−をOH−に変換した後、HX溶液を当量添加することにより得ることができる。
【0040】
一般式(1)の原料化合物は公知であるか、公知の化合物から容易に得ることができる。
【0041】
本発明の常温溶融塩は、電気化学デバイス、特に太陽電池に適している。
【0042】
本発明の常温溶融塩を含む太陽電池の具体的実施形態を図1及び表1に示す。
【0043】
図1の1〜7としては、表1に例示したものが挙げられる。
【0044】
【表1】
【0045】
なお、スペーサー4とセパレーター7は、両方使用してもよいが、一方のみ使用してもよい。
【0046】
太陽電池を作製する場合、常温溶融塩レドックスとしては式(I)の常温溶融塩だけでは使用できず、その酸化体を加える必要がある。添加量は、常温溶融塩1モルに対し、酸化体を0.001〜1モル程度使用すればよい。例えば、一般式(I)の化合物がフェロセン構造を有する場合、酸化体はフェロセニウム塩となる。
【0047】
フェロセニウム塩は、キノンと酸の混合による合成方法が知られており、また、溶融塩の合成と同じように、アニオン交換によっても得ることができる。
【0048】
例えば、TFSIアニオンとフェロセニウムの塩を合成する場合、水溶性であるフェロセニウムのBF4 塩を水に溶解させておき、Li−TFSIやLi−PF6を加えると水に不溶なTFSIやPF6とフェロセニウムの塩が得られる。
【0049】
表1のCdTe膜に代えて、CdS膜などの他の化合物半導体を使用することが可能である。2及び3の白金蒸着膜、PまたはN型シリコン蒸着膜、PまたはN型CdTe膜などは、透明ガラス電極1に蒸着などの薄膜形成手段により形成することができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例には限定されない。
【0051】
実施例1
[(ジメチルアミノ)メチル]フェロセン5.0gを含むアセトン溶液100mLに、BrCH2OCH3(2.6g)をゆっくりと滴下することにより、アセトンに不溶な固形物がただちに生成する。反応終了後、得られた反応混合物を濃縮乾固し、残滓にエチルエーテル15mlを加えて固形物を洗浄し、濾過、乾燥してN,N−ジメチル−N−メトキシメチルフェロセニルメチルアンモニウムブロミド5.3gを得た。これをさらにアセトン/エタノール混合溶媒で再結晶による精製を行った。
【0052】
N,N−ジメチル−N−メトキシメチルフェロセニルメチルアンモニウムブロミド5gを水50ml及びビストリフロロメチルスルホニルイミド酸リチウム3.9gを水50mLに溶解させたものを混合することにより、所望の常温溶融塩が得られる。ジクロロメタン等で抽出することにより目的とするN,N−ジメチル−N−メトキシメチルフェロセニルメチルアンモニウムのビストリフロロメチルスルホニルイミド酸塩を得た。
【0053】
目的とする常温溶融塩の元素分析結果を以下に示す。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、大気雰囲気中で安定なフェロセン系溶融塩が得られ、該溶融塩は、特に太陽電池などの電気化学デバイスに使用した場合に、高性能かつ安全性の高いデバイスが得られる。
【0055】
特に、フェロセン構造を有する常温溶融塩を使用した場合には、レドックスホッピング伝導によってイオン伝導性よりもむしろ電子伝導性に近くなって高い電導性を発揮するので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気化学デバイスの1つの実施態様である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な常温溶融塩及び電気化学デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
常温溶融塩は、難燃性及び不揮発性を有することから、安全性の高い電気化学デバイスを作製することが可能である。
【0003】
一方、従来の常温溶融塩は、イオン導電性、大気雰囲気での安定性において改善の余地があった。
【0004】
本発明は、好ましくはレドックスホッピング機構により良好な導電性を示し、大気雰囲気での安定性に優れた常温溶融塩及び該溶融塩を用いた電気化学デバイスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の常温溶融塩及び電気化学デバイスを提供するものである。
項1. 一般式(I)
[Rredox−NR1R2R3]+ X− (I)
〔式中、Rredoxは酸化還元性を有する機能性有機官能基を示す。
【0006】
R1,R2,R3は、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1及びR2は窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。
【0007】
X−は、ハライド(I−, I3 −など)、BF4 −,PF6 −、CF3COO−,RaSO3 −(Raは、フッ素原子を有してもよいアルキル基、フッ素原子を有してもよいアルケニル基、フッ素原子を有してもよいアリール基、フッ素原子を有してもよいアラルキル基を示す。),F(HF)n −硝酸イオン、酢酸イオンを含む脂肪族カルボン酸イオン、安息香酸イオンを含む芳香族カルボン酸イオン、テトラアルキルボラン(例えば(C2H5)3B(RcC6H13)−)、一般式(II)のアニオン
R1a−Y1−N−−Y2−R2a (II)
〔式中、R1a及びR2aは、同一又は異なってフッ素原子を有することのある(アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基)を示す。Y1及びY2は同一又は異なってSO2またはCOを示す〕を示す。〕
で表される常温溶融塩
項2. [Rredox−NR1R2R3]+が、下記式(III)又は(IV)
【0008】
【化3】
【0009】
(式中、nは0又は1を示す。Mは、遷移金属を示す。R1,R2,R3は、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1及びR2は窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。)
を有する項1に記載の常温溶融塩。
【0010】
項3. [Rredox−NR1R2R3]+が、下記式(V)、(VI)、(VII)、(VIIa)、(VIII)、(VIIIa)または(IX)
【0011】
【化4】
【0012】
〔式中、Rは同一又は異なって、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、ヒドロキシ基、カルボキシル(COOH)基、アルコキシカルボニル基、ニトロ基、シアノ(CN)基、アセチルアミノ基、フェニル基、ベンジル基またはパーフルオロアルキル基を示すか、あるいは隣接する2つのRはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、ベンゼン環を形成してもよい。
【0013】
複数のR1Aの1つは、NR1bR2bR3bを示し、その他は同一または異なってRを示す。R1b,R2b,R3bは、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1b及びR2bは窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。
【0014】
Z1及びZ2は、一方がCHを示し、他方がN+−R3(R3は前記に定義されるとおりである)を示す。〕
で表される項1に記載の常温溶融塩
項4. 項1〜3のいずれかに記載の常温溶融塩及びフェロセニウム塩を含む電解質組成物を使用する電気化学デバイス。
項5. 太陽電池またはエレクトロクロミックデバイスである項4に記載の電気化学デバイス。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明で使用する常温溶融塩の融点は、通常100℃以下、好ましくは80℃以下、より好ましくは60℃以下、さらに好ましくは40℃以下、特に25℃以下である。例えば燃料電池に使用する場合には100℃以下の常温溶融塩を広く使用することができる。一方、太陽電池やエレクトロクロミックデバイスでは常温溶融塩の融点は室温(25℃)以下が好ましく、特に0℃以下であるのがさらに好ましい。
【0016】
本発明の常温溶融塩において:
ハロゲン原子としては、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、ヨウ素原子が例示される。
【0017】
アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシルなどの炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するアルキル基が挙げられる。
【0018】
ハロアルキル基としては、上記アルキル基の水素原子の少なくとも1つがハロゲン原子(塩素、臭素、フッ素、ヨウ素)、特にフッ素原子で置換された炭素数1〜20のハロアルキル基が挙げられる。
【0019】
アルコキシ基としては(O−上記アルキル)構造を有する炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するアルコキシ基が挙げられる。
【0020】
アリール基としては、フェニル基、トルイル基、キシリル基、エチルフェニル基、1,3,5−トリメチルフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、フェナンスリル基などの炭素数6〜14のアリール基が挙げられる。
【0021】
アラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどの炭素数7〜15のアラルキル基が挙げられる。
【0022】
アルコキシアルキル基のアルコキシ基及びアルキル基は前記と同様であり、直鎖又は分枝を有する炭素数1〜20アルコキシ基で置換された直鎖又は分枝を有する炭素数1〜20のアルキル基が挙げられ、特にメトキシメチル基が例示される。
【0023】
アルカノイル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル等の、式:−CO−(アルキル)(アルキルは前記に定義されるとおりである。)で表される炭素数2〜21の直鎖又は分枝を有するアルカノイル基が挙げられる。
【0024】
アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニルなどの式:−CO−O(アルキル)(アルキルは前記に定義されるとおりである。)で表される炭素数2〜21の直鎖又は分枝を有するアルコキシカルボニル基が挙げられる。
【0025】
また、R1とR2は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、5〜8員環、好ましくは5員環または6員環の含窒素複素環基(ピロリジン、ピペリジン、ピロール等)を形成してもよい。
【0026】
アリール基、アラルキル基の置換基としては、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、水酸基、メトキシ基、ニトロ基、アセチル基、アセチルアミノ基などが挙げられる。
【0027】
Mは、遷移金属原子、例えばFe,Co,Ni,Zn,Cu,Cr,V,Cd,As,Mn,Ti,Zr,Sn,Ag,In,Hg,W,Pt,Au,Ga,Ge,Ru、を示し、好ましくはFeである。
【0028】
X−としては、ハライド(I−, I3 −など)、BF4 −,PF6 −、CF3COO−,CF3SO3 −,F(HF)n −硝酸イオン、酢酸イオンを含む脂肪族カルボン酸イオン、安息香酸イオンを含む芳香族カルボン酸イオン、(C2H5)3B(C6H13)−が例示され、さらに以下の一般式(II)のアニオンが例示される:
R1a−Y1−N−−Y2−R2a (II)
〔式中、R1a及びR2aは、同一又は異なってフッ素原子を有することのある(アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基)を示す。Y1及びY2は同一又は異なってSO2またはCOを示す〕
フッ素原子を有することのあるアルキル基としては、炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するパーフルオロアルキル基(CnF2n+1;n=1〜20)、炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するポリフルオロアルキル基(CnFaHb;n=1〜20、a+b=2n+1、a>0,b>0)、炭素数1〜20の直鎖又は分枝を有するアルキル基(CnH2n+1)が例示される。
【0029】
フッ素原子を有することのあるアルケニル基としては、直鎖又は分枝を有するC2〜C20パーフルオロアルケニル基(CnF2n−1;n=1〜20;パーフルオロビニル基、パーフルオロアリル基、パーフルオロブテニル基等)、ポリフルオロアルケニル基(CnFaHb;n=1〜20、a+b=2n−1、a>0,b>0)、アルケニル基(CnF2n−1)が例示される。
【0030】
フッ素原子を有することのあるシクロアルキル基としては、C3〜C8パーフルオロシクロアルキル基(CnF2n−1;n=3〜8)、C3〜C8ポリフルオロシクロアルキル基(CnFaHb;n=3〜8、a+b=2n−1、a>0,b>0)、C3〜C8シクロアルキル基(CnH2n−1;n=3〜8)が例示される。
【0031】
フッ素原子を有することのあるアリール基としては、フェニル基、(モノ、ジ、トリ、テトラ又はペンタ)フルオロフェニル基、フッ素原子を1〜6個有するポリフルオロナフチル基、パーフルオロナフチル基、ナフチル基、パーフルオロトルイル基、パーフルオロキシリル基、トルイル基、キシリル基などのフッ素原子を有することのあるC6〜C14アリール基が挙げられる。
【0032】
フッ素原子を有することのあるアラルキル基としては、パーフルオロベンジル基、パーフルオロフェネチル基などのC7〜C15パーフルオロアラルキル基、ポリフルオロベンジル基、ポリフルオロフェネチル基などのC7〜C15ポリフルオロアラルキル基、ベンジル基、フェネチル基などのC7〜C15アラルキル基等が挙げられる。
【0033】
前記アルキル基、アルケニル基の任意の位置のC−C単結合の間に−O−、−COO−、−CO−、を1個または複数個介在させて、エーテル、エステルまたはケトン構造としてもよい。
Rredoxがキノンまたはハイドロキノン構造を有する場合、キノンとハイドロキノン、あるいは、キノンとキノンのラジカルアニオン(水素が関与しない)の酸化還元を利用することができる。
【0034】
【化5】
【0035】
本発明の式(I)の化合物は、例えば以下のようにして製造することができる。
【0036】
【化6】
【0037】
(式中、Rredox、R1,R2,R3、M、Xは前記に同じ。Lは脱離基を示す。)Lで表される脱離基としては、ハロゲン原子(Cl、Br、I),メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなどが例示される。
【0038】
反応は、溶媒とともにまたは溶媒無しで、式(1)のアミンと式(2)の化合物を室温〜100℃または溶媒の沸騰する温度で1〜24時間反応させることで有利に進行する。式(1)の化合物1モルに対し、式(2)の化合物を1モル〜過剰量使用する。溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコールが例示される。
【0039】
常温溶融塩を得るための塩交換反応は、例えば、上記反応で得られたL−の塩溶液に、LiX、NaX、KX(Xは、前記に同じ)などのXのアルカリ金属塩を加え、該混合物を有機溶媒/水系で抽出し、有機溶媒層を濃縮することにより実施できる。或いは、アニオン交換樹脂を通してL−をOH−に変換した後、HX溶液を当量添加することにより得ることができる。
【0040】
一般式(1)の原料化合物は公知であるか、公知の化合物から容易に得ることができる。
【0041】
本発明の常温溶融塩は、電気化学デバイス、特に太陽電池に適している。
【0042】
本発明の常温溶融塩を含む太陽電池の具体的実施形態を図1及び表1に示す。
【0043】
図1の1〜7としては、表1に例示したものが挙げられる。
【0044】
【表1】
【0045】
なお、スペーサー4とセパレーター7は、両方使用してもよいが、一方のみ使用してもよい。
【0046】
太陽電池を作製する場合、常温溶融塩レドックスとしては式(I)の常温溶融塩だけでは使用できず、その酸化体を加える必要がある。添加量は、常温溶融塩1モルに対し、酸化体を0.001〜1モル程度使用すればよい。例えば、一般式(I)の化合物がフェロセン構造を有する場合、酸化体はフェロセニウム塩となる。
【0047】
フェロセニウム塩は、キノンと酸の混合による合成方法が知られており、また、溶融塩の合成と同じように、アニオン交換によっても得ることができる。
【0048】
例えば、TFSIアニオンとフェロセニウムの塩を合成する場合、水溶性であるフェロセニウムのBF4 塩を水に溶解させておき、Li−TFSIやLi−PF6を加えると水に不溶なTFSIやPF6とフェロセニウムの塩が得られる。
【0049】
表1のCdTe膜に代えて、CdS膜などの他の化合物半導体を使用することが可能である。2及び3の白金蒸着膜、PまたはN型シリコン蒸着膜、PまたはN型CdTe膜などは、透明ガラス電極1に蒸着などの薄膜形成手段により形成することができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例には限定されない。
【0051】
実施例1
[(ジメチルアミノ)メチル]フェロセン5.0gを含むアセトン溶液100mLに、BrCH2OCH3(2.6g)をゆっくりと滴下することにより、アセトンに不溶な固形物がただちに生成する。反応終了後、得られた反応混合物を濃縮乾固し、残滓にエチルエーテル15mlを加えて固形物を洗浄し、濾過、乾燥してN,N−ジメチル−N−メトキシメチルフェロセニルメチルアンモニウムブロミド5.3gを得た。これをさらにアセトン/エタノール混合溶媒で再結晶による精製を行った。
【0052】
N,N−ジメチル−N−メトキシメチルフェロセニルメチルアンモニウムブロミド5gを水50ml及びビストリフロロメチルスルホニルイミド酸リチウム3.9gを水50mLに溶解させたものを混合することにより、所望の常温溶融塩が得られる。ジクロロメタン等で抽出することにより目的とするN,N−ジメチル−N−メトキシメチルフェロセニルメチルアンモニウムのビストリフロロメチルスルホニルイミド酸塩を得た。
【0053】
目的とする常温溶融塩の元素分析結果を以下に示す。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、大気雰囲気中で安定なフェロセン系溶融塩が得られ、該溶融塩は、特に太陽電池などの電気化学デバイスに使用した場合に、高性能かつ安全性の高いデバイスが得られる。
【0055】
特に、フェロセン構造を有する常温溶融塩を使用した場合には、レドックスホッピング伝導によってイオン伝導性よりもむしろ電子伝導性に近くなって高い電導性を発揮するので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気化学デバイスの1つの実施態様である。
Claims (5)
- 一般式(I)
[Rredox−NR1R2R3]+ X− (I)
〔式中、Rredoxは酸化還元性を有する機能性有機官能基を示す。
R1,R2,R3は、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1及びR2は窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。
X−は、ハライド(I−, I3 −など)、BF4 −,PF6 −、CF3COO−,RaSO3 −(Raは、フッ素原子を有してもよいアルキル基、フッ素原子を有してもよいアルケニル基、フッ素原子を有してもよいアリール基、フッ素原子を有してもよいアラルキル基を示す。),F(HF)n −硝酸イオン、酢酸イオンを含む脂肪族カルボン酸イオン、安息香酸イオンを含む芳香族カルボン酸イオン、テトラアルキルボラン(例えば(C2H5)3B(RcC6H13)−)、一般式(II)のアニオン
R1a−Y1−N−−Y2−R2a (II)
〔式中、R1a及びR2aは、同一又は異なってフッ素原子を有することのある(アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基)を示す。Y1及びY2は同一又は異なってSO2またはCOを示す〕を示す。〕
で表される常温溶融塩 - [Rredox−NR1R2R3]+が、下記式(V)、(VI)、(VII)、(VIIa)、(VIII)、(VIIIa)または(IX)
複数のR1Aの1つは、NR1bR2bR3bを示し、その他は同一または異なってRを示す。R1b,R2b,R3bは、同一又は異なって、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R1b及びR2bは窒素原子と一緒になって、5〜8員環の含窒素環式基を形成してもよい。
Z1及びZ2は、一方がCHを示し、他方がN+−R3(R3は前記に定義されるとおりである)を示す。〕
で表される請求項1に記載の常温溶融塩。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の常温溶融塩及びフェロセニウム塩を含む電解質組成物を使用する電気化学デバイス。
- 太陽電池またはエレクトロクロミックデバイスである請求項4に記載の電気化学デバイス。
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JP2002200668A JP2004043334A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 新規な常温溶融塩及び電気化学デバイス |
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---|---|---|---|---|
JP2010037336A (ja) * | 2008-07-08 | 2010-02-18 | Kobe Univ | メタロセン系イオン液体、およびその製造方法 |
WO2011131959A1 (en) * | 2010-04-19 | 2011-10-27 | The Queen's University Of Belfast | Redox battery |
JP2013054825A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-21 | Sekisui Chem Co Ltd | 電気モジュール及び電気モジュールの製造方法 |
-
2002
- 2002-07-09 JP JP2002200668A patent/JP2004043334A/ja active Pending
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