JP2004043313A - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常を解消することができる皮膚外用剤の提供。
【解決手段】繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子を含有する皮膚外用剤。繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子とを組み合わせることにより、皮膚下の細胞を三次元的に成長させることができ、その結果、「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常を解消できる。
【選択図】 なし
【解決手段】繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子を含有する皮膚外用剤。繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子とを組み合わせることにより、皮膚下の細胞を三次元的に成長させることができ、その結果、「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常を解消できる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚に生じたしわやシミ等の異常を消失乃至は減退させることができ、更に脱毛を防止できる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ヒトの細胞は、加齢や異環境(紫外線、放射線、高濃度酸素等)に曝されることにより、遺伝子DNAが活性酸素による障害を受け、変異、欠失する結果、自然死(アポトーシス)することが報告されている。(T.Ozawa:Mitochondrial DNA Mutations and Age,in Annals of New York Acad.Sci)そして、加齢に伴う「しわ」、「こじわ」は、表皮下の真皮中の主成分である弾性繊維を産生する繊維芽細胞の自然死による減少の結果であると考えられている。また、「シミ」、「肝斑」は、それぞれ紫外線及び女性ホルモンの影響で、表皮基底層の色素細胞が異常増加することによるものと考えられている。また、脱毛は、毛根細胞の自然死による減少によると考えられている。
【0003】
本発明は、皮膚に生じる「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」等の異常を皮膚内部に作用して解消でき、更に脱毛を防止できる皮膚外用剤を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、皮膚に生じる「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常が生じる原因、即ち繊維芽細胞の自然死による減少及び表皮基底層の色素細胞の異常増加、更には毛根細胞の減少に着目し、ヒト成長因子を皮膚内部に浸透させることにより、前記異常を皮膚内部から解消できることを見出し、本発明を完成したものである。
【0005】
即ち本発明は、上記課題の解決手段として、ヒト皮膚成長因子を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
【0006】
本発明の皮膚外用剤は、ヒト成長因子又はヒト成長因子と他の成分とを含むものであり、皮膚化粧料、皮膚の異常を治療する皮膚治療剤、及び脱毛を防止する育毛料として適用できるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚外用剤に含まれるヒト成長因子としては、繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子を組み合わせて用いることが望ましい。繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子とを組み合わせることにより、皮膚下の細胞を三次元的に成長させることができるが、いずれか一方のみを使用した場合、細胞は二次元的にしか成長されないため、美白効果や治癒効果等が充分ではない。
【0008】
本発明の皮膚外用剤は、ヒト成長因子を含んでおり、本発明の目的を損なわない範囲の種類及び量において、通常の皮膚化粧料や皮膚治療剤に配合される他の成分を添加することができる。他の成分としては、油脂類、ロウ類、炭化水素、脂肪酸類、アルコール類、多価アルコール類、エステル類、各種界面活性剤、増粘剤、酸化防止剤、ビタミン類、ホルモン、香料、色材類、防腐剤、殺菌剤、アミノ酸、抗生物質、紫外線吸収剤、皮膚収斂剤、発汗防止剤、防臭剤、保湿剤、金属イオン封鎖剤、有機酸、pH調節剤、緩衝剤、各種の薬用植物抽出物、他の薬剤等を挙げることができる。
【0009】
本発明の皮膚外用剤は、ヒトの皮膚に塗布等することにより使用するものであるため、このような使用方法を取りうる様々な剤型にすることができる。
【0010】
本発明の皮膚外用剤を皮膚化粧料とした場合の剤型としては、ファンデーション、白粉のような固形状、バニシングクリーム、エモリエントクリーム、コールドクリーム、ハンドクリーム、マッサージクリームのようなクリーム状(軟膏状)、エモリエントローションのような乳液状、化粧水のような液状、油性ジェル、モイスチャージェルのようなジェル状、透明保湿エッセンス、半透明美白エッセンス、紫外線防止エッセンスのような美容液(エッセンス)等にすることができ、その他にも、紙、カーゼ、脱脂綿、不織布等からなる基材に、ヒト成長因子を含む水溶液や含水エタノール溶液等を含浸させたものでも良い。更には、ヒト成長因子を含むパック剤や、マスク剤のような剤型にしても良い。
【0011】
本発明の皮膚外用剤を皮膚治療剤とした場合は、皮膚化粧料と同じ剤型にすることができるほか、不織布等の基材上に皮膚外用剤を塗布した貼付剤、容器に充填して噴霧使用するスプレー剤にすることもできる。
【0012】
本発明の皮膚外用剤を、脱毛防止等を目的とする育毛料とした場合は、皮膚化粧料と同様のクリーム状、液状等の剤型、皮膚治療剤と同様のスプレー剤にすることができる。
【0013】
また本発明の皮膚外用剤は、既製の各種剤型の皮膚化粧料や皮膚治療剤に対して、ヒト成長因子を含む水溶液や含水エタノール溶液(好ましくは水の含有量が50容量%以上のもの。以下同様である。)等を所要量だけ添加したものでも良い。
【0014】
本発明の皮膚外用剤中におけるヒト成長因子の含有量は、剤型に応じた1回の使用量を考慮し、1回〜数回/日で使用するときに、ヒト成長因子の量が適量となるように適宜決定する。例えば、皮膚外用剤を繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子のみを含む水溶液とした場合、使用量が5ml/日であるとすると、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.1〜1.0×10−9モル/Lが好ましく、表皮成長因子の含有量は0.15〜1.5×10−9モル/Lが好ましい。
【0015】
次に、本発明の皮膚外用剤を皮膚化粧料として適用した場合の処方例を示す。
【0016】
(1)化粧水
1,3−ブチレングリコール6.0%、グリセリン4.0%、オレイルアルコール0.1%、POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル0.5%、POE(15)ラウリルアルコールエーテル0.5%、エタノール10.0%、香料、色材、防腐剤、褪色防止剤及び緩衝剤 適量、精製水78.9%
上記処方の化粧水1ml中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.13〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.19〜1.5×10−9モル/Lである。
【0017】
(2)乳液(エモリエントローション)
ステアリン酸2.0%、セチルアルコール1.5%、グリセリン4.0%、スクワラン5.0%、クリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル2.0%、ソルビタンオノオレイン酸エステル2.0%、ジプロピレングリコール5.0%、PEG(1500)3.0%、トリエタノールアミン1.0%、防腐剤及び香料 適量、精製水74.5%
上記処方の乳液1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.13〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.2〜1.5×10−9モル/Lである。
【0018】
(3)クリーム(バニシングクリーム)
ステアリン酸8.0%、ステアリルアルコール4.0%、ステアリン酸ブチル6.0%、プロピレングリコール5.0%、モノステアリン酸グリセリン2.0%、水酸化カリウム0.4%、防腐剤、酸化防止剤及び香料 適量、精製水74.6%
上記処方のクリーム1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.15〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.2〜1.5×10−9モル/Lである。
【0019】
(4)ジェル(モイスチャージェル)
ジプロピレングリコール7.0%、PEG(1500)8.0%、カルボキシビニルポリマー0.4%、メチルセルロース0.2%、POE(15)オレイルアルコールエーテル1.0%、水酸化カリウム0.1%、防腐剤、褪色防止剤、色材、キレート剤及び香料 適量、精製水83.3%
上記処方のジェル1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.12〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.18〜1.5×10−9モル/Lである。
【0020】
(5)美容液(透明保湿エッセンス)
ソルビトール8.0%、1,3−ブチレングリコール5.0%、PEG(1500)7.0%、ヒアルロン酸0.1%、エタノール7.0%、POEオレイルアルコールエーテル1.0%、オリーブ油0.2%、香料、防腐剤、褪色防止剤及び緩衝剤 適量、精製水71.7%
上記処方の美容液1ml中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.14〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.2〜1.5×10−9モル/Lである。
【0021】
次に、本発明の皮膚外用剤を皮膚治療剤として適用した場合の処方例を示す。
【0022】
(1)軟膏
白色ワセリン25.0%、ステアリルアルコール20.0%、プロピレングリコール12.0%、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油4.0%、モノステアリン酸グリセリル1.0%、パラオキシ安息香酸メチル0.1%、パラオキシ安息香酸プロピル0.1%、エキス2.0%、グリチルリチン酸二カリウム0.2%、精製水35.6%
上記処方の軟膏1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.25〜2.5×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.38〜3.8×10−9モル/Lである。
【0023】
次に、本発明の皮膚外用剤を育毛料として適用した場合の処方例を示す。
【0024】
(1)育毛料
エタノール60.0%、ヒノキチオール、センブリエキス、ビタミンB2及びビタミンE誘導体 適量、プロピレングリコール2.0%、香料及び香料可溶化剤 適量、精製水38.0%
上記処方の育毛料1ml中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.13〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.19〜1.5×10−9モル/Lである。
【0025】
本発明の皮膚外用剤は、剤型に応じた使用方法で皮膚や頭皮を含む毛髪に塗布する方法のほか、その他の使用方法として、ヒト成長因子を含む水溶液、又は水とエタノールとの混合溶液(好ましくは水の含有量が50容量%以上)を、既製の皮膚化粧料、皮膚治療剤及び育毛料と共に使用する方法を適用することができる。
【0026】
このようなその他の使用方法としては、例えば、既製の化粧水とヒト成長因子を含む水溶液を別の容器中で混合した後、皮膚に塗布する方法、ガーゼやテッシュペーパーのような基材に化粧水とヒト成長因子を含む水溶液とを含浸させた後、皮膚に塗布する方法等を適用することができる。
【0027】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0028】
実施例1(皮膚化粧料)
下記組成からなる市販の美容液(商品名:アロナンクリアエッセンス;アロエ製薬(株))中に、繊維芽細胞成長因子(154アミノ酸残基,分子量17,200のペプタイド)(Fibroblast Growth Factor−basic;英国PeproTech EC Ltd.製)が2×10−9モル/L、表皮成長因子(分子量6,100のペプタイド)(Epidermal Growth Factor;米国Upstate Biotechnology,Inc.)が3×10−9モル/Lになるように溶解させ、本発明の皮膚化粧料を得た。
【0029】
(アロナンクリアエッセンスの組成)
精製水83.3%、ゲンチアナエキス3.0%、1,3−ブチレングリコール4.0、ペンチレングリコール4.0%、ジグリセリン4.0%、キダチアロエエキス(1)1.0、キダチアロエエキス(2)0.5、カロットエキス0.5%、甘草エキス0.2%、ホップエキス、ローズマリーエキス、スギナエキス、マツエキス及びレモンエキスの混合物0.5%、キサンタンガム0.7%、クエン酸0.02%、クエン酸ナトリウム0.08%、フェノキシエタノール0.2%。
【0030】
実施例2(化粧方法)
実施例1で得られた皮膚化粧料0.25mlを、1日1回、パネル(69歳男性)の顔面全体及び頚部の表皮に塗布した。これは、ヒト成長因子の使用量に換算すると、繊維芽細胞成長因子が0.5×1012モル、表皮成長因子が0.8×10−12モルに相当する。
【0031】
使用開始時の皮膚写真(図1)と、180日経過後の皮膚写真(図2)を対比したところ、明らかに「しわ」が消失しており、特に両外眼角辺りにおける消失度合いが顕著であった。
【0032】
実施例3(化粧方法)
実施例1で得られた皮膚化粧料0.25mlを、1日1回、パネル(39歳女性)の顔面右側に塗布し、対照例(ヒト成長因子を含まない他は同一組成のもの)0.25mlを顔面左側に塗布し、165日間継続した。165日経過後、女性パネルの左右対称位置にある頬表皮の印象を歯科用の印象を用いて採取し、拡大強で写真撮影したものを図3、図4に示す(焼き付け倍率2倍)。
【0033】
図3、図4から明らかなとおり、対照例を塗布した左側頬表皮(図3)に見られる縦横方向の「こじわ」は、皮膚化粧料を塗布した右側頬表皮(図4)では、縦方向の「こじわ」は消失し、横方向の「こじわ」は深度が明らかに浅くなっていた。この結果は、女性パネルの右側皮膚においては、弾力繊維が増加して皮膚のなめらかさが増した結果であると考えられる。
【0034】
実施例4(化粧方法)
39歳の女性パネルに対して、実施例3と同様にして化粧をした。その結果、右側頬表皮の色素沈着(図6)は左側頬表皮の色素沈着(図5)に比べて、顕著に消褪した。この結果は、表皮成長因子が表皮の新陳代謝を促進して正常な基底細胞を産生し、「シミ」の原因である色素細胞と正常な基底細胞が置換されため、「シミ」が消失したものと考えられる。
【0035】
実施例5(育毛料)
エタノール60.0%、プロピレングリコール2.0%及び精製水38.0%からなる試験用育毛料に対して、実施例1と同じ繊維芽細胞成長因子が2×10−9モル/L、表皮成長因子が3×10−9モル/Lになるように溶解させ、本発明の試験用育毛料を得た。
【0036】
この育毛料0.25mlを、1日1回、パネル(69歳男性)の右側鬢の白髪部分(図7)に塗布した。その結果、期間の経過に伴って、白髪部分には黒い毛髪が混じり始め、240日経過後(図8)には顕著な変化が認められた。
【0037】
【発明の効果】
本発明の皮膚外用剤によれば、様々な要因により皮膚に生じる「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常を解消でき、美白効果、治癒効果又は育毛効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2における使用開始時の皮膚写真。
【図2】実施例2における使用から180日後の皮膚写真。
【図3】実施例3における対照例の左側頬表皮の間接写真。
【図4】実施例3における実施例の右側頬表皮の間接写真。
【図5】実施例4における対照例の左側頬表皮の間接写真。
【図6】実施例4における実施例の右側頬表皮の間接写真。
【図7】実施例5における試験開始時の右側鬢の写真。
【図8】実施例5における240日経過後の右側鬢の写真。
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚に生じたしわやシミ等の異常を消失乃至は減退させることができ、更に脱毛を防止できる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ヒトの細胞は、加齢や異環境(紫外線、放射線、高濃度酸素等)に曝されることにより、遺伝子DNAが活性酸素による障害を受け、変異、欠失する結果、自然死(アポトーシス)することが報告されている。(T.Ozawa:Mitochondrial DNA Mutations and Age,in Annals of New York Acad.Sci)そして、加齢に伴う「しわ」、「こじわ」は、表皮下の真皮中の主成分である弾性繊維を産生する繊維芽細胞の自然死による減少の結果であると考えられている。また、「シミ」、「肝斑」は、それぞれ紫外線及び女性ホルモンの影響で、表皮基底層の色素細胞が異常増加することによるものと考えられている。また、脱毛は、毛根細胞の自然死による減少によると考えられている。
【0003】
本発明は、皮膚に生じる「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」等の異常を皮膚内部に作用して解消でき、更に脱毛を防止できる皮膚外用剤を提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、皮膚に生じる「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常が生じる原因、即ち繊維芽細胞の自然死による減少及び表皮基底層の色素細胞の異常増加、更には毛根細胞の減少に着目し、ヒト成長因子を皮膚内部に浸透させることにより、前記異常を皮膚内部から解消できることを見出し、本発明を完成したものである。
【0005】
即ち本発明は、上記課題の解決手段として、ヒト皮膚成長因子を含有する皮膚外用剤を提供するものである。
【0006】
本発明の皮膚外用剤は、ヒト成長因子又はヒト成長因子と他の成分とを含むものであり、皮膚化粧料、皮膚の異常を治療する皮膚治療剤、及び脱毛を防止する育毛料として適用できるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚外用剤に含まれるヒト成長因子としては、繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子を組み合わせて用いることが望ましい。繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子とを組み合わせることにより、皮膚下の細胞を三次元的に成長させることができるが、いずれか一方のみを使用した場合、細胞は二次元的にしか成長されないため、美白効果や治癒効果等が充分ではない。
【0008】
本発明の皮膚外用剤は、ヒト成長因子を含んでおり、本発明の目的を損なわない範囲の種類及び量において、通常の皮膚化粧料や皮膚治療剤に配合される他の成分を添加することができる。他の成分としては、油脂類、ロウ類、炭化水素、脂肪酸類、アルコール類、多価アルコール類、エステル類、各種界面活性剤、増粘剤、酸化防止剤、ビタミン類、ホルモン、香料、色材類、防腐剤、殺菌剤、アミノ酸、抗生物質、紫外線吸収剤、皮膚収斂剤、発汗防止剤、防臭剤、保湿剤、金属イオン封鎖剤、有機酸、pH調節剤、緩衝剤、各種の薬用植物抽出物、他の薬剤等を挙げることができる。
【0009】
本発明の皮膚外用剤は、ヒトの皮膚に塗布等することにより使用するものであるため、このような使用方法を取りうる様々な剤型にすることができる。
【0010】
本発明の皮膚外用剤を皮膚化粧料とした場合の剤型としては、ファンデーション、白粉のような固形状、バニシングクリーム、エモリエントクリーム、コールドクリーム、ハンドクリーム、マッサージクリームのようなクリーム状(軟膏状)、エモリエントローションのような乳液状、化粧水のような液状、油性ジェル、モイスチャージェルのようなジェル状、透明保湿エッセンス、半透明美白エッセンス、紫外線防止エッセンスのような美容液(エッセンス)等にすることができ、その他にも、紙、カーゼ、脱脂綿、不織布等からなる基材に、ヒト成長因子を含む水溶液や含水エタノール溶液等を含浸させたものでも良い。更には、ヒト成長因子を含むパック剤や、マスク剤のような剤型にしても良い。
【0011】
本発明の皮膚外用剤を皮膚治療剤とした場合は、皮膚化粧料と同じ剤型にすることができるほか、不織布等の基材上に皮膚外用剤を塗布した貼付剤、容器に充填して噴霧使用するスプレー剤にすることもできる。
【0012】
本発明の皮膚外用剤を、脱毛防止等を目的とする育毛料とした場合は、皮膚化粧料と同様のクリーム状、液状等の剤型、皮膚治療剤と同様のスプレー剤にすることができる。
【0013】
また本発明の皮膚外用剤は、既製の各種剤型の皮膚化粧料や皮膚治療剤に対して、ヒト成長因子を含む水溶液や含水エタノール溶液(好ましくは水の含有量が50容量%以上のもの。以下同様である。)等を所要量だけ添加したものでも良い。
【0014】
本発明の皮膚外用剤中におけるヒト成長因子の含有量は、剤型に応じた1回の使用量を考慮し、1回〜数回/日で使用するときに、ヒト成長因子の量が適量となるように適宜決定する。例えば、皮膚外用剤を繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子のみを含む水溶液とした場合、使用量が5ml/日であるとすると、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.1〜1.0×10−9モル/Lが好ましく、表皮成長因子の含有量は0.15〜1.5×10−9モル/Lが好ましい。
【0015】
次に、本発明の皮膚外用剤を皮膚化粧料として適用した場合の処方例を示す。
【0016】
(1)化粧水
1,3−ブチレングリコール6.0%、グリセリン4.0%、オレイルアルコール0.1%、POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル0.5%、POE(15)ラウリルアルコールエーテル0.5%、エタノール10.0%、香料、色材、防腐剤、褪色防止剤及び緩衝剤 適量、精製水78.9%
上記処方の化粧水1ml中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.13〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.19〜1.5×10−9モル/Lである。
【0017】
(2)乳液(エモリエントローション)
ステアリン酸2.0%、セチルアルコール1.5%、グリセリン4.0%、スクワラン5.0%、クリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル2.0%、ソルビタンオノオレイン酸エステル2.0%、ジプロピレングリコール5.0%、PEG(1500)3.0%、トリエタノールアミン1.0%、防腐剤及び香料 適量、精製水74.5%
上記処方の乳液1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.13〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.2〜1.5×10−9モル/Lである。
【0018】
(3)クリーム(バニシングクリーム)
ステアリン酸8.0%、ステアリルアルコール4.0%、ステアリン酸ブチル6.0%、プロピレングリコール5.0%、モノステアリン酸グリセリン2.0%、水酸化カリウム0.4%、防腐剤、酸化防止剤及び香料 適量、精製水74.6%
上記処方のクリーム1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.15〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.2〜1.5×10−9モル/Lである。
【0019】
(4)ジェル(モイスチャージェル)
ジプロピレングリコール7.0%、PEG(1500)8.0%、カルボキシビニルポリマー0.4%、メチルセルロース0.2%、POE(15)オレイルアルコールエーテル1.0%、水酸化カリウム0.1%、防腐剤、褪色防止剤、色材、キレート剤及び香料 適量、精製水83.3%
上記処方のジェル1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.12〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.18〜1.5×10−9モル/Lである。
【0020】
(5)美容液(透明保湿エッセンス)
ソルビトール8.0%、1,3−ブチレングリコール5.0%、PEG(1500)7.0%、ヒアルロン酸0.1%、エタノール7.0%、POEオレイルアルコールエーテル1.0%、オリーブ油0.2%、香料、防腐剤、褪色防止剤及び緩衝剤 適量、精製水71.7%
上記処方の美容液1ml中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.14〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.2〜1.5×10−9モル/Lである。
【0021】
次に、本発明の皮膚外用剤を皮膚治療剤として適用した場合の処方例を示す。
【0022】
(1)軟膏
白色ワセリン25.0%、ステアリルアルコール20.0%、プロピレングリコール12.0%、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油4.0%、モノステアリン酸グリセリル1.0%、パラオキシ安息香酸メチル0.1%、パラオキシ安息香酸プロピル0.1%、エキス2.0%、グリチルリチン酸二カリウム0.2%、精製水35.6%
上記処方の軟膏1g中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.25〜2.5×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.38〜3.8×10−9モル/Lである。
【0023】
次に、本発明の皮膚外用剤を育毛料として適用した場合の処方例を示す。
【0024】
(1)育毛料
エタノール60.0%、ヒノキチオール、センブリエキス、ビタミンB2及びビタミンE誘導体 適量、プロピレングリコール2.0%、香料及び香料可溶化剤 適量、精製水38.0%
上記処方の育毛料1ml中、繊維芽細胞成長因子の含有量は0.13〜1.0×10−9モル/L、表皮成長因子の含有量は0.19〜1.5×10−9モル/Lである。
【0025】
本発明の皮膚外用剤は、剤型に応じた使用方法で皮膚や頭皮を含む毛髪に塗布する方法のほか、その他の使用方法として、ヒト成長因子を含む水溶液、又は水とエタノールとの混合溶液(好ましくは水の含有量が50容量%以上)を、既製の皮膚化粧料、皮膚治療剤及び育毛料と共に使用する方法を適用することができる。
【0026】
このようなその他の使用方法としては、例えば、既製の化粧水とヒト成長因子を含む水溶液を別の容器中で混合した後、皮膚に塗布する方法、ガーゼやテッシュペーパーのような基材に化粧水とヒト成長因子を含む水溶液とを含浸させた後、皮膚に塗布する方法等を適用することができる。
【0027】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0028】
実施例1(皮膚化粧料)
下記組成からなる市販の美容液(商品名:アロナンクリアエッセンス;アロエ製薬(株))中に、繊維芽細胞成長因子(154アミノ酸残基,分子量17,200のペプタイド)(Fibroblast Growth Factor−basic;英国PeproTech EC Ltd.製)が2×10−9モル/L、表皮成長因子(分子量6,100のペプタイド)(Epidermal Growth Factor;米国Upstate Biotechnology,Inc.)が3×10−9モル/Lになるように溶解させ、本発明の皮膚化粧料を得た。
【0029】
(アロナンクリアエッセンスの組成)
精製水83.3%、ゲンチアナエキス3.0%、1,3−ブチレングリコール4.0、ペンチレングリコール4.0%、ジグリセリン4.0%、キダチアロエエキス(1)1.0、キダチアロエエキス(2)0.5、カロットエキス0.5%、甘草エキス0.2%、ホップエキス、ローズマリーエキス、スギナエキス、マツエキス及びレモンエキスの混合物0.5%、キサンタンガム0.7%、クエン酸0.02%、クエン酸ナトリウム0.08%、フェノキシエタノール0.2%。
【0030】
実施例2(化粧方法)
実施例1で得られた皮膚化粧料0.25mlを、1日1回、パネル(69歳男性)の顔面全体及び頚部の表皮に塗布した。これは、ヒト成長因子の使用量に換算すると、繊維芽細胞成長因子が0.5×1012モル、表皮成長因子が0.8×10−12モルに相当する。
【0031】
使用開始時の皮膚写真(図1)と、180日経過後の皮膚写真(図2)を対比したところ、明らかに「しわ」が消失しており、特に両外眼角辺りにおける消失度合いが顕著であった。
【0032】
実施例3(化粧方法)
実施例1で得られた皮膚化粧料0.25mlを、1日1回、パネル(39歳女性)の顔面右側に塗布し、対照例(ヒト成長因子を含まない他は同一組成のもの)0.25mlを顔面左側に塗布し、165日間継続した。165日経過後、女性パネルの左右対称位置にある頬表皮の印象を歯科用の印象を用いて採取し、拡大強で写真撮影したものを図3、図4に示す(焼き付け倍率2倍)。
【0033】
図3、図4から明らかなとおり、対照例を塗布した左側頬表皮(図3)に見られる縦横方向の「こじわ」は、皮膚化粧料を塗布した右側頬表皮(図4)では、縦方向の「こじわ」は消失し、横方向の「こじわ」は深度が明らかに浅くなっていた。この結果は、女性パネルの右側皮膚においては、弾力繊維が増加して皮膚のなめらかさが増した結果であると考えられる。
【0034】
実施例4(化粧方法)
39歳の女性パネルに対して、実施例3と同様にして化粧をした。その結果、右側頬表皮の色素沈着(図6)は左側頬表皮の色素沈着(図5)に比べて、顕著に消褪した。この結果は、表皮成長因子が表皮の新陳代謝を促進して正常な基底細胞を産生し、「シミ」の原因である色素細胞と正常な基底細胞が置換されため、「シミ」が消失したものと考えられる。
【0035】
実施例5(育毛料)
エタノール60.0%、プロピレングリコール2.0%及び精製水38.0%からなる試験用育毛料に対して、実施例1と同じ繊維芽細胞成長因子が2×10−9モル/L、表皮成長因子が3×10−9モル/Lになるように溶解させ、本発明の試験用育毛料を得た。
【0036】
この育毛料0.25mlを、1日1回、パネル(69歳男性)の右側鬢の白髪部分(図7)に塗布した。その結果、期間の経過に伴って、白髪部分には黒い毛髪が混じり始め、240日経過後(図8)には顕著な変化が認められた。
【0037】
【発明の効果】
本発明の皮膚外用剤によれば、様々な要因により皮膚に生じる「しわ」や「こじわ」、「シミ」、「肝斑」、「脱毛」等の異常を解消でき、美白効果、治癒効果又は育毛効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2における使用開始時の皮膚写真。
【図2】実施例2における使用から180日後の皮膚写真。
【図3】実施例3における対照例の左側頬表皮の間接写真。
【図4】実施例3における実施例の右側頬表皮の間接写真。
【図5】実施例4における対照例の左側頬表皮の間接写真。
【図6】実施例4における実施例の右側頬表皮の間接写真。
【図7】実施例5における試験開始時の右側鬢の写真。
【図8】実施例5における240日経過後の右側鬢の写真。
Claims (4)
- ヒト皮膚成長因子を含有する皮膚外用剤。
- ヒト皮膚成長因子が、繊維芽細胞成長因子及び表皮成長因子である請求項1記載の皮膚外用剤。
- 皮膚外用剤が、皮膚化粧料又は皮膚治療剤である請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
- 皮膚外用剤が育毛料である請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
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