JP2004043185A - シート後処理装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を幅方向にコンパクトにすると共に、排紙トレイ上に載置されるシートに対する視認性や取り出し等の操作性の向上を図り得るシート後処理装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成部2と、後処理トレイ61とステープラ63とを少なくとも備えるシート後処理部6と、上記後処理トレイ61に載置されたシートを排出する排紙ローラ66と、排紙ローラ66により排出されたシートを受ける排紙トレイ67とを有する。上記後処理トレイ61が、上記画像形成部2の上方に配置されると共に、上記排紙トレイ67が、シート載置面が上記後処理トレイ61よりも低い位置に配置されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成された転写紙等のシートに対してステープル等の後処理を行うシート後処理装置を備えたプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置には、画像形成後、その画像形成された転写紙等のシートを一旦スタックして、該シートに対して、ステープル処理、パンチ穴開け処理、スタンプの押捺処理等の後処理を行うシート後処理装置を備えたものがある。
【0003】
このようなシート後処理装置を備えた画像形成装置として、例えば、特開平1−313261号公報(以下、文献Iと称する)、特開昭59−82263号公報(以下、文献IIと称する)、特開平5−286281号公報(以下、文献III と称する)等に開示されているものがある。
【0004】
例えば、文献Iに開示されている画像形成装置は、図6に示すように、画像形成装置本体301の側部にシート後処理装置304が取り付けられた構造となっている。
【0005】
この画像形成装置では、原稿送り装置303に載置した原稿を光学部317で読取り、カールソンプロセスによる画像形成部316でトナー像を形成して、転写紙収納手段311、312、313、314の何れかから搬送手段315で転写紙(以下、シートと称する)を画像形成部316に送り込む。そして、トナー像の転写されたシートは、定着部318にてトナー像が定着され、シート上に画像が形成される。この画像形成後のシートを、シート後処理装置304のステープルトレイ324に送りこみ、該シートに対してステープラ325でステープル処理し、押し出し手段320によって、シート後処理装置304の外部に設けられた排紙トレイ323へ排出するようになっている。
【0006】
また、上記の画像形成装置では、シートの表裏面とも画像形成することができる。このようにシートの両面に画像を形成する場合、上記の画像形成部316で表面に画像形成されたシートを、表裏反転して中間トレイ319で一旦スタックして画像形成部316へ再給送し、裏面に対して画像形成を行った後、シート後処理装置304へ送り込むようになっている。
【0007】
また、文献IIに開示された画像形成装置は、図7に示すように、文献Iの画像形成装置と同様に画像形成装置本体401の側部にシート後処理装置404が取り付けられた構造となっている。
【0008】
この画像形成装置では、原稿送り装置403に載置した原稿を光学部417で読取り、カールソンプロセスによる画像形成部416でトナー像を形成して、転写紙収納手段411から搬送手段415によって転写紙(シート)を画像形成部416に送り込む。そして、トナー像の転写されたシートは、定着部418にてトナー像が定着され、シート上に画像が形成される。この画像形成後のシートを、シート後処理装置404のステープルトレイ424に送りこみ、該シートに対してステープラ425でステープル処理して、反転搬送手段420によって排紙トレイ423に排出するようになっている。
【0009】
特に、上記文献IIの画像形成装置では、ステープル、パンチ処理などの後処理を施したシート束を束のまま排紙トレイヘ搬送する場合、束が乱れないようにする為に、シート束を、後処理トレイから側方ヘスライド移動させたり、重力を利用して下方へ移動させることで排紙トレイヘ移送することが不可欠となっている。
【0010】
また、文献III に開示された画像形成装置では、図8に示すように、複写機本体501の画像形成部515の下部側に、両面コピー時に、シートをスタックするための中間トレイ523が配置されている。この中間トレイ523のシート排出側にはステープラを有する綴り装置535が設けられ、中間トレイ523上に載置されたシート束に対してステープル処理を施すようになっている。つまり、上記中間トレイ523は、シート後処理装置における後処理トレイの機能を有している。
【0011】
したがって、上記文献III に開示された画像形成装置では、従来のように、複写機本体501の外側にシート後処理装置を設けた場合に比べて、コンパクト化を図ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記文献Iの装置では、図6に示すように、シート後処理装置304が装置の長手方向側面、即ち装置本体の横に配置されているので、装置本体の横に後処理トレイ、排紙トレイ等が配置された構造となっている。さらに、手差しトレイ314が上記シート後処理装置304とは反対側の装置本体の横に設けられているので、上記手差しトレイ314の幅と排紙トレイ323の幅が装置全体の幅に加わる。このため、上記文献Iの装置では、装置の幅方向が大きくなり、装置全体が大きくなるという問題が生じる。
【0013】
さらに、シートに対して後処理を行う場合、画像形成後のシートをスタックする中間トレイと、シート束に対してステープルを行うステープルトレイ324とを別個に設ける必要があったので、スペース的、コスト的に無駄がある。
【0014】
また、上記文献IIの装置では、図7に示すように、後処理トレイ424の下方に排紙トレイ423が配置されているので、後処理トレイ424が邪魔になり、操作者が、排紙トレイ423上に排出されたシートを確認および取出しのために、屈み込まなければならない。つまり、上記文献IIの装置では、排紙トレイ423上に載置されるシートを視認するために、装置の横方向から覗き込まねばならなず、また、排紙トレイ423上のシートが取り出し難い。以上のことから、装置の操作性を著しく低下させるという問題が生じる。
【0015】
さらに、上記文献III の装置は、図8に示すように、後処理トレイとしての中間トレイ523が、画像形成部515よりも低く、さらに、排紙トレイ521が、上記中間トレイ523よりも低い位置に設けられているので、上記文献IIの装置と同様に、排出されたシート束を排紙トレイ521から取り出すのに、操作者がその都度、屈み込む必要があり、操作が煩わしいものとなる。
【0016】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、シート後処理装置を、画像形成装置の画像形成部の上方に設けることで、装置を幅方向にコンパクトにすると共に、排紙トレイをできるだけ装置の上方に設けることで、排紙トレイ上に載置されるシートに対する視認性や取り出し等の操作性の向上を図り得るシート後処理装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、シート上に画像を形成する画像形成部と、上記画像形成部にて画像形成されたシートを一時的に載置するシート載置部と、上記シート載置部上に載置されたシートに対してステープル処理等の後処理を行う後処理部とからなるシート後処理装置と、上記シート載置部に載置されたシートを排出する排出手段と、上記排出手段により排出されたシートを受ける排紙トレイとを有し、上記シート載置部が、上記画像処理部の上方に配置されていることを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、シート載置部が、上記画像処理部の上方に配置されていることで、シート載置部上のシートに対してステープル処理等の後処理を行うシート後処理装置が画像形成部の上方に配置されることになる。つまり、シート後処理装置が、画像形成装置内に内蔵された構造となる。これにより、従来のようにシート後処理装置を画像形成装置の外部に取り付けた構造のものよりも、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0019】
請求項2のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、排紙トレイが、上記シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、請求項1の作用に加えて、排紙トレイが、シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さに配置されているので、後処理済みのシートが、操作者の取出し易い位置且つ確認の行い易い位置に排出されることになる。即ち、画像形成装置からのシートは、操作者が屈み込んだりせずに、通常の操作状態で認識および取り出しのできる位置に排出されることになる。
【0021】
これにより、従来のように、シート後処理装置が画像形成部の下側あるいは本体装置の外側部に配置された場合のように、シートが、操作者の通常の操作位置よりも下方位置に排出されたり、シート後処理装置によって排出されたシートが確認しずらい位置に排出されたりすることがないので、排紙トレイ上に載置されたシートの取り出しおよび確認のし易さを向上させることができる。
【0022】
請求項3のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の構成に加えて、画像形成部で画像形成されたシートを、シート後処理装置のシート載置部にまで搬送する搬送手段を有し、上記搬送手段は、シートを、画像形成面が下となるように、シート載置部に搬送することを特徴としている。
【0023】
上記の構成により、請求項1または2の作用に加えて、画像形成装置内に設けられた搬送手段によって、シートが、画像形成面が下となるように、シート載置部に搬送されることで、例えば複数頁の原稿に対して画像形成されたシートを、1頁から順に載置することができる。これにより、例えばプリンタやファクシミリ等のように、画像形成された順番でシートがシート載置部に載置されるような場合、正しい順番でシートが積載され、該シートに対してステープラ等のシート後処理を行うことができる。
【0024】
請求項4のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1または2記載の構成に加えて、画像形成部で画像形成されたシートを、シート後処理装置のシート載置部まで案内する搬送手段を有し、さらに、画像形成済みのシートを表裏反転させる反転手段と、反転されたシートを再び画像形成部に給紙する再給紙手段とが設けられていることを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、請求項1または2の作用に加えて、反転手段によって、シート載置部に載置される画像形成済みのシートの表裏が反転され、再給紙手段によって、表裏反転されたシートを再び画像形成部に反転することで、上記シート載置部は、シート後処理で使用される処理トレイとしての機能と、シートの表裏に画像形成を行う両面コピーに使用される中間トレイとしての機能とを備えることになる。これにより、後処理トレイと中間トレイとを別々に設けた場合に比べて、装置の構造を簡素化できると共に、装置を安価に作製することができ、しかも、装置をコンパクトにすることができる。
【0026】
請求項5のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項4の構成に加えて、反転手段が、シートを画像形成部からシート載置部まで案内する搬送路中に配置されていることを特徴としている。
【0027】
上記の構成によれば、請求項4の作用に加えて、反転手段が、シートを画像形成部からシート載置部まで案内する搬送路中に配置されていることで、シートを画像形成面が上の状態(フェースアップの状態)でシート載置部に搬送することができる。これにより、複数頁の画像を形成する場合、最終頁から順に画像を形成してシートを排出すれば、正しい順番でシートをシート載置部に積載することができる。
【0028】
請求項6のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の構成に加えて、画像形成部からシート載置部までシートを案内する搬送路が、シート搬送方向上流側からシートを上記シート載置部に搬入する第1シート搬入口と、この第1シート搬入口よりもシート搬送方向下流側からシートを上記シート載置部に搬入する第2シート搬入口との少なくとも2つのシート搬入口を有していることを特徴としている。
【0029】
上記の構成により、請求項1または2の作用に加えて、搬送路の手前側に設けられた第1シート搬入口からはサイズの大きなシートを搬入するようにし、第2シート搬入口からは上記第1シート搬入口から搬入されるシートよりも小さなサイズのシートを搬入するようにすれば、一か所からシートをシート載置部に搬入する場合に比べて、シート載置部上でのシートの整合が容易に行える。
【0030】
また、これらシート搬入口のうち一つのシート搬入口に、シートの表裏を反転させる反転手段を設ければ、シート載置部にシートを表裏反転させて積載することができる。しかも、上記反転手段が、シートを搬送路から搬入するために設けられたシート搬入口に設けられているので、該反転手段自身が画像形成部の上方に設けられることになる。これにより、画像形成部の横方向に反転手段を設けた場合に比べて、装置の幅方向を小さくすることができる。
【0031】
請求項7のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし6の何れかの構成に加えて、排紙トレイを必要に応じて昇降させる昇降手段が設けられていることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、請求項1ないし6の作用に加えて、排紙トレイ上に排出されるシートを、例えば、請求項8に記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置のように、請求項7の構成に加えて、昇降手段は、排紙トレイに載置されるシートの量に応じて上記排紙トレイを昇降する構成とすれば良い。
【0033】
これにより、シート上面が常に一定の高さで保持されるように、シートの積載量に応じて昇降させることができるので、シートの排紙トレイへの排出を安定して行うことができると共に、排出されたシートの視認も容易に行うことができる。
【0034】
請求項9のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし8の何れかの構成に加えて、画像形成装置本体の外部には、画像形成部にシートを供給するシート供給手段と、上記排紙トレイとが設けられ、上記シート供給手段が、上記排紙トレイの下方に配置されていることを特徴としている。
【0035】
上記の構成によれば、請求項1ないし8の作用に加えて、シート供給手段が、排紙トレイの下方に載置されていることで、シート供給手段と排紙トレイとが画像形成装置の同じ側に設けられていることになる。これにより、装置全体の幅を小さくすることができる。しかも、シート供給手段が排紙トレイの下方に配置されているので、排紙トレイ上に積載されているシートに対する、視認や取り出し等の装置の操作性を向上できる。
【0036】
請求項10のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし9の何れかの構成に加えて、シート載置部には、載置されたシートの後端に当接して、該シートを上記排紙トレイ側に整合すると共に、載置されたシートを排紙トレイ側に排出する整合排出部材が設けられていることを特徴としている。
【0037】
上記の構成によれば、請求項1ないし9の作用に加えて、整合排出部材は、シート載置部上に載置されたシートを整合する整合手段と、シート載置部に載置されたシートを排紙トレイ側に排出するための排出手段とを兼ねる。これにより、装置の簡素化を図ることができ、装置のコンパクト化と、製造に係る費用を低減することができる。
【0038】
請求項11のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、原稿の画像情報を読み取る読取部、読取部にて読み取られた原稿の画像情報をデシタルの画像データに変化し、該画像データに基づいてシート上に画像を形成するデジタル画像形成部と、画像形成されたシートを一時的に載置するシート載置部と、上記シート載置部上に載置されたシートに対してステープル処理等の後処理を行うシート後処理部とからなるシート後処理装置と、上記シート載置部に載置されたシートを排出する排出手段と、上記排出手段により排出されたシートを受ける排紙トレイとを有し、上記シート載置部は、上記画像処理部の上方で且つ上記読取手段の下方に配置されていることを特徴としている。
【0039】
上記の構成によれば、シート載置部が、上記画像処理部の上方に配置されていることで、シート載置部上のシートに対してステープル処理等の後処理を行うシート後処理装置が画像形成部の上方に配置されることになる。つまり、シート後処理装置が、画像形成装置内に内蔵された構造となる。これにより、従来のようにシート後処理装置を画像形成装置の外部に取り付けた構造のものよりも、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0040】
しかも、画像形成部がデジタル化されているので、読取部からの走査光が直接感光体に導かれることはなく、一旦、装置に内に蓄えられ、画像情報に基づいて出射されるレーザ光により感光体を感光するようになっている。これにより、デジタル画像形成部の上部側には、原稿の走査光を感光体に導く光学系を必要とせず、シート後処理装置のシート載置部を無理なくデジタル画像形成部上に配置することができる。
【0041】
請求項12のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項11の構成に加えて、排紙トレイが、上記シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されていることを特徴としている。
【0042】
上記の構成により、請求項11の作用に加えて、排紙トレイが、シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さに配置されているので、後処理済みのシートが、操作者の取出し易い位置且つ確認の行い易い位置に排出されることになる。即ち、画像形成装置からのシートは、操作者が屈み込んだりせずに、通常の操作状態で認識および取り出しのできる位置に排出されることになる。
【0043】
これにより、従来のように、シート後処理装置が画像形成部の下側あるいは本体装置の外側に配置された場合のように、シートが、操作者の通常の操作位置よりも下方位置に排出されたり、シート後処理装置によって排出されたシートが確認しずらい位置に排出されたりすることがないので、排紙トレイ上に載置されたシートの取り出しおよび確認のし易さを向上させることができる。
【0044】
請求項13のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、上記の課題を解決するために、請求項11または12の構成に加えて、読取部は、シート後処理装置のシート載置部が露出するように移動可能に設けられていることを特徴としている。
【0045】
上記の構成によれば、請求項11または12の作用に加えて、読取部かシート後処理装置のシート載置部を露出するように、移動可能に設けられていることで、読取部を移動させるだけで、シート後処理装置にけるジャム等の状態を容易にに認識することができる。これにより、シート後処理装置のメンテナンスを容易にすることができる。特に、ステープル処理等を行う場合のステープルの補充等を容易に行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、本実施の形態では、シート後処理装置を備えた画像形成装置として、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を備える複合型複写機について述べる。
【0047】
本実施の形態に係る複合型複写機は、図1に示すように、画像形成部2、露光読取部3、原稿送り装置4、シート収納部5、シート後処理部6を備えた画像形成装置本体1からなる構成である。
【0048】
上記画像形成部2は、カールソンプロセスによって画像を形成するものであり、上記画像形成装置本体1内のほぼ中央に配置されている。そして、画像形成部2には、ほぼ中央付近に感光体11が配置され、この感光体11の周りに帯電装置12、現像装置15、転写装置18、クリーニング装置19、除電装置20が配置されると共に、上記感光体11のシート搬送方向上流側にレジストローラ17、下流側に定着装置30が配置されている。
【0049】
上記レジストローラ17は、所定のタイミングでシートを、感光体11と転写装置18とが対向する転写部位Yに搬送させるようになっている。
【0050】
上記定着装置30は、発熱ランプ22を内蔵した上ヒートローラ21と、上ヒートローラ21に加圧されて従動回転する下ヒートローラ23とからなり、上ヒートローラ21と下ヒートローラ23との圧接部にてトナー像をシート上に定着させるようになっている。
【0051】
さらに、上記感光体11の上方には、ポリゴンミラー13、ミラー14、レーザ発振素子16が配置されおり、上記レーザ発振素子16から照射されたレーザ光が、高速に回転するポリゴンミラー13に照射されると共に、ミラー14を介して感光体11の露光ポイントXに導かれるようになっている。
【0052】
上記レーザ発振素子16に、図示しないメモリ装置から画像情報(画像データ)が供給され、この画像データに基づいて感光体11に照射する光ビームを制御している。例えば、レーザ発振素子16に供給される画像データとしては、本複写機が複写機能によって作動しているときには、露光読取部3の原稿載置ガラス31に載置された原稿を読み取った画像データが使用され、プリンタ機能によって作動しているときには、図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データが使用され、ファクシミリ機能によって作動しているときには、電話回線等から送られる画像データが使用される。
【0053】
上記画像形成部2の下方には、シート収納部5が配置されている。このシート収納部5は、画像形成部2にて画像形成されるべきシートを格納するための用紙カセット5a、5b、5cからなる。これら各用紙カセット5a、5b、5cには、それぞれ異なるサイズのシートが格納されるようになっており、選択的に給紙搬送路51を通じて画像形成部2に給送される。
【0054】
上記給紙搬送路51には、各用紙カセット5a、5b、5cに収納されたシートを一枚ずつ分離給紙するための給紙ローラ52a、52b、52cと、各給紙ローラ52a、52b、52cによって給紙されたシートを、画像形成部2まで搬送させるための搬送ローラ53a、53b、53cとがそれぞれの各用紙カセット5a、5b、5cに対応して設けられている。
【0055】
また、画像形成装置本体1の画像形成部2のシート搬送上流側には、上記シート収納部5の他に、画像形成されるべきシートを装置外部から供給するためのシート供給手段としての手差しトレイ5dが設けられている。この手差しトレイ5dは、シート載置面が画像形成部2の転写部位Yにほぼ水平となる位置に設けられている。また、画像形成装置本体1の手差しトレイ5dからのシート搬入口54近傍には、手差しトレイ5dに載置されたシートを一枚ずつ分離して画像形成部2に搬送するための搬送ローラ53dが設けられている。
【0056】
また、画像形成装置本体1の画像形成部2のシート搬送下流側には、反転ゲート24と、反転搬送路25と、シート後処理部6に画像形成されたシートを搬送する後処理搬送路27とが設けられている。
【0057】
上記後処理搬送路27には、画像形成部2からのシートをシート後処理部6に搬送するための搬送手段としての搬送ローラ28が設けられている。
【0058】
したがって、画像形成部2にて画像形成されたシートは、反転ゲート24により、反転搬送路25あるいは後処理搬送路26の何れかの搬送路に搬送されるようになっている。上記反転搬送路25には、一対の正逆回転可能な反転ローラ26・26が設けられている。この反転ローラ26・26は、回転を正逆反転させることにより、反転搬送路25に搬送されてきたシートを、挟持してスイッチバックさせて、後処理搬送路27に搬送し、この後処理搬送路27の搬送ローラ28によって、シート後処理部6に搬送するようになっている。よって、上記反転ゲート24、反転搬送路25、反転ローラ26によって反転手段を構成している。
【0059】
上記画像形成部2の上方には、シート後処理部6が設けられており、このシート後処理部6は、上記後処理搬送路27から搬送されたシートに対してステープル処理等の後処理を行う後処理部を構成している。
【0060】
上記シート後処理部6は、後処理トレイ61、後端板(整合排出部材)62a、整合板62b、ステープラ63、呼び込みローラ(排出手段)64、再給紙ローラ65a、分離ローラ65bから構成されている。
【0061】
上記後処理トレイ61は、後処理搬送路27により搬送されたシートを一時的に載置するシート載置部である。後端板62aは、後処理トレイ61上を矢印S・S’方向に移動可能に設けられており、後処理トレイ61に載置されたシートを矢印S’方向に移動させると共に、後処理トレイ61上に載置されたシートを排出側に押し出すようになっている。上記整合板62bは、後処理トレイ61に載置されたシートを幅方向に整合するための部材である。よって、上記後端板62aと上記整合板62bとで後処理トレイ61上に複数枚載置されたシート束を整合するようになっている。
【0062】
上記ステープラ63は、後処理トレイ61のシート排出側に設けられ、後処理トレイ61上に載置されたシート束に対してステープル処理を施すようになっている。
【0063】
上記呼び込みローラ64は、後処理トレイ61上のステープラ63よりもさらにシート排出側に設けられており、後処理トレイ61上で後端板62aによって矢印S’方向に押されたシートを再給紙ローラ65aと分離ローラ65bとの間に搬送するようになっている。
【0064】
上記分離ローラ65bは、再給紙ローラ65aに対して離接可能、即ち、再給紙ローラ65aに当接する位置から離間する位置(図中の破線で示した位置)まで移動可能に設けられている。つまり、分離ローラ65bは、ステープル処理されたシート束を排出する場合には、図中の一点鎖線位置まで再給紙ローラ65aから離間し、シートの裏面にも画像を形成する場合には、再給紙ローラ65aに当接するようになっている。
【0065】
再給紙ローラ65aの排紙側には、該再給紙ローラ65aとほぼ平行な位置にスポンジローラからなる排紙ローラ66と、この排紙ローラ66からのシートを外部に排出する排出口72とが形成されている。この排出口72の近傍には、該排出口72から排出されたシートを受け取るための排紙トレイ67が設けられている。尚、排紙トレイ67の詳細は後述する。
【0066】
また、再給紙ローラ65aの排紙側には、上記排紙ローラ66の配設位置とは異なる位置に、該再給紙ローラ65aから画像形成部2までシートを搬送するための再給紙搬送路71が設けられている。
【0067】
つまり、上記再給紙ローラ65aから排紙されるシートは、分離ローラ65bの再給紙ローラ65aへの離接状態により、排紙ローラ66側に搬送されるか、再給紙搬送路71側に搬送されるかが決定される。
【0068】
即ち、上記構成のシート後処理部6は、操作者が、図示しない操作部によりステープルの指示を発したら、そして、後処理搬送路27から搬送されたシートが、前述の反転搬送路25を通過した場合、直前の画像形成面が上方に向いて一枚ずつ下から後処理トレイ61上に積載される。積載後、後処理トレイ61上のシートは、後端板62aにより後端が矢印S’方向に押されて、整合板62b・62bによって整合されるようになっている。
【0069】
このようにしてシートが整合された後、操作者により図示しない操作部からステープルの指示がなされると、ステープラ63により上記シート束に対してステープル処理が施される。
【0070】
ここで、上記シート後処理部6の詳細について、図1および図2を参照しながら以下に説明する。尚、説明の便宜上、後処理トレイ61のシート排出側(排紙トレイ67側)を前端側、シート搬入側(後処理搬送路27側)を後端側と称する。
【0071】
シート後処理部6は、後処理搬送路27からのシートを搬送するための一対の搬送ローラ91・91と、後端ガイドユニット95とを有している。
【0072】
上記搬送ローラ91・91は、画像形成装置本体1の後処理トレイ61のシート排出方向と直交する方向に設けられた支持部材98・98によって両端部が支持されている。
【0073】
後端ガイドユニット95は、前端側に上述した後端板62aが設けられ、図示しない移動機構により、後処理トレイ61上を矢印S・S’方向に移動可能に設けられている。即ち、後端ガイドユニット95は、図2に示す実線位置あるいは2点鎖線位置に移動できるようになっている。
【0074】
後端ガイドユニット95は、上記搬送ローラ91からのシートを後処理トレイ61に搬送するための一対の後処理トレイ排出ローラ92・92が設けられている。この後処理トレイ排出ローラ92・92は、両端が上記後端ガイドユニット95の両端部で支持されている。
【0075】
上記搬送ローラ91と後処理トレイ排出ローラ92との間には、後処理搬送路27からのシートを後処理トレイ61上に案内する案内手段としてのフィルムガイド94が設けられている。
【0076】
上記フィルムガイド94は、後処理トレイ排出ローラ92・92間を通って、一端が後端ガイドユニット95に固定され、他端が搬送ローラ91・91間を通って、画像形成装置本体1に設けられた支持部材98・98に支持された巻取りローラ93により巻き取られた構成となっている。即ち、フィルムガイド94は、後端ガイドユニット95が矢印S’方向に移動する時に、巻取りローラ93が引出し方向に回転して引き出され、後端ガイドユニット95が矢印S方向に移動する時に、巻取りローラ93が巻取り方向に回転して巻き取られるようになり、常に張った状態となるように設けられている。
【0077】
また、上記後処理トレイ61は、前端部側に、シート搬送方向と垂直となる方向(矢印P・P’方向)に長方形状の案内溝61aが穿設されており、この案内溝61aに上述した整合板62b・62bが矢印P・P’方向に移動自在に設けられている。
【0078】
さらに、後処理トレイ61の案内溝61aよりも前端側には、上述した呼び込みローラ64およびステープラ63が設けられ、さらに、この呼び込みローラ64の前端側、即ち後処理トレイ61の前端部に後処理トレイ61に搬送されたシート先端部が当接し、該シート先端を揃えるための先端ストッパー96が設けられている。
【0079】
上記先端ストッパー96は、図示しない駆動装置により、後処理トレイ61の前端部上方に配置された先端ストッパー回動軸97を中心に矢印O・O’方向、即ち図中の実線で示した動作位置と二点鎖線で示した退避位置とに回動可能になっている。
【0080】
また、上記ステープラ63は、図示しない駆動装置により、後処理トレイ61の前端部で矢印P・P’方向(図中、二点鎖線の待機位置と実線の動作位置)に移動自在に設けられており、シートのサイズに合わせて移動できるようになっている。尚、上記ステープラ63は、通常、図中の二点鎖線の待機位置で待機し、後処理トレイ61に搬入されるシートのサイズに応じて矢印P’方向に移動するようになっている。
【0081】
上記構成のシート後処理部6の後処理動作について以下に説明する。
【0082】
先ず、シートが後処理トレイ61上へ搬入される時には、後端ガイドユニット95は矢印S方向に移動した位置で待機する。そして、後端ガイドユニット95は、シートが後処理トレイ61上に搬入されれば、矢印S’方向に移動して、積載したシートの後端を後端板62aで矢印S’方向に押し、この積載したシートを、動作位置にある先端ストッパー96に突き当てて揃える。同時に、後処理トレイ61の案内溝61a上を整合板62b・62bが積載されたシートの側方を整合する。
【0083】
次に、シートが整合された後、操作者により図示しない操作部からステープルの指示がなされると、上記先端ストッパー96が退避位置へ移動すると共に、ステープラ63が待機位置から動作位置へ移動し、後処理トレイ61上に載置されたシート束に対してステープル処理が施される。
【0084】
そして、ステープル終了後は、呼び込みローラ64にステープルされたシート束をS’方向へ搬送し、再給紙ローラ65aにより排紙トレイ67に排出される。
【0085】
上記排紙トレイ67は、図1に示すように、後処理トレイ61の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されている。しかも、手差しトレイ5dの上方、且つ画像形成装置本体1の側方に設けられている。
【0086】
上記排紙トレイ67には、昇降手段としてのステッピングモータMと、このステッピングモータMによって駆動される昇降ギヤ68とが設けられると共に、画像形成装置本体1の排紙トレイ67との対向側には、上記昇降ギヤ68と歯合するラック69が上下方向(矢印R・R’方向)に延設されている。
【0087】
また、上記ステッピングモータMは、必要に応じて上記排紙トレイ67を昇降させるようになっている。具体的には、排紙トレイ67に載置されるシートの量に応じて昇降させている。この場合、シートの量は、排紙トレイ67上に載置されるシートの高さを図示しない検知手段によって検知される。そして、上記ステッピングモータMは、上記検知信号に基づいて駆動が制御され、排紙トレイ67を昇降させている。
【0088】
このように、排紙トレイ67を載置されるシートの量に応じて昇降させれば、シート上面が常に一定の高さで保持される。これにより、最後に排出されるシートの高さを、常に後処理トレイ61の配置高さとほぼ同じ高さにすることができるので、シートの排紙トレイへの排出を安定して行うことができると共に、排出されたシートの視認も容易に行うことができる。
【0089】
以上のように、上記構成の複写機によれば、図1に示すように、画像形成部2とシート後処理部6の後処理トレイ61とが縦方向に並んで配置されているので、装置幅方向にコンパクトとなり、省スペース化を図ることができる。
【0090】
また、排紙トレイ67の下方に手差しトレイ5dが配置されているので、排紙トレイ67の上方に邪魔になるものが無く、操作者が画像形成装置本体1の側に立ったままでも排紙されたシートを視認することができる。また、排紙されたシートの取出しが容易となる。
【0091】
そして、シート両面に画像形成させるために、一旦片面に画像形成したシートを積載するための中間トレイと、ステープル処理等の後処理を行うための後処理トレイとが兼用されているので、トレイを別々に設ける必要がなく、装置の無駄を無くし、装置を簡素な構成とすることができる。
【0092】
また、上記の画像形成装置本体1の上部側、即ちシート後処理部6の上部には、図1に示すように、露光読取部3が配されている。さらに、露光読取部3の上部には、原稿送り装置4が配されている。
【0093】
上記露光読取部3は、原稿を載置する原稿載置ガラス31と、原稿載置ガラス31に載置された原稿に対し往復移動可能なCCDセンサ32とを備え、露光スタート信号に基づいてCCDセンサ32を移動させて原稿像を読み取るようになっている。尚、上記露光スタート信号は、図示しない操作部のプリントボタンを押した時に出力されるものとする。
【0094】
また、原稿送り装置4は、原稿束が載置できる原稿給紙トレイ41と、原稿給紙トレイ41上の原稿を一枚ずつ分離して、原稿を原稿載置ガラス31側に給送する原稿給紙ローラ42と、上記原稿載置ガラス31に原稿を搬送し、所定の走査位置にセットする原稿搬送ベルト43と、露光終了した原稿を積載する原稿排紙トレイ45と、この原稿排紙トレイ45上に原稿載置ガラス31上で露光終了された原稿を排出する原稿排出ローラ44・44とを備えている。
【0095】
上記の露光読取部3および原稿送り装置4は、図3に示すように、画像形成装置本体1のシート後処理部6が露出するように一体的に開放されるようになっている。つまり、露光読取部3と原稿送り装置4とは、一体的に、操作側と反対側端部を支持軸として、画像形成装置本体1のシート後処理部6を露出するように、上方に回動するようになっている。
【0096】
露光読取部3は、画像形成装置本体1に対してガススプリング74の付勢力によって上方に回動するようになっている。そして、露光読取部3の正面、即ち操作面側には、ロック解除ボタン75が設けられ、該露光読取部3の正面裏両側には、ロック解除ボタン75を露光読取部3側に押すことにより、後方に回動するロックフック72・72が設けられている。さらに、画像形成装置本体1の上面部には、露光読取部3が画像形成装置本体1に装着されるように、上記ガススプリング74の付勢力に抗して、露光読取部3のロックフック72に係合するロック部材73・73が設けられている。
【0097】
即ち、上記露光読取部3は、正面のロック解除ボタン75を押すことで、露光読取部3のロックフック72・72と画像形成装置本体1のロック部材73・73との係合が解除され、ガススプリング74の付勢力により、上方に回動し、画像形成装置本体1のシート後処理部6を露出させる。
【0098】
上記の構成によれば、画像形成装置本体1のシート後処理部6においては、ジャムが生じた場合、露光読取部3のロック解除ボタン75を押すだけで、露光読取部3が上方に回動してシート後処理部6が露出した状態となる。これにより、画像形成装置本体1からシート後処理部6の取出しを容易に行うことができ、この結果、シート後処理部6で生じたジャム処理を容易に行うことができる。
【0099】
また、上述のように、シート後処理部6の画像形成装置本体1からの露出を簡単にできれば、シート後処理部6自身の取り出しを容易にできるばかりでなく、ステープラ63の針の装着や、シート後処理部6内部の他の機器の清掃等のメンテナンスも行い易い。
【0100】
尚、上記構成の複写機では、画像形成装置本体1のシート後処理部6を露出するときには、上記の露光読取部3と原稿送り装置4とを、一体的に、上方に回動させるようにしているが、露光読取部3を画像形成装置本体1上面をスライド移動させることで、シート後処理部6を露出するようにしても良い。この場合、排紙トレイ67および手差しトレイ5dの配設側にスライドするように構成すれば、露光読取部3をスライドさせるための空間を特別に設ける必要がないので、複写機の設置空間を有効に利用することができる。
【0101】
また、上記構成の後処理装置を備えた画像形成装置における実行可能な画像形成モードには、フェースアップ排出モード、フェースダウン排出モード、両面複写モード等がある。これら各、画像形成モードについて以下に説明する。
【0102】
初めに、上記フェースアップ排出モードについて説明する。このフェースアップ排出モードは、原稿送り装置4を上方に回動して、原稿載置ガラス31上に原稿を置いて、画像形成を行う場合、特に画像形成装置本体1を複写機として使用する場合に用いられる。
【0103】
先ず、図示しない操作部上にて、用紙サイズ、用紙種類、画像濃度、複写倍率等を設定する。そして、上記操作部上にてプリントボタンを押すことにより、原稿載置ガラス31上の原稿画像の読取りが開始される。原稿画像をCCDセンサ32で読取り、図示しない大容量フラッシュメモリからなるメモリ装置に画像データを記憶させる。そして、上記操作部にて設定された画像濃度や複写倍率等に応じて、画像処理を行い、レーザ発振素子16からの光を感光体11の露光ポイントXに照射して露光し、画像形成する。
【0104】
上記メモリ装置としては、RAM、ハードディスク、磁気記憶媒体、光磁気記憶媒体等の電子信号である画像データを記憶し得るものであれば何でも良い。
【0105】
上記操作部にて設定された用紙サイズあるいは用紙種類に応じて用紙カセット5a、5b、5cあるいは手差しトレイ5dの何れかが選択され、そこからシートが画像形成部2に給紙され、画像形成部2にて形成された原稿画像のトナー像が上記シートに転写される。そして、トナー像が転写されたシートは、定着装置30に搬送され、該トナー像がシートに定着される。
【0106】
次に、画像形成部2にて画像形成されたシートは、反転ゲート24により反転搬送路25に送り込まれ、正逆回転可能な反転ローラ26・26に挟持され、下方に送られ、反転ゲート24が切り替えられ、反転ローラ26・26が逆回転して、後処理搬送路27を通してシート後処理部6の後処理トレイ61に送られる。
【0107】
ここで、上記操作部にて設定された複写設定枚数が複数であるならば、複写設定枚数分、後処理トレイ61にシートを積載した後、排紙トレイ67へ排出される。このとき、後処理トレイ61に積載されるシートは、画像形成面が上を向いている。
【0108】
次に、フェースダウン排出モードについて説明する。尚、このフェースダウン排出モードは、特に画像形成装置本体1を、プリンタやファクシミリとして使用する場合、あるいは原稿送り装置4を用いて複写を行う複写機として使用する場合等に一般的に用いられる。
【0109】
先ず、プリンタとして使用する場合では、図示しない画像形成装置から送信される画像データが複数頁に渡るものであるとき、その画像データは、最初に1頁目から最終頁にいたる順で送られてくるのが一般的である。したがって、送信されてくる画像データを受信した場合、該画像データを、順次画像形成装置本体1に内蔵されているメモリ装置に記憶し、頁順に画像形成していく。
【0110】
このとき、操作部にて選択された用紙サイズあるいは用紙種類に応じた用紙カセット5a、5b、5cあるいは手差しトレイ5dからのシートが画像形成装置本体1内に給紙され、画像形成部2で形成されたトナー像が該シートに転写される。そして、トナー像が転写されたシートは、定着装置30に搬送され、該トナー像がシートに定着される。
【0111】
次に、画像形成部2にて画像形成されたシートは、反転ゲート24により後処理搬送路27を通してシート後処理部6の後処理トレイ61に送られる。そして、最終頁まで、シートが後処理トレイ61上に積載された後、排紙トレイ67に排出される。
【0112】
このとき排紙トレイ67上に排出されたシートは、画像形成面を下にして積載されるが、送られたきた画像データの頁順に積載されているので、正しい順番でシートが載置されている。つまり、排紙トレイ67上には、画像形成されたシートが、1頁目から最終頁まで順番に、積載されている。
【0113】
特に、複数部数画像形成するように指示された場合には、1部毎に後処理トレイ61に積載して排出していくことで、1部ずつ画像形成面を下にして積載される。
【0114】
また、本画像形成装置本体1をファクシミリとして使用する場合も上記のプリンタを使用する場合と同様である。
【0115】
次に、原稿送り装置4を用いて複写を行う場合、先ず、図示しない操作部によって用紙サイズ、用紙種類、画像濃度、複写倍率等を予め設定する。そして、上記操作部にて上のプリントボタンを押すことにより、原稿給紙トレイ41から順次原稿を原稿載置ガラス31に送り込み、原稿画像をCCDセンサ32で読取り、大容量フラッシュメモリからなるメモリ装置に画像データを記憶させる。そして、設定された画像濃度や複写倍率等に応じて、1頁から順次画像処理を行い、レーザ発振素子16からの光を感光体11の露光ポイントXに照射して露光し、画像形成していく。
【0116】
このとき、操作部にて選択された用紙サイズあるいは用紙種類に応じた用紙カセット5a、5b、5cあるいは手差しトレイ5dからのシートが画像形成装置本体1内に給紙され、画像形成部2で形成されたトナー像が該シートに転写される。そして、トナー像が転写されたシートは、定着装置30に搬送され、該トナー像がシートに定着される。
【0117】
次に、画像形成部2にて画像形成されたシートは、反転ゲート24により後処理搬送路27通してシート後処理部6の後処理トレイ61に、1頁から順次送られる。そして、最終頁まで、シートが後処理トレイ61上に積載された後、ステープルの実行指示されていれば、ステープルを実行し、排紙トレイ67に排出される。
【0118】
特に、複数部数画像形成するように指示された場合には、1部毎に後処理トレイ61に積載して排出していくことで、1部ずつ画像形成面を下にして積載される。
【0119】
次いで、両面複写モードについて以下に説明する。このモードは、上記原稿載置ガラス31上に原稿を載置して、画像形成装置本体1を複写機として使用する場合、プリンタとして使用する場合、ファクシミリとして使用する場合、原稿送り装置を使用して複写する場合に関わらず行われる。
【0120】
まず、図示しない操作部上のプリントボタンを押すと、最終奇数頁から奇数頁だけ1頁目まで順に画像形成を行い、画像形成されたシートは反転ゲート24により反転搬送路25に送り込まれ、反転され後処理トレイ61に送り込まれる。
【0121】
そして、後処理トレイ61上に送られたシートに対して、後端板62aと整合板62bとが協動して整合し、呼び込みローラ64で最下位置に位置するシートから再給紙される。
【0122】
次いで、最終偶数頁か偶数頁だけ2頁まで順に画像形成を行い、反転ゲート24により後処理搬送路27を通して後処理トレイ61に送られる。そして、1部分の画像形成が完了して後処理トレイ61に積載した後、積載されたシートは、ステープルの実行指示がされていれば、ステープルを実行し、排紙トレイ67へ排出される。
【0123】
このとき、排紙トレイ67上に排出されたシートは、先頭頁を上にして積載される。
【0124】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記実施の形態1と同一機能を有する部材には、同一の番号を付記し、その説明を省略する。
【0125】
本実施の形態に係る複写機は、図4に示すように、図1に記載の複写機に備えられているシート後処理部6の代わりに、シート後処理部106を備え、画像形成部2の定着装置30から排紙されたシートをシート後処理部106に導くための後処理搬送路127が形成された画像形成装置本体1を有している。この後処理搬送路127には、前記実施の形態1のように、シートの表裏を反転させるための反転手段を構成している反転ゲート24や反転搬送路25、反転ローラ26・26は設けられていない。上記の各部材が行っていたシートの反転は、上記シート後処理部106にて行われる。このシートの反転機構については、以下のシート後処理部106の説明において明らかにする。
【0126】
上記シート後処理部106は、後処理トレイ161、後端板(整合排出部材)162a、整合板162b、ステープラ163、呼び込みローラ164、再給紙ローラ165a、分離ローラ165bから構成されている。これらの部材は、前記実施の形態1の対応する部材、後処理トレイ61、後端板62a、整合板62b、ステープラ63、呼び込みローラ64、再給紙ローラ65a、分離ローラ65bと同じであるので、その説明は省略する。
【0127】
上記後処理搬送路127は、上記画像形成部2からシート載置部である後処理トレイ161までシートを案内する搬送手段である。
【0128】
上記後処理搬送路127の後処理トレイ161の上部側には、シート搬送方向上流側からシートを上記後処理トレイ161に搬入する第1シート搬入口である大サイズシート用搬入口184と、この大サイズシート用搬入口184よりもシート搬送方向下流側からシートを上記後処理トレイ161に搬入する第2シート搬入口である小サイズシート用搬入口185、反転搬入路186の3つが設けられている。
【0129】
上記大サイズシート用搬入口184の後処理搬送路127の搬送路側には、大サイズシート用ゲート181と、搬送ローラ128とが設けられている。
【0130】
上記大サイズシート用ゲート181は、画像形成済みのシートがA3サイズ等の大きなサイズのシートであった場合で且つ、フェースダウンで後処理トレイ161上にシートを搬入する場合、図中二点鎖線位置に回動し、大サイズシート用搬入口184へシートを導くようになっている。
【0131】
また、大サイズシート用ゲート181は、上記の条件以外の時には、図中実線で示した位置にある。これにより、搬送ローラ128から搬送されるシートは、後段の搬送ローラ129まで搬送される。
【0132】
上記小サイズシート用搬入口185の後処理搬送路127の搬送路側には、小サイズシート用ゲート182と、搬送ローラ129とが設けられている。
【0133】
上記小サイズシート用ゲート182は、画像形成済みのシートがA4、B5サイズ等の小サイズのシートであった場合、且つフェースダウンで後処理トレイ161に搬入する場合、図中二点鎖線位置に回動し、小サイズシート用搬入口185にシートを導くようになっている。
【0134】
また、小サイズシート用ゲート182は、上記の条件以外の時には、図中実線で示した位置にある。これにより、搬送ローラ129から搬送されるシートは、後段の搬送ローラ130まで搬送される。
【0135】
上記反転搬送186は、上記の大サイズシート用ゲート181・小サイズシート用ゲート182の何れのゲートも作動しない場合、即ち、シートがいかなるサイズのシートであっても、フェースアップで後処理トレイ161に搬入する場合にシートを導く搬送路である。そして、この反転搬送路186の排紙側端部に形成された排紙ローラ187によって搬送ローラ130から搬送されたシートを、後処理トレイ161に搬入するようになっている。
【0136】
何れの場合においても、後処理トレイ161上に画像形成済みのシートを搬入し終わった後、整合して、ステープルの指示がある場合には、ステープラ163によってステープルが実行され、シート束が排紙トレイ67に排出される。
【0137】
上記の構成により、後処理搬送路127の手前側に設けられた大サイズシート用搬入口184からはサイズの大きなシートが搬入され、小サイズシート用搬入口185からは上記大サイズシート用搬入口184から搬入されるシートよりも小さなサイズのシートが搬入されるようになっている。これにより、一か所からシートをシート載置部である後処理トレイ161に搬入する場合に比べて、後処理トレイ161上でのシートの整合が容易に行える。
【0138】
また、上記の構成において、シートを反転させるための機構として、反転搬送186と、この反転搬送路186の排紙側端部に形成された排紙ローラ187とが用いられ、これら反転搬送路186と排紙ローラ187とによって、搬送ローラ130から搬送されたシートを、後処理トレイ161に搬入するようになっている。これにより、前記実施の形態1の図1に示す画像形成装置のように、反転手段を画像形成部2の横に設ける必要がないので、装置を幅方向に小さくすることができる。
【0139】
ここで、排出手段として、上記の実施の形態1および2では、後端板62a、呼び込みローラ64、再給紙ローラ65aを挙げたが、これに限定するものではなく、例えば、図5に示すような構成の排出手段を使用しても良い。
【0140】
上記排出手段は、図5に示すように、先端が下方に傾斜した後処理トレイ202と、この後処理トレイ202にシートを搬送する一対の後処理トレイ搬送ローラ201a・201bと、後処理トレイ搬送ローラ201a・201bによって搬送されるシートを後処理トレイ202に案内するための上シートガイド203と、後処理トレイ202上に載置されるシートが下方に落下を防止するためのストッパ204と、後処理トレイ202から落下するシートを受けるための排紙トレイ205とを備えている。
【0141】
上記後処理トレイ202は上述したように先端が下方に傾斜しているので、後処理トレイ搬送ローラ201a・201bによって搬送されるシートは、自重によりストッパ204に当接する。即ち、シートは自重により整合される。このときストッパ204は、整合位置204aに位置している。そして、整合されたシートは、後処理トレイ202の下方側に設けられたステープラ206によってステープル処理されれば、上記ストッパ204は退避位置204bに退避して、シート束210が自重により排紙トレイ205上に落下する。
【0142】
上記構成の排出手段によれば、ステープル処理れたシート束210がストッパ204の移動だけで、自重により排紙トレイ205に落下するようになるので、排紙トレイ205に排出させるためのローラ等の部材を設ける必要がなく、装置の簡素化を図ることができる。
【0143】
尚、本発明の各実施の形態では、複写機機能、プリンタ機能、ファクシミリ機構を備える複合側複写機について説明したが、露光読取部3や原稿送り装置4を有しないプリンタのみの装置や、ファクシミリのみの装置、複写機のみの装置やそれらを適当に組み合わせた装置等、ワープロその他、特に画像形成する装置であれば、全てに適用できるものである。
【0144】
また、本発明は、カールソンプロセスを用い、レーザ光で潜像を作り、乾式トナーで光感光体ドラム上に像形成したものを転写する装置を備えた画像形成部について説明したが、この他に、画像形成のための手段として、液状インクを使用するものや、感光紙を用いる画像形成部でも適用できることは言うまでもない。
【0145】
さらに、本発明の各実施の形態では、シート後処理機能としては、ステープル機能について説明したが、押捺機構、パンチ機能、糊付け機能等の他の後処理機能に置換することも可能である。
【0146】
【発明の効果】
請求項1の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、シート上に画像を形成する画像形成部と、上記画像形成部にて画像形成されたシートを一時的に載置するシート載置部と、上記シート載置部上に載置されたシートに対してステープル処理等の後処理を行う後処理部とからなるシート後処理装置と、上記シート載置部に載置されたシートを排出する排出手段と、上記排出手段により排出されたシートを受ける排紙トレイとを有し、上記シート載置部が、上記画像処理部の上方に配置されている構成である。
【0147】
それゆえ、シート載置部、つまり、シート後処理装置が、画像形成装置内に内蔵された構造となるので、従来のようにシート後処理装置を画像形成装置の外部に取り付けた構造のものよりも、装置のコンパクト化を図ることができるという効果を奏する。
【0148】
請求項2の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1の構成に加えて、排紙トレイが、上記シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されている構成である。
【0149】
それゆえ、請求項1の構成による効果に加えて、シート後処理装置が画像形成部の下側あるいは本体装置の外側に配置された場合のように、シートが、操作者の通常の操作位置よりも下方位置に排出されたり、シート後処理装置によって排出されたシートが確認しずらい位置に排出されたりすることがないので、排紙トレイ上に載置されたシートの取り出しおよび確認のし易さを向上させることができるという効果を奏する。
【0150】
請求項3の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1または2の構成に加えて、画像形成部で画像形成されたシートを、シート後処理装置のシート載置部にまで搬送する搬送手段を有し、上記搬送手段は、シートを、画像形成面が下となるように、シート載置部に搬送する構成である。
【0151】
それゆえ、請求項1または2の構成による効果に加えて、画像形成装置内に設けられた搬送手段によって、シートが、画像形成面が下となるように、シート載置部に搬送されることで、例えば複数頁の原稿に対して画像形成されたシートを、1頁から順に載置することができる。これにより、例えばプリンタやファクシミリ等のように、画像形成された順番でシートがシート載置部に載置されるような場合、正しい順番でシートが積載され、該シートに対してステープラ等のシート後処理を行うことができるという効果を奏する。
【0152】
請求項4の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1または2記載の構成に加えて、画像形成部で画像形成されたシートを、シート後処理装置のシート載置部まで案内する搬送手段を有し、さらに、画像形成済みのシートを表裏反転させる反転手段と、反転されたシートを再び画像形成部に給紙する再給紙手段とが設けられている構成である。
【0153】
それゆえ、請求項1または2の構成による効果に加えて、後処理トレイと中間トレイとを別々に設けた場合に比べて、装置の構造を簡素かできると共に、装置を安価に作製することができ、しかも、装置をコンパクトにすることができるという効果を奏する。
【0154】
請求項5の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項4の構成に加えて、反転手段が、シートを画像形成部からシート載置部まで案内する搬送路中に配置されている構成である。
【0155】
それゆえ、請求項4の構成による効果に加えて、反転手段が、シートを画像形成部からシート載置部まで案内する搬送路中に配置されていることで、シートを画像形成面が上の状態(フェースアップの状態)でシート載置部に搬送することができる。これにより、複数頁の画像を形成する場合、最終頁から順に画像を形成してシートを排出すれば、正しい順番でシートをシート載置部に積載することができるという効果を奏する。
【0156】
請求項6の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1または2の構成に加えて、画像形成部からシート載置部までシートを案内する搬送路が、シート搬送方向上流側からシートを上記シート載置部に搬入する第1シート搬入口と、この第1シート搬入口よりもシート搬送方向下流側からシートを上記シート載置部に搬入する第2シート搬入口との少なくとも2つのシート搬入口を有している構成である。
【0157】
それゆえ、請求項1または2の構成による効果に加えて、搬送路の手前側に設けられた第1シート搬入口からはサイズの大きなシートを搬入するようにし、第2シート搬入口からは上記第1シート搬入口から搬入されるシートよりも小さなサイズのシートを搬入するようにすれば、一か所からシートをシート載置部に搬入する場合に比べて、シート載置部上でのシートの整合が容易に行える。
【0158】
また、これらシート搬入口のうち一つのシート搬入口に、シートの表裏を反転させる反転手段を設ければ、シート載置部にシートを表裏反転させて積載することができる。しかも、上記反転手段が、シートを搬送路から搬入するために設けられたシート搬入口に設けられているので、該反転手段自身が画像形成部の上方に設けられることになる。これにより、画像形成部の横方向に反転手段を設けた場合に比べて、装置の幅方向を小さくすることができるという効果を奏する。
【0159】
請求項7の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1ないし6の何れかの構成に加えて、排紙トレイを必要に応じて昇降させる昇降手段が設けられている構成である。
【0160】
それゆえ、請求項1ないし6の構成による効果に加えて、排出トレイ上に排出されるシートを、例えばシート上面が常に一定の高さで保持されるように昇降手段により昇降するようにすれば、シートの排出を安定して行うことができると共に、シートの視認をも容易に行うことができるという効果を奏する。
【0161】
請求項8の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項7の構成に加えて、昇降手段は、排紙トレイに載置されるシートの量に応じて上記排紙トレイを昇降する構成である。
【0162】
それゆえ、請求項7の構成による効果に加えて、排出されるシートの量によって、排出トレイ上のシート載置面を常に一定の高さにすることができるので、安定したシートの排出を行うことができるという効果を奏する。
【0163】
請求項9の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1ないし8の何れかの構成に加えて、画像形成装置本体の外部には、画像形成部にシートを供給するシート供給手段と、上記排紙トレイとが設けられ、上記シート供給手段が、上記排紙トレイの下方に配置されている構成である。
【0164】
それゆえ、請求項1ないし8の構成による効果に加えて、装置全体の幅を小さくすることができる。しかも、シート供給手段が排紙トレイの下方に配置されているので、排紙トレイ上に積載されているシートに対する、視認や取り出し等の操作性を向上できるという効果を奏する。
【0165】
請求項10の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項1ないし9の何れかの構成に加えて、シート載置部には、載置されたシートの後端に当接して、該シートを上記排出トレイ側に整合すると共に、載置されたシートを排出トレイ側に排出する整合排出部材が設けられている構成である。
【0166】
それゆえ、請求項1ないし9の構成による効果に加えて、整合排出部材は、シート載置部上に載置されたシートを整合する整合手段と、シート載置部に載置されたシートを排出トレイ側に排出するための排出手段とを兼ねる。これにより、装置の簡素化を図ることができ、装置のコンパクト化と、製造に係る費用を低減することができるという効果を奏する。
【0167】
請求項11の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、原稿の画像情報を読み取る読取部、読取部にて読み取られた原稿の画像情報をデシタルの画像データに変化し、該画像データに基づいてシート上に画像を形成するデジタル画像形成部と、画像形成されたシートを一時的に載置するシート載置部と、上記シート載置部上に載置されたシートに対してステープル処理等の後処理を行うシート後処理部とからなるシート後処理装置と、上記シート載置部に載置されたシートを排出する排出手段と、上記排出手段により排出されたシートを受ける排出トレイとを有し、上記シート載置部は、上記画像処理部の上方で且つ上記読取手段の下方に配置されている構成である。
【0168】
それゆえ、シート載置部が、つまり、シート後処理装置が、画像形成装置内に内蔵された構造となる。これにより、従来のようにシート後処理装置を画像形成装置の外部に取り付けた構造のものよりも、装置のコンパクト化を図ることができる。しかも、画像形成部がデジタル化されているので、読取部からの走査光が直接感光体に導かれることはなく、一旦、装置に内に蓄えられ、画像情報に基づいて出射されるレーザ光により感光体を感光するようになっている。これにより、デジタル画像形成部の上部側には、原稿の走査光を感光体に導く光学系を必要とせず、シート後処理装置のシート載置部を無理なくデジタル画像形成部上に配置することができるという効果を奏する。
【0169】
請求項12の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項11の構成に加えて、排紙トレイが、上記シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されている構成である。
【0170】
それゆえ、請求項11の構成による効果に加えて、シート後処理装置が画像形成部の下側あるいは本体装置の外側に配置された場合のように、シートが、操作者の通常の操作位置よりも下方位置に排出されたり、シート後処理装置によって排出されたシートが確認しずらい位置に排出されたりすることがないので、排紙トレイ上に載置されたシートの取り出しおよび確認のし易さを向上させることができるという効果を奏する。
【0171】
請求項13の発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置は、以上のように、請求項11または12の構成に加えて、読取部は、シート後処理装置のシート載置部が露出するように移動可能に設けられている構成である。
【0172】
それゆえ、請求項11または12の構成による効果に加えて、読取部かシート後処理装置のシート載置部が露出するように、移動可能に設けられていることで、読取部を移動させるだけで、シート後処理装置にけるジャム等の状態を容易にに認識することができる。これにより、シート後処理装置のメンテナンスを容易にすることができる。特に、ステープル処理等を行う場合のステープルの補充等を容易に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るシート後処理装置を備えた画像形成装置である複写機の概略構成図である。
【図2】図1に示複写機に備えられたシート後処理部の概略斜視図である。
【図3】図1に示す複写機におけるシート後処理部が露出した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るシート後処理装置を備えた画像形成装置である複写機の概略構成図である。
【図5】本発明のシート後処理装置を備えた画像形成装置の排紙機構の他の例を示す説明図である。
【図6】従来のシート後処理装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【図7】従来の他のシート後処理装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【図8】従来のさらに他のシート後処理装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1   画像形成装置本体
2   画像形成部
3   露光読取部(読取部)
4   原稿送り装置
5   シート収納部
5d  手差しトレイ(シート供給手段)
6   シート後処理部(シート後処理装置)
24   反転ゲート(反転手段)
25   反転搬送路(反転手段)
26   反転ローラ(反転手段)
27   後処理搬送路(搬送路)
28   搬送ローラ(搬送手段)
61   後処理トレイ(シート載置部)
62a  後端板(整合排出部材)
63   ステープラ(後処理部)
64   呼び込みローラ(排出手段)
66   排紙ローラ(排出手段)
67   排紙トレイ
101   画像形成装置本体
105d  手差しトレイ(シート供給手段)
106   シート後処理部(シート後処理装置)
127   後処理搬送路(搬送路)
161   後処理トレイ(シート載置部)
162a  後端板(整合排出部材)
163   ステープラ(後処理部)
164   呼び込みローラ(排出手段)
184   大サイズシート用搬入口(第1シート搬入口)
185   小サイズシート用搬入口(第2シート搬入口)
M   ステッピングモータ

Claims (13)

  1. シート上に画像を形成する画像形成部と、
    上記画像形成部にて画像形成されたシートを一時的に載置するシート載置部と、上記シート載置部上に載置されたシートに対してステープル処理等の後処理を行う後処理部とからなるシート後処理装置と、
    上記シート載置部に載置されたシートを排出する排出手段と、
    上記排出手段により排出されたシートを受ける排紙トレイとを有し、
    上記シート載置部が、上記画像処理部の上方に配置されていることを特徴とするシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  2. 上記排紙トレイが、上記シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  3. 上記画像形成部で画像形成されたシートを、シート後処理装置のシート載置部まで案内する搬送手段を有し、
    上記搬送手段は、シートを、画像形成面が下となるように、シート載置部に搬送することを特徴とする請求項1または2記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  4. 上記画像形成部で画像形成されたシートを、シート後処理装置のシート載置部まで案内する搬送手段を有し、
    さらに、画像形成済みのシートを表裏反転させる反転手段と、
    反転されたシートを再び画像形成部に給紙する再給紙手段とが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  5. 上記反転手段は、画像形成部からシート載置部までシートを案内する搬送路中に配置されていることを特徴とする請求項4記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  6. 上記画像形成部からシート載置部までシートを案内する搬送路が、シート搬送方向上流側からシートを上記シート載置部に搬入する第1シート搬入口と、この第1シート搬入口よりもシート搬送方向下流側からシートを上記シート載置部に搬入する第2シート搬入口との少なくとも2つのシート搬入口を有していることを特徴とする請求項1または2記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  7. 上記排紙トレイを必要に応じて昇降させる昇降手段が設けられていることを特徴する請求項1ないし6の何れかに記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  8. 上記昇降手段は、排紙トレイに載置されるシートの量に応じて上記排紙トレイを昇降することを特徴とする請求項7記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  9. 画像形成装置本体の外部には、画像形成部にシートを供給するシート供給手段と、上記排紙トレイとが設けられ、
    上記シート供給手段が、上記排紙トレイの下方に配置されていることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  10. 上記シート載置部には、載置されたシートの後端に当接して、該シートを上記排紙トレイ側に整合すると共に、載置されたシートを排紙トレイ側に排出する整合排出部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  11. 原稿の画像情報を読み取る読取部と、
    読み取られた原稿の画像情報をデシタルの画像データに変化し、該画像データに基づいてシート上に画像を形成するデジタル画像形成部と、
    画像形成されたシートを一時的に載置するシート載置部と、上記シート載置部上に載置されたシートに対してステープル処理等の後処理を行うシート後処理部とからなるシート後処理装置と、
    上記シート載置部に載置されたシートを排出する排出手段と、
    上記排出手段により排出されたシートを受ける排紙トレイとを有し、
    上記シート載置部は、上記画像処理部の上方で且つ上記読取手段の下方に配置されていることを特徴とするシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  12. 上記排紙トレイが、上記シート載置部の配置高さとほぼ同じ高さとなるように配置されていることを特徴とする請求項11に記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
  13. 上記読取部は、シート後処理装置のシート載置部が露出するように移動可能に設けられていることを特徴とする請求項11または12記載のシート後処理装置を備えた画像形成装置。
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