JP2004042966A - 吊り下げパウチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表裏2枚の方形状のプラスチックフィルムの四方をヒートシールなどの方法により密封し、中央部分に内容物を収納する収納部(11)と、その下方に該収納部と連結させて先端を細くした狭幅の注出部(12)とからなるパウチであって、パウチの上部に吊り下げ用の孔(13)と、注出部の先端を折り返して丈夫に保持するための切り込み(14)を1箇所以上設けた。また、収納部(11)と注出部(12)との連結部分には1乃至2箇所の狭幅のくびれ箇所(15)を設けておく。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、シャンプー、リンス等の比較的粘性の高い内容物を収納する、詰め替え用としても可能な吊り下げパウチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャンプー、リンス等の比較的粘性の高い内容物は、ポンプで適量排出して使用するプラスチック製のポンプ式容器が多用されている。そして近年では、資源の節約からポンプ式容器の内容物がなくなっても容器を廃棄することなく、詰め替え用のパウチに充填されている内容物を空になったポンプ式容器に詰め替えて、該ポンプ式容器を何回も再使用することが行われている。
【0003】
しかしながら詰め替え用のパウチはポンプ式容器に詰め替えるという手間がかかるし、定量注出の機能もない。
一方ポンプ式容器はプラスチック材料の使用量も多く、製造コストも高いし、近年の環境にやさしい包装材料とはいいがたい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、詰め替え用のパウチやポンプ式容器に関する以上のような問題点を解決するためになされたもので、ポンプ式容器に代わるプラスチック材料の使用量の少ない、製造コストも安価で、そのまま最後まで内容物の注出ができる吊り下げ用パウチを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、表裏2枚の方形状のプラスチックフィルムの四方をヒートシールなどの方法により密封し、中央部分に内容物を収納する収納部と、その下方に該収納部と連結させて先端を細くした狭幅の注出部とからなるパウチであって、前記パウチの上部に吊り下げ用の孔と、注出部の先端を折り返して丈夫に保持するための切り込みを1箇所以上設けたことを特徴とする、吊り下げパウチである。
【0006】
このように請求項1の発明によれば、パウチの上部に吊り下げ用の孔と、注出部の先端を折り返して丈夫に保持するための切り込みを1箇所以上設けたので、使用後注出部を折り返すなどして注出部を切り込みに引掛けることにより内容物が外部に流れでない。
【0007】
また、吊り下げ孔を使用してパウチを吊り下げることにより内容物が下方に集まり最後まで使用できる。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記収納部と注出部との連結部分に1乃至2箇所の狭幅のくびれ箇所を設けたことを特徴とする吊り下げパウチである。
【0009】
このように請求項2の発明によれば、収納部と注出部との連結部分に1乃至2箇所の狭幅のくびれ箇所を設けたので、内容物が垂れることがない。
また、狭幅の注出部を指等でつまんで好みの量を絞り出すことができる。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記注出部の先端に注出部切断用の切断線が設けられていることを特徴とする吊り下げパウチである。
【0011】
このように請求項3の発明によれば、注出部の先端に注出部切断用の切り込みが穿設されているので、切り込みに沿って注出部を切断することにより内容物の注出が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の吊り下げパウチを一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は本発明の吊り下げパウチの一例を示す説明図で、パウチ(10)は、表裏2枚の方形状のプラスチックフィルムの四方をヒートシールなどの方法により密封し、中央部分に内容物を収納する収納部(11)と、その下方に収納部(11)と連結させて先端を細くした狭幅の注出部(12)を形成させた構造である。
【0013】
そして、パウチの上部には吊り下げ用の孔(13)と、注出部(12)の先端を折り返して丈夫に保持するための切り込み(14)が1箇所以上設けてある。
【0014】
収納部(11)と注出部(12)の連結部分に狭幅のくびれ箇所(15)を設けても良い。また、注出部(12)の先端に注出部切断用の切断線(16)を設けても良い。
【0015】
注出部(12)は、先端部分を開封することで内容物の注出口とすることができるもので、図1に示すように狭幅の方が好ましい。
注出部(12)は平面でなく、絞り成形等の方法で、凸状に成形された形状としても良い。
【0016】
パウチ(10)の上部に設ける吊り下げ用の孔(13)は、パウチを吊り下げることにより内容物が下方に集まり最後まで使用できるようにするためのものである。
【0017】
切り込み(14)は、パウチ(10)上部周縁のシール部に1個以上設け、パウチ開封後に注出部(12)を折り返し注出部(12)の周縁に設けたシール部を切り込みに引掛けて、内容物がこぼれでないようにするためのものである。
【0018】
切り込み(14)は、図1に示すようなノッチ形状でなく、フック形状としても良い。また、切り込み(14)を注出部(12)の周縁にも設けても良い。
【0019】
また、収納部(11)と注出部(12)の連結部分を狭幅にしてくびれ箇所(15)を設けておくと内容物の注出時に一度に内容物が流出せず好ましい。
注出部(12)を指等でつまんで横から好みの量だけ絞り出すこともできる。図示してあるように、注出部(12)に沿って目盛り(17)を設けておくと、例えば、一回に絞り出す注出量の目安を決めることができる。
【0020】
注出部(12)の先端に注出部切断用の切断線(16)を設けておくと、開封開始位置、開封方向が分かり易くなる。開封するための構造として切断線のほかに、ノッチ、ミシン目線、半切れ線等があり、適宜の手段を用いれば良い。
【0021】
パウチ(10)には、プラスチックフィルムが使用され、例えば、二軸延伸ナイロンフィルム(ONy)/線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ONy/アルミニウム箔(Al)/L−LDPE、ポリエチレンテレフレートフィルム(PET)/Al/L−LDPE、PET/Al/ONy/L−LDPE等の一般的に公知の複合尾フィルムが使用されるが、ヒートシール適性、引き裂き方向性、開封性、耐内容物性等を総合的に勘案して決定すれば良い。
【0022】
【発明の効果】
上記のように、本発明の吊り下げパウチは、プラスチック材料の使用量が少なく、製造コストが安価で、好みの量を絞りだすことができ、かつ、そのまま最後まで内容物の注出ができるパウチである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊り下げパウチの一実施例を示す、平面説明図である。
【符号の説明】
10‥‥パウチ
11‥‥収納部
12‥‥注出部
13‥‥吊り下げ用の孔
14‥‥切り込み
15‥‥くびれ箇所
16‥‥切断線
17‥‥目盛り
Claims (3)
- 表裏2枚の方形状のプラスチックフィルムの四方をヒートシールなどの方法により密封し、中央部分に内容物を収納する収納部と、その下方に該収納部と連結させて先端を細くした狭幅の注出部とからなるパウチであって、
前記パウチの上部に吊り下げ用の孔と、注出部の先端を折り返して丈夫に保持するための切り込みを1箇所以上設けたことを特徴とする、吊り下げパウチ。 - 前記収納部と注出部との連結部分に1乃至2箇所の狭幅のくびれ箇所を設けたことを特徴とする請求項1記載の吊り下げパウチ。
- 前記注出部の先端に注出部切断用の切断線が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の吊り下げパウチ。
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JP2002203644A JP4082113B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 吊り下げパウチ |
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JP4082113B2 JP4082113B2 (ja) | 2008-04-30 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016132483A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 大日本印刷株式会社 | 計量機能付き包装袋 |
KR101648942B1 (ko) * | 2015-04-16 | 2016-08-17 | 장상호 | 음식용 밀폐 용기 |
JP2019055797A (ja) * | 2017-09-21 | 2019-04-11 | 大日本印刷株式会社 | パウチ |
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- 2002-07-12 JP JP2002203644A patent/JP4082113B2/ja not_active Expired - Fee Related
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