JP2004042803A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用空調装置に関し、デフロスタ用空気通路へ過度に流入する冷風を抑え、デフロスタ吹出温度を適正にする。
【解決手段】空気取入口2からの空気は冷却用熱交換器3で冷却され、冷風通路8、加熱用熱交換器4へ流れる。エアミックスドア5は回転軸5aを中心として回動し、冷風通路8からの冷風と、温風通路9からの温風を適正な割合に調整し、エアミックスチャンバ部12で混合する。デフロスタ用吹出切換ドア6、フェイス用吹出切換ドア7b、フット用吹出切換ドア7cを回動させ、エアミックスドア5で調温された空調風を、それぞれデフロスタ、フェイス、フットモードで吹出す。
【選択図】 図1
【解決手段】空気取入口2からの空気は冷却用熱交換器3で冷却され、冷風通路8、加熱用熱交換器4へ流れる。エアミックスドア5は回転軸5aを中心として回動し、冷風通路8からの冷風と、温風通路9からの温風を適正な割合に調整し、エアミックスチャンバ部12で混合する。デフロスタ用吹出切換ドア6、フェイス用吹出切換ドア7b、フット用吹出切換ドア7cを回動させ、エアミックスドア5で調温された空調風を、それぞれデフロスタ、フェイス、フットモードで吹出す。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用空調装置に関し、デフロスタ用の吹出切換ドアがデフロスタ用空気通路を閉じる際のデフロスタ用空気通路への冷風の流出を抑え、又、デフロスタ/フットモード時での冷風のデフロスタ用空気通路への過度の流入を抑え、デフロスタ吹出の温度を適正にすることができるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置としては、例えば、特開平10−236134に示されるような構造のものがあるが、次にその概要を説明する。図10は車両用空調装置を側面から見た全体構成図である。図において、車両用空調装置は、図示してない内外気送風ユニットとエアコンユニット52から構成されている。エアコンユニット52は、車両幅方向の中央部に配置されており、上記内外気送風ユニットと車両幅方向に並ぶように配置されている。
【0003】
空調ケースには、内外気送風ユニットからの送風空気を取り入れるための空気取入口55が形成され、空気取入口55から取り入れられた空気を冷却するエバポレータ53(冷却用熱交換器)と、通過する空気を加熱するヒータコア54(加熱用熱交換器)とが車両前後方向に並ぶように配置されている。空調ケース内には、エバポレータ53にて冷却された冷風がヒータコア54をバイパスする冷風通路56が形成されると共に、ヒータコア54の下流側には温風通路57が形成されている。これら冷風通路56および温風通路57との下流側には、冷風と温風とを混合する混合空間であるエアミックスチャンバ部100が設けられている。
【0004】
温風通路57は、図に示すように上方に向かって延び、湾曲して形成されている。これにより、冷風通路56を流れる冷風と、温風通路57を流れる温風とが直交するようにぶつかって混合する。エバポレータ53の下流側で、ヒータコア54の上流側に配置され、温風調整用ドアであるエアミックスドア58が配置されている。そして、このエアミックスドア58は、上記エアミックスチャンバ部100にて混合される温風と冷風との割合を調整し、空調風の温度を所望の温度に調節する。エアミックスドア58は、板状に形成されており、一端部に回転軸58aが設けられている。この回転軸58aは空調ケースに回転自在に支持されている。これによりエアミックスドア58は、図中Aで示す範囲を回動可能となっている。また、回転軸58aに連結された駆動手段としてサーボモータ(図示しない)にて駆動されるようになっている。
【0005】
冷風通路56およびエアミックスドア58の下流側には、エアミックスドア58の一端面と当接するシール面59aを有するシール壁59が形成されている。このシール壁59は、空調ケースの内面から突出するように一体形成されている。また、このシール壁59は組付けられた状態では、四角形の額縁状に形成されている。これにより、シール壁59に囲まれるようにして冷風通路56の出口部をなす吹出開口部70が形成される。また、シール壁59は、エアミックスドア58が図中Aで示す回動範囲のうち一端側に位置する図中aで示す回動位置に形成され、エバポレータ53を通過した空気が全てヒータコア54を通過する最大暖房状態において、冷風通路56から冷風が漏れださないようにするためのものである。
【0006】
エアミックスドア58が、図中Aで示す回動範囲のうち一端側に位置する図中bで示す回動位置には、シール壁60が空調ケースに一体形成されている。シール壁60は、エバポレータ53を通過した空気が全てヒータコア54をバイパスする最大冷房状態時において、冷風通路56の冷風がヒータコア54へ漏れださないようにエアミックスドア58の一端面と当接して温風通路57の入口部を確実に遮断するためのものである。また、シール壁60もシール壁59と同様な形状をしている。
【0007】
シール面59aの反対側の位置には、温風通路57からの温風を後述のデフロスタ用空気通路63に送風するデフロスタ用温風案内通路61が形成され、シール壁59に沿って、車両後方から車両前方に延びるような流路で、冷風通路57を流れた冷風の流れ方向と直交する方向に延びるように流路が形成されている。デフロスタ用案内通路61は、2つ設けられており、エアミックスドア58の回転軸58aの軸心方向(車両幅方向)の両端部に、それぞれ設けられている。又、シール壁59と平行でデフロスタ用空気通路63に向かって延びるように温風ガイド部62が設けられている。
【0008】
冷風通路56および温風通路57の下流側には、車室内に設置された各吹出口に対応して連通する空気通路63〜65が形成されている。具体的には、図示しない車両のフロントガラスの内面に向かって空調風を送風するためのデフロスタ用空気通路63と、前席乗員の上半身に向かって空調風を送風するためのフェイス用空気通路64と、前席および後席の乗員の足元に向かって空調風を送風するためのフット用空気通路65とが形成されている。又、前席乗員の足元に空調風を送風するための前席用フット吹出部66が形成されており、フット用空気通路65には、前席用フット吹出部66の下流側に、後席乗員の足元に空調風を送風するための後席用フット吹出部67が形成されている。
【0009】
これら空気通路63〜65の開閉は、吹出切換ドア68,69にて切り換えられる。また、これら吹出切換ドア68,69によって以下の5つの吹出モードが切換可能となっている。即ち、(1)エアミックスドア58にて温調された空調風は、フェイス用空気通路64のみを流れるようになるフェイスモード、(2)フェイス用空気通路64には冷風を、フット用空気通路65には温風を送風する吹出モードであるバイレベルモード、(3)エアミックスドア58にて温調された空調風のうち、大部分(約9割)がフット用空気通路65に送風され、残りの空調風がデフロスタ用空気通路63に送風されるフットモード、(4)エアミックスドア58にて温調された空調風は、デフロスタ用空気通路63とフット用空気通路65との双方に送風されるフットデフモード、及び(5)エアミックスドア58にて温調された空調風は、デフロスタ用空気通路63だけに送風されるデフロスタモードがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の車両用空調装置においては、フェイスモードやフットモード時にはデフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用空気通路を塞ぐように作動するが、冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路へ流出してしまい、これによりデフロスタ吹出温度がどうしても低下してしまい、窓の曇りが発生してしまうことがある。これはデフロスタ用吹出切換ドアの開口部にシール手段がなく冷風のデフロスタ用開口部の隙間から流出してしまうためである。又、デフロスタ/フットモード時においては冷風通路出口の近くに吹出切換ドアが存在するために、冷風量が多く流入して冷風と温風との割合がアンバランスとなる傾向にあり、これらの対策が望まれていた。
【0011】
そこで本発明は、デフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用空気通路の開口部に位置する時に、冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路に流入するのを抑えるような構造の吹出切換ドアとし、又、デフロスタ用空気通路開口部と吹出切換ドアとの隙間を小さくするようなシール手段を設け、更に又、デフロスタ/フットモード時にはデフロスタ用空気通路へ過度な冷風の流入を抑えるようにした車両用空調装置を提供することを課題としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の課題を解決するために次の手段を提供する。
【0013】
(1)空気取入口からの空気を冷却する冷却用熱交換器と、同冷却用熱交換器の下流側に配置され通過する空気を加熱する加熱用熱交換器と、同加熱用熱交換器からの温風が流れる温風通路と、前記加熱用熱交換器をバイパスし前記冷却用熱交換器からの冷風が流れる冷風通路と、同冷風通路と前記温風通路との合流部に設けられ回転軸を中心として回動することにより冷風と温風との混合割合を調節して空調風の温度を調整するエアミックスドアと、同エアミックスドアからの空調風をデフロスタ用空気通路へ風量を調整して導くデフロスタ用吹出切換ドアと、前記エアミックスドアからの空調風をフェイス用空気通路へ風量を調整して導くフェイス用吹出切換ドアと、前記エアミックスドアからの空調風をフット用空気通路へ導くフット用吹出切換ドアとを備えた車両用空調装置において、前記デフロスタ用吹出切換ドアには、前記デフロスタドア用空気通路側の面にほぼ垂直で、同ドアの回転軸と平行で、かつ同ドアの先端寄りにドア側リブを設け、同ドア側リブの両端は前記エアミックスドア両側から所定の距離だけ短く設定したことを特徴とする車両用空調装置。
【0014】
(2)前記ドア側リブの高さは、5mm以上30mm以下に設定したことを特徴とする(1)記載の車両用空調装置。
【0015】
(3)前記デフロスタ用吹出切換ドアが前記デフロスタ用空気通路の開口部を閉じた時に、同デフロスタ用吹出切換ドア先端部の全幅方向の面と接し、先端が前記ドア側リブの側面と近接する位置のケース側にリブを設けたことを特徴とする(1)又は(2)記載の車両用空調装置。
【0016】
(4)前記エアミックスドアは、回転軸を中心としたバタフライ形であり、一方のドアは前記加熱用熱交換器の前部開口部を、他方のドアは前記温風通路の出口開口部をそれぞれ開閉及び開度調整する構成としたことを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の車両用空調装置。
【0017】
本発明の(1)においては、デフロスタ用吹出切換ドアのデフロスタ用空気通路開口部側の面にドア側リブが設けられているので、冷風通路からの冷風はドア中央部ではドア側リブに抑えられてドア側リブに沿って左右に流れ、デフロスタ用吹出切換ドアの左右両側から開口部へ流入する温風と混合する。これによりデフロスタの左右吹出しの温度が均一となり左右の温度差を小さくする。又、ドア側リブはデフロスタ用空気通路開口部への冷風の流入量を制御するのでデフロスタ用の吹出温度の過度の低下が防止される。
【0018】
本発明の(2)では、ドア側リブの高さを5mm以上30mm以下に設定しているので、デフロスタ用吹出切換ドアが途中の開度となるデフロスタ/フットモード時においてデフロスタ用空気通路開口部へ流入する冷風の過度の流入量を抑え、適切な流入量としデフロスタ用吹出温度の過度の低下を防ぎ窓の曇りの発生を防止することができる。 本発明の(3)では、ドア側リブに加えて、更にケース側リブが設けられているので、デフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用の開口部を閉じたフットモード時においてドア先端部とケース側の隙間がケース側リブによって塞がれて冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路開口部へ流入するのを抑えて少くし、上記(1)のドア側リブとの相乗効果によりデフロスタ用空気通路の温度低下を抑えることができる。
【0019】
本発明の(4)では、エアミックスドアが片持の回転ドアではなく、冷風通路側の温調用のドアと温風通路側の再熱防止用ドアからなるバタフライ形からなっており、エアミックスドアの操作により冷風と温風との混合割合を正確に調整でき、上記(1)〜(3)の効果がより確実に得られるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて具体的に説明する。図1は本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置の全体を示す構成図であり、車両の側面から見た図である。図において、1は車両用空調装置の全体を示している。2は空気取入口であり、図示省略の送風機から内気又は外気が導入される。3は冷却用熱交換器で空気を冷却するものである(以下エバポレータと呼ぶ)。4は加熱用熱交換器であり、エンジン冷却水を熱源として空気を加熱するものである(以下、ヒータコアと呼ぶ)。5はエアミックスドアであり、回転軸5aを中心として回動可能なドアである。
【0021】
6はデフロスタ用吹出切換ドアであり、回転軸6aを中心として回転可能なドアでデフロスタ用の開口部を開閉するものである。7はフェイス用ドアであり、回転軸7aを中心として回動可能なバタフライ形のドアであって、フェイス用吹出切換ドア7bとフット用吹出切換ドア7cとで構成されている。
【0022】
8は冷風通路であり、エバポレータ3からの冷風が通る通路、9は温風通路であり、ヒータコア4からの温風が通る通路である。10はフット用空気通路であり、車両内の運転席の足もとに空調用の空気を導くための通路である。12はエアミックスチャンバ部であり、エアミックスドア5が開いて開口部から流入する冷風通路8からの冷風と、ヒータコア4により加熱され温風通路9から流入する温風とを混合する空間である。13はデフロスタ用空気通路であり、車両のフロントガラス近傍に空気を吹出すための開口部へ空気を送るための通路である。14はフェイス用空気通路であり、車両の前席乗員の上半身に向って空調風を吹出すための開口部へ空気を送るための通路である。15はフェイス・フット連通口であり、エアミックスチャンバ部12からの冷風と温風の混合気をフェイス用空気通路14とフット用空気通路10へ導く通路である。16は空調ケース全体を示し、プラスチック等で一体成形されるケースである。
【0023】
上記構成の車両用空調装置において、本発明の特徴部分は図中黒ぬりで示した部分であり、符号20で示すドア側リブ、21で示すケース側リブ、の各部分にあり、以下に詳しく説明する。
【0024】
まず、本発明の全体の構成におけるエアミックスドア5の動きを図2で、デフロスタ用吹出切換ドア6とフェイス用吹出切換ドア7bの作動による各運転モードについて図3で、それぞれ説明する。なお図3では説明の都合上、本発明の特徴部分である20,21は図示省略している。
【0025】
図2において、(a)はエアミックスドア5の開度が0%であり、ヒータコア4側の空気入口側を可能な限りに塞いだ状態であり、冷房が最大の状態を示している。(a)の状態ではヒータコア4の空気出口側は開放されているものの、入口側が閉鎖されているので空気は通り抜けできず、実質的にヒータコア4が作用していことはもちろんである。(b)はエアミックスドア5の開度が50%、(c)では70%であり、徐々に冷風に対して温風の混合割合が増加する。(d)では100%の開度となり冷風通路8の出口が可能な限りに塞がれて温風のみがエアミックスチャンバ部12に流入する状態であり、この状態では暖房が最大の状態を示している。このようにエアミックスドア5の開度を調整することにより、冷房から暖房の切換え、その強弱の程度を調整することができる。なお、ドア周りは干渉防止のために必要最小限の隙間が設けられているので、開度が厳密に0%あるいは100%となることはあり得ないが、0%あるいは100%と慣用されることが多いので、この明細書においてもその表現を用いる。
【0026】
図3において、(a)はフェイスモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全閉とし、フット用吹出切換ドア7cでフット用空気通路10入口部を閉じ、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を全開とする。このようなフェイスモードでは、エアミックスドア5で温調された空調風はフェイス用空気通路14のみに流すことができる。
【0027】
(b)はバイレベルモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全閉とした状態のままとし、フェイス用吹出切換ドア7bは途中の開度を保つようにする。このようなバイレベルモードでは、乗員の足元には温風を吹出すと共に、乗員の上半身には冷風を吹出すモードである。このモードでは、フェイス用空気通路14を流れる空調風とフット用空気通路10へ流れる空調風とには温度差があり、フェイス用空気通路14には冷風を、フット用空気通路10には温風を吹出すことができる。
【0028】
(c)はフットモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全閉の状態とし、フェイス用吹出切換ドア7cはフェイス用空気通路14を全閉、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路10の入口部を全開とする。このようなフットモードにおいては、エアミックスドア5で温調された空調風をフット用空気通路へ全量流すことができる。
【0029】
(d)はデフロスタ/フットモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6は途中の開度とし、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を全閉とし、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路を全開とする。このようなモードにおいては、エアミックスドア5で温調された空調風をデフロスタ用空気通路13とフット用空気通路10の両方に送風することができる。
【0030】
(e)はデフロスタモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全開とすると共にフット用空気通路10を塞ぎ、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を全閉とし、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路10を開く位置とする。このようなデフロスタモードでは、エアミックスドア5で温調された空調風をデフロスタ用空気通路13のみに流すことができる。
【0031】
図4は本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置を示し、(a)はデフロスタ用吹出切換ドアの部分の詳細な側面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。図において、デフロスタ用吹出切換ドア6は回転軸6aを中心に回動可能であり、ドア6のデフロスタ用空気通路13側にはほぼ垂直にドア側リブ20が取付けられている。このドア側リブ20は垂直ではなく他の部品と干渉しなければ傾斜しても良いものであり、垂直にすると一体成形が可能となる利点がある。
【0032】
(b)において、ドア側リブ20の左右の長さは、温風通路部分を塞がない程度に中央部分に設置し、両側からの寸法はL=10〜40mmの範囲とする。リブの高さは5〜30mmの範囲とし、他の部品と干渉しない範囲に設定する。この範囲よりも高すぎると圧損が増加する。リブの高さのより好ましい範囲は15mm以上25mm以下であり、さらに好ましい範囲は18mm以上22mmである。また、リブを低くすると上下温度差はつき難くなり、逆にリブを高くすると上下温度差はつけ易くなる。なお、ここで述べた好ましい範囲とは、車両用空調装置を単体で試験する場合のものであって、現実に車両に搭載する場合は好ましい範囲が若干変わることもある。つまり、車両の形式は種々であるから、車両の室内空気の流通条件も種々である。また、車両用空調装置の大きさも、ある程度の範囲に分散しているいずれにしても、個々の条件に応じて最適な範囲を特定することは、当業者が為し得ることである。リブの設置位置はデフロスタ開口部側に設置し、このように設置すると、デフロスタ開口部が開いている時に冷風を押える効果を有する。又、前記したように、リブを垂直にすると一体成形時に、型抜きが容易となる利点があり、リブはかならずしも垂直でなくても良く、斜めでも良い。
【0033】
上記の構成において、図示の例では、フェイス用吹出切換ドア7bがフェイス用空気通路14を塞ぎ、フット用吹出切換ドア7cがフット用空気通路10を開放し、デフロスタ用吹出切換ドア6がデフロスタ用空気通路13を塞いだフットモードを示しており、ドア側リブ20がドアの幅方向の中央部分にあるので、デフロスタ用空気通路13へ流入する冷風FCは、リブ20により中央部分で左右に広がって流れ、ドアの両側から流入する温風通路からの温風と混合し、デフロスタ用空気通路13内の冷風と温風が均一に混合し、デフロスタ吹出しの左右の温度差を小さくする。又、デフロスタ開口部への冷風の流入がドア側リブ20により制限されるので、デフロスタ用空気通路13の温度が過度に低下するのを抑えることができる。
【0034】
図5は本発明の第1形態の車両用空調装置で、更にケース側リブを付加した例を示している。図4の例ではドア側リブ20のみを設けた構成であったが、図5の例では更に、ケース側リブ21を追加した構成であり、その他の全体の構成は図1で説明した通りであるので詳しい説明は省略する。
【0035】
図5において、ケース側と、デフロスタ用吹出切換ドア6の先端部との隙間を塞ぐようにケース側リブ21が設けられている。このケース側リブ21はデフロスタ用吹出切換ドア6の先端全幅を覆うように両側全長にわたって設けるのが好ましく、又、ケースと一体成形することが好ましい。ドア側リブ20とケース側リブ21との間の隙間tは2mm程度であり、両者の干渉を避けるための最小の隙間に設定している。本実施の第1形態では、図4に示すドア側リブ20のみでも良いが、このようなケース側リブ21とドア側リブ20とを組合せることにより、上記した図4で説明した効果がより効果的、かつ確実に得ることができる。
【0036】
図6は本発明の実施の第2形態に係る車両用空調装置を示し、デフロスタ用吹出切換ドアの詳細な側面図である。図において、本実施の第2形態においては、デフロスタ/フットモードの状態を示しており、デフロスタ用吹出切換ドア6は途中の開度であり、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を塞ぎ、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路10を全開としている。このデフロスタ/フットモードにおけるデフロスタ用吹出切換ドア6は途中まで開いた開度に設定されており、ドアには図5の例と同じくドア側リブ22が取付けられている。
【0037】
ドア側リブ22は、図5で説明したドア側リブ20と同じ位置に設けられ、リブの高さを約20mm程度とし、冷風通路8からデフロスタ用空気通路13開口部へ流入する冷風の過度の流入を抑え、冷風流入量を調整するものである。リブの高さがこれ以上高いと圧損が増加してしまう。デフロスタ/フットモードにおいて、このドア側リブで22がないと、冷風通路8出口とデフロスタ開口部とが近いために、デフロスタ用空気通路6への冷風の流入量が多く、このためにデフロスタ吹出温度が過度に低下して窓の曇りを発生してしまうことがあった。
【0038】
本発明の実施の第2形態では、このために高さを約20mmのドア側リブ22を設け、このリブにより冷風通路8から流入する冷風を、ある程度抑えて適正な流入量とし、デフロスタ用空気通路への過度の冷風流入量を抑えるようにする。なお、このドア側リブ22に加えて図示省略したが、図5に示すようにドア側リブ20を追加すれば、フットモード時に実施の第1形態と同じくフットモード時にデフロスタ用空気通路への冷風の流入量を確実に抑えることができる。
【0039】
図7は本発明の実施の第3形態に係る車両用空調装置を示す全体構成図である。図において、本実施の第3形態においては、図1に示す実施の第1形態の構成のエアミックスドア5に代えて、バタフライ形のエアミックスドア35としたものであり、その他の構成は実施の第1形態と同じ構成である。従ってエアミックスドア35の動きも図3に示すものと基本的には同じであり、又、ドア側リブ20、ケース側リブ21についても図4,図5のものと同じである。
【0040】
図8は本発明の実施の第3形態におけるデフロスタ用吹出切換ドアの側面図であり、ドア側リブ20を取付けた状態を示し、エアミックスドアがバタフライ形のエアミックスドア35となった以外は図4と全く同じである。又、図9においても、エアミックスドア35以外は、図5に示す構造と同じであり、ドア側リブ20とケース側リブ21とを組合せたものである。これら図8,図9に示す実施の第3形態においても、実施の第1形態と同じ作用、効果を奏するものであり、説明は省略する。
【0041】
なお、図示省略するが、本実施の第3形態においても、実施の第2形態と同じように、高さが約20mmのドア側リブ22を設けた構成、及びこの構成にケース側リブ21を組合せたデフロスタ/フットモード時に効果のある構成を採用できるものであり、実施の第2形態と同様の効果が得られるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明の車両用空調装置は、(1)冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、温風通路、冷風通路、エアミックスドア、デフロスタ用吹出切換ドア、フェイス用吹出切換ドア、及びフット用吹出切換ドアを備えた車両用空調装置において、前記デフロスタ用吹出切換ドアには、前記デフロスタ用空気通路側の面にほぼ垂直で、同ドアの回転軸と平行で、かつ同ドアの先端寄りにドア側リブを設け、同ドア側リブの両端は前記デフロスタ用吹出切換ドア両側から所定の距離だけ短く設定したことを特徴としている。
【0043】
上記構成により、冷風通路からの冷風はドア中央部ではドア側リブに抑えられてドア側リブに沿って左右に流れ、デフロスタ用吹出切換ドアの左右両側から開口部へ流入する温風と混合する。これによりデフロスタの左右吹出しの温度が均一となり左右の温度差を小さくする。又、ドア側リブはデフロスタ用空気通路開口部への冷風の流入量を制御するのでデフロスタ用の吹出温度の低下が防止される。
【0044】
本発明の(2)では、ドア側リブの高さを20mmに設定しているので、デフロスタ用吹出切換ドアが途中の開度となるデフロスタ/フットモード時においてデフロスタ用空気通路開口部へ流入する冷風の過度の流入量を抑え、適切な流入量としデフロスタ用吹出温度の過度の低下を防ぎ窓の曇りの発生を防止することができる。
【0045】
本発明の(3)では、ドア側リブに加えて、更にケース側リブが設けられているので、デフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用の開口部を閉じたフットモード時においてドア先端部とケース側の隙間がケース側リブによって塞がれて冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路開口部へ流入を抑えて少くし、上記(1)のドア側リブとの相乗効果によりデフロスタ用空気通路の温度低下を抑えることができる。
【0046】
本発明の(4)では、エアミックスドアが片持の回転ドアではなく、冷風通路側の温調用のドアと温風通路側の再熱防止用ドアからなるバタフライ形からなっており、エアミックスドアの操作により冷風と温風との混合割合を正確に調整でき、上記(1)〜(3)の効果がより確実に得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の車両用空調装置に係るエアミックスドアの動きを示す図で(a)は0%、(b)は50%、(c)は70%、(d)は100%の開度を、それぞれ示している。
【図3】本発明の車両用空調装置に係るモードのドアの動きを示す図で、(a)はフェイスモード、(b)はバイレベルモード、(c)はフットモード、(d)はデフロスタ/フットモード、(e)はデフロスタモード、をそれぞれ示す。
【図4】本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置を示し、(a)はデフロスタ用吹出切換ドア近辺の詳細な側面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。
【図5】本発明の実施の第1形態に係るデフロスタ用吹出切換ドアのケース側リブを付加した詳細な側面図である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係るデフロスタ用吹出切換ドア近辺の側面図である。
【図7】本発明の実施の第3形態に係る車両用空調装置の全体構成図である。
【図8】本発明の実施の第3形態に係るデフロスタ用吹出切換ドア近辺の詳細な側面図である。
【図9】本発明の実施の第3形態に係るデフロスタ用吹出切換ドアのケース側リブを付加した詳細な側面図である。
【図10】従来の車両用空調装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
2 空気取入口
3 冷却用熱交換器(エバポレータ)
4 加熱用熱交換器(ヒータコア)
5,35 エアミックスドア
5a,6a,7a 回転軸
6 デフロスタ用吹出切換ドア
7 フェイス用ドア
7b フェイス用吹出切換ドア
7c フット用吹出切換ドア
8 冷風通路
9 温風通路
10 フット用空気通路
12 エアミックスチャンバ部
13 デフロスタ用空気通路
14 フェイス用空気通路
15 フェイス・フット連通口
16 空調ケース
20,22 ドア側リブ
21 ケース側リブ
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用空調装置に関し、デフロスタ用の吹出切換ドアがデフロスタ用空気通路を閉じる際のデフロスタ用空気通路への冷風の流出を抑え、又、デフロスタ/フットモード時での冷風のデフロスタ用空気通路への過度の流入を抑え、デフロスタ吹出の温度を適正にすることができるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置としては、例えば、特開平10−236134に示されるような構造のものがあるが、次にその概要を説明する。図10は車両用空調装置を側面から見た全体構成図である。図において、車両用空調装置は、図示してない内外気送風ユニットとエアコンユニット52から構成されている。エアコンユニット52は、車両幅方向の中央部に配置されており、上記内外気送風ユニットと車両幅方向に並ぶように配置されている。
【0003】
空調ケースには、内外気送風ユニットからの送風空気を取り入れるための空気取入口55が形成され、空気取入口55から取り入れられた空気を冷却するエバポレータ53(冷却用熱交換器)と、通過する空気を加熱するヒータコア54(加熱用熱交換器)とが車両前後方向に並ぶように配置されている。空調ケース内には、エバポレータ53にて冷却された冷風がヒータコア54をバイパスする冷風通路56が形成されると共に、ヒータコア54の下流側には温風通路57が形成されている。これら冷風通路56および温風通路57との下流側には、冷風と温風とを混合する混合空間であるエアミックスチャンバ部100が設けられている。
【0004】
温風通路57は、図に示すように上方に向かって延び、湾曲して形成されている。これにより、冷風通路56を流れる冷風と、温風通路57を流れる温風とが直交するようにぶつかって混合する。エバポレータ53の下流側で、ヒータコア54の上流側に配置され、温風調整用ドアであるエアミックスドア58が配置されている。そして、このエアミックスドア58は、上記エアミックスチャンバ部100にて混合される温風と冷風との割合を調整し、空調風の温度を所望の温度に調節する。エアミックスドア58は、板状に形成されており、一端部に回転軸58aが設けられている。この回転軸58aは空調ケースに回転自在に支持されている。これによりエアミックスドア58は、図中Aで示す範囲を回動可能となっている。また、回転軸58aに連結された駆動手段としてサーボモータ(図示しない)にて駆動されるようになっている。
【0005】
冷風通路56およびエアミックスドア58の下流側には、エアミックスドア58の一端面と当接するシール面59aを有するシール壁59が形成されている。このシール壁59は、空調ケースの内面から突出するように一体形成されている。また、このシール壁59は組付けられた状態では、四角形の額縁状に形成されている。これにより、シール壁59に囲まれるようにして冷風通路56の出口部をなす吹出開口部70が形成される。また、シール壁59は、エアミックスドア58が図中Aで示す回動範囲のうち一端側に位置する図中aで示す回動位置に形成され、エバポレータ53を通過した空気が全てヒータコア54を通過する最大暖房状態において、冷風通路56から冷風が漏れださないようにするためのものである。
【0006】
エアミックスドア58が、図中Aで示す回動範囲のうち一端側に位置する図中bで示す回動位置には、シール壁60が空調ケースに一体形成されている。シール壁60は、エバポレータ53を通過した空気が全てヒータコア54をバイパスする最大冷房状態時において、冷風通路56の冷風がヒータコア54へ漏れださないようにエアミックスドア58の一端面と当接して温風通路57の入口部を確実に遮断するためのものである。また、シール壁60もシール壁59と同様な形状をしている。
【0007】
シール面59aの反対側の位置には、温風通路57からの温風を後述のデフロスタ用空気通路63に送風するデフロスタ用温風案内通路61が形成され、シール壁59に沿って、車両後方から車両前方に延びるような流路で、冷風通路57を流れた冷風の流れ方向と直交する方向に延びるように流路が形成されている。デフロスタ用案内通路61は、2つ設けられており、エアミックスドア58の回転軸58aの軸心方向(車両幅方向)の両端部に、それぞれ設けられている。又、シール壁59と平行でデフロスタ用空気通路63に向かって延びるように温風ガイド部62が設けられている。
【0008】
冷風通路56および温風通路57の下流側には、車室内に設置された各吹出口に対応して連通する空気通路63〜65が形成されている。具体的には、図示しない車両のフロントガラスの内面に向かって空調風を送風するためのデフロスタ用空気通路63と、前席乗員の上半身に向かって空調風を送風するためのフェイス用空気通路64と、前席および後席の乗員の足元に向かって空調風を送風するためのフット用空気通路65とが形成されている。又、前席乗員の足元に空調風を送風するための前席用フット吹出部66が形成されており、フット用空気通路65には、前席用フット吹出部66の下流側に、後席乗員の足元に空調風を送風するための後席用フット吹出部67が形成されている。
【0009】
これら空気通路63〜65の開閉は、吹出切換ドア68,69にて切り換えられる。また、これら吹出切換ドア68,69によって以下の5つの吹出モードが切換可能となっている。即ち、(1)エアミックスドア58にて温調された空調風は、フェイス用空気通路64のみを流れるようになるフェイスモード、(2)フェイス用空気通路64には冷風を、フット用空気通路65には温風を送風する吹出モードであるバイレベルモード、(3)エアミックスドア58にて温調された空調風のうち、大部分(約9割)がフット用空気通路65に送風され、残りの空調風がデフロスタ用空気通路63に送風されるフットモード、(4)エアミックスドア58にて温調された空調風は、デフロスタ用空気通路63とフット用空気通路65との双方に送風されるフットデフモード、及び(5)エアミックスドア58にて温調された空調風は、デフロスタ用空気通路63だけに送風されるデフロスタモードがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の車両用空調装置においては、フェイスモードやフットモード時にはデフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用空気通路を塞ぐように作動するが、冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路へ流出してしまい、これによりデフロスタ吹出温度がどうしても低下してしまい、窓の曇りが発生してしまうことがある。これはデフロスタ用吹出切換ドアの開口部にシール手段がなく冷風のデフロスタ用開口部の隙間から流出してしまうためである。又、デフロスタ/フットモード時においては冷風通路出口の近くに吹出切換ドアが存在するために、冷風量が多く流入して冷風と温風との割合がアンバランスとなる傾向にあり、これらの対策が望まれていた。
【0011】
そこで本発明は、デフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用空気通路の開口部に位置する時に、冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路に流入するのを抑えるような構造の吹出切換ドアとし、又、デフロスタ用空気通路開口部と吹出切換ドアとの隙間を小さくするようなシール手段を設け、更に又、デフロスタ/フットモード時にはデフロスタ用空気通路へ過度な冷風の流入を抑えるようにした車両用空調装置を提供することを課題としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の課題を解決するために次の手段を提供する。
【0013】
(1)空気取入口からの空気を冷却する冷却用熱交換器と、同冷却用熱交換器の下流側に配置され通過する空気を加熱する加熱用熱交換器と、同加熱用熱交換器からの温風が流れる温風通路と、前記加熱用熱交換器をバイパスし前記冷却用熱交換器からの冷風が流れる冷風通路と、同冷風通路と前記温風通路との合流部に設けられ回転軸を中心として回動することにより冷風と温風との混合割合を調節して空調風の温度を調整するエアミックスドアと、同エアミックスドアからの空調風をデフロスタ用空気通路へ風量を調整して導くデフロスタ用吹出切換ドアと、前記エアミックスドアからの空調風をフェイス用空気通路へ風量を調整して導くフェイス用吹出切換ドアと、前記エアミックスドアからの空調風をフット用空気通路へ導くフット用吹出切換ドアとを備えた車両用空調装置において、前記デフロスタ用吹出切換ドアには、前記デフロスタドア用空気通路側の面にほぼ垂直で、同ドアの回転軸と平行で、かつ同ドアの先端寄りにドア側リブを設け、同ドア側リブの両端は前記エアミックスドア両側から所定の距離だけ短く設定したことを特徴とする車両用空調装置。
【0014】
(2)前記ドア側リブの高さは、5mm以上30mm以下に設定したことを特徴とする(1)記載の車両用空調装置。
【0015】
(3)前記デフロスタ用吹出切換ドアが前記デフロスタ用空気通路の開口部を閉じた時に、同デフロスタ用吹出切換ドア先端部の全幅方向の面と接し、先端が前記ドア側リブの側面と近接する位置のケース側にリブを設けたことを特徴とする(1)又は(2)記載の車両用空調装置。
【0016】
(4)前記エアミックスドアは、回転軸を中心としたバタフライ形であり、一方のドアは前記加熱用熱交換器の前部開口部を、他方のドアは前記温風通路の出口開口部をそれぞれ開閉及び開度調整する構成としたことを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の車両用空調装置。
【0017】
本発明の(1)においては、デフロスタ用吹出切換ドアのデフロスタ用空気通路開口部側の面にドア側リブが設けられているので、冷風通路からの冷風はドア中央部ではドア側リブに抑えられてドア側リブに沿って左右に流れ、デフロスタ用吹出切換ドアの左右両側から開口部へ流入する温風と混合する。これによりデフロスタの左右吹出しの温度が均一となり左右の温度差を小さくする。又、ドア側リブはデフロスタ用空気通路開口部への冷風の流入量を制御するのでデフロスタ用の吹出温度の過度の低下が防止される。
【0018】
本発明の(2)では、ドア側リブの高さを5mm以上30mm以下に設定しているので、デフロスタ用吹出切換ドアが途中の開度となるデフロスタ/フットモード時においてデフロスタ用空気通路開口部へ流入する冷風の過度の流入量を抑え、適切な流入量としデフロスタ用吹出温度の過度の低下を防ぎ窓の曇りの発生を防止することができる。 本発明の(3)では、ドア側リブに加えて、更にケース側リブが設けられているので、デフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用の開口部を閉じたフットモード時においてドア先端部とケース側の隙間がケース側リブによって塞がれて冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路開口部へ流入するのを抑えて少くし、上記(1)のドア側リブとの相乗効果によりデフロスタ用空気通路の温度低下を抑えることができる。
【0019】
本発明の(4)では、エアミックスドアが片持の回転ドアではなく、冷風通路側の温調用のドアと温風通路側の再熱防止用ドアからなるバタフライ形からなっており、エアミックスドアの操作により冷風と温風との混合割合を正確に調整でき、上記(1)〜(3)の効果がより確実に得られるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて具体的に説明する。図1は本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置の全体を示す構成図であり、車両の側面から見た図である。図において、1は車両用空調装置の全体を示している。2は空気取入口であり、図示省略の送風機から内気又は外気が導入される。3は冷却用熱交換器で空気を冷却するものである(以下エバポレータと呼ぶ)。4は加熱用熱交換器であり、エンジン冷却水を熱源として空気を加熱するものである(以下、ヒータコアと呼ぶ)。5はエアミックスドアであり、回転軸5aを中心として回動可能なドアである。
【0021】
6はデフロスタ用吹出切換ドアであり、回転軸6aを中心として回転可能なドアでデフロスタ用の開口部を開閉するものである。7はフェイス用ドアであり、回転軸7aを中心として回動可能なバタフライ形のドアであって、フェイス用吹出切換ドア7bとフット用吹出切換ドア7cとで構成されている。
【0022】
8は冷風通路であり、エバポレータ3からの冷風が通る通路、9は温風通路であり、ヒータコア4からの温風が通る通路である。10はフット用空気通路であり、車両内の運転席の足もとに空調用の空気を導くための通路である。12はエアミックスチャンバ部であり、エアミックスドア5が開いて開口部から流入する冷風通路8からの冷風と、ヒータコア4により加熱され温風通路9から流入する温風とを混合する空間である。13はデフロスタ用空気通路であり、車両のフロントガラス近傍に空気を吹出すための開口部へ空気を送るための通路である。14はフェイス用空気通路であり、車両の前席乗員の上半身に向って空調風を吹出すための開口部へ空気を送るための通路である。15はフェイス・フット連通口であり、エアミックスチャンバ部12からの冷風と温風の混合気をフェイス用空気通路14とフット用空気通路10へ導く通路である。16は空調ケース全体を示し、プラスチック等で一体成形されるケースである。
【0023】
上記構成の車両用空調装置において、本発明の特徴部分は図中黒ぬりで示した部分であり、符号20で示すドア側リブ、21で示すケース側リブ、の各部分にあり、以下に詳しく説明する。
【0024】
まず、本発明の全体の構成におけるエアミックスドア5の動きを図2で、デフロスタ用吹出切換ドア6とフェイス用吹出切換ドア7bの作動による各運転モードについて図3で、それぞれ説明する。なお図3では説明の都合上、本発明の特徴部分である20,21は図示省略している。
【0025】
図2において、(a)はエアミックスドア5の開度が0%であり、ヒータコア4側の空気入口側を可能な限りに塞いだ状態であり、冷房が最大の状態を示している。(a)の状態ではヒータコア4の空気出口側は開放されているものの、入口側が閉鎖されているので空気は通り抜けできず、実質的にヒータコア4が作用していことはもちろんである。(b)はエアミックスドア5の開度が50%、(c)では70%であり、徐々に冷風に対して温風の混合割合が増加する。(d)では100%の開度となり冷風通路8の出口が可能な限りに塞がれて温風のみがエアミックスチャンバ部12に流入する状態であり、この状態では暖房が最大の状態を示している。このようにエアミックスドア5の開度を調整することにより、冷房から暖房の切換え、その強弱の程度を調整することができる。なお、ドア周りは干渉防止のために必要最小限の隙間が設けられているので、開度が厳密に0%あるいは100%となることはあり得ないが、0%あるいは100%と慣用されることが多いので、この明細書においてもその表現を用いる。
【0026】
図3において、(a)はフェイスモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全閉とし、フット用吹出切換ドア7cでフット用空気通路10入口部を閉じ、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を全開とする。このようなフェイスモードでは、エアミックスドア5で温調された空調風はフェイス用空気通路14のみに流すことができる。
【0027】
(b)はバイレベルモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全閉とした状態のままとし、フェイス用吹出切換ドア7bは途中の開度を保つようにする。このようなバイレベルモードでは、乗員の足元には温風を吹出すと共に、乗員の上半身には冷風を吹出すモードである。このモードでは、フェイス用空気通路14を流れる空調風とフット用空気通路10へ流れる空調風とには温度差があり、フェイス用空気通路14には冷風を、フット用空気通路10には温風を吹出すことができる。
【0028】
(c)はフットモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全閉の状態とし、フェイス用吹出切換ドア7cはフェイス用空気通路14を全閉、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路10の入口部を全開とする。このようなフットモードにおいては、エアミックスドア5で温調された空調風をフット用空気通路へ全量流すことができる。
【0029】
(d)はデフロスタ/フットモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6は途中の開度とし、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を全閉とし、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路を全開とする。このようなモードにおいては、エアミックスドア5で温調された空調風をデフロスタ用空気通路13とフット用空気通路10の両方に送風することができる。
【0030】
(e)はデフロスタモードであり、デフロスタ用吹出切換ドア6はデフロスタ用空気通路13を全開とすると共にフット用空気通路10を塞ぎ、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を全閉とし、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路10を開く位置とする。このようなデフロスタモードでは、エアミックスドア5で温調された空調風をデフロスタ用空気通路13のみに流すことができる。
【0031】
図4は本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置を示し、(a)はデフロスタ用吹出切換ドアの部分の詳細な側面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。図において、デフロスタ用吹出切換ドア6は回転軸6aを中心に回動可能であり、ドア6のデフロスタ用空気通路13側にはほぼ垂直にドア側リブ20が取付けられている。このドア側リブ20は垂直ではなく他の部品と干渉しなければ傾斜しても良いものであり、垂直にすると一体成形が可能となる利点がある。
【0032】
(b)において、ドア側リブ20の左右の長さは、温風通路部分を塞がない程度に中央部分に設置し、両側からの寸法はL=10〜40mmの範囲とする。リブの高さは5〜30mmの範囲とし、他の部品と干渉しない範囲に設定する。この範囲よりも高すぎると圧損が増加する。リブの高さのより好ましい範囲は15mm以上25mm以下であり、さらに好ましい範囲は18mm以上22mmである。また、リブを低くすると上下温度差はつき難くなり、逆にリブを高くすると上下温度差はつけ易くなる。なお、ここで述べた好ましい範囲とは、車両用空調装置を単体で試験する場合のものであって、現実に車両に搭載する場合は好ましい範囲が若干変わることもある。つまり、車両の形式は種々であるから、車両の室内空気の流通条件も種々である。また、車両用空調装置の大きさも、ある程度の範囲に分散しているいずれにしても、個々の条件に応じて最適な範囲を特定することは、当業者が為し得ることである。リブの設置位置はデフロスタ開口部側に設置し、このように設置すると、デフロスタ開口部が開いている時に冷風を押える効果を有する。又、前記したように、リブを垂直にすると一体成形時に、型抜きが容易となる利点があり、リブはかならずしも垂直でなくても良く、斜めでも良い。
【0033】
上記の構成において、図示の例では、フェイス用吹出切換ドア7bがフェイス用空気通路14を塞ぎ、フット用吹出切換ドア7cがフット用空気通路10を開放し、デフロスタ用吹出切換ドア6がデフロスタ用空気通路13を塞いだフットモードを示しており、ドア側リブ20がドアの幅方向の中央部分にあるので、デフロスタ用空気通路13へ流入する冷風FCは、リブ20により中央部分で左右に広がって流れ、ドアの両側から流入する温風通路からの温風と混合し、デフロスタ用空気通路13内の冷風と温風が均一に混合し、デフロスタ吹出しの左右の温度差を小さくする。又、デフロスタ開口部への冷風の流入がドア側リブ20により制限されるので、デフロスタ用空気通路13の温度が過度に低下するのを抑えることができる。
【0034】
図5は本発明の第1形態の車両用空調装置で、更にケース側リブを付加した例を示している。図4の例ではドア側リブ20のみを設けた構成であったが、図5の例では更に、ケース側リブ21を追加した構成であり、その他の全体の構成は図1で説明した通りであるので詳しい説明は省略する。
【0035】
図5において、ケース側と、デフロスタ用吹出切換ドア6の先端部との隙間を塞ぐようにケース側リブ21が設けられている。このケース側リブ21はデフロスタ用吹出切換ドア6の先端全幅を覆うように両側全長にわたって設けるのが好ましく、又、ケースと一体成形することが好ましい。ドア側リブ20とケース側リブ21との間の隙間tは2mm程度であり、両者の干渉を避けるための最小の隙間に設定している。本実施の第1形態では、図4に示すドア側リブ20のみでも良いが、このようなケース側リブ21とドア側リブ20とを組合せることにより、上記した図4で説明した効果がより効果的、かつ確実に得ることができる。
【0036】
図6は本発明の実施の第2形態に係る車両用空調装置を示し、デフロスタ用吹出切換ドアの詳細な側面図である。図において、本実施の第2形態においては、デフロスタ/フットモードの状態を示しており、デフロスタ用吹出切換ドア6は途中の開度であり、フェイス用吹出切換ドア7bはフェイス用空気通路14を塞ぎ、フット用吹出切換ドア7cはフット用空気通路10を全開としている。このデフロスタ/フットモードにおけるデフロスタ用吹出切換ドア6は途中まで開いた開度に設定されており、ドアには図5の例と同じくドア側リブ22が取付けられている。
【0037】
ドア側リブ22は、図5で説明したドア側リブ20と同じ位置に設けられ、リブの高さを約20mm程度とし、冷風通路8からデフロスタ用空気通路13開口部へ流入する冷風の過度の流入を抑え、冷風流入量を調整するものである。リブの高さがこれ以上高いと圧損が増加してしまう。デフロスタ/フットモードにおいて、このドア側リブで22がないと、冷風通路8出口とデフロスタ開口部とが近いために、デフロスタ用空気通路6への冷風の流入量が多く、このためにデフロスタ吹出温度が過度に低下して窓の曇りを発生してしまうことがあった。
【0038】
本発明の実施の第2形態では、このために高さを約20mmのドア側リブ22を設け、このリブにより冷風通路8から流入する冷風を、ある程度抑えて適正な流入量とし、デフロスタ用空気通路への過度の冷風流入量を抑えるようにする。なお、このドア側リブ22に加えて図示省略したが、図5に示すようにドア側リブ20を追加すれば、フットモード時に実施の第1形態と同じくフットモード時にデフロスタ用空気通路への冷風の流入量を確実に抑えることができる。
【0039】
図7は本発明の実施の第3形態に係る車両用空調装置を示す全体構成図である。図において、本実施の第3形態においては、図1に示す実施の第1形態の構成のエアミックスドア5に代えて、バタフライ形のエアミックスドア35としたものであり、その他の構成は実施の第1形態と同じ構成である。従ってエアミックスドア35の動きも図3に示すものと基本的には同じであり、又、ドア側リブ20、ケース側リブ21についても図4,図5のものと同じである。
【0040】
図8は本発明の実施の第3形態におけるデフロスタ用吹出切換ドアの側面図であり、ドア側リブ20を取付けた状態を示し、エアミックスドアがバタフライ形のエアミックスドア35となった以外は図4と全く同じである。又、図9においても、エアミックスドア35以外は、図5に示す構造と同じであり、ドア側リブ20とケース側リブ21とを組合せたものである。これら図8,図9に示す実施の第3形態においても、実施の第1形態と同じ作用、効果を奏するものであり、説明は省略する。
【0041】
なお、図示省略するが、本実施の第3形態においても、実施の第2形態と同じように、高さが約20mmのドア側リブ22を設けた構成、及びこの構成にケース側リブ21を組合せたデフロスタ/フットモード時に効果のある構成を採用できるものであり、実施の第2形態と同様の効果が得られるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明の車両用空調装置は、(1)冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、温風通路、冷風通路、エアミックスドア、デフロスタ用吹出切換ドア、フェイス用吹出切換ドア、及びフット用吹出切換ドアを備えた車両用空調装置において、前記デフロスタ用吹出切換ドアには、前記デフロスタ用空気通路側の面にほぼ垂直で、同ドアの回転軸と平行で、かつ同ドアの先端寄りにドア側リブを設け、同ドア側リブの両端は前記デフロスタ用吹出切換ドア両側から所定の距離だけ短く設定したことを特徴としている。
【0043】
上記構成により、冷風通路からの冷風はドア中央部ではドア側リブに抑えられてドア側リブに沿って左右に流れ、デフロスタ用吹出切換ドアの左右両側から開口部へ流入する温風と混合する。これによりデフロスタの左右吹出しの温度が均一となり左右の温度差を小さくする。又、ドア側リブはデフロスタ用空気通路開口部への冷風の流入量を制御するのでデフロスタ用の吹出温度の低下が防止される。
【0044】
本発明の(2)では、ドア側リブの高さを20mmに設定しているので、デフロスタ用吹出切換ドアが途中の開度となるデフロスタ/フットモード時においてデフロスタ用空気通路開口部へ流入する冷風の過度の流入量を抑え、適切な流入量としデフロスタ用吹出温度の過度の低下を防ぎ窓の曇りの発生を防止することができる。
【0045】
本発明の(3)では、ドア側リブに加えて、更にケース側リブが設けられているので、デフロスタ用吹出切換ドアがデフロスタ用の開口部を閉じたフットモード時においてドア先端部とケース側の隙間がケース側リブによって塞がれて冷風通路からの冷風がデフロスタ用空気通路開口部へ流入を抑えて少くし、上記(1)のドア側リブとの相乗効果によりデフロスタ用空気通路の温度低下を抑えることができる。
【0046】
本発明の(4)では、エアミックスドアが片持の回転ドアではなく、冷風通路側の温調用のドアと温風通路側の再熱防止用ドアからなるバタフライ形からなっており、エアミックスドアの操作により冷風と温風との混合割合を正確に調整でき、上記(1)〜(3)の効果がより確実に得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の車両用空調装置に係るエアミックスドアの動きを示す図で(a)は0%、(b)は50%、(c)は70%、(d)は100%の開度を、それぞれ示している。
【図3】本発明の車両用空調装置に係るモードのドアの動きを示す図で、(a)はフェイスモード、(b)はバイレベルモード、(c)はフットモード、(d)はデフロスタ/フットモード、(e)はデフロスタモード、をそれぞれ示す。
【図4】本発明の実施の第1形態に係る車両用空調装置を示し、(a)はデフロスタ用吹出切換ドア近辺の詳細な側面図、(b)は(a)におけるA−A矢視図である。
【図5】本発明の実施の第1形態に係るデフロスタ用吹出切換ドアのケース側リブを付加した詳細な側面図である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係るデフロスタ用吹出切換ドア近辺の側面図である。
【図7】本発明の実施の第3形態に係る車両用空調装置の全体構成図である。
【図8】本発明の実施の第3形態に係るデフロスタ用吹出切換ドア近辺の詳細な側面図である。
【図9】本発明の実施の第3形態に係るデフロスタ用吹出切換ドアのケース側リブを付加した詳細な側面図である。
【図10】従来の車両用空調装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置
2 空気取入口
3 冷却用熱交換器(エバポレータ)
4 加熱用熱交換器(ヒータコア)
5,35 エアミックスドア
5a,6a,7a 回転軸
6 デフロスタ用吹出切換ドア
7 フェイス用ドア
7b フェイス用吹出切換ドア
7c フット用吹出切換ドア
8 冷風通路
9 温風通路
10 フット用空気通路
12 エアミックスチャンバ部
13 デフロスタ用空気通路
14 フェイス用空気通路
15 フェイス・フット連通口
16 空調ケース
20,22 ドア側リブ
21 ケース側リブ
Claims (4)
- 空気取入口からの空気を冷却する冷却用熱交換器と、同冷却用熱交換器の下流側に配置され通過する空気を加熱する加熱用熱交換器と、同加熱用熱交換器からの温風が流れる温風通路と、前記加熱用熱交換器をバイパスし前記冷却用熱交換器からの冷風が流れる冷風通路と、同冷風通路と前記温風通路との合流部に設けられ回転軸を中心として回動することにより冷風と温風との混合割合を調節して空調風の温度を調整するエアミックスドアと、同エアミックスドアからの空調風をデフロスタ用空気通路へ風量を調整して導くデフロスタ用吹出切換ドアと、前記エアミックスドアからの空調風をフェイス用空気通路へ風量を調整して導くフェイス用吹出切換ドアと、前記エアミックスドアからの空調風をフット用空気通路へ導くフット用吹出切換ドアとを備えた車両用空調装置において、前記デフロスタ用吹出切換ドアには、前記デフロスタ用空気通路側の面にほぼ垂直で、同ドアの回転軸と平行で、かつ同ドアの先端寄りにドア側リブを設け、同ドア側リブの両端は前記デフロスタ用吹出切換ドア両側から所定の距離だけ短く設定したことを特徴とする車両用空調装置。
- 前記ドア側リブの高さは、5mm以上30mm以下に設定したことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
- 前記デフロスタ用吹出切換ドアが前記デフロスタ用空気通路の開口部を閉じた時に、同デフロスタ用吹出切換ドア先端部の全幅方向の面と接し、先端が前記ドア側リブの側面と近接する位置のケース側にリブを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用空調装置。
- 前記エアミックスドアは、回転軸を中心としたバタフライ形であり、一方のドアは前記加熱用熱交換器の前部開口部を、他方のドアは前記温風通路の出口開口部をそれぞれ開閉及び開度調整する構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
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JP2002203580A JP2004042803A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 車両用空調装置 |
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JP2002203580A JP2004042803A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 車両用空調装置 |
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Cited By (2)
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WO2017199923A1 (ja) | 2016-05-18 | 2017-11-23 | 株式会社ヴァレオジャパン | 車両用空調装置及びその制御方法 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002203580A patent/JP2004042803A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105291755A (zh) * | 2014-06-20 | 2016-02-03 | 法雷奥日本株式会社 | 车辆用空调装置 |
CN105291755B (zh) * | 2014-06-20 | 2018-01-09 | 法雷奥日本株式会社 | 车辆用空调装置 |
WO2017199923A1 (ja) | 2016-05-18 | 2017-11-23 | 株式会社ヴァレオジャパン | 車両用空調装置及びその制御方法 |
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