JP2004042213A - 研磨装置、および研磨工具のドレッシング方法 - Google Patents

研磨装置、および研磨工具のドレッシング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】砥粒が研磨面に脱落しない光によるドレッシングを行い、このドレッシングにより生じる生成物等の影響を効果的に排除し、安定的に研磨工具の研磨面に自生した砥粒を供給でき、これにより安定した高い研磨速度で基板の研磨を行うことができる研磨装置を提供する。
【解決手段】砥粒と該砥粒を固着させるバインダを含む研磨工具13であって、研磨対象物Wに押圧され、該研磨対象物Wを研磨する研磨工具13と、研磨工具13の研磨面15上に、バインダの砥粒を固着する固着力を弱める光線を照射する光源31と、研磨により生ずる異物、または照射により生ずる異物を強制的に除去する異物除去装置とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光線を照射して研磨工具のドレッシング(目立て・再生)を行う光源と、このドレッシング等で生じた異物を除去する異物除去装置を備えた研磨装置、および光線を照射して研磨工具のドレッシングを行うドレッシング工程(光線照射工程)と、このドレッシング等で生じた異物を除去する異物除去工程とを備えた研磨工具のドレッシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて、回路の配線が微細化し、集積されるデバイスの寸法もより微細化されつつある。そこで、半導体ウエハの表面に形成された被膜を研磨により除去して、表面を平坦化する工程が必要となる場合があるが、この平坦化法の手段として、化学機械研磨(CMP)装置により研磨することが行われている。この種の化学機械研磨(CMP)装置は、研磨布(パッド)を貼ったターンテーブルとトップリングとを有し、ターンテーブルとトップリングとの間に研磨対象基板を介在させて、トップリングが研磨対象基板に対して一定の圧力をターンテーブルに貼設した研磨布(パッド)に与えつつ両者が回転し、両者の摺動面に砥液(スラリ)を供給しつつ研磨対象基板の表面を平坦且つ鏡面状に研磨している。
【0003】
一方で、酸化セリウム(CeO)等の砥粒を、例えばフェノール樹脂等のバインダを用いて固定した、いわゆる固定砥粒を含む研磨工具を用いた半導体ウエハW等の研磨が研究されている。このような研磨工具による研磨では、研磨材が従来の化学機械研磨と異なり硬質であるため、凹凸の凸部を優先的に研磨し、凹部は研磨され難いため、絶対的な平坦性が得やすいという利点がある。又、研磨工具の組成によっては、凸部の研磨が終了し平坦面となると研磨速度が著しく低下し、研磨が事実上進行しなくなるいわゆるセルフストップ機能が現れる。又、研磨工具を用いた研磨では砥粒を多量に含む懸濁液(スラリ)を使用しないため、環境問題の負荷が低減するという利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、研磨工具を用いた研磨ではダイヤモンド粒子等を固着したドレッサを用いて、研磨工具の表面の再生・目立て(ドレッシング)を行うことで、遊離砥粒を固定砥粒から自生させる。しかしながら、研磨工具を用いた半導体ウエハWの研磨の場合は、研磨速度はドレッシング直後においては速いが、次第に低下してくるため、研磨速度が安定しない。研磨速度を安定させるためには、研磨前に毎回ドレッシングを行ない遊離砥粒を十分に自生させる必要があるが、ドレッシングを毎回の研磨前に行うと、ドレッシングに一定の時間を必要とすることから、実用上スループットが低下し、生産性を低下させるという問題もある。
【0005】
又、化学機械研磨に用いられているダイヤモンド粒子を用いたドレッサは、ダイヤモンド粒子の研磨面への脱落という問題がある。これにより、研磨対象基板の被研磨面にスクラッチが生じる場合がある。
【0006】
上述の問題解決手段の一つとして、光照射によるドレッシング方法が考案されているが、研磨工具に照射した際に発生する主にバインダ等が変質した生成物、基板を研磨した際に生成する研磨生成物、研磨にて反応し終えた不活性な砥粒等、いわゆる研磨とは関係ない物質(異物)が実際の研磨面に介在すると、十分に遊離砥粒を自立させても、研磨速度の高速化や安定性が確保しづらい。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、砥粒を含む研磨工具を用いて基板を研磨する研磨装置において、ダイヤモンド粒子等の研磨面への脱落という問題がない光によるドレッシングを行い、このドレッシングにより生じる生成物等の影響を効果的に排除し、安定的に研磨工具の研磨面に自生した砥粒を供給でき、これにより安定した高い研磨速度で基板の研磨を行うことができる研磨装置、および研磨工具のドレッシング方法を提供することを目的とする。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による研磨装置201は、例えば図1、図2に示すように、砥粒と該砥粒を固着させるバインダとを含んで形成された研磨工具13であって、研磨対象物Wに押圧され、該研磨対象物Wを研磨する研磨工具13と;研磨工具13の研磨面15上に、前記バインダの前記砥粒を固着する固着力を弱める光線を照射する光源31と;前記研磨により生ずる異物、または前記照射により生ずる異物を強制的に除去する異物除去装置32とを備える。
【0009】
このように構成すると、光源31と、異物除去装置32とを備えるので、光源31により研磨工具13の研磨面15上に光線を照射し、バインダの砥粒を固着する固着力を弱め、バインダが砥粒を保持できないようにして砥粒を自生させ、さらに異物除去装置32により、一様な砥粒の自生を阻害する異物である、研磨により生ずる異物、または照射により生ずる異物を強制的に除去し、不安定な研磨を引き起こす要因を取り除き、研磨時の安定した砥粒の供給を可能とすることができるので、良好な研磨性能が得られる。なお、研磨工具13は、典型的には、異物除去装置32とは別体である。
【0010】
請求項2に係る発明による研磨装置203は、請求項1に記載の研磨装置において、例えば図4に示すように、異物除去装置が、ダイヤモンド粒子を含み、研磨面15に押圧可能に形成されたドレッサ32Aである。このように構成すると、ドレッサ32Aによって異物を確実に除去することができる。
【0011】
請求項3に係る発明による研磨装置204は、請求項1に記載の研磨装置において、例えば図5に示すように、異物除去装置32Bが、研磨面15に擦り付け可能に形成されたナイロンブラシ37を有する。このように構成すると、ナイロンブラシ37によって研磨面15上の異物を確実に除去することができる。このように構成すると、簡易な構成で研磨面にスクラッチを生じることなく研磨面15上の異物を確実に除去することができる。
【0012】
請求項4に係る発明による研磨装置205は、請求項1に記載の研磨装置において、例えば図6に示すように、異物除去装置が、気体と液体とからなる圧力調整された混合流体を発生させ、研磨面15に向けて噴射する混合流体発生器32Cである。このように構成すると、異物の寸法、性状等に応じて混合流体の噴射圧、噴射量を調節し、研磨面15を固体に接触させずに研磨面15上の異物を確実に除去することができる。
【0013】
請求項5に係る発明による研磨装置206は、請求項1に記載の研磨装置において、例えば図7に示すように、異物除去装置が、超音波を研磨面15に向けて発生させる超音波発生器32Dである。このようの構成すると、異物の寸法、性状等に応じて超音波の出力または超音波発生器32Dと研磨面15との距離を調節し、研磨面を固体に接触させずに研磨面上の異物を確実に除去することができる。
【0014】
請求項6に係る発明による研磨装置205は、請求項1に記載の研磨装置において、例えば図6に示すように、前記照射が行われるときに、第1液体を前記研磨面上に供給する第1液体供給機32Cを備え;異物除去装置が、前記異物を除去する、前記第1液体とは異なる第2液体を前記研磨面15上に供給する第2液体供給機32Cである。このように構成すると、照射に最も適した第1液体(例えば、光増感剤)を照射に際して供給し砥粒の自生を促進させ、異物除去に最も適した第2液体(例えば、バインダの酸化分解作用を有する酸化剤)を異物除去に際して供給し、砥粒の自生を阻害する異物の除去を促進させることができる。
【0015】
請求項7に係る発明による研磨装置207は、請求項1に記載の研磨装置において、例えば図8に示すように、異物除去装置が、前記異物を真空にて吸引する真空吸引装置32Eである。このように構成すると、異物除去装置を研磨面15に接触させることなく、あるいは処理が必要な第2液体等を使用することなく異物を除去することができ、研磨作業をより効率化することができる。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項8に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、例えば図1、図13に示すように、砥粒と該砥粒を固着させるバインダとを含んで形成された研磨工具13であって、研磨対象物Wに押圧され、該研磨対象物Wを研磨する研磨工具13の研磨面15上に、前記バインダの前記砥粒を保持する保持力を弱める光線を照射する光線照射工程と;前記研磨対象物を前記研磨工具で研磨する研磨工程で前記研磨面上に生ずる異物、または前記光線照射工程で前記研磨面上に生ずる異物を強制的に除去する異物除去工程とを備える。
【0017】
請求項9に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記異物除去工程が、ダイヤモンド粒子を含んで形成されたドレッサを前記研磨面に押圧する工程を含む。
【0018】
請求項10に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記異物除去工程が、ナイロンブラシを前記研磨面上に擦り付ける工程を含む。
【0019】
請求項11に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記異物除去工程が、気体と液体とからなる圧力調整された混合流体を前記研磨面に吹き付ける工程を含む。
【0020】
請求項12に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記異物除去工程が、超音波を前記研磨面に照射する工程を含む。
【0021】
請求項13に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記光線照射工程が、前記研磨面に第1液体を供給する工程を含み;前記異物除去工程が、前記第1液体とは異なる第2液体を前記研磨面に供給する工程を含む。このように構成すると、研磨面に第1液体(例えば、光増感剤)を供給し、光によるドレッシング効果を促進または維持することができ、研磨面に第2液体(例えば、バインダの酸化分解作用を有する酸化剤)を供給し、砥粒の自生を阻害する異物を除去することができる。
【0022】
請求項14に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記異物除去工程が、前記異物を真空にて吸引する工程を含む。
【0023】
上記目的を達成するために、請求項15に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、砥粒と該砥粒を固着させるバインダとを含んで形成された研磨工具であって、研磨対象物に押圧され、該研磨対象物を研磨する研磨工具の研磨面上に、前記バインダの前記砥粒を保持する保持力を弱める光線を照射する光線照射工程を備え;前記光線照射工程を、前記研磨工具により研磨対象物を研磨する研磨工程と同時に行い、さらに前記研磨工程と次の前記研磨工程との間に行う。このように構成すると、光線照射工程を、研磨工程と同時に行い、さらに研磨工程と次の研磨工程との間にも行うので、仮に、研磨面のドレッシングの進行が遅い場合でも、研磨面の十分なドレッシングを行うことができる。
【0024】
請求項16に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項15に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記研磨工程が前記研磨工具を回転させることにより行われ、前記研磨工程が行われていない間の前記研磨工具の回転数が1分間当り10回転以下である。このように構成すると、研磨工程が行われていない間は、研磨工具の回転速度を、ドレッシング中に研磨面に供給されるドレッシング促進剤等が研磨面から飛散しにくいドレッシングにより適した低回転速度とし、ドレッシングの効果を促進することができる。
【0025】
請求項17に係る発明による研磨工具のドレッシング方法は、請求項15または請求項16に記載の研磨工具のドレッシング方法において、前記光線照射工程におけるドレッシング速度が大きいときには、前記研磨工程と同時に行われる光線照射工程を間欠的に行ない、前記ドレッシング速度が小さいときには、さらに前記研磨工程と次の前記研磨工程との間にも前記光線照射工程を行う。このように構成すると、ドレッシング速度の大小により、ドレッシング時間を短く、あるいは長くし、ドレッシング量を適切な値に調整することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る研磨装置201を示す模式的正面図である。研磨装置201は、回転するターンテーブル11と、ターンテーブル11上に設けられた固定砥粒13とを備える。本実施の形態では、研磨工具である固定砥粒13は、砥粒(不図示)と、砥粒を固定(固着)するバインダ(不図示)を含んで形成される。
【0028】
固定砥粒13の砥粒としては、酸化珪素(SiO)、アルミナ(Al)、酸化セリウム(CeO)、炭化珪素(SiC)、ジルコニア(ZrO)、酸化鉄(FeO、Fe)、酸化マンガン(MnO、Mn)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化亜鉛(ZnO)、炭酸バリウム(BaCO)、ダイヤモンド(C)、酸化チタン(TiO)などが用いられている。
【0029】
バインダの材料としてはエポキシ(EP)、フェノール(PF)、ユリア(UF)、メラミン(MF)、不飽和ポリエステル(UP)、シリコン(SI)、ポリウレタン(PUR)などの熱硬化性樹脂や、汎用プラスチックとして知られるポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PC)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリルスチレン(AS)、ブタジエン・スチレン・メチルメタクリレート(MBS)、ポリメチルメタアクリル(PMMA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、汎用エンジニアリングプラスチックとして知られるポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンエーテル(PPE(変性PPO))、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、超高分子基ポリエチレン(UHMW−PE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スーパーエンジニアリングプラスチックとして知られるポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、液晶ポリマー(LCP)、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)、ポリスチレンメタアクリル樹脂、ポリカーボネート酢酸セルロース、ポリアセタールポリアミド、ポリプロピレンポリエチレン、3フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリルフタレートなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの樹脂を2種類以上混合して用いてもよい。また、これらの樹脂の単量体成分を共重合させることも可能である。
【0030】
また、軟質な工具を利用したい場合の樹脂として好適な材質は、ポリビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオライド、ポリクロロトリフルオロエチレンやビニルフルオライド、ビニリデンフルオライド、ジクロロフルオロエチレン、ビニルクロライド、ビニリデンクロライド、パーフルオロ−α−オレフイン類(例えばヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロブテン−1、パーフルオロペンテン−1、パーフルオロヘキセン−1等)、パーフルオロブタジエン、クロロトリフルオロエチレン、トリクロロエチレン、テトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルパーフルオロビニルエーテル類(例えば、パーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテル、パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテル、パーフルオロプロピルパーフルオロビニルエーテル等)、炭素数1〜6個のアルキルビニルエーテル、炭素数6〜8個のアリールビニルエーテル、炭素数1〜6個のアルキルまたは炭素数6〜8個のアリールパーフルオロビニルエーテル、エチレン、プロピレン、スチレン等であり、またはポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体、ビニリデンフルオライド−へキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレンーエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレンーパーフルオロプロピルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン−パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン−パーフルオロプロピルパーフルオロビニルエーテル共重合体等である。
【0031】
発泡特性や経済性、入手の容易さ等を勘案すれば、好ましくは上述したポリビニリデンフルオライド、ポリクロロトリフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルパーフルオロビニルエーテル共重合体類、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体である。更に好ましくは、部分フッ素化樹脂としてポリビニリデンフルオライド、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、パーフルオロ樹脂としてテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルパーフルオロビニルエーテル共重合体類である。
【0032】
上述したバインダは有機物であるため、所定の光を固定砥粒13の研磨面15に照射すると光線の照射エネルギーによって分子結合が切られ、バインダの砥粒を保持する保持力が弱まり、これにより砥粒が自生し、研磨面15の光ドレッシングがなされる。光触媒物質である前述のTiO、又はZnOなどを混合した光反応性の固定砥粒13を用いることで、より低エネルギーの光線で砥粒の自生を促進することができる。研磨には、固定砥粒13から遊離した砥粒と、固定砥粒13に固定されているが固定砥粒13の研磨面15に露出した状態の砥粒、の両方が関与する。研磨面15の光ドレッシングにより、研磨作用を有する砥粒の自生を促進させることができる。
【0033】
研磨装置201は、さらに、水銀ランプ又は低圧水銀ランプ等の光源31を備え、光源31から所定の光線を照射することで、固定砥粒13のバインダ材の分子結合を切り、遊離砥粒を自生することは上述したとおりである。研磨装置201は、さらに、第1流体としての第1薬液(薬剤を含む)を研磨面15上に供給する供給装置41を備えている。適当な第1薬液を供給することにより、適当な光線の照射と組合わせることで、遊離砥粒の自生を促進し、これによりドレッシングを促進し、又維持することができる。ここで、供給する第1薬液は、ホウ酸塩等のホウ素含有物が好ましい。ホウ素含有物を供給することにより、固定砥粒の光線照射と組み合わせて、十分な自生砥粒を得ることができ、ドレッシングを安定して行うことができる。第1薬液は、OやHなどの酸化剤を含む薬液であってもよい。
【0034】
研磨装置201は、トップリング21を備える。トップリング21は、研磨対象物である基板Wを保持し、固定砥粒13の研磨面15に基板Wを押圧しつつ摺動する。研磨装置201は、一方で回転するターンテーブル11上の固定砥粒13により、研磨対象物である半導体ウエハW等の研磨を行いつつ、他方で光源31を用いて光線を固定砥粒13の研磨面15上に照射することにより研磨面15のドレッシングを行なうことができる。
【0035】
図2に示すように、研磨装置201は、異物除去装置32を備える。異物除去装置32は、固定砥粒13の機械的もしくは光によるドレッシング、固定砥粒13による基板Wの研磨により研磨面15上に生じる異物を除去する。前記異物除去装置32としては、後述のようにドレッサ、ナイロンブラシを備えたもの、アトマイザ、超音波発生器、真空吸引装置等がある。
【0036】
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかる研磨装置202を示す模式的正面図である。研磨装置202においては、光源としてレーザ源33を用い、レーザ光線を固定砥粒13に照射する。レーザ源33は、多数のレーザ光放出口34を備え、レーザ光線35を万遍なく固定砥粒13(平面形状が円形)の照射部位(研磨面15)に照射する。そして、レーザ源33は図中矢印36で示す方向(研磨面15の径方向に対して水平かつ平行な方向)に揺動可能となっている。これにより、レーザ光線35の局部への集中を避けることができ、且つ強力なレーザ光線35の照射により高いエネルギー密度を固定砥粒13の表面(研磨面15)に与えることができ、効率的に遊離砥粒の自生、即ち、ドレッシング効果を与えることができる。本実施の形態においても、研磨装置202は、光照射が行われているときに第1薬液を研磨面15上に供給する供給装置41を有し、第1薬液としてホウ酸塩等のホウ素含有物を供給し、適当なレーザ光線の照射と組合わせることで良好なドレッシングを行うことができる。
【0037】
一般に前述のような樹脂材料をバインダとして用いる場合に、これらの材料はC−H又はC−C結合を有する化合物である。この表面の末端基(−H)やC−C結合を切り、この余った結合腕に所望の官能基を置換することで、固定砥粒15の表面で砥粒を開放する、即ち遊離砥粒の自生を促進することができ、これにより固定砥粒13のドレッシングが可能である。即ち、ダイヤモンド工具等を用いてドレッシングした場合と同様な効果が得られる。一般に樹脂のC−H、C−Cの結合エネルギーは、それぞれ98kcal/mol、80.6kcal/molである。したがって、このエネルギー以上の光子エネルギーを有する光線を照射し、且つこの光線が被照射材料に吸収されて上記結合エネルギー以上となれば、その分子結合を切断することができる。
【0038】
この条件を満たす光源として、波長248nm、光子エネルギー114kcalのKrFエキシマレーザ光、波長193nm、光子エネルギー147KcalのArFエキシマレーザ光、波長172nm、光子エネルギー162kcalのXeエキシマランプ光などがある。これらの光源は狭い波長分布を有し、高エネルギーの光線の照射が可能であるがコスト高となる問題がある。このため、広い波長分布を有するが水銀の共鳴線である253.7nmと184.9nmが強力に放射される低圧水銀ランプを使用することができ、これにより低コストの光ドレッシング用光源が得られる。
【0039】
樹脂分子中の例えばC−H結合は、上述したように80.6kcal/molであるので、結合を切断することで遊離砥粒を自生させるのに必要なエネルギーを試算する。エネルギーと波長の関係式、
E=h/v  但し、h:ブランクの定数、v:速度
から、光子エネルギーを照射面で全て吸収できると仮定した場合、波長351nm以下の波長の光を照射すれば上記分子結合の切断が可能となる。
【0040】
上述した光子エネルギーを用いた光ドレッシングは、光化学反応により固定砥粒中のバインダの結合を切るため、固定砥粒が保持できなくなり砥粒が自生する。しかしながら、光化学反応により切断されたバインダの結合腕は、そのままの状態で保持しておくと砥粒と再結合し、再び砥粒がバインダに固定される。このため、光化学反応により切断されたバインダと砥粒との再結合を防ぐことが重要であり、これにより遊離砥粒の自生量を安定化し、また増加させることができる。本発明者等の実験によれば、固定砥粒のバインダとしてエポキシ樹脂又はMBS樹脂を用いた場合に、ホウ素を含むホウ酸塩であるイオンホウ酸ナトリウム水溶液を加えて紫外線を照射した場合に、大きな光ドレッシング効果が得られることが判明した。この第1薬液は、一般に標準緩衝液(ホウ酸塩pH標準液、pH=9.18(25℃))として知られている。
【0041】
バインダとしてエポキシ樹脂を用いた固定砥粒の光ドレッシングに際し、この第1薬液を供給した場合の実験結果を表1に示す。
【表1】
Figure 2004042213
【0042】
本実験は、砥粒として酸化セリウム粒子を用い、バインダとしてエポキシ樹脂を用い、光源として低圧水銀ランプ31(図1参照)を用いて行われている。本実験では、まずドレッサとしてのダイヤモンドドレッサ(図1、図3に、不図示)によって、固定砥粒13の研磨面15(図1、図3参照)の機械的ドレッシングを行う。そして、1枚目の基板としての半導体ウエハWを10分間研磨し、連続して、即ち研磨面15に機械的ドレッシングを施すことなく引き続き2枚目の半導体ウエハWを10分間研磨する。その後、固定砥粒13の研磨面15に第1薬液を供給して紫外線を30分照射した後、及び紫外線を照射しないで30分放置した後に3枚目の半導体ウエハW(図1、図3参照)の研磨を行う。供給する第1薬液は、純水、アルカリ溶液(KOH)、標準緩衝液(ホウ酸塩pH標準液、pH=9.18(25℃))の3種類を用いている。これらの各条件による組合せにおけるそれぞれの半導体ウエハWの研磨速度を示したのが表1である。
【0043】
即ち、テストNo.1と2では、供給する第1薬液は純水のみで、テストNo.1と2は光照射の有無という点で相違する。この結果として、ダイヤモンド工具による機械的ドレッシング直後の研磨においては、それぞれ研磨速度26(Å/min)、27(Å/min)が得られ、これに引き続く2枚目の研磨においては、それぞれの研磨速度は3(Å/min)、5(Å/min)と大幅に低下し、特に2枚目の研磨においては遊離砥粒の自生量が極めて少なかったことが示されている。そして、3枚目の研磨においても、純水を供給して光照射を行った場合には、研磨速度は12(Å/min)と少し増大しているが、研磨速度としては極めて低い値であり、光照射なしの場合には研磨速度は3(Å/min)程度であり、ドレッシングによる自生砥粒の増大という効果は全くないことが示されている。
【0044】
次に、テストNo.3と4では、3枚目の研磨の前にアルカリ溶液を供給すると共に光照射を行った場合と行わなかった場合とが示されている。1枚目及び2枚目の研磨におけるウエハWの研磨速度は上述と同様である。3枚目の研磨に先立つドレッシングにおいて、アルカリ溶液を供給し光照射を行った場合には、研磨速度は18(Å/min)と若干向上しているが、光照射を行わなかった場合には研磨速度は8(Å/min)であり、殆ど遊離砥粒の自生がなされていない、即ち、ドレッシングの効果が殆どなかったことが示されている。
【0045】
テストNo.5と6は、供給する第1薬液としてホウ酸塩pH標準液を用いた場合であり、上述と同様に光照射ありとなしの場合を比較している。1枚目及び2枚目の半導体ウエハWの研磨結果は上述と同様である。そして、3枚目の半導体ウエハWの研磨結果は、テストNo.5では、光照射有りの場合であり、94Å/minの高い研磨速度が得られていることが注目される。この場合には、標準緩衝液と光照射との組合せにより、光照射による樹脂の分子結合が切断され、標準緩衝液の影響によりこの分子結合の切断部が終端されて、遊離砥粒の自生が確実に行われたものと考えられる。そして、光照射なしの場合でも、ホウ酸塩pH標準液を用いることで、21(Å/min)の研磨速度が得られ、テストNo.1−4と比較して大きな値となっている。
【0046】
この結果から、ホウ酸塩pH標準液を供給して、光照射することにより遊離砥粒の自生量が極めて増大し、良好なドレッシング結果が得られたことが示されている。第1薬液としてアルカリ液を供給した場合には、多少研磨速度の向上が認められるが、これは固定砥粒13に染み込んだアルカリ砥粒が研磨に影響したものと考えられる。同様に標準緩衝液(ホウ酸塩pH標準液、pH=9.18(25℃))を使用した、光照射なしの場合にも研磨速度の向上が認められた。これはアルカリ溶液の影響以上に、標準緩衝液(ホウ酸塩pH標準液)の供給の効果があったことによるものと考えられる。
【0047】
次に、メチルメタクリレートブタジエンスチレン(MBS)樹脂を用いた固定砥粒について説明する。MBS樹脂は、メチルメタクリレートブタジエンスチレンを主原料とする共重合体であり、主に塩化ビニル樹脂又はアクリル樹脂の耐衝撃性を改良する改質剤として使用されている。塩化ビニル又はアクリル樹脂にMBSを添加したものをバインダとして用いた固定砥粒については、一般的な場合、添加量は数〜20%程度であり、塩化ビニルの特性を重視した設計である。これに対し、樹脂中のMBS樹脂の割合を20%以上、さらに50%以上、またさらに100%にした場合には、衝撃吸収効果の高い工具となる。また、MBSの他にエラストマー(EPR、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム等)を分散させた樹脂、エラストマーをコアとしたコアシェルタイプの樹脂なども同様の効果がある。例としてPPブロックポリマー(Impact copolymer)、PMMA、TPE、HIPS、ABS、AES、SBS、SEBS、SEPS、EVA、CPE、MBS、PET、PBT、TPUなども単体、添加剤として同様の効果を期待できる。
【0048】
MBS樹脂をバインダ材として用い、セリア砥粒と組み合わせることにより、研磨時のスクラッチの発生が非常に少ない固定砥粒が得られる。他の樹脂とMBS樹脂と混合して用いてもよい。例えば、エポキシ樹脂とMBS樹脂を混合してバインダ材として用いることができる。即ち、この固定砥粒はMBS樹脂が熱可塑性樹脂であるため、成形が容易であり、且つ成形体の強度も高い。そして、MBS樹脂をバインダ材として用いた場合には砥粒の自生作用があり、これにより高い研磨速度が得られる。例えば、従来のエポキシ樹脂(MBS樹脂を含まず)をバインダ材として用いた固定砥粒と比較して、約2倍の研磨速度が得られる。さらに、樹脂自体が耐衝撃性を有するため、研磨時に砥粒に作用する力が緩和(抑制)され、基板にスクラッチが生じることのない、即ち欠陥の少ない研磨が可能となる。MBS樹脂ボンド固定砥粒は、その構造体が吸水効果により広がり、光照射により砥粒を保持する能力が低下して砥粒の自生が容易となるものと考えられる。
【0049】
この固定砥粒は、一般的なフェノール、エポキシ樹脂による固定砥粒と比較し、上述したように加工速度が速く、基板に生じるスクラッチが少ないという特徴があり、スクラッチの発生が好ましくない半導体の製造工程においても適用することが可能である。一般的なフェノールやエポキシ樹脂による固定砥粒が、研磨中に同時にドレッシングを行う必要があるような高い研磨速度が必要な工程に対して、研磨中にドレッシングすることなく所要の高い研磨速度が得られる。また、ドレッシングに際してダイヤモンド砥粒の脱落の心配がないため、ダイヤモンド粒子によるスクラッチも発生しない。
【0050】
表2は、バインダとしてMBS樹脂を用いた場合の固定砥粒に対するドレッシングの実験結果であり、その他の実験条件は表1と同様である。即ち、砥粒として酸化セリウム粒子を用い、バインダとしてMBS樹脂を用い、使用光源として低圧水銀ランプを用いている。また研磨条件として、1枚目の半導体ウエハWは、ダイアモンド工具による機械的ドレッシング処理をした後に研磨したものであり、2枚目の半導体ウエハWの研磨は1枚目の研磨に引き続いて行ったものである。そして、その後に第1薬液を供給し、光照射のある場合とない場合に、共に第1薬液を供給してドレッシングを行い、3枚目の半導体ウエハWの研磨を行っている。
【0051】
【表2】
Figure 2004042213
【0052】
表2に示す研磨速度の比較結果は以下の通りである。まず、テストNo.1と2は、供給する第1薬液として純水のみを用い、光照射の有無による研磨速度を比較したものである。表2に示すように、1枚目の研磨速度、2枚目の研磨速度、3枚目の研磨速度はいずれも大差がない。MBS樹脂を用いた固定砥粒の場合、連続研磨による研磨速度の低下率がエポキシ樹脂をバインダとして用いた固定砥粒と比較して少ない特徴が上述したように存在する。そして、第1薬液として純水を供給し、光照射を行わない場合には、徐々に研磨速度が低下していく傾向がある。しかしながら、光照射を行った場合には、研磨速度の低下が起こらず安定している。更に、第1薬液として標準緩衝液(ホウ酸塩pH標準液、pH=9.18(25℃))を供給して光照射を行った場合には、初期の研磨速度程度まで研磨性能の向上が認められた。即ち、MBS樹脂を用いた固定砥粒においても、ホウ酸塩溶液を組合わせた光ドレッシングにより、ダイアモンドドレッサによる機械的ドレッシングに近い研磨速度が得られる。
【0053】
固定砥粒のドレッシングとして、砥粒を固定するバインダとしての高分子樹脂に対して、酸化分解作用を示す酸化剤を光照射と共に供給することも有効である。酸化剤としては、オゾン水、過酸化水素水、過酢酸、過安息香酸、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸化合物、重クロム酸カリウム等の重クロム酸化合物、ヨウ素酸カリウム等のハロゲン酸化合物、硝酸および硝酸鉄等の硝酸化合物、過塩素酸等の過ハロゲン酸化合物、フェリシアン化カリウム等の遷移金属塩、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、ならびにヘテロポリ酸塩等があげられる。これらのうちでは金属元素を含有せず、分解生成物が無害である過酸化水素水および有機過酸化物が実用上好ましい。
【0054】
上記過酸化物は不安定のためラジカルを生成してその不対電子が容易にバインダ樹脂を酸化させる。また、過酸化水素水に関しては紫外線により分解され、ヒドロキシラジカルを生成する。このヒドロキシラジカルのH−OHの結合解離エネルギーは約120kcal/molで、あらゆる樹脂のR−Hの結合解離エネルギーよりも大きい。従って、バインダ樹脂のR−HはヒドロキシラジカルによりRラジカルとなり、生成したRラジカルはさらにヒドロキシラジカルなどと反応して酸化分解する。上記過酸化水素濃度は0.001wt%〜60wt%、pHは1〜14、好ましくは8〜10であり、紫外線の波長は450nm以下とすることが好ましい。
【0055】
これらの酸化分解作用を示す酸化剤は、バインダである高分子樹脂を酸化劣化させ、主鎖切断、分解、低分子化させることで固定砥粒の表層を機械的に脆弱化させ、その表面層を除去することで砥粒の自生を促進する。この酸化分解作用を示す酸化剤を用いたドレッシングで、上述した光線を照射することにより、固定砥粒から砥粒の自生を促進する光ドレッシングに対して相乗的な効果を与えることができる。
【0056】
また、光開始剤(光増感剤)を固定砥粒中に混入し、または光ドレッシング中に固定砥粒に供給する第1薬液中に含ませることも、光ドレッシングに有効である。これらの状態で、紫外線等の光線を固定砥粒表面に照射すると、光開始剤(光増感剤)は紫外線を吸収して開裂または水素引抜によるラジカルやイオンを生じ、固定砥粒を構成するバインダ樹脂の表層を分解して砥粒の自生を促進する。光開始剤(光増感剤)としては、アセトフェノン、ジアセチル、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、アントラキノン、塩化鉄、1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジン(DPPH)、ジメチルカルバミン酸鉄、チオキサントン、テトラメチルチウラムスルフィド、1,4−ナフトキノン、p−ニトロアニリン、フェナントレン、ベンジル、1,2−ベンゾアントラキノン、p−ベンゾキノン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、2−メチルアントラキノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン(ビタミンK3)等がある。固定砥粒に占める光開始剤(光増感剤)の濃度は、0.05〜10%程度が好ましく、より好ましくは0.1〜5%程度である。また、光開始剤(光増感剤)に適合する紫外線の有効励起波長は一例としてチオキサントンの場合には257nm程度であり、1,4−ナフトキノンでは251nmである。
【0057】
また、光ドレッシングを促進するためには、固定砥粒を構成する樹脂の一部または全部に感光性樹脂を用い、光ドレッシング時に供給する第1薬液として露光後に樹脂を溶解しうる溶液を供給することが好ましい。光照射により反応して物性が変化する特にポジ型の感光性樹脂は、光ドレッシング中に光が照射される部分において変性もしくは分解・解重合することで、露光後に樹脂を溶解しうる溶液(有機溶媒、アルカリ水溶液、純水)に対してより溶解しやすくなる。従って、ポジ型感光性樹脂と砥粒と、必要に応じて他のバインダ樹脂とを混合して、固定砥粒を形成することで、紫外線等の光線を照射して、更に露光後に当該樹脂を溶解しうる溶液を固定砥粒表面に接触させることにより、ポジ型の感光性樹脂を他のバインダ樹脂とともに溶解させて砥粒の自生を促進することができる。露光後に樹脂を溶解しうる溶液に用いる有機溶剤は、露光後の感光性樹脂の溶解特性に対応して選択する。アルカリまたは酸性水溶液を用いる場合には、酸アルカリの中和反応で溶解を促進することができる。
【0058】
ポジ型感光性樹脂として、例えば光崩壊型であるPMMA(ポリメチルメタクリレート)やPMIPK(ポリメチルイソプロペニルケトン)を用いる場合には露光により分子量の低下が生じ、露光後に樹脂を溶解しうる溶液として有機溶剤である例えばメチルイソブチルケトンとイソプロピノアルコールの混合液を用いることで溶解する。また、溶解抑止型であるノボラック樹脂とo−ジアゾナフトキノン系化合物を用いる場合には露光によりインデンカルボン酸が生じ、これがアルカリ溶液に溶解する。また、水溶性樹脂であるポリビニルアルコールと感光性組成物を混合させた場合には、露光後に樹脂を溶解しうる溶液として水を用い溶解することができる。ポジ型感光性樹脂として用いる樹脂は、好ましくは−(CH−CR1R2)−のR1はCH、R2は−H、−CH、−COOH、−COOCH、−COOC、−COOC、−COOC、−COOC11、−COOCHCFCHF−CF、−C、−CONH、CN、−COCH、またはこれらの共重合体である。
【0059】
なお、感光性樹脂を固定砥粒に含ませて光ドレッシングを促進するためには、一般のバインダ材である樹脂に含まれている酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、ラジカル禁止剤、金属不活性化剤、過酸化物分解剤等をなるべく添加しない状態で用いることが好ましい。以上述べたドレッシングにより十分な砥粒の自生のもとで研磨を安定に行うことができる。
【0060】
光照射によるドレッシングを行った際、照射後の固定砥粒の表面に、一部溶解不完全な樹脂が滞留する可能性がある。この樹脂は照射することにより溶解した樹脂に変質した部分であり、本来の樹脂の物性とは異なった物性を有している。よって、この変質した樹脂は、本来の樹脂が有している、基板の被研磨面への対攻撃性緩和の効果や、スクラッチ発生防止などの効果が得られない。また、照射された固定砥粒の表面は、基板を研磨することにより均一に加工が施されているはずであるが、細かく見ると前述したような溶解不完全な樹脂が滞留し、実際は加工が不均一になっている可能性がある。したがって、そのまま加工を繰り返せば加工面の均一性は徐々に失われていき、研磨性能にも影響を与える。さらに、機械的ドレッシングにより、固定砥粒の表層が削り取られ、そのカスが固定砥粒の表面に残る場合や、基板の被研磨面の被膜を研磨により除去した際に、除去された被膜が前記固定砥粒上に滞留する場合もある。
【0061】
研磨装置202も、第1の実施の形態で説明した異物除去装置32(図2参照)を備える。異物除去装置としては、後述のようにドレッサ、ナイロンブラシを備えたもの、アトマイザ、超音波発生器、真空吸引装置等がある。
【0062】
図4は、本発明の第3の実施の形態にかかる、異物除去装置としての、ダイヤモンド粒子を含むドレッサ32Aを備えた研磨装置203を示す。本研磨装置203は、光源31を有する光照射によるドレッシング機構38を備える。本研磨装置203では、上述の溶解不完全な樹脂を含む研磨とは無関係の異物を、ドレッサ32Aを固定砥粒13の研磨面15に押しつけ、削り落とすこともしくは排出させることが可能となり、より効果的に研磨砥粒を露出させ、効率のよい研磨が実現可能となる。また、溶解不完全な樹脂を削り落とば少なくとも均質な表面状態が研磨面15上に再現でき、均一な表面状態を維持することが可能である。
【0063】
図5は、本発明の第4の実施の形態にかかる、ナイロンブラシ37を有する異物除去装置32Bを備えた研磨装置204を示す模式的立面図である。本研磨装置204は、光源31を有する光ドレッシング機構38を備える。本研磨装置204では、上述の溶解不完全な樹脂を含む研磨とは無関係の異物を、ナイロンブラシ37を固定砥粒13の研磨面15に押しつけ、擦り付けることによりそぎ落とすこと、もしくは排出させることが可能になり、より効果的に研磨砥粒を露出させ、効率のよい研磨が実現可能となる。また、溶解不完全な樹脂をそぎ落とせば少なくとも均質な表面状態が研磨面15上に再現でき、均一な表面状態を維持することが可能である。
【0064】
異物除去装置32Bは、光源31からの光照射を行う光ドレッシング機構38とは独立して制御することも可能で、ナイロンブラシ37のかき出しの強さをブラシの太さ、本数により加減することも可能である。例として、目の細かいナイロンブラシ37を使用すれば、研磨砥粒はナイロンブラシ37に比べてはるかに小さい(0.2μm以下)のでナイロンブラシ37によってかき出されることなく表面に滞留可能であるが、生成物等は砥粒に比べてはるかに大きいのでナイロンブラシ37に引っかかり選択的にかき出される。また、ナイロンブラシ37は例えば材質が一般的なナイロン66や東レ製型番200T−0.132等で、一本の線径がφ0.05〜1.0mm、長さが5〜10mm、断面形状が丸いのものを直径3〜5mm位の円形状の束にして複数個配置したものもしくは全面に一様に配置したものから構成される。実用上は特に一般的な歯ブラシのような目の細かいブラシが望ましく、さらに低い押しつけ圧にて作用させることが望ましい。
【0065】
図6は、本発明の第5の実施の形態にかかる、Nガスと第2液体あるいは液体としての第2薬液(純水又は純水以外の薬液)とをミスト状に噴出する第2液体供給機としてのアトマイザ32Cを備えた研磨装置205を示す。アトマイザ32Cから異物除去用のNガスと第2薬液を噴霧する代わりに、異物除去用のNガスと光照射によるドレッシング用の第1薬液(異物除去のための第2薬液とは異なる)を噴霧するようにしてもよい。この場合、アトマイザ32Cは、本発明の第1液体供給機としても働く。
【0066】
または、アトマイザ32Cは、異物を除去する場合には、Nガスと第2薬液とを供給し、光照射によるドレッシングを行う場合には、当該ドレッシングに使用する第1薬液(異物除去のための第2薬液とは異なる)を供給するようにしてもよい。この場合、アトマイザ32Cは、本発明の第1液体供給機としても働く。
【0067】
アトマイザ32Cは、先端の各スプレーノズル39Cから、均一な流体流量且つ均一な濃度分布にて供給が可能である。この特性を利用して例えば上述の光照射によるドレッシング作用向上に用いられる、第1薬液としての光開始剤(光増感剤)を固定砥粒13上に散布してもよい。この際均一な光照射が実現できれば固定砥粒13に対して均一な表面加工が可能になる。この場合、光開始剤を供給する第1薬液供給源44にアトマイザ32Cが接続され、アトマイザ32Cは、本発明の第1液体供給機としても働く。
【0068】
さらにアトマイザ32Cは、気体供給源42、第2薬液供給源43に接続される。アトマイザ32Cは、気体供給源42、第2薬液供給源43から供給するパージ気体(Nガスなど)の圧力、第2薬液の流量、圧力、を変化させることで霧状から粒状までのあらゆる散布状態を実現可能である。また、パージ圧による噴霧での塗布であるため粒径に関わらず均一な塗布が実現でき、複数の流体を用いたので、供給流体の濃度自身を変化させるのが可能である。これにより、液体の粒径、分布に依存して固定砥粒13への塗布の濃度分布に強弱をつけ光照射後のきめ細かい凹凸の加工状態に仕上げられ、その凹凸の粗さを噴霧の度合いを調節することで制御可能である。一例として、霧状噴霧の場合は、固定砥粒13の加工面が細かい凹凸もしくは凹凸なしの表面状態を形成し、粒状噴霧の場合は比較的うねりのある凹凸の表面状態に仕立てられる等、表面上の凹凸は研磨対象基板の構成膜種に応じて変化させられ、目的に応じた研磨が実現できる。
【0069】
また、アトマイザ32Cのスプレーノズル39Cへの供給を各々スプレーノズル単位毎に独立させ、それぞれに流量調整機構(不図示)、圧力調整機構(不図示)を設けることで各々のスプレーノズル39Cからの散布量を変化させれば、固定砥粒13の径方向に対する濃度分布に変化を持たせられ、光照射後の径方向へのプロファイルに変化をつけることが出来る。これにより、固定砥粒13の加工面の該プロファイルに応じて基板W(図1参照)の研磨させたい所だけを選択的に研磨させることが可能となる。
【0070】
研磨装置205は、アトマイザ32Cの代替として液体スプレー(不図示)を備えてもよい。液体スプレーは、固定砥粒13の研磨面15に対向して一列に配置された複数のスプレーノズル(不図示)を有し、各スプレーノズルから、均一な液体流量且つ均一な濃度分布にて、純水供給源から供給された純水を高圧(例えば、5MPa以上)に圧力制御機構(不図示)により圧力制御し研磨面15上に供給し、カス等の異物を除去し洗い流すことができる。研磨装置205は、液体スプレーの代替として、気体を固定砥粒に噴出してその風圧で除去する気体スプレーを同様に備えるようにしてもよい。
【0071】
また、固定砥粒13に使用される樹脂の種類によっては光照射によるドレッシング時に使用される第1薬液とは別の第2薬液を用いることで上述の研磨に関係のない樹脂を溶融し除去可能である。第2薬液には酸化分解作用を示す酸化剤等も用いられる。なお、アトマイザ32Cを用いることで第2薬液を均一に固定砥粒13の研磨面15に散布でき、均一な光ドレッシングを可能としている。なお、アトマイザ32Cの替わりに前記液体スプレーを用いてもよい。
【0072】
図7は、本発明の第6の実施の形態にかかる、超音波振動による異物除去を行う研磨装置206を示す。研磨装置206は、超音波発生器32Dを備え、超音波発生器32Dは、通常、固定砥粒13の上方に配置されている。超音波発生器32Dと固定砥粒13との間に純水を介在させることにより、超音波発生器32Dから発信された超音波が該純水を介して固定砥粒13の研磨面15に伝えられ、その超音波振動により固定砥粒13の研磨面15上に滞留した異物をはがすことが出来る。なお、研磨装置206は、光ドレッシング機構38を備え、超音波発生器32Dは、光照射によるドレッシングを行う光ドレッシング機構38とは独立して制御可能であり、該超音波の出力および固定砥粒13への距離を調節することで異物除去の強弱をつけることが出来る。また、固定砥粒13に使用される樹脂が非常に脆い(ガラス転移度が低い)場合には超音波作用だけで研磨砥粒の自生が可能である。この場合、超音波発生器32Dと固定砥粒13との間に介在し超音波を伝える役目を果たす液体として純水のほかに薬液もしくはこれらを混合したものを供給してもよい。
【0073】
図8は、本発明の第7の実施の形態にかかる、真空吸引にて異物除去を行う研磨装置207を示す。研磨装置207は、真空供給源45に接続された真空吸引装置32Eを備え、真空吸引装置32Eは、通常、固定粒子13の上方に配置されている。なお、研磨装置207は、光源31を有する光ドレッシング機構38を備える。また、真空吸引装置32Eは上述の研磨に関係にない異物も吸い上げて、真空供給源45と真空吸引装置32Eとの間に設けたドレン(不図示)もしくはフィルタ(不図示)にて異物を回収する。
【0074】
図9は、本発明の実施形態におけるポリッシング装置208の全体構成を示す平面図である。なお、本ポリッシング装置208は、第5の実施の形態の研磨装置を備える。ポリッシング装置208は、第5の実施の形態の研磨装置に替えて第1〜第4、および第6〜第7の実施の形態にかかる研磨装置を適用することも可能である。この図で示すように、ポリッシング装置208は、多数の半導体ウエハW(図1参照)をストックするウエハカセット101を載置する4つのロード/アンロードステージ102を備えている。ロード/アンロードステージ102は昇降可能な機構を有していてもよい。ロード/アンロードステージ2上の各ウエハカセット101に到達可能となるように、走行機構103の上に搬送ロボット104が配置されている。
【0075】
搬送ロボット104は、上下に2つのハンドを備えている。搬送ロボット104の2つのハンドのうち下側のハンドは、半導体ウエハW(図1参照)を真空吸着する吸着型ハンドであり、ウエハカセット101から半導体ウエハWを受け取るときのみに使用される。この吸着型ハンドは、カセット内のウエハWのずれに関係なく正確にウエハWを搬送することができる。一方、搬送ロボット104の上側のハンドは、ウエハWの周縁部を保持する落し込み型ハンドであり、ウエハカセット101に半導体ウエハWを戻すときのみに使用される。この落し込み型ハンドは、吸着型ハンドのようにゴミを集めてこないので、ウエハWの裏面のクリーン度を保ちながらウエハWを搬送することができる。このように洗浄した後のクリーンなウエハWを上側に配置することとして、それ以上ウエハWを汚さないようにしている。
【0076】
搬送ロボット104の走行機構103を対称軸としてウエハカセット101とは反対側には、半導体ウエハWを洗浄する2台の洗浄機105、106が配置されている。各洗浄機105、106は搬送ロボット104のハンドが到達可能な位置に配置されている。また、これらの洗浄機105、106は、ウエハWを高速回転させて乾燥させるスピンドライ機能を有しており、これによりウエハWの2段洗浄及び3段洗浄の際にモジュール交換することなく対応することができる。
【0077】
2台の洗浄機105、106の間には、搬送ロボット104が到達可能な位置に、半導体ウエハWの載置台107、108、109、110を4つ備えたウエハステーション112が配置されている。洗浄機105と3つの載置台107、109、110に到達可能な位置には、2つのハンドを有する搬送ロボット114が配置されている。また、洗浄機6と3つの載置台108、109、110に到達可能な位置には、2つのハンドを有する搬送ロボット115が配置されている。
【0078】
載置台107は、搬送ロボット104と搬送ロボット114との間で半導体ウエハWを互いに受渡すために使用され、載置台108は、搬送ロボット104と搬送ロボット115との間で半導体ウエハWを搬送するために使用される。これらの載置台107、108には半導体ウエハWの有無を検知する検知センサ116、117がそれぞれ設けられている。
【0079】
載置台109は、搬送ロボット115から搬送ロボット114へ半導体ウエハWを搬送するために使用され、載置台110は、搬送ロボット114から搬送ロボット115へ半導体ウエハWを搬送するために使用される。これらの載置台109、110には、半導体ウエハWの有無を検知する検知センサ118、119と、半導体ウエハWの乾燥を防止する又はウエハWを洗浄するためのリンスノズル120、121とがそれぞれ設けられている。
【0080】
これらの載置台109、110は共通の防水カバーの中に配置されており、このカバーに設けられた搬送用の開口部にはシャッター122が設けられている。また、載置台109は載置台110の鉛直方向上方に位置しており、洗浄後のウエハWは載置台109に、洗浄前のウエハWは載置台110に載置される。このような構成とすることで、リンス水の落下によるウエハWの汚染を防止している。なお、図において、センサ116、117、118、119、リンスノズル120、121、及びシャッター122は模式的に示されており、これらの位置及び形状は正確に図示されていない。
【0081】
搬送ロボット114のハンドが到達可能な位置には、洗浄機105と隣接するように洗浄機124が配置されている。また、搬送ロボット115のハンドが到達可能な位置には、洗浄機106と隣接するように洗浄機125が配置されている。これらの洗浄機124、125は、ウエハWの両面を洗浄することができる洗浄機である。
【0082】
搬送ロボット114及び搬送ロボット115の上側のハンドは、一度洗浄された半導体ウエハWを洗浄機又はウエハステーション112の載置台へ搬送するのに使用される。一方、下側のハンドは、一度も洗浄されていない半導体ウエハW及び研磨される前の半導体ウエハWを搬送するために使用される。下側のハンドを用いて後述する反転機140へのウエハWの出し入れを行うことにより、反転機上部の壁からのリンス水の滴により上側のハンドが汚染されることがない。
【0083】
上記洗浄機105、106、124、125のウエハW搬入口には、図9に示すように、それぞれシャッター105a、106a、124a、125aが取付けられており、ウエハWが搬入されるときのみ開口可能となっている。
【0084】
ポリッシング装置208は、各機器を囲むようにハウジング126を備えており、ハウジング126の内部は、隔壁128、隔壁130、隔壁132、隔壁134、及び隔壁136により複数の領域(領域A、領域Bを含む)に区画されている。
【0085】
ウェハカセット101と搬送ロボット104が配置されている領域Aと、洗浄機105、106と載置台107、108、109、110が配置されている領域Bとの間には、領域Aと領域Bとのクリーン度を分けるために隔壁128が配置されている。この隔壁128には、領域Aと領域Bとの間で半導体ウエハWを搬送するための開口部が設けられており、この開口部にはシャッター138が設けられている。上記洗浄機105、106、124、125、ウェハステーション112の載置台107、108、109、110、及び搬送ロボット114、115は、すべて領域Bの中に配置されており、領域Bの圧力は領域A内の気圧よりも低い気圧に調整されている。
【0086】
図に示すように、隔壁134によって領域Bと区分された領域Cの内部において搬送ロボット114のハンドが到達可能な位置には、半導体ウエハWを反転させる反転機140が配置されており、反転機140には搬送ロボット114によって半導体ウエハWが搬送される。また、領域Cの内部において搬送ロボット115のハンドが到達可能な位置には、半導体ウエハWを反転させる反転機141が配置されており、反転機141には搬送ロボット115によって半導体ウエハWが搬送される。反転機140及び反転機141は、半導体ウエハWをチャックするチャック機構と、半導体ウエハWの表面と裏面を反転させる反転機構と、半導体ウエハWを上記チャック機構によりチャックしているかどうかを確認する検知センサ(不図示)とを備えている。
【0087】
隔壁134によって領域Bと区分されたポリッシング室が形成されており、このポリッシング室は更に隔壁136によって2つの領域C及び領域Dに区分されている。なお、領域Bと領域C及びDとを区切る隔壁134には、半導体ウエハ搬送用の開口部が設けられ、この開口部には、反転機140と反転機141のためのシャッター142、143が設けられている。
【0088】
図9に示すように、2つの領域C、Dには、それぞれターンテーブル146、147と、ターンテーブル148、149と、1枚の半導体ウエハを保持し且つ半導体ウエハをターンテーブル147、148に対して押し付けながら研磨するための1つのトップリング144、145が配置されている。
【0089】
即ち、領域Cには、トップリング144と、ターンテーブル146、148と、ターンテーブル146に研磨液を供給するための研磨液供給ノズル150と、窒素ガス供給源(不図示)及び第2薬液供給源(不図示)に接続される複数の噴射ノズル(不図示)を備えたアトマイザ152と、ターンテーブル146の機械的ドレッシングを行うためのドレッサ154と、ターンテーブル148の機械的ドレッシングを行うためのドレッサ156とが配置されている。
【0090】
同様に、領域Dには、トップリング145と、ターンテーブル147、ターンテーブル149と、ターンテーブル147に研磨液を供給するための研磨液供給ノズル151と、窒素ガス供給源(不図示)及び第2薬液供給源(不図示)に接続される複数の噴射ノズル(不図示)を備えたアトマイザ153と、ターンテーブル147の機械的ドレッシングを行うためのドレッサ155と、ターンテーブル149の機械的ドレッシングを行うためのドレッサ157とが配置されている。
【0091】
研磨液供給ノズル150、151からは研磨に使用する研磨液や機械的ドレッシングに使用するドレッシング液(例えば、水)がそれぞれターンテーブル146、147上に供給される。また、アトマイザ152、153からは窒素ガスと第2薬液(純水又は純水以外の薬液)とが混合された混合流体がターンテーブル146、147上に噴射される。窒素ガス供給源からの窒素ガス及び第2薬液供給源からの第2薬液は、図示しないレギュレータやエアオペレータバルブによって所定の圧力に調整され、両者が混合された状態でアトマイザ152、153の図示しない噴射ノズルに供給される。この場合において、アトマイザ152、153の噴射ノズルはターンテーブル146、147の外周側に向けて流体を噴射するのが好ましい。なお、窒素ガスに代えて他の不活性ガスを用いることもできる。また、第2薬液のみをアトマイザ152、153から噴射することとしてもよい。なお、ターンテーブル148、149にもアトマイザを設けてもよい。ターンテーブル148、149にアトマイザを設けることで、ターンテーブル148、149の表面をより清浄に保つことができる。
【0092】
混合された窒素ガスと第2薬液(純水又は純水以外の薬液)は、▲1▼液体微粒子化、▲2▼液体が凝固した微粒子固体化、▲3▼液体が蒸発した気体化(これら▲1▼、▲2▼、▲3▼を霧状化又はアトマイズという)された状態で、アトマイザ152、153の噴射ノズルからターンテーブル146、147に向けて噴射される。混合された流体が液体微粒子化、微粒子固体化、気体化のいずれの状態で噴射されるかは、窒素ガス及び/又は第2薬液(純水又は純水以外の薬液)の圧力、温度、又はノズル形状などによって決定される。従って、レギュレータなどによって窒素ガス及び/又は第2薬液(純水又は純水以外の薬液)の圧力、温度、又はノズル形状などを適宜変更することによって噴射される流体の状態を変更することができる。
【0093】
なお、ターンテーブル148、149の代わりに、湿式タイプのウエハ膜厚測定機を設置してもよい。その場合は、研磨直後のウエハWの膜厚を測定することができ、ウエハWの削り増しや、測定値を利用して次のウエハWへの研磨プロセスの制御を行うこともできる。
【0094】
反転機140、141とトップリング144、145の下方に、洗浄室(領域B)とポリッシング室(領域C、D)の間でウエハWを搬送するロータリトランスポータ160が配置されている。ロータリトランスポータ160には、ウエハWを載せるステージが4ヶ所等配に設けてあり、同時に複数のウエハWを搭載できるようになっている。
【0095】
反転機140、141に搬送されたウエハWは、ロータリトランスポータ160のステージの中心が、反転機140、141でチャックされたウエハWの中心と位相が合ったときに、ロータリトランスポータ160の下方に設置されたリフタ162、163が昇降することで、ロータリトランスポータ160上に搬送される。ロータリトランスポータ160のステージ上に載せられたウエハWは、ロータリトランスポータ160の位置を90°変えることで、トップリング144、145の下方へ搬送される。トップリング144、45は、予めロータリトランスポータ160の位置に揺動している。トップリング144、145の中心が上記ロータリトランスポータ160に搭載されたウエハWの中心と位相が合ったときに、それらの下方に配置されたプッシャー164、165が昇降することで、ウエハWはロータリトランスポータ160からトップリング144、145へ移送される。
【0096】
本ポリッシング装置208は、領域C、Dに、固定砥粒146A、147Aの研磨面146B、147B上に光線を照射する水銀ランプ等の光源194(後述の図11参照)と、第1液体としての第1薬液を研磨面146B、147B上に供給する第1液体供給機としての第1薬液供給ノズル196(後述の図11参照)とを有する光ドレッシング機構192を備える。
【0097】
次に、図10を参照して、本ポリッシング装置208のポリッシング室(図9の領域C、D)をより詳細に説明する。なお、以下では、領域Cについてのみ説明するが、流域Dについても流域Cと同様に考えることができる。また、図は、流域Cのトップリング144とターンテーブル146、148の関係を示す図でもある。
図に示すように、トップリング144は回転可能なトップリング駆動軸170によってトップリングヘッド172から吊下されている。トップリングヘッド172は位置決め可能な揺動軸174によって支持されており、トップリング144はターンテーブル146、148の双方にアクセス可能になっている。
【0098】
また、ドレッサ154は回転可能なドレッサ駆動軸176によってドレッサヘッド178から吊下されている。ドレッサヘッド178は位置決め可能な揺動軸180によって支持されており、これによりドレッサ154は待機する待機位置とターンテーブル146上の機械的ドレッシングを行うドレッシング位置との間を移動可能になっている。同様に、ドレッサ156は回転可能なドレッサ駆動軸182によってドレッサヘッド184から吊下されている。ドレッサヘッド184は位置決め可能な揺動軸186によって支持されており、これによりドレッサ156は待機する待機位置とターンテーブル148上の機械的ドレッシングを行うドレッシング位置との間を移動可能になっている。
【0099】
ターンテーブル146の上面は、砥粒と気孔又は気孔剤とがバインダ(所定の樹脂)により結合された固定砥粒146Aによって構成されており、この固定砥粒146Aによってトップリング144に保持された半導体ウエハW(図1参照)を研磨する研磨面146Bが構成される。このような固定砥粒146Aは、例えば、スラリ状の研磨剤(液体中に砥粒を分散させたもの)とエマルジョン状樹脂を混合分散した混合液を噴霧乾燥させ、この混合粉を成形治具に充填し、加圧・加熱処理して得られる。砥粒としては、好ましくは、平均粒子径が0.5μm以下のセリア(CeO)又はシリカ(SiO)を用いるとよい。また、バインダとして前述のように熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用いることができるが、特に熱可塑性樹脂が好適である。
【0100】
また、ターンテーブル148の上面は、軟質の不織布(不図示)によって構成されており、この不織布により研磨後の半導体ウエハWの表面に付着した砥粒を洗浄する洗浄面が構成される。この不織布により研磨後の半導体ウエハWの表面に付着した砥粒を洗浄する洗浄面が構成される。
【0101】
上述のようにして固定砥粒146Aにより研磨された半導体ウエハWは、小径のターンテーブル148に移動されて、ここでバフクリーニングが行われる。即ち、トップリング144とターンテーブル148とをそれぞれ独立に回転させつつ、トップリング144に保持された研磨後の半導体ウエハWをターンテーブル148上の軟質の不織布に押圧する。このとき、図示しない洗浄液供給ノズルから砥粒を含まない液体、例えば純水又はアルカリ液、好ましくはpH9以上のアルカリ液やTMAHを含むアルカリ液を不織布に供給する。これにより、研磨後の半導体ウエハWの表面に付着した砥粒を効果的に除去することができる。
【0102】
図11は、光照射によるドレッシングを行う光ドレッシング機構192の全体的な構成を示す斜視図である。光ドレッシング機構192は、光を固定砥粒146Aの研磨面146B上に照射する光源ランプ194、および第1薬液を研磨面146B上に供給する第1薬液ノズル196を含んで構成された光ドレッサユニット198と、駆動用のアーム188とを有する。光ドレッサユニット198は上下動用のシリンダ(不図示)を介して駆動用のアーム188に接続固定されている。上下動用シリンダにより、光ドレッサユニット198は上下動して、光源ランプ194と光ドレッシング対象の固定砥粒146Aの研磨面146Bとの間の間隔を調整する。駆動用アーム188は水平面内において揺動することで、光ドレッシング対象の固定砥粒146Aの研磨面146B上での光ドレッサユニット198の位置決めを行う。
【0103】
図12は、本発明のポリッシング装置208のターンテーブル146周りの正面図を示す。ターンテーブル146には研磨工具としての固定砥粒146Aを備え、トップリング144に保持した研磨対象のウエハWを、揺動軸170によるトップリングヘッド172の揺動、不図示の上下動用のシリンダによるトップリングヘッド172の下降により固定砥粒146Aの研磨面146Bに押付け、回転摺動することで半導体ウエハWの研磨が進行する。
【0104】
さらに、ポリッシング装置208は、機械的ドレッシング機構168と、光ドレッシング機構192とを備える。機械的ドレッシング機構168は、固定砥粒146Aの研磨面146Bに機械的に接触して目立て(ドレッシング)を行う、例えばダイヤモンドドレッサであるドレッサ154を有する。光ドレッシング機構192は、水銀ランプ等の光源194及び第1薬液供給ノズル196を有し、光線照射により光ドレッシングを行う。ここで、通常のドレッシングは光線照射により光ドレッシング機構192を用いて行い、ウエハWの研磨前、又は研磨中に行われる。固定砥粒面に形成された大きな凹凸を除去して、全体的な研磨面の平坦化を図るのには、機械的ドレッシング機構168が用いられ、通常、複数枚のウエハWの研磨後に必要に応じて行われる。また、固定砥粒面測定器(不図示)を用いて固定砥粒146Aの研磨面146Bの平面度をモニタリングしながら、例えば1μm以上の凹凸に変化した時に機械的接触によるドレッシングを行ってもよい。
【0105】
次に、研磨工具としての固定砥粒のドレッシング方法について説明する。ドレッシングを実施するタイミングとしては、基板研磨時に同時にドレッシングを実施する第1手法(In−Situ手法)と、基板研磨後に次の研磨が始まるまでの間にドレッシングを実施する第2手法(Ex−Situ手法)とがある。今までの固定砥粒において、次の研磨までの間のコンディショニングでは次の基板研磨に耐えうるほどの十分な研磨砥粒が自生出来ておらず、経時的に研磨レートが減少するなど研磨の安定性が得られなかった。そのため、研磨中に絶えず研磨砥粒をかき出して、砥粒供給量の安定化を図られる第1手法(In−Situ手法)に頼っていた。本発明の光照射によるドレッシングも相手となる固定砥粒のバインダ樹脂によっては砥粒の自生量が十分に確保出来ないため第1手法(In−Situ手法)で行ったり、例えばスクロール型などの、ウェハ径とほぼ同じ大きさのターンテーブル上に固定砥粒を配置しなければならない場合には研磨中はドレッシングが出来ないので第2手法(Ex−Situ手法)だけでドレッシングをしたりする。
【0106】
図13から図17では、本発明のポリッシング装置208(図9参照)の運転順序を示す例である。横軸は、時間Tの経過を表し、縦軸は、それぞれドレッサ154(又は155)、トップリング144(又は145)、光ドレッシング機構192(又は193)、異物除去装置152(又は153)(以上、図9参照)の運転の有無を表し、OFFが運転休止、ONが運転中を表す。図13から図17では、ドレッサ154によるドレシングは、固定砥粒の研磨面の機械的ドレッシングであり、光ドレッシング機構192によるドレッシングは、固定砥粒の研磨面の光照射によるドレッシングを、第1薬液を研磨面へ供給しながら行う光ドレシングである。異物除去は、異物除去装置としてのアトマイザ152を用いて行う。
【0107】
図13は、第2手法(Ex−Situ手法)によるドレッシングの場合を示す。この場合、まずドレッサ154(図9参照)による形状修正のための機械的ドレッシングを行い(0〜t1)、機械的ドレッシングの終了後に光照射による光ドレッシングを行い(t1〜t2)、光ドレッシング(OD)は一定間隔(t2−t1)で断続的に行う(t1〜t2、t3〜t4、t5〜t6、・・)(本発明の光線照射工程)。最初の光ドレッシングが終了した時点(t2)で、トップリング144(図9参照)に載置された半導体ウエハのポリッシング(P)(本発明の研磨工程)を行い、ポリッシングは一定間隔(t3−t2)で断続的に行う(t2〜t3、t4〜t5、t6〜t7、・・)。ポリッシングは、光ドレッシングとその次の光ドレッシングの間に行われ、光ドレッシングとポリッシングは交互に行われる。アトマイザ152による異物の除去は、光ドレッシングと同時期に行われ、光ドレッシングと同一の一定間隔(t2−t1)で、断続的に行われる(t1〜t2、t3〜t4、t5〜t6、・・)(本発明の異物除去工程)。
【0108】
図14は、第1手法(In−Situ手法)によるドレッシングの場合を示す。この場合、まずドレッサ154(図9参照)による形状修正のための機械的ドレッシングを行い(0〜t1)、機械的ドレッシングの終了後にポリッシング前の光照射による光ドレッシングを、ポリッシング前の光ドレッシングとして、所定間隔(t2−t1)だけ行う(t1〜t2)。所定間隔(t2−t1)経過後に、ポリッシングを行い、ポリッシングは一定間隔(t3−t2)で断続的に行う(t2〜t3、t4〜t5、t6〜t7、・・)。また、所定間隔(t2−t1)経過後は、光ドレッシングを中断せずに、そのまま所定間隔(t3−t2)継続し、その後ポリッシングと同じタイミングで行う(t2〜t3、t4〜t5、t6〜t7、・・)。すなわち、光ドレッシングは、最初の所定間隔(t2−t1)の実施後は、ポリッシングと同一の一定間隔(t3−t2)で断続的に行われる。異物除去は、光ドレッシングと同じ時期(t1)に開始され、その後は連続的に継続される。
【0109】
図15は、第3手法(In−Situ間欠ドレッシング手法)によるドレッシングの場合を示す。第3手法は、第1手法(In−Situ手法)(図14)に以下のように間欠ドレッシングを追加したものである。以下図14との相違を主として説明する。光照射による光ドレッシングは、ポリッシング前の光ドレッシング(t1〜t2)の後に続けて断続的に、持続時間txの間欠運転を2回、休止時間tyにて行う。間欠運転は、所定周期(t4−t2)で断続的に行う。光ドレッシングの間欠運転は、開始のタイミングが、トップリング144(図9参照)によるポリッシングの開始のタイミングと同じである。異物除去運転は、光ドレッシングと同じタイミングで行われる。機械的ドレッシングと、ポリッシングは、図14と同様に行われる。
【0110】
図16は、第4手法(連続光ドレッシング)によるドレッシングの場合を示す。以下図14との相違を主として説明する。光照射による光ドレッシングは、所定時間(t1〜t2)だけポリッシング開始前に行った後、さらにそのまま続けて連続運転を行う。すなわち、ポリッシングが行われている間に、光ドレッシングが行われ、さらにポリッシングが中断されている間にも光ドレッシングが行われる。異物除去運転は、光ドレッシングと同じタイミングで行われる。機械的ドレッシングと、ポリッシングは、図14と同様に行われる。
【0111】
図17は、第5手法(先出し光ドレッシングのあるIn−Site手法)によるドレッシングの場合を示す。本図に示す手法は、図14の第1手法を発展させた手法である。第1手法では、各ポリッシングステップにおいて、ポリッシングと光ドレッシングを同じタイミングで行っているが、第5手法では、光ドレッシングの開始のタイミングをポリッシングの開始のタイミングより時間tzだけ早めに設定し、間隔tzの先出し光ドレッシングを行っている。異物除去運転は、光ドレッシングと同じタイミングで行われる。機械的ドレッシングと、ポリッシングは、図14と同様に行われる。
【0112】
本手法の効果としては、ポリッシングを開始する前までに、十分な研磨砥粒の自生が行われ、ポリッシング開始直後の研磨の立ち上がりを気にすることなく、最初から所定の研磨効率にて研磨処理が可能となる。その結果、効率よく安定した研磨が実現できる。
【0113】
光照射による光ドレッシングの効果が強い場合は、研磨後から次の研磨までの間のみもしくは研磨中に間欠的に光ドレッシングを実施すればよいが、光ドレッシングの効果が弱い場合には、研磨中のみならず研磨と次の研磨の間においても光ドレッシングを実施しなくてはならない。その間絶えず光ドレッシングを実施している形態が好ましい。ここで、機械的ドレッシングとは、主に研磨面の形状修正に寄与する機械的ドレッサ(例えば、前述のようにダイヤモンドドレッサ)によるドレッシングである。光ドレッシングは、光照射によるドレッシングである。光照射による光ドレッシングの際には、同時に本発明の異物除去装置も作用させるとよい。
【0114】
図13〜図17において、機械的ドレッシングによる研磨面の形状修正の後に、光ドレッシングを行っている。形状修正後の1枚目のウエハWも、例えば、10枚目のウエハWも同じ条件で研磨するために、形状修正の後に、光による光ドレッシングを行う。また、機械的ドレッシングによる形状修正後では、研磨面表面が粗すぎることがあるため、光照射による光ドレッシングでソフトに研磨面から砥粒を自生させることにより、スクラッチの少ない半導体ウエハの研磨を行うことができる。
【0115】
図16では、光照射による光ドレッシングをポリッシング時、非ポリッシング時の両方に、連続して行っている。光による光ドレッシングは、研磨面表面をソフトにドレッシングすることができるため、大粒径の異物や大きな凹凸が生成しないため、ウエハWへのスクラッチ防止に効果的であるが、その分、ドレッシング速度(ドレッシング能力)が遅い場合がある。その場合、光による光ドレッシングを、ポリッシング時及び非ポリッシング時の両方に連続して行うことで、常に研磨面に新しい砥粒を自生させることができる。なお、図16、図17で示す光による光ドレッシングは、常時当て続けることなく、間欠的に行ってもよい。
【0116】
また、上述の図12に示すようにターンテーブル146に固定砥粒146Aが配置されている場合に、光照射により光ドレッシングを行う光ドレッシング機構192が、基板研磨手段としてのトップリング144とは別の位置に、予めターンテーブル146上に覆い被さるように配置することもでき、研磨の有無に関わらず絶えずドレッシングが出来るようになっている。
【0117】
但しこの場合、固定砥粒全面にドレッシングを施すにはターンテーブル146を回転させなくてはならない。しかし、あまりにも回転が速いと光照射によるドレッシング作用を促進させる第1薬液等が遠心力により、ターンテーブル146外に流れ出してしまう。そうすると、その分だけコンディショニング効果が薄れることになり、必要な砥粒自生量を確保出来なくなってしまう。このような事態をさけるには、基板を研磨していない間は、例えばターンテーブル146を1分間当たり10回転以下の低回転数で回転させておくのが望ましい。そうすれば不必要な第1薬液等の流失は抑えられることになり、十分なコンディショニング効果を得ることが出来る。
【0118】
また、同時に通常の一般的なCMPの研磨パッドも同様だがパッド上面は常に湿潤状態が保たれなくてはならず、パッド全面に効率よく湿潤用の純水もしくは薬液を供給するにはその際にターンテーブル146を回転させておくのが好ましい。固定砥粒も同様に湿潤状態を保たなければならず、連続研磨中以外の場合でも湿潤保管用の液体を供給するときにはターンテーブル146を回転させておくとよい。
【0119】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、光源と、異物除去装置とを備えるので、光源により研磨工具の研磨面上に光線を照射し、バインダの砥粒を固着する固着力を弱め、バインダ中に砥粒が保持できなくさせて砥粒を自生させ、さらに異物除去装置により、一様な砥粒の自生を阻害する、研磨により生ずる異物、または照射により生ずる異物を強制的に除去し、不安定な研磨を引き起こす要因を取り除き、研磨時の安定した砥粒の供給を可能とすることができるので、良好な研磨性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図2】図1の研磨装置の模式的平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態にかかる研磨装置を示す模式的正面図である。
【図9】本発明の実施形態におけるポリッシング装置の全体構成を示す平面図である。
【図10】図9のポリッシング装置のポリッシング室の正面図である。
【図11】図9のポリッシング装置の光ドレッシング機構の斜視図である。
【図12】図9のポリッシング装置のターンテーブル周りの正面図である。
【図13】図9のポリッシング装置の第2手法によるドレッシングの一連の動作例を示すタイミングチャートである。
【図14】図9のポリッシング装置の第1手法によるドレッシングの一連の動作例を示すタイミングチャートである。
【図15】図9のポリッシング装置の第3手法によるドレッシングの一連の動作例を示すタイミングチャートである。
【図16】図9のポリッシング装置の第4手法によるドレッシングの一連の動作例を示すタイミングチャートである。
【図17】図9のポリッシング装置の第5手法によるドレッシングの一連の動作例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 ターンテーブル
13 固定砥粒
15 研磨面
21 トップリング
31 光源
32 異物除去装置
32A ドレッサ
32B 異物除去装置
32C アトマイザ
32D 超音波発生器
32E 真空吸引装置
34 レーザ光放出口
35 レーザ光線
37 ナイロンブラシ
38 ドレッシング機構
40 純水供給源
41 供給装置
42 気体供給源
43 第2薬液供給源
44 第1薬液供給源
45 真空供給源
144、145 トップリング
146、147 ターンテーブル
146A、147A 固定砥粒
146B、147B 研磨面
148、149 ターンテーブル
150、151 研磨液供給ノズル
152、153 アトマイザ
154、155、156、157 ドレッサ
160 ロータリトランスポータ
164、165 プッシャー
168 機械的ドレッシング機構
192、193 光ドレッシング機構
201〜207 研磨装置
208 ポリッシング装置

Claims (17)

  1. 砥粒と該砥粒を固着させるバインダとを含んで形成された研磨工具であって、研磨対象物に押圧され、該研磨対象物を研磨する研磨工具と;前記研磨工具の研磨面上に、前記バインダの前記砥粒を保持する保持力を弱める光線を照射する光源と;
    前記研磨により生ずる異物、または前記照射により生ずる異物を強制的に除去する異物除去装置とを備える;
    研磨装置。
  2. 前記異物除去装置が、ダイヤモンド粒子を含み、前記研磨面に押圧可能に形成されたドレッサである;
    請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記異物除去装置が、前記研磨面に擦り付け可能に形成されたナイロンブラシを有する;
    請求項1に記載の研磨装置。
  4. 前記異物除去装置が、気体と液体とからなる圧力調整された混合流体を発生させ、前記研磨面に向けて噴射する混合流体発生器である;
    請求項1に記載の研磨装置。
  5. 前記異物除去装置が、超音波を前記研磨面に向けて発生させる超音波発生器である;
    請求項1に記載の研磨装置。
  6. 前記照射が行われるときに、第1液体を前記研磨面上に供給する第1液体供給機を備え;
    前記異物除去装置が、前記異物を除去する、前記第1液体とは異なる第2液体を前記研磨面上に供給する第2液体供給機である;
    請求項1に記載の研磨装置。
  7. 前記異物除去装置が、前記異物を真空にて吸引する真空吸引装置である;
    請求項1に記載の研磨装置。
  8. 砥粒と該砥粒を固着させるバインダとを含んで形成された研磨工具であって、研磨対象物に押圧され、該研磨対象物を研磨する研磨工具の研磨面上に、前記バインダの前記砥粒を保持する保持力を弱める光線を照射する光線照射工程と;
    前記研磨対象物を前記研磨工具で研磨する研磨工程で前記研磨面上に生ずる異物、または前記光線照射工程で前記研磨面上に生ずる異物を強制的に除去する異物除去工程とを備える;
    研磨工具のドレッシング方法。
  9. 前記異物除去工程が、ダイヤモンド粒子を含んで形成されたドレッサを前記研磨面に押圧する工程を含む;
    請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  10. 前記異物除去工程が、ナイロンブラシを前記研磨面上に擦り付ける工程を含む;
    請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  11. 前記異物除去工程が、気体と液体とからなる圧力調整された混合流体を前記研磨面に吹き付ける工程を含む;
    請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  12. 前記異物除去工程が、超音波を前記研磨面に照射する工程を含む;
    請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  13. 前記光線照射工程が、前記研磨面に第1液体を供給する工程を含み;
    前記異物除去工程が、前記第1液体とは異なる第2液体を前記研磨面に供給する工程を含む;
    請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  14. 前記異物除去工程が、前記異物を真空にて吸引する工程を含む;
    請求項8に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  15. 砥粒と該砥粒を固着させるバインダとを含んで形成された研磨工具であって、研磨対象物に押圧され、該研磨対象物を研磨する研磨工具の研磨面上に、前記バインダの前記砥粒を保持する保持力を弱める光線を照射する光線照射工程を備え;
    前記光線照射工程を、前記研磨工具により研磨対象物を研磨する研磨工程と同時に行い、さらに前記研磨工程と次の前記研磨工程との間に行う;
    研磨工具のドレッシング方法。
  16. 前記研磨工程が前記研磨工具を回転させることにより行われ、前記研磨工程が行われていない間の前記研磨工具の回転数が1分間当り10回転以下である;
    請求項15に記載の研磨工具のドレッシング方法。
  17. 前記光線照射工程におけるドレッシング速度が大きいときは、前記研磨工程と同時に行われる光線照射工程を間欠的に行ない、前記ドレッシング速度が小さいときには、さらに前記研磨工程と次の前記研磨工程との間にも前記光線照射工程を行う;
    請求項15または請求項16に記載の研磨工具のドレッシング方法。
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