JP2004042163A - 研磨装置及びその消耗・交換部品の貼付け剥がし方法 - Google Patents

研磨装置及びその消耗・交換部品の貼付け剥がし方法 Download PDF

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Abstract

【課題】研磨布、バッキングフィルム、押圧リング等の消耗・交換部品の研磨テーブルやトップリングへの貼付け及び剥がし、特に貼付けた消耗・交換部品の剥がしが容易な研磨装置及びその消耗・交換部品の貼付け剥がし方法を提供すること。
【解決手段】基板を保持するトップリングと、研磨テーブル10を具備し、該トップリングで保持する基板を該研磨テーブル10の研磨面上に当接させ、該研磨テーブル10と該基板の相対運動により、該基板を研磨する研磨装置において、トップリング及び研磨テーブル10に貼付ける研磨布11等消耗・交換部品を所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる感温性粘着テープ13を介在させて該トップリング及び研磨テーブル10に貼付けた。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板を保持するトップリング及び研磨テーブルを具備し、該トップリングで保持する基板を該研磨テーブルの研磨面上に当接させ、該研磨テーブルと該基板の相対運動により、該基板を研磨する研磨装置及びその消耗・交換部品の貼付け剥がし方法に関するものである。
【0002】
従来、半導体基板等の基板を研磨処理する研磨装置は、上面に研磨布を貼付けターンテーブルを具備し、該ターンテーブルの研磨布上面にトップリング等で保持する基板を当接させ、該ターンテーブルを回転させると共に、トップリングを回転させ、該研磨布と基板の相対運動により、基板の研磨面を研磨するように構成されている。
【0003】
このような研磨装置において、研磨布をターンテーブル上面に貼付けるには図1に示すように、研磨布11の裏面又はターンテーブル10上面又は双方に粘着材12を塗布(図では研磨布11の裏面に塗布)して貼付けている。そしてこの粘着材12には、基板の研磨処理中に研磨布11がターンテーブル10から剥れないようにするため、粘着強度の高いものを使用していた。
【0004】
そのため、研磨布11の交換時に研磨布11をターンテーブル10から剥がすのに多大な人力やそのための治具を必要としていた。また、剥がすのに多大な力を要することから、研磨布11は剥がした時点で大きく破損することになるので、交換時期前に剥がした場合は、その再利用は不可能であった。
【0005】
また、粘着材12には研磨布11を剥がした後にターンテーブル10の上面に残りにくいものを使用しているが、多少は残ってしまうので毎回ターンテーブル10の上面を必ずアルコールで拭いて残っている粘着剤を除去する必要があった。このような研磨布11の剥がし作業やターンテーブル10の上面をアルコールで拭いて清掃する作業は時間のかかる困難な作業であった。
【0006】
また、同様な問題は、研磨装置のトップリングの基板保持面に貼付けるバッキングフィルムや、該トップリングの保持された基板の外周部に貼付けた押圧リングの貼付け剥がしにおいても存在していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、研磨布、バッキングフィルム、押圧リング等の消耗・交換部品の研磨テーブルやトップリングへの貼付け及び剥がし、特に貼付けた消耗・交換部品の剥がしが容易な研磨装置及びその消耗・交換部品の貼付け剥がし方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、基板を保持するトップリングと、研磨テーブルを具備し、該トップリングで保持する基板を該研磨テーブルの研磨面上に当接させ、該研磨テーブルと該基板の相対運動により、該基板を研磨する研磨装置において、トップリング及び研磨テーブルに貼付ける消耗・交換部品を所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる感温性粘着テープを介在させて該トップリング及び研磨テーブルに貼付けたことを特徴とする。
【0009】
上記のように消耗・交換部品とトップリング及び研磨テーブルの間に感温性粘着テープを介在させて該消耗・交換部品を該トップリング及び研磨テーブルに貼付けたので、感温性粘着テープは所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる性質を有するから、該感温性粘着テープを設定温度以上に加熱又は冷却することにより、特に感温性粘着テープを加温又は冷却して非粘着とすることにより、小さい剥がし力で消耗・交換部品を剥がすことができる。また、剥がし力が小さくて済むことから、剥がした消耗・交換部品にも損傷を与えない。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の研磨装置において、消耗・交換部品が研磨テーブル上面に貼付ける研磨布、トップリングの基板保持面に貼付けるバッキングフィルム、該トップリングに貼付けられ且つ保持された基板の外周部に位置する押圧リングのいずれか又は全部であることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、基板を保持するトップリングと、研磨テーブルを具備し、該トップリングで保持する基板を該研磨テーブルの研磨面上に当接させ、該研磨テーブルと該基板の相対運動により、該基板を研磨する研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法において、トップリング及び研磨テーブルに貼付ける消耗・交換部品を所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる感温性粘着テープを介在させ、該感温性粘着テープを設定温度以上又は以下に加温又は冷却して、該消耗・交換部品を貼付け又は該貼付けた該消耗・交換部品を剥がすことを特徴とする。
【0012】
上記のように消耗・交換部品とトップリング及び研磨テーブルの間に感温性粘着テープを介在させ、該感温性粘着テープを設定温度以上又は以下に加温又は冷却して、該感温性粘着テープを非粘着−粘着とするので、消耗・交換部品の貼付け剥がし、特に非粘着とすることにより、消耗・交換部品の剥がしが容易となる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法において、消耗・交換部品とトップリング及びテーブルの間に介在させた感温性粘着テープを加温又は冷却する治具を用いて、該消耗・交換部品を該トップリング及びテーブルに貼付け又は該貼付けたトップリング及びテーブルを剥がすことを特徴とする。
【0014】
上記のように感温性粘着テープを加温又は冷却する治具を用いることにより、該感温性粘着テープを容易に非粘着とすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法において、消耗・交換部品が研磨テーブル上面に貼付ける研磨布、トップリングの基板保持面に貼付けるバッキングフィルム、該トップリングに貼付けられ且つ保持された基板の外周部に位置する押圧リングのいずれか又は全部であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図2は本発明に係る研磨装置のターンテーブル部分の構成例を示す図である。図示するように、研磨布11とターンテーブル10の上面間に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11をターンテーブル10の上面に貼付けている。なお、14はターンテーブル10を矢印A方向に回転するためのモータである。感温性粘着テープ13は、図3に示すように、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム13−1の両面に粘着剤13−2、13−2が塗布された構成のものである。
【0017】
上記感温性粘着テープ13のPETフィルム13−1の両面の粘着剤13−2は、インテリマー(米国Landec社の登録商標)と称する粘着剤で、このインテリマー粘着剤は外部の温度変化に応じて、結晶状態から非結晶状態への可逆変化を起こす粘着剤で、図8に示すように予め設定された温度(スイッチング温度)Ts以下では通常の粘着剤(粘着力が大)として作用するが、該設定温度Ts以上では粘着力が小さくなり容易に剥がすことができる。また、逆に予め設定された設定温度Ts以上では通常の粘着剤として作用するが、該設定温度Ts以下では粘着力が小さくなり容易に剥がすことができるものもある。ここでは感温性粘着テープ13として、ニッタ株式会社製のインテリマーテープを用いている。
【0018】
接着剤13−2が上記設定温度以下では通常の粘着剤として作用し、該設定温度以下では粘着力が小さくなる感温性粘着テープ13を用いて研磨布11をターンテーブル10の上面に貼付けるには、例えばターンテーブル10の上面温度を上記設定温度より高い所定温度にし、ターンテーブル10上面に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を配置する。この場合、ターンテーブル10の上面は設定温度より高いから、粘着剤13−2の粘着力は弱く、研磨布11及び感温性粘着テープ13のターンテーブル10上面での位置合わせが容易となる。この状態でターンテーブル10を設定温度以下の所定温度(例えば設定温度より10℃以上低い温度)にし、ゴムローラ等で研磨布11の上面を押圧することで、研磨布11をターンテーブル10上面に感温性粘着テープ13を介して貼付けることができる。
【0019】
使用状態でのターンテーブル10の温度を上記設定温度より所定温度低い温度に維持することにより、粘着剤13−2の粘着力を大きい状態に維持できるから、研磨布11はターンテーブル10から剥れることがない。研磨布11をターンテーブル10から剥がすときは、ターンテーブル10を設定温度以上の所定温度(例えば設定温度より10℃以上高い温度)にする。これにより、粘着剤13−2の粘着力が小さくなるから、研磨布11をターンテーブル10から容易に剥がすことができる。また、粘着剤13−2が設定温度以上で粘着性を有し、該設定温度以下で非粘着性となる場合は、使用状態でのターンテーブル10の温度を該設定温度以上の所定温度に維持し、研磨布11を剥がすときは設定温度以下の所定温度にする。
【0020】
図4は本発明に係る研磨装置のターンテーブル部分の構成例を示す図である。図示するように、ターンテーブル10内にロータリージョイント16を介して加温又は冷却のための加温・冷却系15を設け、図示しない熱媒源又は冷媒源から、加熱熱媒Q又は冷却冷媒Qを供給し、循環させることができるようになっている。
【0021】
粘着剤13−2が設定温度以上で粘着性を、該設定温度以下で非粘着性を有する感温性粘着テープ13を使用する場合は、研磨布の貼付け時は、加温・冷却系15に冷却冷媒Qを循環させ、ターンテーブル10の上面を設定温度以下の所定温度に冷却しておく。この状態でターンテーブル10上面に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を載置する。この状態では粘着剤13−2は粘着力は小さいから、感温性粘着テープ13や研磨布11の位置合わせが容易である。位置合わせが終った状態で、冷却冷媒Qを循環を停止してターンテーブル10を昇温させるか又は加熱熱媒Qを循環させて積極的に加温し、上記設定温度以上の所定温度にする。これにより粘着剤13−2は粘着性を発揮するから、研磨布11の上面をゴムローラ等で押圧することにより、研磨布11は貼付けられる。
【0022】
粘着剤13−2の設定温度をターンテーブル10の使用温度より低い所定の温度とすることにより、基板の研磨処理中、研磨布11はターンテーブル10上面に粘着剤13−2の強い粘着力で貼付けられているから、研磨布11は剥れることはない。研磨布11を貼替えるとき又は他の研磨布11と交換するときは、加温・冷却系15に冷却冷媒Qを循環させて、ターンテーブル10上面を設定温度以下の所定の温度に冷却することにより、粘着剤13−2の粘着力はなくなるから、研磨布11を容易に剥がすことが可能となる。
【0023】
粘着剤13−2が設定温度以上で非粘着性を、該設定温度以下で粘着性を有する感温性粘着テープ13を使用する場合は、研磨布の貼付け時は、加温・冷却系15に加熱熱媒Qを循環させ、ターンテーブル10の上面を設定温度以上の所定温度に加温しておく。この状態でターンテーブル10上面に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を載置する。この状態では粘着剤13−2は非粘着性であるから、感温性粘着テープ13や研磨布11の位置合わせが容易である。位置合わせが終った状態で、加熱熱媒Qの循環を停止させターンテーブル10を下温させるか又は冷却冷媒Qを循環させて積極的に下温させ上記設定温度以下の所定温度にする。これにより粘着剤13−2は粘着性を発揮するから、研磨布11上面をゴムローラ等で押圧することにより、研磨布11は貼付けられる。
【0024】
粘着剤13−2の設定温度をターンテーブル10の使用温度より高い所定温度とすることにより、基板の研磨処理中、研磨布11はターンテーブル10上面に粘着剤13−2の強い粘着力により貼付けられているから、研磨布11は剥れることはない。研磨布11を貼替えるとき又は交換するときは、加温・冷却系15に加熱熱媒Qを循環させて、ターンテーブル10上面を設定温度以上の所定の温度に加温することにより、粘着剤13−2の粘着力は小さくなるから、研磨布11を容易に剥がすことが可能となる。
【0025】
また、ターンテーブル10の運転中、上記加温・冷却系15に加熱熱媒Q、冷却冷媒Qを供給し、ターンテーブル10の上面温度を粘着剤13−2の設定温度以上又は以下の該粘着剤13−2が強い粘着性を発揮する温度に維持し、運転停止時は、粘着剤13−2の粘着性が小さくなるようにしてもよい。
【0026】
図4では、ターンテーブル10の内部に加温、冷却するための加温・冷却系15を設ける例を示したが、図5に示すように、加熱治具20を用いて、ターンテーブル10に貼付けた研磨布11の剥がしも実施できる。即ち、加熱治具20はターンテーブル10を覆うことができる形状寸法の円板状でその周囲に鍔21が形成された形状である。そして内部には電熱線22が埋設されている。該電熱線22にAC又はDC電源より、加熱電流を通電することにより、加熱治具20全体を加熱することができるようになっている。なお、図5(a)は加熱治具20の全体を示す斜視図、図5(b)は断面図である。
【0027】
図5に示す加熱治具20を用いてターンテーブル10上面に貼付けた研磨布11を剥がす場合を図6に基づき説明する。ここで使用する感温性粘着テープ13はその粘着剤13−2が設定温度以上で非粘着性を、該設定温度以下で粘着性を有するものを用い、この設定温度はターンテーブル10の使用温度以上の所定温度とする。先ず、使用温度にあるターンテーブル10上面に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を貼付け、基板の研磨処理に使用する。そして研磨布11を貼替えるとき又は別の研磨布11と交換するときは、ターンテーブル10上の研磨布11上に加熱治具20を被せ、電熱線22に加熱電流を通電する。これにより、加熱治具20は加熱するから、感温性粘着テープ13の粘着剤13−2は粘着性を失い非粘着性となる。この状態で、加熱治具20を外し、ターンテーブル10から研磨布11を剥がす。これにより小さい剥がす力で容易に研磨布11をターンテーブル10から剥がすことができる。
【0028】
また、感温性粘着テープ13として、その粘着剤13−2がターンテーブル10の使用温度以下の所定の設定温度で非粘着性となり、該設定温度以上で粘着性を有するものを用いる場合は、使用温度にあるターンテーブル10の上面に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を貼付け、基板の研磨処理に使用する。研磨布11を貼替えるとき又は別の研磨布11と交換するときは、例えば図7に示すように、内部に冷却冷媒Qを流す冷媒系32を埋設した冷却治具30(外観形状は図5と略同じで円板状の周囲に鍔31が形成されている)を研磨布11に被せ、冷媒系32に冷却冷媒Qを供給することにより、感温性粘着テープ13の粘着剤13−2がその設定温度以下の所定温度に冷却され粘着性を失い非粘着性となる。この状態で、冷却治具30を外し、ターンテーブル10から研磨布11を剥がし、これにより小さい剥がす力で容易に剥がすことができる。
【0029】
上記のようにターンテーブル10上面に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を貼付けるので、ターンテーブル10の温度制御により研磨布11の貼付け剥がしが、また加熱治具20又は冷却治具30を用いてターンテーブル10に貼付けた研磨布11の剥がしが小さい力で容易にできるから、研磨布11の交換作業が大幅に改善される。従って、従来の特殊な治具を用いた面倒な剥がし作業がなくなる。また、研磨布11の交換時期前に一度外し、再度利用することが可能となる。例えばユーザーが途中で別の研磨処理を行いたい場合など一時研磨布11を外して別種の研磨布11を貼付け、研磨処理をした後、上記再度外した研磨布11を貼付け、研磨処理を行うことができる。
【0030】
ターンテーブル10内の冷却水の温度調節機能を使用してターンテーブル10を加温・冷却することで粘着−非粘着させることが可能であるが、工場内のチラー設備に問題があり容易にできない場合は、研磨布11を加温する加温治具20を利用することで、容易に感温性粘着テープ13を粘着−非粘着にすることができる。
【0031】
上記例ではターンテーブル10を用いる研磨装置を例に説明したが、本発明はターンテーブル10を用いる研磨装置に限定されるものではなく、要は研磨布を貼付けたテーブルを具備し、該テーブルの研磨布面上に被研磨物を当接し、該研磨布と被研磨物の相対運動により、該被研磨物を研磨する研磨装置に広く適用できる。
【0032】
また、上記例では研磨装置のターンテーブル10の上面と研磨布の間に感温性粘着テープ13を介在させて研磨布11を貼付ける例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばトップリングに貼付けるバッキングフィルムや押圧リングにも適用できる。図9は本発明に係るトップリングの構成例を示す断面図である。
【0033】
本トップリング40は基板保持板41と該基板保持板41の外周部にボルト42によって着脱可能に固定されたリテーナリング43とを具備し、基板Wfを収容する凹部44は基板保持板41の下面(基板保持面)とリテーナリング43で形成されている。基板保持板41の周囲には押圧リング45が上下動可能に設けられている。基板保持板41の下面にはバッキングフィルム46が貼付けられている。また、基板保持板41には上面中央部に凹球面47aが形成された取付フランジ47が固定されている。
【0034】
取付フランジ47の上方にはシャフト48が配置されている。該シャフト48の下端には、凹球面49aを形成した駆動軸フランジ49が固定されている。両凹球面47aと凹球面49aとの間には、球ベアリング50が介装されている。基板保持板41と取付フランジ47の間には空間51が形成され、この空間51に真空、加圧空気、水等の流体が供給できるようになっている。基板保持板41は空間51と連通して下面に開口する連通孔52を有している。バッキングフィルム46にも該連通孔52に対向した位置に貫通孔が形成されている。これによって基板Wfの上面を真空によって吸着可能であり、又、基板Wfの上面に液体又は加圧空気等の流体を供給できるようになっている。
【0035】
押圧リング45は、最下位置にあってアルミナセラミックからなる第1押圧リング部材45aと、該第1押圧リング部材45aの上方にあるステンレス鋼からなる第2、第3押圧リング部材45b、45cとから構成されている。第2及び第3押圧リング部材45b、45cは、ボルト(図示せず)によって相互に接続されており、第1押圧リング部材45aは第2押圧リング部材45bに貼付けられている。第1押圧リング部材45aの下端部はターンテーブル10の上面に貼り付けられた研磨布11(図2参照)を押圧する押圧面45fとなっている。
【0036】
上記構成のトップリング40の基板保持板41の下面に貼付けたバッキングフィルム46の下面に真空吸着で保持したWfを図2に示すターンテーブル10の研磨布11の上面に押し当て、トップリング40のシャフト48を中心とした回転と、ターンテーブル10の回転による基板Wfと研磨布11の相対運動により、基板Wfを研磨する。この研磨動作により、押圧リング45の第1押圧リング部材45aは摩耗するから、該第1押圧リング部材45aが所定量摩耗したら該第1押圧リング部材45aを交換する必要がある。また、バッキングフィルム46も多数の基板Wfを研磨する間に摩耗するから、所定の時期に交換する必要がある。
【0037】
ここでは、第1押圧リング部材45aやバッキングフィルム46に図示は省略するが、上記感温性粘着テープを用いる。即ち、押圧リング45の第2押圧リング部材45bと第1押圧リング部材45aの間に感温性粘着テープを介在させて該第1押圧リング部材45aを第2押圧リング部材45bの下面に貼り付ける。また、基板保持板41の下面とバッキングフィルム46の間に感温性粘着テープを介在させて該基板保持板41の下面にバッキングフィルム46を貼り付ける。
【0038】
上記のように第2押圧リング部材45bと第1押圧リング部材45aの間に感温性粘着テープを介在させて第1押圧リング部材45aを貼付け、また基板保持板41の下面とバッキングフィルム46の間に感温性粘着テープを介在させてバッキングフィルム46を貼り付けることにより、上記と同様、感温性粘着テープの温度コントロールにより第1押圧リング部材45a及びバッキングフィルム46の貼付け、剥がしが極めて容易となる。
【0039】
また、貼付・剥がし作業には、例えば図10にヒータ線61を配置した板状ヒータ60をバッキングフィルム46或いは第1押圧リング部材45aに当接し、ヒータ線61にコンセント62を通して加熱電流を通電し、バッキングフィルム46或いは第1押圧リング部材45aを加熱することにより、これらを容易に貼付け・剥がすことが可能となる。
【0040】
なお、トップリングの構成例は上記例に限定されるものではなく、例えば基板の側面を直接受け止めるリテイナリングを採用したトップリングについても、同様に適用できる。
【0041】
また、上記例では、バッキングフイルム46、第1押圧リング部材45a、研磨布11の貼付け剥がし例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、研磨装置のトップリングや研磨テーブルに貼付ける各種消耗・交換部品の貼付け剥がしに用いることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上、説明したように各請求項に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0043】
請求項1及び2に記載の発明によれば、バッキングフィルム、押圧リング、研磨布等の消耗・交換部品とトップリング及び研磨テーブルの間に感温性粘着テープを介在させて該消耗・交換部品を該トップリング及び研磨テーブルに貼付けたので、感温性粘着テープは所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる性質を有するから、該感温性粘着テープを設定温度以上に加熱又は冷却することにより、特に感温性粘着テープを加温又は冷却して非粘着とすることにより、小さい剥がし力で消耗・交換部品を剥がすことができる。また、剥がし力が小さくて済むことから、剥がした消耗・交換部品にも損傷を与えることなく剥がすことができ、これら消耗・交換部品をその交換時期前に一度外し、再度利用することが可能となる。
【0044】
請求項3乃至5に記載の発明によれば、バッキングフィルム、押圧リング、研磨布等の消耗・交換部品とトップリング及び研磨テーブルの間に感温性粘着テープを介在させ、該感温性粘着テープを設定温度以上又は以下に加温又は冷却して、該感温性粘着テープを非粘着−粘着とするので、消耗・交換部品の貼付け剥がし、特に非粘着とすることにより、消耗・交換部品の剥がしが容易となるから、請求項1及び2に記載の発明と同様のような効果が得られる。
【0045】
請求項4に記載の発明によれば、感温性粘着テープを加温又は冷却する治具を用いることにより、該感温性粘着テープを容易に非粘着とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の研磨装置のターンテーブル部分の概略構成を示す図である。
【図2】本発明に係る研磨装置のターンテーブル部分の概略構成を示す図である。
【図3】感温性粘着テープの構成例を示す図である。
【図4】本発明に係る研磨装置のターンテーブル部分の概略構成を示す図である。
【図5】加熱治具の構成例を示す図で、図5(a)は外観斜視図、図5(b)は断面図である。
【図6】本発明に係る研磨布の剥がし方法を説明するための図である。
【図7】本発明に係る研磨布の剥がし方法を説明するための図である。
【図8】感温性粘着テープの温度と粘着力の関係を示す図である。
【図9】本発明に係る研磨装置のトップリングの概略構成を示す図である。
【図10】本発明に係るトップリングの消耗部品の貼付・剥がしに用いる治具の構成例を示す図である。
【符号の説明】
10      ターンテーブル
11      研磨布
12      粘着材
13      感温性粘着テープ
14      モータ
15      加温・冷却系
16      ロータリージョイント
20      加熱治具
21      鍔
22      電熱線
30      冷却治具
31      鍔
32      冷媒系
40      トップリング
41      基板保持板
42      ボルト
43      リテーナリング
44      凹部
45      押圧リング
46      バッキングフィルム
47      取付フランジ
48      シャフト
49      駆動軸フランジ
50      球ベアリング
51      空間
52      連通孔
60      板状ヒータ
61      ヒータ線
62      コンセント

Claims (5)

  1. 基板を保持するトップリングと、研磨テーブルを具備し、該トップリングで保持する基板を該研磨テーブルの研磨面上に当接させ、該研磨テーブルと該基板の相対運動により、該基板を研磨する研磨装置において、
    前記トップリング及び研磨テーブルに貼付ける消耗・交換部品を所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる感温性粘着テープを介在させて該トップリング及び研磨テーブルに貼付けたことを特徴とする研磨装置。
  2. 請求項1に記載の研磨装置において、
    前記消耗・交換部品が前記研磨テーブル上面に貼付ける研磨布、前記トップリングの基板保持面に貼付けるバッキングフィルム、該トップリングに貼付けられ且つ保持された基板の外周部に位置する押圧リングのいずれか又は全部であることを特徴とする研磨装置。
  3. 基板を保持するトップリングと、研磨テーブルを具備し、該トップリングで保持する基板を該研磨テーブルの研磨面上に当接させ、該研磨テーブルと該基板の相対運動により、該基板を研磨する研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法において、
    前記トップリング及び研磨テーブルに貼付ける消耗・交換部品を所定の設定温度を境に非粘着−粘着となる感温性粘着テープを介在させ、該感温性粘着テープを設定温度以上又は以下に加温又は冷却して、該消耗・交換部品を貼付け又は該貼付けた該消耗・交換部品を剥がすことを特徴とする研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法。
  4. 請求項3に記載の研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法において、
    前記消耗・交換部品と前記トップリング及びテーブルの間に介在させた感温性粘着テープを加温又は冷却する治具を用いて、該消耗・交換部品を該トップリング及びテーブルに貼付け又は該貼付けたトップリング及びテーブルを剥がすことを特徴とする研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法。
  5. 請求項3又は4に記載の研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法において、
    前記消耗・交換部品が前記研磨テーブル上面に貼付ける研磨布、前記トップリングの基板保持面に貼付けるバッキングフィルム、該トップリングに貼付けられ且つ保持された基板の外周部に位置する押圧リングのいずれか又は全部であることを特徴とする研磨装置における消耗・交換部品の貼付け剥がし方法。
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