JP2004041131A - 4−ヒドロキシインドールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】医薬品の中間体として有用な4−ヒドロキシインドールを安価な原料から簡便に製造する方法を提供する。
【解決手段】微生物存在下に、インドールの4位を水酸化するか、又は、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化することを特徴とする4−ヒドロキシインドールの製造法。
【選択図】 なし。
【解決手段】微生物存在下に、インドールの4位を水酸化するか、又は、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化することを特徴とする4−ヒドロキシインドールの製造法。
【選択図】 なし。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品、農薬などの合成原料として有用な4−ヒドロキシインドールの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、4−ヒドロキシインドールの製造方法としては、以下のような方法が知られている。
1)シクロヘキサン−1,3−ジオンとハロゲノピルビン酸エステルを塩基性化合物の存在下に反応さた後、加水分解及び脱水せしめて得られる4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロクマロン−3−カルボン酸をアンモニアと反応させて4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロインドールとし、さらにこれをパラジウムカーボン等の触媒の存在下に脱水素して4−ヒドロキシインドールを得る方法(特開2000−44555)。
2)3−ニトロフェノールと塩素酸ナトリウムを酸化合物の存在下に反応せしめて得られた2−クロロ−3−ニトロフェノールと塩化ベンジルを塩基化合物の存在下で反応せしめて2−クロロ−3−ニトロフェニルベンジルエーテルを得る。次いでこれとシアノ酢酸エチルエステルを無水第3ブチルアルコールの存在下に反応せしめて6−ベンジルオキシ−2−ニトロベンジルシアノ酢酸エステルを得、これとジメチルホルムアミドを反応せしめて6−ベンジルオキシ−2−ニトロベンジルシアニドを得る。さらに、これをパラジウムカーボン等の触媒の存在下に水素添加して4−ヒドロキシインドールを得る方法(特開昭56−115771)。
【0003】
しかし上記の方法は、いずれも出発物質から多段階の工程を経て合成されること、高価な触媒を大量に必要とすることなど種々の問題点を有しており、工業的に有利な方法とは言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、医薬品、農薬の合成原料として有用な4−ヒドロキシインドールを安価な材料から簡便に製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、安価で入手容易なインドールの4位を水酸化して4−ヒドロキシインドールを与える微生物群、及び、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化して4−ヒドロキシインドールを与える微生物群を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
即ち、本発明は、下記式(1);
【0007】
【化5】
【0008】
で表されるインドールの4位を水酸化する活性を有する微生物の菌体あるいは培養物の存在下、前記式(1)で表されるインドールの4位を水酸化することを特徴とする下記式(2);
【0009】
【化6】
【0010】
で表される4−ヒドロキシインドールの製造法を提供する。
【0011】
また、本発明は、下記式(3);
【0012】
【化7】
【0013】
で表される1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化する活性及び1位を脱ベンゾイル化する活性を有する微生物の菌体あるいは培養物の存在下、前記式(3)で表される1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化することを特徴とする下記式(2);
【0014】
【化8】
【0015】
で表される4−ヒドロキシインドールの製造法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】
本発明の原料である前記式(1)で表されるインドールは工業的に安価で入手可能である 。また、前記式(3)で表される1−ベンゾイルインドールは、インドールと塩化ベンゾイルを水酸化カリウム等の塩基性化合物の存在下に反応させることにより、容易に合成することができる。
【0018】
本発明では、インドールの4位を水酸化する活性を有する微生物、または、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化する活性を有する微生物を用いて4−ヒドロキシインドールを製造する。
【0019】
本発明に使用できる、インドールの4位を水酸化する活性を有する微生物としては、例えば、アンブロシオジーマ(Ambrosiozyma)属、キャンディダ(Candida )属 、ディポダスカス(Dipodascus )属、ガラクトマイセス(Galactomyces )属、クリベロマイセス(Kluyveromyces )属、クライシア(Kuraishia )属、メッチニコビア(Metschnikowia )属、オガタエア(Ogataea)属、パチソレン(Pachysolen )属、ピキア(Pichia )属、ロドトルーラ(Rhodotorula )属、バシラス(Bacillus )属、ノカルディア(Nocardia )属、シュードモナス(Pseudomonas )属、ロドコッカス(Rhodococcus )属、又はロイコノストック(Leuconostoc )属に属する微生物が挙げられる。好ましくは、アンブロシオジーマ・プラチポディス(Ambrosiozyma platypodis)IFO1471、キャンディダ・アルビカンス(Candida albicans)IFO0759、キャンディダ・ケフィル(Candidakefyr)IFO0008、キャンディダ・マルトサ(Candida maltosa)IFO1976、キャンディダ・モギー(Candida mogii)IFO0436、キャンディダ・ノルベゲンシス(Candida norvegensis)IFO1020、キャンディダ・サイトアナ(Candida saitoana)IFO0380、ディポダスカス・オベテンシス(Dipodascus ovetensis)IFO1201、ガラクトマイセス・レッシー(Galactomyces reessii)IFO10823、クリベロマイセス・マルキアヌス(Kluyveromyces marxianus)IFO0541、クライシア・カプスラタ(Kuraishia capsulata)IFO0721、メッチニコビア・グレッシー(Metschnikowia gruessii)IFO0749、オガタエア・ミヌタ・バー・ノンファーメンタンス(Ogataea minuta var. nonfermentans)IFO1473、パチソレン・タノフィラス(Pachysolen tannophilus)IFO1007、ピキア・ジャディニー(Pichia jadinii)IFO 0987、ピキア・ロダネンシス(Pichia rhodanensis)IFO1272、ピキア・ビカーハミー(Pichia wickerhamii)IFO1278、ロドトルーラ・グラミニス(Rhodotorula graminis)IFO0190、バシラス・コアグランス(Bacillus coagulans)IFO3886、ノカルディア・フスカ(Nocardia fusca)IFO14340、シュードモナス・オキサラチカス(Pseudomonas oxalaticus)IFO13593、ロドコッカス・エクイ(Rhodococcus equi)JCM1313、ロドコッカス・ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous)IFO3338、又はロイコノストック・メセンテロイデス・サブスピーシーズ・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides subsp. mesenteroides)IFO3426等の微生物が挙げられる。
【0020】
また、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化する活性を有する微生物としては、例えば、ブラチスポリウム(Brachysporium )属、クラミドマイセス(Chlamydomyces )属、グロエオフィラム(Gloeophyllum)属、又はアスペルギルス(Aspergillus)属に属する微生物が挙げられる。好ましくは、アスペルギルス・パラシチカス(Aspergillus parasiticus)IFO4301、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4386、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4279、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IAM2631、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4239、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4241、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4243、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4244、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4252、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4274、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4391、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4403、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO5241、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IAM2669、アスペルギルス・テレウス(Aspergillus terreus)IFO5445、ブラチスポリウム・ニグラム(Brachysporium nigrum)IFO9588、クラミドマイセス・パルマラム(Chlamydomyces palmarum)IFO8861、又はグロエオフィラム・セピアリウム(Gloeophyllum sepiarium)IFO4944等の微生物が挙げられる。
【0021】
これらの微生物は一般に入手または購入が容易な保存株から得ることや、自然界から分離することができる。また、これらの微生物に変異を生じさせてより本反応に有利な性質を有する変異株を得ることもできる。更に、上記微生物に由来する酵素を高生産するように形質転換された形質転換微生物を利用することもできる。形質転換微生物の作成方法としては、当該分野において周知であり、例えば、Molecular Cloning 2nd Edition (Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989)、Current Protocols in Molecular Biology (Greene Publishing Associates and Wiley−Interscience)に記載されている。
【0022】
上記微生物を培養する為の培地は、その微生物が増殖し得るものである限り特に限定されない。例えば、炭素源として、グルコース、シュークロース等の糖質、エタノール、グリセロール等のアルコール類、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸及びそのエステル類、菜種油、大豆油等の油類、窒素源として、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、ペプトン、カザミノ酸、コーンスティープリカー、ふすま、酵母エキスなど、無機塩類として、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウムなど、他の栄養源として、麦芽エキス、肉エキス等を含有する通常の液体培地が使用され得る。培養は好気的に行い、通常、培養時間は1〜5日間程度、培地のpHは3〜9、培養温度は10〜50℃で行い得る。
【0023】
本発明の反応は適当な溶媒中に基質であるインドール又は1−ベンゾイルインドール、補酵素NADHまたはNADPH、及び、上記微生物の培養物またはその処理物を添加し、pH調整下攪拌することにより行い得る。ここで、培養物とは微生物の培養液、培養液から遠心分離等によって分離された菌体、菌体を緩衝液等に懸濁した懸濁液等を表し、その処理物とは凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、菌体の破砕物、無細胞抽出液、精製酵素等を表す。更にそれらは、酵素自体あるいは菌体のまま公知の手段で固定化して得た固定化酵素としても用いられ得る。
【0024】
反応条件は用いる微生物、基質濃度等によって異なるが、通常、基質濃度は約0.01〜10重量%、反応温度は10〜50℃、反応のpHは2〜10、反応時間は1〜72時間で行い得る。基質は一括、または連続的に添加し得る。反応はバッチ方式または連続方式で行い得る。
【0025】
また反応は、一般に用いられるNADHまたはNADPHの再生系を組み合わせて用いる事により、高価な補酵素の使用量を大幅に減少させ得る。代表的なNADHまたはNADPHの再生系としては、例えば、グルコース脱水素酵素及びグルコースを用いる方法が挙げられる。
【0026】
反応で生じた4−ヒドロキシインドールは、常法により精製され得る。例えば、必要に応じ遠心分離、濾過等の処理を施して菌体等の懸濁物を除去し、次いで一般的な抽出溶剤、例えば酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤で抽出し、有機溶剤を減圧下で除去し、そして減圧蒸留またはクロマトグラフィー等の処理を行う事により精製され得る。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)酵母を用いたインドールからの4−ヒドロキシインドールの製造表1に示した微生物を、試験管中で滅菌した5mlの培地A(グルコース40g、イーストエキス3g、リン酸二水素カリウム7g、リン酸水素二アンモニウム13g、硫酸マグネシウム七水和物0.8g、硫酸第一鉄七水和物0.09g、硫酸亜鉛七水和物0.06g、硫酸マンガン七水和物0.01g、硫酸銅五水和物0.005g、塩化ナトリウム0.1g、水1l、滅菌前pH6.5)に接種し、28℃で3日間振とう培養した。培養終了後、培養液0.5mlから遠心分離により菌体を分離・回収した。分離した微生物の菌体に反応液A(インドール2g、グルコース10g、NAD1g、NADP1g、2−ケトグルタル酸3.7g、アスコルビン酸ナトリウム6g、グルコース脱水素酵素30ku、0.2Mカリウム−リン酸緩衝液(pH7.5)1l)0.25mlを加えて懸濁し、30℃で24時間振とうした。反応終了後、菌体反応液に酢酸エチル0.75mlを加えて抽出し、減圧濃縮した。得られた濃縮物をHPLCにより分析し、高速液体クロマトグラフィーにて生成した4−ヒドロキシインドールの収率を調べた結果を表1に示した。
高速液体クロマトグラフィー分析条件
カラム:COSMOSIL 5C18−ARII(4.6mmφ×250mm、ナカライテスク社製)、溶離液:メタノール/10mMカリウム−リン酸緩衝液(pH2.5)=1/9、流速:1.5ml/分、温度:45℃、検出波長:254nm
【0029】
【表1】
【0030】
(実施例2)細菌を用いたインドールからの4−ヒドロキシインドールの製造表2に示した微生物を、試験管中で滅菌した5mlの培地B(ポリペプトン10g、イーストエキス5g、肉エキス5g、塩化ナトリウム3g、水1l、滅菌前pH7.0)に接種し、28℃で3日間振とう培養した。培養終了後、培養液1mlから遠心分離により菌体を分離・回収した。分離した微生物の菌体に反応液B(インドール2g、グルコース10g、NAD1g、NADP1g、2−ケトグルタル酸3.7g、グルコース脱水素酵素30ku、0.2Mカリウム−リン酸緩衝液(pH7.5)1l)0.2mlを加えて懸濁し、30℃で24時間振とうした。反応終了後、菌体反応液に酢酸エチル0.6mlを加えて抽出し、減圧濃縮した。得られた濃縮物をHPLCにより分析し、高速液体クロマトグラフィーにて生成した4−ヒドロキシインドールの収率を調べた結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】
(実施例3)1−ベンゾイルインドールからの4−ヒドロキシインドールの製造
表3に示した微生物を、試験管中で滅菌した7mlの培地C(グルコース20g、イーストエキス5g、リン酸水素二カリウム1g、リン酸水素二アンモニウム2g、塩化カリウム0.5g、硫酸マグネシウム七水和物0.5g、硫酸第一鉄七水和物0.1g、炭酸カルシウム3g、水1l、滅菌前pH6.5)に接種し、28℃で3日間振とう培養した。培養終了後、培養液7mlに1−ベンゾイルインドール7mg及び反応液C(グルコース50g、NAD1g、NADP1g、グルコース脱水素酵素100ku、1Mカリウム−リン酸緩衝液(pH7.0)1l)0.7mlを加え、30℃で3日間振とうした。反応終了後、菌体反応液に酢酸エチル14mlを加えて抽出し、減圧濃縮した。得られた濃縮物をHPLCにより分析し、高速液体クロマトグラフィーにて生成した4−ヒドロキシインドールの収率を調べた結果を表3に示した。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】
本発明の方法により、医薬品中間体として有用な4−ヒドロキシインドールを安価な原料から簡便に製造する事ができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品、農薬などの合成原料として有用な4−ヒドロキシインドールの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、4−ヒドロキシインドールの製造方法としては、以下のような方法が知られている。
1)シクロヘキサン−1,3−ジオンとハロゲノピルビン酸エステルを塩基性化合物の存在下に反応さた後、加水分解及び脱水せしめて得られる4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロクマロン−3−カルボン酸をアンモニアと反応させて4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロインドールとし、さらにこれをパラジウムカーボン等の触媒の存在下に脱水素して4−ヒドロキシインドールを得る方法(特開2000−44555)。
2)3−ニトロフェノールと塩素酸ナトリウムを酸化合物の存在下に反応せしめて得られた2−クロロ−3−ニトロフェノールと塩化ベンジルを塩基化合物の存在下で反応せしめて2−クロロ−3−ニトロフェニルベンジルエーテルを得る。次いでこれとシアノ酢酸エチルエステルを無水第3ブチルアルコールの存在下に反応せしめて6−ベンジルオキシ−2−ニトロベンジルシアノ酢酸エステルを得、これとジメチルホルムアミドを反応せしめて6−ベンジルオキシ−2−ニトロベンジルシアニドを得る。さらに、これをパラジウムカーボン等の触媒の存在下に水素添加して4−ヒドロキシインドールを得る方法(特開昭56−115771)。
【0003】
しかし上記の方法は、いずれも出発物質から多段階の工程を経て合成されること、高価な触媒を大量に必要とすることなど種々の問題点を有しており、工業的に有利な方法とは言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、医薬品、農薬の合成原料として有用な4−ヒドロキシインドールを安価な材料から簡便に製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、安価で入手容易なインドールの4位を水酸化して4−ヒドロキシインドールを与える微生物群、及び、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化して4−ヒドロキシインドールを与える微生物群を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
即ち、本発明は、下記式(1);
【0007】
【化5】
【0008】
で表されるインドールの4位を水酸化する活性を有する微生物の菌体あるいは培養物の存在下、前記式(1)で表されるインドールの4位を水酸化することを特徴とする下記式(2);
【0009】
【化6】
【0010】
で表される4−ヒドロキシインドールの製造法を提供する。
【0011】
また、本発明は、下記式(3);
【0012】
【化7】
【0013】
で表される1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化する活性及び1位を脱ベンゾイル化する活性を有する微生物の菌体あるいは培養物の存在下、前記式(3)で表される1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化することを特徴とする下記式(2);
【0014】
【化8】
【0015】
で表される4−ヒドロキシインドールの製造法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0017】
本発明の原料である前記式(1)で表されるインドールは工業的に安価で入手可能である 。また、前記式(3)で表される1−ベンゾイルインドールは、インドールと塩化ベンゾイルを水酸化カリウム等の塩基性化合物の存在下に反応させることにより、容易に合成することができる。
【0018】
本発明では、インドールの4位を水酸化する活性を有する微生物、または、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化する活性を有する微生物を用いて4−ヒドロキシインドールを製造する。
【0019】
本発明に使用できる、インドールの4位を水酸化する活性を有する微生物としては、例えば、アンブロシオジーマ(Ambrosiozyma)属、キャンディダ(Candida )属 、ディポダスカス(Dipodascus )属、ガラクトマイセス(Galactomyces )属、クリベロマイセス(Kluyveromyces )属、クライシア(Kuraishia )属、メッチニコビア(Metschnikowia )属、オガタエア(Ogataea)属、パチソレン(Pachysolen )属、ピキア(Pichia )属、ロドトルーラ(Rhodotorula )属、バシラス(Bacillus )属、ノカルディア(Nocardia )属、シュードモナス(Pseudomonas )属、ロドコッカス(Rhodococcus )属、又はロイコノストック(Leuconostoc )属に属する微生物が挙げられる。好ましくは、アンブロシオジーマ・プラチポディス(Ambrosiozyma platypodis)IFO1471、キャンディダ・アルビカンス(Candida albicans)IFO0759、キャンディダ・ケフィル(Candidakefyr)IFO0008、キャンディダ・マルトサ(Candida maltosa)IFO1976、キャンディダ・モギー(Candida mogii)IFO0436、キャンディダ・ノルベゲンシス(Candida norvegensis)IFO1020、キャンディダ・サイトアナ(Candida saitoana)IFO0380、ディポダスカス・オベテンシス(Dipodascus ovetensis)IFO1201、ガラクトマイセス・レッシー(Galactomyces reessii)IFO10823、クリベロマイセス・マルキアヌス(Kluyveromyces marxianus)IFO0541、クライシア・カプスラタ(Kuraishia capsulata)IFO0721、メッチニコビア・グレッシー(Metschnikowia gruessii)IFO0749、オガタエア・ミヌタ・バー・ノンファーメンタンス(Ogataea minuta var. nonfermentans)IFO1473、パチソレン・タノフィラス(Pachysolen tannophilus)IFO1007、ピキア・ジャディニー(Pichia jadinii)IFO 0987、ピキア・ロダネンシス(Pichia rhodanensis)IFO1272、ピキア・ビカーハミー(Pichia wickerhamii)IFO1278、ロドトルーラ・グラミニス(Rhodotorula graminis)IFO0190、バシラス・コアグランス(Bacillus coagulans)IFO3886、ノカルディア・フスカ(Nocardia fusca)IFO14340、シュードモナス・オキサラチカス(Pseudomonas oxalaticus)IFO13593、ロドコッカス・エクイ(Rhodococcus equi)JCM1313、ロドコッカス・ロドクロウス(Rhodococcus rhodochrous)IFO3338、又はロイコノストック・メセンテロイデス・サブスピーシーズ・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides subsp. mesenteroides)IFO3426等の微生物が挙げられる。
【0020】
また、1−ベンゾイルインドールの4位を水酸化及び1位を脱ベンゾイル化する活性を有する微生物としては、例えば、ブラチスポリウム(Brachysporium )属、クラミドマイセス(Chlamydomyces )属、グロエオフィラム(Gloeophyllum)属、又はアスペルギルス(Aspergillus)属に属する微生物が挙げられる。好ましくは、アスペルギルス・パラシチカス(Aspergillus parasiticus)IFO4301、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4386、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4279、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IAM2631、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4239、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4241、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4243、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4244、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4252、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4274、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4391、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO4403、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IFO5241、アスペルギルス・ソヤエ(Aspergillus sojae)IAM2669、アスペルギルス・テレウス(Aspergillus terreus)IFO5445、ブラチスポリウム・ニグラム(Brachysporium nigrum)IFO9588、クラミドマイセス・パルマラム(Chlamydomyces palmarum)IFO8861、又はグロエオフィラム・セピアリウム(Gloeophyllum sepiarium)IFO4944等の微生物が挙げられる。
【0021】
これらの微生物は一般に入手または購入が容易な保存株から得ることや、自然界から分離することができる。また、これらの微生物に変異を生じさせてより本反応に有利な性質を有する変異株を得ることもできる。更に、上記微生物に由来する酵素を高生産するように形質転換された形質転換微生物を利用することもできる。形質転換微生物の作成方法としては、当該分野において周知であり、例えば、Molecular Cloning 2nd Edition (Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989)、Current Protocols in Molecular Biology (Greene Publishing Associates and Wiley−Interscience)に記載されている。
【0022】
上記微生物を培養する為の培地は、その微生物が増殖し得るものである限り特に限定されない。例えば、炭素源として、グルコース、シュークロース等の糖質、エタノール、グリセロール等のアルコール類、オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸及びそのエステル類、菜種油、大豆油等の油類、窒素源として、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、ペプトン、カザミノ酸、コーンスティープリカー、ふすま、酵母エキスなど、無機塩類として、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウムなど、他の栄養源として、麦芽エキス、肉エキス等を含有する通常の液体培地が使用され得る。培養は好気的に行い、通常、培養時間は1〜5日間程度、培地のpHは3〜9、培養温度は10〜50℃で行い得る。
【0023】
本発明の反応は適当な溶媒中に基質であるインドール又は1−ベンゾイルインドール、補酵素NADHまたはNADPH、及び、上記微生物の培養物またはその処理物を添加し、pH調整下攪拌することにより行い得る。ここで、培養物とは微生物の培養液、培養液から遠心分離等によって分離された菌体、菌体を緩衝液等に懸濁した懸濁液等を表し、その処理物とは凍結乾燥菌体、アセトン乾燥菌体、菌体の破砕物、無細胞抽出液、精製酵素等を表す。更にそれらは、酵素自体あるいは菌体のまま公知の手段で固定化して得た固定化酵素としても用いられ得る。
【0024】
反応条件は用いる微生物、基質濃度等によって異なるが、通常、基質濃度は約0.01〜10重量%、反応温度は10〜50℃、反応のpHは2〜10、反応時間は1〜72時間で行い得る。基質は一括、または連続的に添加し得る。反応はバッチ方式または連続方式で行い得る。
【0025】
また反応は、一般に用いられるNADHまたはNADPHの再生系を組み合わせて用いる事により、高価な補酵素の使用量を大幅に減少させ得る。代表的なNADHまたはNADPHの再生系としては、例えば、グルコース脱水素酵素及びグルコースを用いる方法が挙げられる。
【0026】
反応で生じた4−ヒドロキシインドールは、常法により精製され得る。例えば、必要に応じ遠心分離、濾過等の処理を施して菌体等の懸濁物を除去し、次いで一般的な抽出溶剤、例えば酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤で抽出し、有機溶剤を減圧下で除去し、そして減圧蒸留またはクロマトグラフィー等の処理を行う事により精製され得る。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)酵母を用いたインドールからの4−ヒドロキシインドールの製造表1に示した微生物を、試験管中で滅菌した5mlの培地A(グルコース40g、イーストエキス3g、リン酸二水素カリウム7g、リン酸水素二アンモニウム13g、硫酸マグネシウム七水和物0.8g、硫酸第一鉄七水和物0.09g、硫酸亜鉛七水和物0.06g、硫酸マンガン七水和物0.01g、硫酸銅五水和物0.005g、塩化ナトリウム0.1g、水1l、滅菌前pH6.5)に接種し、28℃で3日間振とう培養した。培養終了後、培養液0.5mlから遠心分離により菌体を分離・回収した。分離した微生物の菌体に反応液A(インドール2g、グルコース10g、NAD1g、NADP1g、2−ケトグルタル酸3.7g、アスコルビン酸ナトリウム6g、グルコース脱水素酵素30ku、0.2Mカリウム−リン酸緩衝液(pH7.5)1l)0.25mlを加えて懸濁し、30℃で24時間振とうした。反応終了後、菌体反応液に酢酸エチル0.75mlを加えて抽出し、減圧濃縮した。得られた濃縮物をHPLCにより分析し、高速液体クロマトグラフィーにて生成した4−ヒドロキシインドールの収率を調べた結果を表1に示した。
高速液体クロマトグラフィー分析条件
カラム:COSMOSIL 5C18−ARII(4.6mmφ×250mm、ナカライテスク社製)、溶離液:メタノール/10mMカリウム−リン酸緩衝液(pH2.5)=1/9、流速:1.5ml/分、温度:45℃、検出波長:254nm
【0029】
【表1】
【0030】
(実施例2)細菌を用いたインドールからの4−ヒドロキシインドールの製造表2に示した微生物を、試験管中で滅菌した5mlの培地B(ポリペプトン10g、イーストエキス5g、肉エキス5g、塩化ナトリウム3g、水1l、滅菌前pH7.0)に接種し、28℃で3日間振とう培養した。培養終了後、培養液1mlから遠心分離により菌体を分離・回収した。分離した微生物の菌体に反応液B(インドール2g、グルコース10g、NAD1g、NADP1g、2−ケトグルタル酸3.7g、グルコース脱水素酵素30ku、0.2Mカリウム−リン酸緩衝液(pH7.5)1l)0.2mlを加えて懸濁し、30℃で24時間振とうした。反応終了後、菌体反応液に酢酸エチル0.6mlを加えて抽出し、減圧濃縮した。得られた濃縮物をHPLCにより分析し、高速液体クロマトグラフィーにて生成した4−ヒドロキシインドールの収率を調べた結果を表2に示した。
【0031】
【表2】
【0032】
(実施例3)1−ベンゾイルインドールからの4−ヒドロキシインドールの製造
表3に示した微生物を、試験管中で滅菌した7mlの培地C(グルコース20g、イーストエキス5g、リン酸水素二カリウム1g、リン酸水素二アンモニウム2g、塩化カリウム0.5g、硫酸マグネシウム七水和物0.5g、硫酸第一鉄七水和物0.1g、炭酸カルシウム3g、水1l、滅菌前pH6.5)に接種し、28℃で3日間振とう培養した。培養終了後、培養液7mlに1−ベンゾイルインドール7mg及び反応液C(グルコース50g、NAD1g、NADP1g、グルコース脱水素酵素100ku、1Mカリウム−リン酸緩衝液(pH7.0)1l)0.7mlを加え、30℃で3日間振とうした。反応終了後、菌体反応液に酢酸エチル14mlを加えて抽出し、減圧濃縮した。得られた濃縮物をHPLCにより分析し、高速液体クロマトグラフィーにて生成した4−ヒドロキシインドールの収率を調べた結果を表3に示した。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】
本発明の方法により、医薬品中間体として有用な4−ヒドロキシインドールを安価な原料から簡便に製造する事ができる。
Claims (4)
- 微生物が、アンブロシオジーマ・プラチポディス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・ケフィル、キャンディダ・マルトサ、キャンディダ・モギー、キャンディダ・ノルベゲンシス、キャンディダ・サイトアナ、ディポダスカス・オベテンシス、ガラクトマイセス・レッシー、クリベロマイセス・マルキアヌス、クライシア・カプスラタ、メッチニコビア・グレッシー、オガタエア・ミヌタ・バー・ノンファーメンタンス、パチソレン・タノフィラス、ピキア・ジャディニー、ピキア・ロダネンシス、ピキア・ビカーハミー、ロドトルーラ・グラミニス、バシラス・コアグランス、ノカルディア・フスカ、シュードモナス・オキサラチカス、ロドコッカス・エクイ、ロドコッカス・ロドクロウス、又はロイコノストック・メセンテロイデス・サブスピーシーズ・メセンテロイデスである請求項1記載の製造法。
- 微生物が、ブラチスポリウム・ニグラム 、クラミドマイセス・パルマラム、又はグロエオフィラム・セピアリウムである請求項3記載の製造法。
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