JP2004040577A - 音声信号供給装置及び音声信号供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの出力装置にセンターチャンネル音声信号を振り分けて供給する場合において、出力装置から出力される音声による音像を適切な位置で定位させる。
【解決手段】センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力部と、2つの出力装置21b,22bの所定の空間内の配置位置と、聴取位置とに基づいて、決定される遅延値を入力する遅延値入力部15と、遅延値入力部15によって入力された遅延値に基づき、音声信号入力部によって入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延部14と、遅延部14によって遅延され、出力されたセンターチャンネル音声信号を2つの出力装置21b,22bにそれぞれ供給する音声信号供給部とを備えることで実現する。
【選択図】 図2
【解決手段】センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力部と、2つの出力装置21b,22bの所定の空間内の配置位置と、聴取位置とに基づいて、決定される遅延値を入力する遅延値入力部15と、遅延値入力部15によって入力された遅延値に基づき、音声信号入力部によって入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延部14と、遅延部14によって遅延され、出力されたセンターチャンネル音声信号を2つの出力装置21b,22bにそれぞれ供給する音声信号供給部とを備えることで実現する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチチャンネル方式で収音された音声コンテンツの出力に関するものであり、詳しくは、出力される音声による音像を適切に定位させる音声信号供給装置及び音声信号供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声コンテンツを前方3チャンネル、後方2チャンネル、低音域専用チャンネルといった複数のチャンネル(マルチチャンネル)で独立に記録した再生メディア、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)−Audio、DVD−Video、SACD(Super Audio Compact Disc)などが登場してきている。
【0003】
上記マルチチャンネルで記録された再生メディアは、上記各再生メディア専用の再生システムで再生され、チャンネル数に応じた複数のスピーカーからの音声出力により、従来の2チャンネルステレオでは味わえなかった優れた臨場感のある音声をユーザに提供することができる。
【0004】
図7にITU−R(International Telecommunication Union−Radio communication)勧告BS.775規格が推奨しているマルチチャンネル再生時のスピーカー配置を示す。このスピーカー配置は、前方3チャンネル(左フロントチャンネル、右フロントチャンネル、フロントセンターチャンネル)、後方2チャンネル(左サラウンドチャンネル、右サラウンドチャンネル)の5チャンネルを基本としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際にユーザが自身の部屋空間などにスピーカーを配置することを考えると、上述したITU−R勧告BS.775規格で推奨されるようにスピーカーを配置することが困難な場合が多い。
【0006】
特に、DVD−Videoなどの映像コンテンツを含んだメディアを再生する場合、視聴する正面方向に必ずディスプレイを設置する必要があり、フロントセンターチャンネルに対応したフロントセンタースピーカーの設置スペースが存在しないことになる。また、センターよりずれた場所に、このフロントセンタースピーカーを設置すると、出力される音声による音像が正しい位置に定位しないことになってしまう。
【0007】
そこで、このようにセンタースピーカーを部屋空間に配置することができない場合に対応するために、左フロントチャンネルに対応した左フロントスピーカー、右フロントチャンネルに対応した右フロントスピーカーのそれぞれにフロントセンターチャンネルのフロントセンター音声信号を振り分けて供給することで、センタースピーカーの代用としたり、左フロントスピーカー、右フロントスピーカーと同じ位置、例えば、左フロントスピーカー、右フロントスピーカーの上などにフロントセンター音声信号を供給するためのスピーカーを配置させるといった手法が実施されている。
【0008】
一般にリスナから見て等距離にある2つのスピーカーに同一の音声信号を入力した場合、出力される音声による音像は、2つのスピーカーの幾何学中心に定位する。
【0009】
したがって、図8に示すようにITU−R勧告BS.775規格で推奨される位置に左フロントスピーカーとしてスピーカー51、右フロントスピーカーとしてスピーカー52を配置した場合、出力される音声による音像は、”Ci”として示す位置に定位することになる。
【0010】
このように、2つのスピーカー、スピーカー51、スピーカー52による音像が定位する位置は、本来、フロントセンタースピーカーの配置に適切である位置”C”より聴取位置に近くなるため正確な音場再生ができなくなってしまうといった問題がある。
【0011】
そこで、本発明は上述したような問題を解決するために案出されたものであり、聴取位置の左右に配置された2つの出力装置にセンターチャンネル音声信号を振り分けて出力させる場合において、出力される音声による音像が適切な位置で定位する音声信号供給装置及び音声信号供給方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給装置は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給装置であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力手段と、上記2つの出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、上記音声信号入力手段によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延手段と、上記遅延手段によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給方法は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給方法であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力工程と、上記2つの出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、上記音声信号入力工程によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延工程と、上記遅延工程によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給装置は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給装置であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力手段と、上記2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置との位置関係を入力する位置入力手段と、上記位置入力手段によって入力された上記位置関係から上記センターチャンネル音声信号の遅延時間を演算する遅延時間演算手段と、上記遅延時間演算手段によって演算された遅延時間に基づき、上記音声信号入力手段によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延手段と、上記遅延手段によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給方法は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給方法であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力工程と、上記2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置との位置関係を入力する位置入力工程と、上記位置入力工程によって入力された上記位置関係から上記センターチャンネル音声信号の遅延時間を演算する遅延時間演算工程と、上記遅延時間演算工程によって演算された遅延時間に基づき、上記音声信号入力工程によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延工程と、上記遅延工程によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給工程とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音声信号供給装置及び音声信号供給方法の実施の形態を図面を参照にして詳細に説明する。
【0017】
本発明は、図1に示すメディア再生システムのAVレシーバー10に適用される。メディア再生システムは、メディア再生装置5と、AVレシーバー10と、AVレシーバー10から供給される音声信号を音声として出力するスピーカー21aと、スピーカー21bと、スピーカー22aと、スピーカー22bからなるスピーカーシステム20とを備えている。また、メディア再生システムは、メディア再生装置5、AVレシーバー10の各機能部を遠隔操作できるリモートコントローラ40を備えていてもよい。
【0018】
メディア再生装置5は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)−Video、DVD−Audio、SACD(Super Audio Compact Disc)といった音声コンテンツを含むデジタルデータが記録された再生メディア1を再生する再生装置である。メディア再生装置5で再生されたデジタル音声信号は、所定のケーブルを介してAVレシーバー10に供給される。
【0019】
再生メディア1に記録された音声コンテンツは、少なくとも前方3チャンネル(左フロントチャンネル、フロントセンターチャンネル、右フロントチャンネル)を独立したチャンネルとして記録するマルチチャンネルに対応している。
【0020】
また、再生メディア1に記録された音声コンテンツは、前方3チャンネルに加えて、後方2チャンネル(左サラウンドチャンネル、右サラウンドチャンネル)、低音域専用チャンネル(LFE:Low Frequency Effect)を独立したチャンネルとして保持していてもよい。なお、後方チャンネルを3以上備える再生メディアもある。
【0021】
説明のため、以下においては再生メディア1には左フロントチャンネル、フロントセンターチャンネル、右フロントチャンネルを独立したチャンネルとした音声コンテンツが記録されているとする。
【0022】
AVレシーバー10は、メディア再生装置5から供給されたデジタル音声信号に所定の信号処理を施し、所定の信号処理を施したデジタル音声信号を増幅して、スピーカーシステム20の各スピーカーに出力する。以下の説明においては、AVレシーバー10に入力される信号をデジタル音声信号としているが、アナログ音声信号の場合でも本発明は適用できることは言うまでもない。
【0023】
図2に示すように、AVレシーバー10には、メディア再生装置5から左フロントチャンネル11として左フロント音声信号が、フロントセンターチャンネル12としてフロントセンター音声信号が、右フロントチャンネル13として右フロント音声信号が供給される。
【0024】
AVレシーバー10は、左フロントチャンネル11として供給される左フロント音声信号、右フロントチャンネル13として供給される右フロント音声信号を、図示しない信号処理部による所定の信号処理、図示しないDACによるデジタル音声信号からアナログ音声信号への変換、増幅器16,17による増幅処理を施しスピーカー21a、スピーカー22aにそれぞれ供給する。
【0025】
また、AVレシーバー10は、フロントセンターチャンネル12として供給されるフロントセンター信号を、遅延回路14、遅延量設定回路15による遅延処理を施してから、増幅器18,19によって増幅処理をし、スピーカー21b、スピーカー22bに供給する。遅延回路14、遅延量設定回路15による遅延処理については、後で詳細に説明をする。
【0026】
図3に示すようにスピーカーシステム20のスピーカー21aは、左フロントスピーカーとして、ユーザの聴取方向から左方向に開き角をおおよそ30度とした位置に配置され、スピーカー22aは、右フロントスピーカーとして、同じくユーザの聴取方向から右方向に開き角をおおよそ30度とした位置に配置される。
【0027】
また、スピーカー21bは、スピーカー21aと同じ位置に、スピーカー22bは、スピーカー22aと同じ位置に配置される。実際には、スピーカー21a、21bおよびスピーカー22a、22bは、例えば上下に重ねて配置されたり、水平方向に近接して並置される。
【0028】
スピーカー21a、スピーカー22aには、AVレシーバー10からそれぞれ左フロント音声信号、右フロント音声信号が供給され、スピーカー21b及びスピーカー22bにはフロントセンター音声信号が振り分けられて供給される。
【0029】
続いて、遅延回路14、遅延量設定回路15による遅延処理について説明をする。
【0030】
図4に示すようにフロントセンター音声信号が供給されるスピーカー21b、22bが、左フロント音声信号が供給されるスピーカー21a、右フロント音声信号が供給されるスピーカー22aと同じ位置に配置される場合、スピーカー21b、22bから出力される音声による音像は、”Ci”として示す位置に定位することになる。
【0031】
しかし、再生メディア1には、スピーカーから出力された音声による音像が、”C”として示した位置に定位する場合に最適に聴取できるようなフロント音声信号が記録されているため、スピーカー21bと、スピーカー22bから出力される音声による音像が、”C”として示した位置に定位するように、フロントセンター音声信号を所定の時間だけ遅延させてスピーカー21b、スピーカー22bに供給する。
【0032】
スピーカー21b、スピーカー22bに、フロントセンター音声信号を遅延させて供給することで、図4に示すように、あたかもスピーカー21b’、スピーカー22b’から音声が出力され、出力された音声による音像が”C”として示した位置に定位するようになる。
【0033】
遅延回路14は、例えば、ランダムアクセスが可能なRAM(Random Access Memory)といった記憶素子を用いたデジタル信号を遅延させる回路、又は、BBD(Bucket Brigade Device)などのアナログ素子を用いたアナログ信号を遅延させる回路を備えている。
【0034】
遅延回路14は、遅延量設定回路15によって設定される遅延量に応じて供給されるフロントセンター音声信号を遅延させて出力する。
【0035】
したがって、遅延回路14がデジタル信号を遅延させる回路である場合は、図示しないDACの前段に配置され、遅延回路14がアナログ信号を遅延させる回路である場合は図示しないDACの後段に配置される。
【0036】
遅延量設定回路15は、ユーザが、例えば、時間や距離といった遅延量を数値で直接入力したりする入力ボタンや、聴感によって遅延量を調節することの可能なつまみなどのユーザインターフェースを備えており、入力された遅延量を遅延回路14に設定する。
【0037】
また、遅延量設定回路15は、スピーカーの配置がITU−R勧告BS.775規格に準じている場合は、ユーザの聴取位置から左フロントスピーカー、又は、右フロントスピーカーの距離を入力することで、遅延時間を演算することもできる。
【0038】
以下に、遅延量設定回路15による遅延時間の演算手法を説明する。スピーカー21b、スピーカー22bが上述した図4のようにしてITU−R勧告BS.775規格に準じて配置されている場合において、ユーザの聴取位置からスピーカー21bまでの距離をd(m)とし、スピーカー21bを遅延補正をした場合のスピーカー21b’までの距離をd1(m)とし、音速をv(m/s)とすると、遅延時間t(ms)は、t=(d1−d)/vとなる。
【0039】
図5に示す直角三角形より、cosθ=d/d1なので、d1=d/cosθとなり、d1−d=d(1/cosθ−1)となる。
【0040】
したがって、遅延時間t(ms)は、音速がおよそv=340m/sであることから、t=d{(1/cosθ)−1}/0.34(ms)のように演算することができる。特に、スピーカー21bの開き角θが30度である場合の遅延時間t(ms)はおよそt=0.455dとなり、例えば、ユーザの聴取位置からスピーカー21bまでの距離がd=2(m)であれば、この遅延時間t=0.91(ms)となる。
【0041】
なお、スピーカー22bに関しても配置位置から同様の演算ができ、遅延時間tは同じになるため、省略をする。
【0042】
また、スピーカー21bとスピーカー22bとの距離が2w(m)である場合には、音像位置Ciはその中点であるから、図5においてCiと21bとの距離はw(m)となる。上述のスピーカー開き角θの代わりにこの距離wを使えば、d1−dは、以下のように表せる。
【0043】
【数3】
【0044】
よって、遅延時間tは、次に示す式により導かれる。
【0045】
【数4】
【0046】
もちろん、スピーカー22bに関してもこの場合も同様の演算ができ、遅延時間tは同じになるため、省略をする。
【0047】
このようにして、遅延量設定回路15は、ユーザによって、聴取位置からのスピーカー21b、又は、スピーカー22bまでの距離d(m)、およびスピーカーの開き角θ、又は、スピーカー21bとスピーカー22b間の距離2w(m)を入力されることで遅延時間t(ms)を演算することができる。
【0048】
遅延量設定回路15によって演算された遅延時間t(ms)は遅延回路14に設定され、遅延回路14は、設定された遅延時間に応じて、フロントセンターチャンネル12から入力されるフロントセンター信号を遅延させ、遅延させたフロントセンター音声信号をスピーカー21b及びスピーカー22bへ供給をする。
【0049】
このように、遅延回路14、遅延量設定回路15を備えたAVレシーバー10は、フロントセンターチャンネル12からのフロントセンター音声信号を所定の時間だけ遅延させてスピーカー21b、スピーカー22bに供給することで、スピーカー21b及びスピーカー22bから出力される音声による音像を適切な位置に定位させることができる。
【0050】
また、メディア再生システムは、図1に示すように、スピーカーシステム20に代えて、スピーカーシステム30を用いた構成とすることができる。
【0051】
スピーカーシステム30は、左フロントスピーカー及びフロントセンタースピーカーとなるスピーカー31と、右フロントスピーカー及びフロントセンタースピーカーとなるスピーカー32とを備えている。
【0052】
スピーカーシステム30を使用する場合、AVレシーバー10は図6に示すように、左フロントチャンネル11として供給される左フロント音声信号と、遅延回路14にて上述した遅延処理を実行されたフロントセンター音声信号とを加算する加算器35と、加算器35で加算された信号を増幅する増幅器37を備え、同様に右フロントチャンネル13からの右フロント音声信号と、遅延回路14にて上述した遅延処理を実行されたフロントセンター音声信号とを加算する加算器36と、加算器36で加算された信号を増幅する増幅器38とを備える。
【0053】
加算器35及び加算器36は、それぞれ入力された音声信号のゲインを調整することができる。
【0054】
また、上述の実施の形態においては、図示しないが、AVレシーバー10は、各チャンネルの音声信号に所定の信号処理をする信号処理部、デジタル信号からアナログ信号へと変換するDACを備えているものとしたが、入力される音声信号がアナログ信号の場合にも本発明を適用することができ、その場合にはDACを備えない構成とすることもできる。
【0055】
増幅器37から出力された音声信号は、スピーカー31へ供給され、増幅器38から出力された音声信号はスピーカー32へ供給される。
【0056】
このように、遅延回路14及び遅延量設定回路15を備えたAVレシーバー10は、フロントセンターチャンネル12からのフロントセンター音声信号を所定の時間だけ遅延させてスピーカー31、スピーカー32に供給することで、スピーカー31及びスピーカー32から出力される音声による音像を適切な位置に定位させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給装置は、2つの出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延手段によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【0058】
また、以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給方法は、2つの出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延工程によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【0059】
また、以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給装置は、2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置との位置関係からセンターチャンネル音声信号の遅延時間を演算し、演算された遅延時間に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延手段によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【0060】
また、以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給方法は、2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置との位置関係からセンターチャンネル音声信号の遅延時間を演算し、演算された遅延時間に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延工程によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すメディア再生システムの構成について説明するための図である。
【図2】同メディア再生システムが備えるAVレシーバーの要部構成を説明するための概略図である。
【図3】同メディア再生システムにおいて、スピーカーの配置位置を示した図である。
【図4】同メディア再生システムにおいて、スピーカーの配置位置による遅延時間について説明するための図である。
【図5】同メディア再生システムにおいて、遅延量設定回路による遅延時間の演算について説明する際に用いる図である。
【図6】同メディア再生システムが備えるAVレシーバーの別な要部構成を説明するための図である。
【図7】ITU−R(International Telecommunication Union−Radio communication sector)勧告BS.775規格が推奨しているマルチチャンネル再生時のスピーカー配置について説明するための図である。
【図8】フロントセンター音声信号による音像が定位する位置について説明するための図である。
【符号の説明】
1 再生メディア、5 メディア再生装置、10 AVレシーバー、14 遅延回路、15 遅延量設定回路、20 スピーカーシステム、21a,21b,22a,22b スピーカー、30 スピーカーシステム、31,32 スピーカー
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチチャンネル方式で収音された音声コンテンツの出力に関するものであり、詳しくは、出力される音声による音像を適切に定位させる音声信号供給装置及び音声信号供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声コンテンツを前方3チャンネル、後方2チャンネル、低音域専用チャンネルといった複数のチャンネル(マルチチャンネル)で独立に記録した再生メディア、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)−Audio、DVD−Video、SACD(Super Audio Compact Disc)などが登場してきている。
【0003】
上記マルチチャンネルで記録された再生メディアは、上記各再生メディア専用の再生システムで再生され、チャンネル数に応じた複数のスピーカーからの音声出力により、従来の2チャンネルステレオでは味わえなかった優れた臨場感のある音声をユーザに提供することができる。
【0004】
図7にITU−R(International Telecommunication Union−Radio communication)勧告BS.775規格が推奨しているマルチチャンネル再生時のスピーカー配置を示す。このスピーカー配置は、前方3チャンネル(左フロントチャンネル、右フロントチャンネル、フロントセンターチャンネル)、後方2チャンネル(左サラウンドチャンネル、右サラウンドチャンネル)の5チャンネルを基本としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際にユーザが自身の部屋空間などにスピーカーを配置することを考えると、上述したITU−R勧告BS.775規格で推奨されるようにスピーカーを配置することが困難な場合が多い。
【0006】
特に、DVD−Videoなどの映像コンテンツを含んだメディアを再生する場合、視聴する正面方向に必ずディスプレイを設置する必要があり、フロントセンターチャンネルに対応したフロントセンタースピーカーの設置スペースが存在しないことになる。また、センターよりずれた場所に、このフロントセンタースピーカーを設置すると、出力される音声による音像が正しい位置に定位しないことになってしまう。
【0007】
そこで、このようにセンタースピーカーを部屋空間に配置することができない場合に対応するために、左フロントチャンネルに対応した左フロントスピーカー、右フロントチャンネルに対応した右フロントスピーカーのそれぞれにフロントセンターチャンネルのフロントセンター音声信号を振り分けて供給することで、センタースピーカーの代用としたり、左フロントスピーカー、右フロントスピーカーと同じ位置、例えば、左フロントスピーカー、右フロントスピーカーの上などにフロントセンター音声信号を供給するためのスピーカーを配置させるといった手法が実施されている。
【0008】
一般にリスナから見て等距離にある2つのスピーカーに同一の音声信号を入力した場合、出力される音声による音像は、2つのスピーカーの幾何学中心に定位する。
【0009】
したがって、図8に示すようにITU−R勧告BS.775規格で推奨される位置に左フロントスピーカーとしてスピーカー51、右フロントスピーカーとしてスピーカー52を配置した場合、出力される音声による音像は、”Ci”として示す位置に定位することになる。
【0010】
このように、2つのスピーカー、スピーカー51、スピーカー52による音像が定位する位置は、本来、フロントセンタースピーカーの配置に適切である位置”C”より聴取位置に近くなるため正確な音場再生ができなくなってしまうといった問題がある。
【0011】
そこで、本発明は上述したような問題を解決するために案出されたものであり、聴取位置の左右に配置された2つの出力装置にセンターチャンネル音声信号を振り分けて出力させる場合において、出力される音声による音像が適切な位置で定位する音声信号供給装置及び音声信号供給方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給装置は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給装置であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力手段と、上記2つの出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、上記音声信号入力手段によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延手段と、上記遅延手段によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給方法は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給方法であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力工程と、上記2つの出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、上記音声信号入力工程によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延工程と、上記遅延工程によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給装置は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給装置であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力手段と、上記2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置との位置関係を入力する位置入力手段と、上記位置入力手段によって入力された上記位置関係から上記センターチャンネル音声信号の遅延時間を演算する遅延時間演算手段と、上記遅延時間演算手段によって演算された遅延時間に基づき、上記音声信号入力手段によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延手段と、上記遅延手段によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
上述の目的を達成するために、本発明に係る音声信号供給方法は、所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給方法であって、上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力工程と、上記2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置との位置関係を入力する位置入力工程と、上記位置入力工程によって入力された上記位置関係から上記センターチャンネル音声信号の遅延時間を演算する遅延時間演算工程と、上記遅延時間演算工程によって演算された遅延時間に基づき、上記音声信号入力工程によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延工程と、上記遅延工程によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給工程とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音声信号供給装置及び音声信号供給方法の実施の形態を図面を参照にして詳細に説明する。
【0017】
本発明は、図1に示すメディア再生システムのAVレシーバー10に適用される。メディア再生システムは、メディア再生装置5と、AVレシーバー10と、AVレシーバー10から供給される音声信号を音声として出力するスピーカー21aと、スピーカー21bと、スピーカー22aと、スピーカー22bからなるスピーカーシステム20とを備えている。また、メディア再生システムは、メディア再生装置5、AVレシーバー10の各機能部を遠隔操作できるリモートコントローラ40を備えていてもよい。
【0018】
メディア再生装置5は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)−Video、DVD−Audio、SACD(Super Audio Compact Disc)といった音声コンテンツを含むデジタルデータが記録された再生メディア1を再生する再生装置である。メディア再生装置5で再生されたデジタル音声信号は、所定のケーブルを介してAVレシーバー10に供給される。
【0019】
再生メディア1に記録された音声コンテンツは、少なくとも前方3チャンネル(左フロントチャンネル、フロントセンターチャンネル、右フロントチャンネル)を独立したチャンネルとして記録するマルチチャンネルに対応している。
【0020】
また、再生メディア1に記録された音声コンテンツは、前方3チャンネルに加えて、後方2チャンネル(左サラウンドチャンネル、右サラウンドチャンネル)、低音域専用チャンネル(LFE:Low Frequency Effect)を独立したチャンネルとして保持していてもよい。なお、後方チャンネルを3以上備える再生メディアもある。
【0021】
説明のため、以下においては再生メディア1には左フロントチャンネル、フロントセンターチャンネル、右フロントチャンネルを独立したチャンネルとした音声コンテンツが記録されているとする。
【0022】
AVレシーバー10は、メディア再生装置5から供給されたデジタル音声信号に所定の信号処理を施し、所定の信号処理を施したデジタル音声信号を増幅して、スピーカーシステム20の各スピーカーに出力する。以下の説明においては、AVレシーバー10に入力される信号をデジタル音声信号としているが、アナログ音声信号の場合でも本発明は適用できることは言うまでもない。
【0023】
図2に示すように、AVレシーバー10には、メディア再生装置5から左フロントチャンネル11として左フロント音声信号が、フロントセンターチャンネル12としてフロントセンター音声信号が、右フロントチャンネル13として右フロント音声信号が供給される。
【0024】
AVレシーバー10は、左フロントチャンネル11として供給される左フロント音声信号、右フロントチャンネル13として供給される右フロント音声信号を、図示しない信号処理部による所定の信号処理、図示しないDACによるデジタル音声信号からアナログ音声信号への変換、増幅器16,17による増幅処理を施しスピーカー21a、スピーカー22aにそれぞれ供給する。
【0025】
また、AVレシーバー10は、フロントセンターチャンネル12として供給されるフロントセンター信号を、遅延回路14、遅延量設定回路15による遅延処理を施してから、増幅器18,19によって増幅処理をし、スピーカー21b、スピーカー22bに供給する。遅延回路14、遅延量設定回路15による遅延処理については、後で詳細に説明をする。
【0026】
図3に示すようにスピーカーシステム20のスピーカー21aは、左フロントスピーカーとして、ユーザの聴取方向から左方向に開き角をおおよそ30度とした位置に配置され、スピーカー22aは、右フロントスピーカーとして、同じくユーザの聴取方向から右方向に開き角をおおよそ30度とした位置に配置される。
【0027】
また、スピーカー21bは、スピーカー21aと同じ位置に、スピーカー22bは、スピーカー22aと同じ位置に配置される。実際には、スピーカー21a、21bおよびスピーカー22a、22bは、例えば上下に重ねて配置されたり、水平方向に近接して並置される。
【0028】
スピーカー21a、スピーカー22aには、AVレシーバー10からそれぞれ左フロント音声信号、右フロント音声信号が供給され、スピーカー21b及びスピーカー22bにはフロントセンター音声信号が振り分けられて供給される。
【0029】
続いて、遅延回路14、遅延量設定回路15による遅延処理について説明をする。
【0030】
図4に示すようにフロントセンター音声信号が供給されるスピーカー21b、22bが、左フロント音声信号が供給されるスピーカー21a、右フロント音声信号が供給されるスピーカー22aと同じ位置に配置される場合、スピーカー21b、22bから出力される音声による音像は、”Ci”として示す位置に定位することになる。
【0031】
しかし、再生メディア1には、スピーカーから出力された音声による音像が、”C”として示した位置に定位する場合に最適に聴取できるようなフロント音声信号が記録されているため、スピーカー21bと、スピーカー22bから出力される音声による音像が、”C”として示した位置に定位するように、フロントセンター音声信号を所定の時間だけ遅延させてスピーカー21b、スピーカー22bに供給する。
【0032】
スピーカー21b、スピーカー22bに、フロントセンター音声信号を遅延させて供給することで、図4に示すように、あたかもスピーカー21b’、スピーカー22b’から音声が出力され、出力された音声による音像が”C”として示した位置に定位するようになる。
【0033】
遅延回路14は、例えば、ランダムアクセスが可能なRAM(Random Access Memory)といった記憶素子を用いたデジタル信号を遅延させる回路、又は、BBD(Bucket Brigade Device)などのアナログ素子を用いたアナログ信号を遅延させる回路を備えている。
【0034】
遅延回路14は、遅延量設定回路15によって設定される遅延量に応じて供給されるフロントセンター音声信号を遅延させて出力する。
【0035】
したがって、遅延回路14がデジタル信号を遅延させる回路である場合は、図示しないDACの前段に配置され、遅延回路14がアナログ信号を遅延させる回路である場合は図示しないDACの後段に配置される。
【0036】
遅延量設定回路15は、ユーザが、例えば、時間や距離といった遅延量を数値で直接入力したりする入力ボタンや、聴感によって遅延量を調節することの可能なつまみなどのユーザインターフェースを備えており、入力された遅延量を遅延回路14に設定する。
【0037】
また、遅延量設定回路15は、スピーカーの配置がITU−R勧告BS.775規格に準じている場合は、ユーザの聴取位置から左フロントスピーカー、又は、右フロントスピーカーの距離を入力することで、遅延時間を演算することもできる。
【0038】
以下に、遅延量設定回路15による遅延時間の演算手法を説明する。スピーカー21b、スピーカー22bが上述した図4のようにしてITU−R勧告BS.775規格に準じて配置されている場合において、ユーザの聴取位置からスピーカー21bまでの距離をd(m)とし、スピーカー21bを遅延補正をした場合のスピーカー21b’までの距離をd1(m)とし、音速をv(m/s)とすると、遅延時間t(ms)は、t=(d1−d)/vとなる。
【0039】
図5に示す直角三角形より、cosθ=d/d1なので、d1=d/cosθとなり、d1−d=d(1/cosθ−1)となる。
【0040】
したがって、遅延時間t(ms)は、音速がおよそv=340m/sであることから、t=d{(1/cosθ)−1}/0.34(ms)のように演算することができる。特に、スピーカー21bの開き角θが30度である場合の遅延時間t(ms)はおよそt=0.455dとなり、例えば、ユーザの聴取位置からスピーカー21bまでの距離がd=2(m)であれば、この遅延時間t=0.91(ms)となる。
【0041】
なお、スピーカー22bに関しても配置位置から同様の演算ができ、遅延時間tは同じになるため、省略をする。
【0042】
また、スピーカー21bとスピーカー22bとの距離が2w(m)である場合には、音像位置Ciはその中点であるから、図5においてCiと21bとの距離はw(m)となる。上述のスピーカー開き角θの代わりにこの距離wを使えば、d1−dは、以下のように表せる。
【0043】
【数3】
【0044】
よって、遅延時間tは、次に示す式により導かれる。
【0045】
【数4】
【0046】
もちろん、スピーカー22bに関してもこの場合も同様の演算ができ、遅延時間tは同じになるため、省略をする。
【0047】
このようにして、遅延量設定回路15は、ユーザによって、聴取位置からのスピーカー21b、又は、スピーカー22bまでの距離d(m)、およびスピーカーの開き角θ、又は、スピーカー21bとスピーカー22b間の距離2w(m)を入力されることで遅延時間t(ms)を演算することができる。
【0048】
遅延量設定回路15によって演算された遅延時間t(ms)は遅延回路14に設定され、遅延回路14は、設定された遅延時間に応じて、フロントセンターチャンネル12から入力されるフロントセンター信号を遅延させ、遅延させたフロントセンター音声信号をスピーカー21b及びスピーカー22bへ供給をする。
【0049】
このように、遅延回路14、遅延量設定回路15を備えたAVレシーバー10は、フロントセンターチャンネル12からのフロントセンター音声信号を所定の時間だけ遅延させてスピーカー21b、スピーカー22bに供給することで、スピーカー21b及びスピーカー22bから出力される音声による音像を適切な位置に定位させることができる。
【0050】
また、メディア再生システムは、図1に示すように、スピーカーシステム20に代えて、スピーカーシステム30を用いた構成とすることができる。
【0051】
スピーカーシステム30は、左フロントスピーカー及びフロントセンタースピーカーとなるスピーカー31と、右フロントスピーカー及びフロントセンタースピーカーとなるスピーカー32とを備えている。
【0052】
スピーカーシステム30を使用する場合、AVレシーバー10は図6に示すように、左フロントチャンネル11として供給される左フロント音声信号と、遅延回路14にて上述した遅延処理を実行されたフロントセンター音声信号とを加算する加算器35と、加算器35で加算された信号を増幅する増幅器37を備え、同様に右フロントチャンネル13からの右フロント音声信号と、遅延回路14にて上述した遅延処理を実行されたフロントセンター音声信号とを加算する加算器36と、加算器36で加算された信号を増幅する増幅器38とを備える。
【0053】
加算器35及び加算器36は、それぞれ入力された音声信号のゲインを調整することができる。
【0054】
また、上述の実施の形態においては、図示しないが、AVレシーバー10は、各チャンネルの音声信号に所定の信号処理をする信号処理部、デジタル信号からアナログ信号へと変換するDACを備えているものとしたが、入力される音声信号がアナログ信号の場合にも本発明を適用することができ、その場合にはDACを備えない構成とすることもできる。
【0055】
増幅器37から出力された音声信号は、スピーカー31へ供給され、増幅器38から出力された音声信号はスピーカー32へ供給される。
【0056】
このように、遅延回路14及び遅延量設定回路15を備えたAVレシーバー10は、フロントセンターチャンネル12からのフロントセンター音声信号を所定の時間だけ遅延させてスピーカー31、スピーカー32に供給することで、スピーカー31及びスピーカー32から出力される音声による音像を適切な位置に定位させることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給装置は、2つの出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延手段によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【0058】
また、以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給方法は、2つの出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延工程によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【0059】
また、以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給装置は、2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置との位置関係からセンターチャンネル音声信号の遅延時間を演算し、演算された遅延時間に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延手段によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【0060】
また、以上の説明からも明らかなように、本発明の音声信号供給方法は、2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の所定の空間内の配置位置と、聴取位置との位置関係からセンターチャンネル音声信号の遅延時間を演算し、演算された遅延時間に基づき、入力されたセンターチャンネル音声信号の出力を遅延工程によって遅延させ、出力装置にそれぞれ供給することで、出力される音声による音像が適切な位置で定位することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すメディア再生システムの構成について説明するための図である。
【図2】同メディア再生システムが備えるAVレシーバーの要部構成を説明するための概略図である。
【図3】同メディア再生システムにおいて、スピーカーの配置位置を示した図である。
【図4】同メディア再生システムにおいて、スピーカーの配置位置による遅延時間について説明するための図である。
【図5】同メディア再生システムにおいて、遅延量設定回路による遅延時間の演算について説明する際に用いる図である。
【図6】同メディア再生システムが備えるAVレシーバーの別な要部構成を説明するための図である。
【図7】ITU−R(International Telecommunication Union−Radio communication sector)勧告BS.775規格が推奨しているマルチチャンネル再生時のスピーカー配置について説明するための図である。
【図8】フロントセンター音声信号による音像が定位する位置について説明するための図である。
【符号の説明】
1 再生メディア、5 メディア再生装置、10 AVレシーバー、14 遅延回路、15 遅延量設定回路、20 スピーカーシステム、21a,21b,22a,22b スピーカー、30 スピーカーシステム、31,32 スピーカー
Claims (13)
- 所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給装置であって、
上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力手段と、
上記2つの出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、上記音声信号入力手段によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延手段と、
上記遅延手段によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給手段とを備えること
を特徴とする音声信号供給装置。 - 上記遅延値を、上記2つの出力装置の配置位置と、上記聴取位置とに基づき、上記遅延手段に対して設定する遅延値設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の音声信号供給装置。
- 聴取位置の前方左側に音像を定位させる音声信号として収音されたレフトチャンネル音声信号を入力するレフトチャンネル音声信号入力手段と、
聴取位置の前方右側に音像を定位させる音声信号として収音されたライトチャンネル音声信号を入力するライトチャンネル音声信号入力手段と、
上記レフトチャンネル音声信号入力手段によって入力された上記レフトチャンネル音声信号と、上記遅延手段によって遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第1の加算手段と、
上記ライトチャンネル音声信号入力手段によって入力された上記ライトチャンネル音声信号と、上記遅延手段によって遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第2の加算手段とを備え、
上記音声信号供給手段は、上記第1の加算手段で加算されたレフトチャンネル音声信号とセンターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方左側に配置された出力装置に供給し、
上記第2の加算手段で加算されたライトチャンネル音声信号と、センターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方右側に配置された出力装置に供給すること
を特徴とする請求項1記載の音声信号供給装置。 - 所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給方法であって、
上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力工程と、
上記2つの出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置とに基づいて、決定される遅延値に基づき、上記音声信号入力工程によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延工程と、
上記遅延工程によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給工程とを備えること
を特徴とする音声信号供給方法。 - 聴取位置の前方左側に音像を定位させる音声信号として収音されたレフトチャンネル音声信号を入力するレフトチャンネル音声信号入力工程と、
聴取位置の前方右側に音像を定位させる音声信号として収音されたライトチャンネル音声信号を入力するライトチャンネル音声信号入力工程と、
上記レフトチャンネル音声信号入力工程によって入力された上記レフトチャンネル音声信号と、上記遅延工程によって遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第1の加算工程と、
上記ライトチャンネル音声信号入力工程によって入力された上記ライトチャンネル音声信号と、上記遅延工程によって遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第2の加算工程とを備え、
上記音声信号供給工程は、上記第1の加算工程で加算されたレフトチャンネル音声信号とセンターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方左側に配置された出力装置に供給し、
上記第2の加算工程で加算されたライトチャンネル音声信号と、センターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方右側に配置された出力装置に供給すること
を特徴とする請求項4記載の音声信号供給方法。 - 所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給装置であって、
上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力手段と、
上記2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置との位置関係を入力する位置入力手段と、
上記位置入力手段によって入力された上記位置関係から上記センターチャンネル音声信号の遅延時間を演算する遅延時間演算手段と、
上記遅延時間演算手段によって演算された遅延時間に基づき、上記音声信号入力手段によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延手段と、
上記遅延手段によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給手段とを備えること
を特徴とする音声信号供給装置。 - 聴取位置の前方左側に音像を定位させる音声信号として収音されたレフトチャンネル音声信号を入力するレフトチャンネル音声信号入力手段と、
聴取位置の前方右側に音像を定位させる音声信号として収音されたライトチャンネル音声信号を入力するライトチャンネル音声信号入力手段と、
上記レフトチャンネル音声信号入力手段によって入力された上記レフトチャンネル音声信号と、上記遅延手段によって上記遅延時間だけ遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第1の加算手段と、
上記ライトチャンネル音声信号入力手段によって入力された上記ライトチャンネル音声信号と、上記遅延手段によって上記遅延時間だけ遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第2の加算手段とを備え、
上記音声信号供給手段は、上記第1の加算手段で加算されたレフトチャンネル音声信号とセンターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方左側に配置された出力装置に供給し、
上記第2の加算手段で加算されたライトチャンネル音声信号と、センターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方右側に配置された出力装置に供給すること
を特徴とする請求項6記載の音声信号供給装置。 - 上記遅延時間演算手段は、上記出力装置の配置位置と上記聴取位置との距離をd、上記聴取位置からの上記2つの出力装置の配置方向がなす角を2θ、音速をvとすると、上記遅延時間tを、
t=d{(1/cosθ)−1}/v
に基づいて演算すること
を特徴とする請求項6記載の音声信号供給装置。 - 所定の空間内において、聴取位置の前方左側及び前方右側にそれぞれ配置され、供給される音声信号に基づいて音声を出力する2つの出力装置に、上記聴取位置の前方に音像を定位させる音声信号として収音されたセンターチャンネル音声信号を供給する音声信号供給方法であって、
上記センターチャンネル音声信号を入力する音声信号入力工程と、
上記2つの出力装置のいずれか一方の出力装置の上記所定の空間内の配置位置と、上記聴取位置との位置関係を入力する位置入力工程と、
上記位置入力工程によって入力された上記位置関係から上記センターチャンネル音声信号の遅延時間を演算する遅延時間演算工程と、
上記遅延時間演算工程によって演算された遅延時間に基づき、上記音声信号入力工程によって入力された上記センターチャンネル音声信号の出力を遅延させる遅延工程と、
上記遅延工程によって遅延され、出力された上記センターチャンネル音声信号を上記2つの出力装置にそれぞれ供給する音声信号供給工程とを備えること
を特徴とする音声信号供給方法。 - 聴取位置の前方左側に音像を定位させる音声信号として収音されたレフトチャンネル音声信号を入力するレフトチャンネル音声信号入力工程と、
聴取位置の前方右側に音像を定位させる音声信号として収音されたライトチャンネル音声信号を入力するライトチャンネル音声信号入力工程と、
上記レフトチャンネル音声信号入力工程によって入力された上記レフトチャンネル音声信号と、上記遅延工程によって上記遅延時間だけ遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第1の加算工程と、
上記ライトチャンネル音声信号入力工程によって入力された上記ライトチャンネル音声信号と、上記遅延工程によって上記遅延時間だけ遅延されて出力されたセンターチャンネル音声信号とを加算する第2の加算工程とを備え、
上記音声信号供給工程は、上記第1の加算工程で加算されたレフトチャンネル音声信号とセンターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方左側に配置された出力装置に供給し、
上記第2の加算工程で加算されたライトチャンネル音声信号と、センターチャンネル音声信号とを上記聴取位置の前方右側に配置された出力装置に供給すること
を特徴とする請求項10記載の音声信号供給方法。 - 上記遅延時間演算工程は、上記出力装置の配置位置と上記聴取位置との距離をd、上記聴取位置からの上記2つの出力装置の配置方向がなす角を2θ、音速をvとすると、上記遅延時間tを、
t=d{(1/cosθ)−1}/v
に基づいて演算すること
を特徴とする請求項10記載の音声信号供給方法。
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