JP2004039221A - 電荷分布データのオンチップ圧縮 - Google Patents
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Abstract
【課題】FeRAM装置におけるビットライン電圧分布試験のデータ量を低減し、出力時間を短くすること。
【解決手段】ビットライン電圧測定値のオンチップ圧縮回路を用いて、FeRAM等のメモリから読み出した電荷分布を測定するための方法および回路。一実施形態はセンスアンプ(130)に接続された圧縮回路を含む。各センスアンプ(130)は、一連の基準電圧と対応するビットライン電圧とを比較して、比較の結果値を設定する。ビットライン電圧が基準電圧とほぼ等しいとき、センスアンプ(130)からの一連の結果値は遷移する。圧縮回路(170)は、その遷移をトリガーとして用い、その遷移点における基準電圧を示す圧縮値を記録することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ビットライン電圧測定値のオンチップ圧縮回路を用いて、FeRAM等のメモリから読み出した電荷分布を測定するための方法および回路。一実施形態はセンスアンプ(130)に接続された圧縮回路を含む。各センスアンプ(130)は、一連の基準電圧と対応するビットライン電圧とを比較して、比較の結果値を設定する。ビットライン電圧が基準電圧とほぼ等しいとき、センスアンプ(130)からの一連の結果値は遷移する。圧縮回路(170)は、その遷移をトリガーとして用い、その遷移点における基準電圧を示す圧縮値を記録することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビットライン電荷のオンチップ圧縮に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電体ランダムアクセスメモリ(FeRAM)は通常、FeRAMセルのアレイを含み、各FeRAMセルには少なくとも一つの強誘電体コンデンサが含まれる。各強誘電体コンデンサは、導電性の極板間に挟まれた強誘電材料を含む。データビットをFeRAMセルに記憶させるためには、書き込み動作によりFeRAMセル内の強誘電体コンデンサの極板に書き込み電圧を印加し、強誘電体材料を書き込み対象データビットに関連する方向に分極させる。書き込み電圧を取り除いた後、強誘電体材料内に持続性分極が残るので、格納したデータビットの不揮発性記憶が達成される。
【0003】
FeRAMに関する従来の読み出し動作は、強誘電体コンデンサの一方の極板をビットラインに接続し、他方の極板を読み出し電圧まで昇圧することで、FeRAMセルに記憶されたデータビットを判定している。強誘電体コンデンサ内の持続性分極が読み出し電圧に一致する方向であった場合、読み出し電圧によって強誘電体コンデンサを流れる比較的小さな電流が発生し、前記ビットライン上に小さな電荷および小さな電圧変化が生じる。最初に持続性分極が読み出し電圧と逆であった場合、前記読み出し電圧によって持続性分極の方向が反転され、極板が放電されて、ビットライン上に比較的大きな電荷および比較的大きな電圧上昇が生じる。センスアンプは、得られたビットライン電流又は電圧から、記憶された値を判定することができる。
【0004】
FeRAMなどの集積回路の開発、製造及び使用には、集積回路の特性を判定し、集積回路が適切に動作しているか否かを判定するための試験が必要であることが多い。FeRAMに関する重要な試験の1つとして、メモリセルを読み出す際にビットラインに伝達される電荷の測定がある。一般に、FeRAMセルの読み出しによって得られるビットライン電荷または電圧は、FeRAMセルに記憶されている値に応じて変わるだけでなく、読み出しを行なっている特定のFeRAMセルの性能に応じても変化する。伝達された電荷の分布は、適正な電荷を供給しない欠陥FeRAMセルの識別や、データを読み書きする際のエラーを排除または最小限にするための動作パラメタの選択に、極めて重要なものである。
【0005】
一般に、電荷分布測定では、各FeRAMセルを試験し、各データ値についてFeRAMセルから読み出された電荷量を測定する必要がある。読み出した電荷の測定には、通常、FeRAMセルから読み出されたビットライン信号を、センスアンプを用いて100以上もの異なる基準レベルと比較することが必要になる。各比較によって、比較結果を示す2値信号が生成される。2値比較結果信号は、読み出し動作に用いたデータパスと同じデータパスを用いて出力される。データ値「0」又は「1」を記憶している1つのFeRAMセルから読み出したビットライン電圧を100個の基準レベルと比較することにより、100ビットの試験データが得られる。従って、分布測定期間中にFeRAM内の全てのセルについて生成される試験データの量は、通常のI/Oサイクルタイムを用いて出力するのに比較的長時間を必要とする。例えば、4メガビットFeRAMにおけるデータ値「0」及び「1」に関する電荷分布測定では、8×102ビットを超える試験データが生成される場合もあり、それを出力するために数分が必要となる場合もある。また、試験データ量および出力時間は、メモリ記憶容量の増大によっても増大する。
【0006】
集積回路製造の際に効率的な試験を行なうためには、電荷分布測定に関するFeRAMからの大量のデータ出力は、必要な時間が長すぎる場合がある。多量のデータを処理してビットライン電圧分布を作成する処理も、製造工程のボトルネックになる場合がある。FeRAM内のFeRAMセルの標本だけを試験することでデータ量を削減することもできるが、標本化では、一部の欠陥FeRAMセルを発見し損なうことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
FeRAMの電荷分布測定方法の従来の制約を考慮し、電荷分布測定に関するデータフロー及び処理負担を低減する構成ならびに方法を探求する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、オンチップ回路は、FeRAMセル等のメモリセルの読み出しによって得られたビットライン電圧または電荷の分布を測定し、その分布データを圧縮することで、出力データ量及び分布データの出力所要時間を低減する。ビットライン電圧の測定には、通常、ビットライン信号と一連の基準信号とを比較するセンスアンプが使用される。結果信号をセンスアンプから直接出力する代わりに、ビットライン電圧または電荷の分布測定にとって重要な情報を維持しつ、結果信号を圧縮回路で圧縮する。この圧縮は、それらのビットライン電圧測定値および電荷分布データを、メモリや外部処理装置で利用しやすい形態に変換することもできる。
【0009】
圧縮回路の一実施形態には、カウンタ、並びに、該カウンタに接続されたレジスタその他の記憶要素の集合が含まれる。カウンタはセンスアンプに入力される基準信号の変化に同期していて、一連の比較にとって、カウンタのカウント値はセンスアンプがビットライン電圧と比較している現在の基準電圧を示すものとなる。各記憶要素は、1本の試験対象ビットラインに対応していて、対応するセンスアンプからの2値の結果値が特定値になったときや、ある値から他の値へ変化したときに、カウンタからのカウント値を記憶するように動作する。ビットライン電圧測定の最後に記憶される値は、基準電圧がビットライン電圧よりも大きいことを最初に示した比較動作、または最後に示した比較動作における基準電圧を示すカウント値(カウント)である。比較動作におけるノイズを定量化するため、様々なトリガー条件を用いて各ビットラインに関する複数のカウント値を記憶することにより、結果ストリーム中に2以上の遷移が発生した時点をそのカウント値で示すことができる。
【0010】
本発明の一実施形態は、FeRAMセルなどのメモリセルを含む集積回路を試験するための方法である。この方法は、メモリセルのうちの1つから信号をビットラインに読み出すことで始まり、一連の基準電圧のうちの最初または次の電圧まで基準ラインをバイアスし、前記基準ライン上の最初または次の電圧が前記ビットライン上の電圧よりも高いか否かを示す結果信号を生成する。これらのステップは、前記一連の基準電圧の各々について繰り返される場合もあるが、結果信号を生成する際に使用されるセンスアンプがビットライン信号に影響を与えなければ、メモリセルから信号を繰り返し読み出す必要はない。これらの繰り返しステップにより、結果信号の一連の値を生成し、オンチップ回路を用いてそれら一連の値を圧縮し、圧縮された測定値を生成することができる。
【0011】
一連の結果信号を圧縮する1つの方法は、基準ラインが前記一連の電圧のうちの最初または次の電圧までバイアスされるたびに索引値を変更するステップと、前記結果信号を入力データ値に関する索引値を有する記憶要素に適用するステップと、前記結果信号の値がメモリをイネーブルする条件を満たした場合、前記索引値をメモリに記憶するステップとを含む。一連の測定後メモリに記憶されている値が、圧縮された測定結果となる。ビットライン電圧分布測定に関するデータ出力の量を低減するため、結果信号の一連の値を出力することなく、この圧縮された測定値をFeRAMから出力することができる。この圧縮された測定値は、FeRAMで使用することもでき、例えば、調節回路によりビットライン電圧分布に従ってパラメタを設定することができる。
【0012】
本発明の他の実施形態は、FeRAMセルのアレイと、基準電圧発生器と、センスアンプと、オンチップ圧縮回路とを含む集積回路である。基準電圧発生器は、試験モードで動作し、一連の電圧を順に有する基準信号を生成する。センスアンプは、ビットラインに接続された入力を有し、圧縮回路が圧縮する値を表わす結果信号を生成する。オンチップ圧縮回路はセンスアンプのうちの1つから得た一連の結果値を圧縮し、一連の結果値内において結果値がある値から別の値に遷移する位置を示す圧縮値を生成する。
【0013】
圧縮回路の一実施形態には、カウンタと、一連の記憶要素とが含まれる。カウンタは、基準電圧発生器がセンスアンプに供給する基準電圧に対応するカウント値/索引値を変更する。各記憶要素は、複数のセンスラインアンプのうちの対応するセンスアンプによるビットライン電圧と基準電圧との比較中に、前記カウント値/索引値と検出動作の結果を示す結果信号とを受信するように接続される。記憶要素は、第1の値を有する結果信号に応答して記憶値を前記カウント値/索引値と等しくなるよう設定し、第2の値を有する結果信号に応答して記憶値を変更せずにそのまま維持する。結果信号の一連の値のうちの最後の部分に記憶される値が圧縮された測定値であり、この値は、FeRAMから出力することもできるし、FeRAM内部で使用することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
異なる図面で用いられる同一の参照符号は、類似または同一の構成要素を示す。本発明の一態様において、FeRAMアレイを含む集積回路は、読み出し動作中に伝達されるビットライン電圧を測定することが可能なオンチップ回路と、1つのメモリセルからのビットライン電圧または電荷、あるいは、メモリセル集合によって伝達されるビットライン電圧の分布を表わすのに必要な試験データ量を低減する圧縮回路とを有する。
【0015】
ビットライン電圧測定で使用されるセンスアンプは通常、読み出し動作にも使用される。ビットライン電圧測定の場合、各センスアンプは、一連の検出動作を実行し、ビットライン上の電圧を一連の基準電圧と比較する。通常、そのような一連の比較を行なうためには、基準電圧を単調なステップで減少または増加させてゆき、ビットライン電圧が基準電圧とほぼ等しくなったときに、センスアンプから出力される比較結果が変化するようにする(ビットライン電圧の測定により、測定されたビットライン電圧とそのビットラインのキャパシタンスとの積にほぼ等しいビットライン電荷も測定される)。一連の比較を行なう際、圧縮回路は、センスアップからその結果を受信して、重要な情報を抽出する。圧縮回路から出力される試験データは、短時間で出力され、短時間で記憶されるので、ビットライン電圧または電荷の分布を表わすデータの内部使用および外部使用に都合がよい。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態による集積回路100のブロック図である。集積回路100は通常、メモリ、又は内蔵メモリを用いた任意の種類の集積回路である。集積回路100は、制御回路110と、メモリアレイ部120と、センスアンプ130と、基準電圧発生器140と、出力ドライバ150と、グローバルI/Oバス165用のプリチャージ回路160と、圧縮回路170と、I/O回路及びパッド180と、パラメタ調節回路190とを含む。
【0017】
制御回路110は、集積回路100の動作用制御信号を生成する状態機械または周知の制御回路である。集積回路100が試験モードにあるとき、制御回路110は、メモリセル集合から読み出されたビットライン電圧を測定したり、センスアンプ130の電圧オフセットを測定したりするため、必要に応じてメモリアレイ部120、センスアンプ130及び基準電圧発生器140を制御する。また、制御回路110はその測定結果を圧縮するための圧縮回路170の制御も行なう。
【0018】
電荷分布を測定するための複数回のビットライン測定は、読み出し動作に必要なデコード回路及び駆動回路と同じものを用いて、並列に実施される。本明細書に記載する本発明の例示的実施形態の場合、各メモリアレイ部120はFeRAMセルアレイであり、一回当たりのメモリアクセスにつき(例えば、一回当たりの読み出し、書き込み又はビットライン電圧試験について)、FeRAMアレイ部120のうちの1つにおいて1行のFeRAMセルを選択する。選択されたそれらのFeRAMセルの電荷は、対応するビットラインに読み出される。あるいは、一連のセンスアンプ130についてオフセットを測定するため、それらのセンスアンプに対応するビットラインを一定電圧(例えば接地電圧Vssなど)に設定する場合もある。
【0019】
いずれの場合も、次いで制御回路110は、基準電圧発生器140を用いて基準電圧REFを一連の基準電圧レベルにわたって次々と段階変化させる。制御回路110は、各基準電圧レベルについて、選択されたセンスアンプ130による並列検出動作を制御する。センスアンプ130により並列検出動作完了時に生成される信号は、複数ビットの結果信号GIOになる。本発明の例示的実施形態の場合、グローバルI/Oバス165は64ビット幅であり、各アレイセグメント120が64個のセンスアンプ130を有し、それら64個のセンスアンプが合わせて64ビットの信号GIO[63:0]を生成する。100個の異なる電圧レベルを識別可能なビットライン電圧測定またはセンスアンプオフセット測定の場合、結果信号GIO[63:0]は、100個の異なる64ビット値により、100個の異なる基準電圧に関する検出動作の結果を特徴付ける。
【0020】
圧縮モードでは、圧縮回路170が一連の結果(例えば64ビット信号GIOの100個の値など)を受信し、各ビットラインまたは各センスアンプについて一つの小さな複数ビット値(例えば7ビット)を生成する。以下で詳しく説明する例示的実施形態では、圧縮モードにおいて圧縮回路170がデータ量を2桁以上の規模で削減しても、ビットライン電圧測定のために必要な情報が得られるようにしている。また、圧縮回路170は通常の読み出し動作中に使用される通過モードも有していて、このモードは、ビットライン電圧やセンスアンプオフセットの測定の際に、センスアンプ130から得た比較結果を直接出力するのにも用いることができる。通過モードの場合、センスアンプ130から得たデータ信号は、圧縮回路170を直接通過してI/O回路180に渡される。
【0021】
図2は、圧縮回路170の一実施形態を示すブロック図である。圧縮回路170のこの例示的実施形態には、カウンタ210、レジスタ集合220、及び、出力マルチプレクサ230、240が含まれる。測定のためFeRAMセルまたはセンスアンプの集合が選択されると、カウンタ210がリセットされる。同時に、基準電圧発生器140の基準信号REFが初期電圧レベルに設定される。カウンタ210がカウント信号CNTを変更する(例えば増減させる)たびに、基準電圧発生器140が基準電圧レベルを変更し、センスアンプ130が結果信号GIOを生成し、64ビットの新たな比較結果が生成される。従って、カウント信号CNTの値は、基準信号REFの変更に同期して、現在の比較結果に対応する基準電圧レベルを示す。
【0022】
ビットライン電圧の同時測定中、結果信号GIOの各ビットは異なるビットラインにそれぞれ対応し、そのビット値は、対応するビットライン信号BLの電圧が基準信号REFの電圧を超えているか否かを示す。センスアンプのオフセット測定中、結果信号GIOの各ビットは、基準信号REFが対応するセンスアンプを作動させるのに必要な電圧オフセット未満であるか否かを示す。
【0023】
例示的実施形態において、レジスタ220には、結果信号GIO[63:0]の各ビットに対応する一連の64個のレジスタ(220−63〜220−0)が含まれる。各レジスタ220は、データ入力信号としてカウント信号CNT[6:0]を受信する。結果信号GIO[63:0]の各ビットは、各レジスタ220−63〜220−0に対するイネーブル信号として働く。例えば、ビット値「1」(信号REFの電圧が信号BLの電圧よりも大きいことを示す)は対応するレジスタ220における新たなカウント値のラッチをイネーブルし、ビット値「0」(信号BLの電圧が信号REFの電圧よりも大きいことを示す)は対応するレジスタ220におけるカウント値の変更をディセーブルする。あるいは、各レジスタ220は、対応する結果信号GIOの値の遷移などの様々な条件に応じてイネーブルされるようにすることもできる。
【0024】
図2に示す本発明の実施形態の場合、一連の比較が完了した後レジスタ220内に保持されるカウント値は、結果信号GIOによって基準信号REFの電圧がビットライン信号BLの電圧よりも高いことが示された最新の比較動作に対応するカウント値に等しくなる。従って、ビットライン電圧測定の場合、その格納されたカウント値はメモリセルから読み出されたビットライン電圧を概ね示すものとなり、センスアンプオフセット測定の場合、その格納されるカウント値はセンスアンプを作動させるのに必要なオフセット電圧を示すものとなる。従って、圧縮回路170は、試験に関連する100ビットを7ビットまで低減させる。
【0025】
他の情報も、センスアンプ130からのビットストリームから、同様に取り出すことができる。例えば、結果信号GIO[63:0]の各ビットがゼロである初回にだけカウント値をラッチするため、第2のレジスタ集合を接続することができる。この第2のレジスタ集合のレジスタ中のカウント値は、おおよその測定電圧を示すもう1つの指示を記録する。ビットラインに関する100ビットの結果ストリームが、ある時点まですべて1を有し、その後すべてゼロを有するものであるようなきれいな遷移をした場合、第2のレジスタ集合のカウント値は、第1のレジスタ集合における対応するカウント値よりも大きい値になる。しかしながら、100ビットデータストリームのビット値が交番してFeRAMのセンスアンプ130その他の構成要素の性能変化を示している場合、第2のレジスタ集合のカウント値は第1のレジスタ集合におけるカウント値より小さくなり、2つのカウント値の差分によって変化の程度が示される。
【0026】
図2に示す圧縮回路170の一実施形態における出力マルチプレクサ230、240は、データ信号を選択して出力する。圧縮回路170の通過モードにおいて、マルチプレクサ240は、信号ビットGIO[63:0]のうちの一部又は全部を選択して直接出力する。例えば、集積回路100が32ビットI/Oデータパスと64ビット内部データバスとを有する場合、マルチプレクサ240は、信号GIO[63:0]のうちの32ビットを選択する。圧縮モードにおいて、マルチプレクサ240はマルチプレクサ230からの信号を選択して出力する。
【0027】
一連の比較が終了すると、各レジスタ220は、測定された電圧を表わす7ビット値を記憶する。マルチプレクサ230は、レジスタ220の部分集合からの出力信号を選択する。例えば、一群の4個のレジスタ220から得た4つの7ビット測定値を32ビットデータパスを介して出力する。従って、例示の実施形態の圧縮回路170における64個のFeRAMセルについてのビットライン測定に必要な出力サイクル数は、結果信号GIOの値の出力に必要な200出力サイクルではなく、マルチプレクサ230、240を介した16出力サイクルになる。
【0028】
図1の集積回路100は、圧縮回路170から得たビットライン測定値及びオフセットデータを、出力または内部使用することができる。例えば、調節回路190は、この圧縮されたビットライン電圧測定値を受信して、欠陥検出や動作パラメタの設定に用いることができる。
【0029】
一実施形態において、調節回路190は、圧縮回路170によって生成された圧縮ビットライン測定値を保持するための第1および第2のレジスタを含む。第1のレジスタには、読み出し期間中に反転しない強誘電体コンデンサの分極に対応するデータ値(例えば「0」)を保持するFeRAMセルから読み出された最大のビットライン電圧が記録される。第2のレジスタには、読み出し期間中に反転する強誘電体コンデンサの分極に対応するデータ値(例えば「1」)を保持するFeRAMセルから読み出された最小のビットライン電荷又は電圧が記録される。パラメタ調節回路190は、読み出し期間中に反転しなかった強誘電体コンデンサの読み出しに関する最大ビットライン電圧が、反転した強誘電体コンデンサに関する最小ビットライン電圧を超える場合、或いはそれに極めて近い場合、欠陥を検出することができる。記録されたそれらの値間の間隔が許容できるものである場合、調節回路190は、読み出し動作用の基準電圧を、それら2つのレジスタ値の間になるよう選択することができる。
【0030】
前段落は、単に、調節回路190の例示的機能を示しただけである。調節回路190は、電荷分布やビットライン電圧測定値のもっと複雑な分析を行なうこともできる。例えば、誤り検出および基準電圧設定は各FeRAMアレイセグメント120ごとに個別に行うこともでき、その誤り検出とパラメタ設定に使用する電荷分布の特徴付けは、異なるデータ値について単なる最大ビットライン電圧および最小ビットライン電圧を用いることもできる。
【0031】
上記のビットライン電荷分布データの圧縮には、様々な検出技術、センスアンプタイプおよびFeRAM構成を用いることができる。図3は、圧縮に適した電荷分布測定を実施することができるFeRAM300の一部を示すものである。FeRAM300には、一つのFeRAMアレイ部120と、センスアンプ130と、基準電圧発生器140と、グローバル出力ドライバ150と、プリチャージ回路160と、書き戻し回路170とが含まれる。
【0032】
FeRAMアレイ部120は、行・列に編成された従来のFeRAMセル310のアレイである。各FeRAMセル310は、周知技術を用いて製造可能な強誘電体コンデンサ312と選択トランジスタ314とを含む。FeRAMアレイ部120の各列にある各FeRAMセル310の選択トランジスタ314のドレインには、ビットライン322が接続される。FeRAMアレイ部120の各行にある選択トランジスタ314のゲートにはワードライン324が接続され、書き込み、読み出し及び測定動作時には、行デコーダおよび駆動回路(図示せず)によってワードライン324上の電圧WL0〜WLnが制御される。ローカル・デコード回路およびグローバル・デコード回路(図示せず)を有するとともに、グローバルI/Oラインを含むデータパスを有し、それらのデータパスによりローカル・アレイを接続してデータ入出力を行なうメモリ構成の場合、FeRAMアレイ部120は、複数のローカル・アレイ部のうちの1つである場合がある。
【0033】
図3の実施形態の場合、各センスアンプ130は、対応するビットライン322に接続された比較器型のセンスアンプである。代替として、センスアンプ130は検出動作中にビットライン電圧を変更するタイプのものにすることもでき、その場合、基準電圧信号が変化するたびに毎回ビットライン電圧をリセット(例えばFeRAMセルから再読み出し)する必要がある。読み出し動作のため、または、FeRAMセルからビットライン322に読み出されるビットライン電荷の測定のため、各センスアンプ130は、複数のビットライン322のうちの1本をセンスアンプ130に選択的に接続するローカル・デコード回路に接続される場合もある。
【0034】
図3は、pチャネルトランジスタMP1,MP2,MP3,MP4,MP5及びnチャンネルトランジスタMN1,MN2,MN3,MN4を含む比較器型センスアンプ130の一実施形態を詳しく示している。トランジスタMP1は、検出イネーブル信号SEBに応答してセンスアンプ130をアクティブ化或いは非アクティブ化する働きがあり、電源電圧VDDとトランジスタMP2,MP3との間に配置される。トランジスタMP2,MP4,MN1はトランジスタMP1とグラウンドとの間に直列に接続され、トランジスタMP3,MP5,MN2も同様にトランジスタMP1とグラウンドとの間に直列に接続される。トランジスタMN3,MN4はトランジスタMN1,MN2とそれぞれ並列に接続され、検出イネーブル信号SEBに応答して、比較動作に備えて各ノードN1,N2を接地する。
【0035】
トランジスタMP2,MP3のゲートは、それぞれ対応するビットライン322及び基準電圧発生器140から入力信号BL,REFをそれぞれ受信する。信号BLはビットライン電圧であり、ビットライン電圧測定値はFeRAMセル310からセンスアンプ130が接続されたビットライン322上に読み出された電荷によって決まる。信号REFは、基準電圧発生器140によって設定および変更される電圧を持つ基準信号である。基準電圧発生器140は、信号REFとして一連の異なる電圧レベルを生成することが可能な任意の回路でよい。あるいは、多数(例えば100個)の異なる基準電圧レベルを生成可能なオンチップ基準電圧発生器を設ける必要をなくすため、信号REFは、外部回路から入力することもできる。
【0036】
ビットライン信号BLと基準信号REFと電圧差によってトランジスタMP2,MP3のうちのどちらの導通性の方が高くなるかが決まり、この導電性が、センスアンプ130をアクティブにしたときに、トランジスタMP2,MP4間のノードN1の電圧またはトランジスタMP3,MP5間のノードN2の電圧のうちのどちらが素早く上昇するかに影響を及ぼす。検出動作の開始時は両トランジスタMP4,MP5が導通していて、トランジスタMP4,MN3間のノードからの出力信号NBおよびトランジスタMP5,MN4間のノードからの出力信号NTは、ノードN1,N2上の電圧上昇に応じた速度でそれぞれ上昇を開始する。トランジスタMP4,MP5,MN1,MN2のゲートは交差接続されていて、トランジスタMP4,MP5,MN1,MN2は、出力信号NBとNTとの差で生成される電圧を増幅するようになっている。従って、検出動作が完了したとき、出力信号NTは出力信号NBに対して相補的な信号になる。
【0037】
出力回路150はセンスアンプ130から出力信号NTを受信し、グローバルI/Oバス165のラインに対する結果信号の出力を制御する。以下で詳しく説明するように、プリチャージ回路160は、ビットライン電圧を測定する各検出動作の前、または一連の検出動作の直前に、グローバルI/Oバス165のラインをハイ(例えば電源電圧VDD)に充電する。信号NTがビットライン信号BLの電圧が基準信号REFの電圧よりも大きいことを示す場合、出力ドライバ150は、プリチャージされた信号GIOを出力イネーブル信号SOEに応じて引き下げる。各検出動作の直前にI/Oバス165をプリチャージした場合、信号GIOは、ビットライン信号BLと基準信号REFの一連の電圧レベルとを比較した結果を表わす一連の2値を順に示す。ビットライン電圧を測定する一連の検出動作の前にのみグローバルI/Oバスをプリチャージした場合、結果信号GIOの各ビットはビットライン電圧が電圧REFよりも大きいことが検出動作によって示されるまでハイのままであり、その時点で信号NTがハイになり、出力回路150が結果信号GIOのビットを引き下げる。
【0038】
ビットライン電圧測定の後そのデータをFeRAMセルに記憶させる必要がない限り、ビットライン電圧測定に書き戻し回路370は不要である。検出動作の後、書き戻し回路370は相補的センスアンプ出力信号NBを受信し、それがイネーブルされていればビットライン322を適当なレベルまで駆動して、FeRAMセルから読み出したデータをそのFeRAMセルに書き戻す。図3の場合、書き戻し回路370は、相補的書き戻し信号WB及びWBBに応じてビットライン322を駆動するトライステートインバータになっている。分布測定の場合、分布測定の目的でデータをFeRAMセルに単に記憶するのであれば、この書き戻しは省略することができる。あるいは、この書き戻しは、ビットライン電圧を基準信号REFの各電圧レベルと比較し終わった後で実施することもできる。
【0039】
図4Aは、図2,3の回路を用いた特定のFeRAMセルからの読み出しによって得られるビットライン電圧を判定する測定期間中の選択された信号に関するタイミング図である。測定のため、ビットライン上の異なる電荷に対応する一連の電圧レベルにわたって基準信号REFをステップ変化させる。通常、この基準電圧の範囲は、FeRAMセルの特性に応じて決まり、具体的にはFeRAMセルから読み出されるビットライン電圧の予測範囲に応じて決まる。例示的実施形態において、基準信号REFは、0.5V〜0Vまでの範囲にあり、約5mVのステップで100段階ある。図4Aは、基準信号REFをその電圧範囲の上限から始めてステップ減少させてゆく一例を示すものであるが、基準信号REFは、下限電圧から始めてステップ増加させてゆく場合もあるし、任意の所望のパターンで変化させる場合もある。
【0040】
比較器型センスアンプで検出を実施する場合、FeRAMセル310からビットライン電圧BLがビットライン322に読み出され、測定期間中一定に保たれる。
【0041】
基準信号REFの様々な電圧レベルに対応する一連の時間間隔で、検出イネーブル信号SEBをアクティブ(ロー)にする。信号SEBがアクティブになると、測定対象ビットライン322に接続されたセンスアンプ130が、信号BLと信号REFとを比較する。検出期間の後、信号BL、REFのうちのいずれの電圧が高いに応じて、ノード電圧NBまたはNTが電源電圧VDDまで上昇し、他方のノード電圧NTまたはNBが0ボルトへ落ち着く。比較器型センスアンプは、次の検出動作を開始する前にFeRAMセルからの読み出しを待つ必要がないので、一般的な実施形態の場合、信号SEBの時間を検出時間すなわち約5nsとほぼ同じにすることができる。
【0042】
検出動作の結果信号GIOの生成には、グローバル出力ラインを電源電圧VDDまでプリチャージした後、信号NTの使用を可能にして出力ドライバ150内のプルダウン装置を制御できるようにすることが含まれる。図4Aのタイミング図の場合、各検出動作のたびにプリチャージ信号PCBをアクティブ(ロー)にし、プルアップ装置160によってグローバルI/Oラインを電源電圧VDDまで昇圧する。検出イネーブル信号SEBがアクティブになると、検出イネーブル信号SEBがアクティブになった後、短い遅延時時間、通常1〜2nsの後、プリチャージ信号PCBが非アクティブになったときに、検出出力イネーブル信号SOEがアクティブになる。この遅延時間は、ノード電圧NT,NBが信号BLとREFとの比較結果を示すレベルに落ち着くのに十分な時間である。その結果、出力回路150は、結果信号GIOの電圧をプリチャージされたレベル(VDD)に維持してビットライン電圧BLが基準電圧REFよりも大きいことを示すか、または、結果信号GIOの電圧を引き下げてビットライン電圧BLが基準電圧REF未満であることを示す。
【0043】
検出出力信号SOEがアクティブになっているときの一連の時間中、結果信号GIOは、電圧比較結果を示す一連の2値を示す。基準信号REFが100個の異なる電圧レベルになっている結果、結果信号GIOは、異なる比較結果を表わす100ビットのデータを連続的に提供する。基準信号REFが単調にステップ減少(または増加)する場合、FeRAMの理想的な動作によって得られるビットライン信号BLに関する結果値のストリームは、基準信号REFの電圧がビットライン信号BLの電圧未満に低下するまで、一方の2値(例えば「1」)を有するものになる。その後、このビットストリームは他方の2値(例えば「0」)を有するものと予測される。この理想的な結果のストリームは、情報損失を伴うことなく、結果信号GIOが「1」から「0」へ遷移した時点を表わす圧縮値で表現することができる。
【0044】
図2の実施形態の圧縮回路170は、結果信号GIOに対応するレジスタ220にカウント値CNTをラッチすることができるように接続された結果信号GIOを有する。図4Aのタイミング図において、結果信号GIOが値「1」の場合、カウント値CNTは基準信号REFの減少とともに減少し、レジスタ220のデータ信号Qはカウント値CNTが変化するたびに変化する。結果信号GIOが値「0」の場合、レジスタ220の測定値Qは変化せずにそのままになる。結果信号GIOで表現されたビットストリーム中に1つの遷移点しかもたない理想的なビットストリームについての測定値Qは、ビットストリーム中のその遷移点における基準電圧を示すものになる。
【0045】
信号REFと信号BLがほぼ同一の電圧である場合、FeRAM内のノイズその他の変化によって、結果信号GIOの2値の変動が生じる場合がある。図4Aのタイミング図は、検出動作410の結果と検出動作420の結果とが一致しない場合を示している。ビットライン電圧BLと基準電圧REFとがほぼ等しい場合、検出動作410はビットライン電圧BLが基準電圧REFよりも大きいことを示す結果値「1」を生成するが、基準電圧REFを1ステップだけ減少させた後、検出動作420はビットライン電圧BLが基準電圧REF未満であることを示す結果値「0」を生成している。小さな電圧の違いがあると、FeRAM内のセンスアンプ130その他の回路の性能の変動から、このような不一致が生じる場合がある。
【0046】
比較結果を表わすビットストリームの最後に、検出中のビットラインに対応するレジスタの測定値Qは、結果信号GIOが最後にレジスタ220をイネーブルした時を示す値を有する。図4Aの場合、値「1」の結果信号GIOを最後に生成したのは検出動作420であり、ビットライン測定の終了時に、測定値Qは値95を有する。この1つのQ値は、検出動作410と420との間に性能変化や検出の不一致があったことを示すものではない。
【0047】
本発明の一態様によれば、グローバルI/Oバスに代替のプリチャージ方法を用いるだけで、圧縮回路を有するFeRAMは、検出能力の変化を監視することができる。タイミング図4Bは、ビットライン電圧測定の際の、図2,3のFeRAM回路における選択された信号の代替タイミングを示している。図4Bにおいて、基準信号REF、ビットライン信号BL、検出イネーブル信号SEB、センスアンプ出力ノード信号NB,NT、及び、センスアンプ出力イネーブル信号SOEは、図4Aを参照して説明したのと同じ方法で生成され、同じタイミングを有する。ただし、図4Bは代替のプリチャージタイミングを示している。
【0048】
図4Bにおいて、プリチャージイネーブル信号PCBは、ビットライン電圧を測定する一連の比較の全体中で一回だけローに駆動される。従って、結果信号GIOは、電源電圧VDDを供給するところまでプリチャージされ、検出動作によって基準電圧REFがビットライン電圧BLよりも大きいことを示す結果が最初に生成されるまで、値「1」を表わす。検出動作によって出力信号NTがアクティブ(ハイ)になると、出力ドライバ150(図3)はプリチャージされた結果信号GIOを引き下げ、結果信号は値「0」を表わすようになる。図4Bの場合、結果信号GIOをプリチャージ値に戻すプリチャージ動作がないので、結果信号GIOは、後続の検出動作の結果とは無関係に値「0」を表わし続ける。
【0049】
結果信号GIOに対応するレジスタ220は、結果信号GIOが値「0」を表わすようになるまでは、カウント値CNTが変化するたびに測定値Qを変更する。結果信号GIOが引き下げられた後は、結果信号GIOが値「0」のままであるため、ビットライン電圧測定の最後の測定値Qは、基準電圧REFがビットライン電圧BLよりも大きいことを示す最初の検出動作に対応するカウント値CNTに等しくなる。検出動作410と420とが一致しない図示の例の場合、図4Bのビットラインプリチャージ方法を用いた測定値Qは97で終了し、図4のビットラインプリチャージ方法を用いた場合の95とは異なるものになる。もっと一般的に述べると、図4Bのプリチャージ方式を用いて見つかった測定値Qにより、検出結果がふらついて一致しない基準電圧範囲の一方の境界が得られ、図4Aのプリチャージ方式を用いて見つかった測定値Qにより、その基準電圧範囲の他方の境界が得られる。
【0050】
本発明の一態様によると、ビットライン電圧の測定は、一回目の測定が図4Aのプリチャージ方法を用いて行なわれ、2回目の測定が図4Bのプリチャージ方法を用いて行なわれる。2つの測定値の差は、検出動作を実施した際の変化量を示す。
【0051】
本発明は特定の実施形態を参照して説明されているが、その説明は本発明の応用の一例に過ぎず、限定と捉えるべきではない。特に、上記説明は、ビットライン電圧を変更することなくビットライン電圧と基準電圧とを比較することが可能な比較器型センスアンプを用いた例示的実施形態に偏っているが、ビットライン電圧を変更することが可能な他の種類のセンスアンプを用いて圧縮用の2値結果ストリームを生成することもできる。開示した実施形態の様々なその他の応用および組み合わせは、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内にある。
【0052】
【発明の効果】
本発明の集積回路は、ビットライン電圧の分布データ測定の際に、圧縮回路によってその測定データを圧縮することができるため、出力時間が短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビットライン電圧分布測定用の圧縮回路を含む本発明の一実施形態によるFeRAMを示すブロック図である。
【図2】図1のFeRAMに適した圧縮回路の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図3】ビットラインに接続されたFeRAMセルのビットライン電荷の読み出し及び測定に関連するFeRAMの一部を示す回路図である。
【図4A】ビットライン電圧測定期間中の図3のFeRAMにおける選択された信号に関するタイミング図である。
【図4B】ビットライン電圧測定期間中の図3のFeRAMにおける選択された信号に関するタイミング図である。
【符号の説明】
100 集積回路
110 制御回路
120 メモリアレイ部
130 センスアンプ
140 基準電圧発生器
150 出力ドライバ(駆動回路、プルダウン装置)
160 プリチャージ回路
165 グローバル・バス(ライン)
170 圧縮回路
180 I/O回路及びパッド
190 パラメタ調節回路
210 カウンタ
220,220−63〜220−0 レジスタ(記憶要素)
230,240 出力マルチプレクサ
300 FeRAM
310 FeRAMセル
312 強誘電体コンデンサ
314 選択トランジスタ
322 ビットライン
324 ワードライン
370 書き戻し回路
410,420 検出動作
MP1,MP2,MP3,MP4,MP5 pチャネルトランジスタ
MN1,MN2,MN3,MN4 nチャンネルトランジスタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビットライン電荷のオンチップ圧縮に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電体ランダムアクセスメモリ(FeRAM)は通常、FeRAMセルのアレイを含み、各FeRAMセルには少なくとも一つの強誘電体コンデンサが含まれる。各強誘電体コンデンサは、導電性の極板間に挟まれた強誘電材料を含む。データビットをFeRAMセルに記憶させるためには、書き込み動作によりFeRAMセル内の強誘電体コンデンサの極板に書き込み電圧を印加し、強誘電体材料を書き込み対象データビットに関連する方向に分極させる。書き込み電圧を取り除いた後、強誘電体材料内に持続性分極が残るので、格納したデータビットの不揮発性記憶が達成される。
【0003】
FeRAMに関する従来の読み出し動作は、強誘電体コンデンサの一方の極板をビットラインに接続し、他方の極板を読み出し電圧まで昇圧することで、FeRAMセルに記憶されたデータビットを判定している。強誘電体コンデンサ内の持続性分極が読み出し電圧に一致する方向であった場合、読み出し電圧によって強誘電体コンデンサを流れる比較的小さな電流が発生し、前記ビットライン上に小さな電荷および小さな電圧変化が生じる。最初に持続性分極が読み出し電圧と逆であった場合、前記読み出し電圧によって持続性分極の方向が反転され、極板が放電されて、ビットライン上に比較的大きな電荷および比較的大きな電圧上昇が生じる。センスアンプは、得られたビットライン電流又は電圧から、記憶された値を判定することができる。
【0004】
FeRAMなどの集積回路の開発、製造及び使用には、集積回路の特性を判定し、集積回路が適切に動作しているか否かを判定するための試験が必要であることが多い。FeRAMに関する重要な試験の1つとして、メモリセルを読み出す際にビットラインに伝達される電荷の測定がある。一般に、FeRAMセルの読み出しによって得られるビットライン電荷または電圧は、FeRAMセルに記憶されている値に応じて変わるだけでなく、読み出しを行なっている特定のFeRAMセルの性能に応じても変化する。伝達された電荷の分布は、適正な電荷を供給しない欠陥FeRAMセルの識別や、データを読み書きする際のエラーを排除または最小限にするための動作パラメタの選択に、極めて重要なものである。
【0005】
一般に、電荷分布測定では、各FeRAMセルを試験し、各データ値についてFeRAMセルから読み出された電荷量を測定する必要がある。読み出した電荷の測定には、通常、FeRAMセルから読み出されたビットライン信号を、センスアンプを用いて100以上もの異なる基準レベルと比較することが必要になる。各比較によって、比較結果を示す2値信号が生成される。2値比較結果信号は、読み出し動作に用いたデータパスと同じデータパスを用いて出力される。データ値「0」又は「1」を記憶している1つのFeRAMセルから読み出したビットライン電圧を100個の基準レベルと比較することにより、100ビットの試験データが得られる。従って、分布測定期間中にFeRAM内の全てのセルについて生成される試験データの量は、通常のI/Oサイクルタイムを用いて出力するのに比較的長時間を必要とする。例えば、4メガビットFeRAMにおけるデータ値「0」及び「1」に関する電荷分布測定では、8×102ビットを超える試験データが生成される場合もあり、それを出力するために数分が必要となる場合もある。また、試験データ量および出力時間は、メモリ記憶容量の増大によっても増大する。
【0006】
集積回路製造の際に効率的な試験を行なうためには、電荷分布測定に関するFeRAMからの大量のデータ出力は、必要な時間が長すぎる場合がある。多量のデータを処理してビットライン電圧分布を作成する処理も、製造工程のボトルネックになる場合がある。FeRAM内のFeRAMセルの標本だけを試験することでデータ量を削減することもできるが、標本化では、一部の欠陥FeRAMセルを発見し損なうことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
FeRAMの電荷分布測定方法の従来の制約を考慮し、電荷分布測定に関するデータフロー及び処理負担を低減する構成ならびに方法を探求する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、オンチップ回路は、FeRAMセル等のメモリセルの読み出しによって得られたビットライン電圧または電荷の分布を測定し、その分布データを圧縮することで、出力データ量及び分布データの出力所要時間を低減する。ビットライン電圧の測定には、通常、ビットライン信号と一連の基準信号とを比較するセンスアンプが使用される。結果信号をセンスアンプから直接出力する代わりに、ビットライン電圧または電荷の分布測定にとって重要な情報を維持しつ、結果信号を圧縮回路で圧縮する。この圧縮は、それらのビットライン電圧測定値および電荷分布データを、メモリや外部処理装置で利用しやすい形態に変換することもできる。
【0009】
圧縮回路の一実施形態には、カウンタ、並びに、該カウンタに接続されたレジスタその他の記憶要素の集合が含まれる。カウンタはセンスアンプに入力される基準信号の変化に同期していて、一連の比較にとって、カウンタのカウント値はセンスアンプがビットライン電圧と比較している現在の基準電圧を示すものとなる。各記憶要素は、1本の試験対象ビットラインに対応していて、対応するセンスアンプからの2値の結果値が特定値になったときや、ある値から他の値へ変化したときに、カウンタからのカウント値を記憶するように動作する。ビットライン電圧測定の最後に記憶される値は、基準電圧がビットライン電圧よりも大きいことを最初に示した比較動作、または最後に示した比較動作における基準電圧を示すカウント値(カウント)である。比較動作におけるノイズを定量化するため、様々なトリガー条件を用いて各ビットラインに関する複数のカウント値を記憶することにより、結果ストリーム中に2以上の遷移が発生した時点をそのカウント値で示すことができる。
【0010】
本発明の一実施形態は、FeRAMセルなどのメモリセルを含む集積回路を試験するための方法である。この方法は、メモリセルのうちの1つから信号をビットラインに読み出すことで始まり、一連の基準電圧のうちの最初または次の電圧まで基準ラインをバイアスし、前記基準ライン上の最初または次の電圧が前記ビットライン上の電圧よりも高いか否かを示す結果信号を生成する。これらのステップは、前記一連の基準電圧の各々について繰り返される場合もあるが、結果信号を生成する際に使用されるセンスアンプがビットライン信号に影響を与えなければ、メモリセルから信号を繰り返し読み出す必要はない。これらの繰り返しステップにより、結果信号の一連の値を生成し、オンチップ回路を用いてそれら一連の値を圧縮し、圧縮された測定値を生成することができる。
【0011】
一連の結果信号を圧縮する1つの方法は、基準ラインが前記一連の電圧のうちの最初または次の電圧までバイアスされるたびに索引値を変更するステップと、前記結果信号を入力データ値に関する索引値を有する記憶要素に適用するステップと、前記結果信号の値がメモリをイネーブルする条件を満たした場合、前記索引値をメモリに記憶するステップとを含む。一連の測定後メモリに記憶されている値が、圧縮された測定結果となる。ビットライン電圧分布測定に関するデータ出力の量を低減するため、結果信号の一連の値を出力することなく、この圧縮された測定値をFeRAMから出力することができる。この圧縮された測定値は、FeRAMで使用することもでき、例えば、調節回路によりビットライン電圧分布に従ってパラメタを設定することができる。
【0012】
本発明の他の実施形態は、FeRAMセルのアレイと、基準電圧発生器と、センスアンプと、オンチップ圧縮回路とを含む集積回路である。基準電圧発生器は、試験モードで動作し、一連の電圧を順に有する基準信号を生成する。センスアンプは、ビットラインに接続された入力を有し、圧縮回路が圧縮する値を表わす結果信号を生成する。オンチップ圧縮回路はセンスアンプのうちの1つから得た一連の結果値を圧縮し、一連の結果値内において結果値がある値から別の値に遷移する位置を示す圧縮値を生成する。
【0013】
圧縮回路の一実施形態には、カウンタと、一連の記憶要素とが含まれる。カウンタは、基準電圧発生器がセンスアンプに供給する基準電圧に対応するカウント値/索引値を変更する。各記憶要素は、複数のセンスラインアンプのうちの対応するセンスアンプによるビットライン電圧と基準電圧との比較中に、前記カウント値/索引値と検出動作の結果を示す結果信号とを受信するように接続される。記憶要素は、第1の値を有する結果信号に応答して記憶値を前記カウント値/索引値と等しくなるよう設定し、第2の値を有する結果信号に応答して記憶値を変更せずにそのまま維持する。結果信号の一連の値のうちの最後の部分に記憶される値が圧縮された測定値であり、この値は、FeRAMから出力することもできるし、FeRAM内部で使用することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
異なる図面で用いられる同一の参照符号は、類似または同一の構成要素を示す。本発明の一態様において、FeRAMアレイを含む集積回路は、読み出し動作中に伝達されるビットライン電圧を測定することが可能なオンチップ回路と、1つのメモリセルからのビットライン電圧または電荷、あるいは、メモリセル集合によって伝達されるビットライン電圧の分布を表わすのに必要な試験データ量を低減する圧縮回路とを有する。
【0015】
ビットライン電圧測定で使用されるセンスアンプは通常、読み出し動作にも使用される。ビットライン電圧測定の場合、各センスアンプは、一連の検出動作を実行し、ビットライン上の電圧を一連の基準電圧と比較する。通常、そのような一連の比較を行なうためには、基準電圧を単調なステップで減少または増加させてゆき、ビットライン電圧が基準電圧とほぼ等しくなったときに、センスアンプから出力される比較結果が変化するようにする(ビットライン電圧の測定により、測定されたビットライン電圧とそのビットラインのキャパシタンスとの積にほぼ等しいビットライン電荷も測定される)。一連の比較を行なう際、圧縮回路は、センスアップからその結果を受信して、重要な情報を抽出する。圧縮回路から出力される試験データは、短時間で出力され、短時間で記憶されるので、ビットライン電圧または電荷の分布を表わすデータの内部使用および外部使用に都合がよい。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態による集積回路100のブロック図である。集積回路100は通常、メモリ、又は内蔵メモリを用いた任意の種類の集積回路である。集積回路100は、制御回路110と、メモリアレイ部120と、センスアンプ130と、基準電圧発生器140と、出力ドライバ150と、グローバルI/Oバス165用のプリチャージ回路160と、圧縮回路170と、I/O回路及びパッド180と、パラメタ調節回路190とを含む。
【0017】
制御回路110は、集積回路100の動作用制御信号を生成する状態機械または周知の制御回路である。集積回路100が試験モードにあるとき、制御回路110は、メモリセル集合から読み出されたビットライン電圧を測定したり、センスアンプ130の電圧オフセットを測定したりするため、必要に応じてメモリアレイ部120、センスアンプ130及び基準電圧発生器140を制御する。また、制御回路110はその測定結果を圧縮するための圧縮回路170の制御も行なう。
【0018】
電荷分布を測定するための複数回のビットライン測定は、読み出し動作に必要なデコード回路及び駆動回路と同じものを用いて、並列に実施される。本明細書に記載する本発明の例示的実施形態の場合、各メモリアレイ部120はFeRAMセルアレイであり、一回当たりのメモリアクセスにつき(例えば、一回当たりの読み出し、書き込み又はビットライン電圧試験について)、FeRAMアレイ部120のうちの1つにおいて1行のFeRAMセルを選択する。選択されたそれらのFeRAMセルの電荷は、対応するビットラインに読み出される。あるいは、一連のセンスアンプ130についてオフセットを測定するため、それらのセンスアンプに対応するビットラインを一定電圧(例えば接地電圧Vssなど)に設定する場合もある。
【0019】
いずれの場合も、次いで制御回路110は、基準電圧発生器140を用いて基準電圧REFを一連の基準電圧レベルにわたって次々と段階変化させる。制御回路110は、各基準電圧レベルについて、選択されたセンスアンプ130による並列検出動作を制御する。センスアンプ130により並列検出動作完了時に生成される信号は、複数ビットの結果信号GIOになる。本発明の例示的実施形態の場合、グローバルI/Oバス165は64ビット幅であり、各アレイセグメント120が64個のセンスアンプ130を有し、それら64個のセンスアンプが合わせて64ビットの信号GIO[63:0]を生成する。100個の異なる電圧レベルを識別可能なビットライン電圧測定またはセンスアンプオフセット測定の場合、結果信号GIO[63:0]は、100個の異なる64ビット値により、100個の異なる基準電圧に関する検出動作の結果を特徴付ける。
【0020】
圧縮モードでは、圧縮回路170が一連の結果(例えば64ビット信号GIOの100個の値など)を受信し、各ビットラインまたは各センスアンプについて一つの小さな複数ビット値(例えば7ビット)を生成する。以下で詳しく説明する例示的実施形態では、圧縮モードにおいて圧縮回路170がデータ量を2桁以上の規模で削減しても、ビットライン電圧測定のために必要な情報が得られるようにしている。また、圧縮回路170は通常の読み出し動作中に使用される通過モードも有していて、このモードは、ビットライン電圧やセンスアンプオフセットの測定の際に、センスアンプ130から得た比較結果を直接出力するのにも用いることができる。通過モードの場合、センスアンプ130から得たデータ信号は、圧縮回路170を直接通過してI/O回路180に渡される。
【0021】
図2は、圧縮回路170の一実施形態を示すブロック図である。圧縮回路170のこの例示的実施形態には、カウンタ210、レジスタ集合220、及び、出力マルチプレクサ230、240が含まれる。測定のためFeRAMセルまたはセンスアンプの集合が選択されると、カウンタ210がリセットされる。同時に、基準電圧発生器140の基準信号REFが初期電圧レベルに設定される。カウンタ210がカウント信号CNTを変更する(例えば増減させる)たびに、基準電圧発生器140が基準電圧レベルを変更し、センスアンプ130が結果信号GIOを生成し、64ビットの新たな比較結果が生成される。従って、カウント信号CNTの値は、基準信号REFの変更に同期して、現在の比較結果に対応する基準電圧レベルを示す。
【0022】
ビットライン電圧の同時測定中、結果信号GIOの各ビットは異なるビットラインにそれぞれ対応し、そのビット値は、対応するビットライン信号BLの電圧が基準信号REFの電圧を超えているか否かを示す。センスアンプのオフセット測定中、結果信号GIOの各ビットは、基準信号REFが対応するセンスアンプを作動させるのに必要な電圧オフセット未満であるか否かを示す。
【0023】
例示的実施形態において、レジスタ220には、結果信号GIO[63:0]の各ビットに対応する一連の64個のレジスタ(220−63〜220−0)が含まれる。各レジスタ220は、データ入力信号としてカウント信号CNT[6:0]を受信する。結果信号GIO[63:0]の各ビットは、各レジスタ220−63〜220−0に対するイネーブル信号として働く。例えば、ビット値「1」(信号REFの電圧が信号BLの電圧よりも大きいことを示す)は対応するレジスタ220における新たなカウント値のラッチをイネーブルし、ビット値「0」(信号BLの電圧が信号REFの電圧よりも大きいことを示す)は対応するレジスタ220におけるカウント値の変更をディセーブルする。あるいは、各レジスタ220は、対応する結果信号GIOの値の遷移などの様々な条件に応じてイネーブルされるようにすることもできる。
【0024】
図2に示す本発明の実施形態の場合、一連の比較が完了した後レジスタ220内に保持されるカウント値は、結果信号GIOによって基準信号REFの電圧がビットライン信号BLの電圧よりも高いことが示された最新の比較動作に対応するカウント値に等しくなる。従って、ビットライン電圧測定の場合、その格納されたカウント値はメモリセルから読み出されたビットライン電圧を概ね示すものとなり、センスアンプオフセット測定の場合、その格納されるカウント値はセンスアンプを作動させるのに必要なオフセット電圧を示すものとなる。従って、圧縮回路170は、試験に関連する100ビットを7ビットまで低減させる。
【0025】
他の情報も、センスアンプ130からのビットストリームから、同様に取り出すことができる。例えば、結果信号GIO[63:0]の各ビットがゼロである初回にだけカウント値をラッチするため、第2のレジスタ集合を接続することができる。この第2のレジスタ集合のレジスタ中のカウント値は、おおよその測定電圧を示すもう1つの指示を記録する。ビットラインに関する100ビットの結果ストリームが、ある時点まですべて1を有し、その後すべてゼロを有するものであるようなきれいな遷移をした場合、第2のレジスタ集合のカウント値は、第1のレジスタ集合における対応するカウント値よりも大きい値になる。しかしながら、100ビットデータストリームのビット値が交番してFeRAMのセンスアンプ130その他の構成要素の性能変化を示している場合、第2のレジスタ集合のカウント値は第1のレジスタ集合におけるカウント値より小さくなり、2つのカウント値の差分によって変化の程度が示される。
【0026】
図2に示す圧縮回路170の一実施形態における出力マルチプレクサ230、240は、データ信号を選択して出力する。圧縮回路170の通過モードにおいて、マルチプレクサ240は、信号ビットGIO[63:0]のうちの一部又は全部を選択して直接出力する。例えば、集積回路100が32ビットI/Oデータパスと64ビット内部データバスとを有する場合、マルチプレクサ240は、信号GIO[63:0]のうちの32ビットを選択する。圧縮モードにおいて、マルチプレクサ240はマルチプレクサ230からの信号を選択して出力する。
【0027】
一連の比較が終了すると、各レジスタ220は、測定された電圧を表わす7ビット値を記憶する。マルチプレクサ230は、レジスタ220の部分集合からの出力信号を選択する。例えば、一群の4個のレジスタ220から得た4つの7ビット測定値を32ビットデータパスを介して出力する。従って、例示の実施形態の圧縮回路170における64個のFeRAMセルについてのビットライン測定に必要な出力サイクル数は、結果信号GIOの値の出力に必要な200出力サイクルではなく、マルチプレクサ230、240を介した16出力サイクルになる。
【0028】
図1の集積回路100は、圧縮回路170から得たビットライン測定値及びオフセットデータを、出力または内部使用することができる。例えば、調節回路190は、この圧縮されたビットライン電圧測定値を受信して、欠陥検出や動作パラメタの設定に用いることができる。
【0029】
一実施形態において、調節回路190は、圧縮回路170によって生成された圧縮ビットライン測定値を保持するための第1および第2のレジスタを含む。第1のレジスタには、読み出し期間中に反転しない強誘電体コンデンサの分極に対応するデータ値(例えば「0」)を保持するFeRAMセルから読み出された最大のビットライン電圧が記録される。第2のレジスタには、読み出し期間中に反転する強誘電体コンデンサの分極に対応するデータ値(例えば「1」)を保持するFeRAMセルから読み出された最小のビットライン電荷又は電圧が記録される。パラメタ調節回路190は、読み出し期間中に反転しなかった強誘電体コンデンサの読み出しに関する最大ビットライン電圧が、反転した強誘電体コンデンサに関する最小ビットライン電圧を超える場合、或いはそれに極めて近い場合、欠陥を検出することができる。記録されたそれらの値間の間隔が許容できるものである場合、調節回路190は、読み出し動作用の基準電圧を、それら2つのレジスタ値の間になるよう選択することができる。
【0030】
前段落は、単に、調節回路190の例示的機能を示しただけである。調節回路190は、電荷分布やビットライン電圧測定値のもっと複雑な分析を行なうこともできる。例えば、誤り検出および基準電圧設定は各FeRAMアレイセグメント120ごとに個別に行うこともでき、その誤り検出とパラメタ設定に使用する電荷分布の特徴付けは、異なるデータ値について単なる最大ビットライン電圧および最小ビットライン電圧を用いることもできる。
【0031】
上記のビットライン電荷分布データの圧縮には、様々な検出技術、センスアンプタイプおよびFeRAM構成を用いることができる。図3は、圧縮に適した電荷分布測定を実施することができるFeRAM300の一部を示すものである。FeRAM300には、一つのFeRAMアレイ部120と、センスアンプ130と、基準電圧発生器140と、グローバル出力ドライバ150と、プリチャージ回路160と、書き戻し回路170とが含まれる。
【0032】
FeRAMアレイ部120は、行・列に編成された従来のFeRAMセル310のアレイである。各FeRAMセル310は、周知技術を用いて製造可能な強誘電体コンデンサ312と選択トランジスタ314とを含む。FeRAMアレイ部120の各列にある各FeRAMセル310の選択トランジスタ314のドレインには、ビットライン322が接続される。FeRAMアレイ部120の各行にある選択トランジスタ314のゲートにはワードライン324が接続され、書き込み、読み出し及び測定動作時には、行デコーダおよび駆動回路(図示せず)によってワードライン324上の電圧WL0〜WLnが制御される。ローカル・デコード回路およびグローバル・デコード回路(図示せず)を有するとともに、グローバルI/Oラインを含むデータパスを有し、それらのデータパスによりローカル・アレイを接続してデータ入出力を行なうメモリ構成の場合、FeRAMアレイ部120は、複数のローカル・アレイ部のうちの1つである場合がある。
【0033】
図3の実施形態の場合、各センスアンプ130は、対応するビットライン322に接続された比較器型のセンスアンプである。代替として、センスアンプ130は検出動作中にビットライン電圧を変更するタイプのものにすることもでき、その場合、基準電圧信号が変化するたびに毎回ビットライン電圧をリセット(例えばFeRAMセルから再読み出し)する必要がある。読み出し動作のため、または、FeRAMセルからビットライン322に読み出されるビットライン電荷の測定のため、各センスアンプ130は、複数のビットライン322のうちの1本をセンスアンプ130に選択的に接続するローカル・デコード回路に接続される場合もある。
【0034】
図3は、pチャネルトランジスタMP1,MP2,MP3,MP4,MP5及びnチャンネルトランジスタMN1,MN2,MN3,MN4を含む比較器型センスアンプ130の一実施形態を詳しく示している。トランジスタMP1は、検出イネーブル信号SEBに応答してセンスアンプ130をアクティブ化或いは非アクティブ化する働きがあり、電源電圧VDDとトランジスタMP2,MP3との間に配置される。トランジスタMP2,MP4,MN1はトランジスタMP1とグラウンドとの間に直列に接続され、トランジスタMP3,MP5,MN2も同様にトランジスタMP1とグラウンドとの間に直列に接続される。トランジスタMN3,MN4はトランジスタMN1,MN2とそれぞれ並列に接続され、検出イネーブル信号SEBに応答して、比較動作に備えて各ノードN1,N2を接地する。
【0035】
トランジスタMP2,MP3のゲートは、それぞれ対応するビットライン322及び基準電圧発生器140から入力信号BL,REFをそれぞれ受信する。信号BLはビットライン電圧であり、ビットライン電圧測定値はFeRAMセル310からセンスアンプ130が接続されたビットライン322上に読み出された電荷によって決まる。信号REFは、基準電圧発生器140によって設定および変更される電圧を持つ基準信号である。基準電圧発生器140は、信号REFとして一連の異なる電圧レベルを生成することが可能な任意の回路でよい。あるいは、多数(例えば100個)の異なる基準電圧レベルを生成可能なオンチップ基準電圧発生器を設ける必要をなくすため、信号REFは、外部回路から入力することもできる。
【0036】
ビットライン信号BLと基準信号REFと電圧差によってトランジスタMP2,MP3のうちのどちらの導通性の方が高くなるかが決まり、この導電性が、センスアンプ130をアクティブにしたときに、トランジスタMP2,MP4間のノードN1の電圧またはトランジスタMP3,MP5間のノードN2の電圧のうちのどちらが素早く上昇するかに影響を及ぼす。検出動作の開始時は両トランジスタMP4,MP5が導通していて、トランジスタMP4,MN3間のノードからの出力信号NBおよびトランジスタMP5,MN4間のノードからの出力信号NTは、ノードN1,N2上の電圧上昇に応じた速度でそれぞれ上昇を開始する。トランジスタMP4,MP5,MN1,MN2のゲートは交差接続されていて、トランジスタMP4,MP5,MN1,MN2は、出力信号NBとNTとの差で生成される電圧を増幅するようになっている。従って、検出動作が完了したとき、出力信号NTは出力信号NBに対して相補的な信号になる。
【0037】
出力回路150はセンスアンプ130から出力信号NTを受信し、グローバルI/Oバス165のラインに対する結果信号の出力を制御する。以下で詳しく説明するように、プリチャージ回路160は、ビットライン電圧を測定する各検出動作の前、または一連の検出動作の直前に、グローバルI/Oバス165のラインをハイ(例えば電源電圧VDD)に充電する。信号NTがビットライン信号BLの電圧が基準信号REFの電圧よりも大きいことを示す場合、出力ドライバ150は、プリチャージされた信号GIOを出力イネーブル信号SOEに応じて引き下げる。各検出動作の直前にI/Oバス165をプリチャージした場合、信号GIOは、ビットライン信号BLと基準信号REFの一連の電圧レベルとを比較した結果を表わす一連の2値を順に示す。ビットライン電圧を測定する一連の検出動作の前にのみグローバルI/Oバスをプリチャージした場合、結果信号GIOの各ビットはビットライン電圧が電圧REFよりも大きいことが検出動作によって示されるまでハイのままであり、その時点で信号NTがハイになり、出力回路150が結果信号GIOのビットを引き下げる。
【0038】
ビットライン電圧測定の後そのデータをFeRAMセルに記憶させる必要がない限り、ビットライン電圧測定に書き戻し回路370は不要である。検出動作の後、書き戻し回路370は相補的センスアンプ出力信号NBを受信し、それがイネーブルされていればビットライン322を適当なレベルまで駆動して、FeRAMセルから読み出したデータをそのFeRAMセルに書き戻す。図3の場合、書き戻し回路370は、相補的書き戻し信号WB及びWBBに応じてビットライン322を駆動するトライステートインバータになっている。分布測定の場合、分布測定の目的でデータをFeRAMセルに単に記憶するのであれば、この書き戻しは省略することができる。あるいは、この書き戻しは、ビットライン電圧を基準信号REFの各電圧レベルと比較し終わった後で実施することもできる。
【0039】
図4Aは、図2,3の回路を用いた特定のFeRAMセルからの読み出しによって得られるビットライン電圧を判定する測定期間中の選択された信号に関するタイミング図である。測定のため、ビットライン上の異なる電荷に対応する一連の電圧レベルにわたって基準信号REFをステップ変化させる。通常、この基準電圧の範囲は、FeRAMセルの特性に応じて決まり、具体的にはFeRAMセルから読み出されるビットライン電圧の予測範囲に応じて決まる。例示的実施形態において、基準信号REFは、0.5V〜0Vまでの範囲にあり、約5mVのステップで100段階ある。図4Aは、基準信号REFをその電圧範囲の上限から始めてステップ減少させてゆく一例を示すものであるが、基準信号REFは、下限電圧から始めてステップ増加させてゆく場合もあるし、任意の所望のパターンで変化させる場合もある。
【0040】
比較器型センスアンプで検出を実施する場合、FeRAMセル310からビットライン電圧BLがビットライン322に読み出され、測定期間中一定に保たれる。
【0041】
基準信号REFの様々な電圧レベルに対応する一連の時間間隔で、検出イネーブル信号SEBをアクティブ(ロー)にする。信号SEBがアクティブになると、測定対象ビットライン322に接続されたセンスアンプ130が、信号BLと信号REFとを比較する。検出期間の後、信号BL、REFのうちのいずれの電圧が高いに応じて、ノード電圧NBまたはNTが電源電圧VDDまで上昇し、他方のノード電圧NTまたはNBが0ボルトへ落ち着く。比較器型センスアンプは、次の検出動作を開始する前にFeRAMセルからの読み出しを待つ必要がないので、一般的な実施形態の場合、信号SEBの時間を検出時間すなわち約5nsとほぼ同じにすることができる。
【0042】
検出動作の結果信号GIOの生成には、グローバル出力ラインを電源電圧VDDまでプリチャージした後、信号NTの使用を可能にして出力ドライバ150内のプルダウン装置を制御できるようにすることが含まれる。図4Aのタイミング図の場合、各検出動作のたびにプリチャージ信号PCBをアクティブ(ロー)にし、プルアップ装置160によってグローバルI/Oラインを電源電圧VDDまで昇圧する。検出イネーブル信号SEBがアクティブになると、検出イネーブル信号SEBがアクティブになった後、短い遅延時時間、通常1〜2nsの後、プリチャージ信号PCBが非アクティブになったときに、検出出力イネーブル信号SOEがアクティブになる。この遅延時間は、ノード電圧NT,NBが信号BLとREFとの比較結果を示すレベルに落ち着くのに十分な時間である。その結果、出力回路150は、結果信号GIOの電圧をプリチャージされたレベル(VDD)に維持してビットライン電圧BLが基準電圧REFよりも大きいことを示すか、または、結果信号GIOの電圧を引き下げてビットライン電圧BLが基準電圧REF未満であることを示す。
【0043】
検出出力信号SOEがアクティブになっているときの一連の時間中、結果信号GIOは、電圧比較結果を示す一連の2値を示す。基準信号REFが100個の異なる電圧レベルになっている結果、結果信号GIOは、異なる比較結果を表わす100ビットのデータを連続的に提供する。基準信号REFが単調にステップ減少(または増加)する場合、FeRAMの理想的な動作によって得られるビットライン信号BLに関する結果値のストリームは、基準信号REFの電圧がビットライン信号BLの電圧未満に低下するまで、一方の2値(例えば「1」)を有するものになる。その後、このビットストリームは他方の2値(例えば「0」)を有するものと予測される。この理想的な結果のストリームは、情報損失を伴うことなく、結果信号GIOが「1」から「0」へ遷移した時点を表わす圧縮値で表現することができる。
【0044】
図2の実施形態の圧縮回路170は、結果信号GIOに対応するレジスタ220にカウント値CNTをラッチすることができるように接続された結果信号GIOを有する。図4Aのタイミング図において、結果信号GIOが値「1」の場合、カウント値CNTは基準信号REFの減少とともに減少し、レジスタ220のデータ信号Qはカウント値CNTが変化するたびに変化する。結果信号GIOが値「0」の場合、レジスタ220の測定値Qは変化せずにそのままになる。結果信号GIOで表現されたビットストリーム中に1つの遷移点しかもたない理想的なビットストリームについての測定値Qは、ビットストリーム中のその遷移点における基準電圧を示すものになる。
【0045】
信号REFと信号BLがほぼ同一の電圧である場合、FeRAM内のノイズその他の変化によって、結果信号GIOの2値の変動が生じる場合がある。図4Aのタイミング図は、検出動作410の結果と検出動作420の結果とが一致しない場合を示している。ビットライン電圧BLと基準電圧REFとがほぼ等しい場合、検出動作410はビットライン電圧BLが基準電圧REFよりも大きいことを示す結果値「1」を生成するが、基準電圧REFを1ステップだけ減少させた後、検出動作420はビットライン電圧BLが基準電圧REF未満であることを示す結果値「0」を生成している。小さな電圧の違いがあると、FeRAM内のセンスアンプ130その他の回路の性能の変動から、このような不一致が生じる場合がある。
【0046】
比較結果を表わすビットストリームの最後に、検出中のビットラインに対応するレジスタの測定値Qは、結果信号GIOが最後にレジスタ220をイネーブルした時を示す値を有する。図4Aの場合、値「1」の結果信号GIOを最後に生成したのは検出動作420であり、ビットライン測定の終了時に、測定値Qは値95を有する。この1つのQ値は、検出動作410と420との間に性能変化や検出の不一致があったことを示すものではない。
【0047】
本発明の一態様によれば、グローバルI/Oバスに代替のプリチャージ方法を用いるだけで、圧縮回路を有するFeRAMは、検出能力の変化を監視することができる。タイミング図4Bは、ビットライン電圧測定の際の、図2,3のFeRAM回路における選択された信号の代替タイミングを示している。図4Bにおいて、基準信号REF、ビットライン信号BL、検出イネーブル信号SEB、センスアンプ出力ノード信号NB,NT、及び、センスアンプ出力イネーブル信号SOEは、図4Aを参照して説明したのと同じ方法で生成され、同じタイミングを有する。ただし、図4Bは代替のプリチャージタイミングを示している。
【0048】
図4Bにおいて、プリチャージイネーブル信号PCBは、ビットライン電圧を測定する一連の比較の全体中で一回だけローに駆動される。従って、結果信号GIOは、電源電圧VDDを供給するところまでプリチャージされ、検出動作によって基準電圧REFがビットライン電圧BLよりも大きいことを示す結果が最初に生成されるまで、値「1」を表わす。検出動作によって出力信号NTがアクティブ(ハイ)になると、出力ドライバ150(図3)はプリチャージされた結果信号GIOを引き下げ、結果信号は値「0」を表わすようになる。図4Bの場合、結果信号GIOをプリチャージ値に戻すプリチャージ動作がないので、結果信号GIOは、後続の検出動作の結果とは無関係に値「0」を表わし続ける。
【0049】
結果信号GIOに対応するレジスタ220は、結果信号GIOが値「0」を表わすようになるまでは、カウント値CNTが変化するたびに測定値Qを変更する。結果信号GIOが引き下げられた後は、結果信号GIOが値「0」のままであるため、ビットライン電圧測定の最後の測定値Qは、基準電圧REFがビットライン電圧BLよりも大きいことを示す最初の検出動作に対応するカウント値CNTに等しくなる。検出動作410と420とが一致しない図示の例の場合、図4Bのビットラインプリチャージ方法を用いた測定値Qは97で終了し、図4のビットラインプリチャージ方法を用いた場合の95とは異なるものになる。もっと一般的に述べると、図4Bのプリチャージ方式を用いて見つかった測定値Qにより、検出結果がふらついて一致しない基準電圧範囲の一方の境界が得られ、図4Aのプリチャージ方式を用いて見つかった測定値Qにより、その基準電圧範囲の他方の境界が得られる。
【0050】
本発明の一態様によると、ビットライン電圧の測定は、一回目の測定が図4Aのプリチャージ方法を用いて行なわれ、2回目の測定が図4Bのプリチャージ方法を用いて行なわれる。2つの測定値の差は、検出動作を実施した際の変化量を示す。
【0051】
本発明は特定の実施形態を参照して説明されているが、その説明は本発明の応用の一例に過ぎず、限定と捉えるべきではない。特に、上記説明は、ビットライン電圧を変更することなくビットライン電圧と基準電圧とを比較することが可能な比較器型センスアンプを用いた例示的実施形態に偏っているが、ビットライン電圧を変更することが可能な他の種類のセンスアンプを用いて圧縮用の2値結果ストリームを生成することもできる。開示した実施形態の様々なその他の応用および組み合わせは、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲内にある。
【0052】
【発明の効果】
本発明の集積回路は、ビットライン電圧の分布データ測定の際に、圧縮回路によってその測定データを圧縮することができるため、出力時間が短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビットライン電圧分布測定用の圧縮回路を含む本発明の一実施形態によるFeRAMを示すブロック図である。
【図2】図1のFeRAMに適した圧縮回路の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図3】ビットラインに接続されたFeRAMセルのビットライン電荷の読み出し及び測定に関連するFeRAMの一部を示す回路図である。
【図4A】ビットライン電圧測定期間中の図3のFeRAMにおける選択された信号に関するタイミング図である。
【図4B】ビットライン電圧測定期間中の図3のFeRAMにおける選択された信号に関するタイミング図である。
【符号の説明】
100 集積回路
110 制御回路
120 メモリアレイ部
130 センスアンプ
140 基準電圧発生器
150 出力ドライバ(駆動回路、プルダウン装置)
160 プリチャージ回路
165 グローバル・バス(ライン)
170 圧縮回路
180 I/O回路及びパッド
190 パラメタ調節回路
210 カウンタ
220,220−63〜220−0 レジスタ(記憶要素)
230,240 出力マルチプレクサ
300 FeRAM
310 FeRAMセル
312 強誘電体コンデンサ
314 選択トランジスタ
322 ビットライン
324 ワードライン
370 書き戻し回路
410,420 検出動作
MP1,MP2,MP3,MP4,MP5 pチャネルトランジスタ
MN1,MN2,MN3,MN4 nチャンネルトランジスタ
Claims (10)
- メモリセル(310)を含む集積回路(100)を試験する方法であって、
(a)前記メモリセル(310)のうちの1つから信号(BL)をビットライン(322)に読み出すステップと、
(b)一連の電圧のうちの最初/次の電圧まで基準ラインをバイアスするステップと、
(c)前記基準ライン上の最初/次の電圧と前記ビットライン上の電圧とのうちいずれが大きいかを示す結果信号(GIO)を生成するステップと、
(d)前記一連の電圧の各々について前記ステップ(b)及び(c)を繰り返すことにより、前記結果信号(GIO)の一連の値を生成するステップと、
(e)オンチップ回路(170)を用いて前記一連の値を圧縮し、圧縮された測定値を生成するステップと、
からなる方法。 - 一連の結果信号の値を圧縮する前記ステップは、
前記基準ラインが前記一連の電圧のうちの最初/次の電圧までバイアスされるたびに索引値(CNT)を変更するステップと、
入力データ値として前記索引値(CNT)を有するメモリ(220)のイネーブル信号として、前記結果信号(GIO)を使用するステップと、
前記結果信号(GIO)の値が前記メモリ(220)をイネーブルしたときに前記索引値(CNT)を前記メモリ(220)に記憶し、前記結果信号(GIO)の最後の値の後前記メモリ(220)内にある記憶値(Q)が圧縮された測定結果となるようにするステップと、
を含む、請求項1の方法。 - 前記結果信号(GIO)を生成する前記ステップは、前記ビットライン(322)及び前記基準ラインに接続された比較器型のセンスアンプを動作させるステップを含む、請求項1または請求項2の方法。
- 前記集積回路(100)において前記圧縮された測定値を使用するステップをさらに含む、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の方法。
- 前記メモリセルがFeRAMセルであり、
前記方法は、
前記FeRAMセルの各々について前記ステップ(a)〜(e)を繰り返すステップと、
前記ステップ(e)の繰り返し中に生成された前記圧縮された測定値からビットライン電圧分布を判定するステップと、
をさらに含む、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の方法。 - メモリセル(310)の各列に接続されたビットライン(322)を含むメモリセル(310)のアレイ(120)と、
試験モードで動作し、一連の電圧を順に有する基準信号(REF)を生成する、基準電圧発生器(140)と、
前記ビットライン(322)および前記基準電圧発生器(140)に接続されたセンスアンプ(130)と、
前記センスアンプ(130)の検出動作の結果を示す結果信号(GIO)を受信するように接続されたオンチップ圧縮回路(170)と、
から構成され、前記オンチップ圧縮回路(170)は前記結果信号(GIO)の一連の値を圧縮して圧縮値を生成するように動作する、集積回路。 - 前記オンチップ圧縮回路は、
前記基準電圧発生器(140)が前記センスアンプ(130)に供給する基準電圧に対応するカウント値(CNT)を変更するカウンタ(210)と、
前記センスアンプ(130)のうちの1つが前記ビットライン電圧(BL)と前記基準信号(REF)とを比較しているとき、前記カウント値(CNT)を受信するように接続されるとともに、検出動作の結果を示す前記結果信号のうちの対応する1つに接続される、記憶要素(220)と、
を含み、
前記記憶要素(220)は、前記対応する結果信号(GIO)が第1の値を有することに応じて、記憶値(Q)を前記カウント値(CNT)と等しくなるように設定し、
前記記憶要素(220)は、前記対応する結果信号(GIO)が第2の値を有することに応じて、前記記憶値を変更せずにそのままにする、
請求項6の集積回路。 - 前記集積回路(100)から前記圧縮値を出力する出力回路をさらに含む、請求項6または請求項7の集積回路。
- 前記集積回路の動作パラメタを選択する際に前記圧縮値を使用する調節回路をさらに含む、請求項6〜8のうちのいずれか1項に記載の集積回路。
- 前記メモリセル(310)がFeRAMセルである、請求項6〜9のうちのいずれか1項に記載集積回路。
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