JP2004039069A - Fpc付hga自動組付装置 - Google Patents

Fpc付hga自動組付装置 Download PDF

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Masao Habe
羽部 政男
Motohito Amakura
天蔵 基仁
Eiji Nakano
中野 英司
Koichi Tazaki
田崎 康一
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Abstract

【課題】FPC付HGAをキャリッジへ組み付ける作業を自動化するFPC付HGA自動組付装置を提供すること。
【解決手段】FPC付HGAをキャリッジに対して自動的に組み付けるFPC付HGA自動組付装置1であって、FPC付HGAのFPC部分における所定箇所の曲げを自動的に行うFPC曲げ装置700と、FPC付HGAを、FPC曲げ装置700における所定位置からキャリッジ載置位置に移動させ、キャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に配置するFPC付HGA配置用ロボットハンド500と、キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態で、該FPC付HGAのFPC部分をキャリッジに形成された保持部内に配置するFPC配置装置100と、を備える。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FPC付HGAをキャリッジに対して自動的に組み付けるFPC付HGA自動組付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやビデオデッキなどに組み込まれるハードディスクには、情報の書き込みと読み取りとのうち少なくとも一方を行うための磁気ヘッドが備えられている。この磁気ヘッドは、HGA(Head Ginbale Assy)の一構成要素としてキャリッジに取付けられた状態で、該キャリッジごとハードディスクに備えられている。
【0003】
図1に示すように、キャリッジ200は、所定間隔に並ぶ複数のキャリッジアーム210を備え、このキャリッジアーム210の先端部にHGA300(磁気ヘッド)が取り付けられるようになっている。このHGA300には、屈曲性のある配線基板としてFPC(フレキシブルプリント回路)370を備えている場合がある(図1のHGA300は、前記FPCを備えたFPC付HGAである)。
【0004】
キャリッジ200に対する加工作業には、例えば、キャリッジアーム210に形成されたかしめ孔220に、HGA300の挿通孔360を位置決めする作業や、HGA300に取り付けられているFPC370を、キャリッジ200の上面に取り付ける作業などが含まれる。このような、キャリッジ200に対する加工は、自動機による規定作業や、人手による作業で行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、FPCを備えたHGA(以下、FPC付HGAという)は、FPCが柔軟な部材であって機械による取り扱い性が悪いため、キャリッジへの組み付けを自動化された機械で行うことは難しく、組立治具等を用いた手作業によってキャリッジへの組み付けを行っていた。
しかし、手作業では生産性が極めて悪いという問題があった。また、HGAは静電気放射(ESD)によるダメージを受け易いため、手作業による作業中に人がHGAに触れることによって人からの静電気放射(ESD)を受け、不良品が発生し易くなるという問題もあった。
【0006】
本発明は上記課題を鑑みてなされるものであり、FPC付HGAをキャリッジへ組み付ける作業を自動化するFPC付HGA自動組付装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対し、本願の発明のFPC付HGA自動組付装置は、FPC付HGAをキャリッジに対して自動的に組み付けるFPC付HGA自動組付装置であって、
FPC付HGAのFPC部分における所定箇所の曲げを自動的に行うFPC曲げ装置と、
FPC付HGAを、FPC曲げ装置における所定位置からキャリッジ載置位置に移動させ、キャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に配置するFPC付HGA配置用ロボットハンドと、
キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態で、該FPC付HGAのFPC部分をキャリッジに形成された保持部内に配置するFPC配置装置と、
を備えることを特徴としている。
【0008】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置、FPC付HGA配置用ロボットハンド、FPC配置装置を備えているため、FPC付HGAをキャリッジへ組み付ける作業を自動化することができる。
【0009】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC曲げ装置は、
供給されたFPC付HGAの先端部を保持する先端部保持手段と、
前記先端部保持手段で保持された状態のFPC付HGAを前記FPC曲げ装置内の所定位置へ移動可能な移動手段と、
前記先端部保持手段によって先端部を保持された前記FPC付HGAの前記FPC部分の中央付近を保持する中央保持手段と、
前記FPC部分の後端部の一部を前記FPC付HGAの長手方向に沿って直角に曲げてキャリッジ取付部を形成すると共に、前記キャリッジ取付部の後端部を前記長手方向に対して垂直方向に曲げるFPC曲げ手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0010】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、FPC曲げ手段等を有するため、従来、手作業か半自動でしか行えなかったFPC部分の曲げ加工を自動化することができ、生産効率を格段に向上させることができる。また、作業の自動化により、人がFPC付HGAに触れることが少なくなり、人からの静電気放射による不良品の発生を抑えることができ、これによっても生産効率が向上したと言える。さらに、この発明におけるFPC曲げ手段においては、1の動作で同時に2箇所の折り曲げを行うことができ、これにより、さらに生産効率を向上させることができる。
【0011】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記先端部保持手段は、前記FPC付HGAを挟持して保持することを特徴としている。
【0012】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、先端部保持手段でFPC付HGAを挟持することにより、簡単かつ確実にFPC付HGAを保持することができる。
【0013】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記中央保持手段は、吸着手段と押さえ手段及び位置決めピンからなることを特徴としている。
【0014】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、FPC付HGAにおけるFPC部分を保持する中央保持手段が、吸着手段と押さえ手段及び位置決めピンからなっているため、簡単かつ確実にFPC部分を保持することができ、これにより間違いなくFPC部分の曲げを行うことができる。
【0015】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC付HGAのFPC部分が一旦曲げた後にその復元力によって所定角度復元する構成となっている場合に、前記FPC曲げ手段は、曲げた後に復元する所定角度分を含めて、前記FPC部分の後端部の一部を前記FPC付HGAの長手方向に沿って一旦直角以上に曲げるようになっていることを特徴としている。
【0016】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、折り曲げ後の復元力を利用して確実にFPC部分を直角に曲げてキャリッジ取付部を形成することができ、生産性を向上させることができる。
【0017】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、FPC曲げ終了後の次の工程を行うために前記FPC付HGAを装置から取り出し易いように、前記先端部保持手段に保持された状態のFPC付HGAを長手方向に沿った軸を中心に回動させる回動手段を備えていることを特徴としている。
【0018】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、FPC付HGAを必要な状態まで回転させることにより、FPC部分の曲げ加工が終了した後、スムーズに次の工程に移ることができ、生産効率を向上させることができる。
【0019】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC付HGA配置用ロボットハンドは、
前記FPC付HGAの厚み方向の一側を吸着して保持する吸着手段と、
前記FPC付HGAの厚み方向の他側を前記吸着手段側に押さえる押さえ手段と、
前記FPC付HGAを前記保持部内に押し込んで配置する押込手段と、
を備えることを特徴としている。
【0020】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、吸着手段及び押さえ手段により、FPC付HGAを確実に所定位置に移動させることができると共に、押込手段によりFPC付HGAの特に柔軟なFPC部分を保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、FPC付HGAをキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置することができる。
【0021】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記吸着手段は、前記FPC付HGAのHGA部分を吸着保持する第1吸着手段と、FPC部分を吸着保持する第2吸着手段とを有し、
前記押さえ手段は前記FPC付HGAのHGA部分を第1吸着手段側に押さえるように設けられていることを特徴としている。
【0022】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、第1吸着手段と押さえ手段でFPC付HGAのHGA部分を確実に固定して保持できると共に、第2吸着手段がFPC部分を保持できるため、FPC付HGAにおいて柔軟性が異なるHGA部分とFPC部分をそれぞれ独立した状態で保持することができ、より確実にFPC付HGAの、キャリッジの保持部内への配置を自動化して行うことができる。
【0023】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記第2吸着手段は、前記第1吸着手段に対してFPC付HGAの厚み方向にずれた状態で前記FPC部分を吸着保持可能となっていることを特徴としている。
【0024】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、第2吸着手段が、第1吸着手段によるFPC付HGAの吸着部分(HGA部分)に対してFPC付HGAの厚み方向にずれた状態でFPC付HGAのFPC部分を吸着保持可能となっているため、配置するキャリッジの保持部の曲がり具合に応じてFPC付HGAを曲げた状態で保持することができ、さらに確実にFPC付HGAの、キャリッジの保持部内への配置を自動化して行うことができる。
【0025】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC付HGAの先端付近に、FPC付HGAにおける磁気ヘッドの曲りを補正する曲り補正手段を備えることを特徴としている。
【0026】
本発明のFPC付HGA配置用ロボットハンドによれば、曲り補正手段を備えたことにより、元来曲がった状態となっている磁気ヘッドを一旦真っ直ぐに補正することができ、これにより、FPC付HGAの製造工程において作業がしやすい状態とすることができる。
【0027】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC配置装置は、キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態時に、該FPC付HGAのFPC部分をキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に配置する装置であって、
FPC部分を前記保持部内に押し込んで配置する押込手段を備えることを特徴としている。
【0028】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、押込手段により、FPCを保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、磁気ヘッドが一体的に備えるFPCをキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置することができる。
【0029】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記押込手段がFPC部分を前記保持部内に押し込んで配置する際に、FPC部分を厚み方向両側からガイドするガイド手段を備えることを特徴としている。
【0030】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、ガイド手段により、FPCを厚み方向両側からガイドすることができ、押込手段により保持部内に押し込んで配置する際に、このガイド部によりFPCをガイドすることができる。したがって、キャリッジに対し磁気ヘッドを位置決めした状態時に、FPCをキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置する際に、より確実に配置することができる。
【0031】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC配置装置は、キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態時に、該FPC付HGAのFPC部分を、キャリッジに形成された保持部内に、該保持部からの脱落を防止すべく該キャリッジに対し係合させた状態で配置する装置であって、
FPC部分を厚み方向両側から挟持した状態で、該FPC部分を磁気ヘッドに対する固定端側にキャリッジと相対移動させて撓ませることによって、該FPC部分が有する係合部をキャリッジに対する係合待機位置に移動させた後に、該FPC部分の挟持状態を解除することによって、該FPC部分を弾性復帰させて前記係合部をキャリッジに対し係合させる係合手段を備えることを特徴としている。
【0032】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、係合手段を備えているので、FPCを厚み方向両側から狭持した状態で、FPCを磁気ヘッドに対する固定端側にキャリッジと相対移動させて撓ませることによって、FPCが有する係合部をキャリッジに対する係合待機位置に移動させた後に、FPCの狭持状態を解除することによって、FPCを弾性復帰させて係合部をキャリッジ対し係合させることができる。これにより、FPCを、キャリッジに形成された保持部内に、保持部からの脱落を防止すべくキャリッジに対し係合させた状態で配置する作業を自動的に行うことができる。
【0033】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記係合手段がFPC部分の挟持状態を解除する際に、該FPC部分を前記保持部内に押し込んで配置する押込手段を備えることを特徴としている。
【0034】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、押込手段を備えているので、係合手段がFPCの狭持状態を解除する際に、FPCを保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、係合手段により、FPCをキャリッジに対し係合させる際に、FPCをより確実に保持部内に配置することができる。
【0035】
さらに、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記係合手段がFPC部分の挟持状態を解除する際に、該FPC部分が保持部から遠ざかる方向に移動するのを防止する方向に押さえ付ける押さえ付け手段を備えることを特徴としている。
【0036】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、FPCをキャリッジに対し係合させる際に、押さえ付け手段を備えているので、係合手段がFPCの狭持状態を解除する際に、FPCが保持部から遠ざかる方向に移動するのを防止する方向に押さえ付けることができる。したがって、キャリッジから遠ざかる方向へのFPCの移動が規制され、より確実にFPCを保持部内に配置することができる。
【0037】
また、上記FPC付HGA自動組付装置においては、前記FPC部分を厚み方向両側から挟持するために、互いに接近・離間することにより、FPC部分を挟持・挟持解除する一対の部材を有し、
該一対の部材のうち、少なくとも一方が、弾性変形可能な弾性材からなることを特徴としている。
【0038】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、FPCを狭持・狭持解除する一対の部材を備えているので、互いに接近・離間することによりFPCを狭持・狭持解除することができる。そして、この一対の部材のうち、少なくとも一方が、弾性変形可能な弾性材からなるので、一対の部材にて挟むべきFPCの数の変化によるFPCのトータル厚さの変化に対応できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るFPC付HGA自動組付装置について説明する。まず、本実施の形態において加工されるFPC付HGA及びキャリッジの概要を説明する。
【0040】
図1に示すように、キャリッジ200は、所定間隔に並ぶ複数のキャリッジアーム210を備え、このキャリッジアーム210に形成されたかしめ孔220に、FPC付HGA300の挿通孔360を合わせることにより、前記FPC付HGA300がキャリッジアーム210に位置決めされている。なお、前記FPC付HGA300は、HGA部分(以下、単にHGAという場合もある。)305とFPC部分(以下、単にFPCという場合もある。)370の2つの部位が一体となって形成されている。また、前記挿通孔360の周縁には、かしめ用の環状突起340がジンバル310の裏面より突設されている。さらに、キャリッジアーム210は、FPC付HGA300のうちFPC部分370を収めて保持するための溝状の保持部213を備えている。FPC部分370は、保持部213内に収められた後、最終的には、後述する他端側部分(キャリッジ取付部380)がキャリッジ200に取り付けられる。
【0041】
保持部213は、例えば、図1に示すように、キャリッジアーム210の端面より突出する一対の壁面により構成される溝部を複数箇所に備えて構成されている。この保持部213は、対向するように配置する場合や、位置をずらして配置される場合等がある。この他にも、図示しないが、キャリッジアーム210の端面全体に連続する溝部を形成した構成であってもよく、要は、FPC部分370を差し込んで保持させることができる構成であればよい。
【0042】
FPC部分370は、極薄の絶縁フィルム上に銅箔等の電気回路を形成した配線部材であり、例えば、図1に示すように、その一端側部分がHGA部分305に固定されることで、前記FPC付HGA300として一体的に備えられており、他端側部分は、キャリッジ200に備える基板205上に取り付けられるキャリッジ取付部380となるように形成されている。
【0043】
ここで、図2は、本実施の形態におけるFPC付HGA自動組付装置1を示す図である。前記FPC付HGA自動組付装置1は、キャリッジにFPC付HGAを自動的に組み付けるものであり、FPC曲げ装置700、FPC付HGA配置用ロボットハンド500、FPC配置装置100等を備えている。なお、図1の符号2,3は組み付け前のFPC付HGAの載置位置であり、符号4はキャリッジが載置されたパレット装置である。
以下、FPC曲げ装置700、FPC付HGA配置用ロボットハンド500、FPC配置装置100について、順に説明する。
【0044】
まず、FPC曲げ装置700について説明する。
ここで、図3及び図4は、本実施の形態におけるFPC曲げ装置700を示す図である。前記FPC曲げ装置700は、FPC付HGA300にキャリッジ取付部380を形成するために、FPC部分370の所定箇所を自動的に曲げる装置であり、先端部保持手段710、移動手段720、中央保持手段730、FPC曲げ手段740等を備えており、ここでは回動手段750も備えている。
【0045】
前記先端部保持手段710は、供給されたFPC付HGA300の先端部301を保持するものであり、ここでは、前記先端部保持手段は、前記FPC付HGAを挟持して保持するようになっている。これにより、簡単な構成で、確実にFPC付HGA300を保持できるようになっている。また、このように、先端部のみを保持するだけでFPC付HGA300を保持固定できれば、その後、FPC付HGA300に対して加工を行う際に、露出している部分が多いため、作業効率が良くなる。
【0046】
前記移動手段720は、先端部保持手段710によって保持されたFPC付HGA300を、FPC曲げ装置700内の所定位置へ移動可能とするものであり、例えば、レール等によって移動方向が決定され、当該レールに沿って必要な作業を行う位置へ移動可能となっているものが挙げられる。
【0047】
前記中央保持手段730は、前記先端部保持手段710によって先端部301を保持された前記FPC付HGA300に対して、FPC曲げ手段740によるFPCの曲げ作業を行う際に、当該曲げに支障がないように、FPC付HGA300の特にFPC部分370の中央付近を保持するものである。ここでは、前記中央保持手段730は、図5及び図6に示すように、吸着手段(図示省略、ここでは押さえ手段734,735で押さえた部位のFPC付HGA300を挟んだ反対側にある)と押さえ手段734,735及び位置決めピン731,732,733からなっている。
【0048】
前記FPC曲げ手段740は、図5〜図7に示すように、前記FPC部分370の後端部の一部(予め曲げる箇所は決定されている)を前記FPC付HGA300の長手方向Hに沿って直角に曲げてキャリッジ取付部380を形成すると共に、前記キャリッジ取付部380の後端部390を前記長手方向に対して垂直方向(方向Iに沿って)に曲げる作業を行うものである。ここでは、前記FPC付HGA300のFPC部分370が一旦曲げた後にその復元力によって所定角度復元する構成となっており、前記FPC曲げ手段740は、曲げた後に復元する所定角度分を含めて、前記FPC部分370の後端部の一部を前記FPC付HGA300の長手方向Hに沿って一旦直角以上に曲げるようになっている。すなわち、図7に示すように、FPC曲げ手段740は、ローラ741によって所定のFPC部分を曲げる構成のものとなっており、ローラ741が図7の上下方向に移動すると、壁面742に沿って保持されているFPC部分370が当該壁面742から90度以上の角度が付けられた壁面743に当接するように曲げられるようになっている。そして、その後、FPC部分370の復元力によって、90度の曲げになるようになっている。また、このとき、ローラ741と壁面742,743の角度等によっては、同時にキャリッジ取付部380の後端部390を前記長手方向に対して垂直方向(方向Iに沿って)に曲げることが可能となる。
【0049】
前記回動手段750は、図8に示すように、FPC曲げ終了後の次の工程を行うために前記FPC付HGA300を装置700から取り出し易いように、前記先端部保持手段710に保持された状態のFPC付HGA300を長手方向Hに沿った軸を中心に回動させるものである。ここでは、FPC付HGA300を保持した先端部保持手段710ごと、方向Kに90度回転させるようになっており、その後、回転したFPC付HGA300を先端部保持手段710から開放して、次の工程を行うことが可能となるようにされている。
【0050】
次に、本実施の形態におけるFPC曲げ装置700の動作について説明する。ここでは、まず、図3及び図4に示すように、FPC付HGA供給位置Eにおいて、FPC付HGA300が供給される。このとき、供給位置には、吸着手段が設けられており、一旦吸着によってFPC付HGA300を確保した後、前記先端部保持手段710で先端部301を保持するようになっている。
【0051】
それから、FPC付HGA300は、移動手段720によって、曲げ位置Fに運ばれる。当該曲げ位置Fに移動したら、FPC部分370の曲げが確実に行えるように、前記中央保持手段730によってFPC部分370の中央付近が保持される。ここでは、前記したように、中央保持手段730は、吸着手段(図示省略)、押さえ手段734,735及び位置決めピン731,732,733からなっている。
前記中央保持手段730によってFPC部分370の中央付近が保持されると、FPC曲げ手段740によって曲げが行われ、ここでは、キャリッジ取付部380が形成されると共に、キャリッジ取付部380の後端部390を曲げる作業を行う。
【0052】
その後、移動手段720によって、FPC付HGA300が、排出位置Gに移動し、次の工程を行うために前記FPC付HGA300を装置700から取り出し易いように、回動手段750によって、前記先端部保持手段710に保持された状態のFPC付HGA300を長手方向Hに沿った軸を中心に回動させる(ここでは90度回動させる)。そして、次の工程に進む。
【0053】
以上のように、この実施の形態のFPC曲げ装置によれば、FPC曲げ手段等を有するため、従来、手作業か半自動でしか行えなかったFPC部分の曲げ加工を自動化することができ、生産効率を格段に向上させることができる。また、作業の自動化により、人がFPC付HGAに触れることが少なくなり、人からの静電気放射による不良品の発生を抑えることができ、これによっても生産効率が向上したと言える。さらに、この発明におけるFPC曲げ手段においては、1の動作で同時に2箇所の折り曲げを行うことができ、これにより、さらに生産効率を向上させることができる。
【0054】
また、この実施の形態のFPC曲げ装置によれば、先端部保持手段でFPC付HGAを挟持することにより、簡単かつ確実にFPC付HGAを保持することができる。
【0055】
さらに、この実施の形態のFPC曲げ装置によれば、FPC付HGAにおけるFPC部分を保持する中央保持手段が、吸着手段と押さえ手段及び位置決めピンからなっているため、簡単かつ確実にFPC部分を保持することができ、これにより間違いなくFPC部分の曲げを行うことができる。
【0056】
また、この実施の形態のFPC曲げ装置によれば、折り曲げ後の復元力を利用して確実にFPC部分を直角に曲げてキャリッジ取付部を形成することができ、生産性を向上させることができる。
【0057】
またさらに、この実施の形態のFPC曲げ装置によれば、FPC付HGAを必要な状態まで回転させることにより、FPC部分の曲げ加工が終了した後、スムーズに次の工程に移ることができ、生産効率を向上させることができる。
【0058】
次に、FPC付HGA配置用ロボットハンド500について説明する。
ここで、図9は、本実施の形態におけるFPC付HGA配置用ロボットハンド500が、FPC付HGA300を保持している状態を示す図である。
【0059】
前記FPC付HGA配置用ロボットハンド500は、FPC付HGA300を、所定位置(ここでは、FPC曲げ装置における曲げ作業終了後のFPC付HGA載置位置)からキャリッジ載置位置に移動させ、当該キャリッジ載置位置に載置されているキャリッジ200のキャリッジアーム210に形成された保持部213内に配置する作業を行うものであり、図示しない制御装置によって、自動的に動作するように制御されている。
【0060】
このFPC付HGA配置用ロボットハンド500は、吸着手段510、押さえ手段520、押込手段530等を備えており、ここではさらに、曲り補正手段540を備えている。
【0061】
前記吸着手段510は、FPC付HGA300の厚み方向の一側を真空吸引等により吸着して、当該FPC付HGA300を保持できるようになっている。詳しくは、前記吸着手段510は、前記FPC付HGA300の環状突起340が突設されていない側(すなわちジンバル310の表面側)を吸着して保持するようになっており、ここでは、第1吸着手段511及び第2吸着手段515で構成されている。
【0062】
前記第1吸着手段511は、FPC付HGA300のHGA部分305を吸着保持するものである。特にここでは、前記第1吸着手段511は、挿通孔360付近を吸着保持するように、4つの吸着穴511a,511b,511c,511dを備えている。
前記第2吸着手段515は、FPC付HGA300のFPC部分370を吸着保持するものである。さらに、具体的には、前記第2吸着手段515は、FPC部分370の所定の3箇所を吸着するように、3つの吸着穴515a,515b,515cを備えている。
そして、前記第2吸着手段515は、前記第1吸着手段511に対してFPC付HGA300の厚み方向にずれた状態で前記FPC部分を吸着保持可能となっている。これにより、配置するキャリッジ200の保持部213の曲がり具合に応じて、FPC付HGA300のFPC部分を曲げた状態で保持することができる。
【0063】
また、FPC付HGA配置用ロボットハンド500は、前記FPC付HGA300の厚み方向の他側(ここでは前記FPC付HGA300の環状突起340が突設されている側(すなわちジンバル310の裏面側))を前記吸着手段510側に押さえる押さえ手段520を備えている。ここでは、前記押さえ手段520は、前記FPC付HGA300を挟んで第1吸着手段511と略対向する位置に設けられており、2本の棒状部材521,522で構成されている。そして、前記押さえ手段520が、前記FPC付HGA300のHGA部分305を第1吸着手段511側に押さえるように設けられており、すなわち、前記第1吸着手段511と押さえ手段520でFPC付HGA300のHGA部分305を挟持することにより、確実にFPC付HGA300を保持できるようになっている。
【0064】
また、この実施の形態の押さえ手段520は、FPC付HGA300のHGA部分305を押さえる、または押さえを解除する際には、FPC付HGA300の厚み方向に半円弧状の軌跡を描きながら、上下方向に動かすようになっている。そして、特に下方向に押さえ手段520を動かす際に、ばね等の力により、途中から付勢力が増し、押さえ手段が最も下に移動したときにはFPC付HGA300のHGA部分に相当の押圧力をもって当接するようになっている。
【0065】
さらに、FPC付HGA配置用ロボットハンド500は、FPC付HGA300をキャリッジ200の保持部213内に押し込んで配置する押込手段530を備えている。ここでは、4つの押込手段531,532,533,534がそれぞれ所定位置に設けられており、キャリッジ200に対して、接近・離間する方向に移動自在となっている。そして、前記吸着手段510及び押さえ手段520によって保持部213に保持可能な位置及び形状とされたFPC付HGA300を、当該4つの押込手段で上側から押し込むことにより、保持部213に確実に配置できるようになっている。
なお、ここでは、押込手段530は、同じ基部から突出した4つの棒状部材で構成されている。従って、4つの押込手段が同時に動くため、均等な力でFPC付HGA300を押し込むことができ、確実にFPC付HGA300を保持部213に配置することができる。
【0066】
またさらに、この実施の形態では、FPC付HGA300の先端付近に、FPC付HGA300における磁気ヘッドの曲りを補正する曲り補正手段540を備えている。ここでは、曲り補正手段540は上下方向を長手方向とするピンからなっている。そして、当該ピンにより、前記磁気ヘッド(FPC付HGA300)の厚み方向に対する曲りが正しい位置に補正されるようになっている。
【0067】
次に、本実施の形態におけるFPC付HGA配置用ロボットハンドの動作について説明する。例えば、FPC曲げ装置における曲げ作業終了後のFPC付HGA載置位置において、まず、吸着手段510(第1吸着手段511及び第2吸着手段515)によって、FPC付HGA300の所定位置を吸着して保持し、それから、押さえ手段520により、FPC付HGA300のHGA部分305を吸着手段510とは逆の方向から押さえて保持する。このとき、磁気ヘッドに曲り等がある場合には、曲り補正手段540(ピン)によって、補正される。そして、その状態のままキャリッジ載置位置に移動させ、その後、押込手段530によって保持部内にFPC付HGA300を押し込み、結果として、当該FPC付HGAがパレット装置などに載置されるようになっている。
【0068】
この実施の形態のFPC付HGA配置用ロボットハンドによれば、吸着手段及び押さえ手段により、FPC付HGAを確実に所定位置に移動させることができると共に、押込手段によりFPC付HGAの特に柔軟なFPC部分を保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、FPC付HGAをキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置することができる。
【0069】
また、この実施の形態のFPC付HGA配置用ロボットハンドによれば、第1吸着手段と押さえ手段でFPC付HGAのHGA部分を確実に固定して保持できると共に、第2吸着手段がFPC部分を保持できるため、FPC付HGAにおいて柔軟性が異なるHGA部分とFPC部分をそれぞれ独立した状態で保持することができ、より確実にFPC付HGAの、キャリッジの保持部内への配置を自動化して行うことができる。
【0070】
さらに、この実施の形態のFPC付HGA配置用ロボットハンドによれば、第2吸着手段が、第1吸着手段によるFPC付HGAの吸着部分(HGA部分)に対してFPC付HGAの厚み方向にずれた状態でFPC付HGAのFPC部分を吸着保持可能となっているため、配置するキャリッジの保持部の曲がり具合に応じてFPC付HGAを曲げた状態で保持することができ、さらに確実にFPC付HGAの、キャリッジの保持部内への配置を自動化して行うことができる。
【0071】
またさらに、この実施の形態のFPC付HGA配置用ロボットハンドによれば、曲り補正手段を備えたことにより、元来曲がった状態となっている磁気ヘッドを一旦真っ直ぐに補正することができ、これにより、FPC付HGAの製造工程において作業がしやすい状態とすることができる。
【0072】
次に、FPC配置装置100について説明する。
ここで、図11は、FPC370がキャリッジ200の保持部213内に配置された状態を示す図であり、(A2)は、キャリッジアーム210の端面に立設された保持部213にFPC370を配置する作業を説明するための図であり、(B2)は、(A2)の状態におけるキャリッジ200の基板205側部分を示す平面図である。つまり、FPC370がキャリッジ200の保持部213内に配置された状態では、図11(B2)に示すように、FPC370は、厚さ方向の位置が規制されて、図11(A2)に示すように、保持部213内に入り込んでいる。
【0073】
さらに、FPC370には、キャリッジ200の基板205の周縁部に形成された係合片205aと係合する係止フック371(係合部)が形成されており、該係止フック371を係合片205aに係止させた状態でFPC370を上記保持部213内に配置することにより、該保持部213内からFPC370が脱落してしまうのを防止できるようになっている。
【0074】
一方、図10は、HGA300が位置決めされた際に、FPC370が所定の位置に配置されていない状態の一例を示す図である。FPC370は弾性変形可能な可撓性材からなるので、HGA300が位置決めされた状態では、例えば、図10(A1)に示すように、キャリッジアーム210より離間する位置に浮き、必ずしも保持部213の内側には位置しない。つまり、例えば、図10(B1)に示すように、FPC370の位置が定まらない。そこで、本発明のFPC配置装置100を用いて、図10の状態から図11の状態に、FPC370を配置する。
【0075】
なお、FPC370は、係止フック371を備えている場合と、係止フック371を備えていない場合とがあるが、まず、FPC370に係止フック371が形成されていない場合にFPC370をキャリッジアーム210に配置する例を説明する。
【0076】
図12は、本発明にかかるFPC配置装置の第1の実施の形態を示す正面図である。また、図13は、図12を矢印D方向から見た図であり、図14は、図13のガイド部103(ガイド手段)の部分拡大図である。本実施の形態におけるFPC配置装置100は、FPC370を保持部213内に押し込んで配置する押込部104(押込手段)と、この押込部104がFPC370を保持部213内に押し込んで配置する際に、FPC370を厚み方向両側からガイドするガイド部103と、により主要部が構成されている。
【0077】
なお、キャリッジ200は、例えば、図12および図13に示すようにキャリッジアーム210に形成された保持部213が、直立する向きに配置されて保持されており、FPC配置装置100は、保持されたキャリッジ200の位置に対応して配置されている。
【0078】
ガイド部103は、例えば、図13および図14に示すように、互いに接近・離間することにより、FPC370をガイド・ガイド解除する一対の部材(第1ガイド部103a,第2ガイド部103b)を備えて構成され、この一対の部材103a,103bのうち、例えば、一方の部材103aのみが弾性変形可能な弾性材からなり、例えば、他方の部材103bは硬質材からなる。
【0079】
押込部104は、直接FPC370を押さえる押さえ部104aと、この押さえ部104aが固定された基部104bとにより構成され、キャリッジ200に対して、接近・離間する方向に移動自在となっている。
【0080】
次に、本実施の形態におけるFPC配置装置の動作について説明する。例えば、図10(B1)に示すように、キャリッジ200は3つのキャリッジアーム210を備えている。この3つのキャリッジアーム210のうち、両端部のキャリッジアーム210,210には、先端部の内側の側面にHGA300が位置決めされて取付けられており、中央に位置するキャリッジアーム210には、両側面にHGA300が位置決めされている。この状態時、例えば、図10に示すように、FPC370は、未だ保持部213に配置された状態ではない。
【0081】
この状態のFPC370を保持部213内に配置するには、まず、ガイド部103によって、FPC370を厚み方向両側からガイドする。すなわち、例えば、図14(c1)に示す初期状態から、図14(c2)に示すように、一対の部材103a,103bどうしが離間した状態で、一対の部材103a,103bが、FPC370をガイドすべき位置まで、キャリッジ200側に近付く(矢印A方向)。そして、例えば、図14(c3)に示すように、一対の部材103a,103bどうしが互いに近付いて、キャリッジアーム210の保持部213の対向する内側壁面間の距離と等しい距離に達したら、それぞれ停止する。これにより、FPC370の水平位置が保持部213の内側壁面間に規制される。つまり、FPC370をガイド部103によりガイドした状態となる。
【0082】
次に、このようにガイド部103によりガイドされた状態のFPC370を保持部213内に押し込んで配置する。すなわち、例えば、図14(c4)に示すように、押込部104がキャリッジ300側に近付き、この押込部104が備える押さえ部104aによって、FPC370を保持部213内に押し込んで配置する。なお、押さえ部104aは、この際に、FPC370に変形等を発生させない重量で、かつ、FPC370を押し下げるのに十分な重量に設定されている。
【0083】
上記実施の形態のFPC配置装置100によれば、キャリッジ200に対しHGA300を位置決めした状態時に、押込部104によって、FPC370を保持部213内に押し込んで配置することができる。そして、押込部104により、FPC370を保持部213内に押し込んで配置する際に、ガイド部103によってFPCを厚み方向両側からガイドすることができる。したがって、HGA300が一体的に備えるFPC370を、キャリッジ200のキャリッジアーム210に形成された保持部213内に配置する作業を自動的に行うことができる。
【0084】
なお、押込部104は、キャリッジアーム210の基部近傍にて、FPC370を押さえ部104aによって、FPC370を押し込む構成としたが、押さえ部104aの形状や押さえる位置を限定するものではない。
【0085】
また、ガイド部103は、一対の部材103a,103bが、近接してガイドする構成としたが、これに限定されるものではなく、要は、FPCを厚み方向両側からガイドする構成を有するものであればよい。
【0086】
次に、本発明にかかるFPC配置装置の第2の実施の形態の例について説明する。本実施の形態では、FPC配置装置100を用いて、係止フック371が形成されたFPC370をキャリッジ200に形成された保持部213内に配置するとともに、係止フック371を、キャリッジ200の基板205の周縁部に形成された係合片205aに係止させる。なお、この第2の実施の形態では、上記の第1の実施の形態におけるガイド部103を構成する一対の部材103a,103bが、本発明の係合手段として機能し、押込部104が本発明の押込手段および押さえ付け手段としての機能を兼ね備える。
【0087】
次に、FPC370を保持部213内に配置する動作を図16および図17を用いて説明する。
【0088】
まず、一対の部材103a,103bによって、FPC370を厚み方向両側から狭持する。すなわち、例えば、図16(d2)および図17(e2)に示すように、一対の部材103a,103bどうしが離間した状態で、FPC370を狭持すべき位置までキャリッジ200側に近付いた(矢印A方向)後、例えば、図16(d3)に示すように、一対の部材103a,103bが互いに近付いて、FPC370を狭持する。この際、中央のキャリッジアーム210に位置決めされたHGA300は2つあり、したがって該キャリッジアーム210の保持部213にて保持すべきFPC370も2つとなるが、一方の部材103aが弾性材で形成されているので、狭持するFPC370の量の変化に伴うFPC370のトータル厚さの変化に対応できる。
【0089】
次に、例えば、図17(e3)に示すように、FPC370を狭持した一対の部材103a,103bが図中の矢印B方向に移動して、FPC370の係止フック371をキャリッジ200に対する係合待機位置に移動させる。このとき、FPC370をHGA300に対する固定端側に向けてキャリッジ200と相対移動させるので、FPC370には、HGA300側において撓みが生じる。
【0090】
続いて、例えば、図16(d4)および図17(e4)に示すように、押込部104が、自重によりキャリッジアーム210側(矢印A方向)に移動して、一対の部材103a,103bにより狭持されたままのFPC370の上端部に当接して停止する。ここで、押込部104は、押さえ部104bがFPC370に変形等を発生させず、かつ、ガイド部103が開いたときに、FPC370を押し下げるのに十分な重量に設定されている。
【0091】
次に、FPC370の狭持状態を解除することによって、FPC370を弾性復帰させて係止フック371をキャリッジ200に対し係合させる。すなわち、例えば、図16(d5)に示すように、一対の部材103a,103bが互いに離間して、FPC370の狭持状態が解除され、該FPC370は、撓んだ状態から弾性復帰して伸張する。
さらに、この際、図17(e5)に示すように、押込部104は、FPC370を上から押さえ込みようにして自重により下降し、最もキャリッジ200に近接する位置となる。このため、FPC370は押込部104により保持部213内に押し込まれ、FPC370の係止フック371がキャリッジ200の係合片205aと係合する。なお、この際、押込部104は、FPC370を、保持部213から遠ざかる方向に移動するのを防止する方向に押さえ付ける。
【0092】
ところで、このとき、係止フック371が係合片205aに対し完全な係合状態となるとは限らないので(FPC370が完全に弾性復帰して伸びきるとは限らないので)、念の為、例えば、図16(d6)に示すように、一対の部材103a,103bによりFPC370を再び狭持して係合片205a側(矢印C方向)に移動する。これにより、仮にそれまで完全な係合状態となっていない場合であっても、係止フック371が係合片205aに対し完全な係合状態となる。
【0093】
このとき、一対の部材のうちの一方の部材103aが、弾性材からなるので、該一対の部材はFPC370をソフトに狭持した状態である。したがって、FPC370を再び狭持して係合片205a側(矢印C方向)に移動する前の段階で、既にFPC370が伸びきっていた場合には、一対の部材103a,103bが、FPC370の両側を摺動する。
【0094】
本実施の形態におけるFPC保持装置によれば、一対の部材103a,103bと押込部104とにより、FPC370を自動的に保持部213内に配置することができる。また、係合手段によって、FPC370を、キャリッジ200に対し係合させた状態を実現することができる。したがって、FPC370を、キャリッジ200に対し、係合させた状態で保持部213内に配置することができ、保持部213内に配置されたFPC370が保持部213から脱落することを防止することができる。
【0095】
本実施の形態におけるFPC配置装置では、ガイド部103をガイド手段と狭持する手段とに兼用する構成としたが、これに限定するものではなく、例えば、ガイド手段と狭持する手段とを別に備える構成としてもよい。しかし、本実施の形態におけるFPC配置装置の構成を用いれば、FPC370に係止フック371を備える場合と備えない場合とのいずれの場合にも対応可能であり、かつ簡易な構成のFPC配置装置を提供することができる。
【0096】
また、ガイド部103を構成する一対の部材103a,103bのうち、一方の部材103aが弾性変形可能な弾性材にて形成されているので、狭持するFPC370の数量変化に伴い、挟むべきFPC370の厚さ変化に対応可能である。また、キャリッジ200との係合が完了したFPC370は摺動可能となるので、FPC370の状態に柔軟に対応可能な狭持手段とすることができる。
【0097】
なお、本実施の形態におけるFPC配置装置では、押込手段と押さえ付け段とを、押込部104によって兼用する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、押込手段と押さえ付け手段とを別に設ける構成としても良い。より望ましくは、押込手段と押さえ付け手段とを兼用する構成により、用いる部品をより少なく抑えることができるとともに、FPC配置装置を簡易な構成にすることができる。
【0098】
また、ガイド部103を構成する一対の部材103a,103bのうち、一方の部材103aが弾性変形可能な弾性材にて形成され、他方の部材103bを硬質材から形成される構成としたが、例えば、両方の部材が弾性変形可能な弾性材にて形成されるものであってもよい。
【0099】
さらに、上記第1および第2の実施の形態では、3つのキャリッジアーム210を備えたキャリッジ200において、両端部のキャリッジアーム210,210には、先端部の内側の側面にHGA300が取付けられており、中央に位置するキャリッジアーム210には、両側面にHGA300が位置決めされているものを用いて、FPC370を配置する例を示したが、キャリッジアーム210の数やFPC370の配置の数等を限定するものではない。要は、少なくとも1以上のキャリッジアーム210に位置決めされた1以上のHGA300に備えるFPC370を配置するものであればよい。したがって、図13〜図16において図示した一対の部材103a,103bの数も、実施の形態に限定されるものではない。
【0100】
【発明の効果】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置、FPC付HGA配置用ロボットハンド、FPC配置装置を備えているため、FPC付HGAをキャリッジへ組み付ける作業を自動化することができる。
【0101】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、FPC曲げ手段等を有するため、従来、手作業か半自動でしか行えなかったFPC部分の曲げ加工を自動化することができ、生産効率を格段に向上させることができる。また、作業の自動化により、人がFPC付HGAに触れることが少なくなり、人からの静電気放射による不良品の発生を抑えることができ、これによっても生産効率が向上したと言える。さらに、この発明におけるFPC曲げ手段においては、1の動作で同時に2箇所の折り曲げを行うことができ、これにより、さらに生産効率を向上させることができる。
【0102】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、先端部保持手段でFPC付HGAを挟持することにより、簡単かつ確実にFPC付HGAを保持することができる。
【0103】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、FPC付HGAにおけるFPC部分を保持する中央保持手段が、吸着手段と押さえ手段及び位置決めピンからなっているため、簡単かつ確実にFPC部分を保持することができ、これにより間違いなくFPC部分の曲げを行うことができる。
【0104】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、折り曲げ後の復元力を利用して確実にFPC部分を直角に曲げてキャリッジ取付部を形成することができ、生産性を向上させることができる。
【0105】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC曲げ装置において、FPC付HGAを必要な状態まで回転させることにより、FPC部分の曲げ加工が終了した後、スムーズに次の工程に移ることができ、生産効率を向上させることができる。
【0106】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、吸着手段及び押さえ手段により、FPC付HGAを確実に所定位置に移動させることができると共に、押込手段によりFPC付HGAの特に柔軟なFPC部分を保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、FPC付HGAをキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置することができる。
【0107】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、第1吸着手段と押さえ手段でFPC付HGAのHGA部分を確実に固定して保持できると共に、第2吸着手段がFPC部分を保持できるため、FPC付HGAにおいて柔軟性が異なるHGA部分とFPC部分をそれぞれ独立した状態で保持することができ、より確実にFPC付HGAの、キャリッジの保持部内への配置を自動化して行うことができる。
【0108】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、第2吸着手段が、第1吸着手段によるFPC付HGAの吸着部分(HGA部分)に対してFPC付HGAの厚み方向にずれた状態でFPC付HGAのFPC部分を吸着保持可能となっているため、配置するキャリッジの保持部の曲がり具合に応じてFPC付HGAを曲げた状態で保持することができ、さらに確実にFPC付HGAの、キャリッジの保持部内への配置を自動化して行うことができる。
【0109】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC付HGA配置用ロボットハンドにおいて、曲り補正手段を備えたことにより、元来曲がった状態となっている磁気ヘッドを一旦真っ直ぐに補正することができ、これにより、FPC付HGAの製造工程において作業がしやすい状態とすることができる。
【0110】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、押込手段により、FPCを保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、磁気ヘッドが一体的に備えるFPCをキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置することができる。
【0111】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、ガイド手段により、FPCを厚み方向両側からガイドすることができ、押込手段により保持部内に押し込んで配置する際に、このガイド部によりFPCをガイドすることができる。したがって、キャリッジに対し磁気ヘッドを位置決めした状態時に、FPCをキャリッジアームに形成された保持部内に自動的に配置する際に、より確実に配置することができる。
【0112】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、係合手段を備えているので、FPCを厚み方向両側から狭持した状態で、FPCを磁気ヘッドに対する固定端側にキャリッジと相対移動させて撓ませることによって、FPCが有する係合部をキャリッジに対する係合待機位置に移動させた後に、FPCの狭持状態を解除することによって、FPCを弾性復帰させて係合部をキャリッジ対し係合させることができる。これにより、FPCを、キャリッジに形成された保持部内に、保持部からの脱落を防止すべくキャリッジに対し係合させた状態で配置する作業を自動的に行うことができる。
【0113】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、押込手段を備えているので、係合手段がFPCの狭持状態を解除する際に、FPCを保持部内に押し込んで配置することができる。したがって、係合手段により、FPCをキャリッジに対し係合させる際に、FPCをより確実に保持部内に配置することができる。
【0114】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、FPCをキャリッジに対し係合させる際に、押さえ付け手段を備えているので、係合手段がFPCの狭持状態を解除する際に、FPCが保持部から遠ざかる方向に移動するのを防止する方向に押さえ付けることができる。したがって、キャリッジから遠ざかる方向へのFPCの移動が規制され、より確実にFPCを保持部内に配置することができる。
【0115】
本発明のFPC付HGA自動組付装置によれば、FPC配置装置において、FPCを狭持・狭持解除する一対の部材を備えているので、互いに接近・離間することによりFPCを狭持・狭持解除することができる。そして、この一対の部材のうち、少なくとも一方が、弾性変形可能な弾性材からなるので、一対の部材にて挟むべきFPCの数の変化によるFPCのトータル厚さの変化に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に用いられるキャリッジとFPC付HGAを示す斜視図である。
【図2】本発明に係るFPC付HGA自動組付装置を示す平面図である。
【図3】本発明に係るFPC曲げ装置を示す平面図である。
【図4】図3に示すFPC曲げ装置の拡大図である。
【図5】FPC曲げ装置のFPC曲げ手段を示す図である。
【図6】図5に示すFPC曲げ手段の拡大図である。
【図7】図5に示すFPC曲げ手段を矢印J方向から見た図である。
【図8】FPC曲げ装置の回動手段を示す図である。
【図9】本発明に係るFPC付HGA配置用ロボットハンドを示す拡大図である。
【図10】HGAが位置決めされた際に、FPCが所定の位置に配置されていない状態の一例を示す図である。
【図11】HGAが位置決めされた際に、FPCが所定の位置に配置された状態の一例を示す図である。
【図12】本発明に係るFPC配置装置の一例を示す正面図である。
【図13】図12に示すFPC配置装置を矢印D方向から見た側面図である。
【図14】図13に示すFPC配置装置のガイド部の拡大図である。
【図15】FPC配置装置の第1の実施の形態における動作を説明するための図であり、ガイド部と、押込部と、FPCとの状態を示す工程図である。
【図16】FPC配置装置の第2の実施の形態における動作を説明するための図であり、ガイド部と、押込部と、FPCとの状態を示す工程図である。
【図17】FPC配置装置の第2の実施の形態における動作を説明するための図であり、ガイド部と押込部の動作を示す工程図である。
【符号の説明】
1   FPC付HGA自動組付装置
100 FPC配置装置
103a,103b 一対の部材(ガイド手段,係合手段)
104 押込部(押込手段,押さえ付け手段)
200 キャリッジ
210 キャリッジアーム
213 保持部
300 FPC付HGA
301 FPC付HGAの先端部
305 HGA部分
370 FPC部分
371 係合部(係止フック)
380 キャリッジ取付部
390 キャリッジ取付部の後端部
500 FPC付HGA配置用ロボットハンド
510 吸着手段
511 第1吸着手段
512 第2吸着手段
520 押さえ手段
530 押込手段
540 曲り補正手段
700 FPC曲げ装置
710 先端部保持手段
720 移動手段
730 中央保持手段
731,732,733 位置決めピン
734,735 押さえ手段
740 FPC曲げ手段
750 回動手段
H   FPC付HGAの長手方向
I   長手方向に対する垂直方向

Claims (16)

  1. FPC付HGAをキャリッジに対して自動的に組み付けるFPC付HGA自動組付装置であって、
    FPC付HGAのFPC部分における所定箇所の曲げを自動的に行うFPC曲げ装置と、
    FPC付HGAを、FPC曲げ装置における所定位置からキャリッジ載置位置に移動させ、キャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に配置するFPC付HGA配置用ロボットハンドと、
    キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態で、該FPC付HGAのFPC部分をキャリッジに形成された保持部内に配置するFPC配置装置と、
    を備えることを特徴とするFPC付HGA自動組付装置。
  2. 前記FPC曲げ装置は、
    供給されたFPC付HGAの先端部を保持する先端部保持手段と、
    前記先端部保持手段で保持された状態のFPC付HGAを前記FPC曲げ装置内の所定位置へ移動可能な移動手段と、
    前記先端部保持手段によって先端部を保持された前記FPC付HGAの前記FPC部分の中央付近を保持する中央保持手段と、
    前記FPC部分の後端部の一部を前記FPC付HGAの長手方向に沿って直角に曲げてキャリッジ取付部を形成すると共に、前記キャリッジ取付部の後端部を前記長手方向に対して垂直方向に曲げるFPC曲げ手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載のFPC付HGA自動組付装置。
  3. 前記先端部保持手段は、前記FPC付HGAを挟持して保持することを特徴とする請求項2記載のFPC付HGA自動組付装置。
  4. 前記中央保持手段は、吸着手段と押さえ手段及び位置決めピンからなることを特徴とする請求項2又は3記載のFPC付HGA自動組付装置。
  5. 前記FPC付HGAのFPC部分が一旦曲げた後にその復元力によって所定角度復元する構成となっている場合に、前記FPC曲げ手段は、曲げた後に復元する所定角度分を含めて、前記FPC部分の後端部の一部を前記FPC付HGAの長手方向に沿って一旦直角以上に曲げるようになっていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
  6. FPC曲げ終了後の次の工程を行うために前記FPC付HGAを装置から取り出し易いように、前記先端部保持手段に保持された状態のFPC付HGAを長手方向に沿った軸を中心に回動させる回動手段を備えていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
  7. 前記FPC付HGA配置用ロボットハンドは、
    前記FPC付HGAの厚み方向の一側を吸着して保持する吸着手段と、
    前記FPC付HGAの厚み方向の他側を前記吸着手段側に押さえる押さえ手段と、
    前記FPC付HGAを前記保持部内に押し込んで配置する押込手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
  8. 前記吸着手段は、前記FPC付HGAのHGA部分を吸着保持する第1吸着手段と、FPC部分を吸着保持する第2吸着手段とを有し、
    前記押さえ手段は前記FPC付HGAのHGA部分を第1吸着手段側に押さえるように設けられていることを特徴とする請求項7記載のFPC付HGA自動組付装置。
  9. 前記第2吸着手段は、前記第1吸着手段に対してFPC付HGAの厚み方向にずれた状態で前記FPC部分を吸着保持可能となっていることを特徴とする請求項8記載のFPC付HGA自動組付装置。
  10. 前記FPC付HGAの先端付近に、FPC付HGAにおける磁気ヘッドの曲りを補正する曲り補正手段を備えることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
  11. 前記FPC配置装置は、キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態時に、該FPC付HGAのFPC部分をキャリッジのキャリッジアームに形成された保持部内に配置する装置であって、
    FPC部分を前記保持部内に押し込んで配置する押込手段を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
  12. 前記押込手段がFPC部分を前記保持部内に押し込んで配置する際に、FPC部分を厚み方向両側からガイドするガイド手段を備えることを特徴とする請求項11記載のFPC付HGA自動組付装置。
  13. 前記FPC配置装置は、キャリッジに対しFPC付HGAを位置決めした状態時に、該FPC付HGAのFPC部分を、キャリッジに形成された保持部内に、該保持部からの脱落を防止すべく該キャリッジに対し係合させた状態で配置する装置であって、
    FPC部分を厚み方向両側から挟持した状態で、該FPC部分を磁気ヘッドに対する固定端側にキャリッジと相対移動させて撓ませることによって、該FPC部分が有する係合部をキャリッジに対する係合待機位置に移動させた後に、該FPC部分の挟持状態を解除することによって、該FPC部分を弾性復帰させて前記係合部をキャリッジに対し係合させる係合手段を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
  14. 前記係合手段がFPC部分の挟持状態を解除する際に、該FPC部分を前記保持部内に押し込んで配置する押込手段を備えることを特徴とする請求項13記載のFPC付HGA自動組付装置。
  15. 前記係合手段がFPC部分の挟持状態を解除する際に、該FPC部分が保持部から遠ざかる方向に移動するのを防止する方向に押さえ付ける押さえ付け手段を備えることを特徴とする請求項13又は14記載のFPC付HGA自動組付装置。
  16. 前記FPC部分を厚み方向両側から挟持するために、互いに接近・離間することにより、FPC部分を挟持・挟持解除する一対の部材を有し、
    該一対の部材のうち、少なくとも一方が、弾性変形可能な弾性材からなることを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載のFPC付HGA自動組付装置。
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