JP2004039023A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、入出力装置の内部に塵埃を含む空気が流れ込み難くなり、塵埃による障害を防止できる電子機器の提供を目的とする。
【解決手段】電子機器1は、発熱するマイクロプロセッサ7、少なくとも一つの入出力装置17〜20およびファン装置6を内蔵した筐体2と、筐体の前面11を開閉する前面扉33とを備えている。入出力装置は記録媒体26が取り出し可能に挿入される挿入口27〜30を有し、この挿入口が筐体の前面に露出されている。ファン装置は前面扉の吸気孔から空気を吸い込むとともに、この空気を筐体内を通して排気する。前面扉は、内蓋33を有し、この内蓋は、前面扉が閉じ位置に移動されている限り、入出力装置の挿入口を塞いでいる。
【選択図】 図5
【解決手段】電子機器1は、発熱するマイクロプロセッサ7、少なくとも一つの入出力装置17〜20およびファン装置6を内蔵した筐体2と、筐体の前面11を開閉する前面扉33とを備えている。入出力装置は記録媒体26が取り出し可能に挿入される挿入口27〜30を有し、この挿入口が筐体の前面に露出されている。ファン装置は前面扉の吸気孔から空気を吸い込むとともに、この空気を筐体内を通して排気する。前面扉は、内蓋33を有し、この内蓋は、前面扉が閉じ位置に移動されている限り、入出力装置の挿入口を塞いでいる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカセット磁気テープ装置や光磁気ディスク装置のような入出力装置を内蔵した電子機器に係り、特に入出力装置の防塵性能を高めるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器としてのPCサーバは、前面に通気孔を有する箱形の筐体と、この筐体に支持された前面扉とを備えている。筐体は、マイクロプロセッサ、電源ユニット、複数のハードディスク駆動装置、CD−ROM駆動装置、カセット磁気テープ装置および光磁気ディスク装置のような主要な構成要素を内蔵している。
【0003】
これら構成要素のうち、CD−ROM駆動装置、カセット磁気テープ装置および光磁気ディスク装置は、夫々光ディスクやテープカセットのような記録媒体が取り外し可能に挿入される挿入口を有し、この挿入口は、筐体の前面に露出されている。
【0004】
前面扉は、筐体の前面を覆う閉じ位置と、筐体の前面を露出させる開き位置とに亘って回動可能となっている。そのため、前面扉を開き位置に回動させると、上記挿入口が筐体の前面に露出され、例えば光磁気ディスク装置に対する光ディスクの出し入れ操作を行えるようになっている。
【0005】
ところで、大容量のデータを取り扱うPCサーバでは、処理速度の高速化や多機能化に伴ってマイクロプロセッサやハードディスク駆動装置の発熱量が増加している。このため、従来のPCサーバは、マイクロプロセッサやハードディスク駆動装置を強制的に冷却するファン装置を装備している。
【0006】
ファン装置は、筐体の内部に収容されている。このファン装置が駆動されると、筐体内の静圧が低くなり、筐体の外部の空気が前面扉に開けた吸気孔から筐体の前面の通気孔を通じて筐体の内部に吸い込まれる。この空気は、冷却風となって筐体の内部を流れ、この流れの過程でマイクロプロセッサ、ハードディスク駆動装置および電源ユニットを強制的に冷却する。これにより暖められた冷却風は、筐体の背面から外方に排出されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光磁気ディスク装置やカセット磁気テープ装置のような入出力装置は、マイクロプロセッサのようなヒートスポットと比較して発熱量が少ない。このため、入出力装置を冷却する冷却風の風量は、マイクロプロセッサを冷却する冷却風の風量よりも少なくて良いことになる。
【0008】
ところが、ファン装置は、ヒートスポットの冷却に十分な量の冷却風を前面扉の吸気孔から吸い込むので、この吸気孔から吸い込まれた冷却風の一部が入出力装置の周囲に流れ込む。そのため、入出力装置は、冷却に必要な風量を上回る冷却風の流れに直接さらされることになる。
【0009】
特にこの種の入出力装置は、記録媒体を抜き差しする挿入口が筐体の前面に開口されているので、この挿入口を通じて入出力装置の内部に必要以上の冷却風が流れ込むのを避けられない。すると、この冷却風の中には、大気中の塵埃が含まれているので、この塵埃が冷却風と共に入出力装置の内部に吸い込まれてしまい、入出力装置に挿入された記録媒体あるいは入出力装置の内部の読み取り用のリード機構に付着する。
【0010】
この結果、塵埃による記録媒体およびリード機構の汚損が進み、記録媒体に記録された画像情報の読み出しが困難となったり、読み取りエラーの原因となるといった問題が生じてくる。
【0011】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、入出力装置の内部に塵埃を含む空気が流れ込み難くなり、塵埃による障害を未然に防止できる電子機器の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、
発熱体を内蔵する筐体と、
記録媒体が取り出し可能に挿入される挿入口を有し、この挿入口を上記筐体の前面に露出させた状態で上記筐体に収容された少なくとも一つの入出力装置と、上記筐体に支持され、上記筐体の前面を覆う閉じ位置と、この前面を露出させる開き位置とに亘って移動可能であるとともに、複数の吸気孔を有する前面扉と、
上記筐体に収容され、上記前面扉の吸気孔から空気を吸い込むとともに、この空気を上記筐体内を通して排気するファン装置とを具備している。
そして、本発明では、上記前面扉がカバー部を有し、このカバー部は、上記前面扉が閉じ位置に移動された時に、上記入出力装置の挿入口を塞ぐことを特徴としている。
【0013】
このような構成において、ファン装置が動作すると、筐体の外部の空気が前面扉の吸気孔から筐体の内部に吸い込まれる。この際、筐体の前面に露出された入出力装置の挿入口は、前面扉が閉じ位置にある限りカバー部によって覆われている。
【0014】
このため、前面扉の吸気孔から吸い込まれた空気は、筐体の前面のうち挿入口を外れた領域から筐体の内部に吸い込まれることになり、それ故、挿入口から入出力装置の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができる。よって、空気中に含まれる塵埃が入出力装置の内部に入り込み難くなるような環境を得ることができ、この塵埃による入出力装置の誤作動を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5にもとづいて説明する。
【0016】
図1は、電子機器としてのPCサーバ1を開示している。PCサーバ1は、筐体2を有している。筐体2は、底壁2a、左右の側壁2b、前壁2c、上壁2dおよび後壁2eを有する縦長の箱状をなしている。
【0017】
図5に示すように、筐体2は、プリント配線板3、電源ユニット4、複数のハードディスク駆動装置5、一対のファン装置6を収容している。プリント配線板3は、筐体2の側壁2bに沿って起立しており、このプリント配線板3に発熱体としてのマイクロプロセッサ7が実装されている。電源ユニット4は、プリント配線板3の背後に位置されている。
【0018】
ハードディスク駆動装置5は、プリント配線板3の前方において筐体2の幅方向に一列に並べられているとともに、筐体2の高さ方向に沿う中間部に位置されている。マイクロプロセッサ7およびハードディスク駆動装置5は、大容量のデータを高速で処理するため動作中の発熱量が大きく、安定した動作を維持するために冷却を必要としている。
【0019】
ハードディスク駆動装置5の前端部には、夫々操作レバー9が配置されている。操作レバー9は、ハードディスク駆動装置5を筐体2に出し入れするためのものであり、図2や図3に示すように、筐体2の幅方向に一列に並べられている。これら操作レバー9は、前壁2cに開けた着脱口10の内側に位置されている。夫々の操作レバー9は、筐体2の内部に連なる複数の通気孔12を有し、これら通気孔12は、前壁2cの前面11に露出している。
【0020】
ファン装置6は、筐体2の後壁2eに支持されている。ファン装置6は、吸入口13aおよび排気口13bを有するファンケーシング14と、このファンケーシング14に収容された羽根車15とを備えている。ファンケーシング14の排気口13bは、筐体2の後壁2eに開口されている。
【0021】
さらに、筐体2は、複数の入出力装置、例えばカセット磁気テープ装置17、CD−ROM駆動装置18、光磁気ディスク装置19およびフロッピディスク駆動装置20を収容している。これら各装置17〜20は、ハードディスク駆動装置5の上方に設置された実装領域16に収められているとともに、筐体2の高さ方向に沿って一列に積み重ねられている。
【0022】
各装置17〜20は、夫々偏平な箱状のシャーシ21〜24を有している。シャーシ21〜24の前面は、筐体2の前壁2cに開けた装着口25の内側に位置されて、この前壁2cの前面11に露出されている。CD−ROM駆動装置18のシャーシ21の前面には、記録媒体としての光ディスク26(図2に示す)が取り出し可能に挿入される挿入口27が開口されている。カセット磁気テープ装置17のシャーシ22の前面には、記録媒体としてのテープカセット(図示せず)が取り出し可能に挿入される挿入口28が開口されている。光磁気ディスク装置19のシャーシ23の前面には、記録媒体としての光ディスク(図示せず)が取り出し可能に挿入される挿入口29が開口されている。同様に、フロッピディスク駆動装置20のシャーシ24の前面には、記録媒体としてのフロッピディスク(図示せず)が取り出し可能に挿入される挿入口30が開口されている。
【0023】
図1および図2に示すように、PCサーバ1は、筐体2の前面11を開閉する合成樹脂製の前面扉33を備えている。前面扉33は、筐体2の前壁2cに対応する大きさを有し、その外周縁部に前壁2cに向けて張り出す四つのフランジ33a〜33dが形成されている。フランジ33a〜33dの先端縁部は、同一平面上に位置されている。
【0024】
前面扉33は、閉じ位置と開き位置とに亘って回動可能に筐体2の前端に支持されている。前面扉33が閉じ位置に回動された状態では、この前面扉33によって筐体2の前壁2cの前面11が覆い隠されており、前面扉33のフランジ33a〜33dの先端縁部が前壁2cの前面11の外周部と向かい合っている。前面扉33が開き位置に回動された状態では、この前面扉33が筐体2の側方に退いており、筐体2の前面11、操作レバー9の通気孔12および上記各入出力装置17〜20の挿入口27〜30が露出されている。
【0025】
図5に示すように、前面扉33が閉じ位置に回動された時に、この前面扉33と筐体2の前面11との間に吸気室34が形成されている。筐体2の前面11に露出された上記操作レバー9の通気孔12は、吸気室34に開口されている。さらに、前面扉33の中央部および前面扉33の一側に位置するフランジ33aに複数の吸気孔35が形成されている。吸気孔35は、前面扉33の高さ方向に間隔を存して一列に並んでいるとともに、上記吸気室34に開口されている。
【0026】
図4および図5に示すように、前面扉33の内面にカバー部としての内蓋37が取り付けられている。内蓋37は、前面扉33と同様の合成樹脂製であり、矩形状の端板37aと、この端板37aの外周縁部から立ち上がる四つの側板37bとを有している。
【0027】
端板37aは、筐体2の前面11に開口された着脱口10よりも一回り大きな形状を有している。この端板37aは、前面扉33の内面から突出する一対のボス部38にねじ39を介して取り外し可能に支持されている。側板37bは、前面扉33を閉じ位置に回動させた時に、筐体2の前面11と向かい合うとともに、この前面11に開口された着脱口10を取り囲むようになっている。
【0028】
側板37bの先端部には、シール部材41が取り付けられている。シール部材41は、例えばスポンジあるいはゴム状弾性体のような弾性変形が可能な材料にて構成されている。このシール部材41は、前面扉33が上記閉じ位置に回動された時に、着脱口10を取り囲むように筐体2の前面11に密着するようになっている。(図3参照)
したがって、内蓋37は、前面扉33が閉じ位置に回動されている限り、上記吸気室34に介在されて、上記入出力装置17〜20の挿入口27を塞いでいる。これにより、各装置17〜20の挿入口27は、吸気室34から遮蔽された状態に保たれている。
【0029】
このような構成のPCサーバ1において、ファン装置6の羽根車15が回転すると、筐体2の内部の空気がファンケーシング14の吸入口13aに吸い込まれる。これにより、筐体2の内部の静圧が低くなり、図5に矢印で示すように、筐体2の外部の空気が前面扉33の吸気孔35から吸気室34に吸い込まれるとともに、ここから通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、冷却風となって筐体2の内部を前から後に向けて流れ、この流れの過程でハードディスク駆動装置5、マイクロプロセッサ7および電源ユニット4を冷却する。この熱交換により暖められた冷却風は、ファンケーシング14の排気口13bから筐体2の外部に排出される。
【0030】
上記構成によると、前面扉23が閉じ位置に回動された状態では、内蓋37が入出力装置17〜20の挿入口27〜30と向かい合うとともに、この内蓋37のシール部材41が挿入口27〜30を一括して取り囲むように筐体2の前面11に密着している。このため、前面扉23が閉じられている限り、上記挿入口27〜30は密閉状態に保たれ、前面扉33の吸気孔35から吸い込まれた空気の多くは、筐体2の前面11のうち内蓋37を外れた領域にある通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。
【0031】
したがって、挿入口27〜30から入出力装置17〜20の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができ、空気中に含まれる塵埃が入出力装置17〜20の内部に入り込み難くなる。よって、塵埃による光ディスク26のような記録媒体の汚損や読み取り用のリード機構の汚損を回避することができ、読み取りエラーのような入出力装置17〜20の誤作動を防止できる。
【0032】
さらに、内蓋37は、前面扉33に対しねじ39を介して取り付けられているから、このねじ39を弛めることで前面扉33から取り外すことができる。このため、筐体2の実装領域16に例えば発熱量の大きなハードディスク駆動装置を組み込む場合には、内蓋37を前面扉33から取り外すことで対処でき、ハードディスク駆動装置に対する冷却風の送風量を確保することができる。
【0033】
なお、上記第1の実施の形態では、前面蓋33と内蓋37とが互いに別部品にて構成されているが、本発明はこれに限らず、前面蓋33の内面に内蓋37を一体に形成しても良い。
【0034】
さらに、上記第1の実施の形態では、一つの内蓋で全ての入出力装置の挿入口を覆うようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば複数の入出力装置のうち最も塵埃を嫌う一つの入出力装置の挿入口を内蓋で覆うようにしても良い。
【0035】
図6ないし図8は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
【0036】
この第2の実施の形態は、内蓋51の構成が上記第1の実施の形態と相違している。これ以外のPCサーバ1の基本的な構成は上記第1の実施の形態と同様である。このため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0037】
図6に示すように、内蓋51は、本体52、閉塞板53および風量調整板54を備えている。本体52は、矩形状の端板52aと、この端板52aの外周縁部から立ち上がる四つの側板52bとを有している。端板52aは、筐体2の前面11に開口された着脱口10よりも一回り大きな形状を有し、前面扉33の内面のボス部38にねじ39を介して取り外し可能に支持されている。
【0038】
さらに、端板52aは、複数の通孔55を有している。通孔55は、端板52aと前面扉33の内面との間の隙間56に開口されている。側板52bは、前面扉33を閉じ位置に回動させた時に、筐体2の前面11と向かい合うとともに、この前面11の着脱口10を取り囲むようになっている。この側板52bの先端部には、上記第1の実施の形態と同様のシール部材41が取り付けられている。
【0039】
閉塞板53は、本体52の端板52aに重ね合わされている。閉塞板53は、ねじ39を利用して端板52aに取り外し可能に固定されており、筐体2の前面11の方向から全ての通孔55を覆っている。
【0040】
風量調整板54は、上記閉塞板53と交換して使用するものであり、本体52の端板52aに重ね合わされている。風量調整板54は、複数の連通孔57を有し、これら連通孔57は、端板52aの通孔55よりも数が少ない。この風量調整板54は、ねじ39を利用して筐体2の前面11の方向から端板52aに取り外し可能に固定されている。風量調整板54を端板52aに固定した状態では、その連通孔57が一部の通孔55と合致するとともに、残りの通孔55は、風量調整板54によって覆われている。
【0041】
このような構成において、図7に示すように、閉塞板53を内蓋51の端板52aに固定した状態においては、この端板52aの全ての通孔55が閉塞板53によって閉じられる。このため、前面扉33が閉じ位置に回動されている限り、上記入出力装置17〜20の挿入口27〜30は密閉状態に保たれ、前面扉33の吸気孔35から吸い込まれた空気の多くは、筐体2の前面11のうち内蓋51を外れた領域にある通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。
【0042】
よって、上記第1の実施の形態と同様に、挿入口27〜30から入出力装置17〜20の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができ、空気中に含まれる塵埃による入出力装置17〜20の誤作動を防止することができる。
【0043】
一方、図8の(A)に示すように、ねじ39による閉塞板53の固定を解除して、この閉塞板53を内蓋51の端板52aから取り外すと、端板52aの全ての通孔55が開口される。このため、ファン装置6の駆動時に吸気孔35から吸気室34に吸い込まれた空気の一部は、図8の(A)に矢印で示すように、前面扉33と端板52aとの間の隙間56から通孔55を通じて内蓋51の内側に流れ込む。
【0044】
この結果、筐体2の実装領域16に例えば冷却を必要するハードディスク駆動装置を組み込む場合に、このハードディスク駆動装置に端板52aの通孔55から冷却風を導くことができ、このハードディスク駆動装置に対する冷却風の送風量を確保することができる。
【0045】
また、図8の(B)に示すように、上記閉塞板53に代えて風量調整板54を内蓋51の端板52aに取り付けると、端板52aの一部の通孔55が開口された状態に保たれる。このため、全ての通孔55が開口された場合との比較において、内蓋51の内側に導かれる冷却風の風量が少なくなる。
【0046】
この結果、本体52の端板52aに閉塞板53又は風量調整板54のいずれかを選択的に取り付ける又は取り外すことで、端板52aの全ての通孔55が開口された形態と、一部の通孔55のみが開口された形態と、全ての通孔55が閉じられた形態とを容易に得ることができる。そのため、筐体2の実装領域16に組み込まれる装置の発熱量に応じて、通孔55の開口面積を調整することができ、この装置に導かれる冷却風の風量を最適化することができる。
【0047】
なお、上記第2の実施の形態では、前面蓋33と内蓋51とが互いに別部品にて構成されているが、本発明はこれに限らず、例えば前面蓋33の内面に内蓋51の本体52を一体に形成しても良い。
【0048】
さらに、連通孔57の数や大きさが異なる複数の風量調整板54を準備し、いずれかの風量調整板54を選択して本体52の端板52aに取り付けることで、筐体2の実装領域16に導かれる冷却風の風量を段階的に変化させることができる。
【0049】
図9ないし図11は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0050】
この第3の実施の形態に係るPCサーバ1は、第1および第2の前面扉61,62を装備しており、これ以外の筐体2の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0051】
第1の前面扉61は、開き位置と閉じ位置とに亘って回動可能に筐体2の前端上部に支持されている。第1の前面扉61は、上記着脱口10が開口された前面11の上半分の領域に対応する大きさを有し、その外周縁部に筐体2の前面11に向けて張り出す四つのフランジ61a〜61dが形成されている。フランジ61a〜61dの先端縁部は、同一平面上に位置されているとともに、これらフランジ61a〜61dの先端縁部には、内向きに張り出す延出部63が形成されている。
【0052】
第1の前面扉61が閉じ位置に回動された状態では、この第1の前面扉61によって前壁2cの前面11の上半分の領域が覆い隠されており、第1の前面扉61の延出部63が前壁2cの前面11と向かい合っている。この延出部63には、シール部材64が取り付けられている。シール部材64は、例えばスポンジあるいはゴム状弾性体のような弾性変形が可能な材料にて構成されている。このシール部材64は、第1の前面扉61が閉じ位置に回動された時に、着脱口10を取り囲むように筐体2の前面11に密着するようになっている。
【0053】
したがって、第1の前面扉61は、閉じ位置に回動されている限り、入出力装置17〜20の挿入口27を塞いでいる。
【0054】
第1の前面扉61が開き位置に回動された状態では、この第1の前面扉61が筐体2の側方に退いており、筐体2の前面2cの上半分の領域および上記各装置17〜20の挿入口27〜30が露出されている。
【0055】
第2の前面扉62は、閉じ位置と開き位置とに亘って回動可能に筐体2の前端下部に支持されている。第2の前面扉61は、上記第1の前面扉61から外れた筐体2の前面11の下半分の領域に対応するような大きさを有している。この第2の前面扉62の外周縁部には、筐体2の前壁2cに向けて張り出す四つのフランジ62a〜62dが形成されている。フランジ62a〜62dの先端縁部は、同一平面上に位置されている。
【0056】
第2の前面扉62が閉じ位置に回動された状態では、この前面扉62によって上記着脱口10が位置する前壁2cの前面11の下半分の領域が覆い隠されている。この前面扉62のフランジ62a〜62dの先端縁部は、前壁2cの前面11の外周部と向かい合っている。さらに、第2の前面扉62は、上記閉じ位置に回動された時に、前壁2cの前面11との間に吸気室66を構成している。この吸気室66は、操作レバー9の通気孔12に連なっている。第2の前面扉62の中央部および前面扉62の一側に位置するフランジ62aに複数の吸気孔67が形成されている。吸気孔67は、第2の前面扉62の高さ方向に間隔を存して一列に並んでいるとともに、上記吸気室66に開口されている。
【0057】
第2の前面扉62が開き位置に回動された状態では、この前面扉62が筐体2の側方に退いており、筐体2の前面11に位置する操作レバー9が露出されている。
【0058】
上記構成によると、第1の前面扉61が閉じ位置に回動された状態では、この第1の前面扉61が入出力装置17〜20の挿入口27〜30と向かい合うとともに、シール部材64が挿入口27〜30を一括して取り囲むように筐体2の前面11の上半部に密着している。このため、第1の前面扉61が閉じられている限り、上記挿入口27〜30は密閉状態に保たれている。
【0059】
ファン装置6が駆動すると、図11に矢印で示すように、筐体2の外部の空気は専ら第2の前面扉62の吸気孔67から吸気室66に吸い込まれるとともに、ここから通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、冷却風となって筐体2の内部を前から後に向けて流れ、この流れの過程でハードディスク駆動装置5、マイクロプロセッサ7および電源ユニット4を冷却する。
【0060】
したがって、上記第1の実施の形態と同様に、挿入口27〜30から入出力装置17〜20の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができ、空気中に含まれる塵埃による入出力装置17〜20の誤作動を防止することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、空気中に含まれる塵埃が入出力装置の内部に入り込み難くなり、この塵埃による入出力装置の誤作動を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るPCサーバの斜視図。
【図2】前面扉を開き位置に回動させ、筐体の前面を露出させた状態を示すPCサーバの斜視図。
【図3】筐体の前面を示すPCサーバの斜視図。
【図4】前面扉と内蓋との位置関係を示す斜視図。
【図5】前面扉を閉じ位置に回動させた時の筐体の前面と内蓋との位置関係を概略的に示すPCサーバの断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態において、前面扉と内蓋との位置関係を示す斜視図。
【図7】前面扉を閉じ位置に回動させるとともに、内蓋の全ての通孔を閉塞板で閉塞した状態を概略的に示すPCサーバの断面図。
【図8】(A)は、内蓋の本体から閉塞板を取り外し、この本体の全ての通孔を開口させた状態を概略的に示すPCサーバの断面図。
(B)は、内蓋の本体に風量調整板を固定し、この本体の一部の通孔を開口させた状態を概略的に示すPCサーバの断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るPCサーバの斜視図。
【図10】第1および第2の前面扉を夫々開き位置に回動させ、筐体の前面を露出させた状態を示すPCサーバの斜視図。
【図11】第1および第2の前面扉を夫々閉じ位置に回動させた時の筐体の前面との位置関係を概略的に示すPCサーバの断面図。
【符号の説明】
2…筐体
6…ファン装置
7…発熱体(マイクロプロセッサ)
11…前面
17,18,19,20…入出力装置
26…記録媒体
27,28,29,30…挿入口
33…前面扉
35,67…吸気孔
37,51…カバー部(内蓋)
61…第1の前面扉
62…第2の前面扉
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカセット磁気テープ装置や光磁気ディスク装置のような入出力装置を内蔵した電子機器に係り、特に入出力装置の防塵性能を高めるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器としてのPCサーバは、前面に通気孔を有する箱形の筐体と、この筐体に支持された前面扉とを備えている。筐体は、マイクロプロセッサ、電源ユニット、複数のハードディスク駆動装置、CD−ROM駆動装置、カセット磁気テープ装置および光磁気ディスク装置のような主要な構成要素を内蔵している。
【0003】
これら構成要素のうち、CD−ROM駆動装置、カセット磁気テープ装置および光磁気ディスク装置は、夫々光ディスクやテープカセットのような記録媒体が取り外し可能に挿入される挿入口を有し、この挿入口は、筐体の前面に露出されている。
【0004】
前面扉は、筐体の前面を覆う閉じ位置と、筐体の前面を露出させる開き位置とに亘って回動可能となっている。そのため、前面扉を開き位置に回動させると、上記挿入口が筐体の前面に露出され、例えば光磁気ディスク装置に対する光ディスクの出し入れ操作を行えるようになっている。
【0005】
ところで、大容量のデータを取り扱うPCサーバでは、処理速度の高速化や多機能化に伴ってマイクロプロセッサやハードディスク駆動装置の発熱量が増加している。このため、従来のPCサーバは、マイクロプロセッサやハードディスク駆動装置を強制的に冷却するファン装置を装備している。
【0006】
ファン装置は、筐体の内部に収容されている。このファン装置が駆動されると、筐体内の静圧が低くなり、筐体の外部の空気が前面扉に開けた吸気孔から筐体の前面の通気孔を通じて筐体の内部に吸い込まれる。この空気は、冷却風となって筐体の内部を流れ、この流れの過程でマイクロプロセッサ、ハードディスク駆動装置および電源ユニットを強制的に冷却する。これにより暖められた冷却風は、筐体の背面から外方に排出されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記光磁気ディスク装置やカセット磁気テープ装置のような入出力装置は、マイクロプロセッサのようなヒートスポットと比較して発熱量が少ない。このため、入出力装置を冷却する冷却風の風量は、マイクロプロセッサを冷却する冷却風の風量よりも少なくて良いことになる。
【0008】
ところが、ファン装置は、ヒートスポットの冷却に十分な量の冷却風を前面扉の吸気孔から吸い込むので、この吸気孔から吸い込まれた冷却風の一部が入出力装置の周囲に流れ込む。そのため、入出力装置は、冷却に必要な風量を上回る冷却風の流れに直接さらされることになる。
【0009】
特にこの種の入出力装置は、記録媒体を抜き差しする挿入口が筐体の前面に開口されているので、この挿入口を通じて入出力装置の内部に必要以上の冷却風が流れ込むのを避けられない。すると、この冷却風の中には、大気中の塵埃が含まれているので、この塵埃が冷却風と共に入出力装置の内部に吸い込まれてしまい、入出力装置に挿入された記録媒体あるいは入出力装置の内部の読み取り用のリード機構に付着する。
【0010】
この結果、塵埃による記録媒体およびリード機構の汚損が進み、記録媒体に記録された画像情報の読み出しが困難となったり、読み取りエラーの原因となるといった問題が生じてくる。
【0011】
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもので、入出力装置の内部に塵埃を含む空気が流れ込み難くなり、塵埃による障害を未然に防止できる電子機器の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、
発熱体を内蔵する筐体と、
記録媒体が取り出し可能に挿入される挿入口を有し、この挿入口を上記筐体の前面に露出させた状態で上記筐体に収容された少なくとも一つの入出力装置と、上記筐体に支持され、上記筐体の前面を覆う閉じ位置と、この前面を露出させる開き位置とに亘って移動可能であるとともに、複数の吸気孔を有する前面扉と、
上記筐体に収容され、上記前面扉の吸気孔から空気を吸い込むとともに、この空気を上記筐体内を通して排気するファン装置とを具備している。
そして、本発明では、上記前面扉がカバー部を有し、このカバー部は、上記前面扉が閉じ位置に移動された時に、上記入出力装置の挿入口を塞ぐことを特徴としている。
【0013】
このような構成において、ファン装置が動作すると、筐体の外部の空気が前面扉の吸気孔から筐体の内部に吸い込まれる。この際、筐体の前面に露出された入出力装置の挿入口は、前面扉が閉じ位置にある限りカバー部によって覆われている。
【0014】
このため、前面扉の吸気孔から吸い込まれた空気は、筐体の前面のうち挿入口を外れた領域から筐体の内部に吸い込まれることになり、それ故、挿入口から入出力装置の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができる。よって、空気中に含まれる塵埃が入出力装置の内部に入り込み難くなるような環境を得ることができ、この塵埃による入出力装置の誤作動を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5にもとづいて説明する。
【0016】
図1は、電子機器としてのPCサーバ1を開示している。PCサーバ1は、筐体2を有している。筐体2は、底壁2a、左右の側壁2b、前壁2c、上壁2dおよび後壁2eを有する縦長の箱状をなしている。
【0017】
図5に示すように、筐体2は、プリント配線板3、電源ユニット4、複数のハードディスク駆動装置5、一対のファン装置6を収容している。プリント配線板3は、筐体2の側壁2bに沿って起立しており、このプリント配線板3に発熱体としてのマイクロプロセッサ7が実装されている。電源ユニット4は、プリント配線板3の背後に位置されている。
【0018】
ハードディスク駆動装置5は、プリント配線板3の前方において筐体2の幅方向に一列に並べられているとともに、筐体2の高さ方向に沿う中間部に位置されている。マイクロプロセッサ7およびハードディスク駆動装置5は、大容量のデータを高速で処理するため動作中の発熱量が大きく、安定した動作を維持するために冷却を必要としている。
【0019】
ハードディスク駆動装置5の前端部には、夫々操作レバー9が配置されている。操作レバー9は、ハードディスク駆動装置5を筐体2に出し入れするためのものであり、図2や図3に示すように、筐体2の幅方向に一列に並べられている。これら操作レバー9は、前壁2cに開けた着脱口10の内側に位置されている。夫々の操作レバー9は、筐体2の内部に連なる複数の通気孔12を有し、これら通気孔12は、前壁2cの前面11に露出している。
【0020】
ファン装置6は、筐体2の後壁2eに支持されている。ファン装置6は、吸入口13aおよび排気口13bを有するファンケーシング14と、このファンケーシング14に収容された羽根車15とを備えている。ファンケーシング14の排気口13bは、筐体2の後壁2eに開口されている。
【0021】
さらに、筐体2は、複数の入出力装置、例えばカセット磁気テープ装置17、CD−ROM駆動装置18、光磁気ディスク装置19およびフロッピディスク駆動装置20を収容している。これら各装置17〜20は、ハードディスク駆動装置5の上方に設置された実装領域16に収められているとともに、筐体2の高さ方向に沿って一列に積み重ねられている。
【0022】
各装置17〜20は、夫々偏平な箱状のシャーシ21〜24を有している。シャーシ21〜24の前面は、筐体2の前壁2cに開けた装着口25の内側に位置されて、この前壁2cの前面11に露出されている。CD−ROM駆動装置18のシャーシ21の前面には、記録媒体としての光ディスク26(図2に示す)が取り出し可能に挿入される挿入口27が開口されている。カセット磁気テープ装置17のシャーシ22の前面には、記録媒体としてのテープカセット(図示せず)が取り出し可能に挿入される挿入口28が開口されている。光磁気ディスク装置19のシャーシ23の前面には、記録媒体としての光ディスク(図示せず)が取り出し可能に挿入される挿入口29が開口されている。同様に、フロッピディスク駆動装置20のシャーシ24の前面には、記録媒体としてのフロッピディスク(図示せず)が取り出し可能に挿入される挿入口30が開口されている。
【0023】
図1および図2に示すように、PCサーバ1は、筐体2の前面11を開閉する合成樹脂製の前面扉33を備えている。前面扉33は、筐体2の前壁2cに対応する大きさを有し、その外周縁部に前壁2cに向けて張り出す四つのフランジ33a〜33dが形成されている。フランジ33a〜33dの先端縁部は、同一平面上に位置されている。
【0024】
前面扉33は、閉じ位置と開き位置とに亘って回動可能に筐体2の前端に支持されている。前面扉33が閉じ位置に回動された状態では、この前面扉33によって筐体2の前壁2cの前面11が覆い隠されており、前面扉33のフランジ33a〜33dの先端縁部が前壁2cの前面11の外周部と向かい合っている。前面扉33が開き位置に回動された状態では、この前面扉33が筐体2の側方に退いており、筐体2の前面11、操作レバー9の通気孔12および上記各入出力装置17〜20の挿入口27〜30が露出されている。
【0025】
図5に示すように、前面扉33が閉じ位置に回動された時に、この前面扉33と筐体2の前面11との間に吸気室34が形成されている。筐体2の前面11に露出された上記操作レバー9の通気孔12は、吸気室34に開口されている。さらに、前面扉33の中央部および前面扉33の一側に位置するフランジ33aに複数の吸気孔35が形成されている。吸気孔35は、前面扉33の高さ方向に間隔を存して一列に並んでいるとともに、上記吸気室34に開口されている。
【0026】
図4および図5に示すように、前面扉33の内面にカバー部としての内蓋37が取り付けられている。内蓋37は、前面扉33と同様の合成樹脂製であり、矩形状の端板37aと、この端板37aの外周縁部から立ち上がる四つの側板37bとを有している。
【0027】
端板37aは、筐体2の前面11に開口された着脱口10よりも一回り大きな形状を有している。この端板37aは、前面扉33の内面から突出する一対のボス部38にねじ39を介して取り外し可能に支持されている。側板37bは、前面扉33を閉じ位置に回動させた時に、筐体2の前面11と向かい合うとともに、この前面11に開口された着脱口10を取り囲むようになっている。
【0028】
側板37bの先端部には、シール部材41が取り付けられている。シール部材41は、例えばスポンジあるいはゴム状弾性体のような弾性変形が可能な材料にて構成されている。このシール部材41は、前面扉33が上記閉じ位置に回動された時に、着脱口10を取り囲むように筐体2の前面11に密着するようになっている。(図3参照)
したがって、内蓋37は、前面扉33が閉じ位置に回動されている限り、上記吸気室34に介在されて、上記入出力装置17〜20の挿入口27を塞いでいる。これにより、各装置17〜20の挿入口27は、吸気室34から遮蔽された状態に保たれている。
【0029】
このような構成のPCサーバ1において、ファン装置6の羽根車15が回転すると、筐体2の内部の空気がファンケーシング14の吸入口13aに吸い込まれる。これにより、筐体2の内部の静圧が低くなり、図5に矢印で示すように、筐体2の外部の空気が前面扉33の吸気孔35から吸気室34に吸い込まれるとともに、ここから通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、冷却風となって筐体2の内部を前から後に向けて流れ、この流れの過程でハードディスク駆動装置5、マイクロプロセッサ7および電源ユニット4を冷却する。この熱交換により暖められた冷却風は、ファンケーシング14の排気口13bから筐体2の外部に排出される。
【0030】
上記構成によると、前面扉23が閉じ位置に回動された状態では、内蓋37が入出力装置17〜20の挿入口27〜30と向かい合うとともに、この内蓋37のシール部材41が挿入口27〜30を一括して取り囲むように筐体2の前面11に密着している。このため、前面扉23が閉じられている限り、上記挿入口27〜30は密閉状態に保たれ、前面扉33の吸気孔35から吸い込まれた空気の多くは、筐体2の前面11のうち内蓋37を外れた領域にある通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。
【0031】
したがって、挿入口27〜30から入出力装置17〜20の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができ、空気中に含まれる塵埃が入出力装置17〜20の内部に入り込み難くなる。よって、塵埃による光ディスク26のような記録媒体の汚損や読み取り用のリード機構の汚損を回避することができ、読み取りエラーのような入出力装置17〜20の誤作動を防止できる。
【0032】
さらに、内蓋37は、前面扉33に対しねじ39を介して取り付けられているから、このねじ39を弛めることで前面扉33から取り外すことができる。このため、筐体2の実装領域16に例えば発熱量の大きなハードディスク駆動装置を組み込む場合には、内蓋37を前面扉33から取り外すことで対処でき、ハードディスク駆動装置に対する冷却風の送風量を確保することができる。
【0033】
なお、上記第1の実施の形態では、前面蓋33と内蓋37とが互いに別部品にて構成されているが、本発明はこれに限らず、前面蓋33の内面に内蓋37を一体に形成しても良い。
【0034】
さらに、上記第1の実施の形態では、一つの内蓋で全ての入出力装置の挿入口を覆うようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば複数の入出力装置のうち最も塵埃を嫌う一つの入出力装置の挿入口を内蓋で覆うようにしても良い。
【0035】
図6ないし図8は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
【0036】
この第2の実施の形態は、内蓋51の構成が上記第1の実施の形態と相違している。これ以外のPCサーバ1の基本的な構成は上記第1の実施の形態と同様である。このため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0037】
図6に示すように、内蓋51は、本体52、閉塞板53および風量調整板54を備えている。本体52は、矩形状の端板52aと、この端板52aの外周縁部から立ち上がる四つの側板52bとを有している。端板52aは、筐体2の前面11に開口された着脱口10よりも一回り大きな形状を有し、前面扉33の内面のボス部38にねじ39を介して取り外し可能に支持されている。
【0038】
さらに、端板52aは、複数の通孔55を有している。通孔55は、端板52aと前面扉33の内面との間の隙間56に開口されている。側板52bは、前面扉33を閉じ位置に回動させた時に、筐体2の前面11と向かい合うとともに、この前面11の着脱口10を取り囲むようになっている。この側板52bの先端部には、上記第1の実施の形態と同様のシール部材41が取り付けられている。
【0039】
閉塞板53は、本体52の端板52aに重ね合わされている。閉塞板53は、ねじ39を利用して端板52aに取り外し可能に固定されており、筐体2の前面11の方向から全ての通孔55を覆っている。
【0040】
風量調整板54は、上記閉塞板53と交換して使用するものであり、本体52の端板52aに重ね合わされている。風量調整板54は、複数の連通孔57を有し、これら連通孔57は、端板52aの通孔55よりも数が少ない。この風量調整板54は、ねじ39を利用して筐体2の前面11の方向から端板52aに取り外し可能に固定されている。風量調整板54を端板52aに固定した状態では、その連通孔57が一部の通孔55と合致するとともに、残りの通孔55は、風量調整板54によって覆われている。
【0041】
このような構成において、図7に示すように、閉塞板53を内蓋51の端板52aに固定した状態においては、この端板52aの全ての通孔55が閉塞板53によって閉じられる。このため、前面扉33が閉じ位置に回動されている限り、上記入出力装置17〜20の挿入口27〜30は密閉状態に保たれ、前面扉33の吸気孔35から吸い込まれた空気の多くは、筐体2の前面11のうち内蓋51を外れた領域にある通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。
【0042】
よって、上記第1の実施の形態と同様に、挿入口27〜30から入出力装置17〜20の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができ、空気中に含まれる塵埃による入出力装置17〜20の誤作動を防止することができる。
【0043】
一方、図8の(A)に示すように、ねじ39による閉塞板53の固定を解除して、この閉塞板53を内蓋51の端板52aから取り外すと、端板52aの全ての通孔55が開口される。このため、ファン装置6の駆動時に吸気孔35から吸気室34に吸い込まれた空気の一部は、図8の(A)に矢印で示すように、前面扉33と端板52aとの間の隙間56から通孔55を通じて内蓋51の内側に流れ込む。
【0044】
この結果、筐体2の実装領域16に例えば冷却を必要するハードディスク駆動装置を組み込む場合に、このハードディスク駆動装置に端板52aの通孔55から冷却風を導くことができ、このハードディスク駆動装置に対する冷却風の送風量を確保することができる。
【0045】
また、図8の(B)に示すように、上記閉塞板53に代えて風量調整板54を内蓋51の端板52aに取り付けると、端板52aの一部の通孔55が開口された状態に保たれる。このため、全ての通孔55が開口された場合との比較において、内蓋51の内側に導かれる冷却風の風量が少なくなる。
【0046】
この結果、本体52の端板52aに閉塞板53又は風量調整板54のいずれかを選択的に取り付ける又は取り外すことで、端板52aの全ての通孔55が開口された形態と、一部の通孔55のみが開口された形態と、全ての通孔55が閉じられた形態とを容易に得ることができる。そのため、筐体2の実装領域16に組み込まれる装置の発熱量に応じて、通孔55の開口面積を調整することができ、この装置に導かれる冷却風の風量を最適化することができる。
【0047】
なお、上記第2の実施の形態では、前面蓋33と内蓋51とが互いに別部品にて構成されているが、本発明はこれに限らず、例えば前面蓋33の内面に内蓋51の本体52を一体に形成しても良い。
【0048】
さらに、連通孔57の数や大きさが異なる複数の風量調整板54を準備し、いずれかの風量調整板54を選択して本体52の端板52aに取り付けることで、筐体2の実装領域16に導かれる冷却風の風量を段階的に変化させることができる。
【0049】
図9ないし図11は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0050】
この第3の実施の形態に係るPCサーバ1は、第1および第2の前面扉61,62を装備しており、これ以外の筐体2の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0051】
第1の前面扉61は、開き位置と閉じ位置とに亘って回動可能に筐体2の前端上部に支持されている。第1の前面扉61は、上記着脱口10が開口された前面11の上半分の領域に対応する大きさを有し、その外周縁部に筐体2の前面11に向けて張り出す四つのフランジ61a〜61dが形成されている。フランジ61a〜61dの先端縁部は、同一平面上に位置されているとともに、これらフランジ61a〜61dの先端縁部には、内向きに張り出す延出部63が形成されている。
【0052】
第1の前面扉61が閉じ位置に回動された状態では、この第1の前面扉61によって前壁2cの前面11の上半分の領域が覆い隠されており、第1の前面扉61の延出部63が前壁2cの前面11と向かい合っている。この延出部63には、シール部材64が取り付けられている。シール部材64は、例えばスポンジあるいはゴム状弾性体のような弾性変形が可能な材料にて構成されている。このシール部材64は、第1の前面扉61が閉じ位置に回動された時に、着脱口10を取り囲むように筐体2の前面11に密着するようになっている。
【0053】
したがって、第1の前面扉61は、閉じ位置に回動されている限り、入出力装置17〜20の挿入口27を塞いでいる。
【0054】
第1の前面扉61が開き位置に回動された状態では、この第1の前面扉61が筐体2の側方に退いており、筐体2の前面2cの上半分の領域および上記各装置17〜20の挿入口27〜30が露出されている。
【0055】
第2の前面扉62は、閉じ位置と開き位置とに亘って回動可能に筐体2の前端下部に支持されている。第2の前面扉61は、上記第1の前面扉61から外れた筐体2の前面11の下半分の領域に対応するような大きさを有している。この第2の前面扉62の外周縁部には、筐体2の前壁2cに向けて張り出す四つのフランジ62a〜62dが形成されている。フランジ62a〜62dの先端縁部は、同一平面上に位置されている。
【0056】
第2の前面扉62が閉じ位置に回動された状態では、この前面扉62によって上記着脱口10が位置する前壁2cの前面11の下半分の領域が覆い隠されている。この前面扉62のフランジ62a〜62dの先端縁部は、前壁2cの前面11の外周部と向かい合っている。さらに、第2の前面扉62は、上記閉じ位置に回動された時に、前壁2cの前面11との間に吸気室66を構成している。この吸気室66は、操作レバー9の通気孔12に連なっている。第2の前面扉62の中央部および前面扉62の一側に位置するフランジ62aに複数の吸気孔67が形成されている。吸気孔67は、第2の前面扉62の高さ方向に間隔を存して一列に並んでいるとともに、上記吸気室66に開口されている。
【0057】
第2の前面扉62が開き位置に回動された状態では、この前面扉62が筐体2の側方に退いており、筐体2の前面11に位置する操作レバー9が露出されている。
【0058】
上記構成によると、第1の前面扉61が閉じ位置に回動された状態では、この第1の前面扉61が入出力装置17〜20の挿入口27〜30と向かい合うとともに、シール部材64が挿入口27〜30を一括して取り囲むように筐体2の前面11の上半部に密着している。このため、第1の前面扉61が閉じられている限り、上記挿入口27〜30は密閉状態に保たれている。
【0059】
ファン装置6が駆動すると、図11に矢印で示すように、筐体2の外部の空気は専ら第2の前面扉62の吸気孔67から吸気室66に吸い込まれるとともに、ここから通気孔12を通じて筐体2の内部に吸い込まれる。この吸い込まれた空気は、冷却風となって筐体2の内部を前から後に向けて流れ、この流れの過程でハードディスク駆動装置5、マイクロプロセッサ7および電源ユニット4を冷却する。
【0060】
したがって、上記第1の実施の形態と同様に、挿入口27〜30から入出力装置17〜20の内部に流れ込む空気量を少なく抑えることができ、空気中に含まれる塵埃による入出力装置17〜20の誤作動を防止することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、空気中に含まれる塵埃が入出力装置の内部に入り込み難くなり、この塵埃による入出力装置の誤作動を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るPCサーバの斜視図。
【図2】前面扉を開き位置に回動させ、筐体の前面を露出させた状態を示すPCサーバの斜視図。
【図3】筐体の前面を示すPCサーバの斜視図。
【図4】前面扉と内蓋との位置関係を示す斜視図。
【図5】前面扉を閉じ位置に回動させた時の筐体の前面と内蓋との位置関係を概略的に示すPCサーバの断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態において、前面扉と内蓋との位置関係を示す斜視図。
【図7】前面扉を閉じ位置に回動させるとともに、内蓋の全ての通孔を閉塞板で閉塞した状態を概略的に示すPCサーバの断面図。
【図8】(A)は、内蓋の本体から閉塞板を取り外し、この本体の全ての通孔を開口させた状態を概略的に示すPCサーバの断面図。
(B)は、内蓋の本体に風量調整板を固定し、この本体の一部の通孔を開口させた状態を概略的に示すPCサーバの断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るPCサーバの斜視図。
【図10】第1および第2の前面扉を夫々開き位置に回動させ、筐体の前面を露出させた状態を示すPCサーバの斜視図。
【図11】第1および第2の前面扉を夫々閉じ位置に回動させた時の筐体の前面との位置関係を概略的に示すPCサーバの断面図。
【符号の説明】
2…筐体
6…ファン装置
7…発熱体(マイクロプロセッサ)
11…前面
17,18,19,20…入出力装置
26…記録媒体
27,28,29,30…挿入口
33…前面扉
35,67…吸気孔
37,51…カバー部(内蓋)
61…第1の前面扉
62…第2の前面扉
Claims (11)
- 発熱体を内蔵する筐体と、
記録媒体が取り外し可能に挿入される挿入口を有し、この挿入口を上記筐体の前面に露出させた状態で上記筐体に収容された少なくとも一つの入出力装置と、
上記筐体に支持され、上記筐体の前面を覆う閉じ位置と、この前面を露出させる開き位置とに亘って移動可能であるとともに、複数の吸気孔を有する前面扉と、
上記筐体に収容され、上記前面扉の吸気孔から空気を吸い込むとともに、この空気を上記筐体内を通して排気するファン装置と、を具備し、
上記前面扉は、上記閉じ位置に移動された時に、上記入出力装置の挿入口を塞ぐカバー部を有することを特徴とする電子機器。 - 請求項1の記載において、上記前面扉は、上記閉じ位置に移動された時に、上記筐体の前面との間に吸気室を構成し、この筐体の前面は、上記吸気室に開口された複数の通気孔を有することを特徴とする電子機器。
- 請求項1又は請求項2の記載において、上記カバー部は、上記前面扉を上記閉じ位置に移動させた時に、上記吸気室に介在されて上記入出力装置の挿入口と向かい合うことを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかの記載において、上記カバー部は、上記前面扉に取り外し可能に支持されていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかの記載において、上記カバー部は、上記前面扉を上記閉じ位置に移動させた時に、上記筐体の前面と向かい合う縁部を有し、この縁部に上記筐体の前面に密着する弾性変形が可能なシール部材を取り付けたことを特徴とする電子機器。
- 請求項1の記載において、上記カバー部は、上記前面扉に支持されるとともに、複数の通孔を有する本体と、この本体に選択的に取り外し可能に支持され、上記通孔を塞ぐ閉塞板とを備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1の記載において、上記カバー部は、上記前面扉に支持されるとともに、複数の通孔を有する本体と、この本体に取り外し可能に支持され、上記通孔を塞ぐ閉塞板と、上記閉塞板と交換して上記本体に取り外し可能に支持され、上記一部の通孔を塞ぐ少なくとも一つの風量調整板とを備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項6又は請求項7の記載において、上記本体は、上記前面扉を上記閉じ位置に移動させた時に、上記筐体の前面と向かい合う縁部を有し、この縁部に上記筐体の前面に密着する弾性変形が可能なシール部材を取り付けたことを特徴とする電子機器。
- 発熱体を内蔵する筐体と、
記録媒体が取り外し可能に挿入される挿入口を有し、この挿入口を上記筐体の前面に露出させた状態で上記筐体に収容された少なくとも一つの入出力装置と、
上記筐体に収容され、この筐体の前面から空気を吸い込むとともに、この空気を上記筐体内を通して排気するファン装置と、
上記筐体に支持され、上記筐体の前面のうち上記入出力装置の挿入口が開口された領域を覆う閉じ位置と、この前面の領域を露出させる開き位置とに亘って移動可能な第1の前面扉と、
上記筐体に支持され、上記筐体の前面のうち上記第1の前面扉から外れた領域を覆う閉じ位置と、この前面の領域を露出させる開き位置とに亘って移動可能であるとともに、複数の吸気孔を有する第2の前面扉とを備えていることを特徴とする電子機器。 - 請求項9の記載において、上記第1の前面扉は、上記閉じ位置に移動させた時に、上記筐体の前面に密着する弾性変形が可能なシール部材を有することを特徴とする電子機器。
- 請求項10の記載において、上記シール部材と上記筐体の前面との密着部分は、上記入出力装置の挿入口を取り囲んでいることを特徴とする電子機器。
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