JP2004039004A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ヘッド装置の光源からの出射光の出力を変化させずに、光記録媒体上における光の光量を変化させることができ、光記録媒体の情報の記録および再生の特性の優れた装置を得る。
【解決手段】光ヘッド装置における光源である半導体レーザ1と集光手段である集光レンズ5との間の光路中に、透明電極が形成された2枚の透明基板間に液晶層が挟持された液晶可変型移相子3と、液晶可変型移相子3の光出射側に偏光状態に応じて透過光の光量を変化させる偏光子4が配置され、それぞれの透明電極には液晶層に電圧が印加できるように電圧制御装置11が接続されている光ヘッド装置とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ヘッド装置に関し、特に光記録媒体による情報の記録および再生のために使用する光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−R、CD−RWなどの光記録媒体による情報の記録および再生を行う光ヘッド装置においては、対物レンズなどにより光記録媒体上に集光される光量は、情報の記録時には大きく、情報の再生時には小さくする必要がある。また、光検出器保護のため光検出器に到達する光の光量を調整する必要がある。従来、この必要性を満たすため、光を出射する半導体レーザへの注入電流を変化させて半導体レーザからの出射光量を変化させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、使用する半導体レーザによっては、出射光量を減少させるため注入電流を小さくしたとき、ノイズが増加したり、出射光量が不安定になるなどの問題があった。
【0004】
本発明は、使用する半導体レーザの出射光量を変化させずに、光記録媒体上に集光させる光量や検出器に到達する光量を変化させ、情報の記録および再生特性の優れた光ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光源と、光源からの出射光を光記録媒体上に集光するための集光手段と、集光された出射光の光記録媒体からの反射光を検出する光検出器とを備える光ヘッド装置において、光源と光検出器との間の光路中に種々の位相差を発生させることができる液晶可変型移相子と、液晶可変型移相子の少なくとも光出射側に偏光状態に応じて透過光の光量を変化させる偏光子が配置され、液晶可変型移相子は、2枚の透明基板の対向するそれぞれの面に透明電極が形成され、透明電極間には液晶層が挟持され、それぞれの透明電極には液晶層に電圧が印加できるように電圧制御装置が接続されている、ことを特徴とする光ヘッド装置を提供する。
【0006】
また、前記液晶可変型移相子の光入射側および光出射側の少なくとも一方に、入射光に対して一定の大きさの位相差を発生させる固定型移相子が配置されている上記の光ヘッド装置を提供する。
【0007】
また、前記偏光子が、第1の直線偏光と第1の直線偏光と直交する偏光方向を有する第2の直線偏光に対する直進透過率が異なる偏光回折型の偏光子である上記の光ヘッド装置を提供する。
【0008】
さらに、前記光検出器に加えて、前記偏光子を透過する光の光量を検出する検出手段を有し、検出手段によって検出された検出光量に応じて、液晶層に印加される電圧が前記電圧制御装置により制御される上記の光ヘッド装置を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の光ヘッド装置の一例を示す。半導体レーザ1より出射された光はコリメートレンズ2により平行光とされ液晶可変型移相子3を透過する。電圧制御装置11を用いて液晶可変型移相子3には外部から電圧を印加できる。液晶可変型移相子3に印加する電圧は液晶の焼きつきを防止するため、矩形波出力の交流電圧とすることが好ましく、また周波数は100から5000Hz程度がよい。
【0010】
液晶可変型移相子3を透過した光は、偏光子4を透過する。偏光子4は、入射する光の偏光方向に応じて透過する光量を変化させるものである。ここでいう透過する光量とは光ヘッド装置光学系の光軸上の光量のことであり、ビームスプリッタや回折格子などのように光路を変えて、実質な光学系の光軸を進む光量を変化させる光路変換型の偏光子も含まれる。
【0011】
例えば偏光ビームスプリッタ、プリズム、偏光回折型の回折格子、ホログラム回折格子、偏光性ホログラム回折格子、積層型偏光子、また吸収材分散型や誘電体多層膜型の偏光子などを用いることができる。図1の例では、偏光子4として偏光ビームスプリッタを用いた。
偏光子4を透過した光は、λ/4板8を透過後、アクチュエータ6に搭載された集光レンズ5により光記録媒体7上に集光される。
【0012】
光記録媒体7で反射された光は上記の光路を逆に進む。図1の例では、偏光子4として偏光ビームスプリッタを用いているので、光路を逆に進む光は偏光子4により反射された後、集光レンズ9により集光されて光検出器10に到達する。このとき、液晶可変型移相子3に(実際には、液晶可変型移相子を構成する透明基板の表面に形成された透明電極に)複数の異なる電圧を印加することにより、液晶素子3を透過した光の偏光状態を変化させ、偏光子4を透過する光学系光軸上の光量を変えることができる。
【0013】
光記録媒体の情報再生のために光記録媒体上に集光される光量Pと記録のために集光される光量Pとの比P/Pは、0.1〜0.8の範囲の値とすることが好ましい。この光量比であると、光記録媒体への情報の記録時には光量を100%にして充分に情報の記録ができ、一方再生時には光量を記録時の光量に対して10〜80%の範囲の値とし、光記録媒体に情報を書き込むことなくS/Nを大きく取りながら情報の読みとりができる。
【0014】
本発明の光ヘッド装置においては、半導体レーザ1より出射された光は、偏光子4を透過することによって光量が変化する。このため半導体レーザ1より出射された光が光検出器10に到達するまでに通過する順路としては、液晶可変型移相子3、偏光子4の順番になる必要がある。すなわち、液晶可変型移相子3は偏光子4に対して、光路上半導体レーザ1側(光源側)に配置する必要がある。
【0015】
図2に一例を示す本発明における液晶可変型移相子3は、例えばプラスチック、ガラスなどの透明基板101、102表面上に液晶への電圧印加用のITOなどの透明電極103、104と配向処理を施したポリイミドなどの配向膜105、106を形成する。透明電極103、104は、透明基板101、102表面の全面に一様に形成したいわゆるベタ電極、またはベタ電極を分割した分割電極であり、特に分割電極の場合、通過する光の光軸垂直断面内で光量を調整することができる。液晶可変型移相子の外周部をアクリル樹脂やエポキシなどのシール材107でシールしセルを形成後、液晶108を封入して液晶可変型移相子を作成する。また液晶108に電界を印加するため(実際には、透明基板101、102の表面に形成された透明電極103、104に電圧を印加するため)外部への電極取り出し部109を施した。
【0016】
使用する液晶は、例えばネマティック液晶である。液晶分子の配向状態は、例えばホモジニアス、ホメオトロピック、ハイブリッド、チルト、ツイストなどが採用できる。特にツイストは、電圧により設定する光量の温度依存性を小さく抑え、また早い応答速度特性が得られるため好ましく、ツイスト角は20〜80度の範囲の値が好ましい。液晶分子のプレチルト角には特に制約はないが、0度から20度程度までが好ましく、液晶の応答速度、温度特性などの観点から2度から5度までが特に好ましい。
【0017】
例えば、液晶可変型移相子3は液晶分子が半導体レーザ1の偏光方向と45度の角度をなす方向に揃ったホモジニアス配向とし、電圧無印加時の半導体レーザ1の波長(λ)に対する位相差がほぼλとなるようにされている。偏光子4の透過軸(入射光の偏光方向が一致したときに最大の透過率を与える軸)方向を半導体レーザ1の偏光方向と一致させておく。
【0018】
液晶可変型移相子3への電圧無印加時、液晶可変型移相子3を透過した半導体レーザ1からの光は偏光方向が偏光子4の透過軸と一致しているため、偏光方向を変えずに偏光子4を100%透過できる。次に液晶可変型移相子3に電圧を印加していくと、印加電圧の増加に伴い液晶層の厚さ方向に(基板に垂直になるように)液晶分子が傾く。これに伴い液晶可変型移相子3の位相差はλから徐々に小さくなり液晶可変型移相子3を透過した光の偏光状態は徐々に楕円偏光になり、偏光子4を透過する光量は徐々に小さくなる。
【0019】
ここで偏光子4を透過する光量とは、光学系光軸を進む光の光量であり、図1においてはλ/4板8、集光レンズ5と進む光量である。そして液晶可変型移相子3が位相差λ/2を与える電圧(V)を印加した際、偏光子4を透過する光量は最小となり、さらに電圧を上げていくと光量は徐々に大きくなる。
【0020】
このようにして、偏光子4を透過する光量を、半導体レーザの出力を変化させずに液晶可変型移相子に印加する電圧により変化させる(調整する)ことができる。この構成で、偏光子4の透過軸方向を半導体レーザ1の偏光方向と直交する方向と一致させておけば電圧非印加時に透過光量最小、電圧印加時に徐々に透過光量を増加させることもできる。
【0021】
また、上記液晶可変型移相子の光入射側または光出射側の少なくとも一方に入射光に対して一定の位相差を与える固定型移相子を配置できる。この固定型移相子は、例えば水晶やニオブ酸リチウムなどの光学結晶や、ポリカーボネート、ポリノルボルネンなどの延伸した樹脂フィルム、高分子液晶などの有機材料が使用できる。特に高分子液晶はその作製の簡便さに加えて、位相差、遅相軸方向の制御、調整が容易であり好ましい。
【0022】
一例として図1の光学系に本固定型移相子を追加し図3に示すような光ヘッド装置の光学系とできる。本例では、液晶可変型移相子3の光入射側に固定型移相子12を配置したが、光出射側に配置しても両側に配置してもよい。固定型移相子の位相差、遅相軸、進相軸の向きに特に制限はない。固定型移相子を配置することにより、液晶可変型移相子の位相差のオフセットを設定でき、実質的な設計自由度を高め、液晶可変型移相子の作製を容易にし、また液晶可変型移相子の応答速度の向上や、電圧により設定する光量の温度依存特性の向上などの効果がある。
【0023】
例えば液晶可変型移相子3は液晶分子が半導体レーザ1の偏光方向と45度の角度をなす方向にそろったホモジニアス配向とし、固定型移相子の位相差をλ/8とし、その進相軸を液晶可変型移相子(位相差5λ/8)の配向方向(遅相軸)と同じ方向とする。偏光子4の透過軸方向を半導体レーザ1の偏光方向と直交する方向に一致させておく。
【0024】
液晶可変型移相子に印加する電圧が0Vの際に、固定型移相子に入射した光は100%偏光子を透過させることができ、また印加する電圧を徐々に大きくすると、偏光子4を透過する光量は徐々に小さくなり、前述の固定型移相子を使用しない例と同様に動作させることができる。この際液晶可変型移相子の位相差は5λ/8と小さく設定でき、前述の例と比較して液晶可変型移相子の応答速度の向上とともに、液晶可変型移相子の作製が容易になる。さらに、偏光子を透過する光量の光源波長依存性や温度依存性が改善される。
【0025】
また、偏光子として偏光回折型の偏光子を用いることは、その設計の自由度の高さに加え、小型化しやすくまた液晶可変型移相子と一体化しやすいなど極めて好ましい。図4に偏光回折型偏光子の1例を示す。ガラスやプラスチックなどの透明基板201の片面に、常光屈折率nおよび異常光屈折率n(n≠n)を有する複屈折性材料で回折格子202を形成し、断面形状が凹凸状で段差dの周期構造となるようにする。
【0026】
複屈折性材料としては、例えば水晶やニオブ酸リチウムなどの光学結晶、高分子液晶などの有機材料などがある。少なくとも凹部に屈折率n(常光屈折率nまたは異常光屈折率nに等しい)の屈折率等方性の透明材料203を充填して透明基板204を透明材料203に重ねて偏光回折型の偏光子を形成する。ここで、少なくともそれぞれの凹部にという意味は、凹部のみを充填してもよいし、凹凸部を埋めるように充填してもよい。
【0027】
透明材料は、SiO、Alなどの無機物や、アクリル、エポキシなどの有機物が使用できる。特にアクリル系、エポキシ系の接着剤は、凹部の充填だけでなく透明基板201、202間の接着剤として使用できるため極めて有用である。ここで透明基板は離型して除去してもよく、または偏光回折型偏光子の作製方法によっては最初から設置しなくてもよい。
【0028】
複屈折性材料の段差dに特に制約はなく、例えばn=nの場合dとして、|n−n|×d=(2m+1)×λ/2(mは0または正の整数、λは入射光の波長)の関係を満足するように決めることにより、常光偏光の入射光は回折されずに直進透過し、異常光偏光の入射光は回折されて直進透過しない偏光回折型の偏光子となる。また、上式を満足しないdの場合、異常光偏光の入射光には光量が発生して直進透過するが、これを利用して光量調整を行ってもよい。
【0029】
また、本偏光回折型の偏光子を2つ以上積層した場合、偏光子の消光比(直交する2つの偏光成分の透過率の比)を大きくとれるため好ましい。偏光性回折格子としてはレンズ効果などをもたせたホログラム型とすると、光ヘッド装置の設計の自由度向上、および回折光による迷光の影響を減少させることができ好ましい。
【0030】
偏光子を透過した光の光量を光検出器によりフィードバックし液晶可変型移相子に印加する電圧を制御すると、電圧により設定する光量の外部ノイズに対する安定性の向上、温度依存性向上などの効果がある。この光検出器は図1における光検出器10を用いてもよいし、図5中の第2の光検出器14のように偏光ビームスプリッタの反射光を利用してもよい。また、偏光子として偏光回折型の偏光子を使用する際には、回折光の光量を検出してもよい。
【0031】
また、偏光子、液晶可変型移相子、固定型移相子の少なくとも2つ以上を一体化することは、部品点数の削減、小型化、調整の容易さなどの点おいて極めて好ましい。
【0032】
【実施例】
まず液晶可変型移相子、固定型移相子、偏光子を組み合わせた光量調整器について、図6、7を用いて説明する。常光屈折率n(LC)=1.50および異常光屈折率n(LC)=1.61のネマティック液晶308を、ホモジニアス配向処理を施した配向膜305、306、透明電極303、304が片面に形成された厚さ0.5mmの透明基板301、302に挟持し、外周部をシール剤307で接着シールし、液晶層の厚さdLCを2.3μmとした液晶セル(液晶可変型移相子)501を作製した。ここで、透明電極303、304はベタ電極とした。
【0033】
液晶層(液晶可変型移相子)の遅相軸方向は、図7に示すY軸方向に対して45度で基板に対して平行とした。液晶層には外部より電界が印加できるように電極取り出し部309を施した。また透明基板312上に常光屈折率n(PLC)=1.55および異常光屈折率n(PLC)=1.66で厚さ2.3μmの高分子液晶層311を作製し位相板(固定型移相子)502を構成した後、液晶セル501に接着剤310で貼り合わせた。
【0034】
ここで、図7に示すように位相板502の遅相軸方向を液晶可変型移相子の遅相軸方向と直交するようにし、液晶セル501への電圧非印加時に液晶セルのリタデーション値と位相板502のリタデーション値が相殺されるようにした。また、液晶セル501へ3.6Vの電圧を印加した際には、液晶セル501のリタデーション値が減少し、位相板502と合わせて0.203μmのリタデーション値(波長405nmに対して1/2)となる。
【0035】
透明基板315上に常光屈折率n(PLC)=1.55および異常光屈折率n(PLC)=1.66で厚さ1.85μmの高分子液晶を用いて格子ピッチ10μm、デューティ比1/2の回折格子314を作製し、屈折率1.55の接着剤313により透明基板312に貼り付けた。さらに、回折格子314の凹部を接着剤313により充填するようにし偏光回折型の偏光子503とし、光量調整器510を作製した。ここで偏光回折型の偏光子503の回折光の偏光方向を図7中X軸方向としている。
【0036】
作製された光量調整器510を、図1に示した光ヘッド装置に組み込んだ。図1中の液晶可変型移相子3の位置に光量調整器510を組み込み、電圧制御装置11からの出力電圧によって制御した。ここで光量調整器510は、図7に示すY軸方向と波長405nmの半導体レーザ1の出射光の偏光方向が一致するように配置した。
【0037】
半導体レーザ1からの出射光は、コリメートレンズ2、液晶可変型移相子3の位置の光量調整器、偏光ビームスプリッタ4、λ/4板8の順に透過し、アクチュエータ6に保持された集光レンズ5を透過して光記録媒体7上に集光された。集光された光は光記録媒体7により反射され、集光レンズ5、λ/4板8の順に透過し偏光方向が90度変化された後、偏光ビームスプリッタにより反射され集光レンズ9により光検出器10に導かれた。
【0038】
このとき、光量調整器に電圧を印加し光記録媒体7の位置に光検出器を配置し集光された光の光量を測定したところ、図8に示すように光量調整器に印加する電圧が0Vのときは91%、電圧が2Vのときは30%となり(半導体レーザからの出射光量を100%とした)、光量調整器に印加する電圧により光記録媒体7に集光される光の光量を変化させることができた。
【0039】
この光ヘッド装置を用いて、光記録媒体7に情報を記録するときは、光量調整器3に電圧を印加せず光記録媒体7に集光された光の光量を91%とし、光記録媒体7から情報を再生するときは、半導体レーザ1の出力は変化させずに、光量調整器3に電圧を2V印加し光記録媒体7に集光された光の光量を30%とする。こうして低ノイズで情報の再生が行われた。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては液晶可変型移相子と偏光子とを組み合わせて光ヘッド装置に配設する。このように構成することにより、液晶可変型移相子に形成された電極に電圧を印加するだけで、光源である半導体レーザの出射光の出力を変化させずに、光記録媒体上における光の光量を変化させることができ、光記録媒体の情報の記録および再生の特性の優れた光ヘッド装置を得ることができる。特に再生時の特性が優れ低ノイズでの再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッド装置の一例を示す概念図。
【図2】本発明における液晶可変型移相子の構造の一例を示す断面図。
【図3】本発明の光ヘッド装置の他の例を示す概念図。
【図4】本発明における偏光回折型の偏光子の一例を示す断面図。
【図5】本発明の光ヘッド装置の別の例を示す概念図。
【図6】実施例における光量調整器を示す断面図。
【図7】実施例における入射光の偏光方向、液晶可変型移相子の遅相軸方向、固定型移相子の遅相軸方向の関係を示す平面図。
【図8】本発明の光ヘッド装置における、液晶可変型移相子への印加電圧と光記録媒体上光強度との関係の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
1:半導体レーザ
2:コリメートレンズ
3:液晶可変型移相子
4:偏光子
5、9、13:集光レンズ
6:アクチュエータ
7:光記録媒体
8:λ/4板
10、14:光検出器
11:電圧制御装置
12:固定型移相子
101、102、201、204、301、302、312、315:透明基板103、104、303、304:透明電極
105、106、305、306:配向膜
107、307:シール材
108:液晶
308:ネマティック液晶
109、309:電極取り出し部
202、314:回折格子
203:透明材料
310、313:接着剤
311:高分子液晶層
501:液晶セル
502:位相板
503:偏光回折型の偏光子
510:光量調整器

Claims (4)

  1. 光源と、光源からの出射光を光記録媒体上に集光するための集光手段と、集光された出射光の光記録媒体からの反射光を検出する光検出器とを備える光ヘッド装置において、
    光源と光検出器との間の光路中に種々の位相差を発生させることができる液晶可変型移相子と、液晶可変型移相子の少なくとも光出射側に偏光状態に応じて透過光の光量を変化させる偏光子が配置され、
    液晶可変型移相子は、2枚の透明基板の対向するそれぞれの面に透明電極が形成され、透明電極間には液晶層が挟持され、それぞれの透明電極には液晶層に電圧が印加できるように電圧制御装置が接続されている、
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記液晶可変型移相子の光入射側および光出射側の少なくとも一方に、入射光に対して一定の大きさの位相差を発生させる固定型移相子が配置されている請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 前記偏光子が、第1の直線偏光と第1の直線偏光と直交する偏光方向を有する第2の直線偏光に対する直進透過率が異なる偏光回折型の偏光子である請求項1または2記載の光ヘッド装置。
  4. 前記光検出器に加えて、前記偏光子を透過する光の光量を検出する検出手段を有し、検出手段によって検出された検出光量に応じて、液晶層に印加される電圧が前記電圧制御装置により制御される請求項1、2または3記載の光ヘッド装置。
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