JP2004038823A - 順番待ち管理システム - Google Patents

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Kazutsugu Futatsuka
二塚 一継
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Abstract

【課題】従来の娯楽施設や飲食店における順番待ちでは、順番待ちの時間が無駄になってしまい、不便であるという問題点があり、待ち時間を有効に活用することができ、利便性を向上させることができる順番待ち管理システムを提供する。
【解決手段】娯楽施設に空きがなかった場合、利用者が、登録端末3a又は3b又は携帯端末6から、サーバ1内のデータベースに設けられた順番待ちテーブルに、氏名や人数等の利用者情報と、利用者の携帯端末を呼び出す呼出コードとを登録しておくと、サーバ1が、施設の利用状況をチェックして、施設に空きができた場合に、順番待ちテーブルを参照して利用者を割り当て、当該利用者の呼出コードを用いて、順番が来たことを報知し、また、ホームページ上で順番待ち状況を確認できる順番待ち管理システムとしている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、娯楽施設やレストラン、病院等における順番待ちを処理するシステムに係り、特に利用者がその場で待っていなくても順番が回ってきたことを利用者に知らせて、待ち時間を有効に利用でき、利便性を向上させることができる順番待ち管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボーリング場やカラオケ店等の娯楽施設やレストランや居酒屋等の飲食店が混んでいて空きがでるまで待たされる場合、利用者は順番待ちリストに名前を記入し、入り口付近に留まったまま順番が来るのをじっと待っていた。また、店員から知らされる待ち時間は大雑把であり、空きが出るまでの時間は混雑状況によりかなり変動があり、別の用事を済ませたくてもなかなかできず、時々トラブルを起こす原因になっている。
【0003】
娯楽施設等の利用者にとって有益な従来技術としては、平成14年3月22日公開の特開2000−83198「テーマパーク等のアミューズメント施設や遊園地内のアトラクションでの順番予約受付システム」(出願人:土井隆他、発明者:土井隆)がある。
この従来技術は、利用者が順番予約受付機や携帯電話等によって、アミューズメント施設等に入場する際に発光されたIDコードをインターネットを介して情報管理サーバに送信し、情報管理サーバが送信情報に基づいて所望のアトラクションの予約を受け付けるものであり、利用者は並ばなくても所望のアトラクションに予約を入れられるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の娯楽施設や飲食店における順番待ちでは、順番待ちの時間が無駄になってしまい、また、待ち時間が分からないためその後の行動の予定が立たす、不便であるという問題点があった。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、順番待ちの利用者が待ち時間を有効に活用することができ、利便性を向上させることができる順番待ち管理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、利用者の順番待ちが発生する施設の利用状況を管理するサーバと、サーバに接続し、順番待ちをする利用者が操作する端末とを備えた順番待ち管理システムであって、端末が、利用者の操作により順番待ちをする利用者の携帯端末を呼び出す呼出コードと、利用者に関する利用者情報とを順番待ち登録情報として入力する端末であり、サーバが、施設の利用状況を定期的に更新すると共に、端末からの入力に従って、呼出コードと利用者情報とを順番待ち登録情報として登録順に記憶しておき、利用状況を参照して施設に空きが発生した場合に、順番待ち登録情報を参照して当該空きを特定の利用者に割り当てて、当該利用者に対応して登録されている呼出コードを用いて施設を利用する順番が来たことを利用者の携帯端末に報知するサーバである順番待ち管理システムとしており、利用者は、順番待ち登録をしておけば、施設内で順番待ちをすることなくサーバからのメールが来るまで任意の場所で自由に過ごすことができ、待ち時間を有効に活用することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の順番待ち管理システムについて上位概念的に説明すると、本発明に係る順番待ち管理システムは、施設の利用状況を管理するサーバに、端末から、利用者の携帯端末を呼び出す呼出コードと、利用者に関する利用者情報とを対応付けて順番待ちの登録をしておき、サーバが、施設や座席に空きができたらリストの上位から登録された呼出コードを用いて利用者の携帯端末に順番が来たことを報知する順番待ち管理システムであり、利用者は、サーバに順番待ちの登録をしておけば、サーバから携帯端末に知らせが来るまで他の場所で別の用事を済ませることができ、待ち時間を有効に活用することができるものである。
【0008】
次に、本発明の実施の形態に係る順番待ち管理システムについて具体的に説明する。
本発明の実施の形態に係る順番待ち管理システムは、娯楽施設や飲食店の利用状況を管理するサーバに、利用者の携帯端末又は施設内外に設けられた端末から、氏名及びメールアドレスを付して順番待ちの登録をしておき、サーバが、施設や座席に空きができたらリストの上位から登録されたアドレス宛にメールを送信して、順番が来たことを報知する処理システムであり、利用者は、サーバに順番待ちの登録をしておけば、サーバからのメールが来るまで他の場所で別の用事を済ませることができ、待ち時間を有効に活用することができるものである。
【0009】
また、本発明の実施の形態に係る処理システムは、利用者の携帯端末又は施設内外の端末から、サーバが提供する施設のホームページにアクセスすることにより、携帯端末又は端末に順番待ち状況を表示して、利用者が待ち時間を確認することができ、利用者は随時待ち時間を知ることができ、利便性を向上させることができるものである。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る順番待ち管理システムの構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る処理システムは、図1に示すように、ボーリング場やカラオケ店等の娯楽施設10やレストラン等に設けられたサーバ1と、店内に設けられた登録端末3aと店外に設けられた登録端末3bと、娯楽施設やレストランの利用状況を入力する利用状況入力端末2とから構成され、利用者が携帯し、移動通信網5を介してインターネットに接続可能な携帯端末6を用いて本システムにアクセスすることが可能となっている。
尚、ここでは、娯楽施設10の例としてボーリング場を例にとって説明するが、他の施設やレストランや病院、美容院等の順番待ちが発生する場所で実現することができるものである。
【0011】
各構成部分について具体的に説明する。
サーバ1は、本システムの特徴部分であり、娯楽施設やレストラン等に設けられ、施設の利用状況のデータと順番待ちのデータとを管理して、順番待ちの登録をしている利用者に順番が来たことを知らせる案内メールを送信するものである。
【0012】
また、サーバ1は、インターネット上で閲覧可能な娯楽施設のホームページを開設し当該施設に関連する各種情報を掲載するものであり、各種情報としては、施設の広告及びサービス案内等の一般的な情報に加えて、順番待ち登録や、順番待ちの待ち時間の案内の情報がある。これらの情報は、ホームページのメニュー画面から順次選択していくことによって閲覧できるようになっている。また、ここでは、サーバ1は、娯楽施設10内に設けられているが、娯楽施設の外であっても構わない。
【0013】
そして、サーバ1は、データベースを備え(図示せず)、利用状況のデータを記憶する利用状況テーブルや、順番待ちのデータを記憶する順番待ちテーブルを備えている。ホームページで提供される各種情報も、データベースに記憶された情報に基づいて提供されるものである。尚、サーバ1が記憶しているデータについては後で説明する。
【0014】
また、利用状況入力端末2は、サーバ1に接続され、娯楽施設10の利用状況を入力する端末であり、例えば受付に設置され、受付案内係がゲーム開始時に利用者の氏名や人数等を入力したり、利用者にレーンを割り当てて当該レーンの占有を入力したり、ゲーム終了時にレーンが空いたことを入力するものである。そして、利用状況入力端末2から入力されたデータは、サーバ1のデータベースに記憶されるものである。
【0015】
また、登録端末3aは、娯楽施設10内に設けられた端末であり、サーバ1に接続されている。そして、登録端末3aは、利用者の操作でサーバ1から空き状況のデータを取得して表示部に表示してレーンの空き状況を確認したり、サーバ1に対して順番待ちの登録を行うものである。登録端末3aは、娯楽施設内の入り口付近、ロビーやゲームセンタ等利用者の多く集まる場所に複数設置しておくと一層便利である。
【0016】
また、コンビニエンスストアや駅等の娯楽施設外に設置された登録端末3bは、インターネット等のネットワークを介してサーバ1に接続され、インターネットを介して、施設内の登録端末3aと同様にサーバ1が管理する空き状況のデータを閲覧したり、順番待ちの登録を行うものである。
順番待ち登録の操作については後で詳細に説明する。
【0017】
そして、携帯端末6は、利用者が携帯する端末で、移動通信網5を介してインターネットに接続可能なものである。そして、携帯端末6は、インターネット接続モードからサーバ1が提供する当該娯楽施設のホームページにアクセスして、利用者によって所望のメニューが選択されることにより、空き状況を表示したり、順番待ちの登録を行うものである。
【0018】
次に、本システムのサーバ1のデータベースに記憶されているデータと、それを用いたサーバ1の動作について図2及び図3を用いて説明する。図2は、サーバ1のデータベースに記憶されている利用状況テーブルの説明図であり、図3は、本システムの特徴部分である順番待ちテーブルの説明図である。
図2に示すように、利用状況テーブルは、利用状況入力端末2から入力された利用状況のデータを記憶するものであり、ここでは、「レーン番号(レーンNo.)」毎に、利用中か否かを示す「利用中/空き」と、「利用者氏名」と、レーンを使用している「人数」と、「開始時刻」等のデータを記憶しているものである「利用中/空き」のデータは、「1」であれば利用中であることを示し、「0」であれば空いていることを示している。
【0019】
そして、サーバ1は、利用状況テーブルに記憶されている人数や開始時刻の情報に基づいて、個々のレーンがあとどのくらいの時間占有されているかを予測し、待ち時間の情報提供に利用するものである。予測方法としては、一般的に行われるゲーム数に人数を掛けて各レーンの所要時間を算出し、開始時刻に所要時間を加算して終了予想時刻を割り出し、ゲームの進み具合を考慮して定期的に修正する、といった方法が考えられる。
【0020】
次に、順番待ちテーブルについて図3を用いて説明する。
図3に示すように、本システムの特徴部分である順番待ちテーブルは、順番待ち登録をした利用者毎に、利用者に関する利用者情報を記憶しているものである。具体的には、本システムでは、登録順の「待ち番号(待ちNo.)」毎に「氏名」と、案内メールの宛先となる「連絡先アドレス」と、「人数」とを記憶しており、更に各待ち番号に対応して「メッセージ送信/未送信」及び「予想待ち時間」を記憶しているものである。
【0021】
ここでは、請求項に記載した「利用者情報」として利用者の「氏名」及び「人数」を登録しており、また、サーバから利用者に順番が来たことを報知する手段としてインターネットメールを想定し、請求項に記載した「呼出コード」として利用者の携帯端末又は自宅のパソコン等の端末のメールアドレスを登録しているものである。
【0022】
尚、順番が来たことを報知する方法として、インターネットメール、ショートメール等の文字メッセージ、音声メッセージのいずれかを順番待ち登録時に選択可能としてもよく、ショートメールや音声メッセージを選択する場合には、呼出コードとして、ショートメールや音声メッセージを受信するための携帯端末番号を登録しておく。更に、このようにする場合には、サーバ1に、順番が来たことを報知する際に順番待ちテーブルの登録内容に従って、当該利用者に、インターネットメール、ショートメール、音声メッセージのいずれの手段で報知するかを判断して、適切な手段で報知する機能を設けておくものである。また、携帯端末番号の登録は、順番待ち登録時に利用者がショートメール又は音声メッセージを選択した場合には、発信者番号通知を利用して、携帯端末番号の入力を行う際に自動的に表示して入力することも可能である。
【0023】
ここで、「予想待ち時間」は、サーバ1が、上述したように、利用状況テーブルに基づいて算出した各レーンの予想終了時間に基づいて、順番待ちテーブルに登録されている待ち番号毎に、早く空きそうなレーンを割り当てて、利用人数を考慮した必要レーン数を用意できるまでのおおよその時間を割り出して記憶しているものである。「予想待ち時間」の情報は、ホームページ上で閲覧できるものである。
【0024】
また、順番待ち登録の時点ではボーリングをするつもりであっても、非常に混んでいて、順番が来るのが遅くなってしまった場合にはキャンセルしたいという利用者のために、順番待ちテーブルに、何時まで順番待ちのリストに登録しておくかといった、案内メール送信のタイムリミットを登録できるようにしてもよい(図示省略)。
【0025】
順番待ちテーブルへの登録は、登録端末3a又は登録端末3b又は携帯端末6からの入力に従ってサーバ1が行うものである。また、ホームページ上に、登録と同様にキャンセルするためのメニューを設けておき、登録端末3a又は3b又は携帯端末6から「キャンセル」メニューを選択することにより、一旦登録した順番待ちをキャンセルすることも可能としているものである。
【0026】
具体的には、サーバ1が、登録端末3a又は3b又は携帯端末6からの入力に従って、「キャンセル」メニューにおいて指定された登録情報を順番待ちテーブルから削除することによりキャンセルされるものである。
【0027】
そして、サーバ1は、利用状況テーブルを定期的にチェックして、「利用中/空き」のデータが「0」になったレーンが出た場合に、順番待ちテーブルに登録されているデータ中で、まだ順番が来ていない利用者、すなわち「メッセージ送信/未送信」のデータが「未送信」である先頭の利用者を見つけ出し、当該利用者に対応する連絡先アドレス宛に順番が来たことを報知する案内メールを送信するものである。
【0028】
更に、ここでは、順番待ちテーブルのデータは営業終了まで保存しておき、営業終了後又は次の営業日の朝にクリアするようにしているが、サーバ1が案内メールを送信した後、送信済みの利用者をテーブルから削除するようにしても構わない。この場合には、順番待ちテーブルに記載されているデータは全てこれから案内する利用者のデータとなるから、順番待ちテーブルに「メッセージ送信/未送信」のデータを設ける必要はない。
【0029】
次に、本システムの概略動作について図1及び図4を用いて説明する。図4は、本システムの概略動作を示すフローチャート図である。
まず、利用者の動作について図4(A)を用いて説明する。
図4(A)に示すように、利用者は、娯楽施設10(ここではボーリング場)に来場し、レーンの空きがあるかどうかを確認する(100)。確認の仕方としては、直接受付に行って訪ねてもよいし、店内に複数設けられている登録端末3aを用いて、サーバ1から空き状況のデータを取得して表示させてもよい。
【0030】
そして、空きがあった場合、利用者は通常通りに受付の手続を済ませて入場する(102)。受付では、利用状況入力端末2から利用レーンや利用者氏名、人数、開始時刻といった利用者の受付データを入力し、サーバ1に送信する。サーバ1では、受信したデータで、データベースに記憶されている利用状況テーブルの対応するレーンの情報を更新する。
【0031】
また、処理100で空きがなかった場合、利用者は、登録端末3から順番待ち登録を行う(110)。具体的には、利用者は、登録端末3において「順番待ち登録」のメニューを選択して、指示に従って氏名、人数等の利用者情報と、呼出コードとしての連絡先アドレスといった必要事項を入力する。連絡先アドレスとしては、携帯端末6のアドレスが望ましいが、自宅等、居場所がはっきりしている場合には、その場所にある端末のメールアドレスでも構わない。
【0032】
尚、順番待ち登録は、利用状況入力端末2からでも行うことができるものであり、空きがなかった場合に受付に申し出ることにより、受付係が順番待ち登録を行って利用者の手間を省くことができるものである。
【0033】
そして、利用者は、順番待ちの登録を完了すると、後は登録した連絡先アドレスに順番が来たことを報知する案内メールが来るのを待っていればよく、メールが来るまでの時間を自由に使うことができ、時間を有効に活用することができるものである(120)。
【0034】
次に、サーバ1の動作について図4(B)を用いて説明する。
図4(B)に示すように、順番待ち登録を受け付けると(200)、サーバ1は、登録されたデータをデータベースの順番待ちテーブルに登録して、待機する(202)。そして、一定時間毎に利用状況テーブルをチェックして、「空き」が出たかどうかを監視し(204)、「空き」が出ない場合には、処理202に戻って監視を続ける。
【0035】
また、「空き」が出た場合には、サーバ1は、順番待ちテーブルを参照して、メッセージをまだ送信していない順番待ちの利用者に当該空きレーンを割り当て、割り当てた利用者の連絡先アドレス宛に順番が来たことを報知する案内メールを送信し(206)、順番待ちテーブルの当該利用者に対応する箇所に「メール送信済み」を記憶する。
【0036】
ここで、空きレーンの割り当ては、基本的には順番待ちテーブルの先頭のほうから順に割り当てて案内メールを送信するようにしているが、大人数のグループでしかも隣り合ったレーンでプレイしたい場合など、複数のレーンを同時に確保する必要がある場合には、サーバ1が利用状況テーブルを参照しながらレーンの割り当てを行って、複数のレーン全てが空きになる頃を見計らってメールを送信する。そのため、順番待ち登録の順が後であっても少人数のグループを先に割り当てて先に案内メールを送信することもある。
【0037】
尚、順番待ちテーブルにメール送信のタイムリミットが登録されている場合には、サーバ1は、定期的にタイムリミットを過ぎた利用者がいないかどうかをチェックし、タイムリミットを過ぎた利用者がいた場合に、まだ案内メールを出していなければ、「大変申し訳ありませんが、本日は大変混んでいるため制限時刻までにご案内できませんでした。またの機会にご利用下さい。」といった旨のメッセージを送信する。メッセージのデータは予めサーバ1に記憶しているものである。この場合には時間切れキャンセルであることを順番待ちテーブルに記憶しておく。
【0038】
そして、再び利用者の動作について図4(C)を用いて説明すると、利用者は、携帯端末6等で順番が来たことを報知する案内メールを受信すると(300)、ボーリング場に移動して(302)、通常通りに受付を済ませてゲームをする。このようにして、本システムの動作が行われるものである。
【0039】
また、利用者がボーリング場まで出向いて行かなくても、携帯端末6を用いてレーンの利用状況を確認し、空きがない場合には順番待ち登録を行うことも可能であり、このようにすれば一層時間を効率よく使うことができるものである。
この場合、利用者は、携帯端末6からインターネット接続モードを経由してサーバ1が提供する当該ボーリング場のホームページにアクセスし、「利用状況」のメニューを選択して利用状況を確認し、「順番待ち登録」を選択して必要事項を入力して登録を行う。これで、利用者は順番待ちの行列に並ぶことなく連絡先アドレスに連絡が入るまで自由に過ごせるものである。
【0040】
携帯端末6から順番待ち登録を行う際の手順及びサーバ1の動作について図5を用いて説明する。図5は、携帯端末6から順番待ち登録を行う際の手順を示すフローチャート図である。
図5に示すように、携帯端末6からインターネット接続モードを介して(400)ボーリング場のホームページにアクセスがある(402)と、サーバ1は、「順番待ち登録」「待ち状況確認」「その他の情報」といったメニューを携帯端末6に表示し、利用者はその中から所望のメニューを選択する(404)。
【0041】
「順番待ち登録」が選択された場合には、サーバ1が「順番待ち登録」画面を携帯端末6に出力して、利用者は、ガイダンスに従って利用者情報を登録する(406)。利用者情報として、氏名、連絡先アドレス(メールアドレス)、人数等の必要事項を入力して、「登録」の指示を入力すると、情報がサーバ1に送信されて、サーバ1が順番待ちテーブルに登録内容を書き込み、登録が完了する。
【0042】
また、メニューから「待ち状況確認」が選択され、「待ち番号」又は登録氏名が入力されると、サーバ1は、図3に示した順番待ちテーブルを参照して、入力された「待ち番号」(又は氏名)は順番待ちテーブルの何番目になるかを求め、「ご案内まであと○組。予想待ち時間約○分。」といったメッセージを作成して残り順番待ち組数や予想待ち時間を携帯端末6に表示出力する(408)。携帯端末の利用者は、それを見て、自分の待ち時間や順番を確認できるものである。
【0043】
また、メニューからその他の施設情報が選択された場合には、サーバ1は、入力された指示に従って、データベースから情報を取り出して携帯端末6に出力するようになっている(410)。
【0044】
また、処理404で「待ち状況確認」が選択された場合、まだ登録していない利用者からのアクセスの場合には、「待ち番号」とそれに対応する「人数」「予想待ち時間」を一覧表示し、「今から登録すれば予想待ち時間は約○分」といったメッセージを表示する。但し、「待ち番号」は表示しなくても構わない。また、この一覧表示において、氏名や連絡先アドレス等の個人情報は表示しないものである。そして、携帯端末6の利用者は、施設の混み具合や順番待ちの状況を把握でき、順番待ち登録するか否かの判断をしやすくするものである。
【0045】
ここで、待ち状況確認画面について図6を用いて説明する。図6は、待ち状況確認の一覧表示の表示例を示す説明図である。
図6に示すように、ボーリング場のホームページにアクセスして、メニューから「待ち状況確認」が選択され、「一覧」が選択されるか、特定の待ち番号や氏名が入力されなかった場合、順番待ちテーブルのデータの中から、待ち番号、人数、予想待ち時間を一覧表示するものである。一画面に表示しきれない場合には、スクロールによって表示箇所を上下に移動することが可能である。
【0046】
尚、ここでは携帯端末6からのアクセスがあった場合について説明したが、登録端末3aから又は登録端末3bからインターネット接続でホームページにアクセスがあった場合にも同様の手順及び動作で登録や確認が可能となるものである。
【0047】
ここで、順番が来たことを報知する案内メールの表示例について図7を用いて説明する。図7は、案内メールの表示例を示す説明図である。
図7に示すように、順番が来たことを報知する案内メールは、登録されたメールアドレス宛に送信されるものであり、サーバ1が、順番待ちテーブルを参照して、予め記憶されている案内メールのメッセージに、順番待ちテーブルに登録された氏名を埋め込んで、「○○様 レーンが確保できましたので、○時△分までに受付にお越し下さい。」といったメッセージを作成し、メールで送信するものである。
【0048】
また、案内メールとしては、更に「時間内にお越しいただけない場合にはキャンセルとなります。」といった内容を盛り込んでもよい。こうすれば、プレイする利用者は一定時間内に来店してゲームを始めることになるので、レーンの稼働効率が向上するものである。
【0049】
本発明の実施の形態に係る順番待ち管理システムによれば、端末が、利用者の操作により順番待ちをする利用者の氏名と、利用者の携帯端末のメールアドレスと、人数とを順番待ち登録情報として入力する端末であり、サーバが、施設の利用状況を定期的に更新すると共に、端末からの入力に従って、氏名とメールアドレスと人数とを順番待ち登録情報として登録順に記憶しておき、利用状況を参照して施設に空きが発生した場合に、順番待ち登録情報を参照して空きを特定の利用者に割り当てて、利用者に対応して登録されているメールアドレスに施設を利用する順番が来たことを報知するメールを送信する順番待ち管理システムとしているので、利用者は、順番待ち登録をしておけば、施設内で順番待ちをすることなくサーバからのメールが来るまで任意の場所で自由に過ごすことができ、待ち時間を有効に活用することができる効果がある。
【0050】
また、本発明の実施の形態に係る順番待ち管理システムによれば、ボーリング場等の施設に空きがなかった場合、利用者が、登録端末3aからサーバ1内のデータベースに設けられた順番待ちテーブルに、氏名と、連絡先アドレスと、人数とを登録しておくと、サーバ1が、施設の利用状況を随時チェックして、施設に空きができた場合に、順番が来たことを報知する案内メールを、連絡先アドレスに送信するようにしているので、利用者は、順番待ち登録をしておけば、後は案内メールが来るまで好きな場所で自由に時間を使うことができ、入り口に並んで時間を費やすのに比べて、待ち時間を有効に利用することができる効果があり、更に、施設側にとっても、待ち時間を活用したいお客がゲームコーナーやレストラン等を利用することによる売り上げを期待できる効果がある。
【0051】
また、本システムによれば、登録端末3aから、サーバ1にアクセスして、利用状況の確認や待ち状況の確認を選択すると、サーバ1が利用状況テーブルや順番待ちテーブルを参照して利用状況や待ち状況を示す情報を登録端末3a又は3bに表示出力するようにしているので、利用者は、順番待ち登録をする前に、施設の混み具合を確認することができ、順番待ちの登録をするかしないかを判断しやすくして利便性を向上できる効果がある。
【0052】
更に、本システムによれば、サーバ1が開設しているホームページ上で待ち状況の確認や順番待ち登録を携帯端末6や施設外の登録端末3bからも行うことができるので、ボーリング場に出向いて行かなくても、待ち状況を確認して混み具合を把握してから順番待ち登録を行うことができ、一層時間を有効に活用することができる効果がある。
【0053】
また、本システムによれば、順番待ち登録の際に、案内メール送信のタイムリミットを利用者が任意に登録することも可能としているので、利用者が待てる限度を決めることにより、利用者がいつまでたっても案内メールが来なくてイライラするのを防ぎ、「○時までに入れればボーリング、ダメならカラオケ」というようにその後の予定を立てやすくする効果があり、また、施設側にとってもなかなか案内できない利用者からのクレームを少なくし、タイムリミットとなった利用者は順番待ちから外していくことができるので、他の順番待ちの利用者を少しでも早く案内できる効果がある。
【0054】
また、案内メールにおいて、「○時○分までにお越し下さい」という旨のメッセージを入れることにより、たいていの利用者は時間内に来店してゲームを開始するため、レーンの稼働効率を向上させることができ、更に「○時○分までにお越しいただけない場合にはキャンセルとみなします」という旨のメッセージを入れれば、断りなくキャンセルする利用者のためにレーンを開けた状態で待っていなくて済み、稼働効率を更に向上させることができる効果がある。
【0055】
また、案内メールにおいて、「案内メール受信後、○分以内(又は○時○分まで)に返信メールを送信して下さい。返信メールがない場合にはキャンセルとみなします。」という内容のメッセージを含めるようにしてもよく、このようにすれば、登録だけして来ない利用者を少なくすることができる。
【0056】
更に、順番待ち登録時に利用者が、順番が来たことを報知する手段として、インターネットメール、ショートメール、音声メッセージ等の手段の中から任意に選択して登録しておき、サーバ1が、順番が来たことを報知する際に、利用者が選択した形態に従って順番が来たことを報知するようにしてもよく、利用者の好みに合わせたサービスを可能とする効果がある。
【0057】
更に、人気が高く、常に順番待ちが発生するような施設においては、順番待ち登録時に利用料金の一部として登録料金を課金するようにしてもよい。このようにすれば、実際に施設を利用する利用者にとって特に不利益にはならず、本当に利用したいお客のみが登録するので、一層効率的な運用を図ることができる効果がある。課金の方法は登録端末3aに自動販売機のような料金徴収部を設けて現金で徴収してもよいし、又は連絡先アドレスとなる携帯端末6の電話料金に上乗せして徴収してもよい。
【0058】
また、本システムはボーリング場を対象とした場合を例として説明したが、カラオケボックスやレストラン、病院、美容院といった他の施設でも同様の構成で実施可能なものである。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者の順番待ちが発生する施設の利用状況を管理するサーバと、サーバに接続し、順番待ちをする利用者が操作する端末とを備えた順番待ち管理システムであって、端末が、利用者の操作により順番待ちをする利用者の携帯端末を呼び出す呼出コードと、利用者に関する利用者情報とを順番待ち登録情報として入力する端末であり、サーバが、施設の利用状況を定期的に更新すると共に、端末からの入力に従って、呼出コードと利用者情報とを順番待ち登録情報として登録順に記憶しておき、利用状況を参照して施設に空きが発生した場合に、順番待ち登録情報を参照して当該空きを特定の利用者に割り当てて、当該利用者に対応して登録されている呼出コードを用いて施設を利用する順番が来たことを利用者の携帯端末に報知するサーバである順番待ち管理システムとしているので、利用者は、順番待ち登録をしておけば、施設内で順番待ちをすることなくサーバからのメールが来るまで任意の場所で自由に過ごすことができ、待ち時間を有効に活用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る順番待ち管理システムの構成ブロック図である。
【図2】サーバ1のデータベースに記憶されている利用状況テーブルの説明図であり、
【図3】本システムの特徴部分である順番待ちテーブルの説明図である。
【図4】本システムの概略動作を示すフローチャート図である。
【図5】携帯端末6から順番待ち登録を行う際の手順を示すフローチャート図である。
【図6】待ち状況確認の一覧表示の表示例を示す説明図である。
【図7】案内メールの表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…サーバ、 2…利用状況入力端末、 3a,3b…登録端末、 5…移動通信網、 6…携帯端末、 10…娯楽施設

Claims (1)

  1. 利用者の順番待ちが発生する施設の利用状況を管理するサーバと、前記サーバに接続し、順番待ちをする利用者が操作する端末とを備えた順番待ち管理システムであって、
    前記端末が、利用者の操作により順番待ちをする利用者の携帯端末を呼び出す呼出コードと、前記利用者に関する利用者情報とを順番待ち登録情報として入力する端末であり、
    前記サーバが、前記施設の利用状況を定期的に更新すると共に、前記端末からの入力に従って、前記呼出コードと利用者情報とを順番待ち登録情報として登録順に記憶しておき、前記利用状況を参照して前記施設に空きが発生した場合に、前記順番待ち登録情報を参照して前記空きを特定の利用者に割り当てて、前記利用者に対応して登録されている呼出コードを用いて施設を利用する順番が来たことを前記利用者の携帯端末に報知するサーバであることを特徴とする順番待ち管理システム。
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