JP2004038636A - 予約関連情報管理システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サービスの予約に関連するやりとりを、簡単かつ安全に行う。
【解決手段】会員90が所有する端末80からのサービスの予約を会員90毎に識別して受け付け、サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する予約関連情報管理部を有するサーバ20と、サーバ20と関連付けされ、サーバ20との間で予約関連情報のやり取りを行う端末80とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】会員90が所有する端末80からのサービスの予約を会員90毎に識別して受け付け、サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する予約関連情報管理部を有するサーバ20と、サーバ20と関連付けされ、サーバ20との間で予約関連情報のやり取りを行う端末80とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービス又は商品(以下総称して「サービス」と略称する。)の提供システムに関し、特に、サービスを提供してもらう権利(以下「サービスを受ける権利」と称する。)の予約、キャンセル待ち、譲渡、交換などの関連する各種処理の一括管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンサートの入場券や航空券等のチケット予約業務は、チケット販売業者による電話受付サービスや、インターネットを介したチケット予約システムを使用したサービスにより行われている。これらサービスによれば、例えば、消費者が家庭の電話やコンピュータから予約センタに申し込みを行うことにより手軽にチケットを予約することが可能である。現在、消費者によるコンサートの入場券や航空券等のチケットの予約は、電話やコンピュータからチケット販売業者の予約センタに申し込みを行うことにより、手軽に行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チケット予約のキャパシティ(規定数、定員数)に対して予約件数の方が多くなったいわゆる規定数オーバー(満杯)状態の場合、その後の予約申し込みを受け付けることはしない。その為、キャンセル待ちを望む消費者(ユーザ)は、チケット販売業者のホームページなどに対して定期的にアクセスするなどのアクションを行うことにより、チケット販売業者によるキャンセル発生の告知の有無を随時チェックしていなければならない。
【0004】
また、チケットの予約が成立した後、消費者の都合などによりチケットの購入権利を他人に譲渡したい場合には、購入権利を保持する消費者が一旦チケットをチケット販売業者から購入すると、そのチケットを他人に引き渡したりその場合の代金の受け取りを行ったりする作業は消費者自身で行わなければならない。
【0005】
チケットの購入権利を直接知人に譲渡する方法としては、特願平11−181060号公報「チケット販売情報管理方法」に、譲渡認証データを使用する方法が記載されている。しかし、上記公報に記載の方法では、チケットを購入した消費者が譲渡認証データを知人に通知する必要があるため、譲渡認証データが第三者に漏れる可能性がある。譲渡認証データが第三者に漏れると、第三者がチケットの購入権利を不正に得ることが可能となってしまう。この為、譲渡認証データの受け渡しは、手渡しなどの安全な方法により行わねばならず、煩わしさが残る。
【0006】
また、チケットの予約が成立した後に、予約後のチケットを別の日のチケットに変更したいと考えた場合に、購入権利を保持する消費者が一旦チケットをチケット販売業者から購入した後に、金券ショップやインターネット上に存在するオークションサイト等を利用した自身の保持するチケットの売却と、希望する講演日のチケットの購入と、を別々のプロセスで行う必要がある。また、インターネット上に存在する掲示板等を利用して条件の合致する交換相手を探し出し、チケットの交換を行うことも可能であるが、この場合には、チケットのやり取りを消費者同士で行うため、チケットの送付先やチケット代金の入金先等の個人情報を相手に通知するか、直接手渡しで交換するという煩雑さがある。以上に説明したように、チケットのキャンセル待ちや、購入権利を取得した後における購入権利の譲渡、購入権利の交換を行う簡単な仕組みがない。
【0007】
ところで、インターネット上のオークションサイトにおける各種チケットの出品数を見ると、これらチケット予約失敗時のキャンセル待ちや、チケット購入権利の譲渡、チケット購入権利の交換に対する消費者のニーズが如何に高いかが分かる。また、消費者同士でチケットの譲渡や交換を行う場合には、チケットの送付先やチケット代金の入金先等の個人情報を相手に通知するか、或いは、直接手渡しで実施する必要があるため、安全性に問題があるとともに、非常に手間のかかる作業になりがちである。
【0008】
本発明の目的は、チケットなどのサービス提供権利の予約を行うとともに、サービス提供権利の予約がうまくいかなかった場合のキャンセル待ちや、サービスを受ける権利の譲渡、サービスを受ける権利の交換などの様々な処理を、簡単かつ安全に行うことができるシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、会員が所有する端末からのサービスの予約を会員毎に識別して受け付け、該サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する予約関連情報管理部を有するサーバと、前記サーバと関連付けされ、前記サーバとの間で前記予約関連情報のやり取りを行う端末とを備えた予約関連情報管理システムが提供される。
上記予約関連情報管理システムによれば、サービスの予約と、その後の様々な処理とが一括して管理されるため、会員の負担が軽減される。
【0010】
さらに、前記予約関連情報管理部は、第1のサービスの提供に関する予約が規定数以上になった場合であって、会員がキャンセル待ちを望んでいる場合にのみ、キャンセル待ちを望んでいる会員が所有する端末に対して、前記第1のサービスに関するキャンセル待ち情報を付与した情報を送信し、予約がキャンセル待ちである旨と、キャンセル待ちの順番とに関するキャンセル待ち情報を通知し、前記第1のサービスに関する予約にキャンセルが発生した場合に、前記第1の予約に関するキャンセル待ち順序が第1位である会員に対して、第1のサービスの取得権利が仮予約状態に入った旨を通知して本人認証を伴う前記第1のサービスに関する本予約申し込み処理を促すことを特徴とするのが好ましい。
【0011】
これにより、当初は予約できなかったサービスを受ける権利のキャンセル待ち処理までを自動的に行うことができる。キャンセル待ち順位に従って権利を取得することができ、公正な取引が期待できる。また、キャンセルが発生し仮予約状態になった際の通知を受けてから本予約を行うため、その間に他の手段で権利を取得した際には本予約を行わなければすむ。本予約の期限を設ければ、次のキャンセル待ち会員に仮予約の権利を移行させやすい。さらに、本予約の際には本人認証が必要なため、サービスを受ける権利を第3者に不正に取得されてしまう可能性を低減できる。さらに、第1位の会員に対して、仮予約状態が継続する期間又は本予約の締め切り(有効期間)を通知しておくのが好ましい。
【0012】
また、前記予約関連情報管理部は、前記第1のサービスに関する権利を取得した第1の会員が別の第2の会員に対して前記第1のサービスに関する権利を譲渡する旨を希望する場合に、第1の会員が所有する端末からの前記権利の譲渡希望を受け、前記第2の会員の端末に対して権利の取得希望が発生した旨を通知して本人認証を伴う前記権利に関する本取得処理を促すのが好ましい。
【0013】
これにより、第1の会員が取得したサービスを受ける権利を、取得を希望する別の第2の会員に対して自動的に譲渡することができる。たとえばキャンセル待ち順位に従って権利を譲渡すれば公正な取引が期待できる。本取得の際には本人認証が必要なため、サービスを受ける権利を第2の会員とは異なる第3者に不正に取得されてしまう可能性を低減できる。さらに、本取得処理の締め切り(有効期限)を知らせるのが好ましい。
【0014】
さらに、前記予約関連情報管理部は、前記第1のサービスに関する権利を取得した第1の会員が、前記第1のサービスと該第1のサービスとは異なる第2のサービスとを交換したい旨の希望を受け付けるとともに、前記第2のサービスに関する権利を取得した第2の会員が、前記第2のサービスと前記第1のサービスとを交換したい旨の希望を受け付けた際に、前記第1の会員と前記第2の会員とのそれぞれに対して、サービスを受ける権利に関する交換希望が発生した旨を通知して本人認証を伴う前記第1のサービスと前記第2のサービスとの交換処理を促すことを特徴とするのが好ましい。
【0015】
これにより、第1の会員が取得した第1のサービスを受ける権利と、第2の会員が取得した第2のサービスを受ける権利とを、自動的に譲渡することができる。例えば、お互いのキャンセル待ち順位に従って権利を交換すれば公正な取引が期待できる。本取得の際には本人認証が必要なため、サービスを受ける権利を第1の会員及び第2の会員とは異なる第3者に不正に取得されてしまう可能性を低減できる。さらに、交換に関する有効期限も知らせておくのが好ましい。
【0016】
さらに、前記本人認証は、前記サーバに対してのみ行われるのが好ましい。これにより、権利の譲渡又は交換などの際に、譲渡側の会員と譲受側の会員とのそれぞれの本人情報を知られなくてすむ。前記会員に対して確定した結果を最終的に通知することが好ましい。これにより、会員は自己の置かれた状況を最終的に確認できる。
【0017】
また、前記サーバは、会員IDとサービスIDとをそれぞれ管理し、前記サービスのキャンセル待ち、譲渡又は交換の際に、その旨とサービスIDとを相手方に通知し、前記会員IDを秘匿することができるのが好ましい。これにより、会員同士が直接関与せずに各種の処理を進めることができる。
【0018】
本発明の他の観点によれば、会員からのサービスの予約を会員毎に識別して受け付ける手順と、該サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する手順と、前記予約関連情報のやり取りを前記会員間で行う手順とをコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【0019】
以上、サービスを受ける権利の予約や、サービスを受ける権利予約失敗時のキャンセル待ち、サービスを受ける権利の譲渡、サービスを受ける権利の交換を希望する会員は、サービスを受ける権利の予約を簡単に実施することが可能となり、また、サービスを受ける権利の取得に失敗時のキャンセル待ちに関する対応を簡単かつ迅速に実施することが可能となり、また、サービスを受ける権利の譲渡やチケット購入権利の交換を、サービスを受ける権利に関する送付先やサービスを受ける権利の代金の入金先等の個人情報を相手に通知すること無く、簡単かつ安全に実施することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本明細書において、サービスの予約に関連する項目中には、サービスを受ける権利の予約受け付け項目以外に、予約のキャンセル待ちサービス、予約した権利の譲渡、又は、予約した権利の交換などが含まれる。
【0021】
本発明の実施の形態について説明する前に、発明者の行った考察について簡単に説明する。発明者は、サービス提供を受ける権利の提供と、この権利のキャンセル待ちや再譲渡・交換などの種々の処理を、サービス提供業者が管理するサーバにおいて一括して管理すると、サービスに関する作業を一元的に管理することができ、消費者にとっても極めて便利なサービスとなると考えた。サービス提供側で種々の処理を一括管理すれば、消費者は、自己のIDなどを他人に知られたくない場合には、他人に知らせることなく種々の処理をすませることもできる。
【0022】
また、自己と他人との間にサービス提供のための管理システムが介在させることで、例えば、サービスの提供を受ける権利を他人に譲渡する場合に、自己(譲渡人)を識別する識別番号などを相手方(譲受人)に知らせるか否かについて、譲渡人が任意に決めることができる。もちろん、予約キャンセル待ちの順位にかかわらず、自己の友人を選択して優先的に譲渡することも可能である。
【0023】
以上の考察に基づき、本発明の実施の形態によるサービス提供システムについて、図面を参照しつつ説明する。尚、以下においては、チケットの予約に関連するサービスを例にして説明するが、サービス内容はこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0024】
図1は、本発明の一実施の形態によるチケット予約状況管理システムの概略構成を示す概念図である。図1に示すように、本実施の形態によるチケット予約状況管理システムは、チケット予約管理センター10と、ここに登録された会員90と、会員が所持する携帯端末80と、チケット予約管理センター10と携帯端末80とを関連付けするインターネット70とを有している。
【0025】
チケット予約管理センター10は、例えば、チケット予約状況管理サーバ20と、ホームページサーバ30と、会員情報データベース記憶装置40と、チケット情報データベース記憶装置50と、予約情報データベース記憶装置60と、を備える。尚、本システムの利用者は、例えば、予め、携帯端末80を用いてホームページサーバ30にアクセスし、会員登録を済ませ、会員90となっている。
【0026】
図2は、チケット予約状況管理サーバ20の構成を示す概略図である。適宜図1も参照する。チケット予約状況管理サーバ20は、チケット予約受付キュー24と、予約キャンセル待ちキュー25とを有している。チケット予約受付キュー24は、ホームページサーバ30上で会員90によって入力された予約要求(データ)26を、例えば受付順に蓄積する。一方、予約キャンセル待ちキュー25には、チケットの予約が満杯になった場合に、チケット予約受付キュー24に入りきれなかった予約要求26中から、予約キャンセル待ち希望のある予約要求26のみを蓄積する。チケット予約受付キュー24と、予約キャンセル待ちキュー25とは、予約受付単位毎に複数組が存在する。尚、予約要求26には、少なくとも会員IDとキャンセル待ちを希望するキャンセル待ち希望フラグとが含まれており、予約キャンセル待ちキュー25中には、希望フラグの付加された予約要求のみが蓄積されるようになっている。
【0027】
さらに、チケット予約状況管理サーバ20は、会員情報管理プログラム21と、予約情報管理プログラム22と、インターネットメール送信プログラム23と、を含む各種プログラムが実行可能とされている。会員情報管理プログラム21は、例えば、ホームページサーバ30上において本システムの利用希望者によって入力された会員情報を会員情報データベース記憶装置40に登録する際に実行される。予約情報管理プログラム22は、ホームページサーバ30上で会員90によって入力された予約要求26をチケット予約受付キュー24に蓄積する際と、予約要求26に基づき、会員情報データベース記憶装置40に記憶された情報とチケット情報データベース記憶装置50に記憶された情報とに基づいて予約情報を作成し、予約情報を予約情報データベース記憶装置60に登録する際と、予約情報データベース記憶装置60に登録された予約情報を変更する際に実行される。
【0028】
インターネットメール送信プログラム23は、予約情報データベース記憶装置60に記憶されている情報を変更する場合など、必要に応じて会員情報データベース記憶装置40に記憶されている会員90のインターネットメールアドレスに対して、インターネットメールを送信するときに実行される。
【0029】
図3は、ホームページサーバ30の概略構成を示す機能ブロック図である。ホームページサーバ30は、消費者からの会員登録要求を受け付ける会員登録フォーム31と、会員90からチケット予約要求26を受け付けるチケット予約フォーム32と、会員90からチケットのキャンセル待ち要求を受け付けるキャンセル待ちフォーム33と、会員90からチケット購入権利の譲渡を受け付けるチケット譲渡フォーム34と、会員90からチケット購入権利の交換を受け付けるチケット交換フォーム35とを有しており、これらのフォーム31から35までにおいて受け付けた要求をチケット予約状況管理サーバ20に渡す。
【0030】
図4は、会員情報データベース記憶装置40に記憶される主要な会員情報41例を示す。会員情報41は、例えば、会員ID42と、パスワード43と、インターネットメールアドレス44と、会員個人情報部45と、を含む。会員ID42と、パスワード43と、インターネットメールアドレス44と、会員個人情報部45とは、消費者が会員登録を行う際にホームページサーバ30からチケット予約状況管理サーバ20に送られ、チケット予約状況管理サーバ20に記憶される。
【0031】
会員ID42は、チケット予約状況管理システム内でユニークである。インターネットメールアドレス44は、会員90が保持する携帯端末80のインターネットメールアドレス44である。会員個人情報部45には、例えば、会員90の住所(チケットの送付先)、氏名、年齢、性別、電話番号等が含まれる。
【0032】
図5は、チケット情報データベース記憶装置50に記憶されるチケット情報51を構成する複数の主要構成例を示す。チケット情報51は、例えば、チケットID52と、チケット種別53と、チケット種別固有情報部54とを含む。チケットID52は、チケット種別53とチケット種別固有情報部54とから自動的に割り振られ、チケット予約状況管理システム内でユニークである。チケット種別53は、そのチケットの種別を表わすフィールドであり、例えば、コンサートチケットや航空券等の種別が存在する。チケット種別固有情報部54は、チケット種別53に依存する情報を格納するフィールドである。
【0033】
図6は、チケット情報データベース記憶装置50内に記憶されるチケット情報51中のチケット種別固有情報部54を、チケット種別53がコンサートチケットである場合を例にとって示した図である。チケット種別53がコンサートチケットである場合、チケット種別固有情報部54は、例えば、公演名称55と、開演日時56と、会場名称57と、席種58と、席番号59とが含まれる。
【0034】
図7は、予約情報データベース記憶装置60に記憶される予約情報61を構成する主要部分の構成例を示す図である。予約情報61は、予約ID62と、予約者の会員ID63と、予約対象チケットID64と、特殊予約種別部65と、予約有効期限66とを含む。予約ID62と、予約者の会員ID63と、予約対象チケットID64と、予約有効期限66とは、チケット予約状況管理サーバ20がチケット予約受付キュー24から予約要求26を取り出し、予約実行処理を行う際に、チケット予約状況管理サーバ20により記憶される。特殊予約種別部65は、既存の予約にキャンセルが発生した場合、購入権利の譲渡が発生した場合、購入権利の交換が発生した場合などに、チケット予約状況管理サーバ20中に記憶される。予約ID62は、予約者の会員ID63と、予約対象チケットID64とから自動的に割り振られ、チケット予約状況管理システム内でユニークである。
【0035】
図8は、予約情報データベース記憶装置60に記憶される予約情報61の特殊予約種別部65の例を示す。特殊予約種別部65は、キャンセル待ち仮予約状態フィールド651と、購入権利譲渡受理待機フィールド652と、購入権利交換受理待機フィールド653と、特殊予約状態有効期限654を含む。
【0036】
図9は、会員90がチケットの予約を実行する際の、会員90が所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図10は、会員90がチケットの予約を実行する際の、チケット予約管理センター10の、チケット予約状況管理サーバ20の処理の流れ図である。図9、図10の流れ図と、図1から図8までのブロック図と、を参照して、本実施の形態によるチケット予約処理の流れを説明する。
【0037】
会員90は、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS100)、会員ID及びパスワードを入力し(ステップS101)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS102)。会員90は、ホームページサーバ30上のチケット予約フォーム32に従い、チケットの予約要求26を実施する(ステップS103)。この時、本人認証のために、パスワードの再入力を行う必要がある(ステップS104)。
【0038】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約要求受信待ち状態(ステップS200)から予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った予約要求26(ステップS201)、予約受付キューに蓄積させる(ステップS202)。予約受付開始から一定時間が経過するか、又は、予約受付キューに蓄積された予約要求26が一定数以上になると(ステップS203)、予約情報管理プログラム22は、予約受付キューから要求を取り出し(ステップS204)、予約実行処理を実施する。予約情報管理プログラム22は、予約要求26に基づいて、会員情報データベース記憶装置40から、該当する会員情報41を取り出し、チケット情報データベース記憶装置50から該当するチケット情報51を取り出し、予約ID62を生成する。この予約ID62の生成日時から予約有効期限66を設定し、予約有効期限66と、予約ID62と、会員ID42と、チケットID52と、を合わせて予約情報61を作成し(ステップS205)、予約情報データベース記憶装置60に記憶する。この時、予約情報61の特殊予約種別部65には何も設定しない。
【0039】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員ID63に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS206)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、インターネットメールアドレス44に対して処理結果と予約ID62とを付与して(ステップS207)インターネットメールを送付し、会員90に予約処理の完了情報を通知する(ステップS208)。会員90の携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS106)。会員90は、このインターネットメールを参照し、予約処理の完了を知ることができる。
【0040】
図11は、チケットの予約満杯時に、会員90がチケットのキャンセル待ちを希望する場合におけるチケットの予約を実行する際の、会員90が所有する携帯端末80における処理の流れ図である。図12は、会員90が、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを希望する場合における、チケットの予約を実行する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における予約要求受信待ち処理からキャンセル発生待ち処理までの流れ図である。図13は、会員90が、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを希望する場合における、チケットの予約を実行する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、キャンセル発生時から本予約要求受信待ち処理までの流れ図である。図14は、会員90が、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを希望する場合における、チケットの予約を実行する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、本予約要求受信処理から処理終了までの流れ図である。
【0041】
図11から図14までの流れ図と、図1から図8までのブロック図とを参照して、チケット予約状況管理システムにおけるキャンセル待ちの状態からチケットの予約処理の流れを説明する。
会員90は、携帯端末80を使用してチケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS300)、会員ID及びパスワードを入力し(ステップS301)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS302)。会員90は、ホームページサーバ30上のチケット予約フォーム32に従い、チケットの予約要求26を実施するが、ここで、チケットが予約満杯状態になったとときにキャンセル待ちを行うということを指定する(ステップS303)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS304)。
【0042】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約要求受信待ち状態(ステップS400)から予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った予約要求26を(ステップS401)、予約受付キューに蓄積する(ステップS402)。予約受付開始から一定時間が経過するか、或いは、キューに蓄積された予約要求26が一定数以上になると(ステップS403)、予約情報管理プログラム22は、予約受付キューから要求を取り出し予約実行処理を実施する(ステップS404)。この予約実行処理において、予約情報管理プログラム22は、予約要求26に該当するチケットが既に予約満杯状態にある場合(ステップS405)、キャンセル待ち指定がされている予約要求26のみ(ステップS406)の予約要求26を予約キャンセル待ちキュー25に蓄積する(ステップS407)。
【0043】
予約情報管理プログラム22は、予約要求26に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS408)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、インターネットメールアドレス44に対して、処理結果と予約キャンセル待ちキュー25の先頭から何番目であるかに関する情報を付与して(ステップS409)インターネットメールを送付し(ステップS410)、予約キャンセル待ち状態に入ったことを会員90に通知する(ステップS411)。
【0044】
会員90の携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS306)。会員90は、このインターネットメールを参照し、予約がキャンセル待ち状態にあることを知ることができる。この時、会員90は、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30にログインし、キャンセル待ちフォーム33に従って、キャンセル待ち辞退要求を行うことで、キャンセル待ちの辞退を行うことも可能である。
【0045】
予約情報管理プログラム22は、あるチケットに対して、会員90からのチケット購入権利キャンセル要求を受け付けた場合や、予約情報61の予約有効期限66切れを検知した場合など、チケットの購入権利にキャンセルが発生した場合(ステップS412)、当該チケットのチケットID52が含まれる予約情報61を、予約情報データベース記憶装置60から削除する(ステップS413)。次に、予約情報管理プログラム22は、予約キャンセル待ちキュー25の先頭から予約要求26を取り出し、その予約要求26を元に、会員情報データベース記憶装置40から該当する会員ID42と、チケット情報データベース記憶装置50から該当するチケットID52を取り出し、予約ID62を生成する。この予約ID62生成日時から予約有効期限66を設定し、予約ID62、会員ID42、チケットID52と合わせて予約情報61を作成する(ステップS414)。
【0046】
ここで、予約情報61の特殊予約種別部65のキャンセル待ち仮予約状態フィールド651を有効にし(ステップS415)、キャンセル待ち仮予約状態フィールド651の設定日時から特殊予約状態有効期限654を設定する(ステップS416)。予約情報管理プログラム22は、こうして作成した予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0047】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員ID63に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS417)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、インターネットメールアドレス44に対して、処理結果と予約ID62と特殊予約状態有効期限654を付与した(ステップS418)インターネットメールを送付し(ステップS419)、チケットの購入権利にキャンセルが発生し、予約処理がキャンセル待ち仮予約状態となったことを会員90に通知する。ここで、本予約要求受信待ち状態(ステップS420)となる。
【0048】
会員90の携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS308)。会員90は、このインターネットメールを参照し、予約処理がキャンセル待ち仮予約状態となったことを知ることができる。ここで、会員90は、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS309)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS310)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS311)。会員90は、ホームページサーバ30上のチケットキャンセル待ちフォーム33に従い予約ID62等を入力し、チケットの本予約要求を実施する(ステップS312)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS313)。
【0049】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った本予約要求(ステップS421)の予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS422)。もし、取り出した予約情報61の会員ID63が本予約要求26に設定されている会員ID42と一致しない場合には、予約対象者が不一致となり処理を中止する(ステップS423)。
【0050】
取り出した予約情報61の会員ID63が本予約要求26に設定されている会員IDと一致した場合、予約情報管理プログラム22は、取り出した予約情報61の特殊予約種別部65を無効にし、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する(ステップS424)。これにより、キャンセル待ち仮予約状態にあった予約情報61に対する予約処理が完了する。
【0051】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の特殊予約状態有効期限654切れを検知した場合、その予約情報61を削除し、予約キャンセル待ちキュー25の先頭から予約要求26を取り出し、同様の処理を繰り返す。
【0052】
図15は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、会員Aが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図16は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、会員Bが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図17は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利譲渡要求受信待ち処理から購入権利譲渡受理要求受信待ち処理までの流れ図である。図18は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利譲渡受理要求受信処理から処理終了までの流れ図である。
【0053】
次に図15から図18までの流れ図と、図1〜図8のブロック図とを参照して、会員Aが保持しているチケットの購入権利を会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理システムにおける処理の流れを説明する。先ず、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、知人または、インターネット70上に存在するBBS等を通じて募った譲渡希望者である会員Bに譲渡するに先立って、会員Aは、インターネットメールや電話等を通じて、会員Bに対して、チケットの購入権利を譲渡することを告げると共に、会員Bの会員ID42を受け取る。
【0054】
会員Aは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS500)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS501)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS502)。会員Aは、ホームページサーバ30上のチケット譲渡フォーム34に従い、購入権利の譲渡を行うチケットの予約ID62と会員Bの会員ID42等を入力し、チケットの購入権利譲渡要求を実施する(ステップS503)。この時、本人認証を実施するために、パスワードの再入力が必要である(ステップS504)。
【0055】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利譲渡要求(ステップS701)の予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS702)。もし、取り出した予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致しない場合、所有者不一致により処理は中止となる(ステップS703)。尚、会員Aの会員ID42は、購入権利譲渡要求に設定されている。ここで、取り出した予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652に、購入権利譲渡要求に設定されている会員Bの会員ID42を設定し(ステップS704)、購入権利譲渡受理待機フィールド652の設定日時から特殊予約状態有効期限654を設定した(ステップS705)後、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0056】
予約情報管理プログラム22は、購入権利譲渡要求に設定されている会員Bの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS706)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Bのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と購入権利譲渡要求に含まれている予約ID62と特殊予約状態有効期限654とを付与した(ステップS707)インターネットメールを送付(ステップS708)し、購入権利譲渡受理待機状態に入ったことを通知する。
【0057】
会員Bの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS600)。会員Bは、このインターネットメールを参照し、予約処理が購入権利譲渡受理待機状態となったことを知ることとなる。ここで、会員Bは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS601)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS602)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS603)。会員Bは、ホームページサーバ30上のチケット譲渡フォーム34に従い予約ID62等を入力し、チケットの購入権利譲渡受理要求を実施する(ステップS604)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS605)。
【0058】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利譲渡受理要求(ステップS710)の予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS711)。もし、取り出した予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652に設定されている会員ID42が、会員Bの会員ID42と一致しない場合、譲渡対象者不一致により処理は中止となる(ステップS712)。尚、会員Bの会員ID42は、購入権利譲渡受理要求に設定されている。
【0059】
ここで、取り出した予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652に設定されている会員ID42が、会員Bの会員ID42と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員ID63に設定されている会員Aの会員ID42を一時フィールドに退避させた後で、予約情報61の会員ID63の値を購入権利譲渡受理要求に設定されている会員Bの会員ID42に変更する(ステップS713)。次に、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652を無効にし、特殊予約状態有効期限654を消去した(ステップS714)後、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0060】
予約情報管理プログラム22は、一時フィールドに退避しておいた会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS715)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と予約ID62を付与した(ステップS716)インターネットメールを送付し(ステップS717)、購入権利譲渡受理が完了したことを通知する。
【0061】
会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS506)。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の譲渡が完了したことを知ることができる。予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の特殊予約状態有効期限654切れを検知した場合、予約情報61の特殊予約種別部65を無効にし、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0062】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、予約ID62を送付し、購入権利譲渡受理が失敗したことを通知する。会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の譲渡が失敗したことを知ることとなる。
尚、購入権利の譲渡が失敗したチケットは、その所有者は会員Aのままの状態で、チケット予約センタに管理される。
【0063】
図19は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、会員Aが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図20は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、会員Bが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図21は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利交換要求受信待ち処理から購入権利交換受理要求受信待ち処理までの流れ図である。図22は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利交換受理要求受信処理から処理終了までの流れ図である。
【0064】
次に図19から図22までの流れ図と、図1から図8までのブロック図とを参照して、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、チケット予約状況管理システムにおける処理の流れを説明する。先ず、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、知人または、インターネット70上に存在するBBS等を通じて募った交換希望者である会員Bが保持しているチケットβと交換するに先立って、会員Aは、インターネットメールや電話等を通じて、会員Bに対して、チケットの購入権利を交換することを告げると共に、チケットβの予約ID62を受け取る。
【0065】
会員Aは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS800)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS801)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS802)。会員Aは、ホームページサーバ30上のチケット交換フォーム35に従い購入権利の交換元となるチケットαの予約ID62と交換先となるチケットβの予約ID62等を入力し、チケットの購入権利交換要求を実施する(ステップS803)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS804)。
【0066】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利交換要求(ステップS1001)の交換元チケットαの予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS1002)。もし、取り出したチケットαの予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致しない場合、所有者不一致により処理は中止となる(ステップS1003)。尚、会員Aの会員ID42は、購入権利譲渡要求に設定されている。
【0067】
ここで、取り出した予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、購入権利交換要求の交換先チケットβの予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS1004)。
【0068】
次に、交換元チケットαの予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に、交換元であることを示すフラグ“F”と交換先チケットβの予約ID62を設定する(ステップS1005)。そして、交換先チケットβの予約情報61中の特殊予約種別部65における購入権利交換受理待機フィールド653に、交換先であることを示すフラグ“T”と交換元チケットαの予約ID62を設定し(ステップS1006)、購入権利交換待機フィールドの設定日時から特殊予約状態有効期限654を設定した(ステップS1007)後、再度、交換元チケットαと交換先チケットβと予約情報61とを予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0069】
予約情報管理プログラム22は、購入権利交換要求に設定されている交換先チケットβの予約情報61に含まれる会員Bの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS1008)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Bのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と購入権利交換要求に含まれている交換元チケットαの予約ID52と交換先チケットβの予約ID52と特殊予約状態有効期限654とを付与(ステップS1009)したインターネットメール送付し(ステップS1010)、購入権利交換受理待機状態に入ったことを会員Bに通知する(ステップS1011)。
【0070】
会員Bの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS900)。会員Bは、このインターネットメールを参照し、予約処理が購入権利交換受理待機状態となったことを知ることができる。ここで、会員Bは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS901)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS902)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS903)。会員Bは、ホームページサーバ30上のチケット交換フォーム35に従い交換元チケットαと交換先チケットβの予約ID62等を入力し、チケットの購入権利交換受理要求を実施する(ステップS904)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS905)。
【0071】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利交換受理要求(ステップS1012)の交換元チケットαと交換先チケットβの予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS1013)。
【0072】
もしも、取り出した交換先チケットβの予約情報61の会員ID63が会員Bの会員ID42と一致しない場合(ステップS1014)や、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に交換先であることを示すフラグ“T”が設定されていない場合(ステップS1015)や、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に設定されている予約ID62が交換元チケットαの予約ID62と一致しない場合(ステップS1016)、交換情報不一致により処理は中止となる。尚、会員Bの会員ID42は、購入権利交換受理要求に設定されている。
【0073】
ここで、取り出した交換先チケットβの会員ID42が会員Bの会員ID42と一致し、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に交換先であることを示すフラグ“T”が設定されており、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に設定されている予約ID62が交換元チケットαの予約ID62と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、交換元チケットαの予約情報61の会員ID63に設定されている会員Aの会員ID63を一時フィールドに退避させた後で、交換元チケットαの予約情報61の会員ID63と交換先チケットβの予約情報61の会員ID63とを交換する(ステップS1017)。次に、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653を無効にし、特殊予約状態有効期限654を消去した(ステップS1018)後、再度、交換元チケットαと交換先チケットβの予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0074】
予約情報管理プログラム22は、一時フィールドに退避しておいた会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS1019)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と交換先チケットβの予約ID62を付与(ステップS1020)したインターネットメールを送付し(ステップS1021)、購入権利交換受理が完了したことを通知する。
【0075】
会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS806)。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の交換が完了したことを知ることとなる。予約情報管理プログラム22は、交換先チケットβの予約情報61の特殊予約種別部65の特殊予約状態有効期限654切れを検知した場合、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に設定されている予約ID62から、交換元チケットαの予約情報61を取り出す。次に、予約情報管理プログラム22は、交換元チケットαと交換先チケットβの予約情報61の特殊予約種別部65の無効にした後、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0076】
予約情報管理プログラム22は、交換元チケットαにおける予約情報61の会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、交換元チケットαの予約ID62を送付し、購入権利交換受理が失敗したことを通知する。
【0077】
会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の交換が失敗したことを知ることとなる。尚、購入権利の交換が失敗したチケットは、チケットA、チケットB共に元の所有者のままの状態で、チケット予約センタに管理される。
【0078】
以上本発明の実施の形態による予約関連情報管理システムにより、コンサートの入場券や航空券等のチケット予約業務において、チケットの予約や、チケット予約失敗時のキャンセル待ち、チケット購入権利の譲渡、チケット購入権利の交換を希望する消費者は、チケットの予約を簡単に実施することが可能となり、また、チケット予約失敗時のキャンセル待ちに関する対応を簡単かつ迅速に実施することが可能となる。また、チケット購入権利の譲渡やチケット購入権利の交換を、チケットの送付先やチケット代金の入金先等の個人情報を相手に通知すること無く、簡単かつ安全に実施することが可能となる為、多くの消費者が、より容易にチケットを入手することができるようになる。
以上、本実施の形態に沿って説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
本発明により、個人情報を相手方などに通知することなく、簡単かつ安全にサービスを受ける権利の取得を行うことが可能となる。従って、多くの消費者が、より便利にサービス等の提供を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるチケット予約状況管理システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1におけるチケット予約状況管理サーバの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1におけるホームページサーバの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】会員情報データベース記憶装置に記憶される会員情報のデータ構成例を示す図である。
【図5】チケット情報データベース記憶装置に記憶されるチケット情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】チケット種別がコンサートチケットである場合におけるチケット情報データベース記憶装置に記憶されるチケット情報のチケット種別固有情報部のデータ構成例を示す図である。
【図7】予約情報データベース記憶装置に記憶される予約情報のデータ構成例を示す図である。
【図8】予約情報データベース記憶装置に記憶される予約情報の特殊予約種別部の構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員がチケットの予約を実行する際の会員が所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約を会員が実行する際の、チケット予約管理センターにおけるチケット予約状況管理サーバの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図11】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時にチケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際の会員が所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図12】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際のチケット予約状況管理サーバの処理における予約要求受信待ち処理からキャンセル発生待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図13】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、キャンセル発生時から本予約要求受信待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図14】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、本予約要求受信処理から処理終了までの流れを示すフローチャート図である。
【図15】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を別の会員Bに譲渡する際における会員Aが所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図16】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を別の会員Bに譲渡する際の、会員Bが所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図17】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、別の会員Bに譲渡する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、購入権利譲渡要求受信待ち処理から購入権利譲渡受理要求受信待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図18】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理サーバの処理における購入権利譲渡受理要求受信処理から処理終了までの流れを示すフローチャート図である。
【図19】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際の会員Aが所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図20】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際の会員Bが所有する携帯端末80の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図21】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際のチケット予約状況管理サーバ20の処理における購入権利交換要求受信待ち処理から購入権利交換受理要求受信待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図22】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、購入権利交換受理要求受信処理から処理終了までの流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10…チケット予約管理センター、20…チケット予約状況管理サーバ、30…ホームページサーバ、40…会員情報データベース記憶装置、50…チケット情報データベース記憶装置、60…予約情報データベース記憶装置、70…インターネット、80…携帯端末、90…会員。
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービス又は商品(以下総称して「サービス」と略称する。)の提供システムに関し、特に、サービスを提供してもらう権利(以下「サービスを受ける権利」と称する。)の予約、キャンセル待ち、譲渡、交換などの関連する各種処理の一括管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンサートの入場券や航空券等のチケット予約業務は、チケット販売業者による電話受付サービスや、インターネットを介したチケット予約システムを使用したサービスにより行われている。これらサービスによれば、例えば、消費者が家庭の電話やコンピュータから予約センタに申し込みを行うことにより手軽にチケットを予約することが可能である。現在、消費者によるコンサートの入場券や航空券等のチケットの予約は、電話やコンピュータからチケット販売業者の予約センタに申し込みを行うことにより、手軽に行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チケット予約のキャパシティ(規定数、定員数)に対して予約件数の方が多くなったいわゆる規定数オーバー(満杯)状態の場合、その後の予約申し込みを受け付けることはしない。その為、キャンセル待ちを望む消費者(ユーザ)は、チケット販売業者のホームページなどに対して定期的にアクセスするなどのアクションを行うことにより、チケット販売業者によるキャンセル発生の告知の有無を随時チェックしていなければならない。
【0004】
また、チケットの予約が成立した後、消費者の都合などによりチケットの購入権利を他人に譲渡したい場合には、購入権利を保持する消費者が一旦チケットをチケット販売業者から購入すると、そのチケットを他人に引き渡したりその場合の代金の受け取りを行ったりする作業は消費者自身で行わなければならない。
【0005】
チケットの購入権利を直接知人に譲渡する方法としては、特願平11−181060号公報「チケット販売情報管理方法」に、譲渡認証データを使用する方法が記載されている。しかし、上記公報に記載の方法では、チケットを購入した消費者が譲渡認証データを知人に通知する必要があるため、譲渡認証データが第三者に漏れる可能性がある。譲渡認証データが第三者に漏れると、第三者がチケットの購入権利を不正に得ることが可能となってしまう。この為、譲渡認証データの受け渡しは、手渡しなどの安全な方法により行わねばならず、煩わしさが残る。
【0006】
また、チケットの予約が成立した後に、予約後のチケットを別の日のチケットに変更したいと考えた場合に、購入権利を保持する消費者が一旦チケットをチケット販売業者から購入した後に、金券ショップやインターネット上に存在するオークションサイト等を利用した自身の保持するチケットの売却と、希望する講演日のチケットの購入と、を別々のプロセスで行う必要がある。また、インターネット上に存在する掲示板等を利用して条件の合致する交換相手を探し出し、チケットの交換を行うことも可能であるが、この場合には、チケットのやり取りを消費者同士で行うため、チケットの送付先やチケット代金の入金先等の個人情報を相手に通知するか、直接手渡しで交換するという煩雑さがある。以上に説明したように、チケットのキャンセル待ちや、購入権利を取得した後における購入権利の譲渡、購入権利の交換を行う簡単な仕組みがない。
【0007】
ところで、インターネット上のオークションサイトにおける各種チケットの出品数を見ると、これらチケット予約失敗時のキャンセル待ちや、チケット購入権利の譲渡、チケット購入権利の交換に対する消費者のニーズが如何に高いかが分かる。また、消費者同士でチケットの譲渡や交換を行う場合には、チケットの送付先やチケット代金の入金先等の個人情報を相手に通知するか、或いは、直接手渡しで実施する必要があるため、安全性に問題があるとともに、非常に手間のかかる作業になりがちである。
【0008】
本発明の目的は、チケットなどのサービス提供権利の予約を行うとともに、サービス提供権利の予約がうまくいかなかった場合のキャンセル待ちや、サービスを受ける権利の譲渡、サービスを受ける権利の交換などの様々な処理を、簡単かつ安全に行うことができるシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、会員が所有する端末からのサービスの予約を会員毎に識別して受け付け、該サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する予約関連情報管理部を有するサーバと、前記サーバと関連付けされ、前記サーバとの間で前記予約関連情報のやり取りを行う端末とを備えた予約関連情報管理システムが提供される。
上記予約関連情報管理システムによれば、サービスの予約と、その後の様々な処理とが一括して管理されるため、会員の負担が軽減される。
【0010】
さらに、前記予約関連情報管理部は、第1のサービスの提供に関する予約が規定数以上になった場合であって、会員がキャンセル待ちを望んでいる場合にのみ、キャンセル待ちを望んでいる会員が所有する端末に対して、前記第1のサービスに関するキャンセル待ち情報を付与した情報を送信し、予約がキャンセル待ちである旨と、キャンセル待ちの順番とに関するキャンセル待ち情報を通知し、前記第1のサービスに関する予約にキャンセルが発生した場合に、前記第1の予約に関するキャンセル待ち順序が第1位である会員に対して、第1のサービスの取得権利が仮予約状態に入った旨を通知して本人認証を伴う前記第1のサービスに関する本予約申し込み処理を促すことを特徴とするのが好ましい。
【0011】
これにより、当初は予約できなかったサービスを受ける権利のキャンセル待ち処理までを自動的に行うことができる。キャンセル待ち順位に従って権利を取得することができ、公正な取引が期待できる。また、キャンセルが発生し仮予約状態になった際の通知を受けてから本予約を行うため、その間に他の手段で権利を取得した際には本予約を行わなければすむ。本予約の期限を設ければ、次のキャンセル待ち会員に仮予約の権利を移行させやすい。さらに、本予約の際には本人認証が必要なため、サービスを受ける権利を第3者に不正に取得されてしまう可能性を低減できる。さらに、第1位の会員に対して、仮予約状態が継続する期間又は本予約の締め切り(有効期間)を通知しておくのが好ましい。
【0012】
また、前記予約関連情報管理部は、前記第1のサービスに関する権利を取得した第1の会員が別の第2の会員に対して前記第1のサービスに関する権利を譲渡する旨を希望する場合に、第1の会員が所有する端末からの前記権利の譲渡希望を受け、前記第2の会員の端末に対して権利の取得希望が発生した旨を通知して本人認証を伴う前記権利に関する本取得処理を促すのが好ましい。
【0013】
これにより、第1の会員が取得したサービスを受ける権利を、取得を希望する別の第2の会員に対して自動的に譲渡することができる。たとえばキャンセル待ち順位に従って権利を譲渡すれば公正な取引が期待できる。本取得の際には本人認証が必要なため、サービスを受ける権利を第2の会員とは異なる第3者に不正に取得されてしまう可能性を低減できる。さらに、本取得処理の締め切り(有効期限)を知らせるのが好ましい。
【0014】
さらに、前記予約関連情報管理部は、前記第1のサービスに関する権利を取得した第1の会員が、前記第1のサービスと該第1のサービスとは異なる第2のサービスとを交換したい旨の希望を受け付けるとともに、前記第2のサービスに関する権利を取得した第2の会員が、前記第2のサービスと前記第1のサービスとを交換したい旨の希望を受け付けた際に、前記第1の会員と前記第2の会員とのそれぞれに対して、サービスを受ける権利に関する交換希望が発生した旨を通知して本人認証を伴う前記第1のサービスと前記第2のサービスとの交換処理を促すことを特徴とするのが好ましい。
【0015】
これにより、第1の会員が取得した第1のサービスを受ける権利と、第2の会員が取得した第2のサービスを受ける権利とを、自動的に譲渡することができる。例えば、お互いのキャンセル待ち順位に従って権利を交換すれば公正な取引が期待できる。本取得の際には本人認証が必要なため、サービスを受ける権利を第1の会員及び第2の会員とは異なる第3者に不正に取得されてしまう可能性を低減できる。さらに、交換に関する有効期限も知らせておくのが好ましい。
【0016】
さらに、前記本人認証は、前記サーバに対してのみ行われるのが好ましい。これにより、権利の譲渡又は交換などの際に、譲渡側の会員と譲受側の会員とのそれぞれの本人情報を知られなくてすむ。前記会員に対して確定した結果を最終的に通知することが好ましい。これにより、会員は自己の置かれた状況を最終的に確認できる。
【0017】
また、前記サーバは、会員IDとサービスIDとをそれぞれ管理し、前記サービスのキャンセル待ち、譲渡又は交換の際に、その旨とサービスIDとを相手方に通知し、前記会員IDを秘匿することができるのが好ましい。これにより、会員同士が直接関与せずに各種の処理を進めることができる。
【0018】
本発明の他の観点によれば、会員からのサービスの予約を会員毎に識別して受け付ける手順と、該サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する手順と、前記予約関連情報のやり取りを前記会員間で行う手順とをコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【0019】
以上、サービスを受ける権利の予約や、サービスを受ける権利予約失敗時のキャンセル待ち、サービスを受ける権利の譲渡、サービスを受ける権利の交換を希望する会員は、サービスを受ける権利の予約を簡単に実施することが可能となり、また、サービスを受ける権利の取得に失敗時のキャンセル待ちに関する対応を簡単かつ迅速に実施することが可能となり、また、サービスを受ける権利の譲渡やチケット購入権利の交換を、サービスを受ける権利に関する送付先やサービスを受ける権利の代金の入金先等の個人情報を相手に通知すること無く、簡単かつ安全に実施することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本明細書において、サービスの予約に関連する項目中には、サービスを受ける権利の予約受け付け項目以外に、予約のキャンセル待ちサービス、予約した権利の譲渡、又は、予約した権利の交換などが含まれる。
【0021】
本発明の実施の形態について説明する前に、発明者の行った考察について簡単に説明する。発明者は、サービス提供を受ける権利の提供と、この権利のキャンセル待ちや再譲渡・交換などの種々の処理を、サービス提供業者が管理するサーバにおいて一括して管理すると、サービスに関する作業を一元的に管理することができ、消費者にとっても極めて便利なサービスとなると考えた。サービス提供側で種々の処理を一括管理すれば、消費者は、自己のIDなどを他人に知られたくない場合には、他人に知らせることなく種々の処理をすませることもできる。
【0022】
また、自己と他人との間にサービス提供のための管理システムが介在させることで、例えば、サービスの提供を受ける権利を他人に譲渡する場合に、自己(譲渡人)を識別する識別番号などを相手方(譲受人)に知らせるか否かについて、譲渡人が任意に決めることができる。もちろん、予約キャンセル待ちの順位にかかわらず、自己の友人を選択して優先的に譲渡することも可能である。
【0023】
以上の考察に基づき、本発明の実施の形態によるサービス提供システムについて、図面を参照しつつ説明する。尚、以下においては、チケットの予約に関連するサービスを例にして説明するが、サービス内容はこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0024】
図1は、本発明の一実施の形態によるチケット予約状況管理システムの概略構成を示す概念図である。図1に示すように、本実施の形態によるチケット予約状況管理システムは、チケット予約管理センター10と、ここに登録された会員90と、会員が所持する携帯端末80と、チケット予約管理センター10と携帯端末80とを関連付けするインターネット70とを有している。
【0025】
チケット予約管理センター10は、例えば、チケット予約状況管理サーバ20と、ホームページサーバ30と、会員情報データベース記憶装置40と、チケット情報データベース記憶装置50と、予約情報データベース記憶装置60と、を備える。尚、本システムの利用者は、例えば、予め、携帯端末80を用いてホームページサーバ30にアクセスし、会員登録を済ませ、会員90となっている。
【0026】
図2は、チケット予約状況管理サーバ20の構成を示す概略図である。適宜図1も参照する。チケット予約状況管理サーバ20は、チケット予約受付キュー24と、予約キャンセル待ちキュー25とを有している。チケット予約受付キュー24は、ホームページサーバ30上で会員90によって入力された予約要求(データ)26を、例えば受付順に蓄積する。一方、予約キャンセル待ちキュー25には、チケットの予約が満杯になった場合に、チケット予約受付キュー24に入りきれなかった予約要求26中から、予約キャンセル待ち希望のある予約要求26のみを蓄積する。チケット予約受付キュー24と、予約キャンセル待ちキュー25とは、予約受付単位毎に複数組が存在する。尚、予約要求26には、少なくとも会員IDとキャンセル待ちを希望するキャンセル待ち希望フラグとが含まれており、予約キャンセル待ちキュー25中には、希望フラグの付加された予約要求のみが蓄積されるようになっている。
【0027】
さらに、チケット予約状況管理サーバ20は、会員情報管理プログラム21と、予約情報管理プログラム22と、インターネットメール送信プログラム23と、を含む各種プログラムが実行可能とされている。会員情報管理プログラム21は、例えば、ホームページサーバ30上において本システムの利用希望者によって入力された会員情報を会員情報データベース記憶装置40に登録する際に実行される。予約情報管理プログラム22は、ホームページサーバ30上で会員90によって入力された予約要求26をチケット予約受付キュー24に蓄積する際と、予約要求26に基づき、会員情報データベース記憶装置40に記憶された情報とチケット情報データベース記憶装置50に記憶された情報とに基づいて予約情報を作成し、予約情報を予約情報データベース記憶装置60に登録する際と、予約情報データベース記憶装置60に登録された予約情報を変更する際に実行される。
【0028】
インターネットメール送信プログラム23は、予約情報データベース記憶装置60に記憶されている情報を変更する場合など、必要に応じて会員情報データベース記憶装置40に記憶されている会員90のインターネットメールアドレスに対して、インターネットメールを送信するときに実行される。
【0029】
図3は、ホームページサーバ30の概略構成を示す機能ブロック図である。ホームページサーバ30は、消費者からの会員登録要求を受け付ける会員登録フォーム31と、会員90からチケット予約要求26を受け付けるチケット予約フォーム32と、会員90からチケットのキャンセル待ち要求を受け付けるキャンセル待ちフォーム33と、会員90からチケット購入権利の譲渡を受け付けるチケット譲渡フォーム34と、会員90からチケット購入権利の交換を受け付けるチケット交換フォーム35とを有しており、これらのフォーム31から35までにおいて受け付けた要求をチケット予約状況管理サーバ20に渡す。
【0030】
図4は、会員情報データベース記憶装置40に記憶される主要な会員情報41例を示す。会員情報41は、例えば、会員ID42と、パスワード43と、インターネットメールアドレス44と、会員個人情報部45と、を含む。会員ID42と、パスワード43と、インターネットメールアドレス44と、会員個人情報部45とは、消費者が会員登録を行う際にホームページサーバ30からチケット予約状況管理サーバ20に送られ、チケット予約状況管理サーバ20に記憶される。
【0031】
会員ID42は、チケット予約状況管理システム内でユニークである。インターネットメールアドレス44は、会員90が保持する携帯端末80のインターネットメールアドレス44である。会員個人情報部45には、例えば、会員90の住所(チケットの送付先)、氏名、年齢、性別、電話番号等が含まれる。
【0032】
図5は、チケット情報データベース記憶装置50に記憶されるチケット情報51を構成する複数の主要構成例を示す。チケット情報51は、例えば、チケットID52と、チケット種別53と、チケット種別固有情報部54とを含む。チケットID52は、チケット種別53とチケット種別固有情報部54とから自動的に割り振られ、チケット予約状況管理システム内でユニークである。チケット種別53は、そのチケットの種別を表わすフィールドであり、例えば、コンサートチケットや航空券等の種別が存在する。チケット種別固有情報部54は、チケット種別53に依存する情報を格納するフィールドである。
【0033】
図6は、チケット情報データベース記憶装置50内に記憶されるチケット情報51中のチケット種別固有情報部54を、チケット種別53がコンサートチケットである場合を例にとって示した図である。チケット種別53がコンサートチケットである場合、チケット種別固有情報部54は、例えば、公演名称55と、開演日時56と、会場名称57と、席種58と、席番号59とが含まれる。
【0034】
図7は、予約情報データベース記憶装置60に記憶される予約情報61を構成する主要部分の構成例を示す図である。予約情報61は、予約ID62と、予約者の会員ID63と、予約対象チケットID64と、特殊予約種別部65と、予約有効期限66とを含む。予約ID62と、予約者の会員ID63と、予約対象チケットID64と、予約有効期限66とは、チケット予約状況管理サーバ20がチケット予約受付キュー24から予約要求26を取り出し、予約実行処理を行う際に、チケット予約状況管理サーバ20により記憶される。特殊予約種別部65は、既存の予約にキャンセルが発生した場合、購入権利の譲渡が発生した場合、購入権利の交換が発生した場合などに、チケット予約状況管理サーバ20中に記憶される。予約ID62は、予約者の会員ID63と、予約対象チケットID64とから自動的に割り振られ、チケット予約状況管理システム内でユニークである。
【0035】
図8は、予約情報データベース記憶装置60に記憶される予約情報61の特殊予約種別部65の例を示す。特殊予約種別部65は、キャンセル待ち仮予約状態フィールド651と、購入権利譲渡受理待機フィールド652と、購入権利交換受理待機フィールド653と、特殊予約状態有効期限654を含む。
【0036】
図9は、会員90がチケットの予約を実行する際の、会員90が所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図10は、会員90がチケットの予約を実行する際の、チケット予約管理センター10の、チケット予約状況管理サーバ20の処理の流れ図である。図9、図10の流れ図と、図1から図8までのブロック図と、を参照して、本実施の形態によるチケット予約処理の流れを説明する。
【0037】
会員90は、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS100)、会員ID及びパスワードを入力し(ステップS101)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS102)。会員90は、ホームページサーバ30上のチケット予約フォーム32に従い、チケットの予約要求26を実施する(ステップS103)。この時、本人認証のために、パスワードの再入力を行う必要がある(ステップS104)。
【0038】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約要求受信待ち状態(ステップS200)から予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った予約要求26(ステップS201)、予約受付キューに蓄積させる(ステップS202)。予約受付開始から一定時間が経過するか、又は、予約受付キューに蓄積された予約要求26が一定数以上になると(ステップS203)、予約情報管理プログラム22は、予約受付キューから要求を取り出し(ステップS204)、予約実行処理を実施する。予約情報管理プログラム22は、予約要求26に基づいて、会員情報データベース記憶装置40から、該当する会員情報41を取り出し、チケット情報データベース記憶装置50から該当するチケット情報51を取り出し、予約ID62を生成する。この予約ID62の生成日時から予約有効期限66を設定し、予約有効期限66と、予約ID62と、会員ID42と、チケットID52と、を合わせて予約情報61を作成し(ステップS205)、予約情報データベース記憶装置60に記憶する。この時、予約情報61の特殊予約種別部65には何も設定しない。
【0039】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員ID63に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS206)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、インターネットメールアドレス44に対して処理結果と予約ID62とを付与して(ステップS207)インターネットメールを送付し、会員90に予約処理の完了情報を通知する(ステップS208)。会員90の携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS106)。会員90は、このインターネットメールを参照し、予約処理の完了を知ることができる。
【0040】
図11は、チケットの予約満杯時に、会員90がチケットのキャンセル待ちを希望する場合におけるチケットの予約を実行する際の、会員90が所有する携帯端末80における処理の流れ図である。図12は、会員90が、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを希望する場合における、チケットの予約を実行する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における予約要求受信待ち処理からキャンセル発生待ち処理までの流れ図である。図13は、会員90が、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを希望する場合における、チケットの予約を実行する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、キャンセル発生時から本予約要求受信待ち処理までの流れ図である。図14は、会員90が、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを希望する場合における、チケットの予約を実行する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、本予約要求受信処理から処理終了までの流れ図である。
【0041】
図11から図14までの流れ図と、図1から図8までのブロック図とを参照して、チケット予約状況管理システムにおけるキャンセル待ちの状態からチケットの予約処理の流れを説明する。
会員90は、携帯端末80を使用してチケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS300)、会員ID及びパスワードを入力し(ステップS301)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS302)。会員90は、ホームページサーバ30上のチケット予約フォーム32に従い、チケットの予約要求26を実施するが、ここで、チケットが予約満杯状態になったとときにキャンセル待ちを行うということを指定する(ステップS303)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS304)。
【0042】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約要求受信待ち状態(ステップS400)から予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った予約要求26を(ステップS401)、予約受付キューに蓄積する(ステップS402)。予約受付開始から一定時間が経過するか、或いは、キューに蓄積された予約要求26が一定数以上になると(ステップS403)、予約情報管理プログラム22は、予約受付キューから要求を取り出し予約実行処理を実施する(ステップS404)。この予約実行処理において、予約情報管理プログラム22は、予約要求26に該当するチケットが既に予約満杯状態にある場合(ステップS405)、キャンセル待ち指定がされている予約要求26のみ(ステップS406)の予約要求26を予約キャンセル待ちキュー25に蓄積する(ステップS407)。
【0043】
予約情報管理プログラム22は、予約要求26に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS408)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、インターネットメールアドレス44に対して、処理結果と予約キャンセル待ちキュー25の先頭から何番目であるかに関する情報を付与して(ステップS409)インターネットメールを送付し(ステップS410)、予約キャンセル待ち状態に入ったことを会員90に通知する(ステップS411)。
【0044】
会員90の携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS306)。会員90は、このインターネットメールを参照し、予約がキャンセル待ち状態にあることを知ることができる。この時、会員90は、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30にログインし、キャンセル待ちフォーム33に従って、キャンセル待ち辞退要求を行うことで、キャンセル待ちの辞退を行うことも可能である。
【0045】
予約情報管理プログラム22は、あるチケットに対して、会員90からのチケット購入権利キャンセル要求を受け付けた場合や、予約情報61の予約有効期限66切れを検知した場合など、チケットの購入権利にキャンセルが発生した場合(ステップS412)、当該チケットのチケットID52が含まれる予約情報61を、予約情報データベース記憶装置60から削除する(ステップS413)。次に、予約情報管理プログラム22は、予約キャンセル待ちキュー25の先頭から予約要求26を取り出し、その予約要求26を元に、会員情報データベース記憶装置40から該当する会員ID42と、チケット情報データベース記憶装置50から該当するチケットID52を取り出し、予約ID62を生成する。この予約ID62生成日時から予約有効期限66を設定し、予約ID62、会員ID42、チケットID52と合わせて予約情報61を作成する(ステップS414)。
【0046】
ここで、予約情報61の特殊予約種別部65のキャンセル待ち仮予約状態フィールド651を有効にし(ステップS415)、キャンセル待ち仮予約状態フィールド651の設定日時から特殊予約状態有効期限654を設定する(ステップS416)。予約情報管理プログラム22は、こうして作成した予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0047】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員ID63に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS417)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、インターネットメールアドレス44に対して、処理結果と予約ID62と特殊予約状態有効期限654を付与した(ステップS418)インターネットメールを送付し(ステップS419)、チケットの購入権利にキャンセルが発生し、予約処理がキャンセル待ち仮予約状態となったことを会員90に通知する。ここで、本予約要求受信待ち状態(ステップS420)となる。
【0048】
会員90の携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS308)。会員90は、このインターネットメールを参照し、予約処理がキャンセル待ち仮予約状態となったことを知ることができる。ここで、会員90は、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS309)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS310)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS311)。会員90は、ホームページサーバ30上のチケットキャンセル待ちフォーム33に従い予約ID62等を入力し、チケットの本予約要求を実施する(ステップS312)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS313)。
【0049】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った本予約要求(ステップS421)の予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS422)。もし、取り出した予約情報61の会員ID63が本予約要求26に設定されている会員ID42と一致しない場合には、予約対象者が不一致となり処理を中止する(ステップS423)。
【0050】
取り出した予約情報61の会員ID63が本予約要求26に設定されている会員IDと一致した場合、予約情報管理プログラム22は、取り出した予約情報61の特殊予約種別部65を無効にし、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する(ステップS424)。これにより、キャンセル待ち仮予約状態にあった予約情報61に対する予約処理が完了する。
【0051】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の特殊予約状態有効期限654切れを検知した場合、その予約情報61を削除し、予約キャンセル待ちキュー25の先頭から予約要求26を取り出し、同様の処理を繰り返す。
【0052】
図15は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、会員Aが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図16は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、会員Bが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図17は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利譲渡要求受信待ち処理から購入権利譲渡受理要求受信待ち処理までの流れ図である。図18は、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利譲渡受理要求受信処理から処理終了までの流れ図である。
【0053】
次に図15から図18までの流れ図と、図1〜図8のブロック図とを参照して、会員Aが保持しているチケットの購入権利を会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理システムにおける処理の流れを説明する。先ず、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、知人または、インターネット70上に存在するBBS等を通じて募った譲渡希望者である会員Bに譲渡するに先立って、会員Aは、インターネットメールや電話等を通じて、会員Bに対して、チケットの購入権利を譲渡することを告げると共に、会員Bの会員ID42を受け取る。
【0054】
会員Aは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS500)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS501)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS502)。会員Aは、ホームページサーバ30上のチケット譲渡フォーム34に従い、購入権利の譲渡を行うチケットの予約ID62と会員Bの会員ID42等を入力し、チケットの購入権利譲渡要求を実施する(ステップS503)。この時、本人認証を実施するために、パスワードの再入力が必要である(ステップS504)。
【0055】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利譲渡要求(ステップS701)の予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS702)。もし、取り出した予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致しない場合、所有者不一致により処理は中止となる(ステップS703)。尚、会員Aの会員ID42は、購入権利譲渡要求に設定されている。ここで、取り出した予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652に、購入権利譲渡要求に設定されている会員Bの会員ID42を設定し(ステップS704)、購入権利譲渡受理待機フィールド652の設定日時から特殊予約状態有効期限654を設定した(ステップS705)後、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0056】
予約情報管理プログラム22は、購入権利譲渡要求に設定されている会員Bの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS706)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Bのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と購入権利譲渡要求に含まれている予約ID62と特殊予約状態有効期限654とを付与した(ステップS707)インターネットメールを送付(ステップS708)し、購入権利譲渡受理待機状態に入ったことを通知する。
【0057】
会員Bの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS600)。会員Bは、このインターネットメールを参照し、予約処理が購入権利譲渡受理待機状態となったことを知ることとなる。ここで、会員Bは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS601)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS602)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS603)。会員Bは、ホームページサーバ30上のチケット譲渡フォーム34に従い予約ID62等を入力し、チケットの購入権利譲渡受理要求を実施する(ステップS604)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS605)。
【0058】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利譲渡受理要求(ステップS710)の予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS711)。もし、取り出した予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652に設定されている会員ID42が、会員Bの会員ID42と一致しない場合、譲渡対象者不一致により処理は中止となる(ステップS712)。尚、会員Bの会員ID42は、購入権利譲渡受理要求に設定されている。
【0059】
ここで、取り出した予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652に設定されている会員ID42が、会員Bの会員ID42と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員ID63に設定されている会員Aの会員ID42を一時フィールドに退避させた後で、予約情報61の会員ID63の値を購入権利譲渡受理要求に設定されている会員Bの会員ID42に変更する(ステップS713)。次に、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利譲渡受理待機フィールド652を無効にし、特殊予約状態有効期限654を消去した(ステップS714)後、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0060】
予約情報管理プログラム22は、一時フィールドに退避しておいた会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS715)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と予約ID62を付与した(ステップS716)インターネットメールを送付し(ステップS717)、購入権利譲渡受理が完了したことを通知する。
【0061】
会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS506)。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の譲渡が完了したことを知ることができる。予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の特殊予約状態有効期限654切れを検知した場合、予約情報61の特殊予約種別部65を無効にし、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0062】
予約情報管理プログラム22は、予約情報61の会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、予約ID62を送付し、購入権利譲渡受理が失敗したことを通知する。会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の譲渡が失敗したことを知ることとなる。
尚、購入権利の譲渡が失敗したチケットは、その所有者は会員Aのままの状態で、チケット予約センタに管理される。
【0063】
図19は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、会員Aが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図20は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、会員Bが所有する携帯端末80の処理の流れ図である。図21は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利交換要求受信待ち処理から購入権利交換受理要求受信待ち処理までの流れ図である。図22は、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、チケット予約状況管理サーバ20の処理における、購入権利交換受理要求受信処理から処理終了までの流れ図である。
【0064】
次に図19から図22までの流れ図と、図1から図8までのブロック図とを参照して、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、会員Bが保持しているチケットβと交換する際の、チケット予約状況管理システムにおける処理の流れを説明する。先ず、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、知人または、インターネット70上に存在するBBS等を通じて募った交換希望者である会員Bが保持しているチケットβと交換するに先立って、会員Aは、インターネットメールや電話等を通じて、会員Bに対して、チケットの購入権利を交換することを告げると共に、チケットβの予約ID62を受け取る。
【0065】
会員Aは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS800)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS801)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS802)。会員Aは、ホームページサーバ30上のチケット交換フォーム35に従い購入権利の交換元となるチケットαの予約ID62と交換先となるチケットβの予約ID62等を入力し、チケットの購入権利交換要求を実施する(ステップS803)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS804)。
【0066】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利交換要求(ステップS1001)の交換元チケットαの予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS1002)。もし、取り出したチケットαの予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致しない場合、所有者不一致により処理は中止となる(ステップS1003)。尚、会員Aの会員ID42は、購入権利譲渡要求に設定されている。
【0067】
ここで、取り出した予約情報61の会員ID63が会員Aの会員ID42と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、購入権利交換要求の交換先チケットβの予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS1004)。
【0068】
次に、交換元チケットαの予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に、交換元であることを示すフラグ“F”と交換先チケットβの予約ID62を設定する(ステップS1005)。そして、交換先チケットβの予約情報61中の特殊予約種別部65における購入権利交換受理待機フィールド653に、交換先であることを示すフラグ“T”と交換元チケットαの予約ID62を設定し(ステップS1006)、購入権利交換待機フィールドの設定日時から特殊予約状態有効期限654を設定した(ステップS1007)後、再度、交換元チケットαと交換先チケットβと予約情報61とを予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0069】
予約情報管理プログラム22は、購入権利交換要求に設定されている交換先チケットβの予約情報61に含まれる会員Bの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS1008)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Bのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と購入権利交換要求に含まれている交換元チケットαの予約ID52と交換先チケットβの予約ID52と特殊予約状態有効期限654とを付与(ステップS1009)したインターネットメール送付し(ステップS1010)、購入権利交換受理待機状態に入ったことを会員Bに通知する(ステップS1011)。
【0070】
会員Bの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS900)。会員Bは、このインターネットメールを参照し、予約処理が購入権利交換受理待機状態となったことを知ることができる。ここで、会員Bは、携帯端末80を使用して、チケット予約管理センター10のホームページサーバ30に接続し(ステップS901)、会員ID及びパスワードを入力して(ステップS902)、ホームページサーバ30にログインする(ステップS903)。会員Bは、ホームページサーバ30上のチケット交換フォーム35に従い交換元チケットαと交換先チケットβの予約ID62等を入力し、チケットの購入権利交換受理要求を実施する(ステップS904)。この時、本人認証を実施する為、パスワードの再入力が必要である(ステップS905)。
【0071】
チケット予約状況管理サーバ20は、予約情報管理プログラム22を実行し、ホームページサーバ30から受け取った購入権利交換受理要求(ステップS1012)の交換元チケットαと交換先チケットβの予約ID62に対応する予約情報61を予約情報データベース記憶装置60から取り出す(ステップS1013)。
【0072】
もしも、取り出した交換先チケットβの予約情報61の会員ID63が会員Bの会員ID42と一致しない場合(ステップS1014)や、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に交換先であることを示すフラグ“T”が設定されていない場合(ステップS1015)や、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に設定されている予約ID62が交換元チケットαの予約ID62と一致しない場合(ステップS1016)、交換情報不一致により処理は中止となる。尚、会員Bの会員ID42は、購入権利交換受理要求に設定されている。
【0073】
ここで、取り出した交換先チケットβの会員ID42が会員Bの会員ID42と一致し、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に交換先であることを示すフラグ“T”が設定されており、特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に設定されている予約ID62が交換元チケットαの予約ID62と一致した場合、予約情報管理プログラム22は、交換元チケットαの予約情報61の会員ID63に設定されている会員Aの会員ID63を一時フィールドに退避させた後で、交換元チケットαの予約情報61の会員ID63と交換先チケットβの予約情報61の会員ID63とを交換する(ステップS1017)。次に、予約情報管理プログラム22は、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653を無効にし、特殊予約状態有効期限654を消去した(ステップS1018)後、再度、交換元チケットαと交換先チケットβの予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0074】
予約情報管理プログラム22は、一時フィールドに退避しておいた会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す(ステップS1019)。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、処理結果と交換先チケットβの予約ID62を付与(ステップS1020)したインターネットメールを送付し(ステップS1021)、購入権利交換受理が完了したことを通知する。
【0075】
会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する(ステップS806)。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の交換が完了したことを知ることとなる。予約情報管理プログラム22は、交換先チケットβの予約情報61の特殊予約種別部65の特殊予約状態有効期限654切れを検知した場合、予約情報61の特殊予約種別部65の購入権利交換受理待機フィールド653に設定されている予約ID62から、交換元チケットαの予約情報61を取り出す。次に、予約情報管理プログラム22は、交換元チケットαと交換先チケットβの予約情報61の特殊予約種別部65の無効にした後、再度、予約情報61を予約情報データベース記憶装置60に記憶する。
【0076】
予約情報管理プログラム22は、交換元チケットαにおける予約情報61の会員Aの会員ID42に対応する会員情報41に含まれるインターネットメールアドレス44を、会員情報データベース記憶装置40から取り出す。次に、予約情報管理プログラム22は、インターネットメール送信プログラム23を実行し、会員Aのインターネットメールアドレス44に対して、交換元チケットαの予約ID62を送付し、購入権利交換受理が失敗したことを通知する。
【0077】
会員Aの携帯端末80は、チケット予約状況管理サーバ20から送信されてきたインターネットメールを受信する。会員Aは、このインターネットメールを参照し、購入権利の交換が失敗したことを知ることとなる。尚、購入権利の交換が失敗したチケットは、チケットA、チケットB共に元の所有者のままの状態で、チケット予約センタに管理される。
【0078】
以上本発明の実施の形態による予約関連情報管理システムにより、コンサートの入場券や航空券等のチケット予約業務において、チケットの予約や、チケット予約失敗時のキャンセル待ち、チケット購入権利の譲渡、チケット購入権利の交換を希望する消費者は、チケットの予約を簡単に実施することが可能となり、また、チケット予約失敗時のキャンセル待ちに関する対応を簡単かつ迅速に実施することが可能となる。また、チケット購入権利の譲渡やチケット購入権利の交換を、チケットの送付先やチケット代金の入金先等の個人情報を相手に通知すること無く、簡単かつ安全に実施することが可能となる為、多くの消費者が、より容易にチケットを入手することができるようになる。
以上、本実施の形態に沿って説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
本発明により、個人情報を相手方などに通知することなく、簡単かつ安全にサービスを受ける権利の取得を行うことが可能となる。従って、多くの消費者が、より便利にサービス等の提供を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるチケット予約状況管理システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1におけるチケット予約状況管理サーバの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1におけるホームページサーバの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】会員情報データベース記憶装置に記憶される会員情報のデータ構成例を示す図である。
【図5】チケット情報データベース記憶装置に記憶されるチケット情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】チケット種別がコンサートチケットである場合におけるチケット情報データベース記憶装置に記憶されるチケット情報のチケット種別固有情報部のデータ構成例を示す図である。
【図7】予約情報データベース記憶装置に記憶される予約情報のデータ構成例を示す図である。
【図8】予約情報データベース記憶装置に記憶される予約情報の特殊予約種別部の構成例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員がチケットの予約を実行する際の会員が所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約を会員が実行する際の、チケット予約管理センターにおけるチケット予約状況管理サーバの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図11】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時にチケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際の会員が所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図12】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際のチケット予約状況管理サーバの処理における予約要求受信待ち処理からキャンセル発生待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図13】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、キャンセル発生時から本予約要求受信待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図14】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、チケットの予約満杯時に、チケットのキャンセル待ちを会員が希望する場合における、チケットの予約を実行する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、本予約要求受信処理から処理終了までの流れを示すフローチャート図である。
【図15】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を別の会員Bに譲渡する際における会員Aが所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図16】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を別の会員Bに譲渡する際の、会員Bが所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図17】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を、別の会員Bに譲渡する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、購入権利譲渡要求受信待ち処理から購入権利譲渡受理要求受信待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図18】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットの購入権利を会員Bに譲渡する際の、チケット予約状況管理サーバの処理における購入権利譲渡受理要求受信処理から処理終了までの流れを示すフローチャート図である。
【図19】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際の会員Aが所有する携帯端末の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図20】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際の会員Bが所有する携帯端末80の処理の流れを示すフローチャート図である。
【図21】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際のチケット予約状況管理サーバ20の処理における購入権利交換要求受信待ち処理から購入権利交換受理要求受信待ち処理までの流れを示すフローチャート図である。
【図22】本発明の実施の形態によるチケット予約状況管理システムにおいて、会員Aが保持しているチケットαの購入権利を、別の会員Bが保持しているチケットβと交換する際のチケット予約状況管理サーバの処理における、購入権利交換受理要求受信処理から処理終了までの流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10…チケット予約管理センター、20…チケット予約状況管理サーバ、30…ホームページサーバ、40…会員情報データベース記憶装置、50…チケット情報データベース記憶装置、60…予約情報データベース記憶装置、70…インターネット、80…携帯端末、90…会員。
Claims (8)
- 会員が所有する端末からのサービスの予約を会員毎に識別して受け付け、該サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する予約関連情報管理部を有するサーバと、
前記サーバと関連付けされ、前記サーバとの間で前記予約関連情報のやり取りを行う端末と
を備えた予約関連情報管理システム。 - 前記予約関連情報管理部は、
第1のサービスの提供に関する予約が規定数以上になった場合であって、会員がキャンセル待ちを望んでいる場合にのみ、キャンセル待ちを望んでいる会員が所有する端末に対して、前記第1のサービスに関するキャンセル待ち情報を付与した情報を送信し、予約がキャンセル待ちである旨と、キャンセル待ちの順番とに関するキャンセル待ち情報を通知し、
前記第1のサービスに関する予約にキャンセルが発生した場合に、前記第1の予約に関するキャンセル待ち順序が第1位である会員に対して、第1のサービスの取得権利が仮予約状態に入った旨を通知して本人認証を伴う前記第1のサービスに関する本予約申し込み処理を促すことを特徴とする
請求項1に記載の予約関連情報管理システム。 - 前記予約関連情報管理部は、
前記第1のサービスに関する権利を取得した第1の会員が別の第2の会員に対して前記第1のサービスに関する権利を譲渡する旨を希望する場合に、第1の会員が所有する端末からの前記権利の譲渡希望を受け、前記第2の会員の端末に対して権利の取得希望が発生した旨を通知して本人認証を伴う前記権利に関する本取得処理を促すことを特徴とする
請求項1に記載の予約関連情報管理システム。 - 前記予約関連情報管理部は、
前記第1のサービスに関する権利を取得した第1の会員が、前記第1のサービスと該第1のサービスとは異なる第2のサービスとを交換したい旨の希望を受け付けるとともに、前記第2のサービスに関する権利を取得した第2の会員が、前記第2のサービスと前記第1のサービスとを交換したい旨の希望を受け付けた際に、
前記第1の会員と前記第2の会員とのそれぞれに対して、サービスを受ける権利に関する交換希望が発生した旨を通知して本人認証を伴う前記第1のサービスと前記第2のサービスとの交換処理を促すことを特徴とする
請求項1に記載の予約関連情報管理システム。 - 前記本人認証は、前記サーバに対してのみ行われることを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の予約関連情報管理システム。
- 前記会員に対して確定した結果を最終的に通知することを特徴とする
請求項1から5までのいずれか1項に記載の予約関連情報管理システム。 - 前記サーバは、会員IDとサービスIDとをそれぞれ管理し、前記サービスのキャンセル待ち、譲渡又は交換の際に、その旨とサービスIDとを相手方に通知し、前記会員IDを秘匿することができることを特徴とする
請求項2から4までのいずれか1項に記載の予約関連情報管理システム。 - 会員からのサービスの予約を会員毎に識別して受け付ける手順と、
該サービスの予約に関する情報であって、予約成立後の処理に関する情報を含む予約関連情報をサービス毎に管理する手順と、
前記予約関連情報のやり取りを前記会員間で行う手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002195767A JP2004038636A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 予約関連情報管理システム及びプログラム |
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2002
- 2002-07-04 JP JP2002195767A patent/JP2004038636A/ja active Pending
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