JP2004036830A - 原動機のフライホイール装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原動機の出力軸2と被駆動軸4との間に設けられた原動機のフライホイール装置1であって、出力軸2に同心状に設けられたフライホイール11を備え、フライホイール11には、円周方向に延びるばね収容部21と、ばね収容部21に対して出力軸2の軸線方向内側に突出し、ばね収容部21との境界にばね受け段部17を形成するストッパ部16とが形成されており、被駆動軸4に同心状に設けられたフランジ31と、ばね受け段部17に当接した状態でばね収容部21内に収容されるとともに、フランジ31が係合するトーションばね32と、をさらに備え、ストッパ部16には、その剛性を低減するための凹部18、19が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原動機の出力軸とこれにより駆動される被駆動軸との間に設けられた原動機のフライホイール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のフライホイール装置として、特許第2572770号公報に開示されたものが知られている。このフライホイール装置は、フライホイールおよびトーショナル・バイブレーション・ダンパ(以下「トーショナルダンパ」という)を一体に組み立てたものであり、内燃機関とクラッチの間に設けられている。フライホイールは、内燃機関のクランク軸に連結された第1フライホイールと、このクランク軸に回転自在に支持されるとともに、クラッチを介して変速機の入力軸に連結された第2フライホイールとを備えている。第1フライホイールは、円板状のものであり、その外端部に、クランク軸の軸線方向に互いに対向する第1および第2のケーシング部を有しており、両ケーシング部の間に、ばね収容室が円周方向に連続的に形成されている。第1および第2のケーシング部は、互いに等間隔の円周方向の4個所の位置で内側に絞られており、それにより、4つのストッパが形成されている。また、これらのストッパによって、ばね収容室が4つの収容室に区分されている。
【0003】
トーショナルダンパは、第2フライホイールに取り付けられた円板状のフランジ部と、ねじり振動減衰用の4つのコイルばねから成るトーションばねを備えている。フランジ部の外端部には、4つのアーム部が円周方向に等間隔に設けられており、各アーム部は、前記第1フライホイールのストッパ内に入り込んだ状態になっている。各トーションばねは、その両端部が対応するストッパに当接した状態で、ばね収容室に収容されており、この両端部にフランジ部のアーム部が係合している。以上の構成により、クランク軸が回転すると、この回転が、第1フライホイールからトーションばねを介して第2フライホイールに伝達され、さらにクラッチが接続されることによって、変速機の入力軸に伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のフライホイール装置では、トーションばねのストッパは、両ケーシング部から内側に突出しているので、第1および第2のケーシング部の半径方向に沿う断面が、ストッパとばね収容部との境界において急激に変化している。このため、クランク軸の回転に伴って第1フライホイールが回転したときに作用する遠心力によって、ストッパに応力集中が発生する。その結果、内燃機関の回転数が大きく、遠心力が大きいときには、ストッパに非常に大きな応力が局所的に発生することによって、第1フライホイールの耐久性などに悪影響を及ぼし、強度の大きい高価な材質のものを採用せざるをえない。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、出力軸の回転に伴う遠心力が作用したときの応力集中を緩和することができ、それにより、耐久性を向上させることができる原動機のフライホイール装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1による発明は、原動機の出力軸(実施形態における(以下、本項において同じ)内燃機関のクランク軸2)とこれにより駆動される被駆動軸(変速機の入力軸4)との間に設けられた原動機のフライホイール装置1であって、出力軸に同心状に設けられたフライホイール(第1フライホイール11)を備え、フライホイールには、円周方向に延びるばね収容部21と、ばね収容部21に対して出力軸の軸線方向内側に突出し、ばね収容部21との境界にばね受け段部17を形成するストッパ部(第1ストッパ部16)とが形成されており、被駆動軸に同心状に設けられたフランジ31と、ストッパ部のばね受け段部17に当接した状態でばね収容部21内に収容されるとともに、フランジ31が係合するトーションばね32と、をさらに備え、ストッパ部には、その剛性を低減するための凹部(第1凹部18、第2凹部19)が形成されていることを特徴とする。
【0007】
この原動機のフライホイール装置によれば、原動機のトルクが、フライホイールから、トーションばねおよびフランジを介して、被駆動軸に伝達される。その結果、原動機のトルクは、そのねじり振動がトーションばねによって減衰された状態で、被駆動軸に伝達される。また、ばね収容部に対して出力軸の軸線方向内側に突出するストッパ部には、その剛性を低減させるための凹部が形成されている。このため、出力軸の回転に伴う遠心力がフライホイールに作用したときに、ストッパ部に発生する応力とフライホイールのばね収容部に発生する応力との差を少なくすることができる。したがって、ストッパ部に発生する応力集中を緩和することができ、それにより、フライホイールの耐久性を向上させることができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の原動機のフライホイール装置1において、凹部は、円周方向に延びる溝(第2凹部19)によって構成されていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、凹部が円周方向に延びる溝によって構成されているので、例えばこれを旋盤加工によって容易に形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、第1実施形態による原動機のフライホイール装置を含む車両駆動系5の断面を概略的に示している。同図に示すように、この車両駆動系5では、フライホイール装置1が、内燃機関のクランク軸2(出力軸)に設けられるとともに、クラッチ3を介して変速機の入力軸4(被駆動軸)に連結されている。また、クランク軸2と変速機の入力軸4は、同心状に互いに対向している。
【0011】
フライホイール装置1は、フライホイール10とトーショナルダンパ30を一体に組み立てたものである。このフライホイール10は、第1フライホイール11(フライホイール)および第2フライホイール12などによって構成されている。
【0012】
第1フライホイール11は、鍛造によって円板状に形成されており、図1に示すような半径方向に沿う断面形状を有するとともに、その中央に開口部11aを有している。第1フライホイール11は、この開口部11aの周辺部において複数のボルト11b(1つのみ図示)によってクランク軸2に固定されており、それにより、クランク軸2に同心状に取り付けられている。また、図2に示すように、第1フライホイール11の外端部には、クランク軸2の軸線方向(以下、単に「軸線方向」という)に互いに対向する第1ケーシング部13および第2ケーシング部14が、円周方向に連続するように設けられている。
【0013】
第1ケーシング部13の外端部には、第2ケーシング部14側に突出するように周壁13aが形成されており、周壁13aは円周方向に延びている。第2ケーシング部14は、ドーナツ状のものであり、その外端部が周壁13aの端部に取り付けられている。また、周壁13aの外周面には、スタータリングギヤ11cが取り付けられている。
【0014】
第1ケーシング部13の第2ケーシング部14に対向する面には、例えば複数の第1ストッパ部16(1つのみ図示)(ストッパ部)が円周方向に互いに等間隔に位置するように設けられており、第1ケーシング部13の第1ストッパ部16以外の部分がばね収容部21になっている。各第1ストッパ部16は、第1ケーシング部13のばね収容部21に対して内側に突出しており、その肉厚は、ばね収容部21の肉厚よりも大きくなっている。以上の構成により、ばね収容部21、周壁13aおよび第2ケーシング部14によって円周方向に連続するばね収容室が形成され、このばね収容室が第1ストッパ部16によって複数のばね収容室15に円周方向に区画されるとともに、第1ストッパ部16のばね収容室15との境界にばね受け段部17が形成されている。
【0015】
第1ストッパ部16の第2ケーシング部14に対向する面には、第1ストッパ部16の剛性を低減するための第1および第2の凹部18、19(凹部)が形成されている。図3および図4に示すように、第1凹部18は、所定の大きさの半球状に形成され、第1ストッパ部16の円周方向の中央部でかつ半径方向の若干外側に寄った位置に、配置されている。また、第1凹部18の最深部は、ばね収容部21とほぼ面一になっている。第2凹部19は、第1ストッパ部16の円周方向の全体にわたって延びる溝状のものであり、底面が浅い円弧状に形成されている。また、第2凹部19は、その半径方向の幅が第1ストッパ部16の全体の約1/3に設定され、第1ストッパ部16のほぼ中央に配置されており、すなわち、第1凹部18よりも内側に配置されている。また、その深さは、後述するトーションばね32がばね受け段部17に確実に当接するような所定の値、例えば第1ストッパ部16の突出量の1/3の値に設定されている。以上の構成の第1および第2の凹部18、19は、例えば、前者18が第1フライホイール11の鋳造時に一体に形成され、その後、後者19が旋盤加工によって形成される。
【0016】
なお、第1および第2の凹部18、19の位置や大きさおよび深さなどは、第1ストッパ部16の剛性が適切に低減されるように、適宜、設定される。これは、シュミレーションによる応力解析により容易に求められる。また、第2凹部19の半径方向の幅についても同様であり、それに加えて、少なくともばね受け段部17が確保できるように設定される。
【0017】
第2ケーシング部14の第1ケーシング部13に対向する面には、複数の第2ストッパ部20(1つのみ図示)が、第1ストッパ部16に対向するように設けられている。第2ストッパ部20は、第1ストッパ部16に向かって突出しており、例えば第2ケーシング部14をプレス加工することによって形成されている。
【0018】
第2フライホイール12は、その中央に開口部12aを有するドーナツ状のものであり、半径方向に沿う所定の断面形状を有している。具体的には、その内端部から半径方向外方に中央部まで延び、そこから第1フライホイール11と反対側に若干延び、さらに外方に延びている。また、第2フライホイール12は、その開口部12aの周辺部において、軸受12bを介して、第1フライホイール11に同心状にかつ回転自在に取り付けられている。さらに、その中央部と第2ケーシング部14の内端部との間には、リング状のパッキン(図示せず)が設けられており、それにより、第1フライホイール11と第2フライホイール12との間が液密状態に保たれ、その内部にグリースが充填されている。
【0019】
トーショナルダンパ30は、第1フライホイール11と第2フライホイール12の間に設けられており、フランジ31および複数のトーションばね32などによって構成されている。フランジ31は、ドーナツ板状のものであり、その外端部には、複数のアーム部33(1つのみ図示)が円周方向に互いに等間隔に設けられている。各アーム部33は、フランジ31から外方に突出している。また、フランジ31の内端部は、リベット31aによって、第2フライホイール12に同心状に取り付けられており、各アーム部33は、第1ストッパ部16と第2ストッパ部20の間に入り込んだ状態になっている。
【0020】
各トーションばね32は、所定長さのコイルばねで構成されており、ばね収容室15に収容されている。また、トーションばね32の両端部は、第1ストッパ部16のばね受け段部17と第2ストッパ部20に当接しており、この両端部にフランジ31のアーム部33が係合している。
【0021】
以上の構成によれば、内燃機関のトルクは、第1フライホイール11から、そのばね収容室15に収容されたトーションばね32、およびこれに係合するアーム部33を介してフランジ31に伝達され、さらに、第2フライホイール12に伝達される。その結果、内燃機関のトルクは、そのトルク変動が第1フライホイール11などによって低減されるとともに、ねじり振動がトーションばね32によって減衰された状態で、第2フライホイール12に伝達される。
【0022】
また、前述したように、第1フライホイール11の第1ストッパ部16には、第1および第2の凹部18、19が形成されており、それによる断面の減少の分、第1ストッパ部16の剛性が低減されている。このため、クランク軸2の回転に伴う遠心力が第1フライホイール11に作用したときに、第1ストッパ部16に発生する応力と、第1フライホイール11のばね収容部21に発生する応力との差を少なくすることができる。したがって、第1ストッパ部16に発生する応力集中を緩和することができ、それにより、第1フライホイール11の耐久性を向上させることができる。
【0023】
クラッチ3は、例えば乾燥単板式のものであり、クラッチディスク40と、プレッシャプレート41を介してクラッチディスク40を第2フライホイール12に押し付けるダイヤフラムばね42と、変速機の入力軸4に回転自在にかつ軸線方向に移動自在に設けられたレリーズベアリング43と、第2フライホイール12に取り付けられたカバー44などによって構成されている。
【0024】
クラッチディスク40は、変速機の入力軸4に軸線方向に移動自在にかつ回転不能に取り付けられている。クラッチディスク40の両面の中央部から外端にわたって、摩擦板40a、40aが取り付けられており、第2フライホイール12とプレッシャプレート41の間に延びている。プレッシャプレート41は、摩擦板40aとほぼ同じ形状と面積のドーナツ状に形成されている。また、プレッシャプレート41のクラッチディスク40と反対側の面には、ダイヤフラムばね42の外端部が連結されている。ダイヤフラムばね42は、スポーク状に延びる複数の板ばね(1つのみ図示)で構成されており、その内端部はレリーズベアリング43に連結され、その途中の部分で支点42aを介してカバー44に支持されている。レリーズベアリング43は、レリーズアーム(図示せず)を介してクラッチペダル(図示せず)に連結されている。
【0025】
以上の構成により、クラッチペダルが踏み込まれていないときには、ダイヤフラムばね42のばね力によって、クラッチディスク40が第2フライホイール12に押し付けられることによりクラッチ3が接続され、クランク軸2の回転が変速機の入力軸4に伝達される。また、クラッチペダルが踏み込まれたときには、レリーズアームがレリーズベアリング43を第2フライホイール12側に押圧することによって、ダイヤフラムばね42の外端部がクラッチディスク40と反対側に移動する。それにより、プレッシャプレート41がクラッチディスク40から離れることによって、クラッチ3が遮断され、第2フライホイール12が変速機の入力軸4に対して空回りする。
【0026】
図5〜図7は、本発明の第2実施形態によるフライホイール装置の第1フライホイール50を示している。同図に示すように、この第1フライホイール50は、第1実施形態の第1フライホイール11と構成が基本的に同じであり、同じ構成要素については、同じ符号を用いて示している。この第1フライホイール50は、第1実施形態と比較し、第1凹部18が完全に省略されている点のみが異なっている。
【0027】
したがって、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様、第2凹部19によって、第1ストッパ部16の剛性を低減させることができるので、第1実施形態による上述した効果を同様に得ることができる。また、第2凹部19を旋盤加工によって容易に形成できるとともに、第1フライホイール11の鍛造時に形成される第1凹部18が省略されていることによって、その鍛造のための金型の形状を簡略化することができる。
【0028】
図8〜図10は、本発明の第3実施形態によるフライホイール装置の第1フライホイール60を示している。同図に示すように、この第1フライホイール60は、第1実施形態の第1フライホイール11と構成が基本的に同じであり、同じ構成要素については、同じ符号を用いて示している。第1実施形態の第1凹部18が第1フライホイール11の鍛造時に形成されるのに対し、この第1フライホイール60では、第1凹部61が段付きドリルによって形成されており、このドリルに対応する段付きの断面形状を有している。この第1凹部61は、第1ストッパ部16のほぼ中央部に位置している。また、第1凹部60の深さは、第1凹部18よりも大きい。
【0029】
したがって、本実施形態においても、第1実施形態の場合と同様、第1および第2の凹部61、19によって、第1ストッパ部16の剛性を低減させることができるので、第1実施形態による前述した効果を同様に得ることができる。また、第1凹部61をドリル加工によって容易に形成でき、ドリル加工のため、その深さに自由度を持たせることが可能であるとともに、第2実施形態と同様、第1フライホイール60を鍛造するための金型の形状を簡略化することができる。
【0030】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、本実施形態では、凹部の形状を、第1の凹部18については半円状に、第2の凹部19については溝状にそれぞれ形成したが、これらの凹部の形状はそれらに限らず任意であり、第1ストッパ部の剛性を低減できるものであればよい。また、実施形態では、第1フライホイール11を鍛造によって形成したが、これをプレス加工によって形成してもよく、この場合でも、旋盤加工やプレス工程の追加などにより、凹部を形成することによって、第1ストッパ部の剛性を低減させることができる。これにより、従来、鍛造によって形成していたものを、プレス加工によって形成することが可能となる場合がある。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明の原動機のフライホイール装置によれば、出力軸の回転に伴う遠心力が作用したときの応力集中を緩和することができ、それにより、耐久性を向上させることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による原動機のフライホイール装置を含む車両駆動系の半径方向に沿う断面図である。
【図2】第1フライホイールの半径方向に沿う断面図である。
【図3】第1ケーシング部の部分斜視図である。
【図4】第1ストッパ部の正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による原動機のフライホイール装置の第1フライホイールの半径方向に沿う断面図である。
【図6】図5の第1ケーシング部の部分斜視図である。
【図7】図5の第1ストッパ部の正面図である。
【図8】本発明の第3実施形態による原動機のフライホイール装置の第1フライホイールの半径方向に沿う断面図である。
【図9】図8の第1ケーシング部の部分斜視図である。
【図10】図8の第1ストッパ部の正面図である。
【符号の説明】
1 フライホイール装置
2 クランク軸(出力軸)
4 変速機の入力軸(被駆動軸)
11 第1フライホイール(フライホイール)
16 第1ストッパ部(ストッパ部)
17 ばね受け段部
18 第1凹部(凹部)
19 第2凹部(凹部)
21 ばね収容部
31 フランジ
32 トーションばね
61 第1凹部(凹部)
Claims (2)
- 原動機の出力軸とこれにより駆動される被駆動軸との間に設けられた原動機のフライホイール装置であって、
前記出力軸に同心状に設けられたフライホイールを備え、
当該フライホイールには、円周方向に延びるばね収容部と、前記ばね収容部に対して前記出力軸の軸線方向内側に突出し、前記ばね収容部との境界にばね受け段部を形成するストッパ部とが形成されており、
前記被駆動軸に同心状に設けられたフランジと、
前記ストッパ部の前記ばね受け段部に当接した状態で前記ばね収容部内に収容されるとともに、前記フランジが係合するトーションばねと、をさらに備え、
前記ストッパ部には、その剛性を低減するための凹部が形成されていることを特徴とする原動機のフライホイール装置。 - 前記凹部は、円周方向に延びる溝によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の原動機のフライホイール装置。
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