JP2004036216A - 建築用板材の見切り接合部材及び見切り接合構造 - Google Patents

建築用板材の見切り接合部材及び見切り接合構造 Download PDF

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Takashi Shigemoto
重本 隆司
Kenichi Sakashita
坂下 賢一
Yasushi Saito
斉藤 康史
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Abstract

【課題】一対の建築用板材の端辺部を、屈折部分において隙間を生じさせることなく容易且つ見栄え良く納めてゆくことのできる見切り接合部材を提供する。
【解決手段】一対の建築用板材14a,14bの端辺部19a,19bを接合しつつ納めるために使用する見切り接合部材10であって、一方の建築用板材14aの端辺部19aが挿入配置されるコの字状断面の第1見切り15aと、他方の建築用板材14bの端辺部19bが挿入配置されるコの字状断面の第2見切り15bと、第1見切り15aと第2見切り15bとを屈折可能に接合する線状屈折部16とからなり、第1見切り15aと第2見切り15bの各開口面17a,17bを各々線状屈折部16から離れる方向を向くように配置し、且つ線状屈折部16が開口面17a,17bを挟む同じ側の一方の面18a,18bの交差部分に設けられるように、第1見切り15aと第2見切り15bとを一体接合する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の建築用板材の端辺部に沿って取り付けられ、該一対の端辺部を接合しつつ納めるために使用する建築用板材の見切り接合部材、及び該見切り接合部材を用いた建築用板材の見切り接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
住宅用建築物等の建物には、屋内部分の壁面や天井面等を覆って、耐火ボード、壁パネル、化粧ボード等の各種の建築用板材が、下地材として、或いは内装仕上げ材として取り付けられる。また建物の屋外部分においても、軒天材や外装仕上げ材等の各種の建築用板材が、屋根裏面や外壁面等を覆って取り付けられる。これらの建築用板材は、当該建築用板材の取付け面の形状に応じて板材の規格品を適宜切断加工等すると共に、複数の建築用板材をその端辺部で互いに接合して、所定の形状の取付け面を隙間無く覆うようにしている。
【0003】
これらの建築用板材を平坦な取付け面に対して複数連接して取り付けてゆく場合には、例えば小口同士を当接させて端辺部を容易かつきれいに接合してゆくことが可能であるが、取付け面が例えば出隅部や入隅部等を含んでいて屈折部分を有する面である場合には、当該屈折部分で建築用板材を接合してゆく際に、隣接する一対の建築用板材の端辺部をきれいに接合してゆくことが困難だった。すなわち、図9(a)に示すように、一般に直角な小口51を有する一対の建築用板材50を取付け面の屈折部分で接合するには、小口51の直角な角部のみを互いに当接させることになるためため隙間が生じやすく、したがって一対の建築用板材50の端辺部同士を見栄え良く納めることが困難である。また建築用板材50に表面仕上げを施す場合には、小口51の角部による接合部分が僅かで不安定であるため、表面仕上げ材が屈折部分で剥がれやすくなる。さらに、施工した後、時間の経過と共に建築用板材50が収縮すると、屈折部分に隙間や目地切れが発生してアフターメンテナンスを必要とすることになる。
【0004】
一方、屈折部分における一対の建築用板材50の隙間を覆い隠すものとして、例えば図9(b)に示すようなプラスチック製のテープ材料によるコーナー保護材52が知られているが、このようなコーナー保護材52では、建築用板材50の収縮に対応することが困難であると共に、見栄えを良くするためにはコーナー保護材52を覆ってさらに表面仕上げ材を施す必要がある。また例えば特開2002−121881には、直角な入隅部に取り付けられて、壁パネルの端辺部を挿入配置することにより一対の壁パネルを接合できるようにした、見切り接合部材としてのコーナー部材が開示されているが、このようなコーナー部材では、予め決められた直角若しくは特定の角度の屈折部分にのみ用いることができ、取付け面の種々の屈折角度に対応するためには、これらの様々な屈折角度に応じたコーナー部材を、その都度新たに製作して用いる必要がある。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、一対の建築用板材の端辺部を、取付け面の屈折部分において隙間を生じさせることなく容易且つ見栄え良く納めてゆくことができると共に、種々の屈折角度の屈折部分に容易に対応させて用いることのできる建築用板材の見切り接合部材及び見切り接合構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一対の建築用板材の端辺部に沿って取り付けられ、該一対の端辺部を接合しつつ納めるために使用する見切り接合部材であって、一方の建築用板材の端辺部が挿入配置されるコの字状断面の第1見切りと、他方の建築用板材の端辺部が挿入配置されるコの字状断面の第2見切りと、第1見切りと第2見切りとをこれらの一体接合部に沿って屈折可能に接合する線状屈折部とからなり、前記コの字状断面の第1見切りと第2見切りの各開口面を各々前記線状屈折部から離れる方向を向くように配置し、且つ前記線状屈折部が前記各コの字状断面の開口面を挟む同じ側の一方の面の交差部分に設けられるように、前記第1見切りと第2見切りが一体接合されている建築用板材の見切り接合部材を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項1記載の発明)。
【0007】
そして、本発明の建築用板材の見切り接合部材によれば、前記線状屈折部は、前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面を前記開口面と反対側に各々延設して、該延設した交差部分に設けられていることが好ましい(請求項2記載の発明)。
【0008】
また、本発明の建築用板材の見切り接合部材によれば、前記線状屈折部が設けられた前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面は、前記各開口面を挟む他方の面よりも前記開口面側に短く延設していることが好ましい(請求項3記載の発明)。
【0009】
さらに、本発明の建築用板材の見切り接合部材によれば、前記線状屈折部が設けられた前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面の先端部分には、当該一方の面の先端部分を挟み込むようにして開口面側からスライド可能に嵌着される、扁平なコの字状断面の変位吸収部材が取り付けられていることが好ましい(請求項4記載の発明)。
【0010】
また、本発明は、上記いずれかの建築用板材の見切り接合部材を用いた見切り接合構造であって、接合される一対の建築用板材の接合角度に応じて前記線状屈折部を屈折させた状態で、前記見切り接合部材が建築用板材の屈折接合部位に取り付けられると共に、前記一対の建築用板材の端辺部が前記見切り接合部材のコの字状断面の第1見切りと第2見切りに各々挿入配置されて、前記見切り接合部材によって前記各端辺部を覆いつつ当該見切り接合部材を介して前記一対の建築用板材が接合されている建築用板材の見切り接合構造を提供することにより、上記目的を達成したものである(請求項5記載の発明)。
【0011】
そして、本発明の建築用板材の見切り接合構造によれば、前記一対の建築用板材の端辺部には、これの表面側に前記扁平なコの字状断面の変位吸収部材が各々取り付けられ、該変位吸収部材を前記線状屈折部が設けられた前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面の先端部分に各々嵌着しつつ、前記一対の建築用板材の端辺部が前記見切り接合部材のコの字状断面の第1見切りと第2見切りに各々挿入配置されることが好ましい(請求項6記載の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示す本発明の第1実施形態に係る建築用板材の見切り接合部材10は、一例として、図3に示す建物本体11の外壁よりも外側に張り出して設けられる軒屋根12が、出隅部で上方に凸となって屈折する出隅接合部分13において、図2に示すように、建築用板材である一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bを、軒屋根12の裏側で屈折部分を挟んで接合する際に、見栄え良く取り付けてゆくための見切り材として用いられるものである。
【0013】
すなわち、本第1実施形態の見切り接合部材10は、図1及び図2に示すように、接合される一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bに沿って取り付けられ、これらの一対の端辺部19a,19bを接合しつつ納めるために使用する接合部材であって、一方の軒天材14aの端辺部19aが挿入配置されるコの字状断面の第1見切り15aと、他方の建築用板材14bの端辺部19bが挿入配置されるコの字状断面の第2見切り15bと、第1見切り15aと第2見切り15bとをこれらの一体接合部に沿って屈折可能に接合する線状屈折部16とからなる。またコの字状断面の第1見切り15aと第2見切り15bの各開口面17a,17bを各々線状屈折部16から離れる方向を向くように配置し、且つ線状屈折部16が各コの字状断面の開口面17a,17bを挟む同じ側の一方の面18a,18bの交差部分に設けられるように、第1見切り15aと第2見切り15bが一体接合されている。
【0014】
そして、本第1実施形態によれば、見切り接合部材10は、接合される一対の軒天材14a,14bの接合角度に応じて線状屈折部16を屈折させた状態で、軒天材の屈折接合部位である出隅接合部分13における軒屋根12の裏側に取り付けられると共に、一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bがコの字状断面の第1見切り15aと第2見切り15bに各々挿入配置されることにより、見切り接合部材10によって各端辺部19a,19bを覆いつつ当該見切り接合部材10を介して一対の軒天材14a,14bが接合されている軒天材の見切り接合構造が設けられる。
【0015】
本第1実施形態の見切り接合部材10を構成する第1見切り15aと第2見切り15bは、各々例えば硬質樹脂製の0.5〜2.0mm程度の厚さのプレート材料から形成されるものであり、同じ形状のコの字状断面となるように、開口面17a,17bを挟んで配置される一方の面18a,18b及び他方の面20a,20bと、開口面17a,17bの反対側に配置される閉塞面21a,21bとを垂直に一体接合した状態で、軒天材14a,14bの端辺部19a,19bに沿って配設されるのに十分な長さで形成される。また本第1実施形態によれば、一方の面18a,18bの幅が例えば10.0〜20.0mm、他方の面20a,20bの幅が例えば15.0〜30.0mm、閉塞面21a,21bの幅が例えば5.0〜15.0mmとなっており、これによって、第1見切り15aと第2見切り15bの内側には、厚さが例えば5.0〜12.0mmの軒天材14a,14bの端辺部19a,19bを、大きな隙間を生じることなくスライド可能にスムーズに挿入配置できるような空間が保持されることになると共に、開口面17a,17bを挟む一方の面18a,18bは他方の面20a,20bよりも開口面17a,17b側に例えば5.0〜10.0mm短く延設していることになり、これによって、一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bをコの字状断面の第1見切り15a、第2見切り15bに各々挿入配置しやすいようになっている。さらに、本第1実施形態によれば、軒天材の屈折接合部位において仕上げ面側に配置される一方の面18a,18bには、直径が3.0〜6.0mm程度のパンチ穴22が整列配置されて複数開口形成されており、取り付けた見切り接合部材10を覆って表面仕上げを行う際に、パテ等を見切り接合部材10の一方の面18a,18bや軒天材14a,14bの端辺部19a,19bに容易に付着させて、表面仕上げ材を施工しやすいようになっている。
【0016】
本第1実施形態の見切り接合部材10を構成する線状屈折部16は、コの字状断面の第1見切り15aと第2見切り15bとを各開口面17a,17bが反対側を向くように配置し、各一方の面18a,18bと閉塞面21a,21bとの角部の間に介在して、軟質樹脂材料を当該角部に沿って例えば0.5〜3.0mmの幅で細い帯状に見切り接合部材10の全長に亘って取り付けると共に、当該軟質樹脂材料を介して第1見切り15aと第2見切り15bとを一体接合することによって、第1見切り15aと第2見切り15bの一方の面18a,18bの交差部分に設けられる。第1見切り15aと第2見切り15bとが線状屈折部16を介して接合一体化されていることにより、当該線状屈折部16を屈曲部として第1見切り15aと第2見切り15bとを例えば略0〜180度の角度範囲に亘る屈折角度θで自由に屈折させることができるようになっている。
【0017】
そして、本実施形態によれば、軒天材の屈折接合部位である出隅接合部分13における軒屋根12の裏側に、見切り接合部材10を釘、木ねじ等を介して取り付けた後に、一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bを第1見切り15a、第2見切り15bに各々挿入配置するか、或いは第1見切り15a、第2見切り15bに一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bを各々予め挿入配置した後に、釘、木ねじ等を介して見切り接合部材10を軒天材14a,14bと共に軒屋根12の裏側に取り付けることにより、一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bを、出隅接合部分13の裏側の屈折部分において隙間を生じさせることなく容易且つ見栄え良く納めてゆくことが可能になる。すなわち、本第1実施形態によれば、一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bは、第1見切り15aと第2見切り15bに各々挿入配置されて、小口が覆い隠された状態で簡易かつ容易に接合されると共に、軒天材14a,14bが収縮しても、第1見切り15aの内部でスライド移動するだけで小口間の隙間を表出させることがなく、したがって一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19b同士を見栄え良く納めることが可能になる。また軒天材14a,14bに表面仕上げを施す場合でも、見切り接合部材10を下地材とすることにより、屈折部分に剥がれにくい安定した表面仕上げを行うことが可能になる。
【0018】
また、本実施形態によれば、異なる角度で屈折する屈折部分に各々対応させて見切り接合部材10を容易に使用することができる。すなわち、例えば図3に示す2箇所の出隅接合部分13では、軒屋根12の幅や勾配等によってその屈折角度が異なっている場合があり、出隅接合部分13の裏側の屈折接合部位の屈折角度も変化することになるが、本第1実施形態によれば、第1見切り15aと第2見切り15bとが、線状屈折部16を介して一体接合されているので、第1見切り15aと第2見切り15bとを相当の角度範囲に亘って自由に屈折させることができ、これによって異なる屈折角度に応じた接合部材をその都度新たに製作することなく、屈折接合部位に容易かつ安価に軒天材14a,14bの見切り接合構造を設けることが可能になる。
【0019】
図4は、本発明の第2実施形態に係る建築用板材の見切り接合部材23を示すものであり、本第2実施形態の接合部材23によれば、上記第1実施形態の見切り接合部材10と略同様の構成を備えていることに加えて、線状屈折部24は、第1見切り25aと第2見切り25bの各開口面26a,26bを挟む同じ側の一方の面27a,27bを開口面26a,26bと反対側に各々延設して、この延設部分28a,28bが交差する交差部分に設けられている。すなわち、本第2実施形態によれば、各延設部分28a,28bは、各一方の面27a,27bと閉塞面29a,29bとが接合する角部から例えば5.0〜25.0mmの幅で開口面26a,26bと反対側に延設しており、これの先端部分に介在する軟質樹脂材料からなる線状屈折部24を介して第1見切り25aと第2見切り25bとを一体接合していることにより、当該線状屈折部24を屈曲部として第1見切り25aと第2見切り25bとを例えば略0〜300度の角度範囲に亘る屈折角度θで自由に屈折させることができるようになっている。また本第2実施形態の接合部材23によれば、各一方の面27a,27bと閉塞面29a,29bとが接合する角部の背面側には、略直角3角形の断面形状となるように肉厚を厚くして補強部30a,30bが設けられており、これによって各一方の面27a,27bと閉塞面29a,29bとが直角に接合する形状を強固に補強している。
【0020】
そして、本第2実施形態によっても、上記第1実施形態と略同様の作用効果を奏すると共に、特に第1見切り25aと第2見切り25bとが略0〜300度の広い角度範囲に亘って屈折できることから、例えば図3に示す軒屋根12が入隅部で下方に凸となって屈折する入隅接合部分31の裏側において、図5に示すように、建築用板材である一対の軒天材14a,14bの端辺部19a,19bを屈折部分を挟んで接合する場合等、180度を越える屈折角度θの屈折接合部位に採用する際に有効である。
【0021】
図6は、本発明の第3実施形態に係る建築用板材の見切り接合部材32を示すものであり、本第3実施形態の接合部材32によれば、図7に示すような室内の壁面における屈折接合部位として、例えば天井壁面の屈折部分33を挟んで建築用板材である耐火ボード34a,34bを、仕上げクロス35を取り付けた状態で接合する際に用いられるものである。また、本第3実施形態の見切り接合部材32は、上記第2実施形態の見切り接合部材23と同様の構成を備えていることに加えて、線状屈折部44が設けられた第1見切り36aと第2見切り36bの各開口面37a,37bを挟む同じ側の一方の面38a,38bの先端部分には、当該一方の面38a,38bの先端部分を挟み込むようにして開口面37a,37b側からスライド可能に嵌着される、扁平なコの字状断面の変位吸収部材39a,39bが取り付けられている。
【0022】
本第3実施形態によれば、例えば第1見切り36aと第2見切り36bの一方の面38a,38bの先端部分に変位吸収部材39a,39bを予め嵌着すると共に、この変位吸収部材39a,39bの耐火ボード34a,34bとの接触面には剥離紙が付着された両面テープ46を予め粘着しておき、この状態で接合部材23を天井の下地材45に釘、木ねじ等を介して固定する。しかる後に、耐火ボード34a,34bの端辺部40a,40bを、コの字状断面の第1見切り36aと第2見切り36bに各々挿入配置すると共に、両面テープ46の剥離紙を剥がして変位吸収部材39a,39bと耐火ボード34a,34bとを粘着させ、さらに仕上げクロス35を変位吸収部材39a,39bに接するまで耐火ボード34a,34bの表面に貼り付けることにより、建築用板材の見切り接合構造が設けられる。なお、両面テープ46の剥離紙を変位吸収部材39a,39bから線状屈折部44とは反対側に延ばしておくことにより、耐火ボード34a,34bの端辺部40a,40bを第1見切り36aと第2見切り36bに各々挿入配置する作業や、両面テープ46の剥離紙を剥がす作業を行いやすくなる。
【0023】
そして、本第3実施形態によっても、上記第1実施形態と略同様の作用効果を奏すると共に、特に変位吸収部材39a,39bが設けられていることから、時間の経過等により耐火ボード34a,34bが収縮しても、変位吸収部材39a,39bが第1見切り36a、第2見切り36bの各一方の面38a,38bに沿ってスライド移動して、仕上げクロス35が貼り付けられた耐火ボード34a,34bの見切り接合部材32に対する変位を吸収することにより、ちり切れ等による仕上げクロス35の破損や、隙間や目地切れ等の発生を効果的に回避することが可能になる。
【0024】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、第1見切りと第2見切りは硬質樹脂製のものである必要は必ずしもなく、アルミ板や鋼板等を用いて形成したものを軟質樹脂材料により一体接合して、本発明の見切り接合部材とすることもできる。また第1見切りと第2見切りは同じ形状のコの字状断面である必要は必ずしもなく、開口面を挟む同じ側の一方の面を他方の面よりも短くする必要は必ずしもない。さらに、線状屈折部を軟質樹脂材料によって構成する必要は必ずしもない。さらにまた、本発明は、軒天材の屈折接合部位や天井壁面の屈折接合部位の他、例えば図7に示す天井壁面と側壁面との屈折接合部位41、側壁面の角部42、図8に示す側壁面の屈折接合部位43等、その他の種々の建築用板材の屈折接合部位に採用することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の建築用板材の見切り接合部材及び見切り接合構造によれば、一対の建築用板材の端辺部を、取付け面の屈折部分において隙間を生じさせることなく容易且つ見栄え良く納めてゆくことができると共に、種々の屈折角度の屈折部分に容易に対応させて用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る見切り接合部材を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る見切り接合部材を用いた見切り接合構造を例示する断面図である。
【図3】軒屋根の出隅接合部分及び入隅接合部分を説明する略示平面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る見切り接合部材を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る見切り接合部材を用いた見切り接合構造を例示する断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る見切り接合部材を用いた見切り接合構造を例示する断面図である。
【図7】本発明が採用される建築用板材の屈折接合部位の説明図である。
【図8】本発明が採用される建築用板材の屈折接合部位の説明図である。
【図9】(a)及び(b)は、従来の屈折接合部位における建築用板材の接合構造を例示する断面図である。
【符号の説明】
10,23,32 見切り接合部材
13 出隅接合部分
14a,14b 軒天材(建築用板材)
15a,25a,36a 第1見切り
15b,25b,36b 第2見切り
16,24,44 線状屈折部
17a,17b,26a,26b,37a,37b コの字状断面の開口面
18a,18b,27a,27b,38a,38b 開口面を挟む一方の面
19a,19b,40a,40b 端辺部
20a,20b 開口面を挟む他方の面
21a,21b,29a,29b 閉塞面
22 パンチ穴
28a,28b 延設部分
30a,30b 補強部
31 入隅接合部分
34a,34b 耐火ボード(建築用板材)
35 仕上げクロス
39a,39b 変位吸収部材
46 両面テープ
θ 屈折角度

Claims (6)

  1. 一対の建築用板材の端辺部に沿って取り付けられ、該一対の端辺部を接合しつつ納めるために使用する見切り接合部材であって、
    一方の建築用板材の端辺部が挿入配置されるコの字状断面の第1見切りと、他方の建築用板材の端辺部が挿入配置されるコの字状断面の第2見切りと、第1見切りと第2見切りとをこれらの一体接合部に沿って屈折可能に接合する線状屈折部とからなり、
    前記コの字状断面の第1見切りと第2見切りの各開口面を各々前記線状屈折部から離れる方向を向くように配置し、且つ前記線状屈折部が前記各コの字状断面の開口面を挟む同じ側の一方の面の交差部分に設けられるように、前記第1見切りと第2見切りが一体接合されている建築用板材の見切り接合部材。
  2. 前記線状屈折部は、前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面を前記開口面と反対側に各々延設して、該延設した交差部分に設けられる請求項1に記載の建築用板材の見切り接合部材。
  3. 前記線状屈折部が設けられた前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面は、前記各開口面を挟む他方の面よりも前記開口面側に短く延設している請求項1又は2に記載の建築用板材の見切り接合部材。
  4. 前記線状屈折部が設けられた前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面の先端部分には、当該一方の面の先端部分を挟み込むようにして開口面側からスライド可能に嵌着される、扁平なコの字状断面の変位吸収部材が取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の建築用板材の見切り接合部材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の建築用板材の見切り接合部材を用いた見切り接合構造であって、接合される一対の建築用板材の接合角度に応じて前記線状屈折部を屈折させた状態で、前記見切り接合部材が建築用板材の屈折接合部位に取り付けられると共に、前記一対の建築用板材の端辺部が前記見切り接合部材のコの字状断面の第1見切りと第2見切りに各々挿入配置されて、前記見切り接合部材によって前記各端辺部を覆いつつ当該見切り接合部材を介して前記一対の建築用板材が接合されている建築用板材の見切り接合構造。
  6. 前記一対の建築用板材の端辺部には、これの表面側に前記扁平なコの字状断面の変位吸収部材が各々取り付けられ、該変位吸収部材を前記線状屈折部が設けられた前記第1見切りと第2見切りの各開口面を挟む同じ側の一方の面の先端部分に各々嵌着しつつ、前記一対の建築用板材の端辺部が前記見切り接合部材のコの字状断面の第1見切りと第2見切りに各々挿入配置される請求項5に記載の建築用板材の見切り接合構造。
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