JP2004035665A - 硬質ポリウレタンフォーム、およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発泡剤としてハイドロクロロフルオロカーボン類を使用せず、寸法安定性および接着性に優れた硬質ポリウレタンフォームを得る。
【解決手段】ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から硬質ポリウレタンフォームを製造する方法において、ポリオールとして、平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下で、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有するポリオールを用い、発泡剤として実質的に水のみを用いる。
【選択図】 なし
【解決手段】ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から硬質ポリウレタンフォームを製造する方法において、ポリオールとして、平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下で、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有するポリオールを用い、発泡剤として実質的に水のみを用いる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築材料などの断熱材として広範囲の分野に好適に使用されている硬質ポリウレタンフォームおよびその製造方法に関するものである。特にノンフロン発泡剤によって製造され、優れた諸特性を有する硬質フォームに関する。
【0002】
【従来の技術】
硬質ポリウレタンフォームを製造する際には、発泡剤として、ポリオール100重量部当り10重量部以上のハイドロクロロフルオロカーボン類(以下 HCFC類と記す)が、一般的に使用されている。HCFC類は優れた断熱性能、充填性を有しているが、オゾン層を破壊するため、日本国内でのHCFC類の発泡剤としての使用は、2003年末までとなっている。HCFC類の代替としてハイドロフルオロカーボン類(以下HFC類と記す)が考えられているが、HFC類は、二酸化炭素よりはるかに大きい地球温暖化係数を持っている。そのため、地球環境保護の観点から、実質的に水とイソシアネートとの反応で生成する二酸化炭素単独での発泡(以下完全水発泡と記す)技術の確立が望まれている。
【0003】
従来の技術による完全水発泡で得られた硬質ポリウレタンフォームは、さらなる寸法安定性、特に高温湿熱条件下での寸法安定性の改良が望まれていた。また前記寸法安定性を確保するためには、より高い密度で成形する必要があった。
ところで、水と有機イソシアネートとの反応で得られたポリウレタンは、面材との接着性の改良が望まれていた。完全水発泡により得られる硬質ウレタンフォームでは、その寸法安定性あるいは接着性を改善する方法として、酸無水物を添加する方法(特開平06−199977号公報)、アルキルカーボネートを添加する方法(特開平07−25977号公報)、ブチレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを用いる方法(特開平08−27245号公報)、特定の開始剤にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを用いる方法(特開平06−239956号公報)、有機ポリイソシアネートとして異性体含有ジフェニルメタンジイソシアネート系ポリイソシアネートと特定の水酸基価と官能基数を有するポリエーテルポリオールの組合せを用いる方法(特開平10−204149号公報)などが知られている。
【0004】
特に冷蔵庫、冷凍倉庫、パネルなどの建築材料などの断熱材用途においては、寸法安定性のみならず、他の部材と接合して使用することから、接合する部材との接着性が必要とされ、より寸法安定性、接合する部材との接着性により優れた硬質ポリウレタンフォームが望まれていた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、ノンフロン発泡剤を用いて製造され、接着性などの諸物性に優れた硬質ポリウレタンフォームおよびこのような硬質ポリウレタンフォームの製造方法を提供することを目的としている。特にノンフロン発泡剤を用いて製造され、寸法安定性および接着性に優れる硬質ポリウレタンフォームを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】
本発明に係る硬質ポリウレタンフォームは、ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から製造される硬質ポリウレタンフォームであって、
ポリオールとして、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有し、かつ平均官能基数が3.5以上であり、平均水酸基価が300〜400mgKOH/gであり、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下であるポリオールを用いて製造され、独立気泡率が80%以上の範囲にあることを特徴としている。
【0007】
このポリオールは、トリレンジアミンとトリエタノールアミンとペンタエリスリトールとの混合物にアルキレンオキサイドを付加して得られたポリエーテルポリオールを50重量%以上の量で含有することが望ましい。
またこのポリオールは、ソルビトールと水との混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを50重量%以下含有することが望ましい。
【0008】
有機イソシアネートは、メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートの混合物であり、ジフェニルメタンジイソシアネートの含有量が35〜60mol%であることが望ましい。
前記発泡剤は、水のみであることが望ましい。
また本発明に係る硬質ポリウレタンフォームは、発泡剤として水のみを用いて製造され、密度32kg/m3以下であって、70℃、90%相対湿度条件下で48時間処理した時のサイズ収縮率が3.0%以内であり、発泡開始10分後のクラフト紙とのピーリング試験による接着強度が、0.5kgf/50mm以上であり、独立気泡率が80%以上であることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る硬質ポリウレタンフォームの製造方法は、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有し、かつ平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下のポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他助剤を用いて、硬質ポリウレタンフォームを製造することを特徴としている。
【0010】
本発明の硬質ポリウレタンフォームは、ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤(特に水)、必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から製造することができ、独立気泡率が80%以上であり、接着性、寸法安定性に優れる。
特に特定の混合ポリオールを用いて製造することにより独立気泡率が高く、寸法安定性に優れる硬質ポリウレタンフォームを製造することができる。
【0011】
【発明の具体的説明】
以下本発明の硬質ポリウレタンフォームについて具体的に説明する。
まずこれら製造に用いられる各成分について詳細に説明する
[ポリオール]
本発明に用いられるポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有する平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下のポリオール(以下ポリオール−1と呼称することがある)であり、単独のポリオールでも複数のポリオールの混合物でもよい。
【0012】
特に、ソルビトールと水との混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール(以下これをポリオールー2と呼称することがある)を、ポリオール−1とともに用いることにより、一層接着性や寸法安定性に優れる硬質ポリウレタンフォームを製造することができるため好ましい。
ポリオール−2を併用する場合、50〜100重量部のポリオール−1に対してポリオール−2を0〜50重量部の割合で用いることが好ましい。
【0013】
ポリオール−1とポリオール−2を併用する場合、ポリオール−1とポリオール−2の総和が、全ポリオール中50重量%以上100重量%以下が好ましく、80重量%以上100重量%以下がより好ましい。
<ポリオールー1:芳香族アミン系ポリオール含有ポリオール>
本発明に用いられるポリオール−1は、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含有するものであればいずれでもよく、通常のポリウレタンに用いることができる芳香族アミン類とアルキレンオキサイドから得られるポリオールが挙げられる。
【0014】
このポリオール−1の平均官能基数は3.5以上、好ましくは3.8以上であり、4.0以上であることが特に好ましい。
またこのポリオール−1の平均水酸基価は300〜400mgKOH/gであり、330〜370mgKOH/gであることが好ましく、340以上、360mgKOH/g以下であることが特に好ましい。
【0015】
ポリオール−1の平均水酸基価は、平均官能基数が3.5以上であるか、平均水酸基価が300mgKOH/g以上であると、樹脂の架橋密度を充分高めることができ、より優れた寸法安定性を提供することができるため好ましい。また平均水酸基価を400mgKOH/g以下とすると、接着性をより優れた状態で維持できるため好ましい。
【0016】
ポリオール−1の25℃における粘度は、3,000mPa・sec以下、好ましくは2,500mPa・sec以下である。粘度が3,000mPa・sec以下とすることで充填性に優れ好ましい。
本発明で用いられるポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール(以下芳香族アミン系ポリオールと呼称することがある。)を10重量%以上、好ましくは15重量%以上、特に好ましくは20重量%以上含有するものである。該含有量を10重量%以上とすることで、リジッド骨格である芳香環の濃度を高めることができ、より寸法安定性に優れる。
(芳香族アミン系ポリオール)
本発明で用いられる芳香族アミン系ポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールであればいずれでもよく、通常のポリウレタンに用いることができる芳香族アミン類とアルキレンオキサイドから得られるポリオールが挙げられる。
【0017】
この芳香族アミン系ポリオールの平均官能基数は3.5以上、好ましくは3.8以上であり、4.0以上であることが特に好ましい。
またこの芳香族アミン系ポリオールの平均水酸基価は300〜400mgKOH/gであり、330〜370mgKOH/gであることが好ましく、340以上、360mgKOH/g以下であることが特に好ましい。
【0018】
芳香族アミン系ポリオールの平均水酸基価は、平均官能基数が3.5以上であるか、平均水酸基価が300mgKOH/g以上であると、樹脂の架橋密度を充分高めることができ、より優れた寸法安定性を提供することができるため好ましい。また平均水酸基価を400mgKOH/g以下とすると、接着性をより優れた状態で維持できるため好ましい。
【0019】
ポリオールの25℃における粘度は、3,000mPa・sec以下、好ましくは2,500mPa・sec以下である。粘度が3,000mPa・sec以下とすることで充填性に優れ好ましい。
(芳香族アミン類)
本発明の芳香族アミン系ポリオールの製造に用いる芳香族アミンは、アミノ基を有する芳香族化合物であればいずれでもよいが、トリレンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどが好適に用いられる。
【0020】
(アルキレンオキサイド)
本発明の芳香族アミン系ポリオールの製造に用いるアルキレンオキサイドとしては、通常のウレタン原料のポリオール製造に用いることができるものであればいずれでもよく、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドなどがある。このなかでもプロピレンオキサイドを用いることが好ましい。
【0021】
(ポリオール−1および芳香族アミン系ポリオールの製造方法)
芳香族アミン系ポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキシドを開環重合させることにより製造することができる。この開環重合の際に必要に応じて触媒などを用いることができる。芳香族アミン類は単独でも複数を併用してもよい。また必要に応じてその他の活性水素を少なくとも2ヶ月以上有する化合物と併用してもよい。その他の活性水素化合物を併用する場合は、芳香族ポリアミンと活性水素を有する化合物の総和に対して、芳香族ポリアミンが50重量%以上となるようにすることが好ましく、60重量%以上90重量%以下となるようにすることがより好ましい。
【0022】
ポリオール−1としては、上記芳香族アミン系ポリオールをそのまま用いてもよく、また他のポリオールを混合して用いても良い。
この併用する活性水素化合物としては、ポリウレタン用ポリオールに用いることができる活性水素化合物であればいずれでもよいが、具体的には後述するその他の活性水素化合物の例示するものを挙げることができる。そのなかでもトリエタノールアミンやペンタエリスリトール等が好ましい。
【0023】
特にポリオール−1としては、トリレンジアミンとトリエタノールアミンとペンタエリスリトールとの混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールが好ましい。その比率としてはトリレンジアミン/トリエタノールアミン/ペンタエリスリトールが、10〜50/5〜20/40〜85重量部である。
【0024】
<ポリオール−2:ソルビトール系ポリオール>
本発明に用いられるポリオール−2は、ソルビトールにアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールであればいずれでもよい。その製造方法はポリオール−1の芳香族アミンをソルビトールに変えて製造することができる。
ソルビトールの他、活性水素化合物を併用してもよく、水を併用するのが好ましい。
【0025】
このポリオール−2の官能基数としては、4.0以上、6.0以下であることが好ましく、4.5以上、6.0以下であることがさらに好ましく、5.0以上、6.0以下であることが特に好ましい。
またポリオール−2の水酸基価は、200以上、500以下であることが好ましく、300以上、400以下であることがさらに好ましく、330以上、370以下であることが特に好ましい。
【0026】
<その他の活性水素化合物>
本発明のポリオールの製造に併用されるその他の活性水素化合物としては、酸素原子上に活性水素原子、窒素原子上に活性水素を有する化合物、イオウ原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物などを挙げることができる。酸素原子上に活性水素を有する活性水素化合物としては、脂肪族ポリオール類、脂環式ポリオール類、芳香族ポリオール類などを挙げることができる。
【0027】
脂肪族ポリオール類としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどが挙げられる。
脂環式ポリオール類としては、α−メチルグリコシド、ショ糖などが挙げられる。
【0028】
芳香族ポリオール類としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどが挙げられる。
窒素原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物としては、脂肪族アミン類、環状アミン類、アルカノールアミン類などが挙げられる。
脂肪族アミンとしては、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。
【0029】
アルカノールアミン類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどが挙げられる。
イオウ原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物としてはチオグリコールなどのSH基含有活性水素化合物などが挙げられる。
[有機ポリイソシアネート]
本発明の硬質ポリウレタンフォームを製造するに際して用いられる有機ポリイソシアネートとしては、ポリウレタンに用いられる有機ポリイソシアネートであればいずれでもよい。
【0030】
具体的には4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(2,4’−MDI)、2,4−トルエンジイソシアナート(2,4−TDI)、2,6−トルエンジイソシアナート(2,6−TDI)およびこれらの2量体、3量体または多量体、あるいはそれらの混合物である粗製TDI、粗製MDIと称されるもの、並びにこれらの混合物である。また、上記イソシアナートと活性水素化合物との反応物であるイソシアナートプレポリマーなどを用いてもよい。
【0031】
これらのなかでも好ましくは、メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネート混合物(以下ポリメリックMDIと記す)である。ポリメリックMDI中のジフェニルメタンジイソシアネート(以下2核MDIと記す)の含有量は、35〜60mol%、好ましくは40〜50mol%である。2核MDI含有量が35mol%以上とすることにより、ポリメリックMDIの粘度上昇を抑制することができ、流動性に優れるため好ましい。2核MDI含有量が60mol%以下とすることにより、接着性をより優れた状態に維持できるため好ましい。
【0032】
なお、本発明で定義するmol%とは、ゲルパーミッションクロマトグラフィーで測定された面積比に基づくものである。
[発泡剤]
本発明の硬質ポリウレタンフォームを製造するに際して用いることができる発泡剤としては、通常のウレタンフォームの製造に用いることができるものであればいずれを用いてもよい。具体的には、物理発泡剤、化学発泡剤のいずれでも用いることができ、それらは単独でも複数を併用してもよい。
【0033】
物理発泡剤としては、たとえばシクロヘキサン、シクロペンタンなどの炭化水素化合物、炭酸ガスなどを挙げることができる。
化学発泡剤としては、水などを挙げることができる。
このなかでも発泡剤として水を用いることが好ましく、実質的に水単独である場合、従来の技術と比較し、より寸法安定性および接着性に優れた硬質ポリウレタンフォームを製造することができるので好ましい。
【0034】
水の使用量は一般的にはポリオール100重量部当り4.0〜9.0重量部であり、5.0〜8.0重量部が好ましい。
[触媒]
触媒としては、一般的にウレタンフォーム製造に使用されているものであれば何ら問題なく使用できる。たとえばトリメチルアミノエチルピペラジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミンなどのアミン系ウレタン化触媒が使用できる。これらの触媒は、単独または混合して用いることができ、その使用量は活性水素を持つ化合物100部に対して0.0001〜10.0部が適当である。
【0035】
[整泡剤]
整泡剤としては、従来公知の有機珪素界面活性剤が用いられる。たとえば、日本ユニカー(株)製のL−5420、L−5340、SZ−1645、SZ−1627、SZ−1705、SZ−1711など、信越化学工業(株)製のF−343、F−347、F−350S、F−345、F−348などが適当である。これら整泡剤の使用量は、活性水素を持つ化合物と有機ポリイソシアナートの総和100部に対して0.1〜10部である。
【0036】
[その他添加剤]
本発明では、用途や目的に応じて各種添加剤を添加することができる。そのような添加剤として、たとえば、難燃剤、酸化防止剤、着色剤、可塑剤、安定剤などがあげられる。
[硬質ポリウレタンフォームの製造方法]
本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造方法は、前述の特定の混合ポリオールまたはこれを含有する混合ポリオールを含有するポリオールと、有機ポリイソシアネートと、必要に応じて発泡剤、触媒、整泡剤、その他添加剤などから製造することができる。発泡剤としては化学発泡剤、物理発泡剤のいずれでも製造することができる。
【0037】
発泡はどのような状態で実施してもよいが、成型品の形状または形状に類似した金型内部で実施する方法が広く用いられている。
ポリイソシアネートとポリオールとは発泡直前で混合することが好ましい。その他の成分は、必要に応じて予めポリイソシアネートまたはポリオールと予め混合することが一般的であり、それら混合物は混合後直ちに使用しても、貯留し必要量を適宜使用してもよい。その他の成分の混合は必要に応じて適宜その混合の組み合わせ、混合順序、混合後の貯留時間などを決定することができる。
【0038】
このような混合物のうちポリオールとその他の成分の混合物、すなわちポリオールと発泡剤と、触媒と、整泡剤と、その他添加剤とを混合したものをレジンプレミックスと呼称することがある。これらの組成は必要とされる硬質ポリウレタンフォームの品質によって適宜設定することができる。このレジンプレミックスはポリイソシアネートと反応させる。
【0039】
ポリイソシアネートは未変性のものでも変性したものでも、またそれらの混合物のいずれであってもよい。
使用するレジンプレミックスの粘度は、発泡機での混合性、フォームの成形性の観点から2500mPa・s/25℃以下が好ましい。
混合方法は、ダイナミックミキシング、スタティックミキシングいずれでもよく、また両者を併用してもよい。ダイナミックミキシングによる混合方法としては、攪拌翼などにより混合する方法が挙げられる。またスタティックミキシングによる混合方法としては発泡機のマシンヘッド混合室内で混合を行う方法やスタティックミキサーなどを用いて送液配管内で混合を行う方法などが挙げられる。混合温度、圧力は、目的とする軟質ポリウレタンフォームの品質、原料の種類や組成によって必要に応じて任意に設定することができ,混合に先立ち必要に応じて加熱することもできる。
【0040】
レジンプレミックスとポリイソシアネートとを液温15〜50℃、好ましくは20〜30℃で攪拌混合し、オープンモールドに、あるいは場合により高圧下で、必要に応じて温度制御の可能なクローズドモールドに導入することにより硬質ポリウレタンフォームを得ることができる。
モールド(金型)温度は30〜70℃、好ましくは40〜60℃であることが好ましい。
【0041】
レジンプレミックスとポリイソシアネートとの混合比率は特に限定されるものではないが、NCO/活性水素モル比は0.8〜4.0、好ましくは0.9〜2.5である。
[硬質ポリウレタンフォーム]
本発明の硬質ポリウレタンフォームは、発泡剤として水のみを用いて得られ、密度32kg/m3以下であって、70℃、90%相対湿度条件下で48時間処理した時のサイズ収縮率が3.0%以内であり、発泡開始10分後のクラフト紙とのピーリング試験による接着強度が、0.6kgf/50mm以上であり、独立気泡率が80%以上である。
【0042】
本発明で得られる硬質ポリウレタンフォームの独立気泡率は、80%以上であり、85%以上が好ましく、90%以上であることが好ましい。
なお、本発明で定義する独立気泡率とは、通常硬質ポリウレタンフォームでよく用いられている測定方法、すなわち「空気式見掛け容積測定器」を使用して、ASTM D−2856に記載の方法により測定される見掛け容積率(%)である。
【0043】
[硬質ポリウレタンフォームの用途]
本発明の硬質ポリウレタンフォームの用途としては、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築材料などの断熱材が上げられる。具体的には、紙、合板、樹脂あるいは金属面材などとウレタン独自の接着機能を利用して複合化された断熱用途向けのパネル、ボードなどである。本発明で得られる硬質ウレタンフォームは、高い独泡率であることから、優れた断熱性能を有している。また、寸法安定性が優れていることは、経時的なパネル、ボードの変形、収縮が少ないことを意味し、接着性能が優れていることは、面材との剥がれが少なく外観を損なわないことを意味する。すなわち、本発明は、複合化された断熱材の低密度化、高断熱性および優れた外観を可能にするものである。また発泡剤として水のみを用いることができるので、環境上好ましい。
【0044】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
下記表1に示すような成分を用いて硬質ポリウレタンフォームを製造した。以下に各成分および性能の評価方法を示す。
ポリオールA:トリレンジアミン、トリエタノールアミンおよびペンタエリスリトールの混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数3.95、水酸基価350mgKOH/g、粘度1,500mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを14重量%含有。
ポリオールB:トリレンジアミン、トリエタノールアミンおよびペンタエリスリトールの混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数3.87、水酸基価350mgKOH/g、粘度2,000mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを35重量%含有。
ポリオールC:トリレンジアミンおよびトリエタノールアミンの混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数3.74、水酸基価350mgKOH/g、粘度10,000mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを70重量%含有。
ポリオールD:ペンタエリスリトールにプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数4.00、水酸基価350mgKOH/g、粘度1,200mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含まない。
ポリオールE:ソルビトールおよび水の混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数5.53、水酸基価350mgKOH/g、粘度2,800mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含まない。
ポリオールF:ジプロピレングリコールにプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数2.00、水酸基価350mgKOH/g、粘度70mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含まない。
有機イソシアネートA:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−50
2核MDI含有量49.8%
有機イソシアネートB:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−100
2核MDI含有量44.1%
有機イソシアネートC:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−200
2核MDI含有量40.6%
有機イソシアネートD:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−400
2核MDI含有量31.4%
整泡剤:日本ユニカー(株)製品 SZ−1705
触媒 :花王(株)製品 カオライザーNo.1
難燃剤:アクゾーノーベル(株)製品 ファイロールPCF
寸法安定性:表1に示したポリオール、水、整泡剤、触媒および難燃剤を混合して調整したレジンプレミックスに、所定量の上記有機ポリイソシアネートを加え、5秒間高速混合し、直ちに50℃に加温された150×600×50mmのパネルに注入し発泡させた。注入後10分で、紙面材付きの硬質ポリウレタンフォームを取り出し、1夜放置後、95×95×30mmのフォームを切り出した。該フォームの密度を測定後、温度70℃、相対湿度90%のオーブンに入れ、48時間後のサイズ収縮率を測定した。
接着性:表1に示したポリオール、水、整泡剤、触媒および難燃剤を混合して調整したレジンプレミックスに、所定量の上記有機ポリイソシアネートを加え、5秒間高速混合し、直ちに50℃に加温された330×330×80mmのパネルに注入した。注入後10分で、紙面材付きの硬質ポリウレタンフォームを取りだし、紙面材に50×100mmの切りこみをいれ、ピーリング試験により接着強度を測定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【産業上の利用分野】
本発明は、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築材料などの断熱材として広範囲の分野に好適に使用されている硬質ポリウレタンフォームおよびその製造方法に関するものである。特にノンフロン発泡剤によって製造され、優れた諸特性を有する硬質フォームに関する。
【0002】
【従来の技術】
硬質ポリウレタンフォームを製造する際には、発泡剤として、ポリオール100重量部当り10重量部以上のハイドロクロロフルオロカーボン類(以下 HCFC類と記す)が、一般的に使用されている。HCFC類は優れた断熱性能、充填性を有しているが、オゾン層を破壊するため、日本国内でのHCFC類の発泡剤としての使用は、2003年末までとなっている。HCFC類の代替としてハイドロフルオロカーボン類(以下HFC類と記す)が考えられているが、HFC類は、二酸化炭素よりはるかに大きい地球温暖化係数を持っている。そのため、地球環境保護の観点から、実質的に水とイソシアネートとの反応で生成する二酸化炭素単独での発泡(以下完全水発泡と記す)技術の確立が望まれている。
【0003】
従来の技術による完全水発泡で得られた硬質ポリウレタンフォームは、さらなる寸法安定性、特に高温湿熱条件下での寸法安定性の改良が望まれていた。また前記寸法安定性を確保するためには、より高い密度で成形する必要があった。
ところで、水と有機イソシアネートとの反応で得られたポリウレタンは、面材との接着性の改良が望まれていた。完全水発泡により得られる硬質ウレタンフォームでは、その寸法安定性あるいは接着性を改善する方法として、酸無水物を添加する方法(特開平06−199977号公報)、アルキルカーボネートを添加する方法(特開平07−25977号公報)、ブチレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを用いる方法(特開平08−27245号公報)、特定の開始剤にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを用いる方法(特開平06−239956号公報)、有機ポリイソシアネートとして異性体含有ジフェニルメタンジイソシアネート系ポリイソシアネートと特定の水酸基価と官能基数を有するポリエーテルポリオールの組合せを用いる方法(特開平10−204149号公報)などが知られている。
【0004】
特に冷蔵庫、冷凍倉庫、パネルなどの建築材料などの断熱材用途においては、寸法安定性のみならず、他の部材と接合して使用することから、接合する部材との接着性が必要とされ、より寸法安定性、接合する部材との接着性により優れた硬質ポリウレタンフォームが望まれていた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、ノンフロン発泡剤を用いて製造され、接着性などの諸物性に優れた硬質ポリウレタンフォームおよびこのような硬質ポリウレタンフォームの製造方法を提供することを目的としている。特にノンフロン発泡剤を用いて製造され、寸法安定性および接着性に優れる硬質ポリウレタンフォームを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】
本発明に係る硬質ポリウレタンフォームは、ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から製造される硬質ポリウレタンフォームであって、
ポリオールとして、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有し、かつ平均官能基数が3.5以上であり、平均水酸基価が300〜400mgKOH/gであり、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下であるポリオールを用いて製造され、独立気泡率が80%以上の範囲にあることを特徴としている。
【0007】
このポリオールは、トリレンジアミンとトリエタノールアミンとペンタエリスリトールとの混合物にアルキレンオキサイドを付加して得られたポリエーテルポリオールを50重量%以上の量で含有することが望ましい。
またこのポリオールは、ソルビトールと水との混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを50重量%以下含有することが望ましい。
【0008】
有機イソシアネートは、メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートの混合物であり、ジフェニルメタンジイソシアネートの含有量が35〜60mol%であることが望ましい。
前記発泡剤は、水のみであることが望ましい。
また本発明に係る硬質ポリウレタンフォームは、発泡剤として水のみを用いて製造され、密度32kg/m3以下であって、70℃、90%相対湿度条件下で48時間処理した時のサイズ収縮率が3.0%以内であり、発泡開始10分後のクラフト紙とのピーリング試験による接着強度が、0.5kgf/50mm以上であり、独立気泡率が80%以上であることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る硬質ポリウレタンフォームの製造方法は、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有し、かつ平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下のポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他助剤を用いて、硬質ポリウレタンフォームを製造することを特徴としている。
【0010】
本発明の硬質ポリウレタンフォームは、ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤(特に水)、必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から製造することができ、独立気泡率が80%以上であり、接着性、寸法安定性に優れる。
特に特定の混合ポリオールを用いて製造することにより独立気泡率が高く、寸法安定性に優れる硬質ポリウレタンフォームを製造することができる。
【0011】
【発明の具体的説明】
以下本発明の硬質ポリウレタンフォームについて具体的に説明する。
まずこれら製造に用いられる各成分について詳細に説明する
[ポリオール]
本発明に用いられるポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有する平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下のポリオール(以下ポリオール−1と呼称することがある)であり、単独のポリオールでも複数のポリオールの混合物でもよい。
【0012】
特に、ソルビトールと水との混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール(以下これをポリオールー2と呼称することがある)を、ポリオール−1とともに用いることにより、一層接着性や寸法安定性に優れる硬質ポリウレタンフォームを製造することができるため好ましい。
ポリオール−2を併用する場合、50〜100重量部のポリオール−1に対してポリオール−2を0〜50重量部の割合で用いることが好ましい。
【0013】
ポリオール−1とポリオール−2を併用する場合、ポリオール−1とポリオール−2の総和が、全ポリオール中50重量%以上100重量%以下が好ましく、80重量%以上100重量%以下がより好ましい。
<ポリオールー1:芳香族アミン系ポリオール含有ポリオール>
本発明に用いられるポリオール−1は、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含有するものであればいずれでもよく、通常のポリウレタンに用いることができる芳香族アミン類とアルキレンオキサイドから得られるポリオールが挙げられる。
【0014】
このポリオール−1の平均官能基数は3.5以上、好ましくは3.8以上であり、4.0以上であることが特に好ましい。
またこのポリオール−1の平均水酸基価は300〜400mgKOH/gであり、330〜370mgKOH/gであることが好ましく、340以上、360mgKOH/g以下であることが特に好ましい。
【0015】
ポリオール−1の平均水酸基価は、平均官能基数が3.5以上であるか、平均水酸基価が300mgKOH/g以上であると、樹脂の架橋密度を充分高めることができ、より優れた寸法安定性を提供することができるため好ましい。また平均水酸基価を400mgKOH/g以下とすると、接着性をより優れた状態で維持できるため好ましい。
【0016】
ポリオール−1の25℃における粘度は、3,000mPa・sec以下、好ましくは2,500mPa・sec以下である。粘度が3,000mPa・sec以下とすることで充填性に優れ好ましい。
本発明で用いられるポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオール(以下芳香族アミン系ポリオールと呼称することがある。)を10重量%以上、好ましくは15重量%以上、特に好ましくは20重量%以上含有するものである。該含有量を10重量%以上とすることで、リジッド骨格である芳香環の濃度を高めることができ、より寸法安定性に優れる。
(芳香族アミン系ポリオール)
本発明で用いられる芳香族アミン系ポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールであればいずれでもよく、通常のポリウレタンに用いることができる芳香族アミン類とアルキレンオキサイドから得られるポリオールが挙げられる。
【0017】
この芳香族アミン系ポリオールの平均官能基数は3.5以上、好ましくは3.8以上であり、4.0以上であることが特に好ましい。
またこの芳香族アミン系ポリオールの平均水酸基価は300〜400mgKOH/gであり、330〜370mgKOH/gであることが好ましく、340以上、360mgKOH/g以下であることが特に好ましい。
【0018】
芳香族アミン系ポリオールの平均水酸基価は、平均官能基数が3.5以上であるか、平均水酸基価が300mgKOH/g以上であると、樹脂の架橋密度を充分高めることができ、より優れた寸法安定性を提供することができるため好ましい。また平均水酸基価を400mgKOH/g以下とすると、接着性をより優れた状態で維持できるため好ましい。
【0019】
ポリオールの25℃における粘度は、3,000mPa・sec以下、好ましくは2,500mPa・sec以下である。粘度が3,000mPa・sec以下とすることで充填性に優れ好ましい。
(芳香族アミン類)
本発明の芳香族アミン系ポリオールの製造に用いる芳香族アミンは、アミノ基を有する芳香族化合物であればいずれでもよいが、トリレンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどが好適に用いられる。
【0020】
(アルキレンオキサイド)
本発明の芳香族アミン系ポリオールの製造に用いるアルキレンオキサイドとしては、通常のウレタン原料のポリオール製造に用いることができるものであればいずれでもよく、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドなどがある。このなかでもプロピレンオキサイドを用いることが好ましい。
【0021】
(ポリオール−1および芳香族アミン系ポリオールの製造方法)
芳香族アミン系ポリオールは、芳香族アミン類にアルキレンオキシドを開環重合させることにより製造することができる。この開環重合の際に必要に応じて触媒などを用いることができる。芳香族アミン類は単独でも複数を併用してもよい。また必要に応じてその他の活性水素を少なくとも2ヶ月以上有する化合物と併用してもよい。その他の活性水素化合物を併用する場合は、芳香族ポリアミンと活性水素を有する化合物の総和に対して、芳香族ポリアミンが50重量%以上となるようにすることが好ましく、60重量%以上90重量%以下となるようにすることがより好ましい。
【0022】
ポリオール−1としては、上記芳香族アミン系ポリオールをそのまま用いてもよく、また他のポリオールを混合して用いても良い。
この併用する活性水素化合物としては、ポリウレタン用ポリオールに用いることができる活性水素化合物であればいずれでもよいが、具体的には後述するその他の活性水素化合物の例示するものを挙げることができる。そのなかでもトリエタノールアミンやペンタエリスリトール等が好ましい。
【0023】
特にポリオール−1としては、トリレンジアミンとトリエタノールアミンとペンタエリスリトールとの混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールが好ましい。その比率としてはトリレンジアミン/トリエタノールアミン/ペンタエリスリトールが、10〜50/5〜20/40〜85重量部である。
【0024】
<ポリオール−2:ソルビトール系ポリオール>
本発明に用いられるポリオール−2は、ソルビトールにアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールであればいずれでもよい。その製造方法はポリオール−1の芳香族アミンをソルビトールに変えて製造することができる。
ソルビトールの他、活性水素化合物を併用してもよく、水を併用するのが好ましい。
【0025】
このポリオール−2の官能基数としては、4.0以上、6.0以下であることが好ましく、4.5以上、6.0以下であることがさらに好ましく、5.0以上、6.0以下であることが特に好ましい。
またポリオール−2の水酸基価は、200以上、500以下であることが好ましく、300以上、400以下であることがさらに好ましく、330以上、370以下であることが特に好ましい。
【0026】
<その他の活性水素化合物>
本発明のポリオールの製造に併用されるその他の活性水素化合物としては、酸素原子上に活性水素原子、窒素原子上に活性水素を有する化合物、イオウ原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物などを挙げることができる。酸素原子上に活性水素を有する活性水素化合物としては、脂肪族ポリオール類、脂環式ポリオール類、芳香族ポリオール類などを挙げることができる。
【0027】
脂肪族ポリオール類としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどが挙げられる。
脂環式ポリオール類としては、α−メチルグリコシド、ショ糖などが挙げられる。
【0028】
芳香族ポリオール類としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFなどが挙げられる。
窒素原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物としては、脂肪族アミン類、環状アミン類、アルカノールアミン類などが挙げられる。
脂肪族アミンとしては、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどが挙げられる。
【0029】
アルカノールアミン類としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンなどが挙げられる。
イオウ原子上に活性水素原子を有する活性水素化合物としてはチオグリコールなどのSH基含有活性水素化合物などが挙げられる。
[有機ポリイソシアネート]
本発明の硬質ポリウレタンフォームを製造するに際して用いられる有機ポリイソシアネートとしては、ポリウレタンに用いられる有機ポリイソシアネートであればいずれでもよい。
【0030】
具体的には4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート(2,4’−MDI)、2,4−トルエンジイソシアナート(2,4−TDI)、2,6−トルエンジイソシアナート(2,6−TDI)およびこれらの2量体、3量体または多量体、あるいはそれらの混合物である粗製TDI、粗製MDIと称されるもの、並びにこれらの混合物である。また、上記イソシアナートと活性水素化合物との反応物であるイソシアナートプレポリマーなどを用いてもよい。
【0031】
これらのなかでも好ましくは、メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネート混合物(以下ポリメリックMDIと記す)である。ポリメリックMDI中のジフェニルメタンジイソシアネート(以下2核MDIと記す)の含有量は、35〜60mol%、好ましくは40〜50mol%である。2核MDI含有量が35mol%以上とすることにより、ポリメリックMDIの粘度上昇を抑制することができ、流動性に優れるため好ましい。2核MDI含有量が60mol%以下とすることにより、接着性をより優れた状態に維持できるため好ましい。
【0032】
なお、本発明で定義するmol%とは、ゲルパーミッションクロマトグラフィーで測定された面積比に基づくものである。
[発泡剤]
本発明の硬質ポリウレタンフォームを製造するに際して用いることができる発泡剤としては、通常のウレタンフォームの製造に用いることができるものであればいずれを用いてもよい。具体的には、物理発泡剤、化学発泡剤のいずれでも用いることができ、それらは単独でも複数を併用してもよい。
【0033】
物理発泡剤としては、たとえばシクロヘキサン、シクロペンタンなどの炭化水素化合物、炭酸ガスなどを挙げることができる。
化学発泡剤としては、水などを挙げることができる。
このなかでも発泡剤として水を用いることが好ましく、実質的に水単独である場合、従来の技術と比較し、より寸法安定性および接着性に優れた硬質ポリウレタンフォームを製造することができるので好ましい。
【0034】
水の使用量は一般的にはポリオール100重量部当り4.0〜9.0重量部であり、5.0〜8.0重量部が好ましい。
[触媒]
触媒としては、一般的にウレタンフォーム製造に使用されているものであれば何ら問題なく使用できる。たとえばトリメチルアミノエチルピペラジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリン、トリエチレンジアミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミンなどのアミン系ウレタン化触媒が使用できる。これらの触媒は、単独または混合して用いることができ、その使用量は活性水素を持つ化合物100部に対して0.0001〜10.0部が適当である。
【0035】
[整泡剤]
整泡剤としては、従来公知の有機珪素界面活性剤が用いられる。たとえば、日本ユニカー(株)製のL−5420、L−5340、SZ−1645、SZ−1627、SZ−1705、SZ−1711など、信越化学工業(株)製のF−343、F−347、F−350S、F−345、F−348などが適当である。これら整泡剤の使用量は、活性水素を持つ化合物と有機ポリイソシアナートの総和100部に対して0.1〜10部である。
【0036】
[その他添加剤]
本発明では、用途や目的に応じて各種添加剤を添加することができる。そのような添加剤として、たとえば、難燃剤、酸化防止剤、着色剤、可塑剤、安定剤などがあげられる。
[硬質ポリウレタンフォームの製造方法]
本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造方法は、前述の特定の混合ポリオールまたはこれを含有する混合ポリオールを含有するポリオールと、有機ポリイソシアネートと、必要に応じて発泡剤、触媒、整泡剤、その他添加剤などから製造することができる。発泡剤としては化学発泡剤、物理発泡剤のいずれでも製造することができる。
【0037】
発泡はどのような状態で実施してもよいが、成型品の形状または形状に類似した金型内部で実施する方法が広く用いられている。
ポリイソシアネートとポリオールとは発泡直前で混合することが好ましい。その他の成分は、必要に応じて予めポリイソシアネートまたはポリオールと予め混合することが一般的であり、それら混合物は混合後直ちに使用しても、貯留し必要量を適宜使用してもよい。その他の成分の混合は必要に応じて適宜その混合の組み合わせ、混合順序、混合後の貯留時間などを決定することができる。
【0038】
このような混合物のうちポリオールとその他の成分の混合物、すなわちポリオールと発泡剤と、触媒と、整泡剤と、その他添加剤とを混合したものをレジンプレミックスと呼称することがある。これらの組成は必要とされる硬質ポリウレタンフォームの品質によって適宜設定することができる。このレジンプレミックスはポリイソシアネートと反応させる。
【0039】
ポリイソシアネートは未変性のものでも変性したものでも、またそれらの混合物のいずれであってもよい。
使用するレジンプレミックスの粘度は、発泡機での混合性、フォームの成形性の観点から2500mPa・s/25℃以下が好ましい。
混合方法は、ダイナミックミキシング、スタティックミキシングいずれでもよく、また両者を併用してもよい。ダイナミックミキシングによる混合方法としては、攪拌翼などにより混合する方法が挙げられる。またスタティックミキシングによる混合方法としては発泡機のマシンヘッド混合室内で混合を行う方法やスタティックミキサーなどを用いて送液配管内で混合を行う方法などが挙げられる。混合温度、圧力は、目的とする軟質ポリウレタンフォームの品質、原料の種類や組成によって必要に応じて任意に設定することができ,混合に先立ち必要に応じて加熱することもできる。
【0040】
レジンプレミックスとポリイソシアネートとを液温15〜50℃、好ましくは20〜30℃で攪拌混合し、オープンモールドに、あるいは場合により高圧下で、必要に応じて温度制御の可能なクローズドモールドに導入することにより硬質ポリウレタンフォームを得ることができる。
モールド(金型)温度は30〜70℃、好ましくは40〜60℃であることが好ましい。
【0041】
レジンプレミックスとポリイソシアネートとの混合比率は特に限定されるものではないが、NCO/活性水素モル比は0.8〜4.0、好ましくは0.9〜2.5である。
[硬質ポリウレタンフォーム]
本発明の硬質ポリウレタンフォームは、発泡剤として水のみを用いて得られ、密度32kg/m3以下であって、70℃、90%相対湿度条件下で48時間処理した時のサイズ収縮率が3.0%以内であり、発泡開始10分後のクラフト紙とのピーリング試験による接着強度が、0.6kgf/50mm以上であり、独立気泡率が80%以上である。
【0042】
本発明で得られる硬質ポリウレタンフォームの独立気泡率は、80%以上であり、85%以上が好ましく、90%以上であることが好ましい。
なお、本発明で定義する独立気泡率とは、通常硬質ポリウレタンフォームでよく用いられている測定方法、すなわち「空気式見掛け容積測定器」を使用して、ASTM D−2856に記載の方法により測定される見掛け容積率(%)である。
【0043】
[硬質ポリウレタンフォームの用途]
本発明の硬質ポリウレタンフォームの用途としては、冷蔵庫、冷凍倉庫、建築材料などの断熱材が上げられる。具体的には、紙、合板、樹脂あるいは金属面材などとウレタン独自の接着機能を利用して複合化された断熱用途向けのパネル、ボードなどである。本発明で得られる硬質ウレタンフォームは、高い独泡率であることから、優れた断熱性能を有している。また、寸法安定性が優れていることは、経時的なパネル、ボードの変形、収縮が少ないことを意味し、接着性能が優れていることは、面材との剥がれが少なく外観を損なわないことを意味する。すなわち、本発明は、複合化された断熱材の低密度化、高断熱性および優れた外観を可能にするものである。また発泡剤として水のみを用いることができるので、環境上好ましい。
【0044】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
下記表1に示すような成分を用いて硬質ポリウレタンフォームを製造した。以下に各成分および性能の評価方法を示す。
ポリオールA:トリレンジアミン、トリエタノールアミンおよびペンタエリスリトールの混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数3.95、水酸基価350mgKOH/g、粘度1,500mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを14重量%含有。
ポリオールB:トリレンジアミン、トリエタノールアミンおよびペンタエリスリトールの混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数3.87、水酸基価350mgKOH/g、粘度2,000mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを35重量%含有。
ポリオールC:トリレンジアミンおよびトリエタノールアミンの混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数3.74、水酸基価350mgKOH/g、粘度10,000mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを70重量%含有。
ポリオールD:ペンタエリスリトールにプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数4.00、水酸基価350mgKOH/g、粘度1,200mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含まない。
ポリオールE:ソルビトールおよび水の混合物にプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数5.53、水酸基価350mgKOH/g、粘度2,800mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含まない。
ポリオールF:ジプロピレングリコールにプロピレンオキサイドを付加した、平均官能基数2.00、水酸基価350mgKOH/g、粘度70mPa・secのポリエーテルポリオール。芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを含まない。
有機イソシアネートA:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−50
2核MDI含有量49.8%
有機イソシアネートB:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−100
2核MDI含有量44.1%
有機イソシアネートC:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−200
2核MDI含有量40.6%
有機イソシアネートD:三井武田ケミカル(株)製品 コスモネートM−400
2核MDI含有量31.4%
整泡剤:日本ユニカー(株)製品 SZ−1705
触媒 :花王(株)製品 カオライザーNo.1
難燃剤:アクゾーノーベル(株)製品 ファイロールPCF
寸法安定性:表1に示したポリオール、水、整泡剤、触媒および難燃剤を混合して調整したレジンプレミックスに、所定量の上記有機ポリイソシアネートを加え、5秒間高速混合し、直ちに50℃に加温された150×600×50mmのパネルに注入し発泡させた。注入後10分で、紙面材付きの硬質ポリウレタンフォームを取り出し、1夜放置後、95×95×30mmのフォームを切り出した。該フォームの密度を測定後、温度70℃、相対湿度90%のオーブンに入れ、48時間後のサイズ収縮率を測定した。
接着性:表1に示したポリオール、水、整泡剤、触媒および難燃剤を混合して調整したレジンプレミックスに、所定量の上記有機ポリイソシアネートを加え、5秒間高速混合し、直ちに50℃に加温された330×330×80mmのパネルに注入した。注入後10分で、紙面材付きの硬質ポリウレタンフォームを取りだし、紙面材に50×100mmの切りこみをいれ、ピーリング試験により接着強度を測定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
Claims (7)
- ポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他の助剤から製造される硬質ポリウレタンフォームであって、
ポリオールとして、芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有し、かつ平均官能基数が3.5以上であり、平均水酸基価が300〜400mgKOH/gであり、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下であるポリオールを用いて製造され、独立気泡率が80%以上の範囲にあることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。 - 前記ポリオールが、トリレンジアミンとトリエタノールアミンとペンタエリスリトールとの混合物にアルキレンオキサイドを付加して得られたポリエーテルポリオールを50重量%以上の量で含有することを特徴とする請求項1に記載の硬質ポリウレタンフォーム。
- 前記ポリオールが、ソルビトールと水との混合物にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを50重量%以下含有することを特徴とする請求項2に記載の硬質ポリウレタンフォーム。
- 前記有機イソシアネートが、メチレン架橋ポリフェニルポリイソシアネートの混合物であり、ジフェニルメタンジイソシアネートの含有量が35〜60mol%であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の硬質ポリウレタンフォーム。
- 前記発泡剤が、水のみであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の硬質ポリウレタンフォーム。
- 発泡剤として水のみを用いて製造され、密度32kg/m3以下であって、70℃、90%相対湿度条件下で48時間処理した時のサイズ収縮率が3.0%以内であり、発泡開始10分後のクラフト紙とのピーリング試験による接着強度が、0.5kgf/50mm以上であり、独立気泡率が80%以上であることを特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。
- 芳香族アミン類にアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを10重量%以上含有する、平均官能基数が3.5以上、平均水酸基価が300〜400mgKOH/g、25℃での粘度が3,000mPa・sec以下のポリオール、有機イソシアネート、発泡剤、および必要に応じて触媒、整泡剤、その他助剤を用いて、硬質ポリウレタンフォームを製造することを特徴とする硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
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CN114133512A (zh) * | 2021-12-15 | 2022-03-04 | 上海东大聚氨酯有限公司 | 聚氨酯防盗门用全水发泡聚氨酯原料组合物及其制备方法 |
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