JP2004034852A - 移動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動機構の提供。
【解決手段】駆動部、伝動部及び受動部で組成され、駆動部が車体に架設されて前後のローラを具え、前後のローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足による操作に供され、伝動部が伝動歯車とされ、後ろローラの末端部分に取り付けられて後ろローラと共同回転し、受動部が受動歯車とされ、車輪の輪軸に取り付けられて伝動歯車と噛み合うか、或いは受動部が前後の受動歯車及びチェーンで組成され、チェーンが二つの受動歯車に掛けられ、且つ前受動歯車と伝動歯車が噛み合い、後ろ受動歯車が車輪の輪軸に取り付けられ、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングを行うことにより前後のローラを回転させ、後ろローラの伝動部が受動部を駆動し車輪を前に移動させる。
【選択図】 図4
【解決手段】駆動部、伝動部及び受動部で組成され、駆動部が車体に架設されて前後のローラを具え、前後のローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足による操作に供され、伝動部が伝動歯車とされ、後ろローラの末端部分に取り付けられて後ろローラと共同回転し、受動部が受動歯車とされ、車輪の輪軸に取り付けられて伝動歯車と噛み合うか、或いは受動部が前後の受動歯車及びチェーンで組成され、チェーンが二つの受動歯車に掛けられ、且つ前受動歯車と伝動歯車が噛み合い、後ろ受動歯車が車輪の輪軸に取り付けられ、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングを行うことにより前後のローラを回転させ、後ろローラの伝動部が受動部を駆動し車輪を前に移動させる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の移動機構に係り、使用者の両足のウォーキング或いはランニング操作により車体を前向きに移動させる、移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在一般に目にする自転車は、その運転の基本原理が、使用者の両足でペダルを踏んで円周運動を行い、使用者の両足の施力を車両移動の動作エネルギーに変換することとされる。基本的に、このような移動機構には三つの主要な欠点がある。即ち、第1の欠点は、ペダルが90度と270度の間に位置する時にしか使用者の両足の施力をペダルに伝送して車両移動の動作エネルギーに変換することができないことである(図1参照)。第2の主要な欠点は、施力伝送効率の点から、ただペダルが約45度と315度の間にある時しか、比較的高い伝送効率を有さないことである(図2参照)。第3の主要な欠点は、使用者が通常、サドル上に座り、両足でペダルを踏まねば車両を駆動できないことである。しかし、両足の施力は相当に有限である。一般に、両足の平均施力は使用者の体重の約4分の1にしかならない。このような明らかな欠点は従来より問題とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は上記従来の技術の発生する欠点を鑑み、その基本学理を研究並びに改善し、その結果、以下のことを発見した。もし車体を一つの地面とθ角をなす傾斜面に改変し、且つその底部に車輪を取り付け(図3の如し)、もし使用者が車体上に立ち、ウォーキング或いはランニングすると、その車体に対する総施力は使用者の身体の重力とウォーキング或いはランニングの動力を含み、もしその総施力をFとすれば、物理運動力学に依り、FはAとBの二つの作用力に分解できる。作用力Aの大きさはF×sin(θ)、作用力Bの大きさはF×cos(θ)である。作用力Aは使用者に車体を滑り下ろさせ、適当な設計の移動機構により、それを車体を前向きに移動させる動作エネルギーに変換することができる。作用力Bはおもに車体に掛けられ、これによりまたCとDの二つの作用力に分けられる。作用力Cの大きさはF×cos(θ)×sin(θ)、作用力Dの大きさはF×cos(θ)2 である。作用力Cは直接車体を前に移動させる。作用力Dは車輪を透過して地面に吸収される。以上を総合すると、上述の車体の前向き移動の総動作エネルギーは作用力Aに作用力Cを加えたもので、その大きさは、F×sin(θ)×(1+cos(θ))である。すなわち、もしθが30度であれば、その大きさは約0.9339×Fで、もしθが45度であれば、その大きさは1.2071×Fである。言い換えると、もし体重が60kgの使用者であって、且つθが30度であれば、上述の車体の前向き移動の作用力は55.98kgより大きく、もし体重が60kgの使用者であって、且つθが45度であれば、上述の車体の前向き移動の作用力は72.426kgより大きい。伝統的な自転車と比較すると、上述の車体の前向き移動の平均作用力は伝統的な自転車の約4倍である。このほか、上述の車体の前向き移動の作用力の大きさと伝送効率は終始安定を保持し、伝統的な自転車のように約半分の時間内に低効率、減衰或いは停止状態を現出することがない。総合すると、本発明者は、適当な設計の移動機構を経過することで、上述の車体前向き移動の動作エネルギーが伝統的な自転車の少なくとも8倍になりうることを発見した。
【0004】
本発明者は上述の発見した基本学理に基づき、上述の基本学理に基づく移動機構の研究を進め、ついに本発明の移動機構を完成し、それは使用者の両足のウォーキング或いはランニング動作により車体を前向きに移動させるのに供され、使用者自身の行う機能をいずれも車両移動の動作エネルギーに変換でき、使用上、極めて楽で、機能を増進した発明である。
【0005】
本発明の主要な目的は、使用者の両足のウォーキング或いはランニング動作により車体を前向きに移動させるのに供され、且つ使用上、極めて楽である移動機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、移動機構において、
駆動部とされ、車体に架設され、前ローラ、後ろローラを具え、且つ前ローラ、後ろローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足の操作制御に供される、上記駆動部と、
伝動部とされ、一つの伝動歯車とされて後ろローラの末端部分に取り付けられると共に、後ろローラと共同回転する、上記伝動部と、
受動部とされ、一つの受動歯車とされ、車輪の輪軸に取り付けられて伝動歯車と噛み合う、上記受動部と、
を具え、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングすることにより前ローラ、後ろローラが回転し、後ろローラに取り付けられた伝動部が同時に受動部を駆動して車輪を移動させることを特徴とする、移動機構としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の移動機構において、前ローラ、後ろローラが車体に開設された二つの溝内に収容され、且つ前ローラ、後ろローラの末端部分より軸が凸伸し、これら軸が溝内壁に設けられた取り付け孔に位置決めされたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項3の発明は、請求項1に記載の移動機構において、受動歯車の歯数が伝動歯車の歯数より少なく、これにより受動歯車の回転速度が伝動歯車の回転速度より速くされて車輪移動の速度が増加され並びに使用上、省力化されたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項4の発明は、請求項1に記載の移動機構において、動力帯の外表面に複数の凸条が形成されて使用者の両足の接触面積を増加すると共に滑り止め機能を達成することを特徴とする、移動機構としている。
請求項5の発明は、移動機構において、
駆動部とされ、車体に架設され、前ローラ、後ろローラを具え、且つ前ローラ、後ろローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足の操作制御に供される、上記駆動部と、
伝動部とされ、一つの伝動歯車とされて後ろローラの末端部分に取り付けられると共に、後ろローラと共同回転する、上記伝動部と、
受動部とされ、前受動歯車と後ろ受動歯車及びチェーンで組成され、該チェーンがこれら二つの受動歯車に掛けられ、且つ前受動歯車と伝動歯車が噛み合い、後ろ受動歯車が車輪の輪軸に取り付けられた、上記受動部と、
を具え、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングすることにより前ローラ、後ろローラが回転し、後ろローラに取り付けられた伝動部が同時に受動部を駆動して車輪を移動させることを特徴とする、移動機構としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載の移動機構において、前ローラ、後ろローラが車体に開設された二つの溝内に収容され、且つ前ローラ、後ろローラの末端部分より軸が凸伸し、これら軸が溝内壁に設けられた取り付け孔に位置決めされたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項7の発明は、請求項5に記載の移動機構において、同じ歯のピッチの下で、前受動歯車の歯数が伝動歯車の歯数より少なくされ、これにより前受動歯車の回転速度が伝動歯車の回転速度より速くされて車輪移動の速度が増加され並びに使用上、省力化されたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項8の発明は、請求項5に記載の移動機構において、受動部の後ろ受動歯車部分に変速器が増設されて車輪移動の速度をセルフ調整し並びに使用上、省力化できることを特徴とする、移動機構としている。
請求項9の発明は、請求項5に記載の移動機構において、動力帯の外表面に複数の凸条が形成されて使用者の両足の接触面積を増加すると共に滑り止め機能を達成することを特徴とする、移動機構としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は一種の移動機構を提供し、図4から図6の本発明の分解斜視図、組合せ図及び動作説明図に示されるように、該移動機構は、駆動部1、伝動部2及び受動部3を具えている。該駆動部1は前ローラ10、後ろローラ11及び動力帯12で組成されている。前ローラ10、後ろローラ11は車体4に開設された二つの溝40内に収容され、且つ前ローラ10、後ろローラ11の末端部分より軸13が凸伸し、これら軸13が溝40の内壁に設けられた取り付け孔41に置かれ位置決めされる。動力帯12の両端は前ローラ10、後ろローラ11の間に掛けられた後に相互に接合され、且つ動力帯12の上向き面が使用者の両足で立って操作するのに供される。伝動部2は伝動歯車20とされ、該伝動歯車20が後ろローラ11末端部分の軸13に取り付けられ並びに後ろローラ11と共同回転する。受動部3は受動歯車30とされ、該受動歯車30が車体4の後端に開設された切溝42内に置かれ並びに車輪43の輪軸44に取り付けられて伝動歯車20と噛み合う。
【0008】
起動時、図6に示されるように、使用者が両手で車体4の操縦桿45に設けられたハンドル46を握持し、両足で動力帯12の上向き面に立ち並びに前向きにウォーキング或いはランニングする。これにより動力帯12が前ローラ10、後ろローラ11を駆動して逆時計方向に回転させ、後ろローラ11に連接された伝動歯車20もまた逆時計方向に回転し、並びにそれと噛み合う受動歯車30を駆動して時計回りの方向に回転させる。これと同時に、受動歯車30と同軸(即ち輪軸44)の車輪43も駆動されて時計回りに回転して車体4を前に移動させる。
【0009】
このほか、同じ歯のピッチにあって、受動歯車30の歯数を伝動歯車20の歯数より少なくでき、これにより受動歯車30の回転速度を伝動歯車20の回転速度より速くし、これにより車輪43移動の速度を加速して操作者の使用を更に楽にすることができる。
【0010】
続いて図7、図8の、本発明のもう一つの実施例の分解斜視図及び動作表示図を参照されたい。その全体構造は先の実施例とほぼ同じであるため、同じである部分については説明を省略する。その異なる所は、受動部3が前受動歯車31、後ろ受動歯車32及びチェーン33で組成され、そのチェーン33が前受動歯車31と後ろ受動歯車32に掛けられ、ならびに共同で車体4後端に開設された切溝42内に収容され、且つ前受動歯車31に軸34が貫通して固定されて前述の伝動歯車20と噛み合い、後ろ受動歯車32が車輪43の輪軸44に取り付けられていることにある。
【0011】
その起動時には、図8に示されるように、使用者は前述と同様に両手で車体4の操縦桿45に設けられたハンドル46を握持し、両足で動力帯12の上向き面に立ち並びに前向きにウォーキング或いはランニング動作を行う。これにより動力帯12が前ローラ10、後ろローラ11を駆動して逆時計回りに回転させ、後ろローラ11に連接された伝動歯車20もまた逆時計回りに回転し、並びにそれに連結されたチェーン33及びそれが噛み合う前受動歯車31を時計回りに回転させ、後ろ受動歯車32もまたチェーン33の駆動を受けて時計回りに回転し、これと同時に、後ろ受動歯車32と同軸(すなわち輪軸44)の車輪43も駆動されて時計回り方向に回転して車体4を前に移動させる。
【0012】
当然、同じ歯のピッチにあって、前受動歯車31の歯数を伝動歯車20の歯数より少なくでき、これにより前受動歯車31の回転速度を伝動歯車20の回転速度より速くし、これにより車輪43移動の速度を加速して操作者の使用を更に楽にすることができる。
【0013】
このほか、受動部3の後ろ受動歯車32部分に変速器(図示せず)を増設して、車輪43移動の速度をセルフ調整し並びに使用上更に楽に行えるようにすることができる。
【0014】
さらに、上述の二つの実施例に記載の動力帯12はその外表面に複数の凸条120(各図に表示)を形成することができ、これにより使用者の両足の接触面積を増すと共に滑り止め防止の効果を達成することができる。
【0015】
このほか、上述の二つの実施例中に記載の伝動部2は後ろローラ11への組み付けに限定されるわけではなく、前ローラ10に組み付けることも可能で(すなわち前輪駆動に改変)、且つ該伝動部2とそれに連接された受動部3もまた実施例中の単一セット表現に限定されるわけではなく、言い換えると、複数に増設できる。
【0016】
しかし、以上に述べたことは本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、本発明の上述の方法、形状、構造、装置を利用してなしうる変化は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【0017】
【発明の効果】
総合すると、本発明の提供する移動機構は、予期された機能を達成し、且つその出願前に公開されておらず、進歩性と実用性を具備し、確実に特許の要件に符合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の伝統的な自転車のペダルの円周運動図である。
【図2】周知の伝統的な自転車のペダルの施力伝送効率図である。
【図3】本発明の作用力解析図である。
【図4】本発明の分解斜視図である。
【図5】本発明の組合せ斜視図である。
【図6】本発明の作動表示図である。
【図7】本発明のもう一つの実施例の分解斜視図である。
【図8】本発明のもう一つの実施例の作動表示図である。
【符号の説明】
1 駆動部 10 前ローラ
11 後ろローラ 12 動力帯
120 凸条 13 軸
2 伝動部 20 伝動歯車
3 受動部 30 受動歯車
31 前受動歯車 32 後ろ受動歯車
33 チェーン 34 軸
4 車体 40 溝
41 取り付け孔 42 切溝
43 車輪 44 輪軸
45 操縦桿 46 ハンドル
【発明の属する技術分野】
本発明は一種の移動機構に係り、使用者の両足のウォーキング或いはランニング操作により車体を前向きに移動させる、移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在一般に目にする自転車は、その運転の基本原理が、使用者の両足でペダルを踏んで円周運動を行い、使用者の両足の施力を車両移動の動作エネルギーに変換することとされる。基本的に、このような移動機構には三つの主要な欠点がある。即ち、第1の欠点は、ペダルが90度と270度の間に位置する時にしか使用者の両足の施力をペダルに伝送して車両移動の動作エネルギーに変換することができないことである(図1参照)。第2の主要な欠点は、施力伝送効率の点から、ただペダルが約45度と315度の間にある時しか、比較的高い伝送効率を有さないことである(図2参照)。第3の主要な欠点は、使用者が通常、サドル上に座り、両足でペダルを踏まねば車両を駆動できないことである。しかし、両足の施力は相当に有限である。一般に、両足の平均施力は使用者の体重の約4分の1にしかならない。このような明らかな欠点は従来より問題とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は上記従来の技術の発生する欠点を鑑み、その基本学理を研究並びに改善し、その結果、以下のことを発見した。もし車体を一つの地面とθ角をなす傾斜面に改変し、且つその底部に車輪を取り付け(図3の如し)、もし使用者が車体上に立ち、ウォーキング或いはランニングすると、その車体に対する総施力は使用者の身体の重力とウォーキング或いはランニングの動力を含み、もしその総施力をFとすれば、物理運動力学に依り、FはAとBの二つの作用力に分解できる。作用力Aの大きさはF×sin(θ)、作用力Bの大きさはF×cos(θ)である。作用力Aは使用者に車体を滑り下ろさせ、適当な設計の移動機構により、それを車体を前向きに移動させる動作エネルギーに変換することができる。作用力Bはおもに車体に掛けられ、これによりまたCとDの二つの作用力に分けられる。作用力Cの大きさはF×cos(θ)×sin(θ)、作用力Dの大きさはF×cos(θ)2 である。作用力Cは直接車体を前に移動させる。作用力Dは車輪を透過して地面に吸収される。以上を総合すると、上述の車体の前向き移動の総動作エネルギーは作用力Aに作用力Cを加えたもので、その大きさは、F×sin(θ)×(1+cos(θ))である。すなわち、もしθが30度であれば、その大きさは約0.9339×Fで、もしθが45度であれば、その大きさは1.2071×Fである。言い換えると、もし体重が60kgの使用者であって、且つθが30度であれば、上述の車体の前向き移動の作用力は55.98kgより大きく、もし体重が60kgの使用者であって、且つθが45度であれば、上述の車体の前向き移動の作用力は72.426kgより大きい。伝統的な自転車と比較すると、上述の車体の前向き移動の平均作用力は伝統的な自転車の約4倍である。このほか、上述の車体の前向き移動の作用力の大きさと伝送効率は終始安定を保持し、伝統的な自転車のように約半分の時間内に低効率、減衰或いは停止状態を現出することがない。総合すると、本発明者は、適当な設計の移動機構を経過することで、上述の車体前向き移動の動作エネルギーが伝統的な自転車の少なくとも8倍になりうることを発見した。
【0004】
本発明者は上述の発見した基本学理に基づき、上述の基本学理に基づく移動機構の研究を進め、ついに本発明の移動機構を完成し、それは使用者の両足のウォーキング或いはランニング動作により車体を前向きに移動させるのに供され、使用者自身の行う機能をいずれも車両移動の動作エネルギーに変換でき、使用上、極めて楽で、機能を増進した発明である。
【0005】
本発明の主要な目的は、使用者の両足のウォーキング或いはランニング動作により車体を前向きに移動させるのに供され、且つ使用上、極めて楽である移動機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、移動機構において、
駆動部とされ、車体に架設され、前ローラ、後ろローラを具え、且つ前ローラ、後ろローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足の操作制御に供される、上記駆動部と、
伝動部とされ、一つの伝動歯車とされて後ろローラの末端部分に取り付けられると共に、後ろローラと共同回転する、上記伝動部と、
受動部とされ、一つの受動歯車とされ、車輪の輪軸に取り付けられて伝動歯車と噛み合う、上記受動部と、
を具え、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングすることにより前ローラ、後ろローラが回転し、後ろローラに取り付けられた伝動部が同時に受動部を駆動して車輪を移動させることを特徴とする、移動機構としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の移動機構において、前ローラ、後ろローラが車体に開設された二つの溝内に収容され、且つ前ローラ、後ろローラの末端部分より軸が凸伸し、これら軸が溝内壁に設けられた取り付け孔に位置決めされたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項3の発明は、請求項1に記載の移動機構において、受動歯車の歯数が伝動歯車の歯数より少なく、これにより受動歯車の回転速度が伝動歯車の回転速度より速くされて車輪移動の速度が増加され並びに使用上、省力化されたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項4の発明は、請求項1に記載の移動機構において、動力帯の外表面に複数の凸条が形成されて使用者の両足の接触面積を増加すると共に滑り止め機能を達成することを特徴とする、移動機構としている。
請求項5の発明は、移動機構において、
駆動部とされ、車体に架設され、前ローラ、後ろローラを具え、且つ前ローラ、後ろローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足の操作制御に供される、上記駆動部と、
伝動部とされ、一つの伝動歯車とされて後ろローラの末端部分に取り付けられると共に、後ろローラと共同回転する、上記伝動部と、
受動部とされ、前受動歯車と後ろ受動歯車及びチェーンで組成され、該チェーンがこれら二つの受動歯車に掛けられ、且つ前受動歯車と伝動歯車が噛み合い、後ろ受動歯車が車輪の輪軸に取り付けられた、上記受動部と、
を具え、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングすることにより前ローラ、後ろローラが回転し、後ろローラに取り付けられた伝動部が同時に受動部を駆動して車輪を移動させることを特徴とする、移動機構としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載の移動機構において、前ローラ、後ろローラが車体に開設された二つの溝内に収容され、且つ前ローラ、後ろローラの末端部分より軸が凸伸し、これら軸が溝内壁に設けられた取り付け孔に位置決めされたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項7の発明は、請求項5に記載の移動機構において、同じ歯のピッチの下で、前受動歯車の歯数が伝動歯車の歯数より少なくされ、これにより前受動歯車の回転速度が伝動歯車の回転速度より速くされて車輪移動の速度が増加され並びに使用上、省力化されたことを特徴とする、移動機構としている。
請求項8の発明は、請求項5に記載の移動機構において、受動部の後ろ受動歯車部分に変速器が増設されて車輪移動の速度をセルフ調整し並びに使用上、省力化できることを特徴とする、移動機構としている。
請求項9の発明は、請求項5に記載の移動機構において、動力帯の外表面に複数の凸条が形成されて使用者の両足の接触面積を増加すると共に滑り止め機能を達成することを特徴とする、移動機構としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は一種の移動機構を提供し、図4から図6の本発明の分解斜視図、組合せ図及び動作説明図に示されるように、該移動機構は、駆動部1、伝動部2及び受動部3を具えている。該駆動部1は前ローラ10、後ろローラ11及び動力帯12で組成されている。前ローラ10、後ろローラ11は車体4に開設された二つの溝40内に収容され、且つ前ローラ10、後ろローラ11の末端部分より軸13が凸伸し、これら軸13が溝40の内壁に設けられた取り付け孔41に置かれ位置決めされる。動力帯12の両端は前ローラ10、後ろローラ11の間に掛けられた後に相互に接合され、且つ動力帯12の上向き面が使用者の両足で立って操作するのに供される。伝動部2は伝動歯車20とされ、該伝動歯車20が後ろローラ11末端部分の軸13に取り付けられ並びに後ろローラ11と共同回転する。受動部3は受動歯車30とされ、該受動歯車30が車体4の後端に開設された切溝42内に置かれ並びに車輪43の輪軸44に取り付けられて伝動歯車20と噛み合う。
【0008】
起動時、図6に示されるように、使用者が両手で車体4の操縦桿45に設けられたハンドル46を握持し、両足で動力帯12の上向き面に立ち並びに前向きにウォーキング或いはランニングする。これにより動力帯12が前ローラ10、後ろローラ11を駆動して逆時計方向に回転させ、後ろローラ11に連接された伝動歯車20もまた逆時計方向に回転し、並びにそれと噛み合う受動歯車30を駆動して時計回りの方向に回転させる。これと同時に、受動歯車30と同軸(即ち輪軸44)の車輪43も駆動されて時計回りに回転して車体4を前に移動させる。
【0009】
このほか、同じ歯のピッチにあって、受動歯車30の歯数を伝動歯車20の歯数より少なくでき、これにより受動歯車30の回転速度を伝動歯車20の回転速度より速くし、これにより車輪43移動の速度を加速して操作者の使用を更に楽にすることができる。
【0010】
続いて図7、図8の、本発明のもう一つの実施例の分解斜視図及び動作表示図を参照されたい。その全体構造は先の実施例とほぼ同じであるため、同じである部分については説明を省略する。その異なる所は、受動部3が前受動歯車31、後ろ受動歯車32及びチェーン33で組成され、そのチェーン33が前受動歯車31と後ろ受動歯車32に掛けられ、ならびに共同で車体4後端に開設された切溝42内に収容され、且つ前受動歯車31に軸34が貫通して固定されて前述の伝動歯車20と噛み合い、後ろ受動歯車32が車輪43の輪軸44に取り付けられていることにある。
【0011】
その起動時には、図8に示されるように、使用者は前述と同様に両手で車体4の操縦桿45に設けられたハンドル46を握持し、両足で動力帯12の上向き面に立ち並びに前向きにウォーキング或いはランニング動作を行う。これにより動力帯12が前ローラ10、後ろローラ11を駆動して逆時計回りに回転させ、後ろローラ11に連接された伝動歯車20もまた逆時計回りに回転し、並びにそれに連結されたチェーン33及びそれが噛み合う前受動歯車31を時計回りに回転させ、後ろ受動歯車32もまたチェーン33の駆動を受けて時計回りに回転し、これと同時に、後ろ受動歯車32と同軸(すなわち輪軸44)の車輪43も駆動されて時計回り方向に回転して車体4を前に移動させる。
【0012】
当然、同じ歯のピッチにあって、前受動歯車31の歯数を伝動歯車20の歯数より少なくでき、これにより前受動歯車31の回転速度を伝動歯車20の回転速度より速くし、これにより車輪43移動の速度を加速して操作者の使用を更に楽にすることができる。
【0013】
このほか、受動部3の後ろ受動歯車32部分に変速器(図示せず)を増設して、車輪43移動の速度をセルフ調整し並びに使用上更に楽に行えるようにすることができる。
【0014】
さらに、上述の二つの実施例に記載の動力帯12はその外表面に複数の凸条120(各図に表示)を形成することができ、これにより使用者の両足の接触面積を増すと共に滑り止め防止の効果を達成することができる。
【0015】
このほか、上述の二つの実施例中に記載の伝動部2は後ろローラ11への組み付けに限定されるわけではなく、前ローラ10に組み付けることも可能で(すなわち前輪駆動に改変)、且つ該伝動部2とそれに連接された受動部3もまた実施例中の単一セット表現に限定されるわけではなく、言い換えると、複数に増設できる。
【0016】
しかし、以上に述べたことは本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、本発明の上述の方法、形状、構造、装置を利用してなしうる変化は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【0017】
【発明の効果】
総合すると、本発明の提供する移動機構は、予期された機能を達成し、且つその出願前に公開されておらず、進歩性と実用性を具備し、確実に特許の要件に符合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】周知の伝統的な自転車のペダルの円周運動図である。
【図2】周知の伝統的な自転車のペダルの施力伝送効率図である。
【図3】本発明の作用力解析図である。
【図4】本発明の分解斜視図である。
【図5】本発明の組合せ斜視図である。
【図6】本発明の作動表示図である。
【図7】本発明のもう一つの実施例の分解斜視図である。
【図8】本発明のもう一つの実施例の作動表示図である。
【符号の説明】
1 駆動部 10 前ローラ
11 後ろローラ 12 動力帯
120 凸条 13 軸
2 伝動部 20 伝動歯車
3 受動部 30 受動歯車
31 前受動歯車 32 後ろ受動歯車
33 チェーン 34 軸
4 車体 40 溝
41 取り付け孔 42 切溝
43 車輪 44 輪軸
45 操縦桿 46 ハンドル
Claims (9)
- 移動機構において、
駆動部とされ、車体に架設され、前ローラ、後ろローラを具え、且つ前ローラ、後ろローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足の操作制御に供される、上記駆動部と、
伝動部とされ、一つの伝動歯車とされて後ろローラの末端部分に取り付けられると共に、後ろローラと共同回転する、上記伝動部と、
受動部とされ、一つの受動歯車とされ、車輪の輪軸に取り付けられて伝動歯車と噛み合う、上記受動部と、
を具え、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングすることにより前ローラ、後ろローラが回転し、後ろローラに取り付けられた伝動部が同時に受動部を駆動して車輪を移動させることを特徴とする、移動機構。 - 請求項1に記載の移動機構において、前ローラ、後ろローラが車体に開設された二つの溝内に収容され、且つ前ローラ、後ろローラの末端部分より軸が凸伸し、これら軸が溝内壁に設けられた取り付け孔に位置決めされたことを特徴とする、移動機構。
- 請求項1に記載の移動機構において、受動歯車の歯数が伝動歯車の歯数より少なく、これにより受動歯車の回転速度が伝動歯車の回転速度より速くされて車輪移動の速度が増加され並びに使用上、省力化されたことを特徴とする、移動機構。
- 請求項1に記載の移動機構において、動力帯の外表面に複数の凸条が形成されて使用者の両足の接触面積を増加すると共に滑り止め機能を達成することを特徴とする、移動機構。
- 移動機構において、
駆動部とされ、車体に架設され、前ローラ、後ろローラを具え、且つ前ローラ、後ろローラの間に動力帯が掛けられ、動力帯の上向き面が使用者の両足の操作制御に供される、上記駆動部と、
伝動部とされ、一つの伝動歯車とされて後ろローラの末端部分に取り付けられると共に、後ろローラと共同回転する、上記伝動部と、
受動部とされ、前受動歯車と後ろ受動歯車及びチェーンで組成され、該チェーンがこれら二つの受動歯車に掛けられ、且つ前受動歯車と伝動歯車が噛み合い、後ろ受動歯車が車輪の輪軸に取り付けられた、上記受動部と、
を具え、使用者の両足が駆動部の動力帯上でウォーキング或いはランニングすることにより前ローラ、後ろローラが回転し、後ろローラに取り付けられた伝動部が同時に受動部を駆動して車輪を移動させることを特徴とする、移動機構。 - 請求項5に記載の移動機構において、前ローラ、後ろローラが車体に開設された二つの溝内に収容され、且つ前ローラ、後ろローラの末端部分より軸が凸伸し、これら軸が溝内壁に設けられた取り付け孔に位置決めされたことを特徴とする、移動機構。
- 請求項5に記載の移動機構において、同じ歯のピッチの下で、前受動歯車の歯数が伝動歯車の歯数より少なくされ、これにより前受動歯車の回転速度が伝動歯車の回転速度より速くされて車輪移動の速度が増加され並びに使用上、省力化されたことを特徴とする、移動機構。
- 請求項5に記載の移動機構において、受動部の後ろ受動歯車部分に変速器が増設されて車輪移動の速度をセルフ調整し並びに使用上、省力化できることを特徴とする、移動機構。
- 請求項5に記載の移動機構において、動力帯の外表面に複数の凸条が形成されて使用者の両足の接触面積を増加すると共に滑り止め機能を達成することを特徴とする、移動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002195794A JP2004034852A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 移動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002195794A JP2004034852A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 移動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004034852A true JP2004034852A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31704067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002195794A Pending JP2004034852A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 移動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004034852A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102365879B1 (ko) * | 2021-07-30 | 2022-02-23 | 플레이디앤에이(주) | 무빙 워크 타입 레일 바이크 |
-
2002
- 2002-07-04 JP JP2002195794A patent/JP2004034852A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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