JP2004033298A - アクティビティ支援装置、運用支援装置及びアクティビティ支援システム - Google Patents
アクティビティ支援装置、運用支援装置及びアクティビティ支援システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004033298A JP2004033298A JP2002191080A JP2002191080A JP2004033298A JP 2004033298 A JP2004033298 A JP 2004033298A JP 2002191080 A JP2002191080 A JP 2002191080A JP 2002191080 A JP2002191080 A JP 2002191080A JP 2004033298 A JP2004033298 A JP 2004033298A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- game
- participant
- information
- support apparatus
- activity support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
Abstract
【課題】ゲームの参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択することが難しく、安全かつ効果的なアクティビティを実施することが困難であるなどの課題があった。
【解決手段】参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置2が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するように構成した。これにより、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる結果、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置2が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するように構成した。これにより、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる結果、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、グループ毎に行われるリハビリテーションやレクリエーションなどのアクティビティを支援するアクティビティ支援装置及びアクティビティ支援システムと、そのアクティビティ支援装置の運用を支援する運用支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、介護保険対象の高齢者施設や病院(特に、こども病院)などでは、グループ毎にアクティビティが行われるが、その際、最近では、バーチャルリアリティを応用したゲームシステム(以下、アクティビティ支援装置という)が利用されることがある。大須賀美恵子、羽島一夫、平澤宏祐、坂口貴司、三輪祥太郎、小林暢子、塩野悟著「心身の活性化を目的とした遊びリテーションシステムの開発(第二報)」日本バーチャルリアリティ学会第6回大会論文集、pp.407−408,2001を参照。
【0003】
しかし、従来のアクティビティ支援装置は、複数のゲームの中から参加者に適するゲームを選択する機能や、そのゲームの適合度を設定する機能は有しておらず、現場のスタッフが裁量でゲームを選択して、そのゲームの適合度を設定するようにしている。
ただし、現場のスタッフは、一般的に多忙であり、様々なサービスを提供する必要があるため、一人一人の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択するなどは極めて困難な状況にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアクティビティ支援装置は以上のように構成されているので、ゲームの参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択することが難しく、安全かつ効果的なアクティビティを実施することが困難であるなどの課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができるアクティビティ支援装置及びアクティビティ支援システムを得ることを目的とする。
また、この発明は、ゲームの参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択することができる運用支援装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼する依頼手段を設け、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するようにしたものである。
【0007】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定すると、その適合度でゲームを実施するようにしたものである。
【0008】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するゲーム選択手段を設け、そのゲーム選択手段により選択されたゲームを実施するようにしたものである。
【0009】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定し、その適合度でゲームを実施するようにしたものである。
【0010】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、ゲーム選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにしたものである。
【0011】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲーム実施中の参加者の状態に応じてゲームの適合度を変更するようにしたものである。
【0012】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲームの参加者に関する情報を収集する情報収集手段を設けたものである。
【0013】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ある期間又は時点の参加者の顔画像又は音声を参加者に関する情報として所定のメモリに保存するようにしたものである。
【0014】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲーム実施手段により実施されるゲームの運用に関するアドバイスを提示する提示手段を設けたものである。
【0015】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲーム実施中の参加者の状態を提示するようにしたものである。
【0016】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者の家族からの情報を提示するようにしたものである。
【0017】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者に関する情報を運用支援装置に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある情報のみを運用支援装置に送信するようにしたものである。
【0018】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、参加者に関する情報を提示するようにしたものである。
【0019】
この発明に係る運用支援装置は、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択し、送信手段が選択手段により選択されたゲームのコンテンツ、または、ゲームの選択結果をアクティビティ支援装置に送信するようにしたものである。
【0020】
この発明に係る運用支援装置は、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームの適合度を設定し、送信手段がその適合度を示す情報をアクティビティ支援装置に送信するようにしたものである。
【0021】
この発明に係る運用支援装置は、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにしたものである。
【0022】
この発明に係るアクティビティ支援システムは、ゲームの参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置を設けたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるアクティビティ支援システムを示す構成図であり、図において、1は例えばバーチャルリアリティを応用したゲームの参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置2が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置であり、アクティビティ支援装置1は例えばケアセンターなどのケアルーム等に設置され、運用支援装置2はこのサービスを提供するセンター等に設置される。2はゲームの参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受けると、その参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する運用支援装置、3は参加者に関する情報等をアクティビティ支援装置1に送信する一方、アクティビティ支援装置1からゲーム実施中の参加者の顔画像等を受信すると、その顔画像等を表示するパソコンやPDAなどの家族端末である。
【0024】
図2はこの発明の実施の形態1によるアクティビティ支援装置を示す構成図であり、図において、11は現場のケアスタッフ、12はゲームの参加者、13はゲームに参加する参加者の氏名や識別コード等を入力するとともに、参加者に関する情報として個人特定データや個人状態データを入力するデータ入力部(参加者指定手段)、14は血圧や心拍数などのバイタル情報を個人状態データとして計測するバイタル計測部、15は参加者の顔画像や音声を収集する画像音声収集部、16は予め登録されている顔画像又は音声と画像音声収集部15により収集された顔画像又は音声と比較して、その顔画像又は音声に係る参加者を識別する個人識別部、17は参加者に関する情報として個人特定データ,個人状態データ,参加状況データ及びゲーム履歴データをデータベース18に蓄積させる処理を実施するデータ蓄積処理部、18は参加者に関する情報を蓄積するデータベースである。
【0025】
19はゲームの参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼する一方、運用支援装置2により選択されたゲームのコンテンツ又はゲームの選択情報を受信するとともに、そのゲームの適合度(例えば、難易度、ゲーム時間の長さ、手を動かす範囲)を示すコンテンツ制御情報を受信する送受信部(依頼手段)であり、また、送受信部19は家族端末3から参加者に関する情報として個人特定データや個人状態データを受信すると、その個人特定データや個人状態データをデータベース18に蓄積させる処理を実施する。
【0026】
20は送受信部19により受信されたコンテンツ又は選択情報が示すコンテンツを再生するコンテンツ再生部(ゲーム実施手段)であり、コンテンツ再生部20は送受信部19により受信されたコンテンツ制御情報が示す適合度でコンテンツの再生処理を実施する。21はゲームの点数等を収集し、その点数等をゲーム履歴データとしてデータ蓄積処理部17に出力する点数記録部である。
なお、データ入力部13,バイタル計測部14,画像音声収集部15,個人識別部16,データ蓄積処理部17及び点数記録部21から情報収集手段が構成されている。
【0027】
図3はこの発明の実施の形態1による運用支援装置を示す構成図であり、図において、31はアクティビティ支援装置1から参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受け付ける依頼受付部(依頼受付手段)、32は参加者に関する情報を蓄積する参加者データベース、33は複数のゲームのコンテンツを格納しているコンテンツデータベース、34は依頼受付部31がゲームの選択依頼を受け付けると、参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する選択部(選択手段)、35は選択部34により選択されたゲームのコンテンツ、または、そのゲームの選択情報をアクティビティ支援装置1に送信する送信部(送信手段)である。
【0028】
次に動作について説明する。
まず、ケアスタッフ11は、アクティビティ支援装置1を利用するに際して、予め、当該施設を利用する者(以下、参加者という)の個人特定データや個人状態データを入力する。
【0029】
ここで、個人特定データとは、参加者の属性,既往歴,身体状況,精神的状況(痴呆症状の有無を含む),性格,趣味,嗜好,交友関係など、日々変化するものではなく、ある程度の期間保持される状態に関する情報のことであり、ケアスタッフ11がデータ入力部13を操作して入力する。
また、個人状態データとは、日々変化する参加者の状態に関する情報のことであり、例えば、その日の体調や気分の他、血圧などのバイタル情報が含まれる。なお、その日の体調や気分に関するものは、ケアスタッフ11がデータ入力部13を操作して入力し、バイタル情報についてはバイタル計測部14が計測する。
【0030】
データ蓄積処理部17は、データ入力部13又はバイタル計測部14から個人特定データや個人状態データを受けると、その特定データや個人状態データをデータベース18に蓄積させる処理を実施する。
また、データ蓄積処理部17は、後述するように、個人識別部16から各参加者の顔画像や音声を受けると、その顔画像や音声を参加状況データ(参加状況データは、ゲームに対する参加者の反応や、ゲームの設定状況等を示すデータ)としてデータベース18に蓄積させる処理を実施し、点数記録部21からゲーム履歴データを受けると、そのゲーム履歴データをデータベース18に蓄積させる処理を実施する。
【0031】
送受信部19は、データベース18の格納データと運用支援装置2における参加者データベース32の格納データとの同一化を図るため、データベース18に新たなデータが追加された場合、あるいは、データが更新された場合、新たな追加データや更新データを運用支援装置2に送信する。ただし、新たな追加データや更新データが秘密情報である場合には(例えば、家族が、個人特性データ等が当該施設の外部で利用されることを拒否しているような場合)、新たな追加データや更新データを運用支援装置2に送信しない。
運用支援装置2の依頼受付部31は、新たな追加データや更新データを受信すると、その追加データや更新データを参加者データベース32に格納する。
【0032】
なお、ゲームに参加する個人とその家族は、このシステムを利用するに際して、システムの運用に関する説明を受けた上で、個人情報の利用範囲について意思を表示するものとする。したがって、送受信部19は、データベース18の格納データを運用支援装置2に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある格納データのみを運用支援装置2に送信する。
また、データベース18の運用において、ケアスタッフにより秘密情報を含む個人情報が漏洩しないようにパスワードやICカードを使用するものとする。即ち、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、個人情報の提示を受け付けるようにする。
【0033】
次に、アクティビティ支援装置1を実際に利用する場合、ケアスタッフ11がデータ入力部13を操作して、ゲームに参加する参加者の氏名や識別コード等を入力するとともに、ゲームの実施時間を入力する。ただし、ケアスタッフ11による入力の手間を軽減するため、データ入力部13が施設の利用者の似顔絵や顔写真をディスプレイに表示し、ケアスタッフ11が顔写真等の中から参加者を選ぶことができるようにしてもよい。
なお、ケアスタッフ11は、ゲームの選択に関して要望事項(例えば、ゲームのジャンル)があれば、データ入力部13を操作して入力し、また、参加者に関する情報として新たに追加や更新する事項があれば、データ入力部13を操作して入力する。
【0034】
送受信部19は、ケアスタッフ11が参加者の識別コード等を入力すると、その参加者の識別コードや実施時間を参加者に関する情報として運用支援装置2に送信するとともに、データベース18に対する新たな追加データや更新データを参加者に関する情報として運用支援装置2に送信し、実施するゲームの選択を依頼する。
なお、アクティビティ支援システムにおいて、参加者の識別コード等を参加者に関する情報として運用支援装置2に送信すること自体が、ゲームの選択依頼であるという取り決めが為されている場合には、ゲームの選択依頼を示す依頼情報を運用支援装置2に送信する必要はない。一方、参加者の識別コード等を運用支援装置2に送信すること自体が、ゲームの選択依頼であるという取り決めが為されていない場合には、ゲームの選択依頼を示す依頼情報を参加者に関する情報と一緒に運用支援装置2に送信する必要がある。
【0035】
運用支援装置2の依頼受付部31は、アクティビティ支援装置1から参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受け付ける。ただし、参加者に関する情報に参加者データベース32に対する新たな追加データや更新データが含まれている場合には、新たな追加データや更新データを参加者データベース32に格納する。
【0036】
運用支援装置2の選択部34は、依頼受付部31がゲームの選択依頼を受け付けると、参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する。
実施するゲームの選択方法は色々考えられるが、例えば、次のような方法が考えられる。
まず、参加者の識別コードなどからゲームの参加人数を把握し、その参加人数やゲームの実施時間をキーにして、適用可能なゲームを選択する。
そして、適用可能なゲームが複数存在する場合、各ゲームに設定されている属性情報(例えば、当該ゲームを実施することが可能な身体的な許容範囲、当該ゲームに適する性格や性別、当該ゲームの実施が適する季節など)と、参加者の個人状態データ,個人特定データ及びケアスタッフ11の要望事項を照らし合わせて、総合的に最適なゲームを選択する方法が考えられる。
あるいは、参加者の参加状況データやゲーム履歴データを参照して、過去における実施頻度の低いゲームや、過去に盛り上がったゲームを選択する方法が考えられる。
【0037】
また、選択部34は、上記のようにして実施するゲームを選択すると、各参加者の個人特定データ、個人状態データ及びゲーム履歴データを参照して、参加者毎のゲームの適合度を設定する。
例えば、個人特定データを参照して、参加者の四肢の動き具合を把握することにより、ゲームで要求する四肢の動きの範囲や速度を変えるようにする。また、個人状態データを参照して、参加者の当日の体調を把握することにより、体調が悪いと判断される場合には、あまり激しく運動させないように設定する。
また、ゲーム履歴データを参照して、前回の設定で得点が低かった場合には、前回よりも少し適合度を下げるように設定する。
【0038】
運用支援装置2の送信部35は、選択部34が実施するゲームを選択すると、そのゲームのコンテンツをアクティビティ支援装置1に送信するとともに、そのゲームの適合度を示すコンテンツ制御情報をアクティビティ支援装置1に送信する。ただし、アクティビティ支援装置1が当該コンテンツを保持している場合には、選択部34により選択されたゲームを示す選択情報及びコンテンツ制御情報をアクティビティ支援装置1に送信する。
【0039】
アクティビティ支援装置1の送受信部19は、ゲームの選択を依頼した後、運用支援装置2からゲームのコンテンツとコンテンツ制御情報が送信されると、ゲームのコンテンツとコンテンツ制御情報を受信してコンテンツ再生部20に出力する。ただし、コンテンツ再生部20が当該コンテンツを保持している場合には、ゲームの選択情報及びコンテンツ制御情報を受信するので、その選択情報及びコンテンツ制御情報をコンテンツ再生部20に出力する。
【0040】
コンテンツ再生部20は、送受信部19からゲームのコンテンツ又は選択情報とコンテンツ制御情報を受けると、コンテンツ制御情報が示す適合度でコンテンツの再生処理を実施する。
これにより、参加者は、バーチャルリアリティを応用したゲームを楽しむことができる。
【0041】
コンテンツ再生部20は、コンテンツの再生処理を開始すると、バイタル計測部14や個人識別部16から参加者のバイタル情報,顔画像や音声を収集して、ゲーム実施中の参加者の状態を監視し、その状態に応じてゲームの適合度を変更する。
例えば、参加者の心拍数が過度に上昇したり、動作・表情から興奮し過ぎた場合には、ゲームの難易度を下げるなどの変更を行う。
点数記録部21は、上記のようにしてゲームが開始されると、次回のゲームの選択に利用されるようにするため、各参加者が取得したゲームの点数等を収集し、その点数等をゲーム履歴データとしてデータ蓄積処理部17に出力する。
【0042】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置2が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる結果、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果を奏する。
【0043】
なお、この実施の形態1では、データ蓄積処理部17が新たな個人特定データ等を受けると、その個人特定データ等をデータベース18に蓄積させるものについて示したが、送受信部19が家族端末3から家族情報として個人特定データ、個人状態データ又は参加状況データを受信すると、これらのデータをデータベース18に蓄積させるようにしてもよい。
これにより、家族情報をゲームの選択条件に加えることができるようになる。
【0044】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2によるアクティビティ支援装置を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
22は送受信部19が運用支援装置2からゲームの運用に関するアドバイス情報を受信すると、そのアドバイス情報にしたがってゲームの運用に関するアドバイスをケアスタッフ11に提示するアドバイス提示部(提示手段)である。
【0045】
上記実施の形態1では、運用支援装置2が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択するものについて示したが、運用支援装置2がゲームを選択する際、ゲームの運用に関するアドバイスを生成してアドバイス情報を送信する場合には、アドバイス提示部22がそのアドバイス情報にしたがってゲームの運用に関するアドバイスをケアスタッフ11に提示するようにしてもよい。
【0046】
運用支援装置2の選択部34は、例えば、選択したゲームの属性情報を参照して、ゲーム開始前の準備に要する時間をアドバイスとして生成することが考えられる。あるいは、参加者の個人特性データを参照して、対戦相手間の身体機能のバランスが取れるチーム分けをアドバイスとして生成したり、元気よく応援する人を適度に配置して、仲の良い人を隣同士にするなどを配慮した席順案などをアドバイスとして生成することが考えられる。
また、参加者の個人状態データを参照して、あまり体調が良くないと判断される場合には、あまり無理をさせないようにして下さいなどのメッセージをアドバイスとして生成することが考えられる。
【0047】
実施の形態3.
上記実施の形態2では、送受信部19が運用支援装置2からゲームの運用に関するアドバイス情報を受信すると、アドバイス提示部22がアドバイス情報にしたがってゲームの運用に関するアドバイスをケアスタッフ11に提示するものについて示したが、アドバイス提示部22がゲーム実施中の参加者の状態として、個人識別部16から出力される参加者の顔画像や音声をケアスタッフ11に提示するようにしてもよい。また、個人識別部16から出力される参加者の顔画像や音声を家族端末3に送信するようにしてもよい。
【0048】
これにより、ケアスタッフ11や家族は、ゲーム実施中の参加者の表情や発話などから参加者の状態を認識することができるとともに、ケアスタッフ11がある期間又は時点の参加者の顔画像や音声を所定のメモリに保存するように指示を与えれば、後日、参加者の興奮度や参加意欲などを評価する際に利用することができるようになる。なお、参加者の顔画像は、動画でも静止画でもよい。
【0049】
また、参加者の家族からの情報をケアスタッフ11に提示するようにしてもよい。
家族からの情報としては、その日の体調に関する情報(例えば、今日は風邪気味なので、注意して欲しい)、心理状態に関する情報(例えば、ペットが死んでふさぎこんでいます)、近日中のイベントに関する情報(例えば、週末に80歳のお祝いで家族が集まりました)、前回の感想・影響などに関する情報(例えば、この前、家に帰ってきてから、最高得点を出したとはしゃいでいましたや、疲れたと言って横になりました)、要望に関する情報(明日外出するので、今日はあまり無理させないでほしい)などが考えられる。
ケアスタッフ11は、家族からの情報を受けることにより、ゲーム等の運用に役立てることができるので、適切なサービスを提供することが可能になる。
【0050】
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、運用支援装置2の選択部34が参加者毎のゲームの適合度を設定するものについて示したが、即ち、各参加者が順番に一人ずつゲームを実施するものとして、参加者毎のゲームの適合度を設定するものについて示したが、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、運用支援装置2の選択部34が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにする。
【0051】
ここでは、例えば、各参加者の位置関係が参加者の意思に任されており、アクティビティ支援装置のディスプレイに向かって数人が自由な位置に移動してもよいような状況下で、ディスプレイに表示された自分の姿を見ながらゲームを実施するようなものを想定する。
このような想定下では、例えば、ディスプレイの前に立つ参加者の位置によって、各参加者の優先度を決定するものとして、最もディスプレイに近い位置に立つ参加者が最高の優先度を有するものとして、その参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにする。
なお、参加者の立つ位置の情報もゲーム参加状況データとして記録し、ゲーム参加への意欲や積極性を評価する際に利用できるようにする。
【0052】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5によるアクティビティ支援装置を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
23は複数のゲームのコンテンツを格納しているコンテンツデータベース、24は参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するとともに、そのゲームの適合度を設定するゲーム選択部(ゲーム選択手段)である。
【0053】
上記実施の形態1〜4では、参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼するものについて示したが、アクティビティ支援装置1が、運用支援装置2の選択部34と同様の機能を有するゲーム選択部24とコンテンツデータベース23を搭載することにより、アクティビティ支援装置1の内部処理でゲームの選択や適合度の設定を行うようにしてもよい。
これにより、参加者に関する情報の送信処理や、選択されたゲームのコンテンツの受信処理等が不要になるため、上記実施の形態1〜4よりも速やかにゲームの選択等を行えるなどのメリットがある。
【0054】
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、特に言及していないが、運用支援装置2により選択されたゲームによっては、そのゲームのコンテンツ(ソフトウエア)の他に、ゲームのリアリティ性を高めるため、小物を用意する必要がある場合がある。例えば、お花畑の中の散策のようなゲームでは現物の花(造花)、動物に遭遇するようなコンテンツでは動物のぬいぐるみや背景の書割などを用意すると、よりリアリティ性を高めることができる。
そこで、運用支援装置2が、ゲームのソフトウエア以外で必要な物品の配達を依頼する配達依頼部を搭載して、速やかにゲームを実施できる環境を整えるようにしてもよい。
ここで、配達依頼部は、ゲームのコンテンツ、季節、参加者の情報に基づいてリアリティを高めるための小物を自動選択するための環境演出データベース部と、ここからインターネット販売ネットなどと接続して小物を調達する調達部とを備えているものとする。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼する依頼手段を設け、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果がある。
【0056】
この発明によれば、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定すると、その適合度でゲームを実施するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる効果がある。
【0057】
この発明によれば、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するゲーム選択手段を設け、そのゲーム選択手段により選択されたゲームを実施するように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果がある。
【0058】
この発明によれば、参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定し、その適合度でゲームを実施するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる効果がある。
【0059】
この発明によれば、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、ゲーム選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するように構成したので、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合でも、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる効果がある。
【0060】
この発明によれば、ゲーム実施中の参加者の状態に応じてゲームの適合度を変更するように構成したので、ゲーム実施中に参加者の状態が変化しても、その参加者に適する状態でゲームを継続することができる効果がある。
【0061】
この発明によれば、ゲームの参加者に関する情報を収集する情報収集手段を設けるように構成したので、ゲームの選択等を行う上で常に最新の情報を利用することができる効果がある。
【0062】
この発明によれば、ある期間又は時点の参加者の顔画像又は音声を参加者に関する情報として所定のメモリに保存するように構成したので、参加者の状態を容易に把握することができる効果がある。
【0063】
この発明によれば、ゲーム実施手段により実施されるゲームの運用に関するアドバイスを提示する提示手段を設けるように構成したので、効率的にゲームを運用することができる効果がある。
【0064】
この発明によれば、ゲーム実施中の参加者の状態を提示するように構成したので、ケアスタッフがゲーム実施中の参加者の状態を把握することができる効果がある。
【0065】
この発明によれば、参加者の家族からの情報を提示するように構成したので、ゲームを実施する上で家族からの情報を利用することができる効果がある。
【0066】
この発明によれば、参加者に関する情報を運用支援装置に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある情報のみを運用支援装置に送信するように構成したので、参加者の秘密を保持することができる効果がある。
【0067】
この発明によれば、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、参加者に関する情報を提示するように構成したので、参加者の秘密を保持することができる効果がある。
【0068】
この発明によれば、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択し、送信手段が選択手段により選択されたゲームのコンテンツ、または、ゲームの選択結果をアクティビティ支援装置に送信するように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティの実施を支援することができる効果がある。
【0069】
この発明によれば、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームの適合度を設定し、送信手段がその適合度を示す情報をアクティビティ支援装置に送信するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを提供することができる効果がある。
【0070】
この発明によれば、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するように構成したので、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合でも、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを提供することができる効果がある。
【0071】
この発明によれば、ゲームの参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置を設けるように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるアクティビティ支援システムを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるアクティビティ支援装置を示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による運用支援装置を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるアクティビティ支援システムを示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態5によるアクティビティ支援システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 アクティビティ支援装置、2 運用支援装置、3 家族端末、11 ケアスタッフ、12 参加者、13 データ入力部(参加者指定手段、情報収集手段)、14 バイタル計測部(情報収集手段)、15 画像音声収集部(情報収集手段)、16 個人識別部(情報収集手段)、17 データ蓄積処理部(情報収集手段)、18 データベース、19 送受信部(依頼手段)、20 コンテンツ再生部(ゲーム実施手段)、21 点数記録部(情報収集手段)、22 アドバイス提示部(提示手段)、23 コンテンツデータベース、24 ゲーム選択部(ゲーム選択手段)、31 依頼受付部(依頼受付手段)、32 参加者データベース、33 コンテンツデータベース、34 選択部(選択手段)、35 送信部(送信手段)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、グループ毎に行われるリハビリテーションやレクリエーションなどのアクティビティを支援するアクティビティ支援装置及びアクティビティ支援システムと、そのアクティビティ支援装置の運用を支援する運用支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、介護保険対象の高齢者施設や病院(特に、こども病院)などでは、グループ毎にアクティビティが行われるが、その際、最近では、バーチャルリアリティを応用したゲームシステム(以下、アクティビティ支援装置という)が利用されることがある。大須賀美恵子、羽島一夫、平澤宏祐、坂口貴司、三輪祥太郎、小林暢子、塩野悟著「心身の活性化を目的とした遊びリテーションシステムの開発(第二報)」日本バーチャルリアリティ学会第6回大会論文集、pp.407−408,2001を参照。
【0003】
しかし、従来のアクティビティ支援装置は、複数のゲームの中から参加者に適するゲームを選択する機能や、そのゲームの適合度を設定する機能は有しておらず、現場のスタッフが裁量でゲームを選択して、そのゲームの適合度を設定するようにしている。
ただし、現場のスタッフは、一般的に多忙であり、様々なサービスを提供する必要があるため、一人一人の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択するなどは極めて困難な状況にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアクティビティ支援装置は以上のように構成されているので、ゲームの参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択することが難しく、安全かつ効果的なアクティビティを実施することが困難であるなどの課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができるアクティビティ支援装置及びアクティビティ支援システムを得ることを目的とする。
また、この発明は、ゲームの参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを選択することができる運用支援装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼する依頼手段を設け、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するようにしたものである。
【0007】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定すると、その適合度でゲームを実施するようにしたものである。
【0008】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するゲーム選択手段を設け、そのゲーム選択手段により選択されたゲームを実施するようにしたものである。
【0009】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定し、その適合度でゲームを実施するようにしたものである。
【0010】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、ゲーム選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにしたものである。
【0011】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲーム実施中の参加者の状態に応じてゲームの適合度を変更するようにしたものである。
【0012】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲームの参加者に関する情報を収集する情報収集手段を設けたものである。
【0013】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ある期間又は時点の参加者の顔画像又は音声を参加者に関する情報として所定のメモリに保存するようにしたものである。
【0014】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲーム実施手段により実施されるゲームの運用に関するアドバイスを提示する提示手段を設けたものである。
【0015】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、ゲーム実施中の参加者の状態を提示するようにしたものである。
【0016】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者の家族からの情報を提示するようにしたものである。
【0017】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、参加者に関する情報を運用支援装置に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある情報のみを運用支援装置に送信するようにしたものである。
【0018】
この発明に係るアクティビティ支援装置は、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、参加者に関する情報を提示するようにしたものである。
【0019】
この発明に係る運用支援装置は、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択し、送信手段が選択手段により選択されたゲームのコンテンツ、または、ゲームの選択結果をアクティビティ支援装置に送信するようにしたものである。
【0020】
この発明に係る運用支援装置は、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームの適合度を設定し、送信手段がその適合度を示す情報をアクティビティ支援装置に送信するようにしたものである。
【0021】
この発明に係る運用支援装置は、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにしたものである。
【0022】
この発明に係るアクティビティ支援システムは、ゲームの参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置を設けたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるアクティビティ支援システムを示す構成図であり、図において、1は例えばバーチャルリアリティを応用したゲームの参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置2が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置であり、アクティビティ支援装置1は例えばケアセンターなどのケアルーム等に設置され、運用支援装置2はこのサービスを提供するセンター等に設置される。2はゲームの参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受けると、その参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する運用支援装置、3は参加者に関する情報等をアクティビティ支援装置1に送信する一方、アクティビティ支援装置1からゲーム実施中の参加者の顔画像等を受信すると、その顔画像等を表示するパソコンやPDAなどの家族端末である。
【0024】
図2はこの発明の実施の形態1によるアクティビティ支援装置を示す構成図であり、図において、11は現場のケアスタッフ、12はゲームの参加者、13はゲームに参加する参加者の氏名や識別コード等を入力するとともに、参加者に関する情報として個人特定データや個人状態データを入力するデータ入力部(参加者指定手段)、14は血圧や心拍数などのバイタル情報を個人状態データとして計測するバイタル計測部、15は参加者の顔画像や音声を収集する画像音声収集部、16は予め登録されている顔画像又は音声と画像音声収集部15により収集された顔画像又は音声と比較して、その顔画像又は音声に係る参加者を識別する個人識別部、17は参加者に関する情報として個人特定データ,個人状態データ,参加状況データ及びゲーム履歴データをデータベース18に蓄積させる処理を実施するデータ蓄積処理部、18は参加者に関する情報を蓄積するデータベースである。
【0025】
19はゲームの参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼する一方、運用支援装置2により選択されたゲームのコンテンツ又はゲームの選択情報を受信するとともに、そのゲームの適合度(例えば、難易度、ゲーム時間の長さ、手を動かす範囲)を示すコンテンツ制御情報を受信する送受信部(依頼手段)であり、また、送受信部19は家族端末3から参加者に関する情報として個人特定データや個人状態データを受信すると、その個人特定データや個人状態データをデータベース18に蓄積させる処理を実施する。
【0026】
20は送受信部19により受信されたコンテンツ又は選択情報が示すコンテンツを再生するコンテンツ再生部(ゲーム実施手段)であり、コンテンツ再生部20は送受信部19により受信されたコンテンツ制御情報が示す適合度でコンテンツの再生処理を実施する。21はゲームの点数等を収集し、その点数等をゲーム履歴データとしてデータ蓄積処理部17に出力する点数記録部である。
なお、データ入力部13,バイタル計測部14,画像音声収集部15,個人識別部16,データ蓄積処理部17及び点数記録部21から情報収集手段が構成されている。
【0027】
図3はこの発明の実施の形態1による運用支援装置を示す構成図であり、図において、31はアクティビティ支援装置1から参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受け付ける依頼受付部(依頼受付手段)、32は参加者に関する情報を蓄積する参加者データベース、33は複数のゲームのコンテンツを格納しているコンテンツデータベース、34は依頼受付部31がゲームの選択依頼を受け付けると、参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する選択部(選択手段)、35は選択部34により選択されたゲームのコンテンツ、または、そのゲームの選択情報をアクティビティ支援装置1に送信する送信部(送信手段)である。
【0028】
次に動作について説明する。
まず、ケアスタッフ11は、アクティビティ支援装置1を利用するに際して、予め、当該施設を利用する者(以下、参加者という)の個人特定データや個人状態データを入力する。
【0029】
ここで、個人特定データとは、参加者の属性,既往歴,身体状況,精神的状況(痴呆症状の有無を含む),性格,趣味,嗜好,交友関係など、日々変化するものではなく、ある程度の期間保持される状態に関する情報のことであり、ケアスタッフ11がデータ入力部13を操作して入力する。
また、個人状態データとは、日々変化する参加者の状態に関する情報のことであり、例えば、その日の体調や気分の他、血圧などのバイタル情報が含まれる。なお、その日の体調や気分に関するものは、ケアスタッフ11がデータ入力部13を操作して入力し、バイタル情報についてはバイタル計測部14が計測する。
【0030】
データ蓄積処理部17は、データ入力部13又はバイタル計測部14から個人特定データや個人状態データを受けると、その特定データや個人状態データをデータベース18に蓄積させる処理を実施する。
また、データ蓄積処理部17は、後述するように、個人識別部16から各参加者の顔画像や音声を受けると、その顔画像や音声を参加状況データ(参加状況データは、ゲームに対する参加者の反応や、ゲームの設定状況等を示すデータ)としてデータベース18に蓄積させる処理を実施し、点数記録部21からゲーム履歴データを受けると、そのゲーム履歴データをデータベース18に蓄積させる処理を実施する。
【0031】
送受信部19は、データベース18の格納データと運用支援装置2における参加者データベース32の格納データとの同一化を図るため、データベース18に新たなデータが追加された場合、あるいは、データが更新された場合、新たな追加データや更新データを運用支援装置2に送信する。ただし、新たな追加データや更新データが秘密情報である場合には(例えば、家族が、個人特性データ等が当該施設の外部で利用されることを拒否しているような場合)、新たな追加データや更新データを運用支援装置2に送信しない。
運用支援装置2の依頼受付部31は、新たな追加データや更新データを受信すると、その追加データや更新データを参加者データベース32に格納する。
【0032】
なお、ゲームに参加する個人とその家族は、このシステムを利用するに際して、システムの運用に関する説明を受けた上で、個人情報の利用範囲について意思を表示するものとする。したがって、送受信部19は、データベース18の格納データを運用支援装置2に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある格納データのみを運用支援装置2に送信する。
また、データベース18の運用において、ケアスタッフにより秘密情報を含む個人情報が漏洩しないようにパスワードやICカードを使用するものとする。即ち、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、個人情報の提示を受け付けるようにする。
【0033】
次に、アクティビティ支援装置1を実際に利用する場合、ケアスタッフ11がデータ入力部13を操作して、ゲームに参加する参加者の氏名や識別コード等を入力するとともに、ゲームの実施時間を入力する。ただし、ケアスタッフ11による入力の手間を軽減するため、データ入力部13が施設の利用者の似顔絵や顔写真をディスプレイに表示し、ケアスタッフ11が顔写真等の中から参加者を選ぶことができるようにしてもよい。
なお、ケアスタッフ11は、ゲームの選択に関して要望事項(例えば、ゲームのジャンル)があれば、データ入力部13を操作して入力し、また、参加者に関する情報として新たに追加や更新する事項があれば、データ入力部13を操作して入力する。
【0034】
送受信部19は、ケアスタッフ11が参加者の識別コード等を入力すると、その参加者の識別コードや実施時間を参加者に関する情報として運用支援装置2に送信するとともに、データベース18に対する新たな追加データや更新データを参加者に関する情報として運用支援装置2に送信し、実施するゲームの選択を依頼する。
なお、アクティビティ支援システムにおいて、参加者の識別コード等を参加者に関する情報として運用支援装置2に送信すること自体が、ゲームの選択依頼であるという取り決めが為されている場合には、ゲームの選択依頼を示す依頼情報を運用支援装置2に送信する必要はない。一方、参加者の識別コード等を運用支援装置2に送信すること自体が、ゲームの選択依頼であるという取り決めが為されていない場合には、ゲームの選択依頼を示す依頼情報を参加者に関する情報と一緒に運用支援装置2に送信する必要がある。
【0035】
運用支援装置2の依頼受付部31は、アクティビティ支援装置1から参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受け付ける。ただし、参加者に関する情報に参加者データベース32に対する新たな追加データや更新データが含まれている場合には、新たな追加データや更新データを参加者データベース32に格納する。
【0036】
運用支援装置2の選択部34は、依頼受付部31がゲームの選択依頼を受け付けると、参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する。
実施するゲームの選択方法は色々考えられるが、例えば、次のような方法が考えられる。
まず、参加者の識別コードなどからゲームの参加人数を把握し、その参加人数やゲームの実施時間をキーにして、適用可能なゲームを選択する。
そして、適用可能なゲームが複数存在する場合、各ゲームに設定されている属性情報(例えば、当該ゲームを実施することが可能な身体的な許容範囲、当該ゲームに適する性格や性別、当該ゲームの実施が適する季節など)と、参加者の個人状態データ,個人特定データ及びケアスタッフ11の要望事項を照らし合わせて、総合的に最適なゲームを選択する方法が考えられる。
あるいは、参加者の参加状況データやゲーム履歴データを参照して、過去における実施頻度の低いゲームや、過去に盛り上がったゲームを選択する方法が考えられる。
【0037】
また、選択部34は、上記のようにして実施するゲームを選択すると、各参加者の個人特定データ、個人状態データ及びゲーム履歴データを参照して、参加者毎のゲームの適合度を設定する。
例えば、個人特定データを参照して、参加者の四肢の動き具合を把握することにより、ゲームで要求する四肢の動きの範囲や速度を変えるようにする。また、個人状態データを参照して、参加者の当日の体調を把握することにより、体調が悪いと判断される場合には、あまり激しく運動させないように設定する。
また、ゲーム履歴データを参照して、前回の設定で得点が低かった場合には、前回よりも少し適合度を下げるように設定する。
【0038】
運用支援装置2の送信部35は、選択部34が実施するゲームを選択すると、そのゲームのコンテンツをアクティビティ支援装置1に送信するとともに、そのゲームの適合度を示すコンテンツ制御情報をアクティビティ支援装置1に送信する。ただし、アクティビティ支援装置1が当該コンテンツを保持している場合には、選択部34により選択されたゲームを示す選択情報及びコンテンツ制御情報をアクティビティ支援装置1に送信する。
【0039】
アクティビティ支援装置1の送受信部19は、ゲームの選択を依頼した後、運用支援装置2からゲームのコンテンツとコンテンツ制御情報が送信されると、ゲームのコンテンツとコンテンツ制御情報を受信してコンテンツ再生部20に出力する。ただし、コンテンツ再生部20が当該コンテンツを保持している場合には、ゲームの選択情報及びコンテンツ制御情報を受信するので、その選択情報及びコンテンツ制御情報をコンテンツ再生部20に出力する。
【0040】
コンテンツ再生部20は、送受信部19からゲームのコンテンツ又は選択情報とコンテンツ制御情報を受けると、コンテンツ制御情報が示す適合度でコンテンツの再生処理を実施する。
これにより、参加者は、バーチャルリアリティを応用したゲームを楽しむことができる。
【0041】
コンテンツ再生部20は、コンテンツの再生処理を開始すると、バイタル計測部14や個人識別部16から参加者のバイタル情報,顔画像や音声を収集して、ゲーム実施中の参加者の状態を監視し、その状態に応じてゲームの適合度を変更する。
例えば、参加者の心拍数が過度に上昇したり、動作・表情から興奮し過ぎた場合には、ゲームの難易度を下げるなどの変更を行う。
点数記録部21は、上記のようにしてゲームが開始されると、次回のゲームの選択に利用されるようにするため、各参加者が取得したゲームの点数等を収集し、その点数等をゲーム履歴データとしてデータ蓄積処理部17に出力する。
【0042】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置2が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる結果、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果を奏する。
【0043】
なお、この実施の形態1では、データ蓄積処理部17が新たな個人特定データ等を受けると、その個人特定データ等をデータベース18に蓄積させるものについて示したが、送受信部19が家族端末3から家族情報として個人特定データ、個人状態データ又は参加状況データを受信すると、これらのデータをデータベース18に蓄積させるようにしてもよい。
これにより、家族情報をゲームの選択条件に加えることができるようになる。
【0044】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2によるアクティビティ支援装置を示す構成図であり、図において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
22は送受信部19が運用支援装置2からゲームの運用に関するアドバイス情報を受信すると、そのアドバイス情報にしたがってゲームの運用に関するアドバイスをケアスタッフ11に提示するアドバイス提示部(提示手段)である。
【0045】
上記実施の形態1では、運用支援装置2が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択するものについて示したが、運用支援装置2がゲームを選択する際、ゲームの運用に関するアドバイスを生成してアドバイス情報を送信する場合には、アドバイス提示部22がそのアドバイス情報にしたがってゲームの運用に関するアドバイスをケアスタッフ11に提示するようにしてもよい。
【0046】
運用支援装置2の選択部34は、例えば、選択したゲームの属性情報を参照して、ゲーム開始前の準備に要する時間をアドバイスとして生成することが考えられる。あるいは、参加者の個人特性データを参照して、対戦相手間の身体機能のバランスが取れるチーム分けをアドバイスとして生成したり、元気よく応援する人を適度に配置して、仲の良い人を隣同士にするなどを配慮した席順案などをアドバイスとして生成することが考えられる。
また、参加者の個人状態データを参照して、あまり体調が良くないと判断される場合には、あまり無理をさせないようにして下さいなどのメッセージをアドバイスとして生成することが考えられる。
【0047】
実施の形態3.
上記実施の形態2では、送受信部19が運用支援装置2からゲームの運用に関するアドバイス情報を受信すると、アドバイス提示部22がアドバイス情報にしたがってゲームの運用に関するアドバイスをケアスタッフ11に提示するものについて示したが、アドバイス提示部22がゲーム実施中の参加者の状態として、個人識別部16から出力される参加者の顔画像や音声をケアスタッフ11に提示するようにしてもよい。また、個人識別部16から出力される参加者の顔画像や音声を家族端末3に送信するようにしてもよい。
【0048】
これにより、ケアスタッフ11や家族は、ゲーム実施中の参加者の表情や発話などから参加者の状態を認識することができるとともに、ケアスタッフ11がある期間又は時点の参加者の顔画像や音声を所定のメモリに保存するように指示を与えれば、後日、参加者の興奮度や参加意欲などを評価する際に利用することができるようになる。なお、参加者の顔画像は、動画でも静止画でもよい。
【0049】
また、参加者の家族からの情報をケアスタッフ11に提示するようにしてもよい。
家族からの情報としては、その日の体調に関する情報(例えば、今日は風邪気味なので、注意して欲しい)、心理状態に関する情報(例えば、ペットが死んでふさぎこんでいます)、近日中のイベントに関する情報(例えば、週末に80歳のお祝いで家族が集まりました)、前回の感想・影響などに関する情報(例えば、この前、家に帰ってきてから、最高得点を出したとはしゃいでいましたや、疲れたと言って横になりました)、要望に関する情報(明日外出するので、今日はあまり無理させないでほしい)などが考えられる。
ケアスタッフ11は、家族からの情報を受けることにより、ゲーム等の運用に役立てることができるので、適切なサービスを提供することが可能になる。
【0050】
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、運用支援装置2の選択部34が参加者毎のゲームの適合度を設定するものについて示したが、即ち、各参加者が順番に一人ずつゲームを実施するものとして、参加者毎のゲームの適合度を設定するものについて示したが、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、運用支援装置2の選択部34が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにする。
【0051】
ここでは、例えば、各参加者の位置関係が参加者の意思に任されており、アクティビティ支援装置のディスプレイに向かって数人が自由な位置に移動してもよいような状況下で、ディスプレイに表示された自分の姿を見ながらゲームを実施するようなものを想定する。
このような想定下では、例えば、ディスプレイの前に立つ参加者の位置によって、各参加者の優先度を決定するものとして、最もディスプレイに近い位置に立つ参加者が最高の優先度を有するものとして、その参加者に合わせてゲームの適合度を設定するようにする。
なお、参加者の立つ位置の情報もゲーム参加状況データとして記録し、ゲーム参加への意欲や積極性を評価する際に利用できるようにする。
【0052】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5によるアクティビティ支援装置を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
23は複数のゲームのコンテンツを格納しているコンテンツデータベース、24は参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するとともに、そのゲームの適合度を設定するゲーム選択部(ゲーム選択手段)である。
【0053】
上記実施の形態1〜4では、参加者に関する情報を運用支援装置2に送信して、実施するゲームの選択を依頼するものについて示したが、アクティビティ支援装置1が、運用支援装置2の選択部34と同様の機能を有するゲーム選択部24とコンテンツデータベース23を搭載することにより、アクティビティ支援装置1の内部処理でゲームの選択や適合度の設定を行うようにしてもよい。
これにより、参加者に関する情報の送信処理や、選択されたゲームのコンテンツの受信処理等が不要になるため、上記実施の形態1〜4よりも速やかにゲームの選択等を行えるなどのメリットがある。
【0054】
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、特に言及していないが、運用支援装置2により選択されたゲームによっては、そのゲームのコンテンツ(ソフトウエア)の他に、ゲームのリアリティ性を高めるため、小物を用意する必要がある場合がある。例えば、お花畑の中の散策のようなゲームでは現物の花(造花)、動物に遭遇するようなコンテンツでは動物のぬいぐるみや背景の書割などを用意すると、よりリアリティ性を高めることができる。
そこで、運用支援装置2が、ゲームのソフトウエア以外で必要な物品の配達を依頼する配達依頼部を搭載して、速やかにゲームを実施できる環境を整えるようにしてもよい。
ここで、配達依頼部は、ゲームのコンテンツ、季節、参加者の情報に基づいてリアリティを高めるための小物を自動選択するための環境演出データベース部と、ここからインターネット販売ネットなどと接続して小物を調達する調達部とを備えているものとする。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼する依頼手段を設け、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果がある。
【0056】
この発明によれば、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定すると、その適合度でゲームを実施するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる効果がある。
【0057】
この発明によれば、参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するゲーム選択手段を設け、そのゲーム選択手段により選択されたゲームを実施するように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果がある。
【0058】
この発明によれば、参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定し、その適合度でゲームを実施するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる効果がある。
【0059】
この発明によれば、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、ゲーム選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するように構成したので、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合でも、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを実施することができる効果がある。
【0060】
この発明によれば、ゲーム実施中の参加者の状態に応じてゲームの適合度を変更するように構成したので、ゲーム実施中に参加者の状態が変化しても、その参加者に適する状態でゲームを継続することができる効果がある。
【0061】
この発明によれば、ゲームの参加者に関する情報を収集する情報収集手段を設けるように構成したので、ゲームの選択等を行う上で常に最新の情報を利用することができる効果がある。
【0062】
この発明によれば、ある期間又は時点の参加者の顔画像又は音声を参加者に関する情報として所定のメモリに保存するように構成したので、参加者の状態を容易に把握することができる効果がある。
【0063】
この発明によれば、ゲーム実施手段により実施されるゲームの運用に関するアドバイスを提示する提示手段を設けるように構成したので、効率的にゲームを運用することができる効果がある。
【0064】
この発明によれば、ゲーム実施中の参加者の状態を提示するように構成したので、ケアスタッフがゲーム実施中の参加者の状態を把握することができる効果がある。
【0065】
この発明によれば、参加者の家族からの情報を提示するように構成したので、ゲームを実施する上で家族からの情報を利用することができる効果がある。
【0066】
この発明によれば、参加者に関する情報を運用支援装置に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある情報のみを運用支援装置に送信するように構成したので、参加者の秘密を保持することができる効果がある。
【0067】
この発明によれば、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、参加者に関する情報を提示するように構成したので、参加者の秘密を保持することができる効果がある。
【0068】
この発明によれば、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択し、送信手段が選択手段により選択されたゲームのコンテンツ、または、ゲームの選択結果をアクティビティ支援装置に送信するように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティの実施を支援することができる効果がある。
【0069】
この発明によれば、選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームの適合度を設定し、送信手段がその適合度を示す情報をアクティビティ支援装置に送信するように構成したので、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを提供することができる効果がある。
【0070】
この発明によれば、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、選択手段が複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定するように構成したので、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合でも、参加者の身体的・精神的状況に見合うゲームを提供することができる効果がある。
【0071】
この発明によれば、ゲームの参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、運用支援装置が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置を設けるように構成したので、安全かつ効果的なアクティビティを実施することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるアクティビティ支援システムを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるアクティビティ支援装置を示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による運用支援装置を示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるアクティビティ支援システムを示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態5によるアクティビティ支援システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 アクティビティ支援装置、2 運用支援装置、3 家族端末、11 ケアスタッフ、12 参加者、13 データ入力部(参加者指定手段、情報収集手段)、14 バイタル計測部(情報収集手段)、15 画像音声収集部(情報収集手段)、16 個人識別部(情報収集手段)、17 データ蓄積処理部(情報収集手段)、18 データベース、19 送受信部(依頼手段)、20 コンテンツ再生部(ゲーム実施手段)、21 点数記録部(情報収集手段)、22 アドバイス提示部(提示手段)、23 コンテンツデータベース、24 ゲーム選択部(ゲーム選択手段)、31 依頼受付部(依頼受付手段)、32 参加者データベース、33 コンテンツデータベース、34 選択部(選択手段)、35 送信部(送信手段)。
Claims (17)
- ゲームの参加者を指定する参加者指定手段と、上記参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼する依頼手段と、上記運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するゲーム実施手段とを備えたアクティビティ支援装置。
- ゲーム実施手段は、運用支援装置が参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定すると、その適合度で当該ゲームを実施することを特徴とする請求項1記載のアクティビティ支援装置。
- ゲームの参加者を指定する参加者指定手段と、上記参加者指定手段により指定された参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択するゲーム選択手段と、上記ゲーム選択手段により選択されたゲームを実施するゲーム実施手段とを備えたアクティビティ支援装置。
- ゲーム選択手段が参加者に関する情報を参照して実施するゲームの適合度を設定し、ゲーム実施手段が上記ゲーム選択手段により設定された適合度で当該ゲームを実施することを特徴とする請求項3記載のアクティビティ支援装置。
- ゲーム選択手段は、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定することを特徴とする請求項4記載のアクティビティ支援装置。
- ゲーム実施手段は、ゲーム実施中の参加者の状態に応じてゲームの適合度を変更することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のアクティビティ支援装置。
- ゲームの参加者に関する情報を収集する情報収集手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のアクティビティ支援装置。
- 情報収集手段は、ある期間又は時点の参加者の顔画像又は音声を参加者に関する情報として所定のメモリに保存することを特徴とする請求項7記載のアクティビティ支援装置。
- ゲーム実施手段により実施されるゲームの運用に関するアドバイスを提示する提示手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載のアクティビティ支援装置。
- 提示手段は、ゲーム実施中の参加者の状態を提示することを特徴とする請求項9記載のアクティビティ支援装置。
- 提示手段は、参加者の家族からの情報を提示することを特徴とする請求項9記載のアクティビティ支援装置。
- 依頼手段は、参加者に関する情報を運用支援装置に送信する際、予め取り交された契約の範囲内にある情報のみを運用支援装置に送信することを特徴とする請求項1記載のアクティビティ支援装置。
- 情報収集手段は、予め許可された者から要求を受けた場合に限り、参加者に関する情報を提示することを特徴とする請求項7記載のアクティビティ支援装置。
- アクティビティ支援装置から参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受け付ける依頼受付手段と、上記依頼受付手段がゲームの選択依頼を受け付けると、上記依頼受付手段により受信された参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する選択手段と、上記選択手段により選択されたゲームのコンテンツ、または、ゲームの選択結果を上記アクティビティ支援装置に送信する送信手段とを備えた運用支援装置。
- 選択手段が参加者に関する情報を参照して、実施するゲームの適合度を設定し、送信手段がその適合度を示す情報をアクティビティ支援装置に送信することを特徴とする請求項14記載の運用支援装置。
- 選択手段は、同時にゲームに参加する参加者が複数人存在する場合、複数の参加者の優先度を比較し、優先度が最高の参加者に合わせてゲームの適合度を設定することを特徴とする請求項15記載の運用支援装置。
- ゲームの参加者に関する情報を受信して、ゲームの選択依頼を受けると、その参加者に関する情報を参照して、実施するゲームを選択する運用支援装置と、ゲームの参加者に関する情報を上記運用支援装置に送信して、実施するゲームの選択を依頼し、上記運用支援装置が実施するゲームを選択すると、そのゲームを実施するアクティビティ支援装置とを備えたアクティビティ支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002191080A JP2004033298A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | アクティビティ支援装置、運用支援装置及びアクティビティ支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002191080A JP2004033298A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | アクティビティ支援装置、運用支援装置及びアクティビティ支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004033298A true JP2004033298A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31700811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002191080A Abandoned JP2004033298A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | アクティビティ支援装置、運用支援装置及びアクティビティ支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004033298A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018126507A (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | モーション デバイス インク. | シミュレータ用知能型サービスシステムと装置および方法 |
CN109011557A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-18 | 重庆第二师范学院 | 一种游戏处理方法及装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10272254A (ja) * | 1998-05-18 | 1998-10-13 | Sega Enterp Ltd | クイズゲーム装置 |
JPH1157219A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-02 | Sega Enterp Ltd | ゲーム機及びゲーム処理方法並びに媒体 |
JP2001113041A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Sega Corp | ゲーム装置 |
JP2002078973A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-19 | Sharp Corp | ゲームシステム及び情報処理プログラムを記録した記録媒体 |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002191080A patent/JP2004033298A/ja not_active Abandoned
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1157219A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-02 | Sega Enterp Ltd | ゲーム機及びゲーム処理方法並びに媒体 |
JPH10272254A (ja) * | 1998-05-18 | 1998-10-13 | Sega Enterp Ltd | クイズゲーム装置 |
JP2001113041A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Sega Corp | ゲーム装置 |
JP2002078973A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-19 | Sharp Corp | ゲームシステム及び情報処理プログラムを記録した記録媒体 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
"HyperCampus:状況依存性と個人適応性を備えた大学情報案内システム", 情報処理学会研究報告 VOL.97 NO.117 97−MBL−3, vol. 第97巻 第117号, CSNG199800308005, 4 December 1997 (1997-12-04), JP, pages 27 - 32, ISSN: 0000735166 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018126507A (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | モーション デバイス インク. | シミュレータ用知能型サービスシステムと装置および方法 |
CN109011557A (zh) * | 2018-10-10 | 2018-12-18 | 重庆第二师范学院 | 一种游戏处理方法及装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11385726B2 (en) | Systems, methods, and apparatus for enhanced presentation remotes | |
US11957486B2 (en) | Systems, methods, and apparatus for enhanced headsets | |
US11856146B2 (en) | Systems, methods, and apparatus for virtual meetings | |
US11809642B2 (en) | Systems, methods, and apparatus for enhanced peripherals | |
Sweetman | Twenty-first century dis-ease? Habitual reflexivity or the reflexive habitus | |
US20090309891A1 (en) | Avatar individualized by physical characteristic | |
CN102713992A (zh) | Cpr竞赛系统 | |
US20140250043A1 (en) | Method and system for maintaining cognitive abilities | |
KR20210064153A (ko) | 인지강화훈련 게임의 제공 방법 | |
JP2008525053A (ja) | 意欲高揚のための方法と装置 | |
JP4970167B2 (ja) | 演奏中に高難易度フレーズを歌唱者に報知するカラオケシステム | |
JP2013222231A (ja) | 感情共有コミュニケーション促進システム、感情共有コミュニケーション促進方法、およびプログラム | |
JP2002099867A (ja) | 役割別マルチシナリオ配信システム | |
JP2004033298A (ja) | アクティビティ支援装置、運用支援装置及びアクティビティ支援システム | |
JP2003122993A (ja) | 情報提供システム、プログラムおよび情報記憶媒体 | |
JP6790204B1 (ja) | コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法 | |
JP2002056086A (ja) | 情報提供システム、プログラムおよび情報記憶媒体 | |
JP2003334385A (ja) | ゲーム情報提供システム、プログラムおよび情報記憶媒体 | |
JP2022049590A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム | |
Watchman et al. | Football reminiscence for men with dementia in a care home: a 12-week pilot study in Scotland | |
JP3892876B2 (ja) | メッセージ文字列出力システム、メッセージ文字列出力システムの制御方法及びプログラム | |
US20240100294A1 (en) | Methods and systems for interactive delivery of digital content responsive to emotional state | |
KR20000064213A (ko) | 네트워크 기반 운명 공동체 모임 서비스 시스템 및 방법 | |
JP7360643B1 (ja) | 育児用品推奨装置および育児用品推奨プログラム | |
WO2023090125A1 (ja) | 制御システム、情報システム、制御システムの動作方法およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20060719 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060721 |