JP2004032844A - ロータ - Google Patents
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Abstract
【課題】内部磁石型のロータにおいて、機械的な強度が強く、永久磁石及びステータによる磁束を効率良く活用することができるロータを提供する。
【解決手段】ロータ2は、略円柱形状のロータコア5内部に永久磁石6が周方向に複数収容されてなる。ロータコア5は、磁性部と非磁性部5b,5cとが共存される軟磁性材料よりなる略円盤形状の板材が積層されて構成される。非磁性部5b,5cは、永久磁石6の漏れ磁束を生じる位置に配置されるとともにロータコア5外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる磁路9,10を有するように配置される。
【選択図】 図1
【解決手段】ロータ2は、略円柱形状のロータコア5内部に永久磁石6が周方向に複数収容されてなる。ロータコア5は、磁性部と非磁性部5b,5cとが共存される軟磁性材料よりなる略円盤形状の板材が積層されて構成される。非磁性部5b,5cは、永久磁石6の漏れ磁束を生じる位置に配置されるとともにロータコア5外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる磁路9,10を有するように配置される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転磁界型のモータにおけるロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転磁界型のモータにおけるロータとしては、略円柱形状のロータコアの内部に永久磁石を周方向に複数収容してなるもの(内部磁石型)がある。このようなロータは、外部磁石型(ロータコアの外周に永久磁石を接着剤等により固定してなる)ロータに比べて、永久磁石の剥がれや破損が生じないといった利点がある。しかし、内部磁石型のロータでは、ロータコアを単に磁性材料にて構成すると、永久磁石の周囲全体が磁性材料となるため、ロータコア内部で短絡磁路が形成され、所謂漏れ磁束(永久磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう磁束)が発生することになる。この場合、モータトルクに寄与する永久磁石の磁束を効率良く活用することができないことになる。
【0003】
そこで、特開平9−182329号公報では、ロータコア(回転子コア)の漏れ磁束を生じる位置に非磁性部を配置する技術が開示されている。このロータ(回転機用磁石回転子)では、ロータコア内部での短絡磁路がなく、漏れ磁束が低減される。又、この非磁性部は一体物中において強磁性部と共存されるため、ロータコアの漏れ磁束を生じる位置に単に空隙を形成した場合に比べて機械的な強度が強く、ロータコアの割れ等が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平9−182329号公報の図3等に示されたロータでは、永久磁石の端部からロータコア外周に達する非磁性部と、隣り合う永久磁石の端部からロータコア外周に達する非磁性部とが一体形成(共用)される。このため、ロータコア外周(ステータ)からの磁束に対し、永久磁石より径方向外側の磁路しか形成されず、永久磁石の磁束と共にモータトルクに寄与するステータにて発生される磁束が効率良く活用されないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、内部磁石型のロータにおいて、機械的な強度が強く、永久磁石及びステータによる磁束を効率良く活用することができるロータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、略円柱形状のロータコア内部に永久磁石が周方向に複数収容されてなるロータにおいて、前記ロータコアを、磁性部と非磁性部とが共存される素材より構成し、その非磁性部を、前記各永久磁石の漏れ磁束を生じる位置に配置するとともにロータコア外周から前記永久磁石より径方向内側及び外側に繋がる磁路を有するように配置した。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のロータにおいて、前記非磁性部を、前記永久磁石の周方向両側からロータコア外周側に延びるように形成するとともに、隣り合う前記永久磁石から延びる非磁性部とロータコア外周側で所定の間隔を有するように形成することで、前記磁路を形成した。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のロータにおいて、前記各永久磁石は、前記周方向に一対の永久磁石組であって、該永久磁石組の両永久磁石は互いに近接する側がロータコア径方向内側に傾斜した略V字状に配置された。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のロータにおいて、前記永久磁石組における両永久磁石間に、前記ロータコアの非磁性部を配置した。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記ロータコアを、略円盤形状の板材を積層して構成した。
【0010】
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記非磁性部を、レーザーによる熱処理にて形成した。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、各永久磁石の漏れ磁束を生じる位置に非磁性部が配置されるため、永久磁石の漏れ磁束が低減され、モータトルクに寄与する永久磁石の磁束を効率良く活用することができる。しかも、非磁性部は、ロータコア外周から前記永久磁石より径方向内側及び外側に繋がる2本の磁路を有するように配置されるため、従来技術に比べて、永久磁石の磁束と共にモータトルクに寄与するステータにて発生される磁束を効率良く活用することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記非磁性部が、前記永久磁石の周方向両側からロータコア外周側に延びるように形成されるとともに、隣り合う前記永久磁石から延びる非磁性部とロータコア外周側で所定の間隔を有するように形成されることで、前記磁路が形成される。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記各永久磁石は、前記周方向に一対の永久磁石組であって、該永久磁石組の両永久磁石は互いに近接する側がロータコア径方向内側に傾斜した略V字状に配置される。このようにすると、隣り合う永久磁石組間における隣り合う永久磁石間の磁路が短くなり、それら永久磁石の磁束を効率良く活用することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記永久磁石組における両永久磁石間には、ロータコアの非磁性部が配置されるため、同永久磁石組における両永久磁石間において両永久磁石間の漏れ磁束が低減される。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、ロータコアは、略円盤形状の板材が積層されて構成される。このようにすると、板材の状態で(略円柱形状とする前に)非磁性部を容易に形成することができる。よって、ロータコアを容易に得ることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、非磁性部は、レーザーによる熱処理にて形成されるため、ロータコアを容易に得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を回転磁界型のモータに具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、モータは、ステータ1とロータ2とを備える。
【0017】
ステータ1は、円環状のステータコア3とコイル巻線4とを備えている。ステータコア3には、その径方向内側に延びる複数のティース3aが形成されている。そして、各ティース3aにはコイル巻線4がそれぞれ巻着され、回転磁界を発生するための磁極が構成されている。
【0018】
ロータ2は、略円柱形状のロータコア5内部に永久磁石6が周方向に複数(本実施の形態では8個)収容されてなる。詳しくは、ロータコア5は、図2に示すように、軸線方向から見て、磁性部5aと非磁性部5b,5cが共存される素材としての軟磁性材料よりなる略円盤形状の板材(コアシート)が積層されて構成されている。尚、図では、視覚的に見易くするため、磁性部5aと非磁性部5b,5cの境界線を実線にて示すとともに、非磁性部5b,5cの領域をハッチングにて示している。このロータコア5には、軸方向に貫通する収容部7が周方向に複数形成されている。本実施の形態では、収容部7は、周方向に近接した2つ(一対)を1組として4組形成され、各組の両収容部7は互いに近接する側がロータコア5の径方向内側に傾斜した略V字形状となるように形成されている。
【0019】
そして、永久磁石6は、前記各収容部7内に収容されて固定されている。尚、この永久磁石6は、前記収容部7と同様に、周方向に近接した2つ(一対)を1組として4つの永久磁石組8からなり、各永久磁石組8の両永久磁石6は互いに近接する側がロータコア5の径方向内側に傾斜した略V字形状となるように配置されている。又、永久磁石6は、各永久磁石組8毎に径方向外側を向く極が同じとされ、同永久磁石組8毎に周方向にN極とS極を交互に繰り返すように設定されている。
【0020】
前記非磁性部5b,5cは、各永久磁石6の漏れ磁束を生じる位置に配置されるとともに、図1に示すように、ロータコア5の外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる磁路9,10(図1中、矢印で示す)を有するように配置される。尚、前記漏れ磁束を生じる位置とは、図3に示すように、非磁性部5b,5cが形成されていないロータコア21に同様に永久磁石6を設けた場合に漏れ磁束を生じる位置であって、永久磁石6のN極から直ぐに(自身の)S極に向かう磁束の磁路22(図3中、矢印で示す)を横切る位置である。
【0021】
詳述すると、非磁性部5bは、図2に示すように、各永久磁石組8の周方向両側からロータコア5の外周まで延びるように形成されるとともに、隣り合う永久磁石組8から延びる非磁性部5bとロータコア5の外周側で所定の間隔Tを有するように形成される。又、非磁性部5cは、永久磁石組8における両永久磁石6間に形成される。これにより、前記磁路9,10(図1参照)が形成されている。尚、本実施の形態では、非磁性部5b,5cは、前記板材(コアシート)にレーザーによる熱処理を施すことで形成されている。
【0022】
上記のように構成されたロータ2は、その中央孔に回転軸が固定され、ステータ1の内側で回転可能に支持される。そして、ロータ2はステータ1にて発生される回転磁界にて回転駆動される。
【0023】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)各永久磁石6の漏れ磁束を生じる位置に非磁性部5b,5cが配置されるため、永久磁石6の漏れ磁束が低減され、モータトルクに寄与する永久磁石6の磁束を効率良く活用することができる。又、非磁性部5b,5cは素材(板材)中において磁性部5aと共存されるため、ロータコアの漏れ磁束を生じる位置に単に空隙を形成した場合に比べて、機械的な強度が強く、ロータコア5の割れ等が発生し難い。しかも、非磁性部5b,5cは、ロータコア5の外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる2本の磁路9,10(図1参照)を有するように配置される。よって、従来技術(特開平9−182329号公報)に比べて、永久磁石6の磁束と共にモータトルクに寄与するステータ1にて発生される磁束を効率良く活用することができる。
【0024】
(2)各永久磁石6は、周方向に一対の永久磁石組8であって、該永久磁石組8の両永久磁石6は互いに近接する側がロータコア5の径方向内側に傾斜した略V字状に配置される。このようにすると、隣り合う永久磁石組8間における隣り合う永久磁石6間の磁路23(図2中、矢印で示す)が短くなり、それら永久磁石6の磁束を更に効率良く活用することができる。
【0025】
(3)永久磁石組8における両永久磁石6間には、非磁性部5cが配置されるため、該両永久磁石6間において機械的な強度を強くしながら両永久磁石6間の漏れ磁束が低減される。
【0026】
(4)ロータコア5は、略円盤形状の板材が積層されて構成される。このようにすると、板材の状態で(円柱形状とする前に)非磁性部5b,5cを容易に形成することができる。よって、ロータコア5を容易に得ることができる。
【0027】
(5)非磁性部5b,5cは、レーザーによる熱処理を施すことで形成されるため、ロータコア5を容易に得ることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
【0028】
・上記実施の形態では、永久磁石組8における両永久磁石6間に非磁性部5cを配置したが、永久磁石組8における両永久磁石6間については、図4に示すように、ロータコア31に永久磁石6の収容部32から連続した空隙33を形成することで両永久磁石6間の漏れ磁束を低減するようにしてもよい。
【0029】
このようにしても、永久磁石6の漏れ磁束が低減され、モータトルクに寄与する永久磁石6の磁束を効率良く活用することができる。又、非磁性部5bは素材(板材)中において磁性部と共存されるため、非磁性部5bの位置に単に空隙を形成した場合に比べて、機械的な強度が強く、ロータコア31の割れ等が発生し難い。しかも、非磁性部5bは、ロータコア31の外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる2本の磁路9,10を有するように配置される。よって、従来技術(特開平9−182329号公報)に比べて、永久磁石6の磁束と共にモータトルクに寄与するステータ1にて発生される磁束を効率良く活用することができる。
【0030】
・上記実施の形態では、非磁性部5bは各永久磁石組8の周方向両側からロータコア5の外周まで延びるように形成されるとしたが、図5に示すように、永久磁石6の僅かな磁束にて飽和される程度であれば、非磁性部34をロータコア35の外周と僅かに離れた位置まで延びるように形成してもよい。又、上記実施の形態では、非磁性部5cは永久磁石組8における両永久磁石6間で繋がって形成されるとしたが、図5に示すように、永久磁石6の僅かな磁束にて飽和される程度であれば、非磁性部36を各永久磁石6から僅かな間隔を有するように形成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と略同様の効果を得ることができる。
【0031】
・上記実施の形態の永久磁石組8(2つの永久磁石6)を1つの永久磁石に変更してもよい。尚、この場合、非磁性部5cは不要となる。又、1組の収容部7を1つにする等、適宜各部を変更する必要がある。このようにしても上記実施の形態の効果(1)、(4)、(5)と略同様の効果を得ることができる。
【0032】
・上記実施の形態では、非磁性部5b,5cをレーザーによる熱処理にて形成したが、他の方法で形成するようにしてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(4)と同様の効果を得ることができる。
【0033】
・上記実施の形態では、永久磁石6を周方向に8個(永久磁石組8を4組)設けたが、個数(組数)を適宜変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0034】
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項3に記載のロータにおいて、前記永久磁石組における両永久磁石間に、永久磁石の収容部から連続した空隙を形成したことを特徴とするロータ。このようにすると、前記永久磁石組における両永久磁石間には、永久磁石の収容部から連続した空隙が形成されるため、同永久磁石組における両永久磁石間において両永久磁石の漏れ磁束が低減される。
【0035】
(ロ)請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータと、前記ロータ外周に配置され回転磁界を発生するステータとを備えたモータ。このようにすると、モータにおいて、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、内部磁石型のロータにおいて、機械的な強度が強く、永久磁石及びステータによる磁束を効率良く活用することができるロータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるモータの概略構成図。
【図2】本実施の形態におけるロータの概略構成図。
【図3】漏れ磁束を説明するための説明図。
【図4】別例におけるロータの概略構成図。
【図5】別例におけるロータの概略構成図。
【符号の説明】
5,31,35…ロータコア、5a…磁性部、5b,5c,34,36…非磁性部、6…永久磁石、8…永久磁石組、9,10…磁路、T…間隔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転磁界型のモータにおけるロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転磁界型のモータにおけるロータとしては、略円柱形状のロータコアの内部に永久磁石を周方向に複数収容してなるもの(内部磁石型)がある。このようなロータは、外部磁石型(ロータコアの外周に永久磁石を接着剤等により固定してなる)ロータに比べて、永久磁石の剥がれや破損が生じないといった利点がある。しかし、内部磁石型のロータでは、ロータコアを単に磁性材料にて構成すると、永久磁石の周囲全体が磁性材料となるため、ロータコア内部で短絡磁路が形成され、所謂漏れ磁束(永久磁石のN極から直ぐに自身のS極に向かう磁束)が発生することになる。この場合、モータトルクに寄与する永久磁石の磁束を効率良く活用することができないことになる。
【0003】
そこで、特開平9−182329号公報では、ロータコア(回転子コア)の漏れ磁束を生じる位置に非磁性部を配置する技術が開示されている。このロータ(回転機用磁石回転子)では、ロータコア内部での短絡磁路がなく、漏れ磁束が低減される。又、この非磁性部は一体物中において強磁性部と共存されるため、ロータコアの漏れ磁束を生じる位置に単に空隙を形成した場合に比べて機械的な強度が強く、ロータコアの割れ等が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平9−182329号公報の図3等に示されたロータでは、永久磁石の端部からロータコア外周に達する非磁性部と、隣り合う永久磁石の端部からロータコア外周に達する非磁性部とが一体形成(共用)される。このため、ロータコア外周(ステータ)からの磁束に対し、永久磁石より径方向外側の磁路しか形成されず、永久磁石の磁束と共にモータトルクに寄与するステータにて発生される磁束が効率良く活用されないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、内部磁石型のロータにおいて、機械的な強度が強く、永久磁石及びステータによる磁束を効率良く活用することができるロータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、略円柱形状のロータコア内部に永久磁石が周方向に複数収容されてなるロータにおいて、前記ロータコアを、磁性部と非磁性部とが共存される素材より構成し、その非磁性部を、前記各永久磁石の漏れ磁束を生じる位置に配置するとともにロータコア外周から前記永久磁石より径方向内側及び外側に繋がる磁路を有するように配置した。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のロータにおいて、前記非磁性部を、前記永久磁石の周方向両側からロータコア外周側に延びるように形成するとともに、隣り合う前記永久磁石から延びる非磁性部とロータコア外周側で所定の間隔を有するように形成することで、前記磁路を形成した。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のロータにおいて、前記各永久磁石は、前記周方向に一対の永久磁石組であって、該永久磁石組の両永久磁石は互いに近接する側がロータコア径方向内側に傾斜した略V字状に配置された。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のロータにおいて、前記永久磁石組における両永久磁石間に、前記ロータコアの非磁性部を配置した。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記ロータコアを、略円盤形状の板材を積層して構成した。
【0010】
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータにおいて、前記非磁性部を、レーザーによる熱処理にて形成した。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、各永久磁石の漏れ磁束を生じる位置に非磁性部が配置されるため、永久磁石の漏れ磁束が低減され、モータトルクに寄与する永久磁石の磁束を効率良く活用することができる。しかも、非磁性部は、ロータコア外周から前記永久磁石より径方向内側及び外側に繋がる2本の磁路を有するように配置されるため、従来技術に比べて、永久磁石の磁束と共にモータトルクに寄与するステータにて発生される磁束を効率良く活用することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記非磁性部が、前記永久磁石の周方向両側からロータコア外周側に延びるように形成されるとともに、隣り合う前記永久磁石から延びる非磁性部とロータコア外周側で所定の間隔を有するように形成されることで、前記磁路が形成される。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記各永久磁石は、前記周方向に一対の永久磁石組であって、該永久磁石組の両永久磁石は互いに近接する側がロータコア径方向内側に傾斜した略V字状に配置される。このようにすると、隣り合う永久磁石組間における隣り合う永久磁石間の磁路が短くなり、それら永久磁石の磁束を効率良く活用することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記永久磁石組における両永久磁石間には、ロータコアの非磁性部が配置されるため、同永久磁石組における両永久磁石間において両永久磁石間の漏れ磁束が低減される。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、ロータコアは、略円盤形状の板材が積層されて構成される。このようにすると、板材の状態で(略円柱形状とする前に)非磁性部を容易に形成することができる。よって、ロータコアを容易に得ることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、非磁性部は、レーザーによる熱処理にて形成されるため、ロータコアを容易に得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を回転磁界型のモータに具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、モータは、ステータ1とロータ2とを備える。
【0017】
ステータ1は、円環状のステータコア3とコイル巻線4とを備えている。ステータコア3には、その径方向内側に延びる複数のティース3aが形成されている。そして、各ティース3aにはコイル巻線4がそれぞれ巻着され、回転磁界を発生するための磁極が構成されている。
【0018】
ロータ2は、略円柱形状のロータコア5内部に永久磁石6が周方向に複数(本実施の形態では8個)収容されてなる。詳しくは、ロータコア5は、図2に示すように、軸線方向から見て、磁性部5aと非磁性部5b,5cが共存される素材としての軟磁性材料よりなる略円盤形状の板材(コアシート)が積層されて構成されている。尚、図では、視覚的に見易くするため、磁性部5aと非磁性部5b,5cの境界線を実線にて示すとともに、非磁性部5b,5cの領域をハッチングにて示している。このロータコア5には、軸方向に貫通する収容部7が周方向に複数形成されている。本実施の形態では、収容部7は、周方向に近接した2つ(一対)を1組として4組形成され、各組の両収容部7は互いに近接する側がロータコア5の径方向内側に傾斜した略V字形状となるように形成されている。
【0019】
そして、永久磁石6は、前記各収容部7内に収容されて固定されている。尚、この永久磁石6は、前記収容部7と同様に、周方向に近接した2つ(一対)を1組として4つの永久磁石組8からなり、各永久磁石組8の両永久磁石6は互いに近接する側がロータコア5の径方向内側に傾斜した略V字形状となるように配置されている。又、永久磁石6は、各永久磁石組8毎に径方向外側を向く極が同じとされ、同永久磁石組8毎に周方向にN極とS極を交互に繰り返すように設定されている。
【0020】
前記非磁性部5b,5cは、各永久磁石6の漏れ磁束を生じる位置に配置されるとともに、図1に示すように、ロータコア5の外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる磁路9,10(図1中、矢印で示す)を有するように配置される。尚、前記漏れ磁束を生じる位置とは、図3に示すように、非磁性部5b,5cが形成されていないロータコア21に同様に永久磁石6を設けた場合に漏れ磁束を生じる位置であって、永久磁石6のN極から直ぐに(自身の)S極に向かう磁束の磁路22(図3中、矢印で示す)を横切る位置である。
【0021】
詳述すると、非磁性部5bは、図2に示すように、各永久磁石組8の周方向両側からロータコア5の外周まで延びるように形成されるとともに、隣り合う永久磁石組8から延びる非磁性部5bとロータコア5の外周側で所定の間隔Tを有するように形成される。又、非磁性部5cは、永久磁石組8における両永久磁石6間に形成される。これにより、前記磁路9,10(図1参照)が形成されている。尚、本実施の形態では、非磁性部5b,5cは、前記板材(コアシート)にレーザーによる熱処理を施すことで形成されている。
【0022】
上記のように構成されたロータ2は、その中央孔に回転軸が固定され、ステータ1の内側で回転可能に支持される。そして、ロータ2はステータ1にて発生される回転磁界にて回転駆動される。
【0023】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)各永久磁石6の漏れ磁束を生じる位置に非磁性部5b,5cが配置されるため、永久磁石6の漏れ磁束が低減され、モータトルクに寄与する永久磁石6の磁束を効率良く活用することができる。又、非磁性部5b,5cは素材(板材)中において磁性部5aと共存されるため、ロータコアの漏れ磁束を生じる位置に単に空隙を形成した場合に比べて、機械的な強度が強く、ロータコア5の割れ等が発生し難い。しかも、非磁性部5b,5cは、ロータコア5の外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる2本の磁路9,10(図1参照)を有するように配置される。よって、従来技術(特開平9−182329号公報)に比べて、永久磁石6の磁束と共にモータトルクに寄与するステータ1にて発生される磁束を効率良く活用することができる。
【0024】
(2)各永久磁石6は、周方向に一対の永久磁石組8であって、該永久磁石組8の両永久磁石6は互いに近接する側がロータコア5の径方向内側に傾斜した略V字状に配置される。このようにすると、隣り合う永久磁石組8間における隣り合う永久磁石6間の磁路23(図2中、矢印で示す)が短くなり、それら永久磁石6の磁束を更に効率良く活用することができる。
【0025】
(3)永久磁石組8における両永久磁石6間には、非磁性部5cが配置されるため、該両永久磁石6間において機械的な強度を強くしながら両永久磁石6間の漏れ磁束が低減される。
【0026】
(4)ロータコア5は、略円盤形状の板材が積層されて構成される。このようにすると、板材の状態で(円柱形状とする前に)非磁性部5b,5cを容易に形成することができる。よって、ロータコア5を容易に得ることができる。
【0027】
(5)非磁性部5b,5cは、レーザーによる熱処理を施すことで形成されるため、ロータコア5を容易に得ることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
【0028】
・上記実施の形態では、永久磁石組8における両永久磁石6間に非磁性部5cを配置したが、永久磁石組8における両永久磁石6間については、図4に示すように、ロータコア31に永久磁石6の収容部32から連続した空隙33を形成することで両永久磁石6間の漏れ磁束を低減するようにしてもよい。
【0029】
このようにしても、永久磁石6の漏れ磁束が低減され、モータトルクに寄与する永久磁石6の磁束を効率良く活用することができる。又、非磁性部5bは素材(板材)中において磁性部と共存されるため、非磁性部5bの位置に単に空隙を形成した場合に比べて、機械的な強度が強く、ロータコア31の割れ等が発生し難い。しかも、非磁性部5bは、ロータコア31の外周から永久磁石6より径方向内側及び外側に繋がる2本の磁路9,10を有するように配置される。よって、従来技術(特開平9−182329号公報)に比べて、永久磁石6の磁束と共にモータトルクに寄与するステータ1にて発生される磁束を効率良く活用することができる。
【0030】
・上記実施の形態では、非磁性部5bは各永久磁石組8の周方向両側からロータコア5の外周まで延びるように形成されるとしたが、図5に示すように、永久磁石6の僅かな磁束にて飽和される程度であれば、非磁性部34をロータコア35の外周と僅かに離れた位置まで延びるように形成してもよい。又、上記実施の形態では、非磁性部5cは永久磁石組8における両永久磁石6間で繋がって形成されるとしたが、図5に示すように、永久磁石6の僅かな磁束にて飽和される程度であれば、非磁性部36を各永久磁石6から僅かな間隔を有するように形成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と略同様の効果を得ることができる。
【0031】
・上記実施の形態の永久磁石組8(2つの永久磁石6)を1つの永久磁石に変更してもよい。尚、この場合、非磁性部5cは不要となる。又、1組の収容部7を1つにする等、適宜各部を変更する必要がある。このようにしても上記実施の形態の効果(1)、(4)、(5)と略同様の効果を得ることができる。
【0032】
・上記実施の形態では、非磁性部5b,5cをレーザーによる熱処理にて形成したが、他の方法で形成するようにしてもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(4)と同様の効果を得ることができる。
【0033】
・上記実施の形態では、永久磁石6を周方向に8個(永久磁石組8を4組)設けたが、個数(組数)を適宜変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0034】
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項3に記載のロータにおいて、前記永久磁石組における両永久磁石間に、永久磁石の収容部から連続した空隙を形成したことを特徴とするロータ。このようにすると、前記永久磁石組における両永久磁石間には、永久磁石の収容部から連続した空隙が形成されるため、同永久磁石組における両永久磁石間において両永久磁石の漏れ磁束が低減される。
【0035】
(ロ)請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロータと、前記ロータ外周に配置され回転磁界を発生するステータとを備えたモータ。このようにすると、モータにおいて、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、内部磁石型のロータにおいて、機械的な強度が強く、永久磁石及びステータによる磁束を効率良く活用することができるロータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるモータの概略構成図。
【図2】本実施の形態におけるロータの概略構成図。
【図3】漏れ磁束を説明するための説明図。
【図4】別例におけるロータの概略構成図。
【図5】別例におけるロータの概略構成図。
【符号の説明】
5,31,35…ロータコア、5a…磁性部、5b,5c,34,36…非磁性部、6…永久磁石、8…永久磁石組、9,10…磁路、T…間隔。
Claims (6)
- 略円柱形状のロータコア(5,31,35)内部に永久磁石(6,8)が周方向に複数収容されてなるロータにおいて、
前記ロータコア(5,31,35)を、磁性部(5a)と非磁性部(5b,5c,34,36)とが共存される素材より構成し、その非磁性部(5b,5c,34,36)を、前記各永久磁石(6,8)の漏れ磁束を生じる位置に配置するとともにロータコア(5,31,35)外周から前記永久磁石(6,8)より径方向内側及び外側に繋がる磁路(9,10)を有するように配置したことを特徴とするロータ。 - 請求項1に記載のロータにおいて、
前記非磁性部(5b)を、前記永久磁石(8)の周方向両側からロータコア(5,31,35)外周側に延びるように形成するとともに、隣り合う前記永久磁石(8)から延びる非磁性部(5b)とロータコア(5,31,35)外周側で所定の間隔(T)を有するように形成することで、前記磁路(9,10)を形成したことを特徴とするロータ。 - 請求項1又は2に記載のロータにおいて、
前記各永久磁石(8)は、前記周方向に一対の永久磁石組(8)であって、該永久磁石組(8)の両永久磁石(6)は互いに近接する側がロータコア径方向内側に傾斜した略V字状に配置されたことを特徴とするロータ。 - 請求項3に記載のロータにおいて、
前記永久磁石組(8)における両永久磁石(6)間に、前記ロータコア(5,35)の非磁性部(5c,36)を配置したことを特徴とするロータ。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロータにおいて、
前記ロータコア(5,31,35)を、略円盤形状の板材を積層して構成したことを特徴とするロータ。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロータにおいて、
前記非磁性部(5b,5c,34,36)を、レーザーによる熱処理にて形成したことを特徴とするロータ。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010206882A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Mitsubishi Electric Corp | 電動機及び圧縮機及び空気調和機及び電気掃除機 |
JP2012050331A (ja) * | 2011-12-05 | 2012-03-08 | Mitsubishi Electric Corp | 電動機 |
US10797545B2 (en) | 2017-04-19 | 2020-10-06 | Fanuc Corporation | Magnet-embedded type rotor and electric rotating machine having magnet-embedded type rotor |
WO2024120543A1 (zh) * | 2022-12-29 | 2024-06-13 | 天蔚蓝电驱动科技(江苏)有限公司 | 电机转子和电机转子的制作方法 |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002181940A patent/JP2004032844A/ja active Pending
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