JP2004032431A - 電子メール配信方法 - Google Patents

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中村 聡江
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Abstract

【課題】表現力豊かな電子メールを簡便に配信することができる、電子メール配信方法を提供すること。
【解決手段】音声メール配信センタ6は、音声メール変換・作成装置23と、メールサーバ25とを備え、音声メール変換・作成装置23は、変換・作成部23aと変換規則表記憶部23bと備える。変換・作成部23aは、変換規則表記憶部23bに格納された変換規則表を読み出し、当該変換規則表中に指定されたキーワードを、当該変換規則表において当該キーワードと関連付けられた一定の単語又は文節に変換する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メール配信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを介して電子メールの配信を行う電子メール配信サービスが急速に普及し、電子メールは、様々な用途、幅広い年齢層で、ごく日常的に利用されており、多様化する利用者のニーズに応えるため、画像ファイルや音楽ファイルを添付した電子メールを配信するサービスも提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のファイル添付メール配信サービスでは、このような添付ファイルは、電子メールの送信者自らが作成する必要があり面倒である。また、携帯電話のボタンを用いて電子メールを作成するのは、多くの人にとって非常に煩雑な作業であり、思い通りの電子メールを作成する前に疲れてしまう。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、表現力豊かな電子メールを簡便に配信することができる、電子メール配信方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、コンピュータシステムにより、メール配信センタが、該サービスセンタと通信回線を介して接続される通信端末の利用者に対し、電子メールの配信サービスを行う、電子メール配信方法であって、変換規則表に基づき電子メールを変換するステップと、該変換後の電子メールを配信するステップと、を備えた。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、複数の前記変換規則表が前記コンピュータシステムの記憶装置に記憶され、電子メール配信依頼者に対し、該複数の変換規則表の中から少なくとも何れか一つの変換規則表の選択を促すステップを備え、前記電子メールを変換するステップにて、該選択した変換規則表に基づいて該変換が行われることとした。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、電子メール配信サービスの提供を希望する前記通信端末の利用者に対し、ユーザ登録のための情報の入力を促すステップと、該ユーザ情報を登録するステップと、を備え、該登録されるユーザ情報は、前記選択した変換規則表に関する情報の登録を含み、前記変換規則表を選択するステップにあっては、該ユーザ情報として登録された変換規則表を選択しうることとした。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、前記変換後の電子メールを配信するステップは、前記通信端末の利用者宛ての電子メールを作成し、前記変換後の電子メールを添付して配信することとした。
【0009】
また、請求項5に記載の発明は、電子メール配信依頼者に対し、電子メールの作成を促すステップを備え、前記電子メールを変換するステップは、該電子メール配信依頼者が作成した電子メールを変換するものであって、前記通信端末の利用者宛ての電子メールは、前記電子メール配信依頼者が作成した電子メールのヘッダに基づき作成されることとした。
【0010】
また、請求項6に記載の発明は、前記電子メールを変換するステップは、電子メールを音声ファイルに変換することとした。
また、請求項7に記載の発明は、複数のサンプル音が前記コンピュータシステムの記憶装置に記憶され、前記音声ファイルへの変換は、前記変換規則表に指定ある場合には、該サンプル音に変換することとした。
【0011】
(作用)
従って、請求項1に記載の発明によれば、変換規則表に基づいて電子メールが変換して配信されるので、ごく短い電子メールでも表現力豊かな電子メールに変換され配信される。
【0012】
また、請求項2に記載の発明によれば、電子メール配信依頼者の選択した変換規則表を使用して変換が行われるので、電子メール配信依頼者が所望する表現の電子メールが配信される。
【0013】
また、請求項3に記載の発明によれば、電子メール配信依頼者は、所望の変換規則表を簡便に選択できるので、より簡便に、電子メール配信依頼者が所望する表現の電子メールが配信される。
【0014】
また、請求項4に記載の発明によれば、電子メールの枠内に拘束されずに、自由度の高い変換が行われるので、より表現力豊かな電子メールが配信される。
また、請求項5に記載の発明によれば、宛先を間違える心配をすることなく安心して電子メール作成することができるため、より表現力豊かな電子メールが配信される。
【0015】
また、請求項6に記載の発明によれば、電子メールは音声ファイルに変換されるので、より表現力豊かな電子メールが簡便に配信される。
また、請求項7に記載の発明によれば、電子メールは効果音入りの音声ファイルに変換されるので、より表現力豊かな電子メールが配信される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1は、システム構成及び接続状態を概略的に示すブロック図である。
【0017】
通信端末としての携帯電話1は、通信回線網としての携帯電話網2を介して管理センタ3と接続されている。管理センタ3はゲートウェイサーバ4を備え、ゲートウェイサーバ4は、インターネット5を介して、音声メール配信センタ6と接続されている。
【0018】
ゲートウェイサーバ4は、携帯電話1と音声メール配信センタ6との間でデータの授受を行う。携帯電話1とゲートウェイサーバ4との間では、携帯電話網2で構築した独自のプロトコルでデータの授受が行われ、ゲートウェイサーバ4と音声メール配信センタ6との間では、インターネットプロトコル(TCP/IP)でデータの授受が行われる。
【0019】
詳述すると、ゲートウェイサーバ4は、携帯電話(端末識別番号)に対してIPアドレスを割り当てるためのIPアドレスファイルを備えており、当該IPアドレスを使うことによって、携帯電話1は、ゲートウェイサーバ4を介して音声メール配信センタ6とデータの授受が可能となる。
【0020】
そして、携帯電話1は、電子メールの送受信やインターネット5上のWebサイトにアクセスするための制御プログラムを備えており、電子メールの送受信をし、また、所望のURL(Uniform Resource Locator)を入力することで種々の情報を閲覧し、様々なサービスを受けることができる。
【0021】
音声メール配信センタ6は、電子メールに音声ファイルを添付したメール(以下、単に音声メール)を配信する機能を有する。即ち、音声メール配信センタ6は、音声メール配信依頼者に対し当該音声メールを作成するためのサービスを提供し、当該作成された音声メールをメール受信者に配信する。
【0022】
次に、音声メール配信センタ6の構成について説明する。
図2は、音声メール配信センタ6の構成を概略的に示すブロック図である。
音声メール配信センタ6は、Webサーバ21と、ユーザデータベース(以下、単にユーザDB)22と、音声メール変換・作成装置23と、メールサーバ25と、を備える。
【0023】
Webサーバ21は、通信回線網を通じて音声メール配信センタ6にアクセスする携帯電話1のユーザに対し、当該ユーザが音声メール配信サービスの提供を受けるためのユーザ登録に関するサービスを提供する。そして、当該登録ユーザ情報、即ち、音声メール配信依頼者についてのユーザID、パスワード等の情報は、図3に示すように、ユーザDB22に登録される。
【0024】
また、Webサーバ21は、音声メール配信依頼者としての携帯電話1のユーザに対し、音声メールに添付される音声ファイルの基礎となる文字メールを作成するためのサービスを提供する。そして、Webサーバ21は、当該作成された文字メールを音声メール変換・作成装置23に出力する。
【0025】
詳述すると、携帯電話1のユーザが、音声メール配信センタ6にアクセスすると、Webサーバ21は、携帯電話1の表示画面12にユーザ登録やメール作成を行うWebページを表示するためのデータを携帯電話1へ送信する。当該Webページには、チェックBOX及び入力フィールド等のオブジェクトが設けられており、携帯電話1のユーザは、所望のサービスの提供を受けるために、携帯電話1のボタン11を用いてこれらのオブジェクトを操作し、所定の事項を入力又は選択する。そして、携帯電話1のユーザによる当該入力及び選択に関するデータは、Webサーバ21に送信され、Webサーバ21は、かかるデータに基づきユーザ登録やメール作成の処理を行う。
【0026】
音声メール変換・作成装置23は、変換・作成部23aと、複数の変換規則表が格納された変換規則表記憶部23bと、複数の効果音が格納されたサウンドサンプル記憶部23cと、を備え、変換規則表に基づき前記文字メールを音声ファイルに変換する。
【0027】
図4は、変換規則表記憶部23b及び変換規則表41の構成を機能的に示す説明図であり、変換規則表41は、一定のキーワードを指定し、当該キーワードと一定の単語、文節又は効果音とを関連付ける変換法則が記録されたデータファイルである。
【0028】
Webサーバ21から音声メール変換・作成装置23へ前記文字メールが出力されると、変換・作成部23aは、変換規則表記憶部23bに格納された変換規則表41を読み出す。そして、変換・作成部23aは、当該変換規則表41中に指定されたキーワードを、当該変換規則表41において当該キーワードと関連付けられた一定の単語又は文節に変換する。
【0029】
この場合において、前記変換規則表41に効果音に変換すべき旨の指定がある場合、即ち、変換規則表41中にキーワードと効果音とが関連付けられている場合には、変換・作成部23aは、サウンドサンプル記憶部23cを呼び出し、当該指定された効果音に変換する。
【0030】
また、各変換規則表41間では、同一のキーワードに対して異なる単語、文節又は効果音が関連付けられうる。従って、変換・作成部23aは、変換の際に使用する変換規則表41が変わることにより、多種多様な変換を行うことが可能となる。
【0031】
例えば、短縮文字列をキーワードとして、繁用される文節を関連付けた変換規則表41を使用すれば、ごく短い文章が長い文章へと変換される。また、日常用語をキーワードとして、丁寧語や敬語を関連付けた変換規則表41を使用すれば、ごく日常的な文体が畏まった表現の文体に変換される。
【0032】
音声メール変換・作成装置23は、音声メール受信者宛ての電子メールを作成し、当該電子メールに、前記文字メールから変換された音声ファイルを添付して、メールサーバ25に出力する。詳述すると、音声メール変換・作成装置23は、前記文字メールのヘッダに基づき、ヘッダに含まれる送信者、宛先、送信日時、題名等の情報を記載した電子メールを作成し、当該電子メールに、前記音声ファイルを添付して、メールサーバ25に出力する。
【0033】
そして、メールサーバ25は、メール受信者に対し、音声ファイルが添付された電子メール(音声メール)を配信する。
このような音声メール配信サービス提供システムを構成するWebサーバ21、ユーザDB22、音声メール変換・作成装置23及びメールサーバ25は、汎用的な目的で使用される情報処理装置(コンピュータ)上で実行するコンピュータプログラムによって実現される。
【0034】
図5は、コンピュータのハードウェア構成を示す概略的なブロック図である。コンピュータは、中央処理装置(CPU)61と、当該CPU61に接続されるメモリ62、入力装置63、出力装置64、記憶装置65、ドライブ装置66、通信装置67とを有している。
【0035】
CPU61は、メモリ62を利用してプログラムを実行し、例えば、上記音声メール配信センタ6の音声メール変換・作成装置23等においては、サービス提供のために必要な処理を実現する。即ち、音声メール変換・作成装置23におけるメモリ62には、サービス提供に必要なプログラムとデータが格納される。
【0036】
入力装置63は、システム管理用のキーボード等を含む。また、出力装置64は、システム管理用のモニタ等を含む。
記憶装置65は、通常、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置を含む。記憶装置65には、上述のプログラム及びデータ等が格納され、CPU61は、入力装置63による指示に応答してプログラム,データをメモリ62へ転送し、それを実行する。また、この記憶装置65はデータベースとして使用することもできる。
【0037】
ドライブ装置66は、記録媒体68を駆動し、その記憶内容にアクセスする。この記録媒体68としては、メモリカード、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク( CD−ROM,DVD−ROM,… )、光磁気ディスク(MO,MD,…)等、任意のコンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体を使用することができる。この記録媒体68に上述のプログラム,データ等を格納しておき、必要に応じて、メモリ62にロードして使用することもできる。
【0038】
通信装置67は、携帯電話1及び他のコンピュータへの接続に用いられ、それらとの間で通信に伴うデータ変換等を行ってプログラムやデータの送受信を行う。通信装置67を備えたコンピュータは、ネットワーク接続された他のコンピュータの主記憶装置や補助記憶装置等から上述のプログラムやデータを受け取り、必要に応じてメモリ62にロードして使用する。
【0039】
次に、上記のように構成された音声メール配信システムの作用について説明する。
[ユーザ登録]
まず、ユーザ登録について説明する。
【0040】
携帯電話1のユーザが音声メール配信センタ6が提供する音声メール配信サービスを受けるためは、予めユーザ登録をしておく必要がある。
図6は、携帯電話1の表示画面12上に表示される初期画面71及びユーザ登録Webページ72a〜dの系統図である。初期画面71は、携帯電話1のユーザが音声メール配信センタ6にアクセスしたときに最初に表示されるWebページであり、携帯電話1のユーザは、当該Webページ上に表示された選択オブジェクト73のうちの何れかを選択することにより提供を受けるサービスを決定する。
【0041】
次に、携帯電話1のユーザが「ユーザ登録」についての選択オブジェクト73aを選択、送信すると、ユーザ登録サービスが開始され、携帯電話1の表示画面12には、ユーザ名及びメールアドレスの入力を促すWebページ72aが表示される。
【0042】
携帯電話1のユーザがユーザ名及びメールアドレスを入力し送信すると、Webサーバ21は、ユーザDB22を呼び出し、当該ユーザ名及びメールアドレスが既に登録されているか否かを照合する。そして、当該ユーザ名及びメールアドレスが未登録である場合には、ユーザDB22に当該ユーザについてのユーザ情報を格納する領域31を確保し、当該ユーザ名及びメールアドレスを登録する。尚、当該ユーザ名及びメールアドレスが既に登録済みである場合には、携帯電話1の表示画面12にその旨を表示するWebページを表示させた後、前記初期画面71を表示させる。
【0043】
次に、Webサーバ21は、携帯電話1の表示画面12に、ユーザIDの入力を促すWebページ72b及びパスワードの入力を促すWebページ72cを表示させる。そして、携帯電話1のユーザにより、ユーザID及びパスワードが入力され送信されると、Webサーバ21は、ユーザDB22を呼び出し、前記当該ユーザについてのユーザ情報を格納する領域31に、このユーザID及びパスワードを登録する。尚、当該入力されたユーザID又はパスワードが、既に何れかの登録ユーザが使用しているものである場合には、携帯電話1の表示画面12にその旨を表示するWebページを表示させた後、再度、ユーザIDの入力を促すWebページ72b又はパスワードの入力を促すWebページ72cを表示させる。
【0044】
そして、Webサーバ21は、携帯電話1の表示画面12に、ユーザ登録が完了した旨及び登録されたユーザID及びパスワードを表示するWebページ72dを表示させた後、前記初期画面71を表示させる。
【0045】
[音声メールの配信]
次に、図7,図8に従い、音声メール配信依頼者としての携帯電話1のユーザが音声メール配信センタ6から音声メール配信サービスの提供を受ける場合の処理フローを説明する。
【0046】
図7は、音声メール配信センタ6による音声メール配信依頼者の携帯電話1に対する音声メール配信サービスの態様を示すフローチャート、図8は、携帯電話1の表示画面12上に表示される文字メール作成Webページ82a〜fの系統図である。
【0047】
音声メール配信依頼者としての携帯電話1のユーザが音声メール配信センタ6にアクセスすると、携帯電話1の表示画面12には、先述の初期画面71が表示される。
【0048】
携帯電話1のユーザが「メッセージ作成」についての選択オブジェクト73b(図7参照)を選択、送信する(S101)と、Webサーバ21は、携帯電話1に対しユーザID及びパスワードの入力を促すWebページ82aを送信し、携帯電話1のユーザについてユーザ認証を行う(S102)。
【0049】
そして、携帯電話1のユーザが、当該Webページ82aのユーザID及びパスワードを入力するフィールド83a、83bに、ユーザ登録時に発行されたユーザID及びパスワードを入力し、送信する(S103)ことにより、音声メール配信サービスが開始される。
【0050】
この場合において、携帯電話1のユーザがユーザDB22に登録されていない場合(パスワードの入力が無い場合等)には、Webサーバ21は、携帯電話1に対し、ユーザ登録を促すWebページを送信した後、初期画面71を送信し、ユーザ登録手続きを開始する(図7参照)。
【0051】
ユーザ認証が完了すると、Webサーバ21は、音声メール変換・作成装置23の変換規則表記憶部23bを呼び出し、携帯電話1に対し、文字メールの音声ファイルへの変換の際に使用する変換規則表41(図4参照)の選択を促すWebページ82bを送信する(S105)。
【0052】
Webページ82bには、使用する変換規則表41を選択するオブジェクト84a,b及びチェックBOX85が設けられており、携帯電話1のユーザは、これらのオブジェクトを操作し送信することにより、文字メールの変換規則を決定する(S106)。
【0053】
この場合において、携帯電話1のユーザが、「新たに選択する」のオブジェクト84bを選択した場合(S107)には、Webサーバ21は、当該選択の際に指示されたチェックBOX85に対応する変換規則表41についての情報を、ユーザDB22に登録する(S108、図3参照)。そして、当該ユーザDB22に登録された変換規則表41についての情報は、次回の文字メール作成サービスを受ける際に、「前回と同じ」のオブジェクト84aを選択した場合に使用する変換規則表41を決定するのに用いられる。
【0054】
文字メールを音声ファイルに変換する際に使用する変換規則表41が決定すると、携帯電話1の表示画面には、その旨及び使用する変換規則表の内容を表示するWebページ82cが表示される(S109)。
【0055】
次に、Webサーバ21は、携帯電話1に対し、音声メッセージの基礎となる文字メールの作成を促すWebページ82dを送信する(S110)。当該Webページ82dには、題名86、宛先のメールアドレス87及び文字メールの本文88を入力するフィールドが設けられており、携帯電話1のユーザは、これらを入力することで、文字メールを作成する(S111)。そして、文字メールが作成されると、Webサーバ21は、当該作成された文字メールを音声メール変換・作成装置23に出力する。
【0056】
次に、音声メール変換・作成装置23に前記文字メールが出力されると、音声メール変換・作成装置23の変換・作成部23aは、変換規則表記憶部23b及びサウンドサンプル記憶部23cを呼び出し、メッセージ作成の際に指定された変換規則表41に基づいて、当該文字メールの本文88を音声ファイルに変換する(S112)。
【0057】
また、音声メール変換・作成装置23は、前記文字メールのヘッダ、即ち、題名86、宛先のメールアドレス87に基づいて電子メールを作成し、前記音声ファイルを添付してメールサーバ25へ出力する(S113)。そして、メールサーバ25は、当該音声ファイルが添付された電子メール、即ち音声メールをメールアドレス87の音声メール受信者に配信する(S114)。
【0058】
音声メールが配信されると、Webサーバ21は、携帯電話1の表示画面12に音声メールは送信された旨を表示するWebページ82fを送信し、音声メール配信依頼者は、音声メール送信を確認する(S115)。
【0059】
そして、音声メール受信者は、受信した音声メールを開き、添付された音声ファイルを再生し、その内容を確認する(S116)。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
【0060】
(1)本実施形態においては、音声メール変換・作成装置23の変換・作成部23aは、変換規則表記憶部23bに格納された変換規則表41を読み出し、当該変換規則表中に指定されたキーワードを、当該変換規則表において当該キーワードと関連付けられた一定の単語又は文節に変換することとした。その結果、ごく短い文章が長い文章へと変換されるので、ユーザは、文字入力の省力化を図ることができ、また、より凝った表現の電子メールを簡便に配信することができる。
【0061】
(2)本実施形態においては、音声メール変換・作成装置23は、複数の変換規則表が格納された変換規則表記憶部23bを備える。Webサーバ21は、携帯電話1に対し、文字メールの音声ファイルへの変換の際に使用する変換規則表41の選択を促すWebページ82bを送信し、携帯電話1のユーザが使用する変換規則を選択できるようにした。その結果、文字メールは、所望の変換規則表41を用いて変換されるため、ユーザが所望する表現の電子メールを配信することができる。
【0062】
(3)本実施形態においては、Webサーバ21は、前記変換規則表41の選択の際に、ユーザが使用する変換規則表41を「新たに選択」した場合には、当該変換規則表41についての情報を、ユーザDB22に登録する。そして、次回の文字メール作成サービスを受ける際に、変換規則表の選択において「前回と同じ」変換規則表41を選択することができることとした。その結果、ユーザは所望の変換規則表41を簡便に選択することができるため、より簡便にユーザが所望する表現の電子メールを配信することができる。
【0063】
(4)本実施形態においては、音声メール変換・作成装置23は、電子メールを作成し、変換された文字メールを添付して、メールサーバ25に出力することとした。その結果、変換が電子メールの枠内に拘束されないため、変換の自由度が高くなる。従って、より表現力のある電子メールを配信することができる。
【0064】
(5)本実施形態においては、Webサーバ21は、ユーザに対し、文字メールを作成するためのサービスを提供する。そして、前記文字メールのヘッダに基づき、ヘッダに含まれる送信者、宛先、送信日時、題名等の情報を記載した電子メールを作成し、当該電子メールに前記変換後の文字メールを添付して、メールサーバ25に出力することとした。その結果、当該電子メールは、確実に前記文字メールに指定した宛先に配信されるため、ユーザは、宛先を間違える心配をすることなく安心して文字メール作成することができる。従って、より表現力豊かな電子メールを配信することができる。
【0065】
(6)本実施形態においては、音声メール変換・作成装置23は、前記文字メールを音声ファイルに変換することとした。その結果、音声を用いた表現力の高い電子メールを簡便に配信することができる。
【0066】
(7)本実施形態においては、音声メール変換・作成装置23は、複数の効果音が格納されたサウンドサンプル記憶部23cと、を備え、前記変換規則表41に効果音に変換すべき旨の指定がある場合には、当該指定された効果音に変換することとした。その結果、効果音を用いた、更に表現力が高い電子メールを簡便に配信することができる。
【0067】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
○本実施形態においては、管理センタ3と音声メール配信センタ6は、それぞれ独立した構成となっているが、音声メール配信センタ6が管理センタ3の構内にある構成としてもよい。
【0068】
○本実施形態においては、携帯端末としての携帯電話1に具体化して説明したが、音声メール配信センタ6との通信において、音声通信において固定電話を利用してもよく、パケット通信においては、インターネット5に接続されたパソコンやPDAを利用してもよい。
【0069】
○本実施形態においては、音声メール配信センタ6が、文字メール作成サービスを提供する構成としたが、音声メール配信センタ6は、当該作成サービスを行わなくともよく、電子メール配信依頼者から送信された電子メールを変換するものであってもよい。
【0070】
○また、電子メールの内容を変換した後、当該変換後の電子メールを新たな電子メールに添付するものであってもよい。
○本実施形態においては、音声メール変換・作成装置23は、文字メールを音声ファイルに変換する構成としたが、音声メール変換・作成装置23は、文字メールを文字メールに変換するものであってもよい。
【0071】
○本実施形態においては、使用する変換規則表41の選択は、文字メール作成の際に行うこととしたが、変換規則表41の選択のみを行うことができることとしてもよい。
【0072】
○変換規則表41は、ユーザ自身で定義することができるものであってもよい。
○変換規則表41による変換規則の指定は、本実施例で例示したキーワード変換や効果音変換だけでなく、音量、音質、音声のトーン、声質及び声色等を指定するものであってもよい。
【0073】
次に、前記各実施形態から把握できる技術思想を追記する。
(イ)コンピュータシステムにより、メール配信センタが、該サービスセンタと通信回線を介して接続される通信端末の利用者に対し、電子メールの配信サービスを行う、電子メール配信システムであって、前記メール配信センタは、変換規則表に基づき電子メールを変換する手段と、該変換後の電子メールを配信する手段と、を備えたことを特徴とする電子メール配信システム。
【0074】
(ロ)前記(イ)に記載の電子メール配システムにおいて、前記メール配信センタは、複数の前記変換規則表を記憶する手段と、電子メール配信依頼者に対し、該複数の変換規則表の中から少なくとも何れか一つの変換規則表の選択を促す手段と、を備え、前記電子メールを変換する手段は、該選択した変換規則表に基づいて該変換が行われることを特徴とする電子メール配信システム。
【0075】
(ハ)前記(ロ)に記載の電子メール配信システムにおいて、前記メール配信センタは、電子メール配信サービスの提供を希望する前記通信端末の利用者に対し、ユーザ登録のための情報の入力を促す手段と、該ユーザ情報を登録する手段と、を備え、該登録されるユーザ情報は、前記選択した変換規則表に関する情報の登録を含み、前記変換規則表を選択する手段にあっては、該ユーザ情報として登録された変換規則表を選択しうることを特徴とする電子メール配信システム。
【0076】
(二)前記(イ)〜(ハ)のうちの何れか一つに記載の電子メール配信システムにおいて、前記変換後の電子メールを配信する手段は、前記通信端末の利用者宛ての電子メールを作成し、前記変換後の電子メールを添付して配信することを特徴とする電子メール配信システム。
【0077】
(ホ)前記(イ)〜(二)のうちの何れか一つに記載の電子メール配信システムにおいて、前記メール配信センタは、電子メール配信依頼者に対し、電子メールの作成を促す手段を備え、前記電子メールを変換する手段は、該電子メール配信依頼者が作成した電子メールを変換するものであって、前記通信端末の利用者宛ての電子メールは、前記電子メール配信依頼者が作成した電子メールのヘッダに基づき作成されることを特徴とする電子メール配信システム。
【0078】
(ヘ)前記(イ)〜(ホ)のうちの何れか一つに記載の電子メール配信システムにおいて、前記電子メールを変換する手段は、電子メールを音声ファイルに変換することを特徴とする電子メール配信システム。
【0079】
(ト)前記(ヘ)に記載の電子メール配信システムにおいて、前記電子メールを変換する手段は、複数のサンプル音を記憶する手段を備え、前記音声ファイルへの変換は、前記変換規則表に指定ある場合には、該サンプル音に変換することを特徴とする電子メール配信システム。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、表現力豊かな電子メールを配信することができる、電子メール配信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム構成及び接続状態を概略的に示すブロック図。
【図2】音声メール配信センタ6の構成を概略的に示すブロック図。
【図3】ユーザデータベース22の構成を機能的に示す説明図。
【図4】変換規則表記憶部23bの構成を機能的に示す説明図。
【図5】コンピュータのハードウェア構成を示す概略的なブロック図。
【図6】初期画面71及びユーザ登録Webページ72a〜dの系統図。
【図7】音声メール配信依頼者の携帯電話1への音声メール配信サービスの態様を示すフローチャート
【図8】文字メール作成Webページ82a〜fの系統図。
【符号の説明】1…通信端末としての携帯電話、6…音声メール配信センタ、21…Webサーバ、22…ユーザデータベース(ユーザDB)、23…音声メール変換・作成装置、23a…変換・作成部、23b…変換規則表記憶部、23c…サウンドサンプル記憶部、25…メールサーバ、31…ユーザ情報を格納する領域、41…変換規則表、86…題名、87…宛先のメールアドレス、88…文字メールの本文。

Claims (7)

  1. コンピュータシステムにより、メール配信センタが、該サービスセンタと通信回線を介して接続される通信端末の利用者に対し、電子メールの配信サービスを行う、電子メール配信方法であって、
    変換規則表に基づき電子メールを変換するステップと、
    該変換後の電子メールを配信するステップと、
    を備えたことを特徴とする電子メール配信方法。
  2. 請求項1に記載の電子メール配信方法において、
    複数の前記変換規則表が前記コンピュータシステムの記憶装置に記憶され、
    電子メール配信依頼者に対し、該複数の変換規則表の中から少なくとも何れか一つの変換規則表の選択を促すステップを備え、
    前記電子メールを変換するステップにて、該選択した変換規則表に基づいて該変換が行われることを特徴とする電子メール配信方法。
  3. 請求項2に記載の電子メール配信方法において、
    電子メール配信サービスの提供を希望する前記通信端末の利用者に対し、ユーザ登録のための情報の入力を促すステップと、
    該ユーザ情報を登録するステップと、を備え、
    該登録されるユーザ情報は、前記選択した変換規則表に関する情報の登録を含み、
    前記変換規則表を選択するステップにあっては、該ユーザ情報として登録された変換規則表を選択しうることを特徴とする電子メール配信方法。
  4. 請求項1〜請求項3のうちの何れか一つに記載の電子メール配信方法において、
    前記変換後の電子メールを配信するステップは、
    前記通信端末の利用者宛ての電子メールを作成し、前記変換後の電子メールを添付して配信することを特徴とする電子メール配信方法。
  5. 請求項1〜請求項4のうちの何れか一つに記載の電子メール配信方法において、
    電子メール配信依頼者に対し、電子メールの作成を促すステップを備え、
    前記電子メールを変換するステップは、該電子メール配信依頼者が作成した電子メールを変換するものであって、
    前記通信端末の利用者宛ての電子メールは、前記電子メール配信依頼者が作成した電子メールのヘッダに基づき作成されることを特徴とする電子メール配信方法。
  6. 請求項1〜請求項5のうちの何れか一つに記載の電子メール配信方法において、
    前記電子メールを変換するステップは、電子メールを音声ファイルに変換することを特徴とする電子メール配信方法。
  7. 請求項6に記載の電子メール配信方法において、
    複数のサンプル音が前記コンピュータシステムの記憶装置に記憶され、
    前記音声ファイルへの変換は、前記変換規則表に指定ある場合には、該サンプル音に変換することを特徴とする電子メール配信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006323827A (ja) * 2005-04-18 2006-11-30 Ricoh Co Ltd 音楽フォント出力装置、フォントデータベース及び言語入力フロントエンドプロセッサ
WO2008067770A1 (fr) * 2006-12-07 2008-06-12 Microsoft Corporation Réacheminement d'information

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