JP2002149578A - メールチャットシステム、及びメールチャット方法 - Google Patents

メールチャットシステム、及びメールチャット方法

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JP2002149578A
JP2002149578A JP2000347211A JP2000347211A JP2002149578A JP 2002149578 A JP2002149578 A JP 2002149578A JP 2000347211 A JP2000347211 A JP 2000347211A JP 2000347211 A JP2000347211 A JP 2000347211A JP 2002149578 A JP2002149578 A JP 2002149578A
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JP2000347211A
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Inventor
Riki Iwai
里樹 岩井
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DENNO KASHI KOBO KK
Original Assignee
DENNO KASHI KOBO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グループ内で、携帯電話等を利用して気軽に
チャットメールを楽しむことができるシステムを提供す
る。 【解決手段】 システム1は、管理サーバを備えた管理
センタに設置されており、データ格納部7とプログラム
格納部8とからなる。プログラム格納部8は、メール回
覧終了時に他のクライアントからのコメント等を一括し
て発信者に送信する追加情報返信部21と、発信者から
の追加の指示情報に従って2順目以降の発信メールを処
理する第2のメール処理部23と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やパーソ
ナルコンピュータ(PC)などの情報端末を利用してグ
ループ内で擬似会話を行うメールチャットシステム及び
メールチャット方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の情報端末同士で電子メール
(以下「メール」と略す)を交換することが広く行われ
ている。このようなメール交換を行う情報端末として
は、時間や場所を選ばない、携帯電話やPHS(Person
al Handy-Phone System)などの小型情報端末が主流に
なりつつある。
【0003】一方、多数のメール利用者の間で擬似会話
をしたい場合、例えば、メーリングリストシステムや回
覧メールシステムなどを利用することが考えられる。
【0004】メーリングリストシステムとは、メールを
送信したい複数の送信先のアドレスをメーリングリスト
として予め管理者サーバに登録しておき、送信者が送信
を指示することにより、複数の送信先に同時にメールを
送信できるものである。メール発信者は、このシステム
を利用することにより、メールを発信する度に複数の送
信先のメールアドレスを入力する手間がかからない。
【0005】また、回覧メールシステムは、発信者がメ
ールの送信先と回覧順序とを指定し、その順序に従って
メールが順次配信(回覧)されていくものである。メー
ル発信者は、このシステムを利用することにより、指定
した順序で複数の送信先にメールを送信することが簡単
にでき、特に、会議や旅行等の出欠確認手段として有効
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法では以下のような問題がある。
【0007】すなわち、前記メーリングリストシステム
では、発信者にはクライアント全員からの返信が送られ
てくることになり、発信者は返信を受信する度に返信内
容を確認しなければならず、非常に煩雑となる。特に、
表示画面が小さい小型端末では、一度に表示できる文字
数が少ないため、画面をスクロールして返信内容を都度
確認するのが非常に面倒である。このような問題は、返
信メールに発信メールの内容が含まれる「発信メールの
内容を引用する」という設定を返信者が選択している場
合に顕著である。
【0008】また、従来の回覧メールシステムは、1回
限りの回覧を目的としているため、メールの発信者から
回覧クライアントへの一方通行のコミュニケーションに
過ぎない。そのため、発信者は、回覧が終了したメール
に対するクライアントからのコメントなどを引用して再
度回覧メールを発信したい場合は、改めて回覧したい相
手のアドレスを指定し、発信メールを作成する必要があ
った。
【0009】従って、従来の方法では、携帯電話等を利
用して多数のメール利用者の間で擬似会話を行うことが
困難であった。
【0010】一方、携帯端末を利用した擬似会話システ
ムも提案されているが、サービスを利用するには、専用
端末を用意したり、サービスを提供しているキャリアに
登録したりする必要があり、グループ内で気軽にチャッ
トメールを楽しむことはできなかった。
【0011】本発明は、グループ内で、携帯電話等の小
型情報端末を利用して気軽にチャットメール(擬似会
話)を楽しむことができるメールチャットシステム及び
メールチャット方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の主要な観
点によれば、携帯電話やパーソナルコンピュータ(P
C)などの情報端末を利用してグループ内で擬似会話を
行うメールチャットシステムであって、グループのクラ
イアント全員のメールアドレスなどの属性情報を記憶す
るクライアント属性情報格納部と、発信メールを作成し
たクライアント(発信者)が前記端末から発信する発信
メールを受け取る発信メール受取部と、前記発信メール
と共に、前記発信者が指定したメール回覧順序の情報を
受け取る回覧順序情報受取部と、前記発信メール及び前
記回覧順序情報を関連付けて記憶する発信メール情報格
納部と、前記発信メールが回覧されたクライアントから
の返信を受け取った場合に、前記回覧順序に従って次の
クライアントに発信メールを配信すると共に、全てのク
ライアントへの回覧が終了した後に発信者に返信するメ
ール配信制御部と、発信メールに対して他のクライアン
トが追加した情報を受け取る追加情報受取部と、受け取
った追加情報を記憶する追加情報格納部と、メール回覧
が終了した時に、前記追加情報を一括して前記発信者に
返信する追加情報返信部と、を備えたことを特徴とする
メールチャットシステムが提供される。
【0013】このような構成により、発信者には、回覧
クライアント全員のコメント等が付されたメールがまと
めて一つだけ返信されるので、従来のメーリングリスト
のように、送信した相手の数だけ返信メッセージが返っ
てくることはなく、例えば表示画面が小さい小型端末で
も、返信内容を容易に確認できる。
【0014】また、発信者は、例えば、当初の発信メー
ルに対して加筆された回覧クライアントからのコメント
を引用した状態で、2順目以降の回覧を行うこともで
き、従来の回覧メールのような一度だけの一方通行のコ
ミュニケーションではなく、グループ内での双方向の擬
似会話を楽しむことができる。
【0015】本発明の1の実施の形態によれば、前記回
覧順序情報受取部が、発信者から回覧順序に関する指示
情報を受け取らなかった場合には、予め定められた順序
を発信者が指定したとみなして前記発信メール情報格納
部に格納するものであることが好ましい。
【0016】このような構成により、発信者が回覧順序
を都度指定する必要がなく、気軽に擬似会話を楽しむこ
とができる。ここで、予め定められた順序の例として
は、クライアントの氏名、メールアドレス、ハンドルネ
ーム(ニックネーム)等のアルファベット順、五十音
順、クライアントとして登録した日付順、等が考えられ
る。勿論、グループ内で任意の回覧順序を登録しておく
ことも可能である。
【0017】本発明の他の1の実施の形態によれば、さ
らに、クライアントが使用している端末で受信及び表示
が可能なメールの態様を、前記メールアドレスと関連付
けて記憶する端末属性情報格納部と、前記発信メール受
取部で受け取った発信メールを、前記メール態様の情報
に基づいて、クライアント全員の端末で受信可能な態様
に変換するメール態様変換部と、を備え、前記発信メー
ル情報格納部は、メール態様を変更した後の発信メール
を記憶するものであることが好ましい。
【0018】このような構成により、クライアント全員
の端末で受信可能な態様でメールを回覧するので、各ク
ライアントは、専用の受信機能を備えた情報端末を新た
に購入等する必要がなく、気軽に回覧メール(擬似会
話)に参加できる。
【0019】本発明の他の1の実施の形態によれば、前
記他のクライアントからの追加情報には、他のクライア
ントが指示した、発信メールに対する回覧順序の変更、
他のクライアントが発信メールに加筆したコメントの表
示/非表示、特定のクライアントへの回覧スキップ、又
は再度の回覧、の少なくとも一つの指示情報を含み、受
け取った指示情報に従って、発信メールに対して所定の
処理を行う第1のメール処理部をさらに備えることが好
ましい。
【0020】このような構成により、回覧クライアント
は、発信者の指示に拘泥されずにフレキシブルに回覧メ
ールを運用でき、クライアントの参加意識、仲間意識を
高めることができる。また、他のクライアントからの指
示内容は、回覧終了後に発信者にまとめて返信される。
従って、発信メールの本文や回覧順序、回覧スキップな
どの回覧メールの情報が発信者の意図しない内容に変更
され、その内容を発信者が知らず、発信者だけが仲間外
れになるということはない。さらに、発信メールを受け
取った他のクライアントが再度の回覧を指示した場合
は、発信メールが発信者に返信された後に、発信者が特
に指示しなくても再度の回覧が始まり、擬似会話が継続
される。これにより、誰が発信者かに拘わらず、クライ
アント全員が主体的に擬似会話に参加できる。
【0021】本発明の他の1の実施の形態によれば、前
記追加情報は、他のクライアントからの、発信メールを
発信者へ直ちに返信する指示の情報を更に含み、前記第
1のメール処理部は、前記発信者が指定した回覧順序を
無視して、前記返信指示情報に従って発信メールを発信
者に直ちに返信し、発信者又は発信者への返信を指示し
た他のクライアントからの回覧再開の指示を受けるま
で、メールを回覧していない他のクライアントへの回覧
を保留するものであることが好ましい。
【0022】このような構成により、例えば、メールが
回覧されたあるクライアントが、回覧を継続すべきでな
いと判断した理由(特に発信者の知らない理由)を付し
て発信者に直ちに返信して回覧の一次中断を指示するこ
とにより、他のクライアントに不適切なメール、不要な
メール等が回覧されるのを未然に防止できる。発信者
は、発信者への返信の指示を出したクライアントよりも
先にメールが回覧された他のクライアントからのコメン
トも併せて受け取るので、発信メール本文、又はあるク
ライアントからのコメントが回覧に適さない理由等を判
断できる。
【0023】本発明の他の1の実施の形態によれば、さ
らに、回覧が終了した当初の発信メールの再度の回覧に
ついて、前記発信者からの追加の指示情報を受け取る追
加指示情報受取部と、受け取った追加の指示情報に従っ
て再度の発信メールを処理する第2のメール処理部とを
備えることが好ましい。ここで、「追加の指示情報」に
は、特定のコメントの表示/非表示、回覧順序の変更、
回覧スキップ、等が含まれる。
【0024】このような構成により、発信者がクライア
ントに再度回覧する際に、例えば任意のクライアントの
コメントだけを表示したり、当初の回覧と回覧順序を変
更したりするなどの設定変更が容易となり、毎回違った
設定で回覧メールを繰り返し行うことができ、擬似会話
のバリエーションを広げることができる。
【0025】本発明の第2の主要な観点によれば、携帯
電話やパーソナルコンピュータなどの情報端末を利用し
てグループ内で擬似会話を行うメールチャット方法であ
って、グループのクライアント全員のメールアドレスな
どを記憶するクライアント属性情報格納工程と、メール
を発信する発信者が前記端末から発信する発信メールを
受け取る発信メール受取工程と、前記発信メールと共
に、前記発信者が指定したメール回覧順序の情報を受け
取る回覧順序受取工程と、前記発信メール及び前記回覧
順序情報を関連付けて記憶する発信メール情報格納工程
と、前記回覧順序に従って次のクライアントに発信メー
ルを配信すると共に、全てのクライアントへの回覧が終
了した後に発信者に返信するメール配信制御工程と、発
信メールに対する他のクライアントからの追加情報を受
け取る追加情報受取工程と、受け取った追加情報を記憶
する追加情報格納工程と、メール回覧が終了した時に、
前記追加情報を一括して前記発信者に送信する追加情報
返信工程と、を備えたことを特徴とするメールチャット
方法が提供される。
【0026】このような方法により、発信者には、回覧
クライアント全員のコメント等が付いたメールがまとめ
て一つだけ返信されるので、従来のメーリングリストの
ように、送信した相手の数だけ返信メッセージが返って
くることはなく、例えば表示画面が小さい小型端末で
も、擬似会話を簡単に楽しむことが可能となる。
【0027】また、発信者は、例えば、当初の発信メー
ルに対して加筆された回覧クライアントからのコメント
を引用した状態で、2順目以降の回覧を行うこともで
き、従来の回覧メールのような一度だけの一方通行のコ
ミュニケーションではなく、クライアント間での双方向
の擬似会話を楽しむことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0029】まず、本発明の構成の理解のため、図1の
イメージ図を参照して本実施の形態の概要を説明する。
なお、メールシステム自体は周知であるので、以下にお
いては、システムの概要と、本発明の特徴的な部分のみ
説明する。
【0030】本発明に係るメールチャットシステムは、
図1に示すように、チャットメールのクライアントCL
1〜CL4が、インターネット経由で管理サーバ30と
の間でメールの送受信ができるようになっている。シス
テムの管理者は、管理サーバ30を通じてメールの配信
制御や、クライアントの属性情報等を管理している。
【0031】前記管理サーバ30は、管理者がチャット
メール用に開設したホームページを通じて、新規グルー
プの登録や、既存グループの新規クライアントの登録、
脱退、メールの送受信の指示等を受付け、所定の処理を
行う。新規に登録する場合は、本人やグループの代表者
等がこのホームページにアクセスして、メールアドレス
やハンドルネーム等の必要事項を入力すると、グループ
単位のユーザIDと接続パスワードが付与、通知され
る。入力されたアドレス等は後述するクライアント属性
情報格納部10に格納される。
【0032】ここで、ユーザID等をグループ単位で付
与することにしたのは、各クライアントCL1〜CL4
が既にメールアドレスを保有している場合は、そのアド
レスに対して既にユーザID等が付与されているので、
チャットメール用に新たに個別にユーザID等を付与す
ると、システムが複雑になり、利用者にとっても、管理
者にとっても不便だからである。勿論、チャットメール
への登録時に、新規にメールアドレスを取得する場合に
は、グループのユーザID等とは別に、個人のユーザI
D等も付与される。
【0033】このようにして登録されたクライアントの
一人(図示の例ではCL1)が、他のクライアント(C
L2〜CL4)にメールを回覧してチャットメール(擬
似会話)を始めたい場合には、以下の手順で行う。
【0034】まず、発信者CL1が自己の携帯電話(情
報端末)T1で発信メールM1を作成する。次いで、回
覧順序を指定する。ここでは、CL2、CL3、CL4
の順に指定したことにする。次いで、携帯電話T1から
前記ホームページにアクセスし、図示しない送信ボタン
を押してチャットメール開始の指示を出すと、通常のメ
ールと同様に、発信者CL1にユーザIDや接続パスワ
ード等が要求されるので、その情報を入力する。そし
て、発信者CL1が入力した情報と管理サーバ30に登
録された情報との間で認証が行われ、適正と認められる
と、発信メールM1と回覧順序の情報が管理サーバ30
に受付けられる。
【0035】管理サーバ30は、発信者CL1からの発
信メールM1を受信し、後述するメール態様の変換等の
必要な処理を行って格納した後、指定された順序に従っ
て、まず、最初のクライアントCL2に「メールを受信
しました」「新着メールあり」等のメッセージ(以下、
「受信メッセージ」と称する)を送信する。メッセージ
を受け取ったクライアントCL2は、端末T2を使って
ホームページにアクセスし、発信メールM1の受信、す
なわち自己の端末T2へのダウンロードを指示する。そ
して、このクライアントCL2は、発信メールM1の内
容を確認し、必要に応じてコメントを加筆したり、回覧
順序の変更等を指示したりした後に返信メールM1−2
を管理サーバ30に送信する。
【0036】次いで、管理サーバ30は、クライアント
CL2からの返信メールM1−2の受信を確認した後
に、回覧順序に従って次のクライアントCL3に「受信
メッセージ」を送信する。なお、メール回覧の中断を避
けるため、クライアントCL2が発信メールM1を受信
してから所定の時間内に返信がない場合には、返信があ
ったとみなしてメール回覧を続行する。
【0037】以上のようなメールの配信は、全て、後述
するメール配信制御部18にて行う。
【0038】このようなメールの送受信が繰り返され、
最後の回覧クライアントCL4からの返信メールM1−
4を受け取った場合に、管理サーバ30は発信者CL1
に「受信メッセージ」を送信する。発信者CL1への返
信メールMnには、他のクライアントCL2〜CL4か
らの追加情報(コメントや指示等)が一括して含まれて
いる。なお、図示の例では、クライアントCL3が、次
のクライアントCL4への回覧をスキップする指示を出
しているため、このクライアントCL4との送受信(M
1−3、M1−4)は破線で示している。
【0039】発信者CL1が2順目の回覧を行いたい場
合は、他のクライアントCL2〜CL4からの追加情報
を参照しながら、再度発信メールM1'を作成する。こ
の場合、発信者CL1は、最初の発信メールM1の内容
や、他のクライアントCL2〜CL4が加筆したコメン
トなどにさらに加筆する形で2順目の発信メールM1'
を作成できる。また、発信者CL1は回覧順序も改めて
指定するが、1順目の回覧と同じでも良いし、変更して
も良い。また、後述するように、ランダム回覧の指定も
可能である。
【0040】そして、1順目のメール回覧と同様に、他
のクライアントCL2〜CL4に順次発信メールM1'
が配信される。
【0041】このような回覧メールの送受信を何周も繰
り返すことにより、クライアント間でチャットメールが
行われることになる。
【0042】なお、登録したクライアントであれば誰で
もメールを発信してチャットメールを開始することがで
きる。また、2順目以降の回覧を行う場合に、当初の回
覧メールの発信者CL1以外のクライアントCL2〜C
L4が発信者になることもできる。
【0043】次に、図2を参照して、本発明のシステム
の構成を説明する。このメールチャットシステム1は、
前記管理サーバ30を備えた管理センタに設置されてお
り、CPU2、RAM3、モデム等の通信デバイス4、
入出力装置5が接続されたバス6に、データ格納部7と
プログラム格納部8が接続されてなる。これらデータ格
納部7およびプログラム格納部8は、この実施形態では
ハードディスクなどの固定式記憶媒体で構成されてい
る。
【0044】前記データ格納部7は、グループのクライ
アント全員のメールアドレス等を記憶するクライアント
属性情報格納部10と、クライアントの一人(図1の発
信者CL1)が作成した発信メール及び後述する回覧順
序の情報を相互に関連付けて記憶する発信メール情報格
納部12と、発信メールに対する他のクライアント(図
1のCL2〜CL4)からの追加情報(コメント、回覧
スキップの指示等)を記憶する追加情報格納部13と、
クライアントが使用している端末で受信及び表示が可能
なメールの態様を、前記メールアドレスと関連付けて記
憶する端末属性情報格納部11と、を備えている。
【0045】前記クライアント属性情報格納部10は、
図3に示すように、グループのクライアント全員のメー
ルアドレス10aの他に、各クライアントのニックネー
ム(ハンドルネーム)10b、グループ単位で付与され
た接続パスワード10c、及び必要に応じて、クライア
ントの氏名、ID等の属性情報10dも登録している。
管理サーバ30は、クライアントからメールの送受信等
の指示があった場合に、そのクライアントが入力した情
報と、登録されているニックネーム10bや接続パスワ
ード10c等との間で認証を行う。
【0046】また、クライアントの複数のアドレスを登
録しておくこともできる。この場合には、当該クライア
ントが指示した、「優先アドレスに送信」「全てのアド
レスに送信」「指定したアドレスに転送」等の送信指示
情報10eも登録しておく。
【0047】前記端末属性情報格納部11には、クライ
アントが使用している端末で受信及び表示が可能なメー
ルの態様を、前記メールアドレスと関連付けて予め記憶
しておく。例えば、情報端末の種類等によっては汎用的
な形態でメールを送受信できないものもあるので、発信
者が作成したメールが、クライアント全員の端末で受信
及び表示可能な態様でない場合に、後述するメール態様
変換部17で変換する必要がある。
【0048】なお、クライアント全員が同じ種類の端末
を持っていればメールの態様を変換する必要はないので
メールの態様を記憶しておく必要はないが、異なる機種
を持った新クライアントが加わった場合や、クライアン
トの誰かが異なる機種を購入した場合等を考慮して、ク
ライアント登録の当初からメールの態様も登録しておく
のが好ましい。
【0049】前記発信メール情報格納部12は、発信者
が作成した発信メール及び発信者が指定した回覧順序の
情報を相互に関連付けて記憶する。発信メールと回覧順
序とを関連付けておくのは、メールを回覧する度に回覧
順序が異なったり、回覧するクライアントが異なったり
するからである。ここで記憶する発信メールは、後述す
るメール態様変換部17で変換した後のものである。
【0050】また、前記回覧順序は、発信者が指定して
いる場合にはその順序で、指定していない場合には、予
め登録されている順序に従う。予め登録する順序の例と
しては、クライアントの氏名・メールアドレス・ニック
ネーム(ハンドルネーム)等のアルファベット順・五十
音順、年齢順、クライアントとして登録した日付順、等
が考えられる。また、クライアントが任意の順序を登録
することもできるし、順序を定めずに、回覧する度に順
序が異なるような「ランダム回覧」の指定も可能であ
る。この場合は、前回以前の回覧順序の履歴を記憶する
手段を別途設けて、前回の回覧順序と常に異なる順序に
設定するのが好ましい。
【0051】前記追加情報格納部13は、回覧中の発信
メールに対する追加情報として、他のクライアントが加
筆したコメントや、回覧スキップ、回覧順序の変更等の
指示情報を記憶するものである。
【0052】ここで、回覧スキップには、まだ回覧して
いない他のクライアントのうち、特定のクライアントへ
の回覧スキップを指示する場合と、自分への以降の回覧
スキップを指示する場合とが含まれる。前者は、例え
ば、発信メールの内容や、先に回覧された他のクライア
ントが加筆したコメントの内容に、特定のクライアント
には知らせない方が良いものが含まれている場合等に有
効である。後者は、発信メールの内容に興味がなく、2
順目以降の回覧(擬似会話への参加)を拒否したい場合
や、長期間不在等の理由で、全ての回覧メールの受信を
拒否したい場合等に有効である。全ての回覧を拒否する
場合には、そのクライアントは、スキップして欲しい期
間を指定するか、再開の指示があるまでスキップするよ
うに指示する。また、所定のスキップ回数を指示するこ
ともできる。このような回覧スキップが指示された場合
には、別途設けた回覧スキップ情報格納部に回覧スキッ
プ情報を記憶しておき、この回覧スキップ情報に基いて
後述するメール配信制御部18によって指示された回
数、期間等、対象クライアントへの回覧をスキップす
る。
【0053】一方、前記プログラム格納部8は、前記発
信者からの発信メールを受け取る発信メール受取部15
と、この発信メールと共に、前記発信者が指定したメー
ル回覧順序の情報を受け取る回覧順序情報受取部16
と、前記端末属性情報格納部に記憶したメール態様の情
報に基づいて、前記発信メールをクライアント全員の端
末で受信可能な態様に変換するメール態様変換部17
と、前記発信者以外の他のクライアントのメールアドレ
スに対し前記回覧順序に従って発信メールを順次配信す
るメール配信制御部18と、発信メールに対する他のク
ライアントからの追加情報(コメント、回覧スキップの
指示等)を受け取る追加情報受取部19と、追加情報に
指示情報が含まれる場合に、その指示に従って、以降の
回覧において発信メールに対して所定の処理を行う第1
のメール処理部20と、メール回覧が終了した時に、前
記追加情報格納部に記憶した追加情報を一括して前記発
信者に送信する追加情報返信部21と、回覧が終了した
当初の発信メールの再度の回覧について、前記発信者か
らの追加の指示情報を受け取る追加指示情報受取部22
と、受け取った追加の指示情報に従って再度の発信メー
ルを処理する第2のメール処理部23と、を備えてい
る。
【0054】前記発信メール受取部15は、前記発信者
からの発信メールを受け取るもので、受け取った発信メ
ールの情報は、前記発信メール情報格納部12に格納さ
れる。
【0055】前記回覧順序情報受取部16は、前記発信
者が作成した発信メールと共に、発信者が指定したメー
ル回覧順序の情報を受け取るもので、受け取った情報
は、発信メールに関連付けられて、前記発信メール情報
格納部12に格納される。ここで、発信者から回覧順序
に関する指示情報を受け取らなかった場合には、予め定
められた順序を発信者が指定したとみなして前記発信メ
ール情報格納部に格納する。
【0056】前記メール態様変換部17は、前記端末属
性情報格納部11に記憶したメール態様の情報に基づい
て、前記発信メールをクライアント全員の端末で受信可
能な態様に変換する。例えば、クライアントが使用して
いる機種やキャリア等を考慮して、テキスト形式、HT
ML形式、音声情報(音楽も含む)、イメージ情報(動
画や写真等も含む)、等のうち、クライアントの情報端
末で受信、表示可能な形態に変換する。なお、この場合
の変換は、発信メール(添付ファイルも含む)の形態の
変換だけでなく、発信メールに対して他のクライアント
が加筆等したコメントや添付ファイル等の変換も含む。
【0057】また、発信メール受信時に一律に同じ形態
に変換するのではなく、各クライアントに送信する度
に、その端末が受信可能な形態に変換(最適化)してか
ら送信しても良い。これによって、全ての情報を受信で
きるクライアントには発信者やコメント等を加筆したク
ライアントの意図やニュアンスなどをより明確に伝える
ことができ、チャットをより一層楽しむことができる。
【0058】前記メール配信制御部18は、発信者以外
の他のクライアントのメールアドレスに対し前記回覧順
序に従って発信メールを順次配信する。具体的には、回
覧順序に従って「受信メッセージ」を送信すると共に、
クライアントから「メールを受信する」指示があった場
合に、発信メールと他のクライアントが加筆したコメン
ト等を送信する。
【0059】後述するように、メールが回覧された他の
クライアントから、回覧順序の変更や、特定のクライア
ントの回覧スキップの指示があった場合は、以後のメー
ル回覧は、その指示に基いた回覧順序で配信する。な
お、回覧の中断を避けるため、メール送信後、受信した
クライアントから一定時間経過しても返答がない場合
は、次のクライアントに配信して回覧を継続するように
設定する。前記「一定時間」は、チャットメールという
性質を考慮すると、1時間、3時間等の比較的短い時間
に設定するのが好ましい。この場合は、クライアントが
メールを受信した時刻を記憶し、タイマーで制御する。
【0060】前記追加情報受取部19は、発信メールに
対する他のクライアントからの追加情報(加筆されたコ
メント、回覧スキップの指示等)を受け取るもので、受
け取った情報は前記追加情報格納部13に記憶される。
発信メールを受信したクライアントは、前記追加情報を
管理サーバ30への返信メールと共に送信できる他、発
信メールの本文中にURLが表示されている場合には、
このURLを選択(クリック)することにより、web
経由で送信することもできる。
【0061】この追加情報の中に、回覧スキップなどの
発信メールに対する指示があった場合は、前記第1のメ
ール処理部20がその指示に従った処理を行う。
【0062】例えば、回覧順序の変更や特定のクライア
ントへの回覧スキップの指示があった場合には、以降の
回覧順序をその指示に従って変更する。全員への回覧を
スキップする指示があった場合は、回覧を終了して発信
者に返信する。また、前記したように、あるクライアン
トが、自分への以降のメール回覧をスキップ(受信拒
否)する指示を出した場合には、そのクライアントが指
定した期間、回数だけ、以降の回覧をスキップする。こ
の場合には、前記したように、別途、回覧スキップ情報
を記憶する手段を備えることが好ましい。
【0063】また、他のクライアントが加筆したコメン
トを非表示とする旨の指示があった場合には、第1のメ
ール処理部20は、以降の回覧において指定されたコメ
ントが表示されないよう処理する。具体的には、このコ
メントを前記追加情報格納部13に格納する際に非表示
のフラグ(識別子)を立てておき、以降のメール回覧に
おいては、このフラグのないコメントだけを表示する。
この場合でも、回覧終了時に発信者に追加情報が一括し
て返信される際には、非表示が指定されたコメントも表
示される。
【0064】さらに、回覧を中断し、発信者に直ちに返
信という指示があった場合には、第1のメール処理部2
0は発信者が指定した回覧順序を無視して、その指示に
従って発信メールを直ちに発信者に返信する。この時、
発信者には回覧が終了したクライアントのコメントや、
直ちに返信された理由等も一括して返信されるため、発
信者は、これらの情報を確認した上で回覧の再開要否を
判断できる。
【0065】このような回覧の中断は、発信メールの内
容や、回覧済みのクライアントからのコメントの内容が
回覧に適さない場合や、時間の経過等により回覧する必
要性がなくなっている場合等に、未回覧のクライアント
全員の回覧スキップを指示することなく、直ちに発信者
にその旨を伝えることができるので利便性が高い。ま
た、回覧の中断は発信者本人が指示することもできる。
例えば、発信者が発信メール送信後に内容の変更や、回
覧を中断したい場合等に回覧の中断を指示することによ
り、回覧の終了や、他のクライアントからの回覧中断の
指示を待つことなく、発信メールの修正や回覧のやり直
しができるようになる。
【0066】中断された発信メールは、発信者又は発信
者への返信を指示した他のクライアントからの回覧再開
の指示を受けるまで、メールを回覧していない他のクラ
イアントへの回覧を保留する。発信者が、回覧を再開す
る指示を出した場合は、第1のメール処理部20によっ
て、所定の順序でメール回覧が再開される。この場合、
発信者が回覧再開の指示と共に、他のクライアントから
非表示の指示が出されていた特定のコメントの表示を指
示することもできる。このように、同一のコメントに対
して複数の相反する指示が出された場合に、どの指示を
優先させるかは、クライアントの間で適宜決定すること
ができる。例えば、発信者の指示を常に優先させたり、
最新の指示を優先させたり、当事者間で都度決定する、
などである。
【0067】前記追加情報返信部21は、メール回覧が
終了した時に、前記追加情報格納部に記憶した他のクラ
イアントからの追加情報を一括して前記発信者に送信す
る。ここで、メール回覧の終了には、クライアント全員
への回覧が終了した場合以外に、前記の「回覧を中断し
て直ちに発信者に返信」の指示があった場合や、未回覧
のクライアント全員の回覧スキップが指示された場合、
最後のクライアントが発信メールを受信してから前記一
定時間が経過した場合、等が含まれる。
【0068】前記追加指示情報受取部22は、発信者が
再度回覧したい場合に、回覧が終了した当初の発信メー
ルや、それに対して他のクライアントが加筆したコメン
トの表示/非表示や、新たな回覧順序、回覧スキップ、
などの追加の指示情報を受け取るものである。この追加
の指示情報も、前記した回覧クライアントからの追加情
報と同様に、web経由で受け取ることもできる。受け
取った追加の指示情報に基づいて、前記第2のメール処
理部23によって処理が行われる。第1のメール処理部
20と、第2のメール処理部23とを共通化することも
できる。
【0069】次に、図4に基づいて、本発明のデータ処
理フローを説明する。なお、以下のステップS1〜S2
2の符号は、図4に示すS1〜S22の処理工程に対応
する。
【0070】まず、あるクライアント(発信者)が発信
メールを作成し、回覧順序を指定した上で、ホームペー
ジ上でメールを送信する(ステップS1、S2)。
【0071】管理サーバ30は、送信された発信メール
及び回覧順序の情報を受け取ると(ステップS3)、そ
のメールがクライアント全員の端末で受信、表示可能か
どうかを、前記端末属性情報格納部11に格納された情
報に基づいて判断する(ステップS4)。
【0072】その結果、メール態様を変換する必要があ
れば、前記メール態様変換部17によって所定の態様に
変換する(ステップS5)。変換する必要がなければ、
そのままの態様で前記発信メール情報格納部12に格納
する(ステップS6)。
【0073】次いで、前記クライアント属性情報格納部
10から最初の回覧クライアントのアドレスを呼び出し
(ステップS7)、「受信メッセージ」を発信する(ス
テップS8)。
【0074】発信メールを受信した他のクライアントか
ら、何らかの事情で回覧を中断するよう指示があった場
合は(ステップS9)、発信者及び/又は回覧の中断を
指示したクライアントからの回覧再開の指示があるま
で、メール回覧を中断する(ステップS10、S1
1)。
【0075】次いで、他のクライアントから回覧順序の
変更の指示があった場合は(ステップS12)、指示通
りに回覧順序を変更する(ステップS13)。
【0076】また、他のクライアントから回覧スキップ
の指示があった場合は(ステップS14)、指示通りに
回覧順序を変更する(ステップS15)。なお、前記の
ように、回覧スキップには、以降の回覧クライアントの
スキップと、自己の回覧スキップの両方が含まれる。
【0077】次に、他のクライアントから特定のコメン
トの表示/非表示の指示があった場合は(ステップS1
6)、表示/非表示の処理を行う(ステップS17)。
【0078】他のクライアントからその他の指示があっ
た場合には(ステップS18)、その指示に従った処理
を行う(ステップS19)。
【0079】このようにして、あるクライアントが回覧
メールの返信を行う際、そのクライアントの回覧順序が
最後であれば(ステップS20)、全ての回覧クライア
ントからの追加情報(コメント、回覧スキップの指示
等)を一括して発信者に返信する(ステップS21)。こ
れにより、発信者は、自分の発信したメールに対する他
のクライアントのコメントや、各種の指示情報を一度に
受信でき、内容の確認を容易に行える。
【0080】他に回覧すべきクライアントがいる場合
は、次のクライアントのアドレスを呼び出して回覧を継
続する。
【0081】また、発信者が再度メール回覧を行いたい
場合は(ステップS22)、回覧が終了した当初のメー
ルに必要に応じてコメントを加筆したり、他のクライア
ントからのコメントを表示させたりして、2順目の発信
メールを作成する。同時に回覧の順序も指定する。前記
したように、当初の回覧と回覧順序が異なっていても良
い。また、当初の回覧で、回覧スキップが指示されたク
ライアントについては、発信者が回覧スキップの理由を
考慮して、回覧/回覧スキップを改めて指示しても良い
し、自動的にスキップさせても良い。
【0082】このように、順序を随時変更しながら、回
覧を繰り返してメールを循環させることにより、離れた
場所にいながら、恰も実際にクライアントが集まって会
話をしているような雰囲気を味わえ、擬似会話を楽しむ
ことができる。
【0083】次に、図5及び図6の画面の例に基づい
て、チャットメールを行う際の具体的な操作を説明す
る。なお、以下においては、図1に示すクライアントC
L1〜CL4の間で行われているチャットメールを例に
とって説明する。
【0084】図5は、発信者CL1からの発信メールM
1が、2番目の回覧者であるクライアントCL3に配信
されてきた状態を示している。
【0085】この受信画面は、発信者CL1等の書誌情
報を示すヘッダ部41と、メール本文を示す本文表示部
42と、回覧順序の変更操作等を行う追加情報指示部4
3と、からなる。
【0086】ヘッダ部41には、通常のメールと同様
に、発信者CL1のハンドルネーム、発信日時、宛先、
及び件名等と共に、回覧メールの情報が表示される。メ
ールの受信者CL3は、この回覧メールの情報が表示さ
れていることで、通常のメールではなく、回覧メール
(チャットメール)であることを容易に認識できる。こ
こで、回覧メールの情報としては、既に回覧が終了した
クライアント(CL2)とこれから回覧されるクライア
ント(CL4)の情報や、回覧スキップが指示されてい
るクライアントの情報(クライアントCL4のハンドル
ネームの横に「S」で示す)等が含まれる。この画面の
例では、回覧が終了したクライアントCL2は白抜きで
表示され、回覧が終了していないクライアントCL4と
区別されている。クライアントのハンドルネーム等と共
に、回覧順序を表示させても良い。
【0087】本文表示部42には、発信者CL1がクラ
イアントに発信した発信メールM1と、既に回覧が終了
した他のクライアントCL2が加筆したコメントとが表
示される。なお、コメントを加筆したクライアントCL
2が、コメントの非表示を指示している場合には、他の
クライアントCL3、CL4はそのコメントを見ること
はできず、発信者CL1だけが回覧終了後に見ることが
できる。なお、この画面の例のように、コメントを加え
たクライアントの名前等が自動的に表示されるように設
定するのが好ましい。
【0088】前記追加情報指示部43には、受信者CL
3に、コメントの加筆や、回覧順序の変更又はスキップ
等の指示を問い合わせるメッセージが表示される。受信
者CL3は、コメントを加筆したい場合には、通常のメ
ールを作成するのと同じ要領で、携帯電話のボタンやキ
ーボードを使ってコメントを作成し、図示しない返信ボ
タンを押せば、他のクライアントCL2のコメントの後
に表示される。
【0089】図6は、受信者CL3がメール回覧の順序
の変更又はスキップを指示する場合の指示画面の例であ
る。この画面は、回覧順序の表示部50と、回覧クライ
アント表示部51と、回覧状態表示部52と、スキップ
情報表示部53とを備えている。発信者CL1の回覧順
序表示部50には、発信者であることを示す「発」の文
字が表示される。また、回覧状態表示部52では、発信
者CL1と回覧が終了したクライアントCL2の欄には
「済」の文字が表示され、回覧中のクライアントCL3
と、回覧されていないクライアントCL4は空欄になっ
ている。さらに、スキップ情報表示部53では、回覧を
スキップされたクライアントの欄に「S」の文字が表示
される。この例では、受信者CL2がクライアントCL
4への回覧スキップの指示を出した状態を示している。
なお、この画面を開いた状態では、回覧中のクライアン
トCL3の欄が白抜きで表示されるように設定されてい
る。
【0090】回覧順序の変更や回覧スキップの指示は、
携帯電話(情報端末)T2〜T4の操作ボタン60を利
用して行う。具体的には、回覧順序を変更、又はスキッ
プしたいクライアントを上下のスクロールボタン60
a、60bで選択し(選択されたクライアントは白抜き
で表示される)、決定ボタン62で決定する。
【0091】また、回覧をスキップしたい場合には、前
記と同様にクライアントを選択した後、右のスクロール
ボタン60dを使ってスキップを指示して、決定ボタン
62で決定する。逆に、回覧スキップを解除する場合に
は、スキップを解除するクライアントを選択し、左のス
クロールボタン60bでスキップ解除を指示した後、決
定ボタン62で決定する。前記したように、自分への回
覧のスキップ、又はその解除を指示することもできる。
なお、この画面の例では、スキップの回数、期間の指示
ボタンは表示していない。
【0092】このように、発信者CL1以外の他のクラ
イアントCL2〜CL4が指示した情報は、回覧終了時
に発信者CL1に一括して返信される。この例では、最
後の回覧クライアントCL4への回覧がスキップされて
いるため、受信者CL3が返信ボタンを押すと回覧が終
了したことになり、発信者CL1に返信される。
【0093】なお、本発明は、上記一実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々
変形可能である。
【0094】例えば、上記においては、各端末がインタ
ーネットのホームページを経由してメールの送受信を行
う例を示したが、例えば、端末のCPU上で実行される
メールプログラムによってメールの送受信の制御等を行
わせても良い。また、既存グループのクライアントの新
規登録や、脱退等の特定のコマンドについては、管理者
(管理サーバ30)に対してメールで直接指示できるよ
うにしても良い。さらに、クライアントの端末に回覧メ
ールをダウンロードせず、インターネットを通じて管理
サーバ30に保存されている自分宛ての回覧メールをブ
ラウズするものでも良い。
【0095】また、本発明のシステムは、携帯電話等の
小型の情報端末に好適に用いられるものであるが、家庭
やオフィスに設置されるデスクトップ型、ラップトップ
型のPCを始めとする各種の情報端末にも適用できる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発信者には、回覧クライアント全員のコメント等が付さ
れたメールがまとめて一つだけ返信されるので、例えば
表示画面が小さい小型端末でも、返信内容を容易に確認
できる。
【0097】また、発信者は、例えば、当初の発信メー
ルに対して加筆された回覧クライアントからのコメント
を引用した状態で、2順目以降の回覧を行うこともで
き、クライアント間での双方向の擬似会話を楽しむこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メールチャットシステムの概略イメージを示す
図。
【図2】システム構成を示す図。
【図3】クライアント属性情報格納部の例を示す図。
【図4】システムの処理の流れを示すフローチャート。
【図5】メールの受信画面の例を示す図。
【図6】回覧順序の変更、スキップの指示画面の例を示
す図。
【符号の説明】
CL1…クライアント(発信者) CL2〜CL4…クライアント(発信者以外の他のクラ
イアント) T1〜T4…携帯電話(情報端末) 1…メールチャットシステム 7…データ格納部 8…プログラム格納部 10…クライアント属性情報格納部 11…端末属性情報格納部 12…発信メール情報格納部 13…追加情報格納部 15…発信メール受取部 16…回覧順序情報受取部 17…メール態様変換部 18…メール配信制御部 19…追加情報受取部 20…第1のメール処理部 21…追加情報返信部 22…追加指示情報受取部 23…第2のメール処理部 30…管理サーバ 41…ヘッダ部 42…本文表示部 43…追加情報指示部 50…回覧順序表示部 51…回覧クライアント表示部 52…回覧状態表示部 53…スキップ情報表示部 60…操作ボタン 62…決定ボタン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話やパーソナルコンピュータ(P
    C)などの情報端末を利用してグループ内で擬似会話を
    行うメールチャットシステムであって、 グループのクライアント全員のメールアドレスなどの属
    性情報を記憶するクライアント属性情報格納部と、 発信メールを作成したクライアント(発信者)が前記端
    末から発信する発信メールを受け取る発信メール受取部
    と、 前記発信メールと共に、前記発信者が指定したメール回
    覧順序の情報を受け取る回覧順序情報受取部と、 前記発信メール及び前記回覧順序情報を関連付けて記憶
    する発信メール情報格納部と、 前記発信メールが回覧されたクライアントからの返信を
    受け取った場合に、前記回覧順序に従って次のクライア
    ントに発信メールを配信すると共に、全てのクライアン
    トへの回覧が終了した後に発信者に返信するメール配信
    制御部と、 発信メールに対して他のクライアントが追加した情報を
    受け取る追加情報受取部と、 受け取った追加情報を記憶する追加情報格納部と、 メール回覧が終了した時に、前記追加情報を一括して前
    記発信者に返信する追加情報返信部と、 を備えたことを特徴とするメールチャットシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記回覧順序情報受取部が、発信者から回覧順序に関す
    る指示情報を受け取らなかった場合には、予め定められ
    た順序を発信者が指定したとみなして、その順序を前記
    発信メール情報格納部に格納するものであることを特徴
    とするメールチャットシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシステムにおいて、 さらに、 クライアントが使用している端末で受信及び表示が可能
    なメールの態様を、前記メールアドレス等と関連付けて
    記憶する端末属性情報格納部と、 前記発信メール受取部で受け取った発信メールを、前記
    メール態様の情報に基づいて、クライアント全員の端末
    で受信可能な態様に変換するメール態様変換部と、 を備え、 前記発信メール情報格納部は、メール態様を変更した後
    の発信メールを記憶するものであることを特徴とするメ
    ールチャットシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシステムにおいて、 前記他のクライアントからの追加情報には、他のクライ
    アントが指示した、発信メールに対する回覧順序の変
    更、他のクライアントが発信メールに加筆したコメント
    の非表示、特定のクライアントの回覧スキップ、又は再
    度の回覧、の少なくとも一つの指示情報を含み、 受け取った指示情報に従って、発信メールに対して所定
    の処理を行う第1のメール処理部をさらに備えたことを
    特徴とするメールチャットシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシステムにおいて、 前記追加情報は、他のクライアントからの、発信メール
    を発信者へ直ちに返信する指示の情報を更に含み、 前記第1のメール処理部は、前記発信者が指定した回覧
    順序を無視して、前記返信指示情報に従って発信メール
    を発信者に直ちに返信し、発信者又は発信者への返信を
    指示した他のクライアントからの回覧再開の指示を受け
    るまで、メールを回覧していない他のクライアントへの
    回覧を保留することを特徴とするメールチャットシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシステムにおいて、 さらに、 回覧が終了した当初の発信メールの再度の回覧につい
    て、前記発信者からの追加の指示情報を受け取る追加指
    示情報受取部と、 受け取った追加の指示情報に従って再度の発信メールを
    処理する第2のメール処理部と、 を備えたことを特徴とするメールチャットシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のシステムにおいて、 前記追加の指示情報には、当初の発信メールに対する他
    のクライアントからのコメントの表示/非表示、新たな
    回覧順序、回覧スキップ、の少なくとも一つの指示情報
    を含むことを特徴とするメールチャットシステム。
  8. 【請求項8】 携帯電話やパーソナルコンピュータなど
    の情報端末を利用してグループ内で擬似会話を行うメー
    ルチャット方法であって、 グループのクライアント全員のメールアドレスなどの属
    性情報を記憶するクライアント属性情報格納工程と、 メールを発信する発信者が前記端末から発信する発信メ
    ールを受け取る発信メール受取工程と、 前記発信メールと共に、前記発信者が指定したメール回
    覧順序の情報を受け取る回覧順序受取工程と、 前記発信メール及び前記回覧順序情報を関連付けて記憶
    する発信メール情報格納工程と、 前記発信メールが回覧されたクライアントからの返信を
    受け取った場合に、前記回覧順序に従って次のクライア
    ントに発信メールを配信すると共に、全てのクライアン
    トへの回覧が終了した後に発信者に返信するメール配信
    制御工程と、 発信メールに対する他のクライアントからの追加情報を
    受け取る追加情報受取工程と、 受け取った追加情報を記憶する追加情報格納工程と、 メール回覧が終了した時に、前記追加情報を一括して前
    記発信者に送信する追加情報返信工程と、 を備えたことを特徴とするメールチャット方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011048466A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Nippon Television Network Corp データ配信方法、データ配信システム、配信元端末、及び配信先端末

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