JP2004032075A - 画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減する、さらには、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択可能にする。
【解決手段】原稿サイズ検出は、第1のサイズ検出方法では圧板105の閉じかけ時及び完全に閉じた後の2回に分けて行うが、第2のサイズ検出方法では、原稿照明光源617の立ち上がり特性を考慮し、圧板105の閉じかけ時における瞬時点灯のみで行う。サイズ検出は、複数の検出ポイントにおけるCCD505の読み取り値と判定基準レベル(閾値)との比較によりなされ、判定基準レベルは、第1のサイズ検出方法では、全検出ポイントで一律に0x100に設定されるが、第2のサイズ検出方法では、閉じかけ時の読み値を考慮して、検出ポイントP0でのみ0x100に設定され、その他の検出ポイントでは0x50に設定される。
【選択図】 図10
【解決手段】原稿サイズ検出は、第1のサイズ検出方法では圧板105の閉じかけ時及び完全に閉じた後の2回に分けて行うが、第2のサイズ検出方法では、原稿照明光源617の立ち上がり特性を考慮し、圧板105の閉じかけ時における瞬時点灯のみで行う。サイズ検出は、複数の検出ポイントにおけるCCD505の読み取り値と判定基準レベル(閾値)との比較によりなされ、判定基準レベルは、第1のサイズ検出方法では、全検出ポイントで一律に0x100に設定されるが、第2のサイズ検出方法では、閉じかけ時の読み値を考慮して、検出ポイントP0でのみ0x100に設定され、その他の検出ポイントでは0x50に設定される。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、原稿サイズを検出して原稿の読み取りを行う画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿台上の原稿を読み取る際に、原稿サイズを検出するようにした画像読み取り装置が知られている。この装置では例えば、、主走査方向については原稿照射用のランプで照射を行い、その反射光をCCD等の読み取り手段で読み取ったデータを用いて原稿サイズを判定し、副走査方向については、サイズ検知センサを設けて、サイズ検知センサによりサイズを判定することで、全体としての原稿サイズを検出するようにしている。この手法では、従来以前の装置のように、主副走査方向共にサイズ検知センサで読み取ってサイズ判定する手法に比べ、主走査方向用のセンサを設けなくてもよいため、コスト低減には有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像読み取り装置では、サイズ判定をする際、例えば、圧板の閉じかけから完全に閉じるまでの間、主走査方向に関するサイズを判定するためにランプが点灯されるため、ランプの照射光が眩しいという問題があった。
【0004】
一方、ランプの照射光の眩しさを軽減するために、照射時間を短くしたり、照射光の強さを弱くしたりすることが考えられるが、一律にそのようにすると、サイズ判定精度が悪化するおそれがある。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減することができる画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体を提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の目的は、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択することができる画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項1の画像読み取り装置は、原稿台に載置された原稿を照射する照射手段と、前記照射手段による照射光に基づく反射光を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定手段とを有し、前記照射手段による照射時間は、該照射手段の立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0008】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項4の画像読み取り装置は、原稿台に載置された原稿を照射する照射手段と、前記照射手段による照射光に基づく反射光を読み取る読み取り手段と、第1モードで、前記照射手段により照射され前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定手段と、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射手段により照射され前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定手段と、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択手段とを有することを特徴とする。
【0009】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項9の画像読み取り装置の制御方法は、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとを有し、前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0010】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項10の画像読み取り装置の制御方法は、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項11の画像読み取り装置の制御プログラムは、画像読み取り装置の制御プログラムであって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0012】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項12の画像読み取り装置の制御プログラムは、画像読み取り装置の制御プログラムであって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項13の記憶媒体は、画像読み取り装置の制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0014】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項14の記憶媒体は、画像読み取り装置の制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとをコンピュータに実行させるプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像読み取り装置の外観図である。
【0017】
101は画像読み取り装置の枠体(フレーム)を示している。105は原稿が浮かない様に押し付ける圧板であり、場合により圧板105に代えて不図示の原稿給送装置を用いることもできる。106は圧板105が閉じられる時に押し込まれる圧板検出レバーであり、押し込まれることによって後述する圧板センサ613を切り、圧板105が所定角度より閉じられた状態にあることが圧板センサ613により検出される。104は原稿を走査する第1ミラー台であり、キセノン管やハロゲンランプ等で構成される後述する原稿照明光源617(照射手段)と不図示の反射ミラーとによって構成されている。107は第1ミラー台104で照明された原稿からの反射光を後述するCCD505(読み取り手段)に導くための開口部である。102、103は、いずれも、後述する反射型原稿サイズ検出センサ614、615用の検出窓である。
【0018】
次に、主走査方向の原稿サイズ(以下、「原稿主走査幅」と称する)を、CCD505の読み取り値(読み値)から判定し、副走査方向の原稿サイズ(以下、「原稿幅走査幅」と称する)を、反射型原稿サイズ検知センサで検出する場合の構成を、図2、図3を用いて説明する。
【0019】
図2は、AB系(A3、B5サイズ等)の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。原稿主走査幅を読み取る際には、第1ミラー台104が画先よりも原稿内側に移動していなければならないので、第1ミラー台104は、原稿端から10〜20mm程度の内側の、原稿サイズ検出位置208で読み取るように配置されている。この位置208で原稿主走査幅を読み取るためには、検出ポイントP2、P3、P4、P6、P8に対応するCCD505の位置での読み取り値を元に、反射型原稿サイズ検出センサ614の出力の検出結果と併せて原稿主走査幅を検出することになる。
【0020】
209は、反射型原稿サイズ検出センサ614を配置可能な領域を示す。例えば、検出ポイントP2、P3、P4の検出ポイントが原稿検出され、反射型原稿サイズ検出センサ614の出力でも原稿検出されれば、サイズ検出結果はA4R原稿となる。
【0021】
図3は、インチ系の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。インチ系の用紙サイズの主なものは、同図に示すように、主走査原稿幅が3種類である。そのため、検出ポイントP1、P5、P7での読み取り値を元に、反射型原稿サイズ検出センサ614、615の検出結果と併せて原稿主走査幅を検出することになる。307は反射型原稿サイズ検出センサ614を配置可能な領域を示し、308は反射型原稿サイズ検知センサ615を配置可能な領域を示す。
【0022】
図4は、原稿サイズ判定を行う際の原稿載置状態を示す外観図である。
【0023】
同図では、検出窓102において原稿401が検出されている状態が示されている。また、原稿401の原稿主走査幅を超える領域部分402では、第1ミラー台104からの照射光の一部が原稿401を照射することなく上方に漏れ、この漏れた光はオペレータの目に直接入り得、眩しい場合がある。
【0024】
図5は、原稿主走査幅の検出方法を示す概念図である。
【0025】
501は原稿台ガラスを示しており、第1ミラー台104は、原稿台ガラス501の下方に配置される。位置を同図左方にずらして示しているが、MPが主走査における検出ポイント群である。反射光は、光学レンズ504を介してCCD505に結像する。506はCCD505の画素列をイメージしたものである。検出ポイント群MPのある検出ポイントで読み取りを行う場合、原稿幅の開始位置507を基準に主走査解像度から導かれる画素数分離れた位置508の画素からn画素分の平均値をもって、その検出ポイントの読み取り値に当てられる。
【0026】
図6は、本画像読み取り装置の原稿サイズ検出に関する要素を示すブロック図である。
【0027】
同図において、609は本装置全体の制御を司るCPU(サイズ判定手段、第1、第2サイズ判定手段)であり、RAM/ROM611より読み取った制御プログラムに基づいてクロックジェネレータ610を設定し、ドライバ602やアナプロ(アナログプロセッサ)603、A/Dコンバータ604、シェーディング補正部605にクロックを供給する。本構成では、CPU609のポートに直結した圧板センサ613の出力に従い、クロックジェネレータ610からのクロックが出力され、CCD505が駆動される。また、圧板センサ613がONされることによって、インバータ616に点灯制御信号が入力され、原稿照明光源617が点灯する。同時に、CPU609は、反射型原稿サイズ検出センサ614、615も制御し、ラインメモリ606に供給された値から演算した所定画素のn画素平均回路608によって算出された値と、RAM/ROM611内の内容とを参照し、原稿検出結果を判定する。表示装置612(モード選択手段)は、各種情報を画面表示する。
【0028】
図7は、AB系の原稿サイズ検出の検出結果の一例(同図(a))及び本装置の左端部を示す図(同図(b))である。同図(b)において、P0は、原稿突き当て位置の検出ポイントであり、原稿の有無を判別するための検出ポイントである。
【0029】
検出ポイントP0〜P8のうち、反射光がどこまで検出されたかによって原稿サイズが判定される。AB系では特に、検出ポイントP0、P2、P3、P4、P6、P8のみが原稿サイズ検出に用いられる。なお、「−」の欄の情報は無視される。検出ポイントP0も含めていずれの検出ポイントでも反射光が検出されない場合には、載置原稿なしと判定される。向きに応じて、主走査方向の検出でどの検出ポイントを使うかも変わってくる。
【0030】
例えば、反射型原稿サイズ検出センサ614が未検出である場合に、検出ポイントP4までが検出された場合は、原稿サイズは「A5」と判定される。また、反射型原稿サイズ検出センサ614が既検出である場合に、検出ポイントP6までが検出された場合は、原稿サイズは「B4」と判定される。
【0031】
まず、第1の原稿サイズ検出手法(第1モード)を説明する。第1の原稿サイズ検出手法では、圧板105の閉じかけ時及び完全に閉じた後の2回に分けて、サイズ検出がなされる。
【0032】
図8は、本装置の側面図(同図(a))、白原稿である場合の検出結果(同図(b))及び黒原稿である場合の検出結果(同図(c))である。
【0033】
同図(a)に示すように、原稿401は、原稿台ガラス501上に載置される。圧板105が閉じられると、F1方向に圧板センサ613が切られ、圧板105の閉じかけが検出される。続いて、検出ポイント群MPにて反射型原稿サイズ検出センサ614が検出動作を開始し、動作開始から約200msec間隔で所定時間、検出動作を繰り返す。「圧板105の閉じかけ時と完全に閉じた時とでは原稿以外の部分のみ検出結果が異なる」という現象を利用することより、原稿サイズ判定が可能である。ただし、原稿401が白原稿であるか、黒原稿であるかによって、態様が相違する。
【0034】
「○」が原稿検出されたこと、「×」が原稿検出されなかったことをそれぞれ示す。原稿検出は、CCD505の読み取り値と判定基準レベル(判定閾値)との比較によりなされ、判定基準レベルは、16進数表記で例えば0x100に設定されている。
【0035】
例えば、同図(b)、(c)共に、副走査、及び検出ポイントP7、P8の結果が、閉じかけ時と完全閉じ時(圧板閉状態時)とで異なり、つまりその部分には原稿が存在しないと判断できる。また、閉じかけ時と完全閉じ時とで結果が同じ部分は、原稿があると判断できる。これは、原稿がある場合には、閉じかけであろうが完全に閉じていようが、原稿401があればその反射光が検出されるが、原稿401が無い場合には、閉じかけ時には反射光は帰ってこず、完全に閉じた時には圧板105の白い裏面804に反射した光が検出されるからである。
【0036】
このようにして、第1の原稿サイズ検出手法では、白原稿及び黒原稿の両者のサイズを判定できる。なお、同図(b)、(c)の例では、どちらも判定結果はB5サイズとなる。
【0037】
しかしながら、この第1のサイズ検出手法では、圧板105の閉じかけから完全閉じまで、実際には閉じかけから完全に閉じたであろうと思われる約3秒間に亘って検出動作を行っているため、その間、原稿照明光源617による照射をしなければならず、オペレータによっては眩しいと感じることがある。そのため、本実施の形態では、次に説明するように、眩しさを低減する「瞬時点灯」のみで原稿サイズ検出を行う第2のサイズ検出方法(第2モード)を採用可能に構成する。
【0038】
次に、第2のサイズ検出方法を説明する。第2のサイズ検出方法は、圧板105の閉じかけ時のみの検出情報に基づきサイズ検出を行うことで、眩しさを低減するものである。図8(b)、(c)からわかるように、白原稿については閉じかけ時の検出情報のみで原稿サイズを判定可能であるが、黒色あるいは濃色の原稿については、閉じかけ時の検出情報のみでは検出ができない。
【0039】
第2のサイズ検出方法においては、原稿照明光源617の点灯時間及びサイズ判定精度が第1のサイズ検出方法と異なる。これらを図9、図10を用いて説明する。
【0040】
図9は、原稿照明光源617、CCD505及びその周辺回路の特性を示す図である。
【0041】
横軸は時間、縦軸は照度を示している。901は、特にキセノン管の立ち上がり特性を示し、若干のばらつきを含むが、立ち上がりから30msec前後経過した時刻t2において、安定光量に達する。なお、厳密にはその後時間を掛けて緩やかに照度が下がり安定する。903は、CCD505及びその周辺回路の立ち上がり特性である。これも、使用されるCCD505や周辺回路によって時間的なばらつきは生じるが、同図の例では、10msec程度経過した時刻t2で起動がかかっている。
【0042】
これらから、圧板センサ613が時刻t0のタイミングでONされてから30msec経過後に原稿サイズ検出動作を行えば、原稿照明光源617の点灯時間は僅か30msec+α(αは例えば数msec)程度で済むことがわかる。つまり、一回の点灯で検出が済めば、30msec+αの間のみしか点灯されず、5秒間程度点灯される第1のサイズ検出手法と比べ、眩しさが格段に低減する。
【0043】
図10(a)は、代表的な原稿の読み取りレベルを示す図、図10(b)は、読み取り値と判定基準レベルとの関係を示す図である。
【0044】
同図10(a)では、原稿種毎に、各々10bitの読み値のデータが16進数表記を用いて表示されている。この読み値と判定基準レベルとの大小関係から、その原稿種の原稿濃度が、サイズ検出可能なレベルであるかどうかが定まる。例えば、判定基準レベルを0x50Hex程度にすれば、輝度濃度D1.3まで検出ができ、実際に市場で使われる99.9%の原稿の検出が可能となる。
【0045】
しかしながら判定基準レベルを一様に0x50に設定すると、以下の理由により誤検出が起こり得る。
【0046】
まず、図10(b)に示す1002は、原稿401が原稿台ガラス501上に載置されていなかった場合において、圧板105が閉じかけとなった時のCCD505の読み値である。読み値は、検出ポイントP0では0x60であるのに、検出ポイントP1では0x30を示している。これは、閉じかけ状態にある圧板105とCCD505とが、検出ポイントP0では極めて近接しており、検出ポイントP1でも、その他の検出ポイントと比べれば近接しているため、圧板105の裏側での反射光が、距離の近い検出ポイントP0、P1では読み値が高くなるからである。
【0047】
また、1001は、第1のサイズ検知手法で採用される判定基準レベルであり、0x100である。第1のサイズ検知手法で判定基準レベルを0x100に設定しているのは、原稿が載置されていない場合に検出ポイントP0における0x60の値を読んでしまうことで「原稿がある」と誤検知することを回避するためであり、マージンを含めて0x100に設定したものである。
【0048】
従って、第1のサイズ検知手法では、図8で説明したように、濃い原稿もサイズの検知が可能である。しかし、第2のサイズ検出方法では、圧板105の閉じかけ時における瞬時点灯のみでサイズ検出を行う必要があるために、判定基準レベルを下げる必要がある。そこで、第2のサイズ検出方法では、1003で示すように、判定基準レベルは、検出ポイントP0でのみ0x100に設定し、その他の検出ポイントでは0x50に設定するようにしている。
【0049】
この第2のサイズ検出方法では、D1.3より濃い原稿は精度よく検出できない。従って、第2のサイズ検出方法でのサイズ判定精度は、理論的にどの濃度も検出可能な第1のサイズ検知手法と比べれば若干劣る。しかし、第1のサイズ検知手法と比べ、原稿照明光源617の点灯時間が短いため、眩しさは低減される。
【0050】
このように、第1のサイズ検知手法では、眩しいが多くの濃度の原稿についてサイズ判定が精度よくできるという利点があり、第2のサイズ検出方法では、限られた濃度の原稿しかサイズ判定できないが眩しさが低減されるという利点がある。従って、両者にはいわば一長一短がある。そこで、本実施の形態では、両手法を実施可能に構成すると共に、手法を選択的に切り替え可能に構成する。
【0051】
図11は、表示装置612に画面表示されるサービスモード設定画面の一例を示す図である。この画面は、不図示の操作部よりサービスモードの設定が選択されたときに表示される。
【0052】
同図において、1101、1102はサービス項目欄であり、サービス項目として、サイズ検知瞬時点灯モード及び静音モードが設けられている。サイズ検知瞬時点灯モードは上述した第2のサイズ検出方法の適用可否を設定するための項目であり、また、静音モードは、騒音が気になる部分の制御を調整するための項目である。なお、静音モードの詳細説明は省略する。
【0053】
サイズ検知瞬時点灯モードは、ON/OFFボタン1101a、1101bでそのON/OFFが選択される。静音モードは、ON/OFFボタン1102a、1102bでそのON/OFFが選択される。各ボタンは白黒反転表示され、各項目共に、ONまたはOFFのうち選択状態にある方が黒表示される。押された方が選択され、その逆が非選択状態になる。1103はキャンセルボタンであり、このボタン1103が押されると設定を行わず元に戻る。1104はOKボタンでありこのボタン1104が押されると、ON/OFFボタン1101a、1101b、1102a、1102bの選択状態にて設定がなされる。
【0054】
図12は、本実施の形態におけるサイズ検知モード設定処理のフローチャートを示す図である。同処理は、OKボタン1104が押されたとき呼ばれるシーケンスである。
【0055】
まず、ステップS1201では、図11に示すONボタン1101aにより、サイズ検知瞬時点灯モードがオンに設定されているか否かを判別し、オフである場合は、ステップS1204に進み、すべての検出ポイントにおける閾値、すなわち判定基準レベルを0x100に設定する(図10の判定基準レベル1001)。次に、サイズ検知モードを「サイズ検知瞬時点灯モード」ではなくノーマルモードに設定して(ステップS1205)、本処理を終了する。
【0056】
一方、前記ステップS1201の判別の結果、サイズ検知瞬時点灯モードがオンである場合は、閾値、すなわち判定基準レベルを、検出ポイントP1については0x100に、その他の検出ポイントについては0x60に設定する(ステップS1202)(図10の判定基準レベル1003)。次に、サイズ検知モードを「サイズ検知瞬時点灯モード」に設定して(ステップS1203)、本処理を終了する。
【0057】
図13は、本実施の形態における原稿サイズ判定処理のフローチャートを示す図である。本処理は、圧板105が開いていることが検知された時点(圧板センサ613がオフを検知した時点)で実行される。
【0058】
まず、圧板105の閉じかけを検知したか(圧板センサ613がオンされたか)否かを判別し(ステップS1301)、閉じかけを検知するまで、少しのウェイト期間をおいてその判別を繰り返し、閉じかけを検知した場合は、ランプON、すなわち、原稿照明光源617を点灯させ(ステップS1302)、CCD505の読み取り値に基づく原稿サイズの検知結果を取得する(ステップS1303)。
【0059】
次に、サイズ検知モードが「サイズ検知瞬時点灯モード」に設定されているか否かを判別し(ステップS1304)、サイズ検知瞬時点灯モードに設定されている場合は、第2のサイズ検出方法により、前記ステップS1303で取得した検知結果に従って原稿サイズを判定結果として確定し(ステップS1305)、ランプOFF、すなわち、原稿照明光源617を消灯させて(ステップS1306)、本処理を終了する。これにより、原稿照明光源617の点灯時間が短くて済むので、眩しさが軽減される。
【0060】
一方、前記ステップS1304の判別の結果、サイズ検知瞬時点灯モードに設定されていない場合は、ノーマルモードであるので、200msecウェイトした後(ステップS1307)、再度、CCD505の読み取り値に基づく原稿サイズの検知結果を取得して(ステップS1308)、圧板105の閉じかけを検知してから3秒以上が経過したか否かを判別する(ステップS1309)。
【0061】
その判別の結果、3秒以上が経過していない場合は、前記ステップS1307に戻る一方、3秒以上が経過した場合は、第1のサイズ検出方法により、前記ステップS1303で取得した検知結果と前記ステップS1308で取得した検知結果とに基づいて原稿サイズを判定結果として確定する(ステップS1310)。これにより、高い精度で原稿サイズ検出がなされる。次に、ランプOFF、すなわち、原稿照明光源617を消灯させて(ステップS1311)、本処理を終了する。
【0062】
本実施の形態によれば、第2のサイズ検出方法によって、圧板105の閉じかけ時にのみ原稿照明光源617を点灯させて原稿サイズを判定し、その照射時間は、原稿照明光源617の立ち上がり特性に基づいて設定されるので、照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減することができる。さらに、原稿検出は、CCD505の読み取り値と判定基準レベル(閾値)との比較によりなされ、判定基準レベルは、圧板105が閉じかけとなった時のCCD505の読み値に基づいて設定され、しかも、圧板105の閉じかけ時における圧板105と原稿台ガラス501との距離が近い検出ポイントP0でのみ0x100に設定され、その他の検出ポイントでは0x50に設定されたので、圧板105による反射光に起因する原稿サイズの誤判定を少なくし、ある程度の濃度までは正確にサイズ検出を可能にすることができる。
【0063】
また、精度重視の第1のサイズ検出方法と眩しさ軽減重視の第2のサイズ検出方法とを任意に選択可能に構成したので、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0064】
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を本装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることはいうまでもない。
【0065】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラムコードが電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。
【0066】
プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0067】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0068】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減することができる。
【0070】
本発明の請求項4によれば、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像読み取り装置の外観図である。
【図2】AB系の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。
【図3】インチ系の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。
【図4】原稿サイズ判定を行う際の原稿載置状態を示す外観図である。
【図5】原稿主走査幅の検出方法を示す概念図である。
【図6】本画像読み取り装置の原稿サイズ検出に関する要素を示すブロック図である。
【図7】AB系の原稿サイズ検出の検出結果の一例(同図(a))及び本装置の左端部を示す図(同図(b))である。
【図8】本装置の側面図(同図(a))、白原稿である場合の検出結果(同図(b))及び黒原稿である場合の検出結果(同図(c))である。
【図9】原稿照明光源617、CCD505及びその周辺回路の特性を示す図である。
【図10】代表的な原稿の読み取りレベルを示す図(同図(a))、及び読み取り値と判定基準レベルとの関係を示す図(同図(b))である。
【図11】表示装置に画面表示されるサービスモード設定画面の一例を示す図である。
【図12】本実施の形態におけるサイズ検知モード設定処理のフローチャートを示す図である。
【図13】本実施の形態における原稿サイズ判定処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
104 第1ミラー台
105 圧板
401 原稿
501 原稿台ガラス(原稿台)
505 CCD(読み取り手段)
609 CPU(サイズ判定手段、第1、第2サイズ判定手段)
612 表示装置(モード選択手段)
613 圧板センサ
617 原稿照明光源(照射手段)
P0 検出ポイント(第1の読み取り位置)
P1〜P8 検出ポイント(第2の読み取り位置)
【発明の属する技術の分野】
本発明は、原稿サイズを検出して原稿の読み取りを行う画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿台上の原稿を読み取る際に、原稿サイズを検出するようにした画像読み取り装置が知られている。この装置では例えば、、主走査方向については原稿照射用のランプで照射を行い、その反射光をCCD等の読み取り手段で読み取ったデータを用いて原稿サイズを判定し、副走査方向については、サイズ検知センサを設けて、サイズ検知センサによりサイズを判定することで、全体としての原稿サイズを検出するようにしている。この手法では、従来以前の装置のように、主副走査方向共にサイズ検知センサで読み取ってサイズ判定する手法に比べ、主走査方向用のセンサを設けなくてもよいため、コスト低減には有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像読み取り装置では、サイズ判定をする際、例えば、圧板の閉じかけから完全に閉じるまでの間、主走査方向に関するサイズを判定するためにランプが点灯されるため、ランプの照射光が眩しいという問題があった。
【0004】
一方、ランプの照射光の眩しさを軽減するために、照射時間を短くしたり、照射光の強さを弱くしたりすることが考えられるが、一律にそのようにすると、サイズ判定精度が悪化するおそれがある。
【0005】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減することができる画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体を提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の目的は、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択することができる画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項1の画像読み取り装置は、原稿台に載置された原稿を照射する照射手段と、前記照射手段による照射光に基づく反射光を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定手段とを有し、前記照射手段による照射時間は、該照射手段の立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0008】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項4の画像読み取り装置は、原稿台に載置された原稿を照射する照射手段と、前記照射手段による照射光に基づく反射光を読み取る読み取り手段と、第1モードで、前記照射手段により照射され前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定手段と、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射手段により照射され前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定手段と、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択手段とを有することを特徴とする。
【0009】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項9の画像読み取り装置の制御方法は、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとを有し、前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0010】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項10の画像読み取り装置の制御方法は、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項11の画像読み取り装置の制御プログラムは、画像読み取り装置の制御プログラムであって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0012】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項12の画像読み取り装置の制御プログラムは、画像読み取り装置の制御プログラムであって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
上記第1の目的を達成するために本発明の請求項13の記憶媒体は、画像読み取り装置の制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする。
【0014】
上記第2の目的を達成するために本発明の請求項14の記憶媒体は、画像読み取り装置の制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとをコンピュータに実行させるプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像読み取り装置の外観図である。
【0017】
101は画像読み取り装置の枠体(フレーム)を示している。105は原稿が浮かない様に押し付ける圧板であり、場合により圧板105に代えて不図示の原稿給送装置を用いることもできる。106は圧板105が閉じられる時に押し込まれる圧板検出レバーであり、押し込まれることによって後述する圧板センサ613を切り、圧板105が所定角度より閉じられた状態にあることが圧板センサ613により検出される。104は原稿を走査する第1ミラー台であり、キセノン管やハロゲンランプ等で構成される後述する原稿照明光源617(照射手段)と不図示の反射ミラーとによって構成されている。107は第1ミラー台104で照明された原稿からの反射光を後述するCCD505(読み取り手段)に導くための開口部である。102、103は、いずれも、後述する反射型原稿サイズ検出センサ614、615用の検出窓である。
【0018】
次に、主走査方向の原稿サイズ(以下、「原稿主走査幅」と称する)を、CCD505の読み取り値(読み値)から判定し、副走査方向の原稿サイズ(以下、「原稿幅走査幅」と称する)を、反射型原稿サイズ検知センサで検出する場合の構成を、図2、図3を用いて説明する。
【0019】
図2は、AB系(A3、B5サイズ等)の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。原稿主走査幅を読み取る際には、第1ミラー台104が画先よりも原稿内側に移動していなければならないので、第1ミラー台104は、原稿端から10〜20mm程度の内側の、原稿サイズ検出位置208で読み取るように配置されている。この位置208で原稿主走査幅を読み取るためには、検出ポイントP2、P3、P4、P6、P8に対応するCCD505の位置での読み取り値を元に、反射型原稿サイズ検出センサ614の出力の検出結果と併せて原稿主走査幅を検出することになる。
【0020】
209は、反射型原稿サイズ検出センサ614を配置可能な領域を示す。例えば、検出ポイントP2、P3、P4の検出ポイントが原稿検出され、反射型原稿サイズ検出センサ614の出力でも原稿検出されれば、サイズ検出結果はA4R原稿となる。
【0021】
図3は、インチ系の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。インチ系の用紙サイズの主なものは、同図に示すように、主走査原稿幅が3種類である。そのため、検出ポイントP1、P5、P7での読み取り値を元に、反射型原稿サイズ検出センサ614、615の検出結果と併せて原稿主走査幅を検出することになる。307は反射型原稿サイズ検出センサ614を配置可能な領域を示し、308は反射型原稿サイズ検知センサ615を配置可能な領域を示す。
【0022】
図4は、原稿サイズ判定を行う際の原稿載置状態を示す外観図である。
【0023】
同図では、検出窓102において原稿401が検出されている状態が示されている。また、原稿401の原稿主走査幅を超える領域部分402では、第1ミラー台104からの照射光の一部が原稿401を照射することなく上方に漏れ、この漏れた光はオペレータの目に直接入り得、眩しい場合がある。
【0024】
図5は、原稿主走査幅の検出方法を示す概念図である。
【0025】
501は原稿台ガラスを示しており、第1ミラー台104は、原稿台ガラス501の下方に配置される。位置を同図左方にずらして示しているが、MPが主走査における検出ポイント群である。反射光は、光学レンズ504を介してCCD505に結像する。506はCCD505の画素列をイメージしたものである。検出ポイント群MPのある検出ポイントで読み取りを行う場合、原稿幅の開始位置507を基準に主走査解像度から導かれる画素数分離れた位置508の画素からn画素分の平均値をもって、その検出ポイントの読み取り値に当てられる。
【0026】
図6は、本画像読み取り装置の原稿サイズ検出に関する要素を示すブロック図である。
【0027】
同図において、609は本装置全体の制御を司るCPU(サイズ判定手段、第1、第2サイズ判定手段)であり、RAM/ROM611より読み取った制御プログラムに基づいてクロックジェネレータ610を設定し、ドライバ602やアナプロ(アナログプロセッサ)603、A/Dコンバータ604、シェーディング補正部605にクロックを供給する。本構成では、CPU609のポートに直結した圧板センサ613の出力に従い、クロックジェネレータ610からのクロックが出力され、CCD505が駆動される。また、圧板センサ613がONされることによって、インバータ616に点灯制御信号が入力され、原稿照明光源617が点灯する。同時に、CPU609は、反射型原稿サイズ検出センサ614、615も制御し、ラインメモリ606に供給された値から演算した所定画素のn画素平均回路608によって算出された値と、RAM/ROM611内の内容とを参照し、原稿検出結果を判定する。表示装置612(モード選択手段)は、各種情報を画面表示する。
【0028】
図7は、AB系の原稿サイズ検出の検出結果の一例(同図(a))及び本装置の左端部を示す図(同図(b))である。同図(b)において、P0は、原稿突き当て位置の検出ポイントであり、原稿の有無を判別するための検出ポイントである。
【0029】
検出ポイントP0〜P8のうち、反射光がどこまで検出されたかによって原稿サイズが判定される。AB系では特に、検出ポイントP0、P2、P3、P4、P6、P8のみが原稿サイズ検出に用いられる。なお、「−」の欄の情報は無視される。検出ポイントP0も含めていずれの検出ポイントでも反射光が検出されない場合には、載置原稿なしと判定される。向きに応じて、主走査方向の検出でどの検出ポイントを使うかも変わってくる。
【0030】
例えば、反射型原稿サイズ検出センサ614が未検出である場合に、検出ポイントP4までが検出された場合は、原稿サイズは「A5」と判定される。また、反射型原稿サイズ検出センサ614が既検出である場合に、検出ポイントP6までが検出された場合は、原稿サイズは「B4」と判定される。
【0031】
まず、第1の原稿サイズ検出手法(第1モード)を説明する。第1の原稿サイズ検出手法では、圧板105の閉じかけ時及び完全に閉じた後の2回に分けて、サイズ検出がなされる。
【0032】
図8は、本装置の側面図(同図(a))、白原稿である場合の検出結果(同図(b))及び黒原稿である場合の検出結果(同図(c))である。
【0033】
同図(a)に示すように、原稿401は、原稿台ガラス501上に載置される。圧板105が閉じられると、F1方向に圧板センサ613が切られ、圧板105の閉じかけが検出される。続いて、検出ポイント群MPにて反射型原稿サイズ検出センサ614が検出動作を開始し、動作開始から約200msec間隔で所定時間、検出動作を繰り返す。「圧板105の閉じかけ時と完全に閉じた時とでは原稿以外の部分のみ検出結果が異なる」という現象を利用することより、原稿サイズ判定が可能である。ただし、原稿401が白原稿であるか、黒原稿であるかによって、態様が相違する。
【0034】
「○」が原稿検出されたこと、「×」が原稿検出されなかったことをそれぞれ示す。原稿検出は、CCD505の読み取り値と判定基準レベル(判定閾値)との比較によりなされ、判定基準レベルは、16進数表記で例えば0x100に設定されている。
【0035】
例えば、同図(b)、(c)共に、副走査、及び検出ポイントP7、P8の結果が、閉じかけ時と完全閉じ時(圧板閉状態時)とで異なり、つまりその部分には原稿が存在しないと判断できる。また、閉じかけ時と完全閉じ時とで結果が同じ部分は、原稿があると判断できる。これは、原稿がある場合には、閉じかけであろうが完全に閉じていようが、原稿401があればその反射光が検出されるが、原稿401が無い場合には、閉じかけ時には反射光は帰ってこず、完全に閉じた時には圧板105の白い裏面804に反射した光が検出されるからである。
【0036】
このようにして、第1の原稿サイズ検出手法では、白原稿及び黒原稿の両者のサイズを判定できる。なお、同図(b)、(c)の例では、どちらも判定結果はB5サイズとなる。
【0037】
しかしながら、この第1のサイズ検出手法では、圧板105の閉じかけから完全閉じまで、実際には閉じかけから完全に閉じたであろうと思われる約3秒間に亘って検出動作を行っているため、その間、原稿照明光源617による照射をしなければならず、オペレータによっては眩しいと感じることがある。そのため、本実施の形態では、次に説明するように、眩しさを低減する「瞬時点灯」のみで原稿サイズ検出を行う第2のサイズ検出方法(第2モード)を採用可能に構成する。
【0038】
次に、第2のサイズ検出方法を説明する。第2のサイズ検出方法は、圧板105の閉じかけ時のみの検出情報に基づきサイズ検出を行うことで、眩しさを低減するものである。図8(b)、(c)からわかるように、白原稿については閉じかけ時の検出情報のみで原稿サイズを判定可能であるが、黒色あるいは濃色の原稿については、閉じかけ時の検出情報のみでは検出ができない。
【0039】
第2のサイズ検出方法においては、原稿照明光源617の点灯時間及びサイズ判定精度が第1のサイズ検出方法と異なる。これらを図9、図10を用いて説明する。
【0040】
図9は、原稿照明光源617、CCD505及びその周辺回路の特性を示す図である。
【0041】
横軸は時間、縦軸は照度を示している。901は、特にキセノン管の立ち上がり特性を示し、若干のばらつきを含むが、立ち上がりから30msec前後経過した時刻t2において、安定光量に達する。なお、厳密にはその後時間を掛けて緩やかに照度が下がり安定する。903は、CCD505及びその周辺回路の立ち上がり特性である。これも、使用されるCCD505や周辺回路によって時間的なばらつきは生じるが、同図の例では、10msec程度経過した時刻t2で起動がかかっている。
【0042】
これらから、圧板センサ613が時刻t0のタイミングでONされてから30msec経過後に原稿サイズ検出動作を行えば、原稿照明光源617の点灯時間は僅か30msec+α(αは例えば数msec)程度で済むことがわかる。つまり、一回の点灯で検出が済めば、30msec+αの間のみしか点灯されず、5秒間程度点灯される第1のサイズ検出手法と比べ、眩しさが格段に低減する。
【0043】
図10(a)は、代表的な原稿の読み取りレベルを示す図、図10(b)は、読み取り値と判定基準レベルとの関係を示す図である。
【0044】
同図10(a)では、原稿種毎に、各々10bitの読み値のデータが16進数表記を用いて表示されている。この読み値と判定基準レベルとの大小関係から、その原稿種の原稿濃度が、サイズ検出可能なレベルであるかどうかが定まる。例えば、判定基準レベルを0x50Hex程度にすれば、輝度濃度D1.3まで検出ができ、実際に市場で使われる99.9%の原稿の検出が可能となる。
【0045】
しかしながら判定基準レベルを一様に0x50に設定すると、以下の理由により誤検出が起こり得る。
【0046】
まず、図10(b)に示す1002は、原稿401が原稿台ガラス501上に載置されていなかった場合において、圧板105が閉じかけとなった時のCCD505の読み値である。読み値は、検出ポイントP0では0x60であるのに、検出ポイントP1では0x30を示している。これは、閉じかけ状態にある圧板105とCCD505とが、検出ポイントP0では極めて近接しており、検出ポイントP1でも、その他の検出ポイントと比べれば近接しているため、圧板105の裏側での反射光が、距離の近い検出ポイントP0、P1では読み値が高くなるからである。
【0047】
また、1001は、第1のサイズ検知手法で採用される判定基準レベルであり、0x100である。第1のサイズ検知手法で判定基準レベルを0x100に設定しているのは、原稿が載置されていない場合に検出ポイントP0における0x60の値を読んでしまうことで「原稿がある」と誤検知することを回避するためであり、マージンを含めて0x100に設定したものである。
【0048】
従って、第1のサイズ検知手法では、図8で説明したように、濃い原稿もサイズの検知が可能である。しかし、第2のサイズ検出方法では、圧板105の閉じかけ時における瞬時点灯のみでサイズ検出を行う必要があるために、判定基準レベルを下げる必要がある。そこで、第2のサイズ検出方法では、1003で示すように、判定基準レベルは、検出ポイントP0でのみ0x100に設定し、その他の検出ポイントでは0x50に設定するようにしている。
【0049】
この第2のサイズ検出方法では、D1.3より濃い原稿は精度よく検出できない。従って、第2のサイズ検出方法でのサイズ判定精度は、理論的にどの濃度も検出可能な第1のサイズ検知手法と比べれば若干劣る。しかし、第1のサイズ検知手法と比べ、原稿照明光源617の点灯時間が短いため、眩しさは低減される。
【0050】
このように、第1のサイズ検知手法では、眩しいが多くの濃度の原稿についてサイズ判定が精度よくできるという利点があり、第2のサイズ検出方法では、限られた濃度の原稿しかサイズ判定できないが眩しさが低減されるという利点がある。従って、両者にはいわば一長一短がある。そこで、本実施の形態では、両手法を実施可能に構成すると共に、手法を選択的に切り替え可能に構成する。
【0051】
図11は、表示装置612に画面表示されるサービスモード設定画面の一例を示す図である。この画面は、不図示の操作部よりサービスモードの設定が選択されたときに表示される。
【0052】
同図において、1101、1102はサービス項目欄であり、サービス項目として、サイズ検知瞬時点灯モード及び静音モードが設けられている。サイズ検知瞬時点灯モードは上述した第2のサイズ検出方法の適用可否を設定するための項目であり、また、静音モードは、騒音が気になる部分の制御を調整するための項目である。なお、静音モードの詳細説明は省略する。
【0053】
サイズ検知瞬時点灯モードは、ON/OFFボタン1101a、1101bでそのON/OFFが選択される。静音モードは、ON/OFFボタン1102a、1102bでそのON/OFFが選択される。各ボタンは白黒反転表示され、各項目共に、ONまたはOFFのうち選択状態にある方が黒表示される。押された方が選択され、その逆が非選択状態になる。1103はキャンセルボタンであり、このボタン1103が押されると設定を行わず元に戻る。1104はOKボタンでありこのボタン1104が押されると、ON/OFFボタン1101a、1101b、1102a、1102bの選択状態にて設定がなされる。
【0054】
図12は、本実施の形態におけるサイズ検知モード設定処理のフローチャートを示す図である。同処理は、OKボタン1104が押されたとき呼ばれるシーケンスである。
【0055】
まず、ステップS1201では、図11に示すONボタン1101aにより、サイズ検知瞬時点灯モードがオンに設定されているか否かを判別し、オフである場合は、ステップS1204に進み、すべての検出ポイントにおける閾値、すなわち判定基準レベルを0x100に設定する(図10の判定基準レベル1001)。次に、サイズ検知モードを「サイズ検知瞬時点灯モード」ではなくノーマルモードに設定して(ステップS1205)、本処理を終了する。
【0056】
一方、前記ステップS1201の判別の結果、サイズ検知瞬時点灯モードがオンである場合は、閾値、すなわち判定基準レベルを、検出ポイントP1については0x100に、その他の検出ポイントについては0x60に設定する(ステップS1202)(図10の判定基準レベル1003)。次に、サイズ検知モードを「サイズ検知瞬時点灯モード」に設定して(ステップS1203)、本処理を終了する。
【0057】
図13は、本実施の形態における原稿サイズ判定処理のフローチャートを示す図である。本処理は、圧板105が開いていることが検知された時点(圧板センサ613がオフを検知した時点)で実行される。
【0058】
まず、圧板105の閉じかけを検知したか(圧板センサ613がオンされたか)否かを判別し(ステップS1301)、閉じかけを検知するまで、少しのウェイト期間をおいてその判別を繰り返し、閉じかけを検知した場合は、ランプON、すなわち、原稿照明光源617を点灯させ(ステップS1302)、CCD505の読み取り値に基づく原稿サイズの検知結果を取得する(ステップS1303)。
【0059】
次に、サイズ検知モードが「サイズ検知瞬時点灯モード」に設定されているか否かを判別し(ステップS1304)、サイズ検知瞬時点灯モードに設定されている場合は、第2のサイズ検出方法により、前記ステップS1303で取得した検知結果に従って原稿サイズを判定結果として確定し(ステップS1305)、ランプOFF、すなわち、原稿照明光源617を消灯させて(ステップS1306)、本処理を終了する。これにより、原稿照明光源617の点灯時間が短くて済むので、眩しさが軽減される。
【0060】
一方、前記ステップS1304の判別の結果、サイズ検知瞬時点灯モードに設定されていない場合は、ノーマルモードであるので、200msecウェイトした後(ステップS1307)、再度、CCD505の読み取り値に基づく原稿サイズの検知結果を取得して(ステップS1308)、圧板105の閉じかけを検知してから3秒以上が経過したか否かを判別する(ステップS1309)。
【0061】
その判別の結果、3秒以上が経過していない場合は、前記ステップS1307に戻る一方、3秒以上が経過した場合は、第1のサイズ検出方法により、前記ステップS1303で取得した検知結果と前記ステップS1308で取得した検知結果とに基づいて原稿サイズを判定結果として確定する(ステップS1310)。これにより、高い精度で原稿サイズ検出がなされる。次に、ランプOFF、すなわち、原稿照明光源617を消灯させて(ステップS1311)、本処理を終了する。
【0062】
本実施の形態によれば、第2のサイズ検出方法によって、圧板105の閉じかけ時にのみ原稿照明光源617を点灯させて原稿サイズを判定し、その照射時間は、原稿照明光源617の立ち上がり特性に基づいて設定されるので、照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減することができる。さらに、原稿検出は、CCD505の読み取り値と判定基準レベル(閾値)との比較によりなされ、判定基準レベルは、圧板105が閉じかけとなった時のCCD505の読み値に基づいて設定され、しかも、圧板105の閉じかけ時における圧板105と原稿台ガラス501との距離が近い検出ポイントP0でのみ0x100に設定され、その他の検出ポイントでは0x50に設定されたので、圧板105による反射光に起因する原稿サイズの誤判定を少なくし、ある程度の濃度までは正確にサイズ検出を可能にすることができる。
【0063】
また、精度重視の第1のサイズ検出方法と眩しさ軽減重視の第2のサイズ検出方法とを任意に選択可能に構成したので、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0064】
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を本装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることはいうまでもない。
【0065】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラムコードが電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。
【0066】
プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0067】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0068】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、照射時間を必要最小限にして眩しさを軽減することができる。
【0070】
本発明の請求項4によれば、サイズ判定精度の維持と眩しさ軽減のいずれを優先させるかを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像読み取り装置の外観図である。
【図2】AB系の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。
【図3】インチ系の原稿を画像読み取り装置にセットした場合のレイアウトを示す図である。
【図4】原稿サイズ判定を行う際の原稿載置状態を示す外観図である。
【図5】原稿主走査幅の検出方法を示す概念図である。
【図6】本画像読み取り装置の原稿サイズ検出に関する要素を示すブロック図である。
【図7】AB系の原稿サイズ検出の検出結果の一例(同図(a))及び本装置の左端部を示す図(同図(b))である。
【図8】本装置の側面図(同図(a))、白原稿である場合の検出結果(同図(b))及び黒原稿である場合の検出結果(同図(c))である。
【図9】原稿照明光源617、CCD505及びその周辺回路の特性を示す図である。
【図10】代表的な原稿の読み取りレベルを示す図(同図(a))、及び読み取り値と判定基準レベルとの関係を示す図(同図(b))である。
【図11】表示装置に画面表示されるサービスモード設定画面の一例を示す図である。
【図12】本実施の形態におけるサイズ検知モード設定処理のフローチャートを示す図である。
【図13】本実施の形態における原稿サイズ判定処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
104 第1ミラー台
105 圧板
401 原稿
501 原稿台ガラス(原稿台)
505 CCD(読み取り手段)
609 CPU(サイズ判定手段、第1、第2サイズ判定手段)
612 表示装置(モード選択手段)
613 圧板センサ
617 原稿照明光源(照射手段)
P0 検出ポイント(第1の読み取り位置)
P1〜P8 検出ポイント(第2の読み取り位置)
Claims (14)
- 原稿台に載置された原稿を照射する照射手段と、
前記照射手段による照射光に基づく反射光を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定手段とを有し、
前記照射手段による照射時間は、該照射手段の立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記サイズ判定手段は、判定閾値と前記読み取り値との比較により前記原稿のサイズを判定し、前記判定閾値は、前記原稿台に前記原稿が載置されていない状態で前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 前記照射手段による照射は、圧板の閉じかけ時に行われ、前記読み取り手段による前記反射光の読み取りは、複数の読み取り位置で行われ、前記判定閾値は、第1の読み取り位置よりも、前記圧板の閉じかけ時における前記圧板と前記原稿台との距離が前記第1の読み取り位置より遠い第2の読み取り位置の方が低い値に設定されることを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
- 原稿台に載置された原稿を照射する照射手段と、
前記照射手段による照射光に基づく反射光を読み取る読み取り手段と、
第1モードで、前記照射手段により照射され前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定手段と、
第1モードとは異なる第2モードで、前記照射手段により照射され前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定手段と、
前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択手段とを有することを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記第2モードでは、前記第1モードに比し、前記照射手段による照射時間が短いことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
- 前記第2モードにおける前記照射手段による照射時間は、該照射手段の立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
- 前記第2サイズ判定手段は、判定閾値と前記読み取り値との比較により前記原稿のサイズを判定し、前記判定閾値は、前記原稿台に前記原稿が載置されていない状態で前記読み取り手段により読み取られた読み取り値に基づいて設定されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 前記照射手段による照射は、圧板の閉じかけ時に行われ、前記読み取り手段による前記反射光の読み取りは、複数の読み取り位置で行われ、前記判定閾値は、第1の読み取り位置よりも、前記圧板の閉じかけ時における前記圧板と前記原稿台との距離が前記第1の読み取り位置より遠い第2の読み取り位置の方が低い値に設定される請求項7記載の画像読み取り装置。
- 原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、
前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、
前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとを有し、
前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする画像読み取り装置の制御方法。 - 原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、
前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、
第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、
第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、
前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとを有することを特徴とする画像読み取り装置の制御方法。 - 画像読み取り装置の制御プログラムであって、
原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、
前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、
前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする画像読み取り装置の制御プログラム。 - 画像読み取り装置の制御プログラムであって、
原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、
前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、
第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、
第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、
前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする画像読み取り装置の制御プログラム。 - 画像読み取り装置の制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、
前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、
前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定するサイズ判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶し、
前記照射ステップによる照射時間は、該照射ステップの立ち上がり特性に基づいて設定されることを特徴とする記憶媒体。 - 画像読み取り装置の制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
原稿台に載置された原稿を照射する照射ステップと、
前記照射ステップによる照射光に基づく反射光を読み取る読み取りステップと、
第1モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第1サイズ判定ステップと、
第1モードとは異なる第2モードで、前記照射ステップにより照射され前記読み取りステップにより読み取られた読み取り値に基づいて、前記原稿のサイズを判定する第2サイズ判定ステップと、
前記第1モードと前記第2モードのいずれを適用するかを選択するモード選択ステップとをコンピュータに実行させるプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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JP2002181499A JP2004032075A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | 画像読み取り装置及びその制御方法、プログラム並びに記憶媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007060211A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Ricoh Co Ltd | 原稿サイズ検出装置 |
JP2007174221A (ja) * | 2005-12-21 | 2007-07-05 | Kyocera Mita Corp | 画像読取装置 |
JP2008022160A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2012138738A (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-19 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2016019164A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 原稿サイズ検知装置及び原稿サイズ検知方法 |
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- 2002-06-21 JP JP2002181499A patent/JP2004032075A/ja active Pending
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