JP2004031983A - 電解コンデンサー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、電解液及びその電解液中で可溶のバインダーで固着した繊維を含むセパレータ、を含む電解コンデンサーであって、電解液が電解質、及び水と有機溶媒を含む電解質溶媒を含み、その電解質溶媒中の水濃度が80重量%を超える電解コンデンサーである。特に、常温で使用するのに適した電解コンデンサーである。電解液の30℃における比抵抗が40Ω・cm以下とすることが好ましい。さらにセパレータの密度(セパレータの成形時点で測定)が0.5g/cm3 以下であることがより好ましい。
【選択図】 なし
Description
また、上記構成及びその機能について、「本発明のポイントは、セパレータを構成する主体繊維として、代表的には横断面形状がY形形状といった、断面異形のPVA系繊維を用い、かつバインダーもPVA系繊維を用いたことであり、これによって、その目付量を大幅に減らしていっても、異形断面繊維による繊維同志のからみ効果と、同質バインダーによる接着効果とが両者相増って効いているのか、詳細は不明であるが、実用紙力を維持した上で、極めて低密度のセパレータを得たこと、すなわち、これまでにないインピーダンス低減化効果の優れた電解コンデンサー用セパレータを実現させたものである」と記載され、さらに、「本明細書において難溶解性とは、該紙の製造工程中並びにコンデンサー中で電解液を含浸した状態で溶解せず、紙としての形態を維持できればよい、といった意味での難溶度を意味する」こと、「また易溶解性のバインダー繊維は、上記製造工程でアセタール化処理を行なわずに得られるもので、要は、紙の製造工程中適度の昇温状態で水に溶解状態となり、主体繊維を接着できるものであればよく、この様な物性は前記延伸、熱処理工程での処理条件を調整することによって得られる。具体的には、水中溶解温度が50〜90℃の繊維とすればよい」ことが記載され、実施例1として、主体繊維A80重量部と、バインダー繊維C20重量部とを、水中によく分散せしめ、円網式抄紙機で湿式抄紙し、この湿紙を次に加熱ドラムに導き、バインダー繊維Cを溶解して主体繊維A間を接着し、本発明のセパレータを構成させたことが記載されている。
即ち、特許文献1に記載されたセパレータは、基本的には難溶性異形断面繊維を含む主体繊維及び易溶解性のバインダー繊維(PVA繊維)とからなり、その易溶解性のバインダー繊維は抄造過程で50〜90℃の昇温状態の水に溶解状態となり、主体繊維を接着させる機能を果たすものである。しかしながら、上記説明のとおり、PVA繊維は製造過程の延伸、熱処理等の様々な条件によって得られる水に対する溶解性等の特性が様々変化するものであり、そこで易溶性とされるPVA繊維は、抄造過程の加熱ドラム上で昇温された状態の水に溶解される特性を有するものであって、電解液(有機溶媒、あるいはそれを主体とするものである。)に溶解するものではない。特許文献1には、そのセパレータと組み合わせて使用する電解液についての具体的記載はない。唯、インピーダンス測定用電解液について記載されているが、その電解液は、溶媒がエチレングリコールであり、溶質がアジピン酸アンモニウムであって([0036])、上記バインダーとして機能する昇温(50〜90℃)された水に対して易溶性のPVAを溶解するものではない。
以上の記載のとおり、特許文献1には、本件発明の基本的技術思想である、「電解液で可溶のバインダーで固着した繊維でセパレータを構成し、そのセパレータを電解液に組み入れたときに、その電解液でバインダーを溶解すること」は記載も示唆もされていない。
以上のとおり、特許文献2には、紙増強剤として、本件発明のバインダーとして挙げられている「ポリアクリルアミド」が例示されてはいるが、そもそも電解液の組成については何ら記載されておらず、紙増強剤の電解液に対する溶解性について示唆するものはなく、先に示した本件発明の基本的技術思想は記載も示唆もされていない。
しかしながら、引用文献4には、本件発明の基本的技術思想である、「電解液で可溶のバインダーで固着した繊維でセパレータを構成し、そのセパレータを電解液に組み入れたときに、その電解液でバインダーを溶解すること」は記載も示唆もされていない。
以下に本発明を理解する上で参考となる例について説明する。
エチレングリコール45重量%、水40重量%、アジピン酸アンモニウム14.4重量%、エチレンジアミン四酢酸0.5重量%、D−グルコン酸−δ−ラクトン0.1重量%を電解液とする点、及びセパレータ(電解紙)をセルロース系繊維で構成する点は、実施例及び比較例とも共通として、一方、電解液の溶媒で溶解するバインダーを用いない従来のセルロース系セパレータ(従来例1と2では、単に密度のみを変えた。)と、表に示したバインダー(バインダ使用量は、各実施例とも、セパレータ100重量部に対して2重量部)を用いた本願発明のセルロース系セパレータ(実施例1及び2と、実施例3及び4では密度を変えた。 )を用いて、コンデンサーの初期特性を対比した。また、製作した電解コンデンサーについての低温(−40℃)でのインピーダンスと常温(20℃)でのインピーダンスとの比として表されるインピーダンス比(|Z|比)を、120Hzと100kHzで測定した。インピーダンス及びE.S.R、(等価直列抵抗)は、測定温度25℃の値である。測定結果は表1に示す。
Claims (4)
- 電解液及びその電解液中で可溶のバインダーで固着した繊維を含むセパレータ、を含む電解コンデンサーであって、電解液が電解質、及び水と有機溶媒を含む電解質溶媒を含み、その電解質溶媒中の水濃度が80重量%を超える電解コンデンサー。
- 電解液及びその電解液中で可溶のバインダーで固着した繊維を含むセパレータ、を含む電解コンデンサーであって、電解液が電解質、及び水と有機溶媒を含む電解質溶媒を含み、その電解質溶媒中の水濃度が80重量%を超える常温用電解コンデンサー。
- 電解液の30℃における比抵抗が40Ω・cm以下である、請求項1または2に記載の電解コンデンサー。
- セパレータの密度(セパレータの成形時点で測定)が0.5g/cm3 以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電解コンデンサー。
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