JP2004031023A - バックライト、液晶表示装置および表示機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化とともに、導光部材の出射光を容易に色調コントロールできるバックライトを提供する。
【解決手段】バックライト9によれば、導光板1の端面に5個のLED2を配列し、さらに導光板1の光出射面側に拡散板6とレンズシート7とを配置し、導光板1の光出射面と対向する面には反射板8も設けている。そして、バックライト9の上面にSTN型単純マトリックスタイプの液晶表示パネル10を配置し、そして、筐体11でもってバックライト9と液晶表示パネル10を支持固定し、液晶表示装置12をなす。そして、LED2と導光板1との間に、着色シート3を介在する。
【選択図】図1
【解決手段】バックライト9によれば、導光板1の端面に5個のLED2を配列し、さらに導光板1の光出射面側に拡散板6とレンズシート7とを配置し、導光板1の光出射面と対向する面には反射板8も設けている。そして、バックライト9の上面にSTN型単純マトリックスタイプの液晶表示パネル10を配置し、そして、筐体11でもってバックライト9と液晶表示パネル10を支持固定し、液晶表示装置12をなす。そして、LED2と導光板1との間に、着色シート3を介在する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば液晶表示装置に実装されるごとく、導光部材の端面付近に点状光源を設けてなる低消費電力型エッジライト方式の薄型照明装置(バックライト)の改良に関するものであり、さらにこのバックライトを液晶表示パネルに装着した液晶表示装置ならびに本発明の液晶表示装置を搭載した表示機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話に代表されるような携帯機器に広く用いられる液晶表示装置によれば、画像表示を行う表示部(液晶表示パネル)を照明するために、いわゆるバックライトを配置している。
【0003】
そして、携帯機器においてはバッテリー寿命という観点から、低消費電力化にあり、これに伴なって、液晶表示装置に対しても、低消費電力化が市場から要求されている。
【0004】
このような要求に対し、液晶表示装置用のバックライトとして、発光ダイオード(以下、発光ダイオードをLEDと略記する)を用いたエッジライト方式のバックライトシステムが一般的に用いられる。
【0005】
このようなLEDを用いたエッジライト方式のバックライトを図3と図4により説明する。
【0006】
図3は従来のバックライト14の概略平面図であり、図4はそのバックライト14を搭載した液晶表示装置15の概略断面図である。
【0007】
1は透明な合成樹脂材からなる導光板であり、この導光板1の端面に5個のLED2(2a,2b,2c,2d,2e)を配列している。さらにLED2の光を外部に漏らさないための遮光板4と、LED2を実装するための基板5と、導光板1に進入した光を拡散させるために導光板1の光出射面側に配置された拡散板6と、あるいは拡散板6からの出射光を集光させるための集光シート、たとえばレンズシート7を少なくとも1枚拡散板6上に配置し、導光板1の光出射面と対向する面に配置された反射板8と、色調コントロールを行うための着色シート13からなる。
【0008】
上記構成のバックライト14の上面に液晶表示パネル10を配置し、そして、筐体11でもって、これらバックライト14と液晶表示パネル10を支持固定し、液晶表示装置15をなす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の液晶表示装置15によれば、以下のような課題があった。
【0010】
従来周知のごとく、低消費電力化の要求に対する液晶表示装置用のバックライトとして、光源にLEDを用いたエッジライト方式バックライトシステムが普及しているが、このようなLEDによれば、冷陰極管と異なり、発光色を自由にコントロールできず、これにより、LEDバックライトの出射光を所望の色度値に設定することができないという課題があった。
【0011】
かかる課題を解消するために、反射板と着色部材とを組み合わせ、これによって導光板の出射光を容易に色調コントロールする技術が提案されている(特開平8−146228号公報参照)。
【0012】
しかしながら、この技術によれば、着色部材の厚みが加算され、このためにLEDバックライトの総厚が増加し、その結果、携帯機器などに代表される近年の小型化傾向と相反することになる。
【0013】
したがって本発明の目的は小型化とともに、導光部材の出射光を容易に色調コントロールできるバックライトを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は導光部材からの出射光の色調を均一化したバックライトを提供することにある。
【0015】
本発明の目的は色調調整を容易にして輝度特性を高めた高品質かつ高性能または小型化を達成した液晶表示装置を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的はかかる本発明の液晶表示装置を搭載した表示機器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のバックライトは、透明材料から成る板状の導光部材と、この導光部材の少なくとも一方の端面付近に配した点状光源と、導光部材の一方主面に形成した光反射体とからなり、前記点状光源の照射光を導光部材の内部に導入し、光反射体にて光反射し、導光部材の他方主面より出射せしめるようになし、そして、前記点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく、色調変換部材を介在したことを特徴とする。
【0018】
本発明の他のバックライトは、前記導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明の液晶表示装置は、本発明のバックライトをなす導光部材の他方主面上に液晶表示パネルを配設したことを特徴とする。
【0020】
本発明の表示機器は、本発明の液晶表示装置を搭載したことを特徴とする。
【作用】
本発明のバックライトによれば、上記構成のように、点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく色調変換部材を介在したことで、点状光源からの出射光を、色調変換部材を通過させるだけで、容易に所定通りの色調に設定することができる。
【0021】
また、本発明によれば、点状光源と導光部材の間に色調変換部材を介在したことで、その付設のためのスペースが小さくなり、もしくはほとんど無視できる程度のスペースとなり、その結果、小型化を達成したバックライトもしくは液晶表示装置が提供できる。
【0022】
さらに本発明のバックライトによれば、前記導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことで、これら各色調変換部材を透過した後にて、同一の色調に設定することができ、その結果、導光部材からの出射光の色調を均一化させることができる。
【0023】
さらにまた、本発明によれば、かかる本発明のバックライトを用いたことで、表示面にわたって均等な輝度を達成した液晶表示装置ならびに表示機器を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳述する。
図1はバックライト9の概略平面図であり、図2はバックライト9を搭載した液晶表示装置12の概略断面図である。
【0025】
本発明のバックライト9において、1はたとえばアクリル合成樹脂等の透明材料からなる前記板状の導光部材である導光板1であり、この導光板1の端面には、前記点状光源である5個のLED(発光ダイオード)2(2a,2b,2c,2d,2e)を配列している。
【0026】
さらに各LED2の光を外部に漏らさないための遮光板4と、各LED2を実装するための基板5とを設けている。
【0027】
また、導光板1に進入した光を拡散させるために導光板1の光出射面側に配置された拡散板6と、あるいは拡散板6からの出射光を集光させるための集光シート、たとえばレンズシート7を少なくとも1枚拡散板6上に配置している。そして、導光板1の光出射面と対向する面に配置された前記光反射体である反射板8も設けている。
【0028】
さらに上記構成のバックライト9の上面にSTN型単純マトリックスタイプの液晶表示パネル10を配置し、そして、筐体11でもって、これらバックライト9と液晶表示パネル10を支持固定し、液晶表示装置12をなす。
【0029】
そして、本発明においては、LED2と導光板1との間に、光透過後に色調を変えるよう制御するために、前記色調変換部材である着色シート3(3a〜3e)を介在したことが特徴である。
【0030】
この着色シート3は、たとえば厚み120μm程度のPET基材(PET:ポリエチレンテレフタレート)で構成された薄い透明なシートに着色層が設けられた構造であって、各着色シート3a〜3eを、それぞれLED2a〜2eと対向する部位に配置している。
【0031】
かかる着色シート3a〜3eの他の構成として、PET自体にポリオレヒィン系、ポリスチレン系の顔料を練り込み、そして、成形することで着色したPETシートとして作製してもよい。
【0032】
さらに他の例として、PETシート上に顔料を含んだインクを印刷してもよい。さらにまた、簡単に印刷する手段として、たとえば汎用のカラープリンターもしくはカラーコピー機を用いてもよい。
【0033】
以上のような着色シート3に用いるシート材料としては、PET以外に、PC(ポリカーボネート合成樹脂)などの、透明性を有する合成樹脂を用いてもよい。
【0034】
かくして本発明のバックライト9によれば、上記構成のごとく、LED2と導光板1との間に着色シート3を配したことで、導光板1に入射される光の色調を所要とおりに調整することができ、これに伴なって導光板1の出射光に対しても色調をコントロールすることができる。
【0035】
たとえば、導光板1からの出射光の色調はLED2の発光色のばらつきに依存するが、このようなばらつきに依存されることもなく、着色シート3を用いることで所要とおりに色調をコントロールすることができ、これにより、各バックライト製品間にて、導光板1からの出射光の色調のばらつきを緩和することができ、その結果、均一な色調が達成した高品質なバックライトが提供できる。
【0036】
なお、本例のバックライト9によれば、複数のLED2a〜2eを用いているが、1個のLED2を用いたバックライトであっても、各バックライト製品間にて、導光板1からの出射光の色調のばらつきを緩和することができ、均一な色調が達成した高品質なバックライトが提供できる。
【0037】
また、本例のごとく、複数のLED2a〜2eを用いた構成であれば、LED2aに対し着色層3aを、LED2bに対し着色層3bを・・・というように、それぞれ個々のLED2a〜2eの色調に対応して着色層3a〜3eの色調を変えればよく、各LED2から発せられた光がそれぞれ着色シート3を通過することで均一なもしくはほぼ同一な色調となった透過光が発せられ、これらが導光板1に入射され、その結果、導光板1からの出射光の色調を均一化させることができる。
【0038】
たとえば、LED2aの色調をXa、LED2bの色調をXb、LED2cの色調をXc、LED2dの色調をXd、LED2eの色調をXeとした場合、LED2a〜LED2eの発光面側に設けられる着色シート3a〜3eを通過した光の色調が全て同じになるように設定すればよい。
【0039】
すなわち、着色シートの色調は各LEDに対しXa’〜Xe’の色調を有する場合、それぞれのLED2a〜2eから発せられた光の色調は、各LEDに対応して色調調整を行った着色シート3a〜3eを通過することで、各着色シート3a〜3e通過後の光は同一の色調に変換され、その結果、導光板1に入射する光の色調はほぼ同一となり、そして、導光板1から出射する光の色調も同一となる。
【0040】
参考までに、図7にて、LED2aおよびLED2bから発せられた光の色調が導光板1から出射されるまでに、どの様に色調が変化するか、その変化を模式的に示す。
【0041】
つぎに本発明の表示機器を携帯端末を例にして述べる。
(携帯端末)
図5にて本発明の液晶表示装置12を搭載した携帯電話16を説明する。
本携帯電話16によれば、小型の筐体17内に本発明の液晶表示装置12を配設している。また、筐体17の上部には送/受信用のアンテナ18を設け、さらに表面にはレシーバ19とマイク20とが形成されている。
【0042】
図6にて本発明の液晶表示装置12を配設した情報携帯端末21を説明する。この情報携帯端末21は携帯電話以外の様々な情報端末として示す。たとえば、時計、計算機、ゲーム機器、万歩計(R)、GPS、POS、ハンディーターミナル、工業計器などがあるが、これらに限定されるものではない。この携帯端末においても、筐体22内に本発明の液晶表示装置12を配設している。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改善などは何ら差し支えない。
【0044】
たとえば、上記の実施形態においては、STN型単純マトリックスタイプ液晶表示装置でもって説明しているが、その他に双安定型単純マトリックスタイプの液晶表示装置やTN型単純マトリックスタイプの液晶表示装置であっても同様な作用効果が得られる。
【0045】
また、本発明の液晶表示装置を配設した装置として、携帯端末でもって例示したが、その他、この液晶表示装置を表示デバイスとして使用する各種機器にも適用できる。たとえば、ミシン、ステレオ、楽器、ビデオ、ATM、複写機やファクシミリの他、駅、レストラン、工場内の表示パネルなどの様々な表示機器の表示板に使用してもよい。
【0046】
【発明の効果】
従来のLEDバックライトシステムにおいては、色調コントロールするために反射板と着色部材とを組み合わせる手段を用いており、そのために着色部材の厚み分が小型化の市場要求と反していたが、これに対し、本発明のバックライトによれば、点状光源と導光部材の間に色調変換部材を介在したことで、その付設のためのスペースが小さくなり、もしくはほとんど無視できる程度となり、その結果、小型化を達成したバックライトもしくは液晶表示装置が提供できた。
【0047】
また、本発明のバックライトによれば、点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく色調変換部材を介在したことで、点状光源からの出射光を色調変換部材を通過させるだけで、容易に所定通りの色調に設定することができ、その結果、さまざまな製品特性に応じられるバックライトまたは液晶表示装置が提供できた。
【0048】
さらにまた、本発明のバックライトによれば、導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことで、これら各色調変換部材を透過した後にて、同一の色調に設定することができ、その結果、導光部材からの出射光の色調を均一化させたり、あるいは表示面にわたって均等な輝度を達成した液晶表示装置ならびに表示機器が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックライトの概略平面図である。
【図2】本発明のバックライトを搭載した液晶表示装置の概略断面図である。
【図3】従来のバックライトの概略平面図である。
【図4】従来の液晶表示装置の概略断面図である。
【図5】本発明の液晶表示装置を搭載した携帯電話の概略正面図である。
【図6】本発明の液晶表示装置を搭載した携帯端末の概略正面図である。
【図7】各LEDの色調から導光板の出射光の色調までの変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・導光板
2、2a、2b、2c、2d、2e・・・LED
3、3a、3b、3c、3d、3e・・・着色シート
6・・・拡散板
7・・・レンズシート
8・・・反射板
9、14・・・バックライト
10、12・・・液晶表示パネル
11・・・筐体
12、15・・・液晶表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば液晶表示装置に実装されるごとく、導光部材の端面付近に点状光源を設けてなる低消費電力型エッジライト方式の薄型照明装置(バックライト)の改良に関するものであり、さらにこのバックライトを液晶表示パネルに装着した液晶表示装置ならびに本発明の液晶表示装置を搭載した表示機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話に代表されるような携帯機器に広く用いられる液晶表示装置によれば、画像表示を行う表示部(液晶表示パネル)を照明するために、いわゆるバックライトを配置している。
【0003】
そして、携帯機器においてはバッテリー寿命という観点から、低消費電力化にあり、これに伴なって、液晶表示装置に対しても、低消費電力化が市場から要求されている。
【0004】
このような要求に対し、液晶表示装置用のバックライトとして、発光ダイオード(以下、発光ダイオードをLEDと略記する)を用いたエッジライト方式のバックライトシステムが一般的に用いられる。
【0005】
このようなLEDを用いたエッジライト方式のバックライトを図3と図4により説明する。
【0006】
図3は従来のバックライト14の概略平面図であり、図4はそのバックライト14を搭載した液晶表示装置15の概略断面図である。
【0007】
1は透明な合成樹脂材からなる導光板であり、この導光板1の端面に5個のLED2(2a,2b,2c,2d,2e)を配列している。さらにLED2の光を外部に漏らさないための遮光板4と、LED2を実装するための基板5と、導光板1に進入した光を拡散させるために導光板1の光出射面側に配置された拡散板6と、あるいは拡散板6からの出射光を集光させるための集光シート、たとえばレンズシート7を少なくとも1枚拡散板6上に配置し、導光板1の光出射面と対向する面に配置された反射板8と、色調コントロールを行うための着色シート13からなる。
【0008】
上記構成のバックライト14の上面に液晶表示パネル10を配置し、そして、筐体11でもって、これらバックライト14と液晶表示パネル10を支持固定し、液晶表示装置15をなす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の液晶表示装置15によれば、以下のような課題があった。
【0010】
従来周知のごとく、低消費電力化の要求に対する液晶表示装置用のバックライトとして、光源にLEDを用いたエッジライト方式バックライトシステムが普及しているが、このようなLEDによれば、冷陰極管と異なり、発光色を自由にコントロールできず、これにより、LEDバックライトの出射光を所望の色度値に設定することができないという課題があった。
【0011】
かかる課題を解消するために、反射板と着色部材とを組み合わせ、これによって導光板の出射光を容易に色調コントロールする技術が提案されている(特開平8−146228号公報参照)。
【0012】
しかしながら、この技術によれば、着色部材の厚みが加算され、このためにLEDバックライトの総厚が増加し、その結果、携帯機器などに代表される近年の小型化傾向と相反することになる。
【0013】
したがって本発明の目的は小型化とともに、導光部材の出射光を容易に色調コントロールできるバックライトを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は導光部材からの出射光の色調を均一化したバックライトを提供することにある。
【0015】
本発明の目的は色調調整を容易にして輝度特性を高めた高品質かつ高性能または小型化を達成した液晶表示装置を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的はかかる本発明の液晶表示装置を搭載した表示機器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のバックライトは、透明材料から成る板状の導光部材と、この導光部材の少なくとも一方の端面付近に配した点状光源と、導光部材の一方主面に形成した光反射体とからなり、前記点状光源の照射光を導光部材の内部に導入し、光反射体にて光反射し、導光部材の他方主面より出射せしめるようになし、そして、前記点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく、色調変換部材を介在したことを特徴とする。
【0018】
本発明の他のバックライトは、前記導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明の液晶表示装置は、本発明のバックライトをなす導光部材の他方主面上に液晶表示パネルを配設したことを特徴とする。
【0020】
本発明の表示機器は、本発明の液晶表示装置を搭載したことを特徴とする。
【作用】
本発明のバックライトによれば、上記構成のように、点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく色調変換部材を介在したことで、点状光源からの出射光を、色調変換部材を通過させるだけで、容易に所定通りの色調に設定することができる。
【0021】
また、本発明によれば、点状光源と導光部材の間に色調変換部材を介在したことで、その付設のためのスペースが小さくなり、もしくはほとんど無視できる程度のスペースとなり、その結果、小型化を達成したバックライトもしくは液晶表示装置が提供できる。
【0022】
さらに本発明のバックライトによれば、前記導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことで、これら各色調変換部材を透過した後にて、同一の色調に設定することができ、その結果、導光部材からの出射光の色調を均一化させることができる。
【0023】
さらにまた、本発明によれば、かかる本発明のバックライトを用いたことで、表示面にわたって均等な輝度を達成した液晶表示装置ならびに表示機器を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳述する。
図1はバックライト9の概略平面図であり、図2はバックライト9を搭載した液晶表示装置12の概略断面図である。
【0025】
本発明のバックライト9において、1はたとえばアクリル合成樹脂等の透明材料からなる前記板状の導光部材である導光板1であり、この導光板1の端面には、前記点状光源である5個のLED(発光ダイオード)2(2a,2b,2c,2d,2e)を配列している。
【0026】
さらに各LED2の光を外部に漏らさないための遮光板4と、各LED2を実装するための基板5とを設けている。
【0027】
また、導光板1に進入した光を拡散させるために導光板1の光出射面側に配置された拡散板6と、あるいは拡散板6からの出射光を集光させるための集光シート、たとえばレンズシート7を少なくとも1枚拡散板6上に配置している。そして、導光板1の光出射面と対向する面に配置された前記光反射体である反射板8も設けている。
【0028】
さらに上記構成のバックライト9の上面にSTN型単純マトリックスタイプの液晶表示パネル10を配置し、そして、筐体11でもって、これらバックライト9と液晶表示パネル10を支持固定し、液晶表示装置12をなす。
【0029】
そして、本発明においては、LED2と導光板1との間に、光透過後に色調を変えるよう制御するために、前記色調変換部材である着色シート3(3a〜3e)を介在したことが特徴である。
【0030】
この着色シート3は、たとえば厚み120μm程度のPET基材(PET:ポリエチレンテレフタレート)で構成された薄い透明なシートに着色層が設けられた構造であって、各着色シート3a〜3eを、それぞれLED2a〜2eと対向する部位に配置している。
【0031】
かかる着色シート3a〜3eの他の構成として、PET自体にポリオレヒィン系、ポリスチレン系の顔料を練り込み、そして、成形することで着色したPETシートとして作製してもよい。
【0032】
さらに他の例として、PETシート上に顔料を含んだインクを印刷してもよい。さらにまた、簡単に印刷する手段として、たとえば汎用のカラープリンターもしくはカラーコピー機を用いてもよい。
【0033】
以上のような着色シート3に用いるシート材料としては、PET以外に、PC(ポリカーボネート合成樹脂)などの、透明性を有する合成樹脂を用いてもよい。
【0034】
かくして本発明のバックライト9によれば、上記構成のごとく、LED2と導光板1との間に着色シート3を配したことで、導光板1に入射される光の色調を所要とおりに調整することができ、これに伴なって導光板1の出射光に対しても色調をコントロールすることができる。
【0035】
たとえば、導光板1からの出射光の色調はLED2の発光色のばらつきに依存するが、このようなばらつきに依存されることもなく、着色シート3を用いることで所要とおりに色調をコントロールすることができ、これにより、各バックライト製品間にて、導光板1からの出射光の色調のばらつきを緩和することができ、その結果、均一な色調が達成した高品質なバックライトが提供できる。
【0036】
なお、本例のバックライト9によれば、複数のLED2a〜2eを用いているが、1個のLED2を用いたバックライトであっても、各バックライト製品間にて、導光板1からの出射光の色調のばらつきを緩和することができ、均一な色調が達成した高品質なバックライトが提供できる。
【0037】
また、本例のごとく、複数のLED2a〜2eを用いた構成であれば、LED2aに対し着色層3aを、LED2bに対し着色層3bを・・・というように、それぞれ個々のLED2a〜2eの色調に対応して着色層3a〜3eの色調を変えればよく、各LED2から発せられた光がそれぞれ着色シート3を通過することで均一なもしくはほぼ同一な色調となった透過光が発せられ、これらが導光板1に入射され、その結果、導光板1からの出射光の色調を均一化させることができる。
【0038】
たとえば、LED2aの色調をXa、LED2bの色調をXb、LED2cの色調をXc、LED2dの色調をXd、LED2eの色調をXeとした場合、LED2a〜LED2eの発光面側に設けられる着色シート3a〜3eを通過した光の色調が全て同じになるように設定すればよい。
【0039】
すなわち、着色シートの色調は各LEDに対しXa’〜Xe’の色調を有する場合、それぞれのLED2a〜2eから発せられた光の色調は、各LEDに対応して色調調整を行った着色シート3a〜3eを通過することで、各着色シート3a〜3e通過後の光は同一の色調に変換され、その結果、導光板1に入射する光の色調はほぼ同一となり、そして、導光板1から出射する光の色調も同一となる。
【0040】
参考までに、図7にて、LED2aおよびLED2bから発せられた光の色調が導光板1から出射されるまでに、どの様に色調が変化するか、その変化を模式的に示す。
【0041】
つぎに本発明の表示機器を携帯端末を例にして述べる。
(携帯端末)
図5にて本発明の液晶表示装置12を搭載した携帯電話16を説明する。
本携帯電話16によれば、小型の筐体17内に本発明の液晶表示装置12を配設している。また、筐体17の上部には送/受信用のアンテナ18を設け、さらに表面にはレシーバ19とマイク20とが形成されている。
【0042】
図6にて本発明の液晶表示装置12を配設した情報携帯端末21を説明する。この情報携帯端末21は携帯電話以外の様々な情報端末として示す。たとえば、時計、計算機、ゲーム機器、万歩計(R)、GPS、POS、ハンディーターミナル、工業計器などがあるが、これらに限定されるものではない。この携帯端末においても、筐体22内に本発明の液晶表示装置12を配設している。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改善などは何ら差し支えない。
【0044】
たとえば、上記の実施形態においては、STN型単純マトリックスタイプ液晶表示装置でもって説明しているが、その他に双安定型単純マトリックスタイプの液晶表示装置やTN型単純マトリックスタイプの液晶表示装置であっても同様な作用効果が得られる。
【0045】
また、本発明の液晶表示装置を配設した装置として、携帯端末でもって例示したが、その他、この液晶表示装置を表示デバイスとして使用する各種機器にも適用できる。たとえば、ミシン、ステレオ、楽器、ビデオ、ATM、複写機やファクシミリの他、駅、レストラン、工場内の表示パネルなどの様々な表示機器の表示板に使用してもよい。
【0046】
【発明の効果】
従来のLEDバックライトシステムにおいては、色調コントロールするために反射板と着色部材とを組み合わせる手段を用いており、そのために着色部材の厚み分が小型化の市場要求と反していたが、これに対し、本発明のバックライトによれば、点状光源と導光部材の間に色調変換部材を介在したことで、その付設のためのスペースが小さくなり、もしくはほとんど無視できる程度となり、その結果、小型化を達成したバックライトもしくは液晶表示装置が提供できた。
【0047】
また、本発明のバックライトによれば、点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく色調変換部材を介在したことで、点状光源からの出射光を色調変換部材を通過させるだけで、容易に所定通りの色調に設定することができ、その結果、さまざまな製品特性に応じられるバックライトまたは液晶表示装置が提供できた。
【0048】
さらにまた、本発明のバックライトによれば、導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことで、これら各色調変換部材を透過した後にて、同一の色調に設定することができ、その結果、導光部材からの出射光の色調を均一化させたり、あるいは表示面にわたって均等な輝度を達成した液晶表示装置ならびに表示機器が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックライトの概略平面図である。
【図2】本発明のバックライトを搭載した液晶表示装置の概略断面図である。
【図3】従来のバックライトの概略平面図である。
【図4】従来の液晶表示装置の概略断面図である。
【図5】本発明の液晶表示装置を搭載した携帯電話の概略正面図である。
【図6】本発明の液晶表示装置を搭載した携帯端末の概略正面図である。
【図7】各LEDの色調から導光板の出射光の色調までの変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・導光板
2、2a、2b、2c、2d、2e・・・LED
3、3a、3b、3c、3d、3e・・・着色シート
6・・・拡散板
7・・・レンズシート
8・・・反射板
9、14・・・バックライト
10、12・・・液晶表示パネル
11・・・筐体
12、15・・・液晶表示装置
Claims (4)
- 透明材料から成る板状の導光部材と、この導光部材の少なくとも一方の端面付近に配した点状光源と、導光部材の一方主面に形成した光反射体とからなり、前記点状光源の照射光を導光部材の内部に導入し、光反射体にて光反射し、導光部材の他方主面より出射せしめるようになしたバックライトにおいて、前記点状光源と導光部材の間に、光透過後に色調を変えるべく、色調変換部材を介在したことを特徴とするバックライト。
- 前記導光部材の端面に複数の点状光源を配し、これら各点状光源に対しそれぞれに前記色調変換部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のバックライト。
- 請求項1または2のバックライトをなす導光部材の他方主面上に液晶表示パネルを配設した液晶表示装置。
- 請求項3の液晶表示装置を搭載した表示機器。
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