JP2004029974A - 監視システム - Google Patents

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JP2004029974A JP2002182117A JP2002182117A JP2004029974A JP 2004029974 A JP2004029974 A JP 2004029974A JP 2002182117 A JP2002182117 A JP 2002182117A JP 2002182117 A JP2002182117 A JP 2002182117A JP 2004029974 A JP2004029974 A JP 2004029974A
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Yasuhiro Takemura
竹村 安弘
Kazuhiro Mimura
味村 一弘
Kei Kato
加藤 圭
Toshiji Takei
武居 利治
Masato Nakajima
中島 真人
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

【課題】三次元監視空間内に遺留する静止物品を監視対象物の異常と判断する誤報知を防止し、正確な対象領域内の監視を行い、高速処理が可能で、かつ安価である監視システムを提供する。
【解決手段】監視したい三次元監視空間6内の、複数の監視対象エリアに対応して設置された複数の距離センサ11であって、複数の距離センサ11はそれぞれ対応する監視対象エリア6までの距離を測定する、複数の距離センサと、複数の距離センサ11の出力信号に基づき三次元監視空間6からの監視対象物2の退出を判定する退出判定手段14とを備え、距離センサ11の出力信号に基づいて、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2を監視するように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視システムに関し、特に対象領域内の物体や人物の高さや姿勢の変化を監視するための監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、病院の病室内あるいはトイレ在中の患者に対するプライバシを損なわずに、病変等の異常を知るための監視装置として、監視対象領域に輝点を投影してその画像を撮影し、撮影された画像中の輝点の基準位置からの位置変化によって対象領域の高さ変化を検出し、対象領域内の物体や人物の有無や高さ変化、姿勢変化を監視する装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の監視装置によれば、例えば、監視対象領域に備えられたマットやスリッパ等の備品又はトイレ内に持ち込まれ放置された忘れ物の高さを検知し、被監視対象物である人物が倒れていると誤認識を生じる問題が存在していた。
【0004】
そこで本発明は、正確な監視対象領域内の監視を実行し、監視対象物の入退出を検知して誤報知を低減させる監視システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による監視システム1は、例えば、図1及び図8に示すように、監視したい三次元監視空間6内の、複数の監視対象エリアに対応して設置された複数の距離センサ11であって、複数の距離センサ11はそれぞれ対応する監視対象エリア6までの距離を測定する、複数の距離センサと、複数の距離センサ11の出力信号に基づき三次元監視空間6からの監視対象物2の退出を判定する退出判定手段14とを備え、距離センサ11の出力信号に基づいて、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2を監視するように構成されている。
【0006】
ここで、距離センサ11は、例えば、赤外線距離センサ30、超音波センサ40、電磁波パルス距離センサ80のような照射型センサを用いることができ、リニアCCDを用いたパッシブ型光学距離センサ50も用いることができる。
【0007】
このように構成すると、複数の距離センサ11と、退出判定手段14とを備えるので、複数の距離センサ11の出力信号に基づき監視対象物2が三次元監視空間6から退出しているか否かを判定することができ、未退出の判定状態において複数の距離センサ11はそれぞれ対応する監視対象エリア6内の監視対象物2までの距離を測定して、この距離センサ11の出力信号に基づいて、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2を監視する監視システム1を提供することができる。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項2に係る発明による監視システム1は、例えば、図1及び図8に示すように、監視したい三次元監視空間6内の、複数の監視対象エリアに対応して設置された複数の距離センサ11であって、複数の距離センサ11はそれぞれ対応する監視対象エリア6までの距離を測定する、複数の距離センサ11と;複数の距離センサ11で測定する測定距離と比較すべき基準距離を保存する基準距離保存部25と;複数の距離センサ11の各々による測定距離と各距離センサ11に対応する基準距離とを比較する距離比較手段22と;三次元監視空間からの監視対象物2の退出を判定する退出判定手段14とを備え;距離比較手段22による比較結果に基づいて、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2を監視するように構成されている。
【0009】
このように構成すると、複数の距離センサ11と、基準距離保存部25と、距離比較手段22と、退出判定手段14とを備えるので、監視対象物2が三次元監視空間から退出しているか否かを判定することができ、未退出の判定状態において複数の距離センサ11はそれぞれ対応する監視対象エリア6までの距離を測定し、複数の距離センサ11の各々による測定距離と各距離センサ11に対応する基準距離とを比較して、この比較結果に基づいて、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2を監視する監視システム1を提供することができる。
【0010】
また、監視システム1は、複数の距離センサ11で測定された測定距離から、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2の位置情報を算出する位置情報算出手段22を備え、距離比較手段22による比較結果と、位置情報算出手段22により算出された位置情報とに基づいて、監視対象エリア6と距離センサ11との間に存在する監視対象物2の退出判定と監視をするように構成してもよい。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3に係る発明による請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の監視システム1は、例えば、図1及び図8に示すように、退出判定手段14は、距離に対する所定の閾値THが設定され、複数の距離センサ11で測定された距離が閾値THを横切るタイミングにより退出を判定するように構成する。
【0012】
このように構成すると、距離に対する所定の閾値THが設定されているので、複数の距離センサ11で測定された距離が閾値THを横切るタイミングにより監視対象物2の退出を判定することができる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明による請求項3に記載の監視システム1は、例えば、図1及び図8に示すように、三次元監視空間には、監視対象物2が出入する出入部5があり、複数の監視対象エリア6は、出入部5から三次元監視空間内部に向かって順番に配置されており、退出判定手段14は、タイミングが三次元監視空間内部側から出入部5に向かって順番にならんでいる場合に正常な退出と判定するように構成されている。
【0014】
ここで、複数の監視対象エリア6は、例えば、監視列6c、監視列6b、監視列6aの3列の順番に出入部5から三次元監視空間内部に向かって順番に配置するとよい。また、閾値THを横切るタイミングは、監視列6a、監視列6b、監視列6cの順番に三次元監視空間内部側から出入部5に向かって順番にならんでいる場合に正常な退出と判定する。
【0015】
このように構成すると、複数の監視対象エリア6は、監視列6c、監視列6b、監視列6aの順番に出入部5から三次元監視空間内部に向かって順番に配置されているので、距離センサ11で測定された距離が監視列上の閾値THの高さを超えるタイミングを経時的に処理して監視対象物2の正常な退出を判定することができる。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明による請求項3に記載の監視システム1は、例えば、図1及び図8に示すように、三次元監視空間には、監視対象物2が出入する出入部5があり、複数の監視対象エリア6は、出入部5から三次元監視空間内部に向かって順番に配置されており、退出判定手段14は、タイミングが三次元監視空間内部側から出入部に向かって順番にならんだ後に、一定時間全ての距離センサ11が監視対象物2の動きを検出しない場合に正常な退出と判定するように構成されている。
【0017】
このように構成すると、退出判定手段14は、タイミングが三次元監視空間内部側から出入部に向かって順番にならんだ後に、一定時間全ての距離センサ11が監視対象物2の動きを検出しない場合に正常な退出と判定するため、退室判定をより確実に処理することができる。
【0018】
また、請求項6に記載のように、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の監視システム1では、距離センサ11の距離測定方向は、鉛直方向に対して傾斜しているとよい。
【0019】
このように構成すると、三次元監視空間を移動する監視対象物2の高さ及び位置を容易に測定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0021】
図1は、本発明による実施の形態である監視システム1の模式的斜視図である。図示する監視システム1は、トイレの個室を例示したものであり、個室の奥行き方向にX軸を設定し、個室の幅方向にY軸を設定し、個室の高さ方向にZ軸を設定して直交座標系XYZの三次元監視空間を監視する監視システム1の構成を説明する。
【0022】
個室内部には監視対象物としての人物2がXY軸方向に広がる床面3上に直立して出入部5のドア方向を向いている。人物2の背面側にはトイレが設置され、そのトイレの奥に床面3と垂直即ちYZ軸方向に広がる壁4が形成されている。
【0023】
また、図示する壁4の上方には、人物2の高さ及びX軸方向の位置を測定する複数の距離センサ11を有する筐体10が設置されている。この筐体10には、複数の距離センサ11が、監視対象エリア6内の複数の監視対象点に対応して設置されている。この距離センサ11は、例えば、赤外線距離センサ30、超音波センサ40、電磁波パルス距離センサ80のような照射型センサや、リニアCCDを用いるようなパッシブ型光学距離センサ50を使用することができる。
【0024】
本実施形態では、照射型センサを用いた監視システム1を例示して説明をするが、この照射型センサに本実施の形態が限定されるものではない。距離センサ11は赤外線等の可視領域外のビームを床面3方向に所定の角度をもって上方から斜めに照射し、床面3等の静止物に輝点となるスポットを形成する。この輝点を距離センサ11側の受光素子により受光して、基準距離を確定する。その後、三次元監視空間6内に侵入した監視対象物2は複数の距離センサ11の中のいずれかのビームに照射され、上述の輝点が基準距離からシフトする。このシフト量を観測することで、監視対象物2のZ軸方向の高さ及びX軸方向の位置を検出する。
【0025】
例えば、距離センサ11は3行3列のマトリクス状に配置し、床面3に設定された監視列6a、監視列6b、監視列6cの鉛直方向に各々位置する閾値THの高さで人物2を監視する。それぞれの監視列は個室の幅方向であるY軸に沿って3行の監視行を構成し、距離センサ11のマトリクスと対応してマトリクス状の監視対象点が設定されている。
【0026】
個室の壁4の下方には、監視システム1を制御する演算装置20が設置され、壁4の上方に設置された距離センサ11とケーブルで接続されている。なお、本実施の形態では、距離センサ11を配置した筐体10は、壁4の上方に設置しているが、個室に天井が存在する場合には天井に筐体10を設置することもでき、設置場所は監視システム1の目的や仕様等により適宜決めてよい。複数の距離センサ11による監視対象エリア6の各測定距離は、測定距離パターンを形成し、対応する基準距離は、基準距離パターンを形成する。
【0027】
ここで、基準距離とは、監視時点の過去に記録した距離であればよく、典型的には監視対象エリア6に人物2が存在しない状態のいわば背景の距離であるが、それに限らず、例えば周期的に距離を検知している場合の1コマ分だけ前の距離であってもよい。また距離とは実際に距離を算出する前の、距離センサ11からの出力値であってもよい。
【0028】
図示した出力波形17、出力波形18、出力波形19は、距離センサ11からの電気出力信号に基づき各監視点と距離センサ11との間の距離を表す波形である。出力波形17は、個室の壁4に向かって左側に設定した監視行の状態を示しており、監視列6c、監視列6b、監視列6aの順番で距離センサ11から床面3までの距離をZ方向の長さとして出力している。同様に、出力波形19は個室の壁4に向かって右側に設定した監視行の状態を示しており、監視列6c、監視列6b、監視列6aの順番で距離センサ11から床面3までの距離をZ方向の長さとして出力している。
【0029】
また、出力波形18は、個室の壁4に向かって中央に設定した監視行の状態を示しており、監視列6c、監視列6b、監視列6aの順番で距離センサ11から床面3までの距離をZ方向の長さとして出力するが、図示した人物2が距離センサ11と床面3との間で直立しているため、図示する閾値THを超える高さを検出し、出力波形18の波高値は高レベルから低レベルに変化し閾値THを横切っている。したがって、監視システム1は、出力波形18から監視列6c、監視列6b、監視列6aの全てが閾値THの高さを超える人物2の姿勢を検出している。
【0030】
図2は、本発明による実施の形態である監視システム1の模式的斜視図である。図示する監視システム1は、図1と同様にトイレの個室を例示したものであり、個室の奥行き方向にX軸を設定し、個室の幅方向にY軸を設定し、個室の高さ方向にZ軸を設定して直交座標系XYZの三次元監視空間を監視する。
【0031】
個室内部には人物2がXY軸方向に広がる床面3上に直立して出入部5のドア方向を向いている。図1と相違する点は、この人物2が個室の三次元監視空間内部側から出入部5に向かって前進している。
【0032】
出力波形17及び出力波形19は、距離センサ11と床面3との間の距離を表す波高値を出力しているが、出力波形18は、人物2の移動に伴い監視列6aの波高値が低レベルから高レベルに変化して閾値THを横切っている。したがって、監視システム1は、個室中央の監視行において監視列6a上には人物2が存在しないことを検知している。
【0033】
図3を参照して、引き続き、監視システム1について説明する。上記実施の形態と同様にトイレの個室を例示したものであり、共通する部材に付いては説明を省略する。
【0034】
個室内部には人物2がXY軸方向に広がる床面3上に直立して出入部5のドア方向に向いている。図1及び図2と相違する点は、この人物2が個室の三次元監視空間内部側から出入部5に向かって前進し、ドア近傍に位置している。
【0035】
出力波形17及び出力波形19は、距離センサ11と床面3との間の距離を表す波高値を出力しているが、出力波形18は、人物2の移動に伴い監視列6aを監視する波高値が閾値THを超えている。また、監視列6bを監視する波高値が低レベルから高レベルに変化して閾値THを横切っている。さらに、監視列6cを監視する波高値が閾値TH未満の低レベルを維持している。したがって、監視システム1は、個室中央の監視行において監視列6a及び監視列6b上には人物2が存在しないことを検知している。
【0036】
図4を参照して、引き続き、監視システム1について説明する。上記実施の形態と同様にトイレの個室を例示したものであり、共通する部材に付いては説明を省略する。
【0037】
監視システム1は、個室内部から人物2が出入部5のドアを開けて退出した後の状態を監視している。出力波形17及び出力波形19は、距離センサ11と床面3との間の距離を表す波高値を出力しているが、出力波形18は、人物2の移動に伴い監視列6a及び監視列6bの波高値が閾値THを超える波高値に維持され、監視列6cの波高値が低レベルから高レベルに変化して閾値THを横切っている。したがって、監視システム1は、個室中央の監視行において監視列6a、監視列6b及び監視列6c上には人物2が存在しないことを検知している。
【0038】
監視システム1は、上述した図1から図4に示す複数の距離センサ11の経時的な出力波形を逐次的に演算装置20内で蓄積して、演算をすることにより個室に在室している人物2の退出を判定する。退出判定手段は、複数の距離センサ11と複数の監視点との間の距離に対する所定の閾値THが設定され、例えば、成人の腰高と子供の身長をカバーするように床面3から鉛直方向に1メートルの高さに閾値THを設定する。監視システム1は、複数の距離センサ11で測定された距離が設定された閾値THを横切るタイミングにより退出を判定する。
【0039】
上記退出判定手段は、閾値THを横切るタイミングが個室の三次元監視空間内部側(壁4)から出入部5に向かって順番にならんでいる場合に正常な退出と判定し、演算装置20内のレジスタ若しくは記憶部に所定のフラグを立てる。上述のように個室の中央行に配列した3つの監視列6a、監視列6b、監視列6cの閾値THの変化が順番に並んでいる場合に正常な退出と判定する。
【0040】
例えば、人物2が座った状態から監視列6aで直立した際に、出力波形18の全ての波高値が高レベルから低レベルに閾値THを横切るタイミングと、人物2が監視列6bに移動したときに出力波形18の監視列6aに対応する波高値が閾値THを横切るタイミングと、人物2が監視列6cに移動したときに監視列6bに対応する波高値が閾値THを横切るタイミングと、人物2が出入部5から退出したときに監視列6cに対応する波高値が閾値THを横切るタイミングと、を経時的に比較することにより正常な退出と判定する。また、監視列6dは個室外の仮想監視点に相当する床面に設定されており、本実施の態様では監視列6dに対応する距離センサ11のビームは出入部5のドア若しくはドア近傍の壁に照射され、監視列6c上に位置する人物の姿勢(高さ)を検出する。
【0041】
図5は、上記実施の形態である監視システム1の模式的側面図である。個室内部には壁4側にトイレが設置され、壁4の上方には複数の距離センサ11が筐体10に収納されて設置されている。また、壁4の下方に演算装置20が設置され監視システム1全体を制御している。
【0042】
距離センサ11の距離測定方向が、壁4の鉛直方向に対して約30度から60度の範囲で傾斜している。距離センサ11のビームは、三次元監視空間である個室の奥上方から出入部5のドア方向に所定の間隔をおきながら床面3又は出入部5に傾斜して照射される。
【0043】
個室には、床面3から所定の高さに閾値TH高さが設定されている。距離センサ11のビームは床面3又はドア5に対して監視行及び監視列のマトリクス状に照射され、XY方向に広がる閾値TH高さの平面空間を通過する。
【0044】
上記閾値TH高さの平面空間と距離センサ11からのビームの接点は個室内の監視対象エリアを特定する。例えば、ビームと閾値TH高さの平面空間との接点を構成する監視列6a、監視列6b、監視列6c、監視列6dは、三次元監視空間の奥から出入部5方向に順に並んでいる。監視対象物である人物2が、個室から退出する際は、距離センサ11により上記監視列6a、監視列6b、監視列6c、監視列6dの順に閾値TH高さを超える距離が経時的に測定され、人物2の正常な退出を検出することができる。また、人物2の入室においては、この閾値TH高さを超えるタイミングを逆の順番に経時的に計測することで人物2の侵入を判定することができる。さらに、距離センサ11による距離の測定値に一定以上の変動が生じた際に人物2の侵入を検知することができる。
【0045】
距離センサ11による人物2の退出判定条件は、例えば、出入部5方向に移動する人物2が監視列6a、監視列6b、監視列6c、監視列6dの各々上方に位置する閾値THの高さを横切り、距離センサ11から離れて行く状態を監視し、距離センサ11で測定した距離が所定の閾値THを超える経時的変化のタイミングを検出することにより実行される。第1に、監視列6a上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が遠ざかる人物2との距離が長くなるのに伴い所定の距離に達した段階で低レベルから閾値THを横切り閾値THの高さを超える。第2に、監視列6b上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が遠ざかる人物2との距離が長くなるのに伴い所定の距離に達した段階で低レベルから閾値THを横切り閾値THの高さを超える。第3に、監視列6c上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が遠ざかる人物2との距離が長くなるのに伴い所定の距離に達した段階で低レベルから閾値THを横切り閾値THの高さを超える。第4に、監視列6c上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が遠ざかる人物2との距離が長くなるのに伴い所定の距離に達した段階で低レベルから閾値THを横切り閾値THの高さを超える。最後に、監視列6d上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が遠ざかる人物2との距離が長くなるのに伴い所定の距離に達した段階で低レベルから閾値THを横切り閾値THの高さを超える。演算装置20は、これら経時的に変化する閾値THを横切るタイミングの順番を経時的に検知することにより、出入部5から個室を退出する人物2の正常な退出判定を実行する。また、最も出入部5側の監視列6c、監視列6dの2列のタイミング検出結果を用いてドア方向へ退出する人物2の移動状況を判定し、退出判定を実行してもよい。
【0046】
また、演算装置20は、最後の監視列6d上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が閾値THの高さを超えてから、所定時間が経過するまで監視列6a、監視列6b、監視列6c、監視列6dの各々上方に位置する閾値TH方向を監視する複数の距離センサの何れの距離センサ11も人物2の動きを検出しない場合に正常な退出として判定するように構成してもよい。この所定時間は、最後の監視列6d上方の閾値TH方向を監視する距離センサ11が閾値THを超えた段階で直ちに退出判定をせずに、且つ次の利用者が入室する時間に達しない程度の時間であればよく。例えば、数十秒の期間に設定する。このように、監視装置を構成することで、人物2の退出と紛らわしい倒れ方をした時に、人物2の倒れた後の動きを検出して、正しい退出判定を実行するのに有利となる。演算装置20は、正常な退出を判定した段階で監視システム1を省電力モードに移行させ、距離センサ11を駆動する電源を所定時間(60秒)毎にON状態にするとよい。
【0047】
さらに、人物2が監視列6a、監視列6b、監視列6c、監視列6dの各々上方に位置する閾値THの高さを順番に横切らない移動をした場合、例えば、途中で個室の奥へ戻るような正常な退出ではないときは、演算装置20は退出条件を満たさない判定を行い。退出判定処理をリセットする。この場合、人物が監視列6aまたは監視列6aに近い列に存在する人物2の距離から再度の退出条件を判定する。
【0048】
図6は、本発明による他の実施の形態である監視システム1の模式的斜視図である。図示する監視システム1は、トイレの個室を例示したものであり、図1から図5に示した距離センサ11の距離測定方向が、壁4の鉛直方向に対して約30度から60度の範囲で傾斜しているのに対して、図6に示す距離センサ11の距離測定方向は天井7から床面3に向かって角度を持たせて略垂直に設定されている。
【0049】
本実施の形態では、図中の人物2が、個室の出入部5から退出する段階を示している。複数の距離センサ11は小型の筐体10に収納されるため、Z軸に対して数度の角度をもって床面3に向けて設置される。この場合、複数の距離センサ11のビームは床面3に対して略垂直に照射されるため、人物2の干渉を受けずに監視行及び監視列の各々を独立して距離測定することができ、人物2の干渉を受けない点で有利である。
【0050】
例えば、図示した段階では、距離センサ11の出力波形17、出力波形18、出力波形19は、全ての波高値が閾値THを横切り高レベルに出力されている。したがって、監視システム1は、人物2の正常な退出を判定している。また、監視列6dに対応する距離センサ11のビームは個室外に向けて照射され、人物2が出入部5の位置に直立している姿勢を検出する。この検出信号を出力波形18上に出力させて人物2がドアを経由して個室外に退去した状態を判定させることもできる。
【0051】
さらに、上記実施の形態では、複数の距離センサ11を集中して筐体10へ収納するように構成したが、複数の距離センサ11を距離的に離して3行3列のマトリクス状に構成し、ビームを天井7から床面3に対して垂直に照射させてもよい。この場合、筐体10は不要であり、複数の距離センサ11は独立して天井に配置する。
【0052】
本実施の形態による距離センサ11による人物2の退出判定条件は、複数の距離センサ11のビームが略垂直に照射されるので、直立した人物2が閾値TH高さの平面上の監視列6a、監視列6b、監視列6cの順に移動する経時的変化のタイミングを検出することにより実行される。第1に、監視列6aの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを超える。第2に、監視列6aの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを下回ると共に、監視列6bの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを超える。第3に、監視列6bの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを下回ると共に、監視列6cの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを超える。最後に、監視列6cの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを下回ると共に、監視列6dの監視対象エリアの距離が閾値THを横切り閾値TH高さを超える。演算装置20は、これら経時的に変化をする閾値THのタイミングを検知することにより、出入部5から個室を退出する人物2の退出判定を実行する。
【0053】
図7の模式的平面図の監視対象エリア6の配置例を参照して、監視対象エリア6について説明する。図7(a)は、複数の監視対象エリアが隣合う監視対象エリアと重ならないように配置した例である。この場合、例えば図示のように、複数の監視対象エリアは、監視する場所である監視ゾーン60に、監視対象エリア61、監視対象エリア62、監視対象エリア63、監視対象エリア71、監視対象エリア72、監視対象エリア73、監視対象エリア81、監視対象エリア82、監視対象エリア83(以下監視対象エリアを区別しない場合は単に監視対象エリア6という)が、お互いに重ならないようにマトリクス状に配置されている。配置する数は、本実施の形態では3×3であるが、監視する場所、人物2などの条件により適宜増減させて決めてよい。このように複数の監視対象エリア6を配置すると、距離センサ11に、光や超音波を照射することにより距離を測定する照射型センサを使用した場合でも、隣接する監視対象エリア6に対応する距離センサ11は、後述のように同時に照射しないように制御する必要がなく、監視システム1をより簡単な構成とすることができる。
【0054】
また図7(b)の模式的平面図の監視対象エリア6の配置例に示すように、隣合う監視対象エリア6が重なっていてもよい。このようにすると、監視ゾーン60の死角を少なくすることができるので、より精度の高い監視に有効である。このとき距離センサ11に、光や超音波を照射することにより距離を測定する照射型センサを使用する場合には、重なり合う監視対象エリア6に対応する距離センサ11は、お互いに影響がないように、同時に照射しないように制御する必要がある。これは、複数の距離センサ11から同時に例えば照射光を照射した場合、本来受光しなければならない照射光に他の距離センサ11から照射された照射光が混入し、監視対象エリア6の距離の測定が困難になるためである。本図に示す場合の制御については後述の実施の形態で詳しく説明する。
【0055】
図8を参照して、監視システム1の構成を例示する。監視システム1は、複数の距離センサ11が設置された筐体10と、演算装置20により構成する。複数の距離センサ11は、演算装置20に接続されており、それぞれの距離センサ11よってそれぞれ測定された監視対象物である人物2との距離を取得できるように構成されている。また測定された距離は、それぞれの距離センサ11から経時的に変化するタイミングを取得するように構成するとよい。演算装置20は、典型的にはコンピュータやマイコンを用いることができる。
【0056】
また典型的には、距離センサ11は筐体10に並列的に設置されるが、図9の模式図に示すように、筐体10にカーブをつけて設置してもよい。このように設置することで、小さな筐体10でも広い監視ゾーン60を容易に確保することができる。また、前述のように距離センサ11に、照射型センサを使用する場合には、隣合う監視対象エリア6に対応する距離センサ11は、小さな筐体10でもそれぞれの監視対象エリア6が重複しにくいので、容易に距離センサ11の相互の干渉を低減させることができる。さらに、監視対象エリア6を重複させない場合には、後述のタイミングコントローラ23を備える必要がなく、監視システム1をより簡単な構成とすることができる。
【0057】
演算装置20は、制御部21を備えており、監視システム1全体を制御している。また複数の距離センサ11は制御部21に接続され、制御されている。また制御部21内には、複数の距離センサ11のそれぞれによる測定距離と、それぞれの距離センサ11に対応する基準距離とを比較する距離比較手段である比較演算部22が備えられている。比較演算部22による比較結果は、典型的には経時的変化のタイミングが取得され、それに基づき人物2の移動、位置、姿勢等を、制御部21により判断できるように構成されている。即ち、基準距離と、ある時点の距離とを比較することにより、人物2の存在、その移動、その位置、姿勢等を判断することができるように構成されている。
【0058】
制御部21は、個室内に人物2が存在するか、人物2の移動、人物2の位置、人物2の姿勢等の状態判断を複数の距離センサ11それぞれに対応する判断結果から総合的に処理を遂行する。また人物2の移動は、人物2の位置の変化だけでなく、例えば人物2が立ったり座ったりするような変化も含む。さらに、距離センサ11に照射型センサを使用し、かつ監視対象エリア6が重複したり、近づいている場合には、隣合う監視対象エリア6に対応する複数の距離センサ11が同時に作動することがないように制御する制御装置としてのタイミングコントローラ23を備えるように構成する。またタイミングコントローラ23による制御については後で詳しく説明する。
【0059】
さらに、制御部21は、退出判定手段としての退出判定部14を備え、退出判定部14は、複数の距離センサ11のビームにより直立した人物2が個室内の閾値TH高さの平面上の監視列6a、監視列6b、監視列6cの順に移動する経時的変化のタイミングを検出することにより人物2の退出を判定する。また、閾値TH高さは、制御部21に接続した閾値設定部16に予め記憶した閾値データにより自動的に設定されるが、入力装置26から任意の閾値データをマニュアル入力で任意に設定することができる。
【0060】
制御部21には、記憶部24が接続されており、複数の距離センサ11で測定する測定距離と比較すべき基準距離25が記録されている。また記憶部24には算出された情報や退出判定フラグ等のデータが記憶できる。
【0061】
また制御部21には、監視システム1を操作するための情報を入力する入力装置26、監視システム1で処理された結果を出力する出力装置27が接続されている。入力装置26は例えばタッチパネル、キーボードあるいはマウスであり、出力装置27は例えばディスプレイやプリンタあるいは警報装置である。本図では、入力装置26、出力装置27は演算装置20に外付けするものとして図示されているが、内蔵されていてもよい。
【0062】
ここで距離センサ11の実施の形態として、赤外線距離センサ、超音波センサ、パッシブ型光学距離センサについて図を参照して説明する。
【0063】
図10のブロック図を参照して、本発明の実施の形態における赤外線距離センサ30について説明する。赤外線距離センサ30は、いわゆるアクティブ型光学センサであり、ビーム光照射装置としての赤外光照射部31、結像素子としての赤外光受光部32、センサ制御部33により構成されている。またセンサ制御部33は、演算装置20の制御部21内(図8参照)に備えるようにしてもよい。
【0064】
赤外光照射部31には、赤外LED34と照射レンズ35とが備えられており、赤外LED34から照射された赤外光は照射レンズ35を介して細い平行光束のビーム光として人物2に照射される。赤外光受光部32には、1次元の位置検出素子36(以下PSDという)と受光レンズ37とが備えられており、赤外光照射部31から照射され、人物2に反射したビーム光は、受光レンズ37を介してPSD36に結像される。受光レンズ37は、照射された波長帯域の光のみを透過させるコーティングが施されている。従って、外乱光の影響が少なく位置検出をすることができる。また上述のビーム光は細い平行光束としたが拡散光束であってもよい。
【0065】
PSD36は、結像ビームの重心位置を出力するので、三角法により物体までの距離を測定することができる。また、照射されるビーム光は、赤外線であるので人間には見えず、人物2に不快感を与えることがない。
【0066】
図11のブロック図を参照して、本発明の実施の形態における超音波センサ40について説明する。超音波センサ40は、超音波発振器としての超音波送信部41、超音波受信器としての超音波受信部42、センサ制御部43を含んで構成されている。さらにセンサ制御部43内には、超音波送信部41の送信と超音波受信部42の受信の時間差で人物2までの距離を算出する距離算出部44が備えられている。またセンサ制御部43は、演算装置20の制御部21内に備えるようにしてもよい。また、超音波送信部41と超音波受信部42とは、本実施の形態では別体としたが、一体であってもよい。さらに、距離算出部44で算出される人物2までの距離は、照射する超音波と反射する超音波の時間差そのものとしてもよい。これは、人物2までの距離が超音波の照射と受信の時間差から線形的に求められるため、時間差の変化をそのまま距離の変化と見ることができるからである。
【0067】
超音波送信部41で超音波を発生する手段は、圧電セラミックス等の圧電効果を有する材料を金属板等で保持(振動子)し、信号電圧を印加することにより振動子が屈曲振動することにより超音波を発生させる。超音波受信部42で受信する手段は、反射してきた超音波が振動子を振動させることにより電気出力を得るものである。従って、超音波距離センサの場合には、断続的に超音波を発生させて、照射した超音波が反射して戻ってきた信号波を検出し、発振側と受信側とで時間差を検出して、音速に基づき人物2までの距離を測定することができる。この場合、検出後の信号処理にもよるが、最も近い反射を検出したり、照射領域の平均的な距離を測定することができる。
【0068】
また、図12の模式図に示すように、超音波センサ40を構成してもよい。上述した超音波センサ40を複数、例えば図示のように超音波センサ40a、超音波センサ40b、超音波センサ40cを並列に並べて配置する。そして、超音波送信部41aで超音波を照射し、超音波受信部42aのみならず超音波受信部42b、超音波受信部42cで反射した超音波を受信し、超音波センサ40a、40b、40cそれぞれから距離を測定する。
【0069】
次に、超音波送信部41bで超音波を照射し、超音波受信部42bのみならず超音波受信部42a、超音波受信部42cで反射する超音波を受信し、超音波センサ40a、40b、40cそれぞれから距離を測定する。以下、同様にして超音波センサと監視対象物としての人物2との間の距離測定を行う。この場合、簡単な演算により、複数の超音波受信センサから同時に人物2の距離の平均値を得ることができるので、測定精度をより高めることができる。
【0070】
なお超音波の場合には、人物2からの反射波である散乱波は、広範囲に広がるので、前述の並べた方向以外の方向の超音波受信センサで受信することもできる。本実施の形態では超音波センサ40を用いて監視システムを説明したが、赤外線距離センサ30等の照射型センサでも同様に実施可能である。
【0071】
図13のブロック図を参照して、本発明の実施の形態における電磁波を用いた距離センサについて説明する。電磁波パルス距離センサ80は、電磁波送受信部81とセンサ制御部82とを含んで構成されている。電磁波送受信部81は、アンテナを含んで構成され、人物2に向けてパルス変調された電磁波の発振と、人物2で反射された電磁波の受信とを行う。パルス変調は、例えば周期的に電磁波の発振停止を繰り返し行なうことにより、パルス信号を発生するような動作である。
【0072】
電磁波パルス距離センサ80は、電磁波をパルス変調をすることにより、電磁波送受信部81より受信した電磁波と、この電磁波に混入するノイズとを区別することができるので、ノイズによる距離の誤測定を減少させることができる。さらに変調は、上述に加え、混入するノイズの強さにより、発振する電磁波の出力も変化させるようにしてもよい。
【0073】
さらにセンサ制御部82内には、電磁波の発振と受信との時間差で人物2までの距離を算出する距離算出部83が備えられている。またセンサ制御部83は、演算装置20の制御部21内に備えるようにしてもよい。また、電磁波送受信部81は、本実施の形態では一体としたが、電磁波パルス送信部と電磁波受信部とを別体に構成してもよい。また、前述の超音波センサ70と同様に人物2までの距離は、時間差そのものとしてもよい。電磁波は、典型的には10GHz程度のマイクロ波を用いることができる。
【0074】
電磁波パルス距離センサ80は、電磁波にマイクロ波を用いることで、超音波よりも指向性が強くなるので、監視対象エリア6を小さくすることができ、例えば狭い監視ゾーン60でも人物2の位置をより明確にすることができる。また、電磁波パルス距離センサ80は、対象物に照射された部位からの反射があれば、反射した電磁波のうち最短の時間で戻ってきたものから距離を測定するので、例えば赤外線距離センサのように、PSD上の結像ビーム光が欠けることによる誤測定を起こすことがない。また電磁波パルス距離センサ80は、照射領域内に強いコントラスト(例えば縞模様)があっても、赤外線距離センサのように干渉による影響がない。さらに、電磁波パルス距離センサ80は、容易に小型化することが可能である。
【0075】
以上の赤外線距離センサ30、超音波センサ40、電磁波パルス距離センサ80は照射型センサである。
【0076】
図14のブロック図を参照して、本発明の実施の形態におけるパッシブ型光学距離センサ50について説明する。パッシブ型光学距離センサ50は、人物2からの光を受光する第1の受光部51、第2の受光部52、センサ制御部53を含んで構成されている。第1の受光部51、第2の受光部52には、それぞれ受光レンズ54a、54bと、1対の撮像素子としての第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56とが備えられており、人物2からの光は、受光レンズ54a、54bを介してそれぞれ第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56に結像される。また、人物2からの光は、典型的には人物2に照射されている照射光が人物2から反射される反射光である。この場合、照射光は自然光であっても人工光であってもよい。
【0077】
また、センサ制御部53内には、第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56のそれぞれの出力値の相関出力値を算出する相関出力算出装置としての相関出力算出部58が備えられている。またセンサ制御部53は、演算装置20の制御部21内に備えるようにしてもよい。さらにセンサ制御部53内には、第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56のそれぞれについて時間をずらして取得された画像の差画像を形成する差画像形成装置としての差画像形成部57を備えるとよい。これによりセンサ制御部53は、第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56から取得した画像から、動きのある人物2の像を抽出することができる。差画像を形成するための2つの画像は時間をずらして取得するが、ずらす時間は、人物2の移動量が大きくなり過ぎず、実質的にはほぼ同位置とみなせる程度の時間、例えば0.1秒程度とすればよい。あるいはテレビ周期の1〜10周期(1/30〜1/3)とする。このような差画像をとると背景が除去され動きのある人物2の像を抽出することができる。差画像を利用する場合については後でさらに詳しく説明する。
【0078】
ここで相関出力値とは、第1のリニアCCD55と第2のリニアCCD56との視差のことであり、相関処理により、典型的には画素数で出力される値である。センサ制御部53は、この相関出力値により即ち第1のリニアCCD55と第2のリニアCCD56との視差から三角法により距離を算出する。また、相関処理とは、第1のリニアCCD55と第2のリニアCCD56からそれぞれ得られた画像のどちらか一方を、2つの画像がほぼ一致するまでずらして、そのずらした量例えば画素数を算出する処理である。一致の判断は、全体の信号の強さで行う。信号がピークになったところが一致点である。差画像形成による相関処理は、第1のリニアCCD55と第2のリニアCCD56からそれぞれ得られた差画像を適正な値で2値化し、そのエッジ部を抽出する事により、2本のエッジで挟まれた動きのある領域部分を抽出する。その後、抽出領域のみで相関処理を施す。即ち、相関出力値から人物2の距離を求めることができる。又、第1のリニアCCD55と第2のリニアCCD56を複数個の領域に分け、対応する領域毎で相関処理を施す事により、背景の多くある部分と対象物とをおよそ区分する事もできる。
【0079】
パッシブ型光学距離センサ50は、オートフォーカスカメラに採用されているようなタイプのもので、典型的には1対のリニアCCDを用いて、人物2の表面の明暗状態(コントラストの違い)を検出する。1対のリニアCCDの対応する画素がどれかを相関処理により同定し、三角法により距離を測定するものである。オートフォーカスカメラに採用されているようなパッシブ型光学距離センサ50は、画角が全角で10°程度と狭く、監視対象エリア6を精度良くカバーするためには、比較的多くの画素数を必要とするが、照射型センサではないので、複数個のセンサからの出力を同時に作動、処理をしても全く問題ない。従って、距離の演算を高速に処理することができる。また、赤外線距離センサに比較すると、1次元方向に画素が並んでいるので、中途半端にビームが欠けることもなく、監視対象エリア6の距離情報を安定して取得することができる利点がある。
【0080】
第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56に、比較的大きな画角のものを用いれば、横方向の監視対象エリア6を十分に大きく取ることができる。例えば、上述した図1から図6に例示した個室内の監視システム1に適用する実施の形態を説明する。
【0081】
ここで第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56に、画角の大きいリニアCCDを用いたものをパッシブ型光学距離センサとして距離センサ11に応用する。
【0082】
個室であるトイレの監視にパッシブ型光学距離センサを使用する場合、その画角をトイレの個室の幅になるようにレンズ系を設定する。このように設定したパッシブ型光学距離センサを、監視対象エリア6に直立した人物2のおよそ頭部から床面3まで適当な間隔で配分されるように複数設置する。また、人物2が不在の場合の床面3や壁4までの距離を基準距離として設定しておくとよい。
【0083】
このように、パッシブ型光学距離センサを設置することで、人物2までの距離を測定すると同時に、どの距離センサ11が人物2を検出したかにより、人物2の存在、床面3からの高さ、即ちその姿勢を判断することができる。またパッシブ型光学距離センサから差画像を取得し、撮像された画像上の人物2の像を抽出することにより、抽出された人物2の像の画像上の位置から、トイレ幅方向(Y軸方向)の位置も得ることができる。
【0084】
ここで、パッシブ型光学距離センサで、監視対象エリア6での人物2と背景との区別を明確にするための、差画像を利用する場合を詳述する。
【0085】
監視対象エリア6を撮像した画像は、電気的な撮像信号として第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56から時系列的に取得される。第1のリニアCCD55、第2のリニアCCD56から異なる時間に取得された画像は、それぞれのリニアCCDごとに差画像形成部57により差画像が形成される。
【0086】
ここで、異なる時間で取得された画像で差画像を形成するのは、取得された画像から背景部分を除去し、人物2の画像を抽出するためである。これにより、移動する人物2のみが抽出されることになる。また差画像は、短時間の例えば0.1秒だけずれた時点の画像から形成するようにする。画像のずれは僅かであるので、人物2の位置はほとんど変わらなく、距離の測定には差支えない。しかし背景は消去され人物2の像を抽出できる。この場合、人物2が静止すると人物2の像も消去されてしまうが、そのときは差画像に人物2が残った最終時点の距離を人物2の距離とする。そして人物2が再び動き始めるまで、その最終距離を人物2の距離として処理を続行する。このように処理することで、人物2の像を安定して取得することができる。
【0087】
人物2が抽出された差画像は、人物2の移動により明から暗、または、暗から明に変化した比較的大きな画素を、人物2の境界、つまり輪郭とみなすことができる。そしてこの境界の内側の画素領域で、相関処理を施し、三角法により距離センサ11から人物2までの距離を測定することにより、人物2の距離を正確かつ安定して測定することができる。
【0088】
以上説明したように、監視システム1の距離センサ11として、いずれの距離センサを用いても、人物2の距離、特に高さを測定することができる。
【0089】
ここで、図15の模式図を参照して、三角法を用いた人物2の距離の算出方法について、パッシブ型光学距離センサ50を使用して、鉛直上方から人物2の距離を測定する場合を例として説明する。ここで、wはリニアCCD間距離(基線長)、fはリニアCCDの受光レンズを単一レンズとしたときそのレンズの焦点距離、dはリニアCCDの結像面上の視差である。ここでの焦点距離は、一般に用いられている組み合わせレンズを使用する場合は、その組み合わせレンズの焦点距離とする。これにより対象とする人物2の距離aは次式で算出できる。
a = w × f/d ………(1)
【0090】
図8を参照して、本実施の形態の監視システム1の作用を説明する。監視システム1により複数の監視対象エリア6を含む監視ゾーン60が監視されている。監視システム1は、各距離センサ11により、対応する各監視対象エリア6の距離を測定し、その距離を各距離センサ11からの出力値として、時系列的に演算装置20の制御部21に入力している。制御部21は、比較演算部22により、この入力値を基準距離保存部25に保存された基準距離と比較し、その比較結果により各監視対象エリアに存在する人物2を監視している。
【0091】
ここで、監視ゾーン60の監視対象エリア61(図7参照)に人物2が進入してきた場合、進入してきた人物2の距離は、監視対象エリア61に対応する距離センサ11により測定され、その出力値は制御部21に出力される。その出力値を入力した制御部21は、比較演算部22により、人物2の位置情報を算出する。
【0092】
ここで図16の模式的側面図を参照して、人物2の位置情報である高さ、位置を算出する方法を例示する。床面3から高さHの壁4に設置された距離センサ11が、壁4から距離L(X軸方向)の監視対象エリア6を監視している状態とする。この監視対象エリア6に存在する人物2の距離センサ11からの距離がAと測定されたとすると、人物2の高さH1と、壁4からの距離L1は、次式で求めることができる。
H1=AH/(H2+L2)1/2  ………(2)
L1=AL/(H2+L2)1/2  ………(3)
【0093】
距離Lに直交する床面3と平行方向(Y軸方向、図1から図4を参照)の位置は、算出した高さH1、距離L1や距離センサ11の距離測定方向により算出できる。演算装置20は、算出した高さH1と閾値設定部16に記憶した閾値THデータとを比較して閾値THを超えたか否かを検出することができる。また位置は、設定された複数の監視対象エリア6の位置からも大まかに捉えることができる。さらに、どの監視対象エリア6の距離を測定した距離センサかにより大まかに捉えることができる。このように、監視対象エリア6に存在する人物2の位置情報により監視対象エリア6内に存在する人物2が閾値TH高さを超えたか、下回るかを算出することができる。さらに、例えば床面3に対して垂直な方向に複数の距離センサ11を配置すれば、センサの取り付けた位置そのものを、位置とし、距離を高さとすることで、位置情報を簡単に取得することもでき、閾値TH高さを人物2が横切ったか否かを容易に判定することができる。
【0094】
このようにして、同時又は逐次的に他のそれぞれの監視対象エリア6も位置情報を取得する。また、距離センサ11に照射型センサを使用し、かつ複数の距離センサ11に対応する監視対象エリア6が重複する場合は、以下で説明するように位置情報を取得する。
【0095】
ここで、図7(b)に示すように、距離センサ11に照射型センサを使用し、かつ複数の距離センサ11に対応する監視対象エリア6が重複する場合の作動の制御について説明する。この制御は、演算装置20の制御部21内のタイミングコントローラ23で行う。
【0096】
監視システム1に照射型センサを用いる場合には、1つの距離センサ11の距離の測定の後で、次の距離センサ11の距離の測定を行うように制御する。即ち複数の距離センサ11が同時に距離の測定をしないようにクロストークの防止制御をする。このような動作が、備えられた全ての距離センサ11の距離の測定が行われるまで繰り返される。この一連の動作を1サイクルとする。1サイクルの時間Tが人物2の動きに対して十分に短ければ、人物2の平均移動速度や移動距離を算出することは容易である。
【0097】
また、上述のように1つずつ距離センサ11による距離の測定を行うのではなく、隣接する監視対象エリア6の距離の測定を同時に行わないように制御する(例えば同時に距離測定を行なう監視対象エリアを1つおきとする)ことで、複数の距離センサ11に同時に距離の測定を行わせることができる。このようにすれば、1サイクルの時間Tを大幅に短縮できる。
【0098】
また比較演算部22は、同一又は同一ではない他の監視対象エリア6で直前に算出されたこの人物2の位置情報、例えば1サイクル前の位置情報があれば、さらにその位置情報と比較し、この人物2の移動情報である移動距離と平均移動速度を算出する。例えば移動距離は、1サイクル前後のH1やL1のデータの差より、また、平均移動速度は、このデータの差を時間Tで除算した値となる。さらに、これにより得られた人物2の位置情報と移動情報は、記憶部24内の基準距離保存部25に基準距離として保存する。
【0099】
次に制御部21は、比較演算部22により算出された比較結果としての位置情報と移動情報から、人物2の退出、存在、その姿勢、位置、移動状態を判断する。またこの判断は、他の監視対象エリア6、例えば、隣接する監視対象エリア62、71、72(図7参照)で算出された位置情報と移動情報からも判断される。例えば、人物2の移動がなく、かつ高さが低くなった場合は、この人物2が座ったと判断でき、また、人物2が低い高さで隣接する複数の監視対象エリア6に存在し、かつ移動が無い場合には、この人物2は倒れている状態にあると判断できる。このようにして監視システム1は、複数の監視対象エリア6を含む監視ゾーン60内の人物2の進入、存在と存在状態、退出等を監視することができる。
【0100】
以上のように監視システム1は、監視対象エリア6にどの程度の大きさの人物2が進入し、どのような人物2の状態(どの位置で、立っている、座っている、倒れている)にあるか、また、その人物2は動いているか、また退出したかといった一連の動きを簡単な装置で追従することができる。この場合、基準距離からの差異を取得していくので、距離が比較的正確でなくても状態の判断に使うことはできる。従って、赤外線距離センサ30の1つの欠点である人物2に照明したビーム光がある程度欠けて誤測定になっても、一連の動きからの判断と複数の監視対象エリア6からの総合判断で人物2の状態の判定をすることができる。
【0101】
また監視ゾーン60が閉空間(トイレ、風呂、エレベーター内、オフィース内)においては、壁等で囲まれているので、人物2が不在の場合の床面3や壁4までの距離を基準距離として設定しておき、その状態からの変化を追うことで、人物2の状態を判断することができ、距離センサ11の信号を経時的に観測することにより演算装置20で人物2の入出又は退出を正確に判定することができる。
【0102】
以上のような本実施の形態によれば、人物2の状態を判断して、人物2が倒れたとか、不法侵入者が存在している場合には、演算装置20に接続された出力装置27から警報を発信することができ、退出判定部14による人物の退出判定後に、個室内に置き去りにされた遺留物や備品等の静止物品の高さ測定による誤報知を未然に防止することができる。しかも、心理的に違和感のあるカメラを用いた画像処理を使用していないので、トイレや風呂等での状態監視において非常に有効であり、さらに簡易な装置で高速処理が可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、監視したい複数の監視対象エリアに対応して設置された複数の距離センサで、監視対象物との距離を測定し、三次元監視空間から監視対象物の退出を判定する退出判定手段を備えるので、監視対象物が退出した後に存在する静止物品による誤報知を未然に防止する高速処理が可能で、かつ安価である監視システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である監視システムの概要を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態である監視システムの概要を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態である監視システムの概要を示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態である監視システムの概要を示す模式的斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態である監視システムの模式的側面図である。
【図6】本発明の実施の形態である監視システムの概要を示す模式的斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態である監視対象エリアが重複しない配置例(a)と監視対象エリアが重複する配置例(b)を説明する模式的平面図である。
【図8】本発明の実施の形態で用いる監視システムの構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態である距離センサを、カーブをつけて設置する場合を説明する模式的側面図である。
【図10】本発明の実施の形態で用いる赤外線距離センサの構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態で用いる超音波センサの構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態で用いる超音波センサを複数配置した制御例を説明する模式図である。
【図13】本発明の実施の形態で用いる電磁波パルス距離センサの構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態で用いるパッシブ型光学距離センサのブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態で、監視対象物の距離から監視対象物の位置情報を算出する方法を説明する模式的側面図である。
【図16】本発明の実施の形態で、1対のリニアCCDの視差から、監視対象物の距離を算出する方法を説明する模式図である。
【符号の説明】
1   監視システム
2   監視対象物
3   床面
4   壁
5   出入部
6   三次元監視空間
7   天井
10   筐体
11   距離センサ
14   退出判定手段
16   閾値設定部
20   演算装置
21   制御部
22   距離比較手段
22   比較演算部
23   タイミングコントローラ
24   記憶部
25   基準距離保存部
26   入力装置
27   出力装置
30   赤外線距離センサ
40   超音波センサ
50   パッシブ型光学距離センサ
55   リニアCCD
56   リニアCCD
57   差画像形成部
58   相関出力算出部

Claims (6)

  1. 監視したい三次元監視空間内の、複数の監視対象エリアに対応して設置された複数の距離センサであって;
    前記複数の距離センサはそれぞれ対応する監視対象エリアまでの距離を測定する、複数の距離センサと;
    前記複数の距離センサの出力信号に基づき前記三次元監視空間からの監視対象物の退出を判定する退出判定手段とを備え;
    前記距離センサの出力信号に基づいて、前記監視対象エリアと前記距離センサとの間に存在する前記監視対象物を監視するように構成された;
    監視システム。
  2. 監視したい三次元監視空間内の、複数の監視対象エリアに対応して設置された複数の距離センサであって;
    前記複数の距離センサはそれぞれ対応する監視対象エリアまでの距離を測定する、複数の距離センサと;
    前記複数の距離センサで測定する測定距離と比較すべき基準距離を保存する基準距離保存部と;
    前記複数の距離センサの各々による測定距離と前記各距離センサに対応する前記基準距離とを比較する距離比較手段と;
    前記三次元監視空間からの監視対象物の退出を判定する退出判定手段とを備え;
    前記距離比較手段による比較結果に基づいて、前記監視対象エリアと前記距離センサとの間に存在する監視対象物を監視するように構成された;
    監視システム。
  3. 前記退出判定手段は、前記距離に対する所定の閾値が設定され、前記複数の距離センサで測定された距離が前記閾値を横切るタイミングにより退出を判定するように構成された、請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の監視システム。
  4. 前記三次元監視空間には、前記監視対象物が出入する出入部があり、前記複数の監視対象エリアは、前記出入部から前記三次元監視空間内部に向かって順番に配置されており、前記退出判定手段は、前記タイミングが前記三次元監視空間内部側から前記出入部に向かって順番にならんでいる場合に正常な退出と判定するように構成されている、請求項3に記載の監視システム。
  5. 前記三次元監視空間には、前記監視対象物が出入する出入部があり、前記複数の監視対象エリアは、前記出入部から前記三次元監視空間内部に向かって順番に配置されており、前記退出判定手段は、前記タイミングが前記三次元監視空間内部側から前記出入部に向かって順番にならんだ後に、一定時間全ての距離センサが前記監視対象物の動きを検出しない場合に正常な退出と判定するように構成されている、請求項3に記載の監視システム。
  6. 前記距離センサの距離測定方向は、鉛直方向に対して傾斜している、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の監視システム。
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