JP2004029959A - 美容室等のデータ処理システムおよび美容室等のデータ処理方法 - Google Patents
美容室等のデータ処理システムおよび美容室等のデータ処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】予約のスムーズな受付、一括管理と店舗への通知ができるシステムの提供。
【解決手段】美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成される。通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、リザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーが該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する。管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させ、予約データを入力し、管理サーバーに送信する。管理サーバーにおいては、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、店舗の端末装置に対しデータを送信し表示させる。
【選択図】 図1
【解決手段】美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成される。通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、リザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーが該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する。管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させ、予約データを入力し、管理サーバーに送信する。管理サーバーにおいては、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、店舗の端末装置に対しデータを送信し表示させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容室等のデータ処理システムおよび美容室等のデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、美容室等の営業施設においては、店舗ごとに電話などにより予約を受け付けている。しかしながら、こうした方式では、たとえば複数の店舗があった場合に、ある店舗では希望日時に予約が入れられなくても、他の店舗では予約受付が可能ということもあるが、予約状況が一括して管理され、しかも瞬時にわかることができなければ、店舗はせっかくの営業機会を失ってしまうし、顧客の希望を満たすこともできない。
【0003】
ところで近年、コンピュータ・ネットワークや通信環境の発達に伴い、インターネットやLANなどに代表されるように、オンライン上での様々なデータ通信により、遠隔地同士でのデータのやりとりや、データベースを利用したデータの管理自体は、様々な分野で行われるようになっている。
【0004】
たとえば、特開平11−338952号「リアルタイム自動予約システム」においては、インターネットを経由した遠隔地からの予約が即時に確定でき、保安性が高く、経済的なシステムが開示されている。
これによれば、インターネットに接続された予約申込者のコンピュータと、パケット網に接続されたサービス提供者のコンピュータを、相互に接続する接続点に通信用のコンピュータを配置する。サービスの項目、予約受付可能なサービスの許容量、予約受付の記録、の各情報をサービス提供者のコンピュータに保存し、予約が受け付けられた時点で、サービスの許容量と予約受け付けの記録を更新するとともに、該コンピュータに保存されている情報を、サービス提供者が変更できる機能を用意し、情報の変化ないし予約の受け付けによって生じた予約状況の変化を、変化のあった時点で予約申込者に通達することができる。
しかしながら、ここに開示されている技術によっては、店舗ごとの予約以外の、各店舗のスタッフごと等に予約の管理をすることはできない。
また、コンピュータ通信により予約を行う顧客にしか対応ができない。
【0005】
あるいは、特開平11−296576号「理美容院用管理装置」においては、受付ブース、清算ブースを各別あるいは一体化したブースにおいて顧客情報や予約情報の入力業務および清算業務を各別あるいは同時に行うための第1のコンピュータPCと、セットブースにおいて顧客の施術歴情報や技術データの呼び出し、書き込みを行うための第2のコンピュータとを有し、各コンピュータはオンラインで接続されると共にデータを共有し、かつ、各ブースで表示する情報を各ブースで見るのに適した編集加工した理美容院用管理装置が開示されている。
これによれば、コンピュータPCを導入した理美容院において、顧客管理、予約管理、売上管理以外にも、顧客ごとの施術内容や技術内容についての管理は行うことは可能となる。
しかしながら、ここに開示されている技術は、理美容院のある店舗内におけるシステムであって、複数の店舗・スタッフの中から美容室や担当美容師等の予約状況に応じて予約をし、その他の情報を送受信すること、あるいは美容室等から顧客の個人情報や履歴、その他の情報を閲覧し管理等をすること等には対応していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、データベース等を用いた予約管理システムを、複数の店舗同士で接続したとしても、データの一元管理はできるものの、予約状況を把握するためには検索をその都度行わなければならないが、これをインターネットを介して顧客に行わせるのでは顧客に負担が生じるし、しかもインターネットに接続可能な顧客の予約しか受け付けられない。
そこで、従来のように電話で気軽に予約が受け付けられることが好ましいが、各店舗で電話で受け付けて、複数の店舗からの予約がバラバラに受け付けられるよりは、受付そのものを一括して行えるようにすることが望ましい。統一されたスマートな応対ができ、店舗のスタッフには直接言いにくいクレームや要望などを顧客が言うこともできる。さらに予約の受付を一括して行うようにすれば、予約状況の照会や各店舗の状況把握なども1か所でできることになる。
【0007】
ところで、このようなシステムを実現した場合にも、予約受付のオペレーターは、従来の技術によれば各店舗の予約状況などのデータを検索して、データを抽出したりする操作をしながら、電話で顧客の応対をしなければならない。
さらに、顧客には希望の店舗や日時だけでなく、希望する、あるいは担当のスタッフがいたり、定番のヘアスタイルや施術などがあったりするものである。これらを毎回問い合わせていたり、あるいは店舗に行ってから顧客が注文をしなければならないのでは不便であり、顧客の満足を得られない。さらに望ましくは、顧客が誰であっていつもどのような利用をしているのかなどを、オペレーターが把握して応対ができるならば顧客満足度が飛躍的に向上することは明らかである。
そこで、本発明においては、上記した様々の問題を解決することをその目的とする。
さらに、データを一元管理してスムーズな予約ができるようになっても、受け付けられた予約を各店舗側に伝達しなければ、予約状況はわからない。予約状況を店舗側から検索して問い合わせるなどしなければならないのでは、スタッフの負担も増え、しかもいつ予約が入るかわからないので不安である。しかもスタッフごとに、自分を指名する予約が先まで入っているかどうかは気になるし、予約が入ればすぐに伝達されるならば予定も組みやすくなる。
底で本発明においては、こうした様々な問題をも解決する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、
予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成されるシステムであって、
前記の管理サーバーには、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベース、及び、
前記のデータベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うためのデータ処理プログラムと、
前記のリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する顧客識別データ受信手段と、
顧客識別データを検知して、前記のデータベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する予約客データ送信手段と、前記のリザベーションセンターシステムからの予約データを受信する予約データ受信手段とが備えられ、
前記のリザベーションセンターシステムには、
顧客との間で通信を行う通信手段と、
顧客が通信回線を介して予約を行うための通信をした際に顧客識別データを受信して、前記の予約データ受信手段に渡す顧客識別データ受信手段と、
前記の管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる予約客データ表示手段と、
管理サーバとの間でデータ送受信を行うデータ送受信手段とが備えられたことを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記の顧客識別データは、ナンバーディスプレイを用いたものであることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2に記載の発明において、
前記の予約客データ表示手段に表示されるデータは、前記のデータベースに記憶される予約客のカルテデータであることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項3に記載の発明において、
前記の予約客のカルテデータには、顧客のカット履歴、指定ヘアスタイル、その他の情報が含まれることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項3または4に記載の発明において、
前記の予約客のカルテデータには、担当スタッフに関する情報が含まれており、データベースのスタッフテーブルに記憶される、スタッフごとの出勤日・出勤時間等の情報を参照して予約データを管理サーバーに送信することが可能なことを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5に記載の発明において、
前記の管理サーバーに備えられ、データベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うデータ処理プログラムは、管理サーバーに接続される各店舗に備えられた端末装置に対し、管理サーバーにおいて受信した予約データを含むデータを送信して端末装置に表示させることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6に記載の発明において、
管理サーバーに備えられる、前記データベースの予約テーブルは、店舗ごとの予約のほか、各店舗のスタッフごとに予約の管理をすることが可能なことを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成されるシステムを用いて、
前記のリザベーションセンターシステムにおいて、通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、顧客との間で通信を行うステップと。
通信をした際にリザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーに渡すステップと、
管理サーバ音の間でデータ送受信を行い、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信するステップと、
管理サーバーにおいて顧客識別データを検知して、データベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信するステップと、
管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させるステップと、
リザベーションセンターシステムにおいて予約データを入力し、管理サーバーに送信させるステップと、
管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、データの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるステップと、
を含む処理を行うことを特徴とする、美容室等のデータ処理方法であることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係るシステムの基本的な構成の一例をを示すシステム構成図である。
本発明のシステムは、美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成される。
美容室等のセンターは、特に複数の店舗を有する美容室等の予約その他のデータ管理を一括して行うための機能を備え、管理サーバーはデータの管理やデータ処理を行うものである。データベースに記憶されるデータは、インターネットやLAN、専用線などの通信手段を介して、各店舗等に備えられる端末からアクセス可能にされている。
【0017】
リザベーションセンターは、センターにおいて、顧客からの予約を受け付けて、データベースにデータを記憶したり、データベースに記憶されているデータを照会したりするために、管理サーバーと接続されている。
リザベーションセンターシステムは、電話回線を介して、顧客からの通信により予約などを受け付けるが、電話を利用する形態においては、電話を受信する電話装置と、オペレーターがデータを閲覧したり操作をしたりするためのコンピュータ装置などの端末装置と、電話回線に接続するためのモデムあるいはルーターなどの通信制御装置とから構成されている。
なお、本明細書においては主として顧客からの通信は、電話により着信することが想定されているが、ファクシミリ、電子メール、その他の通信手段を利用することもでき、あるいはこれらを併用することもできる。顧客を識別する顧客識別データをコンピュータ装置において受信可能な構成であれば、様々な機器構成を採用することができる。
【0018】
管理サーバーとリザベーションセンターシステムとは、物理的に同一の場所や、一体となって構成される装置群として構成されてもよいが、遠隔地においてそれぞれ設置されていてもよい。
管理サーバーとリザベーションセンターシステムとは、ケーブル、LAN、専用線、あるいはインターネット等の通信手段を介して接続されていてもよい。
【0019】
ここで、本発明において通信手段には、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。
またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
【0020】
次に、管理サーバーに接続されている店舗等の端末装置としては、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ端末が用いられる。
コンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるコンピュータネットワークに接続詞、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備えることが通常の形態である。
この他、端末装置には、インターネット等に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめとする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含むこともできる。
【0021】
次に、本発明の管理サーバーは、通常は、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、WEBサーバー、その他必要に応じメールサーバー、その他の各種装置により構成される。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0022】
本発明の管理サーバーに接続されて、記憶手段、制御手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備えたコンピュータ装置などのシステム管理者の端末装置が備えられることが通常の形態である。
システム管理者の端末装置は、CPU、RAM、ROMなどのシステムの制御手段等を有し、クライアントコンピュータとの間でデータを送受信するデータ送受信手段、クライアントコンピュータからのリクエストによりデータベース上のデータを検索する検索手段、データを保存するためのHDDなどの記憶手段、データを出力する出力手段、サーバコンピュータやデータベースのメンテナンス等を行うため必要なCRTや液晶ディスプレイなどの表示手段、キーボードなどの入力手段などにより構成される。
【0023】
図2は、管理サーバーおよびリザベーションセンターシステムの機能の一例を示すブロック図である。ブロック図においては、本発明において必須の機能を図示している。特に図示しないが、この他に様々な機能を備えることができる。
一例としては、店舗等の端末装置、管理者やリザベーションセンターシステムの端末装置からアクセスしてデータの検索・閲覧等するためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶する記憶手段や、記憶されたデータを検索・閲覧する際に端末装置の画面に表示されるコンテンツデータ、これらをデータ処理のために操作する各種のプログラムなどである。
【0024】
その他のプログラムの一例としては、端末装置からの検索要求に応答してデータベース等に記憶されたデータを検索・抽出するプログラムや、抽出されたデータをWEB上に表示可能なHTMLファイル等として生成するプログラム、顧客端末から送信されたデータをデータベース等に記憶させるプログラム、サーバーシステムに接続された入力手段やコンピュータネットワークを経由して入出力されるデータを送受信・記憶等させるプログラム、電子掲示板等によりデータの書き込み・記憶・ファイル生成等を行うプログラム、WEB上のファイルから電子メールを送信等するためのプログラム、その他のプログラムを含むことができる。
【0025】
初めに、管理サーバーについて説明する。
前記の管理サーバーには、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースが備えられている。
前記データベースは、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納する構成とする。また、この他のデータを格納することも可能である。
これらは関係データベース等により構成されるもので、ここでは仮に、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルとしたが、同様のデータを格納し、検索等によりデータの抽出等ができる形態であれば、データベースの構造は様々な形態とすることが可能である。
【0026】
顧客テーブルは、顧客の氏名、住所、年齢、性別、電子メールアドレスなどの個人属性のほか、Webサイトでの閲覧や予約等の履歴、美容院等の利用履歴、あるいはカットする際の指定のヘアスタイルや、その他の情報を格納することができる。
また、IDやパスワード等を付与する場合には、これらの情報をデータベースに記憶しておくことができる。
【0027】
店舗テーブルは、会社名、店舗名、住所、電話番号、電子メールアドレス、その他の各種情報を格納することができる。
またスタッフテーブルには、各店舗ごとの、美容師などスタッフに関する情報を登録しておくものである。また各スタッフごとの勤務日、勤務時間や、その他の情報を格納しておくことができる。
料金テーブルは、各店舗ごとの料金を、サービス内容ごとに格納するためのものであり、さらには曜日別、時間帯別、スタッフ別等の料金を設定し格納しておくことができる。
また予約テーブルは、各店舗ごと、さらにはスタッフごとに、日付及び時間帯ごとに予約状況に関する情報を格納しておくためのものである。
【0028】
さらに、顧客に関する情報としては、利用者の電子メールアドレスや、氏名、住所、その他の属性情報や、課金をする場合のカード番号などがあげられる。
その他にも、顧客に関する情報が、送信先である利用者端末の機種名および端末の番号を示すデータ等を含むことができる。顧客端末として、携帯電話、PHS、ファクシミリ装置、電子メールを送受信可能な携帯情報端末等を用いることができる。
【0029】
次に、管理サーバーは、前記のデータベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うためのデータ処理プログラムを備えている。
データの検索・閲覧などをする場合には、関係データベースなどのデータベースプログラムを利用することができる。
なお、本発明の望ましい形態として、データ処理プログラムは、後述する処理に示されるように、顧客を識別する顧客識別データに基づき、データの検索・抽出や、店舗等の端末装置へのデータの送信・表示、リザベーションセンター・システムへのデータの送信・表示を自動的に行うようにする機能を備えていることが望ましい。
また、データ処理プログラムは管理サーバーに記憶されて備えられ、前記の各データベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続される各店舗に備えられた端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行う。これにより、リザベーションセンターが受け付けた予約は管理サーバーにおいて一元的に管理されるだけでなく、受け付けられた予約に関連する店舗に即座に通知をすることができる。
なお、プログラムの詳細な機能および処理の流れについては後述する。
【0030】
またデータベースプログラムを、インターネット等を介して利用可能にするWEBコンテンツデータとデータベースプログラムとして構成することもできる。この場合にコンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。
また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することもできる。
【0031】
次に、管理サーバーは、前記のリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する顧客識別データ受信手段を備えている。
顧客識別データは、顧客を識別することのできる数字、記号、符号、その他の識別可能なデータであれば何でもよい。発信者の電話番号通知、ナンバーディスプレイを用いたものであることが好ましい。さらに予約客からの電話を受け付けたリザベーションシステムにおいては、図1に示すようにモデムやルーター等の通信接続機器を介して、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置と接続されていることにより、発信者の回線番号(電話番号)を特に意識して操作することなく自動的にコンピュータ装置において受信することができ、さらに管理サーバーに即座に通知することができるからである。
リザベーションセンターにおいて受信した顧客識別データが管理サーバーに送信され、これを管理サーバーの顧客識別データ受信手段が受信することにより、データ処理プログラムがデータの検索・抽出などを行う。
【0032】
また管理サーバーは、顧客識別データを検知して、前記のデータベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する予約客データ送信手段を備えている。
すなわち、リザベーションセンターシステムから、前記の顧客識別データが好ましくは自動的に通知され、これを検索キーとしてデータベースから該当する顧客に関するデータを検索・抽出する。その結果、その顧客に関するデータ、過去の予約や、ヘアスタイル・施術その他の履歴、担当スタッフ、新規予約の入力画面、などのデータをリザベーションシステムに表示させる。
また該当するデータのない顧客、すなわち始めての顧客である場合には、新規顧客データの入力画面などがリザベーションセンターシステムのオペレーターの端末画面に表示されるようにすることもできる。
【0033】
予約客データ表示手段に表示されるデータは、前記のデータベースに記憶される予約客のカルテデータなどであり、さらに詳細な一例としては、顧客のカット履歴、指定ヘアスタイル、その他の情報が含まれるものである。また担当スタッフに関する情報を含み、データベースのスタッフテーブルに記憶される、スタッフごとの出勤日・出勤時間等の情報を参照して、リザベーションセンターシステムのオペレーターがこれらを確認しつつ、予約データを入力して管理サーバーに送信することもできる。
【0034】
また管理サーバーは、リザベーションセンターシステムからの予約データを受信する予約データ受信手段を備えている。
リザベーションセンターシステムの端末装置においてオペレーターが入力した顧客の予約日、時間、予約店舗、担当スタッフなどのデータは、管理サーバーにおいて受信され、データベースの予約テーブルは、店舗ごとの予約のほか、各店舗のスタッフごとに予約の管理をすることできる。
【0035】
次に、リザベーションセンターシステムについて説明する。
リザベーションセンターシステムは、顧客との間で通信を行う通信手段を備えている。通信手段は、通信回線と、図1に示すようなモデムやルーター等の通信接続機器、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置と接続するためのケーブルなどにより構成される。必要に応じ、インターネットに代表されるコンピュータ装置等を用いた通信手段、ファクシミリによる通信、その他の通信機器を利用することができる。
【0036】
次に、リザベーションセンターシステムは、顧客が通信回線を介して予約を行うための通信をした際に顧客識別データを受信して、前記の予約データ受信手段に渡す顧客識別データ受信手段を備えている。
リザベーションセンターにおいて電話回線を通じて予約を受け付ける代表的な形態においては、発信者の電話番号通知、ナンバーディスプレイを用いたものであることが好ましい。発信者が特に意識をすることもなく、予約客(発信者)を識別するデータを送信可能だからである。
また、ファクシミリにより予約を受け付ける場合にも、顧客識別データとして回線番号などを用いることができ、電子メールにより予約を受け付ける場合には電子メールアドレスなどを利用することができる。さらに、予約客の会員番号など、あらかじめ定める所定の顧客識別データを、予約客が入力する(たとえばプッシュ式の電話や、インターネットを介してのWEBサイトでの入力などにより)方式を採用、あるいは併用してもよい。
【0037】
また、リザベーションセンターシステムは、管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる予約客データ表示手段を備えている。
データ表示手段は、オペレーターの端末装置のディスプレイなどである。
【0038】
また、リザベーションセンターシステムは、管理サーバとの間でデータ送受信を行うデータ送受信手段を備えている。データ送受信手段は、LANやインターネット、専用線などのように、主として遠隔地を結ぶ通信手段であってもよいが、同一場所に用いられる場合には、機器同士を接続するための各種のデータ通信用ケーブルであればよい。またBluetoothなどの無線通信接続や無線LANなどであってもよい。さらにリザベーションセンターシステムの端末装置あるいはサーバー装置と、管理サーバーのサーバー装置等が物理的に一体に構成されている形態など、装置内においてデータのやりとりを行うバスなどであってもよい。
【0039】
これらの手段を通じて、前記データベースに格納される情報は、常に最新情報を保つことができ、あるいは最新情報を参照して確認することが可能となる。
以上、詳細に説明したが、本発明は、前記の実施例の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であることはいうまでもない。
さらに、本明細書において手段とは、必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も包む。
さらに、一つの手段あるいはステップの機能が、二つ以上の物理的手段により実現されてもよく、二つ以上の手段あるいはステップの機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0040】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図3及び図4は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なおここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではない。
【0041】
初めに、前記のリザベーションセンターシステムにおいて、通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、顧客との間で通信を行うステップにおいては、リザベーションセンターシステムにおいて、電話などの通信回線を介して顧客からの通信を受信し(S100)、顧客との間で通信が確立する(S101)。
【0042】
通信をした際にリザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーに渡すステップでは、顧客識別データがあるか否かを判定し(S102)、顧客識別データ受信手段が顧客識別データを検知する(S103)。顧客識別データを受信して、リザベーションセンターシステムの端末から管理サーバーに送信される(S104)。これらは瞬時の処理であり、こうした処理の間に、電話による通信であれば、電話に出たリザベーションセンターシステムのオペレーターが、顧客との会話などを行っている。
【0043】
次に、管理サーバとの間でデータ送受信を行い、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信するステップでは、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する(S105)。
【0044】
次いで管理サーバーにおいて顧客識別データを検知して、データベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信するステップでは、管理サーバーにおいて、データ処理プログラムが顧客識別データを検知・受領して(S106)、顧客識別データをキーにデータベースを参照し検索して(S107)、データベースに記憶される該当する予約客のデータを抽出する(S108)。
抽出された、該当する顧客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する(S109)。
【0045】
次に、管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させるステップでは、抽出された予約客のデータを、リザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる(S110)。図5は、表示される顧客(予約客)に関するデータが表示された画面の一例であり、画面はデータベースプログラムのアプリケーションプログラム自体が備える画面や、インターネット等を介して送信する場合にはHTMLファイルなどのWEBコンテンツデータ、WEBデータベースプログラムのコンテンツなどから構成されてもよい。
なお、実際にはリザベーションセンターシステムと管理サーバーとの間でのデータの授受は瞬時であり、予約客のデータが表示されるまでの時間は瞬時であり、電話の挨拶などの応対をしている間に表示させることができる。
【0046】
次いでオペレーターは、リザベーションセンターシステムにおいて予約データを受付可能かを参照し(S111)、参照の要求に従い、管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し(S112)、希望の予約日、店舗、スタッフ等に関するデータの抽出などを行う(S113)。
【0047】
予約受付可能であれば(S114)、リザベーションセンターシステムにおいて予約データを入力し、管理サーバーに送信させるステップと、管理サーバーに送信する(S115)。
図6は、予約を希望する店舗名と日時により、予約可能かどうかを確認する画面の一例を示し、図7は既に入っている予約表の出力された画面の一例を示す。図8は、顧客が希望するスタッフの予約・スケジュール状況を確認する画面の一例を示し、図9は希望する施術などを選択する画面の一例を示す。なお図10は、新規顧客のデータを入力する入力フォームの一例を示す。
【0048】
次いで、予約が完了すると、管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、データの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるステップに進む。
すなわち、予約データを管理サーバーのデータベースの予約テーブルに記憶すると共に(S116)、予約データに含まれる店舗名などに基づき、通知先の店舗等のデータの抽出を行い(S117)、データの送信先端末が識別されるので、管理サーバーに接続された該当する店舗の端末装置に対し、データを送信し(S118)、店舗等の端末装置において予約データを受信して表示が行われる(S119)。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、従来のように電話で気軽に予約が受け付けられる美容室等の予約受付において、受付そのものを一括して行うことにより、統一されたスマートな応対ができ、店舗のスタッフには直接言いにくいクレームや要望などを顧客が言うこともできる。さらに予約の受付を一括して行うようにすれば、予約状況の照会や各店舗の状況把握なども1か所でできるようになる。さらに予約状況と顧客の要望から、第1希望には沿えなくても他の店舗やスタッフを紹介したり、あるいは他の日時を薦めたりといった応対が可能になる。
さらにデータの一括管理により、予約受付のオペレーターは、各店舗やスタッフの予約状況や、顧客の希望の店舗や日時だけでなく、顧客の氏名、希望・担当のスタッフ、定番のヘアスタイルや施術などを瞬時に把握して応対ができるので、顧客満足度が飛躍的に向上する。
さらに美容室等の経営者にとっても、データの一括管理により店舗やスタッフの状況が瞬時に把握可能になる。
さらに、店舗側から検索して問い合わせたりしなくても、店舗やスタッフ自身の予約状況を知ることができ、予約が入ればすぐに伝達されるので、不安も解消され予定も組みやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムの基本的な構成を示すシステム構成図である。
【図2】管理サーバー及びリザベーションセンターシステムのブロック図である。
【図3】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図6】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図7】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図8】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図9】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図10】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容室等のデータ処理システムおよび美容室等のデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、美容室等の営業施設においては、店舗ごとに電話などにより予約を受け付けている。しかしながら、こうした方式では、たとえば複数の店舗があった場合に、ある店舗では希望日時に予約が入れられなくても、他の店舗では予約受付が可能ということもあるが、予約状況が一括して管理され、しかも瞬時にわかることができなければ、店舗はせっかくの営業機会を失ってしまうし、顧客の希望を満たすこともできない。
【0003】
ところで近年、コンピュータ・ネットワークや通信環境の発達に伴い、インターネットやLANなどに代表されるように、オンライン上での様々なデータ通信により、遠隔地同士でのデータのやりとりや、データベースを利用したデータの管理自体は、様々な分野で行われるようになっている。
【0004】
たとえば、特開平11−338952号「リアルタイム自動予約システム」においては、インターネットを経由した遠隔地からの予約が即時に確定でき、保安性が高く、経済的なシステムが開示されている。
これによれば、インターネットに接続された予約申込者のコンピュータと、パケット網に接続されたサービス提供者のコンピュータを、相互に接続する接続点に通信用のコンピュータを配置する。サービスの項目、予約受付可能なサービスの許容量、予約受付の記録、の各情報をサービス提供者のコンピュータに保存し、予約が受け付けられた時点で、サービスの許容量と予約受け付けの記録を更新するとともに、該コンピュータに保存されている情報を、サービス提供者が変更できる機能を用意し、情報の変化ないし予約の受け付けによって生じた予約状況の変化を、変化のあった時点で予約申込者に通達することができる。
しかしながら、ここに開示されている技術によっては、店舗ごとの予約以外の、各店舗のスタッフごと等に予約の管理をすることはできない。
また、コンピュータ通信により予約を行う顧客にしか対応ができない。
【0005】
あるいは、特開平11−296576号「理美容院用管理装置」においては、受付ブース、清算ブースを各別あるいは一体化したブースにおいて顧客情報や予約情報の入力業務および清算業務を各別あるいは同時に行うための第1のコンピュータPCと、セットブースにおいて顧客の施術歴情報や技術データの呼び出し、書き込みを行うための第2のコンピュータとを有し、各コンピュータはオンラインで接続されると共にデータを共有し、かつ、各ブースで表示する情報を各ブースで見るのに適した編集加工した理美容院用管理装置が開示されている。
これによれば、コンピュータPCを導入した理美容院において、顧客管理、予約管理、売上管理以外にも、顧客ごとの施術内容や技術内容についての管理は行うことは可能となる。
しかしながら、ここに開示されている技術は、理美容院のある店舗内におけるシステムであって、複数の店舗・スタッフの中から美容室や担当美容師等の予約状況に応じて予約をし、その他の情報を送受信すること、あるいは美容室等から顧客の個人情報や履歴、その他の情報を閲覧し管理等をすること等には対応していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、データベース等を用いた予約管理システムを、複数の店舗同士で接続したとしても、データの一元管理はできるものの、予約状況を把握するためには検索をその都度行わなければならないが、これをインターネットを介して顧客に行わせるのでは顧客に負担が生じるし、しかもインターネットに接続可能な顧客の予約しか受け付けられない。
そこで、従来のように電話で気軽に予約が受け付けられることが好ましいが、各店舗で電話で受け付けて、複数の店舗からの予約がバラバラに受け付けられるよりは、受付そのものを一括して行えるようにすることが望ましい。統一されたスマートな応対ができ、店舗のスタッフには直接言いにくいクレームや要望などを顧客が言うこともできる。さらに予約の受付を一括して行うようにすれば、予約状況の照会や各店舗の状況把握なども1か所でできることになる。
【0007】
ところで、このようなシステムを実現した場合にも、予約受付のオペレーターは、従来の技術によれば各店舗の予約状況などのデータを検索して、データを抽出したりする操作をしながら、電話で顧客の応対をしなければならない。
さらに、顧客には希望の店舗や日時だけでなく、希望する、あるいは担当のスタッフがいたり、定番のヘアスタイルや施術などがあったりするものである。これらを毎回問い合わせていたり、あるいは店舗に行ってから顧客が注文をしなければならないのでは不便であり、顧客の満足を得られない。さらに望ましくは、顧客が誰であっていつもどのような利用をしているのかなどを、オペレーターが把握して応対ができるならば顧客満足度が飛躍的に向上することは明らかである。
そこで、本発明においては、上記した様々の問題を解決することをその目的とする。
さらに、データを一元管理してスムーズな予約ができるようになっても、受け付けられた予約を各店舗側に伝達しなければ、予約状況はわからない。予約状況を店舗側から検索して問い合わせるなどしなければならないのでは、スタッフの負担も増え、しかもいつ予約が入るかわからないので不安である。しかもスタッフごとに、自分を指名する予約が先まで入っているかどうかは気になるし、予約が入ればすぐに伝達されるならば予定も組みやすくなる。
底で本発明においては、こうした様々な問題をも解決する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明においては、
美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、
予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成されるシステムであって、
前記の管理サーバーには、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベース、及び、
前記のデータベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うためのデータ処理プログラムと、
前記のリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する顧客識別データ受信手段と、
顧客識別データを検知して、前記のデータベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する予約客データ送信手段と、前記のリザベーションセンターシステムからの予約データを受信する予約データ受信手段とが備えられ、
前記のリザベーションセンターシステムには、
顧客との間で通信を行う通信手段と、
顧客が通信回線を介して予約を行うための通信をした際に顧客識別データを受信して、前記の予約データ受信手段に渡す顧客識別データ受信手段と、
前記の管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる予約客データ表示手段と、
管理サーバとの間でデータ送受信を行うデータ送受信手段とが備えられたことを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0009】
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の発明において、
前記の顧客識別データは、ナンバーディスプレイを用いたものであることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0010】
また、上記課題を解決するため、請求項3に記載の発明においては、
請求項1または2に記載の発明において、
前記の予約客データ表示手段に表示されるデータは、前記のデータベースに記憶される予約客のカルテデータであることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0011】
また、上記課題を解決するため、請求項4に記載の発明においては、
請求項3に記載の発明において、
前記の予約客のカルテデータには、顧客のカット履歴、指定ヘアスタイル、その他の情報が含まれることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0012】
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明においては、
請求項3または4に記載の発明において、
前記の予約客のカルテデータには、担当スタッフに関する情報が含まれており、データベースのスタッフテーブルに記憶される、スタッフごとの出勤日・出勤時間等の情報を参照して予約データを管理サーバーに送信することが可能なことを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0013】
また、上記課題を解決するため、請求項6に記載の発明においては、
請求項1〜5に記載の発明において、
前記の管理サーバーに備えられ、データベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うデータ処理プログラムは、管理サーバーに接続される各店舗に備えられた端末装置に対し、管理サーバーにおいて受信した予約データを含むデータを送信して端末装置に表示させることを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するため、請求項7に記載の発明においては、
請求項1〜6に記載の発明において、
管理サーバーに備えられる、前記データベースの予約テーブルは、店舗ごとの予約のほか、各店舗のスタッフごとに予約の管理をすることが可能なことを特徴とする、美容室等のデータ処理システムであることを特徴としている。
【0015】
また、上記課題を解決するため、請求項8に記載の発明においては、
美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成されるシステムを用いて、
前記のリザベーションセンターシステムにおいて、通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、顧客との間で通信を行うステップと。
通信をした際にリザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーに渡すステップと、
管理サーバ音の間でデータ送受信を行い、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信するステップと、
管理サーバーにおいて顧客識別データを検知して、データベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信するステップと、
管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させるステップと、
リザベーションセンターシステムにおいて予約データを入力し、管理サーバーに送信させるステップと、
管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、データの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるステップと、
を含む処理を行うことを特徴とする、美容室等のデータ処理方法であることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係るシステムの基本的な構成の一例をを示すシステム構成図である。
本発明のシステムは、美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成される。
美容室等のセンターは、特に複数の店舗を有する美容室等の予約その他のデータ管理を一括して行うための機能を備え、管理サーバーはデータの管理やデータ処理を行うものである。データベースに記憶されるデータは、インターネットやLAN、専用線などの通信手段を介して、各店舗等に備えられる端末からアクセス可能にされている。
【0017】
リザベーションセンターは、センターにおいて、顧客からの予約を受け付けて、データベースにデータを記憶したり、データベースに記憶されているデータを照会したりするために、管理サーバーと接続されている。
リザベーションセンターシステムは、電話回線を介して、顧客からの通信により予約などを受け付けるが、電話を利用する形態においては、電話を受信する電話装置と、オペレーターがデータを閲覧したり操作をしたりするためのコンピュータ装置などの端末装置と、電話回線に接続するためのモデムあるいはルーターなどの通信制御装置とから構成されている。
なお、本明細書においては主として顧客からの通信は、電話により着信することが想定されているが、ファクシミリ、電子メール、その他の通信手段を利用することもでき、あるいはこれらを併用することもできる。顧客を識別する顧客識別データをコンピュータ装置において受信可能な構成であれば、様々な機器構成を採用することができる。
【0018】
管理サーバーとリザベーションセンターシステムとは、物理的に同一の場所や、一体となって構成される装置群として構成されてもよいが、遠隔地においてそれぞれ設置されていてもよい。
管理サーバーとリザベーションセンターシステムとは、ケーブル、LAN、専用線、あるいはインターネット等の通信手段を介して接続されていてもよい。
【0019】
ここで、本発明において通信手段には、インターネットをはじめとして、専用線により接続されたネットワーク形態や、企業内LAN、企業間LAN、WANなどの形態を広く含む。
またここで用いられる通信回線の形態には、有線通信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Bluetoothなどを用いた形態を含む。
【0020】
次に、管理サーバーに接続されている店舗等の端末装置としては、通常、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ端末が用いられる。
コンピュータ端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備える。またインターネットに代表されるコンピュータネットワークに接続詞、データの送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフトウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムや、オペレーティングシステム(OS)を備えることが通常の形態である。
この他、端末装置には、インターネット等に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめとする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネットTV、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネットワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含むこともできる。
【0021】
次に、本発明の管理サーバーは、通常は、アプリケーションサーバー、データベースサーバー、認証サーバー、WEBサーバー、その他必要に応じメールサーバー、その他の各種装置により構成される。
これらの各サーバーは、物理的に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からなる形態、あるいはネットワークを介して接続される物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様の機能が実現されるならば、様々な形態を含む。
【0022】
本発明の管理サーバーに接続されて、記憶手段、制御手段、入力手段、出力手段、表示手段などを備えたコンピュータ装置などのシステム管理者の端末装置が備えられることが通常の形態である。
システム管理者の端末装置は、CPU、RAM、ROMなどのシステムの制御手段等を有し、クライアントコンピュータとの間でデータを送受信するデータ送受信手段、クライアントコンピュータからのリクエストによりデータベース上のデータを検索する検索手段、データを保存するためのHDDなどの記憶手段、データを出力する出力手段、サーバコンピュータやデータベースのメンテナンス等を行うため必要なCRTや液晶ディスプレイなどの表示手段、キーボードなどの入力手段などにより構成される。
【0023】
図2は、管理サーバーおよびリザベーションセンターシステムの機能の一例を示すブロック図である。ブロック図においては、本発明において必須の機能を図示している。特に図示しないが、この他に様々な機能を備えることができる。
一例としては、店舗等の端末装置、管理者やリザベーションセンターシステムの端末装置からアクセスしてデータの検索・閲覧等するためのコンテンツデータ及びプログラムを記憶する記憶手段や、記憶されたデータを検索・閲覧する際に端末装置の画面に表示されるコンテンツデータ、これらをデータ処理のために操作する各種のプログラムなどである。
【0024】
その他のプログラムの一例としては、端末装置からの検索要求に応答してデータベース等に記憶されたデータを検索・抽出するプログラムや、抽出されたデータをWEB上に表示可能なHTMLファイル等として生成するプログラム、顧客端末から送信されたデータをデータベース等に記憶させるプログラム、サーバーシステムに接続された入力手段やコンピュータネットワークを経由して入出力されるデータを送受信・記憶等させるプログラム、電子掲示板等によりデータの書き込み・記憶・ファイル生成等を行うプログラム、WEB上のファイルから電子メールを送信等するためのプログラム、その他のプログラムを含むことができる。
【0025】
初めに、管理サーバーについて説明する。
前記の管理サーバーには、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースが備えられている。
前記データベースは、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納する構成とする。また、この他のデータを格納することも可能である。
これらは関係データベース等により構成されるもので、ここでは仮に、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルとしたが、同様のデータを格納し、検索等によりデータの抽出等ができる形態であれば、データベースの構造は様々な形態とすることが可能である。
【0026】
顧客テーブルは、顧客の氏名、住所、年齢、性別、電子メールアドレスなどの個人属性のほか、Webサイトでの閲覧や予約等の履歴、美容院等の利用履歴、あるいはカットする際の指定のヘアスタイルや、その他の情報を格納することができる。
また、IDやパスワード等を付与する場合には、これらの情報をデータベースに記憶しておくことができる。
【0027】
店舗テーブルは、会社名、店舗名、住所、電話番号、電子メールアドレス、その他の各種情報を格納することができる。
またスタッフテーブルには、各店舗ごとの、美容師などスタッフに関する情報を登録しておくものである。また各スタッフごとの勤務日、勤務時間や、その他の情報を格納しておくことができる。
料金テーブルは、各店舗ごとの料金を、サービス内容ごとに格納するためのものであり、さらには曜日別、時間帯別、スタッフ別等の料金を設定し格納しておくことができる。
また予約テーブルは、各店舗ごと、さらにはスタッフごとに、日付及び時間帯ごとに予約状況に関する情報を格納しておくためのものである。
【0028】
さらに、顧客に関する情報としては、利用者の電子メールアドレスや、氏名、住所、その他の属性情報や、課金をする場合のカード番号などがあげられる。
その他にも、顧客に関する情報が、送信先である利用者端末の機種名および端末の番号を示すデータ等を含むことができる。顧客端末として、携帯電話、PHS、ファクシミリ装置、電子メールを送受信可能な携帯情報端末等を用いることができる。
【0029】
次に、管理サーバーは、前記のデータベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うためのデータ処理プログラムを備えている。
データの検索・閲覧などをする場合には、関係データベースなどのデータベースプログラムを利用することができる。
なお、本発明の望ましい形態として、データ処理プログラムは、後述する処理に示されるように、顧客を識別する顧客識別データに基づき、データの検索・抽出や、店舗等の端末装置へのデータの送信・表示、リザベーションセンター・システムへのデータの送信・表示を自動的に行うようにする機能を備えていることが望ましい。
また、データ処理プログラムは管理サーバーに記憶されて備えられ、前記の各データベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続される各店舗に備えられた端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行う。これにより、リザベーションセンターが受け付けた予約は管理サーバーにおいて一元的に管理されるだけでなく、受け付けられた予約に関連する店舗に即座に通知をすることができる。
なお、プログラムの詳細な機能および処理の流れについては後述する。
【0030】
またデータベースプログラムを、インターネット等を介して利用可能にするWEBコンテンツデータとデータベースプログラムとして構成することもできる。この場合にコンテンツデータには、HTMLファイル、XMLファイルなどのWEB上に表示されるデータファイルや、C−HTMLファイルなどのWEBサイトにアクセス可能な携帯電話等に表示されるデータファイルなどが含まれる。
また、これらのファイルに挿入されるなどして表示又は出力される、文字データファイル、音声データファイル、画像データファイル、動画像データファイル、アニメーションデータファイル,その他の様々なコンテンツデータを記憶することもできる。
【0031】
次に、管理サーバーは、前記のリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する顧客識別データ受信手段を備えている。
顧客識別データは、顧客を識別することのできる数字、記号、符号、その他の識別可能なデータであれば何でもよい。発信者の電話番号通知、ナンバーディスプレイを用いたものであることが好ましい。さらに予約客からの電話を受け付けたリザベーションシステムにおいては、図1に示すようにモデムやルーター等の通信接続機器を介して、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置と接続されていることにより、発信者の回線番号(電話番号)を特に意識して操作することなく自動的にコンピュータ装置において受信することができ、さらに管理サーバーに即座に通知することができるからである。
リザベーションセンターにおいて受信した顧客識別データが管理サーバーに送信され、これを管理サーバーの顧客識別データ受信手段が受信することにより、データ処理プログラムがデータの検索・抽出などを行う。
【0032】
また管理サーバーは、顧客識別データを検知して、前記のデータベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する予約客データ送信手段を備えている。
すなわち、リザベーションセンターシステムから、前記の顧客識別データが好ましくは自動的に通知され、これを検索キーとしてデータベースから該当する顧客に関するデータを検索・抽出する。その結果、その顧客に関するデータ、過去の予約や、ヘアスタイル・施術その他の履歴、担当スタッフ、新規予約の入力画面、などのデータをリザベーションシステムに表示させる。
また該当するデータのない顧客、すなわち始めての顧客である場合には、新規顧客データの入力画面などがリザベーションセンターシステムのオペレーターの端末画面に表示されるようにすることもできる。
【0033】
予約客データ表示手段に表示されるデータは、前記のデータベースに記憶される予約客のカルテデータなどであり、さらに詳細な一例としては、顧客のカット履歴、指定ヘアスタイル、その他の情報が含まれるものである。また担当スタッフに関する情報を含み、データベースのスタッフテーブルに記憶される、スタッフごとの出勤日・出勤時間等の情報を参照して、リザベーションセンターシステムのオペレーターがこれらを確認しつつ、予約データを入力して管理サーバーに送信することもできる。
【0034】
また管理サーバーは、リザベーションセンターシステムからの予約データを受信する予約データ受信手段を備えている。
リザベーションセンターシステムの端末装置においてオペレーターが入力した顧客の予約日、時間、予約店舗、担当スタッフなどのデータは、管理サーバーにおいて受信され、データベースの予約テーブルは、店舗ごとの予約のほか、各店舗のスタッフごとに予約の管理をすることできる。
【0035】
次に、リザベーションセンターシステムについて説明する。
リザベーションセンターシステムは、顧客との間で通信を行う通信手段を備えている。通信手段は、通信回線と、図1に示すようなモデムやルーター等の通信接続機器、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置と接続するためのケーブルなどにより構成される。必要に応じ、インターネットに代表されるコンピュータ装置等を用いた通信手段、ファクシミリによる通信、その他の通信機器を利用することができる。
【0036】
次に、リザベーションセンターシステムは、顧客が通信回線を介して予約を行うための通信をした際に顧客識別データを受信して、前記の予約データ受信手段に渡す顧客識別データ受信手段を備えている。
リザベーションセンターにおいて電話回線を通じて予約を受け付ける代表的な形態においては、発信者の電話番号通知、ナンバーディスプレイを用いたものであることが好ましい。発信者が特に意識をすることもなく、予約客(発信者)を識別するデータを送信可能だからである。
また、ファクシミリにより予約を受け付ける場合にも、顧客識別データとして回線番号などを用いることができ、電子メールにより予約を受け付ける場合には電子メールアドレスなどを利用することができる。さらに、予約客の会員番号など、あらかじめ定める所定の顧客識別データを、予約客が入力する(たとえばプッシュ式の電話や、インターネットを介してのWEBサイトでの入力などにより)方式を採用、あるいは併用してもよい。
【0037】
また、リザベーションセンターシステムは、管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる予約客データ表示手段を備えている。
データ表示手段は、オペレーターの端末装置のディスプレイなどである。
【0038】
また、リザベーションセンターシステムは、管理サーバとの間でデータ送受信を行うデータ送受信手段を備えている。データ送受信手段は、LANやインターネット、専用線などのように、主として遠隔地を結ぶ通信手段であってもよいが、同一場所に用いられる場合には、機器同士を接続するための各種のデータ通信用ケーブルであればよい。またBluetoothなどの無線通信接続や無線LANなどであってもよい。さらにリザベーションセンターシステムの端末装置あるいはサーバー装置と、管理サーバーのサーバー装置等が物理的に一体に構成されている形態など、装置内においてデータのやりとりを行うバスなどであってもよい。
【0039】
これらの手段を通じて、前記データベースに格納される情報は、常に最新情報を保つことができ、あるいは最新情報を参照して確認することが可能となる。
以上、詳細に説明したが、本発明は、前記の実施例の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であることはいうまでもない。
さらに、本明細書において手段とは、必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も包む。
さらに、一つの手段あるいはステップの機能が、二つ以上の物理的手段により実現されてもよく、二つ以上の手段あるいはステップの機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0040】
以下、本発明の基本的な処理の流れについて説明する。
図3及び図4は、本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。なおここに示す処理の流れは一例であって、これに限定されるものではない。
【0041】
初めに、前記のリザベーションセンターシステムにおいて、通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、顧客との間で通信を行うステップにおいては、リザベーションセンターシステムにおいて、電話などの通信回線を介して顧客からの通信を受信し(S100)、顧客との間で通信が確立する(S101)。
【0042】
通信をした際にリザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーに渡すステップでは、顧客識別データがあるか否かを判定し(S102)、顧客識別データ受信手段が顧客識別データを検知する(S103)。顧客識別データを受信して、リザベーションセンターシステムの端末から管理サーバーに送信される(S104)。これらは瞬時の処理であり、こうした処理の間に、電話による通信であれば、電話に出たリザベーションセンターシステムのオペレーターが、顧客との会話などを行っている。
【0043】
次に、管理サーバとの間でデータ送受信を行い、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信するステップでは、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する(S105)。
【0044】
次いで管理サーバーにおいて顧客識別データを検知して、データベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信するステップでは、管理サーバーにおいて、データ処理プログラムが顧客識別データを検知・受領して(S106)、顧客識別データをキーにデータベースを参照し検索して(S107)、データベースに記憶される該当する予約客のデータを抽出する(S108)。
抽出された、該当する顧客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する(S109)。
【0045】
次に、管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させるステップでは、抽出された予約客のデータを、リザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる(S110)。図5は、表示される顧客(予約客)に関するデータが表示された画面の一例であり、画面はデータベースプログラムのアプリケーションプログラム自体が備える画面や、インターネット等を介して送信する場合にはHTMLファイルなどのWEBコンテンツデータ、WEBデータベースプログラムのコンテンツなどから構成されてもよい。
なお、実際にはリザベーションセンターシステムと管理サーバーとの間でのデータの授受は瞬時であり、予約客のデータが表示されるまでの時間は瞬時であり、電話の挨拶などの応対をしている間に表示させることができる。
【0046】
次いでオペレーターは、リザベーションセンターシステムにおいて予約データを受付可能かを参照し(S111)、参照の要求に従い、管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し(S112)、希望の予約日、店舗、スタッフ等に関するデータの抽出などを行う(S113)。
【0047】
予約受付可能であれば(S114)、リザベーションセンターシステムにおいて予約データを入力し、管理サーバーに送信させるステップと、管理サーバーに送信する(S115)。
図6は、予約を希望する店舗名と日時により、予約可能かどうかを確認する画面の一例を示し、図7は既に入っている予約表の出力された画面の一例を示す。図8は、顧客が希望するスタッフの予約・スケジュール状況を確認する画面の一例を示し、図9は希望する施術などを選択する画面の一例を示す。なお図10は、新規顧客のデータを入力する入力フォームの一例を示す。
【0048】
次いで、予約が完了すると、管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、データの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるステップに進む。
すなわち、予約データを管理サーバーのデータベースの予約テーブルに記憶すると共に(S116)、予約データに含まれる店舗名などに基づき、通知先の店舗等のデータの抽出を行い(S117)、データの送信先端末が識別されるので、管理サーバーに接続された該当する店舗の端末装置に対し、データを送信し(S118)、店舗等の端末装置において予約データを受信して表示が行われる(S119)。
【0049】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、従来のように電話で気軽に予約が受け付けられる美容室等の予約受付において、受付そのものを一括して行うことにより、統一されたスマートな応対ができ、店舗のスタッフには直接言いにくいクレームや要望などを顧客が言うこともできる。さらに予約の受付を一括して行うようにすれば、予約状況の照会や各店舗の状況把握なども1か所でできるようになる。さらに予約状況と顧客の要望から、第1希望には沿えなくても他の店舗やスタッフを紹介したり、あるいは他の日時を薦めたりといった応対が可能になる。
さらにデータの一括管理により、予約受付のオペレーターは、各店舗やスタッフの予約状況や、顧客の希望の店舗や日時だけでなく、顧客の氏名、希望・担当のスタッフ、定番のヘアスタイルや施術などを瞬時に把握して応対ができるので、顧客満足度が飛躍的に向上する。
さらに美容室等の経営者にとっても、データの一括管理により店舗やスタッフの状況が瞬時に把握可能になる。
さらに、店舗側から検索して問い合わせたりしなくても、店舗やスタッフ自身の予約状況を知ることができ、予約が入ればすぐに伝達されるので、不安も解消され予定も組みやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムの基本的な構成を示すシステム構成図である。
【図2】管理サーバー及びリザベーションセンターシステムのブロック図である。
【図3】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の基本的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図6】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図7】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図8】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図9】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
【図10】本発明の実施形態における端末装置の画面の一例を示す画面イメージ図である。
Claims (8)
- 美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、
予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成されるシステムであって、
前記の管理サーバーには、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベース、及び、
前記のデータベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うためのデータ処理プログラムと、
前記のリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信する顧客識別データ受信手段と、
顧客識別データを検知して、前記のデータベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信する予約客データ送信手段と、前記のリザベーションセンターシステムからの予約データを受信する予約データ受信手段とが備えられ、
前記のリザベーションセンターシステムには、
顧客との間で通信を行う通信手段と、
顧客が通信回線を介して予約を行うための通信をした際に顧客識別データを受信して、前記の予約データ受信手段に渡す顧客識別データ受信手段と、
前記の管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させる予約客データ表示手段と、
管理サーバとの間でデータ送受信を行うデータ送受信手段とが備えられたことを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 請求項1に記載の発明において、
前記の顧客識別データは、ナンバーディスプレイを用いたものであることを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 請求項1または2に記載の発明において、
前記の予約客データ表示手段に表示されるデータは、前記のデータベースに記憶される予約客のカルテデータであることを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 請求項3に記載の発明において、
前記の予約客のカルテデータには、顧客のカット履歴、指定ヘアスタイル、その他の情報が含まれることを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 請求項3または4に記載の発明において、
前記の予約客のカルテデータには、担当スタッフに関する情報が含まれており、データベースのスタッフテーブルに記憶される、スタッフごとの出勤日・出勤時間等の情報を参照して予約データを管理サーバーに送信することが可能なことを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 請求項1〜5に記載の発明において、
前記の管理サーバーに備えられ、データベースを参照してデータの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるデータ処理を行うデータ処理プログラムは、管理サーバーに接続される各店舗に備えられた端末装置に対し、管理サーバーにおいて受信した予約データを含むデータを送信して端末装置に表示させることを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 請求項1〜6に記載の発明において、
管理サーバーに備えられる、前記データベースの予約テーブルは、店舗ごとの予約のほか、各店舗のスタッフごとに予約の管理をすることが可能なことを特徴とする、美容室等のデータ処理システム。 - 美容室のセンター等に設置され、情報を閲覧・管理等するための管理サーバーと、予約客からの電話を受け付けるリザベーションセンターシステムとから構成されるシステムを用いて、
前記のリザベーションセンターシステムにおいて、通信回線を介して予約を行うための顧客からの通信を受け、顧客との間で通信を行うステップと。
通信をした際にリザベーションセンターシステムにおいて顧客識別データを受信して、管理サーバーに渡すステップと、
管理サーバ音の間でデータ送受信を行い、管理サーバーにおいてリザベーションセンターシステムからの顧客識別データを受信するステップと、
管理サーバーにおいて顧客識別データを検知して、データベースに記憶される該当する予約客のデータをリザベーションセンターシステムに送信するステップと、
管理サーバーから受信した予約客のデータをリザベーションセンターシステムが備える表示手段に表示させるステップと、
リザベーションセンターシステムにおいて予約データを入力し、管理サーバーに送信させるステップと、
管理サーバーにおいて、顧客テーブル、店舗テーブル、スタッフテーブル、料金テーブル、予約テーブルを含むデータを格納するデータベースを参照し、予約データを記憶すると共に、データの抽出等を行い、管理サーバーに接続された端末装置に対し、データを送信し表示させるステップと、
を含む処理を行うことを特徴とする、美容室等のデータ処理方法。
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