JP2004028943A - キャスク及びキャニスタの切断方法 - Google Patents

キャスク及びキャニスタの切断方法 Download PDF

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浅田 和雄
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重 隆司
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Abstract

【課題】キャスク及びキャニスタの切断方法において、キャニスタからの高放射能物質の取り出し作業を容易に行うことで作業性の向上を図る。
【解決手段】胴部12の下端部に底部13を複数の締結ボルト16により着脱可能に固定し、上部開口17を一次蓋14及び二次蓋15により閉止可能に構成し、胴部12の外側に吊り上げ用のトラニオン18,19を固定する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼を終えた使用済燃料集合体などの放射性廃棄物がキャニスタに収容され、このキャニスタを収納するキャスク、並びにキャニスタの切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
核燃料サイクルの終期にあって、燃焼を終えて使用できなくなった核燃料集合体を使用済燃料集合体と称するが、この使用済燃料集合体はFPなどの高放射能物質を含んでおり、熱的に冷却する必要があることから、キャニスタに収容された状態で輸送/貯蔵用キャスクで輸送され、中間貯蔵施設の冷却ピットで約40〜60年間冷却状態で貯蔵される。その後、この使用済燃料集合体は、貯蔵用キャスクから輸送用キャスクに移され、トレーラ等で再処理施設に搬送貯蔵される。
【0003】
この場合、キャスク内には、高放射能物質を収容することとなるため、キャニスタ及びキャスクの密封には高い信頼性が要求される。一般に、このキャニスタは、使用済燃料集合体を収容するキャビティが形成された底付の胴本体と、この胴本体の上部開口を閉止する一次蓋及び二次蓋とから構成されており、キャニスタ内に高放射能物質を収容した後は、この一次蓋及び二次蓋が溶接によって胴本体に固定されている。従って、高放射能物質をキャスクで所定期間貯蔵した後、使用済燃料集合体を再処理する場合、輸送/貯蔵用キャスクの蓋を取り外した後、キャニスタの胴本体から一次蓋及び二次蓋を取り外し、内部の高放射能物質を燃料ピットに移している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した輸送/貯蔵用キャスクのキャニスタに収容された高放射能物質を再処理施設の燃料ピットに移しかえる場合、従来は、輸送/貯蔵用キャスクの蓋を取り外して上部を開放した状態で、キャニスタの一次蓋及び二次蓋を取り外し、内部の高放射能物質を取り出している。ところが、キャニスタは高い密封性を確保することから、胴本体に一次蓋及び二次蓋が溶接によって固定されており、キャスクの上方開口部からこの溶接部を除去して各蓋を取り外さなければならない。従って、狭い領域での作業となり、この開封作業が困難なものとなってしまうと共に、2つの蓋の各溶接部を除去しなければならず長い作業時間を要してしまい、作業性がよくないという問題がある。また、キャニスタを輸送/貯蔵用キャスクから取り出し、水中でキャニスタの開封作業を行うことも考えられるが、収容された高放射能物質の熱量増加の問題から望ましいものではない。
【0005】
本発明はこのような問題を解決するものであり、キャニスタからの高放射能物質の取り出し作業を容易に行うことで作業性の向上を図ったキャスク及びキャニスタの切断方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明のキャスクは、放射性廃棄物を収容するキャスクにおいて、筒状の胴部と、該胴部の下端部に着脱自在に装着された底部と、前記胴部の上部開口を閉止するように固定される蓋部とを具えたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の発明のキャスクでは、前記底部は前記胴部の下端部にボルト締結されたことを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明のキャスクでは、前記胴部の下部内壁面に作業空間部が形成されたことを特徴としている。
【0009】
請求項4の発明のキャスクでは、前記作業空間部は前記下部内壁面の全周にわたって形成されたことを特徴としている。
【0010】
請求項5の発明のキャスクでは、前記胴部に上下を反転させるトラニオンが設けられたことを特徴としている。
【0011】
請求項6の発明のキャスクでは、内部にキャニスタが収納され、該キャニスタ内に上部ノズル及び下部ノズルに支持された複数の使用済燃料棒がバケットを介して収容されたことを特徴としている。
【0012】
請求項7の発明のキャスクでは、前記上部ノズル及び下部ノズルに吊り具が設けられたことを特徴としている。
【0013】
請求項8の発明の発明のキャニスタの切断方法は、放射性廃棄物を収容した状態でキャスクに収納されるキャニスタにおいて、前記キャスクの上下を反転させて底部を上方に位置させ、胴部から底部を取り外して開放した状態で、該キャスク内に切断工具を挿入して前記キャニスタの側部を全周にわたって切断することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
図1に本発明の一実施形態に係るキャスクの概略、図2にキャニスタの切断作業を表す概略、図3に使用済燃料集合体の取出作業を表す概略、図4に燃料集合体吊り工具の概略、図5に図4のV−V断面を示す。
【0016】
本実施形態において、図1に示すように、貯蔵(あるいは輸送)用キャスク11は、胴部12と、底部13と、キャスクの一次蓋14及びキャスクの二次蓋15とから構成されている。即ち、胴部12は円筒形状をなし、この胴部12の下端部に円盤形状をなす底部13が複数の締結ボルト16により固定され、着脱可能となっている。また、胴部12の上部開口17には一次蓋14及び二次蓋15が図示しない締結ボルトにより固定され、着脱可能となっている。更に、胴部12の外側にはキャスク11を吊り上げるための上部トラニオン18及び下部トラニオン19が固定されている。
【0017】
このキャスク11は、内部にキャニスタ21を収納するキャビティ20が形成されている。このキャニスタ21は、底部を有する胴本体22と、この胴本体22の上部開口23を閉止するように溶接により固定されるキャニスタの一次蓋24及び二次蓋25とから構成されている。そして、キャニスタ21の内部に形成されたキャビティ26に、使用済燃料集合体Fを収容可能となっている。
【0018】
この場合、キャビティ26には使用済燃料集合体Fを所定の位置に収容するためのバスケット27が設けられており、このバスケット27は細長い四角筒形状をなす多数のセル28により構成されている。一方、この使用済燃料集合体Fは上部ノズル29と下部ノズル30との間に多数の燃料棒fが支持されて構成され、バスケット27のセル28内に収納されている。そして、上部ノズル29には、図示しないが、使用済燃料集合体Fをキャニスタ21のセル28内に収納するときに吊り上げるための吊り具が形成されている。また、下部ノズル30には、図4及び図5に示すように、使用済燃料集合体Fをキャニスタ21のセル28から取り出すときに吊り上げるための吊り具31及びガイド孔32が形成されている。
【0019】
そして、キャスク11にて、胴部12の下部内壁面には全周にわたってリング形状をなす空間部33が形成されている。この空間部33は、キャスク11の上下を反転させて底部13を上方に位置させ、胴部12から底部13を取り外して開放した状態で、上方からキャニスタ切断用の切断工具T(図2参照)を挿入し、キャニスタ21の胴本体22の上側部を切断する作業空間部として利用するものである。そのため、空間部33は、キャスク11のキャビティ20にキャニスタ21を収納した状態で、このキャニスタ21の底部の下方位置まで連続している。なお、図示しないが、キャスク11にて、胴部12の上部内壁面には全周にわたってリング形状をなす点検用の作業空間部が形成されている。
【0020】
従って、キャスク11内に使用済燃料集合体Fを貯蔵する場合、まず、水中にキャニスタ21を沈めて胴本体22に使用済燃料集合体Fを収容し、次に、上部開口23に一次蓋24を嵌合して地上に吊り上げ、一次蓋24を溶接により胴本体22に固定した後、図示しないドレンパイプ等を用いて内部の水を排除すると共に、ヘリウムガスを充填して正圧状態とする。そして、キャニスタ21の胴本体22にて、一次蓋24の上に二次蓋25を嵌合して溶接により固定し、一次蓋24と二次蓋25との間にヘリウムガスを充填して圧力障壁を形成する。そして、内部に使用済燃料集合体Fが密封されたキャニスタ21をキャスク11に収納し、上部開口17に一次蓋14をボルトにより固定すると共に、二次蓋15をボルトにより固定する。
【0021】
このようなキャスク11への使用済燃料集合体Fの貯蔵作業時に、キャニスタ21に使用済燃料集合体Fを収容し、胴本体22の上部開口23に一次蓋24及び二次蓋25を溶接により固定した後、この胴本体22と各蓋24,25との溶接が良好に行われて適正な密封状態が確保されているかどうか、例えば、非破壊試験により検査する。そして、胴本体22と各蓋24,25との溶接が不良であった場合、胴本体22と一次蓋24及び二次蓋25との溶接部を除去してこの蓋24,25を取り外し、使用済燃料集合体Fを別のキャニスタ21に入れ換え、再度、一次蓋24及び二次蓋25による密封作業を行う。
【0022】
また、使用済燃料集合体Fは高放射能物質を含んで熱的に冷却する必要があることから、キャニスタ21に収容された状態で貯蔵用キャスク11(またはコンクリートキャスク)に収納され、中間貯蔵施設で約40〜60年間冷却状態で貯蔵される。その後、この使用済燃料集合体Fは、貯蔵用キャスク11から他のキャスクに移され、トレーラ等で再処理施設に搬送される。再処理施設では、貯蔵用キャスク11の一次蓋14及び二次蓋15をを取り外した後、前述と同様に、キャニスタ21の胴本体22から一次蓋24及び二次蓋24を取り外し、内部の使用済燃料集合体Fを燃料ピットに移す。
【0023】
この貯蔵用キャスク11に収容されたキャニスタ21内から使用済燃料集合体Fを取り出す場合、キャスク11の上下を反転させて胴部12から底部13を取り外し、キャニスタ21の底部を切断して開放した状態で、使用済燃料集合体Fを上方に吊り上げて取り出すようにしている。このときに用いる燃料集合体吊り工具において、図4及び図5に示すように、水平基板41の下面には四方に位置して取付ブラケット42が固定され、各取付ブラケット42にクランプ43が回動自在に装着されている。また、水平基板41の中央部はエアシリンダ44が装着され、下方に延出する駆動ロッド45の先端部には円盤状の開閉用カム46が固定されている。また、水平基板41の下面には2つの対向するクランプ43の外側に位置してガイドロッド47が垂下して固定されている。
【0024】
従って、図示しないクレーン装置により水平基板41を下降し、ガイドロッド47の下端部を下部ノズル30のガイド孔32に挿入することで位置決めし、エアシリンダ44により駆動ロッド45を下降して開閉用カム46により各クランプ43を外側に回動することで、この各クランプ43により下部ノズル30の各吊り具31を係止することができ、この状態で、水平基板41を上昇することで、下部ノズル30を介して使用済燃料集合体Fの燃料棒fを上昇してキャニスタ21のバスケット26から取り出すことができる。
【0025】
ここで、キャニスタ21の胴本体22から使用済燃料集合体Fを取り出すために、キャスク11及びキャニスタ21を開放する作業について説明する。
【0026】
図1に示すように、キャニスタ21に使用済燃料集合体Fが収容されて一次蓋24及び二次蓋25が固定され、このキャニスタ21がキャスク11に収納されて一次蓋14及び二次蓋15が固定された状態で、まず、図示しないクレーン装置の吊りワイヤを各トラニオン18,18に掛止して吊り上げ、このキャスク11の上下を反転させて底部13を上方に位置させる。次に、締結ボルト16を弛緩し、胴部12から底部13を取り外して開放する。
【0027】
すると、図2に示すように、キャスク11の胴部12の内壁面とキャニスタ21の外壁面との間に形成されたリング形状の空間部33が視認でき、この空間部33はキャニスタ21の底部の下方位置まで連続している。従って、キャスク11を貯溜水槽内に沈めてから、切断工具Tを下降してこの空間部33に挿入し、先端部をキャニスタ21における底部の下方位置で停止する。そして、切断工具Tを作動して空間部33内をキャニスタ21の周方向に沿って移動することで、切断工具Tによりキャニスタ21の胴本体22の下部を全周にわたって切断し、開放することができる。
【0028】
そして、キャニスタ21の切断作業が、貯蔵用キャスク11への使用済燃料集合体Fの貯蔵作業時に、キャニスタ21における一次蓋24及び二次蓋25の密封不良による切断作業であった場合には、切断したキャニスタ21の胴本体22から使用済燃料集合体Fを取り出して別のキャニスタ21に入れ換え、再度、一次蓋24及び二次蓋25による密封作業を行う。また、このキャニスタ21の切断作業が、貯蔵用キャスク11に収容した使用済燃料集合体Fを中間貯蔵施設で約40〜60年間冷却貯蔵した後、この使用済燃料集合体Fを再処理するための切断作業であった場合には、切断したキャニスタ21の胴本体22から使用済燃料集合体Fを取り出して再処理施設のプールで貯蔵する。
【0029】
即ち、図3及び図4に示すように、キャスク11内のキャニスタ21の底部が開放された状態で、図示しないクレーン装置により燃料集合体吊り工具を下降し、ガイドロッド47を下部ノズル30のガイド孔32に挿入し、エアシリンダ44により開閉用カム46を下降して各クランプ43により下部ノズル30の各吊り具31を係止する。そして、この状態で水平基板41を上昇することで、下部ノズル30を介して使用済燃料集合体Fを上昇し、キャニスタ21のバスケット26から取り出すことができる。
【0030】
なお、上述したキャニスタ切断用の切断工具Tは、例えば、放電加工機、レーザ切断機、プラズマ切断機、切削刃などを用いた機械加工機などを適用すればよいものであり、切断工具Tは何ら限定されるものではない。
【0031】
このように本実施形態のキャスク11にあっては、胴部12の下端部に底部13を複数の締結ボルト16により着脱可能に固定し、上部開口17を一次蓋14及び二次蓋15により閉止可能に構成し、胴部12の外側に吊り上げ用のトラニオン18,19を固定している。
【0032】
従って、貯蔵用キャスク11に収容されたキャニスタ21内から使用済燃料集合体Fを取り出すには、キャスク11の上下を反転させ、締結ボルト16を弛緩して胴部12から底部13を取り外し、キャニスタ21の底部を切断して開放することで、収容した使用済燃料集合体Fを取り出すことができ、一次蓋24及び二次蓋25の溶接部を除去する必要はなく、キャニスタ21の切断作業が容易となり、且つ、作業時間も短縮されることとなり、キャニスタ21からの使用済燃料集合体Fの取り出し作業の作業性を向上することができる。
【0033】
また、キャスク11の胴部12の下部内壁面にキャニスタ21の底部の下方位置まで連続する空間部33を全周にわたって形成し、上方からこの空間部33にキャニスタ21の側部を切断する切断工具Tを挿入可能としている。従って、この空間部33を用いて切断工具Tをキャニスタ21の側方まで挿入し、胴本体22の下部を切断することとなり、キャニスタ21をキャスク11から出すことなく切断を行うことができ、切断作業を容易とすることができると共に、作業時間を短縮することができる。
【0034】
なお、上述の実施形態では、キャスク11の下部に空間部33を形成し、切断工具Tをこの空間部33に挿入してキャニスタ21の下部を切断したが、キャニスタ21の切断方法はこの方法に限定されるものではない。例えば、キャスク11の上下を反転させて底部13を取り外した後、クレーンでキャニスタ41を吊り上げて底部を切断したり、キャスク11内でキャニスタ21を回転しながらキャニスタ21の底部を切断したり、キャスク11の空間部にレーザ反射ミラーが取付け、レーザ切断装置の切断用レーザ光をこのレーザ反射ミラーで反射してキャニスタ41に照射することで底部を切断したりしてもよい。
【0035】
また、円筒形状の胴部12の下端部に円盤形状の底部13を固定して貯蔵用キャスク11を構成したが、円盤部材の外周に円筒形状のフランジ部を形成して底部13を構成し、円筒形状の胴部12の下端部に固定してもよい。この形状とすることで、キャスク11の上下を反転させ、胴部12から底部を取り外すと、キャニスタ21の下部側面が露出することとなり、キャスク11に空間部33を形成することなく、キャニスタ21の底部を容易に切断することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明のキャスクによれば、筒状の胴部の下端部に底部を着脱自在に装着する一方、胴部の上部開口を閉止する蓋部を固定したので、キャスクに収容されたキャニスタから使用済燃料集合体を取り出す場合、キャスクの上下を反転させて底部を取り外し、キャニスタの底部を切断してこの使用済燃料集合体を取り出すことができ、蓋の溶接部を除去する必要はなく、キャニスタの切断作業が容易となり、且つ、作業時間も短縮されることとなり、キャニスタからの使用済燃料集合体Fの取り出し作業の作業性を向上することができる。
【0037】
請求項2の発明のキャスクによれば、底部を胴部の下端部にボルト締結したので、簡単な構成で胴部と底部との着脱作業を容易に行うことができる。
【0038】
請求項3の発明のキャスクによれば、胴部の下部内壁面に作業空間部を形成したので、この作業空間部に切断工具を挿入してキャニスタの側部の切断作業を容易に行うことができる。
【0039】
請求項4の発明のキャスクによれば、作業空間部を下部内壁面の全周にわたって形成したので、キャスクとキャニスタの間に周方向に沿った空間部が形成されることとなり、キャニスタの側部を容易に切断することができる。
【0040】
請求項5の発明のキャスクによれば、胴部に上下を反転させるトラニオンが設けたので、キャスクの上下反転作業を容易に行うことができる。
【0041】
請求項6の発明のキャスクによれば、内部にキャニスタを収納し、このキャニスタ内に上部ノズル及び下部ノズルに支持された複数の使用済燃料棒をバケットを介して収容したので、キャニスタに対する使用済燃料棒の収容作業及び取出作業をこの上部ノズル及び下部ノズルを用いることで容易に行うことができる。
【0042】
請求項7の発明のキャスクによれば、上部ノズル及び下部ノズルに吊り具を設けたので、別途吊り具を用いることなく、上部ノズル及び下部ノズルを介して容易に使用済燃料棒を吊り上げることができる。
【0043】
また、請求項8の発明の発明のキャニスタの切断方法によれば、キャスクの上下を反転させて底部を上方に位置させ、胴部から底部を取り外して開放した状態で、キャスク内に切断工具を挿入してキャニスタの側部を全周にわたって切断するようにしたので、蓋の溶接部を除去する必要はなく、キャニスタの切断作業が容易となり、且つ、作業時間も短縮されることとなり、キャニスタからの使用済燃料集合体Fの取り出し作業の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るキャスクの概略図である。
【図2】キャニスタの切断作業を表す概略図である。
【図3】使用済燃料集合体の取出作業を表す概略図である。
【図4】燃料集合体吊り工具の概略図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【符号の説明】
11 貯蔵(輸送)用キャスク
12 胴本体
13 底部
14 一次蓋(キャスク)
15 二次蓋(キャスク)
16 締結ボルト
18,19 トラニオン
20 キャビティ
21 キャニスタ
22 胴本体
24 一次蓋(キャニスタ)
25 二次蓋(キャニスタ)
26 キャビティ
27 バスケット
29 上部ノズル
30 下部ノズル
31 吊り具
33 空間部(作業空間部)
F 使用済燃料集合体(放射性廃棄物)
T 切断工具

Claims (8)

  1. 放射性廃棄物を収容するキャスクにおいて、筒状の胴部と、該胴部の下端部に着脱自在に装着された底部と、前記胴部の上部開口を閉止するように固定される蓋部とを具えたことを特徴とするキャスク。
  2. 請求項1において、前記底部は前記胴部の下端部にボルト締結されたことを特徴とするキャスク。
  3. 請求項1において、前記胴部の下部内壁面に作業空間部が形成されたことを特徴とするキャスク。
  4. 請求項1において、前記作業空間部は前記下部内壁面の全周にわたって形成されたことを特徴とするキャスク。
  5. 請求項1において、前記胴部に上下を反転させるトラニオンが設けられたことを特徴とするキャスク。
  6. 請求項1において、内部にキャニスタが収納され、該キャニスタ内に上部ノズル及び下部ノズルに支持された複数の使用済燃料棒がバケットを介して収容されたことを特徴とするキャスク。
  7. 請求項6において、前記上部ノズル及び下部ノズルに吊り具が設けられたことを特徴とするキャスク。
  8. 放射性廃棄物を収容した状態でキャスクに収納されるキャニスタにおいて、前記キャスクの上下を反転させて底部を上方に位置させ、胴部から底部を取り外して開放した状態で、該キャスク内に切断工具を挿入して前記キャニスタの側部を全周にわたって切断することを特徴とするキャニスタの切断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013221869A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 使用済燃料のせん断方法、取扱い方法および燃料収納容器

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