JP2004028892A - 物品検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製造ラインの搬送コンベア60を駆動するモータ62の回転情報をフィードバックしてモータ62の速度を制御し、搬送コンベア60上に搬送される物品55を検査する物品検査装置51のモータ制御回路1であり、速度指令とモータ62からの速度フィードバックとを比較し、その比較結果に基づいてフィードバック回路3がモータ62を駆動する電圧値を決定しており、速度指令に応じてフィードバック回路3のゲインをフィードバック特性補正手段5により可変制御する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造ラインの搬送コンベア上に搬送される物品の重量、形状、異物混入の有無などを検査し、この検査結果に応じて物品を良品と不良品に自動選別する物品検査装置に関し、特に物品による速度変動を無くし搬送速度を一定に保って正確な物品検査が行える物品検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
物品の製造ラインでは、物品を所定間隔で順次搬送し、その物品の形状、重量、異物混入の有無などを搬送しながら測定し、この測定結果に基づいて最終的にその物品が良品か否かを検査する物品検査装置が数々と提案されている。
【0003】
図4はこの種の物品検査装置の一つである重量選別機の概略構成を示す側面図である。
【0004】
重量選別機51は、製造ラインの一部に設けられ、図4に示すように、助走部52、秤量部53、選別部54を備えて概略構成される。
【0005】
助走部52は、所定間隔をおいて順次搬送されて来る物品55を所定速度で後段の秤量部53に搬送させる搬送コンベア56を備えている。また、助走部52と秤量部53との間には、助走部52から秤量部53に搬送される物品55を検出する物品検出器57が設けられている。なお、この物品検出器57は、助走部52の入口側に一つ設けることもできる。
【0006】
秤量部53は、秤量台58と秤量器59を有している。秤量台58は、助走部52から搬送されて来る物品55を所定速度で後段の選別部54に搬送させる搬送コンベア60を有している。秤量器59は、秤量台58の下部に配置され、秤量台58の搬送コンベア60によって物品55を搬送させながら物品55の重量を測定している。
【0007】
選別部54は、秤量部53から搬送されて来る物品55を所定速度で搬送させる搬送コンベア61を有している。この選別部54は、秤量部53により秤量された物品55の重量測定結果に応じてその物品55が良品か否かを判別し、物品55を搬送させながら良品と不良品(再検査を含む)とに選別している。
【0008】
上記構成による重量選別機51では、製造ライン上で検査対象となる物品55が助走部52に搬送されて来ると、更に物品55を秤量部53に受け渡すように搬送する。物品55が秤量部53に搬送されると、物品55を搬送しながら重量測定が行われる。そして、重量測定された物品55が選別部54に受け渡すように搬送されると、秤量部53で得られる重量測定値と基準重量値(予め物品55毎に決められた良品と判断するための基準となる重量値)とを比較し、その比較結果に基づいて物品55が良品と不良品(再検査を含む)とに選別される。
【0009】
ところで、上述した重量選別機51では、各部の搬送コンベア56,60,61を駆動するモータ62の速度を制御することにより搬送コンベア56,60,61を所定速度で駆動している。
【0010】
搬送コンベア56,60,61を駆動するモータ62の速度制御には、例えば図5に示すF/V(Freqency/Voltage)制御方式が採用される。このF/V制御方式は、モータ回転数に比例した電圧フィードバック信号と指令電圧を比較し速度制御を行う方式である。更に説明すると、速度指令(電圧)とモータ62からの速度フィードバック(電圧:Hs)を比較器63で比較し、その差電圧により電力増幅器64の電圧を決める。すなわち、速度指令が速度フィードバックより高いときは電圧を上げ、速度指令が速度フィードバックより低いときは電圧を下げる。そして、このように電圧が決定された電力増幅器64の出力によりモータ62の回転を制御している。
【0011】
ところで、この種の重量選別機51では、各ロット毎に検査される物品55も様々であり、その重量も異なる。このため、秤量部53で物品55の重量測定を行う際、物品55が助走部52から秤量部53に受け渡されるときに物品55の重量による負荷が搬送コンベア60にかかり、その負荷量に応じて搬送コンベア60に速度変動が生じる。
【0012】
また、この種の重量選別機51では、構成部品を極力少なくして装置の小型化やコスト低減を図るため、物品55の有無を検出する物品検出器57が助走部52と秤量部53との間に一つだけ配置された構成となっている。
【0013】
したがって、助走部52から搬送されて来る物品55を物品検出器57が検出したときの検出タイミングに基づいて秤量部53における物品55の重量測定と、選別部54における物品55の良品・不良品等の選別とを行っている。すなわち、物品検出器57が物品55を検出したタイミングから所定時間後に秤量部53で物品55の重量を測定し、さらに所定時間後に重量測定結果に基づいて物品55を良品と不良品とに選別している。
【0014】
このため、前述したように、物品55の重量によって搬送コンベア60に負荷がかかり、搬送コンベア60に速度変動が生じると、重量測定を終えた物品55を選別部54で良品と不良品とに選別する際に、選別タイミングがずれて選別を誤るおそれがあり、安定した検査が行えない。
【0015】
そこで、安定した物品55の検査を行うべく、物品55の重量に関わらずモータ62の速度変動を無くし、搬送コンベア60の搬送速度を一定に保つためには、モータ62を必要最小限の速度で制御することが求められる。
【0016】
ここで、物品55による搬送コンベア60の速度変動を無くすため、トルクの十分大きいモータを使用することが考えられる。しかしながら、この種の重量測定機51に搭載されるモータ62としては、装置全体の小型軽量化を図るため、例えばブラシレスDCモータ等のようなトルクの小さいモータの使用が望まれていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従来、モータ62として小形モータからなるブラシレスDCモータを使用し、このブラシレスDCモータを図5に示すF/V制御で速度制御して搬送コンベア60を駆動する構成では、速度指令(電圧)に関係なく速度フィードバックゲインが一定であった。このため、図6(b)に示すように、速度指令に対してフィードバックゲインが低い場合には、モータ速度が安定するまでに時間を要し、モータ速度が安定する前に物品55の重量測定が行われるおそれがあり、正確な重量測定が行えない。
【0018】
これに対し、図6(c)に示すように、速度指令に対してフィードバックゲインが高い場合には、応答が早くモータ速度が安定するまでに時間がかからず、物品搬送時の速度変動が少ないので、物品55を一定速度で搬送して正確な重量測定を行うことができる。
【0019】
しかし、速度指令に対してフィードバックゲインが高すぎると、搬送コンベア60にびびりが生じ、回転速度の波形が発振したような状態になり、モータ速度が安定せず、物品55の重量を正確に測定することができない。そして、物品55の重量が正確に測定できずに誤差を生じると、選別部54で物品55を正確に良品と不良品とに選別することができないという問題が生じる。
【0020】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、物品による速度変動を無くして搬送速度を一定に保つことができ、正確な物品検査を行うことができる物品検査装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、製造ラインの搬送コンベア60を駆動するモータ62の回転情報をフィードバックして前記モータの速度を制御し、前記搬送コンベア上に搬送される物品55を検査する物品検査装置51において、
装置の使用条件と前記モータの回転情報とを比較し、その比較結果に基づいて前記モータを駆動する電圧値を決定するフィードバック回路3と、
前記装置の使用条件に応じて前記フィードバック回路のフィードバック特性を可変制御するフィードバック特性補正手段5を備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項2の発明は、物品55を検出する物品検出器57と、前記物品を搬送コンベア56により搬送させる助走部52と、該助走部から搬送されて来る前記物品を搬送コンベアによって搬送させながらその物品の重量を前記物品検出器の検出タイミングにより測定する秤量部53と、該秤量部から搬送されて来る前記物品を前記秤量部による重量測定結果に応じて前記物品検出器の検出タイミングにより良品と不良品とに選別する選別部54とが製造ライン上に配置され、前記秤量部の搬送コンベアを駆動するモータ62の回転情報をフィードバックして前記モータの速度を制御し、前記搬送コンベア上に搬送される物品を検査する物品検査装置51において、
装置の使用条件と前記モータの回転情報とを比較し、その比較結果に基づいて前記モータを駆動する電圧値を決定するフィードバック回路3と、
前記装置の使用条件に応じて前記フィードバック回路のフィードバック特性を可変制御するフィードバック特性補正手段5を備えたことを特徴とする。
【0023】
請求項3の発明は、請求項1又は2の物品検査装置において、
前記装置の使用条件が前記モータ62の回転数を決める速度指令又は前記物品55の重量を決める搬送重量指令であり、前記フィードバック特性が前記フィードバック回路3のゲインであることを特徴とする。
【0024】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの物品検査装置において、
前記物品55が搬送されていない状態で、前記モータ62の回転数からある時間の速度の最大と最小を求め、その値と予め設定された規定値とを比較し、その比較結果に応じて前記フィードバック回路3のゲインを増減して前記フィードバック特性を自己補正することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による物品検査装置の主要部分であるモータ制御回路のブロック構成図、図2及び図3は図1のモータ制御回路におけるフィードバック回路の構成例を示す図である。
【0026】
本発明の物品検査装置は、例えば図4に示す重量選別機51で構成され、各部の搬送コンベア56.60,61を駆動するモータ62の速度制御を行うモータ制御回路1を備えている。ここでは、秤量部53の搬送コンベア60を駆動するモータ62の速度制御を行うモータ制御回路1の例として説明する。
【0027】
モータ制御回路1は、比較器2、フィードバック回路3、駆動回路4、フィードバック特性補正手段5、自己補正モード切替手段6を備えて概略構成され、モータ62の回転情報をフィードバックしてモータ62の速度を制御しており、物品55の重量に関わらず、モータ62の回転速度を決める速度指令(回転数に比例した電圧)に応じてフィードバック回路3のゲインを可変制御している。
【0028】
比較器2は、+端子に速度指令(回転数に比例した電圧)が入力され、−端子にモータ62からの速度フィードバック(モータ62の回転数に比例した電圧)が入力される。この比較器2では、速度指令とモータ62からの速度フィードバックとを比較し、その差信号(差電圧)をフィードバック回路3に出力している。
【0029】
なお、速度指令は、モータ62をどのくらいの速度(例えば100〜2000rpm)で回転させるかを決めるものであり、例えば検査精度、製造ラインの処理能力などに応じてオペレータにより適宜設定されるものである。
【0030】
フィードバック回路3は、比較器2から入力される差信号により駆動回路4を介してモータ62を駆動するための電圧値を決定している。すなわち、速度指令が速度フィードバックより高いときは電圧を上げ、速度指令が速度フィードバックより低いときは電圧を下げる。そして、決定された電圧値を駆動回路4に出力している。また、フィードバック回路3は、後述するフィードバック特性補正手段5によりフィードバック特性(ゲイン)が可変制御される。
【0031】
図2及び図3はフィードバック回路3の具体的回路構成の例を示している。図2に示すフィードバック回路3A(3)は、P・I(比例・積分)制御に関する回路であり、オペアンプOPA1を有している。オペアンプOPA1は、反転端子(−)が入力抵抗R1を介して比較器2の出力に接続され、非反転端子(+)が抵抗R2を介して接地されている。また、オペアンプOPA1の反転端子と出力との間には、帰還抵抗R3とコンデンサC1が並列接続されている。
【0032】
このフィードバック回路3Aは、後述するフィードバック特性補正手段5により入力抵抗R1の抵抗値が可変される。これにより、比例のゲインを可変制御することができる。
【0033】
また、図3に示すフィードバック回路3B(3)は、P・I・D(比例・積分・微分)制御に関する回路であり、P(比例)制御に関する回路は、オペアンプOPA2の反転端子(−)が入力抵抗R4を介して比較器2の出力に接続され、非反転端子(+)が抵抗R5を介して接地されている。また、オペアンプOPA2の反転端子と出力との間に帰還抵抗R6が接続されている。
【0034】
このP制御に関する回路部分は、後述するフィードバック特性補正手段5により帰還抵抗R6の抵抗値が可変される。これにより、比例のゲインを可変制御することができる。
【0035】
また、I(積分)制御に関する回路は、オペアンプOPA3の反転端子(−)が入力抵抗R7を介して比較器2の出力に接続され、非反転端子(+)が抵抗R8を介して接地されている。また、オペアンプOPA3の反転端子と出力との間に帰還用のコンデンサC2が接続されている。
【0036】
このI制御に関する回路部分は、後述するフィードバック特性補正手段5により入力抵抗R7の抵抗値が可変される。これにより、積分のゲインを可変制御することができる。
【0037】
さらに、D(微分)制御に関する回路は、オペアンプOPA4の反転端子(−)が入力用のコンデンサC3を介して比較器2の出力に接続され、非反転端子(+)が抵抗R9を介して接地されている。また、オペアンプOPA4の反転端子と出力との間に帰還抵抗R10が接続されている。
【0038】
このD制御に関する回路部分は、後述するフィードバック特性補正手段5により帰還抵抗R10の抵抗値が可変される。これにより、微分のゲインを可変制御することができる。
【0039】
駆動回路4は、フィードバック回路3から出力される電圧値によりモータ62を所定の回転速度で駆動している。
【0040】
モータ62は、小形モータにより構成される。本例では、モータ62として、例えば小形モータからなるF/V制御方式によるブラシレスDCモータが使用される。このモータ62は、駆動回路4からの駆動電圧により所定の回転数で回転制御され、搬送コンベア60を所定速度で駆動する。
【0041】
フィードバック特性補正手段5は、装置の使用条件により前述したフィードバック回路3のフィードバック特性(ゲイン)を決定している。上記装置の使用条件とは、具体的に、モータ62の回転数を決定する速度指令や検査対象となる物品55の重量を決定する搬送重量指令である。
【0042】
ここで、装置の使用条件を速度指令の回転数Nとした場合、フィードバック回路3のフィードバックゲインは、例えば以下に示す如く速度指令の回転数Nに応じて設定される。
【0043】
一つの例は、下記のように速度指令の回転数Nに応じてフィードバックゲインを固定値として設定するものである。
(1)0<N<500のとき、フィードバックゲインを100に設定する。
(2)500≦N<1000のとき、フィードバックゲインを200に設定する。
(3)1000≦Nのとき、フィードバックゲインを300に設定する。
【0044】
また、別の例としては、速度指令の回転数Nから計算式logNより求めて設定するものである。
【0045】
フィードバック特性補正手段5は、上記のようにフィードバックゲインが設定されると、例えばフィードバック回路3が図2に示す回路構成の場合、設定されたフィードバックゲインとなるように速度指令の回転数に応じて入力抵抗R1の抵抗値を可変制御している。また、フィードバック回路3が図3に示す回路構成の場合には、設定されたフィードバックゲインとなるように速度指令の回転数に応じてP制御に関する回路部分の帰還抵抗R1、I制御に関する回路部分の入力抵抗R、D制御に関する回路部分の帰還抵抗Rの抵抗値を可変制御している。
【0046】
また、フィードバック特性補正手段5は、搬送コンベア60上に物品55が搬送されていない状態のときに、自己補正によりゲインを調整する機能を有している。さらに説明すると、フィードバック特性補正手段5は、後述する自己補正モード切替手段6から自己補正モードが選択された旨の切替信号が入力されると、モータ62の回転数からある時間の速度の最大値と最小値を求め、その値と予め設定された規定値とを比較し、その比較結果に応じてフィードバック回路3のゲインを可変制御している。すなわち、求めた値が規定値以上のレベルと判断したときは、その値が規定値以下になるようにフィードバック回路3のゲインを減少する方向に可変制御する。これに対し、求めた値が規定値以下のレベルと判断したときは、その値が規定値以上となるようにフィードバック回路3のゲインを増加する方向に可変制御する。
【0047】
具体的には、図2に示すフィードバック回路3Aの入力抵抗R1や図3に示すフィードバック回路3Bの帰還抵抗R6,R10、入力抵抗R7の抵抗値をモータ62のある時間の最大値と最小値に応じて可変制御し、ゲインを増減調整することにより自己補正している。
【0048】
自己補正モード切替手段6は、例えばオペレータが外部から操作できるようにスイッチ等で構成され、搬送コンベア60上に物品55が搬送されていないときにモータ62が所定回転数で回転駆動するべくフィードバック回路3のゲインを可変制御する自己補正モードへの切り替えを行っている。この自己補正モードへの切り替えが行われたときは、自己補正モードが選択された旨の切替信号がフィードバック特性補正手段5に出力される。
【0049】
このように、本例のモータ制御回路1を備えた物品検査装置では、装置の使用条件(速度指令)に応じてフィードバック特性(ゲイン)を変更するので、物品による搬送コンベアの速度変動を無くして搬送速度を一定に保つことができる。すなわち、本例では、速度指令が与えられると、この速度指令に応じてフィードバック回路3のゲインが最適な値に可変制御される。これにより、物品55の重量に関わらず、モータ62が一定速度で回転制御される。その結果、物品の重量に関わらず、搬送コンベアにより物品を安定して搬送することができ、物品の重量や選別を行う際のタイミングずれ等の影響がなく、安定した検査を行うことができる。
【0050】
また、搬送コンベア60上に物品55が搬送されていない状態のときに自己補正モードに切り替えられると、そのときのモータ62の回転数からある時間の速度の最大値と最小値を求め、その値を規定値のレベルと比較し、その比較結果に応じてフィードバック回路3のゲインが可変制御される。これにより、ゲインが高すぎた場合にはゲインを抑え、ゲインが低すぎる場合にはゲインを高めることができ、物品55の検査を行う前にモータ62の回転速度の安定化を図ることができる。
【0051】
ところで、上述した実施の形態では、図4の重量選別機51の秤量部53における搬送コンベア60を駆動するモータ62の速度制御について説明したが、助走部52の搬送コンベア56や選別部54の搬送コンベア61を駆動するモータ62の速度制御を行うこともできる。
【0052】
また、本実施の形態では、モータ62としてブラシレスDCモータをF/V制御方式により制御する場合を例にとって説明したが、モータとしてはブラシレスDCモータに限らずフィードバック系のACやDCサーボモータを用いることができる。
【0053】
また、本実施の形態では、回転指令に応じてフィードバック回路3のフィードバックゲインを設定しているが、モータ制御回路1を図4に示すような重量選別機51に採用する場合には、検査対象となる物品55の重量を決定する搬送重量指令に応じてフィードバックゲインを設定することも可能である。
【0054】
さらに、モータ制御回路1が採用される物品検査装置は、図4に示すような秤量部53を有する重量選別機51の搬送コンベア60のモータ62の速度制御に限定されるものではなく、例えば電磁誘導等による金属検出機、固体撮像素子等の撮像手段を用いた画像認識による形状検査装置やX線異物検出装置等のように、物品による速度変動の影響を受ける搬送系のモータを利用した装置の搬送コンベアの速度制御に採用することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の物品検査装置によれば、装置の使用条件(モータの回転数を決める速度指令又は物品の重量を決める搬送重量指令)に応じてフィードバック特性(ゲイン)を変更し、物品による速度変動を無くして搬送速度を一定に保つことができる。
【0056】
また、請求項2の物品検査装置によれば、物品の重量に関わらず、物品を安定して搬送でき、物品の重量や選別を行う際のタイミングずれ等の影響がなく、安定した検査を行うことができる。
【0057】
さらに、請求項4の物品検査装置によれば、物品の検査を行う前に、モータのある時間の回転数の最大値と最小値に応じてフィードバック回路のゲインを増減調整でき、モータの回転速度の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による物品検査装置のモータ制御回路のブロック構成図
【図2】図1におけるフィードバック回路の構成例を示す図
【図3】図1におけるフィードバック回路の他の構成例を示す図
【図4】物品検査装置としての重量選別機の概略構成を示す側面図
【図5】従来の物品検査装置の搬送系のモータの制御方式を示す図
【図6】(a)〜(c)重量選別機による重量測定時のモータ速度とフィードバックゲインの関係を示す図
【符号の説明】
1…モータ制御回路、2…比較器、3…フィードバック回路、4…駆動回路、5…フィードバック特性補正手段、6…自己補正モード切替手段、51…重量選別機(物品検査装置)、52…助走部、53…秤量部、54…選別部、55…物品、56,60,61…搬送コンベア、62…モータ。
Claims (4)
- 製造ラインの搬送コンベア(60)を駆動するモータ(62)の回転情報をフィードバックして前記モータの速度を制御し、前記搬送コンベア上に搬送される物品(55)を検査する物品検査装置(51)において、
装置の使用条件と前記モータの回転情報とを比較し、その比較結果に基づいて前記モータを駆動する電圧値を決定するフィードバック回路(3)と、
前記装置の使用条件に応じて前記フィードバック回路のフィードバック特性を可変制御するフィードバック特性補正手段(5)を備えたことを特徴とする物品検査装置。 - 物品(55)を検出する物品検出器(57)と、前記物品を搬送コンベア(56)により搬送させる助走部(52)と、該助走部から搬送されて来る前記物品を搬送コンベアによって搬送させながらその物品の重量を前記物品検出器の検出タイミングにより測定する秤量部(53)と、該秤量部から搬送されて来る前記物品を前記秤量部による重量測定結果に応じて前記物品検出器の検出タイミングにより良品と不良品とに選別する選別部(54)とが製造ライン上に配置され、前記秤量部の搬送コンベアを駆動するモータ(62)の回転情報をフィードバックして前記モータの速度を制御し、前記搬送コンベア上に搬送される物品を検査する物品検査装置(51)において、
装置の使用条件と前記モータの回転情報とを比較し、その比較結果に基づいて前記モータを駆動する電圧値を決定するフィードバック回路(3)と、
前記装置の使用条件に応じて前記フィードバック回路のフィードバック特性を可変制御するフィードバック特性補正手段(5)を備えたことを特徴とする物品検査装置。 - 前記装置の使用条件が前記モータ(62)の回転数を決める速度指令又は前記物品(55)の重量を決める搬送重量指令であり、前記フィードバック特性が前記フィードバック回路(3)のゲインであることを特徴とする請求項1又は2記載の物品検査装置。
- 前記物品(55)が搬送されていない状態で、前記モータ(62)の回転数からある時間の速度の最大と最小を求め、その値と予め設定された規定値とを比較し、その比較結果に応じて前記フィードバック回路(3)のゲインを増減して前記フィードバック特性を自己補正することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の物品検査装置。
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