JP2004028554A - レーザ加工機用冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザ加工機に備わるレーザ発振器の冷却水を冷却するためのシステムを簡易化して、稼動コストを低く抑えるとともに、地球環境に悪影響を与えるおそれもないレーザ加工機用冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却水WRを冷却水用ポンプ9によってタンク3とレーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lとの間で循環させてレーザ発振器Lを冷却する冷却水循環経路2と、冷水用ポンプ4によって井戸WEから汲み上げた地下水WGを送水する冷水経路1とを備えるとともに、この2つの経路の間に熱交換器5を介在させる。この熱交換器5は、冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRを、冷水経路1を通って送られてきた地下水WGと熱交換させて所定の温度に冷却する。
【選択図】 図1
【解決手段】冷却水WRを冷却水用ポンプ9によってタンク3とレーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lとの間で循環させてレーザ発振器Lを冷却する冷却水循環経路2と、冷水用ポンプ4によって井戸WEから汲み上げた地下水WGを送水する冷水経路1とを備えるとともに、この2つの経路の間に熱交換器5を介在させる。この熱交換器5は、冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRを、冷水経路1を通って送られてきた地下水WGと熱交換させて所定の温度に冷却する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工機用冷却装置に関し、特に、レーザ加工機に備わるレーザ発振器の冷却水を冷却するためのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ加工機は、加工機に備わるレーザ発振器でレーザ光を発生させ、このレーザ光を発振器内のミラーやレンズ等の光学部品によって反射・収束させて、被加工物の表面を熱加工するものである。このようなレーザ加工機のレーザ発振器は、レーザ光を発生させるときや収束させるときに高温の熱を発生するため、レーザを安定して発振できるように冷却装置によって常に冷却されている。
【0003】
図3は、従来のレーザ加工機用冷却装置を示す図である。図3において、50はレーザ加工機用冷却装置であり、レーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lを冷却する。この冷却装置50は、タンク53に貯留された冷却水WRを所定温度に冷却する冷凍サイクル51と、冷却水WRをレーザ発振器Lとタンク53との間で循環させる冷却水循環経路52とを備えている。また、冷却水循環経路52は、レーザ発振器Lの光学部品以外の各部を冷却する機器用冷却経路52aと、レーザ発振器L内のミラーやレンズ等の光学部品(図示省略)を冷却するミラー用冷却経路52bとの2経路に分岐されている。
【0004】
冷凍サイクル51は、圧縮器54、熱交換器で構成されるミラー用冷却水再熱器55、凝縮器56、電磁弁57a、57b、キャピラリーチューブ58、冷却器59、冷媒ストレーナ60a、60b、アキュムレータ61を設置していて、フロン等の冷媒を循環させている。なお、各機器の間はパイプやホース等の管路62a〜62dで接続されている。この冷凍サイクル51において冷媒は、まず圧縮器54で圧縮されて高温高圧のガスに変化する。ガスに変化した冷媒は、ミラー用冷却水再熱器55と管路62aを通って凝縮器56へ送られ、ここで放熱しながら液化する。液化した冷媒は、冷媒ストレーナ60aと電磁弁57aとキャピラリーチューブ58と管路62cとを通って冷却器59へ送られる。なお、冷媒はミラー用冷却水再熱器55から管路62bと電磁弁57bと管路62cとを通って、直接冷却器59へ送られることもある。また、冷却器59に送られる冷媒の流量は、後述する機器用冷却経路52aに設けられた温度センサ65の検出結果に基いて、制御装置63が電磁弁57a、57bの開閉を制御することで調整される。冷却器59へ送られた冷媒は、ここで冷却水循環経路52を循環する冷却水WRから熱を奪いながら気化する。そして、気化した冷媒は、管路62dと冷媒ストレーナ60bとアキュムレータ61とを通って圧縮器54へ戻され、ここで再び圧縮される。
【0005】
冷却水循環経路52は、経路中にポンプPを設置しているとともに、冷却器59の内部を通っていて、ポンプPの下流側で機器用冷却経路52aとミラー用冷却経路52bとの2経路に分岐している。分岐した一方のミラー用冷却経路52bは、ミラー用冷却水再熱器55の内部を通っている。なお、機器用冷却経路52aとミラー用冷却経路52bとの各機器の間はパイプやホース等の管路64a〜64eで接続されている。この冷却水循環経路52において冷却水WRは、最初に、ポンプPによってタンク53から機器用冷却経路52aとミラー用冷却経路52bにそれぞれ送られる。機器用冷却経路52aに送られた冷却水WRは、管路64aを通ってレーザ加工機Mへ送られ、レーザ発振器Lの各部を冷却する。このとき、冷却水WRはレーザ発振器Lの各部から熱を奪うため、温度が上昇する。なお、管路64aを通る冷却水WRの温度は温度センサ65によって検出され、制御装置63へ送信される。そして、温度が上昇した冷却水WRは、管路64bを通って冷却器59へ送られ、ここで冷凍サイクル51の冷媒が気化することによって所定温度(15〜25℃)に冷却された後、タンク53へ戻される。
【0006】
一方、ミラー用冷却経路52bに送られた冷却水WRは、管路64cと定流量弁66と▲1▼の経路を通ってミラー用冷却水再熱器55へ送られ、ここで圧縮器54から流出した高温高圧の冷媒によって室温に加熱される。そして、室温に加熱された冷却水WRは、▲2▼の経路と管路64dを通ってレーザ加工機Mへ送られ、レーザ発振器Lの内部にあるミラーやレンズ等の光学部品を冷却する。このとき、冷却水WRは光学部品から熱を奪うため、温度が上昇する。温度が上昇した冷却水WRは、管路64eを通って機器用冷却経路52aに流れる冷却水WRと合流し、上述したように冷却器59へ送られて所定温度(15〜25℃)に冷却された後、タンク53へ戻される。
【0007】
以上のように、冷却水WRをタンク53からレーザ加工機Mへ送り、レーザ発振器Lを冷却して温度が上昇した冷却水WRを、冷凍サイクル51の冷却器59で所定温度に冷却した後、タンク53へ戻して再びレーザ加工機Mへ送ることにより、レーザ発振器Lが常に冷却され、レーザは安定した発振動作を行う。このような冷却装置は、たとえば下記の特許文献1に記載されている。
【0008】
【特許文献1】特許第2880424号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のレーザ加工機用冷却装置50においては、レーザ発振器Lを冷却して温度が上昇した冷却水WRを冷却器59によって冷却しているが、冷却水WRを冷却器59で冷却するには圧縮機54や凝縮器56、アキュムレータ61などを備えた大掛かりなシステムからなる冷凍サイクル51が必要となり、また圧縮機54や凝縮器56を稼動させるのに大電力を必要とするため、多大な稼動コストがかかるという問題がある。さらに、冷凍サイクル51の冷媒としてフロン等の冷媒を用いるため、オゾン層の破壊など地球環境に対して悪影響を及ぼすおそれもある。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、レーザ加工機に備わるレーザ発振器の冷却水を冷却するためのシステムを簡易化して、稼動コストを低く抑えるとともに、地球環境に悪影響を与えるおそれもないレーザ加工機用冷却装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置では、低温度の地下水を冷水用ポンプによって井戸から汲み上げて送水する冷水経路が備わっているとともに、この冷水経路と、レーザ発振器の冷却水を循環させる冷却水循環経路との間に熱交換器が介在されている。この熱交換器は、冷却水循環経路を通って送られてきた冷却水を、冷水経路を通って送られてきた地下水と熱交換させて冷却する。
【0012】
このようにすることで、レーザ発振器を冷却して温度が上昇した冷却水を、熱交換器で冷水用ポンプによって送られてきた地下水と熱交換させて冷却するため、従来の冷凍サイクルのような大掛かりなシステムを設ける必要がなく、冷却水の冷却システムを簡易化し、機器の消費電力を低減してレーザ加工機用冷却装置の稼動コストを低く抑えることが可能となる。また、フロン等の冷媒を用いる必要がないため、地球環境に悪影響を及ぼすおそれもない。さらに、地下水の利用は費用がかからないため、水にかかるコストを削減することができる。また、地下水は低温度であり、1年間を通じて温度が殆ど変化しないので、井戸から汲み上げた温度のままで熱交換器へ送り、熱交換器で冷却水を安定して冷却することができる。
【0013】
また、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、冷却水循環経路に熱交換器によって冷却された冷却水の温度を検出する温度センサを設けるとともに、冷水経路に地下水の送水流量を調整する流量調整バルブを設け、温度センサの検出した冷却水の温度に基いて、流量調整バルブによって地下水の送水流量を調整するのが好ましい。
【0014】
このようにすることで、熱交換器に送られる地下水の送水流量が調整されるとともに、冷却水と地下水との間で交換される熱の量が調整されるため、冷却水の冷却温度を自在にコントロールすることが可能となる。
【0015】
また、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、冷却水循環経路は、熱交換器によって冷却された冷却水を複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器のそれぞれに個別に循環させるように分岐していてもよい。
【0016】
複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器を冷却する場合、従来は、各加工機ごとに図3のような冷却装置を取り付けて、それぞれの冷却装置を稼動させなければならないため、膨大な稼動コストがかかっていたが、上記のように熱交換器によって冷却された冷却水を複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器のそれぞれに個別に循環させることで、1台の冷却装置で複数のレーザ発振器を冷却するため、全体としてレーザ加工機用冷却装置の稼動コストを一層低く抑えることが可能となる。
【0017】
また、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、冷水経路は、冷水用ポンプによって井戸から汲み上げて熱交換器へ送水した後の地下水を、汲み上げた井戸とは別の場所に排水し、この場所から地盤中を浸透させて前記井戸に戻すのが好ましい。
【0018】
井戸から地下水を多量に汲み上げると、周辺の地盤が沈下するおそれがあるが、上記のように地下水を汲み上げた井戸とは別の場所に排水して地盤中に浸透させることで、周辺の地盤が沈下するのを防止することができる。また、地下水を地盤中に浸透させて汲み上げた井戸に戻すことで、熱交換器で上昇した地下水の温度を浸透の過程で元の低温度に冷却することができるので、井戸に戻した地下水を井戸から汲み上げた温度のまま熱交換器へ送っても、熱交換器で冷却水を安定して冷却することが可能となる。これにより、地下水を冷却させるために別の冷却装置等を設けることなく、地下水を冷水経路と地盤との間で循環させて再利用することができる。
【0019】
さらに、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、汲み上げた井戸とは別の場所に別の井戸を設け、この別の井戸に冷水用ポンプによって熱交換器へ送水した後の地下水を排水するのが好ましい。
【0020】
このようにすると、熱交換器へ送水した後の地下水を別の井戸に全て回収することができるとともに、地盤中に浸透させ易くすることができ、地下水を汲み上げた井戸に効率良く戻すことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置を示す図である。図1において、100はレーザ加工機用冷却装置であり、レーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lの各部やミラーおよびレンズ等の光学部品(図示省略)を冷却する。なお、本実施形態におけるレーザ加工機Mは、炭酸ガスレーザを用いたレーザ加工機である。冷却装置100は、井戸WEから汲み上げた地下水WGを送水する冷水経路1と、タンク3に貯留された冷却水WRを複数のレーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lとタンク3との間で循環させる冷却水循環経路2と、冷水経路1と冷却水循環経路2との間に介在する熱交換器5とを備えている。
【0022】
冷水経路1は、経路中に冷水用ポンプ4を設置しているとともに、熱交換器5の内部を通っている。冷水用ポンプ4は井戸WEから地下水WGを汲み上げ、汲み上げた地下水WGを熱交換器5へ送った後、排水溝UCへ排水する。4aはポンプ4から送り出される地下水WGの送水流量を示す流量計である。井戸WEから汲み上げた地下水WGの温度は場所によって多少の違いはあるが15〜20℃程度の低温度であり、1年間を通じて殆ど温度変化しない(温度変化は±1℃程度)。このため、地下水WGを井戸WEから汲み上げた温度のままで熱交換器5に送ると、熱交換器5はこの地下水WGと、後述するように冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRとを熱交換させて、冷却水WRを所定温度(22〜30℃)に冷却する。このとき、地下水WGは冷却水WRから熱を奪うため、温度が上昇する。なお、井戸WE、ポンプ4、熱交換器5、排水溝UCのそれぞれの間はパイプやホース等の管路6a〜6eで接続されている。また、管路6a〜6dにあるVはバルブ、管路6aにあるBは逆止弁、管路6cにあるTは温度計である。
【0023】
7は地下水WGの送水流量を調整する比例式のロータリーバルブからなる流量調整バルブであり、このバルブ7の開閉は制御装置8によって制御される。制御装置8は後述する温度センサ11aが検出した冷却水WRの温度に基いてバルブ7を制御し、地下水WGの排水溝UCへの送水流量を調整して、熱交換器5で冷却される冷却水WRの温度をコントロールする。たとえば、温度センサ11aが検出した冷却水WRの温度が所定温度以上であれば、制御装置8はバルブ7の開度を大きくして、地下水WGの送水流量を多くする。このようにすると、熱交換器5で冷却水WRと地下水WGとの間で交換される熱の量が増え、冷却水WRの温度が低下して行く。一方、温度センサ11aが検出した冷却水WRの温度が所定温度未満であれば、制御装置8はバルブ7の開度を小さくして、地下水WGの送水流量を少なくする。このようにすると、熱交換器5で冷却水WRと地下水WGとの間で交換される熱の量が減り、冷却水WRの温度が上昇する。
【0024】
上述した冷水経路1において地下水WGは、以下のように井戸WEから排水溝UCへ送られる。最初に、地下水WGはポンプ4によって井戸WEから管路6aを通って汲み上げられ、管路6bと管路6cを通って熱交換器5へ送られる。熱交換器5へ送られた地下水WGは、ここで冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRと熱交換させられる。このとき、地下水WGは冷却水WRから温度を奪うため温度が上昇し、冷却水WRは所定温度に冷却される。そして、温度が上昇した地下水WGは、管路6dを通ってバルブ7で送水流量を調整された後、管路6eを通って排水溝UCへ排水される。
【0025】
冷却水循環経路2は、経路中に冷却水用ポンプ9を設置しているとともに、熱交換器5の内部を通っている。冷却水用ポンプ9はタンク3内の冷却水WRを吸引し、吸引した冷却水WRを熱交換器5、レーザ発振器L、タンク3の順序で循環させる。9aはポンプ9から送り出される冷却水WRの送水流量を示す流量計である。ポンプ9によって送り出された冷却水WRは、熱交換器5に送られ、この熱交換器5で前述した地下水WGと熱交換させられて所定温度に冷却される。また、冷却水循環経路2は熱交換器5の下流側で複数のレーザ加工機M(本実施形態では4台)に備わるレーザ発振器Lのそれぞれへ冷却水WRを個別に循環させるために分岐していて、分岐したそれぞれの経路は、各レーザ発振器Lの内部を通った後、タンク3の内部に通じている。なお、ポンプ9、熱交換器5、レーザ発振器L、タンク3のそれぞれの間はパイプやホース等の管路10a〜10iで接続されている。また、それぞれの管路10a〜10iにあるVはバルブ、管路10aにあるSは冷却水WRに含まれる不用物を除去するストレーナ、管路10bにあるBは逆止弁、管路10aと管路10bにあるDは冷却水用ポンプ9の振動を吸収するダンパー、管路10bと管路10cにあるTは温度計である。11aは熱交換器5で冷却された冷却水WRの温度を検出する温度センサであり、この温度センサ11aは検出した冷却水WRの温度を制御装置8へ送信する。
【0026】
11bはタンク3内の冷却水WRの温度を検出する温度センサであり、この温度センサ11bは検出した冷却水WRの温度を制御装置8へ送信する。12はタンク1内の冷却水WRを加熱するヒータであり、このヒータ12への通電は制御装置8によって制御される。制御装置8は温度センサ11bの検出した冷却水WRの温度に基いてヒータ12に通電される電流を制御し、冬場などにおいてタンク3内の冷却水WRを所定温度未満に低下させないように維持している。なお、このタンク3内の冷却水WRの所定温度としては、たとえば7〜15℃に設定されている。13はタンク3内の冷却水WRの水量を検出する水量検出器であり、この水量検出器13は検出した冷却水WRの水量を制御装置8へ送信する。14はタンク3に冷却水WRを供給するための給水管路であり、この給水管路14の給水口14aの開閉はタンク3の内部に備えられたボールタップ15によって行われる。16はタンク3内の冷却水WRを排水溝URへ排出するための排水管路である。
【0027】
17は冷却水WRに含まれる不純物を分解して冷却水WRを純水化する純水器であり、この純水器17で定期的に冷却水WRを純水化することで、冷却水循環経路2の各機器や管路10a〜10iを腐食させたりおよび不純物等を付着させたりすることなく、長期間にわたって安定して冷却水WRを循環させることができる。18はタンク3内の冷却水WRを管路19aへ通して純水器17へ送る純水用ポンプであり、この純水用ポンプ18は純水器17で純水化された冷却水WRを管路19bへ通して、再びタンク3へ戻している。なお、ポンプ18の起動は制御装置8によって制御される。
【0028】
上述した冷却水循環経路2において冷却水WRは、以下のようにタンク3とレーザ発振器Lとの間を循環する。最初に、冷却水WRはポンプ9によってタンク3から管路10aを通って吸引され、管路10bを通って熱交換器5へ送られる。熱交換器5へ送られた冷却水WRは、ここで冷水経路1を通って送られてきた地下水WGと熱交換させられて所定温度に冷却される。そして、所定温度に冷却された冷却水WRは、管路10cを通り、管路10cから分岐させられて管路10d、10f、10hのそれぞれを通った後、それぞれの管路10d、10f、10hに接続されている各レーザ加工機Mへ送られ、各レーザ加工機Mのレーザ発振器Lの各部を冷却する。このとき、冷却水WRはレーザ発振器Lの各部から熱を奪うため、温度が上昇する。温度が上昇した冷却水WRは、各レーザ加工機Mから管路10e、10g、10iを通ってタンク3内へ戻された後、再びポンプ9によってタンク3内から吸引され、熱交換器5へ送られて所定温度に冷却される。そして、所定温度に冷却された冷却水WRは、再びそれぞれのレーザ加工機Mへ送られ、各レーザ加工機Mのレーザ発振器Lの各部を冷却する。このように、熱交換器5で地下水WGと熱交換させて所定温度に冷却した冷却水WRを、レーザ加工機Mへ送ることにより、レーザ発振器Lが常に冷却され、レーザを安定して発振させることができる。
【0029】
以上のようにすることにより、レーザ発振器Lを冷却して温度が上昇した冷却水WRを、熱交換器5で冷水用ポンプ4によって送られてきた地下水WGと熱交換させて冷却するため、図3に示した従来の冷凍サイクル51のような大掛かりなシステムを設ける必要がなく、レーザ加工機Mの冷却水循環経路2にポンプ4や熱交換器5等からなる簡単な冷水経路1を付設するだけでよい。この結果、冷却水WRの冷却システムを簡易化できるとともに、圧縮器や凝縮器を含まないので消費電力を大幅に低減してレーザ加工機用冷却装置100の稼動コストを低く抑えることが可能となる。また、冷却装置100はフロン等の冷媒を用いる必要がないため、地球環境に悪影響を及ぼすおそれもない。さらに、井戸WEから汲み上げた地下水WGを冷水経路1に送水することにより、地下水WGの利用は費用がかからないため、水にかかるコストを削減することができる。また、地下水WGの温度は低温度であり、1年間を通じて温度が殆ど変化しないので、井戸WEから汲み上げた温度のままで熱交換器5へ送り、熱交換器5で冷却水WRを安定して冷却することができる。
【0030】
また、熱交換器5によって冷却された冷却水WRの温度を温度センサ11aで検出し、この検出した冷却水WRの温度に基いて、流量調整バルブ7によって地下水WGの送水流量を調整することにより、熱交換器5に送られる地下水WGの送水流量が調整されるとともに、冷却水WRと地下水WGとの間で交換される熱の量が調整されるため、冷却水WRの冷却温度を自在にコントロールすることが可能となる。さらに、熱交換器5によって冷却された冷却水WRを複数のレーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lのそれぞれに個別に循環させるように冷却水循環経路2が分岐していることにより、1台の冷却装置100で複数のレーザ発振器Lを冷却するため、全体としてレーザ加工機用冷却装置100の稼動コストを一層低く抑えることが可能となる。
【0031】
以上述べた実施形態においては、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを、単に排水溝UCへ排水しているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを排水した後、地盤中を浸透させて汲み上げた井戸WEに戻すようにしてもよい。図2は、この場合のレーザ加工機用冷却装置を示す図である。図中、図1と同一部分については同一符号を付してある。図2において、地下水WGを汲み上げるための井戸WEから所定距離離れた別の場所には、井戸WEと同程度の深度の別の井戸WEaが設けられている。この別井戸WEaは、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを排水し、地盤中に浸透させて汲み上げた井戸WEに戻すためのものである。なお、このような機能を備えたものとしては、井戸に限らず、地盤を所定深度に掘削して形成した掘削孔等であってもよい。上記の別井戸WEaに地下水WGを排水するように、管路6eに接続管SPを介して管路6fを接続し、冷水経路1aを形成する。
【0032】
上記の冷水経路1aにおいて地下水WGは、以下のように井戸WEから別井戸WEaへ送られる。最初に、地下水WGはポンプ4によって井戸WEから管路6aを通って汲み上げられ、管路6bと管路6cを通って熱交換器5へ送られる。熱交換器5へ送られた地下水WGは、ここで冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRと熱交換させられる。このとき、地下水WGは冷却水WRから温度を奪うため温度が上昇し、冷却水WRは所定温度に冷却される。そして、温度が上昇した地下水WGは、管路6dを通ってバルブ7で送水流量を調整された後、管路6eと管路6fとを通って別井戸WEaへ排水される。この後、地下水WGは、別井戸WEaから地盤中に浸透して行き、井戸WEにしみ込んで戻る。そして、再びポンプ4によって汲み上げられ熱交換器5へ送られる。
【0033】
井戸WEから地下水WGを多量に汲み上げると、周辺の地盤が沈下するおそれがあるが、上記のように地下水WGを別井戸WEaに排水して地盤中に浸透させることで、周辺の地盤が沈下するのを防止することができる。また、地下水WGを地盤中に浸透させて汲み上げた井戸WEに戻すことで、熱交換器5で上昇した地下水WGの温度を浸透の過程で元の低温度(15〜20℃)に冷却することができるので、井戸WEに戻した地下水WGを井戸WEから汲み上げた温度のまま熱交換器5へ送っても、熱交換器5で冷却水WRを安定して冷却することが可能となる。これにより、地下水WGを冷却させるために別の冷却装置等を設けることなく、地下水WGを冷水経路1aと2つの井戸WE、WEaに挟まれた地盤との間で循環させて、再利用することができる。さらに、地下水WGを汲み上げた井戸WEとは別井戸WEaに排水することで、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを別井戸WEaに全て回収することができるとともに、地盤中に浸透させ易くすることができ、地下水WGを井戸WEに効率良く戻すことが可能となる。
【0034】
また、上記実施形態では、冷却水を純水化するための純水器17を冷却水循環経路2の経路外に設置し、ポンプ18によってタンク3内の冷却水WRを純水器17に送って定期的に純水化する場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。純水器17を冷却水循環経路2の経路中に設置し、冷却水WRがレーザ発振器Lとタンク3との間を循環するときに、常時冷却水WRを純水器17に送って純水化させてもよい。このようにすることで、冷却水WRを純水器17に送るためのポンプ18や管路19a、19bを必要とせず、冷却装置100のシステムを一層簡易化することができる。
【0035】
また、上記実施形態では、冷却水WRの冷却温度を自在にコントロールするために、温度センサ11aで検出した冷却水WRの温度に基いて、流量調整バルブ7によって地下水WGの送水流量を調整する場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。これ以外にも、冷水用ポンプ4によって地下水WGの送水流量を調整したり、冷却水用ポンプ9によって冷却水WRの熱交換器5への送水流量を調整してもよい。このようにすることで、流量調整バルブ7による場合と同様に、冷却水WRの冷却温度を自在にコントロールできる。
【0036】
さらに、上記実施形態では、冷却対象であるレーザ発振器として、炭酸ガスレーザを用いたレーザ発振器を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、YAGレーザやエキシマレーザ等を用いたレーザ発振器にも適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、レーザ発振器を冷却して温度が上昇した冷却水を、熱交換器で冷水用ポンプによって送られてきた地下水と熱交換させて冷却するため、従来の冷凍サイクルのような大掛かりなシステムを設ける必要がなく、冷却水の冷却システムを簡易化してレーザ加工機用冷却装置の稼動コストを低く抑えることが可能となる。また、フロン等の冷媒を用いる必要がないため、地球環境へ与える悪影響も防止することができる。さらに、地下水の利用は費用がかからないため、水にかかるコストを削減することができる。また、地下水は低温度であり、1年間を通じて温度が殆ど変化しないので、井戸から汲み上げた温度のままで熱交換器へ送り、熱交換器で冷却水を安定して冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置を示す図である。
【図2】他の実施形態におけるレーザ加工機用冷却装置を示す図である。
【図3】従来のレーザ加工機用冷却装置を示す図である。
【符号の説明】
1 冷水経路
1a 冷水経路
2 冷却水循環経路
3 タンク
4 冷水用ポンプ
5 熱交換器
7 流量調整バルブ
9 冷却水用ポンプ
11a 温度センサ
100 レーザ加工機用冷却装置
M レーザ加工機
WE 井戸
WEa 別の井戸
WG 地下水
WR 冷却水
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工機用冷却装置に関し、特に、レーザ加工機に備わるレーザ発振器の冷却水を冷却するためのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ加工機は、加工機に備わるレーザ発振器でレーザ光を発生させ、このレーザ光を発振器内のミラーやレンズ等の光学部品によって反射・収束させて、被加工物の表面を熱加工するものである。このようなレーザ加工機のレーザ発振器は、レーザ光を発生させるときや収束させるときに高温の熱を発生するため、レーザを安定して発振できるように冷却装置によって常に冷却されている。
【0003】
図3は、従来のレーザ加工機用冷却装置を示す図である。図3において、50はレーザ加工機用冷却装置であり、レーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lを冷却する。この冷却装置50は、タンク53に貯留された冷却水WRを所定温度に冷却する冷凍サイクル51と、冷却水WRをレーザ発振器Lとタンク53との間で循環させる冷却水循環経路52とを備えている。また、冷却水循環経路52は、レーザ発振器Lの光学部品以外の各部を冷却する機器用冷却経路52aと、レーザ発振器L内のミラーやレンズ等の光学部品(図示省略)を冷却するミラー用冷却経路52bとの2経路に分岐されている。
【0004】
冷凍サイクル51は、圧縮器54、熱交換器で構成されるミラー用冷却水再熱器55、凝縮器56、電磁弁57a、57b、キャピラリーチューブ58、冷却器59、冷媒ストレーナ60a、60b、アキュムレータ61を設置していて、フロン等の冷媒を循環させている。なお、各機器の間はパイプやホース等の管路62a〜62dで接続されている。この冷凍サイクル51において冷媒は、まず圧縮器54で圧縮されて高温高圧のガスに変化する。ガスに変化した冷媒は、ミラー用冷却水再熱器55と管路62aを通って凝縮器56へ送られ、ここで放熱しながら液化する。液化した冷媒は、冷媒ストレーナ60aと電磁弁57aとキャピラリーチューブ58と管路62cとを通って冷却器59へ送られる。なお、冷媒はミラー用冷却水再熱器55から管路62bと電磁弁57bと管路62cとを通って、直接冷却器59へ送られることもある。また、冷却器59に送られる冷媒の流量は、後述する機器用冷却経路52aに設けられた温度センサ65の検出結果に基いて、制御装置63が電磁弁57a、57bの開閉を制御することで調整される。冷却器59へ送られた冷媒は、ここで冷却水循環経路52を循環する冷却水WRから熱を奪いながら気化する。そして、気化した冷媒は、管路62dと冷媒ストレーナ60bとアキュムレータ61とを通って圧縮器54へ戻され、ここで再び圧縮される。
【0005】
冷却水循環経路52は、経路中にポンプPを設置しているとともに、冷却器59の内部を通っていて、ポンプPの下流側で機器用冷却経路52aとミラー用冷却経路52bとの2経路に分岐している。分岐した一方のミラー用冷却経路52bは、ミラー用冷却水再熱器55の内部を通っている。なお、機器用冷却経路52aとミラー用冷却経路52bとの各機器の間はパイプやホース等の管路64a〜64eで接続されている。この冷却水循環経路52において冷却水WRは、最初に、ポンプPによってタンク53から機器用冷却経路52aとミラー用冷却経路52bにそれぞれ送られる。機器用冷却経路52aに送られた冷却水WRは、管路64aを通ってレーザ加工機Mへ送られ、レーザ発振器Lの各部を冷却する。このとき、冷却水WRはレーザ発振器Lの各部から熱を奪うため、温度が上昇する。なお、管路64aを通る冷却水WRの温度は温度センサ65によって検出され、制御装置63へ送信される。そして、温度が上昇した冷却水WRは、管路64bを通って冷却器59へ送られ、ここで冷凍サイクル51の冷媒が気化することによって所定温度(15〜25℃)に冷却された後、タンク53へ戻される。
【0006】
一方、ミラー用冷却経路52bに送られた冷却水WRは、管路64cと定流量弁66と▲1▼の経路を通ってミラー用冷却水再熱器55へ送られ、ここで圧縮器54から流出した高温高圧の冷媒によって室温に加熱される。そして、室温に加熱された冷却水WRは、▲2▼の経路と管路64dを通ってレーザ加工機Mへ送られ、レーザ発振器Lの内部にあるミラーやレンズ等の光学部品を冷却する。このとき、冷却水WRは光学部品から熱を奪うため、温度が上昇する。温度が上昇した冷却水WRは、管路64eを通って機器用冷却経路52aに流れる冷却水WRと合流し、上述したように冷却器59へ送られて所定温度(15〜25℃)に冷却された後、タンク53へ戻される。
【0007】
以上のように、冷却水WRをタンク53からレーザ加工機Mへ送り、レーザ発振器Lを冷却して温度が上昇した冷却水WRを、冷凍サイクル51の冷却器59で所定温度に冷却した後、タンク53へ戻して再びレーザ加工機Mへ送ることにより、レーザ発振器Lが常に冷却され、レーザは安定した発振動作を行う。このような冷却装置は、たとえば下記の特許文献1に記載されている。
【0008】
【特許文献1】特許第2880424号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のレーザ加工機用冷却装置50においては、レーザ発振器Lを冷却して温度が上昇した冷却水WRを冷却器59によって冷却しているが、冷却水WRを冷却器59で冷却するには圧縮機54や凝縮器56、アキュムレータ61などを備えた大掛かりなシステムからなる冷凍サイクル51が必要となり、また圧縮機54や凝縮器56を稼動させるのに大電力を必要とするため、多大な稼動コストがかかるという問題がある。さらに、冷凍サイクル51の冷媒としてフロン等の冷媒を用いるため、オゾン層の破壊など地球環境に対して悪影響を及ぼすおそれもある。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、レーザ加工機に備わるレーザ発振器の冷却水を冷却するためのシステムを簡易化して、稼動コストを低く抑えるとともに、地球環境に悪影響を与えるおそれもないレーザ加工機用冷却装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置では、低温度の地下水を冷水用ポンプによって井戸から汲み上げて送水する冷水経路が備わっているとともに、この冷水経路と、レーザ発振器の冷却水を循環させる冷却水循環経路との間に熱交換器が介在されている。この熱交換器は、冷却水循環経路を通って送られてきた冷却水を、冷水経路を通って送られてきた地下水と熱交換させて冷却する。
【0012】
このようにすることで、レーザ発振器を冷却して温度が上昇した冷却水を、熱交換器で冷水用ポンプによって送られてきた地下水と熱交換させて冷却するため、従来の冷凍サイクルのような大掛かりなシステムを設ける必要がなく、冷却水の冷却システムを簡易化し、機器の消費電力を低減してレーザ加工機用冷却装置の稼動コストを低く抑えることが可能となる。また、フロン等の冷媒を用いる必要がないため、地球環境に悪影響を及ぼすおそれもない。さらに、地下水の利用は費用がかからないため、水にかかるコストを削減することができる。また、地下水は低温度であり、1年間を通じて温度が殆ど変化しないので、井戸から汲み上げた温度のままで熱交換器へ送り、熱交換器で冷却水を安定して冷却することができる。
【0013】
また、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、冷却水循環経路に熱交換器によって冷却された冷却水の温度を検出する温度センサを設けるとともに、冷水経路に地下水の送水流量を調整する流量調整バルブを設け、温度センサの検出した冷却水の温度に基いて、流量調整バルブによって地下水の送水流量を調整するのが好ましい。
【0014】
このようにすることで、熱交換器に送られる地下水の送水流量が調整されるとともに、冷却水と地下水との間で交換される熱の量が調整されるため、冷却水の冷却温度を自在にコントロールすることが可能となる。
【0015】
また、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、冷却水循環経路は、熱交換器によって冷却された冷却水を複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器のそれぞれに個別に循環させるように分岐していてもよい。
【0016】
複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器を冷却する場合、従来は、各加工機ごとに図3のような冷却装置を取り付けて、それぞれの冷却装置を稼動させなければならないため、膨大な稼動コストがかかっていたが、上記のように熱交換器によって冷却された冷却水を複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器のそれぞれに個別に循環させることで、1台の冷却装置で複数のレーザ発振器を冷却するため、全体としてレーザ加工機用冷却装置の稼動コストを一層低く抑えることが可能となる。
【0017】
また、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、冷水経路は、冷水用ポンプによって井戸から汲み上げて熱交換器へ送水した後の地下水を、汲み上げた井戸とは別の場所に排水し、この場所から地盤中を浸透させて前記井戸に戻すのが好ましい。
【0018】
井戸から地下水を多量に汲み上げると、周辺の地盤が沈下するおそれがあるが、上記のように地下水を汲み上げた井戸とは別の場所に排水して地盤中に浸透させることで、周辺の地盤が沈下するのを防止することができる。また、地下水を地盤中に浸透させて汲み上げた井戸に戻すことで、熱交換器で上昇した地下水の温度を浸透の過程で元の低温度に冷却することができるので、井戸に戻した地下水を井戸から汲み上げた温度のまま熱交換器へ送っても、熱交換器で冷却水を安定して冷却することが可能となる。これにより、地下水を冷却させるために別の冷却装置等を設けることなく、地下水を冷水経路と地盤との間で循環させて再利用することができる。
【0019】
さらに、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置においては、汲み上げた井戸とは別の場所に別の井戸を設け、この別の井戸に冷水用ポンプによって熱交換器へ送水した後の地下水を排水するのが好ましい。
【0020】
このようにすると、熱交換器へ送水した後の地下水を別の井戸に全て回収することができるとともに、地盤中に浸透させ易くすることができ、地下水を汲み上げた井戸に効率良く戻すことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置を示す図である。図1において、100はレーザ加工機用冷却装置であり、レーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lの各部やミラーおよびレンズ等の光学部品(図示省略)を冷却する。なお、本実施形態におけるレーザ加工機Mは、炭酸ガスレーザを用いたレーザ加工機である。冷却装置100は、井戸WEから汲み上げた地下水WGを送水する冷水経路1と、タンク3に貯留された冷却水WRを複数のレーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lとタンク3との間で循環させる冷却水循環経路2と、冷水経路1と冷却水循環経路2との間に介在する熱交換器5とを備えている。
【0022】
冷水経路1は、経路中に冷水用ポンプ4を設置しているとともに、熱交換器5の内部を通っている。冷水用ポンプ4は井戸WEから地下水WGを汲み上げ、汲み上げた地下水WGを熱交換器5へ送った後、排水溝UCへ排水する。4aはポンプ4から送り出される地下水WGの送水流量を示す流量計である。井戸WEから汲み上げた地下水WGの温度は場所によって多少の違いはあるが15〜20℃程度の低温度であり、1年間を通じて殆ど温度変化しない(温度変化は±1℃程度)。このため、地下水WGを井戸WEから汲み上げた温度のままで熱交換器5に送ると、熱交換器5はこの地下水WGと、後述するように冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRとを熱交換させて、冷却水WRを所定温度(22〜30℃)に冷却する。このとき、地下水WGは冷却水WRから熱を奪うため、温度が上昇する。なお、井戸WE、ポンプ4、熱交換器5、排水溝UCのそれぞれの間はパイプやホース等の管路6a〜6eで接続されている。また、管路6a〜6dにあるVはバルブ、管路6aにあるBは逆止弁、管路6cにあるTは温度計である。
【0023】
7は地下水WGの送水流量を調整する比例式のロータリーバルブからなる流量調整バルブであり、このバルブ7の開閉は制御装置8によって制御される。制御装置8は後述する温度センサ11aが検出した冷却水WRの温度に基いてバルブ7を制御し、地下水WGの排水溝UCへの送水流量を調整して、熱交換器5で冷却される冷却水WRの温度をコントロールする。たとえば、温度センサ11aが検出した冷却水WRの温度が所定温度以上であれば、制御装置8はバルブ7の開度を大きくして、地下水WGの送水流量を多くする。このようにすると、熱交換器5で冷却水WRと地下水WGとの間で交換される熱の量が増え、冷却水WRの温度が低下して行く。一方、温度センサ11aが検出した冷却水WRの温度が所定温度未満であれば、制御装置8はバルブ7の開度を小さくして、地下水WGの送水流量を少なくする。このようにすると、熱交換器5で冷却水WRと地下水WGとの間で交換される熱の量が減り、冷却水WRの温度が上昇する。
【0024】
上述した冷水経路1において地下水WGは、以下のように井戸WEから排水溝UCへ送られる。最初に、地下水WGはポンプ4によって井戸WEから管路6aを通って汲み上げられ、管路6bと管路6cを通って熱交換器5へ送られる。熱交換器5へ送られた地下水WGは、ここで冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRと熱交換させられる。このとき、地下水WGは冷却水WRから温度を奪うため温度が上昇し、冷却水WRは所定温度に冷却される。そして、温度が上昇した地下水WGは、管路6dを通ってバルブ7で送水流量を調整された後、管路6eを通って排水溝UCへ排水される。
【0025】
冷却水循環経路2は、経路中に冷却水用ポンプ9を設置しているとともに、熱交換器5の内部を通っている。冷却水用ポンプ9はタンク3内の冷却水WRを吸引し、吸引した冷却水WRを熱交換器5、レーザ発振器L、タンク3の順序で循環させる。9aはポンプ9から送り出される冷却水WRの送水流量を示す流量計である。ポンプ9によって送り出された冷却水WRは、熱交換器5に送られ、この熱交換器5で前述した地下水WGと熱交換させられて所定温度に冷却される。また、冷却水循環経路2は熱交換器5の下流側で複数のレーザ加工機M(本実施形態では4台)に備わるレーザ発振器Lのそれぞれへ冷却水WRを個別に循環させるために分岐していて、分岐したそれぞれの経路は、各レーザ発振器Lの内部を通った後、タンク3の内部に通じている。なお、ポンプ9、熱交換器5、レーザ発振器L、タンク3のそれぞれの間はパイプやホース等の管路10a〜10iで接続されている。また、それぞれの管路10a〜10iにあるVはバルブ、管路10aにあるSは冷却水WRに含まれる不用物を除去するストレーナ、管路10bにあるBは逆止弁、管路10aと管路10bにあるDは冷却水用ポンプ9の振動を吸収するダンパー、管路10bと管路10cにあるTは温度計である。11aは熱交換器5で冷却された冷却水WRの温度を検出する温度センサであり、この温度センサ11aは検出した冷却水WRの温度を制御装置8へ送信する。
【0026】
11bはタンク3内の冷却水WRの温度を検出する温度センサであり、この温度センサ11bは検出した冷却水WRの温度を制御装置8へ送信する。12はタンク1内の冷却水WRを加熱するヒータであり、このヒータ12への通電は制御装置8によって制御される。制御装置8は温度センサ11bの検出した冷却水WRの温度に基いてヒータ12に通電される電流を制御し、冬場などにおいてタンク3内の冷却水WRを所定温度未満に低下させないように維持している。なお、このタンク3内の冷却水WRの所定温度としては、たとえば7〜15℃に設定されている。13はタンク3内の冷却水WRの水量を検出する水量検出器であり、この水量検出器13は検出した冷却水WRの水量を制御装置8へ送信する。14はタンク3に冷却水WRを供給するための給水管路であり、この給水管路14の給水口14aの開閉はタンク3の内部に備えられたボールタップ15によって行われる。16はタンク3内の冷却水WRを排水溝URへ排出するための排水管路である。
【0027】
17は冷却水WRに含まれる不純物を分解して冷却水WRを純水化する純水器であり、この純水器17で定期的に冷却水WRを純水化することで、冷却水循環経路2の各機器や管路10a〜10iを腐食させたりおよび不純物等を付着させたりすることなく、長期間にわたって安定して冷却水WRを循環させることができる。18はタンク3内の冷却水WRを管路19aへ通して純水器17へ送る純水用ポンプであり、この純水用ポンプ18は純水器17で純水化された冷却水WRを管路19bへ通して、再びタンク3へ戻している。なお、ポンプ18の起動は制御装置8によって制御される。
【0028】
上述した冷却水循環経路2において冷却水WRは、以下のようにタンク3とレーザ発振器Lとの間を循環する。最初に、冷却水WRはポンプ9によってタンク3から管路10aを通って吸引され、管路10bを通って熱交換器5へ送られる。熱交換器5へ送られた冷却水WRは、ここで冷水経路1を通って送られてきた地下水WGと熱交換させられて所定温度に冷却される。そして、所定温度に冷却された冷却水WRは、管路10cを通り、管路10cから分岐させられて管路10d、10f、10hのそれぞれを通った後、それぞれの管路10d、10f、10hに接続されている各レーザ加工機Mへ送られ、各レーザ加工機Mのレーザ発振器Lの各部を冷却する。このとき、冷却水WRはレーザ発振器Lの各部から熱を奪うため、温度が上昇する。温度が上昇した冷却水WRは、各レーザ加工機Mから管路10e、10g、10iを通ってタンク3内へ戻された後、再びポンプ9によってタンク3内から吸引され、熱交換器5へ送られて所定温度に冷却される。そして、所定温度に冷却された冷却水WRは、再びそれぞれのレーザ加工機Mへ送られ、各レーザ加工機Mのレーザ発振器Lの各部を冷却する。このように、熱交換器5で地下水WGと熱交換させて所定温度に冷却した冷却水WRを、レーザ加工機Mへ送ることにより、レーザ発振器Lが常に冷却され、レーザを安定して発振させることができる。
【0029】
以上のようにすることにより、レーザ発振器Lを冷却して温度が上昇した冷却水WRを、熱交換器5で冷水用ポンプ4によって送られてきた地下水WGと熱交換させて冷却するため、図3に示した従来の冷凍サイクル51のような大掛かりなシステムを設ける必要がなく、レーザ加工機Mの冷却水循環経路2にポンプ4や熱交換器5等からなる簡単な冷水経路1を付設するだけでよい。この結果、冷却水WRの冷却システムを簡易化できるとともに、圧縮器や凝縮器を含まないので消費電力を大幅に低減してレーザ加工機用冷却装置100の稼動コストを低く抑えることが可能となる。また、冷却装置100はフロン等の冷媒を用いる必要がないため、地球環境に悪影響を及ぼすおそれもない。さらに、井戸WEから汲み上げた地下水WGを冷水経路1に送水することにより、地下水WGの利用は費用がかからないため、水にかかるコストを削減することができる。また、地下水WGの温度は低温度であり、1年間を通じて温度が殆ど変化しないので、井戸WEから汲み上げた温度のままで熱交換器5へ送り、熱交換器5で冷却水WRを安定して冷却することができる。
【0030】
また、熱交換器5によって冷却された冷却水WRの温度を温度センサ11aで検出し、この検出した冷却水WRの温度に基いて、流量調整バルブ7によって地下水WGの送水流量を調整することにより、熱交換器5に送られる地下水WGの送水流量が調整されるとともに、冷却水WRと地下水WGとの間で交換される熱の量が調整されるため、冷却水WRの冷却温度を自在にコントロールすることが可能となる。さらに、熱交換器5によって冷却された冷却水WRを複数のレーザ加工機Mに備わるレーザ発振器Lのそれぞれに個別に循環させるように冷却水循環経路2が分岐していることにより、1台の冷却装置100で複数のレーザ発振器Lを冷却するため、全体としてレーザ加工機用冷却装置100の稼動コストを一層低く抑えることが可能となる。
【0031】
以上述べた実施形態においては、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを、単に排水溝UCへ排水しているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを排水した後、地盤中を浸透させて汲み上げた井戸WEに戻すようにしてもよい。図2は、この場合のレーザ加工機用冷却装置を示す図である。図中、図1と同一部分については同一符号を付してある。図2において、地下水WGを汲み上げるための井戸WEから所定距離離れた別の場所には、井戸WEと同程度の深度の別の井戸WEaが設けられている。この別井戸WEaは、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを排水し、地盤中に浸透させて汲み上げた井戸WEに戻すためのものである。なお、このような機能を備えたものとしては、井戸に限らず、地盤を所定深度に掘削して形成した掘削孔等であってもよい。上記の別井戸WEaに地下水WGを排水するように、管路6eに接続管SPを介して管路6fを接続し、冷水経路1aを形成する。
【0032】
上記の冷水経路1aにおいて地下水WGは、以下のように井戸WEから別井戸WEaへ送られる。最初に、地下水WGはポンプ4によって井戸WEから管路6aを通って汲み上げられ、管路6bと管路6cを通って熱交換器5へ送られる。熱交換器5へ送られた地下水WGは、ここで冷却水循環経路2を通って送られてきた冷却水WRと熱交換させられる。このとき、地下水WGは冷却水WRから温度を奪うため温度が上昇し、冷却水WRは所定温度に冷却される。そして、温度が上昇した地下水WGは、管路6dを通ってバルブ7で送水流量を調整された後、管路6eと管路6fとを通って別井戸WEaへ排水される。この後、地下水WGは、別井戸WEaから地盤中に浸透して行き、井戸WEにしみ込んで戻る。そして、再びポンプ4によって汲み上げられ熱交換器5へ送られる。
【0033】
井戸WEから地下水WGを多量に汲み上げると、周辺の地盤が沈下するおそれがあるが、上記のように地下水WGを別井戸WEaに排水して地盤中に浸透させることで、周辺の地盤が沈下するのを防止することができる。また、地下水WGを地盤中に浸透させて汲み上げた井戸WEに戻すことで、熱交換器5で上昇した地下水WGの温度を浸透の過程で元の低温度(15〜20℃)に冷却することができるので、井戸WEに戻した地下水WGを井戸WEから汲み上げた温度のまま熱交換器5へ送っても、熱交換器5で冷却水WRを安定して冷却することが可能となる。これにより、地下水WGを冷却させるために別の冷却装置等を設けることなく、地下水WGを冷水経路1aと2つの井戸WE、WEaに挟まれた地盤との間で循環させて、再利用することができる。さらに、地下水WGを汲み上げた井戸WEとは別井戸WEaに排水することで、熱交換器5へ送水した後の地下水WGを別井戸WEaに全て回収することができるとともに、地盤中に浸透させ易くすることができ、地下水WGを井戸WEに効率良く戻すことが可能となる。
【0034】
また、上記実施形態では、冷却水を純水化するための純水器17を冷却水循環経路2の経路外に設置し、ポンプ18によってタンク3内の冷却水WRを純水器17に送って定期的に純水化する場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。純水器17を冷却水循環経路2の経路中に設置し、冷却水WRがレーザ発振器Lとタンク3との間を循環するときに、常時冷却水WRを純水器17に送って純水化させてもよい。このようにすることで、冷却水WRを純水器17に送るためのポンプ18や管路19a、19bを必要とせず、冷却装置100のシステムを一層簡易化することができる。
【0035】
また、上記実施形態では、冷却水WRの冷却温度を自在にコントロールするために、温度センサ11aで検出した冷却水WRの温度に基いて、流量調整バルブ7によって地下水WGの送水流量を調整する場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。これ以外にも、冷水用ポンプ4によって地下水WGの送水流量を調整したり、冷却水用ポンプ9によって冷却水WRの熱交換器5への送水流量を調整してもよい。このようにすることで、流量調整バルブ7による場合と同様に、冷却水WRの冷却温度を自在にコントロールできる。
【0036】
さらに、上記実施形態では、冷却対象であるレーザ発振器として、炭酸ガスレーザを用いたレーザ発振器を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、YAGレーザやエキシマレーザ等を用いたレーザ発振器にも適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、レーザ発振器を冷却して温度が上昇した冷却水を、熱交換器で冷水用ポンプによって送られてきた地下水と熱交換させて冷却するため、従来の冷凍サイクルのような大掛かりなシステムを設ける必要がなく、冷却水の冷却システムを簡易化してレーザ加工機用冷却装置の稼動コストを低く抑えることが可能となる。また、フロン等の冷媒を用いる必要がないため、地球環境へ与える悪影響も防止することができる。さらに、地下水の利用は費用がかからないため、水にかかるコストを削減することができる。また、地下水は低温度であり、1年間を通じて温度が殆ど変化しないので、井戸から汲み上げた温度のままで熱交換器へ送り、熱交換器で冷却水を安定して冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレーザ加工機用冷却装置を示す図である。
【図2】他の実施形態におけるレーザ加工機用冷却装置を示す図である。
【図3】従来のレーザ加工機用冷却装置を示す図である。
【符号の説明】
1 冷水経路
1a 冷水経路
2 冷却水循環経路
3 タンク
4 冷水用ポンプ
5 熱交換器
7 流量調整バルブ
9 冷却水用ポンプ
11a 温度センサ
100 レーザ加工機用冷却装置
M レーザ加工機
WE 井戸
WEa 別の井戸
WG 地下水
WR 冷却水
Claims (5)
- タンクに貯留された冷却水を冷却水用ポンプによって前記タンクとレーザ加工機に備わるレーザ発振器との間で循環させて前記レーザ発振器を冷却する冷却水循環経路を備えたレーザ加工機用冷却装置において、
低温度の地下水を冷水用ポンプによって井戸から汲み上げて送水する冷水経路と、
前記冷却水循環経路と前記冷水経路との間に介在する熱交換器と、を設け、
前記熱交換器は、前記冷却水循環経路を通って送られてきた前記冷却水を、前記冷水経路を通って送られてきた前記地下水と熱交換させて冷却することを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。 - 請求項1に記載のレーザ加工機用冷却装置において、
前記冷却水循環経路に前記熱交換器によって冷却された冷却水の温度を検出する温度センサを設けるとともに、前記冷水経路に前記地下水の送水流量を調整する流量調整バルブを設け、
前記温度センサの検出した前記冷却水の温度に基いて、前記流量調整バルブによって前記地下水の送水流量を調整することを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。 - 請求項1または請求項2に記載のレーザ加工機用冷却装置において、
前記冷却水循環経路は、前記熱交換器によって冷却された冷却水を複数のレーザ加工機に備わるレーザ発振器のそれぞれに個別に循環させるように分岐していることを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレーザ加工機用冷却装置において、
前記冷水経路は、前記冷水用ポンプによって井戸から汲み上げて前記熱交換器へ送水した後の地下水を、汲み上げた井戸とは別の場所に排水し、この場所から地盤中を浸透させて前記井戸に戻すことを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。 - 請求項4に記載のレーザ加工機用冷却装置において、
汲み上げた井戸とは別の場所に別の井戸を設け、この別の井戸に前記冷水用ポンプによって前記熱交換器へ送水した後の地下水を排水することを特徴とするレーザ加工機用冷却装置。
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