JP2003314915A - 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム - Google Patents
水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システムInfo
- Publication number
- JP2003314915A JP2003314915A JP2002118985A JP2002118985A JP2003314915A JP 2003314915 A JP2003314915 A JP 2003314915A JP 2002118985 A JP2002118985 A JP 2002118985A JP 2002118985 A JP2002118985 A JP 2002118985A JP 2003314915 A JP2003314915 A JP 2003314915A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- return pipe
- pipe
- condenser
- compression refrigerator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
Abstract
水蒸気圧縮冷凍機の成績係数や運転効率を損なわず、シ
ステムの小規模化や本機稼動に伴うランニングコストの
低減を図る技術を提供する。 【解決手段】冷水管でなる往き管14の経路には循環冷
水11が前記蒸発器9aから流送され、建物の各階層に
設置された熱交換手段15としての冷房用輻射パネルを
介在させている。そして、一端は前記蒸発器9aに連結
され、その他端は帰り管16に連結されている。該熱交
換手段15は熱交換コイルや汎用の熱交換器で構成さ
れ、該帰り管16は前記往き管14又は前記熱交換手段
15と接続してあって、その上端は前記蒸発器9aの入
力側に連結している。前記凝縮器9cの出力側と前記帰
り管16との間には気泡混入管17が接続され、該凝縮
器9cからの気泡が前記帰り管16内に混入されてい
る。そして、前記帰り管16に接続する前記気泡混入管
17の位置すなわち接続部位16aが前記凝縮器9c内
と帰り管16内の圧力差の作用により気泡を自然に混入
する前記帰り管内の水深に適合させている。
Description
に輻射パネル等の熱交換手段を用いて、水蒸気圧縮冷凍
機からの冷水により輻射冷房し、当該水蒸気圧縮冷凍機
を高効率で運転させて、冷媒である循環冷水を浮力によ
り自然循環させる技術に関するものである。
ポンプ式循環冷房システムは、例えば、図3に示すよう
な構成であった。これについて説明すれば、1は水蒸気
圧縮冷凍機であって、蒸発器1a、圧縮機1b及び凝縮
器1cを備えている。該蒸発器1aは往き管2及び帰り
管3を備えており、該往き管2にはポンプ4を介在させ
前記往き管2及び帰り管3内の循環冷水を流送し、建物
等の冷房機能を果している。そして、蒸発器1aは補給
水5を導入すると共に前記圧縮機1bの運転によって低
圧に保持しつつ当該循環冷水の一部を蒸発させる。該凝
縮器1cは該圧縮機1bで加圧され高温になった水蒸気
を導入し、これを外部に設置した冷却塔6からポンプ9
を介して導いた冷却水7で冷却し凝縮する。図中、8は
該凝縮器1cに於ける水蒸気及び水に含まれていた空気
の一部を排出するための真空ポンプ、10は前記凝縮器
1cからの冷却水を前記冷却塔6に流送するためのポン
プである。
と、当該従来の技術は、空調する建物例えば屋外や室外
等の高所に冷熱源として蓄熱槽が設けられ、各被空調室
内あるいは被空調領域に室内機としての空調機が設置さ
れている。そして、前記蓄熱槽と当該空調機との間は重
力式ヒートパイプで接続されており、この重力式ヒート
パイプはフロン等の冷媒を使用し、この冷媒の相変化と
重力とを利用することにより被空調室内の空調機と冷熱
源との間を冷媒が流動して冷熱移動を行う。そして、当
該従来の技術に於いては、冷房運転時に被空調室内の熱
負荷を空調機内の熱交換器で冷媒が液相から気相に変化
し、上記重力式ヒートパイプ内を上昇して冷熱源の蓄熱
槽に至る。そして、気相の冷媒は、該蓄熱槽内で冷却さ
れて凝縮し、液相の冷媒が重力により上記重力式ヒート
パイプ内を下降して当該空調機へ戻る動作を有する。
成であるので、次の課題が存在した。 前者によれば、冷房システム内にポンプ4等を備え、
この働きにより循環冷水を往き管2及び帰り管3へ流送
する技術であるので、ポンプ4自体及びポンプ4等の設
置工数や設置費用はもとより、ポンプを駆動する制御ス
イッチや搬送動力又は電気エネルギーが必要とされ、冷
房システムが大規模化し、冷房システム全体の設置工数
や設備費用又はランニングコストが増大するという問題
点があった。 後者によれば、フロン等の冷媒を使用するので、漏れ
現象の惧れやそれに基づく冷媒充填が必要となり、これ
が大気に放出されることとなれば成層圏に於いて、紫外
線に分解され塩素原子を生成して連鎖反応によりオゾン
層を破壊する可能性や地球の温暖化を促進するという弊
害があった。そして、当該従来の技術では、フロン等の
冷媒を使用しているので、間接熱交換となり蒸発器で製
造された冷水を直接利用することができず、冷凍機の効
率が低下するという欠点があった。また、この従来技術
の冷媒に水を適用した場合、水が気液の容積比が大きい
ことから、気化冷却作用による冷房方法では帰り管の管
径を太くしなければならないと共にコスト高となる問題
点があった。
熱交換手段を使用すると共に、この熱交換手段を介在さ
せた往き管と帰り管の循環冷水の密度差と該帰り管に混
入された気泡により浮力を発生させて当該冷水を自然循
環させること、及び、水蒸気圧縮冷凍機を高効率で運転
させるシステムを提供することを目的としたものであっ
て、次の構成、手段から成立するものである。
り入れた循環冷水を導く蒸発器、圧縮機、凝縮器から構
成された水蒸気圧縮冷凍機と、該水蒸気圧縮冷凍機の凝
縮器に冷却水を導く冷却塔とでなる装置に於いて、一方
で前記蒸発器に熱交換手段を介在させた往き管と帰り管
を備え、他方で前記凝縮器から前記帰り管に接続する気
泡混入管を備えてなり、前記往き管内と前記帰り管内の
循環冷水の密度差と、前記気泡混入管から前記帰り管に
混入された気泡により浮力を発生させることを特徴とす
る水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム
である。
り入れた循環冷水を導く蒸発器、圧縮機、熱交換器を備
えた凝縮器から構成された水蒸気圧縮冷凍機と、該水蒸
気圧縮冷凍機の凝縮器に冷却水を導く冷却塔とでなる装
置に於いて、一方で前記蒸発器に熱交換手段を介在させ
た往き管と帰り管を備え、他方で前記凝縮器から前記帰
り管に接続する気泡混入管を備えてなり、前記往き管内
と前記帰り管内の循環冷水の密度差と、前記気泡混入管
から前記帰り管に混入された気泡により浮力を発生させ
ることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然
循環冷房システムである。
手段が、冷房用輻射パネルで構成されたことを特徴とす
る請求項1又は2記載の水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒
自然循環冷房システムである。
に接続する前記気泡混入管の位置が、前記凝縮器内と前
記帰り管内の圧力差の作用により気泡を混入する前記帰
り管内の水深にすることを特徴とする請求項1又は2記
載の水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システ
ムである。
を制御する絞り機構を前記気泡混入管に介在させ、気泡
による浮力を制御することによって冷水循環流量を制御
することを特徴とする請求項1又は2記載の水蒸気圧縮
冷凍機による水冷媒自然循環冷房システムである。
に係る水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房シス
テムの実施の形態について詳細に説明する。
縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システムの実施の形
態1の一例を示す構成配置図である。9は水蒸気圧縮冷
凍機であって、蒸発器9a、圧縮機9b及び凝縮器9c
を備えている。該蒸発器9aは補給水10を取入れた循
環冷水11を導くと共に、前記圧縮機9bの運転によっ
て低圧に保持しつつ当該循環冷水11の一部を蒸発させ
る。該圧縮機9bは当該蒸発器9aから導入された水蒸
気を所定の条件で加圧する。前記凝縮器9cは前記圧縮
機9bで加圧されかつ高温になった水蒸気を導入し、こ
れを外部に設置した冷却塔12から導いた冷却水13で
冷却し凝縮する。9dは真空ポンプであり該凝縮器9c
に蓄積された水蒸気及び水に含まれていた空気の一部を
排出する。図中、13a、13bはそれぞれ冷却水ポン
プであり、前記冷却塔12から凝縮器9cへ冷却水13
を流送する。
水処理水、廃水処理水、工業用水または上水等各種の水
が適用される。
9の付帯設備であり、前記凝縮器9cから導かれた冷却
水13を冷却水ポンプ13aで流送する。そして、該冷
却塔12は冷却水13を冷却水ポンプ13bで前記凝縮
器9cへ導入する。また、前記冷却塔12は前記凝縮器
9cに於いて、水蒸気を凝縮することで温度上昇した冷
却水13の熱を大気に放出する機能を有する。
経路には循環冷水11が前記蒸発器9aから流送され、
建物の各階層に設置された熱交換手段15としての冷房
用輻射パネルを介在させている。そして、一端は前記往
き管14の上部に位置する前記蒸発器9aに連結され、
その他端は帰り管16に連結されている。該熱交換手段
15は熱交換コイルや汎用の熱交換器で構成してもよ
い。該帰り管16は前記往き管14又は前記熱交換手段
15と接続してあって、その上端は前記帰り管16の上
部に位置する前記蒸発器9aの入力側に連結している。
前記凝縮器9cの出力側と前記帰り管16との間には気
泡混入管17が接続され、該凝縮器9cからの気泡が前
記帰り管16内に混入されている。そして、前記帰り管
16に接続する前記気泡混入管17の位置すなわち接続
部位16aが、前記凝縮器9c内と帰り管16すなわち
蒸発器9a内の圧力差の作用により気泡を混入する前記
帰り管16内の水深に適合させている。そして、当該凝
縮器9cは、気泡混入管17から帰り管16へ気泡混入
動作により自然に気泡を混入し又は混入させることがで
きる。
又は地階まで一連に垂下配管されており、前記熱交換手
段15を介して前記帰り管16が建物の最下階から最上
階まで立設配管されるものである。そして、該熱交換手
段15も建物の各階に設置されてなる。18は絞り機構
であって、前記気泡混入管17に介在させ、また、気泡
の混入量は調整弁等でなる該絞り機構18を動作させる
ことにより行う。尚、図中、19は往き管14の最下部
に設置したドレン弁であって、往き管14内の循環冷水
11を一部放出する機能を有する。
る水冷媒自然循環冷房システムの実施の形態1の動作に
ついて説明する。
転すると、該蒸発器9aが循環冷水11を往き管14に
流送させる。ここで、建物の各階の被空調室を冷房すべ
く熱交換手段15として輻射パネルを用いれば、蒸発器
9aからの循環冷水11の水温を例えば18℃程度と
し、該循環冷水11と凝縮器9cの凝縮水の水温差を小
さくすることで水蒸気圧縮冷凍機9を高効率で運転する
ことができる。試算によれば、該凝縮器9cの出口水温
すなわち凝縮水の水温を34℃とすると、循環冷水11
の水温18℃から、その水蒸気圧縮冷凍機9の該単体の
成績係数は8〜10程度となる。本発明のシステムで
は、熱交換手段15としての冷房用輻射パネルに送る循
環冷水11は水蒸気圧縮冷凍機9の蒸発器9a内で冷却
したものであり、該循環冷水11が冷房に利用される。
往き管14内を流送し、該循環冷水11と輻射パネルに
より、輻射冷房して水温が上昇した帰り管16内の循環
冷水11の密度差、すなわち熱交換手段15により生じ
た往き管14と帰り管16内の循環冷水11の密度差に
よって浮力が発生し、また帰り管16内に水蒸気圧縮冷
凍機9の凝縮器9c側の気泡混入管17から空気混じり
の気泡を導くことによる気泡発生による浮力が生じ、さ
らに当該水蒸気圧縮冷凍機9の近傍に於いて該水蒸気圧
縮冷凍機9の蒸発器9a内が低圧になることから帰り管
16内に気泡を発生することによる浮力が発生し、前記
循環冷水11の自然循環作用の動作を行う。
1の密度差による浮力は、例えば18℃の循環冷水11
の密度が約998.6kg/m3であり、輻射パネルに
よる輻射冷房後の23℃の循環冷水11ではその密度が
約997.5kg/m3であることから生じる。帰り管
16内に気泡混入管17からの水蒸気圧縮冷凍機9の凝
縮器9c側の空気混じり水蒸気を導くことによる気泡発
生による浮力については、凝縮器9c内の圧力を34℃
の飽和水蒸気圧すなわち5.318kPaとすると、蒸
発器9a内は18℃の飽和水蒸気圧すなわち2.062
kPaであることから、差圧は3.256kPaとな
る。帰り管16の水深約270mmのところに凝縮器9
c側から適量の空気混じり水蒸気や気泡を導くことで帰
り管16内に気泡が生じ、単位容積当たりの重量が低下
することで浮力が発生する。さらに、水蒸気圧縮冷凍機
9の蒸発器9a内は2.062kPaとなっており、帰
り管16内の循環冷水11の水温について、冷房用輻射
パネルに循環冷水11が利用され水温が上昇し約23℃
とすると、帰り管16内の循環冷水11の飽和水蒸気圧
は2.812kPaになっており、蒸発器9aの容器内
が帰り管16内の飽和水蒸気圧以下となることから、前
記水蒸気圧縮冷凍機9近傍に於いては、帰り管16内の
循環冷水11に沸騰による気泡が生じ浮力が発生する。
これらの浮力の合計値は、5〜10kPaと概算され
る。
などに加わる負荷は多少大きくなるが、水蒸気圧縮冷凍
機9の真空ポンプ9dの排気側から排気量の一部を空気
混じり水蒸気又は少量の大気を前記気泡混入管17によ
り循環冷水11の帰り管16内に導くことで該循環冷水
11の浮力を高めることができる。この場合に浮力の合
計値は15〜25kPaとして概算される。また、前記
気泡混入管17に替えて、前記帰り管16に直接大気を
導入してもよい。
縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システムの実施の形
態2の一例を示す構成配置図である。9は水蒸気圧縮冷
凍機であって、蒸発器9a、圧縮機9b及び凝縮器9c
を備えている。該蒸発器9aは補給水10を取入れた循
環冷水11を導くと共に、前記圧縮機9bの運転によっ
て低圧に保持しつつ当該循環冷水11の一部を蒸発させ
る。該圧縮機9bは当該蒸発器9aから導入された水蒸
気を所定の条件で加圧する。前記凝縮器9cは前記圧縮
機9bで加圧されかつ高温になった水蒸気を導入し、こ
れを外部に設置した冷却塔12から導いた冷却水13で
冷却し凝縮する。9dは真空ポンプであり該凝縮器9c
に蓄積された水蒸気及び水に含まれていた空気の一部を
排出する。
機9と冷却塔12間に介置された熱交換器であって、熱
交換作用をさせながらその冷却塔12からの冷却水ポン
プ13dの循環流送に基づき冷却水13を冷却水ポンプ
13cで凝縮器9cに流送する。尚、前記補給水10
は、海水、河川水、下水処理水、廃水処理水、工業用水
または上水等各種の水が適用される。
9の付帯設備であり、前記凝縮器9cから冷却水ポンプ
13cで流送された冷却水13を前記熱交換器20を介
して冷却水ポンプ13dにより循環冷却する。また、前
記冷却塔12は前記凝縮器9cに於いて、水蒸気を凝縮
することで温度上昇した冷却水13の熱を大気に放出す
る機能を有する。
経路には循環冷水11が前記蒸発器9aから流送され、
建物の各階層に設置された熱交換手段15としての冷房
用輻射パネルを介在させている。そして、一端は前記往
き管14の上部に位置する前記蒸発器9aに連結され、
その他端は帰り管16に連結されている。該熱交換手段
15は熱交換コイルや汎用の熱交換器で構成してもよ
い。該帰り管16は前記往き管14又は前記熱交換手段
15と接続してあって、その上端は前記帰り管16の上
部に位置する前記蒸発器9aの入力側に連結している。
前記凝縮器9cの出力側と前記帰り管16との間には気
泡混入管17が接続され、該凝縮器9cからの気泡が前
記帰り管16内に混入されている。そして、前記帰り管
16に接続する前記気泡混入管17の位置すなわち接続
部位16aが前記凝縮器9c内と帰り管16すなわち蒸
発器9a内の圧力差の作用により気泡を混入する前記帰
り管内の水深に適合させている。そして、当該凝縮器9
cは、気泡混入管17から帰り管16へ気泡混入動作に
より自然に気泡を混入し又は混入させることができる。
又は地階まで一連に垂下配管されており、前記熱交換手
段15を介して前記帰り管16が建物の最下階から最上
階まで立設配管されるものである。そして、該熱交換手
段15も建物の各階に設置されてなる。18は絞り機構
であって、前記気泡混入管17に介在させ、また、気泡
の混入量は調整弁等でなる該絞り機構18を動作させる
ことにより行う。尚、本発明に係る実施の形態2の他の
構成は前記本発明に係る実施の形態1と略同一であるの
で、その説明を省略する。
媒自然循環冷房システムの実施の形態2の動作は、前記
本発明による実施の形態1と略同一であるので、その相
違点のみ説明し、他の説明は省略する。
明に係る実施の形態1の構成に熱交換器20を設置した
実施の形態である。当該実施の形態2によれば、前記蒸
発器9aから圧縮機9b、凝縮器9c及び蒸発器9aの
閉回路が形成されており、前記水蒸気圧縮冷凍機9の蒸
発器9aで蒸発した水蒸気を圧縮機9bを経由して前記
凝縮器9cに流送する。そして、該凝縮器9cで凝縮し
た水を該蒸発器9aに流送する。
器9cから前記真空ポンプ9dを介して水蒸気又は水の
一定量が排出される。そこで、補給水10により蒸発器
9aに補給する。この補給水10の中にはミネラル分が
包含されており、前記真空ポンプ9dの動作により、本
発明に係るシステム内のミネラル分が濃縮されることと
なるが、本発明の実施の形態1のように、前記蒸発器9
aで蒸発した水がすべて前記凝縮器9cから排出される
構成に比較して、当該ミネラル分の濃縮速度が緩慢であ
り、冷水の水質が向上すると共に水質管理が容易となる
動作をする。
冷媒自然循環冷房システムは、叙上の構成、動作を有す
るので次の効果がある。
り入れた循環冷水を導く蒸発器、圧縮機、凝縮器から構
成された水蒸気圧縮冷凍機と、該水蒸気圧縮冷凍機の凝
縮器に冷却水を導く冷却塔とでなる装置に於いて、一方
で前記蒸発器に熱交換手段を介在させた往き管と帰り管
を備え、他方で前記凝縮器から前記帰り管に接続する気
泡混入管を備えてなり、前記往き管内と前記帰り管内の
循環冷水の密度差と、前記気泡混入管から前記帰り管に
混入された気泡により浮力を発生させることを特徴とす
る水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム
を提供する。このような構成としたので、建物等の被空
調室内を冷房する際、往き管の経路に熱交換手段として
の例えば冷房用輻射パネルを介在させ、約18℃程度の
循環冷水により輻射冷房し、当該水蒸気圧縮冷凍機を高
効率で運転可能とし、ポンプを使用することなく負荷側
の機器の熱交換による密度差で発生した浮力により冷媒
である循環冷水を自然循環させる効果がある。また、本
発明のシステムのように、冷媒水の自然循環方式による
システムを構築するための設備費や設置スペースを大幅
に削減して小規模化を実現し、更に、当該水蒸気圧縮冷
凍機の夏季に於ける運転に際し、本システムの稼動に於
けるランニングコストの低減を図れる効果がある。ま
た、本発明に係るシステムは、循環冷水の搬送にポンプ
を使用せず、脈動等が発生しないことから、半導体工場
等に於ける生産装置等の冷却システムに応用することが
でき、その利用範囲は極めて広いものである。
り入れた循環冷水を導く蒸発器、圧縮機、熱交換器を備
えた凝縮器から構成された水蒸気圧縮冷凍機と、該水蒸
気圧縮冷凍機の凝縮器に冷却水を導く冷却塔とでなる装
置に於いて、一方で前記蒸発器に熱交換手段を介在させ
た往き管と帰り管を備え、他方で前記凝縮器から前記帰
り管に接続する気泡混入管を備えてなり、前記往き管内
と前記帰り管内の循環冷水の密度差と、前記気泡混入管
から前記帰り管に混入された気泡により浮力を発生させ
ることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然
循環冷房システムを提供する。このような構成としたの
で、前述の請求項1の効果に加えて、熱交換器を前記水
蒸気圧縮冷凍機と前記冷却塔との間に介在させてあり、
冷凍サイクルと負荷側の配管が密閉状態に構成され循環
冷水の水質を高品質に保持できる効果がある。
手段が、冷房用輻射パネルで構成されたことを特徴とす
る請求項1又は2記載の水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒
自然循環冷房システムを提供する。このような構成とし
たので、熱交換手段として各種の冷房用輻射パネルを使
用し、冷水の温度を高めに設定できる効果がある。
に接続する前記気泡混入管の位置が、前記凝縮器内と前
記帰り管内の圧力差の作用により気泡を混入する前記帰
り管内の水深にすることを特徴とする請求項1又は2記
載の水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システ
ムを提供する。このような構成としたので、帰り管内の
気泡発生部位と冷水水位を設定し、帰り管内に必ず気泡
を発生させる効果がある。
を制御する絞り機構を前記気泡混入管に介在させ、気泡
による浮力を制御することによって冷水循環流量を制御
することを特徴とする請求項1又は2記載の水蒸気圧縮
冷凍機による水冷媒自然循環冷房システムを提供する。
このような構成としたので、調整弁等でなる絞り機構を
気泡混入管の経路に介在させて気泡混入管から帰り管へ
の気泡混入量をコントロールでき、これに基づく帰り管
内の循環冷水の流量等を好適に制御できる効果がある。
また、当該絞り機構を電気信号で自動動作させ本システ
ムの無人化も実現できる効果がある。
然循環冷房システムの実施の形態1の一例を示す構成配
置図である。
然循環冷房システムの実施の形態2の一例を示す構成配
置図である。
ンプ式循環冷房システムの構成配置図である。
Claims (5)
- 【請求項1】補給水を取り入れた循環冷水を導く蒸発
器、圧縮機、凝縮器から構成された水蒸気圧縮冷凍機
と、該水蒸気圧縮冷凍機の凝縮器に冷却水を導く冷却塔
とでなる装置に於いて、一方で前記蒸発器に熱交換手段
を介在させた往き管と帰り管を備え、他方で前記凝縮器
から前記帰り管に接続する気泡混入管を備えてなり、前
記往き管内と前記帰り管内の循環冷水の密度差と、前記
気泡混入管から前記帰り管に混入された気泡により浮力
を発生させることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機による
水冷媒自然循環冷房システム。 - 【請求項2】補給水を取り入れた循環冷水を導く蒸発
器、圧縮機、熱交換器を備えた凝縮器から構成された水
蒸気圧縮冷凍機と、該水蒸気圧縮冷凍機の凝縮器に冷却
水を導く冷却塔とでなる装置に於いて、一方で前記蒸発
器に熱交換手段を介在させた往き管と帰り管を備え、他
方で前記凝縮器から前記帰り管に接続する気泡混入管を
備えてなり、前記往き管内と前記帰り管内の循環冷水の
密度差と、前記気泡混入管から前記帰り管に混入された
気泡により浮力を発生させることを特徴とする水蒸気圧
縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム。 - 【請求項3】前記熱交換手段が、冷房用輻射パネルで構
成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の水蒸気
圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム。 - 【請求項4】前記帰り管に接続する前記気泡混入管の位
置が、前記凝縮器内と前記帰り管内の圧力差の作用によ
り気泡を混入する前記帰り管内の水深にすることを特徴
とする請求項1又は2記載の水蒸気圧縮冷凍機による水
冷媒自然循環冷房システム。 - 【請求項5】気泡混入量を制御する絞り機構を前記気泡
混入管に介在させ、気泡による浮力を制御することによ
って冷水循環流量を制御することを特徴とする請求項1
又は2記載の水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷
房システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002118985A JP4052867B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002118985A JP4052867B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003314915A true JP2003314915A (ja) | 2003-11-06 |
JP4052867B2 JP4052867B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=29535672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002118985A Expired - Fee Related JP4052867B2 (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4052867B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008531965A (ja) * | 2005-02-23 | 2008-08-14 | アイ・ディ・イー・テクノロジーズ・リミテッド | 冷媒として水を使用する小型ヒートポンプ |
JP2008275288A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Sasakura Engineering Co Ltd | 蒸発式空調装置 |
JP2008275287A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Sasakura Engineering Co Ltd | 蒸発式空調装置 |
JP2010065983A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Tlv Co Ltd | 蒸気圧縮式冷凍機 |
JP2010065984A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Tlv Co Ltd | 蒸気圧縮式冷凍機 |
CN102513334A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-27 | 珠海新市节能环保科技有限公司 | 用于垃圾处理设备的冷却水循环系统 |
CN109442776A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-03-08 | 中国科学院广州能源研究所 | 一种水制冷剂空调设备 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002118985A patent/JP4052867B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008531965A (ja) * | 2005-02-23 | 2008-08-14 | アイ・ディ・イー・テクノロジーズ・リミテッド | 冷媒として水を使用する小型ヒートポンプ |
JP2008275288A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Sasakura Engineering Co Ltd | 蒸発式空調装置 |
JP2008275287A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Sasakura Engineering Co Ltd | 蒸発式空調装置 |
WO2008139808A1 (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-20 | Sasakura Engineering Co., Ltd. | 蒸発式空調装置 |
JP2010065983A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Tlv Co Ltd | 蒸気圧縮式冷凍機 |
JP2010065984A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Tlv Co Ltd | 蒸気圧縮式冷凍機 |
CN102513334A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-27 | 珠海新市节能环保科技有限公司 | 用于垃圾处理设备的冷却水循环系统 |
CN109442776A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-03-08 | 中国科学院广州能源研究所 | 一种水制冷剂空调设备 |
CN109442776B (zh) * | 2018-11-30 | 2023-12-12 | 中国科学院广州能源研究所 | 一种水制冷剂空调设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4052867B2 (ja) | 2008-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100550111B1 (ko) | 배기열 회수 시스템 | |
CN105180497B (zh) | 空气调节装置 | |
EP2535651B1 (en) | Building comprising an air conditioner | |
US6041613A (en) | Energy conserving heat pump system | |
US6422018B1 (en) | Gas turbine engine modular cooling and heating apparatus | |
CN113544446B (zh) | 具有吸收冷却器的气候控制系统 | |
KR20190067207A (ko) | 서브대기압의 열 및 냉기 시스템 | |
KR100556200B1 (ko) | 공냉 및 수냉을 겸용하는 히트펌프식 온수공급장치 | |
JP4885481B2 (ja) | 冷却装置の運転方法 | |
CN110809698B (zh) | 用于管理封闭空间中的条件的系统和方法 | |
KR100867619B1 (ko) | 히트펌프를 이용한 냉난방 및 급탕장치 | |
JP2003314915A (ja) | 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム | |
Wang et al. | Absorption cooling: a review of lithium bromide-water chiller technologies | |
JP2007292352A (ja) | 氷蓄熱式空調システム | |
JP4196587B2 (ja) | 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒気化自然循環冷房システム | |
JP2004060956A (ja) | 熱移動装置及びその運転方法 | |
JP2003314916A (ja) | 水蒸気圧縮冷凍機による水冷媒気化自然循環冷房システム | |
JP2007024488A (ja) | 冷却装置 | |
US20080302121A1 (en) | Air conditioning system | |
KR101304998B1 (ko) | 지열 및 공기열을 이용한 축열탱크와 히트펌프 냉난방시스템 | |
JP2003322364A (ja) | 吸着冷凍機又は吸収冷凍機による水冷媒自然循環冷房システム | |
RU2827070C1 (ru) | Контурная установка распределения тепловой энергии для возможности поддержания заданных климатических параметров | |
KR100963545B1 (ko) | 냉난방 설비를 이용한 발전 시스템 | |
US2664001A (en) | Air cycle water cooler | |
JPH11257883A (ja) | 熱源併用冷媒自然循環式冷房システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |