JP4658866B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルに備える凝縮器に、冷却水を循環させて前記凝縮器を熱交換により冷却する水冷式冷却部を付設した冷却装置に関する。
一般に、レーザ加工機では、加工精度に大きく影響するミラー等の光学部品に対する熱的安定性を確保し、加工品質の低下を回避する必要があるため、使用する冷却装置には、温度変動の少ない高度の冷却精度と、ワークの材質,板厚,加工速度及び加工面粗度等による比較的大きな負荷変動に対しても十分に追従可能な冷却性能が要求され、既に、本出願人も、このような要求に応える冷却装置を、特開2004−97215号公報により提案した。
この冷却装置は、冷凍サイクルに備える凝縮器に、冷却水を循環させることにより凝縮器を熱交換により冷却する水冷式冷却部を付設するとともに、この水冷式冷却部に、冷凍サイクルにおける高圧領域の冷媒圧力に基づいて冷却水の流量を制御する制水手段(制水弁)と、冷媒圧力を緩衝して制水弁に伝達する圧力緩衝手段を設けたものである。また、寒冷時であって、冷凍サイクルの運転が停止中又は冷却負荷が少ないときには、制水弁が全閉状態になり、制水弁よりも下流側の配管及び凝縮器内に停滞する水が凍結することにより配管及び凝縮器の破裂(故障)を生じる虞れがあるため、制水弁に対して凍結防止バルブを並列に接続し、寒冷時には、凍結防止バルブを開くことにより冷却水を配管及び凝縮器に流していた。
特開2004−97215号
しかし、上述した従来の冷却装置は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、冷媒圧力が急峻に変動する場合、制水弁において、冷却水による無視できない大きなウォータハンマ現象(衝撃や振動)が発生する。このため、冷媒圧力を緩衝して制水弁に伝達するキャピラリチューブ(圧力緩衝手段)を設けていたが、反面、冷媒圧力が制水弁に伝達される際の応答性の低下を招くとともに、制御性(制水性)の不安定化を招いてしまう。
第二に、冷媒温度により制御されるタイプの制水弁(温度式制水弁)を用いた場合、温度検知の反応が遅いため、応答遅れが発生し、制水弁が開閉を繰り返すハンチング現象、更には冷媒圧力の異常な上昇を招きやすい。
第三に、寒冷時には、制水弁に接続した凍結防止バルブを開き、制水弁よりも下流側の配管及び凝縮器内に冷却水を流すことにより凍結防止を図っていたが、凍結防止バルブは、作業者の操作に頼るため、凍結防止バルブの開き忘れや閉め忘れが発生し、確実な凍結防止を図れないとともに、運転時に無用な冷却水が流れることにより正常な冷却動作が確保されない虞れがある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した冷却装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、冷凍サイクルCに備える凝縮器2に、冷却水Wsを循環させて凝縮器2を熱交換により冷却する水冷式冷却部3を付設するとともに、この水冷式冷却部3に、冷凍サイクルCにおける高圧領域の冷媒状態に基づいて冷却水Wsの流量を制御する制水弁4を接続した冷却装置1を構成するに際して、冷媒圧力Pr又は冷媒温度Trを用いて制水弁4を制御するとともに、制水弁4に、弁出入口圧力差Ps〔MPa〕が変動しても流量Q〔%〕が一定に維持される特性を有する定流量弁5を並列に接続し、少なくとも運転時又は/及び外気温が設定温度以下のときには定流量弁5に冷凍サイクルCの運転時に必要な冷却水Wsの最大流量Qmaxに対して3〜20〔%〕に設定した設定流量Qsだけ常時冷却水Wsを流すバイパス通水手段6を設けたことを特徴とする。
このような構成を有する本発明に係る冷却装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 制水弁4に並列に接続した定流量弁5により、所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsが流れるため、冷媒圧力Prを緩衝して制水弁4に伝達する従来のようなキャピラリチューブ(圧力緩衝手段)を用いなくても、冷媒圧力Prが急峻に変動した際に発生するウォータハンマ現象(衝撃や振動)を有効に防止できるとともに、冷媒圧力Prが制水弁4に伝達される際の応答性の低下を回避し、制御性(制水性)の安定化を実現することができる。
(2) 制水弁4として冷媒温度Trにより制御されるタイプの温度式制水弁を用いた場合であっても、所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsが流れるため、温度式制水弁における応答遅れが発生しても、制水弁4のハンチング現象、更には冷媒圧力Prの異常な上昇を防止することができる。
(3) 寒冷時であっても、所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsが流れるため、従来における凍結防止バルブのように開き忘れや閉め忘れは発生しない。したがって、確実な凍結防止を図れるとともに、運転時に無用な冷却水が流れ、正常な冷却動作が行われない不具合を回避できる。
(4) 設定流量Qsは、冷凍サイクルCの運転時に必要な冷却水Wsの最大流量Qmaxに対して3〜20〔%〕に設定するため、安定性が高く、各種問題の発生を抑制できる最良の結果を得ることができる。
(5) 冷媒圧力Pr又は冷媒温度Trを用いて制水弁4を制御するため、冷媒圧力Pr又は冷媒温度Trの双方に対して安定性の高い動作を実現でき、用途や性能等を考慮した最適な冷媒状態(冷媒圧力Pr又は冷媒温度Tr)を選択できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る冷却装置1の構成について、図1〜図3を参照して具体的に説明する。
図2中、1は本実施形態に係る冷却装置の全体構成を示し、Mはこの冷却装置1に接続するレーザ加工機等の被冷却物を示す。冷却装置1は、被冷却物Mに接続し、この被冷却物Mに対して冷却液Lwを循環させることにより当該被冷却物Mを冷却することができる。冷却装置1は、冷却液Lwを貯留する冷却液タンク51と、この冷却液タンク51に貯留する冷却液Lwを被冷却物Mに供給する送液ポンプ52と、この送液ポンプ52から被冷却物Mに送られる冷却液Lwを冷却するプレート形熱交換器等の冷却器11と、この冷却器11に接続し、この冷却器11を流通する冷却液Lwを熱交換により冷却する冷凍サイクルCを備える。
この場合、冷却液タンク51は、冷却水等の冷却液Lwを貯留するものであり、その他、図示を省略した給液口,ドレン口,液面計,ボールタップ等を備えている。さらに、冷却液タンク51と被冷却物M間には、図2に示すように、送水路に接続した液圧計53、液温センサ54、バイパス用バルブ55等を備えている。
一方、冷凍サイクルCは、図2に示すように、主要機能部として、凝縮器2,冷媒ドライヤ12,電子膨張弁13,アキュムレータ14及び冷媒圧縮機15を備えており、冷却器11の冷媒流入側に電子膨張弁13の冷媒流出側を接続し、冷却器11の冷媒流出側にアキュムレータ14の冷媒流入側を接続する。これにより、矢印Fk方向に冷媒が循環する冷媒回路が構成される。なお、図1中、Cmは、凝縮器2以外の冷凍サイクルを示している。例示する冷凍サイクルCの基本的な機能は公知の冷凍サイクルと同じである。
また、凝縮器2には水冷式冷却部3を付設する。水冷式冷却部3は、図1及び図2に示すように、凝縮器2との熱交換を行う並列接続した二つの熱交換部31a,31bを備えるとともに、各熱交換部31a,31bの給水口31ai,31biに対して冷却水Wsを供給し、かつ各熱交換部31a,31bの排水口31ao,31boから排出される冷却水Wsを受け取る給水部32を備える。これにより、凝縮器2に対して冷却水Wsを循環させ、当該凝縮器2を熱交換により冷却することができる。なお、33iは給水部32から各給水口31ai,31biに冷却水Wsを供給する供給配管、33oは各排水口31ao,31boから給水部32に冷却水Wsを戻す戻し配管をそれぞれ示す。
さらに、供給配管33iの中途にはバルブ回路34を接続する。バルブ回路34は、図1に示すように、供給配管33iに対して直列に接続した制水弁4を備えるとともに、この制水弁4に対して並列に接続した定流量弁5を備える。制水弁4は、冷凍サイクルCにおける高圧領域(冷媒圧縮機15の吐出口から膨張弁13までの間)の冷媒状態、具体的には、冷媒圧力Prに基づいて供給配管33iを流れる冷却水Wsの流量を可変する機能を有し、冷媒圧力Prは、制水弁4の制御ポート4cに制御圧力として付与される。
定流量弁5は、図3に示すように、弁出入口圧力差Ps〔MPa〕が変動しても流量Q〔%〕が一定に維持される特性を有する。これにより、定流量弁5に所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsを流すことができるバイパス通水手段6が構成される。
また、図2に示す冷凍サイクルCにおいて、16は吸入圧力センサ、17は吐出圧力センサ、18は吸入温度センサ、19は吐出温度センサ、20は圧縮機用インバータ、21は高圧圧力スイッチをそれぞれ示す。この高圧圧力スイッチ21は主に保護スイッチとして機能する。なお、冷媒圧縮機15の冷媒流出側と冷却器11の冷媒流入側の間には、電磁バルブ22を用いたバイパス回路23を接続する。
さらに、冷却装置1には、全体の制御を司る不図示の制御系を備えており、前述した液温センサ54,吸入圧力センサ16,吐出圧力センサ17,吸入温度センサ18,吐出温度センサ19等のセンサ類から得る検出結果に基づいて、冷媒圧縮機15(圧縮機用インバータ20),電磁バルブ22,バイパス用バルブ55,給水部32及び電磁膨張弁13等の各部のアクチュエータ類をシーケンス制御する機能を有するとともに、各種処理及び制御を実行することができるコンピュータ機能及び通信機能等を備えている。
次に、本実施形態に係る冷却装置1の動作(使用方法)について、図1〜図4を参照して説明する。
冷却装置1の全体の動作は次のようになる。まず、冷却装置1には、図2に示すように、被冷却物Mを接続するとともに、冷却液タンク51には、冷却液(冷却水等)Lwを収容する。これにより、送液ポンプ52を作動させれば、冷却液タンク51内の冷却液Lwは、供給口51sから送液ポンプ52により冷却器11に供給される。冷却器11では、供給された冷却液Lwと冷凍サイクルCにおける冷却された冷媒間で熱交換が行われ、冷却された冷却液Lwは、被冷却物Mに供給されることにより、被冷却物Mに対する冷却が行われる。そして、被冷却物Mの冷却(熱交換)により暖められた冷却液Lwは、冷却液タンク51の戻り口51rに戻され、冷却液タンク51に貯留される。
一方、被冷却物Mに供給される冷却液Lwの温度(液温Tw)は、液温センサ54により検出され、不図示の制御系により、検出した液温Twが予め設定した目標温度になるように、冷媒圧縮機15(圧縮機用インバータ20)が制御され、液温Twに対するフィードバック制御が行われる。
また、冷却装置1に備える本実施形態の要部となる定流量弁5の機能は次のようになる。図4は定流量弁5の機能(動作)を説明するためのフローチャートである。
最初に、定流量弁5に対して設定流量Qsの設定を行う(ステップS1)。設定流量Qsは、冷凍サイクルCの運転時に必要となる冷却水Wsの最大流量Qmaxに対して、3〜20〔%〕に設定することが望ましい。一例としては、例えば、定流量弁5に流れる最大流量Qmaxが18〔リットル/min〕の場合、設定流量Qsを2〔リットル/min〕程度に設定できる。このように、設定流量Qsを最大流量Qmaxに対して、3〜20〔%〕に設定すれば、安定性が高く、各種問題の発生を抑制できる最良の結果を得ることができる。
次いで、給水部32から水冷式冷却部3に冷却水Wsを供給する(ステップS2)。これにより、給水部32からの冷却水Wsは、供給配管33iを介してバルブ回路34に供給され、制水弁4及び定流量弁5の流入側に付与される。定流量弁5は、この定流量弁5の弁出入口圧力差Psが変動しても、冷却水Wsを常に設定流量Qsをだけ継続して流す機能を有するため、給水部32から冷却水Wsが供給される限り、冷凍サイクルCの運転又は運転停止に拘わらず、設定流量Qsの冷却水Wsが凝縮器2の熱交換部31a,31bに流れ続ける。
換言すれば、給水部32から冷却水Wsが供給される限り、常に設定流量Qsの冷却水Wsが凝縮器2の熱交換部31a,31bに流れ続けるため、この状態において、冷却装置1(冷凍サイクルC)の運転(使用)又は運転停止(使用停止)が行われる(ステップS3)。したがって、メンテナンス等による給水停止のための条件が発生しない限り、常に設定流量Qsの冷却水Wsが最低限流れ続けることになる(ステップS4,S5)。なお、定流量弁5から流出した冷却水Wsは、熱交換部31a,31bの給水口31ai,31biに供給され、熱交換部31a,31bの内部を通って排水口31ao,31boに至るとともに、排水口31ao,31boから給水部32に戻される。
一方、制水弁4は、図1に示すように、制御ポート4cに凝縮器2から吐出する冷媒の圧力(冷媒圧力Pr)が付与される。この際、冷媒圧力Prが高くなれば、制水弁4の開度が大きくなり、制水弁4を通過する流量(給水量)が多くなるとともに、冷媒圧力Prが低くなれば、制水弁4の開度が小さくなり、制水弁4を通過する流量(給水量)が少なくなる。そして、制水弁4から流出した冷却水Wsは、熱交換部31a,31bの給水口31ai,31biに供給され、熱交換部31a,31bの内部を通って排水口31ao,31boに至るとともに、排水口31ao,31boから給水部32に戻される。熱交換部31a,31bにおいては、凝縮器2を通過する高温高圧の冷媒と冷却水Ws間の熱交換が行われる。図中、矢印Fwは冷却水Wsの循環方向を示している。これにより、凝縮器2の内部圧力が安定化(一定化)される。
このような本実施形態に係る冷却装置1によれば、制水弁4に並列に接続した定流量弁5により、所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsが流れるため、冷媒圧力Prを緩衝して制水弁4に伝達する従来のようなキャピラリチューブ(圧力緩衝手段)を用いなくても、冷媒圧力Prが急峻に変動した際に発生するウォータハンマ現象(衝撃や振動)を有効に防止できるとともに、冷媒圧力Prが制水弁4に伝達される際の応答性の低下を回避し、制御性(制水性)の安定化を実現できる。また、寒冷時であっても、所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsが流れるため、従来における凍結防止バルブのように開き忘れや閉め忘れは発生しない。したがって、確実な凍結防止を図れるとともに、運転時に無用な冷却水が流れ、正常な冷却動作が行われない不具合を回避できる。
ところで、図1〜図4に示した実施形態では、メンテナンス等による給水停止のための条件が発生しない限り、常に定流量弁5に冷却水Wsを流し続ける場合を示したが、図5に示すように、定流量弁5(及び制水弁4)に対して電磁バルブ41を直列に接続し、所定の条件に対応して定流量弁5(及び制水弁4)に対する冷却水Wsの供給を停止させることができる。例えば、夏季では、凍結防止の目的は不要になるため、運転しないときは、定流量弁5(及び制水弁4)に対する冷却水Wsの供給を停止し、節水を図ることができる。
具体的には、図6に示すフローチャートのように、例えば、外気温を検出し、設定温度(凍結防止温度)以下のときは電磁バルブ41を開側に固定するとともに(ステップS21,S22,S23)、設定温度を越えているときは、冷却装置1の運転に連動させて電磁バルブ41を開閉制御することができる(S22,S24)。この場合、冷却装置1の運転を開始する際には、タイムラグを設定し、電磁バルブ41を開側に切換えた後、若干の時間をおいて運転を開始することが望ましい。また、図5中、42は電磁バルブ41を開閉制御する制御系42を示している。
このように構成した場合、定流量弁5に所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsを流す期間が、少なくとも運転時又は/及び外気温が設定温度以下の期間となる。この場合も、メンテナンス等による給水停止のための条件が発生しない限り、常に設定流量Qsの冷却水Wsが最低限流れ続けることになる(ステップS25,S26)。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の回路構成,数量,数値,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、本実施形態において、制水弁4及び定流量弁5は、熱交換部31a,31bの給水口31ai,31bi側に接続した場合を例示したが、熱交換部31a,31bの排水口31ao,31bo側に接続してもよい。なお、冷媒圧力Prは電気的手段或いは機械的手段により制水弁4側に伝達してもよい。また、冷凍サイクルCにおける高圧領域の冷媒状態として、冷媒圧力Prを利用する場合を例示したが、冷媒温度Trを利用してもよい。本実施形態では、冷凍サイクルCにおける高圧領域の冷媒状態として、冷媒圧力Pr又は冷媒温度Trの双方に対して安定性の高い動作を実現できるため、用途や性能等を考慮した最適な冷媒状態(冷媒圧力Pr又は冷媒温度Tr)を選択できる。したがって、制水弁4として冷媒温度Trにより制御されるタイプの温度式制水弁を用いた場合であっても、所定の設定流量Qsだけ常時冷却水Wsが流れるため、温度式制水弁における応答遅れが発生しても、制水弁4のハンチング現象、更には冷媒圧力Prの異常な上昇が防止される。
本発明の最良の実施形態に係る冷却装置における冷凍サイクルの凝縮器を抽出して示す回路構成図、 同冷却装置の全体を示す回路構成図、 同冷却装置の定流量弁の弁出入口圧力差対流量特性図、 同冷却装置の定流量弁の機能(動作)を説明するフローチャート、 同冷却装置の変更例に係るバルブ回路を抽出して示す回路構成図、 同冷却装置の変更例に係るバルブ回路の機能(動作)を説明するフローチャート、
1:冷却装置,C:冷凍サイクル,2:凝縮器,Ws:冷却水,3:水冷式冷却部,4:制水弁,5:定流量弁,6:バイパス通水手段,Pr:冷媒圧力

Claims (1)

  1. 冷凍サイクルに備える凝縮器に、冷却水を循環させて前記凝縮器を熱交換により冷却する水冷式冷却部を付設するとともに、この水冷式冷却部に、前記冷凍サイクルにおける高圧領域の冷媒状態に基づいて前記冷却水の流量を制御する制水弁を接続してなる冷却装置において、冷媒圧力又は冷媒温度を用いて前記制水弁を制御するとともに、前記制水弁に、弁出入口圧力差が変動しても流量が一定に維持される特性を有する定流量弁を並列に接続し、少なくとも運転時又は/及び外気温が設定温度以下のときには前記定流量弁に前記冷凍サイクルの運転時に必要な冷却水の最大流量に対して3〜20〔%〕に設定した設定流量だけ常時冷却水を流すバイパス通水手段を設けたことを特徴とする冷却装置。
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